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【Gladiator029】令和の元寇、吉田開威と暫定バンタム級王座決定戦。シンバートル「羊肉と乳製品」

【写真】ムービーもスチールも関係ないと思われるほど、インタビュー中に動きがない。ある意味、モンゴルの不動心シンバートル(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR029でシンバートル・バットエルデネが吉田開威とGladiator暫定バンタム級王座決定戦を戦う。
Text Manabu Takashima

昨年10月にBreakthrough Combat旗揚げ戦では、キャリア3戦目ながら下馬評をひっくり返し吉野光に快勝したシンバートル。プロMMAデビューは2022年10月で、去年の5月には母国で元Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーを下している。

モンゴル相撲、レスリングをベースにMMAを戦うシンバートルはMMAの試合経験は少ない一方で、2023年と2024年の2年間でモンゴル国内ではキックボクシング、コンバットサンボでナショナルトーナメントで優勝し、散打とシュートボクシングで準優勝という結果を残している。

テイクダウン&グラウンドコントロールの強さで定評のある吉野の抑え込みを返したブリッジ、テイクダウンもしっかりと奪ったことで──僅か1試合で、国内での評価を絶対とした。

令和の元寇、盟友オトゴンバートル・ホルドバートル、ダギースレン・チャグナードルジと共にグラジのベルトをモンゴルに持って帰るべき戦うシンバートル。その強さの源はモンゴル相撲、羊肉、乳製品、そして乗馬だった。


モンゴルで漢として生まれたからには、モンゴル相撲と乗馬をするのが基本

――10月30日にBreakthrough Combat旗揚げ戦で吉野光選手に勝利し、一度は今大会で竹本啓哉選手戦のオファーがあったと伺っています。

「すぐにまた日本でデキることが決まって、信じられないほど嬉しかったです」

──吉野戦の勝利で、シンバートル選手の評価は爆上がりました。

「ヨシノ選手は、本当に強くて勉強になりました。そんな彼と良い試合ができて、良かったです。とにかく日本の人達に自分のことを知ってもらえて嬉しいです」

──あの試合、下になった時に右に左と逆方向にブリッジをして上を取っていた動きを中村倫也選手が絶賛していました。

「そうですか(微笑)」

──……(笑)。あのように相手を動かせて、上を取るということは練習でも意識しているのですか。

「抑えられた時に返す練習は、常にやっています。あの動きも練習通りの動きでした」

──凄まじい体力、そして体幹の強さを感じました。「羊肉を食らい、馬に乗った幼少期を過ごした選手は強い」。そんな柏木信吾氏の主張があるのですが、シンバートル選手も子供の頃に乗馬をされていたのでしょうか。

「乗馬はモンゴルの文化です。モンゴルで漢として生まれたからには、モンゴル相撲と乗馬をするのが基本です。自分はオブスゴル県という田舎で生まれ育ったので、馬に乗るのは生活の一部でした。今も田舎に戻ると、馬に乗っています。ナーダムのような特別な日には人間も馬も着飾っていますが、自分たちは子供の頃から暴れ馬を抑えることが役割だったので手綱も鞍もなく、裸の馬に乗っていました」

──それは……木登りどころでない、強靭な体を創り上げることができますね。

「(照れ笑いを浮かべるのみ)」

オトコンバートル こいつは質問しないと、返事をしないから(笑)。

──ハハハハ。なるほど、です。栄養価の高い羊の肉を食べて、裸の馬に乗る。よって強い肉体と絶妙なバランス感覚を養うことができたと思っていますか。

「その影響は大きいと思います。自分は勉強も好きでなかったですし、毎日のように草原で馬に乗っていたいという子供だったので。そして暇さえあれば、友達とモンゴル相撲をしていました。モンゴル相撲をして、羊の肉を食べて。お菓子も乳製品という生活をしてきたので、今の体が出来上がりました」

──そのモンゴル相撲の経験なのか、あれだけレスリングができても絶対的にアンダーフックという思考でもなく、クリンチの攻防でオーバーフックに取るところが、師匠のジャダンバ・ナラントンガラグに非常に似ていると思いました。

「それこそナラントンガラグ先生の指導の賜物です。アンダーフックを狙って来た相手の腕をオーバーフックで固定して、殴るんです。このオーバーフックはモンゴル相撲の一つの形ですね。相手の腕の自由をきかなくして、柔道でいう外無双や内無双を仕掛けるのがモンゴル相撲の特徴的な動きなので。そこはMMAでも使いやすいです」

自分はグラップリングでも打撃でも戦えるので

──そこにレスリングが融合し、かつ柔術的な動きが非常にスムーズだというのが──これも中村倫也選手のシンバートル評でした。

「自分のベースはレスリングですが、MMAはそれだけでは戦えないです。なのでグラップリング、柔術も凄く練習しています」

──それは道着を着ての柔術ですか。

「いえ、ノーギです。MMAのための練習なので、道着は着ません」

──では、次の試合に向けての話を聞かせてください。竹本選手との試合から、暫定王座決定戦で吉田選手と戦うというオファーを貰った時はどのような気持ちでしたか。

「自分はどのような試合でも受ける腹積もりでいます。なので対戦相手が代わっても、それほど影響はないです。それでもタケモト選手と戦う予定だったので、タケモト選手の映像をチェックして練習をしていました。タケモト選手に勝つために努力をしてきたのですが、やはり暫定王座を賭けて戦える方が嬉しいです」

──竹本選手と吉田選手、まるでタイプが違うファイターと戦うことになりましたが。

「確かにグラップリングが強い選手から、ストライカーに代わりました。ただ、特に問題ないです。自分はグラップリングでも打撃でも戦えるので。

(ここでインタビュー中に傍らにいたオトゴンバートルが、何やらモンゴル語でシンバートルに話しかけ)練習もいつも通りやっていますが、ヨシダ選手になったことで打撃戦の比重を増やしています」

──打撃で勝負をするつもりですか。

「今はまだヨシダ選手のことを研究中ですが(※取材は12月20日に行われた)、しっかりと対策を練って作戦を立てて戦います。ただ狙いはサブミッションです。レスリングやグラップリングを駆使して、一本勝ちをしたいです」

──吉田選手はKO宣言しています。

「KOですか(笑)。素晴しい意気込みですね。ただ、私も練習をしているので。試合でどちらが強いのか、。素晴しい戦いをファンの皆に見てもらいたいと思っています」

──今日はありがとうございました。ところでシンバートル選手はいつも、そんな風に無口なのですか。

「いやぁ……」

オトコンバートル 緊張しているだけよ。いつもは、こんなんじゃないので(笑)。

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
内田勇作(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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o その他 栄養

【reversal】2025 Spring & Summer COLLECTION

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今季もreversalさんの2025 Spring & Summer COLLECTIONにお邪魔してきました。今や四季ではなく二季と言われるくらい夏か冬かの極端な季節感。そんな中でも寒かろうが暑かろうが、是が非でも着たくなるアイテムがたくさんありました。

まず目を惹いたのはパックマンとのコラボアイドル。懐かしのテレビゲームを代表する人気キャラとreversalの組み合わせ。reversalのロゴの横で存在感を見せるパックマン。とても初対面と思えないくらい馴染んでいます。
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パーカーはreversalの定番のロゴの中身がパックマンのゲーム画面になっているのが面白い。その手があったか。格闘技好きもゲーム好きも吸い寄せる1枚です。

その他にもオーバーサイズのキレイめなシャツやブロッコリーを森風にあしらったTシャツなど気になるアイテムが盛りだくさん。いつも以上に何を注文するか頭を悩ませました。
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そして会場で配られたノベルティーグッズが携帯用あんこ。長崎の真崎屋製餡所とコラボした贅沢な逸品です。トレーニング後の栄養補給にもいいし、トーストやバニラアイスにのせても美味しそう。賞味期限も1年持つから保存食としてもアリ。reversalさん、さすがです。
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45 JAM MMA News o ONE Result UFC UFC309 YouTube   栄養

『UFC 309: Jones vs. Miocic』前日計量動画

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Jon Jones (237.6) vs. Stipe Miocic (248.6) – for heavyweight title
・Michael Chandler (155.6) vs. Charles Oliveira (155.6)
・Paul Craig (186) vs. Bo Nickal (185.4)
・Viviane Araujo (125.6) vs. Karine Silva (125.8)
・James Llontop (166.2)* vs. Mauricio Ruffy (164.4) – 165-pound catchweight

PRELIMINARY CARD (ESPNews/FX/Hulu, 8 p.m. ET)

・Jonathan Martinez (135.8) vs. Marcus McGhee (135.6)
・Eryk Anders (185.6) vs. Chris Weidman (186)
・Damon Jackson (155.2) vs. Jim Miller (155.6)
・David Onama (155.6) vs. Roberto Romero (155)

PRELIMINARY CARD (Hulu/ESPN+, 6 p.m. ET)

・Jhonata Diniz (253.2) vs. Marcin Tybura (251)
・Ramiz Brahimaj (170.2) vs. Mickey Gall (170.8)
・Bassil Hafez (171) vs. Oban Elliott (170)
・Veronica Hardy (125.8) vs. Eduarda Moura (125.2)

 『UFC 309: Jones vs. Miocic』前日計量結果。ハメス・ヨントップが166.2ポンドと1.2ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。




 前日計量動画。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET MMAとフィジカル o Special YouTube   その他 体組成 加藤久輝 栄養 鈴木陽一 食事

【Special】『MMAで世界を目指す』第7回:鈴木陽一ALIVE代表「体組成とMMAのスポーツ化」─02─

【写真】取材当日は選手がインボディでの測定後、理学療法士の所澄人トレーナーから指導を受けた(C)SHOJIRO KAMEIKE

世界的なスポーツとなったMMAで勝つために、フィジカル強化は不可欠となった。この連載では「MMAに必要なフィジカルとは?」というテーマについて、総合格闘技道場ALIVEを運営する鈴木社長=鈴木陽一代表が各ジャンルの専門家とともに、MMAとフィジカルについて考えていく。
Text by Shojiro Kameike

連載第7回目の後編は、体づくりとMMAのスポーツ化について語り合う。現在、日本でMMA関連スポーツは日本スポーツ協会(旧称=日本体育協会)に加盟していない。それは「スポーツ認定を受けていない」と言い換えることもできる。MMAの普及、競技人口の増加——MMAの未来を考えるうえでも、特に中高生のフィジカルについても考えていきたい。

<連載第7回Part.01はコチラから>


――MMAのスポーツ化、ですか。

鈴木 僕の基本的な考えは「MMAをスポーツとして認定してほしい」というものです。そのためには成長期の中高生に、保護者が納得して習わせることができるスポーツにならないといけない。

インボディ測定&シートに記入された内容をもとに、所トレーナーが体づくりの重要性を説明する(C)SHOJIRO KAMEIKE

だから選手だけでなく、ジムや指導者側もアスリートのための勉強をしてほしいと思っています。一番の希望は栄養士や理学療法士など、ちゃんと勉強して国家資格を取得した人に、MMAに関わってほしい。ちゃんと国が定める基準で見てほしい。ベテランのファイターやトレーナーが「自分の経験則で……」と指導するのは違う話なんです。

――なるほど。その点がMMAのスポーツ化と、どのように繋がってくるのでしょうか。

鈴木 正確に言えば「国にMMAをスポーツとして認定してほしい」ということです。世界各国のスポーツ関連の省庁でスポーツ認定されるためには、様々な条件があります。プロよりもアマチュアのほうが競技人口は多い、子供の競技人口が多い、世界標準のルールがある――など。日本のMMAは、おそらくアマチュアよりプロ選手のほうが多いですよね。

――「世界標準のルール」というのも難しいです。プロモーションによって大きくルールや採点基準が異なりますし。

鈴木 各団体が「ウチ独自のルールでやる」と言った時点で、それはスポーツではなくイベント……娯楽として認定されるんです。

 たとえば何かしら事業を始める場合、国が定める業種に分けられるんです。格闘技ジムは「娯楽」に分けられますね。娯楽業というと、パチンコなど娯楽産業と同じで。他のスポーツは「教育」といった業種になるのですが……。

――同じ格闘技でも柔道やレスリング、空手の道場は「娯楽」ではないわけですね。

 ジムや道場でいえば、その形態にもよると思いますが、スポーツ関連の業種に分けられると思います(※注)

注)国の定める「日本標準産業分類」では、大分類:教育,学習支援業 > 中分類:その他の教育,学習支援業 >分類コード:スポーツ・健康教授業 がある。その内容は「スポーツ技能、健康、美容などの増進のため、指導者が柔道、水泳、ヨガ、体操などを教授することを主たる目的とする事業所」。一方、「スポーツを行うための施設を提供する事業」、たとえばフィットネスクラブは「スポーツ・健康教授業」に分類されない。
【参考】総務省「大分類O—教育,学習支援業 総説」

鈴木 五輪競技である、つまり日本のスポーツ庁がスポーツとして認定しているということですよね。分かりやすい例としては。ただ、先ほど言ったようにルールの面は難しいです。僕たちのようなイチ道場主だけの意見では、どうにもならない。まず現場となるMMA道場としては、競技的な体組成や栄養を理解するところから始まると思っています。

――まだ身体が成長過程にある中高生も、安心して道場に通ってもらえるように。

鈴木 はい。たとえば17歳や18歳の選手がパンチを食らってダウンした時に脳のMRIを撮って、続けて大丈夫かどうか確認する。それと同じように、捻挫しやすい子の体組成を調べて「思ったより筋肉量が少ない」と分かれば、その点を改善していく。アスリートとしての身体的な評価を、具体的な数字で出してあげることが必要です。他競技のトップアスリートは、もっともっと細かい状態を調べてアプローチしていますよね。

――所さんは他のスポーツ選手を指導しているなか、MMA界の状況を見た時に驚きませんでしたか。

 いや、う~ん……やっていると思っていました(苦笑)。

鈴木 アハハハ、そうだよね。

 もちろん体組成からアプローチしている選手や指導者もいるでしょう。でも、やっていない人が多いのであれば凄くもったいないですよね。たとえば大リーグ、野球選手って50年前の日本人と今の日本人では平均で身長が10センチは伸びており、体重は10キロ増えています。対して米国人は昔から身長も体重も、大きくは変わっていない。それは食事の欧米化が進み、体が大きくなっているということなんですよ。

――大谷翔平選手は、まさにその象徴ですよね。体格的に米国のメジャーリーガーに負けていない。

体の構造をもとに、ストレッチポールを利用した調整法を指導。フィジカルは科学だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

 そうなんです。食事の欧米化は、スポーツの観点で見れば必ずしも悪いわけではありません。ただ、MMAは階級制で体重調整がありますからね。体が大きくなっていくなかで、どう食事と向き合っていくのか。他のスポーツよりシビアにならないといけない。食事に関してはセオリーもあるなかで、どのタイミングで何を摂取すれば良いのか。それも階級によって変わってくると思います。他のスポーツよりも複雑なので、より勉強してほしいです。

鈴木 前にもお話しましたが、加藤久輝は元ハンドボールの日本代表です。彼がハンドボールの現役だった十数年前から遺伝子検査、腸内環境検査、体組成検査はやっていたそうで。それが民間に降りてきて、民間の実業団やプロの選手も使い始めました。

これがアマチュアの中高生にとっても普通になれば――すでに甲子園レベルの野球部や、インターハイクラスのバスケットボール部やサッカー部も取り入れています。インピーダンス法で測り、体組成や腸内フローラ、遺伝子を調べることがスタンダードになってきている。僕が言っているのは、何も特別なことをやりたいわけではなく、国がスポーツ認定している競技と同じものを普及させていきたいんですよ。

 僕はフィジカルトレーニングについては、「自分のキャパシティを増やすこと」だと説明しています。現在の100パーセントのキャパシティで同じ動きを続けていても、それは100パーセントにしかならない。でも――筋力やフィジカルを底上げし、キャパシティを110パーセントに増やすと、同じ動きでもパフォーマンスが10パーセント上がります。

こういう話って、一般の方のほうが理解しやすいんです。自分のキャパシティを増やすと、動きが変わって日常生活が楽になる。それを体感しやすいから、トレーニングの意味を納得しやすい。だけどスポーツも同じです。スポーツはスキルあってのものですが、そのスキルを向上させるためにトレーニングでキャパシティを上げてほしい、と思います。

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45 AB Bloom FC03 DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN UAEW UFC YouTube アリエル・オリバース ツェルマー・オトゴンバヤル パンクラス ヒロヤ 上田将年 修斗 栄養 海外 眞藤源太 結城大樹

【Bloom FC03】引退撤回→休養返上。オリバース戦に挑む漢・上田将年「ドキドキ、モヤモヤからワクワク」

【写真】男に二言、三言があっても構わない。そこれこそ前言撤回が、漢らしい──なら (C)MMAPLANET

27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03で上田将年がフィリピンのアリエル・オリバースと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年11月にBloom FC旗揚げ大会のメインでツェルマー・オトゴンバヤルに勝利した上田だが、2月のRIZIN LANDMARK佐賀大会、そして6月のパンクラスと伊藤祐樹&眞藤源太に連敗を喫した。その眞藤戦後に上田の口から「次のBloom FCを最後にしたいと思います」という引退宣言がなされた。

しかし、Bloom FC03の当初の出場選手に彼の名はなかった。と思いきや、突然の国際戦の発表に。この間、上田は如何に進退と向き合って来たのか。随所の判断に男らしさが感じられる上田の今に至った経緯を尋ねた。


──アリエル・オリバースと、地元・福岡。そしてBloom FCの第3回大会に出場が決まった漢・上田将年選手です(※取材は4日に行われた)。しかし、男に二言はないだけはできていません(笑)。

「アハハハハ。そうですね……もう……前回の試合が終わって、周囲にも記者の方にも色々と語らせていただいたのですが……(苦笑)。やはり強い相手、ドキドキする相手を目の前にして戦わないという選択肢はなかったです……」

──前回の試合後から、この試合出場にかけて既に1度前言撤回がありました(笑)。

「ハイ。6月の眞藤源太選手との試合で負けて、このBloom FCという地元の大会で最後にしようという風に伝えさせてもらっていました」

──しかし、Bloom FCのマッチメイク案を内々に頂いた時に、上田選手の名前がありませんでした。

「……。試合が終わり、ケガがあるなか練習に行ってしまう自分がいました。もう、その時点で原田(惟紘)さんとか周りの人達は『上田君、辞めれんて』という風に言っていたのですが、『いえ、次が最後です』と断言していたんです。ただ、ケガをかばいながらも若い子たちと練習をしていると、『あの時、こうしておけば』とか『あの時はリカバリーがちゃんとできていなかったな』という反省点が色々と見つかりました。

すると『こう、すればできる』という改善点がたくさんある。成長できるところが、まだいっぱいあると感じるようになりました。そのときに所(英男)さんとヒロヤ選手の試合見まして。あのドカンとかました所さんの勝利がものすごく刺激になりました。あのKOを見て、次の1試合だけでなくまだまだ戦いたいという気持ちになったんです。

これまで大きなケガがないからというのも関係していますが、やはり自分の想いは戦いたいということだったんです。本当に我儘だななぁという気持ちと、行けるところまで行ってやろうという両極端の気持ちがありましたけど」

──結果、最後の舞台と一度は決めたBloom FCのラインナップから名前がなくなっていたのは?

「もう一度、戦うためにしばらく体を休め、ケガを直してダメージを抜く期間を設けようと思いました。なので今回は(屋宮)ハントさんにも、裏方として大会を手伝いますって話をさせていただきまました。

そんななかハントさんから、オリバースの相手が見つからないという話を聞きました。自分も彼と戦える選手がいないか、探すという形でハントさんをサポートしていて……で、そのためにもオリバースという選手を知らないといけないので映像をチェックしたりして調べていくうちに、段々と『結構、良い選手じゃないか』と思うようになって……(苦笑)。

ドキドキしつつ、モヤモヤする自分がいました。その気持ちが大きくなって、『ハントさん、誰も行かないなら俺が行きましょうか』って自分から言ってしまいました(苦笑)」

──アハハハハ。まさに漢・上田の「男には二言・三言ある」という流れに(笑)。

「ドキドキ、モヤモヤからワクワクするようになった自分の直感に従いました」

──ハントさんからすれば「待っていました」という一言だったでしょうね。

「もう『宜しくお願いします』という言葉だけでした(笑)。あの一言を発して、現時点で試合まで3週間なんですけど、凄くコンディションも良いです。試合が楽しみでならないです」

──引退撤回から休息を取る。しかし急転直下の国際戦。奥様の反応は如何でしたか。

「まぁ、もととも辞めないとは思っていたようで。現役続行に関しては何を言うことはなかったのですが、この時はさすがに『早くない?』とは言われました(笑)。『試合が決まるかも』と伝えると」

──いや上田選手。自分でやると決めているのに、「決まるかもしれない」というのは(笑)。

「アハハハハ。そこはちょっと言葉を濁しました。『フィリピン人で、相手がなかなかおらんらしくて。ハントさんから頼まれて』って(笑)。その時は『決まったら教えて』という感じで言っていたのですが、もう僕のなかでは決めていたので。2、3日後に『決まったばい』って(笑)」

──ハハハハハ。

「嫁さんの機嫌を伺いつつ、タイミングを見て伝えたような感じです。家庭内にも勝負があります」

──いやぁ、もう話を聞く方としては面白い限りですが……。その一方で、九州で試合ができない。その苦労をずっとしてきた上田選手にとって、オリバースと戦う選手が他にいなかったことに関しては、どのように思っていますか。

「う~ん、自分が若い時にこの質問を貰うと『ふざけるな』という返答をしていたと思います。ただ今はUFCという世界の頂点があって、他の海外の大会もあります。そして国内にはRIZINという大舞台もあります。そういうなかでレコードが大切になってきます。

昔は外国人選手や格上の相手との試合を受けない選手には、『どういうつもだりだ』という風に絶対になっていたはずです。でも、今は勝ち星を稼ぎたいという気持ちも分からないでもないです。分からないでもないのですが……それでも自分のなかでは戦って欲しいというのが正直な気持ちです。

リスクはあります。でも、格闘技界のなかでそこで勝てば評価につながる凄いチャンスです。守りに入らず、攻めの姿勢で格闘技に向き合って欲しいというのが本音です」

──勝手ながらファンの人達もそうだろうし、メディアもそう。市井に生きる自分たちができないことをやってくれる選手たちに尊敬の念を抱きます。なので前言撤回で、この場で戦う選手が魅力的なんですよ(笑)。

「……(苦笑)」

──では、対戦相手オリバースの印象を教えてください。

「試合が決まってから、映像を見返しました。荒い部分もあるけど、寝技や組み技もできる。改めて本当に戦いたいと思った相手です。(苦笑)。8勝8敗ですけど、負けているのはUAEWでの試合とかで。大きな舞台も経験しています。

未知の相手ですが、せっかく手にした国際戦なので相手に合わせず、自分の我儘なファイトする。そこを目的にしたいと思います。

ここ数年、技術的は向上しても若い時のようなガムシャラなファイトができていないです。経験値があがると、できることとできないことが分かる。だから慎重になってしまう。と同時に、昔はできていたことができない自分が許せない。

進化した自分を出したいから、今も試合に拘っています。我儘に……そうですね、自分は相手に合わせてしまうところがあるので、自分の持っているモノを出すことに専念したいです」

──そういう点で考えると、この試合の決定の流れが思い切ったファイトに繋がるのではないかと。

「そうですね。相手の情報も少ないですし、それが良い方向になっていくかなと。日本人選手が相手だと、やはり色々な情報を手にできます。すると『こういう技を持っている』と、警戒心が強くなって躊躇してしまう。それが最近の試合では顕著でした。だから、この情報量の少なさがあって行けるのかなっていう気持ちはありますね」

──上田選手の場合、試合で受けるダメージ以上にあの減量が体にダメージを与えているように感じます。それでもフライ級なのですか。

「そこは正直なところ、バンタム級にあげることは考えていました。落とすのはしんどくなってきて、戻り幅も少なってきています。ただ、今回の相手はストロー級で戦うことを予定していた選手で、重くてもフライ級ということで選手を探している時から知っていました。なら、そこは折角フィリピンから来てくれるのだから合わせようと」

──もう任侠の世界かと思うほどの、生き様ですね。

「ただ、そのなかでも減量に関しては慎重にしないといけないとも思っています。今回の試合で、この次からの階級も自ずと決まって来るのかと」

──水抜きをして東京への移動を考えると、福岡の試合はコンディションが良くなると単純に考えてしまいます。計量後に新宿のコンビニで座り込んで、栄養補給をするのとは違うと。

「長い間、ずっとやってきたことなので……。そこは仕方ないという風に捉えている部分ではあります。でも去年と今年、福岡と佐賀で試合をして東京の試合とはコンディションは全然違いました。それをいうと海外からくる選手は、自分が東京に行くよりもハードな環境で戦っているはずです。

だから、そこは言い訳にはできない。自分がちゃんと向き合って東京でも、海外でも、福岡でもベストの状態に持って行かないといけないことです」

──押忍。そんななかでBloom FCの特徴は福岡のイベントということでパンクラスもDEEPも、修斗も関係なく選手が戦える場所になっています。今回は結城大樹選手という修斗でやってきたベテランと、上田選手が揃い踏みを果たします。そして若い選手と一緒に国際戦を戦う。

「関東だとパンクラス、修斗、DEEPとどうしても交われない関係性があると思います。それが地方の年に2回の興行では、そこに関係なく同じケージで戦うことができる。凄く良いことです。それがBloom FCの魅力で、福岡のMMAの活性化につながると思います。

昔は闘裸男もなくて、福岡では修斗の新人王を勝ち上がることが絶対で。そこで負けると年に1回、もしくは2年に1回と中国地方の大会で試合ができるかどうか。それが今では闘裸男とBloom FCが年に2度ずつ福岡であり、加えて中国地方でも多くの大会が開かれています。昔とは環境も変わってきました。

そのなかで昔からやっている古株の自分ができることは、しっかりと外国人選手に地元で勝つこと。その姿を見せて、ここで戦い続けても中央に行けるし、外国人選手も戦える。もっと俺たちも頑張ろうと思う若い選手を増やしていきたいです。福岡の選手達の底上げにつなげていきたいと思っています」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

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45 Brawl14 MMA MMAPLANET o YouTube スコット・エクラヴェア リッキー・キャンプ 修斗 山本アーセン 栄養 海外 石井逸人 関口祐冬 齋藤翼

【Brawl14】石井逸人がフェザー級!!!!!!!王座決定戦に。「色んなものを思い出して、新しいことを吸収して」

【写真】どのような体のラインになっているのか、当日が楽しみ (C)TAKUMI NAKAMURA

11日(金・現地時間)にグアムはタモンのデュシ・タニ・グアムで開催されるBrawl4にて、石井逸人がBrawlフェザー級王座決定戦でスコット・エクラヴェアと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

5月の修斗で関口祐冬にKO負けを喫した石井が再起の舞台に選んだのはグアム、山本アーセン経由で届いたBrawlフェザー級王座決定戦のチャンスだった。普段のフライ級から2階級上で戦うことだけでなく、細かい試合に関する交渉事もアーセンと2人でやりとりするなど、この一戦はあらゆる面で石井にとってチャレンジとなる。

グアムからの再出発は石井逸人というファイターを変えようとしている。


――10月11日(金・現地時間)にグアムで開催されるBrawlへの出場が決まりました。今回の試合はどういった経緯で決まったのですか。

「今回の試合は(山本)アーセンから『グアムで試合できるけどどう?』って話を振ってもらって、それがきっかけだったんですよ」

――アーセン選手経由でつながった形なんですね。今回フェザー級契約の試合で、修斗ではフライ級で試合をしている石井選手からすると2階級上の契約体重となります。なぜ2階級上の試合を受けようと思ったのですか。

「アーセンからもらった話が、フェザー級のベルトが空位になっていて、王座決定戦ができる相手を探しているということだったんです」

――石井選手のありきではなく。先に階級と試合の枠あり気でのオファーだったんですね。

「はい。それで『俺、行けるよ』と手を上げた感じです」

――これまでフェザー級で試合をしたことはあるのですか。

「コロナの時期にやったテレビマッチ(2020年5月)で齋藤翼選手とフェザー級で試やったんですけど、イレギュラーな大会だったし、ちゃんとフェザー級として試合をやるのは初めてです」

――フェザー級の試合オファーを受けることに躊躇しなかったですか。

「ないですね。行ける気しかしなかったです。正直フライ級は減量がキツすぎて、強さを求めて練習しているのに、少しでも相手より有利になるために体重を減らすのは違うよなと思っていたんです」

――減量することで自分を弱体化させているような感覚もあったのですか。

「そうですね。今回の試合が決まってからはだいぶ筋肉をつけるトレーニングをして、栄養もしっかり摂って、体を作って……という感じですね」

――具体的にはどういうトレーニングで体を大きくしているのですか。

「TRIBEでフィジカルトレーニングを見てもらっている堀江(登志幸)さんに体を大きくするためのメニューを組んでもらって、たくさんご飯を食べて、プロテインを飲んで……ですね」

――体重を増やしたことで感じている手応えはありますか。

「減量がないとストレスもなくて、メンタルがすこぶるいいですね。試合前にイライラすることもないし、試合に対する恐怖心もないです。今の段階ではあまり減量しない方が自分にはいいのかなと思っています」

――例えばフライ級だったら、この時期にインタビューするともっとピリピリしていましたか。

「相当ピリピリしていましたね。フライ級でやる時は、相手どうこうの前に計量をクリアしないと試合ができないから、試合前は体重と減量のことばっかり考えているんですよ。それで試合とか相手のことに意識がいかないのはどうなんだろうって。今回そういうストレスがないのデカいっす」

――スケジュール的にはギリギリまでジムワーク、練習できるようなコンディションですか。

「そうですね。今でも全然動いたり飯食ったりは出来ていて、9日──水曜日に出発なんですけど、ギリギリまで動くつもりで調整しています」

――試合直前でもエネルギーが充満しているような状態ですね。

「いつも通りって感じですね。減量がない分、試合の特別感がないというか、研ぎ澄まされてない感はありますけど、その分いつも通り感があります」

――ちなみに今の通常体重はどのぐらいですか。

「フライ級の時は63~4キロぐらいで、今回は頑張って70キロ弱くらいにはなりました。なのでグアムに入ってから多少体重調整して計量って感じですね」

――さて今回の対戦相手についてですが、石井選手のSNSを見ると二転三転したようですね。

「はい。相手に関しては結構色々あって、2回ぐらい代わっています。最初にオファーがあったリッキー・キャンプがいい相手で、自分のステップアップになると思って受けたんですけど、そこから二転三転して、今の相手(スコット・エクラヴェア)に落ち着いた感じです。ただ変な話、まだ相手が代わる可能性もあると思っていて、そうなる覚悟もあります」

――そういった勝手の違いも海外遠征ならではかもしれません。

「いつも試合のことは長南(亮)さんにマネジメントしてもらっているんですけど、今回はアーセンから僕に話があった試合で、長南さんを挟まずに自分とアーセンとやりとりして試合のことを進めているんです」

――今回は試合詳細の交渉ややりとりも石井選手自身が携わっているんですね。

「はい。最初にオファーをもらった時に『アーセンからこういう話があるんですけど』と長南さんに相談して、今回は自分でやってみろとという感じで任せてもらっています。そうやって長南さんに話を通したうえで進めているんですけど、自分で試合のマネジメントをやってみて、長南さんに甘えていたところがたくさんあったなと感じていますね。試合をやる以外で大変なこと、今まで自分が知らなかった難しさも知って、これも経験だなと思ってやっています。だから相手が代わるとか、そういうトラブルや上手くいかないと楽しんでいます」

――対戦相手のエクラヴェアにはどんな印象を持っていますか。

「あまり情報がない選手で、よく分からないです。あとこの選手とやるかどうかは最後まで分からないです(笑)」

――今回は対戦相手どうこうではなく、石井選手自身がどう仕上げていいパフォーマンスを出すか。そこにフォーカスすべき試合ですね。

「そこが全てだと思います」

――今回の試合は海外遠征も含めて、どんなテーマを持って臨みたいと思っていますか。

「ずっと海外で試合したいという気持ちはあって、そうやって思い続けていたことが叶ったので、そこを楽しみたいというのが一番大きいかもしれないです。勝負に徹するというよりは、自分のやりたいことを全部出し切って勝つことが今回のテーマですね。

中国で何回か試合をやっているんですけど、こういう気持ちは久々だし、試合を楽しみたい気持ち、自分がやっていることを出したい気持ち……そういう部分でワクワクしています。過去の海外遠征とはちょっと違いますね」

――5月修斗での関口祐冬戦ではダブルレッグに入ったところで側頭部にヒジ打ちの連打を受けてKO負けという結果でしたが、あの試合のことはどう捉えていますか。

「気づいたら終わっていたみたいな感じで、あんまり覚えてないです。それもあって負けたけど、負けた気がしてないというか。やっぱり階級のことがあったのかなと思うし、もう前回の試合のことはあんまり考えてないっす(苦笑)」

――今後は階級も含めて、色々と変えていくというか、自分の100パーセントを出せる形でやっていきたいという考えですか。

「今はそうですね。今回みたいに海外含めてオファーがあったところに出ようと思うし、階級も含めて自分に合うことを探している感じですね」

――ぜひグアムという場所でベルトや色々なモノを勝ち獲ってきてください。

「今回は自分が忘れかけていたものというか、色んなものを思い出して、新しいことを吸収して、チャンピオンなってきちゃいます。今回最初に試合の話が来たとき、グアムで試合するっていうのもワクワクしていて、そういうワクワクも持って試合をしてきます」

※2015年5月のエクラヴェアの試合レポート

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【UFC307】オクタゴン2戦目、圧巻のリカバリー11キロ!! ケイラ・ハリソン「UFCタイトル戦はすぐに」

【写真】確かに柔道時代とはまるで輪郭も変わっている。これがMMAバージョンのケイラ・ハリソンだ (C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターでUFC307「Pereira vs Rountree」が開催され、ケイラ・ハリソンがオクタゴン2戦目をケトレン・ヴィエイラと戦う。
Text by Manabu Takashima

2度の柔道金メダリストからMMAに転向し、PFL女子ライト級を連覇。3連覇を逃し、PFLが女子フェザー級を新設するも参戦せず、UFCへ。そしてフェザー級を通り越し、バンタム級に落とすことを決めた。3月のUFC初戦で元世界王者のホーリー・ホルムを相手に圧巻のパフォーマンスを魅せたケイラはUFC世界女子バンタム級王者ではなく、王座をロックオンしている。


オクタゴンで戦った時は、きっと160ポンドに戻っていたはず

――今週末、UFC第2戦が控えています。今の気持ちを聞かせてください。

「最高ね。しっかり段階を踏んで、夢であるUFCチャンピオンに近づいているわ」

――UFC300という歴史的なショーでデビュー戦を戦い元世界王者のホーリー・ホルムを払い腰で投げ、マウントを取って強烈なパウンドからパームトゥパームで勝利しました。UFCでの勝利は、これまで主戦場してきたPFLでの勝利とはファンの反応が違うような感じはありましたか。

「そこは確実にあるわね。UFCは世界最大の団体で、MMA界の五輪よ。UFCに合流してからファンの反応は、跳ねあがったわ。子供たちとビーチにいると、高校生が『ケイラ・ハリソンでしょ?』って話しかけてきて、『すっごい勝ち方だったね』なんて言っているの。そんなこと以前はなかった。UFCは別世界ね。それで浮かれることはないし、自分の目的を達成するために戦うだけだけどエンジョイしているわ」

――元UFC世界王者からの勝利は、これまでの16勝とは違う自信を得ることができたでしょうか。

「そうね……ホーリーとの試合はUFC初戦で、あのビッグカードだし凄くプレッシャーを感じていたの。しかもバンタム級で戦うことも始めてだったし。そんなプレッシャーにさらされると、自分ができるのかって疑問を感じるようになるのが人間じゃない?  自分で口にしてきたことを達成できるのか……だからこそ、これまで以上に自分自身、自分のやってきたこと、チーム、コーチ達の言葉を信じて戦った。その結果の勝利で得られたモノは大きいわ」

――体重を落とせても、リカバリー後のパフォーマンスが重要になってきますが、試合を見る限りそこも問題なかったように見えました。

「リカバリーも完璧だったわ。バンタム級でも以前のように動けるか、正直をいえば自分でも疑問を感じていたの。でもスピードはあるし、圧力も力強さも感じることができた。オクタゴンで戦った時は、きっと160ポンドに戻っていたはずよ」

――えぇ、25ポンド(約11.3キロ)も戻せたのですか!!

「そうよ。最高のコンディションだったわ。チームのおかげよ。コンディショニングコーチ、栄養士、それにマイク・ブラウン、スティーブ・モッコ、柔道時代からずっと支えてくれているジミー・ペドロ。チームの皆を尊敬している。それに母もね。子供たちの面倒を見て、私を支えてくれた。本当に素晴らしいチームが、私を支えてくれている。チームがあったからこそ、あの勝利が実現したのよ」

――そして今回はケトレン・ヴィエイラと対戦します。ランク2位ですが、どのような印象を持っていますか。

「彼女は元世界王者やタイトルコンテンダーに何度も勝っている素晴らしいファイターよ。打撃もできて、レスリングも、柔術もできる。柔道も柔術も黒帯で、本当の意味でウェルラウンダーね。

経験豊かで、タフな試合もやってきている。でも全局面において、私の方が上回っている。打撃もテイクダウンも、グラウンドゲームも、もちろん柔道もね」

――過去の試合では彼女の柔道はゲームを支配するうえで大きな効力を持っていましたが、相手がケイラとなると……。

「私は6歳の時に柔道を始めて20年間、涙と汗、血を流してきた。彼女と私の柔道はレベルが違う、それは断言させてもらうわ。そして、彼女だって分かっているはず。彼女は私のようなレベルのファイターと戦う準備はできない。土曜日の夜は、UFCタイトル戦はすぐにやってくることを皆に証明するつもりよ」

――この一戦は事実上の次期挑戦者決定戦です。そしてラケル・ペニントンとジュリアナ・ペニャのUFC世界女子バンタム級選手権試合が、同じ日に行われます。挑戦するなら、どちらの選手が良いかを含めて試合の行方を予想をしてもらえないでしょうか。

「私はどっちが勝とうが構わない。なんなら一晩で2人と戦っても良いから(笑)」

――WOW。

「問題ないわ。ジュリアナはグラップラーに転じて、凄く良くなっている。従来の力を出せればジュリアナが勝つんじゃないかと思うけど、2年も試合をしていないと実際のところは分からない。負傷明けのファイトだしね。それにラケルはチャンピオンになったことが自信になり、力にもなっているはず。どっちが勝つかは分からない……し、別に気にしない。私はベルトを持っている選手と戦うだけだから。

私のゴールはUFCで戦うことでも、お金を稼ぐことでもない。それは私がUFCのチャンピオンになることも一部でしかないわ。土曜日の夜、そのゴールにまた一歩近づくことになる」

――ケイラは強者の印象が強すぎて、ファンは対戦相手の応援に回るような傾向があるかと。そんな会場の空気が感じられることはありますか。

「そこも楽しんでいるわ。私は輝きを消す存在なのよ(笑)。だからプレッシャーも感じているけど、ファンが私のことをどう見ていようが、自分が好きで1日、1日全力で取り組んできていることの成果を出すために、自分を全うするだけよ」

もうATTではなくてJTT

――気持ちが良い言葉です。ケイラ、最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「今、ATTは凄くたくさんの日本人ファイターが練習していて、もうAmerican Top TeamではなくてJTT、Japan Top Team……Japanese Top Teamよ(笑)。私は凄く日本が恋しいわ。すぐにでも、また日本に戻りたい。アリガトゴザイマシタ。オヤスミナサイ」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午前7時30分~UFC Fight Pass
午前11時00分~PPV
午前7時00分~U-NEXT

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【RIZIN48】サトシに挑戦、日本♡=ルイス・グスタボ「チャンピオンになり、防衛戦でパトリッキーを倒す」

【写真】通訳をしてくれたロイベ・デ・オリベイラ・ネイトと。ロイベは2023年に修斗で2度来日をしている (C)MMAPLANET

29日(日)、さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48でルイス・グスタボがホベルト・サトシ・ソウザの持つRIZINライト級のベルトに挑む。
Text by Takashima Manabu

古くはVale Tudo Japan時代からブラジルは日本のMMA界が戦いを挑んできた先駆者であり、PRIDEの時代は多くのスーパースターを生み出した。日本との親交が深く、ある意味歴史を共に紡いできたMMA王国だが、現状──UFCとの契約下にある選手が110名を超えるのに対し、RIZINでレギュラーとして活躍しているファイターはグスタボただ一人だ。

2018年の初参戦からRIZIN一筋で戦ってきたグスタボ。日本へのリスペクトは頭抜けているといっても過言でない彼が、タイトル挑戦への想いを──日本への想いの強さと共に熱く語った。


──サトシ選手への挑戦が、3週間後に迫ってきました(※取材は6日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「ずっと1年間、この時を待っていたのでタイトルに挑戦できることが嬉しくてたまらない。早く日本に行って、試合の日を迎えたくてウズウズしているよ」

──正式にタイトル戦のオファーがあったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「最初に話があったのは2月のホリエ戦のあとで、それから正式決定まではしばらく時間があったけど……きっとサトシがナカムラとの試合があったからだろう。コロナパンデミックが起こり、僕のMMAファイター人生も大きな影響を受けた。RIZINが活動を再開して4試合を戦い、ようやくタイトル挑戦権を得ることができたんだ。オファーを貰った時には『絶対にこの機会を逃すわけにはいかない』って思ったよ。RIZINライト級王座は、僕のモノになる」

──ブラジルはバーリトゥード時代から、常にMMA大国でした。そして日本のMMA界とも深い繋がりがあります。その一方で現状、ブラジルの若い選手はLFAブラジル大会に代表されるフィーダーショーからUFCを目指すのが本流で、日本で戦う選手は少なくなっています。そのなかでルイスがRIZINに拘り続けてきたのは、なぜでしょうか。

「まず僕にとって日本は第二の故郷だ。僕は日本でキャリアを続け、日本で引退したい。日本で戦った最初の試合から、ファンは僕を受け入れてくれて凄く歓迎してくれた。日本で戦うことは凄くエモーショナルなことで……これは僕に限った話じゃないはずだ」

(通訳をしてくれた)ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 本当にそうだ。例えRIZINでなくても、僕自身は修斗で戦った時も日本で戦えることに凄く感激して、感情的にすらなっていた。あのファンのファイターへの接し方、尊敬をしてくれる姿って、他では本当にないことなんだ。

「だから、僕は日本だけで戦っていきたい。日本でキャリアを終えたいんだ。そして、そのまま日本に住みたいぐらいだ。その一方で今のブラジルの若いファイターはUFCで戦いたいというのが一番で、僕らの上のジェネレーションのように日本で戦いたいという風ではないのが実情なんだ。上の世代の選手は日本でヴァンダレイ・シウバたちが活躍していたのをテレビで見ていたから、日本への想いが強い。

でも、僕が今回RIZINのチャンピオンになることでブラジルの若い世代のファイターも、もっと日本に行って戦いたいと思うようになるはずだ。しっかりと僕の名前をRIZINのリングに刻むことで、この状況も変わり日本で戦いたい選手が増えるようになる」

──UFCや北米で戦うのに比べて、RIZINのイベント数は限りがありますが、ルイスはそこでレギュラーの座を手にできました。

「凄くラッキーなことだと自覚しているよ。RIZINはだいたい年に8イベントが開かれ、2度は僕も試合も組まれている。それは日本のファンが僕の試合を見たいと思ってくれているからで。本当にファンの皆には感謝しているよ。

しかも去年の12月から今年の2月までの3カ月間、カルペディエムで柔術の指導とプロフェッショナル・トレーニングを積むことできた。本当に素晴らしい日々だったよ」

──言葉だけでなく、文化の違いもブラジルと日本は大きいです。日々の生活で戸惑うことはなかったでしょうか。

「日本の人達はとても親切だし、日本食が好きだから何も問題はなかったよ。イソマルスイサン(磯丸水産)は、本当に美味しいフードばかりだった(笑)。

それに僕はアスリートだ。普段から規律正しく……いうとブラジルでは堅苦しいと感じられるほど健康的な生活をしている。夜は早く寝て、朝は早く起きる。しっかりと栄養を考えた食事を摂り、思い切りハードな練習を繰り返す。何も派手な生活をしているわけじゃないし、それは日本でも同じだった。日本にいてブラジルが恋しかったのは、家族や友人と会えなかったことだけだよ」

──なるほどです。ファイターがファイターらしく生きていると、派手に出歩くこともないと。これほど日本好きなルイスですが、試合前に日本に少し長く滞在して時差の調整などを行おうと思うことないですか。ロングフライトがあるだけでも、ディスアドバンテージかと思うのですが。

「ブラジルから日本に向かうことが、ディスアドバンテージだとは思っていないよ。そりゃあ2週間前から日本に滞在できると最高だろう。でも、そんなこと言ってもしょうがない。だから考えもしない。ただ伝えられたスケジュールに従い、計量をパスして戦う。それだけだよ。40時間のフライトがあっても、しっかりと体重を落とす。そしてファイトを楽しむんだ。

それにチーム全員で日本に早く行って準備できれば良いけど、そうでないならブラジルでギリギリまでトレーニングした方が良いと思っている。それはいつの試合もそうだし、タイトル戦だからといって何か違うことをしようとは考えなかったよ」

──サトシはMMAというスポーツにおいて、最高のグラップリング技術を持っています。とはいえ寝技は、MMAでは一つの局面でしかないという考え方もできます。改めてMMAファイターとしてのサトシの印象を教えてもらえますか。

「今回の試合はクラシカルなグラップラー×ストライカーの戦いだ。確かにサトシは優れたグラップラーだけど、MMAファイターとして他の局面は特にコレといって特筆すべきモノではない。それに僕自身、テイクダウンされても柔術を駆使して防げば良いだけだよ。この試合のためじゃなくて、ずっと柔術をやってきたから。

僕はただのストライカーじゃない。でも、さっきも言ったように今回の試合はグラップラー×ストライカーという図式が成り立っている。サトシが僕をテイクダウンしたくて組みついてくるなら、殴ってKOするだけさ」

──サトシは3月の中村K太郎戦のハイキックからのKO勝ちだけでなく、パンチでKO勝ちも過去にしています。それでも彼の打撃は、特に気になるモノではないですか。

「重ねて、サトシの打撃は印象深いモノではないと断言する。僕はコンプリートファイターだから、どの局面でも戦えるけどサトシの打撃に対して特別な準備をする必要はないよ。まぁ打撃戦を挑んでくるというなら、好きにすれば良い。僕はマイク・タイソンと向き合って、殴り合うことだって平気だから(笑)」

──では日本好き、そしてRIZINラブのルイスにとってRIZINライト級王者がBellatorのパトリッキー・フレイレ、AJ・マッキーに敗れていることをどのように思っていましたか。

「だからこそ僕は9月29日にチャンピオンになり、防衛戦でパトリッキー・フレイレを倒すつもりだよ」

──ルイス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「常に言って来たことだけど、本当に心の底から日本のファンに感謝している。皆の存在があるから、日本で戦うことがモチベーションになっている。チケット代に値するような試合をするから、期待してほしい。

この試合を見てくれるファンの皆に初回から、KO勝ちを狙うことを約束する。今回の試合は、1R……5分間あれば十分だ。2Rは訪れない。初回KO勝ち、サトシをボコボコにするよ。会場では僕の名前を叫んで応援してほしい。アリガトゴザイマス」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【Colors03】グラップリング戦に出場。柔道出身の寝技師、中山有加「強くなりたいから柔術へ」

【写真】リベンジを賭けたグラップリングマッチに挑む中山(C)SHOJIRO KAMEIKE

3日(土)、東京都新宿区の新宿FACEで開催されるColors03のグラップリングマッチで、中山有加がカロリーナ・デ・アモリン・クワハラと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中山は柔道時代に全日本実業個人選手権や全日本選抜体重別の63キロ級を制し、ワールドコンバットゲームズの団体戦の優勝など国際大会の実績もある。2019年に柔道を離れ、柔術に転向。昨年はJBJJ全日本の女子アダルト紫帯ミドル級&オープンクラス、
アブダビワールドマスターズの紫帯で金メダルを獲得している。柔道時代から高い評価を受けていた寝技を武器に、今回はグラップリングマッチに挑む中山に、初インタビューを行った(※取材は7月30日に行われた)。


「お前は寝技が弱すぎるから、とにかく三角をやれ」

――お久しぶりです。柔道時代、大住姓の時に土居進トレーナーの「土居トレ」取材でお会いして以来となります。その中山選手が柔道から離れ、柔術に転向しているとは驚きました。

「そうですよねぇ。またこうして取材してもらえるとは嬉しいです」

――中山選手が土居トレーナーの指導を受けるようになったのは、いつ頃からですか。

「2012年か2013年ぐらいですね。土居先生が今のジム(SkyLive-R)を立ち上げる前から参加していました」

――当時は中山選手が柔道の70キロ級で試合をしており、土居トレーナーの進言で63キロ級に転向したと記憶しています。

「そうでしたね。もともと減量したくないから70キロ級で試合をしていたんですよ(笑)」

――減量したくない、とは?

「大学時代は57キロ級で試合をしていて、減量に失敗してしまったんです。あの頃は栄養とか体づくりの知識が何もない状態で。それで監督から『お前は減量するな』と言われて、70キロ級で試合をするようになりました。でも土居先生からは『その体は70キロ級の体じゃないよ』と言われ、63キロ級に落としたという経緯ですね」

――63キロ級に転向して以降、全日本実業個人選手権や全日本選抜体重別で優勝しています。階級を変更して体の動きが良くなりましたか。

「体のキレは増した感覚はありましたけど、やっぱり70キロ級の頃は相手が大きすぎたんですよ。逆に63キロ級だと、自分より力が強いと思う人と対戦したことはなかったです」

―柔道時代から寝技が得意だったそうですね。立ち技よりも寝技が中心になったのは、何か理由があったのでしょうか。

「もともと寝技は全然得意ではなかったです。大学時代も寝技で負けることが多くて。大学では矢野先生という方(矢野智彦監督)が寝技師で、『お前は寝技が弱すぎるから、とにかく三角をやれ』と言われたました」

――三角、というと……。

「三角絞めではなく、押さえ込みの三角ですね。4年間ずっと、その三角しかやらせてもらえなかったんです。そうしたら、いつの間にか三角が得意になって。すると立ち技よりも寝技のほうが好きになり、社会人になってからは『寝技の選手』と思われるようになりました」

――中山選手は岡山県にある環太平洋大学の出身ですよね。環太平洋大学の柔道部は、故・古賀稔彦さんが総監督を務められていました。つまり中山選手は古賀さんの弟子でもある、と。

大学時代には古賀稔彦氏の指導を受けた(C)YUKA NAKAYAMA

「はい、そうなります。今となっては古賀先生に言われた言葉は本当にありがたいものばかりですけど――当時は毎回、鋭いことを言われていて(苦笑)。環太平洋大学は地方にいながら柔道に専念できる環境で、しかも古賀先生のような金メダリストの方に指導してもらうことができていました。私もあの柔道部で成長させてもらったと思っています」

――それと現在はMMAで活躍している渡辺華奈選手とは、柔道時代の同期にあたるのですか。

「昔からは一緒に練習していましたし、今でも仲が良いですね。お互いライバル視はしていたと思いますけど、JR東日本のチームメイトでもあって」

――そうだったのですね。その後、中山選手は結婚されて2019年の大会を最後に現役引退しています。

「もともとは2018年の講道館杯で負けて(3位)引退する予定でした。でも、まだ私の『試合がしたい』という気持ちを汲んでくれて、会社が皇后杯の予選まで出場することは認めてくれたんです。当時はJR東日本柔道部のコーチをしながら試合に出場して、本戦にも出られましたが……その本戦で引退するというのは決まっていました」

角田の金メダルはちょっとだけ嫉妬します(笑)

――以降はコーチを務めたあと退社して、柔術に転向するのですね。

「はい。実業団は毎年、会社との契約更新があるんですよ。そこで会社が求める結果を出すことができなくて。私としては現役を続けたかったけど、会社からの『コーチをやってほしい』という話を受けました。JR東日本ではヘッドコーチになって、その次はもう監督です。そこで、そのまま指導者として生きていく未来が見えちゃったんですよね。でも自分が本当にやりたいのは、選手を続けていくことで……だけどもう柔道では現役を続けられない。であれば寝技は好きですし、柔術をやろうと決めました」

――JR東日本という大企業の社員で、柔道部のヘッドコーチや監督となれば……。

「安定はしていましたね。辞めると言ったら、いろんな人に止められました(笑)」

――それだけ安定した生活を捨ててでも、選手として生きたかったわけですね。とはいえコーチに専念している間は練習量も減り、柔術の試合に出る際に支障はありませんでしたか。

「体のキレは落ちていました。練習量も減り、と同時に出産もしていたので。だから柔術の試合に向けて、ゼロから別の体をつくり上げていく感じでしたね」

――会社を退社した時点では、柔術を始めていたのですか。

「はい。週1回ぐらい柔術の練習はしていました。当時は柔道で強くなるために柔術やサンボの練習に参加させてもらっていて。柔術はパラエストラ東京の昼柔術に参加したり、サンボはkichijoji fitの安藤喜友先生にお世話になっていました」

――kichijoji fitのサンボ練習会には、柔道時代の渡辺華奈選手も参加していました。

「kichijoji fitに行っている柔道家は多かったですよ。今回のパリ五輪で金メダルを獲った角田夏実も練習に参加していたりとか。角田とは柔道時代、一緒に練習することもありました」

――柔道の現役時代と今では、オリンピックを見る視点も違いますか。

「どうなんでしょうね? 私は2016年のリオ五輪に向けて頑張っていましたけど、オリンピックに行くことはできませんでした。当時よりは皆を純粋に応援できるようにはなっています。私も別に柔道で悔しさとか未練があるわけでもなく、一生懸命やったけど上には行けなかったというだけで。今はまた柔術という別の世界で上を目指すことができるチャンスを頂けているわけですから。ただ、角田の金メダルはちょっとだけ嫉妬しますけどね(笑)」

柔術に転向しても柔道の強みは残したい

――アハハハ。その柔術では現在、茶帯を締めています。

「柔術は青帯から始めて、青帯で4カ月ほど経った頃に紫帯になりました。さらに紫帯になって1年ぐらいで茶帯に昇格しています」

――中山選手のように柔道の実績があると、柔術でも青帯の試合では余裕がありましたか。

柔術では紫帯、茶帯ともに国際大会で優勝(C)YUKA NAKAYAMA

「青帯と紫帯は、まだ余裕がありました。でも茶帯になって初めての試合は、今回の修斗興行で対戦するカロリーナ選手が相手で。何もできずに負けて(今年3月、MARIANAS PRO JAPANで対戦して一本負け)、『やっぱり茶帯になるとレベルが違うな』って思いました」

――紫帯までの相手と茶帯のカロリーナ選手では、何が一番違いましたか。

「何もかも違いましたね。技術も引き出しが多いし、技の連携も滑らかで。私も自分でパワーはあるほうだと思っていましたけど、決してパワーでは止められない。パワーで止めようとしたところを、スルスルっと極められました」

――柔道の寝技をやってきた中山選手にとって、柔術をやるうえで一番変えたところは何でしょうか。

「何でしょうね……難しいな。今でも『柔道をやっているよね』と皮肉を言われるので(笑)。私としては柔道の強みは残したいです。柔術だけの技術でいえば、本当にまだまだのレベルで。これまで柔道の強みだけで勝ってきただけですから。今ちょうど柔術の技術に変えようとはしているけど、まだ何も変わっていないという実感はありますね」

――一方、今回カロリナ選手との再戦はサブオンリーのグラップリングマッチです。これまでノーギの経験は?

「アンライバルドのアマチュアマッチに一度出させていただいたことがあります(2021年5月、ケイラ・アレン・シャクアンに一本勝ち)」

――同じ相手とギではなくノーギで対戦すると違いはありますか。

「前回ギでボコボコにされたので、今回も普通にやっていては勝てないと思います。今は1パーセントでも2パーセントでも勝てる可能性を上げるために練習していて。カロリーナ選手もギのほうが得意だろうという印象がありますし、私としてはノーギのほうがやりやすいかもしれない、と思っています」

――この試合の先に、柔術の世界で目指しているものは何ですか。

「私は単純に強くなりたいという気持ちで、柔術に転向しました。だからアダルトかマスターか、ギかノーギかというこだわりも無いです。今回のようなプロ興行に出させていただくのも、何事も経験だと思っています。これからもチャンスを頂けるのであれば、自分が納得するところまでやっていきたいですね」

■視聴方法(予定)
8月3日(土)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

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【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:6月 シェイドゥラエフ&ダウトベック=中央アジアの脅威<01>

【写真】これから数回に分けて、ノジモフ、タウトベック、シェイドゥラエフらの強さと、来日の経緯をお伝えしていきたい (C)RIZIN FF

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Manabu Takashima

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾という3人のJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。

今回は柏木信吾にMMAPLANETからリクエストした2024年6月の一番、6月9日に行われたRIZIN47からラジャブアリ・シェイドゥラエフ×武田光司カルシャガ・ダウトベック×関鉄矢の2試合を──月末を迎える前に、食い気味のタイミングで語ってもらった。

彼ら2人に加え、RIZIN46で山本空良を倒したイルホム・ノジモフというキルギス=シェイドゥラエフ、カザフスタン=ダウトベック、そしてウズベキスタン=ノジモフという中央アジア勢の強さを振り返り、「なぜ今、中央アジア勢なのか」を柏木氏に訊いた。


ムサエフやラモフの息抜きって、アイスクリームを食べることなんです

――掲載が半年以上、取材は実に11カ月も空いてしまいましたが、この間にMMAPLANET内外のゴタゴタもようやく着地点が見えてきました。このタイミングで、柏木さんが選ぶ今月の一番を食い気味に復活させて頂きたいと思います。

「ハイ。いや、楽しみですね。また、こうやって話をすることができて」

──ところでZOOMの背景からすると、海外でしょうか。

「ハイ、昨日からアイルランドのダブリンに来ていまして。このあとはタイに寄る予定です(※取材は21日に行われた)」

──相変わらずお忙しいなか、復活した今月の一番ですが、今回はMMAPLANETからの要望としてRIZIN47で強烈なインパクトを残したラジャブアリ・シェイドゥラエフ、そしてカルシャガ・ダウトベックの両者の戦いを振り返り、同時に中央アジア勢やアゼルバイジャンというコーカサス勢の登用という部分に関して、話を聞かせていただければと思います。

「分かりました。まず、彼らを招聘した背景から話せば良いでしょうか」

──アッ、スミマセン。その前になぜ、中央アジア、コーカサス軍団は強いのか。そうなるとすぐにジューサーだ云々という話になるのですが、そこ以外でも要因を見つけたくて。自分はキルギスには行ったことはあるのですが、コーカサスは未踏の地で。アゼルバイジャンを訪れたことがある柏木さんは、現地で彼らを見て何か想うところがありましたか。

「自分達が理解できない強さにぶち当たると、なんでもドーピングに結びつけるというのも…僕はどうかなという想いはあります。アゼルバイジャンだけでなく、隔離が必要だった2週間の間に見た──トフィック・ムサエフやヴガール・ケラモフは本当にストイックでした。イスラム教徒で酒も飲まないし、遊ばない。殆ど息抜きもせずにトレーニングに没頭しているんです。だって試合後の彼らの息抜きって、アイスクリームを食べることなんですよ。

試合が終わるとアイスクリーム・パーティーをやって、アイスとピザを食べる。翌日から、もう次の試合のことを考えた生活に戻っています。そんなストイックな生活を3年間、5年間と彼らはやってきています。食事にも本当に気を遣っていますし」

──中央アジア、そしてムスリムとなると豚肉は食せず、羊肉中心かと。羊の肉は低脂肪高たんぱく。鉄分や亜鉛も豊富で必須アミノ酸も含まれていて、栄養価が高い割にヘルシーだと一般的に言われています。

「ほかの肉と比べるとヘルシーということですよね。何と言っても彼らは1年中、3部練習をしているんですよ。日本人選手も彼らと同じ生活をしていると、彼らに近づくと思います。彼らの練習量、食生活、そしてストイックさを踏襲して、強くなれないのであればドーピングを疑うのも致し方ないですけどね」

羊肉と乗馬ですね。それが強さの鍵

──羊の肉に関していえば、もう20年も前の話ですがノルウェーに取材に行った時に、現地で伝統的な羊肉とキャベツの煮物を御馳走になりました。ユノラフ・エイネモのお母さんが創ってくれたのですが、ユノラフによると「これは人が歩いて移動をしている時に食べていた料理なので、車に乗るようになった現代人が食べると肥満体になる」とのことで。ただし、彼らは厳しい練習をしているから御馳走になるということでした。

「これは全く根拠のない僕の自論なんですけど、羊肉と乗馬ですね。それが強さの鍵だと思います。子供の頃から馬に乗って、羊を食っている人間は強い。そこがコーカサスや中央アジアの選手のベースにある。それが僕の自論です」

──柏木さん、モンゴルのウランバートルのジムへ行くと全てのジムの指導者が「ウランバートルの子供は体力も運動神経もない。彼らは地方の子供と違って馬に乗っていない。だから強いファイターは地方出身の選手ばかりだ。体幹、筋肉、反応全てが違う」と言っています。

「えぇ、そうなんですか!!」

──地方の子は遊びと生活が一体化していて乗馬とモンゴル相撲を続けているそうで。

「うわぇ、凄い。嬉しいです。ホント、モンゴルで馬に乗っている女性のS〇Xは凄いらしいですよ。気持ちが良いそうです」

──おっ、インタビュー終盤でないのにもう柏木節が炸裂ですか(笑)。しかし、男も女性も馬に乗っているカップルだとどうなるのか。

「……。スミマセン、いきなり、飛ばしちゃいましたね(笑)話を戻しましょう。RIZINが招聘している外国人選手の全てに言い当てはまるとは言わないですが、ケラモフとムサエフにドーピング疑惑が生まれるのは彼らが強いから。ずっとトレーニングをしてきて、今もピークに向かっているのだから……なかなか追いつけないと思います」

──押忍。そのなかでアゼルバイジャン勢に優るとも劣らないインパクトがあったRIZIN47……中央アジアの衝撃。シェイドゥラエフとダルベックの強さは、あの一夜でRIZINファンの脳裏に刻まれたのではないかと思います。

「そうですね。内部から戦犯って呼ばれています(笑)」

──アハハハハ。

「何してくれるんだって(笑)」

──そうなると別にMMAってことでなく、勝負だから勝つしかないです。

「ハイ。その通りなんです。箱庭派と開国派なんて、論議がありますけど……」

──えっ、そうなのですか。ペリーがやってきたのだから、もう鎖国はできないのでは。

「現実を見てしまったわけですからね。現実から目をそらしてきた結果が今なんじゃないかと。もちろん、お金が続かないと格闘技興行は打てない。だから箱庭を大切にするという気持ちも分かります。でも今のRIZINは、その狭間をやってきている。

RIZINの人気はストーリーメイク、各選手達を主人公にしていく。それは世界にはないユニークなスタイルです。そのストーリーメイクも、日本人だけでなく海外勢まで広がって来てもRIZINのファンなら楽しんでもらえるんじゃないかと僕は思うようになっています。もちろん、彼らは日本人選手のように創り手側の意図をくめるわけじゃないですけど」

──創るって、別に目の前にある材料にスパイスを与えるだけも良いって思うことがあります。なんだが、最近は切り刻んで揚げて、焼いて、ソースを掛けてって。実際の本人と伝わってくる人間性が違うやんと思うことが多いです。

「う~ん、バランスですよね。『ファンなんて関係ない。観客なんて、どうでも良い』、『自分のためにやっているんだ』という感じの選手はなかなか売り出すのは難しいです。日本の格闘技で食っていくには。それが日本の格闘技の歴史だし。

仕事ってギブ&テイクですから、テイクばかりだと難しい。そういう選手はそれこそ修羅の道、UFCの道を往くと。そういう茨の道の一択しかなくなると思います」

馬のアキレス腱の煮凝り

──素でも面白くないですか。

もう12年も前の話なのですが、ジャダンバ・ナラントンガラグに「モンゴル人選手の強さの源は?」と尋ねると「馬のアキレス腱の岩塩です」と朴訥なまま返答してくれて。

「うわぁ、最高ですね。それがストーリーになっていくなら。でも、そこがストーリーになるって我々のようにはみ出ている人間なんですよ」

──えっ、我々ははみ出ているのですか!!

「そこは、そう思ってないですよね(笑)。マスに向けたコンテンツを創るには、分かりやすさですよね。キム・スーチョルが任天堂Switch発言で、人気者になっちゃったように。あの発言で共感できる人が、たくさん生まれたんだと思います。スーチョルは素なんですけど、そういう部分を見つけたあげることで、マスが共感できるアングルを創り上げるというやり方は全然有りだと思います」

──そのために創り手の方が、よりMMAを理解すれば拾い上げる要素を今よりも広がるかと。

「その通りですね」

感謝をしてくれて日本で戦ってくれる選手となると、中央アジアの選手

──そういう今後への期待を先に話してもらったのですが、改めてなぜ中央アジア勢だったのか。そこを柏木さんに伺いたかった次第です。正直なところ、彼らはRIZINも招聘している元UFCファイターよりもハングリーで、日本で成功するんだという強い意思が感じられました。

「彼らの来日は、円安の影響があることは隠せないです。だから元UFCファイターよりも、Road to UFCかRIZINかという若くて強い選手。そしてコストパフォーマンスの良い選手を招聘するということですね。それに元UFCといっても、至るところにいて。だから元UFCファイターでも資金を投入して呼ぶなら、最低限ランカーでないと。元UFCっていうだけでコストパフォーマンスの良くないファイターを呼んでも、ファンの人達に喜んでもらえないです。

そのファイトスタイルが特別で、どうしても戦って欲しいという風にならない限り、なかなか元UFCファイターというだけ円安の壁を乗りこえて飛びつけないですよね」

──円安の問題は輸入業からすると、本当に大問題です。

「ハイ、少しでもコストを抑えて強い選手。しかもオファーを喜び、感謝をしてくれて日本で戦ってくれる選手となると、中央アジアの選手になります。南米も本当は喉から手が出るほど、呼びたい選手がいます。特にLFAブラジル大会なんてチェックしていると、本当に魅力的な選手だらけです。皆、RIZINで活躍できるだろうって」

──確かにLFAのブラジル大会はフィーダーショーとしても頭抜けていますね。

「ハイ。本当にヤバいですし、全面対抗戦をすればRIZINは全敗するんじゃないかと思います。でも、渡航費がブラジルと中央アジアでは違います。それこそコスパに関係してくるので、ブラジル勢は呼びたい選手の数が本当に多いけど中々ハードルが高い。結果、才能があってダイヤの原石で継続して招聘できる選手となると、中央アジアになります」

<この項、続く>

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