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【RTU ASIA 2022 Ep05】「UFCは自分らなんて、いてもいなくても変わりない。だから……」風間敏臣─02─

【写真】根底にあるのは、此畜生だろう(C)MMAPLANET

10月23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝でキム・ミンウと戦う風間敏臣がインタビュー後編。

世界的に見れば優勝候補のキム・ミンウとの対戦を前に、スパーでも殺気溢れる極めを見せていた風間は、「この試合で契約を取りに行く」という驚きの発言をした。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──打撃勝負ではない。如何に組むか。キム・ミンウの攻撃は何を気をつけたいですか。

「う~ん、一番は……いや、その答えは無しでお願いします(笑)」

──了解しました(笑)。ところでキム・ミンウの特徴としては、やはり大きさと言うこともあるかと思います。減量は相当に厳しいのか、計量の時は相当に水抜きをしていそうでした。

「シンガポールでは見ていないんですよね。でもタッパがありますからね。試合がなかったのに、リミットまで落としていたんですね。まぁフィジカルは間違いなく強いでしょうね。本当に正面の受けは自分が経験したことがないような強さだと思います。ただ入り方は正面だけではないですからね」

──今、シンガポールという言葉が聞かれましたが、次はアブダビです。フライト時間はずっと長いです。

「そうですね、12時間近く……。だいぶ長いですからね。到着した時のむくみとか怖いです。でも時差はそれほど気にしていないです。試合までまるまる5日間ぐらいあるので」

──1回戦と準決勝で気持ちの違いはありますか。

「う~ん、あまりないですね」

──ここで勝てば、もう一つだという昂りは?

「ないです。自分、このキム・ミンウ戦で契約を取るつもりでいるので。優勝とかでなくても、優勝候補と言われているキム・ミンウと戦うなら勝って契約を取っちゃいたいと思います」

──そこまで口にするのであれば、一本勝ち以外考えていないかと。

「ハイ。もちろんです。1Rから狙っていきます。それでも自分が削られることなく戦います。15分の間に極める。もう1Rからどんどん極めていくので、そこを見て欲しいです」

──その決意があるからこそ、スパーリングで極めに行くときに殺気が感じられたのですね。

「アハハハ。そんなことないと思いますよ。でも、試合も同じで、ああやってずっと狙っていきます」

────Road to UFC準決勝に出場する日本人選手に共通して尋ねようと思っているのですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦う。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「何にもないです。申し訳ないけど。興味がないとかではなくて。木下選手はああいう相手に勝って契約だから凄いなと思います。ただし、自分の気持ちが動くことはないです。だいたい僕はこのトーナメントに出る直前の試合で、負けていますからね(笑)。自分には1試合で勝ち取れるような価値はないです。

西川選手に関しても本当に何も思わないんです。人に興味がないわけじゃないけど、それで感情が動くことって本当にないんです。それはそれで別モノで、意識することじゃない。普段から人がやることで、感情が動かないです」

──自分は50代半ばになっても、今日のように雨が降りやがってとか文句が言いたくなります。自分がコントロールできないことなのに。

「アハハハ。それはしょうがないんじゃないですか。人間だから。自分の感情が動かないのは、格闘技に対してなので。それに順番としては遅くなったけど、このトーナメントは優勝すれば契約できることが決まっています。

だから──ただ優勝すれば良いだけなので。全く契約の話がないのなら他の選手が契約したことが気になるのかもしれないですけど、この先に契約が見えている場所に今いるので。優勝すれば確実なんですけど、自分は優勝するまで待てない。アハハハハハハ。次で取りたいです」

──それでも決勝戦があるトーナメントなので、決勝戦で戦いたいのはどちらの選手ですか。

「う~ん、戦いたいのはやっぱり中村倫也かなっていうのはあるッスね。純粋に日本で知名度が高い。だから、どうせなら中村倫也とやりたい。ただし、どっちが上がって来るかは分からないです」

──正直、前評判だと中村倫也選手一色でしょうが、風間選手は野瀬選手という線もあると。

「ハイ、僕は彼はそれぐらい強いと思っています。強いですよ。全然、上がって来ることはあります。いずれにしても、決勝は自分が勝って日本人対決にしたいです。しないといけないですね。

そのためにキム・ミンウと当てられたと思っているので。それで良いと思っている、それぐらいの気持ちでいます」

毎日を全力で過ごしてきた

──ただ、それにしてもなぜシャッフルしたのでしょうね……。

「あれ、ちょっと謎ですよね(笑)。バンタム級だけ、こうなって。理由の説明もないし。でもUFCからしたら、自分らなんていてもいなくても変わりないですからね。代わりなんていくらでもいる。向うからすれば『こいつらの試合なんて、どうなっても構わない』ぐらいでいるんじゃないですか。

だから、のし上がってやりますよ」

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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【RTU ASIA 2022 Ep06】準決勝=野瀬翔平戦へ。中村倫也─02─「自分のMMAを創るのは、自分です」

【写真】出場選手たちは月曜日に日本を発つ、いよいよファイトウィークだ(C)MMAPLANET

10月23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode06で、野瀬翔平と対戦する中村倫也インタビュー後編。

自らの将来を左右する一戦を前に伝わってくるのは楽しさであり、UFCという最高峰で戦うことで日本のMMAを盛り上げたいという中村の想いだった。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──野瀬選手のバックボーンとそれでもMMAを戦いたいという想いが、彼をMMAファイターとして強くさせているでしょうか。

「間違いなく、その想いが野瀬選手を支えているはずです。強いと思います、人間的に」

──MMAへの強い想いを持つ者対決になるわけです。

「そこでは負けないです。もちろん負けないです。負けないと思っています。野瀬選手だって負けないと思っているでしょう。それが最後どうなるのか、天運にお任せするところまで、しっかりと創っていけたら良いと思います」

──疲れのピークにあることを踏まえて、仕上がり具合は?

「バッチリですね。あらゆることを想定して練習しているので、このまま創っていけばまちがいないです」

──津田(勝憲)さんとも練習をしているそうですね。

「ハイ。僕が体の使い方が好きなトレーナーさんがいて、そこに上手く打撃を組み合わせている津田さんのミットが凄く好きなんです。津田さんも僕のことを心配してくれて、困っているなら見るよと言ってくださったことが本当に嬉しくてお願いした形です。だから打撃をメインに見てもらっています」

──ではヘッドコーチのように結合するのは中村選手自身で?

「そうですね。自分のMMAを創るのは、自分です」

──その後、アーセン選手とは?

「まだKRAZY BEEが工事中なのですが、マット回りは使えるようになっているので練習させてらもってスパーもやっています」

──Road to UFCが行われてる最中ですが、コンテンダーシリーズから木下憂朔選手がUFCと契約を果たし、RTU準決勝の前日には西川大和選手がUFC280でUFCデビュー戦を戦います。この両者が一足先を進んだことに関して、どのように思っていますか。

「木下選手の契約は若くて活きの良い戦いができる日本人が出てきて、一緒に戦っていく仲間が増えたので嬉しいです。もちろん、僕も契約を勝ち取らないといけないのですが」

──こっちは3試合なのに、あっちは1試合で契約なのかという気持ちは?

「アハハハハ、ないです。全くないです。日本全体を上げたいので」

──同じ階級の選手だとすれば?

「UFCと契約できたことには何も思ないと思います。逆に一緒に頑張ってタイトルを賭けて日本人対決ができるようにって願うぐらいで。だからバンタム級だとUFCも安藤(達也)選手が契約して欲しいし、同じサウスポーのレスラーが上がりの僕と安藤選手が、UFCのバンタム級の選手を皆、なぎ倒していきたいと思っていました。日本に注目して欲しいので。

西川選手は……本当に心臓が強いファイターなので、楽しみです。一ファンとして楽しみです。どういうスタイルで戦うのか。どういう風にアジャストしていくのか、試合を視るのが楽しみです。でも、今回は自分の試合の前日だから……見られないのが残念です。

まぁ冗談で『なんで、俺らは3試合もやらなきゃいけないんですか!!』とかは言っていますけど(笑)。本心ではそんなことは全くないです。チャンスがあれば行くに決まっています」

──ハイ。そして止めることはできないです。

「そういう選手ですからね、西川君も。凄く楽しみにしています」

──ではその翌日に戦う──日本人対決ですが、意気込みのほどをお願いします。

「本当に状況が変わって、自分の責任で全ての生活をしていくなかで試合が楽しみでしょうがないです。とにかく、楽しみです。ホント、そこにつきますね。楽しいからやっているし。技術や体力的な部分に、この気持ちを融合させたモノがどういうモノなのか。それを野瀬選手にぶつけたいです。

次に勝つことで決勝という大きな舞台に繋がるので、しっかりと勝ちたいという想いもあります。本当に色々な想いがあります。人生が本当に懸かっているし。この一戦で勝つと負けるとでは大きく変わって来る。

ただ勝てば良くて、負けると悪いモノになるとは思っていないです。思っていないなかで、勝った先の景色を見たいので。そこに向けて、試合まで頑張ります」

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

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BELLATOR Brave CF LFA MMA MMAPLANET o RIZIN ゴイチ・ヤマウチ サバウ・ホマシ ジェイソン・ジャクソン スコット・コーカー パンクラス ブレナン・ワード ベラトール マイケル・ペイジ ローガン・ストーリー 木下憂朔 海外 菊入正行

【Bellator】ウェルター級キング・オブ・パンクラシスト菊入正行が、ベラトールと契約

【写真】3人目のベラトール日本人選手となった菊入。どのような初戦のカードが組まれるのか。(C)MMAPLANET

27日(火・現地時間)、BELLATOR──そして日本時間28日(水)午前9時にパンクラスと同じタイミングでウェルター級KOP菊入正行がベラトールと契約を果たしたことが発表されている。

次期チャレンジャーと目された木下憂朔に続き、パンクラス・ウェルター級戦線からチャンピオンが北米メジャー進出を果たす。


正規王者アーソラフ・アモソフを筆頭に、暫定王者ローガン・ストーリー、マイケル・ペイジ、ジェイソン・ジャクソン、ゴイチ・ヤマウチ、ブレナン・ワード、サバウ・ホマシ、ムハマド・ベルハモフらの陣容を誇るベラトール・ウェルター級戦線──。

菊入のデビュー戦の時期や対戦相手に関して、今回の発表では触れられていないが、ワードやジャクソンという過去に日本人選手を破っているトップと絡むためにも、ジャイール・ウィリス、マイコン・メンドンサ辺りのLFAチャンピオンクラスとの対戦など見てみたい。

そんな菊入のベラトールのとの契約に関して、本人、パンクラス福井代表、そしてスコット・コーカーがリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

菊入正行
「ベラトールというMMAの世界トップ団体に参戦することができ、非常に嬉しいです。タフなファイターが揃っていて、彼らと戦えることにワクワクしています。この機会を与えて下さったスコット・コーカー氏、そしてこの実現に関わった全ての人に感謝します。必ず結果を残し、日本が誇れるベラトール・ファイターになることを目指します。
また、MMAプロデビューから王者まで全試合、パンクラスでお世話になりました。ここまで育てて頂き、快く送り出してくれたパンクラスには感謝していますし、これからもパンクラスの名前を背負って戦っていきたいと思っています。必ず世界でキング・オブ・パンクラシストの強さを証明していきます。
最後に、尊敬する有名ファイターなど、MMAの歴史に名を残すトップファイター達を数多くをマネジメントしてきたアーセナル・スポーツマネジメントと契約できて、非常に嬉しいです。彼らと同じように結果を残せる様に全力を尽くして行きます」

福井幸和代表
「スコット・コーカー氏の体制となったベラトールは、名実ともに世界最高峰のMMA団体として、年々その存在感と影響力を強めており、日本でも高い知名度があります。そうしたベラトールへ、日本MMA団体の老舗であるパンクラスから選手を輩出できたことを心より嬉しく思います。こうした機会を下さったベラトールのスコット・コーカー氏、そしてチームBベラトールの皆様に感謝いたします。
また、私の米国におけるマネジメントパートナーであるアーセナル。スポーツマネジメント代表ティキ・ゴーセン氏の尽力なくして、この素晴らしい機会を得ることはできませんでした。ティキ・ゴーセン氏にも改めて感謝したいと思います。
菊入選手はパンクラス・ウェルター級王者として、日本のウェルター級を代表する選手です。もう少し日本での活躍を観たいという気持ちもありましたが、”世界の舞台に挑戦したい”という菊入選手の思いを聞いた時、可能性ある菊入選手の将来を考え、ベラトールとして可能な限り彼の夢の実現をサポートしようと決意しました。菊入選手のベラトールでの活躍を期待し、これを機にベラトール王者の海外挑戦の道筋を作っていきたいと思います。菊入正行選手が参戦するベラトールのライブ配信につきましては、今後の続報にぜひご期待ください」

スコット・コーカー
「ベラトールを強固なエリートアスリート集団にすべき、継続して世界中で伸びてきた人材を見極めている。キクイリはパンクラスのウェルター級を制したことが非常に印象深い。ウェルター級という最も層の厚い階級のファイターと彼が戦うことが楽しみだよ」

昨年春にBRAVE CFからのオファーを「国内、RIZINで勝負したい」と固辞した経験のある菊入の北米メジャー進出は、この1年のJ-MMA界の流れの変化とも捉えることができる。ともあれ契約は第一歩、サークルケージで菊入がどのような戦いを見せるのか。またベラトールが誰を初陣の相手に選ぶのか。既に戦いは始まっている。

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DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC ゴードン・ライアン ダナ・ホワイト ドノヴァン・ビアード ボー・ニコル 中村倫也 木下憂朔 河名マスト

【DWCS2022#10】2度目の正直なるか。2022年シーズン最終戦でNCAA3度優勝のボー・ニコル再登場

【写真】プロ3戦でUFC入りなるか。要注目のボー・ニコル(C)Zuffa/UFC

いよいよ明日27日(火・現地時間)、2022年のDana White’s Contender Seriesの最終週=第10週がネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される。

木下憂朔がUFC行きを決めたことで、日本のMMAファンにとっても記憶に残るシーズンとなった今年のコンテンダーシリーズ最終章、そのオオトリ=第5試合に要・要注目のボー・ニコルが出場する。


第3週に出場し、ザック・ボレゴを62秒でRNCよって勝利しながら「経験不足。もう1試合、機会を与える」というダナ・ホワイトの達しを受けたニコルが、その言葉通りシーズン2戦目を迎える。

コンテンダーシリーズという舞台で戦う機会を得て、1分強で一本勝ちしながら経験不足を問われるのも不可解ではあるが、ニコルにとってボレゴ戦はプロMMA二戦目だった。アマMMAで2勝、プロ1勝というMMA歴でコンテンダーシリーズに出場したニコルは、カレッジレスリングでペンステートのエースとして活躍してNCAA D1王者に輝くこと3度、1年生の時は準優勝という凄まじい記録を残すエリート・レスラーだ。

最終学年時、3連覇を達成した2019年にはカレッジレスリング界のMVP=ダン・ホッジ・トロフィーを獲得し、最も優れたピンフォール奪いに贈られるシャーウス・アワードを2度獲得している。

中村倫也や河名マストと同期2019年のU23のフリースタイル92キロ級世界王者に輝き、TOKYO2020の米国予選で同五輪で金メダルを獲得したデヴィッド・テイラーに敗れ、MMA転向を果たした。

ニコルは2019年にプログラップリングでゴードン・ライアンと戦い三角絞めで敗れているが、実戦でグラップリングの怖さを知ったことも彼が短期間でMMAの精度高めた大きな要因になっているはずだ。

今回の対戦相手ドノヴァン・ビアードはキャリア7勝1敗、既にCage Fury FCミドル級王者という肩書を持っており、ニコルにとっては勝てば文句なし──UFCへの扉が開かれる相手となる。2022年コンテンダーシリーズ、最後の試合が用意されたのはUFCが如何にボー・ニコルに注目、期待しているのか表れであろう。

■視聴方法(予定)
9月27日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS2022#10対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ドノヴァン・ビアード(米国)

<ライト級/5分3R>
サム・パターソン(英国)
ヴィニシウス・センシ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
エミリアーノ・リナレス(エクアドル)
ジャック・ジェンキンス(豪州)

<フライ級/5分3R>
ハファエル・エステヴァン(ブラジル)
ジョアオ・エリアス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アシーク・アジム(米国)
マテウス・メンドンサ(ブラジル)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC Shooto Shooto2022#06 UFC ボクシング 中村倫也 修斗 木下憂朔 海外 草MAX 西川大和

【Shooto2022#06】西川大和─02─「できることは勝ち続けること。勝ち続けながら、その時を待ちます」

【写真】忖度無し? 言いたいことは口に出す西川大和(C)MATSUNAO KOKUBO

19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、前HEAT同級王者の草MAXとウェルター級契約で対戦する、修斗世界ライト級王者・西川大和のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ONE出場を目指す西川、ではONEとの交渉はどのように進んでいるのか。RIZIN出場も噂として挙がるなか、修斗で草MAXとノンタイトル戦を行う意味とは――。西川が現状を語ってくれた。

<西川大和インタビューPart.01はコチラから>


――そのONEですが、交渉や契約に関して何か進展はありましたか。一時は日本大会の開催も噂されていましたが……。

「進展ですか――特にないのですが、ONEのほうも若い選手のほうが良いという話があります。あとは今後の進め方次第ですね。海外との行き来についても、徐々にワクチンを接種していなくても大丈夫なケースが増えているので、契約の仕方も変わってくるのかなと思っています。そういう時期を目途にしてければな、と」

――ということは、具体的なオファーがあったということですか。

「いや、うん……やっぱり若くて有望な選手と契約したいということでした」

――言葉を濁すということは、何か動いているとして今後の進展に期待します(笑)。

「戦績や知名度よりも若い選手を使いたい、それがONEなんだなという印象を受けました。そこはRIZINと違いますよね。僕はRIZINの選手をアスリートとして見ていないので」

――……。一転、ハッキリすぎる発言で。そういうことを言ってしまって良いのですか……。正直、こちらがドキドキします。

「全員がそうというわけではないですが、ONEやUFCと契約できないからRIZINで──という選手はいますよね。そういった人は自分の名前を世に出したいわけで、僕とは違います。僕は強い選手と戦いたい。それ以外のことは興味ないです。仮にもし興味があったら、もっとSNSの更新が多いと思います(笑)」

――そこでSNSアピール問題を出しますか(笑)。

「アハハハ。僕って、嫌なことを言う選手ですか」

――自分の気持ちに嘘をつきながらMMA人生を歩んでいくよりは良いのではないでしょうか。

「そうですよね……。『日本で無双しているからUFCへ行く』という選手がいるじゃないですか。でもUFCに出たら全く通用しない、日本で無双していていようが、輝きが見られなくなることもあって。

それで言うと、僕が獲ったベルトは日本チャンピオンなんです。ボクシングでいえば次は東洋太平洋であったり世界であったり……僕にとって、それがONEでありUFCなんです」

――前回のインタビューでは「Road to UFCには興味がなかった」ということでした。その後、木下憂朔がDWCSでKO勝ちし、UFCとの契約を勝ち取っています。西川選手はDWCSも興味はなかったのでしょうか。

「正直、何が何なのか分からないんですよね(苦笑)。なぜコンテンダーシリーズがあるのにRoad to UFCをやっているのか――とか。僕自身が他の選手に興味がないっていうのが一番なんですけどね。アハハハ。

でも木下選手が勝ったのは嬉しかったです。僕が目指しているアスリートの世界というのは木下選手や中村倫也選手のような、ずっと格闘技をやっていた人がバリバリ活躍するものなので」

――では次の試合についてお聞きします。現在の西川選手が草MAX選手とウェルター級契約のノンタイトルマッチで戦うことは、どのような意味を持つのでしょうか。

「このままONEを目指して日本ではウェルター級で戦っていくと、もうライト級王座の防衛戦はないかもしれないです。ベルトを返上することもあるかもしれません。もちろん修斗のベルトを巻いたことに関しては、すごく嬉しかったです。でも、やっぱり次の段階を考えていかないといけないですよね。

ただ、チャンピオンになってからの3試合は全て防衛戦のつもりで戦ってきました。たとえノンタイトルマッチであっても。さらに草選手はベテランで経験値も高い。その意味では自分がチャレンジャーであるとも思っています」

――草選手……。

「何より試合ができることが、ありがたいです。対戦を受けてくれた草選手には感謝しています。相手は僕のことを何て言うか分かりません。『この若造が』って思うかもしれないけど、僕は草選手のことを昔から見ていたので、そのベテラン選手の胸を借りて精一杯やるだけです。だから、草選手って言い方も嫌なんですよ。相手に失礼で」

――そもそも草MAX選手という呼び方なら分かりますが、草選手と呼ぶのは違和感があります(笑)。

「あぁ、そうですね(苦笑)。本名って草柳さんでしたよね」

――はい、草柳茂明さんです。

「では草柳選手って呼びます! 草柳選手はこれまで修羅場をくぐってきていて、尊敬しています。その草柳選手と対戦することができて嬉しいです」

――ただ、ONE側は「若くて有望な……」と言っている。対して西川選手は今年20歳になりますが、当然のことながら年齢を重ねていきます。ご自身の中で、できるだけ若い時に早い段階で契約したいという焦りはないのですか。

「焦りはないです。それは全然……まずプロとして、どういったキャリアを過ごしていくかということのほうが大切だと思います。いずれONEに出て勝つためにも、今は目の前の試合を一つひとつこなしていくことが重要ですから。

なぜかというと、たとえば僕が年齢を重ねていった時、僕よりも若くてイキの良い選手が出て来ますよね。ONEは若くて有望な選手が欲しい。僕がその年齢差をひっくり返すためには、試合の成績が必要で。『年齢は○○より上だけど、ニシカワは勝ち続けている』と考えてもらえるように今の自分にできることは、まず勝ち続けることなんです。勝ち続けながら、その時を待ちます」

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【RTU ASIA2022】中村倫也─02─「『UFCチャンピオンになります』と口することは止めました」

【写真】 心機一転=原点回帰(C)MMAPLANET

LDH martial arts及EXFIGHTを離れた中村倫也インタビュー後編。

今、彼が何をし、今後どうしていくつもりか。UFCという世界最高峰での戦いにリーチをかけている中村は、これからに関して原点回帰というべき、本音を口にした。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>


──準決勝まで45日ほどですが、対戦相手が風間敏臣選手から野瀬翔平選手に代わったことはどのように捉えていますか。

「対戦相手が代わっても、向うが僕にしようとすることは変わらないと思います。風間選手はオーソで、野瀬選手はサウスポー。そこぐらいです。いや……まぁ大丈夫です。特に心配も何もないです。今やるべきことは、同じです。対戦相手が代わっただけで。細かい対策はシミュレーションして変えていくことはあっても、大筋が変わることはないです」

──現状、倫也選手の練習を把握し、各指導者と横の繋がりを持つヘッドコーチのような存在がいないかと思います。米国のMMAでは各コーチとキャプテンシーを持つヘッドコーチがいる。対して倫也選手にはケツを叩く存在がいない。この現状をどのように捉えていますか。

「ケツを叩くのは、ずっと前から自分自身でした。自分で自分を鼓舞する。それでもあがらないときはメンタルコーチに原因を探ってもらってきました。恐怖心から動きが止まってしまうということを結び付けてくれる専門家なので。そこで気付かされて、修正していくという風に今のところはできています」

──では別々の場所でトレーニングする練習環境に関して、満足できていると?

「良い練習が精神的にもできています。専門的な技術を学ぶ。それを融合させるのは自分です。それがマーシャル(※勇ましい)アーチストなので。専門家から色々な技術を指導してもらっているので、それをミックスしたものを久喜とか、パンクラスイズム横浜のスパーリングで試させてもらっています」

──それでも不安が先立ってしまうのは、移動時間の長さです。選手は疲労からのリカバリーも凄く大切なので。

「もちろん、生活が落ち着いたら都内に家を借りるつもりです。でも今は今で、この電車で移動している時間も上手く使えると思っています。家にいるとやはりリラックスしてしまうので、それがだらけにもつながります。だから電車のなかで戦略を練るとか、前の練習の反省、これからする練習の組み立てだとかを考える。そういう風に移動時間を必然的に使うようになっています。移動の間で練習に対するワクワクを創る。だからワクワクして練習ができる。そういう好循環になっていて、移動をポジティブに捉えて、有効活用しています」

──試合に向かうという実務面で、アブダビでコーナーは誰が就く予定でしょうか。

「アーセンです」

──おお、倫也選手の試合で『ナイスゥ』の声が聞かれるわけですね。

「ああ、『ナイスゥ。それ良いよ』って言いますよね(笑)」

──冗談はともかく、アーセン選手は英語が堪能で海外遠征では大きな力になってくれますね。

「ハイ。英語力もありますし、一緒にいて気を使わないので試合までストレスフリーで過ごすことができると思います。野瀬戦に関していうと、アーセンもサウスポーでスピード感のある組みもできるので、直前まで良い調整ができます。僕らが2人でつるむと色々といわれることは僕ら自身が一番理解しています。だからこそ、そういう風に見られないようにしっかりと生活していこうと思います」

──さきほどワクワクという言葉がありましたが、木下憂朔選手がコンテンダーシリーズからUFC行きを決めました。これは刺激になりましたか。

「正直、自分のことで頭がいっぱいで以前のようにUFCをしっかりとチェックすることができていなかったです。そんな状態だったのですが、木下君の勝利は最高でした。やっぱり楽しんでいるヤツが本当に強い。僕自身、MMAをやっていて本当に楽しいです。自分のやっていることが繋がる瞬間が本当に楽しみで。そんななかで若い木下君が、勢いと楽しさで勝った。大切な部分を忘れていない選手ですし、あの試合を見て凄く嬉しかったです」

──先を越されたという想いは?

「ホントに自分に焦点が当たり過ぎているので、そういう風には思わないです。僕は日本のMMAを上げたくて。その日本から活躍してくれる選手が出てきた。木下選手はこれまでにないことをやったので、有りです」

──ダナ・ホワイトの『UFCには長い間、日本人のタレントが欠けていた』という言葉はどのように聞きましたか。

「その状況があることは、残念でした。ただし、日本人を待ってくれている。やっぱり待っていてくれたんだということで嬉しかったです」

──これからどう選手生活を送ろうが、今回の件はついて回ります。それでもMMAを戦い続けるという意気込みのほどを最後にいただけますか。

「あのう……僕の心の底は……僕は修斗の朝日昇×ペケーニョ戦や、PRIDE19のエンセン井上✖ミノタウロ・ノゲイラ戦を見て、本当に死ぬ覚悟でリングに立った人が、死んでしまった姿を見てきました。あの人らにとっては敗北は死を意味します。その死に対して大人が称賛したり、熱狂したり、号泣したりしているの目の当たりにして『こんなに格好良い死に様はない』と思いました。そして、格好良さが垣間見え『なぜ、この人達はこの競技をやっているんだろう?』という好奇心が芽生えました。

『俺はコレを表現したい』と思いました。そして格闘技の道を選んだ。正直、そういう覚悟を創って……『もう死んでも良い。自分の生きてきた全て、叡智や魂をその日、その相手にぶつける』というマインドを創って戦うことができれば、その時点で僕の夢は叶ったことになります。

『UFCチャンピオンに絶対になります』ということが、本当の夢ではないです。そういう戦いをすることで僕の夢は叶います。1人、1人、勝ち進み、全員を相手に同じような気持ちで戦うけど、『UFCチャンピオンになります』と口することは止めました。自分で自分の首を絞めている。本来はそこじゃないです。

でも対戦相手全員に対して、そういう想いで試合をして、そのなかで自分を表現していきたい。本気の準備を……毎回、毎回、自分を追い込んでいけば、伝わるモノもあると思います。何か共鳴していただけるモノがあれば、本当に嬉しいです。なので応援して下さる人たち、支えてくださる人たちに感謝しています。いつも、ありがとうございます。今後とも……良いモノを見せるので、応援のほどよろしくお願いします」

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DWCS2022#07 LFA MMA MMAPLANET o UFC イズマエル・ボンフィム カルロス・レアル カール・ウィリアムス ガブリエル・ボンフィム トレイ・ウォーターズ ナリマン・アバソフ ブレネウ・アルベルチ ボクシング 木下憂朔

【DWCS2022#07】12連勝(3KO&9一本勝ち)のLFA王者ガブリエル・ボンフィム&兄イズマエルに注目

【写真】 査定試合が必要なのか?──と思わせる実力者ボンフィムだ(C)Zuffa/UFC

6日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでコンテンダーシリーズ2022年第7週が開催される。

前週の大会で木下憂朔が日本人として初出場、そして契約を勝ち取ったことで俄然注目を集めるようになったコンテンダーシリーズ──今大会は5試合10選手中、ブラジル人選手が5名と半数を占めている。


メインのライトヘビー級戦はブラジル人同朋対決となっているが、なかでも気になるのはコメインでトレイ・ウォーターズと対戦するガブリエル・ボンフィムだ。

木下のライバルになる可能性もあるキャリア12連勝0敗のボンフィムは、その勝利が全てがフィニッシュ──3つのKO勝ちと9つの一本勝ちを誇る。

基本に忠実かつ上攻めのボンフィムは、バックを制してのRNC、抑えて肩固め、スクランブルでのダース&ギロチンと多彩な柔術的フィニッシュを持つ。とはいえ、そのテイクダウン絡みの組み技が強味を発揮できるのも、ボクシングで実戦経験を持つ拳の圧があるからこそ、だ。

しっかりと肩を使った防御が、蹴りとテイクダウンのあるMMAでどれだけ効果的は議論の余地が残るものの、その連係がなくボクシング&レスリングの相手には、肩を当てるという上半身の動きさえ有効活用してしまう。そして伸びる右から返しの左フックは十分なKOパワーも有している。

昨年7月のLFAブラジル大会でウェルター級王座決定Tに出場し、準決勝を戦績7勝0敗のブレネウ・アルベルチを相手にアンダードッグながらKO勝ち。右を当てて、ラッシュで仕留めたが決勝は負傷棄権となったが、今年の3月にカルロス・レアルの返上したベルトが掛けられた王座決定戦でエドゥアルド・ガルヴォンをダースチョークで切って落としLFAの頂点に立った。

対するウォーターズも6勝無敗の選手で、198センチの長身からフリッカージャブ、右ストレートの破壊力は満点のストライカーだ。

完全に左足を大きく前に出した構えながら、器用にもその前足でハイやミドルを繰り出す。

ウォーターズは過去の試合映像では下から潜る相手を潰して、パウンドからバック&スクランブルでギロチンという組みの攻防も見せて一本勝ちも経験している。それでも怖いのやはりスタンドだ。ボクシングに加え首相撲&ヒザ蹴りも接近戦での常套手段で、スタンドは遠近両用だけに、ボンフィムとしてボクシングに頼り過ぎると、危ない相手といえる。

そのボンフィム、1歳年上の実兄イズマエルが第2試合に出場しており、ライト級でアゼルバイジャンのナリマン・アバソフと対戦する。

兄イズマエルは苦戦が予想されるが、コンテンダーシリーズ史上初の兄弟同日サインアップなるかという点でも要注目だ。

■視聴方法(予定)
9月7日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

<ライトヘビー級/5分3R>
ホドルフォ・ベラート(ブラジル)
ヴィトー・ペトリーノ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ガブリエル・ボンフィム(ブラジル)
トレイ・ウォーターズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス(米国)
ジミー・ローソン(米国)

<ライト級/5分3R>
イズマエル・ボンフィム(ブラジル)
ナリマン・アバソフ(アゼルバイジャン)

<女子フライ級/5分3R>
テレザ・ブレダー(チェコ)
ナヤラ・マイア(米国)

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LFA LFA138 LFA143 MMA MMAPLANET o PFL ウィリアネジソン・パイヴァ エド・ソアレス カルロス・モタ カルロス・レアル カロリーナ・マルチンス ガブリエラ・フェルナンジス ガブリエル・ボンフィム ジョゼ・エンヒッキ ブルーノ・ロピス 木下憂朔 河名マスト 田中路教

【LFA143】初のブラジル・ノルジスチ進出大会でライトヘビー級と暫定女子フライ級のタイトル戦

【写真】まずは暫定王者になり、正規王者の首を狙うフェルナンジス (C)LFA

2日(金・現地時間)、LFAが30日(金・同)にブラジルはペルナンブコ州の州都レシフェのジナーシオ・ジ・エスポルチ・ジェラルド・マガリャエスで開催するLFA143のラインナップを発表し、2階級のタイトルマッチが組まれることが明らかとなった。

7月のリオデジャネイロ大会以来、2カ月振りのブラジルでのイベントは2021年7月のリオ2連戦(続いて今年の3月と5月)と5大会が開かれたリオを離れ、バーリトゥードのメッカと言われたノルジスチ(北東部)への初進出となる。


8月に田中路教、河名マストが出場したLFA138の会場でエド・ソアレス代表は同大会に「8000人近い観客が集まる見込み」と話していたが、今回のリリースではキャパ1万5000人の会場で、チケットは1万枚近く売れているという。

そんな初ノルジスチ大会のメインはLFAライトヘビー級王座決定戦=ブルーノ・ロピス×ウィリアネジソン・パイヴァ、そしてコメインにガブリエラ・フェルナンジス×カロリーナ・マルチンス=暫定女子フライ級王座決定戦という2階級のタイトルマッチが組まれている。

ライトヘビー級タイトル戦は7月大会でLFAデビューを飾り、肩固めでマイルトン・アゼベドを一蹴。キャリア10連勝を8度目のフィッシュ勝利で飾ったロピスに注目だ。

一方の女子タイトルマッチもLFAブラジル大会で既に2勝を挙げ、キャリア7勝1敗としているフェルナンジスが優位と見られている。

LFAブラジル大会で結果を残した選手は、PFLのウェルター級でベスト4入りしたカルロス・レアルを始め、先日のコンテンダーシリーズで木下憂朔に敗れたジョゼ・エンヒッキ、6日の同シリーズでトレイ・ウォーターズと戦うウェルター級王者ガブリエル・ボンフィム、そして23日の同シリーズ出場ハファエル・ラモスらのように直接、北米でステップアップを果たすケースと、カルロス・モタがフライ級王者になったようにLFA米国大会に進むという2つの道が存在している。

今回の2つのタイトル戦、ライトヘビー級はスバリ上の舞台への直行路線か。そして暫定女子フライ級の方は勝者が、現在負傷欠場中──無敗のカナダ人正規王者ジェイミーリン・ホース・ウェッセルズとの年内の統一戦が見込まれている。

直接ステップアップ、そして米国でステップアップを賭けた戦いという二択ができるブラジルのLFAロースターたち。とはいえ、そこで勝ち上がる自体が相当に困難さを伴うことは間違いない。

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DWCS2022#06 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN UFC   ジョゼ・エンヒッキ セドリクス・デュマス ダナ・ホワイト ブレイク・ビルダー ローラ・サンコ ヴィクトリア・ダダコワ 木下憂朔

【DWCS2022#06】木下憂朔、KO勝ち。「日本のスターがいなかった。そして彼を得た」とダナ・ホワイト

【写真】見事なKO勝ち、左足首の負傷もKO勝ちした木下がダナ・ホワイトと握手(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
Def.3R0分43秒by KO
ジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)

木下の入場中にRIZIN TRIGGERでの敗北が、ケージを掴んで顔面を蹴ったことで失格になったとローラ・サンコが中継で触れ、タッチグローブ。木下が右ロー、前に出るとエンヒッキが回る。さらに左ローから前に出る木下に対し、エンヒッキが右回りを続ける。前蹴りを見せた木下、エンヒッキがアッパーを打つ。木下の左ローが急所に当たり、試合が一時中断。再開後、木下は右ボディを伸ばし右ローへ。

エンヒッキは間合いを測りつつ、アッパー狙いも木下が右フックを打ち込む。ケージに詰まりながら左フックを返すエンヒッキが、右エルボーを狙う。さらに右ストレートをエンヒッキが伸ばすが、木下は前に出て右ストレート、フック、ハイからのスピニングバックフィストをかわす。

エンヒッキの右エルボーで左の側頭部をカットした木下は、右ローから左フックでステップイン。そこにエンヒッキがカウンターを狙う。左ジャブを被弾した木下は、右前蹴りにもローを蹴っていく。残り90秒を切り、右回りでカウンター狙いのエンヒッキに対して木下が左ボディも、右フックを打たれる。下がらず左を伸ばして前に出る木下が、左ローから左ミドル。エンヒッキが伸びあがるようにヒザを狙う。右も見せるようになったエンヒッキは、左フックのカウンターを最後に繰り出した。待ちのエンヒッキ、木下は初回を落としたか。

2R、木下が前蹴りを見せ、エンヒッキが右で前に出てくる。右ハイをかわした木下は、右から左を受けるが右ローを返す。左フックをかわされ、その際に指を伸ばすエンヒッキを木下が咎める。右フックをかわした木下は、ワンツーで前へ。木下はケージを背負ったエンヒッキに思い切り左右のフックを振るい、左を当てる。エンヒッキはここでフックを返し、両者が間合いを取り直す。

カウンター基調のエンヒッキは、右フックをヒットさせる。木下は前に出てエルボーを受けそうになっても、手を出す。バックエルボーに笑顔見せた木下は、左ローに右を合わされる。リーチを生かしたファイトから、踏み込んで右ヒジを繰り出したエンヒッキが中盤をリードする。木下は拳を顔面に入れたい──なかで、左フックに左を合わされる。さらに右ジャブを伸ばしたエンヒッキのリーチが生きる。さらに右アッパーから左フックを見せたエンヒッキだが、木下の左がどれだけ評価されるか。

最終回、フィニッシュを狙うファイトを木下は貫けるか。すぐに前に出て左ボディフックを入れた木下は、ジャブをかわして前へ。

ここでエンヒッキの指が右目に入ったと木下が、インターバルを要求する。

初回と2Rのインターバルで指をマットと並行に前に出す行為を注意されていたエンヒッキが再開後に前へ。

木下は右ストレートをかわして左を打ち込み、ダウンを奪う。このままパウンドを連打すると、レフェリーが試合をストップした。

木下は勝利を決めると、座り込んで「動かへん」と一言。左足首が大きく腫れていたが、ウィナーコールを受けるとエンヒッキに「また会おう」と声を掛け、勝利のポーズ後セコンドの肩を借りてケージを下りた。

バックステージでローラ・サンコのインタビューを受けた木下は「自分はUFCを目指して格闘技を始めて、この機会を得ました。ノックアウトして他の選手より、インパクトのある試合をしようと思っていたので良かったです。2R目にインローを蹴った時に、ヒザに当たってちょっと痛めちゃって。結構、動きにくかったですけど最後は足を止めてカウンターを狙いました。もともとローを蹴ってパンチを倒すって狙っていたんだすけど、最後は右ストレートが来るのが分かっていたので、しっかり抜いてカウンターを合わせましたと話した。ダナの反応? 最高ですね(笑)。やっぱり日本人初ってことだったので、日本人がこれまで歩んでなかった道を僕が創れるって考えると、人生を賭けてMMAをやって良かったなって思いますね」と話した。

そして運命の時、ブレイク・ビルダー、ヴィクトリア・ダダコワ、マテウシュ・レンベツキ、セドリクス・デュマスに続き、ダナ・ホワイトが木下について言及する。

「彼はまだメディカル中でいないね。メインイベントは凄かった。試合の途中まで、どちらが勝とうが2人とも何かやると分かっていた。彼は5勝1敗で、その1つは完全に試合を支配していてのDQだ。このキッドは事実上無敗のようなもの。一つ、UFCは長い間失ったいたものがある。それが日本のスターだ。このキッドは日本出身で、絶対的に才能に溢れている。そして我々は彼を得ることになった」と、ダナは笑顔で契約を交わすことを明言した。

そして「日本のスターがどれだけ大切か? 否、このスポーツが好きな人間は日本にあのPRIDEがあったことを知っている。その日本からビックスターが現れるのを長い間待ち望んでいた。このキッドがきっと、そうなるだろう。世界的に見て、我々が一つピースが欠けていた。才能あふれた日本人選手がスターが我々はいなかったけど今夜、発掘できた」とダナは言葉を続けた。


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F1 o UFC ジョゼ・エンヒッキ ダナ・ホワイト パンクラス 木下憂朔

【UFC】速報中!DWCS 2022:Week6 木下憂朔× ジョゼ・エンヒッキ

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日本はド平日の真っ只中ですが、ラスベガスではダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2022 第6週が開催されています。注目は日本から参戦する木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組)。中量級で規格外の活躍を続けるZ世代がUFCの扉を開く事が出来るか。対戦するはジョゼ・エンヒッキ。190cmの身長から繰り出される打撃は脅威。今回はUFCファイトパスで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【ウェルター級】
◯木下憂朔(パンクラス大阪稲垣組)
(3R TKO)
×ジョゼ・エンヒッキ
1R、徐々にプレッシャーをかける木下。後退するエンヒッキにフックを当てて仰け反らせる場面も。中盤には左右のフックを振るって前に出るがエンヒッキはかわす。以降は互いにクリーンヒットがないじわじわとした神経戦を経てラウンドを終えた。
2R、エンヒッキは目が慣れてきたのか、ハイ、前蹴りなど手数を出し始める。しかし時間が経つにつれてペースは木下。ローでリズムを作って左右のフックを振り回して攻勢。決定的な場面こそなかったが主導権を握ってラウンド終了。
3R、アイボークで試合は中断。再開直後に前に出るエンヒッキ。右フックを強振するが、木下の左フックがカウンターでクリーンヒット!ダウンしたエンヒッキに対してパウンド連打!レフェリーが試合を止めた!