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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE pancrase347 キック 天弥 葛西和希

【Pancrase347】右ストレートでダウンを奪った天弥が連打で葛西を仕留め、年内にベルト挑戦アピール

【写真】あそこで右ストレートを決めることができるのかーーベルト挑戦にふさわしい見事なKO勝ち(C)MMAPLANET

<ライト級次期挑戦者決定/5分3ラウンド
天弥(日本)
1R4分58秒 by TKO
葛西和希(日本)

開始早々、天弥が距離を詰めて左ミドルを放つ。バックステップでかわした葛西は左ジャブを突く。声をあげて左インローを打ち込む葛西。サウスポーにスイッチした天弥が右サイドキックを見せるが、距離をつくった葛西が左右ローを放つ。

オーソドックスに戻した天弥が右カーフを当てた。組むと葛西が左腕を差し上げ、ケージに押し込み左ヒザを顔面に突き上げる。天弥は四つで組んだが崩せない。再び左腕を差し上げ、クラッチを切った葛西が左ヒザを浴びせる。切り返した天弥がケージに惜しみ切れず、葛西が右ヒザをボディに突き刺す。ケージに押し込んだ葛西が右ヒジを放ちながら離れた。

天弥の右ストレートをかわす葛西。天弥は左ミドルを打ち込んで葛西にケージを背負わせるも、葛西は回って脱した。しかしローを効かせた天弥が、葛西にケージを背負わせて右ストレート! 直撃を受けた葛西は尻もちをつく。ダブルレッグで組もうとした葛西に連打を浴びせ、バックマウントを奪いパンチを浴びせる天弥。完全に葛西の動きが止まると、ラウンド終了直前にレフェリーが割って入った。

マイクを握った天弥は「特に言うことはないんですけど、今日のメインは次の相手じゃないですか。年内にやってくれないと、ライト級が盛り上がらないでしょう!」とベルト挑戦をアピールした。


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45 ARAMI KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE pancrase347 SARAMI YouTube   エジナ・トラキナス カリベク・アルジクル・ウルル ギレルメ・ナカガワ ソルト パンクラス ホン・イェリン ホン・ソンチャン 万智 久米鷹介 井村塁 佐藤生虎 天弥 安藤武尊 押忍マン洸太 栁川唯人 武尊 沙弥子 泰斗 海外 渡邉史佳 端貴代 粕谷優介 糸川義人 葛西和希 藤野恵実 野田遼介 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase347】ホン・イェリン戦前のアトム級QOP SARAMI「塩漬けです。もう、ああいう勝ち方はない」

【写真】有終の美ではないかもしれないが、終わりを見て現役生活を全うしている (C)MMAPLANET

本日29日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で、アトム級QOPのSARAMIがホン・イェリンとノンタイトル戦で戦う。
Text by Shojiro Kameike

3月に同王座決定トーナメント決勝で沙弥子を48秒で下したSARAMIにとって、あの右ストレートで一発の勝利は何を意味したのか。その後、パンクラスイズム横浜を離れ、毎日のように違う場所でトレーニングの日々を送る。

「この生活も長くは続けられない」というSARAMIに3月のKO劇と今、そして──これからについて尋ねた。


――もう次の日曜日にホン・イェリン戦を控えているSARAMI選手ですが、今一度3月のアトム級王座奪取について話をきかせてください。見事過ぎる右ストレート一発のKO劇。格闘技生活で、一番の喜びようだったのではないかと。

リモート取材を行った24日の時点では、藤野恵実につけられた傷が残っていた

「あの瞬間は『嘘でしょ!!』っていう感じでした」

──そこから笑顔の時間が、凄く長かったです。

「アハハハハハハ。北岡(悟)さんや、矢澤(諒)君は『パンチで倒す』と思っていたらしいです。いつか、パンチで倒すと。北岡さんにはずっと前から言われていました。でも、私はできないだろうって思っていたんです。女子で一発KOなんて、ないじゃないですか。まさか自分がするなんて思っていなくて(笑)。打撃に自信があるわけじゃないので」

──ただ、あのパンチです。練習をしてきて、成長しているという風に自分で感じることはなかったですか。

「自分の右のパンチが凄く強いという実感はありました。打ち方とかも、凄く考えてきたので。それは分かっていたけど、試合でソレを出せるとは思っていなかったです」

──あの勝ち方をこれからも続けたいという想いは?

「ないです」

──本当ですか。それを想って戦えないかもしれないですが、どこか少しでも残っていないですか。

「えぇぇ……。また、したい気持ちはありますけど。アレを狙うと、絶対にできないです。自分の攻めをしているなかで、ああいう偶然が起これば良いかなって。あのパンチを狙うと、自分のスタイルが崩れてしまいます。私の試合はドロドロで、勝つ時も負ける時も。殴り合いって誰でもできるので、それは余り格好良いとは思えないんです」

──練習仲間、女子選手たちの反応はどうでしたか。

「びっくりしていました。練習では私は打撃が上手くはないので。男子も女子も当てっこゲームが上手な人が、練習では打撃は上手です。思い切り打てないから、試合とは違うと思っています」

──ぶっちゃけてKO勝ちとタイトル奪取、どちらの方が嬉しかったですか。

「一発KOです」

──ずっと練習を続けてきて、あのKO劇があって良かったと本当に思います。

「私の人生にこんなことがあるんだって。本当に。私、格闘技の試合で勝って、お客さんが盛り上がる瞬間──あの気持ち良さって多分、結婚式をする時の気持ち良さよりも上だと思うんです。なのに、あんなKO勝ちしちゃうと、もう最高ですよ」

──そんなタイトル奪取後、所属先が整体北西に変わりました。

「もともとトーナメント中もパンクラスイズムで練習するのは1度か2度で。ジムの面子も変わっていく中で、私が格闘技をやる場所はイズムではなくなってきたように思えたんです」

──練習場所が所属名になったわけではないですよね。

「ハイ。私がずっと体を見てもらってきた整体です。北西(英司)さんはパンクラスができた頃から、選手の体を診ていて、格闘技の試合も物凄く見ている人で。フォースタンス理論に出会えたから、こっちに出てきて少し結果を残せたと思っています」

──イズムを離れる時、どこかジムの所属になろうと考えることはなかったですか。

「それは今も迷っています。決まった練習場所があることは大切だと思うので。ただ試合がもう決まっていたから、そこままという感じできました」

──今、練習場所はどういう風になっているのでしょうか。

「なかなか、色々なところに行っています。行動範囲は相当に広いですよ(笑)。女子選手がいるところに、練習に行かせてもらっていて」

──では万智選手ばりに1週間のルーティンをお願いします。

「月曜日は朝から仕事をして、夜は坂口道場に行きます。火曜日は昼ぐらいにKRAZY BEEに行き、夕方は元町にあるクロスフィットでパーソナルトレーニング。夜はカルペディウム三田のレスリングクラスに参加したり、しなかったり。水曜日は1日仕事をして、行けたらファイトベースに。木曜日も1日仕事して夜に東中野のトイカツ道場。金曜日は昼にマスタージャパンでグラップリング、夕方は国立に体の使い方のコンディショニング・トレーニングに行って、夜に整体をして帰って来ます。

土曜日は朝から仕事をして、夕方に千葉の市川市にあるトランセンド・ジムでロッキー川村さんにミットを持ってもらっています。で日曜日の朝にJTTに女子練習ですね(笑)」

──仕事をしながら……ですよね。1週間で7位置の練習を。

「やばいですよね(笑)」

──その原動力は何なのでしょうか。

「不安だから。やらないと不安なんです。もちろん毎週 、完璧にやっているわけじゃないですけど、この生活と練習を維持するには心もお金も、体力も大変です」

──そうですよね。

「だから、これをずっとやっていられないなって。引退も近いのかなって思っています」

──それでも結婚式よりも嬉しいモノがMMAでの勝利なわけですよね。

「結婚式をしたことないんですけどね(笑)。私は結婚して子供も欲しい。だからずっとできない」

──そうなると限られた試合のなかで、今回はタイトルマッチでないですが、その辺りはどのように思っているのですか。

「ホン・イェリン戦が用意されたことに、全く不満はないです。ちゃんと強い相手ですし、国際戦が戦いたかったので。用意してもらった相手に、今の全てをぶつけます。対戦相手の格とか関係なく、準備したことを全て出します」

──それは右ストレートですね(笑)。

「違います(笑)。塩漬けです。もう、ああいう勝ち方はないし、一度したから思い切り漬けにいけます(笑)」

──女子は比較的行き来ができていますが、これからのキャリアをどのように考えていますか。

「目標がなんなのかよくわからない状況ではあるんですけど、海外でやりたいです。もう日本人は皆やったし、今さら新しい子とやる必要はないかなって。めちゃくちゃ強い外国人にメチャクチャにやられたら、辞めることができるかなって」

──刹那的ですね。

「もう私、敵わないんだっていう経験をしたら辞められるかなって」

──その将来を望むとしても、メチャクチャ強い外国人を戦うためには次の試合でしっかりと勝つ必要があるかと思います。どのような試合にしたいですか。

「…………(じっくりと考えて)、攻め続ける。とにかく攻め続けます」

■視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後12時40分~U-NEXT

■Pancrase347 計量結果

<ライト級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 雑賀ヤン坊達也:70.15キロ
[挑戦者] 久米鷹介:70.3キロ

<ストロー級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] ソルト:51.95キロ
[挑戦者] 藤野恵実:52.1キロ

<ウェルター級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 押忍マン洸太:76.95キロ
[挑戦者] 佐藤生虎:77.1キロ

<ライト級次期挑戦者決定/5分3ラウンド
葛西和希:70.55キロ
天弥:70.65キロ

<女子アトム級/5分3R>
SARAMI:48.05キロ
ホン・イェリン:47.75キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.4キロ
カリベク・アルジクル・ウルル:61.65キロ

<ライト級/5分3R>
粕谷優介:70.7キロ
ホン・ソンチャン:70.5キロ

<女子フライ級/5分3R>
端貴代:56.65キロ
渡邉史佳:56.8キロ

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN:52.1キロ
エジナ・トラキナス:51.9キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.9キロ
栁川唯人:65.95キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.5キロ
船田侃志:52.55キロ

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊:61.45キロ
ギレルメ・ナカガワ:61.55キロ

<2024年ネオブラッドTフライ級決勝/5分3R>
岸田宙大:56.7キロ
山﨑蒼空:57.1キロ

<フライ級/5分3R>
時田隆成:56.95キロ
齋藤楼貴:56.95キロ
 
<バンタム級/5分3R>
友寄龍太:61.1キロ
渡邉泰斗:61.5キロ

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【Pancrase347】葛西和希と挑戦者決定戦へ、天弥「アイツは持ってるみたいに言われるの、すっげぇ嫌」

【写真】 どれだけ女性の前で下ネタをしようが、これだけ格闘技について熱く語ってくれるのはMMAPLANETでは◎です(C)MMAPLANET

29日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で、天弥がライト級次期挑戦者決定戦で葛西和希と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

3月のパンクラス立川大会で天弥は松本光史と対戦し、2Rに松本をストップ寸前まで追い込み、文句なしの判定勝利を収めた。わずかキャリア4戦目で、元修斗王者にして30戦以上のキャリアを誇る実力者を下したことはアップセットと言っていい勝利だったが、天弥自身は「1㎜も負けるとは思わなかった。立ちでもスクランブルでも組みでも負ける気はしなかった」と言ってのける。

葛西戦は同じ日に決まるライト級王者(雑賀ヤン坊達也×久米鷹介の勝者)への挑戦権をかけた一戦。天弥はさらにその先を見据えたうえで、葛西戦での勝利、そして王座奪取を目論んでいる。


どっちが世界でやっていけるか

――今大会では葛西選手とライト級次期挑戦者決定戦として試合が決まりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか。

「自分が松本(光史)選手とやったあとに葛西選手と丸山(数馬)選手の試合が決まっていて、次はその試合で勝った方になるんじゃないかなってパンクラスさんから伝えられていたんですよ。もし丸山選手が勝っていたら次期挑戦者決定戦じゃなかったと思うんですけど、自分的には試合経験を積みたかったんで(葛西✖丸山の)勝った方とやることはOKしていました。それで葛西選手になったって感じですね」

――葛西選手との対戦は想定していたわけですね。ファイターとしてはどんな形で印象を持っていますか。

「結構(試合を)長い間やっていて、11勝3敗って、そうそう簡単な数字じゃないと思うんですよ。そういうレコードを残して、これだけ長い間ずっとトップ戦線にいるんで、油断できないですよね。でも自分としては倒さなきゃって感じです」

――油断できない相手ではありつつ、倒して勝つことは今回のテーマのようですね。

「ですね。葛西選手が丸山戦後のマイクで『俺もトップ戦線でやっていける。世界と戦うんだ』と言って、僕と久米(鷹介)さんの名前を出したと思うんですけど、自分の方が歳も若いし、世界でやるのは俺の方が先だよって思ったので、だから実際に試合をやって、どっちが世界でやっていけるか(を見せたい)って気持ちもありますね」

――天弥選手としては受けて立つくらいのつもりだ、と。前回の松本戦は天弥選手の評価を変える試合だったと思うのですが、ご自身では勝つ自信を持って戦った試合だったのですか。

「世間はそういう予想だったと思うんですけど、自分の実力は自分が一番分かっているんで、1㎜も負けるとは思わなかったです。立ちでもスクランブルでも組みでも負ける気はしなかったです」

――その自信は日々の練習で身につくものでしょうか。

「練習のメンツがメンツですからね。基本はHEARTSとNEVER QUITで、たまに(中村)K太郎さんのところに行って、ですね。よくMMAスパーリングするのは安藤晃司さん、菊入正行さん、ISAOさん、江藤公洋さん。海外でも戦ってきた日本のトップ選手たちと毎週練習しているんで(対戦相手が)この人たちより強いのかよ?って思っちゃいます。例えば安藤さんと5分間殴り合ったりしたら、他の選手はこんなことやれないだろうと思うんで、やっぱり自信になりますよね」

――それだけ自信があったからこそ作戦や対策を立てるのではなく、全局面で勝つという意識だったんですね。

「はい。作戦は特になくて、全力でぶつかってやろうって感じです」

――その一方で元修斗世界王者で、40戦近いキャリアがある松本選手に勝てたことは自信になったのではないですか。

「それはありますね。やっぱ元(修斗)チャンピオンに勝ったんで。『これいけちゃうんだ、俺』って思いました」

――試合内容もフィニッシュではなかったですが、松本選手にしっかり勝つという内容だったと思います。

「KO勝ちって見た目も派手だし、完全決着がつくものですけど、見る人によっては『一発当てただけじゃん』とか『マグレじゃん』みたいに言う人もいるわけですよ。あと『アイツは持ってる』みたいに言われるのも、すっげぇ嫌で」

――勢いで勝っていると思われるのは心外だ、と。

「全部それで片付けられちゃうのはどうなの?って。それだったら3Rフルに使って、しっかりボコボコにしてやろうと。松本戦は、自分から行き過ぎて後半はバテちゃったんですけど、最後まで圧倒して勝とうと思っていました。自分は勝った試合が1RKOだったから、僕の評価って『キレる打撃を持っている』ぐらいだったと思うんで、それを変える試合だったと思います」

キツイ際の攻防は自信があるんで

――では3Rフルでやれたことも意味がありますよね。バテたことも経験と言えば経験ですし。

「そうですね。KO勝ちしちゃうと、逆に3Rやる機会がないんで。ある意味試合でバテたっていうのも経験と言えば経験なんで。あとは3Rのゲームメイクというか、そこも実戦で学びましたね。ああいう展開になって3Rをどうゲームメイクするか」

――松本選手はキャリアもあるので戦い方や試合運びも上手いですよね。

「そうなんですよ。やっぱり後半の方が戦い方が上手かったですよね。でも僕も2RにKO寸前まで追い込んで、3Rはポイントアウトしながら寝かせて、バック取ってパウンドみたいな戦い方をしたじゃないですか。あれも大沢さんの指示だったんですよ」

――どういう指示が出ていたのですか。

「2Rが終わったあとのインターバルで、大沢さんから『疲れただろ?』と言われて。やっぱり2Rの最後にフィニッシュしようと思ってダッシュしたから(スタミナを)使っちゃったんです。そしたら『3Rは戦い方を切り替えよう』と言われて、自分もそれが出来る自信があったから『分かりました』って答えて、3Rはああいう戦い方をしました」

――なるほど。でもああいう切り替え方ができことも驚きでした。

「そこは大丈夫です。キツイ際の攻防は自信があるんで」

――松本選手に勝ったことでライト級の国内トップにいるという意識も出てきましたか。

「今の自分はそのくらいにいるんだなって思います。次も組みでいくなら組みでもいいし、特に作戦も練っているわけじゃないんで、僕は練習してきたものを出そうかなぐらい、です」

――天弥選手は将来的に海外で戦うこと、UFCを目標にしていると思います。そこを目指す以上、国内では全局面で勝つつもりでやるという考えもあるのですか。

「そういうのはあるんですけど……まだ自分自身にそこまで自信を持ってないというか。松本選手に勝ったとはいえ、 やっぱり普段の練習では公洋さんたちとか、あのレベルの選手になるとやっぱりやられるんですよ。で、みんな世界でやっているわけじゃないですか。そういうメンツとラウンドをこなすと、みんなラウンドごとに違うんです──味が」

――まだ練習では差を感じる部分はある、と。

「でもそういう相手に対して、ようやく色々できるようになってきているんですよ」

――何か分かり始めた部分もあるんですね。

「はい。なんかUFCにはUFCなりの打撃の流れというか、ラウンドごとのポイントの取り方や作りがあるじゃないですか。それはBellatorにもONEにもあると思っていて、戦う舞台によって試合の組み立ても違うんだなって」

――それは戦況によっても変わりますよね。

「それを体で味わえているんですよ。だから試合で出していけたらな──ぐらいには思っているんですけど、葛西選手が出させてくる相手なのかなって思ったら、そうは思わないんで、全力でやりきります」

――試合で強さを見せる一方、普段の練習で自分の未熟さを感じることが出来る。いい意味で天狗になれない環境は選手にとっては最高だと思います。

「鼻を伸ばそうと思っても壁があって伸びません(笑)。あの先輩たちと練習していたら、天狗になれないし(格闘技の)厳しさを教えてくれる人たちなんで、ありがたいです」

個人的には久米選手とやりたい

――この試合に勝てば、次は雑賀ヤン坊達也×久米鷹介の勝者に挑戦する形になります。

「僕的にはヤン坊選手の方が楽で、久米選手の方がしんどい試合になるだろうなぐらいの想定なんですけど、個人的には久米選手とやりたいですね」

――それは久米選手のこれまでのレコードや実績を考えてですか。

「久米選手はアキラ選手に負けるまで7年ぐらいベルトを持っていたし、あれだけキャリアが長いのに(実力が)落ちないじゃないですか。前回も粕谷(優介)選手を3R圧倒していましたよね」

――久米選手は息の長い選手ですし、年齢・キャリアを重ねてもパワフルなファイトスタイルが変わらないところも特徴的です。

「なんか久米選手を倒して日本から出たいんですよ。久米選手はライト級で日本最強なんじゃないかと言われた時期もあったじゃないですか。そう言われる選手ってやっぱり何か特別なものを持っていると思うんで、そういう相手を倒したいです」

――フィニッシュするだけじゃなくタフな展開になっても競り勝つ強さも持っていますよね。

「日本でああいうタフなMMAができる選手って久米選手くらいじゃないですか。あの辺もちょっと経験したいですね」

――マッチメイク的な部分でいえば、ヤン坊選手と戦った方がKO決着必至のエキサイティングな試合になりそうです。

「打撃戦になると思うんで、どっちが立っていられるか試合になるでしょうね」

――例えばどちらの選手とも戦いたかったりしますか。

「やりたいっす。自分は日本のトップ選手とバンバンやりたいし、そうやって経験を積んで、海外にいきたいです」

――そういう意味でもベルトを巻くことでマッチメイク的な可能性が広がっていくと思いますし、やはりベルトは必ず巻きたいですか。

「ベルト……そうっすね。まあ獲っておきたいっす。やっぱりベルトを巻けば、僕の名前がパンクラスとか格闘技の歴史に刻まれるわけじゃないですか。僕がネオブラを獲ったのも、アマチュア修斗・アマチュアパンクラスの全日本を獲ったのもそうで、自分の名前を検索した時に出てくる獲得タイトルとかレコードって、自分を知ってもらうのに1番分かりやすいじゃないですか。『ベルト巻いてんだ』、『あの大会で優勝しているんだ』みたいな」

――天弥選手は必ずターニングポイントになるところで獲るべきものを獲ってきたわけですね。今日本から色んな選手たちが海外の団体に出ていて、今年のRoad to UFCでは日本人選手が全員ベスト4敗退という厳しい現実もあります。天弥選手も海外での活躍を目指す選手として、この結果をどう受け止めましたか。

「RTUに出ていた日本人選手はみんなレスリングが強かったじゃないですか。で、日本国内だとやりたい試合が出来ていたと思うんですけど、RTUでは出来ていなかった。そこら辺のゲームメイクが最近は大事だなと思っていて、打撃をポンポン当ててテイクダウンを取るのと、テイクダウンを見せて打撃を当てるって簡単なリズムではあるんですけど、それを試合で出すのが難しいんですよ」

――それが出来たとしても、どちらか一方になってしまいますよね。

「そうなんですよ。だから河名(マスト)選手も原口(伸)選手も、結局組んで抱きついて止まっちゃうじゃないですか。だったらもうちょい打撃の時間を割いてやった方がいいと思いました。だから僕自身は全グラフを均等に大きくしていって世界に出て、打ち合いが強い・打撃が強い選手なら組みを見せて削って、打撃で倒すみたいな。そういう全局面できる選手になって世界に出たいです」

――今は判定でもダメージが重視される傾向にありますが、天弥選手はもともとそういったダメージ重視の考えなのですか。

「やっぱり相手からしたらダメージを食らうのが1番嫌じゃないですか。よくRNCでも口塞いだりする選手とかいますけど、ああいうのを淡々とできる選手って強いと思います。頭の回転も速いだろうし。テイクダウンを狙ってしがみついて何とかとする、上を取ったままキープして終わる選手が多いけど、そういう選手は何を目的にやっているんだろうと思っちゃうんです。

あれはただ時間が過ぎていくだけじゃないですか。試合はパフォーマンスを見せる場なのに。自分はそういう考えが…ちょっと分からないです」

――なんにせよ格闘技は強さを示す競技。ジャッジする側がこのところコントールよりも加打に重きを置いていますね。

「最初から判定を狙って戦うことが評価されなくなってきて、自分はそれが本来のMMAなんじゃないかなと思います。組み技・寝技になったらサブミッションを狙う、パウンド出来るポジションを探す…そういう練習が必要だと思います」

――逆に組み技出身の選手が殴る意識を持てばスクランブルや寝技の動きも変わるでしょうね。

「絶対それがあるはずなんですよ。それこそレスリングとか柔道とか組み技のバックボーンがある選手は“殴る”ことを頭に置いていれば、それができる場面ってたくさん出てくると思いますよ。僕が打撃出身だからそう思うのかどうかは分からないですけど」

――天弥選手からすると「なぜ、ここで殴らないの?」と思うことも多いですか。

「逆に組み技出身の選手からすると、同じ場面を見ていても『ここで殴るの?』と思うことがあるだろうし、もしかしたらそこは打撃系と組み技系で分かり合えないのかもしれないですね」

――それは天弥選手が打撃格闘技出身で、そこからMMAに入って組み技を覚えたからこその感覚かもしれないですし、天弥選手にしか見えないMMAの世界もありそうです。

「自分はあると思っています。例えば相手を寝かして、相手が立ち上がろうとする瞬間、絶対に顔(のガード)が空くんです」

――顔をガードしたまま立ち上がるのは無理ですよね。

「絶対マットに手をついて立つんだから。だったらそこで寝かせにいくより、殴ってダメージ与えた方がいいじゃんって思うんです。がぶってコンロールするより、殴っておいて上体が浮いたところでまた下にテイクダウンに入れば削れていきますよね。自分はそういう見方をしているから、発想そのものが違うんだと思います」

――それがさきほどの「打撃系と組み技系で分かり合えないのかもしれない」ですね。今は組み技出身選手が海外の団体に挑戦するパターンが多いですが、天弥選手のような打撃出身選手が世界に出ていく姿も見たいですし、今のMMAにおいては天弥選手のように、組みを踏まえて“殴る”意識を持つことが必要だと思います。

「僕はそこが大事だと思うし、その意識が日本人には必要だと思います。この前のオリンピックを見ても、日本ってあんなにレスリングが強い国じゃないですか。絶対にダメージを与える意識を持つ選手が増えれば、その先(コントロールの先)にいけるはずなんで。自分も今後はレスリングもやっていくだろうし、練習環境ももっともっと整えて日本人が世界で勝っていきたいですよね。で、自分はそこにいく確信を持っているんで、みなさんも楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後12時40分~U-NEXT

■Pancrase347 対戦カード

<ライト級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 雑賀ヤン坊達也(日本)
[挑戦者] 久米鷹介(日本)

<ストロー級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] ソルト(日本)
[挑戦者] 藤野恵実(日本)

<ウェルター級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 押忍マン洸太(日本)
[挑戦者] 佐藤生虎(日本)

<ライト級次期挑戦者決定/5分3ラウンド
葛西和希(日本)
天弥(日本)

<女子アトム級/5分3R>
SARAMI(日本)
ホン・イェリン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
カリベク・アルジクル ウルル(キルギス)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ホン・ソンチャン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
端貴代(日本)
渡邉史佳(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
エジナ・トラキナス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
栁川唯人(日本)

<ストロー級/5分3R>
野田遼介(日本)
船田侃志(日本)

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊(日本)
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)

<2024年ネオブラッドTフライ級決勝/5分3R>
岸田宙大(日本)
山﨑蒼空(日本)

<フライ級/5分3R>
時田隆成(日本)
齋藤楼貴(日本)
 
<バンタム級/5分3R>
友寄龍太(日本)
渡邉泰斗(日本)

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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase343 キック 丸山数馬 天弥 葛西和希

【Pancrase343】ジャブの差し合い~ケージ際でテイクダウンを奪った葛西が超速RNCで丸山を仕留める

【写真】首に腕を回してからバックマウントを整えた葛西。この動きが速かった(C)MATSUNAO KOKUBO

<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
Def.2R4分00秒 by RNC
丸山数馬(日本)

グローブタッチから葛西が距離を取る。左ジャブを突き、左インローを当てる葛西。丸山の右ストレートに対し、カウンターの右を突き刺した。丸山は一度下がったあと、ダブルレッグで葛西に尻もちを着かせる。ケージを背にして立ち上がる葛西を、丸山が押し込む。差し合いが続き、レフェリーがブレイクをかけた。

再開後、葛西がワンツーから左ミドルに繋げる。丸山がのシングルレッグを切り返し、ボディロックからグラウンドに持ち込む。立ち上がった丸山と葛西は、ケージ際で差し合いの展開に。ここで葛西がボディロックから小外刈りで足を崩してテイクダウンする。亀になった丸山にパンチを打ち込む葛西は、スタンドに戻ると左右の連打を浴びせる。丸山がのシングルレッグに対しスプロールした葛西だったが、これは丸山のフェイントだったか。そのまま初回が終了した。

ここはジャッジ3者とも葛西のラウンドとしている。

2R、丸山が葛西の左をかわして右ストレートをボディに突き刺す。しかし葛西も至近距離になると左右フックを浴びせる。丸山の右カーフがクリーンヒットした。ジャブの差し合いから丸山が体を振る。葛西も右カーフを返した。

丸山はシングルレッグでケージに押し込む。葛西はクラッチして体勢を入れ替える。差し合いから葛西がヒザを突き刺し、またもボディロックからグラウンドに持ち込んだ。丸山はスクランブルから立ち上がる。しかし差し合いになると葛西がコカし、すぐさまバックに回ってRNCへ。ケージキックで離れようとした丸山を逃がさず、タップを奪った。

丸山を仕留めた葛西はマイクを握り、「今回はKOしたかったですが、丸山選手も打撃が強かったです。でも極められたので良かったです。次は久米(鷹介)さんか天弥君、空いているほうでお願いします。自分も世界で戦える選手になっていきたいです」と語った。


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Interview J-CAGE Pancrase343 ブログ 丸山数馬 葛西和希

【Pancrase343】RTU出場から1年、ランカー葛西和希戦へ。丸山数馬「まずは打撃で相手に脅威を与える」

【写真】今回は濱村健TRI.H studio代表と、EXFIGHT出場経験のある張豊(ジャンユタ)選手がダブルで睨みます(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase343で、丸山数馬が葛西和希と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビュー以来パンクラスを主戦場としていた丸山は1年前、Road to UFC2023のライト級トーナメントに出場し、初戦でキム・サンウクに敗れた。UFCを目指して鹿児島から上京した丸山はRTUで敗れたあと、パンクラスで活動を再開する。昨年11月には復帰戦で平信一を下し、続いてランカーの葛西との対戦へ。丸山がこの1年間と葛西戦を語る。


――本日からRoad to UFC2024がスタートします(※取材は5月18日に行われた)。昨年のトーナメント初戦から1年が経ちますが、あの敗北を思い出すことはありますか。

「それは思い出しますね。嫌でも思い出すというか……。自分はUFCに行きたいという想いが強すぎた分、気負いすぎた面はありました。いつものパフォーマンスを出せなかったことを悔やんでいる面はあります。あの時こうしていれば良かった――と」

――RTUのあと昨年11月、パンクラスで平信一選手と対戦した時は、すでに気持ちを切り替えることはできていたのでしょうか。

「自分としては前向きな気持ちで戦うことができました。RTUでは1Rで負けたので、今年またエントリーしようと思っても、そう都合よくはいかないよなと(苦笑)。だから自分がプロデビューした場所であるパンクラスで、もう一度ランキングに入り、上位陣を倒してチャンピオンになろうと考えました。自分は周りから一定の評価を頂いていても、結果が伴っていない。もう一度パンクラスで結果を出すことで、RTUもそうですし、その先が見えてくるんじゃないかと思ったんです」

――今年はトーナメントが開催されなかったライト級でも、同級KOPの雑賀ヤン坊達也選手が非トーナメント戦に出場しています。

「あの発表を見た時に『あ、ワンマッチで出場する形もあるんだ』と思いました。もしRTUのトーナメントが開催されなくても、自分がワンマッチでUFCが『この選手が欲しい』と思えるような印象を残すことができれば――と考えることができました」

――丸山選手の中で、昨年のRTUから1年の間に変えてきたものはありますか。

「自分の中では練習環境は変えずに、トータルで自分の強さの底上げができてきたかな、と実感はしています。いつもGENでの練習は試合が近づくと試合形式のハードスパーをやっていて、普段の技術練習の成果がGENの実戦練習でも出てきていると思いますね。

自分の場合、GENの練習は組みがメインになっているところもあるので、壁レスの攻防は自信がついてきています。ただ、その中でも『自分が思っているのとは何か違うな』と思ったりすると、頂柔術に行って礒野元さんに教わるようにしているんですよ。MMAの試合が決まると頂柔術に行く頻度は落ちてしまいますけど、それでも週に1回か2回には行くようにしていて。そこで寝技の技術の指導をしてもらっています」

――2021年12月の伊良波心戦は丸山選手のほうからグイグイ前に出ていったのに対し、平戦ではワキ差しの攻防などに自信を持っている印象を受けました。

「平選手は序盤に結構、力を使ってくる感じで。僕もケージレスリングの展開でやりづらかったので、まずはヒザで削っておこうと考えていました。お客さんに見せる試合としては消極的な展開だったし、派手さもなく膠着しがちだったかもしれないですが……。一旦この状態で落ち着き、しっかりポイントを取っていこうと。

あの状態からシングルレッグやボディロックで倒していくことも考えましたが、当日のキャンパスが滑りやすくて、テイクダウンの形をつくりづらかったんです。平選手も力を使っているので、自分も攻め急がないように――という部分で、落ち着いて戦うことができていたんじゃないかと思います」

――「お客さんに見せる試合としては……」と意識することは多いのでしょうか。

「自分としては打撃にしろ組みにしろ、フィニッシュを狙える形をつくっています。でも自分が上に行けば行くほど、相手のレベルも上がってくる。そんななかで、しっかりとした攻防を見せつつフィニッシュできることが、ファイターとしてはベストな内容ですよね。次の葛西選手との試合では、攻防のある試合を見せられるんじゃないかと思っています」

――葛西選手は今年2月の木村俊也戦で、まさに「面白いように」左ジャブとテンカオを当ててTKO勝利を収めています。葛西選手のようなスタイルは、仕留めるのも難しいタイプですよね。

「僕にとっては、そこがチャレンジなんです。葛西選手のスタイルに臆して、ただ組みに行っても簡単には組ませてはもらえない。だからこそ自分は逃げずに、ジャブの差し合いをすることが大事になってきます。これを言ったらネタバレかもしれないですけど(笑)」

――アハハハ。次の試合はまずジャブの差し合いで勝負すると。

「これはMMAだから、まずは打撃で相手に脅威を与える。打撃のプレッシャーがあるからこそ、テイクダウンを奪うことができる。岡見勇信さんとも話をして、今はGENの練習でもしっかりと打撃を当てて、下がらせてからテイクダウンまで行くことができるようになってきました。その面を次の試合でも出せたら、我慢強い葛西選手が相手でも展開をつくることができるんじゃないかと思っています。だから僕も我慢強く攻めていきたいです」

――伊良波戦では、丸山選手がいわゆる「クラウチングスタイル」で構えていました。あの点はボクシングの影響を感じるのですが、打撃面の練習はどのように?

「え、そう見えますか。実はMMAをやるために鹿児島から上京した当時、ボクシングを学ぶために帝拳ボクシングジムに通っていた時期があるんです。3年ほど通っていたところでコロナ禍になり、練習生や一般会員は通いづらくなってしまったんですが……。やはり今でもボクシングの影響が出ているのかもしれないです」

――そうだったのですね。一方、葛西選手の場合は距離が近くなると首相撲とがあります。

「首相撲からのヒザ、ヒジが速いです。自分は相手の土俵に付き合いすぎることなく、シングルレッグとワキ差し、四つの展開で勝負していきたいですね。葛西選手も四つが強そうなので、どんどんスクランブルを発生させてテイクダウンを狙うのも面白いかもしれません」

――削り合いの展開になりそうですね。

「結局はドロドロの5分3Rになりそうな気がします(笑)」

――なるほど。ちなみに丸山選手は柔道整復師の学校に通っていたのですか。

「地元の鹿児島で柔整師の資格を取得しました。格闘技をやっていくにしても、国家資格を持っておいたほうが良いかと思って。取得したものの今は使っていないんですけど――あ、葛西選手も柔整師の資格を持っているんでしたっけ?」

――はい。葛西選手はマッハ整骨院に勤務しながらマッハ道場で練習しています。

「なるほど、今回は柔整師対決になるんですね」

――そういう一面もあるということで(笑)。当日はメインとして予定されていた平田直樹×Ryo戦が延期となり、丸山選手と葛西選手の試合がメインとなっています。

「パンクラスでは初メインで、この試合に勝てばタイトル戦線に浮上すると思います。遂にここまで来たか――と光栄です。でも試合でやることは変わらないので、気負わずに練習してきた内容を見せたいですね。しっかりとMMAをやって勝ちたいです」

■Pancrase343視聴方法(予定)
5月25日(土)
午後1時~U-NEXT

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45 AB MMA MMAPLANET NEXUS o PANCRASE Pancrase343 Road to UFC RYO UFC YouTube   ジョセフ・カマチョ パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 丸山数馬 伊藤盛一郎 平田直樹 河村泰博 浜本キャット雄大 葛西和希 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase343】Ryo「会見では派手でも、試合は堅実でクレバー」×平田直樹「(服装は)妹の影響が…」

【写真】これはもう仁義なき戦い(C)MMAPLANET

13日(日)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで行われるPancrase343出場5選手、6月30(日)に同所にて開催されるダブルヘッダー=Pancrase344&344に出場が決まった4選手、さらに7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデンに開かれるPancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎らが出席した会見が実施された。
Text by Manabu Takashima

ここではPancrae343でフェザー級次期挑戦者決定戦を戦う平田直樹とRyo、パンクラス初陣のジョセフ・カマチョ戦を控えた浜本キャット雄大、そしてライト級マッチで対戦する葛西和希と丸山数馬の5選手が出席した会見第一部の模様を──出場選手の冒頭の抱負と、MMAPLANETの質問への返答に特化してお伝えしたい(要約)。

浜本キャット雄大
「パンクラスに参戦するにあたって一つ謝罪をしたいのが、伊藤盛一郎選手に2戦目で対戦させていただいて、その後に練習をさせていただいたりとか、仲良くさせていただいたんですけども。今回、パンクラスに参戦することになって、ちょっとタイミングが合えば、対戦する機会が発生すればお互い全力を尽くして試合ができればという風に思っておりますので、気を悪くしないでください」(※会見を眺めていた伊藤がサムアップと笑顔で応える)

丸山数馬
「Pancrase343に向けてハードなトレーニングを行ってきました。当日にソレを皆さんにお見せできればと思っています」

葛西和希
「当日は全局面で圧倒して勝ちたいと思います」

Ryo
「今回もいつも通りですけども、たくさんの人に支えられているので最後の1秒まで諦めません。そういったところを見てもらいたいです」

平田直樹
「やっと、ここまで来たので当日はしっかりと良いパフォーマンスを見せられるように頑張ります」


──Ryo選手から(多媒体の記者の質問の返答で)「見ての通りナイスガイ」という発言がありましたが、記者会見になるとファッションがナイスガイとはかけ離れている感じもします。お父さんの影響なのか、それとも妹さんの影響なのでしょうか。

平田 妹の影響が大きいです。試合があまり面白くない、目立たないことが多いので、こういう機会では少しでも目立ったり、しっかりと見てもらえるようにと。他の選手と違う恰好もしたいし、そういう感じです。父には何も言われないです。妹と話しながら(決めている)。

──Ryo選手、平田選手の服装と試合運びのギャップについて何か感じられますか。

Ryo フォローをするわけではないですが、平田選手は会見では派手にしていますが、本当に試合では堅実でクレバーな戦い方をする選手なので、本当にそこを見てほしい──と僕は思います。どちらかというと玄人よりな戦い方なんですけど、とても緻密で繊細な動きです。僕はそれに呑まれないように思い切りぶつかっていきます。

──平田選手の対戦相手は、その土俵で戦いたがらないということがあるかと思います。Ryo選手としては、組みからの展開を含めどのような試合を見せたいと思っていますか。

Ryo かつてないスクランブルを見せたいです。

──対して平田選手は?

平田 僕もスクランブルでいつも通り、コントロールを見せたいです。トータルでもしっかりと戦える、前回の試合よりも少しでも成長したところを出せたらなと思います。

──ライト級王者の雑賀ヤン坊達也選手がRoad to UFCで戦います。この後、ベルトの行方はチャンピオン次第になるところもあるかと思いますが、そこを踏まえてどのような試合をしたいと思っていますか。

葛西 しっかりとパンクラスでチャンピオンになって、世界に向かっていきたいと思っているので、ここはしっかりと明確に勝ちます。じゃないと今後は厳しいと思います。

丸山 今回の試合はかなり厳しい試合になると思っています。その前提で自分もファイトキャンプをやってきたので、ソレを本番で見せられたらと思っています。

──河村泰博選手が、パンクラスで試合をする時には溢れんばかりのNEXUS愛を語っています。その辺り、浜本選手はどのような心境でパンクラスに挑みますか。

浜本 NEXUSは大好きなんですけど、NEXUSを背負ってという気持ちが強すぎると、自分の力が出ないと思っています。なので、そのNEXUSの重荷を一旦下ろしてパンクラスで挑戦者として頑張りたい──拳を振りまわして、全員を倒していきたいと思っています。

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【Pancrase342】5月のニューピアで平田直樹✖Ryo。避けろ、恐怖の双六行き=葛西和希✖丸山数馬!!

目指す場所に近づくために、平田に必要なことは目の前の相手に勝ち続けること(C)MMAPLANET

9日(火)、パンクラスより5月25日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase343の追加カードが発表され、平田直樹がRyoと対戦することが明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

29日(月・祝)に立川大会を控えているパンクラスが、ポスト30周年記念大会といえるニューピアでのイベントで粒ぞろいといえるカードを揃えてきた。


平田は昨年4月のパンクラス初参戦から1年で4連勝という結果を残し、タイトルコンテンダーの亀井晨介を倒し──現在ランク2位で──フェザー級のベルトが見えてきた。

しかし、KOP新居卓はRIZINでの活動、もしくは強豪海外勢との対戦を求めており、平田の立場は宙ぶらりんになっており、柔術やグラップリングでも戦いながら他のステージを平田も求め始めたという話も伝わって来ていた。

そのような状況下で、ランク3位のRyoとの上位ランカー対決が決まった。Ryoは現バンタム級KOP透暉鷹に大逆転勝利を収めて以降、魔の4連敗を喫したものの昨年7月に西の実力者=名田英平を下し復活、クリスマスイブ大会では平田と同じく若さの台頭と言っても過言でない栁川唯人を破り連勝中だ。

しつこさと一発を併せ持つRyoとの対戦、激闘にならず平坦な勝ち方ができれば──平田直樹はますます力をつけている証となろう。

また元NEXUSフライ級王者からRIZINを経て浜本キャット雄大がパンクラス初出場を果たし、グアムのジョセフ・カマチョと戦う。昨年7月に計量失敗しキャッチ戦で前田浩平に勝利しているカマチョはLFAで1勝2敗のファイターだけに、浜本にとっても北米基準の実力査定ができるマッチアップといえる。

またマニア垂涎枠といっても過言でないライト級戦=葛西和希✖丸山数馬という一戦も決まっている。プレスリリースの「ベルトを巡る動きが混沌とし、1敗が大きく後退させてしまう」という一文の通り、このような対戦で敗れると試合の機会は巡って来ても、サイコロの目が3までしかないような──上への道が大きく開かない厳しい双六合戦がパンクラスではまま見られる。ここに入ると、スポットが当たるまで1年、3試合は待たないといけない。その状況を避けるには葛西、丸山共にこの試合を生き残るしかない。

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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase Blood01 パンクラス 葛西和希

Overlooked【Pancrase Blood01】左! 左!! 葛西が左ジャブで木村の顔面を破壊し、2R終了後にタオル投入

【写真】葛西の左ジャブが試合を支配した(C)SHOJIRO KAMEIKE

スケジュールの都合により速報できなかった試合をお伝えする──帳尻合わせ試合レポート。ここでは18日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されたPancrase Blood01をレポートする。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月以来の単独開催となったパンクラス大阪大会は、ナンバーシリーズとは異なる新ブランド「Blood」第1回として行われた。そのパンクラス大阪大会から葛西和希×木村俊也の試合をお届けしたい。


<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
Def.2R終了時 by TKO
木村俊也(日本)

ムエタイスタイルで構える葛西が、木村が動いた瞬間に左ジャブを当てた。木村の動きに合わせて攻撃を繰り出す葛西は、木村が中に入ってくる木村の顔面に右ショートを入れる。木村が右ロー、左ジャブを突く。葛西が左ジャブを突き刺すと木村は右フックを振るうが、葛西は左手でパーリングした。右ローを繰り出す葛西は、さらに左ジャブを突いて下がる。木村も葛西の左ジャブの打ち終わりを狙うも、葛西はバックステップを使って同じ場所にいない。木村のパンチに対し、葛西が左テンカオを突き上げた。さらに木村の左フックはブロックする。

木村の右ストレート→左フックのコンビネーションをかわした葛西が、左ジャブを当てた。さらにケージ中央で葛西の左ミドルが木村のボディをとらえる。木村も距離を詰めるが左テンカオを食らってしまう。首相撲からもヒザを突き上げる葛西。左ジャブと左ミドル、左ハイで木村を中に入れさせず、パンチをブロックしてサークリングする。左ジャブを受け続ける木村の右目付近から流血が見られるように。木村もアッパーを混ぜたコンビネーションを繰り出しながら距離を詰めるも葛西が捌き続けた。

初回はジャッジ3名とも葛西の10-9とした。

2R、葛西が木村のパンチをブロックで防ぐ。木村は右ミドルを見せるも、葛西が肩でブロックし左ジャブを突き続ける。木村が距離を詰めると、右ストレートと左ジャブで中に入れさせない葛西。至近距離になると首投げの体勢を見せて、すぐに離れた。右ショートのカウンターを当てた葛西は、左ジャブを突き続ける。木村にケージを背負わせ、パンチをブロックして左ジャブを入れた。左ミドルから左ジャブを連打する葛西に対し、木村は左を防ぐことができない。左を受けて下がらざるをえない木村にダメージがみられる。

ショートレンジの打ち合いでも葛西の右ストレート、左ジャブ、左フックがヒットした。木村の右を肩でブロックした葛西は、頭を下げた相手の顔面に右ヒザを突き上げる。残り1分で葛西が左ジャブを連打すると、木村の右目は大きく腫れあがり流血も激しくなった。ここでドクターチェックが入る。試合時間は残り46秒で再開。木村が一気に前に出る。左右フックを振るう木村の顔面を、葛西の左ジャブが襲う。木村も前進を続けるが、最後はケージに押し込まれてしまった。

2Rの採点もジャッジ3者が葛西の10-9、と採点が発表された直後、木村のセコンドがタオルを投入して葛西のTKO勝利となった。試合後、葛西は「今年はタイトルに絡んでいけるように頑張ります」と語った。

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【Pancrase Blood01】原点はヒョードル、兄とのMMAごっこ…三宅輝砂「自分を解放して戦いたい」

【写真】テイクダウンしてからは盤石の強さ。フィニッシュ力も高い(C)ONE

明日18日(日)、大阪市住吉区の住吉区民センターで開催されるPancrase Blood01で、三宅輝砂が名田英平と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

三宅は2021年のネオブラッド・トーナメント フェザー級で優勝。それ以降はランカーと鎬を削り、白星と黒星を交互に繰り返している。今回は連勝をかけて、ランキング8位の名田と対戦する。格闘技のバックボーンは兄と夢中になったMMAごっこ「ベルトも欲しいけど自分が強くなることが目標」と語る三宅がどんなファイターかに迫った。


――MMAPLANET初登場の三宅選手です。今回は三宅選手の経歴から聞かせてください。格闘技を始めたきっかけはなんですか。

「もともと兄ちゃんが空手をやっていて、自分もそれについていく形で小2の時に空手を始めました。空手はすぐにやめちゃったんですけど、戦うのは好きで兄ちゃんと家で格闘技の真似事みたいなことはずっと続けていたんです。それで中2の時に兄ちゃんにエメリヤーエンコ・ヒョードルの動画を見せられて、これはやばい!と思ってMMAに興味が生まれて。ちょうど高校生の時に近所にサンボを教えてくれる道場があって、ヒョードルもサンボ出身だから自分もサンボをやろうと思って週1ペースで通っていたんです。そのうちに真剣にMMAをやりたくなって志村道場に入門しました」

――格闘技の真似事をしていたということですが、喧嘩が好きとか不良だったわけではないんですよね。

「はい。悪かったわけではなくて、取っ組み合いが好きみたいな感じです」

――ちなみにその取っ組み合いはどんなレベルのものだったのですか。

「見よう見まねで打撃も寝技もやっていましたね」

――まさにMMAごっこをやっていたわけですね。

「格闘技のことが分からないなりに、それっぽいことはやっていて、マウントをとられたらTKシザーズで返したりしてました(笑)。だからなんとなくMMAっぽい動きは出来たけど、細かい部分は分かっていないみたいな感じでした」

――一番好きだったのはヒョードルですか。

「そうですね。アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ戦もそうだし、ヒョードルのことはめちゃくちゃ好きでした」

――こうしてお話を聞いているとお兄さんの影響が大きいようですね。お兄さんも格闘技をやっていたのですか。

「兄ちゃんは僕が小学生の頃に志村道場でキックボクシングをやっていて、途中で辞めちゃったんですよね。それで僕がMMAをやりたいとなった時にお兄ちゃんも通っていたということで志村道場に入ったんです。だから空手以外で一緒に格闘技を習っていた時期はないですね」

――入門当初からプロを目指していたのですか。

「全くそれは考えてなくて、ただMMAの練習を好きで続けていたら、アマチュアの試合に出るようになって、自然にプロになって…という感じです。

――志村道場からZOOMERに移籍したのはなぜですか。

「志村道場から祖根(寿麻)さんが独立されることになって、僕もZOOMERに移籍することになりました。所属は変わりましたが、今でも春日井たけしさんとは一緒に練習させてもらっています」

――今回の試合に向けてはどんな練習をしてきましたか。

「月~金は2部練で、土は午前にMMAの練習を1回という感じです。今回はトキタカさんが所属しているISHITSUNA MMAにも練習に行かせてもらっていて、K-1やKrushで試合をしていた松岡(翔大)くんと一緒に練習しました。松岡くんはめちゃくちゃ打撃が強いんで、試合のための打撃に慣れて…という感じです。あとはK-1に出ているアビラル(ヒマラヤン・チーター)とも2回くらい練習しました」

――かなり打撃を強化していますが、なぜ打撃に力を入れるようになったのですか。

「もう一つのレベルの選手と戦っていきたいので、そのためには打撃を伸ばさないといけないと思いました。そのための練習としても打撃専門の強い選手たちと練習して。今のまま同じことをやっていても成長できない部分もあるので、自分より強い人たちと練習して課題を見つけようと思ってやっています。

――過去のキャリアで言うと2022年にプロ9戦目で田村一聖選手と対戦して敗れました。あの試合は大きな経験だったと思うのですが、どんなことを学びましたか。

「僕よりベテランの選手は冷静だなと思いました。作戦もしっかり練っていますし、そこに差があったかなと思います。自分は思いっきり練習して、それを出せばいいという感じだったので、もっと考えて練習しないといけないなと思いました」

――対戦相手の名田選手の印象を聞かせてください。

「打撃も寝技も何でもできる選手で、どちらでも一発を持っている怖さがある選手だなと思っています」

――昨年11月の櫻井裕康戦に続いて連勝がかかる試合ですが、どんな試合を見せたいですか。

「さっきの作戦の話とは少し矛盾するかもしれませんが、もっと本能的に戦うことが理想です。性格的に憶病な部分があるので、もうちょっと自分を解放して野性的に戦いたいです。試合になると気持ちがはじけきれてないというか、試合を楽しめていないので、楽しんで試合をしたいというか。戦うことは好きなので、そこでもっとアドレナリンを出せるようになりたいです」

――三宅選手はランキング7位ですが、ここからの目標を聞かせてください。

「パンクラスに出ている以上、パンクラスでベルトを獲りたいですし、RIZINのような大きな舞台に出たいです。でも僕の場合は自分のどのくらい強くなれるかに興味があるので、面白くない答えかもしれませんが、強くなることが目標です」

――明日の試合を楽しみにしているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「名田選手次第ですけど、展開の多い面白い試合をしたいです」


■視聴方法(予定)
2月19日(日)
午後2時~ U-NEXT

■Pancrase Blood01計量結果

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:57.15キロ
松井斗輝:63.95キロ
※松井がフライ級のリミットを約6.8キロオーバー。試合可能な許容範囲5ポンド(2.26キロ)以上のため試合中止

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.25キロ
名田英平:66.25キロ

<ライト級/5分3R>
葛西和希:70.70キロ
木村俊也:70.25キロ

<ストロー級/5分3R>
若林耕平:52.45キロ
高島俊哉:52.55キロ

<フェザー級/5分3R>
中村晃司:65.90キロ
岩本達彦:66.15キロ

■第30回ネオブラッドトーナメント

<ライト級/5分3R>  
上田智大:69.95キロ
原田直人:70.20キロ

<フェザー級/5分3R>
山中大門:65.00キロ
敢流:65.60キロ

<フライ級/5分3R>
今井健斗:57.05キロ
岸田宙大:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
織部修也:52.65キロ
秋吉拓史:52.40キロ

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 キック 松岡嵩志 葛西和希

【Pancrase337】左ジャブ&首相撲の葛西が松岡を振り切り、ユナニマス判定でランカー戦を制す

【写真】徐々にお互いがギアを上げていったタフファイト。葛西の巧さが光った(C) MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
松岡嵩志(日本)

高くガードを構えて向き合う両者。葛西はコツコツとローから左ジャブを繰り出す。松岡はダブルレッグで入ったが、葛西が体勢を入れ替えた。右腕を差し上げた葛西が松岡をケージに押し込む。一瞬、葛西を突き放した松岡が右ヒジを繰り出すも、再び葛西に組まれた。肩パンチを浴びせた葛西が離れる。松岡が左ジャブをダブルで続け、さらにワンツーが葛西の顔面をかすめた。葛西はケージ中央で右カーフキックを当てる。左ジャブを突く松岡は、葛西の足を取ってケージに押し込んだ。ケージを背にした葛西が右の肩パンチを連打して体勢を入れ替える。再び松岡が押し込んだが、葛西が大外刈りを狙った。

ジャッジは1者が松岡の10-9、2名が10-9で葛西としている。

2R、左ジャブとローを突き合う両者。松岡の左ローで少し葛西の足が流れる。葛西のワンツーをブロックした松岡が左ジャブから右ヒザ、離れると右カーフを蹴る。葛西も左ジャブから左ミドルのフェイント、パンチを当てていく。松岡は葛西の左足にシングルレッグで入り、尻もちを着かせた。立ち上がった葛西のバックを狙うも、正対した葛西が足払いで松岡に尻もちを着かせる。立ち上がった松岡をケージに押し込んだ葛西が離れた。葛西の左ローに松岡が左フックを合わせる。葛西は距離を取りながら右ストレートを当て、組んできた松岡をケージに押し込んだ。ボディロックからグラウンドに持ち込み、パンチで削る。立ち上がった松岡を再び投げた葛西がパンチで削ってから離れた。打撃戦のなか葛西が右ヒジを連打で浴びせている。

ここはジャッジ3者とも葛西に10-9をつけている。

最終回、サークリングしながら左ジャブを突く葛西に、松岡が右カーフキックを当てる。さらに左右フックの連打で押し込むが、葛西が左ジャブと前蹴りで捌く。さらに至近距離で左腕を差し入れた葛西が、松岡をこかした。ケージに押し込んで左ヒザで削る葛西は、投げで揺さぶってからバックを狙う。松岡が正対して葛西をケージに押し込むも、首相撲に持ち込まれて離れた。打撃戦では葛西の左ジャブに松岡が左フックを合わせる。しかし葛西は後続だを当てさせず、足を使って左ジャブでコントロールする。

ストレートを伸ばしてきた松岡に組みつき、ケージに押し込む葛西。松岡は体勢を入れ替えるも、葛西が離れる。離れると左ジャブを突き、距離が詰まると首相撲でコントロールする葛西が、さらにカウンターで左縦ヒジを浴びせる。なおも組んで来る松岡を首投げで倒し、パンチを連打して、立ち上がる松岡をケージに押し込み試合終了を待った。

最終回も葛西が取ったか。葛西がランカー戦を判定で制した。


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