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【RIZIN LANDMARK10】改めて前フェザー級王者ケラモフと対戦。摩嶋一整「真っ向から組みに行きますよ」

【写真】取材は10月24日、毛利昭彦選手インタビューの後に。毛利道場マネージャーさんが柱のポスターをちゃんと貼り替えてくれています(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10で、摩嶋一整がヴガール・ケラモフと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

両者は当初、今年2月の佐賀大会で対戦予定であった。しかしケラモフがトラブルによりアゼルバイジャンから出国を認められず、試合は中止に。一方、摩嶋は代役の今成正和に敗れてしまう。そこから7月に新居すぐるを下して復活した摩嶋に、改めて今成戦、新居戦、そしてケラモフ戦に至るまでの成長について語ってもらった。


しっかりパスすることから順を追っていくほうが合っている

――ケラモフ戦を控えている摩嶋選手の人気が高まっているのは感じていますか。

「えっ、そうなんですか。いつも同じ人としか会わないので、よく分からないですけど……」

――RIZIN公式YouTubeチャンネルで自身の動画がアップされたり、Xで試合に関する投稿があると、応援コメントがすごく多いです。

「まずXをやっていないのと、動画も1~2回見て……あとは息子が出ているシーンだけ何回も見ているぐらいです」

――それは完全に父親の姿ですね。少しXのリプをお見せします。

「おっ、おぉ~。まぁ、少しは期待を感じていましたけどね(笑)」

――アハハハ。特にケラモフ戦への期待が高いのかと思います。当初は2月の佐賀大会に組まれていましたが、ケラモフ側の要因で中止となっていました。あの頃と今では、摩嶋選手の中で変化した部分はありますか。

「あの時から試合も2試合して、負けたり勝ったりして……得るものもあったし、新しい技術も身につけたりしていて。今のほうが戦いたい気持ちは強くなっていますね」

――2月の時点では、どのような気持ちだったのでしょうか。

「前チャンピオンと対戦できると聞いて、『俺で良いのか!?』という気持ちはありました。そんな選手と戦えるということで、気持ちは上がっていましたけど」

――2月はケラモフが出場できず、代わりに今成正和選手と対戦して敗れました。選手にとってタイトルマッチも近いポジションにいながら、代役に負けるというのは……。

「あぁ~、僕はそんなに自分の立ち位置を気にしていないというか。自分が格闘技で成長したいという気持ちだけで。あの試合で負けることで得たものもあるし――パスガードとかも新たに成長した部分があります。それはそれで良かったのかな、って思いますね」

――パスガードの成長とは? それまでもパスは狙っていましたよね。

「はい。でもあの頃は何というか、パウンドやヒジに凝っていて、そんなにパスガードを狙っていなかったんです。でも自分のスタイルとしては、しっかりパスすることから順を追っていくほうが合っていると思いました。それも色々と試してきた結果で、今も試している途中です。RIZINに出るレベルの選手とは、RIZINでしか肌を合わせることができないので」

――パウンドやヒジに凝っていたというのは、打撃を出したほうが有利になるという採点基準の変化は影響していますか。

「判定の基準については、そんなには考えていないです。やっぱり一本で勝ちたいので。そのためにも――やっぱりパウンドやヒジを出すと、ポジションが疎かになりますからね。完全に打っても大丈夫な時は打つ。まだ相手に力が残っている時は、そこまで狙わない。ダメージとか見た目の部分にはこだわらず、自分の戦い方にこだわっていきたいです」

――あの頃、パウンドやヒジに凝っていた理由は何だったのでしょうか。

「……ちょっとカッコいいから(笑)」

――えぇっ!?

「ガードの中に入れられるのは分かっていたので、パウンドやヒジでKOしたいと思ったんですよ。そうしたら腕を取られてしまったんですけど。やっぱり負けたのは悔しかったです。佐賀県の大会で山口県からも近いから、応援に来てくれている人も多かったので」

――続く7月の新居すぐる戦は、とても丁寧に戦っている印象はありました。

「それが本当の自分だと思うんですよ。一つひとつ丁寧に――テイクダウンして、パスして、マウントを取っていく。そうやって順を追っていくのが自分は好きです。パッと極めたり、一撃のパンチで倒すよりは、自分の中でも『勝った』という気持ちが強くなりますね」

――以前のインタビューで「新しいファイトスタイルをつくり上げる」、特に最後まで攻められる自分をつくりたいと言っていました。その自分は出来上がっていますか。

「そうですね。今のところ試合中に疲れることはないです。技術面とかペース配分、コントロール、あとは場慣れもありますよ。金原戦の時はバチバチに緊張していたので、最後のほうはバテてしまいました」

――それが今や、超RIZINの第1試合でも緊張せず。

「もう開き直りですよ。アハハハ」

僕は自分のスタイルで、しっかりと必ず一本勝ちします

――新居戦後のインタビューでは、記者から名前の挙がった中央アジア勢について「名前と顔が一致しない」とのことでした。ただ、その中央アジア勢の参戦でRIZINフェザー級も大きく様変わりしています。

「海外勢が強いですよね。RIZINにランキングがあれば、フェザー級は上位を海外勢が占めているような感じで。今だとケラモフを倒しても、まだまだ上がいるなって思います」

――そんななか、超RIZINで斎藤裕選手が久保優太選手に負けたことは驚きではなかったですか。

「驚きはありました。(斎藤が)ああいう負け方をするとは想像していなかったです」

――フェザー級では久保選手の成長が著しいです。その久保選手の存在を意識することはないでしょうか。

「……あんまり意識したことはないですね」

――では今、ケラモフ以外に何かを意識していますか。

「今年は3試合したので、少し休みたいです(苦笑)」

――ここでケラモフを下せば、中央アジア勢との連戦になるかもしれません。「摩嶋なら勝てる!」と期待が高まって。

「アハハハ。そういう選手については『どれだけ強いんだろう?』とは気になっていますよ。だから試合はしてみたいです」

――今答える時の表情を視ると、とても楽しみにしているように感じられます。対戦したい気持ちの強さが伝わってくるといいますか。

「趣味だから――なんて言ったら怒られるかもしれないけど、自分はMMAを楽しんでやっているので。RIZINに強い選手が集まっていて、そういう相手と対戦できるのは、ありがたいです。強い相手と対戦してこそ、自分の通じているところと通じていないところが分かりますからね。成長するためには欠かせないことです」

――なるほど。摩嶋選手自身は成長を感じている一方で、ケラモフは1年振りの試合となります。このブランクの間に、ケラモフは……。

「上がっているのか、落ちているのかでいえば、自分が勝てると思っているから試合を受けたんじゃないですかね。向こうは練習環境も凄そうですし、相手もプロだから整えてくるとは思いますよ」

――そのケラモフに対して、どのような印象を抱いていますか。

「一番はフィジカルですよね。そこからテイクダウンしてパウンド、という部分が一番強いのかなって思います」

――フィニッシュの形は違えど、組んでから試合を展開させる部分では、摩嶋選手と強みが同じです。

「そうですね。ケラモフも組んでくると思います。だからって自分が違うことをやるわけじゃなく、真っ向から組みに行きますよ」

――今回の試合がケージで行われることは、試合展開に影響すると思いますか。

「壁があったほうがやりやすいのは、お互い同じでしょうね。自分も普段から壁で練習していますし。自分が有利になるかどうかは分からないけど、僕はケージで戦うほうが良いです」

――ケラモフの打撃については?

「一発一発、振り回してくるので危ないとは思います。でも最終的には組んでくるでしょうからね。僕は自分のスタイルで、しっかりと必ず一本勝ちします!」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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DEEP122 J-CAGE Report ブログ 毛利昭彦 近藤有己

【DEEP122】初回に左を効かせた近藤。終了間際のグラウンドを凌ぎ、マスト判定で毛利を下す

【写真】右の打ち合いのなかで、勝負を分けたのは近藤の左ストレートだった(C)MMAPLANET

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
Def.3-0:19-19(マスト近藤).19-19(マスト近藤).19-19(マスト近藤)
毛利昭彦(日本)

開始早々、近藤がオーソドックスで距離を詰めて右フックを打ち込む。サウスポーにスイッチした近藤は右フックから、毛利にケージを背負わせた。毛利もパンチを打ち返すも、近藤の左を受けて腰を落とす。立ち上がった毛利をケージに押し込み、両腕を差し上げる近藤。毛利は近藤の右腕を下げると、レフェリーがブレイクをかけた。再開後、近藤は右から左ハイへ。毛利をケージに詰めて連打を浴びせる。毛利も打ち返すが、近藤の右が当たる。毛利が頭を下げると、近藤が毛利をケージに押し込んで左腕を差し上げた。頭をおっつけて右を上下に打ち分ける近藤、しかしレフェリーがブレイクをかける。

再開後も近藤がプレスを掛けるが、毛利は左に回る。毛利の右に対し、近藤が左ミドルを合わせた。毛利がケージを背負うと近藤がパンチを浴びせる。打ち返して脱する毛利。右ストレートを当てて右に回った。近藤、毛利ともに右を突き刺す。さらに右の相打ちから近藤が左ストレートを伸ばした。毛利は右前蹴りで距離をつくる。近藤も左ストレートで飛び込んだ。

最終回、近藤が左インロー、左ミドルと蹴りと散らして毛利にプレスをかける。毛利の右に左ストレートを合わせた。毛利が組んで近藤をケージに押し込む。右腕を差し上げるが、左手首は近藤に押さえられている。近藤が右に回って離れた。体を振る近藤に対し、毛利は右前蹴りを突き刺す。しかし近藤が蹴り足を払って、毛利をケージに押し込んでいく。毛利は離れて右アッパーを突き上げた。距離を取る毛利。近藤が右フックを当てる。毛利の右前蹴りの打ち終わりに左ストレートを打ち込む近藤。毛利の右も近藤の顔面をとらえる。

近藤はケージを背負う毛利の右をブロックしながら、右フックを叩き込んだ。左インローを受けて動きが止まる毛利は口と鼻から出血が見られる。互いに右を打ち込むなか、ケージ中央で毛利の右ストレートがクリーンヒットした。右の相打ちを続ける両者だが、近藤が左ミドルを放つと、毛利が蹴り足を払ってケージ際でグラウンドへ。すぐさまバックに回ってRNCを狙うが、ここは近藤が試合終了まで凌いだ。

ジャッジは3者とも19-19、1Rは近藤で2Rは毛利ということか。マスト判定は1Rにダウン気味に腰を落とさせた近藤を勝者とした。


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【DEEP122】計量よもやま話。佐伯代表とマッチメイク談義「今回はうちの流れと違うところで創った大会」

【写真】佐伯代表が「もう一つパンチが足りないと思って」組んだ長谷川×酒井。(ビジュアル込みの)階級的にも今大会に厚みをもたらす一戦となった

明日4日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Takumi Nakamura


神龍誠×KENTAをメインイベントに本戦8試合が行われるDEEP122は、出場全選手が最初の計量でリミットをクリア。メガトン級契約ながら、100kgまでの減量を目標に掲げていた長谷川賢はTシャル&デニム着用で112.60キロという結果となり「110キロからなかなか落ちなかったんですよ…」とつぶやいていた。

5月、7月、9月と3大会連続で後楽園を前売り完売にしているDEEP。12月のニューピアホール大会=DEEP123も青井人×芦田崇宏、ソン・ジンス×CORO、西川大和×宇佐美正パトリック、本田良介×関原翔などニューピア大会とは思えない豪華カードが発表されている。

好調さが伝わってくるDEEPだが、今大会のラインナップは普段のDEEPとは若干趣が違うという。計量後に佐伯繁代表とかわしたちょっとディープなマッチメイク談義をお届けしよう。

「僕らの仕事って目前の大会だけじゃなく、その先の大会も見て仕事するじゃないですか。だから『今度の大会、カードがいいですね!』と言ってもらえるのは大会一カ月前で、どんどん話題が進んじゃうんですよね。

明日大会があるのに、感覚的には『12月の西川×宇佐美、いいね』になっちゃう。だから改めてそれを目の前の大会に戻す必要がありますよね。ここで気が緩んじゃうのは絶対に良くないし、ちゃんと明日をいい大会にしようと思いました。それもおかげさまでチケットがよく売れてるからなんですけど。

それでいくと11月大会は、久々にマッチメイクに苦労したというか。毎年12月の大会はマッチメイクが難しいんですよ。みんな大晦日を狙っているから。でも今年はたまたま12月で声をかけていた選手がみんな12月でハマって、逆に『11月にどうしよう?』となったんです。それで久々にこちらから色んな選手に『11月はどう?』って声をかけて試合を組みました。

うち(DEEP)にはうちの流れがあって、その流れで試合が決まっていくから、そろそろあの選手とあの選手がやらせようっていうのが自然に見えてくるんです。でも今回の神龍(誠)やケイト(・ロータス)は大晦日のRIZINを見据えての参戦だし、延期になった後藤丈治くんとマンド・グティエレスは初参戦同士の試合じゃないですか。

今回はDEEPの流れや物語とは違うところで、こちらで創ったマッチメイク・大会になってますよね。その中でも(平本)丈くんが出てくれたり、もう一つパンチが足りないと思ったからハセケン(長谷川賢)を口説いたりして、結果的にいい大会になったと言われるのはありがたいです」

ちなみに佐伯代表のもとには試合をしたいという選手のリクエストが殺到。また佐伯代表の「フューチャーキング(トーナメント)から出てきた若い選手を使う」「地方で結果を出した選手を東京に呼ぶ」姿勢は変わらずで、選手そのものの数も増えているという。

「選手が増えてくれるのはありがたいんだけど……みんな『1月・2月に大会やらないんですか?』と言ってきて、そこくらいは休ませてよ!」と嬉しい悲鳴もあげていた。

なおMMAPLANET恒例の握手率は本戦8試合中2試合=25%となっている。

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠:57.15キロ
KENTA:57.15キロ

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢:112.60キロ
酒井リョウ:108.30キロ

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス:49.75キロ
月井準南:49.80キロ

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI:92.10キロ
SAINT:92.20キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.20キロ
平本丈:57.05キロ

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己:72.50キロ
毛利昭彦:71.10キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
水野新太:67.95キロ

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー:68.00キロ
立成洋太:67.85キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
赤田プレイボウイ功輝:66.00キロ
鳥次亜流:66.10キロ

<アマS・フェザー級/3分2R>
鈴木大晟:65.70キロ
有馬雄生:66.30キロ

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【DEEP122】前DEEPメガトン級暫定王者、酒井リョウ「長谷川選手と戦うのは運命だったんですよ」

【写真】長谷川賢とは1987年生まれの同い年、酒井リョウ(C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、酒井リョウが長谷川賢と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

酒井にとっては今年3月、ロッキー・マルティネスとのDEEPメガトン級王座統一戦で敗れて以来の試合となる。その後、酒井はDEEPのライブ中継で解説を務めるなか、自身の今後について訊かれても、ぼやかすような回答を繰り返してきた。このまま引退するのか――そう思われた酒井が、ここで長谷川と対戦することを決めた理由とは。


――ここで長谷川選手と対戦するというお話は、どれぐらい前から進んでいたのですか。

「決まったのはカード発表の直前ですよ。長谷川さんは前から聞いていたのかどうか分からないけど、僕は個人的に、試合するんだろうなとは思っていましたけどね。フェスティバルでの復帰戦を観た時に」

――昼のカラオケ大会で熱唱した後に。

「アハハハ。そう、そうです。でね、もともと長谷川さんは僕に『復帰するけどミドル級に落とすから、対戦することはないね』と言っていたんですよ。だけど復帰戦を観たら、あまりにデカすぎて――その身体を見て、『試合するんだろうな』というよりも『佐伯(繁DEEP代表)さんが試合させたいだろうな』という個人的な予想はありました。DEEPサイドから『試合の話がある』と連絡が来た時も、『たぶん長谷川戦じゃないかな』と思って」

――一方、酒井選手はマルティネス戦後にで敗れたあとテレビ解説で今後について訊かれても返事をぼやかしたりと、『これは現役を引退するのか』という印象もありました。

「マルティネス戦で『やり尽くしたな』と思ったのは事実です。試合後、ケージにグローブを置いて去ったんですよ。『もうDEEPメガトンで戦う相手がいない』と思っていて。もう対戦相手も2~3周しているから、RIZINヘビー級で試合をしたいとも考えていました。

だけどロッキーに負けて『RIZINのチャンスはなくなっただろう』と。そしてダイレクトリマッチもないだろうし、じゃあロッキーにもう一度挑むには何試合勝たないといけないのか。そうなると、また同じ相手と戦い続けるのか――とか」

――しかし、酒井選手の中には『まだ戦い続けたい』という気持ちが残っていたということですね。

「正直、年齢的に体力は落ちているわけじゃないですか。練習でも以前のような無理はできなくなっていますし。だけどMMAはやることが多いから、新しいことを身につけて成長できる部分もある。その狭間で悩んでいた状態ではありました」

――同じレスリングベースでも、最初はガンガン押していた選手がキャリアや年齢を重ねて、捌くスタイルに変わる場合もあります。

「そう。ファイトスタイルが変わる選手もいますよね」

――酒井選手の場合はいかがですか。

「ロッキー戦で、試合では初めてテイクダウンしましたよね。長谷川さんもビックリしたらしいですけど(笑)」

――アハハハ。

「その前からアライアンスへ練習に行って高阪剛さんから、いろいろと教えてもらったんです。ただ、やっぱりスタイルを変えるのは難しいですね。あとはAACCに行って壁レスを教えてもらったり、ガンガン追い込まれたりはしています」

――先ほど言われたとおり、体力は落ちてきた。それでも自分を追い込み続けることができるのは、やはりまだ戦いたいからではないですか。

「ここまでは正直なところ、ただ格闘技が好きなだけで続けてきたんですよ。やっぱり長谷川さんが復帰するのも、MMAが好きだから――というのは伝わってくる。自分もそうだから辞められない。結局、ロッキー戦のあともMMAの動画ばかり視ていましたしね。

ただ、改めて『試合をするのが好きなんだな』って思いました。試合をしていないと忘れられちゃいますし。だって長谷川さんも5年以上も休んでいたらから、僕が『次の相手は長谷川賢だ』と言っても誰も分からなくて」

――……。

「セイント戦を視た人から『酒井、勝てるよ』って、よく言われるんです。だけど皆、昔の長谷川賢を知らないんですよ。あの人が今まで、どういう試合をしてきたか。僕はONEのオンラ・ンサン戦はもちろん、その前から視ていましたから。DEEPの試合、それこそウェルター級に落とした時も」

――ウェルター級時代、ありましたね。2016年から2017年にかけて

「ウェルター級グランプリ決勝戦で、住村竜市朗選手と戦ってバッティングで終わるとか(※長谷川が負傷判定で敗れた)。それだけ視てきているので、セイント戦が本当の長谷川さんの姿だとは思っていません。

重要なのは長谷川さんが、どれだけ戻してくるのか。それは自分にとってプレッシャーになりますよね。長谷川さんにとっても、『酒井なんかに負けられるか』というプレッシャーがあるかもしれないけど」

――酒井選手は、長谷川選手がしっかり戻してくると予想していますか。

「しっかり仕上げてくるでしょうね。そのイメージも出来ていますよ」

――酒井選手の根底には反骨心のようなものが感じられます。たとえばGENの選手を連覇していって……。

「最後に長谷川賢という、岡見勇信さんの一番弟子みたいな人と対戦することになりましたね(笑)。反骨心かぁ……そういうのは、あるかもしれないです。日本でヘビー級なら、普通はGENで練習するかもしれないけど、自分は行かなかった。

今回も自分がオファーを断ることもできたんですよ。ロッキーに負けて、少しモチベーションも落ちていたし。ただ、巡り合わせだと思いますね。ここで対戦しなかったら一生、長谷川さんと試合することはなかったでしょう。だから、オファーをもらって即『やりますよ』って答えました。

同い年だし、二人とも格闘技が大好きだし――やるべくしてやる。長谷川選手と戦うのは、運命だったんですよ。ただ、彼が怪我によるブランクで休んでいた5年間、自分は戦っていたから。その分、負けられないという気持ちは強いです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

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【DEEP122】毛利昭彦が語る近藤有己戦、TORAO、RIZIN「全部やる。全て僕のやってきた格闘技だから」

【写真】山口県のMMAを支え続ける存在、毛利昭彦(C)SHOJIRO KAMEIKE

11月4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、毛利昭彦が近藤有己と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中国地方のMMAを語るうえで、毛利の存在を欠かすことはできない。2000年ごろから山口県でMMAの練習を始め、選手としてだけでなく自主興行やclub DEEP山口大会にも携わってきた。さらに現在は修斗興行TORAOの山口大会をサポートする立場にもある。
その毛利にとって2024年11月は、自身のキャリアにとって一つのピークを迎える。4日にDEEPで近藤有己と対戦し、2週間後の17日にはTORAO山口大会を控えるなか、さらに毛利道場から摩嶋一整がRIZIN LANDMARK名古屋大会に参戦することとなった。
指導者として、大会運営サイドとして、そして選手として――毛利は言う。「全部やる。それが全て、僕のやってきた格闘技だから」。


――まずTORAO山口大会の開催が発表されたあと、毛利選手がその2週間前にDEEPで近藤選手と対戦すると聞き、驚きました。TORAO山口大会はプロモーターが山本陽一TNS代表で、毛利選手は大会をサポートする側です。毛利選手がTORAO山口大会をサポートするようになったのは、いつ頃のことなのでしょうか。

「初めてTORAO山口大会が開催されたのが2018年ですよね。もともと山口県で僕は『一心』という自主興行を開催していて、山本さんも一心のことを知っていたし、僕も山本さんが修斗の大会を行っているのも知っていました。僕も選手としてはもちろん、興行としてはDEEP山口大会を行ったこともあるし、一心の前には『RockUp』という大会もやっていて」

――RockUpと一心! 当時の中国地方の格闘技事情を知る者としては、興味深い名前ばかりです。

「アハハハ、そうですよね。そんななかで山口県では村井さん(村井貴史。毛利道場所属の元プロシューター。山口県内のアマチュア修斗普及に尽力した)がアマチュア修斗を開催するようになって。県内の格闘技をアマチュアから育てていく。そのベースが修斗にはありますよね。全国でアマチュア修斗を開催しているのは凄く良いことだし、僕も広めていきたいと思いました。

プロ興行を開催するにしても――今でもDEEPをやりたいという気持ちはあります。ただ、西日本の状況は山本さんのほうが分かっているし、その面で話も合うから、やりやすいんですよね。アマ修斗は歴史もあるから、選手のモチベーションも高まると思うし」

――もう20年以上、選手としてだけでなく興行にも携わってきた毛利選手から見て、中国地方のMMAはどのように変わってきたでしょうか。

「今はインターネットがあって、感覚的には東京も近くなったし、実際に山口県から東京の大会にも出やすくなったじゃないですか。僕がMMAを始めたのは2000年頃かな。あの頃は何もなかった。それこそ周りに格闘技のジムはなかったです。格闘技の情報についても、雑誌で『こういう選手が東京にいるのか』と知るぐらいで。それこそ今回対戦する近藤有己選手も、そういうメディアで見ていた大きな存在ですよ。

そんななかで、いかに自分たちをレベルアップさせていくか――試行錯誤しながら大会を行ってきたからこそ、東京の大会にも出られるようになった。だから今後も続けていかなきゃいけないと思っています」

――ジムの話でいえば、最初に毛利道場の存在を知った時は、まだ常設のジムはなかったと思います。そこから現在の広くて綺麗なジムを立ち上げた。2000年ごろに毛利選手が抱いていた夢を、一つひとつ実現している手応えはありますか。

「う~ん、夢かぁ……。あの頃って、庭に木の杭を4本立てて、ビニールシートを敷き、ホースを巻いてリングをつくったんですよ。そこ空手や柔道の経験者を呼んで、自分がやりたいMMA——東京から伝わってくる総合格闘技のルールで練習していたんですよね」

――ホースがロープ代わりのリング! しかも床がマットではなくビニールシートというのも凄いです。

「怪我も多いし、最悪な環境で(苦笑)。でも、そんななかで仲間も増えて、格闘技をやりたい人も集まってきました。そういう人たちのために、指導と設備に関しては東京に負けないものをつくりたいと思ったんです。自分も東京へ練習に行ったり、いろんなものを探し、勉強させてもらいました。

田舎なので、今でもMMAを知らない人は多いです。でも大会とか、摩嶋一整の試合を通じてMMAというものも認知されつつある。今、そういう良い状態でもあるんですよ」

――――一方、ジムを運営して興行もサポートするなかで、現役選手としての活動は難しくなりませんか。2011年から2018年まで、MMAに関してはブランクがありました。

「その頃は巌流島とかプロレスに出ていたんですよ。ただ、もともとプロレスが好きでMMAを始めたけど、やってきたのはMMAですからね。ずっとMMAの練習もしていたし、僕の中ではそんなに変わっていません。

何かって言うと……昔から『山口県で格闘技をやり、山口県で格闘技を広めていく』という気持ちは変わっていないんです。だからプロレスをやっている間も、自分としてはMMAを休んでいたつもりもなくて」

――なるほど。そうしてMMAを続けてきたことで、今回は近藤選手と対戦することになりました。

「凄く楽しみですよ。田舎で格闘技をやってきた僕にとっては、ずっと視てきた凄く有名な選手で。最近、年齢が近いと知ったんですけど(笑)」

――毛利選手も近藤選手も1975年生まれの同い年なのですね。

「そうです。学年は僕のほうが一つ上になるのかな(毛利は3月生まれ、近藤は7月生まれ)。同じ年齢ではありますけど、上の世代の選手というイメージですね。階級も違うし、対戦することはないと思っていました。

それがHIMEのセコンドでDEEPジュエルスに行った時、佐伯(繁DEEP代表)さんから『TORAO山口大会の試合は決まったの?』と訊かれて。前から山口大会で試合をすることは伝えていたんですよ。でも対戦相手が決まらなくて……。僕としても年に1回、地元で試合をするうえで誰が相手でも良いわけじゃない。意味のある試合をしたい。

で、佐伯さんに『決まっていないんですよ』と言ったら、『近藤選手とどう?』と訊かれたんです。僕としてはすぐ『試合したい』と思いました。だけど『少し待ってほしい』と答えたんですよね」

――11月17日にTORAO山口大会とRIZIN LANDMARK名古屋大会がある。その2週間前は運営者としても、指導者としても忙しい時期だと思います。

「そうなんですよ。だけど佐伯さんが近藤選手サイドにも話をしたあと、『近藤選手も毛利さんと試合したいみたい』と言ってきて。その瞬間『もうやるしかない』と思いましたよね。そこから試合することしか考えられなくなりました。

山本さんには、そのことは言いにくかったですけどね(苦笑)。でも大会運営のことは弟(毛利将文氏。毛利道場マネージャー)が昔からやってくれているので、不安はなかったです。弟がいれば心強いし、任せても大丈夫だと思いました」

――その近藤選手とは、どのような試合をしたいですか。

「山口県で格闘技と向き合ってきた僕が、東京の選手とどこまで立ち向かえるのか。そこで勝ちたい。これはずっと僕が思っていたことです。そういう意味では凄く楽しみだし、もう楽しみしかないですよ。自分がやってきたことを、近藤選手に真っ向からぶつけます」

――運営サイドとしてTORAO山口大会についても教えてください。

「TORAOって完成度の高い興行なんです。東京の大会にも負けないレベルにあると思います。選手もTORAOのような完成度の高い大会に出ることで、技術もモチベーションも高めてくれているのでしょうし。

自分も一心を開催していた頃から『格闘技って、こんなに凄いんだよ』ということを見せる大会を開いてきたつもりです。TORAO山口大会もそうです。試合一つひとつはもちろん、最初から最後まで全体を――大会の完成度を見てもらいたいですね」

――さらに17日には摩嶋選手の試合もあります。

「17日、僕は摩嶋のセコンドに行きます。大会は山本さんとウチの弟がいれば大丈夫ですから。同時に僕は、今の摩嶋のストーリーを潰したくないので。もちろんウチの道場からTORAO山口大会にも出場しますけど、そこは道場の仲間がバックアップしてくれますし。

なかなかね、僕もいっぱいいっぱいです。全く余裕はありません(苦笑)。だけどRIZINもDEEPも、そしてTORAOも全て僕がやってきた格闘技だから。選手もスタッフも育ってきた。17日も山口県にはいないけど、全部やりきります」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
マンド・グディエレス(メキシコ)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

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MMA MMAPLANET o Torao TORAO31 ブログ 児山佳宏 毛利昭彦

【TORAO31】毛利がケージ際のコントロールを切り返すも逆転には至らず。児山がマジョリティ判定勝ち

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
Def.2-0:20-18.20-18.19-19
毛利昭彦(日本)

毛利の右ストレートをかわした児山がダブルレッグで組みつく。ケージまでドライブした児山が左腕を差し上げて押し込んだ。児山はシングルレッグで尻もちを着かせ、アンクルピックからバックに回る。起き上がる毛利に対し、児山がバックから左足を差し入れた。毛利は児山の左手首を掴んでクラッチを切りにかかる。

しかし児山が再びグラウンドに持ち込むと、二重絡みで毛利の動きを制しながらバックマウントへ。毛利は背中で児山をケージに押し込み、バックマウントを解かせた。立ち上がった毛利に対し、児山は左足を差し上げてケージに押し込む。毛利は左ヒジ、左ヒザを繰り出しつつ体勢を入れ替えて初回を終えた。

2R、毛利が児山にケージを背負わせる。サークリングしながら組んだ児山はシングルレッグに切り替える。毛利はスイッチを狙うも、児山が両足を畳んで頭をおっつけた。左手首を掴んできた児山の頭部に、毛利がコツコツと右の拳を落とす。ここで毛利が右足を児山の左足に絡め、右手首を押して体勢を入れ替える。左腕を差し上げて耐えた児山は、ボディロックで毛利をケージに押し込んだ。

毛利がスイッチで児山を崩しにかかるが、児山が耐えるとキムラからリバーサルへ。腕を伸ばしに行く毛利に対し、児山はシングルレッグからボディロックでケージに押し込んだ。ケージに背中を着けながら左ヒジを落とす毛利。しかし児山が毛利の背中をマットに着けると、最後は互いにパンチを出し合った。

ジャッジは1人がドローをつけるも、2人が児山の勝利に。試合後、児山がケージを下りたあとに毛利がマイクを握った。「まだまだ僕は諦めないし、もっと強くならないといけないと思いました。みんなで一緒に強くなりましょう!」と地元、山口大会に駆けつけた応援団に挨拶した。


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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 宮崎清孝 毛利昭彦

【TORAO28】宮崎清孝ラストマッチは、右フックを効かされた毛利が2Rに肩固めで絞め落として勝利

<67キロ契約/5分2R>
毛利昭彦(日本)
Def.2R2分04秒 by 肩固め
宮崎“師範代”清孝(日本)

距離を詰める宮崎に対し、毛利は左ジャブを突く。毛利がシングルレッグで組みつくも、宮崎が離れる。足を使い左右のストレートを突き刺す毛利。笑みを浮かべて前に出る宮崎が組みつくも、毛利がパンチを入れながら下がる。バッティングがあったか、宮崎の頭部から出血が見られる。

頭を振りながら左フックを伸ばす宮崎。さらに宮崎が右ローを繰り出すと、毛利が顔面へ右ヒザを合わせた。毛利の右前蹴りをキャッチして潰した宮崎だが、毛利が足に絡んでくると立ち上がる。スタンドでは宮崎が右ローを当てる。毛利は左ジャブで削りながら右ストレートへ繋げる。宮崎は右ローを効かせて左ボディを突き刺した。

毛利が距離を詰めると、宮崎が離れた。毛利は右前蹴りで宮崎の前進を止める。左右フックを振りながら前に出る宮崎。毛利は左ローを受けながら距離を保ち続けるが、宮崎の右フックがヒットする。グラついた毛利がシングルレッグへ。それを潰した宮崎が鉄槌を連打して初回を終えた。

最終回、宮崎が右ローを見せる。毛利も蹴りを散らしていく。相手の左ジャブをかわした宮崎の左ローで、毛利の体が流れる。しかし毛利の右がクリーンヒットし、宮崎がダウン。立ち上がる宮崎をすぐに毛利が抑え込み、肩固めに移行して絞め落とした。

勝者の毛利は盟友・宮崎へメッセージを送り、会場に詰め掛けた地元ファンに感謝を述べた。
今回がラストマッチとなった宮崎は満面の笑みを浮かべながらマイクを持ち、涙を浮かべながら「32年間武道をやって、格闘技をやって、仲間に恵まれて楽しかったです。これからも武道、格闘技を通じて世界が平和になるように活動していきます。ありがとうございました!」と挨拶。師の有永浩太郎会長と、プロモーター山本陽一氏から花束を受け取った。


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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Torao Torao28 修斗 宮崎清孝 毛利昭彦 白木アマゾン大輔 神田T800周一

【TORAO28】毛利昭彦戦へ、宮崎清孝─02─「一つだけ、やるからには一生懸命やる。それだけです」

【写真】11月27日の後楽園ホール大会で打威致のセコンドを務めていた宮崎 (C)MMAPLANET

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、毛利昭彦を相手にラストマッチを迎える宮崎“師範代”清孝のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

空手から始まった宮崎の格闘技人生は、MMAのケージの中で終幕を迎える。しかし周南市の毛利道場とともに、宇部市で宮崎が築き上げてきた格闘技は、彼の弟子たちに受け継がれていく。そんな弟子や周囲の人たちに見せたい人生のチャレンジ、そして宮崎の夢とは。

<宮崎“師範代”清孝インタビューPart.01はコチラから>


――最初から引退試合の相手は毛利選手だと決めていたのですか。

「clubDEEPに出た時から決めていました。『最後は俺と対戦してくださいね』って毛利さんにも言っていて。当時は何気ない話で、毛利さんも『分かった、分かった』ぐらいの返事でしたけど(笑)。それで2回目のプロ修斗山口大会が開催されると決まった時に、『ここで試合しましょう。俺はこの試合を最後にします。他の試合には出ずに、毛利さんとの試合に集中するので』とお願いして、OKをもらっていたんです。でも大会が中止になってしまいました」

――2018年7月に初めての山口大会が開催され、続いて2020年5月に第2回大会が予定されていました。コロナ禍で中止になりましたが、その第2回大会で毛利選手との引退試合が行われる予定だったのですね。

「そうなんです。第1回大会の翌年に第2回大会の話が挙がってきて。翌年の山口大会が中止になったあと、今度は福岡大会でやるかどうかという話もありました。でも毛利さんが『この試合は山口でやりたいんだ』と言ってくれて。自分としては毛利さんがOKだったら福岡大会でも良かったんですが、その福岡大会も中止になって……そういうことの繰り返しで、3年越しのラストマッチになりました」

――その期間に、本当に毛利さんとのラストマッチを行えるかどうか不安ではなかったですか。

「もちろん、不安な気持ちもありました。大会が決まって、気持ちもつくって練習していたら、大会がなくなってしまう。それが3~4回も続いて、コロナ禍は本当に終わるのか――その不安がある一方で、自分も年齢を重ねていく。でも毛利さんとも『試合ができるならやりたい』と話をしていて。自分の弟子たちにも『最後はもう1回ちゃんと試合をして辞めるから』と伝えていました。目標を持ってチャレンジするところを見せたかったんです。たとえ目標を達成できなくても、チャレンジしていけば良いことが待っているから。結果がどうなろうと、チャレンジし続けていこうぜって」

――……。

「なのに自分のほうから、年くったから辞めたというのは無しですよね。私も最後にもう1試合したかったし、練習も好きですから、弟子たちと一緒に練習していると気持ちも上がってくるので。その繰り返しでした。それで今回の試合が決まり、コロナ禍は収まっていないけど大会はやれそうだと。自分も年齢的に、そろそろかぁと思っていたので、ギリギリでした。お客さんに見せられるぐらいは動くことができる、その状態で試合が決まって良かったです」

――なるほど。そのなかで、今年5月には有永道場Team Resolveの常設道場をオープンされています。

「ずっと他のトレーニングジムの一角を借りて練習していたんですよ。そのジムが閉店するかどうかという話になり、自分たちでやるしかないと思って常設道場をオープンしました。実は、常設道場を出してどうこうという気持ちは、もともと一切なくて。ただ、私のスタンスは『じゃあ良いよ』なんです」

――じゃあ良いよ、というのは……。

「コレやりたい――じゃあ良いよっていう感じで続けてきて、今の環境にたどり着きました。一つだけ、やるからには一生懸命やる。それだけです。この先どうなっていくかは分かりません。だから、今できることを一生懸命やる。今やらないと、いつできるか分からないから。弟子たちにも、そう伝えてきました。そうやって続けてきて、周りに応援してくれる方も増えてきたおかげで、常設道場をオープンすることができています」

――宮崎選手がMMAを始めた当時と比べて、今は山口県でもMMAを始めたいという人は増えてきていますか。

「増えていますよ。キッカケは朝倉未来とRIZINが多くて。そこに至るまでには、やっぱりプロ修斗の大会が山口で行われたことは大きかったです」

――一方、有永道場Team Resolveでは空手のクラスも続けられています。

「ウチはキッズ空手が多いんです。今日の後楽園ホール大会に出る打威致(※取材は11月27日の後楽園ホール大会開催前に行われた)も、小4の時にキッズ空手から始めた選手で。ウチでは中学校になったら空手とMMA、どっちを選んでもいいよと説明しています。そうしたら打威致はMMAをやりたいと言って……。感慨深いですよね。そうやって空手から始めた子供たちが、MMAをやって後楽園ホール大会に出ることができるなんて。『あの打威致が』っていう感じですよ。

打威致と一緒の大会で試合をする。それが我々の夢だったんです。だから打威致も山口大会で試合したいと言っていたんですけど、今回は後楽園ホール大会に出ることになりました。1週間前だからいいじゃないかとアイツに言って。1週間の差はありますけど、最後にアイツと一緒に追い込んで練習することができて良かったです」

――MMAファイターとしては、今回がラストファイトとなります。その後はジム運営者として、そして指導者としての目標はありますか。

「今の時点で練習できる環境にある子たちだけでなく、家庭環境の問題――なかには金銭面とかでジムに来ることができない子もいたりします。そういう子たちが上を目指せるようにしたいです。そして、その子たちが試合を見て『あんな選手になりたい!』と思ってくれるような選手を育てること。その環境づくりをやっていきたいです。

あとはお年寄りも多い地域なので、マスター世代が楽しく体を動かせる社交場にもしていきたいですね。そのマスター世代の人たちと酒を飲みながら、若い連中の試合を見て『アイツら強くなったなぁ!』と言うのが夢です(笑)。

マスター世代にも、自分のように体を動かしていたら健康でいられることが分かってもらえるように――最後の試合も全開でいきますよ」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午前11時30分~ Twit Casting LIVE

■Torao28対戦カード

<67キロ契約/5分2R>
毛利 昭彦(日本)
宮崎“師範代”清孝(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻 定由(日本)
神田T800周一(日本)

<49キロ契約/5分2R>
宝珠山 桃花(日本)
古賀 愛蘭(日本)

<闘裸男寝試合73キロ契約/5分2R>
森戸 新士(日本)
白木アマゾン大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
植木“令和”新(日本)
若宮 龍斗(日本)

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DEEP MMA MMAPLANET o Torao Torao28 UFC ボクシング 修斗 宮崎清孝 極真会館 毛利昭彦

【TORAO28】宮崎清孝、MMAの旅路。最終章─01─「最後は『地元で毛利さんとやる』と」

【写真】1972年10月12日生まれ、プロデビューは34歳11カ月。そこから本格的にプロを目指し、50歳と1カ月でラストファイトを迎える宮崎 (C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28のメインイベントは、毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝の地元勢対決となった。
Text by Shojiro Kameike

今回がラストマッチと公言している宮崎は、今年50歳。山口県の西部、宇部市でMMAジム「有永道場Team Resolve」を運営している。その宮崎がMMAを始めた経緯と、山口県西部のMMA事情――そしてラストマッチで戦う毛利との関係性を語ってくれた。


――宮崎選手が所属している有永道場というのは、もともとは空手の道場なのですか。

「はい。私は極真会館の山口支部で空手を始めて、現館長の有永浩太郎と一緒に独立したんです。有永道場の本部は山口市にあるのですが、宇部市でも空手の稽古をしたいという仲間が増えてきて、宇部市に支部をつくり私が担当することになりました」

――極真空手を始めようと思った理由は何だったのでしょうか。

「格闘技への興味は他の男の子と同じぐらいで……ボクシングとかを見ていた程度でした。空手を始めたのは、ずっとお世話になっている叔母がキッカケです。私は高校まで野球をやっていたものの、野球部の上下関係の理不尽さに我慢ができなくて(苦笑)。部活を辞めてフラフラしていたのですが、叔母から『このままではロクな大人にならない。私の知り合いに空手の先生がいるから、その道場に入りなさい』と言われました。

仕方ないか……と思って空手道場に入ったら、最初はやられるわけですよ。でも、そこから本気になり、やっていくと楽しくなっていきました。自分の性に合っていたんでしょうね。自分で考えながら練習し、成果が出て来ると楽しかったので」

――フラフラしていて空手道場に入れられるということは、その時期はヤンチャな生活を送っていたのですか。

「いや、それほどは……(苦笑)。警察がどうこう、という経験はないです。でも、嫌なものは嫌ですからね。結局は――パンクだったんです(笑)」

――アハハハ。パンクであることは、セックス・ピストルズ式のチームTシャツを見ても分かります。しかし上下関係の問題から野球部を退部していたとのことですが、空手道場の上下関係はいかがでしたか。

「厳しい of 厳しい、でした。でも先輩たちとは年齢も離れていて、その厳しさも礼儀作法に関するものだったりするわけですね。部活は1歳上ぐらいの先輩から、よく分からないことを言われるんです。なぜ自分がそれをしないといけないか分からないという感じで。だから空手道場の上下関係は、苦ではなかったです」

――理不尽か理不尽ではないかという違いですね。

「そうです。結局は自分が納得できるか、できないかで。空手の場合は、納得いかないことがあっても、道場の組み手で――ちゃんと成敗されるわけです(笑)。私も生意気でアホだったので、先輩に目をつけられることもありました。でも、そうやって白黒ハッキリする世界が好きだったんですね」

――当時の山口県では、そうやって強くなるためには空手しか選択肢しかなかったのですか。

「空手かボクシングですね。当時の極真空手は、世界大会が行われたら格闘技雑誌の増刊が出るぐらいだったじゃないですか。その極真空手をやっていれば強くなれる──そう思っていました。空手が最強だと思っていたし、実際にやっていて楽しかったですから」

――将来的にも、ずっと空手をやっていこうと考えていたのですか。

「いえ、現役時代は中国選手権で2位、全日本選手権でベスト8に入ってから、26歳の時に空手は引退したんです。そこからはゆっくりと音楽を聴きながら、美味いものを食って生きていこうと思っていました。特に空手を辞めてドラマーになるという夢もあったのに、35歳でMMAを始めて50歳まで続けているという(笑)。MMAを始めたのは、高校時代から一緒に空手をやっている仲間が突然『自分は寝技がやりたい』と言ってきて」

――突然、ですか(笑)。

「自分も寝技はやったことがないので分からないし、当時は周りに寝技をやっている道場もなく、今のようにインターネットで検索できる時代でもなかったので。そこで山口県内を調べてみたら、毛利道場というところがあると分かったんです。その頃は防府市に格闘技をやっている仲間がいて、その練習場所に行ったら毛利さんがいました」

――今回ラストマッチの相手となる毛利昭彦選手ですか。

「そうです。その毛利さんたちと3カ月ぐらい寝技の練習をしてから、MMAのスパーリングをし始めて、毛利さんから『一緒にやりませんか』と言っていただいて。そこから私も周南市の毛利道場へ行くようになりました。今のジムではなく、まだ毛利さんのご実家の倉庫でやっていた頃です」

――MMAのスタートは毛利選手との出会いがキッカケだったのですね。

「そうやってMMAの練習を始めて半年ぐらい経ったあと、2007年だったかな? 周南市のclubDEEP、フューチャーキングトーナメントが開催されたんです。でも当時はまだ山口県内でMMAをやっている人も少なくて、70キロ級に出場してくれないかと言われまして。自分としては無理だなと思ったのですが、どうしてもと言われて――出場したら案の定、腕十字で負けました(2007年9月23日、田口トシヒロ戦にて1R腕十字で一本負け)。

アハハハ、当然ですよね。でも自分自身に対してムカついて、そこから本腰を入れてMMAに取り組むようになり、アマチュア修斗に出始めました。でも、やっぱり勝てない。周りにMMAを教えてくれる人もいない。だから出稽古に行って、いろんなセミナーに参加しながら創っていて、どんどん形になってきたという流れです」

――ではMMAを始めた頃は、何を目標として練習していたのでしょうか。

「強くなりたい、始めたからには本気でやりたい。それが目標でした。始めた時点で自分も若くはないし、そこから自分がUFCに行けるかといえば、行けるわけがなくて。修斗のチャンピオンになれることもないでしょう。ただ、MMAをやっていると楽しくて、一緒に練習したいという子たちも増えてきました。そうした子たちが宇部でMMAができる環境を創り、その道標になりたかったです。そのためにはまず自分がプロ選手にならないといけない。修斗は定期的にアマ修斗を開催していて、そこで勝てばプロになれると思い、まずは修斗でプロになることが目標でした。

ただ年齢も年齢ですし、仕事をしながらジムもあって――その状況では、自分はそれほどプロで試合はできないことは分かっていて。それでもプロになってから、最後の試合は決めていました。『地元で毛利さんとやる』と」

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MMA MMAPLANET o Progress Torao Torao28 修斗 森戸新士 毛利昭彦 白木アマゾン大輔 秋山翼 須藤拓真

【TORAO28】時代を越えないトップ対決──闘裸男・寝試合で森戸新士が、白木アマゾン大輔と対戦

【写真】両者の直近の組み技inケージは森戸が9月のGLADIAOTR=須藤戦で、杉江は5月のHEAT=レフェリーだ (C)MMAPLANET

8日(土)に12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO NATION STATE主催プロフェッショナル修斗公式戦山口大会=TORAO28の追加カードが発表され、闘裸男・寝試合73キロ契約で森戸新士が白木アマゾン大輔と対戦することが発表されている。

周南市から車で1時間の岩国市にLeos柔術アカデミーという自らの城を持つ森戸にとって、今回の試合は昨年12月の闘裸男・広島大会に続き凱旋マッチといえる。


しかも対戦相手はアマゾンという異名が入ると、どうしても杉江と表記したくなる──白木だ。本人もSNSで「22年ぶりの闘裸男、12年ぶりに修斗に帰ってきました」と発信しているが、アマゾンの最後の修斗出場は2011年1月の遠藤雄介戦で、干支がもうすぐ一回りする里帰りとなる。

その一方で闘裸男の第1回大会は2002年6月で、アマゾンの闘裸男出場は2004年5月。当時所属していたALIVEの鈴木陽一代表とスペシャルエキシビションマッチで組み技戦を行っており、22年ではなく18年振りとなるが──本人も勘違いするほど時が経っているということだ。

いずれにせよ、2つのディケイドが経過しようというなかでアマゾンは未だに日本のトップ柔術家、トップ組み技師として君臨しており、改めて凄まじさが理解できるというもの。

そのアマゾンは8月のKIT5 における塚田市太郎戦こそ練習中のケガで欠場となったが、7月にはマスター3とはいえ全日本ノーギ柔術ライト級で優勝している。同じくKIT5で森戸は大柳敬人に延長ゴールデンスコアで敗退も、今やその顔として活躍しているケージ&ポイントグラップリング=Progressでは9月のGLADIATORで須藤拓真を下している。

森戸×アマゾンのグラップリング戦は決して新旧トップ対決でなく、日本トップ・グラップラー対決といえる。なお修斗公式戦では植木“令和”新✖若宮龍斗、墨吉涼太✖久保昌弘、毛利昭彦×宮崎“師範代”清孝に続き、フェザー級の紀州✖HAMMER KATU、フライ級の秋山翼×有本亮我と2回戦で中国✖関西対決も決まっている。

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