カテゴリー
AB DEEP DEEP JEWELS F1 o Te-a   万智 伊澤星花 山崎桃子 彩綺 斎藤 斎藤百瑚 松田亜莉紗 栗山葵 熊谷麻理奈 須田萌里

『DEEP JEWELS 43』試合結果

ゴング格闘技 2024年 1月号 [雑誌]


第10試合 メインイベント DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦 5分3R
○松田亜莉紗(BLOWS)
×万智(スポーツジム67’s)
判定3-2 (石川28-29/橋本29-28/島村29-28/植松28-29/豊永29-28)
※松田が王者に

第9試合 セミファイナル 49kg契約 5分2R
○須田萌里(SCORPION GYM)
×彩綺(フリー)
1R 0’49” 腕ひしぎ十字固め

第8試合 フライ級 5分2R
○栗山 葵(SMOKER GYM)
×斎藤百瑚(EXFIGHT)
1R 2’51” TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)

第7試合 バンタム級 5分2R
○熊谷麻理奈(Trister Gym)
×Te-a[ティーエー](AACC)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)

第6試合 ミクロ級 5分2R
○山崎桃子(坂口道場一族)
×こゆき(Kyoto SEIKENKAI)
2R 4’27” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第5試合 フライ級 5分2R
○奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)
×谷山 瞳(パラエストラ柏)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)

第4試合 バンタム級 5分2R
○MANA(blooM)
×細谷ちーこ(ABLAZE八王子)
判定3-0 (○19-19/19-18/○19-19)

第3試合 無差別級 5分2R
○超弁慶(ガムランナック)
×ぽちゃんZ(パラエストラ東京/レグルス池袋)
判定3-0 (19-18/19-18/20-18)

第2試合 グラップリング 54kg契約 5分1R
○横瀬優愛[ゆあ](BELVA)
×あきび(ABLAZE八王子)
3’25 裸絞め

第1試合 ミクロ級 5分2R
○ジャカ季美香(SONIC SQUAD)
×チャッキールビ(大阪SEIKENKAI)
判定3-0 (○19-19/○19-19/○19-19)

オープニングファイト アマチュアSPルール 50kg契約 3分2R
○サラ(FIGHT BASE都立大)
×横瀬美愛(BELVA)
判定3-0

 11月23日にニューピアホールで開催された『DEEP JEWELS 43』の試合結果。メインイベントのストロー級暫定王者決定戦は松田亜莉紗が万智に判定勝ちし王座戴冠。セミファイナルは須田萌里が彩綺に1Rアームバーで勝利しています。続きを読む・・・
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 MMA MMAPLANET o 万智 松田亜莉紗

【DEEP JEWELS43】松田が万智との接戦に判定勝利。暫定ストロー級王座に就く

<DEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
松田亜莉紗(日本)
Def.3-2:29-28.29-28.29-28.28-29.28-29.
万智(日本)

サウスポーの万智に対し、松田がインローと右ミドルを蹴る。万智は右フックを合わせつつ、右フックから左ストレートで飛び込む。松田が蹴りバランスを崩したところで万智が組みつく。右腕を差してケージに押し込む万智。テイクダウンを仕掛けつつ両差しへ。足をかけてバック狙うが、松田も正対してヒザ蹴りを入れる。

距離が離れると松田がアウトローからワンツー。万智が右フックを見せるが、松田はバックステップで距離を取る。万智がパンチ飛び込むと、松田はそこに前蹴り。その蹴り終わりに万智が組んで両差しでケージに押し込む。松田はケージに身体を預けてテイクダウンを許さず、自分の頭を入れて首相撲の形からヒザ蹴りを入れる。

2R、松田が右ミドル。万智は蹴り足をとってテイクダウンするが、松田はすぐケージまで移動して立ち上がる。万智がケージに押し込む形でブレイクとなった。再開後、松田は右ストレート。万智も右フックを当てて組み付いてテイクダウンする。ボディロックで寝かせようとする。松田はケージに身体を預けて手をマットについて寝かされない。万智は両差しでケージに押し込むが、ここも両者の動きが止まり、レフェリーがブレイクを命じた。

松田は万智が前に出て来るところに右ストレートを当て、万智の左ミドルをキャッチする、ここから組みの攻防になり、万智が離れ際にヒジを放つ。距離が離れると万智は松田のインローに右フックを狙い、松田がシングルレッグに入ると切ってギロチンを狙う。万智は左腕を差してケージに押し込み、テイクダウンを狙いつつ左右のヒジを入れる。松田も万智の右フックに合わせて組んでバックへ。万智が正対してラウンド終了となった。

3R、松田の右の蹴りを取って、万智がテイクダウン。足を振ってパスガードするとマウントポジションを奪う。松田が動きを増やすとサイドポジションに出て、ボディにヒザ蹴りを入れる。万智は再びマウントを取り、松田がブリッジで脱出しようとするとサイドポジションに戻る。

万智はトップキープしつつパンチを入れ、松田も足を一本戻してハーフガードへ。松田が立ち上がろうとすると、その動きに合わせて万智がバックに回り、ここからバックキープ。最後は万智がRNCを狙ったところで試合終了となった。ジャッジ5名は3-2と割れて松田が勝利。明確に3Rは万智のラウンドだったが、1・2Rのポイントが分かれる形で松田が接戦を制した。

試合後、松田は「ホッとしていて、びくりしたんですけど、勝てて何よりよかったと思います。この勝ちを大阪にも持って帰って、練習してくれたみなさん、お世話になったみなさん、そして家族にしっかりお礼を言いたいと思います」と語った。


The post 【DEEP JEWELS43】松田が万智との接戦に判定勝利。暫定ストロー級王座に就く first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 MMA MMAPLANET o 彩綺 須田萌里

【DEEP JEWELS43】須田がTDできずも、彩綺が差し上げてきた右腕を抱えて引き込み腕十字を極める

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里(日本)
Def.1R0分49秒 by 腕十字
彩綺(日本)

左前蹴りを伸ばす彩綺との距離を詰めた須田が、ニータップからケージに押し込む。彩綺が右腕を差し上げると、須田がウィザーから彩綺の右腕を抱えながら引き込んで腕十字へ。彩綺を仰向けにして腕を伸ばし、タップを奪った。


The post 【DEEP JEWELS43】須田がTDできずも、彩綺が差し上げてきた右腕を抱えて引き込み腕十字を極める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 MMA MMAPLANET o 栗山葵 齊藤百瑚

【DEEP JEWELS43】栗山の左の強打がさく裂。左ストレートからのパウンドで齊藤にTKO勝利

<フライ級/5分2R>
栗山葵(日本)
Def.1R2分51秒 by TKO
齊藤百瑚(日本)

サウスポーの栗山がインローと左ミドル。齊藤が右ストレートを顔とボディに打ち分ける。じりじり前に出る栗山はインローと前蹴り、齊藤は左フックで前に出る。栗山もそこに左フックを狙い、距離が離れるとインローを蹴る。栗山は足を使って距離を取りつつ、齊藤が踏み込んでくるところに左ストレートを狙う。そして齊藤が左の蹴りを見せようとしたタイミングで左ストレート一閃。これで齊藤がダウンし、追撃のパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。


The post 【DEEP JEWELS43】栗山の左の強打がさく裂。左ストレートからのパウンドで齊藤にTKO勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 MMA MMAPLANET o Te-a 熊谷麻理奈

【DEEP JEWELS43】Te-aのテイクダウンを防ぎ続けた熊谷がフルマーク判定勝ちでリベンジ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
Def.3-0:20-18.20-18.20-18.
Te-a(日本)

互いにローを見せてから、Te-aが強い右ローを当てる。熊谷はワンツーから右ローへ。下がるTe-aの右フックが熊谷の顔面を捉えた。ケージを背負ったTe-aがダブルレッグで組みつく。熊谷はスプロールできずケージに押し込まれる。シングルレッグに切り替えたTe-aが動きを見せたところで、レフェリーがブレイクをかけた。再開後、再びTe-aが組みつき熊谷をケージに押し込む。熊谷は右腕を差し上げてディフェンスしながら、ボディへ左ヒザを突き上げた。ここでレフェリーが両者を分ける。離れると熊谷が左ジャブを突き、さらに右でTe-aの顔面を跳ね上げる。Te-aはニータップで入るも倒すことはできず。熊谷が右腕を差し上げ、ボディへヒザ蹴りを連打する。三度レフェリーがブレイク。熊谷の右ローが効いてきたか、Te-aの左足が流れ始めている。Te-aは組むも、やはりテイクダウンすることはできなかった。

最終回、右ローの打ち合いから熊谷が左ジャブを突く。Te-aの左ジャブに右ローを合わせた熊谷は、Te-aのシングルレッグをスプロールして右腕を差し上げる。Te-aは押し込みながら体を離すため、熊谷がヒザを突き上げることになる。Te-aが組みつくも熊谷が差し返し、ケージに押し込む場面も。

左ジャブをもらいながら飛び込むTe-aはグラウンドに持ち込むことができない。レフェリーがブレイクをかけると、ケージ中央から熊谷がプレスをかけていく。Te-aのシングルレッグをスプロールした熊谷が、ガブりながらコツコツと鉄槌を落とす。立ち上がるTe-aのバックに回った熊谷が、ヒザを連打して試合を終えた。

裁定はフルマークで熊谷の勝利。2021年6月、Te-aに敗れていた熊谷がリベンジに成功した。


The post 【DEEP JEWELS43】Te-aのテイクダウンを防ぎ続けた熊谷がフルマーク判定勝ちでリベンジ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB DEEP DEEP JEWELS o RIZIN   万智 斎藤 斎藤百瑚 松田亜莉紗 栗山葵 須田萌里

【DEEP】速報中!DEEP JEWELS 43

69FF8F89-D420-4A87-A153-B02F7D6A082C
2023年の勤労感謝の日はDEEPの日。昼の部はDEEP JEWELS 43が浜松町のニューピアホールで開催されます。メインは松田亜莉紗(BLOWS)×万智(スポーツジム67’s)のストロー級暫定王者決定戦。さらには須田萌里(SCORPION GYM)×彩綺(フリー)、栗山葵(SMOKER GYM)×斎藤百瑚(EXFIGHT)というRIZINにも直結しそうなアンダーカードも見どころ充分。本日も電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【オープニングファイト アマチュアSPルール 50kg契約】
◯サラ(FIGHT BASE都立大)
(判定3-0)
×横瀬美愛(BELVA)
1R、開始直後にサラの蹴りを掴んだ横瀬。グラウンドになるとサラがスルスルとバックに周る。立ち上がる横瀬の背中に張り付いてチョークを狙うが、横瀬はディフェンスを固めてラウンドを終えた。
2R、開始直後に横瀬がタックルでテイクダウン。少し膠着すると横瀬は足関節を狙う。しかしサラは冷静に対処して上になる。だが横瀬もすぐに立ち上がり、最後はテイクダウンして試合終了。判定はサラに軍配。


【第1試合 ミクロ級】
◯ジャカ季美香(SONIC SQUAD)
(判定3-0)
×チャッキールビ(大阪SEIKENKAI)
1R、遠めの距離からジャブ、ローを当てるジャカ。組みつくと足を掛けてテイクダウン。パスを狙うが試合は膠着。ルビは時間をかけて立ち上がると差し合い。またもジャカがテイクダウンするが一回転してルビが上になってラウンドを終えた。
2R、一転してスタンドの展開。リーチで勝るジャカは距離を取ってロー、ジャブを当てる。対するルビは距離を詰めるとフックを振るって1発を狙う展開。お互いに単発でヒットさせるが決定的な場面がないまま試合終了。判定はジャカに軍配。


【第2試合 グラップリング 54kg契約】
◯横瀬優愛(BELVA)
(1R チョーク)
×あきび(ABLAZE八王子)
1R、開始と同時に座り込んでグラウンドに誘うあきぴ。横瀬は付き合ってパスを狙う。すぐにマウントを奪うがあきぴも必死でディフェンス。スイープを仕掛けるが横瀬は再びマウントから三角を狙いつつバックに周るとチョーク。ガッチリ極まって横瀬の一本勝ち!


【第3試合 無差別級】
◯超弁慶(ガムランナック)
(判定3-0)
×ぽちゃんZ(パラエストラ東京/レグルス池袋)
1R、序盤は距離を置いたスタンドの展開。互いにパンチを振るう場面はあったが見せ場のないまま試合は進行。終盤にはパンチの交差から差し合いになるが膠着してラウンド終了。
2R、またしても距離を置いたスタンドの展開。パンチの交差からバランスを崩したぽちゃんを超弁慶がテイクダウン。そのままグラウンドをコントロール。マウント→バック→マウントとポジションを移行。パウンドであわやの場面を作って試合終了。判定は超弁慶に軍配。
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#06 MMA MMAPLANET NARIAGARI o SAINT Te-a YouTube YUKI キック チャンネル ハリーKIMURA ブラック 万智 安永吏成 山崎桃子 山田崇太郎 島袋チカラ 嶋田伊吹 斎藤 斎藤百瑚 朝太 松田亜莉紗 栗山葵 水野竜也 赤沢幸典 酒井リョウ 鈴木琢仁 須田萌里

【DEEP Tokyo Impact2023#06】ハリーKIMURA戦へ、赤沢幸典─02─「試合に向けて何もやっていない」

【写真】107.2キロで計量をパスした。Nariagari対抗戦の時は105.9キロだったが、昨日の計量の方が仕上がっているボディに。昨年11月の酒井リョウ戦の時は122.2キロだった(C)MMAPLANET

23日(木・祝)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2023#06で、ハリーKIMURAと対戦する赤沢幸典のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

山田崇太郎の下でトレーニングを開始した赤沢は、練習や試合の中で肉体の機能面でも大きな変化を感じていたという。2連敗からNARIAGARIとの対抗戦を経て、国際戦に挑む今大会――機能が向上したからこそ、やることはシンプルに。赤沢が包み隠さず次の試合について語ってくれた。

<赤沢幸典インタビューPart.01はコチラから>


――4月1日から肉体改造を始めて、23~24キロ落ちたのはいつ頃ですか。

「確か始めてから3カ月ぐらい経ったあたりですね」

――ということは、7月にDEEP×NARIAGARIの対抗戦で、朝太選手に勝利した時にはトレーニングの効果が出ていたのでしょうか。対戦相手との実力差もあり、過去の試合と比較するのは難しいかもしれませんが……。

「いえ、それが効果は出ていたんですよ。試合映像を視直していただければ分かるのですが、テイクダウンに行った時の初動がかなり速かったです。特に重量級ファイターの中では、かなり速いほうではないかと思います。しかも遠い距離からスパン!と入ることができて、山田さんトレーニングの効果を感じることができました」

――なるほど。試合当日だけでなく、試合に向けた練習の中でも効果は感じていましたか。

「はい。GENでの練習でいえば、重量級は通常のスパーリングでも一本やって一本休むか、頑張って二本やって一本休む――といった感じだと思うんですね。それがNARIAGARIとの対抗戦の前は、一本5分で7~8本連続でスパーしていました。しかも岡見さんや水野(竜也)さんといった日本重量級のトップファイターを相手に、全ラウンドでテイクダウンすることができて」

――ハッキリと効果が出ていますね。山田トレーナーの指導は、週何回のペースで受けているのでしょうか。

「週3~4ぐらいですね。だけど実質的には、週7でやっていると思ってください」

――週7でトレーニング!?

「これを言うと信じてもらえなかったり、あとは『赤沢は頭がおかしくなったのか?』と言われたりするんですけど(笑)。今、オフの日はないです。週末も有酸素運動というか、4時間ぐらい歩いていますね。

今回のファイトキャンプ期間って、土日は山田さんのトレーニングを休む代わりに4時間歩いていました。土曜日に4時間、日曜日に4時間――と。住んでいる幕張から千葉駅前のスタバでレギュラーコーヒーを買って、幕張まで帰るという(笑)。そんな嘘のような本当の話です」

――えぇっ!? 幕張駅から千葉駅まで約8キロありますから……それは岡見選手も、おだてる意味ではなく本当の気持ちとして「今の赤沢のトレーニングはこなせない」と仰ったのかもしれませんね。ではNARIAGARIとの対抗戦以降も、トレーニングの成果を感じ続けている状態なのですか。

「それは感じていますね。4月からNARIAGARIとの対抗戦まで、僕の人生で一番キツい期間だと思っていました――あの時は。でも、そんなことはなかったんんだなって(笑)」

――今はもっとキツくなっているということですね。

「土日、オフの日も無くなってしまいましたから。あとは山田さんから『練習もするけど、ケアもしろ』と言われたんですよ。今は練習と同じぐらいの時間をケアに充てています。結果、1日が練習とケアだけで終わるようになっていて」

――お話を聞いていると、今MMAをやっていて楽しいのではないですか。

「これは本当に、メチャクチャ楽しいです。これまでの間、何度も山田さんとも衝突しました。山田さんは僕を強くするために妥協がない。でも僕は山田さんに励ましてほしいとか、そういうものを求めていて……。すると、ある時に山田さんから説教を食らったんですよ。

『お前は慰めてくれる仲間が欲しいのか? 慰めてほしいなら慰めてやるけど、それが本当に欲しいものなのか。お前は厳しいことを言われて勝つのと、慰めてもらいながら負けるのは、どっちが良い?』と。僕の中でも『そうだ、違うよな』と思うようになって。そんな感じで、メンタルの面でも山田さんにお世話になっています」

――何歳になっても新しい発見がある。MMAというものは奥が深いですね。

「本当にそう思います。いろんな要素があっても実際にやるべきことは、すごくシンプルで。試合前にタネ明かしをしてしまいますけど、実は今回の試合に向けて何もやっていないんですよ」

――それは対策練習を行っていないという意味ですか。

「はい。シンプルに打撃をやって組み、テイクダウンしてパウンドを落とす。ただただソレだけをやっていて、だからこそ自信があるというか。肉体の機能が上がったことで、自分が思っていることを具現化できるようにもなりました」

――まさに電池が100パーセントに近づき、もともと存在していた機能を使えている状態になっているわけですね。

「そうです。あとは、あえて減らす作業といいますか――僕は器用であるがゆえに、『これを試してみよう。あれも試してみよう』と考えていたと思います。でも今は、あえて他のことには目を向けずに2、3個のことしかやらない。やることを減らす、使わないものを減らしていくという作業もやっています」

――それだけ大きな変化をもたらした要因として、ブラックコンバットの対抗戦もそうですし、昨年11月の酒井リョウ戦での敗北は大きかったのでしょうか。

「あの2連敗で『もう終わったな』と思いました。ベルトを巻くチャンスを逃して、次に自分からブラックコンバットとの対抗戦に出たいと言っておいて――せっかくメンバーに入れてもらって、しかも2勝2敗で迎えた最後の試合だったじゃないですか。最も自分が目立てる場面であったにも関わらず、一番やっちゃいけない負け方で」

――……。

「あの場面で、ガス欠で負けてしまった。ネットでアンチコメントも見ましたし、『もう引退しろ』という声も耳にしました。『指導者をしていたほうが良いんじゃない?』とも言われましたし、実際に自分でもそう思ったり……。でも、ふと考えたんですよね。『ここで辞めるなら、なぜカナダから日本に戻ってきたんだよ』と。そう考えている自分の前に、山田さんがいました」

――31歳で新たなトレーニングも始めて、今は生まれ変わったと言えるのでしょうか。

「う~ん……あんまり大きな発言をすると何か言われそうで、正直怖いです(苦笑)。自分は生まれ変わったかもしれません。でも、まだ100パーセントじゃない。完全体ではないけれど、順調に『やりたいことができる』肉体に変化していると思います」

――その変化を見せつける相手、ハリーKIMURA選手の印象を教えてください。

「嫌な相手ですよね。僕の中で『テイクダウンしたら勝てる』という自信が深まっているなかで、テイクダウンしてからのほうが危ない相手ですから。体もしっかり出来ていて、ただのヘビー級ではないし、いろんなところからキムラを狙ってくるのは怖いですね。

相手がどう考えているかは分からないけど、僕が組まずに距離を取って打撃で勝負すると思っているかもしれないです。でも、その戦い方を選択してしまったら、自分が自分ではないというか。『結局、相手に合わせているじゃん』と思われてしまう。だから今回は、あえて自分の強いところで勝負します。打撃からテイクダウン、そしてパウンド—―これだけですね」

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#06視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後5時5分~DEEP チャンネル-YouTube

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#06計量結果

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:103.15キロ
SAINT:111.2キロ

<メガトン級/5分3R>
赤沢幸典:107.2キロ
ハリーKIMURA:──キロ

<メガトン級/5分2R>
稲田将:104.3キロ
トーマス:107.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹:77.55キロ
鈴木琢仁:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.75キロ
京之介:57.15キロ

<フライ級/5分2R>
安永吏成:57.05キロ
坂本岳:57.05キロ

<ウェルター級/5分2R>
前田啓伍:77.15キロ
山田聖真:77.15キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:61.45キロ
生田大雅:61.35キロ

<ライト級/5分2R>
BAGGIO:──キロ
宮本誠一:70.2キロ

<メガトン級/5分2R>
JUICY:74.05キロ
Peach:──キロ

<アマチュア・キック52キロ契約/1分30秒2R>
横江明日香:51.6キロ
島村優花:51.5キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
森下智紀:65,4キロ
島次亜瑠:65.55キロ


■DEEP JEWELS43視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■DEEP JEWELS43計量結果

<DEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
松田亜莉紗:51.95キロ
万智:52.1キロ

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里:48.55キロ
彩綺:48.7キロ

<フライ級/5分2R>
栗山葵:56.5キロ
斎藤百瑚:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈:61.2キロ
Te-a:60.1キロ

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子:44.05キロ
こゆき:43.95キロ

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏:56.75キロ
谷山瞳:56.15キロ

<バンタム級/5分2R>
MANA:60.8キロ
細谷ちーこ:61.3キロ

<無差別級/5分2R>
超弁慶:──キロ
ぽちゃん Z:73.8キロ

<グラップリング54キロ契約/5分1R>
横瀬優愛:53.5キロ
あきぴ:52.2キロ

<ミクロ級/5分2R>
ジャカ季美香:44.2キロ
チャッキールビ:44.35キロ

<アマ・50キロ契約/3分2R>
サラ:49.45キロ
横瀬美愛:49.65キロ

The post 【DEEP Tokyo Impact2023#06】ハリーKIMURA戦へ、赤沢幸典─02─「試合に向けて何もやっていない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2023#06 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK06 SAINT Te-a YouTube キック チャンネル ハリーKIMURA 万智 松田亜莉紗 水野竜也

【DEEP JEWELS43 & DEEP Tokyo Impact2023#06】計量よもやま話。万智は林檎好き、SAINTは元海軍。

【写真】ガッチリ、バキバキ。ウェルター級の鈴木琢仁に注目(C)MMAPLANET

明日23日(木・祝)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS43とDEEP TOKYO IMPACTO2023#06の計量が、22日(水)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われた。

午後12時45分からJEWELS、午後2時からTokyo Impactの計量が実施されたが、JEWELSのメインで暫定ストロー級王座を松田亜莉紗と争う万智は、10月1日のRIZIN LANDMARK06 の渡辺彩華戦から50日のインターバルで今回の試合を迎えた。そして「前の試合から8キロ体重が増えたので、8キロ落としたんです」──とどちらもストロー級マッチなので、当然のことをドヤ顔で話していた。


万智は計量直後に水分補給、何を飲んでいるのを尋ねると「なんか粉が入っています」とのこと……。実際はアミノ酸とグルタミンというごくごく普通のリカバリー飲料だった。さらに経口補水液を2本用意していたが、これがどちらもアップル味、ほかにもアップルジュースとオレンジ&マンゴーのジュースを用意していた。

その万智は明日はJR在来線で東京までやってきて、帰りはグリーン車で栃木に戻るそうだ。

栗山葵と注目のプロ2戦目を迎える斎藤百瑚は、EXFIGHTには女子選手が他に在籍しておらず、減量も厳しくないことで1人で計量会場に。ただし、当日の朝にも大将・髙谷裕之から体重の確認があり、試合に向けても指導を受けていたという。時代は変わった(笑)。

またこの日は計量後のマイクで関西弁率が高く、11試合=22人の出場選手中──松田、須田萌里、栗山、こゆき、チャッキールビの5選手が関西のジムから遠征組だ。

TOKYO IMPACT大会の計量では、メガトン級が3試合組まれるなかで体の大きさが目立っていたのが、鈴木琢仁だ。1年9カ月振りの実戦復帰で嶋田伊吹と戦う鈴木は、ライト級からウェルター級に階級を変更している。3年11カ月前にはフェザー級で戦っていたことを思うと、体のフレームから違っている。普段は80キロ代あるところ、減量をして創ってきた鈴木は健康体そのもの。ウェルター級でのパフォーマンスに注目だ。

メガトン級にはSAINTとトニーというY&Kスポーツアカデミーの元米軍関係コンビが揃い踏み。SAINTがネイビー、トーマスがマリーン。つまりSAINTは海軍で、トーマスは海兵隊に所属していたことになる。海軍は文字通り海の軍隊で、海兵隊は海外で任務につく専門部隊で陸・海・空の装備を持っている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、確認できた限りでJEWELSでは栗山、熊谷麻理奈、山崎桃子の3選手。Tokyo Impactは島村優花と島次亜瑠というアマ選手の2名だけだった。MMAPLANETでは引き続き、この問題に向き合っていきたい。

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#06視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■DEEP TOKYO IMPACTO2023#06計量結果

<メガトン級/5分3R>
水野竜也:103.15キロ
SAINT:111.2キロ

<メガトン級/5分3R>
赤沢幸典:107.2キロ
ハリーKIMURA:──キロ

<メガトン級/5分2R>
稲田将:104.3キロ
トーマス:107.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹:77.55キロ
鈴木琢仁:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.75キロ
京之介:57.15キロ

<フライ級/5分2R>
安永吏成:57.05キロ
坂本岳:57.05キロ

<ウェルター級/5分2R>
前田啓伍:77.15キロ
山田聖真:77.15キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:61.45キロ
生田大雅:61.35キロ

<ライト級/5分2R>
BAGGIO:──キロ
宮本誠一:70.2キロ

<メガトン級/5分2R>
JUICY:74.05キロ
Peach:──キロ

<アマチュア・キック52キロ契約/1分30秒2R>
横江明日香:51.6キロ
島村優花:51.5キロ

<アマチュア・フェザー級/3分2R>
森下智紀:65,4キロ
島次亜瑠:65.55キロ


■DEEP JEWELS43視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■DEEP JEWELS43計量結果

<DEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
松田亜莉紗:51.95キロ
万智:52.1キロ

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里:48.55キロ
彩綺:48.7キロ

<フライ級/5分2R>
栗山葵:56.5キロ
斎藤百瑚:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈:61.2キロ
Te-a:60.1キロ

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子:44.05キロ
こゆき:43.95キロ

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏:56.75キロ
谷山瞳:56.15キロ

<バンタム級/5分2R>
MANA:60.8キロ
細谷ちーこ:61.3キロ

<無差別級/5分2R>
超弁慶:──キロ
ぽちゃん Z:73.8キロ

<グラップリング54キロ契約/5分1R>
横瀬優愛:53.5キロ
あきぴ:52.2キロ

<ミクロ級/5分2R>
ジャカ季美香:44.2キロ
チャッキールビ:44.35キロ

<アマ・50キロ契約/3分2R>
サラ:49.45キロ
横瀬美愛:49.65キロ

The post 【DEEP JEWELS43 & DEEP Tokyo Impact2023#06】計量よもやま話。万智は林檎好き、SAINTは元海軍。 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 MMA MMAPLANET NØRI o RIZIN Te-a YouTube ブログ 栗山葵 齊藤百湖

【DEEP JEWELS43】プロ初勝利をかけた栗山葵戦へ、齊藤百湖「トップ3の図式を壊したい」

【写真】プロ2戦目とは思えない堂々とした口調でインタビューに応じた(C)TAKUMI NAKAMURA

23日(木・祝)に港区ニューピアホールで開かれるDEEP JEWELS43で齊藤百湖が栗山葵と対戦する。
text by Takumi Nakamura

柔道出身・アマチュア時代には万智にも勝利し、9月DEEP JEWELS 42でNØRIを相手に注目のデビュー戦を迎えた齊藤。反則による減点の影響もあり、スプリット判定で敗れたものの、MMAファイターとしての可能性を多いに感じさせる試合内容だった。国内女子フライ級の勢力図を塗り替えると意気込む齊藤に話を訊いた。


――DEEP JEWELS 43にてプロ2戦目を迎える齊藤選手です。9月DEEP JEWELS 42でのプロデビュー戦では反則による減点もあり、NØRI選手に判定1-2で敗れるという結果でした。あの試合を振り返っていただけますか。

「正直そこまで悔しいという感情はなかったです。アマチュアでは打撃をやろうと思って戦って、前回のデビュー戦でも打撃でいこうと思ったのですが上手くいかず、そこの課題は残りました。逆に寝技に関してはこの状態で仕上げていけばいいのかなと思いました」

――NØRI選手は特に独特な打撃を使う選手なのでやりにくいのかなと思いました。

「私も色んな人と練習してきてはいたんですけど、自分の間合いにできない特殊な間合いを持っている選手だなと思いました。試合中は打撃で自分の間合いにならないと思ったので、組み技に切り替えたのですが、テイクダウンした先の技術がまだ準備不足だったと思います」

――2Rにグラウンド状態の相手に対する頭部へのヒザ蹴りで反則&イエローカードで減点1となってしまいました。あの場面は覚えていますか?

「はい。ほぼ無意識でヒザ蹴りが出てしまったというか、蹴った瞬間に『やばい!』と思って止めようと思ったんですけど、止まらずに当たってしまって……。セコンドを見たら苦笑いしていて『すいませんでした…』という感じでしたね」

――とはいえデビュー戦で10戦以上のキャリアがあるNØRI選手と戦って、イーブンに近い試合が出来たことで手応えはあったのではないですか。

「いやぁ、自分の中ではもっとやれると思っていたので。ただ今の自分がどのくらいの位置にいるかは分かりました。それを人に言うのは恥ずかしいので心の中に留めておきます(笑)」

――セコンドの髙谷裕之さんや岡見勇信選手からは、試合後にどんなことを言われましたか?

「やはり打撃の部分ですね。髙谷さんからも『寝技は出来るけど打撃は押されていた』と指摘されましたし、課題は打撃というのが分かった試合だったと思います」

――それを踏まえて、どんなことを意識して練習してきましたか。

「それまでは打撃と寝技を分けて練習しているような感じだったので、打撃のなかでどうテイクダウンに持っていくかの練習を多めにしました。打撃と寝技をもっとミックスして“MMA”になるように意識しています」

――対戦相手の栗山選手にはどんな印象を持っていますか。

「バチバチのストライカーなので、そこをどう対処するか考えてやってきました。栗山選手はほぼほぼ打撃で、こちらは打撃でも寝技でもどちらでもいけるので、試合当日に相手と向きあった時の雰囲気で決めようと思います」

――齊藤選手はMMAPLANET初登場ということで、これまでのキャリアや経歴についても聞かせてください。斎藤選手は柔道がバックボーンですが、柔道を始めるきっかけはなんだったのですか。

「もともと兄が柔道をやっていて、私も柔道をやりたいと言っていたらしく、気づいたら自分も始めていました。実際に始めたのは小学2年生からなのですが、幼稚園の頃から見学には行っていたみたいです」

――それからは柔道一筋だったのですか。

「結構色んな習い事をやっていて、水泳、ピアノ……私がやりたいと言ったことはやらせてくれていました」

――そのなかでなぜ柔道にハマっていったのでしょうか。

「一番やっていて楽しかったですし、自分の成長を感じることが出来たことが大きいですね。小学2年生で始めて、小学4年生で東京都の強化指定選手に選ばれたので、楽しい&結果が出て続けたという感じです。それで中学・高校からは本格的にオリンピックを目指して柔道に打ち込むようになりました」

――現実的にオリンピックや国際大会を狙える位置だったのですか。

「いえ、正直なところ国際大会に出るのは難しい位置でしたね。それでオリンピックが無理だと分かってからは楽しく柔道をやっていました」

――ちなみに同時代の選手や練習していた選手でオリンピックで活躍して選手もいますか。

「渡名喜風南(東京五輪柔道48kg級銀メダル)は高校の先輩で、松本薫(ロンドン五輪柔道57kg級金メダル)選手ともよく練習させてもらっていました。本当に大学時代は柔道を楽しんでましたね」

――大学卒業後は柔道に区切りをつけて、一度就職されているんですよね。

「そうですね。就職先に男子の柔道部があって、軽く趣味程度にはやっていましたが、練習そのものも週1回やるかやらないかでしたし、基本的に柔道は大学で区切りをつけました。ただずっと身体を動かしてきた人生だったので、仕事だけの生活は物足りなくて、何かやりたいなと思って職場の近くに合ったEX FIGHTに入会しました」

――よくある運動不足解消のためにジムに入会した、と。

「はい(笑)。ただ入会初日にミット打ちをやった時に『なんだこれ!めちゃくちゃ楽しいじゃん!』と思って、完全にスイッチが入っちゃったんです。それからは格闘家になることばっかり考えるようになりました」

――例えば柔道時代にMMAを見ることもあったのですか。

「ないですね。周りでRIZINを見ている仲間もいましたけど、私は特に興味はなかったです。EX FIGHTを選んだのも職場に近いし、LDHも好きだし…くらいの理由です(笑)」

――ジムに入会後、プロになりたいというのは自分からリクエストしたのですか。

「一般会員として一般クラスに出ていたんですけど、しばらくして髙谷さんに『マウスピースを作ってきたらプロ練に参加していいよ』と声をかけてもらって。それですぐに作って『マウスピ―ス作ってきたので、プロ練に参加させてください』と言いました(笑)。今は会社もやめて格闘技中心の生活を送っています」

――それだけMMAをやりたくなっていたのですね。ただし退職するのは一大決心だったのではないですか。

「安定した生活を捨ててもいいから格闘技をやりたいというモードでしたね。父親は亡くなっているんですけど、ずっと格闘技が好きでしたし、母親も少しは心配しているけどやりたいことをやりなさいと言ってくれました」

――齊藤選手はMMAにおいて、どんな目標を持っていますか。

「世界に行くとか大きな目標はなしにして、今は国内フライ級で一番になることですね。それが最初の目標です」

――いずれ戦いたい相手はいますか。

「栗山選手とはずっと戦いたくて、こんなにすぐ戦うチャンスが来るとは思っていなかったですし、この階級だったら杉山しずか選手、渡辺華奈選手、中井りん選手。やはりこの3選手とはやりたいですね。国内ではこの3人が3トップだと思うので、その図式を自分が壊したいです」

――それではこの試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「次の試合はどちらかが立っていて、どちらかが倒れている。そんな面白い試合になると思うので、私自身も楽しみですし、みなさんも楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■DEEP JEWELS43対戦カード

<DEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
松田亜莉紗(日本)
万智(日本)

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里(日本)
彩綺(日本)

<フライ級/5分2R>
栗山葵(日本)
斎藤百瑚(日本)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
Te-a(日本)

<ミクロ級/5分2R>
NØRI(日本)
斎藤百瑚(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
こゆき(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
谷山瞳(日本)

<バンタム級/5分2R>
MANA(日本)
細谷ちーこ(日本)

<無差別級/5分2R>
超弁慶(日本)
ぽちゃん Z(日本)

<グラップリング54キロ契約/5分1R>
横瀬優愛(日本)
あきぴ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ジャカ季美香(日本)
チャッキールビ(日本)

<アマ・50キロ契約/3分2R>
サラ(日本)
横瀬美愛(日本)

<アマ49キロ契約/3分2R>
須田美咲(日本)
槇原未来(日本)

The post 【DEEP JEWELS43】プロ初勝利をかけた栗山葵戦へ、齊藤百湖「トップ3の図式を壊したい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB ARAMI DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS43 HIME MMA MMAPLANET NØRI o RIZIN RIZIN LANDMARK06 Te-a YouTube   キム・ユジョン チャンネル ライカ 万智 修斗 山崎桃子 手塚裕之 斎藤 斎藤百瑚 松田亜莉紗 栗山葵 渡辺彩華 須田萌里

【RIZIN LANDMAR07&DEEP JEWELS43】渡辺戦振り返り「ツンデレ」&松田戦展望「上を取る」──万智

【写真】4連勝のドヤ顔(C)MMAPLANET

10月1日(日)に愛知県名古屋市中区のドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)で開催されたRIZIN LANDMARK06で、万智が因縁の渡辺彩華戦でスプリット判定勝ちを収めた。
Text by Manabu Takashima

そして間髪入れずに23日(木・祝)に港区ニューピアホールで開かれるDEEP JEWELS43で松田亜莉紗とDEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦で戦うことが発表された。

自ら喧嘩を売った形で始まった渡辺とキャリア4戦目とは思えない攻防を繰り広げて勝利した万智は、あの試合で自信と得ると同時に課題を見出していた。そして、このタフな試合を経験したことで、松田戦とベルト奪取への自信を深めていた(※取材は10月21日に行われた)。


――改めてですが、渡辺選手との試合に勝って手に出来たモノは何でしょうか。

「自信です。あの試合は自信になりましたね。3Rをフルで戦い切れたこととストライカーを相手に組みに行けたことです。組めずに殴られ続けることも、考えていたので……。何気に自分も打撃もちょっと当たって」

──初めてのRIZIN。大会場で固くなることは?

「緊張しなくて、めっちゃ楽しかったです。絶対に勝たないといけない試合だったのに、なぜか楽しもうっていう気持ちになって。RIZINは自分の憧れていた場所だから、ここで絶対に勝たないといけないと思っていて」

──DEEP✖修斗だからではなくて?

「そういうのも一応ありますけど、RIZINという場だし。煽られていたのもあって」

──いやいやいや、それは……。

「自分が言ったから、煽られたんですけどね(笑)。でも今度からはちゃんと考えて喋ろうと思います。適当に喋っているから、そんなに深く考えていないことも凄く真剣に捉えられてしまって」

──適当に(笑)。

「アハハハハ。ちゃんと考えて、話そうと思います」

──では試合内容に関して質問しますので、しっかりと考えて返答してください(笑)。

「ハイ(笑)」

──組むところまでいっても、クリーンテイクダウンはなかなかできなかった。焦りはなかったですか。

(C)RIZIN FF

「全然、心は折れなかったです。

触れたことで安心できました。打撃も当たるし、触ることができる。

(C)RIZIN FF

つまり、距離は合っているんだと思えたので。

3Rは結構、体力的にはきつかったんですが……で、質問なんでしたっけ(笑)」

──テイクダウンできなくて、焦りはなかったかと……(苦笑)。

「あっ、ハイッ!! そこはもう普段から男の選手と練習をしていて、切られても組みつき続けるというのをやっているので。そこでキツイとか、焦ることはなかったです」

──ライス・ビースト手塚裕之選手と組み合ってきたぞ、と。

「ハイ。それに那須塩原のクロウフォレストでアマ修斗で戦っている男子選手とMMAのスパーリングをしているのも本当に今回の試合に役立ちました」

──自分も練習を見せてもらったのですが、10月15日の全日本アマ修斗で、菊池元選手はウェルター級、そして小磯圭佑選手はフライ級でプロライセンス取得推薦枠獲得者となっています。彼らも万智選手にテイクダウンを奪われてたまるかというスパーを繰り広げていました。

「あの前蹴りとか、マジで入れなくて……。半泣きになって練習していました。自分はあの子たちよりも打撃ができないから。それに男の子だし、上手いしパワーもついてきて。こっちは女なのに倒されてたまるかって、ガチでやってくるんですよっ!! 毎回、『はぁ、やりたくねぇ』って思いながらやっていて。

ホントにクロウフォレストであの子たちと練習するのがマジで嫌いで、行くのもめっちゃ嫌なんですけど。でも、本当に頑張らないといけないところで、あの前蹴り、ジャブ、ミドルに対して自分ができるのは組むことだけで。やられても、組みつく。クロウフォレストでやってきたことが、凄く今回の試合で役立ちました」

──そこは大きいですね。それでも大接戦でしたが、3Rを戦い終えて判定勝ちできるという自信は?

「何も考えていなかったです。取りあえず終わった、やり切ったと。でも判定でアッチに入った時に『あぁ』って思って。でも、自分に2つ入ったから(笑)」

──改めてどのような自信がつき、またどのような課題が残ったと思っていますか。

(C)RIZIN FF

「3Rで動きが急激に落ちたことは、反省点です。

それで打撃も当てられるようになって。疲れて、距離設定が鈍くなりました。1、2Rは相手が距離を掴めていなくて、組むことができていたいけど、3Rにそれができなかったのは疲れて、集中力が切れてきたからで」

──その疲れは、なぜ出たのでしょうか。

「1Rと2Rに頑張ったからです」

──2Rは中盤にテイクダウンからバック奪取。終盤も踏みつけ、サイド奪取と猛攻を仕掛けました。その反動もあったかと。ただし、アレがあって判定を取れたという見方もできますし。

(C)RIZIN FF

「そうなんです。アレは大きかったかなって。

顔を踏みつけにいったのは、印象良かったと思います」

──もう字面だけみると、もの凄く怖い印象を与えていると思います(笑)。

「アハハハハ。でも、大きな勝利です。本当に自信につながりました。打撃も当たりましたし。そこは自信というか、不安なところから抜け出せました。試合前は藤野(恵実)さん、黒部(三奈)さん、ライカさん、富松(恵美)さん……皆にやられ過ぎて打撃が嫌だという意識がついてしまっていたんです。

藤野さんには相手にならないぐらい、やられて。もともと苦手意識はパク(シウ)ちゃんとの練習で植え付けられちゃって。それで、もう恐怖症のまま練習で殴られて……。でも、試合で自分の打撃が当たったことで、そこから抜け出すことができました。打撃恐怖スランプ脱出です。それに……何だかんだと言って相手も戦績は変わらないけど、チャンピオンだし。一応、階級が下だったので負けるわけにいかなくて。結構、プレッシャーがあったんですよ」

──自分で蒔いた種かと(笑)。メディアって自分がいうのもなんですが、試合が注目されるなと思えば、そこを強調するものなので。

(C)RIZIN FF

「そうですね……。

あっちも乗って来たし……。でも、戦って分かりあえたかなって思います。渡辺選手はツンデレだから、そういう風には口にしないと思いますけど。私より6歳上なんで、お姉さんって感じを出そうとうするんですよ。まぁツンデレですね。私は戦っていて、分かりました(笑)。

あと試合後のインタビューで『もう一度戦いたい』って言ったんですけど、余り戦いたくないです……。こんなこと言うと、また怒られちゃいますね(爆)。やりたくない、勝ち逃げしたいです。アッハハハハハ」

──あのう……これ記事になると私が言わせていると思われるかもしれないですが、全く誘導していないですからね。そこは強調させていただきます(笑)。

「アハハハハ。でも、渡辺選手とだからできた試合だと思います。大会のベストバウトだと言ってくれる人も多くて。本当に渡辺選手としか、あんな感じの3Rの間ゴチャゴチャになる試合はできなかったと思っているので、そこは感謝です。ありがとうございます」

──現状、キャリア4戦目でも万智選手のテイクダウンを止めることができる選手が、国内にはどれだけ残っているのかと。

「でも、そんな風に褒められる試合じゃないと思っています。あそこで一本勝ちしないと、トップとは差がある。そう感じました。キャリアの少ない者同士だから、良い試合になっただけで。(伊澤)星花ちゃんやパクちゃんとは差があります」

──トップに向けて、試合の1週間後には11月23日に松田亜莉紗選手とDEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦が組まれるという発表がありました。

「12月かと思っていましたけど、11月だからビックリしました。でも万智の目標は成人式までにベルトを取ることだったので。これが一番大切です。RIZINも一番だったけど、とにかくコレ。コレが私の本命です。コレが万智の今年の大一番です。会場の大きさなんて関係ないです。この試合を組んでもらえて、受けてくれた松田さんにも『ありがとうございます』です」

──松田選手とアマチュアで戦った時は54キロ契約でした。アマチュアで負けた事実を踏まえて、今の松田選手の印象は?

「凄くMMAができる──ジムで男の人とちゃんとしたMMAをやっている選手だと思います。基礎、基本、際の部分ができているMMAの選手です。それと正反対で、アマチュアの時の私は柔道しかできなかった。MMAで柔道をやっていて。それにバスターをやったり、グラウンドで殴るような反則までして。バックを取られるとか、松田さんは上手なMMAをやっていて、私は負けました」

──男子と比べると、今でも日本の女子MMAはベースとなる格闘技の強さがMMAの強さに比例していることが多いと思います。対して松田選手は、野球というアスリートとしての基礎があっても格闘技は真っ新だったことが強さに通じているかと。

「逆に私は柔道を悪い方に使って。あの試合で、首投げは止めました。首投げを卒業して、首を巻かない、必ずワキを差し、小手を巻くということをやっています。MMAって全然違うと。そこは梅田さんに教え込んでもらいました。壁しかやらないし、首を巻くことは絶対的にダメだと注意されて。

アマで松田さんと戦った時は梅田さんに習い始めたばかりで、そこが分かっていなかったです。柔道家が野球選手に負けないって正直、思っていたし。でも松田さんはちゃんとMMAをやってきたから」

──次の試合のルールが、あの時と同じであれば今の万智選手は圧倒的に強いと思います。ただし、松田選手がプロのケージで見せてきたのは、強烈なパウンドです。組みと合体したMMA打撃の威力は、すでに女子MMAの国内トップにあるかと。

「パウンドが凄いですね。メチャクチャ凄いです。ただプロデビュー戦の長野(美香)選手以外の対戦相手はそれほど強くない人とやっている……かと。だからこそ、渡辺選手との試合が役立ちました」

──なぜ、過去形に……。

「いや、役に立ちます(笑)。私は初戦でARAMIさん、2戦目でHIME選手、3戦目は韓国人選手(キム・ユジョン)。そして4戦目が渡辺選手。強い相手としかやっていないです」

──すっごくドヤ顔ですね(笑)。

「マジで過酷な人としか、当てられていません!! 渡辺選手との試合で、自分が上回れなかったのは柔道の技なんです。柔道の人に柔道の技を仕掛けて、効果がなかった。次の試合はもっとテイクダウンが取れるし、松田さんがやりたいことはできないです。

自分が下にならなければ、パウンドはない。壁で低く入っても、私はそのまま上に上げていくので。そこでも組みのパンチは打てないと思います」

──この試合で思う様な結果が出た場合、その先に何か見据えていますか。

「試合に関して言えば、この試合のことしか考えていないです。本当にベルトが欲しいので。ただ、この試合が終わればフィジカルを改善していきたいと思っています。階級を下げることも考えましたが、それだと世界に階級がない。いずれ、外国人と戦っていくための体創りはしようと考えています。筋肉がマジでないので、水抜きも下手くそで。そういう部分も改善していきたいんです」

──では最後に松田選手とのタイトル戦に向けて、意気込みの方をお願いします。

「今回は私がパウンドを打つ試合です」

■視聴方法(予定)
11月23日(木・祝)
午後12時15分~DEEP チャンネル-YouTube、サムライTV、U-NEXT

■DEEP JEWELS43対戦カード

<DEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
松田亜莉紗(日本)
万智(日本)

<49キロ以下契約/5分3R>
須田萌里(日本)
彩綺(日本)

<フライ級/5分2R>
栗山葵(日本)
斎藤百瑚(日本)

<バンタム級/5分2R>
熊谷麻理奈(日本)
Te-a(日本)

<ミクロ級/5分2R>
NØRI(日本)
斎藤百瑚(日本)

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子(日本)
こゆき(日本)

<フライ級/5分2R>
奥富夕夏(日本)
谷山瞳(日本)

<バンタム級/5分2R>
MANA(日本)
細谷ちーこ(日本)

<無差別級/5分2R>
超弁慶(日本)
ぽちゃん Z(日本)

<グラップリング54キロ契約/5分1R>
横瀬優愛(日本)
あきぴ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ジャカ季美香(日本)
チャッキールビ(日本)

<アマ・50キロ契約/3分2R>
サラ(日本)
横瀬美愛(日本)

<アマ49キロ契約/3分2R>
須田美咲(日本)
槇原未来(日本)

The post 【RIZIN LANDMAR07&DEEP JEWELS43】渡辺戦振り返り「ツンデレ」&松田戦展望「上を取る」──万智 first appeared on MMAPLANET.