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AB Combate Global MMA o RIZIN UFC キック ロベルト・ロメロ 弥益ドミネーター聡志 神田コウヤ 鈴木博昭

DEEP123:メインイベント・青井人 vs. 芦田崇宏

フェザー級ノンタイトル戦。

現王者青井は今年3月に王者神田コウヤのタイトルに挑戦。5ジャッジの判定が3-2に割れる接戦の末青井が勝利し初のタイトルを手にした。今回は王者としての初戦となる。現在4連勝中。27歳。

芦田は2017年にフェザー級王座を獲得。翌年の初防衛戦で弥益ドミネーター聡志に敗れて王座から陥落している。その後RIZINに出場するが2勝4敗。RIZINでの摩嶋戦、鈴木博昭戦と連続1Rフィニッシュ負け。今年7月にフロリダのCombate Globalに初参戦したが、計量失敗した現UFCファイターのロベルト・ロメロに1Rチョークで一本負けし、現在MMA3連敗中。35歳。

オーソドックスの青井に芦田はサウスポー。ジャブで牽制する両者。芦田インロー。カーフキック。青井が飛び込んで右を一発打ち込む。さらに右フックから左フックで出る。芦田が左眉付近から出血しておりタイムストップ。ドクターチェックが入る。再開。両者ジャブで距離を測る。青井ワンツー。芦田の左ミドルをキャッチして軸足を蹴る青井。芦田は左ハイ。踏み込んできた青井に左フック。ローを蹴る芦田。青井が詰めてきた。ジャブ。右ミドル。1R終了。

2R。詰める青井。ジャブから右。お互いのパンチが交錯し、両者スリップしたがすぐに立ち上がる。右を打ち込んで出る青井。芦田ケージを背負ったが、サークリングで抜け出した。しかしまた詰める青井。芦田が左ハイを空振りしてスリップ。下になったところで青井がサッカーボールキック。芦田の顎にヒット!追い打ちのパウンドを打ち込む青井。起き上がろうとした芦田にアッパー!後方に倒れた芦田を見てレフェリーストップ!

2R2分26秒、青井TKO勝ち。

青井「前回タイトルマッチで、結果は良かったんですけど、内容が納得行かなかったので、『こうはならないぞ』と意識して毎日淡々とやってきました。まだ反省点はいっぱいあるんですけど、しっかり倒せていい試合を見せれたかな。まだまだ強くなって、もっともっと面白い試合するんで、よろしくお願いします」

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45 Combate Global MMA MMAPLANET o UFC UFC309 デヴィッド・オナマ ブログ ロベルト・ロメロ

【UFC309】スクランブル出場のロメロが奮闘を見せるも、デヴィッド・オナマが判定勝利

<ライト級/5分3R>
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ロベルト・ロメロ(メキシコ)

当初、オナマはルーカス・アルメイダとの対戦を予定していたがアルメイダが欠場。7月のCombate Globalで芦田崇宏にRNCで一本勝ちしているロメロと拳を交えた。

オナマがオーソドックスからサウスポーにスイッチし、ロメロが右を伸ばして前に出る。オナマがオーソドックスに戻して右カーフを蹴ると、ロメロも右カーフを蹴り返す。構えをスイッチするオナマだが、ロメロは変わらず強い右インローを蹴っていく。このインローでオナマの足が流れるようになり、ロメロはパンチを顔面とボディに打ち分けて前に出る。

オナマも鋭いジャブを返すが、ロメロは下がらず右フックを連打。これでオナマが後方に倒れ、ロメロがすぐにバックについてRNCを狙う。足をフックさせなかったオナマが立ち上がると、ロメロが左腕を差してオナマをケージに押し込む。ここでオナマがアナコンダチョークを狙い、頭を抜いたロメロがシングルレッグに入る。

距離が離れるとロメロがジャブから右アッパー、オナマはサウスポーにスイッチして左の前蹴りから右フック。ロメロも右アッパーからパンチをまとめ、再び右フックを強振。オナマはロメロの右カーフに右ストレートを合わせ、近距離でパンチをまとめると右フックから左ストレート。これでロメロが後方に倒れ、オナマがダウンを奪い返した。

2R、オーソドックスに構えるオナマが鋭いジャブを当て、サウスポーにスイッチすると左ミドルと右フックを見せる。オナマはオーソドックスからジャブを突き、ロメロはスピニングバックキック。オナマは構えをスイッチしながら長いジャブで距離を取り、ロメロはなかなか距離を詰められない。

逆にオナマはワンツーを打ち込み、ロメロの足を止める。ロメロも右ローを蹴って前に出るが、そこにオナマが右を伸ばす。さらにオナマは縦ヒジ、ワンツー、左ボディ、右ストレートと手数を増やす。ロメロがスピニングバックエルボーを狙うが空振りし、そのまま距離を潰したオナマがグラウンドで上を取る。

一度立ち上がったオナマはロメロの右足を超えてハーフガードでトップキープし、左の垂直ヒジを落とすと立ち上がる。最後は両者スタンドの状態で終了となった。

3R、サウスポーのオナマは左前蹴り、スイッチしての左ジャブ。ここもオナマがスイッチとジャブ&前蹴りで距離を取り、サウスポーから左ストレート、オーソドックスでジャブからパンチをまとめる。ロメロもしつこくインローを蹴り続け、転倒するオナマだがすぐに立つ。

オナマはジャブと右ボディ、ロメロの左の蹴りをキャッチして組みの攻防になると、ロメロをケージに押し込む。オナマは四つからロメロの足を刈ってテイクダウンして一気にマウントへ。体を起こしてヒジを落とすと、ロメロも足を戻してクローズドガードを取る。

オナマは中腰の状態からパンチとヒジを入れ、足を振りながらパンチを落とす。ロメロは足関節も仕掛けるが、オナマは冷静にトップキープを続けてパンチを落とす。最後は立ち上がったオナマが勢いよくパンチを落とし続け試合終了。オナマがスクランブル出場のロメロから判定勝利を収めた。


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45 AB Combate Global CORO DEEP DEEP123 GINJI MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC YouTube   ピョートル・ヤン マリオ・バウティスタ 中務修良 宇佐美正パトリック 小崎連 山田聖真 本田良介 神田コウヤ 芦田崇宏 西川大和 越智晴雄 関原翔 青井人 高橋遼伍 魚井フルスイング

【DEEP123】ソン・ジンスが65カ月振りの復帰。西川✖パト+本田×関原+小崎連&青井等→3回戦が8試合!!! 

【写真】あの強さが健在なら、即タイトル戦線=ソン・ジンス (C)DEEP

25日(金)、DEEPより12月8日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP123 IMPACTの対戦カードが発表され──これがニューピア大会かと思うほど、面子が揃いDEEPの好調さが堅持されていることが伺えるラインナップとなっている。
Text by Manabu Takashima

まずフェザー級チャンピオン青井人が、Combate Global帰りの芦田崇宏をノンタイトルで迎え撃つ。3月の王座奪取以来、青井の9カ月ぶりのファイトは現在MMAで3連敗中のベテランとの対戦に。芦田としては2年と40日ぶりの勝利を挙げて、2024年の最後に大まくりを狙うファイトとなった。

そしてバンタム級では元王者でUFCにステップアップ、リリース後は学業に集中していたソン・ジンスが実に5年5カ月ぶりに実戦復帰を果たしCOROと戦う。UFCでは2敗という結果に終わったもののピョートル・ヤン、マリオ・バウティスタとの激闘はいずれもファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得しているソン・ジンス。

20日のRING Championshipが実施したアマ大会で、チームメイトのセコンドに就く姿が確認されており、相当に体が大きかった。減量も含め実戦の勘という部分をどれだけ取り戻せることができるのかが、大きくパフォーマンスに影響するだろう。


さらにライト級で西川大和と宇佐美正パトリックが、DEEP初参戦同士ながらタイトルに大きく関係してくること間違いない一騎打ちを行うことに。パトとしては真っ向勝負、西川はそれを受け止めて打撃でいくのか、引き込み上等の西川ワールドを2年3カ月振りの国内でのファイトで披露するのか。非常に興味深いマッチアップだ。

フライ級にはタイガームエタイ所属の本田良介が、昨年のフライ級GP決勝以来の国内復帰戦へ。ONE FFで中央アジアやロシアの圧を知った経験を──MMA復帰後、スタイルチェンジを果たした関原翔を相手に見せつけることができるか。一発の極めを身に着けた関原もベルトを狙うためにも、最高の相手に挑むことになる。

さらには9月大会でDEEP初陣を飾った中務修良が、チャンピオン越智晴雄とノンタイトルで戦うストロー級の一戦。バンタム級でRoad to UFC帰りの小崎連が、魚井フルスイングと。高橋遼伍もGINJIを相手にDEEPでデビューを飾り、神田コウヤはライト級で山田聖真と仕切り直しへ。

実に3回戦が8試合「1、2、3、DEEP!!」という佐伯さんの掛け声が聞こえてきそうな──特別仕様のDEEP123@ニューピアホール大会だ。

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45 AB Combate Global DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep08 MMA MMAPLANET o UFC YouTube ゼビアー・フランクリン ダビッド・マルチネス トレイシー・コーテズ トーレス・フィニー

【DWCS S08 Ep08】右が当たる距離の創造主マルチネス✖瞬発ステップイン=フランクリン

【写真】Combate GlobalとPit FCの王者対決 (C)Zuffa/UFC

1日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S08 Ep08が開催される。今年のコンテンダーシリーズもラスト3を迎え、今大会にも米国、カザフスタン、ポーランド、メキシコ、スペイン、カナダと6カ国から10選手が出場する。
Text Manabu Takashima

なかでも注目したいのは3つ目のPIがオープンし、ラテンアメリカ全般が強化を担うメキシコから、5勝0敗のゼビアー・フランクリンと戦うダヴィッド・マルチネスだ。


実妹メリッサが既にUFCストロー級と契約しているマルチネス。姉トレイシー・コーテズに続き、UFCファイターを目指したが2度コンテンダーシリーズに挑み、どちらも敗れたレイエス・コーテズ続き、性別の違う兄妹UFCファイター誕生にチャレンジする。

マルチネスはキャリア10勝1敗。Combate Globalバンタム級チャンピオンで初防衛戦に成功した昨年5月以来の実戦となる。10勝のうちKO勝ちは、実に9試合を誇るマルチネス、その右の拳を当てる間合いを創るのがとにかく上手い。下がって当てる、踏み込みに合わせるカウンターの右は絶品だ。

時にコンテンダーシリーズでは厳禁ともいえる、ケージの前を回って攻めないように感じられる動きも、結果的には焦れた相手が誘いに乗った形で前に出てきたところで、カウンターの右を打ち込んで勝利を手にできる。

対してフランクリンは、レスリングと融合させた鋭い打撃の持ち主だ。まるで往年のケビン・ランデルマンをサイズダウンさせたような爆発力を持つ。とはいえ、その瞬発力もマルチネスの想定を越えないと右を合わされる可能性は低くない。

それ以前にフランクリンはマルチネスのカーフで前足を削られないことが、勝利への第一条件となるだろう。他方、マルチネスは組まれた時の対処のスタミナは、Combate Globalという殴り合い上等のMMAで経験値を積んできた分、未知数ともいえる。

フィニッシュ、攻める姿勢、アンダードッグのアップセットこそ今シーズンの契約の是非を決める要素ではあるが、加えてハイペースの戦いが求められるだけに、スタミナ配分も重量な勝敗の鍵を握るエレメントになるだろう。

■視聴方法(予定)
10月2日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■ DWCS S08 Ep08対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
ジヤル・ヌルゴズヒ(カザフスタン)
バルトス・シェフチェク(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
アルベルト・モンテス(ベネズエラ)
カーロス・カルデロン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダビッド・マルチネス(メキシコ)
ゼビアー・フランクリン(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブデラ・エルラミー(スペイン)
トーレス・フィニー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
クリスチャン・サヴォワ(カナダ)
ジェイコブ・スミス(米国)

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45 AB Combate Global LFA LFA180 LFA181 LFA190 MMA News Preview アシュリー・ヨーダ イゴール・シケイラ エドゥアルド・シャポリン ギルバート・ナカタニ グロリア・ジ・パウラ コディ・デイヴィス ジョーダン・ハリス ハビエル・レイエス ブログ ルイス・ロドリゲス レリアン・ドゥグラス

【LFA190】KO必至。フライ級統一戦=シャポリン×シケイラ、フェザー級暫定王座戦=ドゥグラス×レイエス

【写真】シャポリンはトレードマークのピコピコ・ハンマーを手にフェイスオフ。シケイラと表情が違い過ぎる(笑)(C)LFA

23日(金・現地時間)、カリフォルニア州コマースのコマース・カジノ&リゾートでLFA190「Chaoplin vs Siqueirn」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会ではイベント名通り、メインでエドゥアルド・シャポリン・エンヒッキとイゴール・シケイラの間でLFAフライ級王座統一戦が組まれている。

またコメインではLFA暫定フェザー級王座を賭けてリアン・ドゥグラスとハビエル・レイエスが戦う。


タバタ・ヒッチと同郷、渡米後はカリフォルニア州ベンチュラのヒッチの下でトレーニングをしているシャポリン。LFAの公式アナウンスによると、キックで70戦に及ぶキャリアを持ちブラジルと日本でベルトを巻いている──とのことだが、日本に関しては現時点で、資料がなく調査中──ストライカーだけに、昨年11月にコディ・デイヴィスに挑戦すると、エグいボディブローでダウンを奪い、パウンドしベルトを巻いた。

その後、4月のLFA181でアイマー・ヘルナンデスの挑戦を受ける予定だったが負傷欠場に。一度はヘルナンデスがジョーダン・ハリスとヘッドラインを戦うことが決まったものの、ハリスもケガが理由でタイトル戦を戦えなくなってしまう。

その頃、同大会の1週間のLFA180でケヴィン・フェルナンデス戦うことが決まっていたシケイラも、フェルナンデスも負傷で試合機会を失していまう。この負傷の連鎖の末に、シケイラはヘルナンデスと暫定王座を賭けて戦い、僅か67秒でKO勝ちをしベルトを腰に巻いた。

シケイラは昨年6月に、上記にあるようにシャポリンにベルトを明け渡すデイヴィスとの王座決定戦に敗れており、算段論法ではシャポリン有利と見られる王座統一戦となる。勝負の鍵は、ヒッチとの練習で組みの精度が上がってきたシャポリンが、インファイトをシケイラ相手にも実行できるか。5R制のフライ級マッチだが、フィニッシュ決着も十分にあり得るだろう。

事実上、正規王者アライジャ・ジョンズへの挑戦権が掛けられているフェザー級暫定王座決定戦は、ブラジルのドゥグラスとコロンビアのレイエスが相対する南米対決のタイトル戦だ。

カブ・スワンソンの教え子のドゥグラスはネイサン・ガリーブをスタンディングKOし、今回の試合を実現させた。一方、のレイエスも同じ大会でチェイスギブソンをパウンドアウトしており──現コロンビアMMA界のP4Pといっても過言でないファイターだ。

そのレイエスは他に比肩するフィーダーがないほど、打撃に特化したMMA=Combate Globalで5勝し、4つのフィニッシュ勝利を残しており、10月には母国のFusion FCでもフェザー級王座決定4人制ワンナイト・トーナメント参戦が決まっている。

18の勝利中7月がTKOで、7試合が一本勝ちというレイエスのLFA暫定王座決定戦は同国のMMAのレベルを測るスケールの役割も果たす。

またUFCリリースから再起を図る──かつて朱里を破り、今大会ではLFA首脳が日本のベテラン選手との対戦を熱望していた──アシュリー・ヨーダ―が、グロリア・ジ・パウラと相対する女子ストロー級戦。またジョーダン・ハリスが体重オーバーでキャッチウェイト戦となってしまったが、そのハリス×ギルバート・ナカタニ、デイヴィス×ルイス・ロドリゲスというタイトルコンテンダー絡みのフライ級サバイバル戦も気になるLFA190だ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC FIGHT PASS
LFA190「Chaoplin vs Siqueira」

■ メイン対戦カード

<LFAフライ級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]エドゥアルド・シャポリン・エンヒッキ(ブラジル)
[暫定王者] イゴール・シケイラ(ブラジル)

<LFA暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
レリアン・ドゥグラス(ブラジル)
ハビエル・レイエス(コロンビア)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ギルバート・ナカタニ(米国)
ジョーダン・ハリス(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・デイヴィス(米国)
ルイス・ロドリゲス(ドミニカ)

<ライト級/5分3R>
リッチー・ミランダ(米国)
マイコン・メンドンサ(ブラジル)

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45 BELLATOR Combate Global LFA MMA MMAPLANET o ONE TTFC10 エフェヴィガ雄志 エマニュエル・サンチェス オンラ・ンサン ジェラルベルト・カスティーリョ ティオール・タン パトリシオ・フレイレ マーチン・ウェン 上田直毅 修斗 唐沢タツヤ 室谷勇汰 小森真誉 永井奏多 海外 狩野優 轟轟 長南亮

【TTFC10】エフェヴィガの対戦相手は元Belltorのサンチェス!上田直毅×ティオール・タンも決定

【写真】エフェヴィガの相手はBellatorでパトリシオ・フレイレとも対戦しているサンチェスに決まった(C)MMAPLANET

16日(金)に東京都練馬区の練馬coconeriホールで開催されるTTF CHALLENGE10の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

TRIBE TOKYO MMAの長南亮代表が2014年5月に若手の育成を目的としてスタートしたTTF CHALLENGE。コロナ禍の2020年12月の大阪(プロ修斗公式戦とのダブルヘッダーで、プロ修斗公式戦も3試合組まれた)大会以来、約3年8カ月振りの活動再開となる。発表済の5試合に加え、メインイベントでの出場が決まっていたエフェヴィガ雄志の対戦相手を含む3試合が追加発表された。


エフェの対戦相手は元Belltorファイターのエマニュエル・サンチェスに決まった。サンチェスは日本人ファイターとも多く対戦しているイーブス・エドワーズ率いるThug Uに所属。2014年10月から2023年6月までBekktorで戦い、31戦22勝(1KO・9S)9敗の実績を誇る。

Bellator時代の2017年10月に元フェザー級王者のダニエル・ストラウスに一本勝ちし、翌2018年11月にはパトリシオ・フレイレの持つ王座にも挑戦。試合は判定負けで王座には手が届かなかったが、2019年からスタートしたフェザー級WGPでは1回戦と準々決勝を勝ち上がり、準決勝でフレイレとのリマッチに敗れている。Bellator後期は5連敗と結果を残せなかったが、今年に入ってからはXFC、Anthony Pettis FCで2連勝している。

エフェにとっては2024年5月「COMBATE GLOBAL」でのジェラルベルト・カスティーリョにTKO勝利して以来の北米ファイターとの対戦。デビューから無敗を誇るエフェが元Bellatorファイター相手にどんなパフォーマンスと結果を残すか。今後のキャリアを占う重要な一戦となった。

(C)LFA

そして上田直毅とティオール・タンの対戦も決まった。タンはアメリカ在住のミャンマー人でキルクリフFCに所属。

同じミャンマー人の元ONE世界ミドル級&ライトヘビー級王者のオンラ・ンサンに師事し、2019年3月から2022年12月までONEで戦い、3勝2敗1NCの成績を残した。

今回は元ONE世界フェザー級&ライト級王者のマーチン・ウェンがセコンドとして帯同し、タンをバックアップする。上田にとっては今回がキャリア初の国際戦で、エフェヴィガと同じく海外の強豪に挑む形だ。

またグラップリングマッチでは伊集龍皇×室谷勇汰も決定。今大会はMMA7試合+グラップリング1試合の全8試合で行われる。

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTF CHALLENGE10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+ExR>
大越崇宏(日本)
小森真誉(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
岩倉優(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリングマッチ 78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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45 AB Combate Global DWCS F1 LFA MMA MMAPLANET o UFC ブログ ペイトン・タルボット モンテル・ジャクソン 中村倫也

【UFC】中村倫也のMMAファイター科学─02─「タルボット戦うには、本気の嘘をつくしかない」

【写真】1時間の及ぶインタビューの終了をスタバのテラス席で待っていてくれた盟友=中村京一郎と。好きなことをやっている男は、子供みたいだ。この後、2人でシングルレッグをかけてじゃれあっていた (C)MMAPLANET

右の拳も癒えつつあり、オクタゴン3戦目を睨み河名マストのRoad to UFC準決勝のセコンドを務めた後、ATTで2カ月の出稽古に挑む中村倫也インタビュー第2弾。
Text by Manabu Takashima

自然治癒という選択の裏に体の構造を理解した中村のMMAとの向き合い方が理解できたうえで、今回はUFCで求められているアグレッシブ・フィニッシュMMAに関して尋ねた。この一点においても、心と体の繋がりという着眼点を持つ中村倫也の独特のMMAの捉え方が伝わってきた。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──UFCでもRIZINでもファイターが『出たい』というのは自由ですが、そこで戦うには結果は当然として、何を求められているのか理解したファイトをしないといけない。

「ハイ。勝てば良いというのは、UFCではRoad to UFCだけだと思います。コンテンダーシリーズでは、それはできないです」

──コンテンダーシリーズに出るためのLFAやCombate Global、あるいはEternal MMAなどフィーダーショーでも同じことが求められてきます。結果としてコンテンダーシリーズから契約した選手は、安定性が欠けるのかという風にも見えます。

「勝って、負けてという風になるかもしれないですが、それでもそういうファイトを求められていて、そういう戦い方でも勝ち続ける選手がやはりいます。ショーン・オマリーなんかが、その最たるものですよね」

──その部分でいえばUFCバンタム級でもペイトン・タルボットがUFC303で19秒KO、UFC ESPN59ではモンテル・ジャクソンが18秒KO勝ちとDWCS出身ファイターが印象的な勝利を挙げています。タルボットにインタビューをしたのですが、勝ち負けが二の次でなく、そういう試合をして勝つというメンタルになっていると感じました。彼らのマインドと、倫也選手のマインドを比較すると、違いはあるのでしょうか。

「いや……それ、良いところをついてきますよね(笑)。そうなんですよ、そこは……。いやぁ……。今も言ったようにショーン・オマリーは、そういうスタイルで勝ち続けている。上の方はそういうヤツらばかりなんですよね。

本当に我儘なヤツしか、いないです。自由で我儘で、相手のことを考えないように生きている……からこそ、あの場にいて先に当てることができる。そういうことはあると思います。協調性なんて、ない。

同時にオクタゴンに入ってホーンが鳴った時に、本当に本当の準備ができているヤツなんて、なかなかいないんです。僕がデビュー戦で戦ったファーニー・ガルシアも、そこまでできていなかった。2戦目のカルロス・ヴェラも最初は、ちょっと準備ができていなかった。

試合開始が告げられた時、喧嘩のようにいつでもいけるという熱量があって、でも落ち着いている。そういう状態を対戦相手と共存している感じで、始めたい。でも、それってめっちゃ難しくて。こういうことは、UFCで戦うようになって分かりました。

第一その前段階でオクタゴンの出口に鍵がかかる。リングだと試合中のロープから頭が出たり、キャンバスから体を出すことができます。でもケージはドアを閉められると、逃げ道が無くなるんですよね」

──撮影をしていても、あのカチン、カチンと錠が掛かる時に『もう、この子たちは逃げるところなない』と感じます。

「それって、セコンドでも感じることなんです」

──それでもホーンが鳴った時でも、完全な準備はできていないということなのですね。

「あの音が本当に心の底から心地良い音に感じるのか。ワクワクする音になっているのか。名前が挙がった2人。特にペイトン・タルボットは『みんなに喜んでもらえる時間がやってきた』という風に心の底から思っている。そういうヤツ。100パーセント、ハリウッドスター並みになりきっている感じがあります」

──倫也選手は、そこまでの心境はなかった?

「そこを目指してはいますが、上手くカチーンとハマったかというとそうではないです」

──UFCで生き残るには、何をしないといけないか分かっていても、その心境になれるわけではないと。

「それができるかどうか。その差はデカいです。上の方にいるヤツら、下の方で今から上がって行くヤツら、ああいう風に天性でそういうモノを身に着けているヤツがいる。それがUFCですね。

そうでないと、いくら備わっているからといって、相手云々でもなくUFCでそれができるのかっていうことですよ。本当に難しい。落ち着いていると、利用できる体重の比重も多い。地に足が着いている。『相手、浮いてんな』って分かると、自分の方が根っこが張っているんだから『やってみよっ』と多分思える。逆に自分が浮いていると、『いや、ちょっと待って』という気持ちになる」

──自分が浮いていると自覚して、迷いが生じる選手が多くいるとも思えないのですが。スタンスと、腰の位置でなく。重心……心の位置を把握できるものですか。

「ハイ、ハイ。ハイ。そうですね。僕は足の裏の動きとかを見つめ直して、そういう心技体が繋がっていることが意識できるようになりました。体を見直すことで、心を落とし方が分かる。繋がっていることが分かったんです。ペイトン・タルボットが、そういう風に考えているとは思わないです。ただ、自然体でデキているのかと。

そういう意味ではモンテル・ジャクソンの方が、最初は固かったですね。そこを身体能力の高さでカバーできていました。ペイトン・タルボットは、そういうこともなかったです」

──いやぁ、興味深いです。

「モンテル・ジャクソンだと、あそこを外して合わせることができれば倒せる。ペイトン・タルボットはそこすら、いなしてくるイメージです。モンテル・ジャクソンは、自分より質量が高い相手に対して、攻撃を仕掛けてガツンとやれることはあるかと思います。彼には力みがあるので。それが表情、顔に出ています。歯の食いしばりがあったのがモンテル・ジャクソンで、ペイトン・タルボットは力みが無かったです」

──もの凄く高い殺傷能力があっても冷静、そしてその場が楽しめているのがペイトン・タルボットということですか。

「ハイ。体がスムーズに動きます。固まっている場所がない。感覚なんですけど、そうするとエネルギーが途切れない。力むと、そこで遮断されますからね。結局、水の中を走っている電気信号だから。どこかで止めちゃうと、走れなくなってしまいます。

だからペイトン・タルボットを倒すには、本気の嘘をつくしかないよなって」

──あぁ、浮気じゃないよ。毎回、本気だよっていうヤツですね。

「……。それと同じかどうかは分からないですけどね(苦笑)。本気の嘘に付き合ってもらうか。もしくは組んで漬けて、それまでの自分の考えを捨てよっかなという気持ちにさせるのか(笑)。そうしないと、ダメですね。タルボットを相手にした時は」

──騙し合いとか、そういうことでなく自己肯定すら利用するか、それを諦めさせるのか。いやぁ、それは凄まじいですよ。

「MMAだから、ここまで人間の生の感情が出ると僕は思っています。レースのことは分からないですけど、F1レーサーとか300キロ以上でドライブして、ずっと張り詰めたままだと思うんです。でも、全てが見えてないといけない。命が掛かっているからこそ、どれだけのハイスピードで走らせていても、ドライブは丁寧で。そういう究極の状態で、僕は戦いたい。そして、自分のアートを相手に押し付ける」

<この項、続く>

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45 Combate Global Report ブログ マルコス・ヨレーダ 山田聖真

【Combate Global】マルコス・ヨレーダのジャブで削られた山田聖真、TDを奪えず0-3で敗れる

<ウェルター級/5分3R>
マルコス・ヨレーダ(メキシコ)
Def.3-0
山田聖真(日本)

左ジャブを伸ばし、右ローを蹴る両者。ジャブを受けた山田が組んで、ケージにヨレーダを押し込む。押し返して離れたヨレーダがジャブを続ける。山田はシングルレッグでケージに押し込むが、組み替えようとしたところでヨレーダが距離を作る。ヨレーダのジャブに組みにいく山田は、なかなかテイクダウンが奪えない。この形で試合をリードしたいが、ヨレーダが巧に防御し自ら間合いを取り直した。

打撃の間合いに戻ると、ヨレーダがジャブを有効に使って試合を支配する。右はガードした山田はワンツーで詰めるが、逆にフックを打たれる。ジャブで削られ、シングルレッグで組んでもTDを奪えない山田は鼻血を流しながら、ヨレーダを挑発する。ヒザを見せて前に出た山田だが、ヨレーダはジャブを続けてスピニングバックフィストを当てる。山田もステップインに右を合わせ、残り30秒で小外でテイクダウンを決める。ヨレーダはすぐに立ち上がり、左腕を差してケージへ。離れ際に右を放った山田だが、初回は落とした。

2R、近い距離でカーフを見せた山田。ヨレーダもカーフを返して、ジャブを入れる。山田も左を合わせ、ショートのコンビを繰り出す。ヨレーダはジャブ以降に威力のあるパンチがなく、山田は懐に入っていきたいところだ。パンチと足払いの連係の山田は、アッパー&ジャブを被弾すると右を額で受ける。山田は組みのフェイクを見せ、ヨレーダを反応させる。それでも距離を取るヨレーダのジャブが続き、山田はステップインから右カーフを蹴りこむ。

と、山田は右ロングをヒットさせ、組みのフェイクが功を奏し始める。さらに右オーバーハンドを狙った山田が、ワンツーで距離を詰める。残り90秒、ヨレーダはひたすらジャブを続けるも、山田は右を見せて組みつく。シングルで前方に崩しにかかるが、ヨレーダは倒れずに離れる。打撃の間合いでも右を振り、後ろ回し蹴りを見せるなど攻める姿勢を見せた山田は、最後の右を当てた際に逆に右ストレートを被弾し、バランスを崩してしまった。

最終回、山田は右ロー、ヨレーダは左ジャブから右を振るう。走って前蹴りも、ヨレーダは外してジャブを伸ばす。左ハイもさほど威力がないヨレーダは、右を当てるがポイントゲット以上の攻撃は仕掛けない。山田は2Rほど動きがないなかで、シングルレッグへ。ケージに押し込むが、もうヨレーダは時間を使うフェーズに入っているか。

残り半分で離れたヨレーダがスピニングバックフィスト、ガードした山田は手数でも遅れを取っている。逆にヨレーダはスピニングバックキック、そしてバックフィストと見栄えの良い攻撃でスコアしていく。ここで組みに転じたヨレーダがバックに回って、山田を前方に崩すと右足を束ねていく。立ち上がり、胸を合わせて離れた山田はローを蹴るが、距離を詰めて打つことはなく、最後はヨレーダが間合いを外すと両手を広げてタイムアップを迎えた。

結果、ヨレーダが3-0で判定勝ちし――日本勢は0勝2敗でメキシコに下った。


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45 Combate Global MMA MMAPLANET o ロベルト・ロメロ 芦田崇宏

【Combate Global】ガチガチの殴り合い――でなく、ロメロのTD&コントールから芦田崇宏はRNCで一本負け

<150.8ポンド契約/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
Def.1R 4分48秒by RNC
芦田崇宏(日本)

ロメロの計量失敗でキャッチウェイト戦となった一戦。サウスポーの芦田に対して、左ローを蹴るロメロ。芦田はハイ、続いて左ミドルの芦田だが、ロメロも勢いのある右ミドルを返す。距離を詰めたロメロはボディを連打して組むと、ケージ中央方向にシングルレッグでテイクダウンを奪う。芦田はパスを許したがブリッジから足を戻す。すぐに右足を抜いたロメロは芦田の2度目のブリッジをすかしてバックを取る。

ロメロは両足をフックし、ボディトライアングルからRNCへ。アゴの上からの絞めを防御し、スクランブルに持ち込もうとする芦田に対し、ロメロはサイド、バックコントロールとポジションを支配する。胸を合わせつつ立ち上がろうとした芦田の動きに対応したロメロが再び両足をフック。残り30秒、後方から激しく左を打ち下ろすロメロ。芦田は前転して逃れようとしたところでRNCをしっかりとセットされ、タップを強いられた。


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【Combate Global】芦田の相手は5lbs近くオーバー=ロベルト・ロメロ「気持ちで戦うのがMMAの本質」

【写真】計量では150.8ポンドと5ポンド近いオーバー。芦田はキャッチウェイトを飲んで戦う (C)COMBATE GLOBAL

27日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのユニヴィジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan 2」で芦田崇宏と対戦するロベルト・ロメロ。
Text by Manabu Takashima

チーム・オーヤマ所属のメキシカン・ブルファイターは、試合まで2週間を切った時点で「試合があるかも」というオファーを受け、5日前に正式に決まった。そんなドタバタにも動じない、恐らくは体重を落とせないでも戦うという意志の持ち主は、拳と同様に硬いハートの持ち主に思われる。


──ロベルト、Combateで芦田選手と急遽戦うことが決まりました。まず、いつぐらいにこの試合のオファーがあったのでしょうか。

「最初にオファーがあったのは先週の月曜日だった。ラミロ・ヒメネスがビザの問題で試合ができないかもしれないという連絡があって。まだ試合ができるかどうかは確定していなかったけど、彼が戦えないなら僕の出番になるということだから、すぐに体重を落とし始めた。アシダの試合のチェックもしたし、もう戦うつもりでいたんだ」

──あるかどうか正式に分からないという状況で、減量をして試合の準備をするのは複雑ではなかったですか。

「正直に言うと、全てにおいて『チョット』という感じだったよ(笑)。試合があるならと少しエキサイトしていて、でも大きな期待はしないでおこうと。まだ戦えると決まったわけじゃないと自制もしていた。同時にどれだけ準備をしても試合ができず落ち込むんだろうなって、チョット考えもして。練習で疲れて、減量で腹は減るし。そうなると、そんなことを考えてしょうがないだろうと自分を言い聞かせたりして……」

──なかなか心身ともにハードでしたね。

「でも月曜日に試合ができると決まって、やってきたことが報われる。今、ここにいるわけだしね。ただ火曜日の夜のフライトでマイアミに向かう予定だったのが、飛行機が遅延するからという連絡があった。で時間を潰して、空港に着いたら本当に奇妙なことなんだけど、その便はまた出発時間が変わって定刻通りに出発してしまったんだ。結果、火曜の夜に飛行機には乗れず、水曜日の午前11時にカリフォルニアを出たんだ。

で、オースチンからマイアミに向かう便が遅延して、到着したのはもう夜の10時半とかだったよ。しかも、ロストバッゲージのオマケつきだで(笑)」

──OMG!!

「まぁ、大丈夫だよ(笑)。とにかく自分のやれることに集中するしかない。こういうことも起こるんだ。自分でコントロールできないことを気にしてもしょうがないしね。バッグは遅れて届くんのだから」

──まさにアスタマニャーナの精神ですね。ところで日本のファンはロベルトのことも、メキシコのMMA界のこともほぼ分かっていないです。今もボクシングのイメージが強い国ですが、そんなメキシコでロベルトがMMAに出会ったのはいつ頃なのでしょうか。

「8歳からキックボクシングをやっていて、2008年だったかな。メキシコではMMAは知られていなかったけど、兄がTVでブロック・レスナー×ケイン・ヴェラスケスの試合を見ていたんだ。で、このヴェラスケスっていうヤツはメキシコ人だぞって興奮していて。『メキシコ人がこういうことをやっているのか。僕もいつの日か、コレをやりたい』って思うようになった。

でも僕が生まれ育ったチワワの街には、MMAを習えるところなんてなくて10歳になった頃ぐらいから、兄と一緒にビデオでMMAを見て、サブミッションの真似事をするようになったんだ。ただ楽しいから、やっていたんだよ。で13歳の時には初めてアマチュアMMAを戦った」

──なんと!!

「フィットネスジムにケージを置いて、ローカルの大会が開かれた。戦わないかと誘われた僕は、キックだけ使って戦った。それから2試合ほどアマで試合をして、16歳になった時に初めて本格的に柔術を習うようになったんだ。あの時、僕らの街にも3つの柔術スクールができて。今では10以上のアカデミーがあるんだけど、当時は3カ所しか柔術を習う場所はなかった」

──2018年にプロデビューをして、4試合後にはCombateで戦うようになっていますね。

「2019年にカリフォルニアに移った。今では兄のように慕っているUFCファイターのフェルナンド・パディーヤもチワワ生まれなんだ。僕らは同じ場所で練習をしていたんだけど、フェルナンドはいち早く米国に行き、チーム・オーヤマでトレーニングをするようになっていた。そこでコーチ・オーヤマに僕の話をして、コーチが米国に連れてきたら良いと言ってくれて。それからチーム・オーヤマのファイターズ・ハウスで寝起きして、練習をするようになったんだ」

──チーム・オーヤマのファイターズ・ハウスといえば堀内佑馬選手も一緒だったのでは?

「その通りだよ。ブラザー・ユーマにあの時、初めて会ったんだ」

──チワワでの練習とチーム・オーヤマでのトレーニング、どこが一番違っていましたか。

「とにかくレベルが違った。チワワではフェルナンドが米国に行ってからは、プロは僕しかいなかった。だから、あれ以上成長することは難しかった。チーム・オーヤマではすぐに違いを感じたよ。とにかく練習仲間全員が強い。全てのスパーリングセッションがハードで、全てのスパーリングパートナーがタフなんだ。

ユーマが良い例だよ。アイツは小さいのに、スパーでは本当に苦しめられた。最初の半年間は、いつもボコボコにされていたよ(笑)。レスリングやグラップリング自体、当時のメキシコではそれほどやり込むことがなかったしね。君も言ったように、メキシコはボクシングの国だから。特にレスリングはもう初めてといって良い感覚で、グラップリングにしてもまるで質が違っていた」

──ロベルトの試合をチェックさせてもらったのですが、バチバチの殴り合いをしているかと思えば、柔術やレスリングも使っています。自分の強さはどこにあると考えていますか。

「どうなんだろう。正直をいえば、全ての局面が同じレベルにあると思っている。ただ、スタンドでやり合うのが好きだけどね。僕はメキシカンだから。でもレスリングやグラウンドが必要な局面になると、ちゃんとレスリングにも寝技にも付き合うよ。作戦が決れば、それに則してどの局面でも戦うことができると思っている」

──Combateはファンにエキサイティングな試合を届けるという意味でも世界有数のプロモーションです。メジャープロモーションにステップアップする上でも、Combateで戦うことにどのような意味を持っていますか。

「Combateはこの世界でも最高のプロモーションの一つだ。だからプレッシャーを感じることもある。でも本音を言えば、僕は機会が与えられるなら、どこでも戦う。舞台がどこになろうが、バチバチの試合の皆に見てもらう。自分のやってきたことを全てぶつけるだけだよ」

──なるほどです。では芦田選手の印象を教えてください。

「彼のことは尊敬しているよ。凄いキャリアを持つベテラン・ファイターだからね。良い大会で、良い選手と戦ってきた。ただ、僕は少し彼より背が高い。そこがアドバンテージになるだろう。リーチも僕の方が長いし、自分の距離で戦えるはずだ。フィジカルで上回っているけど、アシダはタフなファイトも辞さない。そこも尊敬しているよ。

だからこそ、ハートの勝負になると思っている。何より、気持ちで戦うのがMMAの本質だから。ボクシング、レスリング、柔術、自分の全てをぶつける。それが僕のやるべきことだからね」

──フェルナンド、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いしますか。

「日本のファンは本物だ。MMAへの皆の想いをリスペクトし、感謝している。何よりユーマ・ホリウチは僕の日本人の兄弟だからね。日本の皆の心に何かを刻む戦いをする。皆、ありがとう」

■視聴方法(予定)
7月28日(日・日本時間)、
午前10時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Combate Global 対戦カード

<150.8ポンド契約/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
芦田崇宏(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マルコス・ヨレーダ(メキシコ)
山田聖真(日本)

<女子フライ級/5分3R>
レヒーナ・タリン(メキシコ)
ギセラ・ルナ(アルゼンチン)

<バンタム級/5分3R>
イズマエル・サモラ(メキシコ)
フアン・プエルタ(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
ヴィクトル・キンタナ(メキシコ)
ロイス・バトラー(米国)

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