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45 Level-G MMA MMAPLANET o 大嶋聡承 濱岸正幸

【Level-G】スクランブルでトップに回った濱岸を、オーシマイキーがチョイ・バー⇒ヒールの連携で下す

<サブミッションオンリーグラップリング 92キロ/10分1R>
大嶋聡承(日本)
Def.4分02秒 by ヒールフック
濱岸正幸(日本)

手四つから濱岸が右腕を差し上げに行く。下がった大嶋から組みに行き、濱岸の右足にシングルレッグで組んだが、これは濱岸が切った。ケージ中央で手四つから濱岸が足払いへ。大嶋はまたもシングルレッグで入るも、すぐに濱岸が離れる。濱岸が右腕を差し上げてケージに押し込んだが、大島が右に回って離れた。

さらに大島のシングルレッグをスプロールした濱岸がプッシュで押していく。濱岸は右オーバーフックからアームドラッグへ。これをかわした大嶋が、シングルレッグから後方に倒した。濱岸もスクランブルからトップへ。パスを狙う濱岸の左腕に右足を絡ませる大嶋はフルガードに戻す。

濱岸のパスをニーシールドで防ぎ、右手首を押さえに行く。濱岸が右腕を伸ばすと、その腕を取った大嶋がチョイ・バーから足を差し入れて腕十字の体勢に入る。濱岸が前方に動くと大島は右足を抱えてフィフティフィフティからヒールの体勢に。濱岸が回転すると、大嶋は濱岸のつま先をワキで挟み、ヒールフックで捻りタップを奪った。

勝利した大嶋は「最近は日本で勝てなくて、伸び悩んでいましたけど、勝てて良かったです。もっと強くなって世界一になるので、よろしくお願いします」と挨拶した。


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45 AB Gladiator Level-G MMA MMAPLANET o Road to UFC RYO UFC YouTube ブログ 大嶋聡承 濱岸正幸

【Level-G】6/16大会、平田×ダニーロ・ハマザキ、吉永×コーヘンが中止。大嶋聡承が濱岸正幸と再起戦

【写真】J-Grappling界のワンダーボーイ、もう負けられない(C)MMAPLANET

6月16日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるKROSS X OVRER-CAGE03─で実施されるLevel-Gの対戦カードの変更及び追加カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

4月の半ばに今成正和×須藤拓真の一戦と同様に明らかとされていたダニーロ・ハマザキ×平田直樹及び吉永力×マルセロ・コーヘンが中止に。5月25日に行われる予定だったパンクラスで挑戦者決定戦=Ryo戦が6月30日に延期された平田直樹だが、Level-Gでの試合が中止になったのはダニーロの負傷欠場が要因となっている。また吉永×コーヘンが流れたのは、一身上の都合でコーヘンが来日不可能となったためということだ。


残念な試合中止と入れ替わるように新たなに組まれたのは92キロ以下で大嶋聡承×濱岸正幸戦、52キロ以下で富松恵美×坂本和子戦、そして56キロ契約の柳仙香×井上智子など女子2試合、キッズ1試合を含む全5試合だ。

日本組み技界のワンダーボーイ、オーシマイキーこと大嶋は11日のADCCアジア&オセアニア予選では2試合目で敗退。2月のGLADIATOR CHALLENGE SERIES01ではグラント・ボクダノフに一本負けを喫しており、しっかりとした勝利が欲しい濱岸戦となる。

柳仙香はALLIANCE 所属で2021年と2022年に1試合ずつプロ修斗でMMAを経験しており、2022年7月には現ストロー級QOPのソルトを腕十字で破っている。MMAデビュー以前にはQuintetにも出場経験がある選手だ。

小崎連のRoad to UFC出場、そして将来性を感じさせるパフォーマンスを魅せたことで注目度が上がったといっても過言でないROSS X OVRER内でのグラップリング=Level-G、MMAとグラップリングの協調が、どのような相乗効果を両者にもたらすのか楽しみだ。

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Gladiator020 MMA MMAPLANET o Progress YouTube キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 宮城友一 山田崇太郎 森戸新士 江木伸成 濱岸正幸 竹本啓哉 笹晋久 藤田大

【Gladiator020】最後のカードはフォークスタイルグラップリングで二刀流=井上啓太が山田崇太郎に挑む

【写真】オープニングから見逃せないマッチアップが決まった (C)MMAPLANET

12日(木)、Gladiatorより22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020、全14試合の最後のカード発表があった。

フェザー級王座決定戦=中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦=森戸新士✖ジョセフ・チェン、ライト級選手権試合=王者キ・ウォンビン✖挑戦者グスタボ・ウーリッツァー、笹晋久✖ジョン・オリニドの国際戦、宮城友一✖久保健太の拳で語る漢マッチが組まれた同大会。最後のカード一枚もグラップリング戦=山田崇太郎✖井上啓太という注目カードが組みこまれた。


山田は昨年8月にFighting NEXUSにおけるPROGRESS提供試合=濱岸正幸戦(ストレートフットロックで一本勝ち)以来、2度目のフォークスタイル・グラップリング戦となる。

グラップリングとMMAの二刀流の山田に対して、井上も柔術とMMAの二刀流ファイターだ。青帯時代には全日本とアジアを制しアブダビプロで準優勝、全日本では茶帯も制している井上。この日のメインカードでキ・ウォンビンに挑戦するグスタボ・ウーリッツァーとの次期チャレンジャー決定戦で逆転KO負けを喫して以来、4カ月振りの復帰戦で井上は格上といっても過言でない山田と組み技マッチに挑むこととなった。

この試合は開場時間からプレリミスタートまでのオープニングマッチの第3試合として実施されるが、他のオープニング戦も元グラジ・バンタム級王者=竹本啓哉✖江木伸成のコンバット柔術、さらに女子アマMMAでは住村竜市朗の長女=住村斉明里がMIYUと戦うなど、バラエティに富んだラインナップとなっている。

グラップリングファンや地方在住ファイターに注目するマニア層にとっては、この3試合はメインカード級の顔合わせといえる。ライブ観戦、予定される配信ではオープニングから見逃せないグラジエイターの2023年第一弾となりそうだ。

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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MMA MMAPLANET NEXUS28 o 山田崇太郎 濱岸正幸

【NEXUS28】左手も左足も出ない――濱岸正幸が山田崇太郎のストレートフットロックに悶絶一本負け

<プログレス86キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
Def.1分11秒by ストレートフットロック
濱岸正幸(日本)

立ちレスで頭の後ろの取り合いから山田が、濱岸をケージに押し込む。山田はシングルレッグでテイクダウンを奪い、2Pを先取する。体は反転させ、濱岸が組んでいる足を解除しつつ取りに行く山田。濱岸は両足を左ワキに抱えられ、右足にストレートフットロックを仕掛けられた状態で、手を取ってクラッチをはがそうと試みる。

右足で濱岸の左足と左手を制し、ケージのある方にしかロールができない状態に固めた山田は、濱岸のふくらはぎから滑らすように右腕を差し込み、一瞬にしてストレートフットロックしタップを奪った。


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MMA MMAPLANET NEXUS28 o 修斗 山田崇太郎 森戸新士 河名マスト 濱岸正幸

【NEXUS28】プログレス・ルールで濱岸正幸戦、山田崇太郎―02―「下がるなよ、組み技なんだから」

【写真】現在MMAファイターとしては修斗で戦っている山田。プログレスではグローブ着用でグラップリングを行う意味も説明してくれた(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS28で、濱岸正幸とフォークスタイル・グラップリングマッチで対戦する山田崇太郎のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

プログレスについて設立以前から知る者として、フォークスタイルスタイル・グラップリングのコンセプトを語ってくれた山田。この後編では、自身がプログレスルールで戦う意味を訊いた。山田崇太郎こそ、最もプログレスの意義を体現できるファイターなのかもしれない。

<山田崇太郎インタビューPart.01はコチラから>


――柔術家の森戸新士選手はフォークスタイル・グラップリングマッチで、相手に2P献上しても有利であることを念頭に置き、引き込んでサブミッションを極めています。それだけ極める力がないと難しい分、極める力がある柔術家の出場は興味深くなりますよね。

「そうですね。カードの組み方次第だと思います。それは実力差のあるカードを組む、ということではなく。

河名マスト君の試合は、相手(森戸)が強かったじゃないですか。その相手に対してマスト君の強さを見せることができていました。マスト君って、本当に組み技が強いんですよ。寝技も強いです。でも、寝技の強さだけで見たら勝てる相手ではなかったと思います。

そこはポイントを考慮しながら自分の強さを、しっかりと出していましたよね。八隅(孝平ロータス世田谷代表)さんとマスト君で、相当ルールを研究していたと思いますし、あの試合はすごく面白かったです」

――なるほど。ここまでプログレスルールの面白さについて語っていただきましたが、次は山田選手ご自身について訊かせてください。まず対戦相手の濱岸選手の印象はいかがですか。過去にはZSTで対戦したこともありましたが……。

「その時はその時ですよね。今はとにかく気持ちがある、頑張る選手だと思います」

――では、今回の試合に対するモチベーションを聞かせてください。

「練習していても明確な目標がないと、引き締まらないところがあるじゃないですか。そういう意味で試合があると、その試合に向けて色々と考えたりもしますし。練習していて、今回の試合に対して大きなアジャストみたいなものは、できていないです。でも今やっていることが、プログレスの試合と重なるところもあって。

長谷川(賢)さんは礒野(元)さんに、ルールについてもアドバイスを求めていて、礒野さんの意見が反映されているところもあると思います。そして僕は礒野さんに習っている。プログレスのコンセプトは、礒野さんのMMA観と重なっている部分があるんですよね。だからプログレスの試合で、礒野さんから習っているものを出したいです」

――その部分が重なっているからでしょうか。ケージレスリングやテイクダウンが強くて、さらに下からサブミッションを極められる一発の強さがある。先ほど山田選手が仰ったプログレスルールの魅力が、そのままご自身の中にあるのではないかと……。

「アハハハ、それは嬉しいですね。自分は作戦を決めて試合をしてしまうと、トップゲームになるのかガードゲームになるのか、どちらかに偏ってしまう部分があって。そこはしっかり考えて試合をしようと思っています。

ただ、何よりもケージレスリングをやりたいという気持ちは強かったです。普段は壁を使って練習していますけど、グラップリングの試合はマットで行われる。そこに違和感を覚えることもあって」

――違和感、ですか。

「もちろんマットがダメということではないんです。ただ、壁のある試合をやりたいなと思っていました。GENでは壁を使った練習の比重が大きいので。寝技の練習も、壁に押し込まれた状態から始めたりすることもあります」

――まさにケージ用の練習ですね。

「僕は、下がってマットから出たあと、何もなくマットの中で再開されることが理解できないんですよ。レスリングって押し出されたら相手にポイントがつくじゃないですか。それと同じように、下がっているほうがマイナスじゃん、って。下がるなよ、組み技なんだから組め、という気持ちはあります。

もちろん、下がってマットから出ても何もない、というのがルールなら仕方ないです。試合はルールに則って行われるものですから。それがケージになると、僕の中で曖昧なものが減るという部分で、良いと思っています」

――山田選手にとってケージグラップリング戦は、2019年10月の小谷直之戦(ヒザ十字で一本勝ち)以来ですよね。ケージでMMAを戦うのと、ケージでグラップリングの試合を行うのは、やるべきことや感覚などは大きく変わってきますか。

「先ほど壁レスの話をしましたけど、ケージで練習する時は指が痛いんです。プログレスのフォークスタイル・グラップリングでは、MMAグローブを着けるじゃないですか。そこは大事だと思います。

いつも行っているグラップリングを、ただケージの中でやるだけ、っていうことではないんです。指が痛いので(苦笑)。ケージではグローブがないと、四つでは組めない。だからグローブがあるなかでのケージグラップリングというのは面白いです」

――確かにフォークスタイル・グラップリングでMMAグローブを着けることになった理由の一つとして、指が痛いという点はあったそうですね。

「メチャクチャ痛いですよ。たとえば組んで、相手の背中でクラッチしますよね。その部分がケージに密着した状態で、ボディロックからシングルレッグやダブルレッグへ切り替えたりする時に、グリップを上下させると指がケージに当たって痛いです。相手の背中とケージに自分の指が挟まれているから、文字通り板挟みで(笑)。

そういうことは、礒野さんや長谷川さんと話をした記憶がありますね。MMAであればオープンフィンガーグローブを着けているという前提がありますけど、素手だとできないです。そう考えると、ケージの試合ってグローブありきのものだと思います」

――プログレス、そしてケージグラップリングについて貴重なご意見を聞かせていただきました。それだけの認識がある山田選手だからこそ、次の試合を楽しみにしたいです。

「僕は生きているぞ、っていうところを見せます。久々のグラップリングマッチなので、頑張ります!」

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MMA MMAPLANET NEXUS28 o キャプテン☆アフリカ 世羅智茂 山田崇太郎 海外 濱岸正幸 西川大和

【NEXUS28】プログレス・ルールで濱岸正幸戦、山田崇太郎―01―「見どころが分かりやすい」

【写真】3月の西川大和戦の(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS28で、プログレスのフォークスタイル・グラップリングマッチに山田崇太郎が出場し、濱岸正幸と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

グラップリング大会で数々の実績を持つ山田が遂にプログレスへ――その山田は、実は練習環境の縁からプログレス設立前、ルールがつくられる過程から知っていたという。プログレスをゼロから知る男が自身の試合の前に、プログレスの印象とルールの見どころを語ってくれた。


――山田選手がグラップリングマッチに出場するのは、昨年7月のクインテッド後楽園ホール大会(団体戦で出花崇太郎――キャプテン☆アフリカと時間切れ引き分け)以来となるのですか。

「そうですね。ただ、今回の話を頂いたのが10日~2週間前ぐらいで、それほどグラップリングの試合をやることを想定はしていなかったです」

――前回のMMAPLANETのインタビューでもMMAを軸にしていきたい、というお話がありました。今もファイターとしての活動の主軸はMMAにあるのでしょうか。

「はい。でもMMAとグラップリング、どちらが上でどちらが下かということはないです。要は練習環境として中心がGENスポーツパレスであり、そこでは礒野元さんにMMAの指導を受けているので、必然的にMMAが主体になりますよね。

世羅智茂君にGENへ来てもらってグラップリングの練習もしていますけど、それも頻度は週1ぐらいです」

――では、グラップリングの試合を目的としたグラップリングの練習には、それほど重点を置いていないということですね。

「グラップリングも好きなので、練習はしたいんですけどね。練習環境のせいではないです。環境は自分でつくるものなので。ただ、最近はその環境がなかったことは確かです。
以前は青木(真也)君たちとも練習していて、最近また青木君から『一緒に練習しようよ』と連絡が来たんですよ。今、青木君と僕で練習するのにちょうど良い場所を探しています」

――山田選手は現在、ご自身のトレーニングジム(PANDA GYM、東京都中央区人形町)を運営されています。昨年8月にジムをオープンしてから、いろいろと環境も変わったのでしょうか。

「いや、そうでもないですよ。ジムも雇われではなく、自分に裁量がありますし。僕たちのプロ練って昼に行われるじゃないですか。ジムでいえば日中はお客さんが来ない時間で、夜に戻ってからジムの指導もできますし、午前中も対応できますから。それを自分の裁量でできるので、良い環境だと思います」

――なるほど。では今回のオファーを受けるにあたり、以前からプログレスのルールや試合などはご覧になっていましたか。

「プログレスって長谷川(賢)さんがやっているじゃないですか。実はルールをつくっていく過程で、長谷川さんから相談されていたりしたんです。長谷川さんはGENの練習仲間ですから」

――おぉっ! プログレス設立をゼロからご存じなのですね。

「日本人選手がMMAで勝つための環境づくり、というコンセプトからスタートしましたよね。日本人選手が海外で勝つためには、どうすればいいか。どうやって育成していけばいいのか、というコンセプトは把握していました。でも自分自身が出ることは、念頭に置いてはいなかったです。だから今回も、オファーを受けてから改めてルールを勉強しました(笑)」

――では、その山田選手に改めてプログレスルールの印象をお聞きしたいです。

「要はMMAで殴られないためにテイクダウンやトップゲームが必要で、トップコントロールやグラウンドコントロールをしたほうがいい。ガードになったら殴られるからマイナスポイントで。上下が入れ替わったら、柔術でいうスイープでなくてもポイントが与えられる。とにかくMMAを想定したグラップリングですよね。このグラップリングで勝つことが、MMAで勝つことにつながるという。

柔術とグラップリングは今、競技性が専門化してきて、MMAとは離れた部分もありますよね。フットロックの攻防もそうですし、試合の中で立ち上がりにくいとか。そこでMMAに寄せたグラップリングのルールだと解釈しています。

そのルールの中で柔術家とMMAファイターも競い合えるという認識でつくっていると思います。やっぱりMMAより柔術のほうが、競技人口は多いですからね。MMAファイターの組み技の技術力を上げるために、柔術家の人たちに勉強させてもらう。そういうイメージを、自分で勝手に持っています(笑)」

――なるほど。そこまでのイメージを持っている山田選手に対して、以前から出場オファーはなかったのでしょうか。

「もしかしたら、あったのかもしれないですけど……。もともと僕は引っ込み思案なので、これまで自分から何かに出たいと言ったことは、そんなにないんですよね。グラップリングだとクインテッドぐらいで。それほど積極性がないんです(笑)。練習していて、お話をもらったら出るという感じです。

ただ、プログレスのルールは面白いですよ。同じグラップリングという枠の中であっても、強い選手というのは変わってくるんじゃないですか。まず青木君は強いよねって思います。青木君とも、このルールについて話をしたんです。結局はトップゲームになってきますよね。だからガードゲームが強い選手を相手に、たとえ寝技の力に差があったとしても、テイクダウンやトップコントロールで勝つことができます」

――確かに、そうですね。

「たとえば今はグラップリングで、ガードゲームに引き込まれてからパスできなかったとします。対して相手からアタックされていると、ポイントは入っていないけど負けることがありますよね。プログレスの場合は、その攻防に対して明確なポイントがある。トップコントロールにポイントが与えられるので、それこそレスラーが柔術家に勝てます。

一方で柔術家がトップを取られても下からサブミッションを取ったり、スイープしてトップから勝つこともできる。そういった見どころが分かりやすいですよね。この見どころが明確になってくると、もっと面白くなると思います」

<この項、続く>

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DEEP HEAT50 IMMAF MMA MMAPLANET NEXUS28 o Progress RIZIN パンクラス ファビオ・ハラダ レアンドロ草野 修斗 山田崇太郎 森戸新士 椿飛鳥 横山武司 河村泰博 濱岸正幸 竹浦正起 西川大和 関原翔 須藤拓真

【NEXUS28】ネクサスでもプログレス組み技マッチ=竹浦正起✖関原翔、濱岸正幸✖山田崇太郎──実現!!

【写真】柔術家がMMAファイターに攻められる展開が、活動初年度のプログレスではほぼほぼ見られていない。果たして、この一戦は?!(C)MMAPLANET

25日(月)、Progressが8月7日(日)に東京都新宿区GNEスポーツパレスで開催されるNexus28内で2試合のプログレス(フォークスタイルグラップリング)マッチを提供することを発表した。

同大会ではNEXUSバンタム級選手権試合=チャンピオン河村泰博✖チャレンジャー須藤拓真を始め、ライト級でコクエイマックスに敗れたジェイソン・ウィルキンスの再起戦=マーシーグローブTV戦、横山武司✖ファビオ・ハラダのフェザー級戦とタイトル戦線に影響を及ぼす注目のカードが組まれている。

そんな同大会にポイント制ケージグラップリングのプログレス・ルールで濱岸正幸✖山田崇太郎、竹浦正起✖関原翔の2試合が実施される。


共に当日計量で濱岸✖山田は86キロ契約、竹浦✖関原は68キロ契約で行われる。

濱岸は5月のHEAT50でレアンドロ草野と対戦し、柔術ベースのスクランブル&ポジションの草野に9-6で敗れたもの上下の入れ替わりでポイントが加算される同ルールの見所が詰まった戦いをやってのけた。

(C)MATSUNAO KOKUBO

対して山田は日本を代表するグラップラー。3月にプロ修斗で西川大和に腕十字で敗れたが、打撃のないなかでの組み技力はMMAにおける組技とは別モノだ。

そのMMAでは2015年10月にZSTで両者は肌を合わせており、濱岸がスプリット判定勝ちを収めている。レスラーがケージに押し込んでテイクダウン、そこからスクランブルという流れでないグラップリング、スイープやリバーサルを交えたサブミッション重視の試合になることが予想される両者の再戦、どのような組み技の攻防が見られるか楽しみだ。

竹浦✖関原は、まず関原の参戦に驚かされた。格闘代理戦争からIMMAF世界大会を経て、パンクラスでMMAデビューを果たした竹原は、ネクサスには2020年12月大会に1度参戦経験がある。

その試合後からDEEPを主戦場とし、昨年11月にはRIZIN出場も果たした関原は、NEXUS以降の戦績は7勝1敗──DEEPフライ級GPに現時点で名前がないのが不思議な国内フライ級の有望株だ。

とはいえ、このルールにおけるMMAファイターは攻撃力の前に防御力という部分で柔術家との力の差を過去7カ月で見せつけられてきた。実際、竹浦も5月のHEATで椿飛鳥と対戦した際には、シングルレッグに対して前転してビクトル投げの要領から50/50&内ヒールで一本勝ちしている。

上を取ることが有利なポイント制グラップリングであっても、引き込んで極める強さを森戸新士と竹浦は既にプログレス・ルールで示してきた。MMAファイター同士でない、異種格闘技プログレスの場合、関原がまずすべきことは引き込みに付き合わないこと。

ただし、そこは竹浦もジャンピンガードなどで工夫を凝らしてくるだろう。それ故にもう一段上を目指すと、これは濱岸にも当てはまるが、ガードワークに来られても頑強に抑えることができるかどうか。

パンチがなくても、足を絡まれようが竹浦と山田を胸をつけて抑える──いわゆる塩漬けにできれば、その組み技防御力こそMMAに役立つ。殴って逃げられる展開で、殴らなくて逃げられる術がある方がMMAファイターとして強い。

そう戦えるMMAファイターが出てくることで、柔術家も強化できる。何よりもMMAファイターだけでなく、柔術家やグラップラーも真剣勝負の場で自分を試すことができる──それこそが現時点でのプログレスの醍醐味だ。

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DEEP K-1 MMA o ONE Progress   アンディ・コング キック コンバット柔術 ルンピニー レアンドロ草野 修斗 岡野裕城 桜井隆多 江木伸成 濱岸正幸 竹浦正起 笹晋久 草MAX 鈴木万李弥

『HEAT 50』試合結果/皇治は判定負け


第12試合 メインイベント キック(肘無し・つかんでからの攻撃は禁止) 61kg契約 3分3R(延長1R)
×皇治(TEAM ONE/元HEATキック・ライト級王者、ISKA K-1ルール世界ライト級王者)
○ダウサコン・BANG BANG GYM(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級3位&元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
4R 判定0-3 (杉村9-10/和田9-10/大成9-10)
3R 判定1-1 (杉村30-29/和田29-30/大成29-29)

第11試合 MMA 65kg契約 5分3R
△春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元フライ級王者)
△笹 晋久[くにひさ](パラエストラ柏/修斗バンタム級新人王2017)
判定0-1 (28-29/29-29/29-29)

第10試合 キック ミドル級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R
○アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキック・ミドル級王者)
×ラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界ウェルター級王者)
1R 2’54” KO

第9試合 HEAT MMA ライト級タイトルマッチ 5分5R
×草MAX(TEAM CLIMB/王者)※初防衛戦
○岡野裕城(マッハ道場/挑戦者)
2R 4’45” 裸絞め
※岡野が王者に

第8試合 キック 62kg契約 3分3R
○安川侑己(志村道場/HEATキック・ライト級王者)
×モンダム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
3R KO

第7試合 MMA ミドル級 5分3R
―桜井隆多(R-BLOOD/元DEEPミドル級王者、元GRANDウェルター級王者)
―アンディ・コング(99 RANGER GYM)
中止 (コングの計量オーバー)

第6試合 キック 女子53kg契約 3分3R
○鈴木万李弥(志村道場)
×小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 (30-29/30-28/30-27)

第5試合 キック 57.5kg契約 3分3R
○内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/元DEEP☆KICK -55kg級王者)
×ノラシン・スペチアーレジム(タイ/OISHI GYM/元ラジャダムナン&ルンピニー認定ライトフライ級王者、元ルンピニー認定フライ級王者)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)

第4試合 MMA フェザー級 5分3R
○倉本拓也(志村道場)
×秋山怜冬(clash)
1R 1’32” 三角絞め

第3試合 MMA フライ級 5分2R
△ユン・テスン(韓国/志村道場)
△廣瀬裕斗(Hida Training Lab team 阿修羅)
判定1-0 (20-18/19-19/19-19)

第2試合 キック 63kg契約 3分3R
○伊藤勇大(OISHI GYM)
×SOUL(IMPACT)
判定3-0 (30-27/30-2730-28)

第1試合 MMA バンタム級 5分3R
○小川隼也(ボンサイ柔術)
×徳弘拓馬(スタートジャパン)
1R 4’34” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト第3試合 PROGRESSフォークスタイル・グラップリング 85kg契約 5分2R
×濱岸正幸(カルペディエム三田)
○レアンドロ草野(草野柔術)
6-9

オープニングファイト第2試合 PROGRESSフォークスタイル・グラップリング 70.3kg契約 5分2R
○竹浦正起(カルペディエム三田)
×椿 飛鳥(トライデントジム)
1R 3’03” ヒールフック

オープニングファイト第1試合 PROGRESSコンバット柔術 66kg契約 5分2R
×生田 誠(トラスト柔術アカデミー)
○江木伸成(藤田柔術)
判定

 5月7日に名古屋国際会議場イベントホールで開催された『HEAT 50』の試合結果。皇治はダウサコンに延長Rで判定負け。春日井“寒天”たけしは引退試合で笹晋久と対戦しドロー。ライト級タイトルマッチは岡野裕城が草MAXに勝利し新チャンピオンになっています。続きを読む・・・
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HEAT50 MMA MMAPLANET o レアンドロ草野 濱岸正幸

【HEAT50】バックグラブと引き込み、ポイントを計算しながらレアンドロ草野が濱岸を1P差で振り切る

【写真】バックグラブによるポイント連取と後半の引き込み――このゲームメイクはプログレスの醍醐味だ(C)MMAPLANET

<フォークスタイルグラップリング85キロ契約/5分2R>
レアンドロ草野(ブラジル)
Def.9-6
濱岸正幸(日本)

ともにサウスポーで、低い体勢で構える。飛びついた草野は、足を触りに生きた濱岸をガブってから離れる。ケージ中央で組んだ両者、支えつり込み足で相手のバランスを崩す濱岸のテイクダウンを草野が防いだ。離れた草野は、濱岸の左足にシングルレッグを仕掛けてテイクダウンに成功し、2Pを得た。さらにバックからバックマウントを奪った草野にバックグラブの2P。草野は左腕を濱岸の首に回しながら、凌ぐ濱岸に対して巻く腕を入れ替えながらRNCを狙う。しつこく首に手を回す草野、濱岸が外側に逃げると草野がトップに戻り、パスから再びバックへ回ってバックグラブ2Pをゲットする。草野が腕十字を狙った瞬間に濱岸がトップを奪い、リバーサル2Pを得て、試合は草野の6-2に。草野が下から仕掛けて初回を終えた。

最終回、支え釣り込み足を狙った濱岸。これを凌いだ草野が引き込み、濱岸に2Pが与えられた。パスを狙う濱岸に対し、草野は足を利かせながら亀になるも、上になった濱岸がバックを狙う。バックを奪いきれなかった濱岸が立ち上がると、草野も立ち上がって草野に1P。草野のダブルレッグをガブった濱岸だが、互いに立ち上がる。組んで草野をケージに押し込む濱岸。濱岸の足技を草野がディフェンスし続ける。残り1分30秒で草野が引き込み、濱岸に2P。これで草野の7-6と1P差となったところで、草野が下から仕掛け続けるが、これを防いだ濱岸が立ち上がり、パスを狙うも草野が濱岸の左足を取る。濱岸も草野の右足をストレートフットロックに捉えるも、草野がリバーサルに成功して2Pを追加し勝利した。


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【HEAT50】アンディ・コング、再計量でも落とせず。桜井隆多の試合は消滅……

【写真】自ら売り込んだ話が事実なら、どういうつもりだったのだろうか。86キロ、87キロ、88キロという契約体重での交渉もありえただけに、桜井が気の毒すぎる(C)MMAPLANET

明日7日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50。

イゴール・タナベの負傷欠場に伴い、代役として桜井隆多と戦うことになっていたアンディ・コングだが、本計量に続き再計量でもパスせず――主催者と桜井との協議の末、この試合は実施されないことが決まった。

一説によるとアンディ・コングはイゴールの欠場に伴い体重が落ちるということで、自ら出場を打診したという話も伝わっている。仮にこの話が真実であれば、理解不能な90キロという6キロ・オーバーでも名古屋入りだ。

■視聴方法(予定)
5月7日
午後1時30分~ TIGET LIVE

■HEAT50計量結果

<キック61キロ契約/3分3R>
皇治:60.9キロ
ダウサコンBANG BANG GYM:60.7キロ

<65キロ契約/5分3R>
春日井”寒天”たけし:65.0キロ
笹晋久:65.2キロ

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:70.1キロ
[挑戦者] ラーシーシン・ウィラサクレック:70.2キロ

<HEATライト級選手権試合/5分5R>
[王者] 草MAX:70.2キロ
[挑戦者] 岡野裕城:70.1キロ

<キック62キロ契約/3分3R>
安川侑己:62.0キロ
モンダム・ウィラサクレック:62.0キロ

<ミドル級/5分3R>
桜井隆多:83.8キロ
アンディ・コング:90.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥:53.3キロ
小澤聡子:53.1キロ

<キック57.5キロ契約/3分3R>
内藤凌太:57.5キロ
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.8キロ
秋山怜冬:65.5キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.7キロ
廣瀬裕斗:56.8キロ

<キック63キロ/3分3R>
伊藤勇大:62.7キロ
SOUL:62.8キロ

<バンタム級/5分3R>
小川隼也:61.4キロ
徳弘拓馬:61.1キロ

<フォークスタイルグラップリング85キロ契約/5分2R>
濱岸正幸:84.4キロ
レアンドロ草野:84.5キロ

<フォークスタイルグラップリング・ライト級/5分2R>
竹浦正起:69.3キロ
椿飛鳥:70.0キロ

<コンバット柔術66キロ契約/5分2R>
生田誠:65.3キロ
江木伸成:61.1キロ

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