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【DEEP121】バンタム級王座を賭けた福田龍彌戦へ、瀧澤謙太「理想のスタイルは固まってきました」

【写真】幼少期の学んだことは残る。そして生かされる(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP121で、瀧澤謙太が福田龍彌と空位の同バンタム級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

DEEP初参戦となった今年7月のCORO戦で判定勝ちを収めた瀧澤は、2戦めでベルトに挑むこととなった。連敗を脱したものの、本人としてはCOROとのタフファイトは「苦戦だった」と振り返る。しかし、そんな苦戦の中で見せた自身が理想とするスタイルとは。


フィジカルとスタミナの2つが伴ったことで、メンタルも良くなった

——前戦から2カ月後の試合となります。これだけ早いペースで試合をすることは瀧澤選手からの希望だったのですか。

「たくさん試合したいと思っていたので、良いペースです。今回勝てば年内にもう1試合やりたいという気持ちではいます」

——そしてDEEP2戦目がタイトルマッチとなりました。

「ベルトを巻くのは早いに越したことはないですが、2戦目というのはラッキーな巡り合わせですね」

——結果的にタイトル前哨戦となったCORO戦の感想を教えてください。

「1戦目よりも苦戦してしまった——倒し切れなかったです。1戦目は1~2Rと完全に支配して最後に倒すという、自分のやりたいことしかしていなかった試合で。今回は1Rにダウンを取り、2Rに相手が盛り返してきて、最終回に僕が手数で勝ったという感じでした。もうちょっと綺麗に勝ちたかったですね」

——なるほど。同時に、タフな試合で削り勝つことができた。それは今までの瀧澤選手の試合にはなかった、良い面だったのではないかと思います。

「ありがとうございます。実は試合の1週間前に、綺麗に風邪や喘息が治ったんですよ。もともと小児喘息があり、今も風邪をひいたら症状が出てしまう時があって。一度出ると、咳が治まるまで1カ月ほど掛かってしまうこともありました。そうなると練習にも支障が出たり、インターバル中にも咳が出てしまうこともあって」

——それはキツい……。

「今回もスタミナがヤバいかなと思っていたら、1週間前に風邪と喘息が止まったので、メチャクチャ自信ができました。ずっとフィジカルトレーニングとスタミナのトレーニングはやっていて、数値的には自分の最高記録を更新することができていたんです。そのフィジカルとスタミナの2つが伴ったことで、メンタルも良くなって。

CORO戦では最初のインターバルが終わって2Rが始まる時、次のインターバルから最終回に臨む時に『これは動ける!』と思いました。セコンドからも『ガンガン前に出て、確実に最終ラウンドを取れ!』とも言われていましたし、しっかり動くことができましたね」

——それは直近の試合で味わったことのない感覚でしたか。

「そうですね。まず井上直樹戦(2022年大晦日に一本負け)はあまり体調が良くなくて、さらに削られてスタミナもキツかったです。太田忍戦(2023年7月にTKO負け)は1Rで終わってしまいましたし、野瀬翔平戦もスタミナはキツかったですね。そこから集中してスタミナとフィジカルに取り組んで、CORO戦ではその2つが挙がったことを実感できました。

でもCORO戦より今回のほうが、スタミナもパワーも自信があります。試合まで残り1週間——今すごく体の調子が良くて、このまま自信を持って臨むことができます」

——今挙げた試合と比較して、CORO戦は自身が先手をとって試合をつくることができていました。

「やはりスタミナとフィジカルが伴うと、試合も自信を持って臨めますよね」

——もう一つ、試合中はずっとスイッチし続けていましたね。あれはテイクダウンディフェンスであり、CORO選手対策だったのでしょうか。

「あれは僕がずっとやりたかったことなんです。やっと試合で出すことができました。今までも練習仲間の対戦相手がサウスポーなら、僕もサウスポーで構えたりとか、対策練習でサウスポーになることはあって。だけど、いずれ試合でも実際に出したいとは考えていたんですよ。でもサウスポーになるとオフェンスはできても、オフェンスが甘くなったりすることもあって。オフェンスもディフェンスもできるようになったら試合で出そう、とはずっと考えていました。今後はオーソドックス、サウスポー両方出していきたいです」

福田選手が持っている戦いのメカニズムが分かってきました

——すり足でスタンスを変えるのは、スイッチというよりも空手の足捌きですよね。

「そうなんです! 僕はフルコンタクト空手をやっていて、相手との距離が近いフルコン空手では、オーソドックスかサウスポーかという概念が無いというか――流れの構えが入れ替わる、足が交差する場面は多くて。だから昔からオーソドックスでもサウスポーでも、攻めることはできていました。でもMMAだと顔面打撃とテイクダウンがあるので、そのディフェンスが試合でも出せるようになったということなんです」

——高校時代はレスリング部に所属していたとのことですが、空手のあとにレスリングを経験してスタンスに影響を及ぼしたのでしょうか。

「そういうわけではないですね。MMAを見越してレスリングを始めたので、打撃でいえばオーソドックス——左足前でレスリングもやっていました。オーソドックスのままテイクダウンに入れたほうが良いかなと思っていて」

——今回タイトルを賭けて戦う福田選手はサウスポーです。サウスポーに対しても、同じような足捌きで戦うことはできるのですか。

「もちろんです。自分の中で理想のスタイルは固まってきました。福田選手の場合は、どの展開で何が理に適っているか、理解して戦っている。試合映像を視ていると、福田選手が持っている戦いのメカニズムが分かってきました。分かっている技は掛からないとは思っていますね。福田選手のメカニズムにハマらないよう、自分から早く仕掛けていきたいです」

——瀧澤選手の視点が、まるで武術家のようです。

「あぁ、どうなんですかね。あまり人の試合は視ないんですよ。どちらかといえば練習で自分の攻撃が良い感じで当たった時、なぜそうなったのかを見直したりするほうが多いです。当たるパンチ、倒せるパンチって何かしら理由がある。そのパンチを分析して自分のモノにしたりするのが好きなんですよ。それこそが自分にとっての格闘技の楽しさであって。あとは試合が決まったら対戦相手の映像を視て、自分の技術を適応させていきます」

——その点では福田選手も同じタイプのファイターだと思います。今回の対戦が楽しみですね。

「そうですね。福田選手との試合は、いろんな展開を考えています。エキサイティングな試合をする選手だと分かっていますけど、漬けてくる場面もあるかもしれない。特に打撃勝負をして、分が悪いと感じたら——そういう展開も想定していますね。僕はKOを狙いますが、実は今までプロの試合で一度も自分からテイクダウンに行ったことがないんですよ」

——えぇっ!? そうだったのですね。

「アハハハ。自分からテイクダウンに行くことなく、ベルトを獲得できるのかどうか検証したいです」

——次の福田戦で初めてテイクダウンを狙おうとは思っていないのですか。

「いずれテイクダウンを混ぜていきたいとは思っていますが、いつにするのかは分からないです。自分の場合は寝技と打撃であれば、打撃のほうが勝つ確率は高い。でもテイクダウンに行くのはリスクも生まれるじゃないですか。もしかしたら今回テイクダウンを狙うかもしれないし、テイクダウン無しでベルトを獲るかもしれません。まだ見せていない部分は、メチャクチャあります。僕の試合を楽しみにしていてください。全て見せた時は、みんな驚くと思いますよ」

■DEEP121 視聴方法(予定)
9月16日(月・祝)
午後5時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP121 対戦カード

<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
瀧澤謙太(日本)

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 江藤公洋(日本)
[挑戦者] 野村駿太(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
大成(日本)

<フライ級/5分2R>
KENTA(日本)
渡部修斗(日本)

<フライ級/5分2R>
関原翔(日本)
杉山廣平(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
相本宗輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
鹿志村仁之介(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
中務修良(日本)

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【Shooto2024#07】国内3冠制覇へ、住村竜市朗が西條秀成と対戦。環太平洋王座決定Tに野瀬がエントリー

【写真】脱・塩漬けを果たした住村が国内3冠を目指して修斗のタイトルを狙う(C)MMAPLANET

9月22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07の第一弾カードが決定。現ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの住村竜市朗×西條秀成、環太平洋バンタム級王座決定トーナメントを含む9試合が発表された。


2017年7月にDEEP(2022年5月に返上)、2023年12月にパンクラスでベルトを巻いている住村だが、2009年11月のプロデビューから4戦目までは修斗で試合を続けていた。今回は2010年12月の新人王決定トーナメント決勝戦=井上雄策戦以来、約13年9カ月ぶりの修斗凱旋となる。もちろん住村の目指すものはDEEP・パンクラスに続く修斗での王座戴冠で、今回は国内MMA3冠制覇に向けた第一歩となる試合だ。

対戦相手の西條はTHE BLACKBELT JAPAN(旧・Theパラエストラ沖縄那覇)所属で、プロ戦績は4戦4勝と無敗。昨年のウェルター級新人王で、現在は世界ランキング5位に名を連ねている。戦績こそ浅い西條だが今年5月には中国のMMA団体=YFU武林笼中对のジャン・シイジェンからTKO勝利を収め、6月には「UFC on ESPN58」に出場した平良達郎に帯同してエクストリーム・クートゥアでトレーニングするなど、幅広く経験を積んでいる。

直近2試合はいずれもパウンドによるTKO勝利で塩漬け上等から脱却した住村が、力強いテイクダウン&トップキープを武器とする西條に対して、どんな戦略を選んで戦うかが見どころの一戦だ。

また藤井伸樹が返上した環太平洋バンタム級の新王者を決定する4選手参加のトーナメント開催が決定した。出場選手のなかで最も注目されるのは野瀬翔平だろう。

今年2月のRIZIN佐賀大会では瀧澤謙太をグラウンドで圧倒してヒジ打ちによるTKO勝利を収め、3年連続出場となったRoad to UFCでは1回戦でユ・スヨンと対戦。一時はDEEP・Black Combat・NAIZA FCのアジア・バンタム級三冠王だったスヨンに敗れたものの、組み技・スクラングルで真っ向勝負し、ハイレベルな攻防を繰り広げている。

その野瀬はMMA戦績3勝1敗、2連続KO勝利中の人見礼王と対戦。逆ブロックでは4連勝中の川北晏生と直近では修斗&RIZINでキャリアを積むダイキ・ライトイヤーが対戦する。

■ Shooto2024#07対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條秀成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
田村ヒビキ(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント一回戦ライト級/5分2R>
手島 響(日本)
直島弘昌(日本)

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【UFC】ROAD TO UFCシーズン3準決勝対戦カード決定!

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日本時間の8月24日にアメリカネバダ州ラスベガスのUFC APEXでROAD TO UFCシーズン3の準決勝が開催されることが発表されました。リリースされた対戦カードは次の通り。

【フライ級(56.7kg以下)】
チェ・ドンフン(韓国)
アンガド・ビシュト(インド)

【フライ級(56.7kg以下)】
キルー・シング・サホタ(インド)
ルエル・パニャレス(フィリピン)

【バンタム級(61.2kg以下)】
ユ・スヨン(韓国)
ダーエミィスウ・ザウパースー(中国)

【バンタム級(61.2kg以下)】
中西透暉鷹(日本)
バーエゴン・ジェライスー(中国)

【フェザー級(65.8kg以下)】
原口伸(日本)
ズー・カンジエ(中国)

【フェザー級(65.8kg以下)】
河名マスト(日本)
シエ・ビン(中国)

【女子ストロー級(52.2kg以下)】
フォン・シャオツァン(中国)
本野美樹(日本)

【女子ストロー級(52.2kg以下)】
ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国)

日本から参戦した中で1回戦を勝ち上がったのは、透暉鷹(バンタム級)、原口伸(フェザー級)、河名マスト(フェザー級)、本野美樹(女子ストロー級)の4選手。奇しくも全員が台頭著しい中国勢との対戦となりました。

そして、BLACK COMBATを主戦場としてDEEPのベルトも戴冠したユ・スヨンにも大注目。1回戦では野瀬翔平との激しいグラップリング対決を制した実力は紛れもなくホンモノでしょう。トーナメントを制してUFC上陸なるか。準決勝も目が離せません。
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【DEEP120】瀧澤謙太「ポジティブな気持ちでDEEPに来ました」4年8カ月振りの非RIZINでの試合=CORO戦

【写真】ヒザ蹴りなど、素晴らしいセンスの持ち主 (C)MMAPLANET

14日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120 IMPACTにて瀧澤謙太がCOROと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2020年9月からRIZINに参戦し、2021年のRIZINバンタム級JAPANグランプリでは準決勝まで勝ち進んだ瀧澤。その準決勝で朝倉海に判定負けすると、井上直樹、太田忍、野瀬翔平に敗れて4連敗を喫している。

野瀬に敗れたあと、瀧澤はDEEPへの出場を志願。RIZIN再出撃へ向けて、DEEPで実績を積む道を選んだ。DEEPからのリスタートを前にして、瀧澤は「止まった歯車をしっかり回していく」と語った。


──約4年8カ月ぶりにRIZIN以外での試合が決まりました。試合決まった時の心境はいかがでしたか。

「今回はオファーを受けたというか、僕からお願いした試合だったんですよ。2月のRIZIN LANDMARK 8で野瀬(翔平)選手とやったとき、もしここで負けたら次はRIZIN以外の大会に参戦したいと思っていて。というのも去年と一昨年は年1ペースでしか試合をできていなくて、今回負けてまた年1ペースになっちゃうのは嫌だなと。それで野瀬戦後にRIZINに戻りたいんだったらDEEPがいいんじゃないかという話になり、DEEPの佐伯(繁)さんに『DEEPさんでお願いしてもいいですか?』と話をさせてもらって、DEEPさんに参戦が決まりました」

──試合数が減っていたのは、決して怪我やコンディション不良があったわけではないんですね。

「どうしても負けちゃうとなかなか(試合が組まれない)。特にRIZINは勝てばすぐ試合を組まれる一方、負けると順番待ちになるので。もし2月に野瀬選手に勝てていたら、すぐ次の試合も組まれていたと思うんですけど、結果的に勝てなかったんで、戦う舞台を変えて試合勘と勢いを取り戻したいと思いました」

──戦績的には2021年大晦日の朝倉海戦から4連敗していますが、敗因はどこだと自己分析していますか。

「自分は1年半前に自分のジム(Fired Up Gym)を立ち上げて、当初は週5日で仕事して、毎日指導して、そのなかで練習をするという感じだったんです。いろいろと考えないといけないことも多くて、なかなかベストコンディションではなかったのかなと思います。そうは言っても太田(忍)戦と野瀬戦はそんなにコンディションは悪くなくて、太田戦はもうちょっとやりたかったという気持ちがあったし、野瀬戦は単純に野瀬選手が強かったですね。

野瀬戦はテイクダウンされたら背中を見せて立つ作戦で、僕はバックからのエスケープが得意なんで絶対に逃げられると思っていたのですが、そのコントロールが予想以上に強かった。それが計算違いでした」

──野瀬戦は結果的にはTKO負けでしたが、敗因が明確かつパンチやヒザ蹴りのタイミングも悪くなかったと思います。

「サウスポー相手にパンチをよけてのストレートだったり、自分がやってきた打撃は全部当たったかなと思っています。ただ当たってはいるけど当たりが浅かった。効いてはいるけど、倒せるところまではいかない当たり方でした」

──そこから勝ちにつなげるために、今回はどのようなことを意識して練習していますか。

「前から結構グラップリングのスパーをやっているんですけど、今はテイクダウンを取られないことにすごくフォーカスしていますね。下から極める、バックを取らせてから逃げる、スイープして上を取り返す、そこを全体的にやるのではなくて、まずはテイクダウンされない。それを最初の段階に持ってきて、全体的に集中するのではなく、最初の段階=テイクダウンされないことに全集中する。まずはそれをやって、そこを突破されたら、次のことに全集中する……そういう意識でやっています」

──練習自体はFired Up Gymがメインですか。

「こことリバーサルジム東京スタンドアウトがメインですね。あとは週1回、関原翔選手とMMAスパー、元フライ級キング・オブ・パンクラシストの猿飛流選手たちとグラップリングの練習をしています」

──打撃に関してはいかがですか。

「打撃はあまり練習をやらないんですよ。やらないというか、自分でひらめいたことを反復したり、ミットを持ってもらったり。マススパーやスパーでも、自分と競らないレベルの下の相手に色々と技を試して、こういうメカニズムで技が入るんだなというのを試してみて。それが相手が誰でも入る形に仕上げていく感じで、ミットやサンドバッグをバンバンやることはないですね。実戦練習でやっている感じです」

──自身の感性や感覚を磨くというイメージですね。練習では思いっきり打撃を入れられないですし。

「そうですね。ただバチバチにはやらないですけど、腹で倒したり、足を効かせたりくらいはします。顔は顔で(力を)抜きますけど、ここで倒すんだなという感覚を実戦練習でやっています」

──さて今大会の相手がCORO選手に決まりました。CORO選手以外にも候補はいたのですか。

「いえ(相手として)言われたのがCORO選手で、自分としては誰でもよかったです」

──印象は?

「過小評価されているかなと思いますね。CORO選手は普通に強いですよ。試合を見ても極めが強いスタイルだし、練習でめちゃくちゃ強いという噂も耳に入ってくるんです。だから色んな意味で警戒はしていて、舐めないようにしています。CORO選手の得意なところが大体分かっているんで、それだけ気をつけていれば大丈夫かなって感じです」

──シチュエーションとしては連敗から脱出してRIZIN再出撃を目指すと思います。今はそこをどう考えていますか。

「今回勝って、DEEPのベルトにも絡んでいきたいですし、RIZINに呼んでいただいたらやっぱり出たいです」

──最初の話にもあった通り、試合はドンドンやっていきたいですか。

「そうですね。なんかオファー待ちというよりは、オファーがあるんだったら出たいと思います」

──RIZINの状況で言うと外国人の参戦も増えて、よりRIZIN出場が狭き門になりつつあるじゃないですか。そこでまたRIZINに戻って、レギュラー選手になることも厳しい戦いになっていくと思います。

「でも、自信がありますね。自分がベストパフォーマンスを出したら、上のチャンピオンクラスの選手とも全然やり合えると思っているんで。連敗していて反省点もあるし、世間からも過小評価されているかなと思いますが、大丈夫かなと思っています」

──どうしてもRIZINで勝てなくてDEEPに出るというのはネガティブに捉えられがちが、瀧澤選手自身は全くそんなことはなさそうですね。

「はい。勝てないからDEEPに行ったわけではなくて、試合をしたいからDEEPに行ったので。試合勘を取り戻して勢いをつけて、勝ちパターンをはっきりして、自分自身の迷いを断ち切って、それでまたRIZINに出ていきたいです。僕は選手の勢いは大事だと思っていて、例えば鈴木千裕選手を見ていると、勢いがあるじゃないですか。ああいう勢いを取り戻すためにDEEPに来たので、ネガティブではなくポジティブな気持ちでDEEPに来ました」

──もしDEEPのベルトを巻くチャンスがあったら、そこもしっかり狙いたいですか。

「RIZINのベルトを獲るためにDEEPに来て、DEEPのベルトはそこにつながるものだと思うのでチャンスがあれば獲りに行きたいです」

──CORO選手に勝ったら、年内もう2試合くらいはやりたいですか。

「やりたいですね。DEEPでいいカードを組んでくれるんだったら、9月と10月ぐらいにやって、RIZINの大晦日も狙っていきたいです。バンバン連勝して、話題も上がるような活動もしていきたいです」

──改めて瀧澤選手のDEEP参戦を楽しみにしているファンの皆様には、自分のどんな姿を見せたいですか。

「強い自分を見せたいです。結構いい感じで練習もできているんで、本当に強い自分を見せて、ビックリさせようかなと思っていますね」

──今日は瀧澤選手のジムで取材させてもらっていますが、現役中にジムを出したかったのですか。

「僕がプロに上がるぐらいの時代って、格闘家が最終的にたどり着くのはジムというか。みんな引退したらジムを立ち上げていたので、いつか自分もジムをやるだろうと思って、お金も貯めていたんです。で、僕は横浜出身で上京してきた時にすごくお世話になったのが鈴木信達さんで」

――元ONEウェルター級王者で行政書士としても事務所を構えている鈴木選手ですね。

「はい。信達さんとは一緒にトレーニングしたり、信達さんの背中を見て成長させてもらったり、格闘技以外でも色んな人を紹介していただきました。それで信達さんにジムのことを相談したら『俺は現役中にやるべきだと思っている』と言われて。他に相談した先輩たちは『現役中はやらない方がいい』、『競技に集中した方がいい』という人が多かったんです。でも、信達さんは『現役中にジムを出して、それで成績が振るわなかったら、それは仕事のせいじゃなくて自分のせいだと。それを言い訳にしちゃダメだ』という意見で、信達さんがそう言うんだったら、自分も現役中にジムを出そうと思いました」

──信達さんはご自身で起業されているので、他の先輩たちとは違う視点を持っているのかもしれませんね。

「実際に信達さんはそれでONEのチャンピオンにもなりましたし、僕も出来ないことはないと思っているんで。いろいろ経営面で考えることもあって、ジムを立ち上げてから負けちゃっているんですけど、ジムのことも落ち着いてきたので、これから結果を出して(選手活動とジム経営が両立できることを)証明していきたいなと思っています」

──ある意味、自分のジムを持って練習環境が整って、DEEPからの再スタートになりますね。

「例えば経営って、一店舗目が上手く回り始めたら、次の店舗を出すにしても、別の仕事をやるにしても、上手くいきやすいと思うんですよ。最初の一番大変な時期は乗り越えたと思っているので、このジムの利益を上げつつ、次の展開もビジネス面では狙っていきたいです」

──そこに選手として結果が伴ってくればなお最高ですね。

「はい。止まった歯車をしっかり回していこうかなと思います」

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

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【Road to UFC2024Ep03】「先にコントロールすること」──ユ・スヨン強し、野瀬翔平に組み勝つ

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
野瀬翔平(日本)

左ハイから組んだ野瀬がバックに回る。腰に乗せて投げてきたユ・スヨンに対し、野瀬はバックへ。前方に落とされると、逆にバックを譲り両足をフックされた野瀬が後方から殴られる。腹ばいにされた野瀬は立ち上がって、前方に落としに掛かる。着地したユ・スヨンは、野瀬の前転にもついていき再び両足をフックする。ユ・スヨンはボディトライアングルから殴り、絞めの機会を伺う。手首を掴んで、後方にエルボーを入れる野瀬だが胸を合わせることができない。

ついに腰をずらし胸を合わせた野瀬だったが、ユ・スヨンはスイープからスクランブルに持ちこみ、上を取り直す。ハーフで抑えられバギーチョークを狙った野瀬は、フルガードに戻し時間に。初回はユ・スヨンのラウンドとなった。

2R、右ローの野瀬。スピニングバックキックは届かず、ユ・スヨンがテイクダウンへ。ギロチンの野瀬は、ケージキックから前転でクラッチが甘くなり頭を抜かれる。結果、下になった野瀬はニーシールドを畳まれ、パスの圧を受ける。逆側に回りパス狙いのユ・スヨン、野瀬もバックを許さずバタフライガードも──スクランブルで背中を譲る。初回と同じように前転──グランビーロールもバックを許した野瀬は、再びボディトライアングルに捕えられる。

それでもスランブルに持ち込んだ野瀬は、シングルを潰されても足を取り、オモプラッタに取られる。さらにトーホールド狙いの野瀬だがニアサブミッションには至らなかった。

最終回、前に出てローの野瀬が組んでケージにユ・スヨンを押し込む。逆転に一本──トップ奪取からポジションを取っての極めが欲しい野瀬だが、時間を使ってしまう。さらにヒザ蹴りが急所に入り、試合が中断されスタンドで再開となる。

スピニングバックフィストを空振りし、右オーバーハンドも届かなかった野瀬だが、ダブルレッグでリフトしてテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったユ・スヨンが右を2発当てる。再びダブルレッグの野瀬は、スピニングバックフィスト、そして右を見せて執拗にダブルレッグへ。キムラで防ぐユ・スヨンが離れる。残り2分、野瀬はシングルを切られて左腕を差されると、小外刈りで倒されてしまう。

ハーフのユ・スヨン、潜りを潰された野瀬はフルガードからオープンで仕掛けの機会を創ろうとする。ユ・スヨンはしっかりと上体を固め、ここもハーフでバギーチョークを野瀬が狙う。最後は立ち上がったユ・スヨンは、時間とともに野瀬の健闘を称えた。

3-0の判定勝ちとなったユ・スヨンは「100パーセント、自分のグラップリングを信じていました。野瀬選手は強いので、コントロールを先にすること。それが作戦でした」と試合を振り返り、野瀬は3度目の正直とならなかった。


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【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹と対戦、キム・キュソン「UFCで勝つことを目指すので、華のある試合を」

【写真】キム・キュソンは184センチの長身ファイターだ(C)Zuffa/UFC

3時間後に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024 EP04で、キム・キュソンが透暉鷹と対戦する。HEATで加マーク納と春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と対戦経験があり、EVOLVE MMAでは澤田龍人とチームメイドだったこともあるキム・キュソン。
Text by Manabu Takashima

ある意味、波乱万丈なMMAファイター人生を送ってきたキム・キュソンは透暉鷹戦を前に、ONEで戦ってきた時は別人だと断言した。


――キム・キュソン選手といえば過去にHEATに来日経験があり、EVOLVE MMAのトライアウトに合格してシンガポールを拠点にしていた。この2点が印象深いです。

「そうですね、EVOLVE MMAのグローバル・トライアウトに合格して、しばらくしてからシンガポールに渡り2年ほど生活をしていました」

──コロナ政策が非常に厳しいシンガポールでは練習もままならない時期を経験したということですね。

「ハイ、薬局とスーパーに買い物に行く以外は外出禁止でした。ジムも閉鎖されチームの仲間とも会えない。外を走ったり、1人でトレーニングをする日々でしたね」

──トライアウト合格者は年間48000ドルが支給され、住む場所も用意されるという待遇でしたが、MMAファイターにとって練習環境としてはベストとは言い難かったかと思います。

「ムエタイやブラジリアン柔術の選手はいましたが、MMAとなるとトライアウトに受かった選手同士で、知っている技術を交換するような状態でした。サラリーを手にして練習ができる利点は確かにありましたが……。

ただし、あくまでもMMAファイターとして生きていくために集まったのに、その環境が整っていないのだから契約の更新は望まなかったです。あの時、トライアウトに受かった仲間も同じ考えだったはずです。なので、次々とチームを離れていきました。自分は2021年の6月に韓国に戻りました。ジムでは指導もしないといけないので、自分の練習に集中できないのと、練習環境も自分には合っていなかったです」

──EVLOVE MMAを離れてから、活動拠点は?

「韓国に戻ってからは一つのチームに所属することはなかったのですが、シンガポールに行く前に一緒に練習をしていた選手のジムでトレーニングをしたり、ニュージーランドのシティボクシングやタイのバンタオMMA、米国でも練習してきました」

──ONEのあともフェアテックス・ファイトやNAIZAと韓国以外で試合をしてきました。海外志向が強かったということですか。

「韓国で試合をしていないのは、単にオファーがなかったからです(笑)。なので、その時のマネージャーが用意してくれた海外での試合に出ました。チャンスがあるところで戦おうと」

──その時の目標は、UFCに?

「MMAを始める頃からMMAを見ていました。ONEは独占契約なのでUFCで戦うことは諦めていましたが、フェアテックスやNAIZAで試合をしたのはUFCにステップアップを果たすためでした。もうUFCで戦うことしか考えていなかったです」

──ONEでは1勝3敗でしたが、どのような経験になったでしょうか。

「アジアで一番大きな大会ですし、色々な国から強い選手が出ていたので、そういう選手と戦えたことはプラスになっています。大きな経験になったと思います。それと大会の規模や、ファイトウィークの過ごし方など、ONEは自分が韓国や日本で戦ったイベントとは明確に違っていました。戦う気持ちを創り方だとか……今、Road to UFCのファイトウィークを過ごしていますが、そこも勉強になったと思います」

(C)Zuffa/UFC

──では透暉鷹選手の印象を教えてください。

「経験豊富なグラップラーで、RNCで勝つことも多く……アグレッシブなグラップラーですね」

──日本のファンはキム・キュソン選手は、若松佑弥選手に敗れた印象が残っています。「あの選手に透暉鷹は負けないぞ」というファンも多いと思います。

「あの試合はもう3年も前です。自分は何かに偏った練習をすることはなくて、トータルファイターを目指しています。基本はストライカーですが、グラップリングやレスリングで後れを取らいように練習を積んできました。なので3年前にの若松選手と戦った時とは別人だと、思ってもらえると嬉しいです」

──透暉鷹選手との試合で、日本のファンを驚かせる自信は?

「そうですね、自分は……いや、やはりその質問は日本の記者さんの前では……日本人選手に勝つという話はしづらいです(苦笑)」

──勝てば契約、唯一保障があるのがRoad to UFCです。その辺りで、普段と戦い方が変わることはありますか。

「決勝で勝てば契約が保障されていたとしても、自分はUFCで勝つことを目指しているファイターなので、華のある試合をして勝ち続けます」

■視聴方法(予定)
5月20日(日)
Ep03午後7時~ UFC Fight Pass
Ep04午後9時~UFC Fight Pass
Ep03&04午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キ

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UFCへの登竜門!ROAD TO UFC シーズン3 日本人出場選手 大解剖! 鶴屋怜 UFC初陣への意気込みも!

ROAD TO UFC シーズン3
5月18日(土)&19日(日) U-NEXTで全試合完全生配信!

5月18日(土)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード1,2】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005408?=FS00001

5月19日(日)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード3,4】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005409?=FS00001

======================
エピソード1,2 対戦カード
======================
【エピソード1:日本時間19時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs 安藤達也

男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs ホン・ジュニョン

女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs キラン・シン

女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs 本野美樹

ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs キム・ハンスル

【エピソード2:日本時間21時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs イーブーゲラ

女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs ソ・イェダム

男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs ソン・ヨンジェ

女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs ドン・フアシャン

女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs パウラ・ルナ

======================
エピソード3,4 対戦カード
======================
【エピソード3:日本時間19時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs 小崎連

男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs アンガド・ビシュト

男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs 野瀬翔平

男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs チェ・ドンフン

ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也

【エピソード4:日本時間21時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs カンタラージ・アガーサ

男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs イン・シュアイ

男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs 中西透暉鷹

男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs ルエル・パニャレス
※松井斗輝選手の体重超過により試合中止

女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs リサ・キリアコウ

※対戦カード・対戦順は直前まで変更する場合があります。
※直前の変更により当日の内容が異なる場合があります。

【目次】
0:00 オープニング
1:42 鶴屋怜 UFC初陣への意気込み
5:11 日本人出場選手 大解剖
10:07 フライ級トーナメント 出場選手
12:08 バンタム級トーナメント 出場選手
18:56 フェザー級トーナメント 出場選手
25:47 ライト級 出場選手
27:22 ROAD TO UFC “ここを見ろ!”
28:54 鶴屋怜 デビュー戦への意気込み

格闘技観るならU-NEXT!
#UFC #ROADTOUFC #MMA #鶴屋怜 #岡田遼 #高阪剛

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【Road to UFC2024Ep03&Ep04】計量終了。フライ級は松井斗輝が体重超過で試合中止に……

【写真】フライ級、バンタム級、フェザー級、非トーナメント戦のライト級まで勢ぞろい(C)Zuffa/UFC

19 日(日・現地時間)に中華人民共和国は上海のUFC PI上海で開催されるRoad to UFC2024 Ep03&Ep04の計量が18日(土・同)に行われた。トーナメント参加の小崎連、野瀬翔平、透暉鷹ならびに非トーナメント戦出場の雑賀ヤン坊達也は計量をクリアしている。しかしフライ級出場の松井斗輝は計量オーバーで試合が中止となった。
Text by Shojiro Kameike

海外勢も全員計量をパスし、フェイスオフではバンタム級トーナメントで戦う中国のダールミス・チャウパスゥイが、小崎連に顔面を近づけ挑発する場面も見られた。


非トーナメント戦も含めてEp03&Ep04に出場する全選手が計量をパスするなか、松井は132ポンド=59.87キロ――フライ級リミットから7ポンド(3.17キロ)となった。1ポンドオーバーまでは認められているなか、この結果は如何ともし難い。

今年2月にパンクラス大阪大会で秋葉太樹と対戦予定であった松井は、計量に向けた水抜き中に倒れ、病院に救急搬送されている。点滴や食事を受けて計量会場に戻ると6.8キロオーバーで、公式ルール(5ポンド以上は試合不成立)に則り試合は中止となってしまった。

起こってしまったことは仕方ない。そんな松井にとって秋葉戦の計量オーバーを乗り越えてのRoad to UFC出場であったが、今回のパナレス戦も中止に(パナレスがトーナメント準決勝に進出)。どのような事情があるかは分からないが、やはり2試合連続で計量オーバーは残念でならない。世界最高峰の舞台で戦うチャンスを逃してしまった松井と陣営には、バンタム級転向も含めて今後を検討してほしい。

一方、バンタム級トーナメントの透暉鷹は、キム・キュソンと並ぶと体格差は一目瞭然だが、その差をアドバンテージに変えることはできるか。野瀬×ユ・スヨン、雑賀×キ・ウォンビンと日本勢が日本でも馴染みのあるファイターと対戦するマッチアップも含めて要注目だ。

■視聴方法(予定)
5月19日(土)
Ep01午後7時~ UFC Fight Pass
Ep02午後9時~UFC Fight Pass
Ep01&02午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キロ

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【Road to UFC2024Ep03】3年連続出場・野瀬翔平、スヨン戦へ「お互い得意なところでどちらが勝るか」

【写真】柔術黒帯のスヨン相手にも組みでの真っ向勝負を宣言し、勝利への執念を語った(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で野瀬翔平が韓国のユ・スヨンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2年連続でRoad to UFCに出場するも、UFCとの契約まで手が届かなかった野瀬。2024年はRIZIN佐賀大会に出場するなど、キャリアを積んでUFC再挑戦につなげる1年にすると位置付けていたが、本人も予想していなかった3年連続となるRoad to UFC出場が決まった。しかも対戦相手は元DEEP王者であり、日本でもその強さが知られているスヨンだ。バンタム級屈指の好カード、そして悲願のUFC契約に向けた戦いを前にした野瀬が心境を語った。


――RIZIN佐賀大会後に取材したときには「今年はRoad to UFCに出場することは難しいと思うので、色んな大会でキャリアを積む1年にしたい」とおっしゃっていました。そんな中で急転直下Road to UFC出場が決まり、率直に出場が決まったときはどんな心境でしたか。

「全く思いもよらなかったというか、まさかオファーをいただけるとは思っていなかったのでびっくりしました」

――こんなチャンスはないという気持ちでしたか。

「そうですね。ジムで先生と『Road to UFCのオファーがあるけどどうする?』という話をして、本来は期間を空けて経験を積んで強くなってから再挑戦と思っていたんですけど、その時に怪我をしていないとも言えないし、元気かどうかも分からない。やりたいときにできるとは限らないし、極端な話、格闘技そのものをやっていないかもしれない。実際に僕はそれが身に染みて分かっているので(※高校時代に柔道の試合で首の骨を骨折した経験がある)、オファーが来たからには出ます、出たいですと伝えました」

――ある意味、神様に出ろと言われているようなものですよね。

「はい。3年連続でRoad to UFCに出させてもらえるなんて、普通はないことですからね」

――RIZINにも出場して、色んな試合のチャンスがあったと思いますが、UFCを目指すという気持ちは変わらなかったですか。

「そうですね。この話を聞いたときに、即答で(Road to UFCに)出ると答えたので。それだけUFCに出たい気持ちが強いです」

――過去2回のチャレンジで、ここを勝ち抜いてUFCと契約することが最大のゴールだということを身を持って知っているのが野瀬選手です。過去2回トーナメントを勝ち抜けなかった経験が生かせるかどうか。それが今回のトーナメントで試されると思います。トーナメントを勝ち抜くために何が必要と思って取り組んできましたか。

「一番は気持ち、心だと思います。Road to UFCは普通と違って独特の雰囲気なんですよ。みんなUFCとの契約を勝ち取るために飢えているというか。1回戦では同じ国同士の戦いもあるし、そういう独特の雰囲気の中でどっちが相手を飲み込むか。気持ちの強さが大事だと思ってます」

――試合までの環境も他と空気は違いますか。

「対戦相手と一週間同じホテルですし、独特の雰囲気はありますね。何回経験しても」

――でもそれを2度経験しているというアドバンテージはありますよね。

「そうですね。そんなにフワフワもせずに、いつもと変わらず淡々と試合の準備ができます」

――ちなみに1週間も相手と同じホテルにいると顔を合わせることもありますよね。

「はい。今回もすでに何度かあって。ちょうど僕がPIに練習行ったときに、相手のユ・スヨンの練習終わりと重なって、軽く挨拶する、みたいな。でもそのおかげで、練習のときに相手をイメージしやすかったです。試合前に現物の相手を見て、相手のサイズ感を思い浮かべることができるので」

――この試合に向けた準備という部分ではどんな対策をしてきましたか。

「相手は柔術黒帯で得意な部分、組んでテイクダウンして…というところが見えているので、そこでどちらが勝つか。相手が組みが強いからといって、びびって打撃でいっちゃうとその時点で気持ちで負けてるじゃないですか。そうじゃなくて、いつも通り組んで極めることを意識してやってきました」

――スヨン選手が組みが強いタイプだからこそ、野瀬選手も自分のスタイルを貫く方が勝利への近道になる、と。

「その方が相手も嫌だと思うし、そこでどちらが勝つか。お互い得意なところでどちらが勝るか勝負します」

――スヨン選手はDEEPでも試合をしていて、今大会の出場選手の中でも屈指の実力者だと思います。

「3団体でチャンピオンになっているので、かなり強い相手だと思ってます。むしろ優勝候補の一人だと思うし、試合を見てもすごく強いので、そこは相手の強さを認めた上で、僕が勝ちにいきます」

――先ほどもテイクダウンやグラウンドゲームが試合のキモにはなると思うのですが、やりやすいイメージはありますか。

「僕もそこでどちらが主導権を握るかだと思っていて。僕の得意な形、4の字クラッチしてのバックキープができれば勝てるかな、と。僕はバックキープの形に入れば、絶対に逃がさずに、削るなり極めるなりできると思っているので、そこまでどういくかですね」

――この試合は日本のファンも注目しているカードです。野瀬選手自身は周囲の声や期待の声を感じていますか?

「RIZINに出たことで色んな方に自分を知ってもらえて、前回よりも応援してくれる人が増えたなとは感じてます」

――どんな試合をして次に繋げたいですか。

「もちろんフィニッシュして勝つのが一番だし、フィニッシュも狙いますけど、どうなってもいいから勝ち切りたいです。全試合スプリット判定でも3回勝てば契約なので。どんな試合になってもいいから勝つという気持ちでいます」

――UFCに直結する機会はそう何度も来るものではないと思います。そこに臨む覚悟は決まっていますか。

「全部の試合がそうですけど、この試合でも大きな怪我して競技生活が終わりになるかもしれない。実際に僕は大怪我をして、歩けなくなるかもしれないという経験をしています。本当に試合でどんなことが起こるか分からないので、一戦一戦を大切にして、そして最後になるかもしれないと思ってやってきました。だからこのチャンス断る選択肢はなかったです」

――それでは最後に日本のファンにメッセージをいただけますか。

「応援してくださっている皆さん、日本人の強さを証明して、そして僕自身の強さを証明して1回戦を突破します」

■視聴方法(予定)
5月19日(日)
午後7時~UFC Fight Pass
午後6時45分~U-NEXT

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カテゴリー
o キム・ハンスル シエ・ビン ソン・ヨンジェ ソ・イェダム チェ・ドンフン ルエル・パニャレス 安藤達也 本野美樹 松井斗輝 透暉鷹 野瀬翔平

Road To UFCシーズン3:エピソード1~4オッズ

Episode 1
▼第5試合 フェザー級
ズー・カンジエ 1.87
安藤達也 1.87
▼第4試合 フェザー級
原口 伸 1.25
ホン・ジュニョン 4.00
▼第3試合 女子ストロー級
フォン・シャオツァン 1.20
キラン・シン 4.75
▼第2試合 女子ストロー級
ホアン・フェイル 2.30
本野美樹 1.63
▼第1試合 ウェルター級ワンマッチ
バテボラティ・バハテボラ 1.95
キム・ハンスル 1.80
Episode 2
▼第5試合 フェザー級
シエ・ビン 1.33
イーブーゲラ 3.40
▼第4試合 女子ストロー級
シー・ミン 1.95
ソ・イェダム 1.80
▼第3試合 フェザー級
河名真寿斗 1.87
ソン・ヨンジェ 1.87
▼第2試合 女子ストロー級
プリヤ・シャルマ 3.55
ドン・フアシャン 1.30
▼第1試合 女子フライ級ワンマッチ
ワン・ツォン 1.18
パウラ・ルナ 5.00
Episode 3
▼第5試合 バンタム級
ダーエミィスウ・ザウパースー 1.42
小崎 連 2.90
▼第4試合 フライ級
ジョン・アルマンサ 2.20
アンガド・ビシュト 1.67
▼第3試合 バンタム級
ユ・スヨン 1.61
野瀬翔平 2.35
▼第2試合 フライ級
ジー・ニウシュイエ 2.20
チェ・ドンフン 1.67
▼第1試合 ライト級ワンマッチ
キ・ウォンビン 1.71
雑賀“ヤン坊”達也 2.10
Episode 4
▼第5試合 バンタム級
バーエゴン・ジェライスー -
カンタラージ・アガーサ -
▼第4試合 フライ級
キルー・シング・サホタ 1.91
イン・シュアイ 1.83
▼第3試合 バンタム級
キム・キュサン 2.60
透暉鷹 1.50
▼第2試合 フライ級
松井斗輝 1.61
ルエル・パニャレス 2.35
▼第1試合 女子フライ級ワンマッチ
ヤン・チーフイ 1.61
リサ・キリアコウ 2.35

日本人は原口・本野・透暉鷹・松井がフェイバリット、エピソード3に出場する野瀬・小崎・ヤン坊がアンダードッグ。フェザー級の安藤と河名はイーブン。

18日の19時にエピソード1開始、21時からはエピソード2。翌20日の19時と21時にそれぞれエピソード3・4が開始予定。速報します。