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【RIZIN DECADE】神龍誠と対戦。小さな巨人ホセ・トーレス「ショーティー航空だ。僕が宙を舞わすから」

【写真】待望というか、来日を期待することができなかったフライ級の実力者がRIZINフライ級戦線へ(C)BRAVE CF

31日(火)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN DECADE。その第2部=RIZIN49にホセ・トーレスが初来日を果たし、59キロ契約マッチで神龍誠と対戦する。
Text Manabu Takashima

IMMAF二連覇、プロ転向後は3戦目でTitan FCフライ級王座を獲得すると5戦目でバンタム級を制し2連覇を達成。合計4度の王座防衛の末に契約を果たしたUFCだったが、フライ級冬の時代と重なり1勝1敗で階級閉鎖の流れのなか、バンタム級転向&契約続行でなくリリースを選択した。

トーレスが選んだ再就職先は、バーレーン王国が所有するBRAVE CFだった。結果的に未完に終わったフライ級王座決定トーナメントに出場後に、階級を上げてバンタム級でBRAVE CFの頂点に立った。

厚待遇、レスト・オブ・ザ・レスト級の未知強と戦える砂漠のMMA独立王国で、トーレスはファイター人生のピークを過ごすものかと思われた。そんな身長163センチ、ショーティーと呼ばれる小さな巨人が思いもしないRIZIN参戦へ。しかも今後はフライ級に戻すことも明言した。

ボクシングの距離で戦い続けることができるトーレスは、レスリングでなく柔道、キックでなくムエタイと散打を重視する。そんな北米MMAの枠を飛び越えた――北米MMAの実力者が心躍る日本初戦への想いを語った。


BRAVE CFを日本の人達に知ってもらうためのファイト

──まさかショーティーの試合が、大晦日に日本で見られる日が来るとは思ってもいなかったです。

「ようやくこの日を迎えることができたよ。僕が最初にMMAに夢中になったのはPRIDEを視たからだった。ストリートでPRIDEのDVDを打っている人間がいて(笑)。それを買ってランペイジのスープレックス、皇帝ヒョードルや多くのファイターの試合を夢中になって視ていた。そして今回、PRIDEが行われていて会場で、PRIDEのようにリングで戦うことができる。こんな環境で戦えるなんて、めちゃくちゃエキサイトしているよ。楽しみでしょうがない」

――BRAVE CFに属してギャリアを全うするように感じていたので、この日が来ることが本当に嬉しいです。

「僕は今もBRAVE CFのファイターだ。彼らが僕にこのDECADEイベントで戦う機会を与えてくれた。そしてポケモン、デジモン、ドラゴンボールZと僕が夢中になった夢のような国で戦うことができる。BRAVE CFの元チャンピオンとして、BRAVEのショーツ、BRAVEのTシャツを着て、BRAVEとは違うマーケットで、BRAVEのブランドを知らしめるために戦う。32歳になった僕には、そういう役割もある。BRAVE CFを日本の人達に知ってもらうためのファイト。その機会をマッチメイカーが僕に設けてくれた。

ただ、それとは別に本当に訪れたかった場所に行けるという喜びがあるんだ。最高にファイターを尊敬してくれるところで戦うことができる。今回の試合だけでなく、観光客として日本に行く日が来ることを願っているよ(笑)」

――ではこの話が決定した時、ショーティーは本当に嬉しかったのでしょうね。

「もう言葉に言い表すことはできないよ。かつての練習仲間だったキョージ・ホリグチがチャンピオンのフライ級まで、すぐに体重を落とすことはできなかった。でもキャッチウェイトでマコト・シンリュウと戦うという話に、即イエスと答えたよ。ホントはキャッチウェイトでない正規の階級で戦いたいけど、今は自分のオリジナルウェイトに落とす過程にあるから、今回は59キロで戦うことにしたんだ。

怖いモノ知らずの若くて、強いファイターと戦う。彼はフライングニーやフライングハイキックをリングで使っているよね。最高にエキサイティングなファイターだ。ただ、僕の武器はシンリュウにとって最悪だ。この試合で、僕の名前を日本のファンの心にしっかりと刻むことできるに違いない。心の底からワクワクしている」

――ショーティーは自分にとって、MMAの打撃戦がボクシングの距離で続くことを初めて見せてくれたファイターです。ただ、それゆえにダメージの蓄積もあったかと思います。そして、最近ではバンタム級でレスリング重視の試合をしてきました。日本のファンはグラップリングを熟知していますが、どのような試合をしたいと考えていますか。

(C)BRAVE CF

「まず、RIZINでは僕にとって未体験の技が許されている。

グラウンドでヒザやキックを使うことができる。それに日本のファンが柔道やレスリングが分かっているといっても、RIZINという場所で見たいのはファイトだ。それに現実的なことをいえばレスリングは嫌いだ。ボクシングが好きなんだ」

レスリングで勝負してくるなら、柔道で迎え撃つ

――アハハハハ。言い切りましたね。

「前に出て殴る。若い頃のマニー・パッキャオのように、スピードに乗って飛び込むようにパンチを繰り出したい。戦いたいんだ。ただ、ここ2年間で3度戦ったンコシ・ンデベレは、背の高いパワーあふれるファイターだった。あの相手に勝つには、テイクダウンを選択するしかない。

ンコシと僕の試合はイスラエル・アデサニャとケルヴィン・ガステラムのマッチアップと同じだよ。ボクシング、テイクダウンと必死に懐に入っていった。ジョン・ジョーンズと戦った時のダニエル・コーミエーのようにね。五輪レスラーのDCが、テイクダウンを狙って苦労し続けた。もう、これはサイズとレンジの問題なんだ。

でも、ついに自分のサイズの相手と戦うことができる。懐に跳びこんで、顔面を殴ることができるんだ。もちろん彼だって僕を殴ることができる。そういう戦いのなかで、スタンドでもグラウンドでも僕には仕留める力があることを見せたい。

シンリュウがテイクダウンを仕掛け、レッスルしたいことは分かっている。試合がグラウンドになっても、構わない。立ちレスになっても、内股や払い腰で投げることが可能だ。ただ日本のファンに最高にエキサイティングな試合を見せたいから、僕のゴールはKOすることになる」

――神龍選手は拳の届く距離に立ち続けることはないかと予想されます。

「僕のボクシングは徹底的にプレッシャーを与えるなかで、カウンターを決めること。マコトの打撃は、カラテやテコンドーのように遠い距離から出入りを多用する。その先にあるのはテイクダウンをすること。でも、僕はカウンターファイターだ。掴んできても、さっきも言ったように投げることができる。それがショーティー・エアラインだ。無料でマイル・ポイントを獲得できるんだ。僕が宙を舞わすから」

――ショーティー航空で、投げを食らうといことですね(笑)。

「そう。でも、決して自分が思うような飛行はできないからね。マコトがレスリングで勝負してくるなら、柔道で迎え撃つ。打撃の間合いなら、殴って来ればよい。その時点でカウンターを打ち込む。彼はまだ若い。そういう経験をしたことがない。それでもマコトのように前に出てくる相手と戦うことは、楽しみでならないよ。それにレスリングと柔術にしても、僕は彼より優れている。テイクダウンをしたいなら、してくれば良い。

僕の爆発力を試合開始直後から、ぶつけるよ。その仕掛けに5分間耐えることができれば、彼は徹底して2Rと3Rを組み続けてくるようになるだろう。でも僕は皆に楽しんでもらいたい。例え、そういう風に攻めてきても僕のペースにマコトはついてくることができるかな?

特にラウンド毎の裁定でなく、試合を通じてダメージを与えた方が勝てる判定基準は、絶対的に僕に有利に働く。本当にシンリュウにとって、しんどい試合になるはずだよ。初回を戦い切ることができたとしても、ね」

――リングで戦うことに対して、免疫はありますか。

「リング、90度のコーナーがあることは僕のようなプレッシャーファイターにとってアドバンテージでしかない。オクタゴンやサークルは、足を使われると先回りすることが難しい。でもコーナーがあれば、サイドステップで先回りして簡単に追い込むことができる。

それに散打の経験が絶対的に生きてくる。散打はリングが舞台だった。ボクシングとレスリングをミックスして、リングで戦っている。リングで戦うことで、何かマイナスがあるとすればケージを背負って仕掛けるサブミッション、ギロチンが極めづらくなることだろう」

――柔道に散打ですか……ショーティーのことを単なる北米スタイルのMMAファイターとは思わない方が良いですね。

「これは僕も分かっていなかったんだけど、ダゲスタンで練習したときに僕のレスリングや柔術は凄くサンボ的だったことを知った。トップから攻めるのが好きで、柔術プレーはしたくない。リバーサルは立ち技に戻るための手段で。それに散打の投げも大好きだけど、僕が本当に得意にしていて皆に見て欲しい攻撃はボクシング。そして組まれたときの柔道とムエタイ・クリンチだ。

首相撲からヒザやヒジを叩きこむこと。ボクシング、柔道、ムエタイを見て欲しい。それを同じサイズのファイターにぶつけることができる。いやぁ、本当に楽しみで仕方ないよ(笑)。上のクラスから、フライ級に戻ることもね」

フライ級で再び戦う。この階級でトップになるために

――さきほどのフライ級でという言葉が聞かれ、実は鳥肌が立っていました。

「アハハハハ。僕はフライ級で戦う。UFCフライ級トップファイターのアミール・アルバジに僕は勝っている。UFCで戦っていた頃、いやそれ以前もだ。僕は世界で有数のファイターたちとトレーニングをしていた。ブランドン・モレノ、アレッシャンドリ・パントージャ、キョージ、多くのフライ級トップファイターとね。もちろん練習は練習だ。

でも、本当に良い日々だった。そしてフライ級で彼らとやり合える自信がある。君がさっき言ったように、僕はダメージが蓄積していた。だから少し体を休めためにクリスマスを楽しんだり、サンクスギビングデーに好きなだけ食べるという生活を数年してきた。そしてフライ級で再び戦う。この階級でトップになるために」

――いやぁ、本当にRIZINフライ級が楽しみになってきます。ショーティーがロースターに加わればRIZINフライ級は、UFCフライ級に続き世界から選手があつまるタフな階級になりますね。

「日本という北米マーケットとは異質のグループが、力をつけることは本当に楽しみだ。カイ・アサクラはUFCで、他のプロモーションからやってきいきなり世界戦を戦えることを証明した。キョージ・ホリグチはRIZINとBellatorの二冠王、カイ・アサクラはRIZINで2度ベルトを巻いた男。マネル・ケイプ、イリー・プロハースカというRIZIN出身のファイター達はUFCファイター達を相手に、その強さを見せてきた。

今回の試合に勝って、フライ級GPのメンバーに入りたい。素晴らしい経験になるだろうから。そしてキョージに挑戦したいんだ。それは彼がチャンピオンというだけでなく、如何に強い人間か知っているからで。大晦日、キョージは問題なくズールーに勝つ。間違いないよ」

――フライ級GPの正式発表の日を指折り数えて待ちたいと思います。ところでショーティーは今、メキシコシティにいるそうですね(※取材は22日に行われた)。どのジムで試合の準備をしてきたのでしょうか。

「それがクレイジーなことに、ここにジムはないんだ。僕がコーナーに就く一人ロナルド・ロドリゲス(17勝2敗、UFCフライ級ファイター)がメキシコシティに住んでいて、マイク・ミゲール・ゴンザレスの指導を受けている。彼が『ジムはないけど、色々なところを回ってファイトキャンプをしないか』って誘ってきたんだ。今回は5、6人のチームで色々なジムを回って練習してきた。なかでもUFC PIメキシコシティは数多く使ってきた。

いずれこのメンバーで、ジムを持ちたいと思っている。それだけ最高のメンバーが揃っているんだ。でも日本とメキシコは凄く似ていると思うよ。日本人、ハワイアン、メキシカンは共通点がある」

――えぇ? ハワイの人は日本の血が流れていることも多いのですが、メキシコ人と日本人が似ている?

「自分より強い相手にも、一歩も引かない。スピードがあってパワフルだ。ハワイアンは、めちゃくちゃテクニカルでタフ。メキシカン・ファイターとの戦いでは、こっちが倒さない限り倒される。とにかく彼らは前に出てファイトを続けるから。最高のテクニシャンじゃない。でも諦めることなく戦い続ける。日本とメキシコは、ボクシングも優秀だし。メキシコではボクサーからMMAに転じるファイターが多くなっている。もちろん柔術やレスリングというように身に着けないといけないことは残っている。でも最高のボクサーが投げを習い、レスリングの指導を受けている。

僕自身、ここではレスリングの指導を徹底してやっている。それぞれ別の特色があるファイターだけど、揃ってずば抜けてタフで才能にあふれている」

――メキシコで準備をしてきた神龍誠戦、日本でどのような試合を見せたいと思っていますか。

「小さな紫色のヘアーカラーをした男が、デッカイことをやってのけるところを見て欲しい。フライ級に戻れば、僕がどれだけのファイターなのか。そう期待してもらえるよう戦う。長い間、1人で戦ってきたけど、今は最高のチームに支えてもらっている。日本で絶対に勝ちたい、メキシコ代表としてね。そしてBRAVE CFの了解を得て、フライ級GPで戦いたい」

■RIZIN DECADE 視聴方法(予定)
12月31日(火)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN DECADE / RIZIN49 対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 鈴木千裕(日本)
[挑戦者] クレベル・コイケ(ブラジル)

<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 堀口恭司(日本)
[挑戦者] エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
ルシア・アプデリガルリム(アルゼンチン)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
秋元強真(日本)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
YA-MAN(日本)
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
芦澤竜誠(日本)

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
キム・テイン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
神龍誠(日本)
ホセ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
桜庭大世(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
新居すぐる(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
エドポロキング(日本)

<バンタム級/5分3R>
大雅(日本)
梅野源治(日本)

<RIZIN甲子園決勝戦/5分2R>
横内三旺(日本)
斉藤健心(日本)

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RIZIN.49:オッズ/予想と展望

大雅 1.38
梅野源治 3.00

オープニングファイト(RIZIN甲子園決勝)の後の第1試合がキックボクサー同士のMMAデビュー戦。両者とも、MMA転向に向けて準備はしてきたというが…。梅野のムエタイスタイルをMMAに適用させたとしても、同じキックボクサー相手にはあまり有効にならないのではと思う。

両者未知数すぎるので予想は無理だし、この試合でもしどちらかがいい内容を見せても、次戦以降MMAファイターとやる時の参考にはならない気がする。

貴賢神 2.70
エドポロキング 1.48

3月に本来ミドル級のキャリア1勝0敗の相手にKO勝ちでMMA初勝利を上げた貴賢神。逆転負けした昨年の名古屋大会での荒東戦では打撃の技術も上がっていて成長は見えた。

エドポロキングは実質MMAプロデビュー戦でこれも未知数。貴賢神の四つからのテイクダウンにどれだけ対処できるのか。

このマッチメイクはエドポロキングを勝たせる意向だと思うのでエドポロキングKO勝ち。

武田光司 1.42
新居すぐる 2.90

武田はフェザーに落としてから萩原を塩漬けにしての判定勝ちと、シェイドゥラエフに得意の組みで完全に上を行かれての1R一本負け。階級を落として相手のパワーはライトよりは下かもしれないが、武田自身のパフォーマンスも落ちているように見える。

が、相手が新居なら、キムラにだけ注意すれば問題はないか。

武田判定勝ち。

矢地祐介 1.42
桜庭大世 2.90

サクJr.は若いと言っても26歳で鈴木千裕より年上。練習仲間からの評判も、そこまで強いという話は聞かないというレベルのよう。負けてもともとで、ちょっとでも健闘すれば「デビュー戦なのにすごい」と言わせるためのマッチメイク。組みでも矢地が上だと思うので、何か起こすならむしろ打撃か。

矢地一本勝ち。

神龍-
ホセ・トーレス -

この試合はオッズなし(見つけ次第追加予定)。

UFCトーレスだが、本来ストロー級のジャレッド・ブルックスには組みで劣勢な展開から、ブルックスが水車落としをかけた際に頭を打って自爆しての勝利。2戦目のアレックス・ペレスには1RKO負けで、当時(2018年)はランカーレベルとは差があった。その後はBRAVE CFのフライ級トーナメントは体重が落とせず途中棄権。バンタムでは王者となったが、直近では王座から陥落し、ダイレクトリマッチでも敗れて連敗中。

今回はブルックスに合わせた59kg契約。そのパワー差の部分だけ不安がある。

神龍判定勝ち。

上田幹雄 3.00
キム・テイン 1.38

ともにキャリア5戦で、前戦で敗れて3勝2敗の上田に対し、テインは全試合KO勝ちの5連勝。しかし前戦のコバルチェクのように寝技が強い相手ではなさそうなので、上田には相性がいい相手か。

上田KO勝ち。

福田龍彌 1.25
芦澤竜誠 4.00

芦澤は昨年大晦日MMAデビュー戦は太田相手にあまりにも差がありすぎたが、参考にならない今年の2連勝を経て、MMAでの現在地を測る一戦。普通に考えたら1年でDEEP王者の福田というのも無茶なマッチメイクのはず。

イージーファイトで福田KO勝ちと予想。

YA-MAN 3.80
カルシャガ・ダウトベック 1.19

これもキック選手の飛び級マッチ。ダウトベックが打撃主体で、その打撃でYA-MANが上を行けるなら勝機はあるのかもしれないが、これも普通に考えたら大きな差がある試合。

ダウトベックKO勝ち。

久保優太 13.00
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ 1.04

この試合もキック選手が格上と戦う試合だが、久保の場合は芦澤やYA-MANよりもMMAでの実績を上げた上での挑戦。しかしながらオッズでは芦澤・YA-MANを下回る一番の大差でのアンダードッグ。当然タックルへの対策はしてきていると思うが、一度もテイクダウンされないで戦えるとも思えないので、寝技を凌いでスタンドに戻せるかどうか。シェイドゥラエフには一度目のテイクダウンであっさりフィニッシュされそう。

シェイドゥラエフ一本勝ち。

元谷友貴 2.00
秋元強真 1.77

9月にデビューしたばかり、先月はフェザー級で鈴木博昭に判定勝ちした18歳の秋元が3戦目で挑戦者決定戦に抜擢。発売中のFight&LIFEの記事によると、秋元はJTTで一番寝技が強いとのことだが、秋元がすごいと言っていいのかどうか迷う情報。18歳の秋元に誰もグラウンドで勝てないというのはどうなのか。いくら強いと言っても元谷より上とは思えない。打撃なら元谷の打たれ弱さもあって秋元になりそうだが。

元谷判定勝ち。

伊澤星花 1.03
ルシア・アプデルガリ17.00

RENA欠場で巌流島でぱんちゃん璃奈に勝っているアプデルガリムが代役だが、MMA2勝3敗ではケイト・ロータス以下だし、さすがに伊澤には盛り上げようもない相手。

伊澤一本勝ち。

ホベルト・サトシ・ソウザ 1.83
ヴガール・ケラモフ 1.91

予想外にオッズが肉薄。パワーのあるケラモフならサトシの下からの極めも凌げそうだが、ケラモフからタックルに行けないようだと、打撃でもサトシが押す展開になり、結局はパンチか組みに捕まってサトシペースになりそう。逆にケラモフがスタンドでテイクダウンを狙っていく展開にできるなら勝機はある。

サトシ一本勝ち。

堀口恭司 1.11
エンカジムーロ・ズールー 7.00

タイトルマッチだがこのオッズ差。堀口は勝っても苦戦するようだと評価を下げかねない、何もメリットがない試合。大舞台でのタイトルマッチだし、モチベーションが低いこともないはず。

堀口KO勝ち。

鈴木千裕 2.25
クレベル・コイケ 1.65

前回の対戦でクレベルに秒殺(体重オーバーでノーコンテスト)されて以降、パトリシオ・ケラモフ・金原と3試合連続でKO勝ちしている鈴木だが、その後は五味とのやる意味も良くわからないボクシングエキシで内容も良くない上に拳を負傷して超RIZIN.3でのパッキャオ戦も欠場と、MMA以外の試合で運気を下げている。前回やられていて苦手意識が生じていないか。クレベル戦以降、テイクダウンされて凌いで立つという展開がなく勝負が終わっていて、クレベルからテイクダウンされても逃れることができるイメージを持てているのか不明。

クレベルは金原には負けたが斎藤とアーチュレッタには完勝。金原のようにクレベルの寝技を恐れる必要がなくテイクダウンに来る選手が相手だと今でも苦戦しそうではあるが、鈴木相手にはさすがにその不安はないか。

クレベル一本勝ち。

第1部は13時開始。MMAの試合のみ速報します。

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Brave CF DEEP F1 IMMAF MMA o ONE RIZIN UFC アレックス・ペレス ボクシング ンコシ・ンデベレ

RIZIN DECADE:北米向けの第1部で神龍誠 vs. ホセ・トーレス決定。

トーレスはアマチュアのIMMAFで2年連続優勝。UFCのフィーダーショーのTitan FCでフライ級&バンタム級の2階級を制覇し、UFCとの契約をアピールしていたが、1年以上UFCからは無視され続け実現せず。2018年に、直前の欠場選手の代役としてジャレッド・ブルックス戦でようやくUFCデビュー。ブルックスにパンチでダウンを奪われ、タックルでテイクダウンを奪われる苦しい展開が続き、2Rにブルックスに水車落としで投げられたものの、ブルックスが投げた際に頭を打って自滅。ラッキーな勝利を手にした。2戦目は、今年6月に平良達郎のおたつロックで負傷TKO負けしたアレックス・ペレスとの対戦で、序盤からパンチでラッシュしてくるペレスに対し、トーレスも打ち返したものの、連打を浴びて1RKO負けでMMA初黒星を喫している。

UFCでの2戦は内容も良くなかったものの、1勝1敗では通常リリースされないところだが、当時UFCのフライ級廃止騒動があり、中堅以下はバッサリカット。トーレスもリリースされている。しかし、その後フライ級存続が決まっても、トーレスには再契約の声がかからず。中東のBRAVE CFに主戦場を移している。BRAVE CFでは2021年にフライ級王座決定トーナメントに出場したものの、体重を落とせず途中棄権。その後は階級をバンタムに上げ、バンタム級王座決定戦でンコシ・ンデベレと対戦し勝利。しかし僅差だったことでダイレクトリマッチが組まれ、今度は3RKO負け。今年5月に3連戦での決着戦が組まれたが、判定負けで連敗となっている。

今回はフライ級契約ではなく59kg契約なのは、トーレスが57kgまで落とすのが難しいためか。神龍にとっては実質体重ハンデのある対戦となる。

第1部は日本時間午前10時開始予定。他に、第3部で発表されていた貴賢神 vs. エドポロキングも第1部にスライド。ボクサー同士のボクシングエキシビション2試合も追加されている。

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45 AB BELLATOR Brave CF MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#10 UFC YouTube   ガブリエル・ブラガ ジェレミー・ケネディ バッバ・ジェンキンス パトリシオ・フレイレ ブレンダン・ラウネーン ヘスス・ピネド 食事

【PFL2024#10】2023年王者と対戦──ジェレミー・ケネディ「ピネドは真実を知る最初のファイターになる」

【写真】巧さの裏にどこか喧嘩の弱さが感じられたケネディだったが、敗れたとはいえパトリシオ戦ではしっかりと打撃で勝負ができていた (C)PFL

29日(金・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのKSU(キング・サウジ大学)アリーナで開催されるPFL2024#10「Championships」。米国から始めて離れて、PFL決勝大会は中東サウジアラビアで行われることになった。
Text by Manabu Takashima

6階級の決勝戦に加えPFL MENAファイナル4試合、キャンセルされたBellator CSパリ大会からスライドされたかのようなGlobalショーケースバウトとご当地カードのMENAショーケースバウトと合計16試合のロングランイベント。その第3試合でヘスス・ピネドと戦うのが、ジェレミー・ケネディだ。

MMAが回転するウェルラウンディット・ファイターのケネディは、今年の4月に念願のパトリシオ・フレイレが持つBellator世界フェザー級王座への挑戦を実現させるも、3Rに逆転TKO負けを喫した。あれから8カ月、復活の舞台は2019年以来のPFLで、対戦相手は2023年のPFL世界フェザー級ウィナーとなった。

強烈な打撃力を持つピネドに対して、絶対の自信を持つケネディに中東の市場拡大の影響とキャリアのリストラについて尋ねた。


――ジェレミー、ドライブ中ですがインタビューは大丈夫なのでしょうか。

「全然、問題ないよ。ドバイのハイウェイは凄く渋滞しているから」

──今、ドバイなのですか。

「そうなんだ。時差の調整のために1週間前にドバイにやってきて、月曜日にリヤドに移る」

──今や中東が大きなマーケットとなり、北米在住のファイターも時差のある場所で試合をすることが多くなりましたね。

「長い間アジアのファイターが長旅をして北米で戦ってきたけど、今では君が言ったように中東市場が巨大化している。僕たちも遠征して戦う重要性を理解しないといけない。ただ僕のキャリアは旅が多かったから、特別新しいことでもないし何をどういう風に準備をすれば良いのかも分かっている。

早目に中東にやってきてトレーニング・スケジュールを考え、最後の調整をしているんだ。ファイトウィークになる前から時差ボケは解消できているから、何も問題なく試合に臨むことができるよ」

──UFC時代にブラジルや豪州、Bellaltorでは英国やアイルランドで試合をしていますが、中東で戦うのはまた違う感じなのでしょうか。

「そこは変わりないよ。ヨーロッパとは少し時差が違うぐらいで。食事やミネラルウォーターの違いで、ソディウム(塩)の取り方が違うこともあるかな。でも、BRAVE CFで戦っていた時にサウジアラビアやモロッコでも試合をしてきた。それに僕はその土地のことを事前に徹底的に調べる性格で。ちょっと周囲から病的だって思われることもあるんだ(笑)」

──アハハハハ。でも備えあれば憂いなしです。

「そうなんだ。どういうところに滞在するのか。どんな場所で、どのようなスケジュールが組まれているのか。それを把握することは、責任を持って試合をすることに通じている。だから、どの国だろうが僕は思ったようにモノゴトを進めることができるんだ。現地で色々と悩むことになるぐらいなら、事前に解決しておかないと」

──さすがの言葉です。ところで2019年以来、実に5年振りのPFLでの試合になります。そのあたりはどのように捉えていますか。

「PFLで戦った1年は、試合数も確保されていて凄く楽しめた。ただコロナになって、PFLは年間スケジュールを全てキャンセルした。試合がなくなった僕にとって、セカンド・オプションはBellatorで戦うことだった。2000年からBellatorで戦ってきた期間は、凄く幸せな時を過ごせたよ。そしてBellatorとPFLが合体した。またPFLのシーズンフォーマットで戦えるかもしれないし、そこは凄く楽しみにしている。

だからこそ、今回の試合はとても重要になってくる。なんせ去年のチャンピオンと戦うんだ。この試合はPFLに戻るためにうってつけの試合だよ」

──3月のBellator世界フェザー級王座挑戦から、8カ月を経ての再起戦でもあります。パトリシオ・フレイレとの一戦は、ジェレミーが優勢でMMAが回転していた時に打撃の猛攻を受けて敗れました。

「大きな敗北だったよ。でも、色々と勉強になった試合だ。パトリシオはこの階級でベルトを誰よりも長く巻いているチャンピオンだ。その彼を相手にして、今言ってもらったように打撃戦でも優位に立っていた。つまりは僕が誰とでも、打撃戦をやり合える能力を持っていることを証明したことになる。だからこそ、試合に必要なことは何でもできるという強い意思を持つべきだった。

前向きに捉えると、今後は誰もが僕には打撃もあるということを頭に入れて戦う必要が出てくるということ。もちろん、僕には絶対的なグラップリングという武器がある。グラップリングなくして、僕のファイトは成り立たないぐらいの。

そこに打撃があることを、僕の相手は考えないといけなくなったんだ。そういう意味で、彼にとっては残念なことだけどピネドはこの僕の真実を知る最初のファイターになる。パトリシオに挑戦という本当に重要な試合で負けてなお、そこは収穫だった。同時に、もうあんな想いは2度としたくないという気持ちだよ」

──この8カ月というインターバルは、あえて次戦まで時間を置いたのでしょうか。

「何度か試合の話はあったけど、実現しなかった。でも、それだけしっかりとトレーニングを積むことはできている。もちろん休息も必要だったし、8カ月前と比較すると凄く成長できたよ」

──先ほど言われたようにサウジアラビアで対戦するヘスス・ピネドは2023年のPFLフェザー級王者でレギュラーシーズンのブレンダン・ラウネーン戦、準決勝のバッバ・ジェンキンス戦、決勝のガブリエル・ブラガ戦の勝利によって、あの時点では確実に世界トップのフェザー級ファイターでした。

「もともとピネドがパトリシオとスーパーファイトを戦う予定だったのが欠場して、僕がパトリシオに挑戦することになった。そのピネドと僕が戦う。面白いよね。確かにピネドは2023年に素晴らしい結果を残している。ただし、まだ色々と分かっていないことが多い選手のままでもある。

彼の力が発揮される部分では、確かに危険な相手だ。でも、そうでないときにはどうなるのか。加えて僕は8カ月振りの試合だけど、ピネドはそれ以上ブランクがある」

──スタイル的にはどのように捉えていますか。

「相手に恐怖を抱かせることができるファイターだと思う。パンチ力が絶大で、無類のスタミナを誇る。何よりアグレッシブだ。ただ、彼のその良さすら僕にとっては都合が良い。彼にとって僕は本当に嫌なタイプの対戦相手だと思う。

なぜ? 彼はグラップリングに穴があるからだよ。それに打撃戦でも、下がって戦うことはできない。常に前に出て戦う。ピネドが前に出てくる時こそ、テイクダウンする恰好の機会になる。背中をつけたり、背中を譲ってのファイトはピネドにとっては嫌な時間だ。もちろん1年の間に、違う戦い方ができるようになっている可能性はある。でも、劇的にスタイルを変えることは難しいだろう」

──同時にピネドも、ジェレミーがテイクダウンを狙うことを理解している。ならば、ヒザ蹴りを準備して待っていることもあるのではないでしょうか。

「ノー。ヒザは出せないよ。そこで組まれることを絶対に避けたいから。僕の戦い方は、そういう彼の武器を無力化できるはずだ。パトリシオに敗れ、また一から頂点を目指すようなキャリアの再構築はしたくなかった。ピネドに勝てば、即タイトル戦やパトリシオとリマッチが用意されてもおかしくない。そういう相手だと思っている。

この試合は僕の将来に向けて、複数のドアを開けてくれることになる。この機会を得ることができて、とてもハッピーだよ。そして、僕はフェザー級で世界のベストの1人だと証明する」

──そのドアの向こうはBellator CSなのか、PFLなのか。今のジェレミーの気持ちはどちらにありますか。

「う~ん、難しい質問だよ。僕はいつだってタイトルを欲している。BellatorでもPFLのどちらでも。ただ、PFLのタイトルには100万ドルがついてくるよね(笑)」

──ここはケネディ夫人の意見を尊重するのが、一番ですね(笑)。

「アハハハハハ。彼女がどちらを欲するのか、もう明白だよ(笑)。ただ、今はとにかくピネドを倒さないことには何も始まらないよ」

──MMAファイターのなかでも、本当のウェルランディット・ファイターであるジェレミーの戦いは日本ではファン、ファイター、関係者の間で高く評価されています。最後に日本のファンに一言メッセージをお願いできないでしょうか。

「僕にはMMAを戦ううえで、まだ夢が残されている。それが日本で試合をすることなんだ。引退をするまでに、最低でも1試合は日本で戦いたい。Bellatorで戦っていると、そのチャンスがあるかもしれない。でも、本当に将来のことは誰にも分からない。それでも本当に日本で試合がしたいと思っている。そして、日本のファンが僕を応援してくれることに感謝している」

■視聴方法(予定)
11月29日(金)
午前11時15分~U-NEXT

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45 AB BELLATOR Brave CF LFA LFA196 MMA MMAPLANET o RENA UAEW UFC YouTube アコ アザット・マスクン イリョル・バフティヤル・ウルル カムエラ・カーク クリスチャン・ナティヴィダッド ケイシー・タナー ザック・マコウスキー ジアン・マツモト ジャコビー・ジョーンズ フィルカドベク・ヤクボフ ヘンリー・セフード ミカイアス・ウレーニャ ワルド・コルテスアコスタ 上久保周哉 松嶋こよみ 空手 藤田大 藤田大和

【LFA196】11秒KO初陣=ドミニカ人ウレーニャがメイン。UAEWで藤田と戦ったヤクボフも、出場!!

【写真】ウレーニャの左胸のハングルは、テコンドー。つまりはテコンドーベースということか(C)LFA

8日(金・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのアリゾナファイナンシャル・シアターでLFA196「Tanner vs Urena」が開催される。8月に松嶋こよみ&上久保周哉とサイン(※1月大会参戦を念頭に、現在もビザ取得過程にある)したようにLFAはフィーダーショーでありながら、常にグローバル化を目指している。
Text by Manabu Takashima

今大会もメインカード7試合だけで、6カ国のファイターが戦う。ブラジル大会も実施しており、MMA王国からの出場はレギュラーといっても過言でない。そんななか今大会にもニカラグアやドミニカという中央アメリカ、カリブ諸国=ラテンアメリカ系だけでなくキルギス、ウズベキスタンのような中央アジアからも2選手が戦う。


メインでケイシー・タナーと戦うミカイアス・ウレーニャは、ドミニカ=カリビアン・ファイターだ。キャリア9勝2敗のウレーニャはTitan FCやCombateという他のフィーダーショーでキャリアを積み、今回がLFA2戦目となる。LFA初陣では強烈な右フックで僅か11秒でKO勝ちを決めているウレーニャは、そのLFAからUFCに巣立ったワルド・コルテスアコスタに続く2人目のドミニカ人LFA王者を目指し、そして2人目のドミニカ人ヘッドライナーとなる。

対するタナーの戦績は7勝1敗。唯一の敗北が去年のコンテンダーシリーズで、現UFCファイターで16勝0敗のジアン・マツモトに喫したものだ。

父が松濤館空手の指導者で、ヘンリー・セフードと練習を積むご当地ファイターは瞬足バックテイクからのRNCという武器を持つ。

メインカードで2試合が組まれたフライ級マッチはフラービオ・ジ・ケイロス×フィルカドベク・ヤクボフに注目したい。

前者はBRAVE CFでアザット・マスクンにこそKO負けをしているが、シーズンフォーマット時代のBellatorでバンタム級Tを制しているザック・マコウスキーを2分強でKOしている。後者はUAEWにおける藤田大和との戦いで日本のファンも名前を聞いたことがあるだろう。藤田にはギロチンで敗れたのの、その後はカラテ・コンバットを含め4連勝中。中東を経験したブラジル人とウズベキスタン人の戦いも見逃せない。

■視聴方法(予定)
11月9日(土・日本時間)
午後12時00分~UFC FIGHT PASS

■ メイン対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・タナー(米国)
ミカイアス・ウレーニャ(ドミニカ)

<ライト級/5分3R>
カムエラ・カーク(米国)
エジニウソン・サントス(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
フラービオ・ジ・ケイロス(ブラジル)
フィルカドベク・ヤクボフ(ウズベキスタン)

<フライ級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
デヴォン・ジャクソン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アリク・ロレンツ(米国)
ライアン・パーカー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジャコビー・ジョーンズ(米国)
ゲイブリエル・ブラウン(米国)

<148.8ポンド契約/5分3R>
レオナルド・モラレス(ニカラグア)
イリョル・バフティヤル・ウルル(キルギス)

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45 AB Brave CF LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN ESPN+106 UFN247 ブログ ベルナルド・ソバイ リッキー・トゥルシオス

【UFN247】17歳から単身スウェーデン在住、ベルナルド・ソパイ「ナカムラ? 三角絞めで勝った選手?」

【写真】キャリア11勝3敗。7つのKO勝ちと3つの一本勝ち。24歳のスウェーデン在住アルバニア人ファイターのソパイ(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN247:UFN on ESPN+106「Magny vs Prates」が開催され、コメインでベルナルド・ソパイがTUF29ウィナーのリッキー・トゥルシオスと対戦する。
Text by Manabu Takashima

コディ・ガーブラントの負傷欠場でマイルス・ジョンズ戦が流れ、コメインに昇格となった一戦はソパイにとってオクタゴン2戦目になる。2020年、世界がコロナ禍にあった際にUFC、Titan FC、LFAという北米のプロモーションと並びBRAVE CFがいち早く活動を再開、ルーマニア大会を経て8月にスウェーデンはストックホルムで集中開催をした時にザ・ライオン・キングの異名とともにプロモーションからプッシュされたソパイだったが、翌年にフランチェスコ・ヌッツィにスプリット判定負けをすると、バーレーン王国直轄のMMAプロモーションを離れ、スウェーデンのローカルプロモーションでバンタム級二冠に輝いた。

ショートノーティス出場のUFCデビュー戦は、同じく中東UAEWからオクタゴンにステップアップを果たしたヴィニシウス・オリヴェイラ戦は序盤の優勢から失速し、逆転KO負けを喫した。

あれから8カ月、満を持しての世界最高峰2戦目に臨むソパイに初インタビューを試みた。


──ベルナルドの試合を初めてチェックしたのは、コロナ禍のBRAVE CF38でした。スウェーデン大会に出ていたスロックホルム在住のアルバニア人ファイターという触れ込みでしたが、同地にはバルカン諸国からの移民も少なくありません。ベルナルドもアルバニア移民だったのですか。

「僕が生まれ育ったアルバニアを離れたのは、7歳の時だった。でも移り住んだ国はスウェーデンではなく、ギリシャだったんだ。アテネの学校に通い、17歳の時からスウェーデンを拠点にしている。家族がアルバニアを離れたのは、より良い生活を求めてのことだよ。その判断は間違っていなかった。でも僕はその家族と離れ、より良い練習環境を求めてストックホルムに向かいオールスターズ・トレーニングセンターでMMAの練習をするようになったんだ」

──17歳の時に1人でストックホルムへ!! ということは、もともとはギリシャでMMAを始めたということになりますね。

「13歳の時にMMAを始めた。それまで格闘技の経験はなかったよ。サッカーに夢中だったから。でも所属クラブの代表がチームを離れて、サッカーができなくなかってしまったんだ。それから数カ月間は学校と家を行き来するだけで、何もスポーツはやっていなかった。そんな時に友人から『MMAの練習をしよう』と誘われたんだ。

でも当時はMMAが何かも知らなかった。ギリシャでは、MMAは殆ど知られていなかったから。だから誘いに乗ることもなかった。でも、その友人は結構しつこくて(笑)。2カ月もの間、ずっと僕に声をかけ続けてきたんだ。『これは1度は行かないと、諦めないな』って思った。だから1度だけジムに行くことにしたんだ。そうしたら、もう夢中になってしまって(笑)。自分がそんな風になるとは、全く思っていなかったよ。それから毎日、ジムに通うようになったんだ」

──ギリシャに、MMAに夢中になれる環境があったことが驚きです。

「悪くなかったよ。実際、僕はギリシャで7試合を戦っている。全てプロの試合だ」

──17歳でスウェーデンに移り住んだベルナルドが、ギリシャでプロMMAの経験があるというのは……。

「僕は15歳の時に初めて、プロMMAで戦ったんだ(笑)。ほとんどの国では18歳になる前にはプロのMMAを戦うことはできない。実際にスウェーデンがそうだった。でも、ギリシャはそんなことはなかったんだ(笑)。

ただキャリアを積んでいくにしたがって、より良い練習環境を求めるようになった。試しにスウェーデンに向かいオールスターズ・ジムで練習をした。結果、そのままストックホルムに住みつくことになった。僕にとって最高の練習環境だったよ。それにコーチも僕のことを気に入ってくれた。今もオールスターズ・ジムは世界でベストのジムだと思っている」

──BRAVE CFでは期待の新鋭としてスポットが当てられていましたが、フランチェスコ・ヌッツィに敗れると中東のプロモーションを離れました。なのでUFCのラインアップで、ベルナルドの名を目にした時は凄く驚きました。

「ちょうどマイアミで練習をしていた時に、UFCから声が掛ったんだ。4日間のショートノーティスでの出場だけど、4試合契約が提示された。そりゃあUFCとサインするよね」

──なるほど。ヴィニシウス・オリヴェイラ戦は初回にマウントを奪うなど、超アグレッシブなファイトで優勢でした。しかし2Rに形勢逆転されたのはショートノーティスでの出場が関係していたのですか。

「もちろん。体調は正直良くなかった。だから初回から全力で戦ったんだ」

──UFC初陣から8カ月も試合間隔が空きました。そして、この間にはスウェーデンの所属ジムが主催のAllstars Fight Nightで戦う予定だったという戦績も見受けられます。

「あぁ、あれは違うよ。UFCとサインする前にAllstars FNで戦うことが決まっていたから、その記述が残っているだけで。UFCとはもちろん複数契約だったし、初戦の1週間後に試合に出られるわけがない。プロモーションのPRだけが残っている形なんだ」

(C)Zuffa/UFC

──なるほどです。良く理解できました。

では今回のリッキー・トゥルシオス戦ですが、TUFウィナーに対しどのような印象を持っていますか。

「良い選手だよ。スクランブルが強い。戦闘意欲が高いところも気に入っているよ。でも僕は3月の試合の時とは、違う。コンディションが全く違うんだ。スタミナもストレングスも、5分5Rでも構わないぐらい仕上げてきた。今回は自分が戦いができる状態になっている。ファイトキャンプは最高だったし、準備はできているよ。

前回の試合でファイト・オブ・ザ・ナイトのボーナスをもらったけど、リッキーとの試合では打撃、レスリング、グラウントと全てにおいて全く違う動きをするから期待してほしい」

──では本当のベルナルド・ソパイとして、どのような試合をファンに見せたいと考えていますか。

「打撃かな、一番は。そこを見て欲しい。僕はオールラウンド・ファイターだけど、打撃はグラップリングより得意だ。打撃なら負けない。でも寝技もレスリングも全く問題ない。どの局面でも、勝つことができる。

リッキーには、レベルの違いを見せつけたい。僕はもっとハイレベルなファイターだ。それを今回の試合で、皆に分かってもらえるように戦うよ」

──ところでUFCバンタム級には中村倫也選手と、風間敏臣選手という2人の日本人ファイターが戦っています。彼らのことは、もうリサーチ済みでしょうか。

「ナカムラ……なんだったっけ? あのキプロスのハラランボス・グリゴリユに三角絞めで勝った選手だっけ?」

──それは風間選手ですね。

「ああ、カザマの試合は見たよ」

──ギリシャ語圏のキプロス人ファイター、ハラランボスが気になったからのように思います(笑)。

「その通りだ(笑)。でもカザマは強いハートの持ち主だった。ダウンをしても諦めずに、タップを奪った。良いファイターだよ。でも、僕のレベルじゃないね」

──その言葉で日本のファンは、ベルナルドをより注目するでしょうね(笑)。

「承知した(笑)。しっかりとリッキー・トゥルシオスをドミネイトし、つけいる隙を与えない。そして、その瞬間がやってきたらフィニッシュする。だから日本のファンも、僕の試合をしっかりと見て欲しい」

■視聴方法(予定)
11月10日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時45分~U-NEXT

■UFN247対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ニール・マグニー(米国)
カルロス・プラチス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・トゥルシオス(米国)
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート(米国)
ライニエ・デリダー(オランダ)

<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピネイロ(ブラジル)
ジリアン・ロバートソン(カナダ)

<ミドル級/5分3R>
マンスール・アブドゥルマリク(米国)
ドゥスコ・トドロビッチ(セルビア)

<女子ストロー級/5分3R>
カロリーナ・コバケビッチ(ポーランド)
デニージ・ゴミス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コーテヴィアス・ロミアス(米国)
ガストン・ボラノス(ペルー)

<ウェルター級/5分3R>
エリゼウ・カポエイラ(ブラジル)
ザック・スクローギン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
チャールズ・ラドキー(米国)
マシュー・セメルスバーガー(米国)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
デモン・ブラックシアー(米国)

<ミドル級/5分3R>
トレシャン・ゴア(米国)
アントニオ・トロッコリ(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
メリッサ・トーニャ・モリンス(英国)
クラウディア・セグーワ(米国)

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Brave CF MMA o UFC カイ・カラフランス キック ボクシング

UFC on ESPN+104:メインイベント・ブランドン・モレノ vs. アミル・アルバジ

フライ級5分5R。モレノ2位、アルバジ3位。

前王者モレノはタイトルを失った昨年7月のパントージャ戦、今年2月のメキシコ大会でのロイバル戦と連敗中だが、どちらの試合もスプリット判定での負けで、内容は競っていた。2連敗したことで、一度は長期休養を宣言したが、すぐにモチベーションが戻ってきて、翌月にはもう戦いたいと思うようになったとのこと。現王者パントージャとはTUFの非公式戦から3度戦って3連敗中。初期はグラップラーの印象が強かったが、タイトルに絡むようになってからはボクシングも向上している。30歳で、現時点の元UFC王者では最年少。

アルバジは中東生まれ初のUFC王者にもっとも近い存在(ウェルター級王者ベラル・ムハメドは両親はパレスチナ人だが、出生地はアメリカ)。イラクで生まれ、7歳の時に一家で国外に脱出。スウェーデンで育ち、一時はストリートギャングに加わったこともあったが、UFCを見てMMAを始める。中東のBRAVE CFでキャリアを積む中、コロナ禍で行われていたアブダビUFCファイトアイランド大会に代役出場する機会を得てUFCと契約。UFCデビューからは5連勝中だが、3位ながらランカーとの対戦は前回のカイ・カラフランス戦のみ。柔術バックボーンのグラップラー。本来は、今年2月にモレノ戦が組まれていたが、首を負傷し欠場。左手が動かなくなり、5ヶ月間は練習もできなかったとのこと。今回が1年5ヶ月ぶりの試合となる。31歳。

ジャブで牽制する両者。パンチから組み付いたモレノだが、こだわらずに離れる。アルバジワンツー。ジャブから左ミドルを出したモレノ。さらに右をヒット。前蹴りを見せるアルバジ。アルバジカーフキック。前傾姿勢のモレノがバランスを崩した。ジャブのダブルを放つモレノ。ステップインしてジャブ。残り1分。ボディを入れたアルバジ。ワンツー。前蹴り。モレノ飛び込んでワンツーからロー。ホーン。

1Rは打撃のヒット数でモレノ。アルバジはまだ組みに行く動きはない。アルバジだけ、なぜかさかんに足がスリップしている。

2R。ジャブをヒットさせるモレノ。ワンツーに下がったアルバジだがそこに左ハイ。圧を掛けてきた。アルバジケージ際をサークリング。右オーバーハンドで出たモレノだが組み付いたアルバジ。しかしモレノ引き剥がす。ジャブを入れたモレノにアルバジもジャブを返す。ワンツーを入れたモレノ。アルバジ手数が減っている。しかしアルバジタックル。テイクダウン。が、寝かされる前に素早く立って引き剥がしたモレノ。ワンツー。ジャブを出したアルバジだがモレノのジャブを被弾。さらに右オーバーハンドもヒット。モレノパンチのコンビネーションを打ち込む。残り1分。ジャブがヒットし一瞬ぐらついたアルバジ。残り30秒でまたパンチ連打を入れるモレノ。左アッパーから右。ホーン。

2Rも打撃で攻勢のモレノセミは3Rからペースが変わったが、アルバジには展開を変える力はあるか。

3R。アルバジタックルフェイントからパンチで出る。一瞬バランスを崩したモレノだがワンツーをヒット。左ハイ。右フックから左ボディ。モレノ振りが大きくなってきた。左ボディ。アルバジのワンツーがヒット。しかしモレノ右のクロスカウンター。ヒザを出したアルバジ。ヒットしたがモレノがさらにパンチを入れる。モレノ飛び込むと左フック。パンチが目にヒット。アイポークをアピールするが違うとアピールしたモレノが出る。残り1分。アルバジ虚を突いてシングルレッグ。が、しつこく仕掛けることなく放した。ホーン。

3Rもモレノ。アルバジはフィニッシュが必要。

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45 AB Brave CF DEEP MMA o UFC カイ・カラフランス ギャレット・アームフィールド ジャック・ショア チェ・ドゥホ チャド・アンヘリガー デリック・ルイス ハニ・ヤヒーラ ビクター・ヘンリー ペドロ・ムニョス ホドリゴ・ナシメント マイク・マロット 朝倉海 鶴屋怜

UFC on ESPN+104:オッズ/予想と展望

ブランドン・モレノ 1.57
アミル・アルバジ 2.45
エリン・ブランチフィールド 1.77
ローズ・ナマユナス 2.10
デリック・ルイス 2.50
ジョナタ・ディニス 1.56
カイオ・マシャド 1.65
ブレンドソン・ヒベイロ 2.30
マルク・アンドレ・バリオー 1.49
ダスティン・シュトルツフス 2.70
マイク・マロット 1.37
トレヴィン・ジャイルズ 3.20
アイマン・ザハビ 1.85
ペドロ・ムニョス 1.98
アリアネ・ダ・シウバ 2.85
ジャスミン・ジャスダビシアス 1.44
シャルル・ジョーデイン 1.74
ビクター・ヘンリー 2.14
ジャック・ショア 3.35
ユーセフ・ザラル 1.34
アレクサンドル・ロマノフ 1.95
ホドリゴ・ナシメント 1.87
セルヒー・シーディー 1.70
ギャレット・アームフィールド 2.20
チャド・アンヘリガー 2.60
コーディ・ギブソン 1.52
ジェイミー・リン・ホース 1.46
イバナ・ペトロビッチ 2.80

メインは翌月にタイトルマッチが行われるフライ級のトップランカー対決。この試合の勝者と、今月平良に勝ったブランドン・ロイバルのいずれかが、次期挑戦者となる可能性が高い。タイトル戦の勝敗にもよるが、朝倉海のUFC2戦目の相手となる可能性も十分ある。

前王者モレノはタイトルを奪われた昨年7月のパントージャ戦も接戦で、スプリットでの判定負け。今年2月に地元メキシコでアルバジとの対戦が組まれた。当時、王者パントージャは5月の地元ブラジル大会での防衛戦の噂があったが、相手が決まっておらず、この試合の勝者が次期挑戦者となることが濃厚だった。しかし、アルバジは負傷欠場。モレノは代役のロイバルとの対戦が組まれ、またも僅差の試合でスプリット判定負けし、王座挑戦からは遠のいた。ロイバルもその試合で負傷し、結局タイトル挑戦は当時ランキング10位のスティーブ・エルセグになっている。

アルバジはUFCデビューから5連勝中。イラク生まれで、8歳の時に一家で出国し、16歳まではスウェーデンの難民キャンプで生活。そこで柔術を始めたことをきっかけに、後にMMAの転向。中東のBRAVE CFでキャリアを積んでUFCと契約した。キャリアで唯一敗れた相手はBRAVE CF時代に対戦したホセ・トーレス(後にUFCと契約したが、1勝1敗でフライ級ファイターの大量契約解除に遭いリリース)。現在はラスベガスのエクストリーム・クートゥアでトレーニングしているが、出稽古に行きアルバジとスパーをした鶴屋怜が言うには「余裕でボコった」とのこと。

モレノは前回敗れた後に長期休養を宣言していたが、4年間・6試合連続でタイトルマッチをやって、精神的に削れていたのかもしれない。結果として、8ヶ月ちょっとでの復帰となるので、普通よりちょっと長めな程度の試合間隔に。リフレッシュできたので戻ってきたのか。

アルバジは昨年7月の前戦でカイ・カラフランスと対戦したのが唯一のランカーとの対戦もだったが、スプリット判定勝ちしたものの、メディアのジャッジはほぼ全員がカラフランスを支持する内容での勝利。モレノはカラフランスをKOしていることを考えると、ちょっと力の差はあるか。

モレノ判定勝ち。

プレリムでは元DEEP王者ビクター・ヘンリーが登場。前戦は大ベテランのハニ・ヤヒーラをKOして、UFC戦績を3勝1敗1NCとした。今回の相手はランキング未満の中堅で地元カナダのシャルル・ジョーデイン。UFC戦績は負け越しだが、チェ・ドゥホやクロン・グレイシーに勝利している。オッズは地元のジョーデインがフェイバリットだが、ヘンリーは今後ランキング入りを狙っていくなら、このレベルの相手には星を落とせない。

今回はUFCで初めて新ユニファイドルールが適用されるイベントとなる。

変更となるのは「グラウンド定義の変更」と「12-6エルボー(垂直ヒジ)の解禁」。グラウンド定義は「足(足首から先)と手(手首から先)のみがついている場合」は、以前はグラウンドだったが、新ルールではスタンドとみなされる。そもそもこの手のみをマットにつく状態というのが不自然で、このルールを利用して顔面へのヒザを防ぐ場合などにしか発生しないポジションだった。例えば、ケージ際でスタンドバックを取った選手が、テイクダウンを狙いつつ、後方から相手の頭部にヒザを入れる場合などで、蹴られる選手がディフェンスとして手をマットにつくということが多く見られた。当然、新ルールではわざわざそういったディフェンスをすることは選手はいなくなるので、大きな影響はないと思われる(今後は片膝をつくことでグラウンド状態にするという対処が増えるかもしれない)。

第1試合開始は3日朝6時から。速報します。

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45 Brave CF MMA MMAPLANET o UFC UFC308 イズミール・ヌルディエフ ブルーノ・シウバ ボクシング

【UFC308】4年半振りのオクタゴン。ヌルディエフが右カーフ&TDで削り続け、シウバをフルマークで下す

<ミドル級/5分3R>
イズミール・ヌルディエフ(オーストリア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

ヌルディエフが左ジャブを突く。シウバが左に回ると、ヌルディエフは右カーフから右ハイに繋げる。シウバがサウスポーにスイッチ。ヌルディエフは右ミドルを突き刺す。フェイントを混ぜながらプレスをかけるヌルディエフが右ストレートを伸ばした。シウバも右ローを返す。シウバの左ハイをキャッチしたヌルディエフがケージへ押し込む。シングルレッグから足をすくい上げるも、シウバは倒れない。

右ヒジを打ち込んでから離れたヌルディエフが、右ハイを繰り出す。なぜか打ち終わりに背中を見せてしまったシウバに対し、ヌルディエフが組みついてドライブした。ヌルディエフがバックに回ると、シウバはケージに背中を着けて正対する。両者離れると、打撃の交錯からヌルディエフがニータップで尻もちを着かせた。立ち上がるヌルディエフのバックに回り、スタンドのまま四の字フックへ。RNCを狙うも、ここは極められずスタンドに戻って初回を終えた。

2R、シウバはオーソドックスで構えるも、打ち合いからサウスポーに。ヌルディエフの右ミドルがシウバのボディに突き刺さる。オーソドックスに戻したシウバの右カーフは空を切る。ヌルディエフがシウバの右ローをすくい上げ、そのままグラウンドに持ち込む。RNCを防いだシウバが正対するも、ヌルディエフのパンチを浴びる。スタンドに戻したシウバはサウスポーに。

シングルレッグを狙ったがギロチンで捕らえられてしまう。これは極まらずも、離れたヌルディエフがダブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージ際で亀になったシウバに、ヌルディエフがパンチを浴びせる。バックコントロールから首を狙いつつ、正対したシウバを押し込みながらパンチを打ち込むヌルディエフ。立ち上がったシウバに左ボディを突き上げた。左ジャブ、ワンツーと攻め立てるヌルディエフは、終了間際にシングルレッグからドライブした。

最終回、オーソドックスのシウバに対し、ヌルディエフが左を上下に散らす。サウスポーにスイッチしたシウバはヌルディエフの右ヒザ蹴りをキャッチして左を伸ばした。ヌルディエフがシングルレッグからドライブし、ケージ際でダーティ―ボクシングを見せる。離れた両者はパンチを出し合うも、やはりシウバに疲労が激しいか。ダブルレッグをスプロールしたヌルディエフがケージに押し込む。シウバが首相撲にとらえると、ヌルディエフが離れた。

左ロー、左ジャブを打ち込むヌルディエフは、シウバが右ローから背中を見せると、一気にケージへ押し込んだ。ヌルディエフのボディロックに対し、シウバが左腕を差し入れる。離れたヌルディエフは左ジャブを突きながらサークリングすると、シウバのパンチも当たる。それでもシウバは攻めきれず、反対にヌルディエフのパンチを受けて下がってしまう。そのまま両者が単発の攻撃を見せ合って試合が終了した。

裁定は、Brave CFを経て4年半ぶりのUFC参戦となったヌルディエフのユナニマス判定勝ちを収めた。


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【PFL SF01】計量終了 ガヌー、2年10カ月振りのMMA。エブレンはBellator防衛戦。AJ&スタッツも

【写真】フェヘイラが大きく見えるが、俊敏性がガヌーが上だろう (C)

19日(土・現地時間)にサウジアラビアはリヤドのキングダム・アリーナで開催されるPFL Super Fights 01「Battle of the Giants」の計量が18日(金・同)に行われた。
Text Manabu Takashima

オイルマネーを背景に、世界のスポーツエンターテイメントの誘致を進めてきた中東国家にあって近年、躍進しているのが門戸開放を進めるサウジアラビアだ。MMAでもPFL、UFCが進出を果たし、PFLはMENAという地域リーグも実施している。


そんなサウジアラビアで2月のPFL vs Bellator以来のビッグマッチとなるPFL SF01「Battle of the Giants」で2年10カ月振りのMMAマッチとなるフランシス・ガヌーが、その2月大会でライアン・ベイダーを破ったヒーナン・フェヘイラと戦う。

パブリック計量時のフェイスオフでは、一触即発どころ額をグイグイぶつけ合った両者。非常に険しい表情でにらみ合いを続けると、珍しく顔を合わせたままインタビューが始まる。

すると一転して「最後にケージに立っているのは1人。この試合のためにハードなトレーニングを積んできた。皆に喜んでもらえる試合をする」とフェヘイラが平たいコメントをする。

ガヌーは「(額をぶつけ合ったことを尋ねられて)ここまで来るとなんでもありだと思っている。もう、準備はできている。明日、その時がやってくる。俺がキングだ。アイツは明日、思い知ることになる」と話した。

コメインはスーパーファイト女子フェザー級のタイトルが掛かったブラジリアン同胞対決。ケイラ・ハリソンに唯一黒星を与えたパチェコは「彼女はこのスポーツのために尽くしてきた。ファンではないけど、憧れてきた。でも、ここには勝つためにやってきた。厳しい練習をしてきた私を誰も止めることはできない」とサイボーグに敬意を払った勝利宣言を行った。

一方、サイボーグは「ここにいられることを感謝し、凄く幸せに感じている。正しいタイミングで、正しい場所にいる。ベルトを巻くのは私の仕事だから。5分5Rのウォーを戦い抜くだけのコトはやってきた」と穏やかに語った。

SFのベルトが掛かったメインとコメインの前に組まれたのは、Bellator世界ミドル級選手権試合だ。

9月のBellator CSロンドン大会で組まれていたカードが、スライドされ同大会に花を添えることとなった。

加えてPFLはシーズン・ファイナルが控えており、AJ・マッキーJrやラフェオン・スタッツというBellatorライト級とバンタム級の中軸ファイターが、リヤドで戦う。

ポール・ヒューズ、マルコス・ブレノとBellatorバナーの下で戦うファイターが対戦相手というころもあり、Bellator内の序列争いがスーパーファイト・イベントで組まれたことになる。

またBRAVE CFでキャリアを積んだフセイン・カジマゴメドフ、UAEWで戦ってきたマカシャリプ・ゼニュコフ、PFL MENAから昇格(?)のタリク・イズマイル。加えてPFL欧州リーグに参戦中のイブラヒム・イブラヒモフと中東&ムスリム勢の投入が目立つ同大会。PFLのリーグ構想が既に形になりつつある印象も残るSuper Fights=PPVイベントだ。

■視聴方法(予定)
10月20日(日)
午前2時15分~U-NEXT

■ PFL Super Fights01計量結果

<PFL SFヘビー級選手権試合/5分5R>
フランシス・ガヌー: 256.8ポンド(116.48キロ)
ヒーナン・フェヘイラ: 251.5ポンド(114.07キロ)

<PFL SF女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ラリッサ・パチェコ: 144.1ポンド(65.36キロ)

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]ジョニー・エブレン: 184.7ポンド(83.77キロ)
[挑戦者]ファビアン・エドワーズ: 184.9ポンド(83.86キロ)

<フェザー級/5分3R>
フセイン・カジマゴメドフ: 146ポンド(66.22キロ)
サファー・モーゾン: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
ポール・ヒューズ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ: 135.8ポンド(61.59キロ)
マルコス・ブレノ: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
マカシャリプ・ゼニュコフ: 155.6ポンド(70.57キロ)
デドリック・サンダース: 154.9ポンド(70.26キロ)

<フェザー級/5分3R>
イブラヒム・イブラヒモフ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ナチョ・カンポス: 145.9ポンド(66.17キロ)

<フェザー級/5分3R>
タリク・イズマイル: 145.1ポンド(65.81キロ)
タハ・ベンダウト: 145.5ポンド(66.0キロ)

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