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Interview ONE ONE Unbreakable ONE116 ジェイムス・ナカシマ ブログ 青木真也

【ONE116】イベント終了直後の青木真也─01─「綺麗な構えと綺麗な蹴りが好きだから、それを信じている」

【写真】共同バーチャル会見後にONEの協力で単独取材を行うことができた (C)ONE

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE116「Unbreakable」でジェイムス・ナカシマをネッククランクで一蹴した青木真也を大会終了直後にABEMA TVとMMAPLANETが共同で単独取材。

試合が終わった直後の青木が、ファイターから人に戻る狭間の肉声をお届けしたい。


──TシャツのAge is just a Numberという文字に関して共同会見では質問があり、『関係ない。若く見えるでしょ?』という返答をしていました。ただ、その言葉とは対照的に「年齢もあって、いつ落ちてもおかしくない。久々に追い詰められていました」という連絡を試合直後にくれていました。

「落ちていない。僕は今、元気だと思っていますけど、でも年齢ってデータとしてあるじゃないですか。多くのファイターが35歳をピークとして、そこから下降していく。それは事実だと思います。ウェイトトレの数字が上がっているとか、強くなっていると言ったところで。だからいつ落ちるか分からない恐怖は常に持っています。

それが今回かもしれないし。いつ落ちるか分からないというのは考えますよね」

──それは普段の練習でなく、試合で如実に明らかになるというものなのでしょうか。

「いえ、単純にデータです。僕は格闘技が好きだから色々な選手のことを見ているじゃないですか」

──ハイ。

「どんな選手も落ちるんですよ。同じグラップラーのジェイク・シールズですら36、37、38歳で落ちている。PFLで幕を下ろしたのが39歳で。僕も38歳を前にしている。そういうタイミングだから、凄く意識してきたジェイク・シールズでも落ちた。なら、自分が下がってくるというのは感じます」

──ジェイクがブラダボーイに2度敗れた。タイプが違うとはいえ、ナカシマ戦の青木選手の立ち位置は同じでした。下からの突き上げという部分で。

「一番相性が悪い相手ですよ。今回の相手は」

──ストライカーに負けるのは、それはそれで勝負。ただし、レスリング&コントロールの相手に敗れると青木ブランドが崩壊するような顔合わせでした。

「ねぇ。だから相性は抜群に悪かったと思います」

──試合では組む前に蹴りを出した。フォラヤン戦などはありましたが、あのミドルハイの高さの蹴りを今回のように勢いよく蹴っていった印象は過去の試合ではなかったです。

「単純にですね、怖くてダブルレッグに入れなかった。それだけです」

──そこでしっかりと蹴ることができたのは、日々積んできたモノが出たということではないですか。

「打撃はミット打ちなんかでも、日本のMMAファイターの中では綺麗な方だと思います。勉強して、やり込んでいる方だから。特にナカシマがテイクダウンディフェンスに自信があって、打撃をやる構えできたから、これだったら一応立ち会えるよというのは思いました」

──MMAではヒザから出て、腰が詰まらず伸びるムエタイ流の蹴りはあまり見られないです。

「僕、ムエタイが好きじゃないですか。ムエタイが好きで、ムエタイの考え方が好きだから。綺麗な構えと綺麗な蹴りが好きだから、それを信じているという話になるかもしれないです」

──MMAはガチャガチャの文化です。

「僕がガチャガチャできないのは、どうしても年齢があります。年齢があるから反応できないんです」

──……。

「ぴょんぴょんっていう堀口恭司選手みたいな動きをされると反応できない。だから階級も落とせないんです。体重的には落とせても。ゆっくりなリズムでできる限りやりたくて。これは護身術的ですけど、ゆっくりなリズムで戦いたいから年齢も含めて、今の僕に間違っていることだとは思わない」

──そして、打撃でナカシマが崩れました。

「蹴りが割とわき腹に入ったのと、たまたまラッキーだったのですが、組むぞってフェイントで入れて右のフックを振ったのが結構強く、感触があったんですよ。あれがチョット効いたんじゃないかと僕は思っています」

──試合後からラッキーという言葉を連呼していますが、決してラッキーではないと思います。

「いやラッキーでしょう、アレは。ジャブと右ミドルはずっと練習して、アップでも凄く確認していたけど、アレはやっていなかったので」

──2012年の大晦日、アントニオ・マッキー戦でも右を当てて組みついたことがありました。そのパンチが十分に効いていた。このフェイクで当てるということを、試合で2度成功したのですから、それはラッキーではないかと。

「セコンドの宇野さんからも『凄く効いたと思ったし、あの後にパンチでいこうと思わなかったの』って聞かれて。絶対に思わないですって。アハハハ。それぐらい自分のパンチを信じていないです。

組んでバックに回ったときに『あっ、これ効いているかもしれない』って感じて」

──その前にナカシマがワンツーで入ってきたときにケージに詰まりそうになった。でも、すぐに回って間合を取り直せました。

「間に関しては、ずっと飯村(健一・大道塾吉祥寺支部代表)先生から言われていて。『綺麗な構えでゆっくり、近くに行ってゆっくり見る』と。今のMMAからすれば、違う理屈じゃないですか」

──ハイ、確かに。

「サウスポー同士だから、触ることができる距離になれば、とにかく良く見なさい、と。まさにそこの部分で、綺麗な構えでゆっくり、近くというのをやっていました」

──ナカシマの左をしっかりと見て、組むことが出来ました。

「ワンツーはもう全然、『あっ、来た』という感じで。彼はワンツーが綺麗な選手で、岡見さんとの試合もワンツーを効かせていた。で、たまたまダブルアンダーフックを取れました。そこからはイージーというか。割と難しくなかったです」

<この項、続く>

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

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ONE ONE Unbreakable ONE116 Report ジェイムス・ナカシマ ブログ 青木真也

【ONE116】「37年生きてきて、一番幸せ」──青木真也、ジェイムス・ナカシマから初回一本勝ち!!

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
Def.1R by ネッククランク
ジェイムス・ナカシマ(米国)

しっかりと握手を交わした両者。サウスポー同士、青木が右ハイからローを蹴る。さらにミドルを入れた青木はパンチを見せてクリンチへ。ケージに押し込んだのはナカシマの方。ナカシマはヒザ蹴りを見せて離れる。右を当てた青木は、ナカシマのワンツーにケージ際から離れる。左ストレートに組んだ青木は、両差しからバックに回る。

スタンドでワンフックの青木は背中に乗りつつ、襷を取りたい。左のワキを取りに行く青木が左足も乗せて両足フック。スタンドのまま右腕をアゴの上から絞めて左手とクラッチし、フェイスロックへ。ナカシマが観念したようにタップし、青木が一本勝ちを決めた。

「ベルトとか考えていないです。でも、凄く幸せな時間で。俺、もう格闘技別にやらなくて。でも、俺がこうやって格闘技を戦うと喜んでくれる人いてくれて。好きなだけ、日本には本当にいっぱい俺のことを応援してくれる人がいて。37年生きていて、今が一番幸せです。ありがとう」と青木は涙で話した。


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Interview ONE ONE Unbreakable ONE116 ジェイムス・ナカシマ ブログ 青木真也

【ONE116】いよいよ明日、ジェイムス・ナカシマ戦へ。青木真也─02─「失点の少ない、1-0の試合に」

【写真】この日々の積み重ねが、明日見られる(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」でジェイムス・ナカシマと対戦する青木真也インタビュー後編。

ジェイムス・ナカシマとの対戦が合意していた青木の1月1日の練習をABEMA TVのTHE WONDERが追った。

自身の価値を守り、UFCという道こそ選択しなかった青木だが、J-MMAの住民としてStrikeforceやBellatorで北米を体感し、そのトップレベルと相対してきた。

青木がONEと契約しアジアを主戦場してから、日本と北米の間にある太平洋は広くなる一方だ。そのなかでLFA王者であったナカシマは北米MMAが体感できる実力者だ。

ナカシマの欠点の少ないレスリング主体のグラップリングに対し、青木はどのような想いでいたのか。

<青木真也インタビューPart.01はコチラから>


『コントロールして、ギロチンを引っかける。そういう意味での真っ向勝負になる。面白いと思います』

──この間、それだけ好きなMMAに関して他の試合をチェックするという部分で、ONEに関しては感心が薄れていたようにも感じました。

「そうっスね。いや、視たいと思わなかった。ACAとかグラップリング、UFCは結構チェックしていました。ONEの試合は気になったモノをいくつか視たぐらい、正直をいえば。だって別に……格闘技の研究とかって言うことで見ると、UFCとACAとグラップリング、いくつかのトップレベルを見ていればコトが足りるじゃないですか。コト足りるんですよ。

Super Seriesとか視なくて、コト足りんです。だから、その世界観のなかでどう創ろうとか思わなくなると、視なくなっちゃったかな(笑)」

──いまACAとUFCという言葉が出ました。そこを見ているとコト足りると。そういう意味で、ジェイムス・ナカシマ戦は楽しみです。

「面白いですよね。そういう意味でもやりたいっていうのがありました。北米の世界観とやるのは、久しぶりです。キャリアの終盤といわれる時期に、こういう試合があるというのは有難いことですし、やりがいがありますよね」

──以前と違い日本にいては、なかなか北米文脈の選手と戦えなくなりましたし、ONEもONEの世界が成熟してきたので、こういう相手はいなかったです。

「日本にいては北米的世界観とはもう交われない。UFCみたいなモノに交われなくても、良くも悪くも内需で回るようになりましたね。ぶっちゃけ内需で回るようになると、北米的世界観をもう見なくて良いよいうのも当然、答として存在していて。

K-1のようにまさに内需、鎖国して創っていくコンテンツであった方が豊かだったり、幸せな人がいるっていう意味では正しい。

でもファイトする上で僕はずっと何だかんだといって見てきたし、技術的にも置いて行かれていない。まぁ、組み技ですけど。やっぱり僕は繋がっているというか、共通している世界観──グローバルなモノを見ていきたいし、やっているつもりです。北米から背を向けた人のように見られていますけど、やっていますからね」

──青木選手がよく話すように、ONEの面白さは確実に存在している。そのONEにUFCから戦場を移してきたビッグネームではなくて、LFAからONEで戦うようになったナカシマのリアルな北米MMA観が楽しみであり、怖いです。

「頑張るしかない。やるしかないです。北米の世界観って簡単にいうとUFCに入るか、入らないか。ナカシマはUFCで戦う実力を持っている。その選手に勝てるか、勝てないか。昔はランカークラスの選手とやって、『どうだ!』と言える時代もあったけど、まぁまぁ年もとって皆が上がってきた。そのなかで、今ココとやったらどうなるんだっていうのは持っているから、それは興味深い試合です」

──技術的に見れば、ジェイムス・ナカシマの北米的な技術はONEの選手とどういう部分が違いますか。

「信頼がありますよね。LFAのチャンピオンで、勝っているわけだから。ポイントメイクが上手い。コントロールして、ギロチンを引っかける。そういう意味での真っ向勝負になる。面白いと思います」

──グラップリングの真っ向勝負って、なかなかなかったですね。

「なり得なかったですよね、試合では。グラップリングでファイトしてきたヤツいないもん。

55戦やってきて、相手から組んできたのはStrikeforceでやったライル・ビアホームだけです。アイツが組んできたのを受けて、返して取ったんですけど。アイツ以外、誰一人組んでこなかったです。

でもアイツってキマっているヤツで。捕まっていたヤツですからね。だから2パーセント以下の確率なんです。シャオリンですら、スタンド勝負になったし」

──北米流を消化しているといえばクリスチャン・リーがいました。

「はいはいはい。クリスチャンは派手で見栄えが良い。でもナカシマは平均点が高くて、取りこぼしがない。だから面白みがないかもしれないけど、遣り甲斐がある。クリスチャンは試合が跳ねる──加点してくるから。

でもナカシマと僕は失点の少ない試合。1-0、2-1という試合になると思います」

──そのなかで気を付けないといけない攻撃は?

「ないです。それは誰とやってもなくて。自分自身が良いコンディションで戦って、ちゃんとできれば大丈夫だと思います。勝負ってみずもの、勝つときも負ける時もある。とにかく100パーセントの過程を創って、納得して悔いのないモノを残したいです。

勝敗はその次の段階の話ですよね。日々の良い取り組み、そしてメンタル、良い体、技術。話はまずそれからです。やることやって、『これ以上ない。あとは運に任せる』っていうところまで持って行けるように頑張りたいですよね」

──マルセロチンとか怖くないですか。

「ガッツだと思います。そこは……気持ち。気圧す。どこの局面でもゲームじゃないから、最後はそこだと思います。ファイトです。最後はファイト。最後はファイトだよ、武道じゃない(笑)」

──アハハハハ。

■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

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【ONE116】青木真也─01─ジェイムス・ナカシマ戦までの日々「格闘技ってことだけを日々考えていく」

【写真】青木にとっては1月1日の練習は、金曜日の練習に過ぎなかった (C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」でジェイムス・ナカシマと対戦する青木真也をABEMA TVのTHE WONDERが元旦から追った。

2021年1月1日、午後1時から大道塾吉祥寺支部で飯村健一氏とミット打ちを行い、2時半からはロータス世田谷で北岡悟、八隅孝平、松本光史らとグラップリングのスパーリングを行った。

MMAを戦い、練習する。その日々を送ることが、格闘家としての幸せだという青木に10月のONE活動再開から、ジェイムス・ナカシマ戦が決まるまでの日々、そしてこの強豪との対戦について尋ねた。


──1月1日、1年の始まりということで青木選手の二部練習を追わせてもらいました。

「まぁ金曜日ですね(笑)。金曜日。今年、暦が良くて。元日が金曜日で2、3日が土日なんですよ。ここからがキックオフじゃないですか。スケジュールが創りやすかったですね」

────大道塾吉祥寺支部からロータス世田谷とルーティで練習すると。

「本当は逆なんですけど、ロータスから飯村さんのところだけど。今日は午後1時に飯村さんにお願いして、ホント申し訳ない感じです。飯村さんには本当に助けてもらっています。1カ月前に試合があるかもしれないって話をしたときに、『あぁOK。元日も。正月の間に1回、2回練習するの付き合うよ』って言ってくれて。

ロータスもそうだし、試合をするとなると助けてくれる人もいてくれて、助かっています」

──つまりは正月云々ではなく、日常が続いているということですか。

「そうですね。結局、この仕事をフリーでやっていると仕事納めっていう文脈がないんだなって思います。12月27日に一応、DDTのプロレスが終わった時に仕事納めだと思って『今年もありがとうございました』みたいのをずっとしたんだけど、全然終わってねぇよ。どんどん湧き出てい来るよ──みたいな(笑)。湧き出てくるのが、自分の名前でやっているフリーという仕事だと思うので。

そういう意味では日常というか、ずっと続いて切れ目がなく仕事が出てくる。それを仕事納めで納めることができちゃうなら、やっぱ負けますよね。格闘技でも他のことでも。で、湧き出てきて納められないモノがドンドンあるなら、負けねぇよってなるのかもしれないですね。

まぁフリーと会社員っていう区分ではなくて、自分達で創っていく人はどんどんどんどん納められず、湧き上がってきます」

──ようやくジェイムス・ナカシマ戦が正式決定したのですが、試合が決まると練習は変わってきますか。

「試合が決まる、決らないで単純に変わってきますね。それだけでなく、コロナ禍といわれる状態がもうすぐ1年になるじゃないですか。そのなかで今までって試合に向けて怖いモノに向かって立ち向かう、勇気を出して戦うというメッセージ性を持っていたと思うんですけど、自分自身の感じ方もこのコロナ禍で試合をするということで少し違ってきますね。

潤いみたいな、自分の練習、自分の好きなことをして試合をする場がある──幸せというか(笑)。幸福なことだ、みたいな感じかなって。『皆さん、スミマセン。一足先に楽しんできます』みたいな感じじゃないかなって」

──ただし、4月と9月にRoad to ONEに出場してONE再開を盛り上げようとしてきた。ただし2カ月もの間、お呼びが掛からなかったです。

「お呼びが掛かんなかったですね。なんだろう……でも、その間に試合をした方々いますけど、消費されていっただけじゃないですか。

言い方悪いけど、じゃあ誰が試合をしたかって覚えていないし(笑)。まぁ、皆、消費されてYouTubeの一つになっていったような話に近いと思います。僕は」

──10月30日のライブ枠に出られた選手だけでしょうか。消費されただけでないのは。

「それすらも焚けたかといえば、焚けずにただ唐突に試合がある。なんかソレに僕自身は、アレのなかで試合ができるからラッキーと思えるほど強くはないです。大量消費、どんどん使い捨てていく。それが豊かな社会かもしれないけど、それに耐えられるほど僕は強くはなかったな」

──その一方で試合がないことにイライラは隠せなかったと思います。

「イライラはします。でも仕方ないでしょ。真面目にあんまり期待していなかったかもしれないです」

──それはいつ頃からですか。

「やっぱり10月の試合に入らなかった時点からで。9月が終わってポンポンと10月にやるつもりだったけど、入らなかった時点で『あぁ、そういうことね。分かった、分かった』みたいに。だから僕、忠義心みたいなモノ今はないですよ。申し訳ないけど、ない。

青木真也が創るモノ。青木真也の物語、自分と関係性のあるなかで一生懸命やっていきたい。自分に与えられた物語にフォーカスしてやっていきたいけど、前のように盛り上げていこうぜ──みたいな、団体を盛り上げていこうというのはないな」

──ファンを巻き込むとう部分では?

「ファンを巻き込むよりも、そこは違った話になるんですけど……今って、数だと思うんです。朝倉未来さんだと一番分かりやすいんですけど、フォロワー数。数で語るわけです。でも、数で語ることじゃない。要はPV数に近いかな。PV数でなくて、合致した客と単価を取りたい」

──ファイター、戦う人間に特化して質問をさせてもらいますが、この取材をしている時点でファイトアグリーメントは存在しても正式発表もない。オファーを了承してから、ファイトアグリーメントが届くまでも時間が掛った。この間の想いというのは?

「ストレスですね。なんか人も減って、体制も変わって以前ほど上手くいってない。ギクシャクした感じはありました。でも、そういうものですよ。途中で試合がなくなることも、あるだろうって思っていたので。

なら1年ぐらい試合がなくても、違うことをやっていきましょうかっていうぐらいのテンションではありましたけどね。でもなんか、もう好きじゃないですか。格闘技が好きで毎日やっている。

色々な人がいて。家族と幸せに生きることが目標の人がいる。お金を稼ぐことが目的の人もいる。そこでいうと僕はファイターとして生きる、レスラーとして生きる。ファイターなのか、レスラーなのか、プロ格闘家なのか。

カール・ゴッチ的なレスラーっていうところでいうと、ファイトして生きていく。この練習していく日々、格闘技ってことだけを日々考えていくことが目的と化しているから。いつの間にやら。

それが目的だから。昔、ジェイク・シールズが『1000ドル、2000ドルになっても試合をしていく』って言っていたように──そうするだろうし、極論を言うと。とにかく、ひたすらこの日々を。良い日々を過ごしたいなと」

<この項、続く>

■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

The post 【ONE116】青木真也─01─ジェイムス・ナカシマ戦までの日々「格闘技ってことだけを日々考えていく」 first appeared on MMAPLANET.

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【ONE116】青木真也と対戦、ジェイムス・ナカシマ─02─「フィジカルではなく、テクニックとメンタル」

【写真】岡見をコントロールし、ヒジを落とすナカシマ──青木はいかに戦うのか(C)KEISUKE TAKAZAWA

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」で青木真也と対戦するジェイムス・ナカシマ・インタビュー後編。

青木と違うタイプのグラップラーだというナカシマは、自らの武器を我慢強さだと言い切った。冷静に口数も少なく、自らの強味を語るナカシマ──今更ながら岡見勇信に勝利しているファイターの言葉だと思うと、空恐ろしくなってきた。

<ジェイムス・ナカシマ インタビューPart.01はコチラから>


──我慢強く戦う。まさにジェイムスの真骨頂ですね。

「アオキとの試合だけでなく、どの試合でも言える事だよ。根気強さ、我慢してポジションを取り、圧力を掛ける。心の強さと、動き続けることが僕の最大の強みだからね。そこを崩さずに戦えた試合は、大体良い結果になる。ポジション取りをしっかりして、プレッシャーをかける。自分のペースを崩さず動ければ大丈夫だろう」

──青木戦で自身のアドバンテージはどこになると思いますか。

「アドバンテージ……、今言ったように一つは心の強さ。そして、動き続けることと相手へのプレッシャーだね。アオキとの試合に関しては、ストライキングもアドバンテージになるだろう。

僕はウェルラウンダーなファイターだ。そしてアメリカン・レスラーであり、柔術も真剣に練習している。グラップリングのポジション取りにも自信があるよ。ただ、アドバンテージと言っても何か一つということではなく、それらの要素が合わせ重なっているモノだし。どこが優位になるかは、実際に試合にならないと分からないね」

──ただし、忍耐強さが武器であることは間違いないです。多くの人がガムシャラに打ち合えることが男らしいという風に見ますが、精根尽きるまでレスリング・コントロールを続けることができるのも、男の中の男だと思います。

「そうだね……100ポーセント同意させてもらうよ」

──つまりジェイムスは自分の冷静さと忍耐強さ、そしてファイティング・スピリットを信じているわけですね。

「もちろん 冷静である事といかなる時もリラックスする事は……そういう精神状態でいられることはファイトだけでなく、生きる上でも最も重要だと考えている。集中力を高める時でも、回復する時でも、冷静にリラックスしている事が何よりも大切だよ」

──前回の試合でも冷静さを失わずに戦っていたかと思いますが、残念ながらキャリア初黒星を喫しました。あの初黒星から何を学びましたか。

「初めての敗北は精神的に厳しかった。僕自身は、試合をコントロールできていたと思っている。もちろん、ヒザを当てられるなどいくつかのミスをしたことも理解しているよ。どれほど強いファイターでもミスは犯す。あの試合では僕はミスをして、そこを衝かれて初黒星を喫した

でもあの敗北を乗り越えるのに、長い時間は掛からなかった。以前より強くなっている自覚もある。これまで自分の積み重ねてきたことを見直す機会にもなった。それは試合をするという点だけでなく、これから生きていくうえでもね。今はとても良い感じだよ」

──青木選手は一方的に試合を支配する選手で、勝ち方も一方的かつ圧倒的です。そこが崩れた場合、逆転されアップダウンのある試合が実は少ないです。ジリジリとした勢力争いの凌ぎ合いはしてきましたが。

「その見解は興味深いね。アオキの試合をたくさん見たけど言う通りだ。試合の流れが変わると、そのまま押し切られる試合があったね。申し訳ないね、アオキが本当にそういうタイプなら僕との試合はきっとタフになるよ。

僕と戦うなら少しは忍耐力も見せてもらわないとね。アバソフ戦でもそうだけど、僕は粘り強い戦いをする。忍耐強さ 冷静さ 心の強さは、上のレベルでチャンピオンになるには欠かせない要素だよ」

──なのでポジション争い、スクランブルで青木選手も真価が問われる試合になるかと思います。そんなせめぎ合いになった時の自信のほどは?

「110パーセントの自信がある。それは相手が誰だとかは関係ないんだ。アオキが本物だということは分かっているし、準備もできている」

──青木選手との戦いで、技術的に最も重要視する点はどこですか。

「テイクダウン・ディフェンス……かな。シングルもそうだし、ボディロック・テイクダウンのディフェンスが重要だ。ユーシン・オカミとの試合に似ているね。

アオキはしっかりと両ワキを差して、ガッチリとクラッチを組んでくるだろうし。そこから右だろうが、左だろうが、両方の足を払ってくる。

このテイクダウンに対する防御、それ以前にクリンチされないコト。この2つが今回の試合のディフェンス面で最重要視される」

──ウェルター級から落としてくることで、フィジカル的には有利だと思いますか。

「どうだろう? 僕のフィジカルが優れているのかは分からない。ただライト級では体力はある方だし、少しはフィジカルも上だろうけど……でも、この試合で大切なのはフィジカルではなく、テクニックとメンタルだよ。そうだね、スマートさも重要になるだろ」

──スクランブルとグラップリング・バトルを楽しみにしている日本のファンも多くいます。彼らにどのような試合を見せたいですか。

「圧倒したい。今もアバゾフとのタイトルマッチでの負けが、納得できていないんだ。でも完全復活して、より強い自分になっている。アオキとの試合では僕のグラップリングの強さを見せたい。そしてコンプリートファイターであるところもね。

僕はグラウンドでもスタンドでも戦える。そのことをライト級でもアピールしたい」

──この試合に勝ってタイトルマッチ、すなわちクリスチャン・リーとの試合に一歩近づきたいと?

「クリスチャン・リーが大好きなんだ。是非対戦したいと思っているよ」

──では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「応援ありがとう。アオキとの試合を楽しんでもらえたら嬉しい。全力で戦うよ」

■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

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Interview ONE ONE Unbreakable ONE116 ジェイムス・ナカシマ ブログ 青木真也

【ONE116】「僕の組みは、コントロール・グラップリング」。青木真也と対戦、ジェイムス・ナカシマ─01─

【写真】常に穏やかなナカシマだが、タトゥーにアメリカン・レスラーの矜持が感じられる (C)ONE

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」で青木真也と対戦するジェイムス・ナカシマ。

10月30日にキャムラン・アバソフの持つONE世界ウェルター級王者に挑戦し、TKO負けを喫した。キャリア13戦目の初黒星を経験したナカシマは、ライト級に階級を下げて青木と相対する。

両者ともグラップラー。ただし、その質は相当に違う。当事者の青木が北米MMAとの物差しとなる技量の持ち主だと認めるナカシマに青木戦への意気込みを訊いた。

Zoomで行った今回のインタビュー、画面で見られるナカシマは常に穏やな様子で、その静かな面持ちこそブレない気持ちの強さを表しているかのようだった。


──青木選手との試合を5日後に控えているジェイムスです(※インタビューは17日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「隔離も終わったし、とても調子は良いよ。ヘルシーで、体が軽い」

──青木真也選手と戦うというビッグファイト、オファーはいつ頃だったのでしょうか。

「凄く短かったよ。5週間前のオファーだった。でも、体調には気を掛けてトップシェイプを維持していたから。新型コロナウイルスで制限されている中で、こんなにすぐに試合が決まり、アクティブに活動できることは嬉しいよ」

──もうライト級に落とすことは決めていたのでしょうか。

「以前から前回のタイトルショットの結果如何に関わらず、ライト級に落とそうと考えていたんだ」

──水抜き無しの170ポンドの試合に関しては、どのように思っていますか。

「体重を落とすことは極めて簡単だったよ。普段から176ポンドくらいだから問題はないよ」

──では青木戦が決まった時の気持ちを教えてください。

「とにかくワクワクした。タフな相手との最高のマッチアップだよ。シンヤ・アオキは最後のスペシャリストと言えるファイターだからね。

でも僕は自分のグラップリングを110パーセント信じている。この試合を乗り越えると、またすぐにタイトル争いに加わることができるだろう。凄くに意味のある試合で、とてもエキサイトしているよ。

アオキは素晴らしいサブミッション・グラップラーだ。
チョークやアームバーでフィニッシュできる、とても危険な相手だよ。絶対にいつもより、サブミッション・グラップリングに関して警戒が必要になる。

ただし、彼はサブミッション・グラップリングの専門家だから、必ず組技勝負を仕掛けてくる。打撃戦になることはないだろう。でも、僕は自分のグラップリングを信頼している。そして自分が想う完全な状態で戦えば良いと思っている。最高の試合になるよ」

──この試合はグラップリングの高度が攻防が期待されますが、打撃の重要度に関してはどのように捉えていますか。

「大切になってくるよ。青木を相手に離れてプレッシャーを掛けることは難しいとは思うけど……組みに専念している相手に打撃を当てることはね。でもテイクダウンやクリンチが来ることを常に頭に入れておけば、立ち技の展開も少しは戦いやすくなるはずだよ。

そうだね、僕が打撃で攻勢に出るような展開になれば、自分のペースで戦いやすくなる。そこが、この試合の鍵になるだろう」

──2人とも素晴らしいグラップラーですが、スタイルは違います。青木選手のグラップリングとジェイムスのグラップリングの違いはどこにあるでしょうか。

「アオキは技が多彩だし、フィニッシュする事に関しては彼の方が上だろう。僕の組みは、コントロール・グラップリングだ。打撃を使うことも含めて、僕のグラップリングはコントロール。アオキはサブミッション・グラップリング。

自分にとって優位にポジションを取る。スタンドではスタンドでは青木に組まれない距離を取り、彼に捕まらない位置にいれば問題ないだろう」

──青木選手は若い頃は完全なサブミッション・ファイターで跳び十字や足関節という失敗すればポジションを失う仕掛けも多かったですが、今ではバックを取ってRNC、トップから肩固めと手堅い攻撃が多いです。そのために重要な彼のレスリング技術をどう思いますか。

「それこそ彼のストロング・ポイントだろうね。誰もそうだけど、特に青木みたいな相手にバックを取られたらダメだ。もし、そんな状況になっても忍耐強く、冷静に判断して離れる必要がある。本当に危ない局面だからね」

<この項、続く>

■ONE Unbreakable視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチチッチ(セルビア)
パトリック・シミッド(スイス)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
川原波輝(日本)

■ONE Unbreakable II視聴方法(予定)
1月29日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable II対戦カード

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
アブドゥルバシール・ヴァガボフ(ロシア)

<ヘビー級(※120.2キロ) 5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
ウマウ・ケニ(セネガル)

■ONE Unbreakable III視聴方法(予定)
2月5日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Unbreakable III対戦カード

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
佐藤将光(日本)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

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Interview JJ Globo Special SUG19 ブログ メイソン・ファウラー 石井慧 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:12月─その参─メイソン・ファウラー✖石井慧「試し割り」

【写真】石井慧のSUG挑戦第一弾はOTでメイソン・ファウラーに敗れ、ベルト奪取とはならなかった (C)SUG

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

2020年12月の一番、第三弾は20日に行われたSUG19からメイソン・ファウラー✖石井慧について語らおう。


──青木真也が選ぶ2020年12月の一番、3試合目をお願いします。

「SUGの石井慧選手とメイソン・ファウラーの試合ですね」

──SUG20の石井選手✖クレイグ・ジョーンズではなくて。

「ハイ、まぁクレイグ・ジョーンズとの試合はそうなるよなってことですし。SUGといえば5分でオーバータイム。ならメイソン・ファウラーの方かと。

石井選手とファウラーだったら、絶対に5分で決着しないですよね」

──ただ本戦5分で、ファウラーが戦っていたのが驚きました。これまで寝技に付き合わないでいた彼が積極的に動いて。石井選手のパス狙いをオモプラッタで切り返して攻めたりして。

「アイツ、これまでは攻めていないですよね。なんか異種格闘技っぽくて良かったです。今回の試合は。ただ練習を見ていてもイゴール(タナベ)とかだったら、石井選手を攻めることができるけど、俺たちだったら無理ですからね」

──体格差はあるとしても、ファウラーも力があるのだと……。

「だから逆に日本人で100キロを超えていると、練習するのも大変だと思いました。そしてあれだけ体躯が合って、組み技の心得があるとクレイグ・ジョーンズぐらいでないと取れないわけですよね。

それが発見でしたね。あと、何と言ってもファウラーはSUGルールに強い。その証拠にSUGではオーバータイムで2度クレイグ・ジョーンズに勝っているけど、ADCCでは逆にギロチンで一本負けしていますしね」

──それでもADCC北米トライアルで優勝し、世界大会でも1回戦は勝っています。

「そういう選手でも5分では、石井選手を取ることができない。そしてオーバータイムに強い。ちょっとね、不思議ですね。で、究極をいえばSUGに勝つには汗っかきが良い(笑)」

──アハハハハ。ファウラーが滑るという情報も伝わってきました。

「まぁ汗もあると思います」

──いずれにせよ、オーバータイムになって最初からシートベルトでなくスパイダーウェブを選択する石選手は、非常に珍しいタイプだと思いました。

「僕ならバックですね」

──そうだと思います。結果的にスパイダーウェブを選択し3回連続で同じように逃げられました。やはり、そういうモノなのでしょうか。

「う~ん、そこはちょっと分からないです。でも十字は取るのも逃げるのも難しいと思います。だって僕らは普段、ああいう風にならないことを重視して練習しているわけじゃないですか。あんな形になったら、もうその試合でどれだけ追い込まれているんだってことですから」

──確かにその通りです。

「あそこまで取られるのは、弱いってことですからね。バックとは違って」

──オーバータイムのセオリーではバックで絞めを極められた選手が、逆転を賭けてスパイダーウェブを選択するという風です。

「一発逆転を賭けて。でも石井選手は最初から一発逆転を選んでいた。あの逃げ方ができるのもファウラーがSUGの専門家だからです。逆に僕らはあのルールで勝つことを一番とすることはないじゃないですか(笑)」

──ハイ、そうだと思います(笑)。

「結局、SUGにしてもEBIにしても、コンバット柔術もそうですね。時間切れだからって、なんであんな決着方法なんだろう。釈然としないです」

──言ってみればパターゴルフですよね(笑)。

「ホントに。試し割ですよね。そこまでのプロセスはどこに行ったんだって(笑)。スッ飛ばして、あれで負けたとしても、負けた気がするんでしょうかね。

今回、それと気づいたことがあって──クレイグ・ジョーンズはEBIでは勝っているけど、ADCCは準優勝なんですよね。ゲイリー・トノンもADCCでは勝っていない。かといってIBJJFの道着でも勝っていない。つまりADCCやIBJJFのタイトルとは関係ないところで、ステータスを確立してやっていける世界があるということなんですよね」

──う~ん、ただしADCCで柔術界の強豪を倒したり、追い込んで名前を挙げたというのはあると思います。

「なるほど。で、そういう選手がPolarisとかEBI、SUGでも活躍して、セミナーや指導で食っていける。ネットの指導とかで。だから確立しているんですよね、そういう世界が。やはりそこは凄いと思います」

──私がSUG19で思ったのは、MMAファイターがMMAファイターとグラップリングで戦うと溌剌と攻めるということだったんです。

「ドスアンジョスとセラーニですね。まぁ、海賊ビデオですよ(笑)、スパーリングを流す。試合では蹴りを出さない選手が実はムエタイの練習をしていたり、テイクダウン&コントロールの選手が足関節を使っている。そういう海賊版ですよね。

北岡悟がQuintetのことを練習試合って言ったんです。グラップリングのことを。それと同じですよね。で、そこでビジネスも成り立っている。名前があるから可能なんでしょうけど、誰も損していないですからね。選手もファンも楽しめて。まぁドスアンジョスもセラーニもあれだけ組みができるから、思い切り打撃で思い切り攻めることができるんですよね。

ドスアンジョスは打・倒・極、全てを鍛えている。トライアスロンMMAファイターですよ。だからこそ、ファイターのなかで評価が高いと思います」

──では石井選手については、どのように思われていますか。

「石井慧のゴーイング・マイウェイ振りも素晴らしいです。一周回って、何でも見えている。ファイターとしての選択は他にもあるんじゃないかと思うことはありますけど、そこも含めてゴーイング・マイウェイです。

試合展開と同じで、もっとズル賢さがあっても良いのに常に真っ向勝負しています。ちょっと他にいないと思います」

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Interview ONE ONE Unbreakable ONE116 ジェイムス・ナカシマ ブログ 青木真也

【ONE116】ジェイムス・ナカシマ戦が決まった青木真也「ONEの中で北米の物差しが一番入っている選手」

【写真】2020年1月1日──元旦も1年の始まりでなく、1週間の終わりの金曜日。当然のように汗をかいていた青木真也 (C)MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」で青木真也がジェイムス・ナカシマと対戦することが発表された。

クリスマス頃にはこのカードの実現が噂レベルで出回っていたが、実際には青木は対戦こそ了承していたが、ファイトアグリーメントが手元に届かず正式決定ではなかった。

クリスマスホリデー後、同意書が届きサインしていた青木。その直後、12月30日にナカシマ戦について尋ねていたインタビューをここで掲載したい。


──ナカシマ戦のファイトアグリーメントが届き、サインをしたという話を聞きました。

「ハイ」

──対戦相手がナカシマで来た時、どのように感じましたか。

「まずナカシマという相手に対して、ネガティブな印象はなかったです。やりたくない──とか、そういう感情は全くなかったですね。まぁ、ノーという選択はあんまないですしね。『やろっか』みたいな感じではありました」

──私はジェイムス・ナカシマという名前を聞いて、真っ先に怖い相手だと感じました。

「そうですか? 僕は格闘技をやっているうえで……正直な話をすると北米というモノを見続けてきました。日本で戦っている時も、シンガポールで戦っている時も。北米を見てやってきて、そういう意味ではファンですからね。

そういう北米にあってUFCと契約がならなかったなかで、トップファイターですよね」

──実際にナカシマにLFAのタイトル戦で負けた2人はUFCと契約していますしね。

「そういう選手と自分自身が戦うことができるということは、ラッキーです。いつまでピークで戦うことができるかどうか分からない状況で、彼と戦えるということは」

──強い相手だからこそ、楽しみです。試合を見ている方からすると。ホノリオ・バナリオ戦より、ずっと危ないですし。

「そういうこと。そういうことなんです、僕的にも。なんか良いなって思いました」

──試合前に『格闘技だから何が起こるか分からない』という試合よりも、テイクダウンからコントロールされると危ない──と予想できる試合の方が楽しみであることは間違いないです。

「ONEの中で北米の物差しが一番入っている選手だと思います。タン・リーもいますけど、彼はスタイルが北米では異質なので。そういう北米っぽさを含めて良い試合だと思います」

──ナカシマのテイクダウン、柔術力をどのように評価していますか。

「強いと思いますけど、打撃もテイクダウンも含めて立ち合いですから。向き合った時に、どうなのか分かるでしょうね。それは思います」

──階級を落としてきて、どれだけの動きがあるのか。ただし、岡見選手に勝っているファイターです。ライト級にして、あの時よりも馬力が合ってスピードがあるなら、本当に怖いです。

「あぁ、そうですね……。でも、行かれるときは行かれます。行くときは行くし。そういう勝負は楽しくて、漲るモノはあります」

──ギロチンに青木選手が捕まる。そういうシーンがあるかもしれない試合は、久しぶりです。

「ギロチンやっていますよね。なかなかONEにはいないタイプです。ただ、言うても取っていないですからね(笑)。どうなんだろうなって思います。とにかく、この北米的世界観で戦うのは久しぶりですからね」

──特にレスリング&コントロールという相手と、ライト級で戦うのは。

「ひょっとするとカマル・シャロルスとかアントニオ・マッキー以来かもしれないですね(笑)。だから、そういう相手から僕がテイクダウンを取っているし。MMAは分からないです。ホント、立ち合いなんで。

立ち合った時に組み技の圧力、打撃の圧力、個体しての強さをあって、相手と向き合うわけです。立ち合ってみないと分からない。つまり作戦とか、あまり意味はないですね。

立ち合って、自分がやってきたことを出して、それが掛かるか。そういうことだと思います」

──試合があるか、ないのかという部分が解決しましたが、準備時間は3週間ほどです。これからの調整というのは?

大道塾吉祥寺支部でのパッティングの後は、間髪入れずロータス世田谷でグラップリングスパー

「調整で言えば、コンディションは常に良いです。

それができているので、試合が決まってから蹴り込みとか始めましたけど、息ももっています。減量もないし、それほど変わらないですね。

常にコンディションが良いというのは、年を取った選手のあるべき姿だと思っています。それにコンディションを落とすということが、僕は若い頃からなかったし。格闘技選手というか、ファイターとしての生活をすることが今の僕にとっては目的になっている。

僕の場合はファイターであることが目的になっていて、常にこの生活をしていたいんです。試合前だから、何か変わるということはあまりないです」

■視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE116対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

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【ONE116】1月22日、青木真也✖──組み負ける可能性もある?!──ジェイムス・ナカシマ戦、正式発表

【写真】ようやく正式発表となった青木とナカシマの一戦(C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」のカードが発表された。

そして昨年のクリスマス前に海外メディア発信から国内でも情報が出回っていた青木真也✖ジェイムス・ナカシマ戦が正式にアナウンスされた。青木にとってONE本戦出場は一昨年10月の日本大会以来、実戦は昨年9月のRoad to ONE03の江藤公洋戦から4カ月ぶりとなる。

一方のナカシマは10月30日に収録されたONE世界ウェルター級選手権試合で、キャムラン・アバソフに敗れキャリア初黒星を喫している。デビューから13試合、ユニファイド及びONEと全てウェルター級で戦ってきたナカシマにとって、水抜き減量禁止の77.2キロ=ONEライト級での試合は初めてとなる。


(C)LFA

上記にあるようにアバソフに敗れたナカシマだが、それまではデビューから12連勝してきた。ONEではルイス・サッポ、そして岡見勇信に勝利している。

そのナカシマ、米国時代には後のUFCファイターであるデリック・クランツを破りLFAウェルター級王座に就くと、UFCにステップアップを果たす前のカイル・スチュアートを相手に防衛に成功し、ONEと契約した。

ナカシマという姓を持つが、日本人の血は流れておらず──父親が日本人ファミリーの養子だった。祖父は日本人、祖母がLA生まれの日系米国人という環境だったが、その祖母の影響を幼少期に受けたというナカシマは、非常に寡黙な人物でケージの中でも黙々とレスリング&柔術を融合させたスタイルで戦う。

テイクダウン、コントロール、スクランブルでの仕掛けが軸のナカシマ、青木にとっても北米スタイルのファイターとの対戦は、極端な体格差はあったベン・アスクレン戦以来となる。いずれにしても組みが強く、体格で上回るナカシマは青木にとって非常に危険な相手であることは間違いない。

そんなONE116の上位2試合は共にSuper Seriesのキックボクシング世界戦で、メインは世界バンタム級王者アラヴェル・ラマザノフがカピタン・ペッティンディーアカデミーの挑戦を受け、コ・メインも同じキックの世界戦でライト級王者レギン・アーセルが、ムスタファ・ハイダを相手に防衛戦を行う。

この他、ライブ枠MMAマッチは青木✖ナカシマ以外に3試合、女子アトム級戦でモン・ボーとサマラ・サントスとマッチアップされている。この試合は今年開催が決まっている女子アトム級GPへの出場査定試合となることは間違いないだろう。

■視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE116対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

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DEEP DEEP100 Interview J-CAGE ブログ 小室宏二 平田直樹 青木真也

【DEEP】デビューイヤーを終えた平田直樹─02─「誰とでも戦える準備をしておくのでDEEP100に出たい」

【写真】記念大会への出場はあるのか(C)MMAPLANET

脱・平田樹の兄──平田直樹インタビュー後編。

プロ2年目を迎え、平田直樹は目標をDEEPフェザー級王座に絡むことと明言した。この強気の言葉の裏には、幼少期より磨き続けてきた寝技へ信頼感が存在していた。

<平田直樹インタビューPart.01はコチラから>


──目標はUFCということが聞かれましたが、2021年はどの位置までステップアップしたいと考えていますか。

「タイトルに絡めるぐらいの選手にはなりたいです……いや、なります」

──コロナは収束が見えないなか、佐伯代表も色々と手を打ち安全対策をこうじながら、大会を開き続けてくれています。それでも出場枠には限りがありますが、2月21日(日)にはDEEP100 、20周年大会も開催されます。

「記念の大会ですし、注目される舞台なので自分も出たいです。会場もTDCホール……これまでニューピアと新宿FACEで試合をさせてもらいましたが、どんどんデカい会場で試合をしたいと思っていますし。そういう記念大会で試合に出られる選手は限られてくるでしょうが、出られるなら出たいです」

──では王座挑戦に近づくために、大舞台で戦ってみたいと思っている選手はいますか。

「RIZINに出ている選手と戦ってみたいです」

──キャリア3戦目ですが、既にそういう気持ちでいるのですか!!

「ハイ。自分がどれだけできるのか、試してみたいです。それだけしっかり準備をするので」

──牛久選手と日々練習していて、現状MMAファイターとしての能力をどのように判断していますか。

「組みの部分では、自分も得意ですし戦えるかなと……。ただし、打撃はまだできないので、そこに差があります。経験も違いますし、動いているなかでの判断力なども絢太郎さんにはかないません。ただ、組んでしまえばという自信は持っています」

──既に寝技の強さはベテランファイターと認めるところの直樹選手ですが、なぜそこまで寝技に拘りを持っているのでしょうか。

「子供の頃に講道館で小室宏二先生に柔道を習っていたので、体の使い方を基礎から教えてもらい寝技にのめり込みました。小学校の時から、勝ちパターンも寝技が殆どでした。

2005年10月、ヒクソン・グレイシー主催の道着組み技大会Budo Challengeに出場した小室宏二と青木真也。平田直樹は6歳になったばかりの頃だ

当時、青木さんが講道館に来たことがあり、柔術の大会を見に行った時も先生と青木さんが一緒にいて写真を撮ってもらったことがありました(笑)。

いつか青木さんとも練習させてもらいたいです」

──青木真也&小室さん、2005年にヒクソン・グレイシーが開催したブドー・チャレンジの日本チームですね(笑)。

「小室先生が柔道部の監督をされていて忙しく、なかなか会う機会もないのですが、中学生になってからも小室先生に習った寝技を自分で考えて創ってきました」

──なるほど、コムロック直伝だけでなく昇華させた寝技なのですね。その寝技を伸ばすために何か特別な練習はしていますか。

「特別なことをすることはないですが、トライフォースで道着とノーギの練習をさせてもらっています。トライフォースで練習したことをジムのプロ練習や、一般クラスで試すようにして。自分は直感で動くタイプで、反復して身につけるというよりも、その場の閃きで使うような感じです。

それにトライフォースでは防御も教えてくれますし、体の使いかたも指導を受けています。MMAと柔術、グラップリングは別物という見方もありますが、僕はどちらも練習した方が良いという考えです。

自分の寝技は抑え込むということがあまりないので、動きながら極めるので柔術が合っていると思います」

──剛でいて柔術ができるといことですね。いやあ、楽しみです。では直樹選手、2021年の意気込みを最後にお願いします。

「まずは2月21日のDEEP100、20周年記念大会に出たいです。記念すべき大会に出られるよう準備しています。誰とでも戦える準備をしておくので、オファーを待っています。宜しくお願いします」

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