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【Gladiator016】「練習から楽しめているかどうか」グラジ初参戦、藤田健吾と対戦──有川直毅─02─

【写真】MMAPLANET初インタビューの有川。それ基本だなと思わせてもらえる──良いことを言ってくれています(C)NAOKI ARIKAWA

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR16のメインイベントで、藤田健吾と対戦する有川直毅のインタビュー後編。

前編では有川が格闘技を始め、プロデビューに至るまでの経緯を語ってもらったが、後編ではプロデビュー以後のファイトスタイル、そして藤田戦について訊いた。

かつて“褐色のパーティーアニマル”と呼ばれた男が求める、アウトボクシングへのロマンとは?

<有川直毅インタビューPart.01はコチラから>


――有川選手はこれまで、打撃を中心としたスタイルで戦っています。20歳で格闘技を始める時、そのスタイルを選択した理由は何かあるのでしょうか。

「打撃のほうが映えるじゃないですか(笑)。もともと須藤元気さんが好きだったんですよ。須藤さんってトリッキーなスタイルで。打撃が好きだけど、殴り合うこともなく」

――そこなんです。有川選手のスタイルの特徴は、アウトボクシングで決して殴り合うことがない。打撃が好きという場合、バチバチの殴り合いを繰り広げる選手も多いですが、有川選手はそのスタイルを徹底しています。

「美学というほどじゃないですけど……足を使って距離を取り、カウンターで仕留めるのが理想です。殴り合って、打たれすぎると選手として寿命も短くなると思いますし。それに、相手のパンチが当たるか当たらないかの距離で、自分が打ちに行く刺激が好きなんです」

――刺激、それこそ有川選手が格闘技に求めたものですよね。

「はい。そのほうが非日常を体感できるというか。やっていて、そういう試合のほうが楽しいんですよね」

――ただ、プロデビュー当初は前に出て、連打でKOする場面もありました。

「ZSTでデビューした頃ですね。当時は、ただただガムシャラに振り回していました」

――それが現在のスタイルに変わったのは、いつ頃でしょうか。

「2019年からパンクラスに出ることが決まってからですね。パンクラスのケージって広いじゃないですか」

――有川選手のアウトボクシングは、ケージ対策だったのですね!

「もともと足を使って動くことはできたんです。でもリングって狭いじゃないですか。すると足を使っていても追い詰められやすいし、それなら自分のほうが詰めていったほうがいいかなと思って」

――なるほど。

「デビューしたての頃は、ガムシャラに振り回して、ただ殴りに行っていたんです、でも、本当の自分を出せていなかったと思います。ケージのほうがやりやすいですね。パンクラスに出る前に1年以上、試合をしていない時があったんですよ」

――ZST時代最後の試合が2017年11月25日で、パンクラス初戦が2019年4月14日……1年半のブランクがありますね。

「その時も手術とかしていて……結果、いろいろ体の部位をかばいながら戦うファイトスタイルを考えました。すると、ようやく自分の武器と向き合えて、もっと自由に戦うことができるようになったんです」

――それでも、今のスタイルで戦いながら、殴りに前へ出たくなることはないですか。

「それはメチャクチャあります。加マーク納戦(2019年12月、判定勝ち)とか、前に行きたかったですね。2Rに相手が流血したり、自分の攻撃が効いているなと思うところもあったので。でも、その試合に勝ったらランキング入りも見えていたので、安全策を取りました。大人になったということですかね(笑)」

――アハハハ。ただ、安全策を取ったことについて、それこそ試合直後に詫びる選手もいますよね。格闘技として勝つために安全策を取ったことを詫びる必要もないかと思うのですが、有川選手の場合はいかがですか。

「今のところ、自分の選択に嘘はなかったと思います。もちろん、そうじゃない戦い方も練習していますから」

――そうした試合を経て、有川選手は現在パンクラスでフライ級4位につけています。ここでグラジエイターに参戦するというのは、キャリアの中でどのような意味を持つと思いますか。

「去年の山中戦(2021年6月、山中憲に判定勝ち)のあと、忙しくて1~2カ月ぐらい練習できない時期があったんですよ。練習を再開したのが11月ぐらいで、その頃にグラジエイターからオファーを頂きました。初参戦なのに良い感じの待遇で迎えてもらって、嬉しいです。メインに出してもらうので、しっかり良い結果を残して、チャンピオンにも挑戦したいですね」

――では対戦相手の藤田健吾選手の印象を教えてください。

「結構打撃が強いイメージがあります。打撃から組んでいくっていう。でも自分とはスピード感が違うと思います。僕のスピードにはついてこられないんじゃないですかね。スペックが全然違うと思うので、あとはカウンターだけ気を付けたいです」

――有川選手の場合、足を使いながらテイクダウンに対する反応も速いですよね。相手が動き始めると同時にテイクダウンディフェンスの体勢に入っていて、組み付かれた時にはもうオーナーフックなりアンダーフックで良い体勢になっていることが多いです。

「その反応には自信があります。意識もしていますけど、感覚的な部分のほうが大きいと思います。その場その場で作っていくタイプなんですよ。反対に自分がテイクダウンに行くこともありますし、相手がやらないフィールドで勝負もする。どの局面でも戦えます」

――初参戦となるグラジで、どのような試合を見せたいですか。

「見ていて面白い作品になれば良いな、って思います。そのためには、試合中に自分がどれだけ楽しめるのか、スリリングな状況の中で面白いことができるか。それで自分の調子も変わってくるんですけど、自分の楽しさを伝えられるような試合になれば、100パーセント勝てます。それは練習から楽しめているかどうか──っていうのも関わってくるんですけど。

――藤田戦を2週間後に控えた今(※取材は1月9日に行われた)、練習を楽しむことはできていますか。

「はい。日々、自分が上がっている感じが楽しいですね。そんな自分の試合を早く見てほしいです」

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【Gladiator016】グラジ初参戦、藤田健吾と対戦──有川直毅─01─「ジムに行き、ボッコボコにされました」

【写真】戦績は6勝2敗1分の28歳。有川はパンクラス時代にグラジのタイトルコンテンダーだった加マーク納に勝利している (C)NAOKI ARIKAWA

23日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR16が開催され、メインイベントでグラジエイター初参戦の有川直毅が藤田健吾と対戦する。

2017年にZSTでプロデビューした有川は、2019年からパンクラスに主戦場を移し、昨年12月発表のランキングではフライ級4位につけている。

テイクダウンディフェンスとアウトボクシングを得意とする有川は、敵地・大阪のケージでいかに戦うのか。そんな有川のファイトスタイルを理解するうえで、MMAを始める以前からプロデビューまでの前日譚をお届けしたい。


――有川選手はこれまでZSTとパンクラスで戦い、グラジエイター初参戦となります。また、大阪での試合も初めてですよね。

「はい。ずっと埼玉で暮らしてきて、プライベートでも大阪に行ったのは、今までに1、2回ぐらいだと思います」

――対戦相手の藤田健吾選手は神戸のReliable所属で、これまでグラジエイター参戦経験があります。有川選手にとっては、アウェイでの戦いになるかと思います。

「今のところ、そんなにアウェイとかは感じていないんですけど、自分にとっては良い経験になると思いますね。あまり大阪へ行ったこともないし、旅行がてらサクッと勝ちたいです」

――有川選手はZST時代、“褐色のパーティーアニマル”というキャッチコピーが付けられていました。このキャッチコピーの由来を教えていただけますか。

「アハハハ! キャッチコピーありましたね。肌が黒くて、遊んでいそうだからっていうことでした。確かにパーティーとかも好きだったんですけど。小池さん(小池義信K-PLACE代表)とZSTの担当の方が、そのキャッチコピーを付けてくれて」

――アニマルと付くからには、よほど遊んでいたのでしょうか。

「それは、自分が試合で動物的な動きをするから、っていう意味なんです。勘で動くというか。パーティーが好きっていうのも、みんなでワイワイするのが好きなんですよ。でも格闘技に出会ってからは練習ばかりで、基本的にはパーティーもやっていませんね」

――有川選手が格闘技に出会ったのは、いつ頃のことなのですか。

「20歳になって、21歳になる前だったと思います。それまでは、中学からいろんなスポーツをやっていました。サッカー、陸上、ラグビーとか」

――褐色のパーティーアニマルというニックネームからは想像できない、完全なスポーツマンですね。

「サッカーは中学3年間、陸上は高校2年ぐらいまでやっていました。自分で言うのも恥ずかしいんですけど、身体能力は高いほうで。特に足が速くて、大学に入ってから『足が速いならラグビーをやってみないか』って誘われて、ラグビー部に入ったんです」

――20歳の頃に格闘技を始めたということは、大学のラグビー部は……。

「大学のラグビー部って、名門高校出身の選手がたくさんいるじゃないですか。それを見ながら『俺がいるべきなのは、ココじゃないのかな』って思ったんです。寮生活で、集団行動もすごくしっかりしている部でした。でも、自分はもっと自由にやりたいタイプで、縛られたくないなって思ったんですよ」

――そこで、ラグビー部からは離れたわけですね。

「あと、家に戻らなきゃいけない事情もあって、大学は家から通うようになりました」

――では、格闘技を始めたキッカケは何だったのでしょうか。

「それまでずっとスポーツをやっていて、刺激もあったし、そんな生活が好きでした。でも部活を辞めたあとは刺激もなくなって……。それで前から戦うことには興味があったし、須藤元気さんのことも好きだったので、格闘技を始めようと」

――戦うことが好きだった、とは?

「昔から喧嘩とかしても強いほうだったんで、腕っぷしでは負けないと思ったんです。運動神経にも自信があって、どのスポーツでもレギュラーになれていました。だから俺、いけるっしょ。そう思ってジムに行ったら、ボッコボコにされました(笑)」

――アハハハ、分かりやすいですね。

「そこから格闘技を本気でやろうと思ったんです。格闘技って、やられると心にも体にも痛みが来るじゃないですか。すごく悔しくて。俺、こんなもんじゃないよなって」

――それまで経験してきたスポーツとは違うものを感じたのですか。

「何か違うものがありましたよね。それと僕、体育の教職を持っているんですよ。それで教育実習に行ったんですけど、教師って生徒に夢を語る仕事じゃないですか。なのに、自分自身がいろんなスポーツをやりながら形を残せていなくて。そんな自分が生徒に対して偉そうなこと言えるのかって思ったんです」

――教育実習ということは、ちょうど格闘技を始めた頃ですか。

「はい。その時はまだアマチュアだったんですけど、プロとしてやっていくために就職せず、アルバイトしながら格闘技を続けました、今は応援してくれている人たちのおかげで、飲食店とかやらせてもらっています」

――ただ、有川選手は2013年に全日本アマチュア修斗に出場していて、プロデビューは2017年ですよね。プロデビューまで、それだけの期間を要した理由は何かあったのでしょうか。

「ずっとスポーツをやっていたから、いろんな怪我があったんです。脱臼とか、手術したりとか……それで1、2年ぐらい体を動かすことができない時期もあって。今までにない状況だったので、途中でくじけそうになりました。今までは自分のほうが早く上に行けていたけど、格闘技では周りの人たちが先にプロになっていて。でも、自分は今まで下積みというものがなかったから、ここで下積みを頑張ろうかなと思いました。もう引くに引けなかったので」

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Gladiator016 MMA MMAPLANET N.O.V NavE Progress 中川皓貴 井上啓太 伊東元喜 佐々木信治 松本一郎 森戸新士 濱村健 田村ヒビキ 神田周一 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾 長谷川賢

【Gladiator016】PROGRESS提供マッチ決定。森戸新士×ハマケン、NavE×松本一郎、佐々木信治×伊東元喜

【写真】森戸がサブオンリーでなく、プログレス・ルールに出場は驚きだ(C) SHOJIO KAMEIKE

13日(木)にGLADIATO及びPROGRESSより23日(日)により大阪府豊中市の176BOX で開催されるGLADIATOR016でのプログレス提供のグラップリングマッチの対戦カードが発表された。

第1部が7試合、第2部が9試合──藤田健吾×有川直毅、竹本啓哉×福島啓太というK-PLCE勢の参戦、土肥”聖帝”潤×T-800神田周一、N.O.V×田真吾、井上啓太×春川広明、中川皓貴×富田翔市など興味深いMMA戦が組まれた今大会に、組み技戦は3試合追加される。


長谷川賢率いるプログレスはポイント制のフォークスタイル・グラップリング(プログレス・ルール)、コンバット柔術、サブオンリー・グラップリングの3つのルールの組み技戦を提供することを明言していたが、今回はフォークスタイル&バッククラブ、サブミッションが掛け合わせされたトップ重視のプログレス・ルール(5分2R)が2試合、サブオンリーマッチ(10分1R)が1試合組まれることとなった。

Gladiatorフライ級王者NavE

プログレス・ルール戦は60キロ契約でグラジ・フライ級王者のNavEと松本一郎、79キロ契約で森戸新士×濱村健。

そしてサブオンリーでは現グラジ・ライト級チャンピオンの佐々木信治と伊藤元喜が82キロ契約で対戦する。

(C)ICHIRO MATSUMOTO

2つのルールにグラジの現役王者2名、それぞれが関西柔術家の住人と対戦する。

NavEと対戦する松本は2019年IBJJF全日本の黒帯ライトフェザー級3位のマスター世代、現役MMA王者にスクランブル重視のルールで果敢に挑む。

一方、1年振りにノーポイント&サブオンリー・グラップリングでグラジエイター凱旋となる佐々木。ライト級チャンピオンがMMAグローブを外して相対すのは、マスター世代の黒帯柔術家で伊東となった。伊東はパンデミック以前はハイペースでトーナメントに出場し、「楽しいが最強」とキャッチフレーズに関西の柔術を盛り上げてきた重鎮だ。

(C)SHIHO YAGINUMA

松本と伊東のグラジ参戦は、MMAと柔術界がリンクするというプログレスのグラジの理想が実現した形となる。

そんななか、ケージのなかでトップ重視、打撃のないMMAといえるプログレス・ルールは本来、試合間隔が空いたプロファイターの実戦を用いた調整、若い選手のMMA強化を第一に実施されるが、その場に森戸が参戦するのは驚きだ。

ハマちゃん、参戦!!

昨年のIBJJF全日本ではライト級を制し、KIT03の賞金Tで準優勝、グラップリングでもQUINTETで3人抜き、闘裸男では田村ヒビキとタイムアップドローと柔術をリードしてきた。

その森戸がサブオンリーでなく、トップ重視のプログレス・ルールで──意外と──グラップリングができる元グラジ・ライト級王者の濱村健と対戦する。

山口は岩国から森戸がグラジ初出場し、京都生まれのハマケンが4年振りにグラジに──勇気ある──凱旋と粒揃いの組み技マッチが、グラジエイターを彩る。今後の協力関係を含め、ケージの中も非常に興味深い。

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DEEP Gladiator016 MMA N.O.V 中川皓貴 井上啓太 神田周一 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾

【GLADIAOTR016】2022年のグラジは1月23日から。新たなな血の導入=K-PLACE&中国勢、富田翔市参戦!!

【写真】DEEP大阪大会、TTFC、パンクラスを経て1年11カ月ぶりのグラジ参戦となる中川(C) MMAPLANET

23日(木)にGLADIATORより2021年度最初のイベントとなるGLADIATOR016の開催と対戦カードの発表があった。

ウィズ・コロナのグラジエイターにあって常設会場となっている大阪府豊中市の176BOXで1月23日(日)に行われる同大会はチケット共通の2部制が敷かれ1部が7試合、9試合──計16試合が組まれることとなった。


今回発表されたカードで目を引くのはメインで藤田健吾と対戦する有川直毅、そしてバンタム級マッチで前王者の竹本啓哉とのマッチアップが決まった福島啓太というK-PLACE勢の参戦だ。

また竹本✖福島戦と並び、バンタム級タイトル戦線に関係してくるだろう土肥”聖帝”潤戦が決まったT-800神田周一、N.O.Vと戦う蒔田真吾、柔術とMMAの二刀流=井上啓太と対峙する春川広明、第一部出場となった那須”独歩”育夫ら中国勢の参戦も目立つ。

さらにはパンクラスから出戻り、再起戦となる中川皓貴と対戦する富田翔市の初参戦にも注目だ。チャンピオンの出場はなし、新たな血の導入の活躍が現有戦力との交わりを生んでいく──そんなグラジの2022年のストーリーラインが見えるマッチメイクとなっている。

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Gladiator013 J-CAGE NavE Report ブログ 藤田健吾

【Gladitoar013】テンプル打たれ大ピンチも、テイクダウンからしっかり抑えたNavEが藤田から判定勝ち

【写真】豪快な投げを決めたフライ級チャンピオンNavE。危ないシーンも見られたが判定勝ち(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分2R>
NavE(日本)
Def.3-0
藤田健吾(日本)

フライ級王者NavEが当日計量のバンタム級で藤田と対戦。サウスポーのNavEが左を振るって前に出て組みへ。離れた藤田がローを蹴る。NavEは左ミドルを返し、藤田は再びロー。

左ローをキャッチしてシングルからクリンチに持ち込んだNavEがケージに押し込み、体を入れかえられそうになったもヒザを突き刺す。両ワキを差して押し返した藤田だが、NavEは払い腰を決めてトップを取る。

足を抜かせず、スクランブルへ持ち込んだ藤田は背中を取らせなかったが、NavEはボディロックから豪快な大腰で投げきる。

ハーフで抑えたNavEはワキをすくっていくが、藤田は譲らず肩パンチにもケージ際に移動し下からエルボーを入れる。ケージキックから立ち上がった藤田は、ボディロックでテイクタウンを奪う。
背中を譲って立ち上がったNavEは、サイドバックから殴れる展開に中途半端な距離と姿勢で振りむこうとして右フックでテンプルを打ち抜かれる。

腰から崩れたNavEは、何とか足を効かせ鉄槌を受けながらタイムアップに救われた。

2R、ダメージが気になるNavEは左を見せてシングルレッグへ。そのまま腰をコントロールし小外掛けを仕掛ける。藤田はケージを背に耐えるも、両ワキを取られスタンプで足の甲を踏まれる。

踏みつけからNavEはヒザの放ち小内刈りで尻もちをつかせる。即立ち上がった藤田はダブルをキムラで切り、バックに譲らず右を打ち込む。

これも効いたように見えたNavEはニータップで組みつき、一瞬の引き込みからスイープを決めてトップを奪取する。

足を一本抜いたNavE、戻す藤田の隙を見てパンチを打っていく。NavEは枕でプレッシャーを掛け、一気のパスからクルスフィックスにとりパンチを&エルボーの連打を見せる。

体を狙って腕を抜いた藤田だが、NavEがヒジを続けタイムアップに。初回は最後のダウンまでNavEが優勢、2RはNavEが完全にゲームコントロール。藤田が奪ったダウンがどのように評価される──結果、NavEが3-0で判定を勝ち取った。


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Gladiator013 Interview J-CAGE NavE ブログ 藤田健吾

【Gladiator013】1年2カ月振りの再起戦、N★TRUST所属第一戦=NavE「しっかりと背中を見せたいです」

【写真】新たなる門出ともいえる、今回の試合は1年2カ月振りの実戦となる (C)MMAPLANET

7日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR 013にグラジエイター・フライ級王者NavEが出場し、ノンタイトルのバンタム級マッチで藤田健吾と対戦する。

2019年12月に松場貴志とGrandフライ級王座決定戦に敗れ以来、1年2カ月ぶりの実戦となるNavEの人生はこの間に大きな変化があった。

11月に三重県名張市に自らのジム=N★TRUSTをオープン、自らのジムを代表して戦うNavEは、「僕には伸びしろしかない」と言い切った。


──1年1カ月ぶりの試合が迫ってきました。

「今回は俗にいうコロナ計量で1階級上になるので、減量もほぼほぼ無くて凄く体調は良いです。通常体重も64キロとか65キロなので、ホンマに軽めのダイエットのような感じです。

ただ当日計量は初めてで、これまでは水抜き減量で極限の状態に追い込んで、戦闘モードになっていたので……今回はまったりしている感じです。

これまでは週に1度か2度の練習だったのが、自分のジムをオープンさせて毎日トレーニングをできる環境を整えると、みるみる体重が落ちたんです(笑)」

──N★TRUST、三重県名張市に初めてとなるMMAジムを創られました。

「ハイ、11月11日にオープンしました。それからはほぼほぼ自分のところで練習して、あとはM3A FITに週に1度行っている感じです」

──率直に伺いますが、ジムをオープンしたばかりで、試合用の練習ができる会員さんはいるのでしょうか。

「MMAができるという人はいてないです。ただ名張って柔道と空手が盛んで……いうと、その2つ以外の格闘技がない街なんです。で柔道の全国レベルだった選手や、フルコンタクト空手から伝統派まで、空手の強豪だった人たちが入会してくれて。

学生時代にガンガンやっていた人が、社会人になって格闘技を続けたいという感じの22、23歳の子たちですね。だからMMAの指導はしているのですが、打撃だけなら僕より全然強かったり、組みだけなら僕より強い子たちも勿論いるという感じなんです。

しかも僕より大きくて70キロぐらいあるので、局面、部分という感じで練習に生かせてもらっています。シチュエーション・スパーリングのように」

──それは凄く興味深いですね。そして自身の街に練習場所があるというのは、やはり以前とは違いますか。

「ハイ、そこはメチャクチャ楽です。いつも1時間や2時間かけて奈良や大阪に行っていたので、家から歩いて5分のところに練習場所があるというのは」

──疲労の蓄積という部分でも違うでしょうね。名張初ということで、評判はどうでしょうか。

「結構、良いみたいで。初めてのお店ができたみたいな感じなんだと思います。色々な人にジム運営に関しては相談させてもらっていて、最初は入会する人が少なくて大変だという話も聞いていましたけど、おかげ様で最初の月から黒字になっています。格闘技が何もないことが、逆に幸いしたと思います」

──それはNavE選手が踏み出したからこそ、分かったことですね。

「やっぱりオープン前は、かなりドキドキしていました。それが今では自分のトレーニングも集中してできるような感じになっています。これまではフルタイムの仕事をしながら、奈良や大阪で練習していたのが、仕事も辞めてジム一本でできているので」

──その充実ぶりと、1年以上のブランク。この間、どのように過ごされていましたか。

「前の試合は出し切れなかったですね。フルラウンドが終わって、息も上がっていない。それも心の弱さが出た結果なのですが、2020年は試合のオファーがあっても大会がなくなるということが続いたので、思い切って負傷箇所の手術をしたんです。コロナの影響で、県境を越えて出稽古に行けなくなったので」

──今回、活動再開のグラジエイターでタイトル戦ではなくノンタイトル戦への出場です。

「ハイ、最初はタイトルマッチが予定されていたのですが、挑戦者候補だった選手と話がまとまらなかったので、ワンマッチでの出場になりました」

──対戦相手の藤田健吾選手については、どのような印象を持っていますか。

「あまり意識はしていなかったので、試合が決まってから映像を見ました。宮城選手とドローで瀧口選手に勝っている、地味強な選手です。リライアブルの選手なんで、勢いに乗っているでしょうね。めっちゃ元気で。

でも、ようやくグラジエイターも活動を再開して、その場で戦えるのでリライアブルの応援団が多くていても、いつも通り戦います。もともと会場がホームだったことは1度もないので」

──チャンピオンとして、力を見ないといけない?

「これまでとは練習できる時間が全然違うので、僕はまだ伸びしろばかりだと思っています。ホント、ジムを創るつもりとか以前は全くなかったです。それが1戦、1戦地道に戦ってきて、グラジエイターでチャンピオンになれたことで、色々なことに踏み出そうという気持ちになれました。

やっぱりベルトの存在は大きかったです。グラジエイターのベルトのおかげで、ジムも出せたし、生まれ故郷でもPRができました。これまではただプロの試合で戦っているだけだったのですが、チャンピオンということで一般の人の目は変わりましたね」

──道場の経営者、指導者として、どのような試合をしたいと思っていますか。

「まぁ指導しているというか、皆一緒に頑張ろうぜっていうことでやっているのですが、プロ志望の子も何人がいるので、しっかりと背中を見せたいです。彼らからすると僕の試合を見るのも初めてですからね。

N★TRUSTの一発目なので……いや、でもここでメンタルはそんなに変わらないですね(笑)。でも格闘家NavEとしては、良い仕上がりなので、良いモノを見せることができるんじゃないかと思っています」

■視聴方法(予定)
2月7日(日)
午後2時~ Twit Casting LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
上嶋佑紀(日本)
ゆうと(日本)

<フライ級/5分2R>
吉村友菊(日本)
木村旬志(日本)

<フェザー級/5分2R>
上田祐樹(日本)
延命そら(日本)

<バンタム級/5分2R>
坪内一将(日本)
植木新(日本)

<ウェルター級/5分2R>
石田拓穂(日本)
鈴木一史(日本)

<ライト級/5分2R>
國頭武(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<ライトフライ級/5分2R>
いちょう”Snufkin”ともなが(日本)
ウレタ・チェステル(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
NavE(日本)
藤田健吾(日本)

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] MIKE(日本)
[挑戦者] 原口央(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]竹本啓哉(日本)
[挑戦者]清水俊一(日本)

<Gladiator暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
植田豊(日本)

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