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【Road to ONE05】野尻定由と対戦、山本空良─02─「格闘技をやりたいと思ってもらえる試合がしたい」

【写真】しっかりと話せる。そんな印象の山本空良です (C)NOB YASUMURA

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE「Sexyama Edition」も出場し野尻定由と対戦するする──NEXUSフェザー級チャンピオン山本空良インタビュー後編。
Text by Shojiro Kamaike

山本は幼少期から練習を共にしている西川大和と同じく、現代MMAの中で下になることも厭わないスタイルで戦ってきた。今後は世界を目指して戦っていくうえで、その戦い方に変化が見える。そんな山本がRoad to ONE参戦、野尻戦、そして今後について語った。

<山本空良インタビューPart.01はコチラから>


――子供の頃から一緒に練習している西川大和選手は、修斗の世界ライト級チャンピオンシップで、下からのパンチとヒジでダメージを与えて勝利しました。それはスクランブルの展開が多く、トップを取ることが有利となる現代MMAでは異質なスタイルです。山本選手も下になることが多いのですが、試合を見ていてどう感じていますか。

「正直言うと、そのスタイルはやめたほうが良いと思っています。いろんなファイトスタイルがあるのが、MMAじゃないですか。このスタイルで世界を獲ることができるかどうか――僕は、それは難しいと思っているので」

――ものすごく正直な意見ですね。

「先日の世界チャンピオンシップを見ていても、『もっとリーチがある相手、もっとパンチがある相手ならどうなんだろう?』と思いました。MMAでは、上に行けば行くほど、相手のパンチも強くなっていくじゃないですか。もちろん大和も、そこは考えながら戦っていると思うんですけど」

――山本選手も、以前は下になることが多かったと思います。しかし最近の試合では、上からサブミッションを狙ったり、スタンドの打撃を重視する試合になってきていますよね。

「はい。最近は、スタンドの攻防を集中的に練習しています。それは『スタンドで勝ちたい』とか『上を取ったほうが勝率が良い』ということではなく、どうすれば相手を早く倒せるかを考えているからなんです」

――それだけ自身の中でMMAファイターとしての幅が広がっているということですか。

「今まで、相手はグラップラーが多かったんです。だから打撃――パウンドが得意ではない選手が相手だから、下から極めて勝つというフィニッシュを選ぶこともありました。でも今は、僕もMMAファイターとしての幅が広がってきていると思います。自分としては寝技も打撃もできたうえで、相手の弱いところを衝く選手になりたいですね」

――プロデビュー以来、PFCとZSTを中心に戦ってきた山本選手ですが、2019年からネクサスに参戦し、今年はフェザー級のベルトを獲得しました。

「何て言うんだろうな……ネクサスのベルトを獲れたことは、すごく嬉しかったです。でも、それで調子に乗ったり、甘えが出るようなことではいけないと思うんです。ネクサスのベルトを獲って、初めてスタートラインに立てたというか」

――スタートライン、ですか。

「まだ自分は完成されていません。もっともっと強くなります。このベルトを獲って、そして防衛していくことで、自分は強いファイターなんだと胸を張って言えるんじゃないかと思います」

――強くなって目指す先はRIZINなのでしょうか。ネクサスのベルトを巻いた時に、「RIZINに出たい」という発言がありました。

「もちろんRIZINに出させていただければ嬉しいんですけど、僕はずっと海外を目指してきました。世界最強のファイターになりたいんです。男だったら、世界で一番強いと言われたい。だから今、最強の舞台がUFCであれば、そこで戦いたいです」

――今回の大会はRoad to ONE、つまりONE Championshipを目指す興行です。ONEに対しては、どのような印象を持っていますか。

「ONEはアジアで一番強い人が集まる大会だと思っています。軽量級では、UFCに負けないぐらい凄い選手が揃っています。特に立ち技が強い選手が多くて……。試合を見ていると、もうヤバいですよね(苦笑)」

――そんなONEに出ているファイターと比較して、今の自分はどのような位置にいると思いますか。

「グラップリングだけなら、通用するんじゃないかと思っています。でも強いストライカーが多いですからね。UFCと同じぐらい強いストライカーに対して、どう戦うか。昨年からコロナ禍の影響もあって、試合数も減りましたが、今はとにかく強い選手に挑戦していきたい。試合で勝つか負けるかというより、どんどん強い選手と対戦して成長していきたいです」

――なるほど。今回、Road to ONEからオファーが来た時の感想を教えてください。

「ビックリしました(笑)。まさかオファーが来るとは思わなかったので。たくさんの方が注目してくれる大会ですし、Road to ONEを通じて自分のことを知ってほしいです。初めて僕の試合を見る方にも、ネクサスのチャンピオンがどんなものなのか見せたいですね」

――対戦相手は、修斗世界バンタム級9位の野尻定由選手です。どのような印象を持っていますか。

「実は、野尻選手の試合は見ていないんです。僕は相手のことは知らずに試合をするタイプで……父からは『テイクダウンを狙ってくる選手だよ』と聞いているので、だいたいのイメージは出来ています」

――では、野尻戦でどんな試合を見せたいですか。

「試合全体を通して、自分が全部支配したいと思っています。全てコントロールして、圧倒的に勝つ。狙うのは、1Rでの勝利ですね。見ている人が『自分も格闘技をやりたい!』と思ってくれるような試合をしたいです」

――『次の試合も見たい』ではなく、『自分もやりたい』と思ってくれる試合、ですか。

「僕のなかでは、一本かKOで勝つのは当たり前で、なおかつ1Rで狙いに行きたいです。格闘技ってやっていると楽しいんですけど、見ている人にとっては、漬け込んだりする試合は面白くないじゃないですか」

――……。

「でも、そんな展開の中にも技術があるんですよね。実際に格闘技をやってみると、そういうことも分かってくると思うんです」

――確かに野球やサッカーなどは、子供の頃から遊びの中で野球や慣れ親しんでいるから、バンド攻撃やオフサイドも当然のように受け入れることができるのかと。

「そうなんですよ。たとえば、打撃が得意だった選手が、どれだけグラップリングを練習して、MMAではパウンドで勝つのか。そこには選手の技術と努力があります。選手には何かしらの上手さがあって、努力をしている。だからプロの舞台に立つことができています」

――まず格闘技への理解を深める入口づくりが重要となりますね。

「格闘技もやってみると本当に奥が深いし、それが分かると見るほうも楽しくなるはずです。だから僕はRoad to ONEを通じて、『自分も格闘技やってみたい!』と思ってくれる試合を見せたいです」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】2度目の正直、MMA初勝利目指す河名マスト「形になりつつあります」

【写真】ゼロ距離打撃=ダーティボクシングが巧みになれば、大きな武器となるはず(C)MMAPLANET

5日(火)、東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edhition」の第1試合に、河名マストが出場。新関猛起と対戦する。
Text by Shojiro Kamaike

河名はグレコローマンで全日本学生選手権、ジュニア五輪、そしてU23世界大会を制するなど、レスリングでは輝かしい実績を残してきた。今年に入り、MMAに転向したものの7月にFighting NEXUSでプロデビューするも、ジェイク・ウィルキンスにTKO負けを喫している。

そんな敗戦の中でもグレコの技術を生かしたテイクダウンやグラウンドコントロールなど、らしさは残した。あとは、その強さをMMAに生かすことができるかどうか。

そんな河名に、次戦への意気込みを訊いた。


――MMA2戦目を3日後に控えている河名マスト選手です。今はもう練習を終えたところでしょうか。

「明日も打ち込みとか、試合に向けた最終確認を行います。前回の試合が終わってから1回休んで、そこから追い込んだスパーリング、苦しいスパーリングを経験してきました。おかげで仕上がってきていると思います」

――追い込んだスパーリング、苦しいスパーリングとは?

「所属しているロータス世田谷には、いろんな選手が練習に来られています。スパーリングの時は、八隅(孝平ロータス世田谷代表)から『次はこの選手、次は……』と指定されて、誰が相手になるか想定できません。そこで、誰が相手になっても対応できるかどうか。そういったスパーリングをしてきました」

――なるほど。今回出場するRoad to ONEというイベントには、どのような印象を持っていますか。

「前回(2月22日、Road to ONE04)はヤングガンズということで、国内の若手選手が主体でしたよね。でも以前の形で開催されるのであれば、僕は海外の選手と試合をしたいので、出場できるのは嬉しいです」

――河名選手はレスリングのグレコローマンでU23世界大会を制してMMAに転向しましたが、7月25日のプロMMAデビュー戦では、ジェイク・ウィルキンス選手のハイキックで顔面をカットし、TKO負けとなりました。あの試合から得たものはありますか。

「もちろん負けたことは悔しいです。勝ちたかった、その気持ちが最初にあります。でも逆に負けたから――打撃をもらいまくって、カットして負けた。このままではいけない、ということが本当によく分かりました」

――自分自身の中で出せたこと、出せなかったものなどはありますか。

「自分の中でやりたかったことはできた、それは収穫だったと思っています。テイクダウンしてから相手を抑える、レスリング力でコントロールするという部分はクリアできました。でも反面、打撃の防御に関しては至らなさを痛感しました」

――打撃の防御で至らなかった点とは?

「どうしても正面に立ちすぎてしまったり、相手の打撃が見えないところに自分が動いてしまったり――足の使い方がよくなかったと思います」

――試合後には、MMAPLANETのインタビュー記事で、一緒に練習している青木真也選手から河名選手への叱咤激励といえる言葉がありました。

「はい、その記事は読みました。青木さんの仰るとおり、グレコしかできない状態のまま戦ったんだと思います。自分でも思っていたことを、改めて客観的な視点で青木さんから指摘されて……本当に、そのとおりなので(苦笑)。

自分は、まだまだMMAの選手になれていません。これから改善していかないといけない点は、たくさんあります」

――どのような点を改善していかなければいけないと思いますか。

「グレコのように上半身だけで組むのではなく、足にもアプローチできれば、もっと上半身で組むことも生きてくると思います。あとは打撃ですね。まずは足を止めないこと。そして打撃の踏み込みからのテイクダウンだったり、自分の得意な部分に繋げられるようにしていかないといけません」

――つまり、自分のグレコの力を生かしたMMAができるかどうか、ですね。

「そうです。僕は結局、グレコしかできていません。でも、そこが相手より勝っているところです。自分のほうが優れているところを押し出して、勝たないといけないと思います。そのためには、どうやって自分の得意なポジションに持ち込むか、その流れを整理整頓して考えています」

――次の試合に向けて、その整理はできているのでしょうか。

「形になりつつあります。次の試合では、その形を見せたいと思います。今は少しずつ、別物だったレスリングとグレコが、重なりつつあるという実感を持っています」

――たとえば、どのように重なってきているのでしょうか。

「前回の試合では、グラウンドでパウンドやヒジを当てることができました。一応当てた、という感じですけど……。次の試合はもっと手数を増やして、プレッシャーをかけていきたいと思っています。スタンドでは、グレコの技術を生かして近距離の打撃を出したりしたいです」

――いわゆるダーティーボクシングですか。

「はい。たとえばムエタイの首相撲を取り入れて、スタンドで組みながらパンチ、ヒジ、ヒザでプレッシャーをかけながら、相手がそれを嫌がったら次にどうアプローチするか……などですね」

――MMAに対して、自分の力を生かした展開が見えてきているようですね。

「次の相手、新関選手はアマチュアでMMAのキャリアを積んできた選手です。前回のジェルキンス選手もそうでしたが、試合をこなしているぶんMMAでの様々な対処は自分よりも優れていると思います。その相手に、自分がMMAでどんな試合をするのか。再スタートという気持ちで挑みます」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】「今の僕はめっちゃつまらなくなっています」。キャプテン☆アフリカ戦へ、青木真也

【写真】作品という言葉が聞かれなかった試合前の青木。とはいえ、戦いの怖さは重々承知していることに変わりはない(C)MMAPLANET

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O –Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edition」に出場し、グラップリングマッチでキャプテン☆アフリカと対戦する青木真也。

ようやく公となった組技戦を前に、今回の一戦に挑む青木の心境を尋ねた。


──グラップリングマッチの相手がキャプテン☆アフリカ選手に決まりました。

「いや、何だろう……別にグラップリングマッチですからねぇ(笑)。なんか、オォっていうところはないですよね。それはチョット思っちゃっています」

──青木真也のグラップリングは、MMAとは別の意味で楽しみですよ。今回の試合もそうだし、今後もイゴール・タナベ選手や山田崇太郎選手、グラップリングでも見たい相手は個人的にいますけど、もうグラップリングに熱くなることはないということでしょうか。

「国内だと、僕にはイワモッちゃん(岩本健汰)がいるので。別にもう事足りているんですよね、組み技に関して言うと」

──……それがアフリカ選手の組み力への評価と受け取って良いのでしょうか。

「イワモッちゃんが、それだけ強いということなんです。彼がいるから、困ることはない。組み技全般で岩本選手は強い。それは練習相手の皆に聞いてもらっても、そう言うと思います。

今回の試合に関しては、まぁバタバタバタと決まって。『やりますか?』、『ハイ、ご一緒できるならやらせてもらいます』という感じで決まったことなので」

──岩本選手は立ちの組みも強いということですか。

「皆、岩本選手にテイクダウンされています」

──なるほどぉ。アフリカ選手の寝技はパワフルですが、やはり柔術的でもMMA的という部分でも青木選手が明白に上だと思っています。ただ裸の立ちで、アフリカ選手に分があるなら、青木真也の引き込みが見られるかと思っていたのですが。

「あぁ、アフリカが僕を投げて袈裟固めというパターンがあるかということですね」

──ハイ、その通りです。

「まぁ、彼が勝つとすればそれだけでしょうね。でも、僕が自分から座ることはないです。MMAのグラップリングなんで。グラップリングルールでは、世界のトップに自分が負けていることは分かっています。だから引き込んだりはしないです」

──と同時に、立ち技もさほど警戒しない?

「う~ん、僕も結構レスリングは強いので……。何だろうな、別にう~んって感じです。こういう試合になっちゃいますよね。国内で戦うということは、そういうことなんだよなって。これMMAだとルールが違うから、自分の緊張感は違ってきますけど、それでも相手はいなかったはず。仕方ないけど、動けないより動いた方が良いかなみたいな……。

アフリカが何をしてこようが、特にあまり変わらずちゃんと動きたいと思います。コンディションが良いので、しっかりと戦って極めたい。まぁ技術も、今の僕はめっちゃつまらなくなっていますからね(笑)。『なんだよ、お前。基本しか使わないじゃないか』って」

──それこそ青木真也がMMAに勝つため磨き、積み重ねてきたものなので。その軸と跳びつきやラバーからの仕掛けの比重が同じだと、38歳になってバックチョークで勝つ青木選手はなかったと思います。

「基本的なことをしっかりする。色々、装飾していたら動きが重くなってしまいます。だからいつも通り、しっかりと基本的な動きをして極めます」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】青木真也の相手は、キャプテン☆アフリカ。河名マスト、山本聖悟、須藤拓真らも出場

【写真】ついに正式発表。青木✖アフリカ。てか、遅すぎるでしょ(C)MMAPLANET

1日(金)、ONE JAPANより5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O –Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edition」における青木真也のグラップリングマッチの対戦相手及び、その他のカードが発表された。

青木の1年1カ月振りの国内の実戦=組技戦の相手は、修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカに決まった。その他のカードもYoung Guns 2021年秋バージョンといえる興味深いメンバーが揃っている。


まずオープニングでは7月のMMAデビュー戦ではカットによるTKO負けを喫した河名マストが、新関猛起戦でMMA初勝利を目指す。河名は全日本学生選手権やジュニア五輪、U23世界大会などを制しするなど輝かしい実績を残しているグレコローマンレスラーだ。

コロナ禍により当時の所属先でレスリングで練習ができなくなり、個人練習でTRIBEを間借りし河名は、この道を目指す決意を固めた。そして同じ専大で柔道部だった佐藤天のアドバイスを受けてロータス世田谷に入門し、プロデビューに至った。

ワキ差し勝負のグレコ転向から投打ともにMMAへの慣れが必要な河名だが、そのグレコで鍛え上げられた身体能力の高さは絶対だ。Nexus Games、アマチュア・パンクラス、アマ修斗とアマチュアMMA畑でキャリアを積んできた新関を相手に、課題の克服がどこまで進んでいるかを確認するための、実戦強化策となる。

第2試合はNexusでプロMMAを3試合こなし、全てを足関節で勝利している須藤拓真と沖縄プロ修斗でプロ2戦2勝、どちらもパウンドアウト勝利の南風原吉良斗によるMMA異種格闘技戦が実現する。

柔術紫帯、21歳の須藤は先のJBJJF全日本ノーギではエキスパート・フェザー級を制し、一躍柔術界でもその名を知らしめた。対して南風原は18歳、中学から修斗を始め平良達郎の背中を見ている超新世代だ。

(C)TAKEAKI TOYOSATO

奇しくもゴング格闘技9月22日発売号で、ネクサスの山田峻平代表がコロナ禍以降のネクサスのMVPに須藤を挙げ、同様に修斗沖縄大会をプロモートする松根良太Theパラエストラ沖縄代表は南風原のこの間に最も飛躍した選手としてピックしている。

足関節✖パウンド、柔術家✖シューターの対決──どちらがRoad to ONEという舞台をステップアップにするのか、興味深い。

さらに山本空良✖野尻定由というPFC及びネクサスファイター✖シューターの対決も組まれている。

山本空良は紆余曲折が見られた初代ネクサス・フェザー級王座決定トーナメントを優勝した同団体のチャンピオンだ。

野尻は格闘代理戦争シーズンのワンマッチ戦で、前田浩平との熱戦でアマ時代に注目を浴び、プロではRoad to ONE01で前田にリベンジを果たすと、インフィニティリーグ出場と着実に経験値を上げてきている。

この両者の1戦は上の須藤✖南風原のようなMMA内異種格闘技というよりも、ファイターの成り立ちとしてMMA内イデオロギー闘争という見方ができるマッチアップといえるだろう。

須藤✖南風原、山本✖野尻がまさにYoung Guns 2021年秋バージョン的な試合なのに対し、セミ前に組まれた小野島恒太✖山本聖悟の顔合わせはセクシーヤマ=秋山成勲エディションらしいカードとなった。

(C)ROAD FC

山本聖悟は在日コリアンとして、韓国で成功を目指しプサンに拠点を移すと、Road FCと契約し2019年にルーキー・オブ・ジ・イヤーにものノミネイトされた。

その後はコロナ禍で帰国しDEEPを主戦場とRIZINにも出場しているが、秋山の尽力でリトル・セクシーヤマの今大会出場が決まった。

対して、いつの間にか38歳となった小野島は修斗では環太平洋タイトル戦線まで辿り着いており、経験値で山本聖悟を大いに上回るベテランだ。

先のインフィニティリーグでもポイント争いで優勝こそ逃したが、若い選手との直接対決では徹底してケージレスリングを駆使し、試合結果で遅れを取ることはなった。そんな小野島に対し、打撃の筋はピカ一の山本聖悟が、あの組みに対して如何に自分の良さを引き出すファイトができるか。打✖打でないMMAでのストライカーとして、真価が問われると同時に試練の試合が続く山本聖悟だ。

そして、ついに決まった青木の相手キャプテン☆アフリカは、現修斗環太平洋ライト級チャンピオン。アテネ五輪73キロ級最終予選3位、組み技界でも活躍してきた剛的グラップラーのアフリカに対し、青木は「グラップリングだからといって下にならない。まぁ投げとかいっても、僕も組みでMMAやってきましたからね」と立ち技&ケージレスリング全開モードで戦うことを明言していた。

全6試合、コロナ禍のコンパクトMMAは最初から最後まで粒揃いのカードが揃った。

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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K-1 MMA RIZIN YouTube 平田樹 青木真也

【RIZIN】大晦日!久保優太vs鈴木千裕と太田忍vs昇侍が決定!濃厚か?最新情報【クレベル 解雇?】2021年末対戦カード速報

#2021年 #RIZIN #大晦日
榊原CEOから見た初参戦選手たち、ぱんちゃん璃奈
「役割を果たしてくれた」鈴木千裕と久保優太には
「またチャンス作りたい」と会見で発表した

今回RIZINに初参戦した初代KNOCK OUTスーパーライト級王者・鈴木千裕、K-1ウェルター級王者・久保優太について「勝った負けただけではなく、プロモーターとして評価する!

鈴木はパンチを振り回して真っ向勝負を挑んだが、昇侍の左フックのカウンターでKO負けをした!久保は太田忍のレスリング力に寝かされる展開が多くなり、判定負けを喫した!

鈴木に関しては、MMA経験者ではあるが、RIZINのような大舞台で久しぶりのMMAの戦いに挑んだ。久保に関しては、立技格闘技を中心にキャリアを積んできたため、寝技での正式な試合は初めてで、立技の選手が寝技も含めたMMAに順応するには、少し時間が掛りそうだ!

久保は試合直後のインタビューで「勝つまでやるしかない。年内に早くもう1試合やりたい」と前向きなコメントを残した!鈴木と久保の次戦に大注目なのだ!

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【Road to ONE05】フライ級のガチの潰し合い、和田竜光✖竹中大地戦決定。青木真也は組み技戦へ

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22日(水)、ONE JAPANより10月5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O –Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edition」で和田竜光✖竹中大地のフライ級戦と青木真也がグラップリングマッチに出場することが発表された。

昨年9月大会の猿田洋祐✖内藤のび太に続き、日本人選手のガチマッチが実現する。


DEEPフライ級王者から2018年7月にONEに参戦している和田はリース・マクラーレンとダニー・キンガドとの接戦を落としたものの、ユージーン・トケーロ、グスタヴォ・バラルトに勝利し、5戦目にデメトリウス・ジョンソンとフライ級ワールドGP準決勝で対戦。初回にオタツロックでバックを制する善戦ぶりで、改めて実力を知らしめている。

2020年1月には極度の腰痛のなかイヴァニウド・デルフィーノを判定で破るも、コロナ禍のONE参戦ではヨッカイカー・フェアテックスに──コンペティション・コミッティに再審査を行ってほしい──MMAとしては理解不能の判定負けを喫し、ここまで試合がなかった。

対して竹中大地は修斗環太平洋バンダム級王者から、2018年2月にミャンマー大会でキム・デフォンを相手にONE初陣を飾る(※スタンドのRNCをセットし、キムの前転で頭部を痛打し反則勝ち)。

その後は度重なる対戦相手の体調不良で試合が飛び、2019年2月にようやく2戦目に辿り着いたが、ポジションで圧倒するなかマーク・アベラルドのエルボーで唇をカットしTKO負けとなった。

ONEバンタム級トップ戦線入りへ、レアンドロ・イッサに勝利もユーサップ・サーデュラエフに判定負けを喫した竹中は、フライ級転向を決める。転向初戦は和田に敗れているデルフィーノから、しっかりとRNCを極めて一本勝ちも、シンガポールに招聘されることなく8カ月が過ぎていた。

アンラッキーで済ますことはできないかもしれないが、ONEとの水が合わないのかと思われる黒星を重ねてしまった和田だが、今も日本人フライ級のトップであることは違いない。猿田が内藤を下し、タイトル挑戦権を獲得したように、この一戦が今後の両者のONEでの立ち位置を決めることになる──非常にシビアな潰し合いだ。

また対戦相手の発表はないが、青木真也のグラップリングでの参戦も決まった。今大会は「Sexyama Edition」という副題がついており、秋山成勲がリードカード(プレリミ)の選手を対象にSexyamaボーナスとして、大会ベストバウトの勝者に賞金30万円が贈られる。果たして、秋山色のあるファイターの出場はあるのか。青木の対戦相手とともに、その他の対戦カードの正式発表が待たれる。

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【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その参─カレフォフ ✖アルバスカノフ「春日井、強かった」

【写真】2017年12月23日に春日井たけしと戦った時の──現ACAフライ級王者アザマット・カレフォフ (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第三弾は8月28日に行われたACA127 からACAフライ級選手権試合=アズマット・カレフォフ✖ラスル・アルバスカノフ戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、最後の試合は何になるでしょうか。

「カレフォフ ✖アルバスカノフですね。カレフォフって、HEATで春日井たけし選手、寒天とやっていて。ロシア人あるあるなんですけど、前のACAフライ級王者で今はUFCのアスカル・アルカロフって選手がいるじゃないですか。彼がバックマウントからのツイスターとか、アナコンダチョークという今のMMAでは王道でないサブミッションを使います。

カレフォフもアナコンダで勝っていて。ロシア人のあの階級って、背が高くてスタイルが似通っていますよね」

──柔術でなく、レスリング&サブミッションという風にも見えます。

「そうですね、絞めのあるサンボっぽさもあるし。そこに今のMMAにあるモノを取り入れているような」

──アルバスカノフが途中で下から左足でフックして、左側にカレフォフを跳ねてギロチンを取り直した。

「サンボですよね。米国やブラジルでは見ない。アルバスカノフは初回と2Rを取っている。あの選手も相当に強いけど、カレフォフが押し切りました」

──アルバスカノフはこれでフロント系のチョークで負けるのが4度目になります。

「だって非効率な試合をしているから、疲れますよ」

──非効率とは?

「思い切り倒して、思い切り極めに行く。パンチも全力で5R持たないだろうっていう試合をする選手、ACAには多いじゃないですか」

──確かにその通りです。そこをカレフォフは待っていたということでしょうか。

「チャンスは伺っていたと思います。初回に下から腕十字とか取りに行っていますし。ゆっくりと腰を切って、抱えるようにして……渡辺直由さんみたいな腕十字ですよね。ジワッときて。アレで腕を取られていると、アルバスカノフは消耗したと思います。

打撃は効かせていましてけど、2Rと3Rにテイクダウンを取ってもスクランブルで上を取り返されてしまって。もうスタミナがなくなっていましたね」

──あれだけの猛攻をしのいで極める。カレフォフは逆境に強いですね。それこそHEATでも本戦で勝ったと思われたのですが、延長になり気持ちが切れるかと思いきや勝ち切った。

「大内刈りでポイントを取ってしまう。タフですよね。これで15連勝、スプリットもあって……負けかけた試合も取り返している。いや、強いですよ」

──フライ級はBellatorとPFLに王座がなく、ACAもそうですがLFA、BRAVE、ONE、日本と人材がまだ散らばっているように感じます。

「UFCが一度、フライ級を閉じる方向で選手を手放したのもあるし……ただ一見散らばっているようでいて、フライ級は他の階級と比較すると、タレントはもともと少ないですよ。アスカロフもUFCで王座まで行っていない。それでもUFCがフライ級を続けることになって、また吸い上げていく。

ただBRAVEに出ている中央アジア勢とかもいるし、日本の56キロの選手はACAやBRAVE CFを見ていないと厳しいですね。そこで戦えとは言わないですけど、チェックはしておこうねってこと。見ている方が良いというか、見ていないと世界、世界っていっても取り残されます」

──でも、見ないですよねぇ。

「そうなんですよね。そもそも、コレを見楽しめるのか。僕なんて、コレを見てドキドキできるから……楽しいですよ。カレフォフを見ていると、この選手とやり合っていた春日井ってあの時、強かったんだなって思えるし。

ヘルベウチ・バーンズにONEで勝っているモヴリッド・ハイブラエフ、今はPFLで戦っているけど『やっぱり、コイツ強かったんだ』って思えるし。

あとからアイツが強かったんだっていうのがあるというのは、試合を見てきたうえでの結果論です。見ていないと、ただ知らないで終わっているということで。そういうことを最近、PFLでクリス・ウェードやハイブラエフ、このACAでアザマット・カレフォフを見て思いました。

もっと試合は見た方が良いです。僕もYouTubeに落ちている試合なんかは、TRIBEの選手は投げるようにしているんですけど」

──それでいうと先日のBRAVE CFのキム・テキュンとナルザン・アキシェフの試合を、松嶋こよみ選手がチェックしていて驚きました。

「確かに……。松嶋選手はBRAVEをチェックしていたのですね。いや、選手がどういう試合をチェックしておくのか、そういう部分でもその選手がどういう風に考えているのかが見えてきますしね。本人が気づかないケースもあるだろうから、周囲にそういうことを気付く人がいてくれるのもありで。そういう環境は必要です」

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BELLATOR Interview PFL2021#09 Special クリス・ウェード バッバ・ジェンキンス ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その弐─ウェード ✖ジェンキンス「ハイブリット無限ループ」

【写真】 攻められ、返しがクリス・ウェードのハイブリットレスリング無限ループ(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第二弾は8月27日に行われたPFL2021#09 からクリス・ウェード✖バッバ・ジェンキンス戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、2試合目は何になりますか。

「ウェード✖ジェンキンスですね。前にウェードがアルマン・オスパノフに勝った時、僕はウェードが来ると言ったけど高島さんは『ウェードはジェンキンスに勝てないだろう』っていう見立てだったじゃないですか」

──二の句が継げないです……いや、あれには理由がありました。ウェードがUFC時代にルスタン・ハビロフ戦イスラム・マカチェフ戦というチェチェンやダゲスタン、カーフカスのレスラーにレスリングで負けていたからで。

「いや普通に考えて、あのロシア人はめっちゃ強いですよ(笑)。それにあの時MMAレスリングだからって、僕が話したじゃないですか。覚えていますか」

──もちろん、覚えています。

「で、まさにその展開になったなって」

──いやぁMMAレスリングだからこそ、コーカサスのレスラーに勝てなかったウェードが、フォークスタイルレスリングでNCAAを制し、2度ランナーアップだったジェンキンスに勝てないと思ったわけです。

「MMAレスリングはとにかく上にいれば勝ちです。バックを取らせても、落とせば良い。ウェードはそこで上を取り返している。エドゥアルド・タレスって覚えています? 亀カードの」

──ハイ。タートルガードで極めさせない。ポジションも譲らない。でも、上になってもスイープ・ポイントが取れない柔術家です。

「あれと同じですよ、ウェードは。柔術ではポイントにならないけど、MMAならOKじゃないですか。中井さんが昔、柔術はひっくり返して点が入るけど、MMAは起こったこと……上を取れば点数。バックから落としても、ブリッジ返しでも。それをずっと言っていて、概念を指導するのが上手かったなぁって思います。

もう佐山さんですよね、その辺りも。ウェードに関しては、そのMMAの概念に則した動きを綺麗にしっかりとやり遂げたことが凄いと思いました」

──それをスクランブルというのであれば、それこそフォークスタイルの覇者が強いという風に捉えていました。そこは柔道出身ながら裸でケージレスリングを進化させ、実践してきた青木選手の臭覚と、ただ結果論を並べている自分の差ですね。

「いやぁ……あのギロチンを引っかけてリバーサルしたり、何だかんだと上を取るのはMMAにおけるレスリングですからね。ただ、こんなことをいうとウェードを上げて落としているのかってなりますけど、体格というのもあると思います。

ウェードはライト級から落としてきたのが、合っていた。そしてハブロフやマカチェフと比較すると、ジェンキンスはパワーがなかった。それで、あのハイブリットのループができるというのはあるかなと」

──ハイブリットのループ……ですか。

「ほら、北岡さんの試合を無限ループって呼んでいたじゃないですか。あれの動き合うバージョン。北岡さんは自分が無限に攻め続けるけど、ウェードはそのハイブリットレスリング・バージョンです。お互いに攻めて、動き続ける。攻められているようで、実はウェードのペースなのかもしれないです。

そういう意味いうとウェードが本当に嫌な相手は、昔でいうとシャオリンのようなバックコントロールがしっかりと強い選手でしょうね。ピタッと止められてしまう」

──そのシャオリンと同門だったマルコ・ロウロがノヴァウニオンを離れた後、ウェードと同じロングアイランドMMAに所属していたのも興味深いです。

「あぁ、マルコ・ロウロがしっかりと教えていたということですね。柔術も根づいていて。対して、ジェンキンスは良い形で入れないと、その力も半減するような感じでしたね。それにウェードは打撃が伸びている。これ、決勝が楽しみです」

──モヴィッド・ハイブラエフ、強いですねぇ。

「でも今回の試合と同じで、ウェードは抜群に相性が良いんじゃないかと思います。ハイブラエフはブレンダン・ラウネーンを相手にコントロール以上はなかった。ただラウネーンの打撃が強かったというところを見ないといけないですけど」

──この試合もそうだし、PFLの決勝とかもっと多くの日本のMMAファンに見てほしいですね。

「あんまり視てないのかな。そういえばPFLとBellatorが重なった時、選手なんかも『Bellatorを視ていました』っていう人が多かったです。試合が今、良いのはPFLなんだけどなぁ。決勝も女子ライト級は乗れないけど、ウェルター級とフェザー級は抜群に面白いと思います」

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MMA ONE ONE Battle Ground02 Special UFC   エドゥアルド・フォラヤン キック ジャン・リーポン 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その壱─リーポン✖フォラヤン「僕って窓際も窓際」

【写真】リーポンがフォラヤンに快勝も、その対戦アピールに青木の反応は (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第一弾は7月30日に行われ8月13日に中継されたONE Battle Ground02より、ジャン・リーポン✖エドゥアルド・フォラヤン戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、最初の試合は何になりますか。

「リーポン✖フォラヤンですね。フォラヤンの負けは予想をしていたのですが、コンディションが良くない状態が続いていますね」

──続くということは、思い切って休息期間を取らないとコンディションが戻ることはないのかと思ってしまいます。

「それなのに試合を続けますよね。なぜ、ここまで出場機会が多いのかも謎です」

──フィリピンというマーケットを大切にしているのか。

「まぁバリューはありますからね。フィリピンはONEが強い国ですけど、フォラヤンばかりですよ。ラカイから試合に出ているのも。にしても、負けが続いています」

──現在4連敗。2019年3月の東京での青木選手との試合から1勝6敗です。

「1勝も(ツォゴーフ)アマルサナーの頭が当たって、負傷判定勝ちですからね。フィニッシュされている試合もあるし、だいぶ厳しい状況ではあると思います」

──勝ったリーポンに関しては、どのような印象を持ちましたか。

「リーポンは元UFCでKunlunから来ているというのは、興味ありましたね。もっと圧倒する説もありましたし、僕もそう思っていました。フォラヤンも何だかんだと、スタンドでのカーフキックからのパンチという流れは強かったです。

でもリーポンがクンルンとの契約があって、試合ができなかったというインタビューを読ませてもらって、そこが興味深かったですね」

──契約問題はクリアーになったというのは恐らくはリーポンにしても、バンマードゥーチーにしても契約満了まで、他で試合をしていなかったということだと思います。2019年10月から、今に至るまでクンルンは開かれていないのですが……。

「そういうことなんだ。それって怖くないですか?」

──いや、怖いですよ。

「それで喪が明けて、ONEと契約したということですね。まぁ2年も試合しないってことは、そんなに甘くないですよ」

──ONEの階級や計量も初めてですし。

「ですよね。77キロの体調が創れていないというのはありますよね」

──ただし、試合前からレジェンドのシンヤ・アオキと戦いたいという発言がありましたね。

「もうそういう歳になったということですね。31歳とかの選手なので、高校生とか多感な時に僕の試合を視ていたから、名前を挙げてくれたんですかね。

でもフォラヤンにここで勝って、『アオキとやりたい』と彼が言ったからって組まれたら……僕って窓際も窓際ってことなんですよね」

──ジェイムス・ナカシマ戦の勝利があり、セイジ・ノースカットの欠場でフォラヤンに勝利した。でも、次はONEで2試合目のリーポンになると。

「そういうことですねよね? 俺って窓際ですよ」

──中国市場は非常に大切。リーポンが青木選手の実績をテイクすることが狙い。

「そうなんですよ。ノースカット戦を受けて、代役のフォラヤンと戦った。ゴードン・ライアンとのグラップリングも受けたけど、引退でなくなった。僕自身は都合の悪い試合もやってきたけど、上と組んでくれないんだなっていうのはありますね」

──リーポンのアピールは青木選手にも伝わっていたかと思います。

「そこは……ちょっと一つあったのが、ONEからリーポンのことについてコメントを求められたんですよ。中継前に」

──リーポンが試合前に発言していたことが、ディレイで伝わってきて、その反応を聞きたかったということですね。

「そう。でも僕はディレイで中継される……彼の試合結果を知らない。それでコメントを出して、もし僕の言葉が試合後に使われでもしたら、究極の後出しジャンケンだから。

結果を教えてくれて、コメントをしないと。結果を知っているであろう主催者側から、どうなったのか知らない僕にコメントを求められても返答できないです。イエス、ノーも含めて、どういうことを話せば良いのか。創ることができないですよ。

録画中継で自分達はストーリーが見えていて、知らない僕がコメントを出すと……ハメられるというか、都合良く使われてしまうかもしれないということが、凄く怖かったです」

──ダークシリーズを現在進行形で伝えるのは、本当に難しいです。

「でもTUFもそうですよね」

──TUFは本大会で行われる決勝戦以外、エキシ扱いで実戦としてカウントされないですから。

「あぁ、そういうことか……。あの時、俺も良くなかったんですよね。『結果どっちですか?』って尋ねなかったから」

──そこはでも『答えられません』なんて返答だと、人間関係的に厳しくなってしまうじゃないですか。リーポンの自発的な発言に乗っての青木選手のコメントをプロモーションが求めたのか。それともリーポンもプロモーションの意向で発言したのか、分からないですし。

「そこなんですよねぇ。だから難しい……難しいとしか言えないかな」

──ですね。自分はメディアとプロモーションって癒着はダメだけど、共犯でいられる関係がベストだと思っているので。

「そうですよね。『答えられません』ではなくて『ケーフェイ』で済ませられれば……ですよね。まぁ、でも次からはその腹積もりで回せるようにします」

──とにかく、お仕事は推進していくと。ただ9月からはダークシリーズは終わります。この不自然さも解消されていくかと。

「皆、慣れないことしてきましたからね。これでリアクションの取り方は、ちょっと楽になりますね」

──ところでリーポンの発言が、ONEのストーリーラインに乗った時、青木選手はどうされるのでしょうか。

「仕事であるからやります。多分、やるんだと思いますよ。でも僕としては、もう僕の試合でしかないです。人としての想いだとか、粋とかね……そういうのを感じたいけど、それはやっぱり日本人の感覚なのかな。ここまでやってきたことを汲んだ試合を組んでくれても良いのになっていうのはあります。その感情は、僕の理屈のなかで間違っていないです」

──なら不謹慎ですけどシンガポールでなく、重慶で大ブーイングのなかでやるとか。そういう痺れるシチュエーションとか欲しくなりますね。

「まぁ、現状でソレは無理なわけだし。それにね、リーポンは選手としては、そんなに特別なわけじゃないですよ。だってホドリゴ・カポラルに負けているんですよ。クンルンの実績がどこまで実績なのかって、分からないですしね。エルミス・フランカとか、動けない選手を呼んでやっつけて」

──青木選手とジャン・リーポン、自分は興味はあります。ただしフォラヤンに勝っただけでなく、ピーター・バウシュトやナシューヒンなど、他の選手との試合をもう1試合挟んで欲しいなと思います。

「僕は……次は、他の選手とやりたいです(笑)。まぁまぁまぁ、どうなるのか楽しみではありますけど」

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