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45 AB F1 MMA o   キック フランシス・ガヌー ボクシング

3月9日サウジアラビアでアンソニー・ジョシュアとフランシス・ガヌーが対戦

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 3月9日にサウジアラビアのリヤドで元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者のアンソニー・ジョシュア vs. フランシス・ガヌーが行われるとのこと。サウジアラビアエンターテイメント総局のトゥルキ・アラルシク会長がアリエル・ヘルワニ記者を通じて発表しています。試合は10回戦で行われ、今月末にロンドンで記者会見が開かれる予定だそうです。

 ガヌーは10月28日にタイソン・フューリーと対戦しスプリットデシジョンで敗れていますが、プロボクシングデビュー戦で現世界ヘビー級王者のフューリー相手にダウンを奪い微妙な判定まで持ち込んだことから実力が高く評価され、戦績0勝1敗であるにも関わらずWBC世界ヘビー級ランキングでいきなり10位にランクインしています。

アンソニー・ジョシュア(Wikipedia)

 アンソニー・ジョシュアについてはこちらを参照。


 ガヌーはXでこんなコメントをしています。続きを読む・・・
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45 AB DEEP IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase Blood01 ROAD FC キム・サンウォン クォン・アソル パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 三宅輝砂 中村晃司 前田吉朗 名田英平 岩本達彦 松井斗輝 櫻井裕康 秋葉太樹 若林耕平 高島俊哉

【Pancrase Blood01】パンクラス単独大阪大会で、エグい崖っぷちフライ級対決=松井✖秋葉等決定!!

【写真】関西のファイターが、ホームで戦える大会がパンクラスに戻ってきた(C)MMAPLANET

5日(金)、パンクラスより2月18日(日)大阪市住吉区の住吉区民センターでPancrase Blood01の開催とカードの第一弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

2022年4月の前田吉朗引退興行以来のパンクラス大阪大会。同大会はDEEPと共催だったためにパンクラスの名の下、大阪でイベントを行うのは2021年7月以来となる。とはいえ、ここも大阪大会恒例のDEEPと二部制が敷かれており、単独大会は実に2019年7月から数えて4年7カ月振りとなる。

DEEPとの協調路線を採らないパンクラス大阪大会は、ナンバーシリーズでなくBloodというイベント名を持ち、まずは4試合がアナウンスされた。


秋葉太樹✖松井斗輝のフライ級戦は、互いにIMMAF世界王者からプロデビューしたムハンマド・サロハイディノフに敗れた者同士の再起戦、なかなかエグいマッチアップといえよう。

寝技の切れには確実な進歩が見られる秋葉だが、それがなかなか勝利に結びついていない。対して松井はサロハイディノフのテイクダウンに屈した形で、打撃主体のファイトを貫くことができずプロ初黒星を喫した。

今回の対戦は、そのサロハイディノフが決定的な強さを見せるテイクダウンの前後の局面が勝負を分けることになるだとう。つまりはスタンドの打撃と、寝技だ。一発のある秋葉の打撃だが、コンビネーションとステップを考えると松井に分がある。

対して、松井は寝技で極めへの確かな対応力が求められる。現代MMAでは打撃は付き合う必要があり、寝技は回避すれば良い。そんな裁定基準を考えると、秋葉の方がランクは上でも、前戦で躓いたとはいえ分は松井にあるアッチアップといえる。

再起戦といえば11月大会でキム・サンウォンとの日韓戦に敗れた名田英平が、同じ大会で櫻井裕康にRNCを勝利した三宅輝砂と戦うフェザー級マッチ。タイトル戦線に踏みとどまるという意味では、後がない両者の顔合わせとなる。

3連勝を狙う高島俊哉と3連勝中の若林耕平のストロー級戦は、前者はノーランカーで後者はランク1位。空位のベルトへの距離が明白に違う格差ファイトと捉えることもできる。

それ故に首都圏での大会へのオファーがある若林としては、絶対負けられない地元関西での戦いだ。またフェザー級では2022年12月にRoad FCでクォン・アソルにリベンジを許さなかった中村晃司と、パンクラス&DEEPで3連敗とベルトから遠ざかった岩本達彦の試合も決まった。タイトルに近づいてから、坂道を下るように黒星が続いた岩本にとって、キャリアを賭けたサバイバル色が強い一戦となる。

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45 K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE165 キック スーパーレック・キアトモー9 ダニエル・ウィリアムス ボクシング ルンピニー 武尊

【ONE165】ロッタン負傷欠場でスーパーレック×武尊が決定!もう一つのドリームマッチが実現

【写真】ロッタン戦消滅は残念だが、スーパーレック×武尊の王座戦も夢の対戦だ(C)ONE

1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165」で予定されていたロッタン・ジットムアンノン×武尊がロッタンの怪我により消滅。スーパーレック・キアトモー9と武尊によるONEキックボクシング世界フライ級(61.2キロ)タイトルマッチが決まった。
Text by Takumi Nakamura

年末年始に一部でロッタンの負傷が報道されていたが、5日にロッタンの負傷欠場が正式に決定。ロッタン本人が自身のInstagramにて診断書と共にトレーニング中に左手を負傷したことを明かした。ロッタンの代役に決まったのがONEキックボクシング世界フライ級王者のスーパーレックで、武尊との一戦はONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチとして行われる。


スーパーレックは1月13日ONE Fight Night 18でエリアス・マムーディとのONEキックボクシング世界フライ級タイトルマッチを控えていたが、ONE日本大会に出場がスライドし、武尊の挑戦を受ける形になった。なおマムーディには負傷欠場の報道もあり、ONE Fight Night 18でのスーパーレック×マムーディは中止になると思われる。

ロッタン×武尊は消滅となったものの、スーパーレック×武尊はそれに匹敵するドリームマッチだ。スーパーレックは元ルンピニースタジアム認定スーパーフライ級(52.1キロ)&バンタム級(53.5キロ)王者で、2019年5月からONEに参戦。2023年1月に武尊ともK-1で対戦したダニエル・ピュータスに判定勝利し、ONEキックボクシング世界フライ級王座に就いた。

3月にダニエル・ウィリアムスの挑戦を退けると、それ以降はMMAグローブのムエタイルールの試合に臨み、ナビル・アナンとタギール・カリロフに連勝。9月にはロッタンの持つムエタイルールのタイトルに挑戦する予定だったが、公式計量で規定体重135ポンド(61.2キロ)を5ポンド(2.27キロ)オーバーしたためノンタイトル戦で対戦し、ロッタンから勝利を収めている。

パンチ&ローの近距離で打ち合うロッタンと違い、スーパーレックは蹴り技=前蹴り・右ミドル・右ローで試合を組み立て、ロッタンよりも距離が遠い。武尊にとっては相性的にロッタンよりも攻略が難しい相手との対戦になったとも言える。

なお対戦カード変更に伴い、大会タイトルは「ONE 165: Superlek vs. Takeru」に変更となる。ONEから届いたスーパーレック、武尊、ロッタンのコメントは以下の通り。

スーパーレック・キアトモー9
「1月28日に武尊と戦うことになりました。日本で試合ができることをとても嬉しく思います。武尊の母国で彼に勝つことが楽しみです。そのためにベストを尽くします!ファンの皆さん、1月28日は僕の試合を観に来てください。最高の自分を見せます。武尊!28日に会いましょう!」

武尊
「スーパーレック選手もONEの中でロッタン選手と同じくらい戦いたかった選手だったので戦えることはすごく嬉しいです。 しかもONEデビュー戦でチャンピオンとタイトルマッチをやらせてもらえるというのは、今までの僕の実績を評価してくれたということだと思うのですごく嬉しいし光栄です。ずっとロッタン選手と戦うために 長期間準備してきたので 悔しい気持ちはありますが、今はスーパーレック選手に勝って必ずチャンピオンになることだけを考えて集中しています。相手は変わりましたがONEの世界タイトルマッチということで、この試合に勝つことで世界に日本格闘技界の強さを証明することが出来るので、変わらず応援してもらえたら嬉しいです!」

ロッタン・ジットムアンノン
「この試合に向けてのトレーニング中に負傷してしまいました。この試合を楽しみにしていたファンの皆さん、対戦相手の武尊には申し訳ない気持ちです。早く怪我を治して、また皆さんに試合を見せます。楽しみにしていてください。」

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45 AB Brave CF IMMAF MGL-1FC20 MMA MMAPLANET o   エンフトルガ・ガンボルド オトゴンバートル・ボルドバートル サブリナ・ソウザ ダギースレン・チャグナードルジ トゥルバヤル・フレルバートル ナムナンバヤル・トール ハタンバータル・フーヘンフー パンクラス ムハマド・モカエフ ムハンマド・サロハイディノフ ムンフジャルガル・バットスフ ラマザン・ギチノフ 中村倫也

【MGL-1FC20】計量終了 Must Check!! 草原のモカエフ?!=オトゴンバートル&蒙古の拳=エンフトルガ

【写真】プロデビュー戦、どのようなパフォーマンスを見せることができるか──オトゴンバートル・ボルドバートル(C)MGL-1FC

6日(土・現地時間)にモンゴルはウランバートルのオムニクラブで開催されるMGL-1FC20の計量が5日(金・同)に行われた。ここではメインのMGL-1 FCライト級王座決定戦=ハタンバータル・フーヘンフー✖ナムナンバヤル・トール戦以外のマッチアップに焦点を当てたい。
Text by Manabu Takashima

昨年はナンバーシリーズが1大会、育成のFN大会も1大会の開催だったMGL-1FCだけに、連続出場を果たす選手も少なくない。バンタム級のムンフジャルガル・バットスフ、ライト級のエンフトルガ・ガンボルドはその昨年の2大会でいずれも勝利を飾っている。


なかでもエンフトルガは15秒、そして2R1分12秒と連続KO勝ちで、MVP的な活躍でデビュー以来のレコードを3勝1敗としている。

今大会でエンフトルガは1年前にフェザー級王座決定戦でダギースレン・チャグナードルジに敗れたトゥルバヤル・フレルバートルと戦う。

体格差はあるが、いわば格上の相手へのチャレンジだけに勝てばモンゴル国内での大きなステップアップとなるエンフトルガ、勝敗と当然として豪腕スタイルに幅を持たせているのか、それともより特化しているのかにも注目したい。

さらに今大会でデビュー戦を戦いファイターのなかにも、見逃せない選手がいる。それがフライ級のオトゴンバートル・ボルドバートルだ。

オトコンバートルは2022年のIMMAFアジア大会(シニアの部ではタジキスタン代表、現在はパンクラスで活躍中のムハンマド・サロハイディノフ。BRAVE CFで新人離れした強さを見せるラマザン・ギチノフ、ベラルーシでキャリアを順調に積み上げるスルタン・オマロフ、女子でもファビオラ・シウバ、サブリナ・ソウザというバーレーン国籍を持つダゲスタン&ブラジル人ファイターが優勝している)ジュニアの部フライ級で銀メダルを獲得しており、今回はツォグトゲレル・ニャムゲレルと初陣対決となる。

昨年11月にIMMAF世界大会に出場予定もビザの発行が間に合わず断念したオトコンバートルは、これを機にプロでの活躍に切り替えた。この他、2023年にはどのような組織による大会か詳細は不明だが、アジアMMA選手権優勝という実績を持つ。そのオトコンバートルは昨年5月に中村倫也がモンゴルを訪れた際に、シャンダスMMAでレスリングのスパーリングをしており、相当な意気込みもって立ち向かっていた。

負けん気と確かなレスリング能力を誇り、ノーアームギロチンなどサブミッションも使いこなすオトコンバートルは、草原のムハマド・モカエフというべきポテンシャルを持っているのか──デビュー戦から要チェックが必要だ。


■ MGL-1FC20対戦カード

<MGL-1 FCライト級王座決定戦/5分5R>
ハタンバータル・フーヘンフー(モンゴル)
ナムナンバヤル・トール(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
トゥルバヤル・フレルバートル(モンゴル)
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ムンフジャルガル・バットスフ(モンゴル)
トゥウシントゥグルドゥル・ダシドルジ(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ジャンチウニャンボー・バットチョローン(モンゴル)
ハグワスレン・ツォグトサイハン(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
アルタンスフ・オルズウォイ(モンゴル)
アンフバヤル・チョローンバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
スフバット・オトゴンスレン(モンゴル)
エンフアムガラン・エルデネトール(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
ツォグトゲレル・ニャムゲレル(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
オーガンバヤル・プレウスレン(モンゴル)
ムンフウィルス・オトゴンスフ(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
ムルン・ボルドバートル(モンゴル)
エルムーン・バヤスガラン(モンゴル)

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45 AB News o ONE ONE Championship   セイジ・ノースカット ブログ

1.28『ONE 165』有明アリーナ大会、ロッタン左手負傷により武尊の対戦相手がスーパーレックとのフライ級タイトルマッチに変更

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1.28 ONE Championship 有明アリーナ大会でロッタン・ジットムアンノン vs. 武尊、青木真也 vs. セイジ・ノースカット(2023年11月30日)

 こちらの続報。


 ONE Championshipが1月28日に有明アリーナで開催する『ONE 165』で武尊と対戦予定だったロッタン・ジットムアンノンが負傷欠場、代わりにONEフライ級王者であるスーパーレック・キャットムーカオとのタイトルマッチを行うことを発表。ロッタンは年末から左手負傷の噂がありましたが、本人が練習中に負傷したことを認めています。

 スーパーレックは体重超過によるキャッチウェイトとはいえロッタンと対戦して判定勝ちを収めており現在10連勝中。むしろ厳しい対戦相手となりました。


 これに対し武尊はXでこんなコメントをしています。続きを読む・・・
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【ONE】ロッタンが怪我で欠場 武尊vsスーパーレックのフライ級キックボクシング世界タイトルマッチに変更

271: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/01/05(金) 13:45:24.58 ID:9f5Fn79S0
ロッタン怪我で欠場


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45 AB ABEMA F1 K-1 LFA MMA MMAPLANET o RIZIN Special UFC   キック コナー・マクレガー ヘンリ・ホーフト ボクシング 佐藤天 岡見勇信

【Special】ヘンリ・ホーフトに聞く、日米の違い─01─「なぜ、新人が10度の世界王者と戦えるんだ」

【写真】キックボクシングは当然として、F1のみならずあらゆるオートスポーツ。そしてサッカーにも精通するホーフト。MMA界で成功を掴むためには、他の世界のことも知る必要があることを再確認させられた (C)MMAPLANET

昨年末、MMA界を代表するプロフェッショナルファイター集団=キルクリフFCの総帥ヘンリ・ホーフトが来日し、3度に渡りセミナーを行った。オランダ・キックボクシング界の重量級で飛びぬけた技術力を誇ったホーフトは、北米に渡りMMAファイターのコーチをするようになると、指導力だけでなく将来性を見越したビジネスセンスを発揮し、ジムにネーミングライツを採用した巨大なMMAファクトリーを持つようになった。
Text by Manabu Takashima

世界中からMMAの頂点を目指し、ファイターが集う場の率いるホーフトの来日目的は自身の知識を日本のMMA界の住民と共有し、日本人ファイターがより米国で活躍できるようストラクチャー創りの一歩を示すこと。そんな彼はネーミングライツ使用は終わったが、今もビジネスパートナーである医療機関=サンフォードとの連携で、LFAのサンフォード・ペンタゴン大会を事実上買い興行で年に2度プロモートしている。自らの名を冠としたイベントでもなく、そこまで活動の領域を広げるのは選手の正しい育成こそがファイト・ビジネスにもっとも重要だという想いがあるからだった。


――ヘンリ。改めてですが、今回の来日の目的を説明していただけますか。

「実はもう何カ月間も日本に行きたいと、タカシ(佐藤天)と話していたんだ。ホリデーで訪れるんだけど、ホリデーだけにとどめたくないってね。

そうだね……私は今になっても、なぜMMAで日本人のスターが育たないのか原因が分からないでいる。確かにタツロー・タイラのような才能のある選手が現れてきた。でも、多くのタレントが埋もれている……。ただし、日本の格闘技イベントに関してはK-1時代から思って来たことがあるんだ」

──というのは?

「K-1ではデビューしたての日本人選手をしっかりと育てることなく、オランダのチャンピオンたちと戦わせていた。若い選手をデビュー直後に外国人選手と戦わせるなんて、やってはいけないことだ。ムサシ(武蔵)のような経験のないファイターをピーター・アーツと戦わせていた。なぜ、新人が10度の世界王者と戦えるんだ。全くもって不公平だ。

実際ピーター自身が言っていたよ。『俺は日本人選手と戦いたくない』とね。キックボクシングとMMAは技術的にも違うが、大晦日のRIZINを観戦させてもらったけど、なぜ2戦や3戦しか経験がない選手が、あの舞台で戦っているんだ? なぜ、もっと経験を積まさないのか。カビブ・ヌルマゴメドフやコナー・マクレガーだって、デビュー直後に経験の差があるファイターと試合をしていれば、今のようになっていない。ああいうことをしていると、才能を殺すことになる。

だから、あのようなカードは米国のMMAでは絶対に起こり得ない。私が学んだキックボクシングは日本の極真から誕生したモノだ。オランダの格闘技界の人間は、もの凄く日本を尊敬し、その伝統を重んじている。

米国はそうじゃない。全く違う。だから米国でダッチ・キックボクシングと呼ばれると、『オランダ人は日本のキックボクシングを学んだ』といつも口にしている。オランダのキック界のパイオニアは、キックボクシングをクロサキ(黒崎健時)から教わった。オランダのキックの背景には、常に伝統が存在している。だから、オランダのキックのジムでは今も『押忍』という言葉が残っている。

そうだね、今回はホリデーだけでもなく、セミナーを開いて何か日本の役に立ちたいと思ったんだ。日本のキックボクシングから生まれたオランダのキックボクシング、その技術を知りたいとセミナーにやってくる人達に、私の知識を共有したいと思った。セミナーで儲けようということではない。米国のジム・ビジネスで、十分に稼げている。日本で何が行われているのかを、この目で見ること。そして、普段と何か違う指導をすることで、日本のタレントが何かを得ることができるのではないかと思ってやってきたんだ。

実際にセミナーで選手を指導するだけでなく、コーチたちがどのような考えを持ち、指導をしているのか。その辺りをミーティングをして、知ることができて良かった。そんな自分の来日を支えてくれたABEMAに感謝している。我々のような米国のビッグジムと協力関係を結ぶことで、日本人選手のキャリアアップに関して、現状とは違う道筋を見つけることができるのではないかと思っている。

このスポーツをより良いモノにするために選手やチーム、コーチたちと交流の場を持て色々な人達で出会えた。素晴らし滞在になったよ。サトーもいるし、これから少しでも日本人選手が米国で活躍できるようになり、またコーチ達が米国を訪れて米国のMMAを知る一歩になってくれれば嬉しい限りだよ」

──3度セミナーを開かれましたね。

2度目のセミナーはEXFIGHTで行われた(C)TAKASHI SATO

「そうだね。サトーが関係している人達のところで、ABEMAの協力もあってセミナーをやらせてもらった。2日目のセミナーにはオカミ(岡見勇信)も来てくれたよ」

佐藤天 1度目はニック(末永)さんの借りている施設でセミナーをさせてもらいました。

「レンタルしているスペースだったよね。15人ぐらい参加したけど、凄く興味深かった。米国でセミナーといえば、有名なファイターを見たいからっていうような感覚なんだ。トレーナーのセミナーなんてない。有名なファイターを育てた指導者やジムの人間には、興味を持たない。ただ名声だけを追いかけているのが、米国のセミナーなんだよ。

私は指導者として日本の練習に興味があるし、その背景に存在する日本の文化に興味を持っている。セミナーを受講してくれた皆が、より競争力のある選手になりたいと内面から思ってくれると嬉しい」

──そんな日本の競技者に対して、ヘンリから見て改善が必要な部分はありましたか。

「そうだね……。それが皆の素晴らしい点でもあるけど、相手を尊重し過ぎているきらいがある。私もワイフも、だからこそ日本の皆のことが大好きなんだけど、試合になってもその傾向が強すぎると思う。UFC、MMAは戦いなんだ。ファイティングはスポーツではない。ファイトはファイトだ。相手を尊敬する気持ちは、ファイトが終わってから持てば良い。そのメンタル面だね、変わる必要があるのは」

──日本人でもキック系の選手はMMAやグラップリングの選手よりも、ファイターであり喧嘩ができる人が多いかと思います。

「喧嘩ができてもしょうがない。ファイトとブロウルは違う。礼儀は必要だ。戦いが終って握手をしない選手のことは、私も好きではない。でもケージの中で良い人である必要はないということなんだ。人々を尊敬する姿勢を持つ。それが日本人の良さだよ。そのメンタリティを捨てる必要はない。

ただし、ケージの中では相手をぶちのめしベストファイターになるために戦う必要がある。私達のジムは、プロフェッショナルしかいない。ベストになるために練習している。より競争力をつけるためにね。強くなって、スーパースターになるためにファイターは厳しいトレーニングを日夜続けている。

彼らを率いる私も、どこかに……日本でも良い──最高のトレーナーがいて、最高のジムがあるなら見学して、指導者と言葉を交わしたい。それが我々、キルクリフFCのメンタリティだ。喧嘩なんかする必要はない。相手を尊敬する気持ちは必要だ。ただし、それはケージの外での話だ。

ファイターを強くするにはファイターが正しくあるだけでなく、コーチが正しくあり、ジムが正しくあり、オーガナイザーによる正しいマッチメイクが必要なんだ。力の差が明らかにある試合を組んではならない。このスポーツを日本で普及させるためには、そういうことをしていてはダメだ。目の前のことに捉われるのではなく、将来のビジョンを持たなければならない。オーガナイザーは次の10年を考えてイベントを行う必要がある」

──セミナーを行うだけでは、その全てが解決するとは思えません。ただし、貴重な一歩になったと思います。と同時に日本を何とかしたいというヘンリにとって、今回最も伝えたいことは何だったのでしょうか。

「自分のことを単なるジムのトレーナーだけだとは思っていない。私は先生だ。先生の仕事は教えること。それが私の人生でもある。今回の訪日でも、私の知識を皆にシェアしたいと思っていた。そして、その場があることで私も学ぶことができる。私の考えを伝え、その反応で得るものがあるんだ」

<この項、続く>


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45 AB ABEMA Black Combat LFA MGL-1FC20 MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC TOP BRIGHTS UFC UFN アンソニー・ペティス エンフトルガ・ガンボルド キック ジャダンバ・ナラントンガラグ テムーレン・アルギルマー トゥルバヤル・フレルバートル トルガバット・ウルズィージャルガル ナムナンバヤル・トール ナモーンゲレル・アムガランバートル ハタンバータル・フーヘンフー プレウ・オトゴンジャルガル ボクシング ムンフジャルガル・バットスフ ルンピニー 佐々木信治

【MGL-1FC20】2024年の開幕は、モンゴルから。北米3勝0敗のハタンバータルがライト級王座決定戦へ

【写真】米国フィーダーショーのプレリミで負け知らずのハタンバータルが、(C)LFA

2024年のUFCの活動開始は13日のUFN234から。日本にも名が届くフィーダーショーではLFA174が12日、翌13日にアジアではタイのルンピニーでONEが今年最初のイベント= ONE FN18を開く。ONEから遅れること1週間──韓国では20日にBlack Combat、国内は21日にTOP BRIGHTSが旗揚げ戦を控えている。
Text by Manabu Takashima

そんなMMAが根付いた国々に先駆け、6日(土・現地時間)にモンゴルはウランバートルのオムニクラブでMGL-1FC20が開催される。

2023年のJ-MMA界では局地的にモンゴル旋風が吹き荒れた。ニャムジャルガル・トゥメンデムベレルやテムーレン・アルギルマーの活躍に見られたように、その強靭な肉体を武器にチンギス・ハンの末裔はパワフルな戦いを、日本だけでなくONEや北米フィーダーショーでも繰り広げてきた。今大会のメイン=MGL-1FCライト級王座決定戦でナムナンバヤル・トールと戦うハタンバータル・フーヘンフーは、その北米シーンで戦ってき選手で、実は母国で戦うのが初めてというファイターだ。


Road FCで佐々木信治をKOしたこともあるアマルトゥシン・フーヘンフーの実弟のハタンバータルは、シカゴのミッドウェスト・トレーニングセンターに所属し、2021年11月にアマMMAでデビューすると、3連勝しプロへ。昨年2月にLFA153でプロ初戦を戦いギロチンチョークで一本勝ちを収めた。

その後もアンソニー・ペティスFCなどUFC Fight Pass系の大会で戦い、自らのアイポークによるNCを挟んで3勝0敗という戦績を残している。ベースはキックボクシングながら、スクランブルのなかでニンジャチョークやグラウンドでもカーフスライサーで一本勝ちも収めているハタンバータルに対するは、戦績4勝1敗のナムナンバヤル・トールだ。

コンバットサンボのモンゴル代表だったナムナンバヤルは、昨年5月にナモーンゲレル・アムガランバートルとの挑戦者決定戦をスプリット判定で競り勝った──ジャダンバ・ナラントンガラグの愛弟子だ。ウェルター級を思わせるナムナンバヤルは、フィジカルと荒々しさという部分でハタンバータルを上回るものの、その荒さがスタミナの浪費につながる部分もある。

とはいえ北米フィーダーショーで無敗のハタンバータルだが、その対戦相手はプロモーション・トップではく、プレリミ&ポスリムで戦ってきた。いわば北米でアンダーカードを卒業しメインに進出を果たしつつあったファイターと、母国でキャリアを積んできた若手のマッチアップ。

上にあるようにナムナンバヤルはナラントンガラグの教え子、つまりシャンダスMMAの所属だ。一方でハタンバータルは元UFCファイターでは最近ではカラテ・コンバットに出場し飛びヒザで鮮烈なKO勝ちを収めているダナ―・バットゲレルや、今は亡きプレウ・オトゴンジャルガルと並びシャンダスMMAの第一世代だったファイターだ。

その後、ONE チーム所属なったハタンバータルとナムナンバヤルはシャンダスMMA新旧対決ともいえる──モンゴルMMA界の位置が分かるライト級選手権試合だ。


■ MGL-1FC20対戦カード

<MGL-1 FCライト級王座決定戦/5分5R>
ハタンバータル・フーヘンフー(モンゴル)
ナムナンバヤル・トール(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
トゥルバヤル・フレルバートル(モンゴル)
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ムンフジャルガル・バットスフ(モンゴル)
トゥウシントゥグルドゥル・ダシドルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)
トルガバット・ウルズィージャルガル(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ジャンチウニャンボー・バットチョローン(モンゴル)
ハグワスレン・ツォグトサイハン(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チョイジャムツ・ホルトソンツェツェグ(モンゴル)
ナランダライ・ツェレンダグワ(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
アルタンスフ・バットジャルガル(モンゴル)
スフエルデネ・エルデネツォグト(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
アルタンスフ・オルズウォイ(モンゴル)
アンフバヤル・チョローンバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
スフバット・オトゴンスレン(モンゴル)
エンフアムガラン・エルデネトール(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
ツォグトゲレル・ニャムゲレル(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
オーガンバヤル・プレウスレン(モンゴル)
ムンフウィルス・オトゴンスフ(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
フレルボルド・バットスフ(モンゴル)
バットアマル・バットムンフ(モンゴル)

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2021年モデル エレコム 加湿器 超音波式 抗菌 アロマディフューザー エ?

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45 AB ABEMA ADCC2022 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE165 RIZIN ウアリ・クルジェフ キック グスタボ・バラルト ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン ダニー・キンガド トミー・ランガカー ボカン・マスンヤネ マイキー・ムスメシ マテウス・ガブリエル マーチン・ウェン 三浦彩佳 山北渓人 岩本健汰 平田樹 武尊 箕輪ひろば 若松佑弥 青木真也

【ONE165】ONE日本大会にグラップリング世界の頂点=ケイド・ルオトロが登場。ランガカーとリマッチ

【写真】ケイドをこの目で見られるだけで、嬉しい限りだ(C)RIZIN FF

4日(金・現地時間)、ONE Championshipが28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催されるONE 165「Rodtang vs Takeru」でONEサブミッショングラップリング世界ライト級選手権試合=王者ケイド・ルオトロ✖挑戦者トミー・ランガカーの一戦を組むことを発表している。
Text by Manabu Takashima

タイトル名にあるようにロッタン・ジットムアンノン✖武尊のキックを筆頭に青木真也✖セージ・ノースカット、ゲイリー・トノン✖マーチン・ウェン、さらに日本大会らしくダニー・キンガド×若松佑弥、ボカン・マスンヤネ×山北渓人、箕輪ひろば×グスタボ・バラルト、平田樹×三浦彩佳が行荒れる同大会で、組み技の世界戦が実現する。


ADCC2022で77キロを制し、ONEではライト級世界王者に君臨するケイドは双子の実兄でウェルター級王者タイ、そしてタフライ級王者マイキー・ムスメシと共に、ステロイドフリーのADCCという頂点を持つグラップリング界にあって、ナチュラル化のために動く──組み技ワールド新世代のリーダーだ。

そんなケイドはADCC世界大会の1カ月後、2022年10月にウアリ・クルジェフをヒールで下し同王座を獲得すると、12月にはマテウス・ガブリエルを相手に初防衛に成功。そして今年の6月に行われた2度目のタイトルディフェンディングマッチでは、ランガカーを判定で下している

一本決着でなかったにせよ、ここでダイレクトリマッチになった理由は何なのか。事実、今大会ではケイドでなく兄のタイがウェルター級世界王座を賭けて戦うという話もあった。一方、ケイドは日本大会が正式発表となる前からONE側では岩本健汰に声を掛けていた模様だ。

ただし岩本はADCC世界大会でのシード権獲得のために中堅に確実に勝つという2024年序盤に向けて明白なプランを持っており、ONEとの契約に縛られるとそのプランを実行できなくなることを危惧し、このオファーを固辞していた。

もちろん岩本✖ケイドは楽しみだが、岩本には全力でADCC世界大会に向かって行って欲しい。またケイドの試合は、対戦相手云々以上にケイドの動きを実際にこの目で見ることが一番の収穫となる。世界の頂点にあるグラップラーの登場は、4年振りのONE日本大会に一際、華を添えることになるだろう。

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