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【Grachan60】冬の大阪は無差別級T決勝=荒東✖ハシモトがメイン。ミランダ亜連は仕切り直しの初陣

【写真】大阪で始まり、大阪でトーナメント最終マッチを迎える荒東 (C)NOBU YASUMURA

23日(月)、2月26日(土)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGRACHAN60の対戦カードが発表された。

同月11日(土)に東京都江東区のTFTホール500で行われるGRACHAN58 X BRAVE FIGHT27から2週間後──。グラチャン大阪単独興行時代、冬の陣は無差別級トーナメント決勝戦=荒東”怪獣キラー”英貴✖ハシモト・ブランドンがメインに組まれた。


昨年12月の準決勝となった桜井隆多戦では、2R終盤の打撃戦のなかで放ったヒザ蹴りが急所を直撃。桜井が試合続行不可能となり、その時点までの裁定で判定勝ちを手にした荒東が、瓜田幸造を判定で破ったブランドン・ハシモトと地元でメインを張ることに。

ペルー系日本人のハシモトは、同トーナメントでプロデビューした新鋭で、瓜田戦では序盤の目視戦でカウンターの右でダウンを奪い、後半はジャブや前蹴りで突き放し接近戦でも打ち勝っている。JAWS West所属で初戦はマウントパンチでズールを破ったハシモトと、荒東の一戦は打撃戦から組み、寝技の攻防に発展するのか注意したい。

また同大会では昨年8月の大阪大会でプロデビューが決まっていたが、コロナ陽性で欠場となった注目ルーキー=ミランダ亜廉の仕切り直しの初陣、中嶋紳乃介戦も決まっている。

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【Grachan58】イ戦前の伊藤空也─02─も注目トーナメント「無差別級は桜井選手、フェザー級は小島選手」

【写真】伊藤空也がファン目線で当日行われる両トーナメントの見所を話してくれた (C)MMAPLANET

4日(日)、千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58で、韓国のイ・ハンヒョンと対戦する伊藤空也のインタビュー後編。

昨年、手塚基伸に敗れバンタム級のベルトを手放した伊藤が、この1年の取り組みを語る。さらに現在行われている無差別級&フェザー級についても、GRACHANファン目線で紹介してくれた。

<伊藤空也インタビューPart.01はコチラから>


――以前は柔術の練習を、そこまで取り入れてはいなかったのですか。

「4年ぐらい前まで長野県にいて、当時は毎週やっていました。でも関東に来てからは、そんなに柔術に触れる機会もなくて。どちらかといえばレスリングとグラップリングが中心になっていたんですよね。BRAVEジムでトライフォース柔術アカデミーと連携した柔術クラスが始まったので、去年から参加するようにしました。そこで改めて柔術の奥深さ、寝技の基礎の大切さをイチから学んでいます。そうして迎えたのが魚井戦だったので、自分のやるべきことはやれたんじゃないかと思っています」

――柔術クラスで学んでいるのは、MMAの中の柔術ですか。それともベーシックなブラジリアン柔術をイチから学んでいるのでしょうか。

「純粋なブラジリアン柔術を教わっています。柔術をやることによって、組んでも落ち着いて対処できるようになりますよね。しっかりと際の展開で、一つひとつ組み立てていくことができる。相手が仕掛けてくることを、一つひとつ潰していける。そういう動きが身体に染みついてきました。あとはムエタイのウィラサクレックジムさんへ行って、首相撲の動きも取り入れています」

――柔術だけでなく、ムエタイも! すると、この1年で動きは大きく変わったのではないですか。

「そうですね。動きも変わったし、打撃に関しては去年の倍は研ぎ澄まされていると思います。得意なところは伸ばし、苦手なものは一つひとつ潰して――ということをやってきたので。技に深みが出て来たような感じがあります」

――なるほど。プロモーターサイドやファンからすれば、獅庵戦と金太郎戦を経て、これからも伊藤選手には同じような……むしろ、それ以上の激闘が求められるかもしれません。しかし現在、伊藤選手が取り組んでいることは、そうした激闘とは方向性が異なる部分もあります。そこに葛藤はないですか。

「MMAなので、その激闘とは違う見せ方がありますからね。ただ、僕自身も練習ではスマートな動きができるのですが、試合だと激しい展開になっちゃうんですよ(苦笑)。自分で意識しているわけではなく、試合中のテンションでそうなってしまいます。やっている動きは、練習してきたものなんです。だからテンションの問題か……。

でも魚井戦は、激闘にならなかったけど、相手の動きを潰して完封できました。試合のない期間は、ずっとスマートな動きを試合で出せるように練習してきたので、あとはしっかりと試合で見せるだけですね。自分でも未知数な部分はありますが、自信はあります」

――魚井戦はリングで行われました。リングで出せたことをケージで出せるか、あるいは同じことをやっていいのかどうかは一つの課題ではあります。

「はい。でも今はずっとケージを想定して練習しているので、次のイ・ハンヒョン戦では新しい自分を見せることができると思います。相手がキックボクサーになったのも、これまでムエタイをやってきた成果を見せるチャンスなのかな、って。結果的に良かったんじゃないですか。今はONEのオープンフィンガー・ムエタイを結構見ていて、それに近いものが見せられるんじゃないかと思います」

――それは次の試合がとても楽しみです。次に伊藤選手の試合以外のお話を伺いたいのですが、グラチャンで他の試合はチェックされていますか。

「はい。グラチャン放送局でチェックしています」

――グラチャンでは無差別級とフェザー級のトーナメントが開催されており、今回は同じ大会で準決勝戦が行われます。いちGRACHANファンとして、各トーナメントに対する印象をお願いします。

「無差別級は怪物みたいな選手が揃いましたよね。やっぱり僕たちは無差別級の試合に魅力を感じて、格闘技を始めた時代じゃないですか。だから今でも無差別級に求められているのは、そういう怪物性だと思うんです。そんな試合をグラチャンで実現してくれるのは、観ていてワクワクというか、ゾクゾクします。ファン目線で見ても楽しみですね」

――組み合わせは前日の計量時に決まるとのことですが、準決勝に勝ち上がった4選手の中で誰が勝ち上がると思いますか。

「僕が注目しているのは、桜井隆多選手です。もともとウェルター級で戦っていた選手が無差別級に出場していて。前回の試合も体格差があるのにパンチで仕留めて――まるでドラマを見ているようでした。僕自身も昔から見ていた選手なので、思い入れもあります。桜井選手ってカッコイイんですよね。

変わらない強さの中に、進化しているところもあって。そこでヘビー級に挑戦する生き様がカッコイイ、僕もすごく憧れている選手です。MMAの経験はダントツじゃないですか。トーナメントに出場している他の選手と比べても、一番ケージでの戦い方が分かっている試合内容だと思うんですよね。だから僕の考えではありますけど、桜井選手が優勝に一番近いんじゃないかと思っています」

――フェザー級トーナメントはいかがでしょうか。

「フェザー級は小島勝志選手に注目しています。僕は和田健太郎が決勝に行くのかな、と考えていたんですよ。でも小島選手が和田選手を相手に、あれだけパンチとボディブローで試合をつくっていって、最後はTKOで仕留めた。対レスラーの試合としては、理想的な勝ち方だったと思います。その和田戦を見ても、今までの試合と比べてさらに強くなっていましたから。これまでも打撃の強さは見せていましたが、さらにレスリング技術もプラスされて、際の部分でも綺麗に戦っていて。全局面で強さを感じました。

あと、小島選手は山梨県在住で、僕は長野県出身じゃないですか。同じ地方出身者として、ファン目線で応援してしまいます。しかも地元で自分のジムも出していて、自分の練習もしながらトーナメントで勝ち上がっていく。そこで優勝するストーリーに期待してしまいますね」

――最近では首都圏以外の選手が勝ち上がるケースが、どんどん増えています。

「桜井隆多選手もそうですよね。そういう意味では、僕は関東にいる立場ですけど、地方をナメんなよって気持ちがあります。で、それこそグラチャンがやってきたことじゃないですか。地方の選手が首都圏でチケットを売れるわけじゃない。でも大阪もそうだし、北海道でも大会を開催し、地方でも活躍した選手を首都圏の試合に呼んでいて。僕もファイトマネーをもらう限りは、そのぶん皆さんが見に来てくれるように頑張ります」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午後4時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan58対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
渡辺良知(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
イ・ハンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
林RICE陽太(日本)

<Grachan無差別級準決勝/5分2R>
桜井隆多(日本)
瓜田幸造(日本)
荒東 怪獣キラー 英貴(日本)
ハシモト・ブランドン(ペルー)

<Grachanフェザー級T準決勝/5分2R>
小島勝志(日本)
高橋孝徳(日本)
崎山勲(日本)
鍵山雄介(日本)

<ライト級/5分2R>
岸本篤史(日本)
渡辺和幸(日本)

<無差別級/5分2R>
上田幹雄(日本)
ソン・ムジェ(韓国)

<柔術/5分1R>
村田良蔵(日本)
田中義篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
萩原一貴(日本)
黒井海成(日本)

<無差別級/5分2R>
石川廉(日本)
田馬場貴裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
ロバ・モー(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本尚大日本)
佐々木歩夢(日本)

<バンタム級/5分2R>
松本大輔(日本)
安部路人(日本)

<フライ級/5分2R>
水谷健人(日本)
金井一将(日本)

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【GRACHAN58】極真世界王者=上田幹雄のMMA2戦目が決定。韓国のソン・ムジェと対戦

【写真】上田のプロ2戦目がグラチャンのケージに決まった。世界王者とはいえ別競技、基礎工事となる時間を大切にしてほしい (C)MMAPLANET

8日(火)、12月4日(日)に千葉市美浜区の幕張メッセ国際展示10ホールで開催されるGRACHAN58に極真空手・第12回全世界空手選手権大会優勝の上田幹雄が韓国のソン・ムジェと対戦することが発表された。

2013年に全日本ウエイト別、2018年に全日本、2019年に世界大会を制し、2021年4月に百人組手に挑戦も60人目でドクターストップとなり八巻建志以来となる史上2人目の極真グランドスラムを逃した上田は、昨年9月にMMA転向を発表した。


その5カ月後にMMA転向を発表し、BRAVE所属なり今年の4月にRIZINでデビュー戦を戦った上田。しかし、高阪剛の右フックに倒されパウンドアウト負け──打撃で敗れるという厳しい船出となった。

7カ月を経てケージでMMAを戦うこととなった上田の相手ソン・ムジェは全く実体が知れないが、今回がプロデビュー戦で韓国のセミプロで6戦6勝とリリースには記されている。

既に桜井隆多、荒東英貴、瓜田幸造、ハシモト・ブランドンが出場する無差別級トーナメント準決勝。小島勝志、鍵山雄介、高橋孝徳、崎山勲が戦うフェザー級トーナメント準決勝、
川中孝浩✖渡辺良知のウェルター級戦、ライト級のルクク・ダリ✖林RICE陽太、バンタム級ではチャンピオン伊藤空也とキム・ヒョロンなどが決まっている同大会。今日のリリースでSJJJF(スポーツ柔術日本連盟)提供の柔術マッチ=村田良蔵×田中義篤という柔術マッチが実現することも明らかとなっている。


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【Grachan57】フェザー級王座決定T出場、和田健太郎─02─「屋久島にジムを開き子供達を羽ばたかせたい」

【写真】ぜひとも実現させてほしい将来の展望です。そして、そのためにベルトが必要に (C)GRACHAN

明日4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57。同大会で、Grachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で小島勝志との対戦する和田健太郎インタビュー後編。

本格的にMMAを始めて2年、アマ0勝1敗1分。プロ4勝0敗、3フィニッシュの和田にはチャンピオンになってから、必ず実現させたい夢──いや人生設計が存在した。

<和田健太郎インタビューPart.01はコチラから>


──仕事を覚えて、堂々と練習できる状況を創っていってなおMe,Weで余り練習できなくなったというのは?

「以前は埼玉に住んでいて新宿には通いやすかったのですが、八王子に引っ越して移動手段が車になり、なかなか練習にいけなくなってしまいました。本当は八王子のジムに通うのがベストだったかもしれないのですが……」

──そうですよね。パラエストラ八王子の塩田GOZOさんがショックを受けますよ。なんで新百合なんだって(笑)。

「(苦笑)。渡部修斗選手が声を掛けてくれたのもありますが、仕事の帰りにジムに寄りやすくて」

──その渡部選手とは年齢も違いますが、なぜ親しくなったのですか。

「Me,Weで練習している時にコンバットレスリングに出場して、知り合いました。僕は2016年に68キロ級で全日本で優勝し、2017年には74キロ級で優勝しました。その年に渡部修斗選手が68キロ級で優勝し、世界大会で修斗選手が優勝、僕は準優勝でした」

──その結果を踏まえて、Me,We時代に山﨑代表から本格的にやらないかという話もあったのではないですか。

「は自衛隊の頃に、勝手に出て勝ったみたいな形だったのですが、山﨑さんからはコンバットに関しては『黙っていても、勝つよ』とは言ってもらえていました。あの頃は『週末の練習だけでも、でられるようにしな』という風に言われていました。

Me,Weを離れストライプル新百合ヶ丘に移ったのは、とにかく練習の回数を増やすことができそうだったからで。試合に関しては、アマチュアに出てみて楽しければ良いなっていう感じでした。そうしたらアマで勝っていないのに、プロの試合でオファーを貰ったので折角ならやってみようと思いデビューしたんです」

──アマで勝っていない?

「ハイ。グラチャン・チャレンジで2試合やって、0勝です。最初の試合は打ち合って負けました。2回目は時間切れになり、そうなるとグラチャン・チャレンジは勝敗が付かないんですよ。最初の試合でダメだったところを修正して戦ったのですが、まだ極め力がなかったです」

──プロで4連勝しています。その辺りは克服できたのでしょうか。

「極めとグラウンドの攻撃を覚えることができたことで、ここまでは勝つことができていると思います」

──現状はストライプル新百合ヶ丘だけで練習している形ですか。

「ほとんど、そうですね。修斗選手と新井拓己君と、NEXUSに出ている森永ユキト君と練習していて。たまに原口(央)君のBRAVE世田谷に行かせてもらっています」

──ではキャリア2年目で王座決定トーナメントに出場、しかも本命視されていることに関してはどのように思っていますか。

「思ったより早くチャンスが回ってきたと思っています。こんなに早くに来るとは思っていなかったので、チャンスです」

──初戦の相手である小島選手の印象は?

「打撃が得意な選手です。なので打撃が得意な選手と、寝技が得意な僕とどちらがペースを掴めるのか。あまり打撃に付き合わないようにしないと……という感じです。テイクダウンができれば自分の方がペースを掴んで、勝てるんじゃないかと思っています」

──現状、攻守で打撃の方はどれぐらい身についていると考えていますか。

「3月の試合後に組み技よりも打撃の方の練習を多くしているので、それ以前と比較すると反応とかも良くはなっていると思います」

──ではトーナメントを制し、ベルト巻くという点においての自信のほどは?

「結構ありますね。そんなに実力差があるトーナメントだとは思っていないので。一戦一戦、自分の強味を前に出していければ可能性は全然あると思います」

──トーナメント出場選手のなかで一番の強敵は誰だと捉えていますか。

「自分的には小島選手も強いですけど、こないだは負けてしまった高橋孝徳選手とか……スタンドとグラウンドのバランスが凄く良いと思うので。本来の力を出してくれば強敵になると思います」

──今年で30歳ですが、MMAファイターとしての目標はどこに置いていますか。

「自分が選手として、どんどん上に行くという目標はないです。続けて、勝っていけば上の方で戦えるようになるというぐらいで。それ以上にどこかの団体のチャンピオンになることを目標としていました。

『チャンピオンになって屋久島に帰る』と親父に言っているので。今回のトーナメントでチャンピオンになってMMAを続けるなら、続けて。どんどん上のステージに行ければ行きたいです。ただ一番したいことは、屋久島にジムを創ることなんです。

そのために力をつけて、ベルトという箔が欲しい。現役生活に関しては屋久島に戻ってみないと分からないのですが、続けられるなら続けます」

──屋久島に戻ることが、和田選手の人生設計なのですね。

「ハイ、屋久島で子供たちにレスリングとMMAを教えたいです。大人の人も僕のジムで体を動かして欲しいですし。それでも、やっぱり子供たちに指導したいのが一番ですね。僕が高校を卒業した頃に、レスリングを指導してくれた方がジムを閉めて屋久島を離れてしまって。あの環境を復活させたいと考えています。

やっぱり僕自身、レスリングに出会ってなかったから普通に野球か何かやって、そのまま高校を卒業して屋久島で家業を継いでいたと思います。レスリングを習ったおかげで、東京の大学に行って、今もMMAがデキています。屋久島出身のMMAファイターは、僕以外いないと思いますし。

子供たちを高校に送り出したいですし、レスリングとMMAで屋久島から色々な世界に子供たちが羽ばたいていければと思っています」

──素晴らしいです。なんか世界で戦いたいというよりも、良い話が聞かれたような気がします。

「ありがとうございます(笑)。自分が戦うことに関しては、積み上げていけば結果としてどこかで戦えると考えています」

──では最後に日曜日の試合に向けて、意気込みをお願いします。

「トーナメントの最初の試合。大切な試合なので、できればKOか一本で勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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【Grachan57】F級王座決定T本命&オールドルーキー=和田健太郎─01─「MMAを始めたのは2020年7月」

【写真】1992年12月14日、屋久島生まれの和田。その知られざる格闘家人生とは……(C)GRACHAN

4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57で組まれたGrachanフェザー級王座決定トーナメント1回戦で、小島勝志との対戦する和田健太郎。

和田は昨年4月のプロデビューから4連勝中、キャリア1年半満たない優勝候補だ。今年30歳を迎えるオールド・ルーキーの格闘技歴をまずは尋ねた。


3丁目の茶川竜之介風な感じもする和田(C)MMAPLANET

──プロデビューから1年4カ月、キャリア5戦目でフェザー級王座決定戦トーナメントとなった和田選手です。ただ、プロデビューは28歳とかなり遅めですね。

「MMAを本格的に始めたのは、2020年の7月ぐらいなんです。もともとはMe,Weの一般会員で少しノーギ・グラップリングやキックボクシングの練習していたのですが、余りジムに行くこともできていなくて。そんな時に知り合いだった渡辺修斗選手が『ウチに来れば?』と誘ってくれて、ストライプル新百合ヶ丘に移ってからMMAの練習を始めました」

──Me,Weで練習していたということですが、それまで格闘技歴というのは?

「一応、小学6年生から大学までレスリングをやっていました」

──あぁ、なるほど。そのような下地があったのですね。小学6年生でレスリングを始めたきっかけは何だったのですか。

「僕は屋久島の出身なのですが……」

──えっ、屋久島というのはあの世界自然遺産の屋久島ですか。

「ハイ」

──申し訳ありません、屋久島のことが何も分かっていないのですが、キッズレスリングができる環境があったということですね。勝手ながら、自然の宝庫という印象しかなかったものですから。

「でも、そんなもんですよ。自然しかないです(笑)。自分が6年生の時にたまたま東京からレスリングを指導してくれる人が引っ越してきました。父親と見学に行って、それで始めた感じです。本当は自分はやりたくなかったのですが、親父に『やってみろ』って言われて……」

──すぐに中学になりますが、そのままレスリングを続けたということですね。

「そうですね。小学生の時に、レスリングの大会に出ても1度も勝てなくて。そのまま辞めるのは嫌で、レスリングを続けることにしました。中学では、本当は部活に入らないといけないのですが『部活はせずにレスリングをやります』って伝えて」

──結果、大学までレスリングを続けていたということは中学の時には結果を残せたということですね。

「中学の時は九州では勝てましたが、全国では全然勝てなかったです。それでも鹿児島の鹿屋中央高校というレスリングの強豪校から推薦がもらえて進学しました」

──鹿屋といえば、原口兄弟の出身地だったかと。

「ハイ。実家があるあたりですけど、彼らは樟南高校という鹿児島でもう一校あるレスリングの強豪校で、僕らの高校のライバル校に通っていたはずです」

──なるほどぉ。では高校時代の成績は?

「団体で全国3位とインターハイで2年生の時に全国3位でした。高校生の時に自分が勝てなかった選手が2人いて、それが太田忍選手と高橋侑希(2017年世界選手権フリー57キロ級優勝。東京五輪出場)選手だったんです」

──なんと。それでも3位も立派な成績です。そして大学へと。

「ハイ。大東文化大学という一応1部リーグに属しているのですが、優勝とかには絡めない大学でレスリングを続けました。大学の時は、個人戦は内閣総理大臣杯で5位が最高位です」

──当時、MMAへの興味というのは?

「修斗で試合をしていた中村憲輔選手が、大学の先輩で。練習に来てくれた時に、少しMMAの話を聞いた記憶はあります。あと小さいときに道場でPRIDEのビデオが流れていました。ただ、僕自身はMMAに興味があったわけでなく、全く見ていなかったです」

──大学卒業後からMMAの練習までも時間がありますが、その間もレスリングを続けていたのですか。

「いえ、レスリングは大学で一区切りをつけて自衛隊に試験を受けて入隊し、4年ほど自衛官をしていました。練馬駐屯地にいて、Me,Weに入会して練習をするようになっていました。実は1年目で自衛隊は辞めて転職して、Me,Weでもっと格闘技の練習をしようと思ったのですが、親の同意書がもらえなく除隊できませんでした」

──えっ? 自衛隊を辞めるのには親御さんの同意書が必要なのですか?!

「そうなんです。もう20歳過ぎて、大人なのに……。自分の場合はMMAを始めたいと馬鹿正直に親に伝えてしまって、同意書がもらえなくなりました(苦笑)」

──Me,Weではノーギ・グラップリングとキックを少々やっていたと言われていましたが、プロのMMAファイターになりたいという意志はあったのですか。

「そうですね。ハイ、レスリングが生かせるのは、そこだと思ったので。ずっと辞めると言い続けていたら、タイムリミットを設けることを条件に26歳になって親も同意してくれました」

──それでもMe,We時代にはMMAに挑まなかったですね。

「ハイ。自衛隊を辞めて、最初のうちはいつも練習に参加できていましたけど、転職して他の仕事を始めると、仕事も覚えていない状態でMMAの練習をしたいというのは筋が通っていないと思って。仕事を覚えてから、練習を再開しようという感じで仕事に集中するようにしていました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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【Grachan57】パラ千葉のフライ級ファイター達─01─松井斗輝「辞めていく人を見て、自分は違うと…」

【写真】左から平良、内田、松井、杉山、鶴屋怜のパラ千葉&沖縄のフライ級ファイター達。松井は1999年9月8日生まれ、試合の4日後に23歳になる (C)MMAPLANET

9月4日(日)、千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催されるGRACHAN57で、松井斗輝が二ノ宮徳昭と対戦する。

名門パラエストラ千葉ネットワークでもまれる松井は、昨年9月のプロデビューから現在3連勝中だ。ボクシング出身で当然のように光る打撃の持ち主だが、最近ではレスリング力も攻守ともに伸びている。

そんな松井を巡るパラエストラ千葉ネットはこれから試合を控えたフライ級ファイターが揃っている。松井を皮切りに11日にパンクラスに鶴屋怜とDEEPに杉山廣平が出場し、19日の修斗で内田タケルが戦う。そんなフライ級の精鋭が集まる同ジムに、8月30日より1週間の予定で、姉妹ジム=THEパラエストラ沖縄所属のUFCファイター=平良達郎が、10月のオクタゴン第2戦を前に出稽古にやってきた。

鶴屋浩門下のフライ級の精鋭に、それぞれの試合に向けて話を訊いた。第一弾はMMAPLANET初登場、松井のMMAファイターになるまで歩みを尋ねた。


──MMAを始めようと思ったのは?

「ボクシングをやっていたのですが、MMAにずっと興味を持っていました。大学を卒業したらMMAを始めようと思っていて、でも大学を辞めることになり、そのタイミングでMMAに転向しました」

──もともと生まれはどちらだったのですか。

「兵庫県の姫路市です」

──あっ、そうなのですか。自分は神戸なのですが……姫路はちょっと柄が悪いなという印象があります(笑)。姫路の皆さん、スミマセン。

「アハハハハ」

──では姫路時代にボクシングを始められたわけですね。

「ハイ、小学4年生からグローブ空手を始めて……」

──姫路でグローブ空手といえば日進会館ですか。

「そうですっ!! ショッピングモールのなかで水泳とか、色々と運動ができる施設があり、そのなかでキッズ空手を友達がやっていて、僕も始めました。」

──関西グローブ空手の雄の出身だったのですか。日進会館では小学生もグローブで顔面有りなのでしょうか。

「ハイ、そうです。でも4年生から6年生までしかやっていなくて、遊びみたいなものでした。当時、MMAやボクシングを視るということは一切なくて、ただ友達が空手をやっていたから興味を持っただけで。でも6年生ぐらいになると、辞めていく子が増えます。中学生になると部活動も始まるし、同い年の子は誰もいなくなってしまったんです。

僕もそのタイミングで、長谷川穂積さんを見てボクシングをやりたいと思うようになっていました」

──同じ兵庫県民ですし。長谷川選手は千里馬神戸ボクシングジムから、真正ボクシングジムに所属していましたね。

「ハイ、僕も長谷川穂積さんのジムに通うとしたのですが、ちょっと遠かったので(苦笑)」

──姫路と東灘では……。片道1時間半から2時間ぐらい掛かってしまいますね。

「ハイ。なので地元の木下ボクシングジムに入会しました」

──ボクシングジムだと中学生の練習生はいたのですか。

「その頃から、どんどん増えていった感じでした。やっぱり長谷川選手の影響だったと思います。それから大学2年生までボクシングをやっていました」

──ずっと姫路で、ですか。

「中学生の間は木下ボクシングジムで練習して、試合に出ても大した成績は残せなかったのですが、ジムの推薦で高校は岡山の関西(かんぜい)高校に進学できました。清水聡(ロンドン五輪銅メダリスト、OPBF東洋太平洋フェザー級&WBOアジアパシフィック・フェザー級王者)さんがいた高校です」

──おお。では高校でのボクシングの成績の方は?

「一番良かったのは、国体の56キロ級で3位になっています」

──素晴らしい。ところで高校の時から減量をしているのですか?

「ハイ。6キロほどですけど。でもボクシングの場合は当日計量なので、少ししんどかったです(苦笑)」

──結果、大学進学もボクシングで?

「ハイ、そうです。大学はボクシング部自体は強くないのですが、スポーツ推薦で西宮の関西(かんせい)学院大学に進学できました」

──えぇ、関学に進学できたのに途中で退学してしまったのですか! そんな……関学の卒業証書を持っていれば、関西では就職で困ることもなかったのではないですか。

「……(苦笑)。それは回りにも言われています。ボクシングばかりやっていて、全然講義に出ていなくて。単位が全く取れない状態でした」

──スポーツ推薦の学生も、単位を普通に取る必要があったのですか。

「ハイ。関学は他と学生と同じように普通に単位は取らないとダメでした」

──そうなるとスポーツ推薦の学生はしんどいかもしれないですね。ただ、退学するほどだったのですか……留年ではなくて。

「ハイ、2年生を2回ぐらい同じ学年をやり直さないといけない状態でした」

──なんとも……勿体ない。それでボクシングにも見切りをつけたと?

「そうですね。RIZINで朝倉兄弟を見て、もうMMAをやりたいという気持ちになっていました。大学生の時はボクシングとMMAの練習を並行で卒業までやろうと思っていたのですが、学校を辞めたのでこっちに出てきてMMAでやっていこうと決めました」

──関西(かんさい)ではなく、パラエストラ千葉ネットでMMAファイターを目指したのは?

「やるなら一番強いところでやりたいと思って、5つほどジムのリストを創ってこっちに来ました。最初にパラエストラ柏に見学に来て、即決めました。鶴屋さんから『打撃ができるから、寝技をやれば強くなる。ここでやれば間違いない』と言っていただいて。実は結構不安だったのですが、その言葉でやろうと思えました」

──そんな無責任な!!(笑)。

「アハハハハ」

──親御さんは何と言われていましたか。関学を辞めて、MMAをやるために千葉へ引っ越す息子に対して。

「全部決めた後に、話しました。少し反対はされましたけど、そこまでやっていたので。もう何も言ってこなかったです」

──そういう気概でやってきてなお、長続きしない人が殆どだと思います。

鶴屋浩 そうですね。あの頃は1カ月8人とかプロになりたいですって入門してきて。でも、残って1人か2人でした。ただ松井に関しては、覚悟が違うと分かりました。

──と言う言葉が師匠から聞かれましたが。

「嬉しいです。ただ僕も辞めていく人達を見て──自分は違うという気持ちでいました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月4日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ Grachan57対戦カード

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
桜井隆多(日本)
ラデック・ヘルボーイ(チェコ)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
和田健太郎(日本)
小島勝志(日本)

<Grachan無差別級T1回戦/5分2R>
瓜田幸造(日本)
佐々木克義(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
高橋孝徳(日本)
村田俊(日本)

<Grachanフェザー級T1回戦/5分2R>
崎山勲(日本)
萩原一貴(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
宮内拓海(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
松井斗輝(日本)
二ノ宮徳昭(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
Apollo中山(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
杉本静弥(日本)

<ウェルター級/5分2R>
ベン・ブッカン(英国)
館野コング(日本)

<ウェルター級/5分2R>
寺石恭平(日本)
今市凌太(日本)

<バンタム級/5分2R>
下田善司郎(日本)
松本大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
土田伸一(日本)
小田魁斗(日本)

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【Grachan55】川中孝浩とGrandウェルター級王座防衛戦。長岡弘樹「若い時より格闘技に向き合えている」

【写真】どれだけ自分を貫くことができるか。体力と精神力の勝負となる (C)MMAPLANET

15 日(日)、東京都港区の品川インターシティホールで開催されるGrachan54&55。ダブルヘッダー第二部=Grachan55のメインでGRANDウェルター級チャンピオン長岡弘樹が、川中孝浩の挑戦を受け、王座初防衛戦を戦う。

昨年6月に桜井隆多を下して巻いたベルト、42歳になったチャンピオンはDobuita所属の若い選手達性質の練習で、強くなりたい気持ちがさらに増し、より格闘技に向かうようになったという。愛弟子、雑賀ヤン坊達也の悔しい敗北も、チームが前進する糧とした長岡が、この一戦のみならず格闘技への想いを語った。


──日曜日に防衛戦が迫ってきました(※取材は11日に行われた)。体調の方はいかがですか。

「今日が最後の確認の練習があって、やるべきことはやってきました。あとは体重を落とすなど体調面の調整だけです」

──11カ月振りの実戦となりますが、この間隔というのは望んだモノだったのでしょうか。

「ベルトを獲った時は、すぐに試合をしたいとは思っていなかったです。自分の中ではベルトを獲ることが目標だったので、その先というのは全く考えていなくて。正直、ベルトを獲ったら引退しても良いぐらいの気持ちで戦っていたので、終わった直後に次は誰と戦いたいとか、何をしたいという希望はなかったです。

回りからも引き際じゃないかと言われましたし。1年経っての心境の変化と言いますか、ウチの選手や練習仲間とトレーニングをしているうちに、まだまだ強くなりたいという気持ちが凄く自分のなかにあり、強くなっている実感もあります。防衛戦云々でなくて、それを証明したいと思っています。なので、この試合のモチベーションは自分が戦いたいという気持ちとイコールという感じです。

次の試合相手が川中選手になることは、去年の8月の挑戦者決定戦で早々に決まっていたので、常に意識をしながら練習はしていました。実際に練習の強度を上げるという意味では、試合前にパァっと上げるということではなく、年齢も年齢ですし常にコンディションを良い具合にしておくということで日々を過ごしてきました。

試合の日程が決まる前から、色々と取り組んできたので正式決定してから特別変わることもなかったです。試合が近づいてくると、もちろん緊張感は高まりますが、とにかく練習でやってきたことを試合で出すのみです。積み重ねてきたことを試合で、まだ積み重ねるような感じですね」

──雑賀ヤン坊選手をはじめジムの教え子と一緒にやってきたことが、長岡選手が向上心を持つ続ける要因になっているのですね。

「緊張感を共有できているということもありますし、ヤン坊に関しては試合前も一緒に創ってきて。それ以外の時は、『ヤン坊に負けるかよ』っていうつもりで練習できているので。ウチの選手達はまだまだ実績がないですけど、伸びてきているので凄く刺激を貰っています。彼らと練習することで、この年になっても『どうやったら強くなれるんだろうか』と考えて。というより、この年になった方が若い時より格闘技に向き合えていると思います。

こうやったら強くなれるのか。こうすれば、上手くなれるのかと繰り返しています。そうやって考えると、この1年はアッという間でした。ヤン坊と練習していると、とにかく緊張感があります。特に自分なんかは量をこなせなくなってきたので、質を意識してやってきました。彼と張れるような選手であり続けたいですしね。もっと一緒にやっていきたいという気持ちでいます」

──そういうなかでヤン坊選手が、待望の舞台RIZIN TRIGGERで自分の良さを出すことができずに敗北を喫しました。

「アイツは負けず嫌いだから、本当に悔しいのは分かっています。自分も本当に悔しかったです。彼が良さを出せずに負けた……完敗という形は初めてだったので、ジムとしてもそのまま『また頑張ります』で済まされることではないと感じました。

自分達も変わっていく方向で、既に取り組み始めています。ただ気合を入れて頑張りますってことじゃダメだと思い知らされた試合になりました。なのでヤン坊も一生懸命、もがいています。彼と一緒にジムも変っていこうと思います」

──そのようななか川中選手は、挑戦者決定戦で勝利した後にRIZIN TRIGGERでストラッサー起一選手に敗れました。「自分に挑戦する前に負けんなよ」という気持ちにならなかったですか。

「もちろん負けてほしくはなかったですけど、ストラッサー選手がどれだけの実力者かというのも分かっていますし、試合内容では競っていて川中選手の強さも見ることがデキました。彼と戦う身としては、あの試合をチェックできて良かったです」

──長岡選手が試合で見せることは、もう何も変わらないかと思うのですが、この試合で何をしなければいけないと思っていますか。

「誰もが分かっていることで、とにかくアグレッシブに攻めることです。川中選手はもともと組みベースで体幹がしっかりしています。そこに倒すコツを掴んできた打撃があるので、組んでも簡単にいく相手ではないと思っています。ただし、その部分に関してはさらに実力をつけたという自信もありますし、練習ではなくて試合で使ってソレを証明したいです。川中選手の打撃と体の圧力に対して、自分の組みと打撃を合わせた圧のぶつかり合いになると思います。川中選手の圧が強いと感じなければ、自分のペースで戦えます」

──しんどくならないわけがないですね。

「勝ちたいなら、しんどいことをやるのが当然です。アウトボックスでスタミナ温存して勝てる人間ではないので。自分のファイトスタイルは、どんどん相手にくっついてくこと。その組みつき方に関しては、考えて準備してきました。勇気をもって、どんどんぶつけたいです。試合でそれをやることは大変ですが、それがデキると信じてやってきました」

──まずはこの試合に集中しないといけないですが、ヤン坊選手のセコンドでTRIGGERを経験し、自分もあの場に立ちたいという気持ちには?

「もちろん、TRIGGERという舞台を見て華やかで良いなと思うところは本心でありました。川中選手はTRIGGERに出ている選手なので、ここで勝って『長岡強いじゃん』と思ってもらえれば一つのアピールポイントになるかと思っています」

──ヤン坊選手と揃い踏みなどあれば、夢のようですね。

「ハイ。アイツも次、見返したい。絶対に勝ちたいという気持ちでやっているので。この試合で俺がしっかりと結果を残すことで、これからも一緒に頑張っていこうというつもりです。若い子たちも含め、チーム全体でDOBUITAをもっと強くしたいと思っているので」

■視聴方法(予定)
5月15日(日・日本時間)
Grachan54午後1時30分~Grachan放送局
Grachan55午後5時00分~Grachan放送局

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DEEP K-1 MMA o ONE Progress   アンディ・コング キック コンバット柔術 ルンピニー レアンドロ草野 修斗 岡野裕城 桜井隆多 江木伸成 濱岸正幸 竹浦正起 笹晋久 草MAX 鈴木万李弥

『HEAT 50』試合結果/皇治は判定負け


第12試合 メインイベント キック(肘無し・つかんでからの攻撃は禁止) 61kg契約 3分3R(延長1R)
×皇治(TEAM ONE/元HEATキック・ライト級王者、ISKA K-1ルール世界ライト級王者)
○ダウサコン・BANG BANG GYM(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級3位&元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
4R 判定0-3 (杉村9-10/和田9-10/大成9-10)
3R 判定1-1 (杉村30-29/和田29-30/大成29-29)

第11試合 MMA 65kg契約 5分3R
△春日井“寒天”たけし(志村道場/HEAT MMAバンタム級王者・元フライ級王者)
△笹 晋久[くにひさ](パラエストラ柏/修斗バンタム級新人王2017)
判定0-1 (28-29/29-29/29-29)

第10試合 キック ミドル級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R
○アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場/HEATキック・ミドル級王者)
×ラーシーシン・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF世界ウェルター級王者)
1R 2’54” KO

第9試合 HEAT MMA ライト級タイトルマッチ 5分5R
×草MAX(TEAM CLIMB/王者)※初防衛戦
○岡野裕城(マッハ道場/挑戦者)
2R 4’45” 裸絞め
※岡野が王者に

第8試合 キック 62kg契約 3分3R
○安川侑己(志村道場/HEATキック・ライト級王者)
×モンダム・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)
3R KO

第7試合 MMA ミドル級 5分3R
―桜井隆多(R-BLOOD/元DEEPミドル級王者、元GRANDウェルター級王者)
―アンディ・コング(99 RANGER GYM)
中止 (コングの計量オーバー)

第6試合 キック 女子53kg契約 3分3R
○鈴木万李弥(志村道場)
×小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
判定3-0 (30-29/30-28/30-27)

第5試合 キック 57.5kg契約 3分3R
○内藤凌太(BELLWOOD FIGHT TEAM/元DEEP☆KICK -55kg級王者)
×ノラシン・スペチアーレジム(タイ/OISHI GYM/元ラジャダムナン&ルンピニー認定ライトフライ級王者、元ルンピニー認定フライ級王者)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)

第4試合 MMA フェザー級 5分3R
○倉本拓也(志村道場)
×秋山怜冬(clash)
1R 1’32” 三角絞め

第3試合 MMA フライ級 5分2R
△ユン・テスン(韓国/志村道場)
△廣瀬裕斗(Hida Training Lab team 阿修羅)
判定1-0 (20-18/19-19/19-19)

第2試合 キック 63kg契約 3分3R
○伊藤勇大(OISHI GYM)
×SOUL(IMPACT)
判定3-0 (30-27/30-2730-28)

第1試合 MMA バンタム級 5分3R
○小川隼也(ボンサイ柔術)
×徳弘拓馬(スタートジャパン)
1R 4’34” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

オープニングファイト第3試合 PROGRESSフォークスタイル・グラップリング 85kg契約 5分2R
×濱岸正幸(カルペディエム三田)
○レアンドロ草野(草野柔術)
6-9

オープニングファイト第2試合 PROGRESSフォークスタイル・グラップリング 70.3kg契約 5分2R
○竹浦正起(カルペディエム三田)
×椿 飛鳥(トライデントジム)
1R 3’03” ヒールフック

オープニングファイト第1試合 PROGRESSコンバット柔術 66kg契約 5分2R
×生田 誠(トラスト柔術アカデミー)
○江木伸成(藤田柔術)
判定

 5月7日に名古屋国際会議場イベントホールで開催された『HEAT 50』の試合結果。皇治はダウサコンに延長Rで判定負け。春日井“寒天”たけしは引退試合で笹晋久と対戦しドロー。ライト級タイトルマッチは岡野裕城が草MAXに勝利し新チャンピオンになっています。続きを読む・・・
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HEAT50 MMA o アンディ・コング イゴール・タナベ キック ダニエル・スポーン 桜井隆多 石井慧

【HEAT】石井慧 HEATの運営に対してTwitterで苦言

5月7日に名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT50。皇治のキックルール、春日井たけし引退試合、石井慧の参戦にイゴール・タナベのMMA2戦目などマニア心をくすぐる対戦カードが並んでいましたが、数日前から微妙な風向きに。。。イゴール・タナベが右肩を負傷して欠場。さらに石井の対戦相手だったダニエル・スポーンが空港でのコロナ検査で陽性反応が出た事により、試合自体が中止となりました。

怪我もコロナ陽性も不可抗力。選手も主催者も責める事は出来ません。しかし、その後の石井のツイートで何やらきな臭い空気が漂ってきました。

石井の対戦相手だったスポーンがコロナ陽性は陽性だったようですが、そもそもビザを取っておらず、石井サイドが取ったとの事。さらに過去の未払いやドタキャンについても言及し、事態は泥沼の様相を呈してきました。

もし本当ならHEATの運営は杜撰の一言。まるで10年前、20年前の格闘技業界ですよ。さらに石井の試合だけでなく、イゴール・タナベの代役として起用したアンディ・コングは契約体重83.9kgに対して90kgと大幅超過。桜井隆多との試合は中止となっています。

弱り目に祟り目。体重超過をコングの怠慢ですが、そもそもアジャスト出来るだけの契約体重、人選だったのか、改めて検証する必要があるでしょう。大会前日になって散見してきたトラブル。HEATはどう対処するのか。注目カードが消滅したので今回のPPV観戦は止めておくとします。
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【HEAT50】アンディ・コング、再計量でも落とせず。桜井隆多の試合は消滅……

【写真】自ら売り込んだ話が事実なら、どういうつもりだったのだろうか。86キロ、87キロ、88キロという契約体重での交渉もありえただけに、桜井が気の毒すぎる(C)MMAPLANET

明日7日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT50。

イゴール・タナベの負傷欠場に伴い、代役として桜井隆多と戦うことになっていたアンディ・コングだが、本計量に続き再計量でもパスせず――主催者と桜井との協議の末、この試合は実施されないことが決まった。

一説によるとアンディ・コングはイゴールの欠場に伴い体重が落ちるということで、自ら出場を打診したという話も伝わっている。仮にこの話が真実であれば、理解不能な90キロという6キロ・オーバーでも名古屋入りだ。

■視聴方法(予定)
5月7日
午後1時30分~ TIGET LIVE

■HEAT50計量結果

<キック61キロ契約/3分3R>
皇治:60.9キロ
ダウサコンBANG BANG GYM:60.7キロ

<65キロ契約/5分3R>
春日井”寒天”たけし:65.0キロ
笹晋久:65.2キロ

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者]アブラル・ヒマラヤンチーター:70.1キロ
[挑戦者] ラーシーシン・ウィラサクレック:70.2キロ

<HEATライト級選手権試合/5分5R>
[王者] 草MAX:70.2キロ
[挑戦者] 岡野裕城:70.1キロ

<キック62キロ契約/3分3R>
安川侑己:62.0キロ
モンダム・ウィラサクレック:62.0キロ

<ミドル級/5分3R>
桜井隆多:83.8キロ
アンディ・コング:90.0キロ

<キック53キロ契約/3分3R>
鈴木万李弥:53.3キロ
小澤聡子:53.1キロ

<キック57.5キロ契約/3分3R>
内藤凌太:57.5キロ
ノラシン・スペチアーレジム:57.0キロ

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也:65.8キロ
秋山怜冬:65.5キロ

<フライ級/5分3R>
ユン・テスン:56.7キロ
廣瀬裕斗:56.8キロ

<キック63キロ/3分3R>
伊藤勇大:62.7キロ
SOUL:62.8キロ

<バンタム級/5分3R>
小川隼也:61.4キロ
徳弘拓馬:61.1キロ

<フォークスタイルグラップリング85キロ契約/5分2R>
濱岸正幸:84.4キロ
レアンドロ草野:84.5キロ

<フォークスタイルグラップリング・ライト級/5分2R>
竹浦正起:69.3キロ
椿飛鳥:70.0キロ

<コンバット柔術66キロ契約/5分2R>
生田誠:65.3キロ
江木伸成:61.1キロ

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