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【Black Combat13】木下カラテ、キム・ミンウの逆ワンツーからの右ハイキックに沈む

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
Def.1R1分19秒 by KO
木下カラテ(日本)

サウスポーの木下がジャブを伸ばす。ミンウはインローと左フックを返す。木下はサイドキック気味の右の前蹴りを見せつつ、ミンウの右ミドルに左ストレートで飛び込む。ミンウが左フック、木下はジャブと右の前蹴りを見せる。ここでミンウが前に出て右ストレート→左ストレートからの右ハイキックを一閃。これが木下の顔面を打ち抜き、そのまま木下がバタリと崩れ落ち、ミンウが鮮やかなKO勝利を収めた。試合後、木下は「悔しいですね。応援してくれた方、ありがとうございました。この経験を活かして強くなりたいと思います」と悔しさを滲ませた。


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【Black Combat13】駒杵嵩大とフライ級王座決定戦、消防士戦士ユン・ホヨン「毎日練習よりメリハリ」

【写真】MMAファイター、Black Combatファイター・バージョンのユン・ホヨン。下のリモート取材時とは、相当に感じが違う(C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、駒杵嵩大とフライ級王座決定戦を戦うユン・ホヨン。
Text by Manabu Takashima

かつてZSTに来日経験のあるユン・ホユンは「日本のMMAを尊敬している」と言いつつ、駒杵はその日本のトップ中のトップではないと言い切った。普段は消防士として生きるファイアーファイターMMAファイターに話を訊いた。


――5日後に駒杵選手とフライ級王座決定戦で戦うユン・ホヨン選手です(※インタビューは23日に行われた)。日本人選手とは他の韓国人選手との対戦のようにBlack Combat特有のYouTube等でのストーリー創りは難しい面があるかと思いますが、どのような背景があって駒杵選手とのタイトル戦が決まったのでしょうか。

「自分がランク1位なのですが、ランキング2位は以前に勝っている選手で、3位はチームメイト。なので4位の駒杵選手と戦うことになりました。やはり日本人選手なので言葉の壁はあります。それでもBlack Combatは映像などで盛り上げることに長けているので、それほど難しくなく盛り上げることはできていると思います。

日本でも撮影をしたのですが、駒杵選手は仕事があると撮影に来ませんでした。その時に『Black Combatに愛がないのか』と挑発しました」

――ハハハ。ところでユン・ホヨン選手は7,8年前にZSTで試合をしていますね。

「日本のMMAのことは、すっと尊敬しています。特にフライ級はワールドクラスの選手が多いですし。ZSTでは伊藤盛一郎選手に負けました。伊藤選手と比べると、駒杵選手はそこまで強くはないと思っています。今は駒杵選手に勝ってBlack Combatのチャンピオンになることに集中していますが、その先には強い日本人選手と戦ってみたいという気持ちもあります」

――そのような中で駒杵選手の実力をどのように考えていますか。

「テイクダウンが特に強くて、寝技も巧いです。日本の頂点ではないですけど、経験値の高い選手だと思います。ただ組み技のディフェンス面には自信があるので、しっかりとテイクダウンを防いで打撃で勝負したいと思っています」

――入場の際、消防士の恰好をしていますが、本職が消防士ということですか。K-MMA界の消防士ファイターといえば。Road FCのシン・ドングク選手の印象が強いです。

「MMAのプロデビューが2015年で、4年後に消防士の試験に受かりました。そしてRoad FCの最後の試合の時は消防士になっていたので、シン・ドングク選手とプロモーション活動をしたこともあります」

――日本では消防士は交代制勤務で24時働いて、48時間非番という形態らしいですが、韓国も同じように交代制なのでしょうか。

「日本と同じですね。24時間働いて、非番は48時間です。その48時間を使って練習をしています。勤務の日も現場への出動がない日は、体を鍛えることができています」

――試合前でもまる1日練習ができない時もあるということですか。

「ハイ。でも今の自分は、この生活サイクルが馴染んでいます。毎日練習できるよりも、この方がメリハリがあり集中して練習できるんです」

――消防の仕事は、それこそ命がけで身の危険に直面することもあるかと思いますが、そういう部分でMMAに役立つことはありますか。

「現場ではケージに入っている時と同じように緊張します。そういう部分ではどちらの経験も、互いに生きる。マインドコントロールができるようになったように感じます。ただ、命を落とすかもしれないという現場は何年も消防士をやっていて、滅多にあるものではないです」

――その時のための日頃の訓練が必要という部分では、MMAも良く似たモノかもしれないですね。そんな日々を送るユン・ホヨン選手ですが、土曜日のタイトル戦ではどのような試合をしたいと思っていますか。

「駒杵選手はアグレッシブな選手だと思います。打撃なら打撃、グラップリングならグラップリング。駒杵選手の出方に合わせて、積極的に対応して動きのある試合にしたいと思います」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵嵩大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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【Black Combat13】ムン・ギボムとライト級王座初防衛戦、大原樹理「生きていれば必ずチャンスが来る」

【写真】大原は前日計量を70.3キロでクリアした(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、同ライト級王者の大原樹理がムン・ギボムを挑戦者に迎えて初防衛戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

今年9月、イ・ソンハにリベンジを果たすとともにBCライト級王座を獲得した大原。韓国で人気も高まるなか、早くも初防衛戦が決まった。そんな大原が語る、イ・スンハ戦の大逆転勝利とBCの今後について――。


――試合から3カ月が過ぎましたが、改めてBlack CombatCライト級王座獲得おめでとうございます。

インタビューは韓国入り前の23日に(C)SHOJIRO KAMEIKE

「ありがとうございます! いやぁ、あのフィニッシュを誰が予想していましたか? 僕自身が予想していなかったです(笑)」

――アハハハ。フィニッシュの瞬間、大原選手が一番驚いている表情を浮かべていました。ただ、もう一人……イ・ソンハ全く予想していなかったでしょう。

「そうでしょうね。僕としてはケージに押し込まれた時、ニンジャチョークを狙うのは練習でよくやる形なんですよ。ピエロ(イ・ソンハのニックネーム)との試合でも、あの体勢になった時『あれ、ニンジャが入るんじゃない?』と思って試してみたら――練習でやっているとおりの形になったので、しつこく狙い続けました。
その前にカウンターのヒザを3発ぐらい入れていたのも大きかったですね。あのヒザは効いていたと思います。ピエロもヒザを受けたあとは組み方が雑になり、力も入りきっていなくて。だから押し込まれた時に、ニンジャが入りそうだなと感じたんですよ」

――なるほど。イ・ソンハのパンチに対して、大原選手のテンカオがグサリとボディに突き刺さっていました。そのテンカオが効いていたために、イ・ソンハもボディを隠すように頭を下げていたかもしれないですね。

「そういうことだと思います。ケージに押し込んでも雑にシングルレッグで組んで、それに固執していましたし。そのあと僕が捻った時、ピエロは仰向けになって逃げようとしたじゃないですか。初戦は僕がピエロのリーチにビックリしましたけど、今回はピエロが別の立場になったと思うんですよね。ピエロにとっては今までの相手はリーチ差も大きくて、ああやって回転すれば逃げられたでしょう。でも僕はリーチが長いほうだし、彼が仰向けになった時に回転して逃げられなかったのは想定外だったんじゃないですか」

――そうですね。イ・ソンハが仰向けになった時点で、大原選手の腕はほぼ首に回りきっていました。

「あの状態になれば僕も離さないし、絶対に外れない。ただ、タップを取れるという感じではなかったので、このまま首をヘシ折って殺そうと思っていました」

――しかし大原選手が下になってイ・ソンハをガードの中に入れたら、タップしました。

「僕が上になった状態でも、首がバキバキと鳴っていたんです。やっぱり苦しいのか『クフッ、クフッ』という声も聞こえて。このまま足をかけたいけど、相手に逃げられるかもしれない。だけどピエロのほうからスクランブルで僕を下にしてきたので、やっと足をかけることができて極め切りました」

――試合展開としてはフィニッシュまでは相手のペースでした。顔も綺麗で、致命傷を食らっているわけではない。ただ、開始早々はピンチに陥りました。あの場面はピンチだったのか、あるいはBCの試合はピンチになることも多いので、安心していたのか。

「アハハハ、前にもありましたね。だから両方です(笑)。もちろんゴリゴリのピンチでしたよ。最初はピエロも打撃を出してきて『今回は打ち合ってくれるのかな?』と思っていたら、あっさりとテイクダウンされちゃいましたからね。予想外すぎて、相手の戦略に引っかかってしまいました(苦笑)。ただ、とりあえずどんな体勢になろうと極められないようにする。生きていれば必ずチャンスが来ると思っていたので」

――なるほど。その気持ちが最も表れていたのが、1R後のインターバルだったと思います。イ・ソンハとの初戦は気持ちで押されていたということでしたが、今回はしっかりと表情が生きていました。

「確実に1Rは取られた。2R、3Rはどうしようかと考えながら――そうですね。そう言われると確かに今回のほうが、気持ちが楽な面はありました。相手が強いことは分かっている。自分も勝ちたいし、リベンジしたいという気持ちが強くて。そういう挑戦する立場のほうが性に合っているのでしょうね」

――その気持ちが表れたのが、試合のポイントにもなったテンカオだと思います。相手のパンチに対して下がらず、逃げずに、もらう覚悟でヒザを合わせていく。

「ピエロってイメージ的に、勝つ戦い方ではなく負けない戦い方なんですよ。打ち合う気はなく、ある程度は手を伸ばしていて、その中に入ってきたらテイクダウンに行く。そうなると僕のほうがリーチは短いので、中に入らないと当たらない。でも入りすぎると倒されてしまうじゃないですか。

ただ、1Rでピエロのパンチを食らっても、一発で飛ばされることはないと感じました。それなら自分が入るフリをして、相手が来た瞬間だけヒザを合わせようと思ったんです」

――結果、BCのベルトを獲得し、イ・ソンハへのリベンジも果たしました。BCで戦う目標を果たした後はどのように考えていましたか。

「ソレが――ですね。ブラック・コンバットは3回防衛したら、そのベルトをくれるらしいんですよ。『じゃあ、とりあえず3回防衛しよう!』と思いました(笑)」

――初防衛戦の相手はライト級3位のムン・ギボムです。現在ランキング1位がイ・ソンハで、2位がハンターことパク・ジョンホンです。大原選手は1位と2位に勝っているので……。

対戦相手は元AFCフェザー級王者のムン・ギボム。計量は70.1キロでクリアしている

「ジグソー(ムン・ギボム)は皆に認められた挑戦者、というよりはタイミングで選ばれたというか。そもそも僕がランキング上位を焼け野原にしちゃったから仕方ないですよね。まぁ、誰と対戦するにしても相手は死に物狂いで向かってくる。僕も、僕も死に物狂いで戦わないと勝てない。それは変わらないので。ベルトを獲ったことで自信にはなりましたけど、今でも試合前になったら『相手をブチ殺してやる』という気持ちになるのは変わらないし」

――とはいえ、大原選手のほうが完全にBCのレギュラー選手となっています。

「次が7回目の出場ですからね。しかも今年ブラック・コンバットに4回出て、3回がナンバー・シリーズで――韓国人ファイターでも、ナンバー・シリーズに3回出ている選手はいないんですよ(笑)。今年は試合前の撮影も含めて、もう8回も韓国に行っています」

――ムン・ギボムは前回、サッカーボールキックで勝利しています。これはサッカーボールキック対決となるのでしょうか。

「どうなんですかね? 組んで来るんじゃないですか。でも相手にそこまでの組み力があるわけではないし。だからといって僕を相手に打ち合いを挑んでくるとも思えないんですよ」

――なるほど。しかし咄嗟にサッカーボールキックで仕留めることができるというのは、思いきりが良いのでしょうね。

「思いきりは良いです。パンチで倒す時も、思いっきり右のオーバーを振って倒している。一発はありますし、そこは気をつけないといけないですね。結局のところは僕が勝つと思っていますけど、しっかりと足元を見直して、ベルトを日本に持って帰ります!」

■Black Combat13 視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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【Black Combat13】ダウトベックの次は、キム・ミンウ。木下カラテ「流れを掴むためにガンガン攻める」

【写真】常にだが、覚悟が決まっていて──どこか温和なカラテ(C)TAKUMI NAKAMURA

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で木下カラテがキム・ミンウと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

9月のRIZIN48でカルシャガ・ダウトベックに挑むも、その強打に沈んだ木下。あの敗戦を機に己の打撃を一から見直す中、韓国のBlack Combatからミンウ戦のオファーが届いた。木下にとってはダウトベック戦に続く試練の2連戦となったが「ダウトベック選手やミンウ選手レベルの相手とやれる選手は少ない。そういう相手と試合を組んでもらえて本当にありがたい」と語っている。大沢ケンジの和術慧舟會HEARTSでの教えに加え、五味隆典から気合い・レスリング・戦いの思考を注入された木下がミンウとの大一番に臨む。


――2024年最後の試合でBlack Combat参戦が決まりました。オファーを受けた時は率直にどんな心境でしたか。

「自分がBlack Combatに出ることは想像していなかったですが、キム・ミンウという強い選手とやれるのでチャンスだなと思いました」

――9月のRIZIN48ではカルシャガ・ダウトベックに左ストレートでKO負けしていますが、あの試合を振り返ってもらえますか。

「ダウトベックが強いことは分かっていたし、勝つつもりでやったのですが、それでも勝てませんでした。そこに悔しさも感じると同時に、ここが自分の壁だなということも感じた試合でした」

――実際にダウトベックと肌を合わせて、どこに強さを感じましたか。

「スピードやパワーが想像以上だったというのは特にないんですけど、一瞬の、本当に一瞬の許しちゃいけない隙みたいなところを一発で持っていかれたなと思います。そういうところを突いてくる厳しさが自分の想像以上で、ダウトベックレベルの相手にはそういう厳しさがあるんだなと感じました」

――空手時代から色んなタイプの選手と戦ってきたと思いますが、そのなかでも特別でしたか。

「空手とMMAは顔面パンチの有無が大きいし、そこでの集中力という部分で勝手が違うので、単純な比較はできないですが、一瞬の隙を突く強さだったり、その隙をダウトベックに作られてしまったなと思います」

――木下選手がミスしたわけではなく、そうなるようにダウトベックに試合を組み立てられていたのですか。

「そうですね。上手く(試合を)作られたなと思います」

――そこを踏まえてどんなことを意識して練習をしてきましたか。

「1カ月間はダメージを抜くために休んで、基本的なところのスピードやパワー、顔面の技術も見直してきました。改めてですが空手とMMAでは勝手が違うところがあって、僕はボクシングもMMAもすべて空手だと言っているんですけど、僕の空手の中のボクシングという部分、顔面の攻防の技術が足りていなかったんだと思います。だからそこを一から見直してきましたね」

――例えば木下選手はボクシングジムに行ったり、打撃の専門家に教わることもあるのですか。

「そういう発想はなかったですね。ある程度の上達の仕方というか、気をつけなきゃいけないところは自分の中にあるし、HEARTSは優れた打撃の知識を持っている選手たちがいるので、HEARTSで練習していて自分が出来ていないと思うものがある以上、そこ(ボクシングジム)に行く必要はないのかなと思います。

自分の何がダメで何が悪いのか分からなくなったり、そこを修正できなくなったらボクシングジムに行く必要もあるんでしょうけど、今の段階では直さなきゃいけないところが幾つもあるので、HEARTSで自分の必要なことを学んでいます」

――今回対戦するキム・ミンウは元Road FCバンタム級王者で、2022年にはRoad to UFCにエントリー(初戦はシャオ・ロンがシンガポールに入国できず、不戦勝。準決勝は計量失敗で失格)。フェザー級に階級を上げて、今年1月のBlack Comabt10ではユ・スヨンとも対戦している韓国トップ選手です。対戦相手としてミンウの名前を聞いた時はどう思いましたか。

「おお、来たなと。楽じゃない相手というのはもちろんですし、言っちゃえばダウトベック選手もUFCには行っていないけど世界と戦える選手じゃないですか。キム・ミンウ選手もそのくらいの選手だと思いますし、対戦相手として名前を聞いた時は嬉しかったです」

――試合展開としてはどのような試合をイメージしていますか。

「技術的なもので言ったらミンウ選手はすごい上手なんですけど、自分の手が届く範囲というか。ダウトベック戦と比べると、より手が届きやすいところにいるのかなと思います。ただフィジカルがすごく強いですし、技術もある。あとは結構組んでくるんじゃないかなと思っていて、すごくキツイ試合をしにいく覚悟です。アウェーどうこうを気にしていられるような相手じゃないと思っています」

――前回のダウトベック戦に続いて試練の2連戦ですね。

「そうですね。でもそれが巡ってくる自分はすごくツキがあるなとい思います。ダウトベック選手やミンウ選手レベルの相手とやれる選手は少ないと思いますし、そういう相手と試合を組んでもらえて本当にありがたいです」

――またダウトベックに負けて反省点を修正している今だからこそ、チャレンジする相手として相応しいという考えもありますか。

「それもありますね。ばっちりいい相手が来たと思っています」

――日本からも木下選手が勝つ姿を楽しみにしているファンがたくさんいると思います。日本のファンに対してどんな試合を見せたいですか。

「最近のHEARTSの信条でもある仕掛けること。みんな仕掛けてキツイことをやっているので、僕もそれに負けずにやってやるぞと思っています。あとは前回の試合で自分の周りの人たちをがっかりさせちゃったので、みんなが期待できる自分を見せたいですし、何よりも自分自身に対して期待できる試合の内容を残したいです」

――先日大沢ケンジさんと一緒に仕事させてもらったのですが、現代MMAでは仕掛け・リズムの速さが必要だと話していました。木下選手もそこを感じていますか。

「めちゃくちゃ感じますね。楽なことをしていたら絶対に勝てない。流れを掴むためにも自分からガンガン攻めることが重要だし、それは自分のなかで覚悟が決まっていないと出来ないことなんです。で、そういう試合をすると見ている人たちも楽しい気持ちになると思います。

1~2カ月前から五味(隆典)さんのところで練習させてもらっているのですが、五味さんと大沢さんのおっしゃることが全く一緒なんですよ。MMAはしんどいものだから、とにかく攻めろ。そうすればそれが防御にもなると。五味さんのように強い人がそう言っているんだから、本当にそうなんだろうなと思います」

――勝負事における先手必勝の大切さというか、いい意味で相手へのリアクションを考えない=相手ではなくて自分に軸を置いて戦うことは必要だと思います。

「本当におっしゃる通りです。自分がやることを先に出して出して出して…相手も出して出して。そのなかで何かが起こる試合が一番お客さんも『うわー!』ってなりますからね」

――そういった戦いにおける思考や考え方を五味選手から学んでいるのですね。

「そうですね。五味さんと大沢さんはおっしゃっていることが一緒なんですけど、五味さんはより細かいところというか、そういう仕掛けや勝負どころの感性がものすごく鋭敏な方なので、HEARTSの教えを通して五味さんの話を聞くと、余計に納得できる部分がありますね」

――もともと五味選手のところに行くきっかけは何だったのですか。

「気合いを入れたいな、と。あとは立ちレスと組みを強化したくて(練習を)お願いしています」

――木下選手と五味選手では細かい打撃のスタイルは違うと思いますが、 打撃で圧倒的な圧力があってレスリングで負けないと意味では、五味選手はMMAのストライキングにおける重要なものを昔から持っていた選手ですよね。

「そうだとい思います。実は最先端のことをやってらっしゃいましたよね。きっと五味さんと大沢さんが交わることない人間同士なんだろうなと思いますが(笑)、僕はお2人の考えはすごく近いところがあると思いますし、お2人とも真剣に格闘技をやってきたすごい人たちじゃないですか。その2人のエキスをいい具合に僕のところで混ぜることが出来たらなと思っています」

――それでは最後に日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「今、日本のMMAが海外に少し遅れを取ることが多いので、見ている人たちや応援してくえる人たちがスカっとするような空手を見せて頑張ってきます」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
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AB BELLATOR DEEP MMA o RIZIN UFC エンカジムーロ・ズールー カルシャガ・ダウトベック シン・ユリ パンクラス ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ヴィンス・モラレス 伊澤星花 修斗 元谷友貴 太田忍 宇佐美正パトリック 新井丈 昇侍 木下カラテ 浅倉カンナ 浜崎朱加 海外 牛久絢太郎 矢地祐介 秋元強真 芦澤竜誠 萩原京平 金太郎 高木凌

RIZIN.48:セミ・メイン以外の試合の感想

カルシャガ・ダウトベック vs. 木下カラテ

打撃戦なら木下にも勝機はある…なんてことはなくて、普通にダウトベックが打ち合いで意識を飛ばしてKO勝ち。木下自身が言うように、他の選手がダウトベックを拒否した上で回ってきた試合なのだとしたら、ランキングは上がらず実力的には怖い相手という印象がさらに増してしまっただけの結果で、ダウトベックはますます避けられる存在になりそう。さすがに次に外国人同士で組むのは露骨すぎるだろう。

新井丈 vs. エンカジムーロ・ズールー

ズールーが打撃を効かせてのKO勝ち。ストローから上げてきた新井と、近年バンタムでも戦ってきたズールー。新井は筋力増量したと言っても、単純に体格に差があった。前回は激闘からブランクを開けずに出てきてしまったので、ダメージが抜けていなかったという事情があったが、今回の効かされ方を見ていると、若くして早くもダメージの蓄積が感じられる内容だった。

KO勝ちしたズールーについては、やはりそこまでの実力の選手とは思えなかったが、派手な打ち合いをしてくれそうだし、初手でインパクトは残せたので、今後も若手の壁としての役割がちょうど良さそう。年齢的にもUFCが取るとも思えず、いなくなる心配もない。

金太郎 vs. 秋元強真

テイクダウンしたら金太郎にも勝機はありそうだったが、凌いで打撃を入れた秋元の1RKO勝ち。まずは今後もこのクラスの、コロナ禍で外国人枠が空いたおかげでメインストリームに入っていたことがあるレベルの相手を刈っていって経験を積むのが良いのでは。

金太郎はATT所属になって鍛え直したと言っても、30歳を過ぎてそこまで短期間で飛躍的に実力が上がるはずもなく。ていのいい咬ませ犬の役割が精一杯。それにしても18歳相手に完敗というのは、言い訳が全く出来ないし、あまりにも残酷すぎる。今後は関西大会限定キャラとして使うしかなさそう。

萩原京平 vs. 高木凌

高木がタックルを仕掛けた時点で、打撃戦を避けての展開だったので、これは萩原の勝ちかと思ったが、高木レベルの組みもしのげずにチョークで一本負け。とどめにDV騒動の報道まで出る始末。まあ今さら影響することもなさそうだが。さすがに相手のレベルを高木クラスまで落として勝てないようでは、咬ませ犬としての役割も厳しいし、金太郎同様、関西大会ご当地枠になるのが関の山か。

高木は2連続フィニッシュ勝利ではあるが、2連戦とも相手ありきのマッチメイクだったので、これでRIZINが推してくれるかは微妙なところ。結局中堅外国人相手には手も足も出ないという実力は変わっておらず、上位と当てられると厳しい。ダウトベックのような地味強の踏み台にされそう。

矢地祐介 vs. 宇佐美正パトリック

海外のオッズでは宇佐美がフェイバリットになっているところもあったが、矢地が順当に勝利。しかし矢地の強さを見せたと言うより、宇佐美がまだこのレベルではなかったというのを見せただけで、評価が上がる内容ではなかった。タイトル戦線の海外勢の相手は厳しいので、フィーダーショー王者クラスの野村・ヤン坊・大原あたりとの対戦が見てみたいが、わざわざRIZINで矢地のために組むカードなのかという疑問も残る。

宇佐美もまた、矢地クラスの前に適当な踏み台の実力の相手との対戦が必要なところだったが、前回のように実質セミリタイアしていた徳留のような相手を毎回連れてくるわけにもいかないし、宇佐美自身がDEEPクラスで経験を積んだほうが良いと思える。

牛久絢太郎 vs. 佐藤将

またも僅差の試合になった将光だが、終盤のギロチンの印象もあり勝利。実際にこれがジャッジで評価されたかは不明だが、観客に勝ったという印象は残した。トップクラスが相手だから仕方ないが、毎回僅差の試合になる。王者井上には敗れているし、次の相手が難しくなりそう。

その将光に敗れてしまった牛久はさらに難しい状況に。太田戦に比べれば動きは悪くなかったが、やはりフィジカルを落として階級を下げる判断が、選手としての魅力も下げているように見えてしまう。

伊澤星花 vs. 浅倉カンナ

伊澤が危なげなく勝利。もとより勝負論がある組み合わせではなかったが。RIZINではパウンド・フォー・パウンドと言ってもいい実力を見せてはいるが、それに値する相手がいないのが残念。UFCにない階級だけに、アメリカのこの階級のトップは階級を上げてストローで戦ってしまう。伊澤は海外への挑戦よりもRIZINを盛り上げたい意向を示しているが、伊澤が強すぎるが故に盛り上がっていないのが実情。

浅倉は当時の絶対王者浜崎をあと一歩のところまで追い込み、年齢的に次の対戦では超えられそうだったが、その前に同い年の伊澤に先を越されてしまった。RIZIN初参戦時には、修斗パンクラスJEWELSでは前座クラスで、抜擢されたのは実力ではなく「現役JK」という当時の肩書きありきだったが、その後王者にまで昇りつめた。昇りつめてしまったために、目標がなくなってモチベーションが上がらなくなってしまったのかもしれない。王座から陥落後、JEWELSに降りてきて、当時の王者前澤を圧倒した試合が一番印象に残っている。

RIZIN LANDMARK10カード発表

浜崎朱加 vs. シン・ユリ

42歳で2年ぶり復帰の浜崎。相手はビジュアル枠のシン・ユリ。厳しい試合が続いてきたので、調整試合的なカードになるのは仕方がないが、一度実力の世界を構築したRIZIN女子が、またキャラ先行階級になってきてはいないか。

昇侍 vs. 芦澤竜誠

昇侍も41歳で2年以上のブランク。以前、ジヨン戦で負傷した腕の経過が思わしくなく復帰できないとSNSで報告していたが、大丈夫なのだろうか。

イゴール・タナベ、ヘビー級転向

ウェルターの減量が厳しいタナベが、ミドルやライトヘビーではなくヘビー級に。まあウェルターへの減量が厳しい時点で、通常体重は100kgくらいあるだろうし、減量ではなく増量すればRIZINヘビー級でも戦えるだろう。ナチュラスーパーヘビー級で技術もあるような、階級トップとの試合は厳しいが。同時に、タナベありきで存続していたRIZINウェルター級の終了のお知らせかもしれない。

フアン・アーチュレッタ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

もともと差があるマッチメイクと思っていたところで、アーチュレッタが体重超過。勝っても公式記録にならず、試合のモチベーションはさらに低下してしまい(もともと大幅超過する時点であまりないのかもしれないが)、内容も見どころなくシェイドゥラエフ勝利。北米MMAでの厳しい競争をするより、Bellator王者の肩書きを世界一大事にしてくれるJMMAで戦うことを選択したエンジョイ勢なのかもしれないが、最低限のルールを守れないのは厳しい。

シェイドゥラエフは完勝したが、榊原代表は「ダメージがないから11月の名古屋大会出場」とコメント。地方大会だと集客力がある日本人選手との対戦はなさそうだし、勝ってもタイミング的に大晦日に出られなくなってしまうのがもったいない。

元谷友貴 vs. 太田忍

一番意外だった試合結果。太田は将光戦といい、ベテラン相手だとうまくいなされてしまうのか。もっとレスリングでゴリゴリ削っていくと思っていたので、レスリングで攻めさせず、打撃で削りながら、最後はスクランブルに持ち込んでチョークを決めたのが見事だった。前回の井上戦は1Rチョークで敗れたが、実力を出し切ったとは思えなかったので、王座戦での再戦が見てみたい。ただ、前回大晦日で負けたヴィンス・モラレスが、同日のUFCの前座で完敗していたので、選手が抜けて階級全体が底下げされている感は否めない。

太田はまたもや今後使いにくくなる敗戦。前回のBellator出陣は、直前で相手が欠場して、階級下でRIZINに出ているより下のレベルの外国人との対戦になってしまったので、またBellatorに出て、今度はちゃんとトップクラスの選手との対戦が見てみたい。

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RIZIN.48」が9月29日(日)にさいたまスーパーアリーナにて開催決定!

2つの王座戦でRIZIN”新章”が開幕。

ライト級王者で柔術スパーエリートのホベルト・サトシ・ソウザに挑むのは、
現在4連勝中で勢いの乗るルイス・グスタボ。悲願のベルト奪取は叶うのか。

そしてバンタム級新王者決定戦では「天才と呼ばれ続けたエンジェル」こと井上直樹と、韓国出身で対日本人10勝無敗の戦績を誇る「ゾンビ」ことキム・スーチョルが激突!日韓対決を制するのは果たしてどちらなのか。

その他、リベンジに燃える悪童こと萩原京平、今回で現役を引退を決意した浅倉カンナ、前戦では苦杯を喫した元谷を相手に再戦に挑む太田忍、朝倉未来の弟子として「格闘代理戦争」でアラン“ヒロ”ヤマニハに快勝した秋元強真など豪華選手が一挙に集結!

最強戦線、RIZINの新たな門出を、その目に焼き付けよう。

▼対戦カード
メインイベント
ライト級タイトルマッチ
RIZIN MMAルール:5分3R(71.0kg)
ホベルト・サトシ・ソウザ vs. ルイス・グスタボ

第10試合
バンタム級タイトルマッチ
RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
井上直樹 vs. キム・スーチョル

第9試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
元谷友貴 vs. 太田忍

第8試合
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
フアン・アーチュレッタ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ

第7試合
RIZIN MMAルール:5分3R(49.0kg)
伊澤星花 vs. 浅倉カンナ

第6試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
牛久絢太郎 vs. 佐藤将光

第5試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
矢地祐介 vs. 宇佐美正パトリック

第4試合
RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
萩原京平 vs. 高木凌

第3試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
金太郎 vs. 秋元強真

第2試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
新井丈 vs. エンカジムーロ・ズールー

第1試合
RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
カルシャガ・ダウトベック vs. 木下カラテ

#ABEMA #RIZIN #アベマRIZIN #RIZIN48
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【RIZIN】速報中!RIZIN.48

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朝倉未来×平本蓮で一つのクライマックスを迎えた超RIZIN.3以来となるRIZIN.48がさいたまスーパーアリーナで開催されます。一般大衆向けだった超RIZINから一転して本格的な対戦カードのオンパレード。2大タイトルマッチをメインとセミに据え、第1試合からマニアが歓喜するマッチメイクが並びました。ここから新たなスターは誕生するか。今宵も電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 MMA フェザー級】
○カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン/タイガームエタイ/レギオン)
(1R KO)
×木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)
1R、軽快なステップから様子を窺う両者。その中からダウトベックは得意の左ストレート、ボディを入れてプレッシャーを掛ける。木下もカーフキックから回し蹴りを放つがダウトベックはそれを掴んでボディを入れる。木下は何んとか離れて回避。身体が離れてスタンドの展開に戻るとダウトベックの左フックが木下の側頭部にヒット!木下はグシャとつぶれるように倒れてダウン。レフェリーが試合を止めた!

【第2試合 MMA フライ級】
×新井丈(和術慧舟會HEARTS)
(1R TKO)
○エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ/CITパフォーマンス・インスティチュート)
1R、前に出る新井。じわじわとプレスを掛ける。右のボディとフックをヒットさせるとズールーの動きが一瞬止まったがすぐに回復。ガードを固めて要所でパンチを打ち返す。試合が落ち着くとズールーが徐々に反撃開始。リーチ差を活かして遠めの距離からミドル、ハイを連打。さらに飛び膝を見せる。新井はガードをしていたが、ミドルでボディを効かされて、さらにハイキックを被弾して千鳥足。ズールーはパンチの連打に膝蹴り、回し蹴り、さらに左右の連打をヒットさせるとレフェリーが試合を止めた!ズールーの恐るべし攻撃力。新井はフライ級がマッチしていないのか痛いRIZINで連敗。
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【RIZIN48】ダウトベック戦へ、木下カラテ「怖いと言ってちゃしょうがない」&「カラテだよ。バカヤロー」

【写真】決して肝が据わっているわけではない。肝を座らせているのだ、普段の修練で(C)MMAPLANET

明日29日(日)、さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で木下カラテがカルシャガ・ダウトベックと戦う。
Text by Takashima Manabu

6月に5年9カ月振りのRIZIN参戦を果たし、強力無比なボディショットで関鉄矢を葬ったカザフの豪腕ダウトベックとの対戦は、木下にとって昨年6月以来のRIZIN出場となる。

現在3連勝中の木下自身が、今回のオファーに対して「僕が最初に声が掛っているわけじゃない」と、自身にチャンスが舞い込んできた現実にモノをいう姿勢を強くみせた。加えて、ダウトベック戦を受けたことで「漢」と評されることにも納得がいっていない。

強くなるためにMMAを戦っている。技術オタクが挑む、フィジカルを越えたところで行き着くことができる燃えカス・ファイト。いよいよ明日に迫ったダウトベック戦、フルコンタクト空手家故の策とは──。


彼を『怖ぇ』って言っていたらどうすんのよっ

(C)TAKUMI NAKAMURA

──ダウトベック戦を約3週間後に控えた木下選手です(※取材は6日に行われた)。

金ケ崎のしんがり、まるで命を賭したファイトに向かうような心境ではないでしょうか。

「アッハハハハハ。皆、そう言いますけど、僕は全くそんなこと思っていないです。『漢気ある』とか言われていますけど、それは……僕が摩嶋(一整)選手との試合を受けたら、そういうことになりますよ。ハッハハハハハハハハ。

摩嶋選手との対戦オファーを受けて『漢だ』って言われるのは分かります。でもダウトベック選手は強いけど──強いんだろうけど、ソレを怖いと言ってちゃしょうがないじゃないですか」

──打撃は木下選手のフィールドです。

「組みと組み合わさったタイプの方が嫌です。別にダウトベック選手だけでなく、外国人選手は皆あんなもんですよ。しっかりと殴ることができる。でもボクシングだけ……例えばK-1ルールで戦うとしたら、そんなに強くないと思います」

──おおっ!! 

「僕はK-1の結構強いところとやれると思っていますから。ダウトベック選手は本当に強いですよ。でも、彼を『怖ぇ』って言っていたらどうすんのよっ」

──戦いようはあると。

「戦いようっていうか、そのままの力をぶつけても僕はそんな引けを取らないと思っています。フィジカルが強いっていっても、強い選手は皆が皆フィジカルは強いですから。

強くなりたくて、コレをやっているから。強いヤツが持っている条件が揃っている相手とのオファーが来て『やだ、怖い』なんて言ったら、自分が普段から言っていることと違います。自分に嘘をつくことになる。別に普通にやらないといけない試合だろうって」

──やはり漢ですよ。男は皆、自分にできないことができる人のことを漢って呼ぶはずです。今や『外国人選手とは戦いたくない。日本人選手と戦ってベルトを巻きたい』と平気でオファーされた際に口にしてしまう選手もいるようですし。

「ダウトベックの対戦相手として、最初に僕のところに話が来たって思えないんですよ。ね、絶対に。何人か断っていると思うんですよ。ここは僕の推測ですけど。RIZINのなかだけでなく、RIZINの外でも3団体で僕より先に声が掛った選手はいるはずで。

そいつらが全員、芋を引いてブルっているから俺に回ってきた。そう思っていて……」

──うん。

「そんな人達にフェザー級を代表しています──みたいな顔をされてもねぇ……」

──そうですね。失礼ながら、いの一番に木下カラテに声が掛るわけはないですよね。

「絶対にそうですよ」

──佐伯さんが『誰もいないなら、木下だ』って言っているかもしれないです(笑)。

「アッハハハハ。ホントにそうですよ」

──でも木下選手からすると、受けるのが当然だと。

「ハイ。そりゃあダウトベック選手が強いのは見りゃあ、分かる。分かるから、怖い気持ちもありました。でも、それは試合のたびにいつも思うことで。勿論100パーセント勝つつもりで行くし、勝つ気でいる。勝てるとも思っているし。

俺の前でふんぞり返ってオファーをスルーしたヤツとか、そういうところに目を向けないでやっている選手たちに対して、『お前ら、全員ごぼう抜きにしてやるからな』という気持ちでいます」

僕らがやっていることはBreakingdownの究極系であって。戦いですから

──それでも試合後に『なんか、違っていましたね。体が……』とうなだれている木下選手の姿も想像できてしまう……。

「アッハハハハハハハハハハ。そうッスよね。体の圧、勢い。日本人が丁寧にやるところで、彼は荒々しく勢いでくる。そこでまず勝てるように……圧と荒々しさで逆にこっちが呑むつもりで。喧嘩をしにいくつもりで戦う。そこを越えて初めて技術の勝負ができます。技術の勝負になったら、こっち方が部があると思っています。

まぁダウトベック選手はパンチのテクニックも普通に上手いですけどね。普通に上手いから、逆に読みやすい。実は端正な攻撃をする選手です。凄くきれいなボクシングをやる選手で、左のオーバーハンドから攻めてくるから荒々しく見えるように思うけど、ステップ自体は後ろ足を小まめに蹴りながらフェイントも見せる。凄く端正なサウスポーのボクシングをやっています。だから逆にやりやすいだろうと」

──実はテクニシャンが本領発揮できると。

「フィジカルのところを越えると、こっちが戦いやすくなる。僕って空手は塚本徳臣、ボクサーで一番好きなのはワシル・ロマチェンコ。どう考えてもムエタイはセンチャイが好きで。根っからの技術屋なんですよ。でも、ロマチェンコみたいな綺麗なボクシングをする人が『俺は戦争をしにいく』って言っていて。

技術は本当に大切で、そこがないと勝負にならないです。でも、戦争にいくつもりで戦います。喧嘩とMMAは違いますけど、喧嘩だって技術がある方が勝つ。僕らがやっていることはBreakingdownの究極系であって。戦いですから。ダウトベック選手を気で呑み込むつもりでやって、その先にある残りカスの技術で勝負する感じです。

向うが打撃戦を下りてMMAをやってくると、もうカウンターも入りますしね。僕が久保(優太)選手にやられたように」

──腕は二本。足を合わせると攻撃手段は四本。それでも……ダウトベックのあの左ボディショットを見ると、これは木下カラテの〇〇〇〇〇〇〇が決まると。そう思っている自分もいます。あの距離になっても、フルコンタクト空手家はソレがあるんだぞ、という浪漫を見ることができるのではないかと。

「ハッハハハハハハ。鋭いッスね。狙っています。だから、書かないでくださいよ」

──あっ、でも自分が考えられるようなことですから、ダウトベック陣営だって考えますよね(笑)。

「いや、考えていないと思いますよ。まぁカザフスタンも空手は強いですけど。僕と戦った時、アイツらは見えていなかったです。まぁ左ボディが来たら、フフフフフ」

──不敵な笑みが見えました。

「まぁ、カラテだよ。バカヤローみたいな感じで。もちろん、そこで終わらずに二手、三手と用意していますけどね」

──そこからハマるパンチが炸裂ですか。

「神田(コウヤ)戦は全くハマらなかったですけどね。アッハハハハハハ。次はハメます。ハメないと。神田選手との試合が終わって、次は青井人選手との試合を想定していたんですけど、そこでダウトベック戦の話がきて。凄く気持ちに張りも出てきて、1日、1日と打撃が成長しているのが感じられます」

──徹底して組まれて、削られ。ギリギリの状態になって、少し自分の打撃が出せた。そして計量失敗のペナルティもあって勝利を手にして、ここに来た。神田選手との試合は、まさにターニングポイントになりましたね。

「あの試合と比べると、強いけどダウトベックは戦いやすいです。でも、燃えていますよ。こういうと失礼になりますけど、もうRIZINとか戦う場所は関係ないッス。見てくれる人が多いことは嬉しい──それは間違いない。でも、この強い選手と戦うことができるとなると、どこだろうが関係ない。だからこそ、この舞台を用意してくれたRIZINに感謝しています。

木下カラテ、丁度良いなって組まれたかもしれない。ダウトベックの技量を図るテストケースとして組まれたという見方だってあります。でも、全部ひっくり返しますよ」

──ひっくり返すと、次は摩嶋戦ですね。

「えぇ、そこですか? ハハハハハハ」

──それか横山武司戦なども、柔と手の戦い。楽しみにしたいです。

「ああ、横山さんなら摩嶋選手との試合のように漢気は必要ないです。柔術が強いといっても、(風間)敏臣君とやっているし。上を取る力が強くないから、そこは平気です」

──それだけ可能性が広がる勝負になるわけですね。そうなると先ほど名前が出た青井選手への挑戦というストーリーラインは?

「ベルトは欲しいです。まぁアレも欲しい、コレも欲しいってことなんですけど(笑)」

──だからこそダウトベック戦、下馬評を覆すファイトを期待しています。

「押忍。胴回し回転蹴り、決めてやります。アハハハハハハ」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN.48】アーチュレッタ、“盟友”朝倉海とのコンタクト&クレベル戦でのケガの状況を明かす “強敵”シェイドゥラエフ戦に意気込み 『RIZIN.48』試合前インタビュー

9月29日開催の『Yogibo presents RIZIN.48』(さいたまスーパーアリーナ)の試合前インタビューが27日に都内で行われた。

■『Yogibo presents RIZIN.48』対戦カード
第11試合/ホベルト・サトシ・ソウザ vs. ルイス・グスタボ
第10試合/井上直樹 vs. キム・スーチョル
第9試合/元谷友貴 vs. 太田忍
第8試合/フアン・アーチュレッタ vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
第7試合/伊澤星花 vs. 浅倉カンナ
第6試合/牛久絢太郎 vs. 佐藤将光
第5試合/矢地祐介 vs. 宇佐美正パトリック
第4試合/萩原京平 vs. 高木凌
第3試合/金太郎 vs. 秋元強真
第2試合/新井丈 vs. エンカジムーロ・ズールー
第1試合/カルシャガ・ダウトベック vs. 木下カラテ

#アーチュレッタ #シェイドゥラエフ #RIZIN48 #RIZIN #朝倉海

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【Special】アジアの猛者たち─03─RIZIN48木下カラテ戦へ、カルシャガ・ダウトベック「王者になるため」

【写真】尋ねられたことを、ストレートに答える。朴訥感満載のダウトベックだった (C)MMAPLANET

29日(日)、さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48の第1試合でカルシャガ・ダウトベックが、木下カラテと戦う。
Text by Takashima Manabu

UFC、RIZIN、北米フィーダーショー、日本のプロモーションと世界中のMMAを見渡してみると、明らかにアジア勢が台頭しつつある。もちろん、アジアといっても広い。その勢いの中心は東アジアではなく、中央アジアだということも百も承知だ。MMAPLANETでは6月から日本人ファイターと肌を合わせた経験がある──あるいは今後その可能性が高いアジアのファイター達にインタビューを続けてきた。

お蔵入り厳禁。題して「アジアの猛者たち」──第3弾はキルギスからカルシャガ・ダウトベックのインタビューをお届けしたい。

木下との対戦が決まる前に、5年9カ月振りのRIZIN再出場を果たしたダウトベックは、それまでの日々とこれからについて何を語っていたのか。そして、シラット世界王者という肩書の真実や、カザフスタンでの格闘家生活等、カルシャガ・ダウトベックの真実とは。


──朝倉未来選手に敗れた2018年以降、5年を経てRIZINにカムバックでき、どのような気持ちでしたか。

「ミクル・アサクラに敗れた時、RIZINではどういう風に戦わないといけないのかを学習できた。あれ以来、自分のパフォーマンスが向上することに努め、日本で戦う機会が再び訪れるのを待っていた。必死に練習をしたんだ。

その甲斐があって4月にRIZINからオファーがあった。試合の2カ月前だね。当然、何も疑うことなく試合に応じたよ。5年も待ったのだから、本当に嬉しかった。そのためにスキルに身に着けて戦ってきた。ずっとRIZINで戦いたいと思っていたのは、ただ試合をするためでなくチャンピオンになるためだ」

──では前回の関鉄矢選手との試合のパフォーマンスは、どれだけ満足できましたか。

えげつないボディショットだった(C)RIZIN FF

「まず、あの機会を与えてくれたRIZINに改めて感謝の意を表したい。

もちろん、勝てたことは嬉しい。ただKO勝ちすることがゴールでなかった。自分としては、とにかく勝ちたいと思っていたんだ。それが初回KO勝ちになっただけで」

──ではKO勝ちというのは、期待以上の成果だったわけですか。

「キャリア15勝のうち13回目のKO勝ちだから、それが期待以上のモノとは言わない。でも、どの試合でも自分の目標はハードトレーニングの成果を見せて勝利を手にすることなんだ」

──その結果がKO勝ちなのですね。ところでRIZINにカムバックを果たす前にTOP BRIGHTSで松嶋こよみ選手をKOしました。あの勝利こそ、RIZIN復帰のきっかけになったと思われます。

「コヨミ・マツシマのことを軽視することは決してなかった。彼はONEチャンピオンシップで戦っていて、世界王座に挑戦までしているファイターだ。だからこそ、試合に勝てるようにしっかりと準備をしてケージに上がった。彼のようなグッドファイターから、望み通りの勝利を手にすることができて本当にハッピーだったよ。

あの勝利がRIZINに戻ることできる一つの理由になったことは確かだろう。同時にずっとマネージャーがRIZINで再び戦えるように交渉を続けてくれたことも大きい。彼がやり遂げてくれたことに凄く感謝している」

──そして迎えたRIZIN再登場で、大きなインパクトを残しました。その一方で、我々はまだカルシャガのことをそれほど知っているわけではありません。これまでの戦いの軌跡等を今回は尋ねさせて頂きたいと思っています。まず、カルシャガにとって最初に経験したコンバットスポーツは何だったのでしょうか。

「まず、子供の頃からストリートファイトを日常茶飯事のように続けていた。自分でいうのもなんだけど、問題児だった。喧嘩に明け暮れていたんだけど、近所にボクシングのコーチが住んでいて。彼からボクシングの練習に誘われたんだ。それから、ずっとコンバットスポーツに没頭してきた」

──ボクシングとMMAの両方を始めたのですか。

「ボクシングは2009年から始めて、2013年までやっていた。そして2015年からMMAを始めたんだ」

――その1年間のブランクは?

「生活をするために働いていた。ボクシングではカザフスタン王者に3度就き、カデット世界大会でも勝った。でもジュニア・レベルのアマチュアボクシングでは、食っていくことはできないからね」

――ボクシング王国であるカザフスタンですが、カルシャガはプロボクサーになろうとは?

「カザフスタンでは当時、プロボクシングは盛んでなくて、MMAは対照的に人気がうなぎ登りだった。コンバットスポーツから離れていた時期に、今のコーチの1人が『お前はスポーツをして生きていくべきだ』とMMAジムに誘ってくれて……その言葉で、MMAでやっていこうと専念するようになったんだよ。カザフスタンでMMA人気が高まっていたから、行動に移すことができた」

――ボクシングからMMAに転じて、一番苦労した部分はどこでしょうか。

「それをいえばMMAに転じて8年経つけど、今でもMMAは簡単ではないよ。それだけ、自分には伸びしろが残っていると思っている。キックボクシング、ムエタイ、レスリングを今も学び続け、自分のMMA力を高めている状態なんだ」

――そのなかで2017年にシラット世界王者になっているという話ですが、MMAに転じた翌年にシラットの大会に出るというのはどういう理由があったのでしょうか。

「シラット・ワールドGP2017のことだね。自分が出たシラットのトーナメントは、顔面パンチも許されたMMAに似たルールだった。ハードな戦いで、MMAで戦うための良い準備になったよ」

――防具をつけて、蹴り中心で顔面パンチなしのシラットではなく、MMAルールに酷使したルールセットがシラットにあると!!! 

「シラットには型もあるし、アマチュアの試合は顔面を殴ることは許されていない。でもグランプリはプロの試合で、MMAとの違いはケージでなく、マットで行われたことぐらいだ」

――勉強になりました。そのシラットの経験もあり、MMAファイターとして活動を開始しましたが、改めてRIZINから声が掛からなかった間、北米のメジャーリーグを目指すという選択はなかったですか。

「ミクル・アサクラに敗れた後RCC、ACAでも試合をした。地元のAlash Prideでもレベルの高い相手と戦うために、厳しいとレーニングを自らに課してきた。結果、ケガも多く休養が必要な時間も長かった。体を休めるために、北米の団体で戦うという機会はなかった。今はRIZINにチャンピオンになることが、唯一の目標だから北米の組織から声が掛かっても戦うことはないだろう。とにかくRIZINでチャンピオンを目指す」

――RIZINフェザー級チャンピオン鈴木千裕選手の印象を教えてください。

「スズキは素晴らしいファイターで、僕のようなノックアウト・アーチストだ。ただスズキ云々ではない、特に彼のことを気にしているわけではないよ。自分のターゲットは誰だろうが、ベルトを巻いている人間だから」

――とはいえ鈴木千裕選手はボクシングマッチが予定されていたり、なかなか王座防衛戦まで時間が空きそうです。

「ボクシングを戦っても、彼は失うモノはない。そしてメディアの注目を集めるのだから、良い機会になる。それに今すぐタイトルに挑戦できなくても、もう1試合戦ってチャレンジャーに相応しい力があることを証明するだけだ。その時がくれば、スズキは僕の挑戦を受けるしかないのだから。今はその資格を得るために、実力をつける時間だと思っている」

──タイトル挑戦権を手にするために、倒すべき意中の相手はいますか。

「RIZINフェザー級はタフな選手が揃っていて、特にトップ5のファイターが手強い。ただ、そのなかで誰か個人をフォーカスするということはない。RIZINから試合を組まれた時、初めてその相手にフォーカスする。価値ある相手を当てられ、その試合で勝つためにハードな練習をして準備したい」

──カザフスタンのカルシャガ、ウズベキスタンのノジモフ、キルギスのシェイドゥラエフと僅か2カ月の間に中央アジアのファイターがRIZINで急激に存在感を増しました。この中央アジアのファイターの間では、どの国が中央アジアで一番かというライバル意識はあるのでしょうか。

「もちろん、ライバル心はある。同じ地域というだけでなく、同じイスラム社会のなかで誰もが、今のカザフスタンのようにトップになりたいと思っている。とにかく試合機会を得た中央アジアのファイターは、良いパフォーマンスを見せている。RIZINに限らず、世界のメジャーシーンでも中央アジアのファイターが続々と進出を果たすだろう。我々の住む地域では凄い勢いでMMAが発展しているから、国内大会のレベルも凄く高い。それだけ新しい才能ある選手が中央アジアから育つことは間違いない」

──既に中央アジア旋風は世界のMMA界で巻き起こり始めたという見方もできます。カルシャガ、今日は過去のキャリア、中央アジアの現状と色々と教えていただきありがとうございます。最後に日本のファンにメッセージをお願いできないでしょうか。

「少しでも早く日本に戻って、皆が喜ぶ試合をしたいと思っている」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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