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Gladiator016 MMA MMAPLANET N.O.V NavE Progress 中川皓貴 井上啓太 伊東元喜 佐々木信治 松本一郎 森戸新士 濱村健 田村ヒビキ 神田周一 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾 長谷川賢

【Gladiator016】PROGRESS提供マッチ決定。森戸新士×ハマケン、NavE×松本一郎、佐々木信治×伊東元喜

【写真】森戸がサブオンリーでなく、プログレス・ルールに出場は驚きだ(C) SHOJIO KAMEIKE

13日(木)にGLADIATO及びPROGRESSより23日(日)により大阪府豊中市の176BOX で開催されるGLADIATOR016でのプログレス提供のグラップリングマッチの対戦カードが発表された。

第1部が7試合、第2部が9試合──藤田健吾×有川直毅、竹本啓哉×福島啓太というK-PLCE勢の参戦、土肥”聖帝”潤×T-800神田周一、N.O.V×田真吾、井上啓太×春川広明、中川皓貴×富田翔市など興味深いMMA戦が組まれた今大会に、組み技戦は3試合追加される。


長谷川賢率いるプログレスはポイント制のフォークスタイル・グラップリング(プログレス・ルール)、コンバット柔術、サブオンリー・グラップリングの3つのルールの組み技戦を提供することを明言していたが、今回はフォークスタイル&バッククラブ、サブミッションが掛け合わせされたトップ重視のプログレス・ルール(5分2R)が2試合、サブオンリーマッチ(10分1R)が1試合組まれることとなった。

Gladiatorフライ級王者NavE

プログレス・ルール戦は60キロ契約でグラジ・フライ級王者のNavEと松本一郎、79キロ契約で森戸新士×濱村健。

そしてサブオンリーでは現グラジ・ライト級チャンピオンの佐々木信治と伊藤元喜が82キロ契約で対戦する。

(C)ICHIRO MATSUMOTO

2つのルールにグラジの現役王者2名、それぞれが関西柔術家の住人と対戦する。

NavEと対戦する松本は2019年IBJJF全日本の黒帯ライトフェザー級3位のマスター世代、現役MMA王者にスクランブル重視のルールで果敢に挑む。

一方、1年振りにノーポイント&サブオンリー・グラップリングでグラジエイター凱旋となる佐々木。ライト級チャンピオンがMMAグローブを外して相対すのは、マスター世代の黒帯柔術家で伊東となった。伊東はパンデミック以前はハイペースでトーナメントに出場し、「楽しいが最強」とキャッチフレーズに関西の柔術を盛り上げてきた重鎮だ。

(C)SHIHO YAGINUMA

松本と伊東のグラジ参戦は、MMAと柔術界がリンクするというプログレスのグラジの理想が実現した形となる。

そんななか、ケージのなかでトップ重視、打撃のないMMAといえるプログレス・ルールは本来、試合間隔が空いたプロファイターの実戦を用いた調整、若い選手のMMA強化を第一に実施されるが、その場に森戸が参戦するのは驚きだ。

ハマちゃん、参戦!!

昨年のIBJJF全日本ではライト級を制し、KIT03の賞金Tで準優勝、グラップリングでもQUINTETで3人抜き、闘裸男では田村ヒビキとタイムアップドローと柔術をリードしてきた。

その森戸がサブオンリーでなく、トップ重視のプログレス・ルールで──意外と──グラップリングができる元グラジ・ライト級王者の濱村健と対戦する。

山口は岩国から森戸がグラジ初出場し、京都生まれのハマケンが4年振りにグラジに──勇気ある──凱旋と粒揃いの組み技マッチが、グラジエイターを彩る。今後の協力関係を含め、ケージの中も非常に興味深い。

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Gladiator016 MMA Torao Torao26   キシシ ジェイク・ムラタ 森戸新士 神田T800周一 福島啓太 竹本啓哉

【TORAO26&GLADIATOR016】闘裸男→グラジ、連戦──神田T800周一─02─「竹本とは腐れ縁」

【写真】連戦、櫻井代表に伝えた通りケガ無く1月のグラジ出場となった(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催されたTORAO26で、キシシに判定勝ちを収めた神田T800周一のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

神田は早くも来年1月23日に大阪府豊中市の176boxで行われるGLADIATOR16で、土肥“聖帝”潤と対戦することが発表された。

獲得できなかったグラジエーターのベルト、そのタイトルマッチで敗れている竹本啓哉について、そして再び王座に挑むバンタム級戦線とは――2022年は、神田にとって勝負の年となる。

<神田T800周一インタビューPart.01はコチラから>


――神田選手は2020年2月、グラジエーターのバンタム級王座決定戦で竹本啓哉選手に敗れて以降、3連敗を喫しました。しかし今年9月の上田祐起戦と今回のキシシ戦で2連勝を収めています。連敗から連勝、この期間に神田選手の中で変化などはあったのでしょうか。

「いま調子が良いのは、引っ越ししたからかもしれないですね」

――引っ越し、ですか。

「今年の夏、広島の中でもパラエストラ広島に近いところに引っ越したんですよ。より格闘技をやりやすい環境になりました」

――それまでは、ジムから遠い場所に住んでいたのですか。

「実家がパラエストラ広島から1時間ぐらいのところにあったんです。子供も生まれて、なかなか練習時間を確保しづらい状況になり、このままではダメだなと思ったんです。でも練習環境を整えることで、その状況を解消できるなら引っ越してしまおうと(笑)」

――なるほど。練習環境でいえば、今回の闘裸男にも出場した森戸新士選手とも練習しているのですよね。

「はい。森戸君は強いですから。山口県岩国市にジム(LEOS柔術アカデミー)があるんですけど、週1回は行っています」

――広島市内から岩国市だと、かなり遠くはないですか。

「高速道路を使っても1時間かかりますね(苦笑)。でも日本トップの柔術家と練習することができるので、とてもありがたいです」

――練習環境を変えて2連勝、次の試合は決まっているのでしょうか。

「まだ発表にはなっていないんですけど、1月23日のグラジエーターに出ることが決まっています(注:取材は12月中旬に行われた)」

――1月23日ですか!  闘裸男が12月5日に行われたので、かなり試合間隔が短いですね。

「実は闘裸男のオファーと同じぐらいのタイミングで、グラジエーターの櫻井(雄一郎)さんからは、お話を頂いていたんですよ。櫻井さんには『すみません。地元の大会なので、まず闘裸男に出ます。でも1月のグラジエーターにも出られるよう、ケガなく勝ちます』とお伝えしていました。おかげさまで、ケガなく勝てたので良かったです」

――グラジエーター1月大会での対戦相手は、もう決まっているのですか。

「土肥(“聖帝”潤)選手です。キシシ選手と同じMIBURO所属で、もっとゴリゴリのグラップラーですね(笑)。でも、ここで勝てばタイトル再挑戦も近いと思うので。グラジエーターのベルトを獲りたい。

それが2022年の目標ですね。前に獲り損ねていて、やっぱりそのベルトが欲しいです」

※取材後、1月23日に行われるグラジエーターのセミファイナルで、神田×土肥の一戦が行われることが正式発表された。その発表後、改めて神田に土肥戦について訊いた。

――土肥戦が正式に発表されました。しかもセミファイナルで行われます。

「ビックリしました。オファーを頂いた時は、セミだとは決まっていなくて(苦笑)。でもグラジエーターの中でバンタム級が盛り上がっていくなら嬉しいですね」

――改めて土肥選手の印象を教えてください。

「関西屈指のグラップラーですから、やり甲斐のある相手です。僕も最近、ジェイク・ムラタ選手や竹本のようなグラップラーに勝てていないので、そういうタイプを乗り越えるのが今の課題です」

――すみません、試合のお話とは関係ないのですが……他の選手については「さん」「君」「選手」といった敬称が付きますが、竹本選手の場合は「竹本」と呼び捨てなのですね。もともと仲が良いのですか。

「アハハハ! 普段から交流があるわけではなく、会場で会ったら話をするぐらいです。何ていうか……腐れ縁みたいなものですかね(笑)」

――腐れ縁とは?

「竹本とは同い年で、これまで2回戦って1勝1敗じゃないですか。お互いの良い時も悪い時も知っていて。まだアイツが試合をすると聞いたら、僕も嬉しかったり。次のグラジエーターも出ますよね」

――竹本選手は福島啓太選手と対戦します。

「計量オーバーでグラジエーターのベルトは失ったけど、釜谷(真)さんとの試合もパフォーマンスは良かったんですよね。今のグラジエーターのバンタム級を見ても、やっぱり竹本は強いんじゃないですか」

――次回大会ではバンタム級戦が6試合も組まれています。ここは現在空位となっているバンタム級のベルト争いが注目ですね。

「バンタム級が盛り上がるのは嬉しいです。その中でもセミファイナルということは、自分に注目していただいているのかな(笑)。今回出る選手がバンタム級のベルトを争っていくでしょうし、自分もタイトルマッチはそう遠くないと思います。次も勝って、タイトルマッチに繋げたいですね」

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MMA ONE Torao Torao26   森戸新士 田村ヒビキ

【TORAO26】お蔵入り厳禁 闘裸男寝試合は森戸のヒールに対し田村がヒザ固めで応戦し、時間切れドロー

【写真】全日本柔術王者の森戸新士がグラップリングで観客を唸らせた (C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAでTORAO26が開催され、田村ヒビキと森戸新士が闘裸男 寝試合=グラップリングマッチで対戦した。

Text by Shojiro Kameike

カルペディエム福岡代表の田村ヒビキが、2019年の環太平洋ウェルター級王座挑戦以来となる闘裸男参戦。対する森戸は山口でLEOS柔術アカデミーを主宰し、JBJJF全日本選手権優勝、IBJJFアジア選手権2位などの実績を誇る、日本トップクラスの柔術家だ。そんな両者が繰り広げたグラップリングマッチをお伝えしたい


<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
時間切れドロー
森戸新士(日本)


まず引き込んだ森戸が、田村の右足を抱えてシングルエックスから崩し、外ヒールで絞り上げた。田村が森戸の足のクラッチを解いてマットに背中を着くと、その動きに合わせて森戸がトップへ。ケージ際で田村の左足を掴んでコントロールする。


足を抜いて立ち上がる田村に対して、森戸はシッティングガードに。田村がグラウンドに入ってくると、森戸は田村の体を浮かせてからデラヒーバで捕らえつつ、田村の右足を抱えて内ヒールを仕掛ける。一度外されたものの、森戸はサドルで固め直して再び内ヒールを狙った。


森戸の足のクラッチを外し、回転して逃れる田村。森戸は内ヒールが外れると外ヒール、外ヒールが外れれば内ヒールと、次々と仕掛けていく。すると田村が、森戸の右足の下に左腕を通してヒザ固め。田村が絞り上げると、森戸はヒールのクラッチを外して上半身を起こした。

両足でクラッチして、さらに絞めていく田村。ここから森戸が田村の足のクラッチを外すと、田村がクラッチを戻してヒザを絞め上げるという攻防が続いた。そこで足のクラッチを外した森戸が、田村の右足へ外ヒール。これが深く入ったか、田村は体を反らしてヒザ固めを解いた。しかしホールが極まるまでには至らず、1Rが終了した。


最終回、森戸がスタンドで田村をケージ際まで追い込みながら、引き込もうと狙う。ここは田村もグラウンドに付き合わなかったが、再び田村をケージ際に追い込んだ森戸が、田村の左手首を掴んで引き込んだ。デラヒーバから田村の右足首を刈ろうとするも、取ることはできず。

すると森戸は田村の右手を掴んだまま、相手を立たせない。しかし田村も切って立ち上がり、以降は森戸が幾度となく下から仕掛けるも、それに付き合うことはなかった。ケージ際で、ボディロックで森戸を抑え込みにかかる田村。下から仕掛ける森戸。しかし決着はつかず、時間切れドローとなった。

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【TORAO26】ジョタナン・バイエス戦へ、佐々木信治─02─「勝ってケージを降りる。娘を抱っこするため」

【写真】大丈夫、父の気持ちは娘に通じる。頭で理解して、言葉にまとめられるようになった時、この時どう思ったかも咲耶ちゃんは佐々木信治に伝えるようになる。だから── (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、ジョタナン・バイエスと対戦する佐々木信治のインタビュー後編。

今年2月の復帰戦、そして現在の体の状態を語る佐々木。次の試合も、体格面では相手のバイエスが大きく上回るなか、佐々木はいかに戦うのか。そして、佐々木が語った今後とは――チケットは既にソールドアウトとなった12月5日、広島でササロックの最終章がスタートする。

<佐々木信治インタビューPart.01はコチラから>


――今年2月の復帰戦、グラジエイターでの植田豊戦について聞かせてください。3年ぶりの実戦でしたが、ご自身の手応えはいかがでしたか。

「試合が終わってから放心状態になりましたけど……まず試合では、全然動けなかったです。3年空いていたし、その間にケガで練習できない時期もあって」

――ただ、そんな中でもカウンターのパンチや、組んでからのテイクダウンは動けているようにも見えました。

「そこはもう、体が勝手に動いた感じですね。組んだら勝手に体が動いて、相手が動いたら左フックが出て」

――結果は、左フックからの右でダウンを奪い、パウンドでレフェリーストップを呼び込みました。最後は体に染みついた動きが出た形だったのですね。

「そんな感じです(苦笑)」

――もう一つ……試合後、ケガの状態は?

「まぁ、それを言ったところで正直――年齢も年齢ですからね。でも、僕と同年代の選手がまだ活躍しているんですよ。同い年でいえば、一度対戦したことがある中村大介選手とか。なのに自分が、年齢がどうとかは言えないです。もちろん長くやってきているので、負傷箇所は多いし、今さらケガが無いとは言いません。

2018年に負った大怪我についても、元の状態には戻っていないと思います。自分でも、もうそんなに長く選手を続けることはできないと思っていて。だから戻れるタイミングで、しかも試合数が限られているなら、闘裸男に出たかったんです。だから今回は、対戦相手がどうというより場所……闘裸男に出ることに意味があったんですよ」

――なるほど。そういうお話の次に申し訳ないですが、次の対戦相手、ジョナタン・タバレス選手の印象を教えてください。

「アハハハ。まぁ、大きい選手ですよね。プロフィールには身長が191センチと書かれていて。でも今回は、試合を受けてくれてありがたい、という気持ちが大きいです。僕の対戦相手は二転三転して、それで最終的にタバレス選手が受けてくれたんです」

――二転三転、というのは?

「僕が無理を言っていたんですよ。やり残したことの中に、バオ・インカンと再戦したいというのがあって」

――バオ・インカン、2018年5月にRoad FCで対戦して大怪我を負った試合の相手ですよね。まさか……。

「闘裸男に出られて、かつバオ・インカンと対戦できたらいいなって(笑)。ただ、やっぱり入国が難しかったみたいです」

――それは仕方ないですね。

「今回のタバレス選手は、もちろん映像も見ました。リーチが長いサウスポーで、アウトボクシングされたら嫌なんだろうな、って思います。でも実際は結構ガンガン来る選手で、気が強い選手です。フィジカル的にも、見た目は筋肉モリモリじゃないけど、組んでから相手を放り投げているシーンも見ました。外国人のフィジカルって、見た目からは分からない部分がありますからね。

自分と比べたらタバレス選手はキャリアが浅いけど、そういう選手のほうがガムシャラに向かって来るじゃないですか。そういう時、ベテランがコロッとやられることもあるので、そこは気を付けたいです」

――そんなタバレス選手を相手に、地元・広島でどんな試合を見せたいですか。

「自分が大ケガから復帰して試合をすることで、何かしら感じてくれたらと思います。大きなケガをしたら、そのまま次のステップへ行く選手も多いと思うんですよ。他にやりたいことがあるから辞めるっていう人もいるし、続けたいけどケガしたから辞めるっていう人もいますよね。それは格闘技に限らず。

僕の場合は、もうダメだろうって大半の人が思ったはずなんです。でも、そこから復帰した自分の試合を見て、何か感じてくれたら……。もし自分が逆の立場だったら、その状態から『もう一丁!』って戦う人間はカッコいいと思うんで(笑)」

――アハハハ、確かに。人間としての格好良さですね。

「そういう姿を見せたい。自分自身が、そんなカッコ良い人間になりたい。闘裸男に戻って、地元で戦うっていうのは、そういうことなんです」

――分かりました。そういえば、長女の咲耶ちゃんがキッズ修斗デビューを果たしたそうですね。

「はい、もう5歳になりました。キッズ修斗は2試合出て、1試合は腕十字、1試合はRNCで勝っています。微笑ましく見ていますよ(笑)」

――その咲耶ちゃんは、お父さんが今も試合をすることに、何と言っていますか。

「……娘は、試合してほしくないって言いますね。あの時はまだ小さかったんですけど、僕がケガをして入院している姿を覚えているみたいで。入院中は気管切開をしていたんですよ。それで今、また試合をすると言ったら『またココ(喉)に穴を開けたりするの?』とか――。勝ってほしい、試合してほしくない、その2つの気持ちが半分半分みたいです」

――佐々木選手は、心配する娘さんに何と答えたのでしょうか。

「父ちゃん頑張るけぇ、見とってな。そう言いました。娘も『うん、うん』って」

――……。

「僕は小さい頃から父親がいなくて、父親に抱っこされた記憶がゼロなんですよ。だから、娘から何歳まで抱っこしてほしいと言われるかは分からないけど、言われるかぎり抱っこしてあげたいと思っています。でもこれ以上頑張っていたら、もう娘を抱っこできない体になるかもしれないと言われて」

――えっ!?

「本当はずっとやりたいです。でも……だから、抱っこできなくなる前に引退しようと思っています。ファイターとはそういうものじゃない、って言う人もいるかもしれない。人それぞれだから、自分の考えが正しいとも思っていません」

――……ファイターとして、そして父親として決めたことを、他の人が否定する権利なんて誰にもありません。

「はい。あと何試合できるか分からない。今後何が起こるかも分かりません。でも自分は決めましたから。勝って、ケージを降りる。娘を抱っこするために――」

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【TORAO26】12年振りの闘裸男出場、佐々木信治─01─「闘裸男で試合をしないと絶対に後悔する」

【写真】佐々木の感覚的には、生涯を終える時にもう1度闘裸男で戦っていないと成仏できないぐらいの想いに違いない (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、佐々木信治がジョナタン・バイエスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

アマチュア時代から中国・四国エリアで開催されていた修斗の闘裸男興行に出場し、そこから修斗環太平洋王者まで駆け上がった佐々木。さらに2015年からは韓国Road FCを主戦場としていたが、大ケガを負い2018年から大きなブランクを作っていた。

そんな佐々木が今年2月にグラジエーターで復帰戦を行って、暫定ライト級王座を獲得し、さらに今回の闘裸男出場へと至った。なぜこのタイミングで闘裸男出場となったのか。地元・広島で行われる闘裸男について、佐々木の想いを訊いた。


――今回は、本当に久々となるプロ修斗闘裸男興行への出場となりました。

「そうですね。修斗に出るのが9年ぶり、闘裸男はもう12年ぶりです」

――佐々木選手は2015年から韓国Road FCに出場し、前回は3年ぶりの試合ながらグラジエーターで暫定ライト級王座を獲得しています。なぜ、このタイミングで闘裸男に出場することとなったのでしょうか。

「えっ、どういうことですか?」

――佐々木選手のキャリアを鑑みると、プロ修斗でも他のプロモーターの試合を選択する権利もあったと思います。もちろんグラジエーターや、RIZINなども選択肢に挙がるとは思うのですが……。

「あぁ、そういうことですか。皆さん、そう思われるんですかね? 自分の中では当たり前のことかな、と思っています。今、僕が闘裸男に出ることに対して、何の違和感もないですね」

――というと?

「アマチュアの頃から闘裸男に出ていて、プロデビューしてからもずっと闘裸男に出させてもらっていました。2018年に大きなケガをして以降、もう自分の現役生活も終わりかなと思うこともありました。でも辞めることはできなくて。自分の中で、やり残していることがあったんです」

――やり残したこととは?

「一つは、復帰すること。もう一つは、また闘裸男で試合をすること。これをやらないと絶対に後悔する――その気持ちだけでケガから復帰しました」

――ということは、今年に入って復帰する時点で闘裸男に出ることが念頭にあったわけですね。

「はい。実は――最初は去年の博多大会で復帰する話があったんですよ」

――昨年11月1日、博多市のアクロス福岡でケージ興行が予定されていました。コロナ禍で延期となってしまいましたが、あの大会に出る予定だったのですか。

「大会自体が延期となったこともあるんですが、僕個人ではもう一つ大きなことがあって……。ケガが大きかったので、プロ修斗のライセンスが下りるかどうか、という問題があったんです。自分は試合できると思っていました。でもコミッションから、医者の診断書を出してほしいと。そんな状態で試合に出るのは、競技としてどうのか。と同時に、関係者の皆さんも『本当に大丈夫なのか?』と心配していて」

――……。

「でも、自分としては復帰したい。どこか出させてくれるところはないか――と思っていたところに、グラジエーターの櫻井(雄一郎)代表からお話を頂いたんです。それで今年の2月にグラジエーターで試合をさせてもらいました。復帰戦を行うことができたし、試合で結果を残すこともできて、櫻井代表には本当に感謝しています」

――なるほど。

「そこから修斗もライセンスが下りる状況になって、自分の中では修斗に戻るなら闘裸男だろうという気持ちは、最初から持っていました。しかもタイミング的に広島大会ということで良かったです」

――佐々木選手にとって、一言でいうと闘裸男とは何なのでしょうか。

「原点です。アマチュアの頃から出ていますからね。確か闘裸男02が最初だったと思いますけど……アマチュアで、ヘッドギアを付けているけど全試合、入場曲ありで」

――プロとアマチュアの混合、もちろんルールは明確に分けていますが、アマチュアでも入場はプロ並みに行う。当時その形式は珍しく、「闘裸男方式」と呼ばれていました。

「あの頃を考えると、今はすごいじゃないですか。闘裸男にしてもFORCEにしても、中国・四国地方の選手だけで試合が組める。以前は、それでもメインどころは関東から選手を呼ぶこともあったけど、先日のFORCEはメインも中国・四国地方勢同士の試合で」

――闘裸男では2005年からプロ修斗公式戦が始まりましたが、あの時点ではまだプロ公式戦は2試合だけでした。しかも、一方が中国・四国勢で、その対戦相手を関東や関西から呼ぶ形でしたね。

「闘裸男がなければ、中国・四国地方でMMAが発展することはなかったのかな、って思います。地方のジムに所属している選手が戦える舞台って、少なかったじゃないですか。かといって関東や関西の大会に呼ばれることも、なかなか無いし。闘裸男の存在がありがたかったし、あれから選手も育ちましたから」

――大会だけでなく、ジム運営なども大きく変わったのではないですか。

「変わりました。ウチのジムもフィットネス寄りになって(笑)」

――それは驚きですね……と言ったら失礼かもしれませんが。

「いやぁ……10年前はまだ、ガッチンガッチンやり合うジムでしたからね。まるで修羅の国のような(笑)。今もプロ志望の子はたくさんいるけど、それより自分と同年代か、僕よりも年上の会員さんも多くて。そういう人たちと一緒に練習する雰囲気がすごく好きだし、会員さんも楽しそうで嬉しいです」

――海外の格闘技サイトでは、佐々木選手のニックネームにTORAO Supernova……「闘裸男の超新星」と付けられています。

「アハハハ! アレですね(笑)。いつまでも超新星って恥ずかしいですけど、そうやって闘裸男の名前がニックネームに付けられているのは良いなって思います」

――佐々木選手がプロデビューした頃は、闘裸男から育った選手は闘裸男チルドレンと呼んでいました。もう当時のことを知らない会員さんも増えているでしょうね。

「新しい会員さんとか、『まだ現役なんですか?』って驚いていました(笑)。そういう会員さんたちにも、みんなの先生はこれだけできるんだよ、っていうところを見せたいです。それが、自分が試合をする意味でもあるので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【TORAO26】12月の広島大会で野瀬✖奇天烈。神田✖キシシ。寝試合で森戸新士が田村ヒビキと対戦

【写真】国内競技柔術最強といっても過言でない森戸の闘裸男出場は嬉しい限りだ (C)MMAPLANET

13日(水)、TORAO NATION STATEより12月5日(日)に広島市南区のBULE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26と、闘裸男GIG03の対戦カードが発表された。

6月13日の博多大会に代わり、晴れて闘裸男26と闘裸男GIG03というナンバリングが打たれた今大会、博多大会と同様に2部制──そして当日計量で行われることが決まった。

今回発表されたのはGIGで2022年修斗新人王トーナメントが4試合、闘裸男26で修斗公式戦4試合とグラップリングマッチ=闘裸男・寝試合の5つのカードだ。


3回戦では6月の博多大会で流れた野瀬翔平✖奇天烈戦が、広島で再度組まれた。奇天烈は2月のRoad to ONEで上野光と対戦予定も負傷欠場、野瀬が代役で出場し判定負けを喫したという因縁がある。

7月に格上の齋藤翼を相手に判定勝ちを収め、3連敗を免れた野瀬は承知の通り、今月17日にHEAT名古屋大会で土肥潤との対戦が決まっており、1カ月半後に奇天烈戦というハードな日程となっている。

また広島在住の神田周一は京都のキシシと2回戦で戦う。神田は9月のGladiatorで1年10カ月振りの勝利を挙げ、2年1カ月振りの闘裸男参戦となる。

現状、奇天烈とキシシ、キシシの同門で新人王T出場の丸山幹太が闘裸男圏外というべき中国・四国および九州地方以外からの出場という同大会では、競技柔術日本最高峰にある森戸新士が75キロ契約&5分✖2R戦のグラップリングマッチで、田村ヒビキと対戦することが決まった。

山口県岩国市在住の森戸は8月のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権でアダルト黒帯を制し、パンデミック前にJBJJFランキング1位に輝くなど、日本国内で最強といえる存在だ。ノーギにも果敢にチャレンジしている森戸だが、ケージという舞台がどのように彼の柔術を左右するか。もちろんグラップリングだから引き込んだり、スクートすればケージレスリングをする必要はない。

何より経験値として田村の方が上回るとはいえ、森戸は2012年に旧グラジ、カナダ留学時代にMMAを経験している点に注目したい。その経験が即、壁の存在が体に入っているのか否か。ケージの戦い熟知している田村は、体でどこに金網があるかを察知して森戸の動きに制限を加えることができるだけに、金網際の攻防が大きな見所となりそうだ。

いずれにせよ、このタイミングでの森戸の出場により中国地方のMMA&柔術のコロナ禍での決起集会、団結が強く印象つけられる。地域格闘技の雄、闘裸男ならでは──といえよう。

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【Battle Hazard08】タッグマッチの妙、岩本&山中✖森戸&高橋はドローに

【写真】森戸から高橋へのタッチ。たらればだが、中央で戦っていると極まっていたのだろうか。いずれにせよ、タッチワークは即席チームが上だった(C)MMAPLANET

<GTFタック王座挑戦者決定戦/15mins 3 Sub>
岩本健太&山中健也(日本)
Draw.
森戸新士&高橋サブミッション雄己(日本)

岩本と森戸でスタートし、森戸が右足を狙って下になる。即、ヒザを畳んで対応した岩本は頭をつけ、ヒザを殺してトップをキープする。

パスのプレッシャーから森戸が離れようとすると、岩本は左足を取って内ヒールへ。森戸立ち上がると外ヒールに移行してヒザにプレッシャーを与える。

たまらず森戸は、高橋にタッチした。岩本はそのまま高橋と向き合い、高橋が左足に外ヒール、立ち上がった岩本は左足を取って回転し、ここもロールができないヒザをプレッシャーを与えるアウトサイドヒールをセットする。

と、高橋も森戸にタッチし一本を逃れた。相手チームが2度タッチしてなお、岩本は森戸と向き合い右足を取りつつ、蹴ってきた左を捕らえるなど徹底して足関ゲームを続ける。

森戸も自陣から遠いコーナーでの仕掛けに必死に爪先を掴み、コーナーを座るように防御する。RNグリップの危険な外ヒールも、立ち上がって足を抜いた森戸は高橋に代わった。

ここで岩本も山中にタッチし、高橋が引き込む。山中は腰を抑えてパス狙い、高橋は粘って足を越させない。必死で脛を当てて耐える高橋はタッチを選択した。

ならばと山中も岩本と交代へ。慣れないリングとロープ、エプロンに出ようとした山中とリングに入ろうと岩本の頭がぶつかる(笑)。

その岩本は下になると、森戸は手を差し入れて足を取らせない形で動く。そして残り時間僅かというところで足を取り合い、タイムアップに。王座決定戦は形として一本がなくドロー。挑戦チーム決定は主催者預かりとなった。


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【Battle Hazard08】GTFルールで米倉大貴✖八田亮、イゴール✖レダ。清水は寒河江とコンバットGTF

【写真】ベルトを設けて、防衛戦でも良いかと思う一戦だ (C) MMAPLANET

27日(木)、ZSTより30日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるBATTLE HAZARD07の全試合順が発表された。

ZSTが提供する格闘技界のおもちゃ箱、GTルール=グラップリングが3試合、グラップリング・タッグが1試合、そして──ついにゴンバットGTFという名のコンバット柔術戦が組まれることとなった。


夜の部=リングMMAのZST68とダブルヘッダーで開催される今回のバトルハザード。メインは米倉大貴✖八田亮のGTルール60キロ契約の一戦が組まれた。米倉は先のGTF04 の60キロ級トーナメントで3試合連続ヒールで一本勝ちして優勝しており、非常に勢いがある。対して八田は昨年のIBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権の茶帯ルースター級で米田と同門IGLOOの山本博斗に決勝で敗れたものの準優勝に輝いている。

八田はパンクラスではブラジル人黒帯柔術家のマーカス・アマラフを2Rにギロチンで仕留めており、その際には打撃をまるで使わない完全グラップリングマッチをMMAで見せている。グラップリングで結果を残す米田、MMAを柔術で戦う八田の対戦。米田が速攻を見せるのか、八田が粘っこい展開のなかスクランブルでの強みを見せることができるのか。気の抜けない一戦となる。

セミはメインの10分1Rに対し、7分1RのGTルール戦=イゴール・タナベ✖レダ・メブトゥシュが組まれた。イゴールはGTF0490キロ級Tで優勝。レダはイゴールとの決勝対決が期待されていたが、谷口実にまさかのミノル・ロックで一本負けを喫した。いってみれば、そのレダがトーナメント柔優勝のグラント・ボグダノフ越えを果たさずイゴールと対戦する。なんのための8人制トーナメントだったんだ──と目くじらを立てる必要がないのが、格闘おもちゃ箱バトルハザードだ。

宇野薫&植松直哉が王者という──古のグラップリング・タッグ王者組への挑戦権を掛けた一戦では、森戸新士&高橋サブミッション雄己が岩本健太&山中健也というこれもGTF65キロ及び75キロ優勝者が手を携え相対する。

岩本と山中が日ごろから練習をしている同門なのとは対照的に、森戸と高橋はどう見ても即席タッグだが、ツープラトンの攻撃が許されているわけではないグラップリング・タッグだけに1+1が2以上になることはない。負傷などのケースと駆け引きというファクターを除けば、個の力が問われる勝負だ。

上記のようなグラップリングの豪華カードが並ぶなか、清水俊一と寒河江寿泰はコンバットGTFルールを戦う。

現状、ルールの詳細は不明だが──恐らくはコンバット柔術のグラウンドで掌底が認められた戦いになると思われる。そうなるとやはり気になるのは、寒河江の掌底に対する耐久力だ。清水の気質を考えると、相手の庭に入って戦いたくなるだろうが──ここは正座をしてガードの中に居座り、叩く。そこで寒河江の反応を見る必要がある。

また今大会では平信一✖谷口実という一戦が、ルールは当日発表というマッチアップがなされている。出場選手もルールを当日知るのか、そういうことが可能であれば──いよいよ独特のバトルハザード・ワールドが展開されるといえよう。

なお夜の部のZSTではFighting NEXUSフライ級チャンピオンの駒杵嵩大とGladiatorライトフライ級チャンピオン=宮城友一というグラスルーツMMAファンにとっては、垂涎もの対戦が実現──する。