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【DEEP121】KENTAと対戦、引退撤回=渡部修斗の真実「より渡部修斗らしい、一転突破のファイトに」

【写真】型にはまった時の強さは絶対。その型に如何にハメるのかが、渡部修斗のMMA (C)MMAPLANET

本日16日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開かれるDEEP121 Impactで渡部修斗がKENTAと戦う。
Text by Manabu Takashima

作戦8月にNEXUSのケージでPFCバンタム級王座を引退試合で獲得──3月にその時の条件として防衛戦を行うことはあったが、きっぱりとMMAから足を洗うつもりだった。そんな渡部が引退試合から1年1カ月、そしてエキストラのファイトから半年で実戦復帰を果たす。

この早期引退撤回には色々な意見があるあろうが、渡部は自身の想いに素直に従った。フライ級で戦うMMAファイター人生第二幕の幕開けを前に、渡部修斗を~彼の城~FIGHT LYNXに尋ねた。


──昨年8月の引退試合から、3月のPFCでの王座防衛戦を経てDEEPで復帰。周囲の反応を考えると、勇気がいる決断ではなかったでしょうか。

「別に勇気はいらなかったです。まぁメチャクチャ言われるからとは思っていたんですけど、何を言われても関係ないといえば関係ないじゃないですか(笑)。別に後ろめたいことをしているわけじゃないですし」

──それなら、良かったです。そこを気にしてしまうと、生き辛いじゃないですか。お父さん、渡部優一さんもケージに上がっての大団円。とはいえグラップリングの試合は出続けていたし、いずれ復帰もあるという意識はどこかに持っていましたか。

「いや、MMAをやろうとは全く思っていなかったです。本当になくて。出し尽くしたので満足していました。実は引退試合の時は、プライベートでゴタゴタもあって突発性の難聴になってしまったり、試合の向けた練習としてはそれほど身が入っていなかったです。フワフワしてしまっていて。

それでも試合はギリギリでも勝てて、自分の大会にできました。なので本当に満足して引退できたんです」

──そもそも、ですが。なぜ、あの時期に引退を決めたのでしょうか。

「MMAを戦うことに、満足してモチベーションがなくなっていたからです」

──満足というのは? RIZINに出たことで満ち足りたということでしょうか。

「そうですね。田丸(匠)戦に勝った時に、一回終わった形でしたね」

──修斗で天才と呼ばれていた選手に、一本勝ちをした。そこで満足感が?

「やっと自分の実力を証明できたと思ったのですが……やっぱり雑魚扱いというか(笑)。次の朝倉海選手との試合に負けて、『こいつ、弱いのにRIZINに出てきやがって』とか言われたのは悲しかったです。

でも伊藤空也選手と戦うことが決まって、気持ちはあがりました。それが伊藤選手が欠場になり、代役の内藤頌貴選手に勝ったのですが評価されることもなかった。そこで気持ちが途切れたというのはありました」

──勝って評価されずに、負けたらボロクソに言われると。

「だからこそ、夢のある舞台なんだと思います。その分、苦しくて」

──田丸戦で満足し、内藤戦で気持ちが途切れた。RIZIN後はDEEP、そして引退試合からPFCの防衛戦と試合は続けました。

「RIZINからDEEPに出た時に、ここを墓場にしようと思っていました。DEEPで勝ってRIZINに戻るという頭ではなくて、DEEPで終わろうと……それでDEEPのチャンピオンを目指そうと戦っていました。でも2戦目の力也戦の時に、試合直前に足が震えてだして。入場前に足がガタガタ震えるなんて初めてのことだったので、自分でもわけが分からなくて。でも、その時に『もう辞めよう』と思いました。

ケージに上がっても全然集中していなくて。いつもならテイクダウンに行くのに組みにもいかない。セコンドからも『どうして、いつも行く距離で行かなかったの?』って言われるぐらいで。

何だろう……心が落ち着いているというよりも、静かだった。で、一発貰って。『あぁ、こんなんで終わったんだ』と何かが抜け落ちてしまっていましたね。じゃあ、最後はNEXUSでやってMMAを終えようと決めました。最後はNEXUSい恩返しをしたかったので」

──その引退試合でPFCバンタム級王座を奪取し、防衛戦を3月に戦いました。

「亀松(寛都)戦は引退試合でも、勝てばやることは決まったので。だから練習も続けていたのですが、NEXUSの運営に入って、試合を眺めていても復帰したいとは思わなかったです。それが元旦に1人で実家に戻っていて、今年の目標を決めようなんて思いながら電車から田んぼを眺めていたら、『フライ級でMMAに復帰』って降って来たんですよ(笑)。本当に復帰するつもりとか、全くなかったのに」

──亀松戦で勝ったあとに『復帰するならフライ級』というSNSでの発言がありましたが、そういう伏線があったのですね。

「ハイ、ただ、あの時は復帰戦の予定とか全く決まっていなかったです。それにあの試合で負けたら、復帰も何もないので。若い子が俺を越えて、北海道のPFCを盛り上げるってことで。だから何がなんでも勝とうという気持ちもなかった。

格闘技の神様がいて、復帰を求めているなら多分勝つだろうっていうぐらいで。同時に勝てば復帰しようとは決めていました」

──現役復帰、奥様の青野ひかる選手はどのようなリアクションでしたか。

「『やりなよ。逆になんで辞めたのは分からない。今でも戦えるのに』って言っていました(笑)。『じゃぁ、やるわ』みたな」

──アハハハ。復帰の場をDEEPにしようと思ったのは?

「バンタム級で取り忘れたモノが残っているので、DEEPと決めていました。佐伯さんには凄くお世話になっていますし。佐伯さんはどう思っているか分からないですけど(笑)。

ただ僕はフライ級で何の実績もないので、発言権もありません。これはアピールでなく、聞かれたから答えるだけであって……。自分がやり残したことは、国内のメジャー団体でベルトを獲ることでした。

修斗、DEEP、パンクラスでチャンピオンになること。父は修斗のベルトを獲っているし、自分のなかでコンプレックスがずっとある。レスリングでもMMAでも、父を越えることができないままで。修斗かDEEPかパンクラスでチャンピオンになって、ようやく父と同等になれる」

──本来は試合に勝って発言しようと思っていたDEEPフライ級奪取宣言。ここで明かしてしまって良いのでしょうか。

「ハイ。取材をしてもらって、自分が何をしようと思って復帰をするのかを分かってもらえるので有難いです。またRIZINかって思われているかもしれないのですしね(苦笑)。DEEPで一番になることしか、目指していないです。それが成ったら、その先があるかもしれないけど……今はDEEPのベルトを目指すために戦います。たださっきも言いましたけど、実績がないので、これは目標を話していると思ってください」

──ハイ。承知しました。フライ級で実際に戦うことを決めて、バンタム級との違いは感じられますか。

「もともとバンタム級では水抜きもしていなかったです。食も細くて、無理矢理たくさん食べて大きくしようとしてしんどくて。ほぼ毎日のように液キャベを飲んでいました。それでも67キロぐらいまでにしかならない。そこから減量をして、リカバリーをしても64キロ程度。それで試合をすることは、正直しんどかったです」

──胃薬を飲んで、たくさん食べる。生きるという部分で、基本が違っていましたね。

「ハイ、全く不健康でした。今は炭水化物……糖質、脂質、たんぱく質はしっかりと摂って、スイーツは和菓子にした。菓子パンは食べない。そうやって、食事を普通にすると普段から61キロになりました。これならフライ級で十分にやれるかと」

──練習での動きの方は?

「軽くなりましたね。周囲の人は組み力は、変わっていないと言ってくれていますけど……。でも実際に戦ってみないと分からないと思います。ただ自分では弱くなったとは思っていないです。胃薬を飲みながら、食べるなんてことはせずに健康的になれたので。そのことは良かったと既に思っています」

──では、対戦相手のKENTA選手の印象を教えていただけますか。

「間違いなくDEEPフライ級のトップです。こないだ村元(友太郎)選手にスプリットで負けたけど、勝っていたらタイトル挑戦だったはずです。安谷屋(智弘)選手、杉山(廣平)選手にも勝っていますし。KENTA選手が自分と戦ってくれるとは思っていなかったです。僕に勝ってもタイトルとかってならない相手だし、自分からすると最初からトップ選手と戦わせてもらって凄くありがたいです。DEEPにもKENTA選手にも感謝しています」

──この間もグラップリングの試合に出続けていたので試合勘は鈍っていないかと思うのですが。その辺りは如何ですか。

「全く変わらないです。試合勘は全く途切れていないすし、以前のようにガツガツとスパーリングをするだけでなく、ここ(FIGHT LINXS)でドリルや技術練習が増えて。練習であまり制圧されることはないです。ただ、それは練習だからで。結局、試合が全てです」

──また試合前に足が震えるという恐れは?

「それはないと思います。今、負けることに不安がないので。やってみないと分からないですけどね。以前は負けることに恐れを感じていましたが、今はそこに恐れがないので。不安がないので、震えることはないと思います。

やっぱり1回終わって自由になったからかと。このMMA引退期間でポジションもより確立されたというか。何の縛りもなく、出たい舞台で戦ってきた。渡部修斗という存在を唯一無二にしたかったのですが、そういうポジションが確立できたと思います。もう負けたら終わりとか考えることもなくなったので、全く怖くないですし。自信が凄くあるわけじゃないけど、恐怖がない。自分のやるべきことを思い切りぶつけて、勝ちに行くだけです」

──このMMA引退期間が、良い方向に動いていそうですね。試合で何を魅せたいと考えていますか。

「技術的に何か変わったといえばないです。ただ気持ちの部分が凄く変わったので。新しい自分を見せたいとかでなくて、ただ試合をすることが楽しみです。グラップリングも含めて、人と試合をすることが楽しくて。なので、勝ちに拘るとかでないピュアな自分を見てもらえるかとは思います。

以前は勝利に拘って、ガチガチになっていました。もっと思うがまま、本能で動くような試合になると思います。試合映像はチェックしますが、対策練習よりも自分の動きを磨くことに重点を置いていますし。より渡部修斗らしい、一転突破のファイトになると思います。色々できるなんて、逆に自分らしくない(笑)。このスタイルで上って行くと姿を見て欲しいです」

■DEEP121 視聴方法(予定)
9月16日(月・祝)
午後5時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP121 対戦カード

<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
瀧澤謙太(日本)

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 江藤公洋(日本)
[挑戦者] 野村駿太(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
大成(日本)

<フライ級/5分2R>
KENTA(日本)
渡部修斗(日本)

<フライ級/5分2R>
関原翔(日本)
杉山廣平(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
相本宗輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
鹿志村仁之介(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
中務修良(日本)

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45 CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP121 KENTA MMA MMAPLANET o YouTube 中務修良 五明宏人 井上直樹 修斗 力也 多湖力翔 大成 太田忍 杉山廣平 水野竜也 江藤公洋 渡部修斗 瀧澤謙太 相本宗輝 福田龍彌 谷岡祐樹 野村駿太 野瀬翔平 関原翔 雅駿介 鹿志村仁之介

【DEEP121】バンタム級王座を賭けた福田龍彌戦へ、瀧澤謙太「理想のスタイルは固まってきました」

【写真】幼少期の学んだことは残る。そして生かされる(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP121で、瀧澤謙太が福田龍彌と空位の同バンタム級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

DEEP初参戦となった今年7月のCORO戦で判定勝ちを収めた瀧澤は、2戦めでベルトに挑むこととなった。連敗を脱したものの、本人としてはCOROとのタフファイトは「苦戦だった」と振り返る。しかし、そんな苦戦の中で見せた自身が理想とするスタイルとは。


フィジカルとスタミナの2つが伴ったことで、メンタルも良くなった

——前戦から2カ月後の試合となります。これだけ早いペースで試合をすることは瀧澤選手からの希望だったのですか。

「たくさん試合したいと思っていたので、良いペースです。今回勝てば年内にもう1試合やりたいという気持ちではいます」

——そしてDEEP2戦目がタイトルマッチとなりました。

「ベルトを巻くのは早いに越したことはないですが、2戦目というのはラッキーな巡り合わせですね」

——結果的にタイトル前哨戦となったCORO戦の感想を教えてください。

「1戦目よりも苦戦してしまった——倒し切れなかったです。1戦目は1~2Rと完全に支配して最後に倒すという、自分のやりたいことしかしていなかった試合で。今回は1Rにダウンを取り、2Rに相手が盛り返してきて、最終回に僕が手数で勝ったという感じでした。もうちょっと綺麗に勝ちたかったですね」

——なるほど。同時に、タフな試合で削り勝つことができた。それは今までの瀧澤選手の試合にはなかった、良い面だったのではないかと思います。

「ありがとうございます。実は試合の1週間前に、綺麗に風邪や喘息が治ったんですよ。もともと小児喘息があり、今も風邪をひいたら症状が出てしまう時があって。一度出ると、咳が治まるまで1カ月ほど掛かってしまうこともありました。そうなると練習にも支障が出たり、インターバル中にも咳が出てしまうこともあって」

——それはキツい……。

「今回もスタミナがヤバいかなと思っていたら、1週間前に風邪と喘息が止まったので、メチャクチャ自信ができました。ずっとフィジカルトレーニングとスタミナのトレーニングはやっていて、数値的には自分の最高記録を更新することができていたんです。そのフィジカルとスタミナの2つが伴ったことで、メンタルも良くなって。

CORO戦では最初のインターバルが終わって2Rが始まる時、次のインターバルから最終回に臨む時に『これは動ける!』と思いました。セコンドからも『ガンガン前に出て、確実に最終ラウンドを取れ!』とも言われていましたし、しっかり動くことができましたね」

——それは直近の試合で味わったことのない感覚でしたか。

「そうですね。まず井上直樹戦(2022年大晦日に一本負け)はあまり体調が良くなくて、さらに削られてスタミナもキツかったです。太田忍戦(2023年7月にTKO負け)は1Rで終わってしまいましたし、野瀬翔平戦もスタミナはキツかったですね。そこから集中してスタミナとフィジカルに取り組んで、CORO戦ではその2つが挙がったことを実感できました。

でもCORO戦より今回のほうが、スタミナもパワーも自信があります。試合まで残り1週間——今すごく体の調子が良くて、このまま自信を持って臨むことができます」

——今挙げた試合と比較して、CORO戦は自身が先手をとって試合をつくることができていました。

「やはりスタミナとフィジカルが伴うと、試合も自信を持って臨めますよね」

——もう一つ、試合中はずっとスイッチし続けていましたね。あれはテイクダウンディフェンスであり、CORO選手対策だったのでしょうか。

「あれは僕がずっとやりたかったことなんです。やっと試合で出すことができました。今までも練習仲間の対戦相手がサウスポーなら、僕もサウスポーで構えたりとか、対策練習でサウスポーになることはあって。だけど、いずれ試合でも実際に出したいとは考えていたんですよ。でもサウスポーになるとオフェンスはできても、オフェンスが甘くなったりすることもあって。オフェンスもディフェンスもできるようになったら試合で出そう、とはずっと考えていました。今後はオーソドックス、サウスポー両方出していきたいです」

福田選手が持っている戦いのメカニズムが分かってきました

——すり足でスタンスを変えるのは、スイッチというよりも空手の足捌きですよね。

「そうなんです! 僕はフルコンタクト空手をやっていて、相手との距離が近いフルコン空手では、オーソドックスかサウスポーかという概念が無いというか――流れの構えが入れ替わる、足が交差する場面は多くて。だから昔からオーソドックスでもサウスポーでも、攻めることはできていました。でもMMAだと顔面打撃とテイクダウンがあるので、そのディフェンスが試合でも出せるようになったということなんです」

——高校時代はレスリング部に所属していたとのことですが、空手のあとにレスリングを経験してスタンスに影響を及ぼしたのでしょうか。

「そういうわけではないですね。MMAを見越してレスリングを始めたので、打撃でいえばオーソドックス——左足前でレスリングもやっていました。オーソドックスのままテイクダウンに入れたほうが良いかなと思っていて」

——今回タイトルを賭けて戦う福田選手はサウスポーです。サウスポーに対しても、同じような足捌きで戦うことはできるのですか。

「もちろんです。自分の中で理想のスタイルは固まってきました。福田選手の場合は、どの展開で何が理に適っているか、理解して戦っている。試合映像を視ていると、福田選手が持っている戦いのメカニズムが分かってきました。分かっている技は掛からないとは思っていますね。福田選手のメカニズムにハマらないよう、自分から早く仕掛けていきたいです」

——瀧澤選手の視点が、まるで武術家のようです。

「あぁ、どうなんですかね。あまり人の試合は視ないんですよ。どちらかといえば練習で自分の攻撃が良い感じで当たった時、なぜそうなったのかを見直したりするほうが多いです。当たるパンチ、倒せるパンチって何かしら理由がある。そのパンチを分析して自分のモノにしたりするのが好きなんですよ。それこそが自分にとっての格闘技の楽しさであって。あとは試合が決まったら対戦相手の映像を視て、自分の技術を適応させていきます」

——その点では福田選手も同じタイプのファイターだと思います。今回の対戦が楽しみですね。

「そうですね。福田選手との試合は、いろんな展開を考えています。エキサイティングな試合をする選手だと分かっていますけど、漬けてくる場面もあるかもしれない。特に打撃勝負をして、分が悪いと感じたら——そういう展開も想定していますね。僕はKOを狙いますが、実は今までプロの試合で一度も自分からテイクダウンに行ったことがないんですよ」

——えぇっ!? そうだったのですね。

「アハハハ。自分からテイクダウンに行くことなく、ベルトを獲得できるのかどうか検証したいです」

——次の福田戦で初めてテイクダウンを狙おうとは思っていないのですか。

「いずれテイクダウンを混ぜていきたいとは思っていますが、いつにするのかは分からないです。自分の場合は寝技と打撃であれば、打撃のほうが勝つ確率は高い。でもテイクダウンに行くのはリスクも生まれるじゃないですか。もしかしたら今回テイクダウンを狙うかもしれないし、テイクダウン無しでベルトを獲るかもしれません。まだ見せていない部分は、メチャクチャあります。僕の試合を楽しみにしていてください。全て見せた時は、みんな驚くと思いますよ」

■DEEP121 視聴方法(予定)
9月16日(月・祝)
午後5時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP121 対戦カード

<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
瀧澤謙太(日本)

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 江藤公洋(日本)
[挑戦者] 野村駿太(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
大成(日本)

<フライ級/5分2R>
KENTA(日本)
渡部修斗(日本)

<フライ級/5分2R>
関原翔(日本)
杉山廣平(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
相本宗輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
鹿志村仁之介(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
中務修良(日本)

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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS46 MMA MMAPLANET o 万智

【DEEP JEWELS46】万智がマンフレディを肩固めで下して連敗脱出「MMAアイドルとして——」

【写真】キッチリと一本勝ちで連敗を脱出し、目指すはMMAアイドル(C)DEEP

<ストロー級/5分3R>
万智(日本)
Def.2R2分43秒 by 肩固め
スーリ・マンフレディ(フランス)

サウスポーの万智は左ハイを放つも、足を滑らせた。すぐにマンフレディの右足を抱え、グラウンドに持ち込みヒールを狙う。極まらないと見るやバックに回って四の字フックで固めた。横に回るマンフレディに対し、万智はパンチで削る。ケージ際まで回ってきたマンフレディがスクランブルに持ち込もうとするも、万智が組んでケージに押し込み、さらに再びバックを奪う。

グラウンドに戻し、四の字フックからワキをすくい上げる万智は、マンフレディが腰を上げると左腕を首に回した。ここはRNCを極められず。しかしバックマウントを奪取してRNCへ。マンフレディが正対しようとすると万智も右腕を取りに行ったが、ここはマンフレディが立ち上がった。しかし万智がグラウンドに引き戻し、マウントに移行して初回を終えた。

2R、万智が左インローから一度下がり、組みついてテイクダウンする。背中を見せたマンフレディに対し、サイドバックからリストを抑える。後ろに引いて両足を差し込んだ万智だが、バックマウントを奪われながらマンフレディが立ち上がった。すると万智は胸を合わせて再びグラウンドに持ち込み、マウントを奪取する。右腕を枕にして肩固めを狙う万智。マンフレディの頭をケージに向け、左側に動いて肩固めを極めた。

勝利した万智は「イェーイ、勝ったぞ! 先日DEEPのカラオケ大会で優勝したんですけど、MMAアイドルとして活動できるので、お仕事を待っています」とアピール(?)した。


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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS46 HIME MMA MMAPLANET o 彩綺

【DEEP JEWELS464】打ち合いから組み&打撃=MMAストライキング。HIMEが彩綺にフルマーク判定勝ち

<49キロ契約/5分3R>
HIME(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
彩綺(日本)

サウスポーの彩綺が一気に距離を詰めて、HIMEにケージを背負わせた。しかし彩綺が下がってケージ中央へ。再びジリジリと詰めてい彩綺に対し、HIMEが左に回ってケージ際を脱する。HIMEが右ストレートから連打で彩綺を下がらせた。ケージを背負い、ミドルを放ちヒジ打ちも見せた彩綺に組みつくHIME。切り返した彩綺が首相撲からヒザを突き上げる。押し込まれたHIMEが左に回って逃れた。打ち合いから組みつき、HIMEがボディロックでケージに押し込む。ダブルレッグからシングルレッグと揺さぶるHIMEを、彩綺が突き放した。

ケージ中央で左ミドルから左ストレート、右フックへと繋げる彩綺。HIMEの右も彩綺の顔面を捉える。下がりながらHIMEが右ストレートを突き刺すと、彩綺の動きが止まる場面も。彩綺の左ローにHIMEが右ストレートを合わせた。彩綺の左ヒザがHIMEの顔面に突き刺さるも、続く右ミドルをキャッチしたHIMEが右ストレートを叩き込み、グラウンドでパウンドを連打し初回を終えた。

2Rも彩綺がHIMEにケージを背負わせる。ここでレフェリーが試合を中断した。互いに手を広げていたためにアイポークの警告が与えられている。再開後、彩綺のパンチが顔面を捉えるが、HIMEはボディにパンチを打ち込む。右ストレートを当てたHIMEが、さらに連打を浴びせる。ケージ中央で左ミドルハイを見せた彩綺が、HIMEの右をバックステップでかわす。蹴りを上下に散らす彩綺は、距離が近くなると右腕を差し上げてHIMEをケージに押し込んだ。首相撲からヒザを打ち合う両者。彩綺が離れて、再びプレスをかける。

左ミドルを放った際にバランスを崩した彩綺に、HIMEが襲い掛かる。立ち上がった彩綺だが、ケージに詰められてHIMEの連打を受けた。ボディロックでケージに押し込んだHIMEをこかそうとした彩綺だが、バックを狙われる。正対した彩綺は首相撲へ。HIMEはシングルレッグからハイクロッチに、さらにボディロックと揺さぶる。彩綺が左足を差し入れてバックから右ハイを浴びせるも、HIMEがケージに押し込みハイクロッチでテイクダウンを狙う。これを凌いだ彩綺がヒジを連打した。

最終回、ジャブの打ち合いからHIMEが右ストレートを強振する。彩綺がプレスをかけるも、HIMEが回ってケージ中央を取る。三日月蹴り、左ミドルハイと蹴りを散らす彩綺に対し、HIMEは左ジャブを突く。彩綺の左ストレートがHIMEの顔面を捉えた。ヒザ蹴りのフェイントから彩綺が前に出る。しかしHIMEがパンチの連打を浴びせていく。ここでマウスピースに何かあったか、HIMEがタイムを要求した。

再開後、彩綺の左ミドルをもらったHIMEが左右ストレートでケージに追い詰める。左腕を差し上げ、クラッチしたHIMEが右ヒザを突き上げた。彩綺が切り返して離れた。疲労が見られるHIMEに彩綺がパンチを打ち込んでいく。下になったHIMEはケージに頭をつけて三角をセットアップし、彩綺の顔面にヒジを突き刺す。トップに回ったHIMEがパンチを落として試合終了のゴングを聞いた。


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45 DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS46 MMA MMAPLANET o 村上彩 桐生祐子

【DEEP JEWELS464】スイープ&RNCで桐生を攻め立てた村上が、最後は腕十字でフィニッシュ

【写真】桐生も耐えたが、しっかり十字の形に入ってしまった(C)MMAPLANET

<アトム級/5分3R>
村上彩(日本)
Def.4分49秒 by 腕十字
桐生祐子(日本)

村上が飛び出すと、サウスポーの桐生が距離を取って左右ローを入れる。村上の右ミドルをキャッチした桐生は背中を着かせる。しかし桐生はグラウンドに行かず、スタンド戦を選択した。村上は立ち上がるとパンチで桐生をケージまで下がらせ、左右パンチの連打を浴びせる。桐生がケージに押し込むと、村上は一度ジャンピングガードへ。しかし引き込むことはできず、左腕を差し上げた桐生がケージに押し込み続ける。

村上はダブルオーバーフックから右足の外掛けでグラウンドに持ち込んだ。バックマウントを奪い、パンチの連打から右腕を桐生の首に回した。RNCで絞め上げる村上の左手首を取ったが、村上は再びセットアップする。バックマウントが解けた村上を前に振り落とした桐生がパウンドを落とす。村上はリバーサルを仕掛けるもボトムを強いられる。村上が足を利かせると桐生は立ち上がったが、両足を取られてリバーサルされてしまった。

2R、桐生が右ジャブを突く。村上の右ストレートがクリーンヒット。桐生は右ローを当てた。桐生の左足をすくった村上は、即グラウンドへ→RNCを狙ったが、しっかりとバックマウントを整えることができずにトップを奪われてしまう。桐生が左ヒジと鉄槌を落とす。スイープを狙う村上を押さえ込み、トップをキープする桐生。三角で固めながら桐生の左足をすくった村上がスイープに成功した。亀になった桐生のバックに回るが、桐生も腰をずらしてバックマウントを許さない。

立ち上がった桐生に対し、バックから右足を差し入れた村上が、再びグラウンドに引きずりこみRNCを仕掛ける。正対しようとした桐生の左腕を取った村上は、十字で腕を伸ばす。桐生はタップしなかったものの、レフェリーがストップした。


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DEEP DEEP JEWELS o RIZIN   キック スーリ・マンフレディ ライカ 万智

【DEEP JEWELS】速報中!DEEP JEWELS 46

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お昼のDEEPに続いて浜松町のニューピアホールではDEEP JEWELS 46が開催されます。メインは万智(フリー) ×スーリ・マンフレディ(フランス/レイジ・ファイトチーム)の国際戦。もはやRIZINレベルの万智を相手に外国人ストライカーのマンフレディがアップセットを起こす事が出来るか興味津々。引き続き現地から電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 アマチュアキックルール 49kg契約】
◯横瀬美久(BELVA)
(判定3-0)
×須山ゆな(Roys GYM)
1R、開始直後から横瀬の左が面白いようにヒット。須山の頭が揺れる。さらにパンチの交差から右フックでダウンを奪い、ラウンドを終えた。
2R、やはり横瀬が左を中心に試合を組み立てて手数で圧倒。須山はミドルを返す場面はあったが判定は横瀬に軍配。



【第2試合 アマチュアキックルール ストロー級】
◯横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)
(判定3-0)
×須山はな(Roys GYM)
1R、先手を取ったのは横江。右フックを多用して試合を組み立てる。須山は被弾して尻餅をつく場面はあったがスリップのあめノーダウン。
2R、引き続き横江が攻勢。常に前に出て須山を寄せつけずに試合終了。判定は横江。


【第3試合 アマチュアSルール フライ級】
◯あすか(blooM)
(判定3-0)
×一色栄里(THE BLACKBELT JAPAN)
1R、先手を取ったのはあすか。右フックを振り回すと的確にヒット。一色はパンチを被弾する苦しい立ち上がり。一方的な展開になるかと思いきや、後半に逆に右フックを当ててあすかはダウン気味に倒れると追撃。しかし極め切れずにタイムアップ。
2R、回復したあすかが反撃開始。左フックを当ててグラつかせる。一色はそれでも前に出るとパンチを打ち返しながら組み付いてケージに押し込む。しかしそれからの展開がなく試合終了。判定はあすがに軍配。
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【DEEP Tokyo Impact2024#04& DEEP JEWELS46】計量よもやま話。女子は計量後の握手の習慣なし???

【写真】J太郎、滑り系から空気のようにあった当然のように。達人の域に達しつつある (C)MMAPLANET

明日8日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#04及びDEEP JEWELS46の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Manabu Takashima

梅野源治とのヒジ有り立ち技マッチで注目を集めた魚井フルスイング✖梶本保希、果たしなく続くフライ級サバイバルマッチ=渋谷カズキ✖原虎徹などが組まれたDEEP Tokyo Impact2024#04。そして万智×スーリ・マンフレディの国際戦がメインのDEEP JEWELS46。

アマチュアマッチを含めTokyo Impact大会は全14試合、JEWELSは12試合──計26試合中、MMAPLANETではツーショット撮影の前後に、どれだけの選手が握手を交わすのかを注目してみた。

魚井と梶山は両者、頭を下げて一礼はしたもの握手はせず。またマサト・ナカムラと濱口奏琉は後者が本計量で体重を落とせなかったこともあり、健闘を誓いあうことはなかった。同様に松岡疾人✖安永吏成は、コメントを終えると安永はすぐに背を向けてステージを下りる。岩見凌も即踵を返し、対戦相手の湯浅帝蓮はその背中で手を差し出して笑みを浮かべていた。2試合組まれたアマ戦では、竹見浩史郎と松井優磨は手を合わせなかった。


結果コメインの渋谷✖原、加藤瑠偉の肩を抱いてシェイクハンドの渡邉龍太郎、握手も暑苦しいほどガッチリの滝田J太郎と宮本誠一、グータッチの武利侑都×濱口麗地、握手ばかりか敬礼をしあった宇良拳と渡部智偉ら──8試合、16人の選手が握手を交わしていた。

対してJEWELSでは、マイク前に万智とスーリがどちらからとなく手を差し伸ばしあったが、この両者以外は遅れて計量をパスした桐生祐子と村上彩が握手したのみ。互いに視線を合わせて、一礼しあった斎藤百湖とMANAを含め10試合に出場する20人のファイターに握手は見られなかった。結果、女子選手は男子選手より健闘を誓うことがない──ということに。

またTOKYO IMPACT大会では湯浅帝蓮(たいらん)とアシルベック、アマ出場のマイケル北見の3選手が英語を交えて抱負を語っていた。

今大会が4年11カ月ぶりのMMA出場となる湯浅は米国生まれの日本人で、日本でのMMAは初めてとなる。柔道でUSナショナル3度の優勝を誇るという湯浅、コンバット柔術の出場経験のあり現在は日本在住で、「まだ明確にいつに米国に戻るというのは決まっていないのですが、帰国した時には柔道道場を創りたい」と話している。

マイケル北見も日本在住だが、グアム生まれのグアム育ち。アシルベックは2年前に日本にやってきてからMMAを始めた選手で、もともと母国では松濤館空手で活躍してきた。ウスベキスタン、中央アジア、そしてアジア王者に輝いていたアシルベックは、現在はワールドカラテアカデミー(月井隼南も在籍)で剛柔流の指導を行っており、「突きをコントロールすること。当たった時には終わっている」空手を目指す。

マイケル北見とアマ試合を戦うフェリペ・ハセヤマはフェルナンドと共にブラジリアン。マサト・ナカムラはフィリピンとのハイブリッドで、来日外国人選手はいないもののTokyo Impactは実のところ国際色豊かな大会となっている。なかでも加藤瑠偉は宮城県出身の生粋の日本人だが、エキゾチックな顔立ちをしており、本人は「修羅場がこの顔を創ったんです」と明日の試合に自信を見せていた。

Tokyo Impact 大会、JEWELESもいつも通り計量終了後に審判団からルールの確認があったが、そこで女子選手(男子にも一応はあった)にジェルネイルの使用禁止、過去に見つかったケースではやすりで削って出血、爪が剥がれたこともあるという恐ろしいエスピソードが説明されていた。

万智は先ごろ、ドラゴンボールの七星球的金髪美女ジェルネイルを施していたが、練習中に自然と剥がれ最終的には試合前に自分の爪で「ゴシゴシやって落としました」とのこと。

すっかりと星は確認できなくなっていたが、先週の歌合戦に続き、明日はスーリ相手に白星を手中に収めるべき好調ぶりをアピールしていた。

■DEEP JEWELS46視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後5時10分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP JEWELS46計量結果

<ストロー級/5分3R>
万智:52.45キロ
スーリ・マンフレディ:52.65キロ

<49キロ契約/5分3R>
HIME:48.95キロ
彩綺:48.8キロ

<アトム級/5分3R>
村上彩:47.8キロ
桐生祐子:48.1キロ

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子:44.0キロ
知名眞陽菜:44.05キロ

<60キロ契約/5分2R>
斎藤百湖:59.95キロ
MANA:59.7キロ

<アトム級/3分2R>
LIBBY:47.8キロ
須田美咲:48.0キロ

<バンタム級/5分2R>
Te-a:60.4キロ
鈴木”BOSS”遥:61.0キロ

<アトム級/5分2R>
上瀬あかり:47.9キロ
サラ:47.8キロ

<フェザー級/5分2R>
超弁慶:63.85キロ
近藤セリナ:65.9キロ

<アマ・フライ級/3分2R>
あすか:57.1キロ
一色栄里:56.75キロ

<アマ・キック・ストロー級/1分30秒2R>
横江明日香:51.25キロ
須山はな:51.3キロ

<アマ・キック・ストロー級/1分30秒2R>
横瀬美久:48.95キロ
須山ゆな:48.2キロ

■DEEP Tokyo Impact2024#04視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後12時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Tokyo Impact2024#04計量結果

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング:61.4キロ
梶本保希:61.5キロ

<フライ級/5分3R>
渋谷カズキ:56.7キロ
原虎徹:57.0キロ

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ:57.15キロ
濱口奏琉:57.2キロ

<フライ級/5分2R>
松岡疾人:57.0キロ
安永吏成:57.1キロ

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉:56.95キロ
渡邉龍太郎:56.65キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:66.15キロ
湯浅帝蓮:65.85キロ

<68キロ契約/5分2R>
滝田J太郎:67.6キロ
宮本誠一:67.8キロ

<バンタム級/5分2R>
山口コウタ:61.5キロ
フェルナンド:61.05キロ

<フェザー級/5分2R>
アシルベック:65.95キロ
雄大:66.0キロ

<フライ級/5分2R>
武利侑都:56.9キロ
濱口麗地:57.15キロ

<ライト級/5分2R>
宇良拳:70.4キロ
渡部智偉:70.35キロ

<アマ・フライ級/3分2R>
竹見浩史郎:57.1キロ
松井優磨:56.75キロ

<アマ・ストロー級/3分2R>
マイケル北見:52.05キロ
フェリペ・ハセヤマ:51.1キロ

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【DEEP JEWELS46】彩綺戦へ、HIME「ストライカー対決であっても、ストライキングだけで終わりたくない」

【写真】 パンチ力があるからこそ、寝技で極める機会もでてくるでしょう(C)SHOJIRO KAMEIKE

8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS46で、HIMEが彩綺と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2021年のプロデビューから8戦で4勝4敗。戦績はイーブンでありながら、その対戦相手が凄まじい。ケイト・ロータス、藤田翔子、本野美樹、大島沙緒里、桐生祐子、万智、パク・シウ、そして中井りんと戦いながらストライカーのイメージを確立してきた。そのHIMEが語るMMAキャリアと理想、そしてリングネームの秘密に迫る。


もともとは寝技でバックを取るのが得意なタイプでした

――今回がMMAPLANET初インタビューとなります。まずはこれまでのキャリアについてお聞きしますが、格闘技を始めたキッカケから教えてください。

「格闘技を始めたのは5年前ぐらいです。それまでは小学4年生からずっとバスケットボールをやっていました。バスケがキッカケで山口県に来たんですよ」

――バスケがキッカケで山口県に、というと……。

「出身は愛知県ですけど、大学の先生に『バスケで就職したい』と相談したんです。そうしたら山口県の大学の先生と繋がりがあり、こちらでバスケのチームを持っている会社を紹介してもらいました」

――バスケに詳しくなくて申し訳ないのですが、そのチームはプロなのですか。それとも実業団なのでしょうか。

「いわゆる社会人チームですね。プロチームのようにバスケ専業というわけではなく、会社の仕事をしながらバスケをやるという感じでした。でも31歳ぐらいの時に、監督から『子として終わってください』ということを告げられて」

――そこで他のチームに行くという選択肢はなかったのですか。

「自分としてはバスケを続けたいと思っていました。でも、そういう形でチームを離れることになって……。このままバスケを続けても、復讐心が残ると思ったんですよ」

――元のチームを見返してやろう、と。

「はい。そんな気持ちでバスケを続けても楽しくないないだろうと思っていた時に、毛利道場に入りました。とにかく体は動かしていたいので、フィットネスジムを探して。あの頃はバスケを続けたいという気持ちもありつつ、道場に通うようになりました」

――そこからMMAでプロデビューするまで、どのような経緯があったのでしょうか。

「最初は週2回のフィットネスクラスだけで、ミットを打つのがメインのクラスだったんですよ。その後にあったのが、プロの人もいるキックボクシングのクラスで。『次のクラスにも参加してみなよ』と誘われて、モジモジしながら参加してみたのが最初です(笑)」

――社会人チームでバスケをプレーしていたのであれば、他の一般会員さんよりも体力や体の動かし方などは、HIME選手のほうが上だったのではないですか。

「動けるね、体力はあるねとは言われていました。でも自分の中ではメッチャ辛かったです。バスケとは使う筋肉が違うというか、瞬発力から筋持久力に変わるので。ただ、飲み込みは速かったみたいで、例えば寝技の練習でエビをやってみても困ることはなかったですね」

――やはり凄い。しかし、その時点ではまだ選手になろうとは思っていなかったのですね。

「ジムに入ってから半年ぐらいで、アマチュアDEEPに出るお話をもらったんですよ。同じ時期に入会した、ちーちゃん……和田千聖選手の試合があって『同じ大会に出る?』と声をかけてもらいました。

その試合で負けて、『もっとMMAをやりたい』と思って、アマ修斗にも出たあとDEEPジュエルスでプロデビューすることに――ただ、当時はプロ選手になりたいと思っていたわけではないんです。そんな気持ちのまま、プロの肩書がついたというか……」

――そのなかでプロデビュー翌年には長いリーチを生かしたパンチ中心のファイトスタイルで、前年にDEEPジュエルスのアトム級王者となっていた大島選手に、ノンタイトル戦で勝利しました。もともと格闘技経験がないなかで、なぜ打撃中心のファイトスタイルを選択したのでしょうか。

「自分の中では、選択したわけではないんですよね。大島選手との試合も『打撃が得意だから打撃で行く』のではなく、『寝技じゃ絶対に勝てないから打撃で――』という感覚に近いですね(苦笑)」

――えっ! そうだったのですか。

「もともとは寝技でバックを取るのが得意なタイプでした。だから藤田さんとの試合もバック奪取からコントロールしたり、本野さんとの試合でもグラウンドの展開があって」

――そういえば……大島戦以降は打撃の印象が強すぎて、HIME選手のグラウンドについて頭から抜けていました。本野戦ではボトムからの展開もありましたし。

「アハハハ。まぁ『グラウンドもゼロではない』というぐらいで。寝技も好きなんですよ」

――一方で大島戦の後は桐生選手に秒殺KO勝利を収めたものの、続いて万智戦とパク・シウ戦で連敗を喫しました。

「万智選手との試合は負けたことより、自分のやりたいことが出せなかったことが悔しいです。それと、あの試合から『もっとグラップリングをやりたい』と思いました。パク・シウさんとの試合も『打撃の試合になるだろう』と期待してもらっていましたけど、実際は打撃勝負ではなくMMAで負けたわけですよね。パク・シウさんも試合前から『私がMMAで勝ちます』と言っていましたし」

――……。

「今、ストライカーとして評価してくれるのは嬉しいです。でもやっぱりトータルで強くなりたいですね。パク・シウさんは本当に圧も凄くて、こちらが打撃で行きたくても行けませんでした。でも逆に、あのプレッシャーを受けて『KOできなかったけど、KOされなかった。もう怖いものはない』と思ったんですよね。負けたけど凄く自信になった試合でした」

――なるほど。その自信を胸に、中井りん選手の対戦相手として立候補したと。

「行けるだろ、みたいな(笑)」

――実際のところ中井戦で敗れはしましたが、HIME選手がパンチで中井選手を削ることができていました。打撃の面で何か新しく取り組んだことはありましたか。

「打撃の当て方ですね。それまでは『綺麗に速く打つ』というイメージでパンチを打っていました。でも最近は、相手の急所を自分の拳の効くところで殴ることを意識しています」

――拳の効くところ、つまりナックルを正確に当てるということですね。

「そうです。おかげで左ジャブを効かせることができるようになりましたね。中井選手との試合でも左ジャブと右アッパーを出していて――そこから右ストレートを当てたかったです。でも『このスタイルで、この距離を保つことができたら』という手応えはありました。

階級が上の選手で、負けたけど試合をやって良かったと思います。あれだけプレッシャーが凄い選手と向かい合って、自分もパンチで攻め込むことができました。『これでまた49キロで試合をしたら、どうなるんだろう?』と楽しみです」

――次の試合は49キロ契約で、「ストライカー対決」と言われています。

「ストライカー対決であっても、ストライキングだけで終わりたくないです。ストライカーである自分も好きではあるんですけど(笑)」

――今はストライカーの自分と、寝技をやりたい自分では、どちらが上ですか。

「あぁ、際どい! どっちなんでしょうね。今はストライカーの自分のほうが好きかもしれないけど、綺麗に寝技で極めることがあれば、また変わると思います」

『姫か殿か、どちらか選んでいいよ』と

――なるほど。ちなみに対戦する彩綺選手がブレイキングダウン出身であることについて、何か意識したりはしますか。

「特にないですね。『次の相手は?』と訊かれて『ブレイキングダウンに出ていた彩綺選手だよ』と答えたほうが分かってもらえることもある程度で。もうDEEPジュエルスで何戦もしている選手ですし、私たちが戦うのはMMAなので。自分もMMAで勝ちます」

――最後に、HIMEというリングネームの由来は何なのでしょうか。

「バスケの時のコートネームがHIMEだったんですよ。バスケでは試合中、互いに呼びやすいよう2文字ぐらいの名前をつけることがあって、それをコートネームと言うんです。大学でコートネームを決める時、私はカッコいいのが良かったのに、先輩が悪ふざけで『姫か殿か、どちらか選んでいいよ』と言ってきて」

――アハハハ! ゆくゆくはMMAのリングネームがTONOになる可能性もあったのですね。

「いやぁ、そうなると選択肢は一つしかないじゃないですか。でも当時から私はボーイッシュで、『見た目がボーイッシュでコートネームがHIMEなら笑いが取れるじゃん』という先輩の言葉に乗ってしまいました(笑)。今もリングネームがHIMEなのにストライカーで、あの時にHIMEを選んで良かったと思います」

■DEEP JEWELS46視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後5時10分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP JEWELS46 対戦カード

<ストロー級/5分3R>
万智(日本)
スーリ・マンフレディ(フランス)

<49キロ契約/5分3R>
HIME(日本)
彩綺(フリー)

<アトム級/5分3R>
村上彩(日本)
桐生祐子(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
知名眞陽菜(日本)

<60キロ契約/5分2R>
斎藤百湖(日本)
MANA(日本)

<アトム級/3分2R>
LIBBY(日本)
須田美咲(日本)

<バンタム級/5分2R>
Te-a(日本)
鈴木”BOSS”遥(日本)

<アトム級/5分2R>
上瀬あかり(日本)
サラ(日本)

<フェザー級/5分2R>
超弁慶(日本)
近藤セリナ(日本)

■DEEP Tokyo Impact2024#04視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後12時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Tokyo Impact2024#04対戦カード

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
梶本保希(日本)

<フライ級/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
原虎徹(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
濱口奏琉(日本)

<フライ級/5分2R>
松岡疾人(日本)
安永吏成(日本)

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉(日本)
渡邉龍太郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野新太(日本)
石塚一(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
湯浅帝蓮(日本)

<68キロ契約/5分2R>
滝田J太郎(日本)
宮本誠一(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口コウタ(日本)
フェルナンド(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
アシルベック(ウズベキスタン)
雄大(日本)

<フライ級/5分2R>
武利侑都(日本)
濱口麗地(日本)

<ライト級/5分2R>
宇良拳(日本)
渡部智偉(日本)

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【DEEP JEWELS46】HIMEと対戦、彩綺が目指すMMA人生「ずっと青コーナーで戦っていきたい」

【写真】清々しいほどの確固たる意志を持っている(C)MMAPLANET

8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS46で、彩綺がHIMEと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ブレイキングダウン出身として注目を集めていた彩綺は、今年3月に古瀬美月を36秒でKOしたことによりMMAファイターとしても今後が期待される存在に。そんな彩綺がHIME戦と、その先に思い描くMMA人生とは。


――古瀬戦ではKO勝利後、「みんな私のファンになってください!」とマイクで叫んでいました。その後、ファンは増えましたか。

「私の中では『増えたなぁ』と実感しています。たとえばXで投稿すると、今までは何も反応がなかったような内容でも誰かコメントしてくれるようになったりとか。応援のDMとかも以前に比べたら増えました。

そういえば、マイクでアピールした時に会場から『彩綺ぃ!!』と叫んでくれた人がいたんですよ。知らない人だったんですけど、大会が終わったあとに『さっき叫んだ人間です』と声を掛けてくれて。その人は次の大会、VIP席のチケットを買ってくれています」

――おぉっ、凄い! 試合内容としても手応えがあったのではないですか。

「ありましたよ! 試合前からフィジカルで負けることはないと思っていました。でも技術と経験の差はどうにもならない。だから私の中で覚悟を決めていくしかない――と。かといって練習していないと覚悟は決まらないですよね」

――古瀬戦のフィニッシュシーンは、サウスポーにスイッチした相手に左ヒザのフェイントから左のショートフックを決めました。古瀬選手がサウスポーの時、オーソドックスの時と作戦は考えていたのでしょうか。

「そんなにガッチリは決めていなかったです。前の試合は、相手がどう来ても良いように練習していました。古瀬選手は相手の構えやファイトスタイルによってスイッチすることが多いですよね。私との試合でも、36秒の間に何度もスイッチしていましたし。オールラウンダーでスイッチしてくるから、私も『コレ!』と決めるわけでもなく、とにかく全体的に。

古瀬選手はテイクダウンのために足を触りたかったのか、どんどん構えが前傾姿勢になっていて。パンチもフックが中心になって頭も下がってきていたんですよ。そこにヒザを当てようと思ったら相手がサウスポーになったので、私も左のショートを当てました。

映像を視てもらえれば分かると思いますけど、意外と私も冷静だなって(笑)。あのパンチが当たったあとに畳みかけることなく、『これで勝ったでしょ』と思えるぐらいの手応えがあったので」

――キャリアで上回る古瀬選手をKOしたことで、自信になったのではないですか。

「自信にはなりましたけど、う~ん……試合前から『ここで躓いていちゃいけない、ここで負けていちゃダメだ』と思っていました。MMAができるのも、あと4~5年ぐらいだと思うんですよね。だから勝っても『まだまだ上に行きたい』って――MMA人生を行き急いでいる感じです(苦笑)。私、まだ青コーナーでしか戦ったことがないんですよ。これからも、ずっと青コーナーで戦っていきたいと思っていて」

――青コーナー、つまりずっと挑戦者として戦っていくということですか。

「私、本当に失うものがないんですよ。だから青コーナーで戦いつづけて、最短で伊澤星花と試合がしたいです」

――おぉっ!!

「伊澤さんとはMMAを始める時に一度練習させてもらったことがあるんですよ。その時はスパーが始まってすぐギロチンを極められましたけど(笑)。その時に『この人と最短で試合するためには、どうすればいいんだろう?』と考えていました。

今、女子の49キロ(スーパーアトム級)が変わりつつあるじゃないですか。いろんな選手を発表していて……。でも、そこに伊澤さんが残っている。その伊澤さんと最短で戦うために、私も負けている場合じゃないんですよ」

――ただ、自分も予想していないスピードで駆け上がっていくと、そのスピードに戸惑いを覚える選手もいます。彩綺選手の場合は……。

「あぁ、そういうことがあるんですね。私の場合は、そもそも自分が期待されていると思っていなくて。期待されていない、って考えると結構楽ですよ(笑)」

――とはいえブレイキングダウンに出たあと、プロでも古瀬戦のようなKO勝ちでファンも増えた。結果、失うものが出来てしまうこともあります。

「どうなんでしょうね? ちょっと違う話かもしれないけど、やっぱり自分がブレイキングダウンに出ていたことで、いろんなイメージを持たれていたんですよ。さらに私が何かSNSに書くとネットニュースになって、アンチのコメントも増えるし。イラッとはしますけど、それはそれで仕方ないとは思っています。自分自身で選んだ道だから。だけどMMAで勝つと回収できていることもあって」

――勝っていくと評価も高まりますが、ぶつかる壁も高くなることもあるとは思います。それこそ「ここで負けられない」という気持ちは、「失うものがない」こととは相反するものではないですか。

「それは『越えなきゃいけない』と思い込んでしまうから、ですよ。一つひとつ壁のことを考えるから難しいのであって。言ってみれば全て壁ですもん。どれだけ壁があったとしても、まずは自分が普段から何をしているか――じゃないですか」

――そう考えると、最も楽しみなのは彩綺選手が赤コーナーで試合をする時ですね。

「あぁ、そうか。考えたこともなかったです(笑)。確かに、チャンピオンになったら赤コーナーですもんね。そうなったらまた青コーナーで試合することを考えるかもしれないけど」

――ベルトを巻いても挑戦し続けるということですね。まずは目前に青コーナーの試合が控えています。HIME戦はストライカー対決と言われていますが、ストライカーとしても違うタイプではあります。

「とにかく手足が長い相手ですよね。リーチは男子選手と同じぐらいなので、男子選手との練習で『これぐらいの距離なんだろうな』と考えながらやっています。ただ、やりづらさはあるけど、こちらがやることはシンプルだと思うんですよ」

――シンプル……というのは、打ちますか。それとも組みますか。

「自分が組んで面白い試合ができるかどうか、ですよね。たとえばHIME選手と同じジムの摩嶋一整選手は組んだら強いし、倒した後の展開が面白いじゃないですか。『こうなるのか。おぉっ! 次はこうなった』みたいな。今のDEEPジュエルスの中では、私はそこで魅せられる選手じゃなくて。でも打撃のイメージがあるのに、速攻で極めることができたらインパクトも大きいですかね(笑)」

――アハハハ、それはインパクトが大きいと思います。

「でも私はストライカーでいたいです。オールラウンダーを目指したいけど、その中でもストライカーにこだわりたい。もちろん打撃としてパウンドで倒すことも想定はしていて。あと今回は3R制で、ヒジありだし楽しみですよ」

――前回の試合ではファン獲得だけでなく、ヒジありの試合もアピールしていました。それだけヒジ打ちに自信を持っているということですか。

「自信もあるし、やってみたいんですよ。やっぱりヒジありの試合は迫力があるじゃないですか。タイでは全然ヒジの練習はしていなかったけど、HEARTSでは皆さん、ヒジ打ちをガンガン練習していて、しかもレベルも高いから『やっぱりヒジありをやりたい!』と思いました(笑)。今回は3Rだけど、1秒も相手に与えるつもりはないので。ずっと私のターンで、勝たせていただきます」

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【DEEP JEWELS46】万智戦前─知性と狂気が同居=スーリ・マンフレディ「私は頭でなく魂で戦うファイター」

【写真】インタビュー中に「サングラスを外してください」とは言えなかった……。いや、もう青タンが凄いことになっているでしょう…… (C)MMAPLANET

8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS46のメインで万智と戦うスーリ・マンフレディ。
Text by Manabu Takashima

DEEP JEWELSストロー級暫定王座決定戦2連敗中とはいえ、パク・シウとの激闘で万智の力は万人が認めるところだ。対する初来日のマンフレディはムエタイ、ラウェイ、K-1、ベアナックルファイト、クンクメール(カンボジアの打撃格闘技)ベースの9分✖1RのカスタマーMMAファイトで戦ってきた。

頭突き、ヒジで容赦なく対戦相手ぶちのめし狂気性すら感じさせるファイトを続けてきたマンフレディは、リモート取材でもその危なさが伝わってきた。しかし、話が進むうえで、知性が狂気性を圧倒する。あの暴力的な戦いが、理性の下で自制の効いたファイトであったのなら……。そう考えると──より怖すぎるスーリ・マンフレディだった(※取材は8月24日に行われた)。


結局のところ、ファイトはファイトで。私はファイターだから、どんな種類のファイトでも戦うわ

──万智戦に向けて、今の気持ちを教えてください。

「彼女と戦えることができてハッピー。日本に行って試合ができることも凄く嬉しくわ。ここまで全てにおいて順調に準備できているから」

──今はパタヤ在住ということですが、なぜ母国フランスを離れタイに拠点を置くようになったのでしょうか。

「可能な限りたくさん練習をして、可能な限り多くの試合に出たかった。だから5年前にタイにやってきたの。当時、ヨーロッパでは女子の試合機会は十分ではなかったから。その点、タイは練習にしても試合にしても女子の選手が望む環境がある。結果として、思ったように多くの試合を戦うことができているわ」

──スーリは立ち技、MMAを問わず試合を戦っていますが、初めて学んだ格闘技は何だったのでしょうか。

「ずっとムエタイをやってきたけど、実はその前にアマチュアMMAの試合を戦ったことがあって。ボクシング、ベアナックルファイト、ラウェイと戦い続けてきたわ。結局のところ、ファイトはファイトで。私は本当の意味でファイターズ・スピリットを持っている。ルールの違いには可能な限り、合わせられる。私はファイターだから、どんな種類のファイトでも戦うわ」

──既に日本でもK-1で試合をしていますね(2022年6月)。

「実は日本もタイも同じような国だと、それまで思っていたの(笑)。同じアジアでしょって。アハハハハ。でも文化も自然もまるで違っていて。特に日本の自然が、凄く気に入ったの。マウント・フジに代表されるように、日本は本当に美しい国だった。試合をする環境も整っているし、日本のことは大好きよ」

──ラウェイの試合映像を見た時に、キックボクシングで戦う時よりも溌溂としているように見えました。

「K-1も本当に好きだけど、相手を掴むこともテイクダウンを仕掛けることもできないでしょ。ラウェイはもっと自由でエルボーも、頭突きだって許されている。K-1は素晴らしいスポーツだけど、少しフラストレーションが溜まる感じね。実際、K-1での試合は頭を掴んでヒザやヒジを使いたくなってしまって。でも、それはできないから。MMAだとムエタイの技術をしっかりと使うことができるから、K-1より戦いやすいわね」

──ラウェイの試合で組んでエルボーを入れ、ヒザをついた対戦相手の後頭部に縦ヒジを落としまくっていた試合は、ひくぐらい怖かったです。これはストリートファイターだと(笑)。

「アハハハハハ。どう説明すれば良いのか……ラウェイは、私のファイティングキャリアを確立させてくれた戦いで。凄くストリートファイティングの要素が詰まっているわよね。そこが何よりも気に入っている点よ。でも、今のミャンマーの状況を想うと、悲しくなってしまう。私たちはもうミャンマーでラウェイを戦うことができないかもしれない。でも、それはどこの国でも起こり得ることだと私は思うようになったわ。できることなら、またミャンマーで戦いたい。その気持ちは持ち続けているわ。

あの優しい人達が、強い意思を持って内戦状態を生き抜いているなんて……本当に心が痛む。ミャンマーの皆が、平穏に暮らせる日が再び訪れることを願ってやまないわ」

──仰る通りです。私も2度ほどミャンマーを訪れたことがありますが、ホテルの従業員の人たち、屋台のおばちゃん、あの優しさは忘れられないです。

「本当に、少しでも早く今の状況から抜け出して欲しい」

──ハイ。そんなスーリの言葉は必ず日本のファンに伝えさせてもらいます。そして、話を格闘技に戻させてください。スーリは制限のない戦いが好きなようですが、ムエタイもラウェイも立ち技です。寝技で戦うことに、どれぐらい自信がありますか。

「正直に言えばムエタイを始める前に、ブラジリアン柔術をやっていたの。もちろんムエタイの試合では、柔術の技は何一つ使っちゃいけないけど、1年以上グラップリングとレスリングもやってきたから自信はあるわ(微笑)。

それ相応のレベルにある。グラウンドでも、レスリングの展開になっても恐れることはない。MMAに起こり得る全ての局面に自信を持っている。だから、今回の試合を受けたわけだし。私は優秀なボクサーだけど、MMAのどの局面でも戦うことができる」

──では対戦相手の万智選手の印象を教えてください。

「彼女の試合をチェックしたけど、完璧なファイターね。ボクシングも、打撃も上手いストライカーでもある。レスリングとグラップリングを得意にしていることも知っているけど、私のボクシングも負けていない。タイプが違うファイター同士だけど、どの局面でも良い試合……エキサイティングなファイトになるでしょうね。

タイでタイ人と戦うことが多くて、どうしても同じようなリズムの戦いになる。今回は違うリズムの相手と戦うことになるはずだから、そこも凄く楽しみにしている」

格闘技を長い間続けたいなら、素手はダメね

──ベアナックルファイトも経験していますが、5オンスのMMAグローブ、ボクシンググローブ、そしてベアナックルでは、どの拳が一番戦いやすいですか。

「MMAグローブは掴みやすいから、一番使い勝手がいいわね。でも、それはMMAを戦うからで。いずれにしてもボクシンググローブでも、ラウェイのバンテージにしても相手の顔も自分の拳も守る役割をしている。ベアナックルは真逆ね、顔も拳もケガばかり。長いキャリアを築きたいなら、どちらも守らないといけない箇所を傷つけるのがベアナックルだわ。

ベアナックルは簡単にケガをする。ベアナックルの経験ができたことは良かったと思っているけど、格闘技を長い間続けたいなら、素手はダメね。私はグローブをつけることを選ぶわ」

──戦慄のストリートファイターかと思いきや……全くもって、異論の余地がない意見でした。

「アハハハハ。そう考えるのは、当然でしょ(笑)。私は頭でなく魂で戦うファイターよ。でも、自分のキャリアを考えるならスマートでないと。15年、20年もベアナックルで戦うことなんてできない。ワイルドかつスマート、そのバランスが求められるのがコンバットスポーツだから。

私はファイトを愛している。情熱を燃やすことができて、それが仕事になっている。そう唯一、私が生きていける場所がここなの。戦って、収入を得ることができる。そんな私の試合を見て、応援してくれるファンに楽しんでもらいたい。ずっと情熱を燃やし続けることができるファイトこそ、私の天職ね」

──では、このタイミングで日本で戦うことにどのような意味があると捉えていますか。

「正直、DEEP JEWELSの存在を知らなかった。女子だけの試合が組まれているプロモーションがあるなんて。そんなショーの一員になれることが、最高ね。10年前、女子の試合は1試合すら組まれなかった。DEEP JEWELSの存在は革命的よ。そこでは以前の私が持っていなかった技術を使った試合ができる。最初にいったようにひたすらハッピーだし、凄くワクワクしているわ」

──この試合をステッピングボードにしたいと考えていますか。

「もちろん。でも、それには私が何を魅せることができるのか。私のパフォーマンス次第。それだけのモノを見てもらうことができたら、あとはプロモーション関係者が判断することで。とにかく、そのためにも勝利は欠かせないわ。そのために、ずっとハードトレーニングを課してきたわけだし」

──日本の女子MMAを背負って立つと見られている万智を倒す自信のほどは?

「私は自分に100パーセントの自信を持っている。もちろん、人生というものは思った通りに進むわけじゃない。普通は、そうじゃない。色々と躓くモノで。でも、そこで何かをやり遂げるのが人生。特にファイトの世界で生きるということは、常にベストと尽くすことが第一。そうやって、この世界で生きてきたのだから、これからも同じように戦い続けるだけで」

──ではマルチファイターとして、どのような技術を日本で見せたいと思っていますか。

「それはこれから、見つけるわ(笑)。とにかく自分の戦いをする。そして、対戦相手がミスをしたり、穴があればそこをつく。私がどう戦えるのかだけでなく、対戦相手が何をしてくるのか。そこも含めてどう戦うのかは、ケージのなかで決まって来るでしょうね」

──スーリ、今日はありがとうございました。最後にファンにメッセージをお願いできないでしょうか。

「まず、こうやってインタビューをしてくれた貴方に感謝しているわ。ありがとう。そして日本のファンの皆は……もちろん皆はマチの応援をするのだろうけど、私も皆のために戦うから応援してもらえると嬉しいわ。ビューティフル・ファイトを心掛けるから、見逃さないで欲しい」

■DEEP JEWELS視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後5時10分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

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