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【Column】マカオで11年振りにUFCを取材して……何だかんだと、詮無いことを考えてしまった

【写真】本当にすさまじい盛り上がり方だった (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)にマカオのギャラクシー・アリーナで開催されたUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」。メインのピョートル・ヤン×デイヴィソン・フィゲイレドの激闘に沸き返る1万2000人超の館内をケージサイドから眺めて、「全然違う」と素直に思わされた。
Text by Manabu Takashima

何が違うのか。過去のマカオ大会とは、明らかに別モノだった。UFCが前回マカオでイベントを行ったのは2014年8月23日、もう10年以上も前になる。

ギャラクシー・マカオとアヴェニーダ・シダージ・ノヴァを隔てたザ・ベネチアン・マカオのコタイ・アリーナに7000人強のファンを集めたUFN48のメインは、奇しくも今大会でカラーコメンテーターを務めたマイケル・ビスピンが、カン・リーと相対した一戦だった。

マカオに初めてUFCが進出したのは、その2年前。2012年11月10日のUFC Macao(UFC Fuel TV06)で五味隆典、水垣偉弥、手塚基伸、漆谷康宏、福田力と日本人5選手も出場した。同大会での中国人ファイターの出場はジャン・ティエチュエンの1選手のみ。それでもコタイ・アリーナに8000人のファンを動員し、日本大会と並びアジアで定期的にイベントが行われるという期待が寄せられた。

この後、今はUFCを去ったマーク・フィッシャーを長とするUFCアジアは、TUF Chinaを軸とした中国人選手の育成という命題を挙げ引き続き2 度に渡りコタイ・アリーナ大会を取り行っている。2014年3月のTUF China Finale大会では、そのTUF Chinaウェルター級決勝戦でジャン・リーポン×ワン・サイが組まれ、ジュマビエク・トルスンと3人の中国人ファイターと共に日沖発と徳留一樹が参戦した。

上記にあるUFN48ではTUF Chinaフェザー級決勝ニン・グォンユ×ヤン・ジェンピン、ジャン・リーポンとワン・サイ&ヤン・ジークイと中国人選手は5人に増え、日本人出場選手は安西信昌と佐々木憂流迦の2人だった。

これら過去のマカオ3大会の集客数は6000人から8000人、コタイ・アリーナの一部を使用するスケールでイベントは実施された。3大会連続出場はキム・ドンヒョン。特に中国がフューチャーされるという風ではなく、アジア大会という空気感だったことが思い出される。

あれから10年、UFCにおける中国の存在感は比較にならないほど、重要になっている。

世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリは当然として、男子でもバンタム級のソン・ヤードンやウェルター級のリー・ジンリャンが北米要員として地位を確立。20人に及ぼうかという契約配下選手の多くは、上海PIで最先端のトレーニング環境が与えられ、現地のローカルショーからRoad to UFCという道を経て最高峰に辿り着いている。

フロリダのキルクリフFC、サクラメントのチーム・アルファメールと中国人選手が米国のジムで練習、所属することは何も珍しくなくなった。

今回のマカオ大会には上に名前を挙げた中軸ファイターの出場はなかったが1カ月に 3度から4度、世界のとこかで見られるUFCの日常的なイベントで、中国のファンたちはお祭り騒ぎ状態だった。

UFC300でジャン・ウェイリに挑戦したイェン・シャオナンを始めとする10人の同朋に、1万2000人越えの大観衆は「加油(チャーヨー」と、力いっぱい叫び続けた。特別でなく、ご当地ファンを応援する。そして世界のトップに声援を送るという──熱狂がギャラクシー・アリーナに渦巻いていた。

メディアの数は昨年、一昨年のシンガポール大会とは比較にならないほど多かった。プレスルームもそれだけ巨大だ。ざっと見まわして、中国メディアの数は80を下らなかっただろう。

それだけ投資をした結果といえばそれまでだが、お祭りでなく日常がビジネスになることは、大きい。何よりマカオ大会の熱狂は中国の人々のUFCを見る目が肥え、UFCを楽しめるようUFCが手を尽くしてきたからこその結果だ。

天文学的な額の投資やその勢いを買うだけの経済基盤が、かの国にある。だから時間を掛けることができた。投資を回収できないのであれば事業の見直すことになることも承知し、それだけ費やしてきた。残念ながら、我が国の経済はそのような余裕はない。プロモーターやファイター、ジム関係者、専門メディア、皆がそうだ。いうと一国全自転車操業状態。だから、目の前の利益を追求する必要がある。

複数の日本人ファイターがUFCのメインカードに名を連ね、サッカーのプレミアリーグで活躍したり、MLBでレギュラーを務める選手のような名声を得るにはどうしたら良いのか。そのような日はやってくるのか。

強さを追求しているだけでは食っていけないという言い訳をやめて、格闘技の本質を曲げないでいられるのか。あるいは強さが絶対の価値観を持つMMA界とするために、投機できるビリオンネアーが現れるのを待つのか。ギャラクシー・マカオを闊歩する大陸からやってきた人達を眺めつつ、そんな現実離れした考えしか思い浮かばなかった。

それでも今、日本のMMA界に奇跡的な神風が吹こうとしている。朝倉海のUFC世界フライ級王座挑戦は、特別なことだ。9年振り9カ月振りの日本人のUFC世界王座挑戦が、デビュー戦。彼の日本における影響力の大きさとフライ級の現状が合致した特別な世界王座挑戦に加えて、このチャレンジに化学反応を示す下地が今は少なからずある。

格闘技・冬の時代と呼ばれた頃に、「UFCで戦いたい」と猫も杓子も口にしていたのとは違う──本気で強さを追求することで、選択肢がUFC一択となったファイター達が存在している。平良達郎、中村倫也、鶴屋怜、木下憂朔、風間敏臣、井上魅津希──そんな面子に、Road to UFCと同時開催なんてことがあるなら強さを追求する純度と強度が高まるイベントの実現も可能になるに違ない。

この動きを一過性でなく、恒常性とするには……強さが軸となるマッチメイクをプロモーターが組める仕組みを構築すること。それにはファイターとプロモーターが対等の立場になる環境創りが欠かせない。過去の慣例に縛られない。過去の成功例でなく、今の成功例に目をやること。

近い例でいえば、それこそ朝倉海の大抜擢だ。なぜ、デビュー戦&世界挑戦が現実のモノとなったのか。彼はRIZINが求めることをやり抜き、UFCが求めるモノを追求してきた。その姿勢を学ばずに「RIZINで戦いたい」、「UFCと契約する」と口にしても、正直どうしようもない。

Road to UFCも然りだ。入口に立つことが大切なのは、UFC本大会であってRoad to UFCではないはず。出場を目指してレコードを綺麗にするために、強い相手との対戦を避けるような姿勢では、豪州が加われることが予想される次回大会を勝ち抜くことができるだろうか。

今やコンテンダーシリーズもそうだが、Road to UFCという「勝てば官軍」的なトーナメントで生き残るのは綺麗なレコードは当たり前。それも強い相手を食って、綺麗なレコードである必要がある。

韓国人ファイターだが、ユ・スヨンは昨年12月のNAIZA FCの敗北後に1月にBlack Combatでキム・ミウ戦と戦った。結果はNCだった。この2試合を経てRoad to UFCに出場できなかったかもしれない。

と同時に、この2戦を経験していないと今の強さがなかったかもしれない。要はユ・スヨンはRoad to UFCで戦う権利を得るために、チャレンジをした。

チェ・ドンフンは強いが試合が面白くないという韓国内での評判を、Gladiatorの2戦で払拭した。日本での試合は、現状を変えるために必要だった。

倒せる武器があることを自認し、準決勝まで勝利を最優先とした。そしてファイナルは見事なKO勝ちを飾った。彼もまた昨年12月と今年の2月と日本で戦って、Road to UFC出場権を得ている。

レコードが汚れるリスクを冒して、戦績を積んだうえでRoad to UFCに出場しても勝てないこともある。実際に河名マストや本野美樹はそうだったと言える。だからこ、その姿勢を評価する業界になることが、日本が強くなる第一歩ではないだろうか。

頂きを目指すには、登山口がどこにあるのか。そのルートをしっかりと確認、精査しないと登山はできない。その挑戦が成功例も失敗談も将来に活かすことはできないままで終わる。

根本として、日本を強くするのはプロモーターではない。ジム、そしてファイターだ。それを評価するのがプロモーターの役割で、さらに商売にする才覚が求められる。中継パートナーも同様だろう。ではメディアの役割とは何か……正直、専門メディアの役割など、もうとうになくなったのではないかと思っている。

フォロワーが多いインフルエンサーに、しっかりと格闘技を伝えてもらう方がよほど、Yahooへの転載でPV数を増やしてGoogle広告で生き永らえようとする専門メディアより影響力があるはず。影響力のある有名人や中継局、大手メディアに対して、情報提供でなく知識の共有を目指した記事を書く。それが、実はネット時代になる以前と変わらぬ専門メディアが果たすべき役割だ。


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【RIZIN48】新井×ズールー、元谷×太田、牛久×将光、金太郎×秋元、ダウトベック×木下、矢地×宇佐美が決定

21日(水)都内にて、9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

超RIZIN3で発表されていたライト級選手権試合=ホベルト・サトシ・ソウザ×ルイス・グスタボ、バンタム級王座決定戦=井上直樹×キム・スーチョル、伊澤星花×浅倉カンナ、萩原京平×高木凌に続いて、以下の6カードが追加された。

フライ級:新井丈×エンカジムーロ・ズールー
バンタム級:元谷友貴×太田忍
バンタム級:牛久絢太郎×佐藤将光
バンタム級:金太郎×秋元強真
フェザー級:カルシャガ・ダウトベック×木下カラテ
ライト級:矢地祐介×宇佐美正パトリック


今大会でRIZINに初参戦するのがエンカジムーロ・ズールーと秋元強真だ。南アフリカ出身のズールーは地元EFCでフライ級王座に就いたあと、2016年に同国出身選手として初めてTUF(シーズン24)に出場し、ここではトーナメント一回戦で扇久保博正に一本負けを喫している。現在はEFCでフライ級・バンタム級の2階級でタイトルを保持し、RIZIN初参戦を果たすことになる。

また先日のUFC305でイスラエス・アデサニャに一本勝ちして、王座防衛を果たしたUFCミドル級王者ドリキュス・デュプレッシーとは同門で、今回の試合にもデュプレッシーが帯同するという情報もあり、現役のUFC王者がコーナーマンとしてRIZINのリングに立つというのも興味深い。

もう一つのRIZIN初参戦ファイター=秋元はパラエストラ柏(現THE BLACKBELT JAPAN)所属として2022年6月にGladiatorでプロデビューし、その後はDEEPに参戦。今年3月にJAPAN TOP TEAMに移籍し、その初戦となったABEMA「格闘代理戦争 THEMAX」でアラン“ヒロ”ヤマニハにTKO勝利し、プロ戦績を5戦5勝(3KO・1S)とした注目の18歳だ。各選手のコメントは以下の通り。

エンカジムーロ・ズールー(コメント代読)
「世界中の格闘技ファンのみんな、俺は日本のRIZINで試合をする事になった。対戦相手はとてもタフな相手だが、俺はいつも通りベストを尽くし、観客が喜ぶような試合をするだけさ。遊びに行くわけではない。アライをフィニッシュしに行く。会場で会おうぜ。チャオ」

新井丈
「昨年大晦日のRIZINでたくさんのものを失って9カ月。自分の穴を埋めるべくたくさん準備してきました。テーマはジョー・イズ・バック。また強い新井丈を見せて、観客のみなさんの心を振るわせる試合をするつもりです。チャオ」

カルシャガ・ダウトベック(コメント代読)
「9月29日に再びRIZINに戻る事になった。ボスには超RIZIN3に出場してもらいたいと言われたが良い対戦相手がいないという事で9月になった。RIZINは世界中の中でもビッグな団体だと思う。試合内容も良いし演出も最高だ。スタッフは皆プロフェッショナルだしファンも世界一だ。次の対戦相手は打撃レベルの高い選手だ。空手ベースでKOできる質の高い日本人選手だ。9月29日にはみんなに素晴らしいショーをお見せしたい。RIZIN48で私の試合を見逃さないで欲しい。間違いなく素晴らしい大会になるのでぜひ会場まで見に来てもらいたい。さいたまスーパーアリーナで会おう」

木下カラテ
「押忍。ダウトベック選手、すごく強い選手ですけど、しっかり空手をして倒せるようにやっていきたいです。よろしくお願いします。押忍」

宇佐美正パトリック(コメント代読)
「矢地選手との対戦が決まり、とても興奮しています。自分の力を証明する時が来たと感じています。全力を尽くして、最高のパフォーマンスをお見せします」

矢地祐介
「宇佐美選手とは過去に試合が決まりかえたことがあったんですけど、色々と事情があって流れてしまいました。それがこうやって決まるということは、彼とは縁があるのかなと思います。前回(宇佐美は)徳留一樹選手にいい勝ち方をしていますし、若くて強い、これからの選手だと思います。そういう選手と戦えるのはうれしいことなので、しっかりMMAで上回って決着をつけたいと思います」

牛久絢太郎(コメント代読)
「発表でもありました通り、9月29日に試合が決まりました。佐藤選手は強い選手ですが、僕の全てをぶつけて勝ちます」

佐藤将光
「初めてのナンバーシリーズで、初めてのさいたまで試合をするので、気合い入れてやっていきます。判定が続いているので、しっかり殺しがあるところを試合で見せたいと思います」

元谷友貴(コメント代読)
「太田選手とリマッチということですが、今の太田選手は僕が以前対戦したときよりも強くなっているだろうし、勢いもすごいと思います。僕はこの試合に対して、しっかり仕上げて、前回は判定勝ちだったのですが今回ははっきり決着させたいなと思います。少しでも成長した元谷を見せたいと思います。いい試合しましょう」

太田忍
「まず元谷選手、再戦・リベンジマッチを受けてくれてありがとうございます。リベンジマッチは簡単にできるわけじゃないと思っていましたし、ここまで辿り着いた自信もあります。この試合をクリアすることでタイトルマッチ、ずっと公言してきた2024年内のタイトルが現実的になってくると思うので、しっかりフィニッシュしてタイトルにつなげたいと思います」

秋元強真
「自分は金太郎選手とやりたくて、そういう声も多かったので試合が決まって気合いが入っています。ただ実力的には相手にならないと思っているので期待していてください」

金太郎
「前回の試合が終わってアメリカに戻ってATT所属になって、アメリカでしっかり準備してきました。むちゃくちゃ強くなっているので期待してください。(秋元の)試合したいというのを聞いて、しっかり後悔させてやろうと思います」

また会見には試合が発表されている8選手も出席し、試合に向けた意気込みを語った。

高木凌
「いい感じで練習できています。1分くらいで終わらせます」

萩原京平
「試合前から変な絡み方をされて、リスペクトがないやつだと思って、ムカついています。格の違いを見せて倒そうと思います」

浅倉カンナ
「改めて引退試合を組んでもらえたことをうれしく思います。自分の集大成として、今の自分が持っているすべての力をぶつけたいと思います。記念試合とは思っていないです。後悔ない試合をしたいと思います。

伊澤星花
「カンナちゃんの引退試合なので、カンナちゃんの試合のなかで最高の試合をして、しっかり自分が極めて勝ちたいと思います」

キム・スーチョル
「お久しぶりです。地獄から来たキム・スーチョルです。命を懸けて準備しているので、井上選手も覚悟して準備してきてください」

井上直樹
「タイトルマッチを組んでいただき、ありがとうございます。タイトルマッチなので誇りを持って、気合いでも勝ちに行きます」

ルイス・グスタボ
「今までやってきた練習がどれだけ辛かったかは自分だけが知っている。前回の試合も2Rに激しく戦って骨折もした。素晴らしい試合をしてブラジルにベルトを持って帰りたい」

ホベルト・サトシ・ソウザ
「グスタボがどれだけ相応しいかを知っている。すごくいい試合になると思います。このベルトを絶対に守ります」

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『RIZIN CONFESSIONS』第153回動画

Fight&Life (ファイトアンドライフ) 2024年 8月号 [雑誌]




 『RIZIN CONFESSIONS』第153回動画。今回は『RIZIN.47』から堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス、スパイク・カーライル vs. キム・ギョンピョ、ジョニー・ケース vs. “ブラックパンサー”ベイノア、徳留一樹 vs. 宇佐美正パトリックの舞台裏です。続きを読む・・・
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【RIZIN.47】武田光司、シェイドゥラエフに無念の一本負けで悔しさ「とんでもない選手だな」 『RIZIN.47』試合後インタビュー

9日に開催された『Yogibo presents RIZIN.47』(国立代々木競技場第一体育館)の試合後インタビューに選手たちが応じた。

●『Yogibo presents RIZIN.47』(国立代々木競技場第一体育館)
・第9試合 バンタム級
堀口恭司 vs. セルジオ・ペティス
・第8試合 フェザー級
クレベル・コイケ vs. フアン・アーチュレッタ
・第7試合 ヘビー級
上田幹雄 vs. シェミスラブ・コバルチェク
・第6試合 フェザー級
武田光司vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ
・第5試合 ライト級
スパイク・カーライル vs. キム・ギョンピョ
・第4試合 フェザー級
カルシャガ・ダウトベック vs. 関鉄矢
・第3試合 ライト級
ジョニー・ケース vs. “ブラックパンサー”ベイノア
・第2試合 オープンフィンガーグローブキックボクシングルール(※肘有り)
梅野源治 vs. 魚井フルスイング
・第1試合 ライト級
徳留一樹 vs. 宇佐美正パトリック

#武田光司 #RIZIN #RIZIN47

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【RIZIN47】徳留のワンツーに右を合わせるパトリック。ダウン喫するも、やはり右で逆転KO勝ち

【写真】パトリックが得意の右で徳留を沈めた(C)RIZIN FF

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
Def.1R2分29秒 by KO
徳留一樹(日本)

サウスポーの徳留が左ミドルハイから、ニータップを狙う。これを切ったパトリックが起き上がり際に蹴り上げた。距離を取った徳留がワンツーを伸ばした。パトリックも右ストレートを打ち返し、プレスをかけて徳留にロープを背負わせる。徳留のワンツーに右を合わせたパトリック。ローを受けた徳留がマットに手を着く。

スタンドではワンツーで攻める徳留の右ジャブにパトリックが反応する。徳留の左ストレートでパトリックがグラついた。一気に攻め立てる徳留のアゴをパトリックの右ストレートが貫いた。徳留は背中からバッタリと倒れ、パトリックが追撃の鉄槌を浴びせるとレフェリーが試合を止めた。

KO勝利を収めたパトリックは「皆さん、お久しぶりです! マジでヤバかったです。1年振りに勝てて良かったです。自分一人で、ここまで来られなかったです。何があっても挫けず、最後までやり遂げるのは意味があると思うので、皆さんも何かにぶつかっても諦めずに頑張ってください」と会場にメッセージを送った。


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【RIZIN】速報中!RIZIN.47

IMG_9604
今日はRIZINの日。代々木第一体育館でRIZIN.47が開催されます。堀口恭司×セルジオ・ペティス、クレベル・コイケ×ファン・アーチュレッタという極上カードをメインとセミに据え、さらに世界に発信できる5大発表もあるからテンションが上がらずにはいられません。今宵は代々木から電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 MMA ライト級】
×徳留一樹(パラエストラ八王子)
(1R TKO)
◯宇佐美正パトリック(Battle-Box)
1R、序盤はジリジリしたスタンドの攻防。徳留はタックルに行く素振りを見せたが宇佐美は反応してスタンドの状態が続く。中盤に前に出た徳留のパンチの連打で宇佐美はグラつく。徳留はグラウンドに持ち込もうとするが宇佐美は立ち上がる。徳留が仕留めに左右のフック。宇佐美もフックで応戦すると、右フックがクリーンヒット!徳留はダウン!レフェリーが試合を止めた!


【第2試合 キック(OFG着用) 62kg契約】
◯梅野源治(PHOENIX)
(判定3-0)
×魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)
1R、開始と同時に間合いを詰める魚井。左右のフックを振り回すと梅野は後退。防戦一方かと思いきや、カウンターのパンチを当てると魚井はダウン。立ちあがると一呼吸置いて魚井がまたもラッシュ。梅野はガードを固めてミドル。さらにローを入れるとローブロー。魚井は悶絶してしばらく中断。再開するとまたも魚井は前に出る。ヒットこそないものの風圧で梅野を吹き飛ばす場面も。終盤は打ち合いから組んでブレイクがかかる展開でラウンドを終えた。
2R、振り回す魚井は距離が詰まるとタックルに行ってしまう。2回続くと魚井にイエローカード。それでも間合いを詰めて左フックを振り回す魚井。梅野はパンチの交差からショートフックを当てたか魚井はダウン。立ちあがると前に出るが梅野はミドルを効かせてラウンド終了。
3R、後がない魚井。パンチを振り回すがやはりタックルに行ってしまい、さらに減点されてしまう。終盤は左フックに膝蹴りが当たり始めたがダウンを奪うまでには至らず試合終了。判定は大差で梅野に軍配。
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【RIZIN】上田幹雄 vs シェミスラブ・コバルチェク、合計体重225.95kgのド迫力ボディに会場騒然! 『Yogibo presents RIZIN.47』公開計量

#上田幹雄 #シェミスラブコバルチェク #rizin

8日、『Yogibo presents RIZIN.47』の公開計量が行われた。

RIZINオフィシャルサイト
https://jp.rizinff.com/

(オススメ動画)
🎬【RIZIN】徳留一樹 vs. 宇佐美正パトリックら、危なげなく計量クリア 『Yogibo presents RIZIN.47』公開計量

🎬【RIZIN】 “ブラックパンサー“ベイノア、計量失敗したジョニー・ケースにメッセージ!試合は実施 『Yogibo presents RIZIN.47』公開計量

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【RIZIN47】セレモニアル計量、堀口×セルジオ・クレベル×アルチュレッタに大歓声。どよめいたのは…。

【写真】デカいは分かりやすい。そんなシェミスラブ・コバルチェクの計量だった(C)MMAPLANET

都内にて、明日9日(日)東京都渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47のセレモニアル計量が行われた。
Text by Takumi Nakamura

冒頭の榊原信行CEOの挨拶にもあったように、今大会はアメリカ、ポーランド、キルギス、韓国、カザフスタンから選手が来日する国際色豊かな大会となった。


計量ではメインの堀口恭司×セルジオ・ペティスへの声援はもちろん、クレベル・コイケ×フアン・アルチュレッタが揃って計量をクリアすると、両者の計量オーバーを心配した(?)ファンからは大歓声が起きた。

なおセルジオのセコンド、デューク・ルーファスはミルウォーキーつながりでNBAミルウォーキー・バックスのユニフォームを着用。34番=ヤニス・アデトクンボのモデルと思いきや、背中の文字は「ROUFUS」でオリジナルのものだった。

またヘビー級(120キロ以下)の上田幹雄とシェミスラブ・コバルチェクがスタージに現ると両者の“デカさ”が目立ち、コバルチェクがTシャツを脱いで上半身裸になるとどよめきも起きる。

RIZINの柏木信吾・海外事業担当も「コロナ禍もあってRIZINも70kg以下の試合が多かったのですが、久々のヘビー級の試合ということで、やっぱりヘビー級は“ザ・格闘技”という感じがしていいですね」と久々の光景に笑みを浮かべていた。

順調に進んだ計量だったが“ブラックパンサー”ベイノアと対戦するジョニー・ケースが公式計量でリミットを1kgオーバーし、セレモニアル計量にも姿を見せず。ケースはレッドカード(減点1)からの試合スタート、ケースが勝利した場合はノーコンテストという条件での試合実施となる。

■視聴方法(予定)
6月9日(日)
午後12時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN47計量結果カード

<バンタム級/5分3R>
堀口恭司:60.75キロ
セルジオ・ペティス:60.80キロ

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ:66.00キロ
フアン・アルチュレッタ:66.00キロ

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄:111.30キロ
シェミスラブ・コバルチェク:114.65キロ

<フェザー級/5分3R>
武田光司:66.00キロ
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ:65.95キロ

<ライト級/5分3R>
スパイク・カーライル:70.95キロ
キム・ギョンピョ:70.75キロ

<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック:65.95キロ
関鉄也:65.90キロ

<ライト級/5分3R>
ジョニー・ケース:72.00キロ
“ブラックパンサー”ベイノア:70.95キロ

<キック・62キロ契約/3分3R>
梅野源治:61.95キロ
魚井フルスイング:61.65キロ

<ライト級/3分3R>
徳留一樹:70.95キロ
宇佐美正パトリック:70.90キロ

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RIZIN.47:オッズ/予想と展望

MMAの試合のみ。

徳留一樹 2.30
宇佐美正パトリック 1.57

3年前のサトシ戦以来の復帰となる徳留だが、サトシ戦の前からすでに八王子市役所の職員になることが決まっていて、実質セミリタイア状態。

宇佐美は2022年のデビュー2年目にRIZINデビュー。相手は今回同様ベテランの佐々木信治だったが、2Rまで佐々木に組み付かれる展開で苦戦し、3R目に打撃を入れての逆転勝ち。MMAでの前戦となる昨年4月のギョンピョ戦では、テイクダウン→パウンド→背中を向けたところでチョークに捕まり完敗。

徳留は34歳から3年のブランクは厳しい。佐々木戦の頃の宇佐美が相手でも難しいのでは。宇佐美KO勝ち。

ジョニー・ケース 1.15
ブラックパンサー”ベイノア 5.00

4月に大凡戦をやらかしたベイノア。極真出身でキックで王座を獲得し、AKAで1年間組技も強化してきたのでもっとできるはず。相手が井上で、負けられないという意識が働きすぎたのか。今回はそんな意識を持つ心配がない、RIZINタイトル挑戦者のケースとの対戦に。

昨年4月のアブドゥルカリコフ戦を負傷欠場したケースは1年半ぶりのMMAの試合となるが、昨年11月にはボクシングの試合にも出場しており、ブランクほどには体調の問題はなさそう。

ベイノアが検討した上でケース一本勝ち。

カルシャガ・ダウトベック 1.22
関鉄矢 4.00

6年ぶりRIZIN参戦となるダウトベックは1月のTOP BRIGHTSで松嶋こよみを1RKO。その試合を含めて5試合連続1RKO勝利。

ZST王者関はRIZINでは対日本人のみで3勝2敗。DEEPも含め、中堅クラスの日本人相手に勝ったり負けたり。

お互いストライカーだが、倒す力はダウトベックが上か。ダウトベックKO勝ち。

スパイク・カーライル 1.67
キム・ギョンピョ 2.10

現在3連敗中のカーライルだが、前戦の堀江戦はスタンドで背中に乗った状態からヒジを後頭部に入れてしまい減点されての負けで、内容では勝っていた。サトシ戦では負けたものの、サトシの極めを逃れてフィニッシュを許さず。

パトリックは宇佐美を1Rフィニッシュした後、昨年のアゼルバイジャン大会で地元選手を秒殺KO。2月に佐賀で矢地戦が組まれていたが負傷欠場。

2人ともタイトルマッチまでは行けなそうだが、この階級の日本人選手にとっては大きな壁。ギョンピョが打撃を効かせての判定勝ちと予想。

武田光司 2.50
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ 1.50

武田のフェザー級2戦目は初参戦で無敗のシェイドゥラエフに。ライトから落としてきた武田に対し、シェイドゥラエフはバンタム→63kgと上げてきて、昨年はROAD FCの63kg級トーナメント準決勝で体重オーバーし失格。

お互い組みが武器で、どちらが上回るかという試合。23歳と若いシェイドゥラエフは、組みで上を行かれて苦戦した時に弱気にならないか。一方の武田は、前回の萩原戦は組みで削りきって勝利したものの、それが精一杯でその先の攻めまで行けなかった。それが階級転向初戦だったためなのか、フェザー級での限界なのか。お互い不安要素がある。

より苦しい展開を経験している武田が競り勝って判定勝ちと予想。

上田幹雄 1.50
シェミスラブ・コバルチェク 2.50

お互いキャリア3勝同士だが、コバルチェクはアマチュアMMAでキャリアが豊富。ただし、3連続1RKO勝利とはいえ、相手の実力は微妙。

コバルチェクがどれくらいMMAでの組みができるかによる。

上田KO勝ち。

クレベル・コイケ 1.95
フアン・アーチュレッタ 1.83

フェザーでもパトリシオ・ピットブル相手に5R判定まで行っているアーチュレッタ。フィジカルの不利はおそらくない。クレベル相手にもテイクダウンで攻められるだけの組みの実力はある。金原戦のように、テイクダウンからパスの圧で削られる展開になった時の対応をクレベルが身につけているかどうか。

アーチュレッタ判定勝ち。

堀口恭司 1.36
セルジオ・ペティス 3.00

前回よりも差がついたオッズで堀口がフェイバリット。たしかに最後のフィニッシュまでは堀口が圧倒していたし、リングでの試合経験も堀口が圧倒的に上。ペティスはアメリカ大陸から時差がある海外に出ての試合も初。堀口に不安があるとすれば、一度フライに落としてからまたバンタムに体を作り直しての試合となることと、この試合へのモチベーションがあまり高くなさそうなところだが。

堀口判定勝ち。

イベント開始は9日14時予定。速報します。

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【RIZIN47】約3年ぶりの復帰戦でパトリックと激突、徳留一樹「サトシ戦のあと、八王子市役所に――」

【写真】仲間とMMAに対する徳留の想いが伝わってきた(C)GOZO

9日(日)に国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47で、徳留一樹がカルシャガ・ダウトベックと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

徳留にとっては2021年3月のホベルト・サトシ・ソウザ戦以来、のMMAを戦うこととなった。ONEとの契約からコロナ禍を経て、国内復帰戦となったサトシ戦からの約3年間について訊くと、驚きの情報が続々と――さらに、かつて練習を共にしたこともある対戦相手パトリックと、MMAに対する想いを語った。


――お久しぶりです。2021年3月のホベルト・サトシ・ソウザ戦以来の試合を控えていますが、この3年間でMMA以外の試合には出場していたりしていたのですか。以前はMMAの試合がない間にクインテッドに出場していたこともありますが……。

「何の試合にも出ていないです。だから格闘技の試合自体、3年ぶりですね。実はサトシ戦のあと、八王子市役所に勤め始めたんですよ」

――えぇっ!? ということは、現在は公務員なのですか。

「はい。公務員だからプロ活動はできないけど(※国家公務員法あるいは地方公務員法で、金銭が発生する他の仕事を兼務することは禁じられている)、『ファイトマネーを貰わなければMMAをやって良い』という契約にしてもらっています。この舞台に戻ってくるまで八王子市役所も含め、いろんな人が動いてくれて。最終的には八王子市をあげて応援してくれることになったので、胸を張ってRIZINに出られるようになりました」

――……いきなり驚きを隠せません。八王子市役所に勤務しているということは、まず公務員試験を受けるところから始まったのですか。

「もちろんです。サトシ戦の前に市役所に入ることは決まっていたんですよ。試合前は『これが最後になるかなぁ』と思っていたけど、『もしかしたらMMAを続けられるかもしれないよ』と言ってくれる人もいて。だから希望は捨てずに――もともと格闘技は大好きだから辞めるつもりはなく、練習を続けていたら、おかげさまで今回の試合に至りました」

――そもそも、なぜ公務員試験を受けようと思ったのですか。

「サトシ戦の前までONEと契約していたじゃないですか。コロナ禍で2年間も全く試合が組まれないなか、自分は練習だけ続けながらスポンサーさんのお金で生活していたんです。そんな生活が嫌で……。

スポンサーさんが僕と契約してくれているのは、僕が試合をして活躍することが前提だと思うんです。スポンサーさんは『それだけじゃないよ。気にしなくていいから』と言ってくださるけど、ただただお金を貰っているだけの自分が嫌になったんですよ」

――……。

「それは何かが違うなと思ったから、他の仕事を探そうかと考えた時に、ウチの母ちゃんから――母ちゃんも八王子市に勤めているんです。その母ちゃんが『市が職員を募集しているみたいだから、受けてみる?』と教えてくれて。『頭も良くないし、受けても合格しないよな……』と思いながら勉強して、地方公務員の試験を受けてみたら合格しちゃいました」

――「合格しちゃった」というのは、徳留選手としても予想外の展開だったと(笑)。

「アハハハ、そうなんですよ。だけど『ここで試験に受かるっていうことは、もう市役所に入る運命の流れなのかな』と。その時は特に試合も決まっていなかったですし。そこで最後に強い相手と試合したいなぁと思っていたら、RIZINでサトシ戦を組んでくれて」

――お母様も徳留選手の現状を心配していたのかもしれないですね。

「えっ、そうなんですかね?」

――この年齢になっても「母は偉大だなぁ」と思うことがあります。離れて暮らしていても、自分が仕事で疲れている時に……一言も伝えていないにも関わらず、そんな時に限って息子の好物を送ってきたり。ご本人に訊いてみないと分かりませんが、徳留選手のお母様もそうだったのではないかと思います。

「あぁ、なるほど。自分もずっと試合がなくて『こんなことじゃダメだなぁ』と思っていたから、そんな気持ちが母ちゃんにも伝わっていたのかもしれないですね」

――話を戻すと徳留選手は、これまで正規社員として勤務した経験はなかったでしょう。

「ないですね。手に職をつけておこうと思って、柔道整復師の資格は取ったんですよ。でも、ほとんど使ってはいなかったです。人と喋るのが得意じゃなくて(苦笑)」

――そこで市役所に勤めるということは、気持ちはもう完全にMMAから離れることになりませんか。あの時点でMMAから離れることに、自分自身の中で納得できたのか……。

「コロナ禍も含めて、そういう流れなんだろうなと思いました。だから流れに身を任せよう――これはもう辞めるしかないと思いました。サトシ戦も『これが最後になるかもしれない』と考えていたから練習でも追い込むことができたし、内容も完敗だったから気持ちもスッキリしたんですよ。『あぁ、やっぱりサトシは強いな』って」

――しかし自分自身も、できることならMMAを続けたかった。それこそ徳留選手の気持ちを汲んだ周囲の方々の協力で、再び戻ってくることができたわけですね。

「今回、自分の職場から何十人も応援に来てくれるんですよ。もともと市役所に入る前から『RIZINに出ていた選手がウチに入ってくるらしい』と騒ぎになっていたらしくて(笑)。いざ仕事が始まってみると市役所の皆さんもそうだし、仲間たちも『辞めるなよ。続けようぜ』と言ってくれました。そういう人たちの想いを背負って、もう一回戦いたい。3年間ずっとウズウズしていた自分の背中を押してくれた人たちのために――。

だからファイトマネーがなくてもいい。この人たちに自分が戦う姿を見てもらいたい、と思って、今回の試合に出ることを決めました。ファイトショーツにバナーは付けるけど、それもスポンサーフィーは一切もらいません。応援してくれている方たちの気持ちに応えるために、自分が付けたいだけなので」

――なるほど。試合がない3年もの間、体を維持する練習はできていたでしょう。一方で、ファイターとして自分を伸ばすための練習はできていたのですか。

「落ちないようには練習していたけど、なかなか「伸ばす」というのは難しいですよね。年齢的なこともあるし、やっぱり試合が決まらないと。でも体力的にはやれる自信があるんですよ。最近はもう規則正しい生活をしていて」

――市役所の職員として朝早く起き、職場に行くという規則正しい生活に。

「そうなんです(笑)。もちろん以前よりは練習時間も限られています。でもそのほうが効率良く――限られた時間の中で、どれだけ以前の自分に戻るかを考えながら練習できています。

今日も心配機能を高めるトレーニングをやってきたんですけど、試合が決まった頃よりもレベルはメチャクチャ上がっていますから。あとは以前お世話になった拓殖大学のレスリング部とか、行けるところには全部行って仕上げてきました。『強くなっているか?』と聞かれたら、それは試合をやってみないと分からないです。だけど以前の自分には戻ってきていると思います」

――体力は戻った。では技術面はいかがですか。

「有給休暇を使ってGENに行ったりとか、今はパラエストラ八王子も強い選手ばかりじゃないですか。20歳前後なのにハンパじゃない強さを持っている子が多くて。まだプロになっていない練習生でも『何だコイツ!?』と思うぐらい強い。鈴木千裕選手ともパラ八で一緒に練習したことがありますしね。本当に良い環境だと思います。

あとはGENに行って岡見勇信さんから『次の試合に向けて1カ月と少し、ちゃんと直していかないとね。ココはもうちょっと、こうしたほうが良いんじゃない?』と言われたことが凄くフィットしたんですよね。また行くようになって良かったです」

――そして今回、パトリック選手を相手に復帰戦を行うこととなりました。パトリック選手は徳留選手がMMAを戦っていない3年の間に上がってきたファイターの1人です。

「パトリックの相手を探していて、それが自分に決まったんじゃないかと思います。僕は誰が相手でもオファーは受けると、自分の中でも決めていました。3年ぶりの復帰戦で、前回は負けていますし――誰が相手でもOKしなきゃいけない立場ですから」

――ではパトリック選手に対して、どのような印象を持っていますか。

「パトリックはEXFIGHT時代にプロデビュー前から、よく岡見さんがGEN練習にも連れて来ていたんですよ。だから当時は何度も手合わせしていて、彼が強いことも分かっています。打撃もフィジカルも強いし、あれから3年も経っているから寝技も強くなっているでしょうしね。しっかりとMMAファイターになっていると思うので、自分が知っている頃より強いイメージを持って練習してきました」

――2022年10月の佐々木信治戦は、終始押されながら最終回に逆転KO勝ちを収めていました。あの試合内容を見るだけでも、気持ちも強い選手なのだろうと思います。

「彼は練習の時から気合いが入っていましたよ。だから試合で劣勢になってもひっくり返す力は持っていると思います。

自分は泥臭くても良いから、しっかり勝ちたいという気持ちが強いです。今後のことは、まだ考えていません。次の試合がキーポイントになると思うので、とにかく勝ちに行きます」

■視聴方法(予定)
6月9日(土)
午後12時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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