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【Pancrase342】58カ月振りのパンクラス復帰=前田浩平戦へ、砂辺光久「ハイブリッドレスリングをする」

【写真】試合後もこの表情が見られるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日29日(月・祝)に立川市の太刀川ステージガーデンで開催されるPancrase342で元フライ&スーパーフライ&ストロー級KOP砂辺光久が、1年10カ月振りの実戦復帰を果たし前田浩平と対戦する。
Text by Manabu Takashima

44歳になった砂辺にとってパンクラス登場は実に4年10カ月振りとなる。なぜ、このタイミングなのか──。1993年はUFC活動開始の年でなく、パンクラスの旗揚げ戦のあった年と断言する砂辺のパンクラス愛とハイブリッドレスリングへの拘りの言葉の数々が聞かれた。


──試合自体が1年10カ月振り、このタイミングでパンクラスに戻ってきたのは?

「30周年記念大会に必ず出たかった。それがあります。5年前に北方大地に負けて、ベルトを彼に手渡した。あの瞬間に全て終わったと感じました。あの時、後々振り返ってみると会見の時から何まで、もう疲れてしまっていました。『何回目ですか、この調印式?  8年も僕、チャンピオンですよ』っていう風で。

でも北方選手はリベンジに燃えている。僕は6年間以上負けずに16連勝とかしている途中で、RIZINにキックで出てスコッと負けて。やり返したい北方選手の数年間の想いが詰まった試合で、負けた。なんか大きな役目をやり終えて、肩の荷が下りたというか。なんとなくですが、『ここには戻ってこないだろうな』と言う風に自分のなかで一区切りがつきました。

ただしパンクラスに最後の恩返しとして、地元・沖縄でパンクラスの大会を開く。でも発表後にコロナになり、おかしなことですけど『何かの力が働いてパンクラスと俺の間を止めている流れがあるな。もう、このケージに戻ることはない』と。あれからは好きだから格闘技を続けるという風にしていました。

3歳下の仲間、宮城友一がトップ戦線浮上を狙って頑張っている。教え子の当真桂直も頑張っている。その姿をサポートする立場で見ていて、彼らから刺激を受けつつもパンクラスに自分が戻るという風にはならなかったです」

──それでも、戻って来る気持ちになったのは?

「そんな時にRIZINの沖縄大会に声を掛けて頂き、ポンポンと2つ出て。結果は振るわなかったですけど、反響は大きかったです。僕がデビューして23年、パンクラス王になるということに拘り続けて──パンクラスで3階級のチャンピオンになっても得られなかった知名度を、RIZINで負けても得てしまう……。そこには自分のなかでも複雑な想いがあります。パンクラス、RIZINから声が掛かれば行こうかという想いはあっても、自分が試合に出たいと手を挙げることなかったです。

そうこうしているうちにパンクラスが30周年記念大会を開くようになった。今、現役で選手をしている人達のなかで1993年のパンクラス旗揚げを──ライブで観戦したわけじゃないですけどVHSのビデオでリアルに体感している人って、レジェンドの方々を除くともういないと思います。掌底、レガース、ヒールホールドが禁止になった──そんなパンクラスの歴史を体現し、語り継ぐことができる人間は自分しかいない。だから30周年記念大会で、一つ楔を打ちたい。『俺、まだここにいるよ』と……これが正しい表現方法か分からないですけど、今回の試合はハイブリッドレスリングをするつもりです」

──それこそ、その意味合いを理解できる選手たちが少なくなっていると思います。

「ですよね。MMA、総合格闘技を戦っていても僕の動きはハイブリッドレスリングです。それを今のパンクラスのファンの方に──『こんなヤツいたんだ』、『昔はこんなことをしていたんだ』というのを見てもらいたいというのがあります」

──フライ級で戦うというのは?

「もうフライ級でしか戦わないと思います。ストロー級の52キロで戦うには2カ月前から減量を始めて、1カ月前にはヘロヘロになっている。体は辛い、でも一生懸命に練習をする。翌日になってもキツイ。それをずっと続けていると、もう練習がしたくないと思うようになっていたんですよね。そこまでやっても北方選手に、僅差でもなんでもなく負けた。あそこまでやっても結果が出ず、宝物にしていたモノを奪われた。あの辛さを経験したことで、健康的に格闘技を戦おうというマインドに変わりました」

──そんな砂辺選手ですが、今回の試合前は以前のようにグランドスラムで調整をしていないそうですね。

「それは沖縄に、それだけの環境が整ったからです。あの頃、平良達郎がデビューをしていたのか、していないのか。沖縄にいると松根(良太)さん以外にチンチンにされることはない。なので強い練習相手を求めて横浜で合宿をさせてもらっていました。

今回も行こうかとも考えましたけど、沖縄でできるなと。特に達郎と肌を合わせると、毎回勉強になります。達郎は親身になって教えてくれますし。沖縄は凄く良い環境になったと言えます」

──逆に沖縄に練習にいく選手が増えています。

「そうなんですよ。松根さんが創った環境、そこで生まれた平良達郎の影響はデカいです」

──CROSS X LINEという自身のジムを持ち、THE BLACKBLET JAPANでのプロ練習に参加する。ただ修斗沖縄大会では沖縄勢同士が戦うことがあります。

「当真がTHE BLCKBELT JAPAN勢との試合が決まると、僕も練習にいくのは控えます。でも、もう旭那拳とのタイトルマッチ以外では交わらないので、当真も僕も週に2回お世話になっています」

──ところで5年間勝利から遠ざかり、44歳になった砂辺光久の力をどのように自己評価しているのでしょうか。

「なんか吹っ切れたんですよ、5年前に負けた時に。そして平良達郎がUFCと契約する前から、その成長振りを体感してきました。彼と触れることで、どんどん広がっているモノがあると感じています。

同時に最強を目指すことを辞めました。前はストロー級で一番になりたかった。でもパンクラスへの思い入れがあるので、他で戦うのではなくて『こっちに来いよ』という姿勢でした。それが最強でなく最高を目指すようになって……高山×ドン・フライ、あれって僕のなかでは最高なんです。プロとして凄く最高で。

ただ技術的に何か優れているということは一切ない。僕がこれからやらないといけないのは、技術を見せて何連勝をする……というのは難しいけど、勝った上で最高の作品を一つでも多く残すこと。残したいと思っています。

言ったらRIZINで前田吉朗とやった試合。あれってオジサン同士の総合格闘技じゃないですか。MMAが磨かれている時代に逆行したモノを見せて、最高だと思ってくれる人が多かった。あれほど強い人がいる場で、僕と吉朗が尖ったことをして下半期ベストバウトに選ばれた。人の心を動かす──そこに憧れを持ち続けてきました。1993年は僕にとってはUFCが始まった年ではなくて、パンクラスが始まった年です。それから、ずっとパンクラス、パンクラス、パンクラスで来ました。なので、これからはパンクラスにとって最高の作品を1つでも出していきたい」

──高山×フライは両者の共鳴が必要な殴り合いでしたが、前田選手は自身のIMMAF時代から積み上げてきたMMAをぶつけるために、共鳴どころか拒否をしてくることが予想されます。

「今までもそうなんです。田原しんぺー、室伏シンヤはMMAで僕に向かって来た。結果、田原しんぺーはパワーボム(腕十字をスラム)、室伏シンヤは喉輪落とし(ジャンピングガ―ド&ギロチンをスラム)でKOされました。プロレスラーの僕が、プロレスの技で勝った。修斗の人が修斗で戦い、パンクラシストがハイブリッドレスリングで勝っただけなんです。

前田選手は順調に結果を残せている選手ではないですが、辞めないで続けている。強いヤツらに揉まれてきた。どういう選手であっても、僕は自分の持っているパンクラスへの愛情であったり、ハイブリッドレスリングへの拘りを貫くつもりです。北方大地をジャーマンで投げたとか。試合がどうだったねとか、ゲームプランがどうだったではなくて、『アイツのアレ、面白かったね』というモノを一つでも多く創り出したいです」

──UFCが最高の舞台で、若いMMAファイターには最強を目指してほしい。何より、MMAは勝敗が絶対という姿勢を自分は持ち続けますが、砂辺選手に関しては、噛めば噛むほど味が出る「都こんぶ」のようになってほしいと思っています。

「僕のパンクラス30周年はまだ終わっていなくて。今回の試合に勝ったら、パンクラスの扉を開けた男──稲垣克臣(1993年9月21日のパンクラス旗揚げ戦、第1試合で鈴木みのると対戦)を引っ張り出したいと思います!!」

──その試合が実現するなら、ぜひリングでお願いします。

「そうですね、ロープエスケープ有りで」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

■Pancrase342 計量結果

<ストロー級暫定王者決定戦/5分5R>
黒澤亮平(52.15キロ)
リトル(52.05キロ)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(70.70キロ)
久米鷹介(70.70キロ)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(77.55キロ)
長岡弘樹(77.35キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(52.05キロ)
ホン・イェリン(51.40キロ)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(70.40キロ)
ホン・ソンチャン(70.00キロ)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(57.00キロ)
前田浩平(57.20キロ→57.10キロ)

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永(52.25キロ)
氏原魁星(52.10キロ)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(65.85キロ)
櫻井裕康(66.50キロ→66.10キロ)

<バンタム級/5分3R>
坂本瑞氣(61.35キロ)
谷内晴柾(61.25キロ)
<ネオブラッドT 2回戦 フライ級/5分3R>
饒平名知靖(56.65キロ)
名久井悠成(56.55キロ)

<ネオブラッドT 2回戦 フライ級/5分3R>
山崎蒼空(56.85キロ)
AXEL RYOTA(56.95キロ)

<フライ級/5分3R>
田中亮祐(56.35キロ)
齋藤桜貴(57.15キロ)

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【Pancrase342】長岡弘樹戦へ。柔道出身の剛腕、佐藤生虎「……次の試合も殴ります」

【写真】生虎(しょうご)という名前の由来は、「正午に生まれたことから当て字で……という説があります」とのことでした(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、翌29日に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase342の計量が行われ、出場選手全員がクリアした。明日の第10試合試合では佐藤生虎が長岡弘樹と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年プロデビュー以来3試合連続、1ラウンドKO勝ちをマークしている佐藤。しかも合計タイムは3分と、1ラウンド分にも至っていない。特に左ストレートを軸に戦っているが、もともとは柔道ベースだというから驚きだ。なぜ佐藤がこれまでに左ストレートで倒しまくるようになったのか。その秘密をひも解く。豪快なKOの裏には、試合スタイルからは想像できない佐藤の性格が関係していた(※取材は4月24日に行われた)。


――MMAPLANETでは初のインタビューとなりますが、宜しくお願いいたします。

「……、……」

――すみません、ちょっと音声が小さいようですね。

「(マイクを口に近づけて)聞こえますでしょうか?」

――ありがとうございます。聞こえました。もしかして今は職場ですか。

「はい、そうです」

――もしかして小さな声で喋らないとか……。

「そんなことはないのですが――ちょっと周りから見られています(笑)。でも大丈夫です。すみません」

――いえ、職場でインタビューを行わせていただき、ありがとうございます。会社の方にも宜しくお伝えください。

「アハハハ、分かりました(笑)」

――改めて、プロデビュー以来3試合で合計3分ほどしか戦っていない佐藤選手です。

「えっ、そんなに短いですか」

――これまでのKOタイムが1分1秒、35秒、1分22秒ですから、正確には2分58秒です。ご本人としては意識していないのですか。

「そうですね。まぁ、たまたまというか……」

――あれだけ左ストレートを軸に戦っていて、「たまたま」ではないでしょう(笑)。

「いや、もう必死に戦っているだけで(苦笑)。自分でもよく説明できなくて――喋るのも下手なので、すみません」

――いえいえ。あれだけの剛腕っぷりを見せていながら、ベースは柔道なのですよね。

「柔道は10歳から28歳までやっていました。もともと兄が柔道をやっていたので、僕も同じ町道場に入れられて。28歳の時に柔道を辞めて、MMAを始めました」

――28歳というと大学を卒業してから、どこか企業で柔道をやっていたのでしょうか。

「いえ、警察です」

――警察ですか! 大学までの優勝実績などは……。

「特に無かったです。高校の時に県大会で優勝したり、大学も全国大会に出たぐらいで。そこから警察の柔道部に入りました。ずっとMMAは好きで、大学を卒業した時点で柔道を続けるか、MMAを始めるかは一度考えました」

――そこで柔道を続けた理由は何だったのでしょうか。

「……母の反対ですね(苦笑)。今もMMAをやることは反対されています。でも警察の柔道部って定員があり、毎年誰かが引退して誰かが入るということが繰り返されるんです。柔道部の先生から『今年で引退してほしい』と告げられて。柔道部にいられないなら警察にいる理由もないので辞めました」

――柔道部を辞めたとしても、警察には残ることはできるわけですよね。

「はい。もともとMMAをやりたくて、ずっと柔道を続ける気持ちはなかったんです。だから先生から告げられた時に踏ん切りがついたといいますか。ちょうどコロナ禍で試合もできない時期でしたし」

――では警察を退職して、すぐにMMAを始めたのですか。

「MMAを始めようと思ってジムを探した時、自分が柔道出身なので組み技が強いパラエストラ松戸(現THE BLACKBELT JAPAN)に入りました。そのあと去年の3月に、講道館の柔道クラブ時代の先輩である中村K太郎さんと宮澤元樹さんがいる、ユナイテッドジムに移籍してプロデビューしました」

――なるほど。2022年にパンクラスのアマチュア全日本を制してプロデビューに至るわけですが、当時から今のように左をバシバシ当てていたのでしょうか。

「いえ、最初はとにかく組みついていました。それがアマチュア全日本の時に、減量で水抜きしすぎてヘロヘロになってしまい、試合では組めない――スタミナがもたないと思ったんです。それで殴りに行ったら『当たるなぁ』という感じで」

――減量ミスから生まれた左ストレート! 最初に仰った「たまたま」というのは、そういう意味だったのですね。

「アハハハ、そうなんです。自分自身でもグラップラーだと思っていましたけど」

――結果、プロデビュー以降はストライカーで行くと。プロの3試合はほぼ組みに行っていません。それはまだ組みの実力……つまり本当の力を隠しているということではないですか。

「いや、それはないです」

――ハッキリと否定しましたね(笑)。

「もう本当に、いつも限界で。毎試合ギリギリの状態でやっています」

――確かに1戦目と2戦目は、とにかく左を振り回している感もありました。しかし3戦目の川中戦は完全に左ストレートを軸に戦うように進化していたように思います。相手の頭の位置を見ながら、左ストレートを急所に叩きこんでいくという。

「ありがとうございます。でも、それも意識したことはなくて……。ただ、今はボクシングで日本と東洋太平洋のチャンピオンだった柴田明雄さんの指導を受けて、打ち方と位置取りは変わってきていると思います。前回の試合は、とにかく相手の左側に回ろうと柴田さんから言われていて――相手との距離、自分の位置については考えるようになりました」

――なるほど。川中選手をKOしてパンクラスのウェルター級5位にランクインしました。そして次は大ベテランの長岡戦で、この試合をクリアすればベルト挑戦も射程圏内に入っくると思います。

「ベルトは意識していますが……う~ん、自分が上がってきているという実感はないですね。次の試合も不安しかないですし(苦笑)」

――浮かれているよりは良いと思いますが、それにしても自信のあるコメントは出て来ないですね。

「長岡選手はキャリアも凄くて、削り合う試合になると思いますし――引き出しの要素も全て、僕が負けていますからね。試合になると、いつも不安しかないです」

――その不安は、どのように解消するのですか。

「ケージに入るまで不安ですし、ケージに入っても頭が真っ白になって。あとは『やるしかない』という気持ちになって試合をするだけです。自分がやらないと、やられてしまう。その気持ちが一番大きいですね。

――では次の長岡戦、どのような試合をしたいですか。

「……次の試合も殴ります。長岡選手って打たれ強いと思うんですけど、それでも殴ります」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後1時30分~U-NEXT

■Pancrase342 計量結果

<ストロー級暫定王者決定戦/5分5R>
黒澤亮平(52.15キロ)
リトル(52.05キロ)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(70.70キロ)
久米鷹介(70.70キロ)

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(77.55キロ)
長岡弘樹(77.35キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(52.05キロ)
ホン・イェリン(51.40キロ)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(70.40キロ)
ホン・ソンチャン(70.00キロ)

<フライ級/5分3R>
砂辺光久(57.00キロ)
前田浩平(57.20キロ→57.10キロ)

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永(52.25キロ)
氏原魁星(52.10キロ)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(65.85キロ)
櫻井裕康(66.50キロ→66.10キロ)

<バンタム級/5分3R>
坂本瑞氣(61.35キロ)
谷内晴柾(61.25キロ)
<ネオブラッドT 2回戦 フライ級/5分3R>
饒平名知靖(56.65キロ)
名久井悠成(56.55キロ)

<ネオブラッドT 2回戦 フライ級/5分3R>
山崎蒼空(56.85キロ)
AXEL RYOTA(56.95キロ)

<フライ級/5分3R>
田中亮祐(56.35キロ)
齋藤桜貴(57.15キロ)

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【ONE FF39】MMA早熟時代の象徴、韓国のチョ・ジョンゴン=17歳がONEルンピニー2戦目、初勝利を目指す

【写真】ジオゴ・ヘイス以上にベイビーフェイス、いや童顔でも当然――17歳のチョ・ジョンゴン(C) MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fight39に韓国の高校生MMAファイター、チョ・ジョンゴンが出場する。
Text by Manabu Takashima

17歳、空手出身のチョ・ジョンゴンにとって今回は2度目のルンピニーでのファイトとなる。


昨年6月にAngel’s FCでプロデビューを果たしたチョ・ジョンゴンは、空手ベースの打撃を武器にプロ2戦目に後ろ回し蹴りでKO勝ちを収め、今年8月のHEATとの対抗戦ではAXEL RYOTAをスピニングバックフィストで破っている。

HEATとの対抗戦出場時点で2勝1敗1分けだったチョ・ジョンゴンは、日本での勝利で貯金を2つにすると1カ月後の9月15日にONE FFデビューを果たす。

しかし、イスマイル・カーンに3R1分10秒RNCで下り、キャリア2敗目を喫した。以前、ONEではWarrior Seriesのトライアウトで高橋誠が18歳という年齢が理由で契約を勝ち取ることができなかったが、故ヴィクトリア・リーの例を見るまでもなく、このチョ・ジョンゴンも含め18歳以下云々は適用されなくなったようだ。

閑話休題――この時点で海外に活躍の場を求める必要はなく、国内でもキャリアを積めるという声は韓国内にもある。同時にK-MMA界も早熟傾向が目立ち、各プロモーションのタイトルマッチにキャリア5戦前後の選手が出てくることも少なくない。

北米でいえばLFAもキャリア10戦を越える選手の方が逆に目立つような流れもある。ラウル・ロサスJrのUFCとの契約にも見られるように低年齢、早熟がトレンドになりつつあるMMA界にあってもチョ・ジョンゴンのように17歳で海外でキャリアを積むのは余り例がない。

いずれにせよ、力がなければ跳ね返されるのが、このスポーツ。キャリア3戦目のモイセス・イロゴンとのマッチアップは、等身大の対戦相手ということもありチョ・ジョンゴンの真価が――17歳にして――問われることとなる。

■放送予定
11月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ONE公式YouTubeチャンネル

■ONE FF39対戦カード

<ムエタイ142ポンド契約/3分3R>
コンクライ・エニームエタイ(タイ)
ソナー・セン(トルコ)

<ムエタイ130ポンド契約/3分3R>
ET・ティーデ(タイ)
モンコルゲーウ・ソーソンマイ(タイ)

<ムエタイ138ポンド契約/3分3R>
ダーキーノッカオ・コーモー11(タイ)
ジャック・アピチャットムエタイ(タイ)

<ムエタイ112ポンド契約/3分3R>
ロンチョンラッキー・バンターン(タイ)
ペターケー・キッチャムローン(タイ)

<ムエタイ120ポンド契約/3分3R>
アムワイデットウォー・ワンタウィー(タイ)
ペットラー・ミューウーデン(タイ)

<ムエタイ146ポンド/3分3R>
ファビオ・ヘイス(ポルトガル)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ディトリルックアン・オートムムエタイ(タイ)
アブドゥラ・ジェイコフ(ロシア)

<ムエタイ127ポンド契約/3分3R>
ロンジュン・パセサイシーイ(タイ)
キャリム・ダウ(フランス)

<ムエタイ143ポンド契約/3分3R>
マーシン・カオラックムエタイ(タイ)
パトリック・サナ(ハンガリー)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ルーカス・ガブリエル(ブラジル)
クルバナリ・イサベコフ(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
モイセス・イロゴン(フィリピン)
チョ・ジョンゴン(韓国)

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AXEL RYOTA MMA MMAPLANET o RYO キック チョ・ジュンゴン

【HEAT52xAngel’s FC27】残り1秒、17歳チョ・ジョンゴンがRYOTAを右スピニングバックフィストで沈める

【写真】追ってくるAXEL RYOTAに、下がりながら右スピニングバックフィストを決めたチョ・ジュンゴン。ワンダーボーイすぎる(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
Def.3R4分59秒 by TKO
AXEL RYOTA(日本)

サウスポーのチョ・ジュンゴンに対し、RYOTAが左右のローで詰めていく。チョ・ジュンゴンはRYOTAの右ミドルをヒジでブロックし、左ミドルを当てた。チョ・ジュンゴンが右カーフックを当てては距離を取るように。RYOTAが組んでチョ・ジュンゴンをケージに押し込む。チョ・ジュンゴンが左腕を差し込んだあとに離れた。チョ・ジュンゴンは距離を取ると右カーフキックを連続で当てる。

両者のパンチが交錯するなか、チョ・ジュンゴンのコンパクトな左右フックがRYOTAの顔面をかすめる。RYOTAも右ストレートを狙う。チョ・ジュンゴンの右カーフキックを受けたRYOTAがバランスを崩した。組んだRYOTAが右のオーバーフックからチョ・ジュンゴンをケージに押し込むも、ヒザ蹴りがローブローとなって試合が中断された。

再開後、チョ・ジュンゴンが左インローを見せる。RYOTAも右カーフを返した。チョ・ジュンゴンにケージを背負わせたRYOTAが左フックを当てたが、チョ・ジュンゴンも左ストレートを返す。残り1分でRYOTAが組もうとしたところで、チョ・ジュンゴンの左インローがヒット。押し込まれながら右に動いて離れたチョ・ジュンゴンがローと左フックを当て、ニータップで尻もちを着かせた。立ち上がったRYOTAのダブルレッグをスプロールしたチョ・ジュンゴンが最後にも右カーフを当てている。

2R、チョ・ジュンゴンが左右のローを連打。RYOTAが飛び込むもチョ・ジュンゴンがスプロール。一旦距離を置いてRYOTAがニータップで組みついてドライブしたが、すぐにチョ・ジュンゴンが立ち上がり、差し返してケージ際から脱出する。チョ・ジュンゴンがオーソドックスにスイッチし、右カーフと左ミドルを散らす。RYOTAは顔を背けながら組みついてしまう。離れたチョ・ジュンゴンの右カーフが当たり、右ストレートを顔面に突き刺した。

前に出て来るRYOTAに対し、チョ・ジュンゴンがローを連続で当てる。組みついたRYOTAを突き放し、背中を着けた相手にローを打ち込んだ。ブレイク後、スタンドではサークリングしながらローを狙うチョ・ジュンゴンが、飛び込んできたRYOTAにカウンターで左フックを当てた。打ち合いの中、チョ・ジュンゴンがフック、スピニングバックフィストを当てる。倒れたRYOTAがスクランブルを狙うも、チョ・ジュンゴンがガブってダースチョークへ。

これは極まらずスタンドに戻ると、打ち合いからRYOTAが組みついたが、チョ・ジュンゴンが体勢を入れ替えてRYOTAをケージに押し込んでいった。

最終回、チョ・ジュンゴンが左ミドルから右ストレートを当てた。カーフを受けたRYOTAが飛び込むも、組みつくことはできない。スタンドではチョ・ジュンゴンの左フックがクリーンヒットした。さらに右ストレートから左フックを強振する。再び距離を取ったチョ・ジュンゴンが右カーフキックを当てる。RYOTAは組みついても体勢を入れ替えられてしまう。離れるとパンチの連打で攻め立てるチョ・ジュンゴンが、RYOTAのダブルレッグをスプロールし、立ち上がり際にヒザを突き上げた。

疲労とカーフのダメージか、動きが落ちたRYOTAに対しチョ・ジュンゴンはサークリングしながら打撃を返す。組みつくRYOTA。チョ・ジュンゴンは両腕を差し上げて反転、離れ際に右ヒジを打ち込む。RYOTAはシングルレッグで組んでケージに押し込むも、やはり離れたチョ・ジュンゴンがロー、さらに右アッパーを突き上げた。カウンターのパンチを当てながらダブルレッグでRYOTAをこかす。立ち上がった両者、試合終了直前にチョ・ジュンゴンの下がりながらの右スピニングバックフィストが炸裂し、RYOTAをマットに沈めた。

試合時間残り1秒--まさかのKO劇に。17歳のチョ・ジュンゴン、とにかく末恐ろしい。


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