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45 Breakthrough Breakthrough Combat02 F1 MMA MMAPLANET o アギラン・タニ イ・イサク

【Breakthrough Combat02】しつこい組みでバックを狙い続けたタニが2RにRNCを極めてイサクに一本勝ち

【写真】1Rから持ち上げるようなTDを何度も続けたタニ。先にイサクの方が消耗する形となり、最後はタニがバックコントロールからRNCを極めた。(C)MMAPLANET

<ミドル級/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
Def.2R2分33秒 by RNC
イ・イサク(韓国)

イサクがジャブとローのフェイントで前に出る。タニも前に出ながらパンチを返して右カーフ、そのまま距離が詰まって四つ組みの攻防になる。イサクが右腕を差してタニをケージに押し込み、足を払ってテイクダウンを狙う。バランスを崩すタニだったがすぐに立ち上がってテイクダウンを狙い、イサクの後ろに回る。イサクが立ち上がるとタニは後方に投げるようにテイクダウンを仕掛けるが、イサクはその都度立ち上がる。イサクも右腕を小手に巻いて投げを狙い、立ち上がったタニがイサクをケージまで押し込む。イサクは背中を見せつつアームロックを狙って距離を取る。

タニが左右のストレートで前進。イサクもパンチを返すが、タニが右カーフからパンチにつなげて左腕を深く入れてケージまで押し込む。イサクは首相撲からヒザ蹴りを入れて離れる。タニは右カーフと左フック。イサクは再び首相撲からヒザ蹴りを入れて、ワンツーと左ボディ、右ストレートを見せて右カーフや左フックを当てる。タニも左フックを返すが、前に出るのはイサク。タニも首相撲からヒザ蹴りを返し、右カーフを蹴る。イサクが前に出て来たところで組んでテイクダウンすると、一気にマウントまでいく。

2R、タニが右ストレートから左フック、イサクも左フックを返してダブルレッグから組みつく。左腕を差したタニがテイクダウンするが、イサクが立ち上がり、谷がスタンドでバックを取る。イサクが正対して離れ、右カーフから左フック。打撃のプレッシャーでタニにケージを背負わせて右ストレートを当てる。

これで下がるタニだがダブルレッグに入って、立ち上がるイサクのバックにつくと、後ろに倒して足をフックしてバックコントロールを狙う。イサクが反転して上になって、立ち上がるタニのバックについてRNCを狙う。ここはタニイサクをが前方に落とすと、逆にタニがイサクのバックについてRNCへ。これでイサクからタップを奪った。

しつこくテイクダウンとバックコントロールを仕掛け続けたタニがRNCで一本勝ち。試合後に「1Rは何度も立ち上がられたけど、そこから動きを変えて寝かせることが出来た。これからもっと試合をしたい」と語った。


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45 Breakthrough Breakthrough Combat02 MMA MMAPLANET o ジョン・チャンソン チェ・スングク 古賀優兵

【Breakthrough Combat02】RTU準優勝者スングク、古賀の右を被弾するも2Rに右フック→パウンドアウト

【写真】先にパンチを当てた古賀だったが、徐々に古賀の打撃に慣れ始めたスングクが右を効かせて試合を決めた(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
Def.2R0分39秒 by TKO
古賀優兵(日本)

スングクがインロー、古賀は右を振って前に出て右ローを蹴る。スングクはスピニングバックを見せて右カーフを蹴る。お互い左ジャブを差し合い、古賀がパンチで前に出たところに右ストレートを狙い、古賀のカーフに右ストレートを合わせる。古賀は右ストレートで前に出て、蹴りのフェイントから右ストレート。これでスングクの足を止めると続く右フックでスングクの腰が落ちる。すぐに組みつくスングクだったが、古賀はテイクダウンを許さずに離れる。試合がスタンドに戻ると古賀は右カーフ、距離を詰めて首相撲も狙う。

徐々に動きが戻ってきたスングクは、古賀が前に出て来るところに右を合わせて、じりじりと前に出る。お互いの右ストレートが交錯し、古賀が返しの左フック。この左フックを見せつつ首相撲を狙う。スングクは右ストレート。古賀が左ミドルと左フック、パンチを振ってから右カーフにつなげる。スングクはすぐに右を返して左フックまでつなげ、古賀が前に出てくるとスングクは下がりながらも右ストレートを狙い続ける。

古賀はガードを上げて右カーフ。スングクも前に出て右かーフを蹴ると、古賀の蹴りにダブルレッグを合わせる。これはテイクダウンまで至らず、試合はスタンドになると、スングクが右を当てて古賀のバックへ。テイクダウンしてパンチを入れつつ、背中に乗ってRNCを仕掛ける。古賀がそれを外して試合がスタンドに戻ったところでラウンド終了となった。

2R、スングクがインローとジャブ、そこから右ストレートを狙う。古賀も右フックを返して首相撲に持ち込むが、スングクがそれを外して古賀を後方に押し倒す。古賀が後転するように立ち上がると、そこにスングクが右フック。これで古賀が崩れ落ち、スングクが追撃のパンチを落としたところでレフェリーが試合を止めた。

試合後、スングクは「1Rは距離を取れずに打たれましたが、セコンドのジョン・チャンソンにリズムを合わせれば大丈夫と言われて、それを実行できました」と試合を振り返った。


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45 Breakthrough Breakthrough Combat02 MMA MMAPLANET o ブログ 北岡悟 森戸新士

【Breakthrough Combat02】森戸新士に挑戦、北岡悟「勝ちたいですよね。たくさん負けてきたからこそ」

【写真】プロ、そして──いつまでもノンフィクションの人(C)TAKUMI NAKAMURA

明日25日(水)に会場非公開&配信大会として開催されるBreakthrough Combat02で、北岡悟がProgress暫定ウェルター級王者の森戸新士に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

2013年のゲイリー・トノン戦を最後にグラップリングの試合からは距離を置いていた北岡だが、今年に入ってから9月のクインテットに続いて2試合連続でのグラップリングマッチに出場することとなった。そこにはどんな心境の変化があったのか。北岡は頑なだった自分が変わりつつあることを明かしつつ、MMAの試合と変わらない自身の勝負論を語った。


詰んでいる状態で、これからどう格闘技と付き合って生きていくかを考えるしか選択肢がなかった

――9月のQUINTET、そして今回のBreakthrough Combat02におけるProgressマッチと2連続でグラップリングの試合に出場することになりました。グラップリングの試合には否定的だった北岡選手ですが、ここに来てグラップリングの試合に出ることが驚きでした。

「そうなんですよ。もともとはクインテットの時に思ったことで、今振り返るとクインテットのオファーをもらったのがすごくいいタイミングだったんです。ちょうどロータスの金曜日のグラップリングのあとに(RIZIN)笹原(圭一)さんから連絡があって、これはやるべきだなと思いました」

――どういった心境の変化があったのですか。

「僕は11年前にADCCでゲイリー・トノンに極めれらた時に、これ(グラップリング)は俺がやることじゃないというか、これで俺は悔しがれないなと思いました。悔しがり方が中途半端になっちゃうなって。MMAの試合とは温度差があるし(試合の準備も)付け焼き刃だし、とにかく違和感がありました。これは間違いなく僕にしか分からない感覚なんですけど。

それに当時は頑なでした。僕はずっと頑なで、今ですら十二分に頑なかもしれないけど、当時は今以上に頑なで。時期的にはパンクラスを抜けてラストスパートだと思っていたら、意外とラストスパートが長いなと思っている時期で、そこからジムを作るという流れになっていったので、自分のなかでは過渡期でもありましたね」

――先ほどロータスでの練習後に笹原さんからオファーを受けたとのことでしたが、グラップリングで試合することを見据えてロータスで練習していたわけではないんですよね。

「はい。5月の試合に負けて(※倉本大悟にTKO負け)人生を模索していて、自分は誰かが言うところの詰んでいる状態で、これからどう格闘技と付き合って生きていくかを考えるしか選択肢がなかったんです。その中で自分のジムでは6月~7月くらいからグラップリング、9月の半ばからMMAの練習を再開して、ロータスでは8月からグラップリングの練習を再開して。試合の2週間前くらいにオファーをいただいたのですが、自分の次戦を模索していくなかで、自分は『あれも嫌』、『これも出来ない』という人間だということが分かったんです。

最近は柔らかくなったとはいえ、やはり自分は頑なで。そこでクインテットのオファーをもらって、これを断ったら何もやることがなくなっちゃうなと思ったし、提示された条件も良いものだったので試合を受けました。あとは団体戦で引き分けがあるというところも、ですね。僕はサブミッションディフェンスに関しては教則動画を販売させてもらうくらい自信があるので、いざとなったら引き分けには持ち込めるだろうと思っていました。唯一心配だったのは壁がないレスリングをやるというところくらいで、そこは試合まで2週間…と言ってもグラップリングの練習は4~5回だったので、本当に付け焼き刃で臨みました」

――その頑なさが柔らかくなったのはご結婚されて生活環境が変わったことも大きいですか。

「それは間違いないと思います。5月の試合前に思ったんですけど、優先順位が変わった自分がいて、その自分を信用しきれていない、みたいな。で、いまだに集中できない自分に苛立つこともあるけれど、僕はそれを受け入れて生きていくし、受け入れて勝負するし、受け入れて強さを求めていく。それが現状です。それでより強くなるために、勝つためにどうするのか。そういうことだと思います」

――実際にコンディショニングのために整体やサウナに行く回数もかなり減ったんですよね。

「9月頃に佐伯さんと話して年内はMMAの試合がないということで、それだったら嫁さんに『そんなにサウナとか行かなくてもよくない?』と言われて、行く回数を減らしたんですよ。そしたら依存しなくてなって、実際にそれでやっていけるし、いい練習が出来る。なんならやりすぎていた時期よりもいいんじゃないかと思えるところに行きついたし、実際にクインテットの試合で動いてみて手応えもありました。そのタイミングでのオファーでもあったんですよね」

勝負論はあると思いますよ。柔術側の人からすると、落ち目の北岡悟なら問題なく森戸選手が極めちゃうだろうと思っている

――ではグラップリングをやろうと決めたわけではなく、色々と今後のことを考えているなかでオファーが来て決めたわけですね。

「選択肢がない中で舞い降りてきて“ハマった”感じですよね。タイミングもそうだし、Breakthrough Combatという舞台もそうだし。Breakthrough Combatは旗揚げ戦も興味があったんで配信を見たんですよ。それこそ僕と今回対戦する森戸選手が僕にMMAで勝っている泉選手を極めているし。気になる大会としてチェックしていました」

――しかもクインテットと違って団体戦ではないですし、試合そのものもシチュエーションも違います。

「相手は勢いに乗っているし、グラップリングだけじゃなくて柔術のコンペティションにも出て海外で勝っているので強そうですよね」

――この試合のために練習・調整面で変えるものはありますか。

「特別変える予定はないです。それこそクインテットの前は付け焼き刃で壁を背負わないようにやっていましたけど、今回はそれを気にしなくてもいいし、むしろ(ケージを使うことは)やってもいいので。ただ相手の出方が読めなくて、すぐ寝る・座る可能性もあるだろうし、僕が相手だからテイクダウンを狙ってくることもあるだろうし。(相手については)そんな感じですね」

――個人的にはグラップリングで戦う北岡選手が想像がつかないというか。いい意味でどうなるのかを見てみたいところがあります。

「なるほど。クインテットの試合は種明かししますけど、途中からは両者失格を狙ったというか、そうなったら引き分けと一緒じゃんと思いつつ、やっていました」

――北岡選手はMMAファイターとして試合を続けていて、そのキャリアがあるからこそ、グラップリングでも出来ること・やれることが多いと思っているのですが、そこはいかがでしょうか。

「相手が強いと思うからやってみてどうなのかって。この数年間は答え合わせは試合と言っていて、間違いではないけど結果が出ずに不正解が多かったわけです。でも今回に関しては、はっきり言うと正解を出せる自信があります。信じては裏切られての繰り返しだから疑心暗鬼ではあるし、いたずらに何かを信じないようにしていますけどね」

――そういった言葉を聞くと、やはり見る側からすると楽しみです。

「勝負論はあると思いますよ。柔術側の人からすると、落ち目の北岡悟なら問題なく森戸選手が極めちゃうだろうと思っているかもしれないですし」

――どうしてもMMAファイターがグラップリングの試合をする場合、勝負論がずれがちになってしまうじゃないですか。

「エキシビションマッチになっちゃいますよね。それこそトノンに負けて、グラップリングの試合はやめておこうと思ったのは、そこなんですよ。(グラップリングは)自分が考える勝負からボヤけるから。当時はそれが嫌だと思ったんじゃないですかね」

――試合ではあるけれどMMAファイターの側に「グラップリングだから負けてもしょうがない」が少なからず出てしまう。

「それはしょうがないことだと思います。ただクインテットの話をすると、僕は控室で絶対に引き分けてやろうと思って出番を待っていたんです。でもせっかくチーム戦で勝負事なんだから、チームで勝つことが出来たらベターだなと思って、他のメンバーに『今日はチームで勝ちましょう!』と声をかけて握手したんです。矢地くん以外はほぼ面識なかったのですが、僕が年長者だし、ここは一言言っておいた方がいいなと思って。そしたらそこから一気にチームの雰囲気がよくなったんですよね」

――チーム全体が勝ちに行くモードになって、空気がピリッとしたのですか。

「そんな感じです。先鋒の横山(武司)選手が『僕、あのキルギス人(ジュマナザロフ・ラトベック)から一本取れると思います』と言ってくれて。『それだったら平田(直樹)選手を引き分けで止めてくれたら、あとは僕らが全員引き分けに持ち込めば勝てる。もし新居(すぐる)選手が内芝(正人)選手から一本取れるようなら取ってください』とチームとしての戦術を練ったんです。

そしたら本当にその通りになったんですけど(笑)、あの瞬間でチームが勝つために一丸となって、僕自身も試合後に気持ち良かったんです。当たり前だけど、勝負ごとは勝つのが一番なんだなって。まさにそういうことですよ」

――やはり勝負事は勝たないと気持ちよくないですか。

「勝ちたいですよね。たくさん負けてきたからこそ、なおさら思います」

――来年以降、MMAの試合についてはどうお考えですか。

「(北岡の試合は)もういいよ、見たくないよと思う人が何パーセント、まだ見たいと思っている人が何パーセントという話かもしれないけど、試合を組んでくれるプロモーターがいて、自分がやりたいと思うならやりますし、そうやって周りが見たくなるようなものにしなきゃダメですよね。

それはもちろん厳しいことではあります。クインテットの前にも思いましたが、動いてみてもう見ていられないと思われるようなものだったら、やっちゃダメだし……近藤(有己)さん。近藤さんが去年12月に試合をした時、相手の攻め方もあったと思いますが、テイクダウンされて全く動けなかったんです。トータルで考えると71.5キロまで体重を落としたら動けないことが分かったんですけど、試合後に近藤さんにこの動けなさだったら試合は用意できない旨を伝えました。

で、その言葉は自分にも刺さったんです。(試合は)勝負事でもあるけれど見世物でもあるから。それで言うと去年11月の泉戦はすごく納得がいってないし、それだったら今年5月の倉本戦の方がいいと思うし、それでああいう試合をした部分もあります。結局どちらも負けたのでどちらも不正解なんですけど。ただ僕はみんなが思っている以上に“踏まえて”やっていますよって感じです」

――試合が決まった時にSNSで「人前に出る機会を与えられた」と投稿していましたが、人前に出る選手である以上、それ相応のものを見せないといけない、と。

「それを言ったら、もしかしたらクインテットを見た人で僕がやったことが分からない人は分からないだろうし、多くの人に分かるようにしなきゃマスを捉えられないということも分かってはいますけど。人前に出る限り、それを捨てきるつもりはないですけど……そんなところでしょうか」

計量後に今大会を主宰する長谷川賢に「一本取れというのはないよね?」、「寝技に付き合わなくても減点とかないでしょ」と。もう勝負は始まっている

――先ほどの試合に対してもそうですし、人前に出る選手としてもそうです。

MMAの試合ではないですが、北岡選手にとってBreakthrough Combatが勝負の場だということが分かりました。

「ありがとうございます。そうですね、そういうことです」


■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat02計量結果

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:75.5キロ
[挑戦者]北岡悟:76.95キロ

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
川北晏生:61.55キロ

<Progress68キロ契約/5分2R>※当日計量
須藤拓真:──キロ
中島太一:──キロ

<ミドル級/5分3R>
イ・イサク:84.1キロ
アギラン・タニ:83.55キロ

<Progress71キロ契約/5分2R>
城戸泰介:69.0キロ
椿飛鳥:70.65キロ

<フライ級/5分3R>
チェ・スングク:56.85キロ
古賀優兵:56.6キロ

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【Breakthrough Combat02】森戸新士が語る、北岡悟とのプログレス防衛戦&椿飛鳥と戦う城戸泰介の存在

【写真】リモート画面の向こう=レオス柔術アカデミーでは、なぜか暖房をつけず外にいるかのようなダウンジャケットの2人--風邪はひかないようにお願いします(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(水)会場非公開で開催される配信イベントBreakthrough Combat02にて、Progress暫定ウェルター級王者の森戸新士が、北岡悟の挑戦を受ける。また、森戸が主催するレオス柔術アカデミーの城戸泰介は、椿飛鳥とプログレス初戦に臨むこととなった。
Text by Shojiro Kameike

驚きの北岡悟プログレス参戦、王者として迎え撃つ連続一本勝ち中の森戸――まさにプログレス史上最高峰のカードが組まれた。その森戸が前々回のインタビュー時に、自身の作戦参謀にしようと試みたほどの柔術家である城戸もプログレスに初挑戦。そんな2人が2024年最後の試合と、ファイトボーナスについても熱く語る!


城戸君は自分で研究できるタイプ(森戸)
森戸さんは生き物としての能力が違いました(城戸)

――今回は森戸選手に北岡戦に関して、さらにプログレス初挑戦となる城戸選手についてもご紹介いただきたいと思います。まず城戸選手はレオスの前に、岡山県のゼロ戦クラブでMMAをやっていたのですか。

城戸 はい。出身は愛媛県で、大学進学で岡山県に行きました。

――現在、城戸選手は柔術&グラップリングでもボトムから攻めていますが、当時アマチュアMMAに出ている時の試合映像を視ると、ゴリゴリのMMAレスリングを展開していて驚きました。

森戸 アハハハ。

城戸 当時はその方法しか知らなかったんです。もともと器用なタイプではなくて。

――城戸選手が最初にMMAを始めたキッカケは何だったのでしょうか。

城戸 MMAの前は小中高と柔道をやっていました。最初にMMAを知ったのは――僕が愛媛県で通っていた柔道の町道場に、当時もうMMAで活躍していた中井りん選手がいて。中井選手をキッカケにMMAを知って、面白そうだなと思っていたんです。僕が中1の頃なので、もう10年以上前ですね。

そのあと岡山でMMAを始めて2年ぐらい経った頃、「柔術のほうが面白い」と思うようになりました。柔術はMMAよりも技が体系化されていて、細かいし学びやすい。器用じゃない僕でも意識していけば、柔術の技のほうがうまく使えるようになっていったんです。

少しずつMMAを離れて柔術に移っていくなかで、森戸さんに連絡して「出稽古に行かせてください」と伝えました。そこから月2回――当時はまだ広島のジムはなかったので、岡山から岩国まで新幹線を使ってJRに乗り替えて出稽古に行かせてもらっていました。

――えっ!? 岡山か岩国まで、新幹線を使っても1時間半以上は掛かりますよね。

城戸 そうですね(笑)。そのあと広島のジムも立ち上がるタイミングで、僕もレオスで指導しながら練習も……という形になりました。

――森戸選手は、当時の城戸選手についてどのような印象を持っていましたか。

森戸 城戸君は初めてウチに来た時から、すごく柔術の技を知っていて。海外の選手の話題で楽しんでいました。初めて来た時、練習が終わってから一緒にご飯を食べに行ったんですけど、海外の好きな選手の話をしたり。

城戸 そうでした(笑)。普段、周りにはそんな話をできる人がいなくて。

森戸 「この選手、良いよねぇ」と最新の柔術家&グラップリング選手の話をして、彼の柔術&グラップリング愛を確かめました(笑)。技術的にもすでに上手だったです。そんな城戸君に対して、最初のレオスの凄さを分かってもらおうと思って――僕と摩嶋一整さん、それと城戸君の3人で、延々とスパーリングを回すという。

城戸 あれはメチャクチャ、キツかったです(苦笑)。森戸さんと摩嶋さんは技術的にはもちろん、まず体の強さが……。もう鉛のような重さで、こんなに強い人と組んだのは初めてでした。特に上に乗られるとキツくて。良い場所に乗られているから、それは技術なんですけど、そもそも生き物としての能力が違いましたね。

帯の色ではなく、強いかどうか(城戸)
強くなるのはやり方次第(森戸)

――アマチュアMMAに出ている頃、城戸選手はどちらかというとパワーでテイクダウンしていましたよね。小中高と柔道をやっていたら、パワーで負けることはないと思いますし。

城戸 そうですね。同階級であれば必ず倒せていました。

森戸 うん、うん。

城戸 だからレオスに出稽古に行かせてもらうようになって、全てが新鮮でした。

森戸 城戸君は自分で研究できるタイプなので、僕が技術を教えることは、そんなになかったです。たまに何か聞かれたら、僕なりの考えを伝えるぐらいで。僕も城戸君から教わることがあるぐらいで、自分が師匠というものではないです。

城戸 ここは皆が各々考えたことを持ち寄って練習する、試し合う場所というか。

――城戸選手は今年のJBJJF全日本ノーギ、同オープン選手権で優勝しています。その直前に救急車で運ばれたというのは……。

城戸 試合中に首を怪我してしまったんです(苦笑)。

森戸 広島で行われたADCCルールの大会の話ですね。試合中に両脚担ぎで一瞬空中に浮かされて、なぜか相手がその状態で飛び乗ってきたんです。かなり危険な行為ですよね。その時に首が圧迫されて。

城戸 痛すぎて、僕も起き上がることができませんでした。

森戸 すぐに救急車を呼んで病院でも検査してみると、幸い首の圧迫で神経に影響はなかったようです。ただ最初は、次の週に行われる全日本ノーギには絶対に出さないと考えていました。

城戸 でも痺れもなく、回復も早くて。退院して軽く体を動かしてみたら動けるし、全日本ノーギにも出ようと決めました。

森戸 検査で異常もなかったし、本人が出たいというので……心配だから僕もセコンドで着いていきましたけど、当日は動きも良かったね(笑)。

城戸 はい。むしろ、いつもより良かったんじゃないかと(笑)。

森戸 ピンチになって、何かスイッチが入ったのかな。

――まず体が無事で何よりです……。城戸選手は、現在茶帯なのですか。

城戸 茶帯です。まだ今年上がったばかりで。でも帯の色は、あまり気にしていません。紫帯の時に黒帯を倒したこともありますし。帯の色ではなく、強いかどうかじゃないですか。

――なるほど。 今までお話を聞いていると、城戸選手にとって必要だったのはレベルに合った選手との練習環境で。それがレオスだったということですか。

城戸 自分の場合は強い人と練習することで、自信を持って試合に出ることができます。もともと気持ちが強いほうじゃないので、森戸さんと練習していると安心感があるというか。

森戸 やり方次第ですよ。環境は自分でつくれるし、特に柔術&グラップリングだと教則で技術が体系化されていて、自分で勉強もできますから。あとは強い練習相手がいれば。

ケージレスリングで勝負してくる相手をどう極めるか(森戸)
一方的な試合をして、何が何でもMVPを獲ります!(城戸)

――そんななかで森戸選手は北岡選手と対戦します。このカードが発表された時は本当に驚きました。

森戸 僕も長谷川(賢プログレス実行委員会代表)さんから「北岡さん、どうですか?」と連絡が来た時は「え、北岡さん?」とビックリしました(笑)。北岡さんはMMA至上主義というか、あまりグラップリングの試合に出場するイメージがなかったので。最近だと今年、クインテットでグラップリングの試合に出ているぐらいですか。

――MMAの経験がある城戸選手にとっては、北岡選手とはどのような存在ですか。

城戸 僕は今でもMMAを視るの好きですし、北岡さんのレッグロックとギロチンの精度はハンパじゃないと思って視ていました。MMAをやっていれば知らない人はいない選手で、その北岡さんとグラップリングで対戦できるのは凄いチャンスですよね。もっと森戸さんの名前が知られるチャンスだから、ぜひ勝ってほしいですね。

――プログレスのルールで戦うことは、森戸選手にとってメリットはありますか。

森戸 知名度の面でいえば、北岡さんにとってはメリットのない試合ですよね。

――ルールと技術、戦略面のお話です(笑)。

森戸 アハハハ、そうですね。相手がディフェンス力の弱い選手であれば、ルールとか関係なく極めに行けば良いと思うんですよ。でも北岡さんのようにディフェンス力も高い選手だと、極めも守り切られる想定をしながらポイントも考えて試合をしないといけない。それだけ試合の組み立て方が大事になります。

――ケージで戦う、という点は?

森戸 できればケージを使った攻防には付き合わないようにしたいけど、そう簡単には逃げさせてくれないと思うので。相手がケージを使って漬けようとしてきても、僕はそれに対する攻め手も持っておきます。ケージレスリングで真っ向から北岡さんと勝負しようとは思っていません。それでもケージレスリングで勝負してこようとする相手に対しては、僕は柔術&グラップリングを使って、どうやって極めるかを考えます。

――そして今回もボーナスをゲットする、と。

森戸 2大会連続で欲しいです。連続となると前回以上のインパクトを残さないといけないでしょうけど、それでも僕か城戸君が頂きます。

城戸 はい!

――森戸選手が前回、70万円のボーナスを獲得した時の表情は、今まで見たことのないものでした。

森戸 アハハハ! やめてください、そういうのは(笑)。

城戸 いや、メチャクチャ嬉しそうでしたよ。

森戸 え、分かった? クールにいようと努めたんだけど。

――中継画面からも嬉しさが凄く伝わってきました(笑)。

森戸 ファイターが試合をした結果なので、そこは喜びが伝わって良かったです(笑)。

城戸 そうですね。グラップリング界が少しずつ潤っているなぁって思いました。

――城戸選手は森戸選手の推薦という形で、椿選手との対戦が決まりました。

森戸 はい。僕がプログレスに出る時は、いつも関係者の方に城戸君のことは伝えていました。特に最近はノーギの大きな大会で優勝していたので、強く推薦していたんです。

城戸 僕もいろんな人に視てもらうプロの大会で、グラップリングの試合をするのは初めてです。特にMMAの大会でグラップリングの試合に出るのは大きいと思うんです。柔術の大会でノーギの試合に出るのと違って、もっと視聴者の数も違うと思いますし。そこで自分の名前を覚えてもらい、どんどん強い人と試合していきたいです。今後も継続参戦させてもらえるように――今までで一番気合いが入っています。

――プログレスルールだけに、ゴリゴリのMMAグラップリングは復活するのでしょうか。

城戸 それは秘密で(笑)。だけど今は他のこともできるし、椿選手はMMAファイターですからね。相手の専門分野で勝負しようとは思っていないので。70万円を獲るためには、相手の得意なところに付き合ってはいられないです。僕も勝つだけじゃなく一方的な試合をして、何が何でもMVPを獲ります!

■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat02対戦カード

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]北岡悟(日本)

<Progressライト級王座決定戦/5分3R>
中原由貴(日本)
安楽龍馬(日本

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
川北晏生(日本)

<ミドル級/5分3R>
イ・イサク(韓国)
アギラン・タニ(マレーシア)

<Progress68キロ契約/5分2R>
須藤拓真(日本)
中島太一(日本)

<Progress71キロ契約/5分2R>
城戸泰介(日本)
椿飛鳥(日本)

<フライ級/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
古賀優兵(日本)

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【Breakthrough Combat02】Progressで須藤拓真戦、中島太一「フィジカルと柔らかさと運動神経で感覚的」

【写真】流れるような動きに持ち込むことができるのか(C)TAKUMI NAKAMURA

25日(水)に会場非公開&配信大会として開催されるBreakthrough Combat02で、中島太一が須藤拓真とProgressルールで対戦する。
Text by Takumi Nakamura

グラップラー×MMAファイターという対戦軸のProgressルールが並んでいる今大会のなかでも、中島と須藤の一戦は異色対決と言っていいだろう。中島はRIZINを主戦場に戦う元バンタム級キング・オブ・パンクラス。対する須藤はMMAファイターとしても活躍する一方、グラップリングでも数々の実績を残すノーギ日本最強といってもいい存在だ。

グラップリングの実績では大きな差があるマッチアップだが、中島は「おそらく須藤選手は自分が一本を取られるなんて1ミリも思っていないはず。僕は逆にそこにチャンスがあると思っている」とProgressルールでの須藤撃破の青写真を描いている。


須藤選手は自分が一本を取られるなんて1ミリも思ってない

――中島選手がProgressルールでBreakthrough Combat02出場という話を聞いて、意外だったというのが率直な感想でした。グラップリングの試合には以前から興味があったのですか。

「そうですね。ずっとMMAとは別でグラップリングの試合には出たいと思っていました。特にそういう発信もしてなかったし、オファーも来てなかったので、やる機会がなかったんですけど」

――そうだったのですね。

「はい。グラップリングの練習そのものは好きだし、自分の中でグラップリングは得意な方だと思っているので、それを試してみたいなとずっと思っていました。だからチャンスがあればボクシングとかもやってみたいんですよ。自分では自分を全部できるファイターだと思っているので、 グラップリング、ボクシング……個々の専門競技はなんでも一度はやってみたいです」

――試合という部分で言えば4月のRIZIN46でキム・ス―チョルにKO負けしてから試合間隔が空いていて、MMAでの復帰を考えていたと思うのですが、年内はMMAの試合が決まらなかったのでしょうか。

「スーチョル戦後にRIZINで試合が決まりかけたんですけど、それがハマらずに流れてしまって。それでどこかで試合がないかを探していたところ、この試合が決まりました」

――先ほどは自分のグラップリングを試してみたいということでしたが、自分では自分をどのようなグラップラーだと思っていますか。

「フィジカルと柔らかさと運動神経で、感覚的に戦うような、そういうタイプだと思います。対戦相手の須藤選手とは全く逆のスタイルですよね」

――中島選手は練習するうえで自分の感性や感覚を大事にするタイプですか。

「大事にしていますね。だから練習した相手から『珍しい動きするね』って言われたりします。よくYouTubeで色々動画を見るんですけど、ボクシングでもグラップリングでも、こういうのいいなと思ったら、まずはそれを自分のやりやすいように試してみて、それを自分のなかで消化していくという作業を繰り返しています」

――そうやって自分のファイトスタイルを作り上げているんですね。

「だから僕の動きはオリジナルなんです。同じ技の形でも、人によってはやり方が全然違うじゃないですか。じゃあ例えば青木(真也)さんにいい技を教えてもらっても、それをみんながみんな使えるわけじゃない。

あくまでその人のやり方だと思うので、自分で自分のやり方を見つけて、自分のものにしていかないといけない。そこは打撃でもグラップリングでも常に考えながらでもやっています」

――今回の対戦相手は須藤拓真選手で、予測不能なマッチアップになったと思います。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか。

「はいはいはいはい…って感じです。グラップリングの足関節で言ったら、ナンバーワンの選手じゃないですか。MMAと並行して柔術やグラップリングの試合にも出て結果を出す選手というのは最近では珍しいですよね」

――ずばり須藤選手の足関節にどう対処するかがポイントだと思いますが、どんな対策を練っていますか。

「スパーリングパートナーの方に足関節をたくさん狙ってもらって…という感じでお願いしていますけど、周りに須藤選手レベルの足関節が出来る選手はいないので(苦笑)。だから練習でも対策もそうですし、練習以外でも須藤選手のことを考えて、ずっとイメトレしています」

――お互いに組み技のスタイルを確立しているからこそ、自分の感性をぶつけてみたいですか。

「はい。おそらく須藤選手は自分が一本を取られるなんて1ミリも思ってないと思うんですよ。僕は逆にそこにチャンスがあると思っています。最近はグラップリングで一本を取る技も増えてきたし、そのレパートリーも増えてきたので、それが上手くハマれば一本取れるかなと思っています」

――もしこの試合が柔術や一般的なグラップリングだったら厳しいと思いますが、MMAに近いProgressルールだからこそチャンスがあると思っていますか。

「僕はやりやすいですね。グラップリングにも色んなルールがあるなかで、ProgressルールはMMAファイターが勝ちやすいルールだと思うので、見ている人たちにも面白いと思ってもらえる試合をしたいです」

――中島選手はMMAが本業なので、今回のProgressルール挑戦が今後のMMAにどう活かされると思っていますか。

「須藤戦に向けて練習がハードになっていくし、自然とモチベーションも高くなって、気持ちも試合モードに切り替わります。今は普段の試合前のいい緊張感とモチベーションで練習できているので、それだけでもうプラスだと思います。しかも須藤選手という今までにない対戦相手の対策もしているので、そこでのレベルアップもできるし、すべてが自分のMMAにとってプラスになっていると思います」

――2025年はどんな目標を持って戦っていきたいと思っていますか。

「今年は(MMAを)1試合しかできずに痛い目を見たので(苦笑)もう少し計画的に試合を考えていこうと思います。自分の理想としては年間3試合ぐらいやりたいし、来年もグラップリングやそれ以外の試合のチャンスもあれば挑戦して、コンスタントに試合をしたいです」

――それでは最後に今回の試合で自分のどのような姿を見せたいですか。

「中島太一、グラップリングがこんな強いんだ!というところを見せたいですね。この試合に向けて作り上げているものに自信があるというか。僕もずっとレベルが高い人たちと練習を積み上げてきているので、そう簡単には取られないと思いますし、楽しみにしていてください」


■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat02対戦カード

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]北岡悟(日本)

<Progressライト級王座決定戦/5分3R>
中原由貴(日本)
安楽龍馬(日本

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
川北晏生(日本)

<ミドル級/5分3R>
イ・イサク(韓国)
アギラン・タニ(マレーシア)

<Progress68キロ契約/5分2R>
須藤拓真(日本)
中島太一(日本)

<Progress71キロ契約/5分2R>
城戸泰介(日本)
椿飛鳥(日本)

<フライ級/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
古賀優兵(日本)

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat02 GFC Gladiator Level-G MMA MMAPLANET o Progress RIZIN Road to UFC Road to UFC2022 UFC YouTube   ソルト チェ・スングク チェ・ドンフン チャンネル 中原由貴 中島太一 今成正和 八隅孝平 北岡悟 原虎徹 古賀優兵 城戸泰介 安楽龍馬 森戸新士 椿飛鳥 石井逸人 長南亮 長谷川賢 須藤拓真 高橋SUBMISSION雄己

【Breakthrough Combat02】Progressで須藤拓真×中島太一。Xで呼びかけTUF準優勝者と古賀優兵決定

【写真】RTUで5試合を戦い、3勝2敗。それでいて通算戦績8勝3敗のチェ・スングク。今年の3月に原虎徹にスプリット判定勝ちでDouble GFCフライ級王者に。ちなみに前王者は今年のRTUを制したチェ・ドンフンだ (C)MMAPLANET

19日(木)、PROGRESS実行委員会より25日(水)に会場非公開&配信大会として開催されるBreakthrough Combat02の追加カード=ProgressとMMA各1試合が発表されている。
Text Manabu Takashima

グラップラー×MMAファイターという対戦軸のProgressルールでは須藤拓真×中島太一という68キロ契約の一戦が発表されている。これで同大会おけるProgressマッチは暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士×チャレンジャー北岡悟。安楽龍馬×中原由貴のライト級王座決定戦。そして城戸泰介×椿飛鳥の71キロ契約マッチに続き4試合となった。

須藤はMMAファイターとしても活躍しているが、Level-Gライト級王者として今成正和から一本勝ち、全日本ノーギ茶帯フェザー級&オープンを制し、さらに高橋Submission雄己企画の50/50-1GPまで制しており、ノーギ日本最強といっても良い存在だ。


対する中島はプレスリリースによると、所属するロータス世田谷の八隅孝平代表から参戦要望が届き、今回の対戦が実現した。ところでBreakthrough Combatの前日計量が実施されているが、この両者の一戦は当日計量のキャッチウェイトとなったそうだ。

理由は勤め人の須藤は師走の繁忙期に2日も会社を離れることができないため。水曜開催という珍しさも、選手には色々と影響を与えることが伺える須藤の計量&休日事情だ。

一方のMMAマッチは韓国のチェ・スングク×古賀優兵というある意味ミスマッチが決まった。チェ・スングクはRoad to UFC2022のフライ級準優勝、さらにはRTU2023ではベスト8だった現Double GFCフライ級チャンピオンだ。

対する古賀はキャリア2勝4敗のファイターで、どう考えても実力は大きい。実はチェ・スングクはBreakthrough Combat旗揚げ大会でオトゴンバートル・ホルドバートルとの対戦が決まっていたが、交通事故に遇い正式発表前にこの興味深い一戦は流れていた。

その後、今大会で両者の対戦が組み直されていたが、オトゴンバートルにGladiatorフライ級王座決定戦の話があり、主催者側が発表前ということもありオトゴンバートルの意思を尊重し、チェ・スングクも他の相手と戦うことを了承したということ。

しかしながら、ここからチェ・スングクの対戦相手探しが難航した。結果、Xで長谷川賢が対戦募集を行うのと直ちにTRIBE TOKYO MMAの石井逸人から、古賀の推薦があったという。長谷川はTTMの長南亮代表に確認をいえると、以下のような返答があった(プレスリリースから抜粋)。

「チェ・スンググ選手の対戦相手を募集していると聞き、真っ先に石井逸人に『古賀を推薦しろ』と伝えました。『試合がしたいけど長南さんが組んでくれない』とぼやきながら毎日練習に来るアラサーの負け越しファイターですが、格闘技以外に特に好きな事もなくゾンビのように練習して時間だけが流れていく毎日。代表である自分はちゃんと定職に就いて、人並みの生活を送って欲しく思っているのに、彼の幸せはジムに来ては若い奴らと混ざって汗を流す毎日にあるようです。貧乏に生きる悔しさもなく、試合に負けてもさほど悔しくも無く、同じ毎日を過ごす中で転がり込んできたこのビッグチャンス。俺をはじめ見ている皆を驚かせて欲しい」と。

MMAバカか掴んだ千載一遇の機会。ここに手を挙げたことは今回の勝負だけでなく、今後の古賀のMMAファイター人生において突破口を開くことになれば──これこそBreakthrough Combatという新しい試みの存在意義となろう。

なお、リリースに寄せられた今回出場が発表された4選手の意気込みは以下の通り──やはり古賀が頭抜けて個性的だ。

須藤拓真
「前回のProgressでは引き込みで、ポイントを献上しての敗北。悔しい思いをしました。立ち技が出来ないやつと思われるのも癪なので、レスリングの練習を強化しました。今回はテイクダウンしまくって塩漬けにして逆にポイント勝ちを狙おうと思います! 進化した自分を見せます!レッグハンター改め、ソルト須藤です」

中島太一
「足関節技のスペシャリストと戦える事にドキドキワクワクしています。足ぶっ壊されないように頑張ります!」

チェ・スングク
「Double GFCプライ級チャンピオン、コリアン・ゾンビ所属のチェ・スングクです。ます対戦相手を探すのに大変な苦労をしてくださった関係者の方々に感謝します。そんな時にXで自分との試合で名乗り出てくれた古賀選手、本当にありがとうございます。日本で初めての試合ですが、全ての面で圧倒し一本勝ちします。それが今回、名乗りを挙げてくれた古賀選手への礼儀だと思います。いつかBreakthrough Combatのチャンピオンになって、ゆくゆくはRIZINのような大きな舞台で試合したいと思っていますので、見ていて下さい」

古賀優兵
「2連勝しオファーを待っていても、試合の声はかからず。相変わらずの毎日を過ごす日々。練習仲間は国際戦や大きな舞台で活躍しているけど、自分にはそんな機会は一生ないと思いながら毎日練習している。そんな時に韓国人の強豪選手の相手を探していると聞き、迷う事なく手を挙げた。断ったり躊躇する選手も多いと聞くが失うものの無いものに恐怖などない。私のような者に戦う機会を頂けた事深く感謝します。かつてない強豪と試合するにあたって長南代表には死んでこいと言われています。自分が持っている物を全てぶつけて死ぬ気で勝ちを取りに行きます」

また今回のチェ・スングク×古賀の試合決定の報には、他にも対戦募集に呼応した選手もあり、その選手らの今後の同大会の出場を考慮することも示唆されている。


■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube シンバートル・バットエルデネ ブログ 南友之輔 吉田開威

【Gladiator029】残念、南友之輔が欠場──も、吉田開威がシンバートルと暫定バンタム級王座決定戦!!

【写真】南×吉田が流れたのは残念。その一方で、この対戦は楽しみ (C)MMAPLANET

11日(水)、GLADIATORより来年1月12日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR029で、吉田開威と暫定バンタム級王座を賭けて戦うことが決まっていた南友之輔が負傷欠場。代わってシンバートル・バットエルデネがベルトを賭けて吉田と戦うことが発表された。
Text Manabu Takashima

流派、スタイル、フィロソフィーの違う空手をバックボーンとする両者の対戦は、タイトルとは別に世界を目指す若いファイターの夢の潰し合いという点でも注目されていたが、南がヒザの内側側副靭帯損傷で全治2カ月の診断を受け欠場に。

今回の欠場に関して、南はプレスリリースに「怪我で欠場することになってしまいました。GLADIATOR関係者、対戦相手の吉田選手、本当に申し訳ありません。そして、いつも応援・サポートしてくれている皆様、申し訳ありません。無念で悔しいですが、早く治るように努めます。必ず強くなって帰ってきます」と心境を寄せている。

ここでベルトを巻き、恐らくはRoad to UFC出場の狼煙を挙げたいところだったに違いないが、まずは焦らず負傷箇所の治療に専念し次の機会を待って欲しいところだ。


プレスリリースよるとグラジ・サイドでは南とベルトを賭けて戦える実績と資質を持つファイターに代替出場の打診を始めたが、負傷とビザ取得が間に合わないという理由等で、困難な状態になっていたという。

そこで未発表であったが、同大会で竹本啓哉との対戦が確定しビザも申請していたシンバートルに白羽の矢が立ったという。そして吉田、シンバートルと同様に竹本は自らの国際戦がバラされたうえで両者が戦うことに同意。今回の暫定王座決定戦が決定した。

ところで竹本もグラジ・バンタム級の前チャンピオンで、吉田と戦う資格は持っているはず。しかし、両者はNTTの練習仲間でもあり、同時に竹本はグラジのタイトルに絡まないMMAファイター人生を歩む決意をしており、今回のタイトル戦代役出場の目はなかったそうだ。

ばかりか竹本は「最近はシンバートルのような無敗の新人が猛威を振るう事が多いMMA業界ですが、そんな猛威を感じられるほど長く続けてこられた事が嬉しい。今のところ私は対外国人戦績無敗ですが、今回も勝てるよう備えていきます」とストップ・シンバートルに闘志を燃やしていた。竹本は大会の成功を願って自らの試合がなくなることを承諾した一方で、「次は必ず強い外国人選手と試合を組んでください」という条件を口にしたという。

この竹本の言葉通り、シンバートルはキャリア3勝0敗のファイターだが、今年の5月にはモンゴルで行われたFalcon FNで2戦目にしてグラジの元バンタム級王者テムーレン・アルギルマーに競り勝ち、10月のBreakthrough Combatでは吉野光に組み勝って、選手や関係者をアッと言わせている。

南とはまるで違うタイプ。

基本に忠実かつパワー溢れるレスリングと随所に見られるモンゴル相撲特有のオーバーフック、そしてグラップリングが融合された組み技は吉田が経験したことがない豪快かつ繊細さが融合している。

一方でボクシングやキックとは違う、西洋スポーツや競技格闘技では要請できない体術を3歳から空手の形で落とし込んできた吉田。

ガマクやムチミがきいた吉田の打撃もまた、シンバートルにとって未知以外のなにものでもない。

吉田×南とは違った部分で興味深い戦いが予想されるGladiator暫定王座決定戦。今回、対戦が決まった両者のタイトル戦への意気込みは以下の通りだ。

吉田開威
「(前回のコメントで減量のことだけ気にして、ケガに気を付けてと言わなかったばかりに)南選手がケガをしてしまい惜しくも対戦相手が変更されました。ただ僕がやることは変わりません。KOしますので、どのような倒し方をするのか楽しみにしていてください。
PS.シンバートルへ。ケガには気を付けてください。あと、パスポートを忘れないように!」

シンバートル・バットエルデネ
「GLADIATORのバンタム級のベルトを懸けて戦うことになりました。この機会を与えてくださった関係者の皆様に感謝いたします。トレーニングは順調に進み、万全の状態で試合に臨むことができます。対戦相手にも敬意を払いつつ、自分の力を最大限に発揮したいと考えています。1月12日、会場で皆様にお会いできることを楽しみにしております」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat02 Gladiator Gladiator CS02 KTT MMA MMAPLANET o ONE Progress RIZIN UAEW YouTube アギラン・タニ イ・イサク ブログ 吉野光 川北晏生

【Breakthrough Combat02】吉野光喰いに川北晏生が名乗り。謎のイ・イサク×アギラン・タニも決定

【写真】川北として、このままでは2024年が終われないという心境だったのか (C)MMAPLANET

10日(火)、PROGRESS実行委員会より25日(水)に会場非公開&配信大会として開催されるBreakthrough Combat02の追加カードが発表されている。
Text Manabu Takashima

既にグラップラー×MMAファイターという対戦軸のProgressルールで3試合──暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士×チャレンジャー北岡悟。安楽龍馬×中原由貴のライト級王座決定戦。そして城戸泰介×椿飛鳥の71キロ契約マッチという組み技マッチに続き、今回は2試合のMMAマッチが明らかとなった。


そのうちの1試合は吉野光が、川北晏生と戦うバンタム級の一戦だ。UAEW還りの吉野はBreakthrough Combat旗揚げ戦でシンバートル・バットエルデネと対戦し、まさかの判定負けを喫し世界再挑戦の出鼻をくじかれた。

リリースのよると同大会を主催するProgress実行委員会では、その吉野に当初はProgress戦の出場を要請したところ本人より「MMAを戦いたい」という強い要望があったという。とはいえ自前の育成選手を持たない同イベントにおいて、日本人選手は国内に拠点を持たない選手と関係協力団体から派遣される選手で賄っているのが現状だ。

そして吉野という国内屈指の実力者と自前のファイターを戦わせるのは、RIZINのような大舞台でないと協力団体として旨味はない。そのような状況から吉野の対戦相手を探すことは困難だと捉えていたという。しかしながら、ここでTRIBE TOKYO MMA所属の川北が声を挙げた。川北は9月に修斗環太平洋バンタム級王座決定トーナメント準決勝でダイキ・ライトイヤーと対戦予定だったが、皮膚疾患を発症し欠場。トーナメントは不戦敗となっている。

川北の出場をサステインの坂本一弘代表も快く了承したという。ベルトが掛けられた機会を失した川北は、タイトル奪取に賭けた意気込みで吉野戦に挑んでくることだろう。

もう1つの決定カードはミドル級の韓国×マレーシア対決、イ・イサク×アギラン・タニだ。昨年9月にGladiatorで当時のミドル級チャンピオン藤井章太に圧勝TKO勝ちを収めたイ・イサク。2月のGladiator Challenger Seriesで三上ヘンリー大智が決まっていたが、TUF出場が濃厚となり出場辞退をしていた。

その後、TUFキャストから漏れモンゴルで勝利すると、Gladiator CS02で三上ヘンリー戦が再浮上も、今度は三上の負傷で流れることに。この時に三上の代役として白羽の矢がたったのが、アギラン・タニだった。長らくONEを舞台に戦い、ベン・アスクレン、秋山成勲、岡見勇信、手塚裕之といった世界と日本のトップファイターと戦ってきたアギラン。ONE離脱後はUAEWやRCCで戦ってきた。

しかしながら、イ・イサクの負傷でこの試合も夏に実現することはなく、アギランはそれ以来日本でのファイトを所望続けてきた。

ONEで12勝7敗、通算戦績12勝9敗。緩いボディとは対照的に、柔術ベースで消耗性を戦い抜くことができるアギランと、4勝0敗&24歳のKTTの新鋭のミドル級マッチ。ある意味、同大会で実施する必要があるのかという試合であることは間違いないだろう。

この一戦を組んだ理由をProgress実行委員として同大会をリードする長谷川賢はリリース内で「なぜミドル級の国際戦なのか。そのような疑問の声は当然のように聞かれるカードかと思います。ただし国内では層の薄いミドル級にも世界を目指す選手が存在し、彼らは強くなるために一致団結して練習を行うという関係になっています。そのなかで海外挑戦を考えても、なかなか実現しない。そんな選手に国内でミドル級の国際戦を提供したい。ぜひとも、今回出場するイ・イサク選手、そしてアギラン・タニ選手と戦いたいという日本人選手が名乗りを挙げて欲しい。そのために組んだ対戦です」と胸中を明かしている。

世界と戦うためにアジアと凌ぎ合う。そのコンセプトが背景にあるミドル級戦と、現状突破というスローガンに則したバンタム級戦といるだろう。なおリリースの寄せられた出場2選手のコメントは以下の通りだ。

吉野光
「前回一年ぶりの試合で負けてしまい、3連敗となってしまいました。この流れを変えるためには試合をするしかないと思い、期間は短いですがすぐにMMAの試合を組んでもらえないかとお願いしました。この試合を実現してくれたBreakthrough Combat関係者の方に感謝しています。ありがとうございます」

川北晏生
「今回すごく強いと評判の吉野選手が対戦相手だったので、試合を受けました。その強さを直に感じた上で、自分が勝たせてもらいます」

イ・イサク
「コリアントップ・チームのイ・イサクです。クリスマスに試合の機会を与えてくれたBreakthrough Combatに感謝しています。今回の相手、アギラン・タニは秋山成勲選手に勝利した強者です。レスラーなので、グラウンド中心で準備しています。一方で打撃だと1RでKOできるように練習を頑張っているので、試合を楽しみにしてください」

アギラン・タニ
「Breakthrough Combat02でイ・イサクと戦うことに、本当にエキサイトしている。最高のパフォーマンスを見せて、これからもっと日本で戦っていきたい」

■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough DEEP Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET NavE o ONE Road to UFC UFC YouTube イ・スンチョル オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チェ・ドンフン チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク 今井健斗 修斗 南友之輔 吉田開威 宮川日向 山上幹臣 岩倉優輝 松原聖也 桑本征希 森井翼 櫻井雄一郎 水野翔 風我

【Gladiator029】ついにオトゴンバートルが抜擢=今井健斗とフライ級王座決定戦。ヅッキーニョスはライト級へ

【写真】もちろん、結果は当然として勢いとやる気を買う。そんなタイトル戦こそ、今のJ-MMAに必要なのかもしれない (C)MMAPLANET

3日(火)、GLADIATORより年が明けて1月12日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR029でフライ級王座決定戦が組まれることが発表された。
Text Manabu Takashima

既にフェザー級王座決定戦=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジと、バンタム級暫定王座決定戦=南友之輔×吉田開威戦に続き、3階級の王座決定戦が組まれることになる。


グラジのフライ級王座はニャムジャルガル・トゥメンデムベレルが昨年3月にNavEを下して新王者になった直後にRoad to UFCと契約して王座を返上。その後、今年の2月からフライ級王座決定トーナメントを開き、準々決勝が消化した時点で2人の生き残り組=チェ・ドンフンとイ・スンチョルという韓国勢がトーナメントを離れた。

前者はRoad to UFCへステップアップ、後者は負傷欠場からストロー級に階級を下げてONE FFと契約を果たした。この間、グラジでは残りの準決勝進出を決めていたNavEとオトゴンバートルの間で王座決定戦を5月大会と7月大会で組もうと動いていたが、ヒザを負傷したNavEが応じることはできなかった。

オトゴンバートルは10月のBreakthrough Combatで風我を倒した際も、グラジのフライ級王座決定戦で戦うことを強く要望していた。しかしながら、NavEがヒザの手術に踏み切ったことで1月出場はなくなり、オトゴンバートルは将来の目標であるRoad to UFC出場に向け、今月12月25日に行われるBreakthrough Combatで某Road to UFCベテランとの対戦を一度は合意していた。

その後、グラジの櫻井雄一郎代表より今井との王座決定戦という打診があり、Breakthrough Combatがオトゴンバートルの意思を尊重しフライ級王座決定戦に挑むことを了承した。

今井はDEEP名古屋大会でキャリアをスタートさせ、パンクラスを経て今年5月にグラジに初参戦。アンダードッグとして見られていた元修斗世界ストロー級王者の山上幹臣戦でTKO勝ちで番狂わせを起こし、7月にはパンクラス大阪大会で松原聖也、10月のグラジで宮川日向を判定で下し、国際戦をアピールしていた。

櫻井代表は「試合結果は当然として、選手達の勢い、やる気を評価し、その想いをぶつけるに相応しい場に抜擢していく」と明言し、今井とオトゴンバートルの王座決定戦が決まった。

テイクダウンからコントール&スクランブル戦を得意とする今井。オトゴンバートルはグラジの2試合では豪快なフィニッシュ勝利を挙げてきたが、風我戦で初めてベースとなるレスリング力の高さを見せていた。風我戦は今井陣営が戦略を練るうえで相当に参考になることは違いない。

MMAイベントにストーリーの展開は欠かせない。同時にMMAは強さが物語を紡ぐ原点にある。そういう意味でも、注目の王座決定戦といえる。

また今回の発表では3回戦でライト級転向のチハヤフル・ヅッキーニョスがTTFC、HEATと韓国勢を連破した岩倉優輝と。ウェルター級で井上敬太が2年4カ月振りのMMA復帰し、森井翼と。そして水野翔が桑本征希と相対するフェザー級戦が組まれることも明らかとなっている。眠れる大器=井上、フェザー級トーナメント出場組が、新たな戦いに歩み出す試合も注目だ。

なお王座決定戦に出場する両者がプレスリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

オトゴンバートル・ボルドバートル
「タイトル戦が決まり、とても嬉しいです。トレーニングはいつも通り行っていて、コンディションも良いです。試合の準備は万端です。対戦相手が誰であっても、私は試合を受ける準備ができています。素晴らしい試合をさせていただけて、GLADIATORに感謝しています」

今井健斗
「GLADIATOR 3戦目にして早速タイトル戦のオファーを頂きありがとうございます。オトゴンバートルとはいつか当たると意識していましたが、思ったより早く機会を頂けて嬉しいです。過去最強の相手ですが、試合当日ベストの自分をぶつけて必ず勝ちます。下馬評をひっくり返してベルトを岐阜に持ち帰るので楽しみにしていて下さい」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat02 Level-G MMA MMAPLANET o Progress SASUKE UFC YouTube   チャンネル 中原由貴 中川晧貴 修斗 北岡悟 城戸泰介 安楽龍馬 新居すぐる 森戸新士 椿飛鳥 泉武志 竹浦正起

【Breakthrough Combat02】Progressでグラップラー×MMAファイター。きたぁ、森戸×北岡。安楽×中原

【写真】これは楽しみ。ただ楽しみ (C)MMAPLANET

29 日(金)、PROGRESS実行委員会より12月25日(水)に会場非公開&配信大会としてBreakthrough Combat02が開催し、カード第一弾としてProgressルールでグラップラー×MMAファイターの対抗戦3試合が発表された。
Text Manabu Takashima

テイクダウンやリバーサルというトップ奪取に2Pが入り、下の選手がスタンドに戻って正対して離れるとスクランブルとして1Pが挽回されるグラップリング=Progressは打撃のないMMA、そしてADCC後半戦&現代グラップリングに欠かせないレッスルアップの強化につながる──MMAとグラップリングの接点となる戦いだ。

今大会では、そのProgress暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士に北岡悟が挑戦するタイトル戦。そして安楽龍馬×中原由貴のライト級王座決定戦。加えて城戸泰介×椿飛鳥の71キロ契約マッチというグラップラー×MMAファイター3試合が組まれることとなった。


10月の旗揚げ大会で泉武志を三角絞めで下し、同王座防衛に成功した森戸は2週間後にLevel-Gで新居すぐるも三角絞めで仕留めている。「正直、MMAファイターは極めやすい」というコメントを残している森戸だが、同時に「摩嶋(一整)選手は練習でも、本当に強い。Progressルール日本最強です」という発言もしている。

組み強さと壁際のテイクダウン能力の高さ、そしてサブミッションへの防御能力。ここは北岡にも通じるはず。そして、下になるとポイント的に不利なルールでトップ奪取能力があり、柔術を消化した北岡は森戸にとって過去にない強敵になる可能性は十分になる。

グラップリング転向プロ2戦目にして、安楽がタイトルを掛けて中原と戦う試合も見逃せない。U-23世界3位のレスラーに対し、今やMMA界では誰よりもProgressルールの意味合いを理解しているといっても過言ない中原。相手がレスラーだろうが、ここで下にならない&スクランブルを制することは彼のMMAの完成度を高める。MMAで強くなることに直結した組み技強化を命題とした中原に対し、安楽ががぶりの先のブラップリングを見せるのか──注目だ。

さらに森戸の推薦で待望のProgress初対決となる城戸は全日本ノーギ、SJJFワールドのノーギ部門で世界一に輝いた茶帯の柔術家だ。森戸の連戦を支え、粒さに見てきた城戸に対するは修斗世界フェザー級選手権試合が一旦流れた椿。

椿は旗揚げ戦で中川晧貴とのProgressマッチを戦う予定だったが、修斗世界戦が決まったためリスク回避で出場を取りやめていた。実は2022年5月にHEATを舞台にProgressルールで竹浦正起にヒールで一本負けを喫している椿にとって、この試合は柔術家へのリベンジマッチでもある。

試合が流れる以前に王者SASUKEから「本気でUFCとか口にするなら1カ月前のグラップリング戦を欠場しない。格闘役者」と手厳しい指摘もあったという椿。この試合を経て、修斗世界挑戦を盛り上げることに成功するのか。これも大きなチャレンジとなる。

そしてMMAとグラップリングの接点で、勝利を手にするのはグラップラーなのか、それともMMAファイターなのか。ベルトの行方とともに、異種格闘技的な見方も成り立つ3試合だ。

なおリリースの寄せられた出場6選手のコメントは以下の通りだ。

森戸新士
「北岡選手は日本格闘技界のレジェンドなので戦えることを光栄に思います。試合はいつも通り積極的に一本狙いにいきます! 応援よろしくお願いします!」

北岡悟
「Breakthrough Combatのケージで、組技が日本で指折り強い選手と思いっきり真剣勝負の練習試合をやります!! よろしくお願いします」

安楽龍馬
「今回このような大きな舞台で中原選手と戦える事嬉しく思います。ポイント制であったり、ケージで下になると相手に点数が入るなどアグレッシブ性を求められるルールで試合をするのはすごく新鮮です。当日は全力でプレーします」

中原由貴
「今回、レスリングで素晴らしい成績を収めている安楽選手と戦う事で自分にとってはかなり良い経験になると思いオファーを受けました。MMAに活かす為にも、前回とは違いプランを立てて勝ちに行きます」

城戸泰介
「ずっと出たかったプProgressに参戦できてとても嬉しいです! 椿選手はMMAで実績を残している強豪なので、しっかり準備して極めることができるよう頑張ります。応援よろしくお願いします!」

椿飛鳥
「11月30日に予定されていた修斗フェザー級タイトルマッチが、相手のケガにより中止となってしまいました。Breakthrough Combat第1回大会に出場予定でしたが、その後に修斗のタイトルマッチのオファーが有り、ご相談させていただいた際に快く送り出していただいたこと改めて感謝申し上げます! 仕事が繁忙期で大変なのでサクッと終わらせて業務に戻れるよう頑張ります! 来年修斗のチャンピオンになるために弾みをつけられるような試合をできるよう頑張りますので、ご注目ください!」

■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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