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K1創設者石井館長が断言!『武尊天心は実現する。ポイントは2つ』その2つの点はなに?

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00:00 動画始め
01:18 石井館長注目発言
3:18 ①武尊拳の状態
7:55 ②天心契約体重
10:44 那須川天心は残り3戦のみ
12:04 那須川天心×UFC王者

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MMA ONE ONE Battle Ground02 エドゥアルド・フォラヤン ジャン・リーポン 青木真也

【ONE Battle Ground02】ジャン・リーポンが北米MMAでフォラヤン下し、青木真也にラブコール

【写真】勝利の雄叫びを挙げたリーポン。青木戦を熱望(C)ONE

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジャン・リーポン(中国)
Def.3-0
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

フォラヤンがまず左から右のローを蹴っていく。リーポンは前蹴り、続いて右ローを繰り出す。フォラヤンもローを返し、右オーバーハンドから右ローへ。さらにワンツーでボディストレートを入れる。ここにダブルレッグからバックに回ったリーポンは、胸を合わされてもボディロックでテイクダウンを奪って足を一本抜いていく。

左のパンチを力強く打ちこむリーポンは、ガードの中に入れられても左のパンチ、右の鉄槌を落とす。再び足を一本抜かれたフォラヤンは、左腕を差していくが左のパンチを被弾する。リーポンはパスに成功し、シングルに来たフォラヤンのバックを制し四の字フックへ。アゴの上からRNCを狙うリーポンは、極まらないとみるとパンチに切り替える。勢いのあるパンチを打ち込むリーポンが、初回をリードした。

2R、いきなりの右ハイは空振りとなったフォラヤンは、左フックに続きく右フックを当てる。リーポンは右前蹴りをアゴに入れ、フォラヤンが右ローを蹴っていく。右オーバーハンドに右を打っていったフォラヤンが、ワンツー。額で受けて前蹴りのリーポンは、後ろ回し蹴りをかわす。リーポンは左ジャブを見せた直後に、ダブルレッグでテイクダウンを決める。北米MMAスタイルでフォラヤンを追い込むリーポンが、左のパウンドを打ち下ろす。バタフライガードからスクランブルのフォラヤンは、バックを許さず立ち上がることに成功する。

間合いを測るリーポンは、前蹴りから組んでバックを伺う。許さず、逆にリーポンをケージに押し込んだフォラヤンが離れる。フォラヤンは左フックを放つが、インパクトのある打撃を入れることはできなかった。

最終回、シングルを切ったフォラヤンは、ダブルレッグもスプロールする。鋭いローを貰ったリーポンは、距離を取る。フォラヤンはローを続け、リーポンが前蹴りを返す。ワンツーからローのフォラヤンは右アッパーを打たれるが、左フックを返してダブルレッグも切っていく。倒されず、組まれなくなったフォラヤンだが初回の劣性を挽回するには、ノックダウン級の攻撃が必要だ。

その一発を貰わず戦うリーポンは、右関節蹴りから左ハイを狙う。残り90秒、ローをかわしたリーポンが後ろ回し蹴りへ。ローをかわすリーポンが左ジャブを当てる。ここにきてジャブを連続で入れるリーポンが、その左ジャブからダブルレッグを仕掛ける。左腕を差したフォラヤンに対し、リーポンはハイクロッチに移行してリフトアップ──テイクダウンを決める。しっかりポイントアウトしたリーポンが、最後はパウンドを纏めて勝利を決定的とした。

判定勝ちのコールに勝利の雄叫びを挙げたリーポンは、「ハッピーだけど、2年振りの試合で疲れた。フォラヤンと戦わせてくれたONEに感謝している。次? シンヤ・アオキのファンだから彼と戦いたい」と話した。


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MMA YouTube   筋トレ 青木真也

グレイシーが教える柔術テクニック クレベル・コイケのボンサイ柔術の基本 MMA 総合 ブラジリアン柔術 寝技 Gracie

#柔術 寝技 柔道 格闘技 基本から変形技まで紹介

MMAにおける柔術家の進化 Jiu Jitsu
白帯初級者必見 帯昇格 護身術
三角締め アキレス腱固め 寝業師
衝撃の秒殺一本
ホベルト・サトシ・ソウザ クレベル・コイケ
ホイラー・グレイシー ヒクソン・グレイシー Rickson Gracie ヘンゾ・グレイシー エリオ・グレイシー ハイアン・グレイシー クロングレイシー クロングレイシー 青木真也 木村政彦 Masahiko KIMURA Hélio Gracie Масахико Кимура против Хелио Грейси KID  桜庭和志 ホイス グレイシー 朝倉未来  Mikuru Asakura vs. クレベル・コイケ Kleber Koike 
Roberto Satoshi Souza
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News   青木真也

【MMA】青木真也が五輪選手の格闘技界への転向について語る「それはやめておいたほうがいい。ファンもそんな夢を見るなよ」

474684

1: 名無しさん@恐縮です 2021/08/10(火) 06:40:22.91 ID:CAP_USER9
 本紙での柔道解説が大好評だった格闘家の青木真也(38)が、東京五輪を総括した。(中略)

 柔道界の今後? これが頂点なのでこのままうまく運用していければいんじゃないですかね。

選手の格闘技界への転向ですか? それはやめておいたほうがいいでしょう。ファンもそんな夢を見るなよ」って感じです。

どの選手も「今の柔道」に特化しているので、MMA(総合格闘技)と全く別の話になっちゃってますから。足をつかんじゃいけないし「待て」もあるし。
そもそも、サブミッションが強くないし。

 あとはMMA側のレベルが上がっちゃったっていうのもあります。

昔のように、五輪選手がフィジカルで圧倒できるものではなくなっています。
テークダウンの時に柔道は使えないし、すぐ来てもレスリングだろうが、柔道だろうが甘くないよ、というのが現実です。(全文は以下リンク先参照)

https://news.yahoo.co.jp/articles/9bbdd7dd8e92faf02e96520c9fac171a5dd783c4


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BELLATOR MMA PFL Special TJ・ディラショー UFC UFC ESPN27   イスラム・マメドフ コリー・サンドハーゲン ニュース ブレント・プリマス ベラトール ボクシング 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番─番外編03─ディラショー✖サンドハーゲン「喪が明ければ良いのか」

【写真】サンドハーゲンとディラショーとの試合に、このような視点は持てていなかったです (C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番─番外編─第三弾は7月24日に行われたUFC ESPN27からTJ・ディラショー✖コリー・サンドハーゲン戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、番外編も3試合目になります。

「ディラショー✖サンドハーゲンなんですけど、試合内容云々でなくディラショーはドーピング違反からの復帰戦ですよね」

──はい、2019年3月のヘンリー・セフード戦で陽性反応があり、2年間の出場停止処分が下りました。

「サスペンド明けということは、当然のようにクスリを使っていたわけじゃないですか。それが……サスペンドが明けたからって同じ土俵なのかっていう話題にならないなと。

パフォーマンス向上のクスリに関して、皆が厳しい目をしているわけじゃないですか」

──ハイ、アンフェアなことですしね。

「やっているんじゃないか? 使っているだろう?ということに関しては、憶測も含め厳しい目で見ています。でもサスペンドが明けると『楽しみだぁ』となるだけで、『それってフフェアなの』という指摘はなかった」

──う~ん、その見方があるのかというが正直なところです。

「つまり、そういうモノなんですよね」

──米国でMMAがイリーガルでなくなった。コミッションに認可されたスポーツになった。その時、コミッションとは法の番人、公明正大な組織だと思っていました。

「それがずば抜けた既得権益を持つ組織だったと」

──ハイ。実力差のあるマッチメイクもOKだし、ボクシングの世界王者が初戦でMMAの世界チャンピオンとやるのもOK。あれだけ危険だと言われていたワンデー8人トーナメントもサンクションする。お墨付きを与えて、利益を得る組織でした。

「そのコミッションが出場禁止処分を与えた選手が、出場禁止期間が明けて戻ってきた。そうしたら大歓迎なのか、と」

──そこは出場停止という刑期を終えて出てきたので、イーブンになるという感覚でした。

「当然、その考え方を否定することはないです。そして人気もあるし、以前の実績が重視されて重宝されることも。僕自身、この件においては考えが定まっていません。どうなんだろうという疑問があるだけで。

ステロイドを若いころに使っていると、体創りという作業が楽になるのは明白です。良いDNAを残し、時間を節約することがクスリによって可能になっているんです。17歳、18歳で使っていると、体創りの時間を他の技術の習得なんかに当てることができる。

そういう選手がミスって陽性になり、出場停止を経験したから真っ白になるっていう倫理観はどうなんだろうと。ただ、復活を喜んでいるだけで」

──まずクスリの使用は、ファイト時のパフォーマンスを直接向上させると思われがちです。でも決してそうではない。逆に試合前に使用していると、露呈するリスクも高い。ただし普段から使用することで、疲労が少ない練習の連続で蓄積できるものが非常に多い。そこが見落とされがちです。

「そうなんです。特に若い時からやっていると。5年間とかステロイドを使って体創りをして、テクニック練習を凄くする。そうやって人造人間になってからUFCと契約できるわけじゃないですか。

試合をしている間に有罪になって、刑期を終えて出てきたから大歓迎するってどういうことなんだろうと思うところもあるんです。でも、議論の余地もないのが現状で」

──見ている人がクスリをやっていて陽性になったファイターのその後については、使っていなくても強いのかという見方ぐらいだと思います。この間の試合はサンドハーゲンが、ディラショーの実績を奪うファイトという捉え方もできましたし。

「結果、掛け率でもサンドハーゲンの方が上だったという。僕も実際にサンドハーゲンの方が強いと思っていましたしね」

──ディラショーは心が頑丈でした。そこが青木選手が指摘された過去の禁止薬物使用に関係しているのか。

「体の頑丈さ、技術だけでなく、気持ちで勝った。だけど、ここの問題はディラショー云々ではなくて、クスリを使っていた選手に対する対応、意識はどうなのかなってことなんです」

──米国はないのように見えます。ドラックでもクスリ使用から、立ち直ったカムバック劇にすらなることもあるかと。

「そこは日本とは違いますよね。日本はクスリやった芸能人って、そのイメージが付きまといますよね」

──そこはクスリも不倫も同じかと。

「そういう事例は確実に多いですね。でも、MMAの有識者の人がここについて何か指摘することはないのかと見ていました。日本のMMAって議論がないですよね。

僕もディラショーを責める気持ちとかはないんです。ただ、皆がどういう視線で見ているのかなって」

──そこまで考えていないのが現実ですよね。

「まぁ、そういうことですね。そして、試合でいえばディラショーは強かったなと。相性もあるかもしれないですけど、あの判定もどうとでも取れます。ダメージを与えたのはサンドハーゲンで、コントロールはディラショー。まぁ、倒しまくってきたサンドハーゲンをコントロールできることが凄い。そういう見方が成り立つというのはありますよね。

そことは別にクスリ問題は、きっと色々な競技で生まれると思います」

──UFCはあれだけテストをしていることで、逆に過去の使用に関しては帳消しになり、罪悪感も薄れるのかもしれないです。

「喪を明ければね。でも五輪レベルの検査があっても、切り抜ける人はいますからね。UFCでも全員はバレていないとは僕は思っていないです。バレる人がいるということは、やっている人がいる。つまり、切り抜けている人がいるということで」

──その通りですね。

「しかもMMAに関していえば、UFCだけですよね。WADA(世界アンチドーピング機関)のような組織と、自社の資金で検査をするのって。BellatorやPFLで、抜き打ちでアウトっていう話も聞かないですし」

──Bellatorに関しては、アスレチックコミッションがファイトウィークに行う検査だけかと思います。

「イスラム・マメドフと戦ったブレント・プリマスなんて尋常じゃない体に見えて。あれだけグラップリングの技量があって……あのバルク。ベラトールはバルクが凄い選手が多くて、アウトっていうニュースがあまりないから……なんかあるのかなって疑っちゃいますよね。

結局UFCだけで……積極的に不正を暴こうとするのは。他はだいぶ微妙に見えます。まぁMMAにはドーピングはある。だからこそ、もっと色々な見方があって議論が起こった方が良いなと思いました」

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Interview Special グスタボ・バラルト ブログ 澤田龍人 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番─番外編02─バラルト✖澤田龍人「反則やり得になる」

【写真】ここから後頭部に入っているパンチは、複数回見られた (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番─番外編─第二弾は7月30日に行われたONE Battle Groundからグスタボ・バラルト✖澤田龍人戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、番外編として複数の試合を取り上げたいということですが、次の試合はいかがでしょうか。

「澤田龍人とグスタボ・バラルトですね。この試合、澤田龍人の負けっておかしくないですか? 相手はイエロー2枚ですよ。これで負けるって可哀そうですよ」

──自分も勉強不足なのですが、イエロー1枚で攻勢点の20パーセントが差し引かれると。それって……。

「分からないですよね(笑)。どういうことなんだよって。それにしても20パーセントが2回で40パーセントだし。なら澤田龍人は判定負けにならないだろうって」

──2回目は20パーセント引かれた80パーセントのなかから20パーセントなのか。

「全く分からない。どっちしてもイエロー2回で、あの流れだと負けてねぇだろうって思いますけどね」

──急所攻撃もそうですが、イエローにならなかった後頭部へのパンチ、あれは確実にダメージを与えたと思います。澤田選手の動きが止まりましたし、その後のバラルトの攻勢は反則攻撃があったからこそと見ることもできます。

「その通りだし。あの攻撃を不当だと認めたのだから、注意が入った。つまり反則ですよね。反則だから、攻勢点はないわけで。なら、さすがに澤田龍人が勝つだろうと思っていたら、負けたのは……何なんだろうなって。反則した者勝ちになりますよね、これでは」

──キムラの態勢でのボディロックテイクダウンも、下手すると頭が落ちる角度ですし。頭を打つからダメなのか、頭を打つ可能性がある投げがダメなのか。その辺りを我々も明確に知る必要があると改めて感じました。

「そこもあるし、後頭部への反則パンチはエディ・アルバレスとユーリ・ラピクスの試合で、エディの反則負けが無効試合に覆ったのも影響しているのかと勘ぐってしまいますね。判断が難しいからレフェリーが思い切って、試合を止めることができなくなったのか」

──澤田選手があのまま頭を抑えて、試合できないとアピールしたら反則勝ちになっていたかもしれない。でも、頑張るから反則攻撃で受けたダメージを引きずって戦う……。

「そうなんですよ。澤田龍人が思い切り痛がっていれば……頑張らないで終わらせていた方が良かったのかって。でも、それはそれで少しの後頭部へのパンチで、メチャクチャ痛がる振りをする奴も出てくるでしょうし」

──サッカーみたいに、ですね。とりあえずアピールする。そしてレフェリーを欺く行為──シミュレーションが適用される(笑)。

「反則か、シミュレーションの罰則かって。それも技術になってしまいます。サッカーなんて、完全にそうじゃないですか」

──そんな見苦しいMMAは見たくないですねぇ(苦笑)。

「反則を厳格に取ると、MMAだってそうなるかもしれない。それにしても、あのレフェリーは酷いです。それ以前の問題です」

──映像を確認して、後頭部へのパンチが何発あり、そのうち何発をレフェリーが見逃したのかプロテストしても良いですよね。 ONEの競技運営陣はどういう組織なのか、ここも我々は見過ごしてきましたけど由々しき問題です。

「いやぁ、あのレフェリーは余りにも……ですよ。あれは酷いです。後頭部へのパンチで動きが止まるなら、ちゃんと対処してほしいですよね。あのレフェリングは怖さがあるッスね」

──コロナの隔離措置で梅木レフェリーがシンガポールへ行けない状況になっています。そして昨年の大会などは、島田裕二レフェリーがレフェリングをしていました。

「島田さんの方が全然、上手いですよ。止める間合いとか、タイミングとか。島田レフェリーも梅木レフェリーも、微妙なところには『コーションだすぞ』と選手にプレッシャーを掛けることができるじゃないですか。

あれがあるのとないのとでは、まるで違ってきます。コーションがあるということは、反則をグレーゾーンのうちに制止できる。あのレフェリーみたいに、やらせ放題にしているとナンボでも続ける選手も出てきますよ。今回のバラルトは完全にそれで、反則やり得になっている。澤田龍人は災難です。

で結局のところイエローより、減点の方が分かりやすい。ラウンドマストの方がMMAは判断がつきやすいというところに落ち着きます。『お前、何をいまさら言っているの』って言われそうですけど、トータルのジャッジって分かりづらいですよ。対してラウンドマストの10-9システムは公平性が担保されやすいです。

スプリットになろうが、シンプルに理解しやすいです──結果を受け止める時に」

──異論を唱えるにしても、うやむや感がない?

「そういうことですね。『おかしいだろう!』って言えるのが、トータルジャッジだと『あれ、なんなんだろうな』ってことになってしまう。澤田龍人は可哀そうですよね、アレで負けにされて連敗になるって。

入られたところから頑張っていたのに。ただ得意な部分のレスリングで攻められると、手詰まりになって引き込んでしまいます。本当はレスラーじゃないのかもしれないから、あのレスリングを途中まで使うスタイルを創っていかないと、ですね。とにかく、今回の澤田龍人の負けは気の毒でした」

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MMA NEXUS23 RIZIN Special ジェイク・ウィルキンス 中村倫也 河名マスト 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番─番外編─河名マストからの中村倫也、そして河名マスト

【写真】課題も、良さも見えたデビュー戦だった (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番、第三弾まで既に終了しているが──今回は青木から他に言及したい選手、試合があった。青木が選んだ2021年7月の一番─番外編─第一弾は7月25日に行われたNEXUS23からジェイク・ウィルキンス✖河名マスト戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、3試合目が終わったのですが、今回は他にも青木選手が気になった試合があるということですが。

「ハイ、河名マストの試合なんです。でも負けてしまったからなぁ」

──勝敗に関係なく、気になったことを話していただくのが一番です。そもそも私が『河名マスト選手って、どういう感じですか?』と尋ねたところ、『MMAは弱い。グレコしかできない』と一刀両断され、記事化を控えたということがありました(笑)。

「アハハハハ。思ったことをスパッと言って、試合はその通りになりました」

──RIZINの柏木さんが視察に来られていて。国内髄一の北米MMAの語り部であると自分が思っている柏木さんと、『1999年代終わりごろのマット・リンドランドにそっくりですね』と話していたんですよ。

「あぁ、そうかぁ。マット・リンドランドもグレコでしたよね(※シドニー五輪グレコ76キロ級銀メダリスト(現在TOKYO2020に米国ナショナルチームのコーチとして来日中)」

──ハイ。マウントで片ヒザをついて座っていました。ただしリンドランドはMMAデビューしてから、メダリストになっていますね。

「まぁ河名の場合は練習をしていても胸を合わせて、ワキを差していく。やっぱりグレコなんです。だからMMAには合わない」

──ただし、その形に入れば圧倒的に強いかと思われるのですが。

「強いことは強いです。だから、どれだけMMAに馴染むか。グレコの特性が、足を触っちゃいけないモノだから、そこだけだと動きが限定されすぎますよね。フィニッシュする武器もないので」

──今回はウィルキンス選手が全く噛ませ犬でなかったです。マウントを取られても、ブリッジで返していって。打撃も組まれることを恐れず放っていっていました。それでも2Rは圧倒的に河名選手のラウンドでしたが。

「あの選手は元TRIBEで……いわばはぐれTRIBEなんです」

──おお、そうだったのですか。

「それでもカットで負けですからね。でも、マウントで返されるのは分かります。寝技は全然ですから。だからこそ八隅さんもNEXUSから始めさせたんだと思います」

──中村倫也選手と高校の同級生で、MMAデビューも奇しくも同じ日。その倫也選手にインタビューした時に河名選手が電話で『青木選手に叱られる』という話をしていたそうです(笑)。

「『どういうつもりで、ここにいるんだよ!!』ってね(笑)。要は差して終わる。組手で終わっちゃうんですよ。それってMMAの練習をしているのに、そんなことしてちゃあ始まらねぇだろうって。

それを言ってもすぐに変わるモノじゃない。本人の特性ですけど、じっくり吸収していくタイプなのか。現時点ではMMAに向いていない……あまり向かないのかとは思いました。

でも分からないですね……。グレコから来て、MMAで大成するのはフリーやフォークスタイルと比較して多くないかと思います。人数自体が多くないかもしれないですし」

──古くは永田克彦選手、今も倉本一真選手や太田忍選手がいます。河名選手にアドバイスを送るとすれば、どういう言葉になりますか。

「グレコって、いってみれば相撲です。クリンチとワキを差す、押し相撲です。みな苦労していると思いますが、MMAを知るには練習は当然として、たくさん試合を見ること。MMAをどんどん見て、自分がどういう間合いで、どういう風に長所を生かせるのかとか考えること。

ただ、誰かに教えてもらうというだけでは転向組は難しいです。自分で考えて、自分で変えていかないと。

僕からすると、フリースタイルから転向の中村倫也選手ですら、『こんなに向かない選手はいない』と思ったんです。そんなに甘くないって。

でもデビュー戦を見ると、中村倫也選手は凄く練習したんだと思いました。まだ相手も相手ですけど、MMAを戦うために努力をしている後が見えましたね。そういう意味では大澤茂樹って、天才だったんだと感じました。練習しなくても強かった」

──ただし大澤選手も残っていないですし、MMAで大成したとは言い難いです。

「雑にいえば、好きかどうか。中村選手は絶対的にMMAが好きでしょう。そういうことだと思います。

商売にならないと転向組はいなくなる。好きな人じゃないと残らない。河名はクソ真面目、月謝を払って練習しているし、次ですね。僕も『お前、ふざけんなよ』とか言っちゃうんですけど、そうは言っても局面はメッチャ強い。グレコの組みの局面は絶対に強いので、そこを生かしてやっていけば……今回の試合の負けなんて関係ない。諦めずに頑張れば、必ず強くなります」

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AJ・マッキー Bellator263 Interview Special パトリシオ・フレイレ ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:7月─その参─AJ・マッキー ✖パトリシオ・フレイレ「危うい」

【写真】ハイキックからパンチを纏め、最後はギロチン。この勝ち方はインパクトが大きい (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番、第三弾は7月31日に行われたBellator263 からBellator世界フェザー級選手権試合=AJ・マッキーJr✖パトリシオ・フレイレ戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、最後の試合は何になるでしょうか。

「AJ・マッキー✖パトリシオ・フレイレの試合ですね」

──おおBellator世界フェザー級選手権試合。フレイレが王座をAJに明け渡した一戦です。

「まぁ、パトリシオの評価ってライト級でマイケル・チャンドラーに勝ったことで爆上がりしているということなんです。チャンドラーに勝ってからは絶好調だったのが、今回は風水的に悪いような感じがしていたんです」

──風水ですか(笑)。

「風水……バイオリズムというのか、何かファイターにはあるじゃないですか。流れ、気運、巡り合わせというものがマッキーに傾いていたように感じました。それは向かい合った時にも分かったように、AJ・マッキーが強かったというのはありますけど」

──それって試合前から感じていたことですか。

「いえ、50/50だと思っていました。結果、この試合はAJ・マッキーがあの勝ち方をしたから話題になったと思います」

──勝っている間は過去の対戦相手を比較して、経験豊かな選手の方が有利だと思ってしまうきらいがあります。

「あぁ、それは分かります。MMAは打撃系格闘技と違うから、頭抜けている選手がいたとしても、戦って強くなる部分が強いですからね。この2人は特に勝ち方も良いですからね。究めてベラトールらしいマッチアップだと思いましたね」

──ベラトールというパッケージで見れば、もう最高の顔合わせであり、最高のストーリーです。

「そこなんです。そうなんですよね……。AJ・マッキーはジョージ・カラキャニャンに勝った時に強いなって思い、そこからダリオン・コールドウェル、そしてパトシリオに勝つ。まぁ、認めざるを得ないです。

と同時にあの勝ち方をしていると、それがBellatorだけで見ることができなくなります。Bellatorで見ればAJが最強です。そして国内との繋がりで、UFCよりBellatorの方が親近感を持っているファンの人もいる。そういう層もあって『AJ、最強』とかっていう反応もあります」

──そうなのですね……。

「危ういです。全く、そんなこと思えないです。UFCへ行っても活躍できるって言っちゃう人が出てくるんです」

──それだけ期待させる試合だったと思います。そして、それがBellatorだけの世界観が持てない。UFCがこの世界を総ていることが浮き彫りになります。

「でも、UFCで活躍できると思いますか」

──活躍できるかどうか、嫌らしい見方をしてマックス・ホロウェイ戦が見たいと思いました。お手並み拝見的な感覚で。

「あぁ、そうなんだ。僕は全然思わないです。ザビット・マゴメドシャリポフに勝てますか?」

──マゴメドシャリポフは無冠の帝王ですよ、UFCでも。

「だから僕はAJ・マッキーはマゴメドシャリポフ、ホロウェイ、アレックス・ヴォカノフスキーの戦いの輪に割って入れるとは思わないし。そこに行き着くまでに攻略されてしまうだろうなって。

ウィル・ブルックスは失敗し過ぎて。でもエディ・アルバレスのようなケースもある。そこは個々の力だからUFCだ、Bellatorだといって判断はできない部分はありますけど、まぁ攻略されちゃうよなって思っています。

そこがPFLとの違いですよね。PFLはPFLで完結できるだけ、選手の答え合わせが済んでいます。でもAJ・マッキーは違うので、どこまでやれるんだろうっていう見方ができるからUFCが関係しちゃってくるんですよね」

──UFCで戦うところを見てみたい。そうファンから思われることはUFC以外で戦う選手にとっての価値として、最高のモノだと思います。実際、UFCから他に流れる場合──チャンピオンが出ていくことはないわけですし。

「そうなんです。要はUFCを離れるのは都落ちです。トップは動かないです。だからBellatorにいて、UFCから流れてきた選手と戦ってもUFCに行くまでの面白さはない。

確かに、この大会はとても面白かったです。勝負カードが揃っていて。ただし、エマニュエル・サンチェスにしても元UFCのマス・ブーネルに負けちゃうんわけで。フアン・アルチュレタがセルジオ・ペティスに負けたように。ここで答え合わせが済んでしまうんです」

──AJ・マッキーがBellatorでこれ以上輝くことが難しくなってしまいますね。

「だからUFCから落ちてきた人間よりも、BellatorがUFCは取りたがらないロシア人とか見つけてきて、やらせるとかの方が面白いですよね。それ以外は、やっぱりパトリシオ戦の勝ち方を見ちゃうと見劣りするだろうし。無慈悲な見方ですけどね、色褪せて見えます。だからってUFCで──となるのは、勝手な見方でなんですけどね」

──マイケル・チャンドラーの位置で行かなければ、マッキーも下手な商売になってしまいますし。

「AJ・マッキーはその位置にあるかと思います。ただし、AJ・マッキーがUFCにいっても甘くない。そう思いますね。でも、そういう問題を抜きにして、Bellatorのパッケージは優れていて、面白い大会を開いています。実際、裏のUFCより面白かった」

──あのカードをUFCが組んでも、面白くない。でもBellatorだと面白いというのは確実にあるかと思います。

「きっとあの日の2つの大会を見ると、プレリミでも強いのはUFCなんです。Bellatorはロシア勢があれだけ出てきて、ウスマン・ヌルマゴメドフに横から当てるヒザ蹴りのKOや、ブレント・プリマスがイスラム・マメドフにラバーガードを使って殴らせないとか──僕がなぜか乗れないゴイチ・ヤマウチも含め、UFCにはない面白さなんですよね。

それに──そもそもイベント内容をUFCと比較されちゃうところが、もう凄いことで」

──なるほど、その通りですね。

「Bellatorで戦っていたら、強くなれますよ。だから日本の選手もUFC、UFCって言っているけど、フェザー級とかバンタム級の選手はBellatorで勝てるのかって話になるんです。SASUKE選手と工藤の時と被っちゃいますけど、世界とかいうなら、もっとマニアックに色々と見ないと。UFCが見えていて、Bellatorが見えていないってことがそもそもおかしくて。

『マッキーがRIZINに来たら』って意見も見ました。皆、レベルが違うと思わないのかなって。そこまでのレベルにあるのか、ないのか。ないなかでの楽しみもあるわけで。結局のところはBellatorの選手にRIZINとの提携で来てもらって、その機会に戦うんじゃなくて──そんな甘いこと言っていなくて、Bellatorと契約して向うで勝つって言う風に思わないと、渡り合えないです。そこら辺が辛いところです。

同じことを言ってしまいますけど、UFCを見ているならBellatorも見て。そこを見るなら、BRAVE CFとかUAE Warriorsも注視しないといけないってことに落ち着いてしまいます」

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Brave CF DEEP LFA MMA ONE SASUKE Shooto2021#05 Special UFC   修斗 工藤諒司 海外 猿飛流 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:7月─その弐─SASUKE ✖工藤諒司「責任を感じることはない」

【写真】青木は試合展開よりも、ファイターのキャリアアップにメスを入れた (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番、第二弾は7月25日に行われたShooto2021#05 から修斗世界フェザー級王座決定戦=SASUKE✖工藤諒司戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、2試合目は何になりますか。

「SASUKE選手と工藤選手の修斗のフェザー級タイトルマッチですね。あんなに行かないチャンピオンシップって、ありますか?  2人とも揃って。僕、工藤も工藤だと正直思っちゃいました。『行かなかった』と皆言いますけど、まぁ、行かないファイターじゃないですか、工藤選手は。今までもずっとそうだった。

彼のインタビューで面白いというか、自分のことをちゃんと見ることができているなと思ったのは、『僕はレスリングをディフェンスに使っていて、切って相手がミスをしたところで殴る』と言っていたことなんです。それでずっと来ていて。それで勝てていたから、これまでは良かったです。

でも『相手がちょっと強くなると、やっぱり自分からアテンプト、アプローチしないと勝てないよ』って言っていたんです。そこがしっかりと出た試合だと思いました。当てに行かないと勝てない」

──SASUKE選手と工藤選手にとって、ここが最終目標ならそれでも良いと思います。SASUKE選手はUFCを目指し、工藤選手もONEと口にしていました。そうなると、試合展開的にも勝っても採用とはならないですよね。あの試合がコンテンダーシリーズで組まれたとすれば。

「そうなっちゃいますよね。明確な差をつけるか、一本を取らないと。何よりもファイトしていないだろうという風に思われちゃいますよ」

──コンテンダーシリーズやLFAは両者がフィニッシュを狙うことで、何かが起こってフィニッシュが多くなります。対して、この試合は互いにリスクを避け、ミスをしないように戦っていました。そうなると、フィニッシュとは違うベクトルの試合になります。

「工藤は性格ですね。ずっと、そういう試合をしてきた。それとケガが多い選手なので、今回も万全ではなかったと思います。試合前の練習を見る限り。それでも勝てると踏んで戦ったのだから、言い訳にはならないですけど……練習はできていなかった。

ケガがあるというか、コンディションを創れない奴が悪いと思っています。そしてSASUKE選手は悪くない。自分が前に出られなかったことを彼は気にしているようだけど、試合をロック──止めていたのは工藤です。ずっと待っているので。だから、ああいう試合になったことに対して、SASUKE選手は責任を感じる必要がないんじゃないかと」

──あとから見直すと、それほど工藤選手のパンチは印象ほど当たっていなかったです。

「工藤のパンチは当たっていないですよ。一緒に練習しているから余計に分かりますけど、待たされているSASUKE選手に自爆がなければ負けるなと思いながら見ていて。2Rを終わった時には負けだと結論が出ていました。

逆にSASUKE選手は、よく崩したと思いますよ。あの小外と小内刈りは見事でした。あの後の打撃も良かったし、1Rのスピニングバックフィストも良かったです。だから判定が2-0になるのがおかしくて。2PはSASUKE選手のリードだと思いました。だからSASUKE選手は責任を感じることはなく、このままやっていけば良いと思います」

──その『このままやっていく』ですが。じゃあ、どこでどうやっていくのか。SASUKE選手に関しても、進路はどうなるのかということです。

「正直、それは分からないです。どのタイミングで上がっていくか、分からない。だから、このままやっていけば良い。上がれるタイミングは誰にも分からないので。この試合でも責任を感じる必要はないですよ」

──良い試合にならなかった責任というのではなく、自身のパフォーマンスを悔いているというか。これではUFCという言葉を出すと笑われるということを試合後も言っていました。

「あぁ、そうなんだ。それって回りに、整理をしてあげてSASUKE選手に言ってあげられる人っていないんですかね」

──それはどういうことですか。試合内容でいえばセコンドの猿飛流選手が、あれで良いということを試合後に話されていました。

「僕は良く頑張ったじゃないですか──と思っています。嫌らしい言い方をすると、ここでUFCに行くとかっていうことで見ていないから。正直な話をすると、そこのラグはあるかと思います。だってUFCに行くっていっても、どうやっていくのかってことじゃないですか」

──ルートというモノの模索の仕方に関していえば、日本人選手は韓国人選手より貪欲ではないですよね。UAE Warriorsフェザー級チャンピオン(※イ・ドギョム)になったりだとかっていう視点はなく。UFCとONE以外の海外の大会を視線の先に置いている選手、関係者は非常に少ないと思われます。

「へぇ、そうなんですか。じゃあBRAVE CFとUAE Warriorsっていうところは目に入っていないのですね」

──ほぼほぼ選手の口から中東の団体名を聞いたことはないです。上久保(周哉)選手や長谷川(賢)選手ぐらいですかね、自分は。

「えぇ、だって例えばフライ級だったらホゼ・トーレスとか、アリ・バガウティノフとか元UFCファイターがいるわけだし。そこら辺に勝てれば、UFCと行けるって考えないんだ……。そういう勝負の掛け方とかあると思いますけど、そういう視野がなかったら厳しいですね」

──では青木選手がSASUKE選手に対して、「UFCに行くなら」というフィルターをかけて、あの試合を見ればどういう意見になりますか。

「いやぁ、UFCに行くならっていうフィルターを掛けることができますか?」

──そうすると工藤選手との試合内容では、無理という意見になると思います。

「これじゃ無理だとかっていう言葉が出るレベルじゃないんじゃないですか。だって、普通に考えてUFCの中堅どころの選手、契約できるかギリギリのところの選手を呼んできたら、日本人は皆負けるわけじゃないですか」

──だからこそビザ取得という壁があるLFAとまではいわなくても、青木選手が言われた北米以外で国際大会を開催できているプロモーションの目を向けてほしいというのがあります。それはSUSUKE選手が──ということではなく、この国のMMAファイターに対し『UFCへ行くというフィルターをかけた』ときの、モノの見方かと。

「だって多くの連中がUFCなんて口にできるレベルじゃないわけじゃないですか。それぐらいで見ていて、この現状はヤバイって感じています。だから修斗、パンクラス、DEEPのチャンピオンになった時、自分がどういうキャリアを進みたいのか。そのためには、何が必要なのか。どういう行動をとるべきなのかを自分で創っていくしかないです。

それこそ田中路教選手がLFAへ行って、UFCを目指す。自分が幸せになる道を自分で創る。それが自分の幸せになるので。これは何も格闘技、MMAに限った話じゃないと思います。自分のやりたいこと、目的、価値観を自分で見つける。それしかないです。

ONEでも良いし、オープンになれば韓国でも良い。UFCを見るならLFAでも中東でも良い。修斗のチャンピオンで良いなら、それでも良い。自分で自分の価値を見つけないといけないです」

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DEEP MMA ONE RIZIN Shooto2021#04 Special UFC   修斗 平良達郎 海外 福田龍彌 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:7月─その壱─平良達郎✖福田龍彌「ここ何年かで一番の期待感」

【写真】非の打ち所がない平良達郎のリクルートが問題になるのは、日本のMMA界も問題 (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年7月の一番、第一弾は7月4日に行われたShooto2021#04 から修斗世界フライ級選手権試合=平良達郎✖福田龍彌戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ7月の一番、最初の試合は何になりますか。

「平良達郎✖福田龍彌ですね。平良選手はただただ強かったです。強い人の試合だと思いました。リスクを一切負わずにしっかりとテイクダウンをして抑えて、大きく構えている。横綱相撲というか。あの試合の創り方ができる人は、やっぱり凄いです」

──福田選手の得意とするところを出させず、立たれても離れず倒し直して最後は三角絞めを極めました。

「ハイ、強い人ができる独特の試合展開でしたね。色々な評価があると思いますが、僕が理想とする試合スタイルでした。彼はそういう意味でも、強いと感じました。それと現状で国内のMMAはバラけ過ぎていて、本当の実力は分からないという面はありますが……相手の福田選手はチョット可哀そうだというのはありました」

──可哀そうというのは?

「だって王座を獲得してから、1試合もしていないわけですよ。そこから最初の試合が1年後の初防衛戦というのは、気の毒でした」

──興行とはそういうモノかもしれないですが、あの試合は平良達郎のための試合でした。

「そこを含め、諸々が今に始まったことではないから、関西の選手たちも、現状を声にする必要はあるのなかっていうのはありますけど、ちょっと不運ですよね。それにしても福田選手はチャンピオンですからね……まぁDEEPに出て負けたから、というのはあるかと思いますけどね」

──他団体で出て負けると、プロモーターは使い辛いというのはあるかもしれないですが。

「なら、もともと暫定王座決定戦を前田吉朗選手と福田選手でやらせているんだから。その後でDEEPで負けたわけじゃないですよ。そこで勝った彼をそのままにしていた……というのは、どうかなっていうのはあります」

──外に出るなら勝ってこいというプロモーターの考えが、商売のためだけでなければ、プロモーターなのかマス大山なのか分からなくなりますね。

「ハイ、流派なのか競技なのか分からないということですよね。そこを曖昧にされると、選手として困りますよね」

──サステイン興行で試合が終わり、坂本(一弘サステイン代表)さんに頭を下げる選手がいる。それは榊原さんに頭を下げているのと同じなのか、大山総裁に押忍とやっているのか、あるいはシーザーさんに挨拶をしているのか……どれになるのか。

「あぁ、確かに。修斗はどっちなのかって」

──修斗が競技なら、アレは何なのか。

「修斗は競技っていう理屈でいえば、もう修斗はプロモーションですから。もう競技っていう理屈は通らない。とにかく福田選手は気の毒だし、平良選手もここで勝ったから、どうするの?  また宙に浮きますね」

──今後はUFCを筆頭に海外、RIZINという進路を考えているようですが、海外に関しては現状の日本は明確なステップアップ先が存在しないです。

「ハイ、この問題は皆が抱えているモノですね。平良選手も困っているでしょうね。UFCへすんなり行けないだろうし」

──このところ、UFCという機運が上がったのは上海のコンテンダーシリーズの存在だったと思います。秋口に行われると春ごろに出回り、結果なくなった。一気にこの話はトーンダウンしましたね。その時にコンテンダーシリーズがある、UFCが見えてきたと思っていた選手には、非常に間が悪い状態です。

「気運がないですよね。何をするにしても。ちょっと詰まってしまった感じがします。修斗のチャンピオンはONEへという約束があって、でも行っていないこともある。そういうことが重なって、平良選手がどうしたいのかも見えてこなくなりますね。

UFCに行きたいファイターが、この先にどうすれば良いのかという部分に関しては、もう見えないにも程があります。どうしたらや良いのか分からない……」

──そこはもう日本のMMA界全体の問題ですね。

「UFCに行きたいという気持ちで行ける時代ではなくなった。平良選手は勝ち方が素晴らしいし、ここ何年かで一番の期待感があるので……何とかして、UFCに行ってほしいのですが。

彼はただただ強いし、無敗でレコードも良いから一発で行けるかという淡い期待があった。その見方自体が、もう古いのかもしれないですね」

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