MMAPLANET@mmaplanet_twit【DEEP105】甲乙つけがたい接戦も、30-27が2票あり牛久絢太郎が4-1で神田コウヤを破り王座防衛 https://t.co/lYjSJpbWsJ
2021/12/12 20:35:12
続きを読む
MMAPLANET@mmaplanet_twit【DEEP105】甲乙つけがたい接戦も、30-27が2票あり牛久絢太郎が4-1で神田コウヤを破り王座防衛 https://t.co/lYjSJpbWsJ
2021/12/12 20:35:12
<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
Def.4-1:30-27.30-27.29-28.29-28.28-29
神田コウヤ(日本)
すぐに左を伸ばし、右フックを振るう神田。牛久も前に出て左オーバーハンド、そのまま組んでケージに押し込んでいく。体を入れ替えた神田が、ヒザを見せる。両ワキを差した神田がヒザを続け、首相撲にも胸をつけるとブレイクが入る。互いにローを蹴り、神田が右ジャブ、牛久が右フックを繰り出す。前に出た牛久は、踏み込んでからパンチを出す。神田は右を被弾し、ミドルを蹴られるとスイッチを見せ、オーソに戻すと右ハイを蹴っていく。続けて神田はテンカオからパンチをまとめていく。
神田のジャブを叩いて、右を伸ばす牛久。神田はヒザ、そしてヒジを繰り出す。組まれてもテイクダウンを許さず、神田はここもケージに牛久を押し込む。すぐにブレイクとなり、間合を取った両者、大きな動きはなく時間を迎えた。
2R、ジャブに左オーバーハンドを合わせていった牛久に対し、神田もその踏み込みにヒザを狙う。ヒザのフェイクから左ストレートをヒットさせた神田。牛久は間合いを取ってからローに左を打たれてケージの前まで下がらされる。神田は攻め急がず、呼びこんで右ジャブを打っていく。ここから左ストレート、さらに右フックにつないだ神田はダブルレッグを切り、体を入れ替えてケージにチャンピオンを押し込む。
神田がヒザを腹に入れ、牛久も首相撲からヒザを返す。ここもブレイクとなり仕切り直しとなり、神田は左右のフックを振るう。蹴りを散らし、ジャブを伸ばす神田は左をかわしてヒザ蹴りへ。牛久は組んでいくがテイクダウンは奪えない。強いスプロールで防ぎ、離れて右ジャブから左ストレートと神田のペースで進むなか、牛久は左オーバーハンドを当てる。続いて左フックもヒットさせた牛久が右ミドルを入れたところでラウンド終了となった。
最終回、前に出る牛久がオーバーハンド、神田も右フックに右からヒザを繰り出す。バランスを崩した神田だが、組みつかせず離れたところで牛久が後ろ回し蹴りを見せる。続く神田のヒザ蹴りにテイクダウンを合わせた牛久がトップに。神田はクローズドを取り、首を抱えて膠着誘発か。ケージに押し込んでいった牛久は、スクランブルでバックに。神田はワンフックにも、胸を合わせて逆に牛久をケージに押し込む。
両者ヒザを蹴り合い、神田は隙間を創ってヒザを続ける。払い腰を耐えて離れた神田にジャブを伸ばす。牛久も間合いをはかり、試合は残り30秒に。牛久は右ローを続け、右ミドルへ。神田が右リードフックから左ミドルを蹴って、叫び声を挙げる。そのまま両者が踏み込めないまま時間に。
最終回は牛久、初回と2Rはどちらがとってもおかしくないというラウンドだったか。結果、4-1で牛久に凱歌が挙がり2度目の王座防衛となった。
「RIINのベルトを獲ると、どうしても身がそっちに行きがちになりますが、僕は第10代DEEPフェザー級チャンピオンです。DEEPを代表して大舞台で活躍していきます。DEEPにもっと良い選手がいるので皆さん、もっと見てください。そうしたら大舞台ももっと面白くなります」と牛久はマイクで話した。
<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
Def.1R1分15秒by TKO
誠悟(日本)
均整がとれたメガトン=水野が、ジャブから左ミドルと長さ生かした攻撃を見せる。続けて左インローから右アウトローを蹴った水野に対し、誠悟は待ちの姿勢に。と誠悟の前進に左を合わせてダウンを奪った水野が、サッカーボールキックで一気に試合を決めた。体重はメガトンでも、フィロソフィーがメガトンでない水野が完勝した。
「ヘビー級に転向してきた水野です。自分の年齢も40歳になって起承転結の結に来ています。ヘビー級に来たのはメガトンのベルトをとるためです。メジャー団体でも重い階級がフィーチャーされていないので、DEEPから僕を始めデカいヤツが盛り上げるのでよろしくお願いします」と話した。
<ライト級/5分3R>
小金翔(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.29-28
悠太(日本)
左ミドルを蹴った小金、続いてローを蹴っていく。悠太は左ジャブ、小金が前蹴りで突き放す。ローを続ける小金は左ジャブ、そして左ミドルから左リードフックを打っていく。続いて左ハイを蹴った小金が、左ジャブ、悠太の前進&左ジャブにも蹴りを散らし、跳び蹴りを繰り出す。悠太は左ジャブを2発入れ、その後もジャブが的確に小金の顔面を捕らえる。ジャブを受け続ける小金は、右ローも左フックを打たれペースを握ることはできない。
左ボディ、左フックの小金はやはりジャブを打たれる。小金も左ジャブを3つ返し、前蹴りへ。悠太も左ジャブから左リードフックを打ち、前に出る。組んだ小金がケージへ悠太を押し込むが、ワキを差せず離れる。それでも前蹴りから左フックを入れた小金が最後も前蹴りを腹に決めた。
2R、左ジャブ、フックを打ち合う両者。手が合っているのか、両者が攻撃的な試合を続けるが、距離が悠太だ。と、小金のローが急所に入り試合が中断される。再開後、左ミドルから左前蹴りを繰り出した小金が、やや遠目の距離を取り始める。ジャブだけでなく右を見せ始めた悠太が、さらにジャブを重ねる。
相打ちで打ち勝つ悠太が、前蹴りにも前に出るが、悠太の左フックが当たる。ジャブから前に出る悠太、下がる小金は厳しい展開に組みに行くが切られる。圧される小金がようやく、組んでワキを差すが悠太が離れる。それでも執拗に組み、ボディロックを取った小金は、テイクダウンを切り返されて下に。小金は時間を置かずスクランブルで立ち上がるが、悠太がこの回を取った。
最終回、前に出る小金が前蹴りも、悠太が左ジャブを当てる。左右の前蹴り、関節蹴りを繰り出す小金だが、左フックを受けて下がり始める。前蹴りやヒザから、ジャブ、さらに右で前に出ると、悠太は下がってパンチを被弾し続ける。パンチで攻勢の小金がテイクダウンを切られる。ここで逆転にはKOが必要な小金は、悠太のジャブにジャブ&前蹴りを返す。悠太も負けじと前に出ると、小金はここで組みへ。逆にダブルでケージに押し込んだ悠太だが、テイクダウンには至らず自ら離れる。
ジャブから右フック、さらに右クロスから右フックを、打ち込んだ小金が攻勢に。悠太も左ジャブを返すも、小金は前に出て左ボディ、続いて左フックを入れる。最後の15秒、左を出し合い、右フックを繰り出した小金の反撃が実を結び2-1で判定勝ちとなった。
<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
Def.3R by 三角絞め
笹晋久(日本)
構えを変えて前蹴りを見せる石司に対し、笹は左に回る。笹も構えを変える場面があり、右オーバーハンドを2度空振りする。石司は前蹴りと左ロー。笹が左フックから前に出て連打、一旦離れた石司に左をヒットしダウンを奪う。すぐに立ち上がった石司だが、左を重ねて被弾し左右のフックを被弾する。左ジャブをヒットされた石司が、ワンツーを返すが笹は止まらず前に出て、フックやアッパーを打ちこむ。右フックを空振りした石司は左を受け、左右のフック、アッパーと攻め込まれる。
笹は跳びヒザでバランスを乱して下になるが、すぐに立ち上がって左ジャブから右ロー、ワンツーを打っていく。首相撲からヒザで笹の動きを止めに掛かった石司に対し、笹は左右のフックから右オーバーハンドとパンチを打ち続け時間となった。
2R、石司がローからミドル、さらに左ローと蹴り中心のファイトに。笹は左を伸ばして飛び込み左右のフックと初回と同じように、プレッシャーを強める。石司は右フックを返すが、パンチのフェイクに大きく反応してしまう。笹もローを織り交ぜて左ジャブを2度入れる。飛び込んでワンツー、右ミドルをガードして右から左で攻勢に。
石司が左前蹴り、飛び込みにカウンター狙いも、その勢いで笹が左右のフックを打っていく。ボディを効かされたように見えた笹だが、ここも下がることなく前に出てパンチを振るい続ける。と、石司にアイポークがあったと笹が右目を閉じてリカバリーに務める。
と、ドクターチェックが入り──笹が頷いて試合再開へ。構えを変えてワンツー、頭が当たり石司が倒れる。すぐに石司は立ち上がったが、打撃戦に応じて左を連続で被弾。石司も左を返し、下がった笹に右ハイ、続いてワンツー、ローを蹴っていく。笹が左から右、石司もジャブと右フック、そして右ストレートと前蹴りをまとめた。
最終回、すぐに上への距離を見せた石司が、笹の前進に右フックを当てる。笹はテイクダウン狙いも切った石司は右ジャブを当て、右フックも振るう。笹は打たれても前に出るスタイルで左を伸ばすが、石司がジャブから右ストレートを打っていく。と、笹は左フックに右をカウンターで合わされ動きが止まる、続くテイクダウンを切った石司がバックに回り、一気にRNCへ。前方に落とされた石司だったが、三角絞めをセット。腕を送られた笹がタップし石司が逆転の一本勝ちを決めた。
<フェザー級/5分2R>
関鉄矢(日本)
Def.1R2分50秒by 腕ひしぎ腕固め
山本歩夢(日本)
サウスポーの山本が右ローを蹴る。飛び込んで組んだ山本は、ケージに押し込んで離れる。すぐに組んでバックに回った山本がダーティーボクシングで左を連打し、一気にテイクダウンすると腹固めへ。関も殴られながら前転し、離れるとスタンドへ。荒いパンチで自ら姿勢を乱した山本は、ヒザ蹴りを被弾するが組んで肩車で投げる。
関はスクランブルから、バックを取り後ろ三角へ。そのまま腕を伸ばすと、山本はタップし──関が意地の一本勝ちを手にした。関はマイクで大晦日出場をアピールした。
<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
Def.2R by KO
駒杵嵩大(日本)
サウスポーの本田に対し、駒杵が前に出る。本田の左ミドルハイをキャッチした駒杵が、グラウンドに持ち込むも、本田が切り返して立ち上がる。スタンドに戻ると、本田の左ストレートが幾度となくヒットし、駒杵もバランスを崩してしまう。しかし距離が詰まると駒杵が組み付き、両ワキを差し上げながらテイクダウンを奪った。しかし本田も立ち上がって、駒杵をケージに押し込む。駒杵が足を払って本田の手をマットに着かせるも、本田はすぎに立ち上がった。
ケージ中央で駒杵の右ショートが当たり、さらに首相撲に持ち込む駒杵。本田は左足へシングルレッグを仕掛けて、駒杵をケージに押し込み尻もちを着かせた。駒杵が本田の左腕を取って、アームロックで切り返そうとするが、本田はそれを防いで押し続ける。片足を取られて知もちを着くも立ち上がった駒杵。ケージに押し込まれながら首投げで倒した駒杵が、本田の右腕をV1で捕らえながら、パンチの連打を浴びせていった。
最終回、本田が左ハイを繰り出す。蹴りをもらいながらキャッチした駒杵がグラウンドに持ち込み、腕十字へ。これは極まらず、本田に立ち上がられてしまうが、すぐにグラウンドへ戻した駒杵がマウントを奪った。ブリッジで返そうとする本田を抑え込み、マウントをキープする駒杵。相手の動きに合わせてバックマウントを奪う。本田がブリッジで切り返してきたところで、駒杵は右腕をオーバーフックで抱えていたが、立ち上がられる。
本田の左ミドルをブロックした駒杵は、反対に左フックをヒット。しかし駒杵がテイクダウンに入ろうとしたところで、本田の左ヒザが駒杵の顔面を捉え、KO勝ちを収めた。
12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT2021およびDEEP 105 IMPACTの計量が11日(度)に同所ロビーで行われた。
DEEPでは恒例となっている出場選手全員の計量後の一言コメントは、今回はDEEP105のメインでフェザー級王座を賭けて戦う牛久絢太郎と神田コウヤの2人のみ実施された。
チャレンジャーの神田が「まず運営の人たちをはじめ、この試合を組むためにご尽力いただいた皆様には感謝しています。明日は精一杯戦いますので、ぜひ生で応援のほうよろしくお願いします」とコメント。
対してチャンピオンは「明日は覚悟の違いを見せて、思い切り楽しみます」と話した。
なおライト級で悠太と対戦する小金翔が、体重が落ちていないと会場入り後に仮計量をせずに走って汗を落としに。
結果、最初の計量では50グラムオーバーとなったが、再計量でリミット丁度の70.8キロでパスしている。
■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV
午後4時45分~ニコニコ生放送
■ DEEP105計量結果
<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎:65.65キロ
[挑戦者]神田コウヤ:65.8キロ
<メガトン級/5分3R>
水野竜也:105.45キロ
誠悟:116.5キロ
<ライト級/5分3R>
悠太:70.6キロ
小金翔:70.85キロ→70.8キロ
<バンタム級/5分3R>
石司晃一:61.5キロ
笹晋久:61.5キロ
<フェザー級/5分2R>
関鉄矢:66.25キロ
山本歩夢:66.2キロ
<バンタム級/5分2R>
CORO:61.55キロ
RYUKI:61.3キロ
<メガトン級/5分2R>
酒井リョウ:105.6キロ
KENNY中村:114.7キロ
<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:113.85キロ
大成:99.15キロ
<フライ級/5分2R>
本田良介:57.1キロ
駒杵嵩大:57.2キロ
<58キロ契約/5分2R>
日比野”エビ中”純也:57.8キロ
ヒロヤ:57.95キロ
<フェザー級/5分2R>
西谷大成:66.3キロ
鬼山班猫:66.15キロ
■DEEP TOKYO IMPACT2021視聴方法(予定)
12月12日(日・日本時間)
午前11時45分~SPWN PPV
午前11時45分~ニコニコ生放送
■ DEEP TOKYO IMPACT2021計量結果
<バンタム級/5分3R>
高野優樹:61.95キロ
橋本優大:61.7キロ
<ライト級/5分2R>
大山釼呑助:70.35キロ
Street♡★Bob”洸助:70.35キロ
<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.55キロ
力也:57.2キロ
<55.5キロ契約/5分2R>
中村真人:55.4キロ
木戸脇広樹:55.4キロ
<フェザー級/5分2R>
高塩竜司:66.25キロ
ハリー・スタローン:66.05キロ
<フェザー級/5分2R>
大村友也:66.05キロ
高橋辰也:66.0キロ
<フェザー級/5分2R>
小川顕広:66.0キロ
牧野滉風:65.5キロ
<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹:77.55キロ
レバナ・エゼキエル:77.6キロ
<ウェルター級/5分2R>
コマネチゆうた:76.7キロ
チョウ・テギ:77.15キロ
<バンタム級/5分2R>
岩見凌:61.3キロ
コマネチ竜太:59.95キロ
<アマSPルール・フェザー級/3分2R>
田中ユラ:64.55キロ
岡野雅司:63.25キロ
【写真】落ち着いたなかに芯の強さが感じられる神田だ(C)MMAPLANET
12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP 105 IMPACTで、牛久絢太郎の持つDEEPフェザー級王座に挑戦する神田コウヤ・インタビュー後編。
今やRIZINフェザー級との二冠王となった牛久への挑戦は、神田のキャリアに何をもたらすのか。また牛久斎藤裕が行われることで、揺れた心境、さらには今後についた神田が物腰柔らに答えてくれた。
<神田コウヤ・インタビューPart.01はコチラから>
──無責任な自信ですか。良いですねえ。
「それがあったので、ここまで……タイトル挑戦まで続けることができたと思います」
──スタイル的な話になりますが、神田選手のレスリングはグレコですよね。グレコらしさが試合でも見られます。
「ハイ、グレコです。今もグレコっぽさはあるかと思います」
──ただし、グレコはひっついて戦うレスリングです。そこはすぐさまMMAに生かすことは難しかったのではないでしょうか。
「そうですね、打撃とか他の部分しっかりとできるようになればグレコが生きてくると思います。ですから、むしろバックボーンを捨ててMMAを戦うぐらいでやったほうが、後々グレコは生きると思います」
──神田選手はそのグレコとムエタイの首相撲を上手く融合しているように見えます。
「ハイ、グレコローマンと首相撲は互換性があります。そこは自分も前々から考えてきたことなので、同じ意見を聞くとちょっと嬉しくなります」
──結果、首相撲やダーティボクシングが強いというイメージです。
「昔の日本のMMAってヒジがなくて、ムエタイの有効性ってそれほどなかったと思います。今はヒジもあるので、ムエタイは有効です。なのでグレコと互換性を持って戦えれば良いなと思います」
──そのように自身のスタイルを構築しながら今年はDJ.taiki戦と平田直樹戦、タイプの違うファイターを相手にしっかりと勝利を収めました。
「2人もキャリアも戦い方も違います。DJさんだと元チャンピオンのストライカー、平田選手は無敗の新星グラップラーでした。今回、タイトルを挑戦するにあたり2人と試合ができたことは凄く良い経験になっています」
──平田選手などは、神田選手よりもキャリアが少なくて下からの突き上げになりました。
「今回の試合やDJさんとの試合もそうですが、上の選手と戦う方が気持ち的にも楽かなぁというのは考えてしまっています」
──そのタイトル戦ですが、挑戦が決まってから牛久選手が斎藤裕選手に勝利してRIZINでもチャンピオンになっています。
「10月24日が牛久選手と斎藤選手の試合で、僕の挑戦が12月12日ということだったので、その試合をこなしたうえで僕との試合を成立させることができるのかという不安はありました」
──ということは……スバリ、どちらが勝つと思っていましたか。
「斎藤選手が勝つと思っていました」
──それってモチベーションの欠如に通じてこなかったですか。
「そこは大丈夫でした。牛久選手は中村選手にもKOで負けしいますし、自分は現役のチャンピオンと戦ってタイトルが欲しいだけなので」
──では牛久選手がRIZINの王者になったことで、より気持ちが上がるということは?
「それもあったのですが、逆にRIZINのチャンピオンになったことでDEEPの防衛戦が組まれるのかという部分で疑心暗鬼になりました。牛久選手が大晦日に出場するんじゃないかと思って。だからタイトル戦が現実になった時に、めちゃくちゃホッとしました」
──そのタイトル戦、牛久選手と戦ううえで自信のほどを教えてください。
「自信……ですか。自分の方が試合間隔も空いていますし、勝って手にデキることが多いので、気持ちが入っていると思います」
──勝利に必要なモノは何だと思っていますか。
「牛久選手はとてもしぶとい選手なので、そこで負けないこと。互いにやりたいことは違うと思うので、やりたいことができる時間が長い方が勝てる戦いになります。なので、なるべく自分が得意な展開を増やす、攻める時間を増やすよう徹底したいです」
──神田選手は本当に話振りがソフトですね。練習からガツガツ、周囲を圧するような選手もいますが、真逆に感じます。
「そういうのって度胸の使いどころという話になると思うんです。自分はソレは本番で使えば良いですし、そんな無駄なところで度胸を消耗する暇はないというか……。そんな感じです」
──いやぁ、ガツッと来る言葉でした。ではDEEPのタイトル獲得もその一環であるかと思いますが、MMAファイター人生の目標を教えてください。
「最終目標はRIZINでチャンピオンになりたいです。近場でいえば、次の試合で必ず勝つこと。負けないことです」
──では牛久選手はRIZINのチャンピオンですし、次に勝つことがRIZINで王座挑戦に直結するという考えでしょうか。
「この試合に勝つことで、RIZINのチャンピオンになれるとは全く思っていないです。この試合で勝つことで、RIZINで戦うチャンスを頂けるという風に考えています。勝っても第二章がスタートするというだけなので、そこはわきまえて戦いたいと思います」
──では神田コウヤのここを見てほしいということがあれば、一言お願いします。
「自分は国内のフェザー級では体系的にも特殊だと思っています。そこで戦い方にも違いが生まれてくると思うので、そういうところを注目してもらって──なるべくLIVEで見てもらえると嬉しいです」
■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV
午後4時45分~ニコニコ生放送
■ 対戦カード
<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎(日本)
[挑戦者]神田コウヤ(日本)
<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
誠悟(日本)
<ライト級/5分3R>
悠太(日本)
小金翔(日本)
<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
笹晋久(日本)
<フェザー級/5分2R>
関鉄矢(日本)
山本歩夢(日本)
<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
RYUKI(日本)
<メガトン級/5分2R>
酒井リョウ(日本)
KENNY中村(日本)
<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
大成(日本)
<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
駒杵嵩大(日本)
<58キロ契約/5分2R>
日比野”エビ中”純也(日本)
ヒロヤ(日本)
<フェザー級/5分2R>
西谷大成(日本)
鬼山班猫(日本)
■DEEP TOKYO IMPACT2021視聴方法(予定)
12月12日(日・日本時間)
午前11時45分~SPWN PPV
午前11時45分~ニコニコ生放送
■DEEP TOKYO IMPACT2021対戦カード
<バンタム級/5分3R>
高野優樹(日本)
橋本優大(日本)
<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
Street♡★Bob”洸助(日本)
<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
力也(日本)
<55.5キロ契約/5分2R>
中村真人(日本)
木戸脇広樹(日本)
<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
ハリー・スタローン(ブラジル)
<フェザー級/5分2R>
大村友也(日本)
高橋辰也(日本)
<フェザー級/5分2R>
小川顕広(日本)
牧野滉風(日本)
<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹(日本)
レバナ・エゼキエル(コンゴ民主共和国)
<ウェルター級/5分2R>
コマネチゆうた(日本)
チョウ・テギ(日本)
<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
コマネチ竜太(日本)
<アマSPルール・フェザー級/3分2R>
田中ユラ(日本)
岡野雅司(日本)
【写真】色々な想いをあるなら、DEEP王者としてやるべきことを全うしようという雰囲気が牛久からは伝わってきた(C)MTASUNAO KOKUBO
12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP105で、DEEPフェザー級王者の牛久絢太郎が、神田コウヤを挑戦者に迎えて2度目の防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike
昨年9月に弥益ドミネーター聡志を下してDEEP王者となった牛久。2021年は中村大介との2連戦を経て、10月には斎藤裕を下してRIZINのベルトを腰に巻いている。そんな牛久に次のタイトルマッチについて訊くと、冷静沈着な分析能力の持ち主はDEEP王者としての喜びを感じていることが伝わってきた。
――試合を4日後に控えていますが、現在の調子はいかがでしょうか。
「しっかり練習できているので、あとは体重を調整していくだけですね」
――DEEP王者として迎えた2021年は、まず2月に中村大介選手とノンタイトルマッチで対戦してKO負け。ベルトを賭けた7月の防衛戦では判定勝ちしてリベンジするという、波乱の展開でした。
「あの試合は、今思うと大事な試合になりました。僕が大きく成長することができたというか」
――中村選手との2連戦を経て、どのような点が成長したと思いますか。
「どうなんでしょう……口では説明できないんですけど、いろいろなことが勉強になりました。何が成長したかは、次の試合で見せることができると思います」
――なるほど。次にDEEPフェザー級のベルトを保持したまま、10月24日にRIZINで斎藤裕選手を下し、同フェザー級王座を獲得しました。そしてRIZIN王座を持ちつつDEEPの防衛戦を行うというケースは、これまでになかったケースかと思います。
「それはよく言われるんですけど、RIZINの試合に出る前からDEEPの防衛戦もやっていくことは決めてしました。僕はDEEPで育ってきて、DEEP愛があるので、こうしてDEEP王座の防衛戦ができて幸せです」
――すると、まずRIZINのタイトルマッチが決定したことは驚きではなかったですか。
「はい、決まった時は『マジか!?』とビックリしました(笑)。RIZIN初参戦でタイトルマッチをやるなんて、そんなにないことだと思うので」
――斎藤戦は2Rに牛久選手の左ヒザ蹴りがヒットし、斎藤選手が顔面から流血してドクターストップとなっています。あの試合は斎藤選手がペースを握っているように見えていたのですが、一方で終始、牛久選手が冷静でした。
「そうですね。確かに客観的に見たら、斎藤選手のペースのように見えたと思います。僕は1Rから相手の動きを見ていて、そこから自分がどう動くかを確かめている状態でした。そして斎藤選手が想定内の動きをしてくれたので、2Rに勝負しようと決めたんです」
――ただ、それにしても強烈な左ボディが何発もクリーンヒットしていたと思いますが……。
「ボディは効いてはいなかったですね。試合中のアドレナリンもありますけど、打撃はパワー・オブ・ドリームでお世話になっていて、ボディに対する免疫があるんです(笑)。あそこでMMAだけでなく、打撃専門の選手とも肌を合わせて練習させていただいているので」
――その斎藤戦から約1カ月半後に迎える今回のDEEPタイトルマッチ、この試合間隔はキツくはないですか。
「僕は特にキツさはないです。それよりも神田選手と対戦できることが嬉しいですね」
――神田選手はRIZINで1敗しているものの、現在DEEPでは6連勝中です。これまで神田選手のことを対戦相手として意識したことはありますか。
「DEEPで勝ち続けていたので意識はしていましたし、前の試合で(平田)直樹に勝った時、直樹のセコンドに就きながら『これは対戦することになるな』と思いました」
――そういえば、牛久選手はジムメイトである平田選手のセコンドに就いていたのですね。
「神田選手と対戦する可能性があることは、頭の片隅には入れていました。直樹のセコンドに集中しつつ、相手の細かい動きまでチェックしていましたね」
――では、そこで見た神田選手の印象を教えてください。
「長いリーチを生かした試合をする選手ですよね。自分の距離感を作るのが上手い。でも遠い距離だけじゃなくて、ヒジやヒザなど近い距離での打撃も上手くて。セコンドとして相手のことも見ていたからこそ、良い判断ができる試合だったと思います」
――良い判断とは?
「こちらがこういう動きをしたら、神田選手はこう動く――といったことが分かりました。おかげで、もう次の試合で勝つイメージはできています」
――試合はもちろん、こうしてお話していても、牛久選手はすごく冷静ですよね。
「RIZINで斎藤選手に勝ったことは自信になりました。神田選手も毎回成長しているので、次の試合もまた違うアクションを見せてくると思います。でも今は、僕も自分のスタイルに自信を持っている。それはすごく大きいです」
――嫌な聞き方かもしれませんが……次の試合は、牛久選手はRIZIN王者として戦うのか、それともDEEP王者として戦うのでしょうか。
「アハハハ、今回の試合にRIZINのベルトは関係ないですからね。自分の中でも、そこは切り離しています。僕はDEEPのチャンピオンとして、DEEPの試合に出るので」
――対戦相手の神田選手もDEEP愛を持っていて、牛久選手のDEEP愛に対して「自分のDEEP愛のほうが上だ」といったコメントもあります。
「そうですよね。神田選手はDEEPでデビューして、ずっとDEEPで戦ってきて。そんな2人のDEEP愛がぶつかる試合、面白いじゃないですか。楽しみです」
――本当に楽しそうというか、嬉しそうですね。
「もちろんです。DEEPの試合なので、楽しみにしています。皆さんも、ぜひ次の試合を楽しみにしていてください」
■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV配信 & ニコニコ生放送 PPV配信