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【UFC ESPN36】平良達郎&松根良太に訊くUFC初勝利─02─「苦しい場面を想像してからケージに」(平良)

【写真】左足が平良を支えた功労者、ナオコ・シンガーさん (C)RYOTA MATSUNE

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」で、UFCデビュー戦で勝利した平良達郎と師匠=松根良太の対談、第2弾。

国内ではなかった思い通りに終わらせることができない試合展開にも、平良は落ち着いてペースを乱すことなく戦えた。良いイメージが崩れ、心身ともにバランスが崩れて敗れることは少なくない。平良が初めてのオクタゴンで、初めての状況に動揺することがなかった理由を尋ねた。

<平良達郎&松根良太対談Part.01はコチラから>


──つまり国内で連勝街道を突っ走っていても、その良い勝ち方が通じなかったり、崩れなかったことを想定して松根さんは指導していたということですか。

松根 選手によって指導方法は当然変わってきますが、達郎に関してはオフェンス力が強いので指導する時もセコンドに就いた時も最悪を想定します。つまり如何に防御が大切になってくるのかということは、常に意識させてきました。

これまで試合で鼻血を流したり、目を腫らすことなく戦ってきて。本人はそういうことを経験したいというのですが、幸いソレがないままで来ることがデキました。だからこそ、そうなった時を想定しておきなさいということはいつも伝えていました。相手のパンチを被弾し尻もちをつく。でも、それでも大丈夫。そこからの戦いようはいくらでもあると。そうですね、常に最悪は想定して試合に臨ませています。

今回の試合もキャンデラリオのレスリング力を事前の映像でチェックして、達郎が下になることも完全に想定内でした。

平良 本当に『目をカットすることもあるからね』とか、試合前も言われてきたので、自分自身も自分が負ける時はどういう風に負けるのかとか考えて練習にも取り組んでいます。それに試合前も苦しい場面を一度、想像してからケージに上がっています。

松根さんにそう言われ続けてきたので、上手くいくことだけをイメージして戦うことはないです。

──つまりRNCを極め切れなかったり、三角絞めでフィニッシュにならなくても気持ちやペースが乱れることがなったということですか。

平良 チョークに関しては、相手が『ググォ』って苦しそうな声を挙げていたので、極めることができると思いました。なので極め切れなかった時は、『うわっ、極められなかった』とはなりました。でも、同時に松根さんから『バックキープはマストだぞ』っていう声が聞こえて。

さっき言った試合中の会話ということなんですが、松根さんのアドバイスがあったのでペースが乱れることはなかったです。三角絞めは実はどっちもできるように練習はしてきたのですが、得意じゃない方が組みだったんです。だから極まるという確証もなかったです。抜けそうだと感じながら、仕掛けていました。なら拘らずに上を取ろうと思って、その流れでバックに回ることができました。

松根 信じられる方がじゃなかったから、早目に切り替えていましたね。

──メチャクチャ冷静じゃないですか。

松根 キャンデラリオが2017年のコンテンダーシリーズで勝った時の相手が、ブラジル人の柔術家でした。

──ホナウド・カンジドですね。TUF24にも出演した修斗ブラジルのフライ級でチャンピオンで。ノヴァウニオン所属ですがATOSでやってきた柔術家だったんです。

松根 その選手がキャンデラリオを極めそうになっても極め切ることができなくて、失速して負けました。あの試合もそうですしグラップラーは極めに行って極められないと、守りに入ってしまうことが多いです。結果的に、そこから攻め込まれてしまう。

達郎には極めることができなくても、気落ちすることなくまた一から作り直すということは習慣づけさせてきました。これまで日本ではスパッと極めて終わりでしたが、今回の試合では初めての経験にも関わらず、極めることができなくても気落ちを切り替えて作り直すことができていました。

極められない、やり直し。極め切れない、なり直しと繰り返して復旧作業ができたことは、必ず次からの試合にも生きると思います。

──松根さんの話を伺っていると確かに設備とスパーリング相手は重要ですが、同時に師弟関係も日本人選手が強くなるために欠かせないと改めて築かされます。

松根 僕だけじゃないです。今回は岡田遼が、1月のラスベガスの練習からずっと平良に寄り添ってくれたことが大きかったです。試合前も僕は修斗の沖縄大会があったので、前乗りできなかったです。でも岡田に任せることができた。それは僕が岡田を信頼しているからです。岡田も僕の生徒だからと達郎のことを親身になって世話をしてくれました。

僕と2人でいるよりも、岡田がいることで場が和むことも多くて。本当に岡田には助けられました。

──岡田選手は、なりたかった自分を上手く平良選手に投影したようで、グッとくるものがありました。これでキレーさっぱり、ケージを離れることができるのではないかと。

平良 岡田さん、試合後に『俺ももう1試合ぐらいやろうかな』と言ってくれましたよ。

──えっ、そうなのですか。なら、ホントに彼の臨む試合を組んであげて欲しいですね。

平良 ホント、今度は僕が岡田さんの役に立ちたいです。

松根 岡田が引退試合を戦うように、僕も仕向けています(笑)。

──良いですねぇ。鶴屋浩門下パラエストラ千葉ネットワークと沖縄の一体化した姿勢は。まるで岡田遼の腹黒さを松根さんと平良選手が浄化しているようです(笑)。

松根 アハハハハ。千葉でいえば扇久保が色々と協力してくれました。そもそもエクストリーム・クートゥアーで練習ができたのも扇久保の繋がりですし、試合前の減量やリカバリーに関しての助言など、本当に助けてもらいました。

扇久保も岡田もUFCに行きたかった。そのUFCで達郎が戦うことを兄弟子として凄く喜んでくれて、本当にそこは僕も嬉しいです。変なプレッシャーにせず、2人の気持ちを背負って達郎には頑張らせたいです。

──その通りですね。あと、試合後に関してですが……英語のメモを読みました。あの必死さは現地のファンに凄く受けると思うのですが、勝利後のことを用意することに関して抵抗はなかったですか。

松根 イリディアム・スポーツ・エージェンシーの日本人の担当になってくれたナオコ・シンガーさんが、やろうって言ってくれて。僕は本来、試合前に試合後のことを考えるのは集中力の欠如に繋がるという考えは持っていました。でも、チームで一緒にやってきた。僕らはナオコさんがいてくれたから、航空券の手配から、ラスベガスでの時間と何も困ることなく試合に集中できました。そのチームの一員のナオコさんからのアイデアだったし、今回は勝ってそこまでやることが勝利を意味すると思って実行することにしたんです。

<この項、続く>

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【UFC ESPN36】平良達郎&松根良太、師弟に訊くUFC初勝利─01─「100点をあげて良い」(松根)

【写真】ベガスから成田、そして沖縄という長旅も疲れを感じさせない平良だった (C)MMAPLANET

14日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されたUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」で、平良達郎がUFCデビュー戦でカーロス・キャンデラリオを3-0の判定で下しオクタゴン初勝利を挙げた。

日本時間の17日に成田着、本日沖縄に戻ってきたばかりの平良と師匠である松根良太にUFC第1戦の模様を振り返ってもらった。


──平良選手、今日、沖縄に戻ってきたばかりだと伺いました。セコンドを務めた松根さんもご苦労様でした。

平良 今、空港からThe パラエストラ沖縄に着きました。

松根 僕は昨日戻ってきたのですが、平良は帰国して空港でのコロナの検査が2時間ぐらい掛かり、沖縄に戻る便がもうなくて成田で一泊する必要があったんです。

──それはお疲れさまでした。

平良 いえ、岡田さんの知り合いの方から美味しい食事をご馳走もなり凄く快適でした!!

──UFCデビュー戦、しっかりと白星を得ることができました。勝利直後はどのような気持ちでしたか。

平良 やっと終わったなという感じで。長かったですね。ずっと集中して、緊張状態が続いていたので『やっと終わったなぁ』と。同時に勝ててホッとしたのとフィニッシュできなかったなぁという気持ちになっていました。

松根 達郎が長かったと感じたのも、1月15日に1カ月の予定でラスベガスへ行って練習していると、その間にUFCと契約することになって試合が決まりました。それから練習を続け、4月15日にラスベガスに行きました。本来なら2週間の滞在予定でしたが、試合がスライドしたのでまた1カ月いることになったので5カ月間、練習から試合に向けて集中していたことになります。だから達郎も長かったというのが、素直な気持ちなんだと思います。

試合に関しては達郎の勢いにはめ込むことができれば1Rで勝つこともあるけど、そこで行けなかったら3Rを使って戦うという風にプランAとプランBを用意していました。1Rはフィニッシュにいく場面がなかったので、その時点で3Rを使って良いかと思いました。

これからUFCの上位選手と戦っていくことを考えると、3Rのドロドロの試合展開や競い合いが待っているので、達郎自身が3Rを経験したいという考えも持っていたんです。特に最近は1Rで勝つ試合が続いたので、3Rをやり切るというのも経験しておかないといけないことでした。その一つの目標を達成できたので、僕自身はフィニッシュできなかったことがネガティブだとは捉えていないです。

『この場面、行けた』とか『この場面で、こう切り替えていればフィニッシュできたかな』という所がいくつかありました。それは次戦に生かせば良いですし、今回の判定勝ちは全然ソレで良くて。過保護に感じられるかもしれないですが、100点をあげて良いと思います。

──おおっ!! 師匠から100点が出ましたよ。

松根 手放しで喜ぶ100点ではなくて、課題も見つかったことで100点ですね。実際に達郎と試合を見返して、その確認作業はしていないですけど、『こうすれば良かった』という点はたくさん見つかった。それも3Rを戦ったからですし、その課題が見つかったことで満点です。

──なるほどっ!! ということですが、平良選手。

平良 正直、フィニッシュしたかったです。でも、試合中にここまで会話というかやりとりができたのは初めてでした。松根さんから『まだ相手は生きているから、バックキープで良いぞ』、『お腹出せ』とか『ここで仕留めきれなかった先を考えろ』という風に色々と試合中にアドバイスを貰って、こういう風に戦うのは初めてだなぁって。頭も使いましたし、本当に良い経験ができました。

──初めてのUFC。最初の5分の動き、入り方は日本で戦っているときと比較してどうだったのでしょうか。

平良 僕自身はいつも通り動けていると思っていました。ただ、試合を見返すと打撃とかめちゃくちゃ硬かったです。戦っている最中はそういう意識はなかったですけど。

──最初の組み、シングルレッグからボディロックを狙いましたが、組み勝てずすぐに離れました。テイクダウンやボディロックを取れなかったことで、焦らないか心配でした。

平良 最初に組んだ時、一度引き付けてどれぐらいのものか確認してみました。その時にまぁまぁ腰が重かったので、一度はこかしてもそこまで深追いはしない。力を使い過ぎないで戦おうというのはありました。そこで離れても不利になるわけでなく、イーブンに戻るだけなので。

尻もちをつかせましたが、相手が立ち上がったのでケージに押し込んだ状態で自ら離れました。

──そこで抑え込むことができず、またスクランブルでバックという展開を創れなかった時の心境が深追いしない、力を使い過ぎないというモノだったのですね。

平良 ハイ。あの場面はそういう気持ちでした。それに切られても何回もアタックしようと思っていたので。

松根 毎回そうなのですが、切られることを想定して『切られても、もう一度入るぞ』ということを練習から意識させています。今、達郎がいった尻もちをつかせた場面は2度目のシングルからボディロック狙いで、ボディロックまでいけた時の流れですね。

最初の時はシングルからボディロックというなかで、キャンデラリオがダブルアンダーフックの態勢になったので、自分からすぐに離れた。あれは戸惑ったわけではなく、様子を見ることができた攻防でした。そこから何回もテイクダウンを仕掛ける。打撃に切り替えるのも手で。全て想定したなかで動きことができた試合でした。

──松根さんが言われたように、日本では動きをはめ込みフィニッシュという試合が多かったのですが、だからといってそうできるという考えではなくて、掛からなくても次の展開を狙うというマインドセットだったのですね。

松根 実際、三角狙いという場面以外で、試合で下になったのは初めてだと思います。相手のテイクダウンの圧力で尻もちをついたりだとか、切り返されてハーフを取るとか。でも、そこも全て練習でやってきていることなので。心配することなく、安心して見ることができていました。

キャンデラリオにとって最大の勝機は3Rのギロチンだったと思います。あの展開も練習で何度も経験していますし、ちょっとプレッシャーは強かったですけどエスケープのために下を選択した。それも想定内なので、僕は硬くてダメだということは全く思っていません。練習でやっていたこと……右ストレートを当て、バックキープもできた。スイープもできた。できたことがたくさんあったので問題はなかったです。

<この項、続く>

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News o   松根良太 金太郎

【悲報】平良達郎と対戦予定のカンデラリオ、試合キャンセル常習犯だったことが判明

786: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/05/01(日) 05:25:36.46 ID:lN/DRwHR0
最近の延期、中止
金太郎vs倉本 金太郎ぎっくり腰
ムサエフ 相手の怪我
ケイプvsムダルジ ケイプのドーピング違反
三浦vsフェリペ 三浦の首ヘルニア
平良vsカンデラリオ 相手の食中毒
 平良はフライ級マッチにてカルロス・カンデラリオ(30=米国)とプレリムの第1試合で戦う予定だったが、カンデラリオの体調不良により、直前で試合は流れてしまった。  

平良のセコンドにつく松根良太コーチのツイッター発言によれば、試合3時間前ホテル出発の直前に、相手が病院にいて試合を出来ない事を聞いたという。(全文は以下リンク先参照)

https://news.yahoo.co.jp/articles/4ece9ec80700b913c7a467da86cd50fe11d85c78


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【UFC ESPN35】キャンデラリオが体調不良で――平良達郎のUFCデビューは2週間後にスライド

30日(土・現地時間)──ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催中のUFC on ESPN35「Font vs Vera」で行われる予定だった平良達郎×カーロス・キャンデラリオの一戦は、キャンデラリオが体調不良になったため、試合出場が不可能に。

5月14日(土・同)に同地で開かれるUFC on ESPN36「Blachowicz vs Rakic」にスライドされた。

平良はオフィシャルツイッターで「日本で応援してくれているみなさんには2週間後に楽しみが延びたと思って、もう一度ワクワク楽しく試合を待ってて欲しいです。そう!もう一度、盛り上がっていただけると助かります。よろしくお願いします」とコメント。

師匠の松根良太は「試合3時間前ホテル出発の直前に相手が病院いて試合を出来ない事を聞きました。試合は現時点で2週間後に延期となります。達郎は2週間後やる、とポジティブです。皆様に応援してもらいたい時間が2週間増えました。前向きに、前向きに、皆様応援お付き合い宜しくお願いします!」とツイートしている。


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【Pancrase327】鶴屋怜がイリディアムと契約──「今は秋葉戦に100パーセント集中している」

【写真】その視線の先にあるのはUFCのみ──鶴屋怜(C)MMAPLANET

29日(火)にパラエストラ千葉ネットワーク総帥、Tsuruya Hiroshi Entertainment代表の鶴屋浩がSNSで次男=鶴屋怜がIRIDIUM SPORTS AGENGYと契約を果たしたことを公表した。

イリディアムといえば1月に鶴屋の孫弟子にあたるTheパラエストラ沖縄所属の修斗世界フライ級チャンピオン平良達郎が契約し、2月にはUFCとサインが成立している。


今回、イリディアムと怜を結びつけたのは、鶴屋の愛弟子でTheパラエストラ沖縄の松根良太代表だった。松根が怜の試合映像をイリディアムに送り、この縁となった。

その怜は4月29日(金・祝)にパンクラス立川大会で秋葉太樹と対戦が決まっている。父・浩によると「今後もパンクラスで戦い王座を目指す予定で、UFCはおろかコンテンダーシリーズも早いと考えていますが、得られる機会は生かしていきたいとも考えている」とのこと。

怜自身はパンクラス2戦目で王座を目指すとも公言している一方で、UFCはともかくコンテンダーシリーズとなる今秋に予定されている上海でのコンテンダーシリーズ(もしくは新機軸のRoad to UFCトーナメント)がUFC行きを考えた場合のオプションとなるのか。

いずれにせよ今回の契約の利点はプロアスリート用のP1ビザの取得が可能になり、米国での練習、試合出場に向けての壁が取り払われることだ。早速、秋葉戦後にもラスベガス修行が視野にあるという鶴屋怜。とはいってもイリディアムとの契約は、成功を掴むための一歩であって何かを成し遂げたわけでは一切ない。

その辺りは怜サイドも百も承知で「秋葉戦に100パーセント集中している」とのことだった。

今年の6月に20歳を迎える怜は、昨年2月のプロMMAデビュー以来3連勝中とはいえ究極の青田買いといえる。怜以外にもイリディアムは日本人選手との契約も進めているという話も伝わってくる昨今、MMAの型枠が急激に変化していることが実感される鶴屋怜のイリディアムとの契約締結だ。

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【The Shooto OKINAWA06 & TORAO27】This is Shooto。4月に沖縄、5月の福岡大会開催

【写真】沖縄大会と闘裸男が、修斗だ(C)TAKEAKI TOYOSATO & MMAPLANET

沖縄と九州からプロ修斗公式戦開催の方が伝わっている。まず平良達郎のUFCデビューも決まり、追い風の沖縄では4月17日(日)に沖縄市のミュージックタウン音市場で、Theパラエストラ沖縄主催のThe Shooto OKINAWA06が行われ、福岡では5月15日(日)にTorao Nation Stateが福岡市中央区のよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場におけるTORAO27の開催を発表している。

沖縄は11月6日のThe Shooto OKINAWA07も明らかになっており、会場もミュージックタウン音市場と安定の本拠地大会となる。一方、闘裸男はよしもと福岡大和証券/CONNECT劇場と初進出を果たしToaro GIG04と二部制がとなる。


闘裸男は2020年11月1日、昨年6月13日と2年連続でアクロス福岡大会がコロナ感染により中止を経験してきた。それでも高松、広島とイベントを継続してきた闘裸男にとって、3度目の正直とばかりに──福岡市内でのケージ使用の修斗公式戦へ向け、コロナ感染状況と睨めっこ状態が続く。

現状、平良が飛びぬけた特別な存在ではあるが、旭那拳、野瀬翔平、野尻定由、宇田悠斗、安芸柊斗ら若い力が沖縄、九州、中国&四国が台頭してきたのはTheパラエストラ沖縄興行と、闘裸男があってこそ。対戦カードの発表を待ちたいところだ。

なお沖縄大会を開く松根良太氏は平良のUFC初陣を2週間後に控えたイベント開催で「重ならなくて良かった」と胸をなでおろしているが、特別にハードが1カ月になることは間違いない。

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第8代修斗世界フライ級王者・平良達郎がUFCと契約、4.30『UFC Fight Night 208』に出場

修斗世界フライ級王者・平良達郎が米国大手のスポーツエージェントと契約、北米に拠点を置きUFC世界王者を目指す(2022年01月21日)

 こちらの続報。


 平良達郎のマネージメント会社であるイリジウム・スポーツエージェンシーがインスタグラムでUFCと契約を結んだことを発表。


 日本時間の5日(土)午前8時前の投稿となるが、これに先立つこと午前5時45分に平良から師・松根良太に一報があったとのこと。

 その松根氏によるとこの日、平良はイリディアムのジェイソン・ハウス代表とベガスで面会が以前から決まっており、その場にハウス代表よりサプライズで契約の話を告げられた模様だ。

 4試合契約、4月30日(土・同)──ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN208が平良のUFCデビュー戦となる。MMAPLANETでは平良にコンタクトを試みたが、既に脳波や目の検査で、病院を訪問中で歓びのコメントを取ることはできていない。

 また、『UFC Fight Night 208』に出場することも決定したとのこと。対戦相手は未定。

Tatsuro Taira(Sherdog)

平良 達郎(修斗)

 平良達郎は現在22歳で沖縄県那覇市出身。MMA戦績10勝0敗。第8代修斗世界フライ級王者。最近は11月の『VTJ 2021』でアルフレド・ムアイアドに1Rリアネイキッドチョークで勝利しています。続きを読む・・・
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【UFN208】平良達郎、UFC契約に際して。松根良太「新たな道のりを作れる様、尽力して参ります」

【写真】この師あっての平良がある。平良の松根に対する信頼感は揺るぎない(C)MMAPLANET

4日(金・現地時間)にUFCとの契約が成った平良達郎。

昨年7月の修斗世界フライ級王座奪取からVJT2021の勝利と平良の周囲はUFCとの契約に向け、様々な変化が起こった。そんななか平良の師匠であるThe パラエストラ沖縄の松根良太代表は、ダイヤの原石がストレスを感じることがないよう環境創りに務め、誠実に──周囲への配慮を怠らず交渉を続けた。

結果、イリディアムとのマネージメント契約を成し、今回のUFCデビューに辿り着いた。


ここがゴールでない、ここからの厳しさを誰よりも覚悟している松根氏の平良のUFCデビューに向けての想いは以下の通りだ。

松根良太
「修斗の強さを世界に知らせる機会がようやく巡ってきた事を嬉しく思います。修斗で育てていただいた坂本さん初め、ここまで導いて下さった全ての皆様に感謝します。

『契約する事が目標ではない、UFCでベルトを巻く為に今を生きている』と話す平良達郎を全身全霊でサポートして参ります。そしてこの先勝利を重ねる事によって日本人ファイターの新たな道のりを作れる様、尽力して参ります。

皆様引き続きご期待、応援よろしくお願いします!」

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【UFC】平良達郎 UFCと契約締結!!

UFC参戦を目指してアメリカ最大のスポーツエージェント「イリディアム・スポーツ」と契約した平良達郎。今日になって平良の師である松根良太が自身のTwitterを更新。UFCと契約を締結した事を明らかにしました。

2022年は始まったばかりですが超ド級のビッグニュースが飛び込んできました。契約までもう少し時間がかかるかと思いきや、まさかのスピード締結。これも平良の将来性とイリディアム・スポーツのなせる業か。

MMA PLANETによると、4試合契約でデビュー戦は4月30日にラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN208との事。日本人のUFC挑戦。待ち受けるのはどんな現実か。今まさにこの記事を入力している手がちょっと震えてます。
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Interview J-CAGE Lyo o Shooto Okinawa03 ブログ 宮城友一 山本陽一 平良達郎 当真佳直 旭那拳 松根良太 砂辺光久

【The Shooto Okinawa03】平良の師、修斗ジャンキー松根良太が語る─02─プロ修斗沖縄大会開催の真意

【写真】写真は昨年の沖縄大会翌日の砂辺と松根。沖縄でできることは、東京でもできるだろう──とは言えないけど、「見習おうよ」とは思う (C)MMAPLANET

Shooto2020#07で、清水清隆を破った平良達郎を指導する松根良太氏。

元修斗世界バンタム級(※当時はフェザー級)王者は、Theパラエストラ沖縄で指導のみならず、アマ修斗及びプロ修斗を主催するプロモーターでもある。

その松根氏が、明日29日に3度目となる沖縄大会を開催する。新型コロナウィルス感染問題は、決して小さくない影響を沖縄に与えている。そのなかで逆境を乗り越え、周囲との連携や協力もあった松根氏はイベント開催へ舵を切った。

なぜ、イベントを開く必要があるのか──。今から20年前に全日本アマ修斗を制した、あの日と同じ修斗への想い。修斗ジャンキー、松根良太の本質がそこに存在していた。

<松根良太インタビューPart.01はコチラから>


──平良選手の勝利、今後について話していただきましたが、松根さんご自身は29日に自主興行、The Shooto OKINAWAの第3回大会が控えています。コロナ禍で4月大会が中止、そしてこの時期に開催する。色々と大変なこともあるかと思います。それでも沖縄大会を続けるのは、どのような想いがあるのでしょうか。

「第1回、第2回と修斗公式戦を開催し、今年も開かなければ沖縄の選手が育っているのに実戦の機会がないことになってしまいます。そうなると日々の練習のモチベーションにも関係してくれるでしょうし。

今回の開催に当たっては、闘裸男の山本陽一さんと毎日のように連絡をしあってきました。ご存知のように沖縄のコロナ感染状況は国内でも良い状況ではないです。これで大会を開くことができるのか。沖縄大会開催に関して微妙だった頃に、闘裸男が12月13日に高松で大会を行うことが決まりました。

その時から沖縄大会を見送らなければいけない状況になるようであれば、なんとか沖縄の選手を使ってもらえないでしょうかと相談させてもらっていたんです。

そこで宮城友一選手、Lyo,o選手、旭那拳の3人の出場が決まりました。そんななか沖縄でも会場側からイベントを行うことができるという話が来ました。

平良は東京で試合ができる可能性があり、闘裸男で3選手が戦う。なら今年は沖縄大会はなくても良いのかという考えもなくはなかったです。でも、彼らより下の世代がいます。去年の全日本アマ修斗で畠山隆弥がストロー級、南風原吉良斗がフェザー級で優勝しました。ただし、この2人はプロデビューができていません」

──昨年のプロ昇格者で今年デビューができなかった選手は例年より多そうですね。

「はい、デビューしたくてもできない状況です」

──ならば教え子のプロデビューの場は創ると。

「自分もプロモーターライセンスを持っていますし、それであればプロになった選手が試合を戦うことができる場を提供しないといけないです。正直、収支的にはお客さんの数も半分までで限られてきますし、非常に厳しいことは分かっていました。

それでも協賛金も集まり、何とか開催の目途がつくのであれば選手の経験のために大会は必要です。ここでの経験が来年度の新人王トーナメントに生きてくるでしょうし。他の出場選手も2021年の活動に生かせる。その場を創るのも自分の役割だと思っています」

──傍観者にはならない。そういうことなのですね。

「先ほども言いましたが、プロモーターライセンスを持っている人間としてそうしなければいけないことだと思っています。試合の機会を創ることで、沖縄の修斗の選手が育ちます。なのでこういうとアレですが、使命感もあります。

ただ収支もあってきました。周囲の方の協力もあって、本当に感謝しています。日曜日の大会は若い選手がたくさん出場しますが、本当に強くなっています。彼らが平良のように期待される選手になる第一歩なので、ぜひとも注目してほしいです」

──メインは3回戦ですね。

「ハイ。当真佳直は去年の新人王で、新人王になった沖縄大会から試合に出る機会がなかった選手です。それが色々なことがあってランカーの木内選手と戦うことになりました。木内選手が黒澤(亮平)に負けて、再起戦をしたいと受けてくれました。

沖縄にはストロー級の世界ランカーはいないので、ここで勝てば当真の世界ランク入りも見えてきます。

当真も闘裸男に出るLyo,oも、パンクラス王の弟子なのですが、修斗に出たいと言ってくれた選手です。砂辺さんも修斗もパンクラスも関係なく、選手が出たいところで戦うべきだという考えです。ばかりか砂辺さんは沖縄大会、そして闘裸男の高松大会までスポンサーさんを紹介してくださったり、教え子の出る大会のことを親身になってサポートしてくれています。

当真もランカーに勝つ力を十分に持っているので、砂辺さんの想いもぶつけて欲しいですね。拮抗した試合になるからこそ、妥協せずに戦ってもらいたいです」

──闘裸男の山本代表も「砂辺さんは私の中でも殿堂入りです」って言われていました(笑)。

「アハハハ。本当にそうなんですよね。山本さんとも検査や地方での興行について、本当に話し合いを続けた年になりました」

──アマ修斗、地方大会、これがどの時代もあることで一定の人材を輩出できる。それが修斗の強味だと、松根さんや山本さんと話すたびに想う限りです。

「ありがとうございます。沖縄に関してはパラエストラ沖縄だけでなく、クロスラインもそうですし、シマジリアンズ、グランドスラムA.P.Pだとか、他のチームからもプロ選手が誕生しています。そういった選手のためにも大会は開かないといけないです」

──平良✖清水、沖縄大会、闘裸男と言ってみれば、うちなんちゅ✖やまとんちゅ3連戦です。

「ハイ、闘裸男も6試合中3試合で沖縄の選手が出ています。豊島さんと山本さんに感謝していますが、試合は試合で沖縄の選手は3勝するつもりで練習をしています。絶対に結果を残してくれると思っています」

■The Shooto OKINAWA03視聴方法(予定)
11月29日(日)
午後2時00分~ Twit Casting LIVE  


           
■The Shooto OKINAWA03対戦カード

<フライ級/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE 崇雅(日本)
当真佳直(日本)

<バンタム級/5分3R>
六本木洋(日本)
TARKER(日本)

<バンタム級/5分3R>
金内サイダー雄哉(日本)
若山達也(日本)

<フライ級/5分3R>
黒澤亮平(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
檜山美樹子(日本)
小生由紀(日本)

<フライ級/5分2R>
大城正也(日本)
畠山隆称(日本)

<フェザー級/5分2R>
南風原吉良斗(日本)
藤谷敦史(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿部剛卓(日本)
波平コング(日本)

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