カテゴリー
ABEMA ARAMI MMA SARAMI SASUKE Shooto Shooto2021#07 VTJ VTJ2021   アルフレド・ムアイアド チャンネル 中村倫也 中村未来 佐藤将光 修斗 原口伸 原口央 坂本一弘 堀口恭司 宇佐美正パトリック 宇野薫 山内渉 岡澤弘太 岩本健汰 平良達郎 椿飛鳥 河村泰博 海外 清水洸志 猿丸ジュンジ 結城大樹 菅原和政 西川大和 野村駿太 黒澤亮平 黒部三奈

【VTJ2021&Shooto2021#07】坂本一弘代表に訊く、Shootoのヒエラルキー─03─「勝ちゃあ、良い」

【写真】岩本健汰はプロアマ通して、1度もMMAを経験することなくプロ修斗公式戦を戦った(C)MMAPLANET

いよいよ 6日(土)に迫ったVTJ2021とShooto2021#07。東京都江東区のUSENスタジオコーストで両大会を主催するSustainの坂本一弘氏インタビュー最終回。

VTJが復活した今、修斗公式戦では中村倫也及び宇佐美正パトリックというEXFIGHT勢がアマ修斗を経ず、公式戦でKO勝ちデビュー。岩本健汰がアマでもMMAを経験せずにプロ修斗に参戦し、RNCで一本勝ちした。彼らのデビュー関して、修斗のヒエラルキーが崩れるという声がはからずとも起こった。

アマからプロという一貫した競技性を気付いてきた修斗における変化を坂本氏はいかに捉えているのか。そこにはVTJと再び行う意志に通じる、強さへを追求する姿勢が見られた。

<坂本一弘インタビューPart.02はコチラから>


──VTJと修斗と同日興行、その先には海外というモノが存在しています。再び、富国強兵の時がやってきたのかと。

「まぁ修斗とVTJに関連づけると、現状において海外で成功している日本人は堀口恭司──ただ1人ですよね。ならばその成功例を真似るというのは一つの正解だと思います。SASUKE選手とかにもそういう話をしました。同じテンションではできなくても1カ月とか2カ月の間、米国で練習をして、その経験を日本に持ち返る。次の戦いに備えて自分のできることをやっていく。

堀内恭司にはなれなくても、自分のやり方は見つかるはず。だから焦ったり、短絡的な選択をしない。そのためのステップという意味はありますよね──今回のVTJというのは。だから厳しい試合を外から持って来る。今はコロナ禍で制限もありますが、そこを崩しに掛かっているので、90年代にVTJでやってきたことをやる。今回だけでなく、2022年の公式戦に関しても、その方向性で見ています。

日本は最弱ではないです。でも、どこもかしこも強くなっているから置かれている状況は厳しい。厳しいからこそ、厳しいことを強いて殻を破らないといけないです。1996年の『日本最弱』、あれは日本の総合格闘技がピンチを迎えた時ではあったと思います。強さという威厳を保つうえで。で、そのピンチの後には、何があったか……。

VTJが7月7日に浦安のNKホールであり、7月28日にクラブチッタ川崎で第3回全日本アマチュア修斗があったんです」

──ウェルター級(※69キロ)の決勝が……。

「桜井速人✖宇野薫でした。この時は川崎フリーファイトとしてプロの試合も組んで、郷野聡寛が須田匡昇と戦っているんですよね」

──郷野選手はその後のVTJに出場はなく、年が明けて1月の後楽園ホール大会で戦う。そういう印象が強いです。須田選手は98年のVTJでマーク・コールマン門下のブランドン・リー・ヒンクルに足関節を仕掛けてカカトで顔面に蹴られまくった。

「ホント、修斗が世界に逆襲、打倒ブラジルを掲げて99年に成就した。でも、それって今から思うと綺麗なストーリーですけど、当時はひたすらに必死になってやっていただけですからね。とにかく負けるかって言うことで」

──坂本さんは今もある意味、必死のパッチじゃないですか(笑)。

「ホンマにそうですよ(笑)」

──VTJと修斗はレコードのA面とB面という話でしたが、A面の方ではアマ修斗を経ず公式戦デビューをした中村倫也、宇佐美正パトリックの両選手ばかりか、プロアマ問わずMMAを経験していない岩本健汰選手が、プロ修斗でプロMMA初陣を戦う。そしてアマ修斗を経てプロになった選手を圧倒しました。これはA面のヒエラルキーとして、危機感を持つことはないですか。アマ修斗を経ない選手たちの出現に、修斗が修斗でなくなるという声も聞かれますし。

「まぁ、そういう声があるということに関して正直にいうと、『だから、どうなんだ?』ということですよね。修斗のヒエラルキーを守ろうとする人たちに関しては、そういう風に思ってくれて有難いです。修斗をそうやって大切に思ってくれている。そういう人たちがいてくれて、修斗は成り立っているのも確かです。

でも、強い選手にプロ修斗公式戦を戦ってもらうことを否定して良いモノでしょうか。なら外国人選手を招聘することも、厳密にいえばヒエラルキーから外れてきてしまうじゃないですか」

──確かにそうですね。

「20年以上前にマット・ヒューズとデイブ・メネーを招聘した時、『なんで、ククラスBじゃないんだ。修斗で実績がないだろう』という意見も出ました。強い選手はどこにでもいるんですよ。岩本健汰の出場に反対する。それがアマ修斗の存在を脅かすというのであれば、椿飛鳥が岩本に勝たなアカンかったんですよ。アマ修斗の存在感を頑強にするのであれば。

これは椿の敗北に関して、注文をつけているわけじゃないです。青木のあんな要求を受けて、試合を受けた。大したもんです。試合なんです。椿は勝つためにオファーを受けた。勝つチャンスは均等に与えられているんです。

それをモノにするかどうか。これは修斗に関わっている人間に対しての僕の考えです。ファンの人たちに対しての言葉ではないです。ファンの人たちは好き勝手、自分の想う修斗を応援してください。

その一方で、修斗関係者に対しては、自分たちが修斗の在り方を守りたいために、力のある選手が修斗公式戦に出ようという状況を阻害するのはおかしいと思っています。それを守って、強さを追求するというのは違う。それは修斗の理念ではないんじゃないかという気がします。

僕はプロモーターです。だから『お前の解釈だと、岩本が出ることは都合が良いんだろう』って言われたとしても、『強いから、しょうがないやないか』と。別に最初から世界王座に挑戦しているわけでもないですからね。試合になる椿との試合を組んだ。正しいのは勝った岩本です。それだけです。勝ちゃあ、良い。

それだけアマ修斗が大切なら、アマ修斗の全日本王者が無敗でずっと勝ち続けられるよう選手を強化していけば良いじゃないですか。それができていなくて、アマ修斗から勝ち上がってきた選手が、MMA初戦の選手に負けたら、その試合の存在を否定するのではなくて、より強さを目指すアマ修斗であれば良いんじゃいかと」

──はい。

「強くなるという目標に向かっていくと、手段は一つではないです。山の頂上を目指すためには、ルートが複数あるように色々な登り方がある。強さを追求するのも同じことだと思いますよ。それに椿が岩本に負けたからってアマ修斗は否定されるモノではないです。アマ修斗が必要な選手は全国にいくらでもいますから。アマ修斗の経験をプロ修斗で生かす人がいれば、グラップリングや柔術の経験をプロ修斗で生かすことができる選手もいて然りです。活かし方は個人の判断です。それは自分で決めないと。

まぁ、でもそうやって疑問を投げかけてくれる人がいるというのは、本当に有難いことだと思っています。修斗らしさ、アマからプロという筋道を大切にしてほしいと言われるのが修斗なんだと僕は捉えています」

──坂本さんはそういう意見も、我々マスコミが書くことも苦虫を嚙み潰したような表情になるでしょうが、許容してくださっていますしね。だから、修斗だけは書きやすいというのは私のなかではありますね。

「ホンマ、勘弁してほしいですけどね(笑)。皆、それぞれに『俺たちの修斗』がある。これは幸せなことやと思います。昔話をして、振り返って。そこで答え合わせをするのもありです。でも、これからのことを考えるうえで、将来の答え合わせを今することはできない。挑戦するから、答が出てくるわけで。挑戦しないと、分からんままです。

だから岩本とか中村倫也、パトリックの出場もそうだし、VTJの再開もそう。挑戦するから、何かが分かる。岩本に勝ちたい、中村に負けるか。パトリックなんぼのもんじゃ──っていう風な選手が出てくること。VTJから世界目指すんやっていう選手が現れることを期待していますし、それにはこっちが動かないとあかん。そういうもんやと考えています」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本)

The post 【VTJ2021&Shooto2021#07】坂本一弘代表に訊く、Shootoのヒエラルキー─03─「勝ちゃあ、良い」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA Shooto Shooto2021#06 Special キック プロレス 岩本健汰 椿飛鳥 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:9月─その弐─岩本健汰 ✖椿飛鳥「良いスタート」

【写真】AOKI PROJECTとして組まれたMMAデビュー戦で岩本がRNCで勝利した (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年9月の一番、第二弾は9月20日に行われたShooto2021#06 から岩本健汰✖椿飛鳥戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ9月の一番、2試合目は何になりますか。

「岩本健汰✖椿飛鳥ですね」

──おおAOKI PROJECTで戦った一戦です。

「組み力で圧倒的できると思っていたマッチアップで、岩本選手が勝ちました。だから結果自体に驚きはないです。ただし思った以上に慌てていなかったことが凄いと思いました。

MMAは向き、不向きがあると思うんです。得手、不得手が。そこで岩本選手は不向きでも、不得手でもなかった。それが良かったです」

──柔術とノーギ、下になるグラップリングではなくて、ADCCでテイクダウン&スクランブルが必要で、青木選手との練習を皮切りにMMAファイターとのグラップリング練習を2年間やってきた。その成果が見られた試合だったでしょうか。

「やっぱり、そこが大きいと思います。MMAに来る前の移行期がグラップリングにおいても取れていたので。MMA選手との練習ばかりで、今はグラップラーとの練習は山中健也選手ぐらいとしかやっていないと思います」

──勝って然りかもしれないですが、何も起こさせないで勝ちました。しかも果敢に蹴りも使って。

「いや、『ハイキックが当たると思っていました』って試合後に言っているんですよ。当たるわけねぇだろうって(笑)」

──アハハハハ。

「お前、バカなんじゃないかって(笑)。そこも含めて強いと思いました」

──確かに。シングルレッグからのテイクダウンも、百点満点のように感じましたが。

「いや、レスリング……ケージレスリングは日本人の中でもう相当に上です。それは自画自賛になってしまうけど、僕のエッセンスが凄く強いじゃないですか。

なぜか気が合ってグラップリングを2年間、一緒にやらせてもれって。思考が近くなっていると思います。だからこそ、ケージレスリングは全く心配していなかったです」

──ゴリゴリで鼻を折らんばかりのRNCの極め方で、非常に荒々しかったです。

「あぁ、僕はあの取り方はできないですね。左をおとりにして、右で取る。今のグラップリングシーンでよくある極め方ですけど、僕はあの世代の取り方ができていないです」

──青木選手の場合は?

「僕はアゴごと取ってしまいます。岩本選手は左、右と入れてグーで鼻を押して、入りますよね。利き腕以外で絞める、両方で絞める世代なんですよね。

荒々しい部分に関しても、僕が良くいうサブミッションレスリング、MMAグラップリングってヒジやヒザで顔を押すとか、柔術系の人にやると嫌われる動きが少なくないです。習い事のなかでは嫌われる攻防って凄く多いと思います」

──自分らがガキの頃に、勝手に想像していた新日本プロレスの道場で行われていたようなレスリング──というイメージでしょうか。

「それですね。桜庭さんと12年ぐらい前に練習させてもらったことがあって。やっぱりヒジで顔を押すとか、ヒザで顔を踏むとかが凄く上手かったです。そういうのがあるんですよね、ワキ腹を少し押すとか」

──藤原組長ですね。もうかれこれ30年近く昔の話ですが、藤原組長のセミナーを当時、私が通っていたサンボ道場のメンバーと受講したんですよ。そうしたら亀になって首を取るときに背中にヒジを押しつけられたりして、メチャクチャ痛かったですね。知人が腕を取らせないで頑張っていると、組長が「プロを舐めんな」とかいって頭部にヒザ入れたり、サッカーボールキックをし始めて、メチャクチャな人だって思いましたけど(笑)。

「良い話ですねぇ(笑)。それね、格闘技をやっている人って、藤原組長にバイアスが掛かっているけど……僕は組長が60歳を過ぎてから教えてもらったことがあるんです。でも、手の握り方とか学ぶところはありましたよ」

──ポジショニングの概念がなければ、MMAでは使う段階にいかないかもしれないですが、ポジションがあれば有効なこともありますね。

「ハイ。プロレス的サブミッション……プロレスで分けるのも変な話ですけど、鈴木秀樹さんのキャッチ・アズ・キャッチ・キャンもプロレス的に見て……、皆は色メガネで見るところあるけど、学ぶべきことは多いですよ。あと昔の藤原ノートって、ほとんど亀なんですよね。コブラツイストとかも」

──いうとツイスターで。亀の相手の背中を伸ばすのを栓抜きとかって言っていましたよね。

「四の字フックで。ツイスターはフォールを取る技術ですしね。レスラーズ・ギロチンって呼ぶぐらいだし。そうやって考えると、僕も練習をやっている人間のなかでは、けっこう嫌なことはするほうです」

──でも青木選手の嫌がらせって、荒々しくないですよね。

「あぁ、そういえばそうですね。でも、それ年齢なんじゃないですか(笑)」

──岩本選手は若さが背景にある荒々しさだ、と。

「それと力が尋常じゃないので。力でアレができます」

──あと椿選手ですが……。

「新人王クラスが試合を受けないなか、よく受けたと思います。試合を受けるという部分で、アップになった。皆、断っているなかで、椿は戦ったので。もともと岩本選手がグラップリングで強いからといって、いきなり上の選手とMMAをやらせるなんてことはできないし。それで失敗してきている人も少なくない。

ただ、下の方だと受けない。そこで椿が受けてくれた。仕事としてやるでって。今の彼だと、ここでABEMAの電波に乗って試合ができたことをボーナスという風に捉えることもできます。

僕はそういう風に思って組んだけど、極悪人のように受け取られていますからね。俺の親心でしかないので。こうやって仕事をしてくれて、椿とは一定の信頼関係がありますよね」

──なるほど、では岩本選手の今後については?

「青木物件とかっていう気はないし、彼が好きなことをやれば良い。協力できることはしますし、そことは別に第3者的な見方をすると、ここから2、3戦ほど椿ぐらいの選手とやってMMAを覚えるのが良いでしょうね。

でも、直ぐに相手がいなくなって──わりと、チョイ強ぐらいの相手と戦うことになるかと思います。それでも、負けないだろうし、キャリアがあって負け星が多いような選手が相手になってくるのかなと。それぐらいの相手と戦って、そこには勝たないといけないっていう風ぐらいに岩本選手は、もう見られていますよね。

次からは前日計量のフェザー級になるだろうし、そこでどういう動きができるか。今しばらく、キャリアを積んで鎬を削る戦いに入っていく。そのためにも良いスタートが切れたと思います」

The post 【Special】月刊、青木真也のこの一番:9月─その弐─岩本健汰 ✖椿飛鳥「良いスタート」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA Shooto2021#06 岩本健汰 椿飛鳥

【Shooto2021#06】AOKI PROJECT提供マッチで、岩本健汰が椿飛鳥を絞め落としMMAデビューを飾る

<ライト級/5分2R>
椿飛鳥(日本)
Def.1R2分34秒 by RNC
岩本健汰(日本)

ガードを下げて、前後の動きを見せる椿。対する岩本はガードを高く構えて距離を詰める。椿は右ローと右ジャブ、さらに左ボディを打っては離れる。岩本は椿の左足にシングルを仕掛ける。堪える椿をグラウンドに引きづりこんだ。ハーフガードの椿を抑え込み、上半身を固めてパスする。ケージ際へ追い込み、ニーオンザベリーでパンチを落としていく岩本が、右腕を相手の首に回す。

上半身を起こした椿のバックに回った岩本は、4の字ロックからパームトゥパームでRNCへ。そのまま椿を絞め落とした。

勝利した岩本は「強い人をどんどん倒して、みんなの想像を超えていきたい」と今後の意気込みを語った。


The post 【Shooto2021#06】AOKI PROJECT提供マッチで、岩本健汰が椿飛鳥を絞め落としMMAデビューを飾る first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE Shooto2021#06   チャンネル ヨシ・イノウエ 今市凌太 修斗 宇佐美正パトリック 安藤達也 岩本健汰 岩﨑大河 後藤丈治 椿飛鳥 江藤公洋 石井逸人 石橋佳大 西川大和

【Shooto2021#06】計量終了 意地を見せろ、江藤✖グンター!!。パトリック&岩本に負けるな、岩﨑大河!!!

【写真】3回戦、修斗初陣。デビュー戦に試合順で上位を譲った江藤とグンター、意地を見せることができるか (C)THEONE

明日20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06の計量が、港区KCOLオフィスで行われた。

修斗世界ライト級選手権試合、環太平洋バンタム級選手権試合を筆頭に後藤丈治✖石橋佳大のバンタム級戦、修斗初出場となる江藤公洋✖グンター・カルンダの75キロ契約戦という2つの3回戦に負けないほど注目度の高いクラスB=2回戦が組まれた今大会。

その2回戦でMMAデビュー戦を戦う岩本健汰と椿飛鳥は当日計量のため、それ以外の7試合=14選手は全て計量をクリアしている。


岩本と同様に宇佐美正パトリックのMMAデビュー戦も注目度が高いが、ミドル級で修斗初出場となる岩﨑大河と今市凌太の一戦も忘れてはならない。

北斗旗体重別全日本王者からMMAに転向後4連勝、これまでの岩﨑はコロナ感染予防対策から当日計量で93キロという計量ばかりで、前日で北米ウェイト制のミドル級という計量を始めて経験し、パスしている。

キャリア5戦目、パトリックや岩本に負けないインパクトを残したい岩﨑だ。そんな岩﨑以上に、試合順で3回戦ながら2回戦に上位を譲った江藤は、温厚な人柄であることは重々承知で、この試合順に怒りを覚え、当日のエネルギーに変えてもらいたい。

カルンダとの一戦は、ONE Warrior Seriesで吹っ切ったファイトを見せていた時の江藤──いや、それ以上の江藤が求められる。

椿✖岩本以外の計量結果は、以下の通りだ。

■視聴方法(予定)
9月20日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#06 計量結果

※赤字の選手をクリックすると、インタビューに飛びます
             
<修斗世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]川名TENCHO雄生:70.3キロ
[挑戦者]西川大和:69.6キロ

<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]安藤達也:61.1キロ
[挑戦者]石井逸人:61.1キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:61.1キロ
石橋佳大:61.2キロ

<ライト級/5分2R>※当日計量
椿飛鳥──
岩本健汰──

<ライト級/5分2R>
ヨシ・イノウエ:70.2キロ
宇佐美正パトリック:69.9キロ

<75キロ契約/5分3R>
江藤公洋:74.6キロ
グンター・カルンダ:74.6キロ

<ミドル級/5分2R>
岩﨑大河:83.8キロ
今市凌太:83.5キロ

<フライ級/5分2R>
内田タケル:56.5キロ
大竹陽:56.7キロ

The post 【Shooto2021#06】計量終了 意地を見せろ、江藤✖グンター!!。パトリック&岩本に負けるな、岩﨑大河!!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA Shooto2021#06 イゴール・タナベ チャンネル 修斗 岩本健汰 椿飛鳥 海外 風間敏臣

【Shooto2021#06】椿飛鳥とMMAデビュー戦、岩本健汰─02─「ここで躓いているとダメです」

【写真】打撃だけでなくケージレスリングも、実戦初になる岩本(C)MMAPLANET

20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06。同大会で椿飛鳥を相手にMMAデビュー戦を戦う岩本健汰インタビュー後編。

グラップリングの強さは絶対。と同様に日本ではグラップリングが、浸透していない。岩本はMMAで、自らのグラップリング力を見定めたいという。MMAファイターとして能力は全く未知数、周囲の目も『お手並み拝見』というところが事実だろう。

とはいっても、彼に周囲の反応は関係ない。岩本健汰はMMAファイターとしてのJourneyに一歩を踏み出す。

<岩本健汰インタビューPart.01はコチラから>


──今、錚々たるメンバーとロータス世田谷で練習していて、手応えが掴めているということでしょうか。

「ロータスで練習している選手たちは凄く強いので、まぁ……う~ん、そこで勝てる実感が掴めるとかはないです。レベルが高すぎます。だからロータスの練習で、実際に試合になった時に自分がどのレベルにあるのか判断するのはちょっと難しいです。でも、組み技の展開になったら絶対に勝てるし、組みの展開に持っていくための打撃もずっとやってきました。そういう練習もしているので、そこが勝てる自信にはなっています」

──ADCCを目指すうえで、寝技だけでなく攻守テイクダウンやスクランブルを身につける必要があり、過去2年間練習してきました。その練習で身につけた技術はMMAを戦ううえで武器になっていると思いますか。

「むしろ、その部分が一番の武器になります。以前は簡単に下になって足関節を取るという形ばっかりだったのですが、自分のスタイルを見直してやってきたことがMMAに生かせると思います」

──MMAというよりも、異種格闘技を想像してしまうのですが、岩本選手はMMAファイターとしての目標はどこに置いているのでしょうか。

「目標……試しでMMAをやってみようという気持ちでは、出ていないです。ちゃんとしっかりやり切りたい気持ちでやっているので、まずは国内の団体のチャンピオンになってから海外に行きたいという気持ちはあります」

──そして2年に1度のADCCには出ていくと。

「ハイ、ADCCには出たいと思っています」

──米国のようにプロのグラップリングが盛んなら、勝手ながら岩本選手には二足の草鞋を履いてほしいと思ってしまいます。

「この国でグラップラーが置かれている環境が、僕がMMAをやる大きな要因であることは間違いないです」

──それにしても……自分が岩本選手を初めてインタビューさせてもらったのは2年前のADCCの直前で、まだトライフォース所属でした。もの凄い変化ですね(笑)。

「アハハハハ。相当、変わりましたね」

──良い人生です。

「良い方向に進んでいれば良いんですけどね……(苦笑)」

──正解はないし、答え合わせをしてもしょうがない。やりたいと思ったことに進む。既に勝ち組ですよ。ただご家族の反応は心配ですが(笑)。

「家族は……一応、認めてはくれているとは思います。以前は大学まで行かせて、大学院に通わせて……というようなことを言われていましたけど、今はないです」

──諦められたか、認めてくれたか。ホント、ここからですね。

「大学院も今年の4月に卒業して、就職せずにこのまま来ました(微笑)。指導を週に3度、イグルー、Me,We、リバーサルジム東京スタンドアウトで指導をして」

──それでは生活は厳しくないですか。

「プライベートレッスンが週に数コマあるので……」

──ここで話されている内容の全てが、椿選手からすると『負けられるか』という発奮材料になるでしょうね。その椿選手の印象は?

「椿さんの試合は3試合ぐらいしか見ていないですけど、まぁ……ここは勝たないといけないという想いはあります。ここで躓いているとダメです」

──高橋サブミッション雄己選手は、既に修斗でデビューをしていますが、岩本選手の話を伺っていると、彼の方がよりピュア・グラップラーな戦い方になるのかと。

「高橋選手と僕の戦い方は違ってくると思います」

──では同じHEARTSの風間敏臣選手は?

「風間選手はグラップリングの力がどれだけあるのか、チョット分からないです」

──日本のMMAファイターは何だかんだとグラップラーが多いです。MMAグラップラーと比較して、自身のMMAグラップリング力はどのレベルにあると思いますか。

「それを知りたいから戦います。自分がどこまでいけるのか、試したいです」

──なんですかね……、日本語の旅ということでなく、英語でいうところのJourneyという感じがします。

「あぁ、それ分かります。旅でなく、旅人というか……(笑)。常識的な生き方ではないです」

──旅人が一歩踏み出す。初めて打撃があるなかで、組み技力を問われる。ナーバスになることは?

「緊張よりも、怖さはあります。打撃のある怖さ、グラップリングと戦う時とは違う怖さです。そこを乗り越えたい、そういう期待を自分にしています」

──ところでイグルーの盟友である、イゴール・タナベ選手も10月17日のHEATでMMAデビューを戦います。イゴールはMMAを戦えるのでしょうか。それとも柔術でMMAを戦うつもなりなのですか。

「それは……僕ではなくて、イゴールに聞いてください(笑)。でもイゴールの寝技は特別ですから、あの大きさであれだけ動ける選手はそうはいないので……柔術だけでも戦えるかもしれないです」

──確かにその通りですね。では岩本選手、MMAデビュー戦に向けて、改めて意気込みをお願いします。

「僕のJourneyを見てほしいです」

■視聴方法(予定)
9月20日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

The post 【Shooto2021#06】椿飛鳥とMMAデビュー戦、岩本健汰─02─「ここで躓いているとダメです」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE Shooto2021#06 ブログ 岩本健汰 椿飛鳥

【Shooto2021#06】椿飛鳥とMMAデビュー戦、岩本健汰「そんなに甘くないということは分かっています」

【写真】もちろん打撃への慣れは必要だ。と同時に岩本は壁レスを2年以上もやり込んできたという強味もある(C)MMAPLANET

20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06で、岩本健汰がMMAデビュー戦で椿飛鳥と対戦する。

岩本といえば柔術と別物になってからのグラップリングを日本で最も究めてきたグラップラーだ。その岩本がAOKI PROJECTという特別な環境で、プロ修斗デビュー戦を戦う。グラップリング界には五輪スポーツのようなステイタスはない。しかし、MMAで通じるグラップリングのメソッドを岩本は、MMAファイターとの練習で確立してきた。

MMAデビューを直前に控えた岩本の想いとは。


──以前からMMAに興味を持っているという話はありましたが、実際に試合に出ようと決めたのはいつ頃だったのでしょうか。

「グラップリングをある程度やってから、MMAに進もうという気持ちはずっとありました。実際にMMAの試合に出たいと思ったのは、クレベル・コイケ対策で練習するようになった朝倉(未来)さんに誘われて、MMAの朝練習に行き始めてからです」

──グラップリングで世界一という目標を掲げていましたが、とにかく日本にいるとグラプリングは試合機会もほぼほぼありません。そういう状況でMMA転向が早まったというのはありますか。

「それは一つの要因としてあります。グラップリングだと先が見えないので」

──では今後はMMAに専心するということでしょうか。

「グラップリングを引退するわけではないです。ただ、優先したいのはMMAです。ADCCとかは勿論チャレンジしますが、どちらかといえばMMAを優先したいという気持ちでいます」

──グラップリングを日本で確立するのは、困難でしたか。

「グラップリングから離れるというわけではないです。Unrivaledもあるし、機会があれば出ます。ただMMAを優先しようと思っています」

──今回の試合というわけでなく、現状の組技の力でMMAへの適応はどの程度できると考えていますか。

「今の僕のグラップリングの技術体系は……かなりMMAグラップリングを練習してきたという部分があるので、そのまま使えるといえば使えます。ヒザやヒジを考えると、少し変わってきますが、ちゃんと上を取って抑えてサブミッションを極めるという点では、そのまま使えると思います」

──ぶっちゃけてしまうと、Road to ONEという話もあったと思います。でも、結果的にグラウンドのヒザ有りより北米ユニファイドのようが良かったという気はしませんか。

「ONEルールはグラウンドのヒザがありますらね。寝技のヒザの有無というのは、それほど考えていたわけではないです。相手だけでなく僕も使えるとはいっても、なかなか練習でも使えるものではないので」

──その点でいえば修斗は前日計量の北米階級に戻っていますが、当日の70.3キロというのはコロナ禍もしくはRoad to ONE方式ですね。

「椿さんは前日のフェザー級を希望していたようですが、試合決定から期間が短くて僕は65.8キロまでは落とせないと伝えました。前日の70.3キロだと椿さんも厳しいようで、折衷案のような形で当日の70.3キロで合意した形です」

──すでに戦いが始まっている感が伝わってくるやりとりです。私が椿選手なら『次回大会で前日計量のフェザーにしましょう』とか言ってしまいますけど、彼が折れた形ですね。

「僕自身はそこまで戦略的に考えていたわけじゃないですけど、優遇してもらえた感じはします」

──正直ですね(笑)。ところでロータス世田谷でMMA選手との練習をしている姿は何度も見てきましたが、MMAで戦うことを決めたトライフォース赤坂でも練習は続けているのでしょうか。

「今はロータスで見てもらっています。MMAの試合に出る時は、所属もロータス世田谷でやっていくことにしました。朝倉さんにMMAの練習を誘っていただき、MMAを始めた形なのですが、チームとしては考えると、やはり身近でずっとグラップリングの練習をさせてもらっていたのはロータスの人たちなので。朝倉さんもクレベル戦が終わってからも、『いつでも練習してくださいね』って凄く気さくに言ってくれたのですが、そこは線引きをしてMMAはロータスだけでやっています」

──MMAはロータスだけでということはグラップリングや打撃は、ロータス以外でも練習を?

「まず柔術やグラップリングに関してはイグルー所属のままで、指導も続けます。打撃はReBORN経堂というキックボクシング・ジムに時間のある時に行っています。それとロータスの月・金のグラップリング練習のあとで、八隅さんや宇野さん、北岡さんがマススパーをしてくれています」

──ズバリ、どのようなスタイルを目指していますか。

「現状、グラップリングを生かすMMAです」

──それはそうですよね。愚問でした。ではいきなりのプロデビューに関して、どのように思っていますか。

「そんなに甘くないということは分かっています。僕自身、アマチュアからやるつもりでもいました。ただ、この機会を貰ってプロ修斗で試合をさせてくれるということになったので、その機会を無にしたくはなかったです。青木さんからも、最初からプロという話を頂き、八隅さんも『グラップリングという武器があるから、いきなりプロで問題がない』と言ってくれたので。

正直、打撃に対応はできないと思います。ただ自分なりに、グラップリングをMMAで生かせることができる。それは練習を通して感じてきているので、勝つ自信は凄くあります」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月20日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

The post 【Shooto2021#06】椿飛鳥とMMAデビュー戦、岩本健汰「そんなに甘くないということは分かっています」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA News Preview Shooto2021#06   ブログ 岩本健汰 椿飛鳥

【Shooto2021#06】最後の隠し玉は岩本健汰。AOKI PROJECT発動、MMA初陣で椿飛鳥と対戦決定

【写真】有情も無情もとれる、岩本のデビュー戦の相手として指名を受けた椿だ(C)MMAPLANET

15日(水)、20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06でAOKI PROJECT提供マッチとして70.3キロ契約(※当日計量)=岩本健汰✖椿飛鳥の一戦が組まれることが発表された。

グラップリングではなくプロ修斗公式戦、つまり岩本がMMAデビューを迎えることとなった。


宇佐美正パトリックに続き、今大会の最後の隠し玉は岩本の初MMAだった。青木真也とABEMAが1年4カ月ぶりに発動したAOKI PROJECT。実は青木は7月頃から岩本のMMAデビューをプランニングしており、当初はRoad to ONEがその舞台と考えられていたが、ちょっとした驚きとなる初陣の舞台となった。

対戦相手も青木presentsで、椿に決まった。椿といえば格闘技代理戦争シーズン2で青木の推薦選手として出場し、それからつかず離れずの関係にある。とはいえ、ここで青木による、岩本のためのマッチアップとは……青木らしい親心でもあるが、常人の神経では椿はどこまで青木に翻弄されるのかといったところだ。

朝倉未来がクレベル・コイケ対策で岩本と練習をしてきたが、岩本はMMAデビューに向けて、ロータス世田谷で八隅孝平の指導を受け続けてきた。今やグラップリングでの所属先であるイグルー柔術の敷居をまたぐのは週に1度、それ以外はロータス世田谷とキックの道場で打撃の練習を行ってきた。

「決して腰かけでない」という岩本の本気のチャレンジは、所属先がロータス世田谷になっていることにも表れている。ともあれ、これはMMA。MMAとグラップリングは違う。と同時に岩本はADCC制覇を目標に、スクランブルの練習を取り入れて2年になる。このテイクダウン&スクランブルの指導を青木に受けて、練習仲間がMMAファイターばかりになったことで、今回の転向が本格的になったといっても過言でない。

打撃はともかくとして、岩本はノーギ・グラップリングではなくMMAグラップリングも修得している。椿としては組まれず、打撃で削ること。MMAには組みも含まれているが、パンチでダメージを与えるまで絶対に組んではならない。

岩本の組み技力は確かだ。しかし、パンチがあるなかので組み技は未知数。岩本のグラップラーとしての完成度と、椿のMMAファイターとしての完成度を比較すると、はるかに前者の能力が高い。ただし、その比較には何の意味もない。

全く予想がつかない、いや上を取れば岩本という予測だけが成り立つ一戦、楽しみでしかない。

The post 【Shooto2021#06】最後の隠し玉は岩本健汰。AOKI PROJECT発動、MMA初陣で椿飛鳥と対戦決定 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report UNRIVALED00 ブログ 木下尚祐 椿飛鳥

【Unrivaled00】スクランブルマッチはゴールデン・スコアで木下尚祐が、椿飛鳥を下す

【写真】スクランブル・グラップリングの醍醐味が見られた最終試合。このスクランブルゲームをよりダイナミックに表現できるポイント配分もありそうだ(C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXでUNRIVALED00が開催された。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って行う同大会。プレ旗揚げ大会ともいえる今大会の最終試合、木下尚祐✖椿飛鳥戦の模様をお届けしたい。

<エキスパート75キロ/10分1R>
木下尚祐(日本)
Def.ExR by Golden point
椿飛鳥(日本)

序盤は立ちレスの展開となり、木下が椿をコーナーに押し込む。椿も差し返して体を入れ替えるシーンもあったが、木下はシングルからボディロックに移行してテイクダウンを決める。

右腕を差して起き上った椿が、そのまま木下をコーナーに押し込むも、2度ポジションを入れ替えた後で木下がダブルレッグで2度目のテイクダウンを決め、4-0に。

椿はスクランブルからバックを取り、後方へのボディロックテイクダウンも背中から落とせず得点はない。しかし、スクランブルでバックに回り両足をフックして4-2と挽回する。木下は胸を合わせて上を取ると、パス狙いへ。左腕を差して正対してきた椿は、がぶられスタンドに戻り離れる。

リング中央の手相撲、首相撲の押し合いのなかで椿はボディロックから2度に渡り木下を前方に崩し、両足をフック。4-4に追いつく。

木下が胸を合わせに行くと椿は腰をずらしてギロチンも、コーナー&ロープに詰まり頭を抜かれ下にされる。木下はスクランブルでバックに回り、自ら背中をつけてバックマウントを狙う。

ここで椿が前方に落とし、リバーサル。一旦はガードを取った木下は、ボディロックに取られ立ち上がれないでいるとタイムアップに。延長はゴールデンポイント方式で、最初にポイントを獲得した選手の勝利となる。

開始直後、木下のシングルレッグに椿がギロチンを合わせる。かなりタイトにマルセロチンに入った椿だが、ルールでは首を取られていても背中をつけるとテイクダウンとされるため、ここで木下の勝利が確定した。

ここも今回のアンライバルド・ルールが生んだ決着とはいえるが、熱のこもったスクランブルが見られたグラップリングマッチであった。そして、このスクランブル戦に対し下からの極めを狙う選手や、引き込んでテイクダウンを無力化する寝業師が交じり合えば、総合的な組みの戦いは現実のモノとなるだろう。


The post 【Unrivaled00】スクランブルマッチはゴールデン・スコアで木下尚祐が、椿飛鳥を下す first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
FUMA JJ Globo News UNRIVALED01 グラント・ボクダノフ ブログ 椿飛鳥

【Unrivaled01】ルール決定、ポイント制でスイープPはなし。椿飛鳥出場&プロレスラーFUMはMMA戦

【写真】仕切り直しの組み技戦へのトライ──椿飛鳥 (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXで開催されるUNRIVALEDの対戦カードとルールが明らかとなっている。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って行う同大会。MMAファイターやレスラー、柔道家が参戦しやすいルールを創っていくということだったが、今回発表されたルールはポイント制だった。


ノーギグラップリングといえばノーポイント&サブオンリー全盛の昨今、UNRIVALEDの選択をポイント制だった。そのポイント制度は以下の通りだ。

:テイクダウン、サイドポジション、マウント、バックマウント2P
:抑え込みからエスケープし、スタンドに戻ると1P
:引き込み-2P

加えてサブミッションを掛けられた選手が、立ち上がって腰の上まで相手を抱え上げるとブレイクとなり、スタンドで再開となる。

大きな特徴は抑え込まれた状態からのスクランブルに1Pがつき、引き込みは2Pのマイナス、さらにはポイントに表れていないようにスイープは得点にならないというもの。

またテイクダウンは背中をつけた場合で、持ち上げで腹ばいに落としたり、前方への崩しはポイントの対象にならず、バックコントロールにも得点はつかない。

亀の攻防では足をフックするとポイントになり、前方に落とされて下になっても得点を失うことはない。そのうえで亀の状態の選手が、背中をつけると引き込みとなりマイナス1Pとのことだ。

やはり引き込みがマイナスという特徴以上に、スイープにポイントとがないのは総合的な組み技という点において、競技柔術の大きな特徴を削った印象が強い。なお、今回はあくまでも実験的な試みで、今後のルールやポイント制を確立していくとのことだ。

さらに今大会は新型コロナウィルス感染拡大防止のために、規模が縮小され予定されていたセミナー、練習会、エキスパートトーナメントは次回大会以降へ見送られることとなった。

そのなかでエキスパート部門ではグラント・ボグダノフ✖コクエイ・マックス、椿飛鳥✖木下尚祐が決定。アドバンスドではワンマッチが3試合の他、65キロでは4人制トーナメントが行われ、アマMMAに加えプロMMA(5分✖2R)で萩原一貴とプロレスラーのFUMA、諏訪部哲平✖森永ユキトの2試合が組まれている。

The post 【Unrivaled01】ルール決定、ポイント制でスイープPはなし。椿飛鳥出場&プロレスラーFUMはMMA戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
DWTNCS S02 #06 J-CAGE Report ブログ 椿飛鳥 西川大和

【Shooto2020#06】西川大和がスラムを許した直後に三角絞めで椿から一本勝ち

【写真】叩きつけられても即、三角へ(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ライト級/5分2R>
西川大和(日本)
Def.1R3分23秒by三角絞め
椿飛鳥(日本)

右ミドルから組んで小外掛けでテイクダウンを決めた西川が、ハーフで抑える。右を差して立ち上がった椿が抱えて逆にテイクダウンし、スクランブルでバックに回る。もう1度前方に崩し、立ち上がったとこで倒すという繰り返しで椿が削っていく。胸を合わせた西川だが、椿が執拗にシングルでテイクダウンを狙う。

ダブルに切り替え大きく抱えあげてスラムした椿だが、同時に大和が三角絞めをセットアップしタップを奪った。