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【Special】Fight&Life#103より。UFCと契約、朝倉海が話した──平良達郎、鶴屋怜、中村倫也

【写真】迷いがない、ハキハキとした言葉が続いた朝倉海 (C)AP.inc

今月24日(月)に発売されるFight & Life#103で朝倉海の巻頭インタビューが掲載される予定だ。朝倉といえば9日(日)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開催されたRIZIN47の第5試合終了後時にリングに上がり、UFCと契約したことをファンに報告している。
Text by Manabu Takashima

「僕は必ずUFCでチャンピオンになってきます。そして世界中のファンを連れて必ずここに戻ってくる」とファンに誓ってから2日後、Fight & Lifeでは港区のJAPAN TOP TEAMを訪れ朝倉をインタビューし、UFCへの想い、RIZINへの恩、UFCで戦っていけると自信を得られた時期と理由等々を尋ねた。

話せること、話せないことがあるなかで、オクタゴンでの階級に関してもしっかりと返答をしてくれた朝倉海インタビューから、UFCファイター3選手とUFC復帰を考えている堀口恭司について言及した部分を抜粋してお届けしたい。


──Fight Nightとはいえベガスの大会でメインを戦う平良達郎選手のことは、どのように思っているのでしょうか。

「いやぁ、平良君は素晴らしいです。無敗っていうことが、まず凄いです。負けない強さって……。MMAは立ち技があって、寝技もある。その分、リスクが高いです。そういうMMAで無敗っていうのは、ボクシングやキックボクシングで無敗より遥かに凄いことですよ。

実際に強い選手とも戦って勝っていますし。海外に乗り込んで勝つというメンタルの強さを持っている。実力もそうだし、そういう精神面も本当に凄いです」

──さらに若い鶴屋怜選手について、どのような印象を持っていますか。

「鶴屋怜選手はレスリング力に、圧倒的な自信を持っていますよね。若さと勢いが凄い。負けん気の強さが、試合からも感じられます。結構、日本人ってその部分が弱い人が多いですよね。気負ったり、気弱になったり。メンタル的に下がったりして。

そういうのが彼にはない。圧倒的に自分に自信を持っている。実力ももちろんありますし、そういうマインドを持っている。若いのに素晴らしいです」

──では年齢的には近い、中村倫也選手に関しては?

「中村倫也選手は、余り試合を見たことがないです。でも、彼も無敗ですよね。確かMMA歴も短いですよね。でも元々レスリングがベースにあることは、凄い強みです。それ以上に凄く頭の良い選手で、もの凄く考えています。格闘技って考えることができないと、強くなれないです。

そういう部分で、中村倫也選手は色々なことを自分のなかに落とし込むことができている。そういう思考があって、感覚を持っている。そう思います」

──いやぁ、海選手が彼らのことをそこまで見ているのが意外でした。

「日本人選手は仲間ですからね。海外で戦っている日本人選手には、仲間みたいな意識があります。絶対に負けて欲しくないし、一緒に頑張っていきたいので……試合を視るようになりました」

──ではオリコンニュースの五十嵐さんのような質問になりますが、UFCで戦いたいと公言している堀口恭司選手の進路がなかなかハッキリしない。この現状について、海選手はどのような見解を持っているのでしょうか。

「これは米国と日本の違い、熱の差だと思います。米国は数字じゃないですか。堀口選手が戦っていた時期はフライ級の人気が全然なかった頃で。デメトリウス・ジョンソンに挑戦した大会(2015年4月25日、UFC186)のPPVの売り上げも良くなかった。(※12万5000件。前後の大会は31万件と38万件。2020年ごろまでワースト10位の売り上げだった)。そういう数字が出てしまっているので、UFCも気にするのかしれないですね。それだと名前がなくても、若くて可能性のある選手と契約しようってなるんだと思います」

──実力的には、どのように思っていますか。

「力という点では、メチャクチャ強いです。UFCの世界チャンピオンと戦っても、勝ちそうなぐらい強いと思います」

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UFCへの登竜門!ROAD TO UFC シーズン3 日本人出場選手 大解剖! 鶴屋怜 UFC初陣への意気込みも!

ROAD TO UFC シーズン3
5月18日(土)&19日(日) U-NEXTで全試合完全生配信!

5月18日(土)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード1,2】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005408?=FS00001

5月19日(日)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード3,4】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005409?=FS00001

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エピソード1,2 対戦カード
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【エピソード1:日本時間19時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs 安藤達也

男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs ホン・ジュニョン

女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs キラン・シン

女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs 本野美樹

ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs キム・ハンスル

【エピソード2:日本時間21時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs イーブーゲラ

女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs ソ・イェダム

男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs ソン・ヨンジェ

女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs ドン・フアシャン

女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs パウラ・ルナ

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エピソード3,4 対戦カード
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【エピソード3:日本時間19時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs 小崎連

男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs アンガド・ビシュト

男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs 野瀬翔平

男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs チェ・ドンフン

ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也

【エピソード4:日本時間21時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs カンタラージ・アガーサ

男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs イン・シュアイ

男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs 中西透暉鷹

男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs ルエル・パニャレス
※松井斗輝選手の体重超過により試合中止

女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs リサ・キリアコウ

※対戦カード・対戦順は直前まで変更する場合があります。
※直前の変更により当日の内容が異なる場合があります。

【目次】
0:00 オープニング
1:42 鶴屋怜 UFC初陣への意気込み
5:11 日本人出場選手 大解剖
10:07 フライ級トーナメント 出場選手
12:08 バンタム級トーナメント 出場選手
18:56 フェザー級トーナメント 出場選手
25:47 ライト級 出場選手
27:22 ROAD TO UFC “ここを見ろ!”
28:54 鶴屋怜 デビュー戦への意気込み

格闘技観るならU-NEXT!
#UFC #ROADTOUFC #MMA #鶴屋怜 #岡田遼 #高阪剛

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【Road to UFC2024Ep03】前回準優勝者と対戦、チェ・ドンフン「ゲンを担いで鶴屋怜選手と同じ髪型に」

【写真】おちょくっているのかという表現の言葉ですが、チェ・ドンフンは本気でゲンも担ごうとしていた。ただし、鶴屋怜の髪型にはなっていないような……(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で韓国のチェ・ドンフンが前回の準優勝のチーニョーシーユエと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年12月にGLADIATORに初来日したDouble FGFフライ級王者は久保健太、そして2月にはフライ級王座決定Tに出場した和田教良と2試合連続KO勝ちし、同トーナメント本命と目されていた。

そんな日本でもジワリと実力者ぶりが浸透し始めていたチェ・ドンフンは、トーナメント離脱からRoad to UFCを経てUFCファイターになることを日本のファンに誓う。


──Road to UFCに向け1カ月を切りました。どのような気持ちで日々を過ごしていますか(※取材は4月27日に行われた)。

「相手も決まっていますが、そこは気にしないようにして自分のやるべきことを続けています」

――2月にGLADIATORフライ級王座決定トーナメント準々決勝で勝利し、その後Road to UFCから声がかかりました。その時はどのような気持ちでしたか。

「Road to UFCからオファーがあった時は、自分が出て良いのかと……。GLADIATORのフライ級トーナメント中だったので、申し訳ないという気持ちがありました。実際、3月3日の他の準決勝もチェックしていましたし。

あの時点では、そのままトーナメントに出続けてGLADIATORのチャンピオンになれる自信がありました。準決勝はNavE選手と戦うことになっていましたが、ベルトを取り逃したなという想いもあります」

――本命チェ・ドンフンという見方から、3月3日にはオトゴンバートル・ボルドバートルが一気に対抗馬に浮上していました。

「強い選手ですね。残った選手のなかで、一番強いと思いました。ただMMAというスポーツは相性というモノがあります。そういう部分で、自分は彼には分があるなと思っていました。本気でベルトを狙っていた分、GLADIATORの皆さんに申し訳ない気持ちでした。

ただRoad to UFCからオファーがあったことに対し、自分を日本で戦わせてくれた長谷川(賢)さんが引き留めることは一切なく『おめでとう。絶対に優勝して』と言ってくれて。もう感謝しかないです。それから、ずっと平常心を保つようにしています。

何よりGLADIATORの2試合は対戦相手のレベルがどうこうでなく、海外で試合をして勝つことができたことが大きかったです。Road to UFCの前に海外で戦えたことは大きな経験になっています。加えて2試合ともフィニッシュできたことで、自分の殻を破ることができたと思います。フィニッシュ能力がある――自分のなかにある野生を呼び起こすことができました」

――そんなドンフン選手のRoad to UFCの戦いが始まります。ドンフン選手はチームMADポハンに所属していますが、より選手層の厚いチームMAD本部――プサンに練習に行くことはないのでしょうか。

「普段はポハンだけで練習していますが、今週末にプサンに練習に行きます。自分が重要視しているのは対策練習で、それ以外のフィジカル等は自分でプログラミングをしてやっています。なのでポハンでの練習で十分なのですが、1カ月も切っているのでハードなスパーリングではなくて、色々なタイプの選手と手合わせをしたくて本部に顔を出すことにしました」

――なるほどです。今回は韓国、日本、インド、インド系英国人、そして中国人とフィリピン人が2人の参加です。バランス的にみて、なぜ日本や韓国人選手は2人でないのか。中国人を勝たせたいという空気を感じるのですが……。そのなかでドンフン選手はチーニョーシーユエという前回の準優勝者と戦います。

「自分もなんとなくUFCは韓国人に勝たせたくないのかなという想いはしています(笑)。そのなかで前回の準優勝者と戦うことに不安もありました。ただ試合映像を視て、研究をすると『勝てるな』と思えるようになっています。

あの選手はサウスポーの戦い方に頼りすぎています。自分の方が引き出しも多いですし、必ず勝てます。まぁ、カモですよ(笑)」

――押忍。力強い言葉です。チーニョーシーユエは鶴屋怜選手が完勝した相手でもあるので、比較をされるかと思います。

「実は鶴屋怜選手が完勝したので、ゲンを担いで今は彼と同じ髪型にしたんです(笑)。そういうところまで含めて、精一杯戦います。自分は絶対にUFCファイターになります。中国人になるのか、インド人になるのか――どんな強い選手がいるかも分からないですが、日ごろの練習の成果を発揮して一掃します。期待してください」

――では改めてRoad to UFCへの意気込みを日本のファンに向けてお願いします。

「いつも暖かく応援してくれる日本のファンの皆さんには、感謝しかないです。自分はRoad to UFCで優勝します。絶対に皆さんを失望させない試合をします」

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【UFC ESPN55】ビクター・ヘンリーと対戦、極める世界遺産ハニ・ヤヒーラ「極めることが一番安全な戦い」

【写真】柔術をMMAに落とし込んできた年輪が刻まれた――渋い大人になったハニ (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN55「Nicolau vs Perez」が開催され、ハニ・ヤヒーラがビクター・ヘンリーと戦う。
Text by Manabu Takashima

WECがUFCに一本化された2011年からオクタゴンで戦うようになり、12年以上が過ぎ20戦を戦ってきた。完全グラップリング、いや絶対的な柔術スタイルでUFCを戦い続けるハニは今やMMA界の組み付く天然記念物――極める世界遺産といえる。

ある意味、MMA界の奇跡といえるハニ・ヤヒーラは柔術家として21度目のUFCでのファイトに挑む。


──ハニ、お久しぶりです。

「やぁ、元気だったかい?」

――変わりないです(笑)。ハニに最後にインタビューをさせてもらったのが、2021年の11月でした。あれから2年半分、年を取りました。

「ハハハハ。僕もだ。僕もあれから、2年半分年を重ねたよ(笑)」

──ハハハハ。去年の4月にモンテル・ジャクソンにKO負けを喫し、10月のアラテンヘイリ戦もキャンセル。実際のところ、引退してしまうかもしれないと思っていました。

「そうやって心配をしてくれていることに感謝しているよ。これだけ時間を置いたのは、本当に体調の良いときにオクタゴンに戻るべきだと考えたからなんだ。そして、今のコンディションはUFCと契約した26歳の時よりも良いぐらいだよ。しっかりと体の不具合を治し、ファイトキャンプに入る前段階の練習をじっくりとできた。

ただ引退に関しては去年だけでなく、もう何度も考えてきたことだよ。WECがUFCに買収される前ですら、既に考えていた」

──えっ、26歳の時にですか。

「そうだよ。あの時、僕はもう21試合もMMAを戦っていた。何度も手術を経験していたし、このまま現役を続けても体がもつのか。そこは常に自問自答していた。でもUFCとの契約時もそうだし、やっぱり戦うフィールドに気持ちが戻ってしまうんだ。僕の人生のなかでMMAを戦うことが、いかに大きな割合になっているのか。そのたびに、思い知らされたんだ。より強い相手、ビッグファイトをしたい。その気持ちがあるからこそ、ここまで戦い続けることができているんだと思う。

そうだね……26歳の時に初めて引退を本気で考えた。実際、もうその状態に入っていた。それがWECからUFCに契約を移管するファイターのリストに僕の名前もあった。UFCでのファイトは、僕のMMAファイター人生において一番の大きな試合になる。その機会を逃すことはできなかった。結果、UFCで戦うようになり新しい人生を得た。生まれ変わることができたんだ。

そんなUFCでのキャリアも、やはり引退を考えながら積み重ねてきたモノなんだ。30歳という区切りの時も、引退が頭にあった。ジョニー・ベッドフォードに勝った時、これで戦い納めにしようと思った。ただ、戦うことはきっと僕という人間本質なんだ。引退を考える以上に、競争を求めている。いつだって競技者の気持ちでいる。

ただ、戦っていないと生きていけないというわけじゃないんだよ。それなら引退なんて考えない。僕は違う人生を歩める機会も場所もある。でも、結局のところファイトを求めてしまう。そんなことを繰り返していると、ファイトに情熱を傾けることがハニ・ヤヒーラという人間の本質だと思うようになったんだ。試合に出るだけじゃない、試合があるからジムへ行って必死になってトレーニングをする。それが僕の人生で一番大きなパートを占めている。結果、何を求めているんだと言われると、自分への挑戦なんだと思う。だから、今もここにいるんだよ」

──胸に響く言葉です。いやぁ、ハニは格好良いですね。ところでファイトキャンプまではブラジルで過ごしているのですか。

「そうだよ。ブラジリアには自分のチーム、ハニ・ヤヒーラ・ファイティングチームがあるから指導も練習もしている。MMAファイターだけでなく柔術コンペティターも所属していて、打撃コーチ、フィジカル&コンディション・コーチ、柔術インストラクターもいる。僕自身は柔術の練習をよくやっているよ」

――つまり普段は道着を着て練習もしているということですか。

「もちろんだ。毎日、道着を着て練習している」

――おお、ハニは今も柔術家なのですね。

「その通り、柔術家だ。ジウジツ・カという呼び方をしてくれたのは、人生で2人目だ。皆、ジウジテーロと呼ぶようになってしまった。でも、僕は柔術家だ。空手家や柔道家と同じように」

――日本では普通は柔術家と呼ぶので……ジウジテーロですか……。

「そうだよね、柔術家だよ」

――ではATTでのファイトキャンプはどれぐらい行ってきたのですか。

「5週間だよ。素晴らしいトレーニングを積むことができた。最高のトレーニングパートナーがいて、過去に戦ったことがある選手、そして今回の相手と戦ったことがある選手もいる」

――そのうちの1人が元谷友貴選手だと思います。

「そうだ。これまで通りキョージ(堀口恭司)もそうだし、ユーキ・モトヤとも1日に2度練習してきた。モトヤは今、言っていたようにビクター・ヘンリーと戦ったことがあるから、いくつか凄く良いアドバイスしてくれたよ。モトヤが助けてくれて、今回の試合はしっかりと自信を持って戦うことができる。あとはジュンタロウ(牛久絢太郎)もそうだし、最近もう1人日本からやってきた21歳のキッドとも何度か練習をした」

――鶴屋怜選手ですね。

「そうそう、レイ・ツルヤだ。皆、真剣にMMAに向き合うウォリアーだ」

――それにしても打撃が進歩し、テイクダウン防御能力も上がり続けているMMAでハニは、組んで倒してコントロールというハードワークを13年に渡り続け、UFCで20戦も戦ってきたことは凄まじいことかと。

「僕は柔術家だよ。今も柔術を代表してUFCで戦っているつもりだ。柔術が僕をUFCに連れてきてくれて、柔術の技がオクタゴンで戦い続けることを可能にしてくれている。組んで、倒して、極める。それが僕とってはベスト、もっとも簡単に勝利できる戦い方なんだ。だから、僕が勝った試合は一本勝ちが一番多い(UFCで13勝のうち7試合が一本勝ちで、キャリア28勝のうち21試合が一本勝ち)。もう20年以上、柔術をMMAに落とし込むことに人生を賭けてきた。組んでテイクダウンすれば、寝技で仕留める。試合でも練習でも、ずっと続けてきたことだよ」

――とはいえ、世界中のプロモーターが打撃戦を好み、MMAもレベルアップし続けるなかで、このスタイルを貫き通せるのは偉業かと。

「皆、打撃戦が見たい。それは絶対だ。ファンはKOを見たいんだ。でも組んで寝技がなくなれば、もうMMAとはいえない。UFC……MMAは、打撃でKOするだけでなく、組んで倒して極めることができる戦いだ。極めにも、人々は熱狂できる。仮に僕が判定勝ちばかりだと、UFCで戦い続けることはできなかっただろう」

――これだけ組み伏せて極めて勝てるハニなら、パウンドアウトもできるのではないかと。ただ、これまでパウンドで勝ったことはないですよね。

「パウンドを有効に使ったとしても、狙うのはサブミッションだ。殴って勝とうとすると、隙ができる。倒しきれないと、立ち上がられてしまう。つまりドミネイトして、極めることが一番安全な戦い方なんだよ」

――ではビクターとの試合も、倒して極める。その戦い方を貫くと。

「土曜日の夜、良い試合をすること。勝利すること。そしてフィニッシュすること。自信を持って戦うよ。それだけの準備をしてきた。僕の戦いをして、極めるよ」

■視聴方法(予定)
4月28日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

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【Road to UFC2024】松井、小崎、透暉鷹、野瀬、安藤、河名、原口、本野。MMAPLANET調べRTU出場選手

【写真】(C)MMAPLANET

5月18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。UFCから正式発表がないが、選手及びマネージメント関連から確認が取れている日本人出場選手と対戦相手を纏めてみた。
Text by Manabu Takashima

アジアでは唯一のUFCへの公式ルート=Road to UFC。しかし、選手の選考基準は曖昧で、3度目の開催を迎える今回も多くの出場希望選手がやきもきしてきた。3月31日を選考の〆とする。4月3日が中国のビザ取得のためにタイムリミット。選ばれた選手はビザ取得のため即連絡が入るが、選考に漏れた選手は連絡がないことで不出場を意味する──などなど、今年も情報が錯そうしまくっていた。

また本来UFCはカードの正式発表等のリリースは通常はなく、選手やマネージメントの自己発信に任されている。対して日本国内はプロモーションとメディアのなかでオフィシャル発表を待つという慣例が存在している。Road to UFC出場メンバーの公式発表がなかなか行われないのは、ビザ取得など選手の顔触れが変更されることなども考慮されているという話も伝わってくるが、そのような状況下で選手個人や出場していた団体が公にするケースも出てきた。ここではソースが明らかでない選手を除き、MMAPLANETが選手及びマネージメントに出場の確約があることの確認を取れた選手について言及したい。


【フライ級】
松井斗輝
対戦相手ルエル・パナレス

Grachanでデビューしンクラスでキャリアを積んできたTHE BLACKBELT JAPAN所属の松井が、昨年の鶴屋怜に続き同ジムよりも出場権を得た。キャリア6勝1敗の24歳、伊藤盛一郎や福田龍彌が選外となったことを考えると、このレコードと若さは今のUFCが欲しているゾーンにいるということだろう。

(C)BRAVE CF

松井の対戦相手はフィリピンのルエル・パナレスだ。

レコードは松井と同じく6勝1敗。松井が初めて海外で戦うのに対し、パナレスはUAEWでUAE、BRAVE CFでバーレーンとインドネシアでの試合を経験してきた。ゴリゴリのテイクダウン・ファイター=ムハンマド・サロハイディノフとの敗北から再起戦がUFCを賭けた戦い。スタイル的に初戦以降の対戦相手、つまりは他の出場選手が気になるところだ。

そのフライ級では日本でも一部で猛烈に注目されていたチェ・ドンフンの出場も決まった。

韓国のDouble GFCフライ級王者で、GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準決勝出場を決めていたチェ・ドンフンもUFC行きを賭けた戦いにステップアップ。

堅実な戦いができるフィニッシャーの初戦の相手は、前回の準優勝者チーニョーシーユエだ。

エンボー・ファイトクラブ出身、UFC PI所属の中国MMA界のエリートコースを行くチーニョーシーユエと、韓国海軍出身のイケメン=これは興味深い顔合わせとなる。

【バンタム級】
透暉鷹
対戦相手キム・キュソン

小崎連
対戦相手ダールミス・チャウパスゥイ

野瀬翔平
対戦相手ユ・スヨン

Road to UFC出場を狙い、フェザー級からバンタム級に落とした透暉鷹は、昨年のクリスマスイブに河村康博を初回肩固めで斬って落とし、パンクラス二階級制覇を果たした。

大手エージェントとの契約もなく、所属ジムの代表がコーチング修行で得た人脈からの出場権獲得。透暉鷹の意思の強さと周囲の向上心と合致しての挑戦となる。

透暉鷹の初戦の相手は、韓国のキム・キュソンだ。母国ではTOP FC、そして日本、ONEでキャリアを積んできた元Evolve MMAファイターだ。キャリア12勝5敗でHEATで加マーク納、春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と日本人選手との対戦も多い。×日本勢の戦績は3勝2敗で透暉鷹としては、当然遅れを取ることはできない

そんなキム・キュソン、一番最近の試合で魔のNAIZA FCでカザフスタン人選手に勝っているのが不気味だ。

意外というと失礼だが、小崎の選出には驚かされた。KROSS X OVERとDEEPで活躍中の小崎は戦績6勝0敗2分で、フィニッシュが5つの22歳。

彼もまたUFCが求めるゾーンのファイターといえる。

その小崎と相対するのは、昨年の準決勝でイ・チャンホに敗れたダールミス・チャウパスゥイ。とはいえ、イ・チャンホを序盤は圧倒したテイクダウン能力の高さは、小崎が未経験の世界といえる。カザフスタン国境ウィグル出身のフィジカルモンスター超えなるか──小崎のフレッシュさに期待だ。

小崎以上のサプライズは3年連続出場となった野瀬だろう。

これまで準決、初戦敗退も2月のRIZIN LANDMARKで改めて国内バンタム級のトップクラスである強さを見せつけた野瀬。

対するは一時はDEEP、Black Combatとアジア3カ国のバンタム級を制したユ・スヨンだ。UFC行きが掛かっていなくとも、興味深いマッチアップといえるタフファイト。当然、野瀬としてはグラウンドに持ち込めば、勝機が増す。その一方で、ユ・スヨンもれっきとした柔術黒帯で、しっかりとMMAに適合した寝技を持つ。それでも野瀬としては組み技勝負、いかに自分の庭に持ち込み、その庭での力比べとなる。

【フェザー級】
安藤達也
対戦相手チュウ・カンチエ

河名マスト
対戦相手ソン・ヨンジェ

原口伸
対戦相手ホン・ジュンヨン

(C)ONE

昨年3月のONE FFのアリ・モタメド戦の逆転勝利もチャトリCEOに評価されず、昨年のRoad to UFCのオファーを蹴っても安藤のONE本戦出場はならなかった。

この間、コンテンダーシリーズからのオファーもあった安藤が、34歳にして最後の挑戦に挑む。

その行く手を阻もうとするのは中国のチュウ・カンチエだ。レコードは18勝4敗の28歳。中国国内でしか試合をしておらず、実力を推し量るのが困難な相手だ。昨年7月に20秒で勝利している韓国のイ・ミンヒョクはパン・ジェヒョクにスプリット判定負け、工藤諒司にも判定負けをしているファイターで、中国人ファイターはもう強くて当たり前という想いで戦う必要がある。

デビュー戦、LFA、GLADIATORフェザー級王座決定トーナメントと躓く度に力をつけてきた河名マストも、いよいよ盟友・中村倫也の背中が見えていた。

特にパン・ジェヒョクとの連戦で競り負けから、完勝と河名は自身のポテンシャルを最大限に使うことができるようになった。対するソン・ヨンジェは6勝0敗5つのKO勝ちと1つの一本勝ちを誇るフィニッシャーだ。全て試合をAngel’s FCで戦い、バンタム級とフェザー級の王座を獲得している。

豪腕ファイターのソン・ヨンジェだが、一時期4年近いブランクもあり、ここ2試合は秒殺で組み力に関しては判断材料が少ない。ともあれ一発で試合を終らせる力を持つソン・ヨンジェを相手に、河名がいかにオアシスに突っ走れるのかに勝負は掛かってくるだろう。

また前回のライト級決勝でロン・チュウに敗れ、キャリア初黒星を喫した原口伸も、ビザ取得ギリギリの段階でオファーがきた。Road to UFCファイナルに敗れた後は、そのまま本戦出場という交渉もあった原口だが、適正体重のフェザー級での出場は今後のことを考えると──それでも簡単ではないが、好判断と思われる。

対する対戦相手のホン・ジュンヨンは2022年の初戦で松嶋こよみに接戦の末敗れている選手だ。その後はマーシー・グローブTVとインドネシア人ファイターを破り、Angel’s FCライト級王座を奪取──も、現状の力は測定が難しい。とはいえ簡単な相手でないことは明らかで、松嶋戦でも見せた様にタフファイトになった時の心の強さを原口は凌駕しなければならない。

【女子ストロー級】
本野美樹
対戦相手フォン・フェイアール

今年からライト級でなく女子ストロー級が実施されることとなり、日韓有数の女子ファイターに声がかかるなか、日本では出場を固辞する選手もあったようだが、本野美樹のチャレンジが決定した。

準々決勝で戦うフォン・フェイアールは、本野ともにフン・シャオカンに敗れている。未確認情報だがフォン・フェイアールを含め4選手が出場するという中国人女子選手、その中の一人にフン・シャオカンも含まれているという。

つまり本野とフォンにとって、Road to UFCはRoad to フン・シャオカンへのリベンジでもある。またかつてパンクラスに参戦経験のある韓国のソ・ユダンも出場し、中国のシー・ミン戦が決まっている。

現状、8人の日本人選手出場。今年はワンマッチも1日に4試合組まれるという話もあり、この他にも日本人選手の出場もあるかもしれない──中国、インド、タイ、インドネシア、そしてついにあるのか中央アジア勢の参戦等々、オフィシャル・アナウンスを待ちたい。

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45 AB ABEMA FAW2024#02 MMA MMAPLANET o RIZIN   ギレルメ・ナカガワ チャンネル 中村京一郎 中村倫也 岡見勇信 諸石一砂 鈴木博昭 鶴屋怜

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決。クレベル率いるギレルメ・ナカガワ「先生の教え通りに強くなる」

【写真】「先生たちの時代、自分たちの時代、生徒たちの時代……そうやってボンサイ柔術の歴史を創っていきたい」。クレベルの言葉だ(C)MMAPLANET

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦で、ギレルメ・ナカガワは鶴屋怜監督の諸石一砂を腕十字で秒殺し、ボンサイ柔術仕込みの組技・寝技の強さを見せつけた。19日(金)の準決勝では岡見勇信&中村倫也率いる中村京一郎と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

寡黙なキャラクターで多くを語らないギレルメだが、諸石戦では圧倒的な強さを見せる一本勝ちで存在感を示した。準決勝では同じく一回戦で劇的なKO勝ちを収めた中村との対戦となり、注目の顔合わせとなった。クレベル監督がATTでのトレーニングのために準決勝を欠席することとなったが、クレベル監督からは熱いメッセージが送られた。


――ギレルメ選手、一回戦の諸石一砂戦は見事な一本勝ちでした。まずはあの試合を振り返ってもらえますか。

ギレルメ 試合前日まで相手が分からなかったのですが、自分の柔術を見せて勝つことが出来てよかったです。

クレベル 前回は試合の前の日に対戦相手が決まる形だったけど、ギレルメだったら早い時間で一本勝ちできると思っていたよ。次の相手もセンスがあって強いけど問題ない。リスクはあるけど全然大丈夫だと思う。

――準決勝の中村京一郎選手は一回戦をKO勝利するなど、非常に打撃のスキルが高い選手です。どんな準備を続けていますか。

クレベル 一回戦は直前まで相手が分からなかったから、対戦相手の対策練習をやることができなかった。でも今回は相手がどんな選手で、構えがどちらかも分かっている。相手の中村選手はサウスポーで打撃が強い選手だけど、その相手に勝つためのプランも練って練習しているから大丈夫。簡単な試合にはならないし、彼に勝つのは難しいと思うけど、しっかりプランを練って練習しているから問題ないよ。

ギレルメ クレベル先生が言った通り、試合前日に相手が決まるのと、一カ月前に相手に決まるのでは練習の仕方も準備も違います。今は中村選手に勝つための準備をしているので、前回とは違った自分を見せられると思います。

――自分が一本を取るイメージは出来ていますか。

ギレルメ もちろんです。今回も間違いなく一本勝ちします。

――クレベル監督から見て、ギレルメ選手のどんなところに可能性を感じていますか。

クレベル 見ても分かる通り、ギレルメは柔術が一番の武器だし、MMAファイターとしての素質やセンスもある。まだ粗削りな部分もあるけれど、すごくいいものを持っているから、練習でそれを磨いているところだよ。

――格闘代理戦争はメディアの露出も多く、注目される舞台です。準決勝を前にして、どんな心境ですか。

ギレルメ 格闘代理戦争はすごく大きな大会で準決勝まで勝ち残れたことがうれしいです。舞台が大きいからと言って緊張することもないし、いつも通り、しっかり準備をして、準決勝・決勝を戦いたいと思います。

――そんな中、クレベル監督が大会に参加できないという話をうかがいました。

クレベル 今回は監督として参加しているけど、私もまだ現役ファイターだし、もっともっと強くなりたい。今年中にはRIZINのチャンピオンに返り咲きたいと思っている。それで監督のオファーを受けた時、自分の練習やトレーニングを優先させてほしいと伝えていた。ちょうど準決勝の時期にATTでトレーニングすることになってしまい、参加できなくなったんだ。本当にそれはみなさんに申し分けないです。代わりにサトシ(ホベルト・ソウザ)先生や怪物君(鈴木博昭)がサポートしてくれるし、ギレルメのことを信じている。

――今回は監督という立場で代理戦争に参加していますが、クレベル監督にとってギレルメ選手=教え子の勝利は自分の勝利と同じくらいうれしいものですか。

クレベル それは本当にうれしい。自分は格闘技を一生懸命頑張っているけど、自分一人で強くなることはできない。そして先生たちの時代、自分たちの時代、生徒たちの時代……と続いていくもので、そうやってボンサイ柔術の歴史を創っていきたいと思う。だからギレルメもそうだし、仲間や生徒たちが勝つことは自分のことのようにうれしいよ。

――それを聞いてギレルメ選手はいかがでしょうか。

ギレルメ そういってもらえてうれしいです……ただしプレッシャーも感じます(笑)。これはもう絶対に勝たなきゃいけないですね。

――ギレルメ選手にとってクレベル監督はどんな存在ですか。

ギレルメ 本当に僕のことを作ってくれた先生で、これからも先生の教えの通りに強くなっていきたいと思います。

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

ギレルメ 必ずABEMAで試合を見てください。今回も一本勝ちします!

クレベル いつもボンサイ柔術を応援してくれてありがとうございます。私は準決勝に参加できないけど、ギレルメは準決勝も決勝も勝って優勝します。そして超RIZIN.3に私かサトシ先生と一緒に出る。その目標を実現させるように頑張ります!

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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【FAW2024#02/TORAO32】格闘代理戦争振り返り。鶴屋怜「とにかく寝技を」&諸石一砂「必要な経験」

【写真】諸石がいる日本の時間は夜22時、鶴屋はATTの朝スパーリングの前にリモートで参加してくれた(C)SHOJIRO KAMEIKE

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦では、鶴屋怜の推薦選手として諸石一砂が出場した。
Text by Shojiro Kameike

試合では諸石がギレルメ・ナカガワにわずか40秒――腕十字を極められた。試合後、諸石は5月26日にアクロス福岡で開催される「TORAO32」でネイン・デイネッシュと対戦することが決まっている。格闘代理戦争への出場を経て、諸石は何を得たのか。現在、米国のATTで練習中の鶴屋怜とともに、格闘代理戦争の裏側も語ってくれた。


――現在ABEMAで放送中の『格闘代理戦争 -THE MAX-』について、鶴屋怜監督と諸石一砂選手に番組と1回戦の試合について振り返っていただきたいと思います。鶴屋監督と諸石選手の登場は1回戦が行われる第2話でしたが、出場が決まったのは直前だったのでしょうか。

鶴屋 直前ではないですね。自分の出演が決まったのが、他の人たちより遅かったというだけで。オファーを頂いたのは試合の2~3週間前だったと思います。そのタイミングでジムの中から誰が出られるかを父(鶴屋浩THE BLACKBELT JAPAN代表)と相談して。条件(フェザー級、25歳前後、プロ5戦以内)という条件の中で一砂君が出られるということで、一砂君が推薦選手に決まりました。

諸石 選んでもらった時はワクワクしました。プロではまだ2戦しか経験していないし、もともと格闘技のキャリアは浅いので、こういったメディアに出られるのは嬉しかったです。普通じゃ経験できないことだから、これはチャンスだと思っていました。

鶴屋 よく「エンタメだから、どうこう」と言われますけど、出る選手からすれば賞金も貰えるし。さらにRIZIN出場権も賭けられるという大きなチャンスだから、出るべきだと思いましたね。

――格闘代理戦争はドキュメンタリー番組であり、リアリティショーです。通常の試合の時と違って、煽る発言などは意識しましたか。

鶴屋 何となくそういう雰囲気は感じましたけど、制作サイドも僕の性格を分かってくれていたんじゃないですか。いつも自分は尖った発言をしていると思われているみたいだけど、本当に思っていることは言いますよ。でも別に思っていないことは――もう21歳なので、言って良いことと言っちゃダメなことは分かります(笑)。

――むしろ諸石選手のほうが煽るタイプでした。

諸石 アハハハ、そうかもしれないです。

鶴屋 試合をする選手は、みんなMMAのキャリアが同じくらいで。だけど自分の場合は監督側で、青木真也さんや秋山成勲さんは年齢もキャリアもずっと上ですからね。さすがに青木さんや秋山さんに噛みついていくことはできないです(苦笑)。

――唯一、平本蓮選手に対しては「口だけ」と発言していましたね。

鶴屋 そうですね(笑)。平本選手は年齢もそれほど離れているわけじゃないし、多少は言えるかなって思いました。

――諸石選手は過去2戦経験しているプロの試合と、格闘代理戦争の試合では意識が違った部分などはありましたか。

諸石 自分はガンガン行くファイトスタイルで、格闘代理戦争でも同じスタイルで戦いました。テレビの企画だと結構、自分をつくってしまう人もいると思うんですよ。でも僕はそういうことを気にせず、素の自分でいましたね。

――素の部分といえば、諸石選手の場合はサッカー選手のキャリアと、ストリートファイター時代が紹介されていました。サッカー選手とストリートファイターは同時期だったのでしょうか。部活が忙しい中で、どのように両立していたのかと……。

諸石 サッカー部の中でも僕は自宅生だったので、試合が終わった休みの日とかは……すみません、ストリートファイト時代の話はナシで(苦笑)。

――アハハハ、書けない話も多そうですね。鶴屋監督と諸石選手は、お互いに初めて会った時や練習した時の印象を覚えていますか。

鶴屋 「ヤンチャな人が来たなぁ」と思いましたね(笑)。それと「ヤル気がある人だな」って印象でした。まさかその後に、格闘代理戦争に出るとは思っていなかったですけど。

諸石 ジムに入った時は「自分が最強だ!」と思っていたので、初めて怜君と組んだ時はビックリしました。「こんなに強い人がいるのか!」って。今まで触れたことのないレベルを感じましたよね。正直、地元でも格闘技経験があるっていう人と戦ったこともあるんです。当たり前だけど、怜君は次元が違いました。

――諸石選手はMMAを始めるうえで、なぜ当時のパラエストラ千葉ネットワーク(現THE BLACKBELT JAPAN)を選んだのでしょうか。

諸石 強いジムだということは当たり前ですけど、寝技の強さですよね。僕も打撃には自信があったけど、ストライカーが寝技で何もできずに負けている試合もたくさん見てきました。だからジムとしても強いし、特に寝技が強いので「ココに入ろう!」と決めました。それが今からちょうど2年前のことですね。

鶴屋 一砂君がジムに入ってきた時は、経験ないから当たり前だけど、雑な部分は多かったです。でも、ずっとサッカーをやっている人だから、運動神経は良くて。最近は打撃も格闘技のものになってきているし、寝技もできるようになってきている。格闘代理戦争の1回戦は寝技で極められてしまいましたけど、そもそも寝技を身につけるのは時間が掛かるものですからね。これから寝技をどんどんやってくれれば良い。打撃もMMAとして、どんどん綺麗になっていると思います。

――諸石選手の場合は、特に蹴りのフォームと強さが印象的です。たとえば野球はピッチャーの投げる動作とパンチを打つ動作が似ていると言われます。

鶴屋 それ、よく聞きますよね。父もそう言っています。

――ではサッカーとMMAの蹴りを比較すると、いかがでしょうか。

諸石 サッカーはボールを蹴る時、軸足の位置や踏み込みの角度で全然違います。本当にミリ単位で軌道が変わったりするんですよ。僕の場合は格闘技の蹴り方ともまた違って、サッカー独自の蹴り方と組み合わせたものかもしれないです。もともとサッカーをやっていたことで足の上げ方とか、あと脱力して蹴ることができていたとは思いますね。

――なるほど。――格闘代理戦争では、計量の後に抽選で翌日対戦カードが決まりました。抽選の前に「どの選手と対戦したい」という希望はありましたか。

前日計量後の抽選で、先にFを引いた鶴屋。Eに警戒していたナカガワが来るとは――(C)MMAPLANET

鶴屋 僕はトミー矢野とギレルメ・ナカガワが一番嫌だなと思っていました。それを引いちゃったというか、自分が引いたあとにナカガワ選手が来たので……。

諸石 アハハハ!

鶴屋 格闘代理戦争は1Rが3分しかないから、テイクダウンに入られると結構不利になるじゃないですか。

諸石 ストライカーとしては嫌ですよね。

鶴屋 1Rが5分だと、最初に寝かされても残り2分で立ち上がって一発KO――ということはあると思うんです。でも3分間で最初にグラウンドへ持ち込まれると、逃げてからKOするまでは難しくて。そう考えていると、いきなりナカガワ選手が来っちゃったという。「これ、大丈夫かなぁ」と思っていました(笑)。

諸石 僕たち選手は抽選を横で見ていました。自分としては「誰でも良いよ」と思っていましたし、ギレルメ戦が決まっても自分は「おぉ、ハイハイ」みたいな感じで。

鶴屋 もともと誰が相手になってもいいように考えてはいましたが、試合が決まってから具体的に「どういう試合をするか」みたいなことを話し合いました。プロの試合だとワンデートーナメントでもないかぎり、ああいうことは経験できないですよね。

諸石 自分としても大きな経験でした。2週間前に出場が決まって、体重調整しながら仕上げていくことも少ないので。そのぶん格闘技の厳しさも知ることができて。今考えると、あの時の自分に必要なものだったから、出場のチャンスが来たんだなと思っています。

――ギレルメ戦はわずか1R40秒で敗退。試合後は悔し涙を流していました。

鶴屋 相手は打撃ができないから、一砂君がちゃんと蹴りを当てることができればKOできる、という勝つイメージも持っていました。でも試合は一番嫌な展開でしたよね。

試合直後はもちろん、控室で涙を流す諸石の姿も映像で公開されていた。この悔しさを次戦で晴らせるか(C)MMAPLANET

諸石 今までとは違う「本当の戦い」で負けたと感じました。何もできず、自分の距離で戦えなかったことに虚しさもあって。それと自分の甘さを実感して悔しかったです。

――準決勝以降、リザーブ枠のような形で出場が継続されることはなかったのですか。

鶴屋 勝ち上がった選手の中で負傷があったりしたら、別の選手が出るという話は耳にしていました。あくまで噂レベルのものですけど。

諸石 でも僕は1回戦の翌日には、次の試合(5月26日、TORAO福岡大会でネイン・デイネッシュと対戦)が決まったんですよね。格闘代理戦争の1回戦で負けた時は悔しかったけど、いつまでも引きずっていても仕方ないし、すぐ次に向けて練習を再開しました。

鶴屋 振り返ると、とにかく一砂君は寝技を練習しまくったほうがいい。正直、僕はそんなに打撃をやらずにUFCと契約して……。

――いやいや、そんなわけはないでしょう(笑)。

寝技が向上すれば、特の蹴りもより生きるはず(C)MMAPLANET

鶴屋 全くやっていないわけじゃないけど、ある程度は――ヌルマゴだって特別強い打撃を持っているわけじゃないですし。一砂君は強い打撃を持っているから、とにかく寝技を練習しまくったら絶対に強くなると思います。

諸石 まさに怜君の言っているとおりで。格闘代理戦争が終わってから、すでにMMAということを意識して寝技の練習に取り組んでいます。

――諸石選手としては鶴屋怜推薦の試合が終わって、次はTHE BLACK JAPANの看板を背負い、TORAO32で福岡選抜との対抗戦に挑むわけですね。

鶴屋 ちょうどウチに福岡県か、その周辺の出身選手が3人いて。だから福岡選抜×THE BLACKBELT JAPANの対抗戦という形になったんだと思います。

諸石 対抗戦に出る選手は僕が長崎県出身、他の2選手(杉本静弥と梅木勇徳)も福岡県出身なんですよ(笑)。

――現在、THE BLACKBELT JAPANには日本全国から入門者が集まっているのですね。

鶴屋 最近は日本全国から、特に若い選手の入会が多いです。

諸石 自分の強いジムを探した結果、パラエストラ千葉ネットワークに辿り着きましたからね。対抗戦として行われることが決まった以上は、自分もTHE BLACKBELT JAPANを代表する気持ちで戦います。

相手のネイン・デイネッシュ選手はオールラウンダーとして全部できるうえ、一発があるという印象です。格闘代理戦争の経験を生かして次の試合はしっかり勝ちます。そして、このままプロの試合は無敗のままベルトを獲りますので、よろしくお願いします!

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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6.29『UFC 303』で鶴屋怜とカルロス・ヘルナンデスが対戦

るるぶ ラスベガス’24 (るるぶ情報版) [ JTBパブリッシング 旅行ガイドブック編集部 ]


 UFCが6月29日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 303』で鶴屋怜 vs. カルロス・ヘルナンデスのフライ級マッチが行われることをESPNが確認したとのこと。ヘルナンデスは当初コディ・ダーデンと対戦予定でしたが、ダーデンの欠場により鶴屋に変更されたようです。

Rei Tsuruya(Sherdog)

Carlos Hernandez(Sherdog)

 鶴屋は現在21歳(試合時は22歳)でMMA戦績9勝0敗。2月の『ROAD TO UFC』シーズン2決勝戦で行われたフライ級トーナメント決勝戦でジー・ニウシュイエに1R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFC本戦デビュー。

 ヘルナンデスは12月の『UFC Fight Night 233: Song vs. Gutierrez』で平良達郎に2R TKO負けして以来の試合。続きを読む・・・
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【パンクラス】鶴屋怜 フライ級王座返上!伊藤盛一郎 正規王者へ!

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パンクラスのフライ級チャンピオン鶴屋怜が自身のXを更新。ベルトを返上する事を明らかにしました。同時にパンクラスは公式ホームページに各階級の最新ランキングを更新し、鶴屋が返上した王者には暫定王者だった伊藤盛一郎が就いた事を発表しました。

ROAD TO UFCを勝ち抜いて見事にUFCとの契約を手にした鶴屋。当面の間、パンクラスでの防衛戦は出来なくなるし、UFCに集中するという意味でも今回の王座返上は規定路線。平良達郎の活躍に堀口恭司、朝倉海参戦の噂で盛り上がるUFCフライ級で結果を残してもらいましょう。

そして伊藤盛一郎が正規王者というのも見逃させない。RIZINで結果が出ない時期もありましたが、現在は破竹の5連勝。しかも4試合が一本勝ち、1試合がTKO勝ちとフィニッシュ率の高さが際立ちます。

試合も立っても寝てもスリリングで掛け値なしに面白い。パンクラスではすでに無双状態に突入しているだけに、王者としてRIZINフライ級戦線に出撃するのには絶好のタイミングではないでしょうか。

鶴屋にとっても伊藤にとっても転機になる王座返上と王座戴冠。2人にとってUFCとパンクラスでのご武運がありますように。
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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:2月 鶴屋怜×チーニョーシーユエ「どう原石が磨かれるか」

【写真】練習仲間たちは、まさに渡辺を送り出す。そんな空気に包まれていた(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年2月の一番──2月4日に行われたRoad to UFC2023Finalの鶴屋怜×チーニョーシーユエ戦について、担当・中村の「取材は3月31日だったのでギリギリOK」という言い訳と共に語らおう。


――取材日が3月31日ということで……ギリギリ2月の「今月の一番」で間に合ったということでよろしくお願いします(笑)!今回は鶴屋怜×チーニョーシーユエをピックアップしていだきました。

「トーナメント全体を見て鶴屋選手の強さが際立っていたと思いますし、特化している技術でトーナメントを勝ち抜いた凄さもあったと思います。これからUFCで試合を重ねていくことで、21歳の彼がどう仕上がっていくのかを楽しみにしています。この試合そのものを推したいというよりも、これからの鶴屋選手への期待感も込めて、この試合をセレクトしました」

――鶴屋選手はレスリングのバックボーンがありますが、テイクダウン&トップキープという手堅い戦い方ではなく、色んなことにトライする思い切りのよさが特徴的なファイトスタイルだと思って見ていました。

「だからこそ準決勝でマーク・クリマコとフルラウンド戦ったことが大きな経験になったと思っていて。あの思い切りのいいスタイルをUFC本戦でもやりきるのは大変だと思うんですよ。Road to UFCの選手たちは決してトップレベルではないですし、それで今のスタイルをやりきれている部分もあると思うので。逆にクリマコはLFAでもキャリアがある選手なので、ああいった試合の経験も踏まえてUFCでどんな戦い方をするのか注目したいです」

――例えば首投げからの袈裟固め。あれは鶴屋選手の必殺技であり、得意な形である一方、UFCの本戦レベルの選手に対してはリスキーな技なのかなとも思ってしまいます。

「そうなんですよ。ただ、今の鶴屋選手はダイヤの原石だと思うので、ここからどう原石が磨かれていくかですよね」

――自分の武器をどうぶつけるか。ユニファイドルールや北米の選手と戦ってどう勝つか。UFCにチャレンジする選手はそのバランスが一つの壁だと思っています。

「今のスタイルのままでいくと、いずれ大きな壁にはぶつかると思います。それは本人もチームのみなさんも考えていることだと思いますし、UFCのトップ選手たちと戦う前にUFCでの戦い方・勝ち方を身につけてほしいです。UFCとしても鶴屋選手を将来性のある存在的な扱いで、ちゃんと段階を踏んだ相手を用意してくれると思うので、そこで一戦一戦成長しながら勝っていく。

そして最終目標までたどり着いてほしいです。だからこそ鶴屋選手のUFCデビュー戦が決まる前にRoad to UFCの試合を再チェックしておくと、鶴屋選手の進化や変化も分かって、日本のUFCファンにとってはすごくいい楽しみ方もできると思います」

――そういう意味ではいきなり本戦契約するのではなく、Road to UFCから実績を積んでトップ選手と勝負できる環境は遠回りのように見えて充実したキャリアの作り方とも言えますね。

「はい。それこそ僕はCAGE FORCEのトーナメントで優勝して、WECデビュー戦の相手がミゲール・トーレスでタイトルマッチでしたからね(笑)」

――北米デビュー戦の相手がいきなり当時の軽量級世界最強(笑)。

「すごく貴重な体験でした(笑)。今はUFCのオペレーションのなかで、試合が決まる→試合までの練習・準備をする→試合当日を迎えるという流れを経験できる場があるので、それはすごく大きいと思いますね」

――UFCというピラミッドの一番下からキャリアを積み重ねることは決してネガティブではない、と。

「むしろポジティブな要素の方が多いと思います。しかも今UFCで戦っている日本人はみんな若いですし、慌てて試合を重ねるのではなく、今のUFCのレールに乗って、キャリア相応の相手と戦って、着実に上に上がっていくといいと思いますね。平良(達郎)選手はまさにそうじゃないですか。2人とも同じフライ級で、同門のような存在だと思いますが、この2人がランキングを駆け上がってUFCのベルトをかけて戦うことになったら、日本のMMAは盛り上がると思います」

――水垣選手の戦績を振り返ると、WEC・UFC参戦当初は勝ち負けを交互に繰り返して、徐々に勝ち星を伸ばしていくキャリアだったんですね。

「今は契約満了まで試合をやらせてもらえることも多いですが、当時は2連敗したらリリースされるという暗黙のルールのようなものがあったので、毎回崖っぷちの感覚で試合をして、何とかサバイブしていましたね。だから一戦一戦を何としてでも勝たなければいけなかったし、そのプレッシャーも大きくて、自分を成長させる余裕や時間はなかったなとも思います。もう少し時間的な余裕があって、自分を成長するための時間を作れたら、もうちょっと変わった自分を出せたのかなとも思っていて。そういう意味で鶴屋選手はすごくいい環境にいると思うので、自分を磨いて強くなって欲しいなと思います」

――水垣選手がWECで戦ってきた相手も錚々たる選手たち(ミゲール・トーレス(戦)、ジェフ・カラン(戦)スコット・ヨルゲンセン(戦)ハニ・ヤヒーラ(戦)ユライア・フェイバー(戦))ですし、あそこで米国で勝つ術を覚えたことがUFCでの5連勝にもつながったと思います。

「WECの5戦は本当にきつかったですけど、自分を成長させてくれた試合でしたね。WECは一階級の契約選手が20選手くらいで、当時のバンタム級のトップ20人が集まっているような状況だったので、毎回がトップランカーとの対戦だったんです。なかなかタフな戦いでしたけど、今思えば一番充実していた、楽しかった時期だったかもしれないです」

――今回も水垣選手らしいコメントをありがとうございました!

「Road to UFCという注目される舞台を経てUFCで戦う。そこで選手が成長していく、チャレンジしていく過程を見ていくのは今のUFCの楽しみ方だと思うので、鶴屋選手の成長とチャレンジにも注目したいと思います」

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