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45 Black Combat13 K-MMA Report キム・ジェウン ブログ 山本聖悟

【Black Combat13】山本聖悟は王座奪取ならず。キム・ジェウンの左フック→サッカーボールキックで沈む

最初にもらった左フックで頬が大きく腫れていた。その左フックに苦しめられた【写真】(C)MMAPLANET

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
Def.1R3分07秒 by TKO
山本聖悟(日本)

左の突き合いから、キム・ジェウンが右を伸ばす。さらに左を受けた山本は右に回る。キム・ジェウンのパンチが山本の顔面を捉える。跳びヒザでキム・ジェウンを下がらせる山本。キム・ジェウンが飛び込み、左フックを直撃させた。ダウンした山本はすぐにダブルレッグで組みつき、スタンドに戻った。山本の右頬が大きく腫れている。跳びヒザを混ぜて距離をつくる山本は、キム・ジェウンのパンチに対して左手を伸ばし、これがアイポークとなってしまう。

再開後、左ジャブを突く山本の顔面をキム・ジェウンの左フックが襲う。山本はケージ中央で左ハイ。しかしキム・ジェウンが左フックから山本をケージに詰め、さらに左ヒザからの左フックでアゴを打ち抜き、ダウンした山本にサッカーボールの追撃。さらに鉄槌の連打を浴びせると、レフェリーが試合をストップした。

ベルトを巻いたキム・ジェウンは「ヤマモトはYouTubeでいろいろやっているけど、私のことは言っていなかった」と笑いを誘い、今後については「バンタム級で良い相手がいなければフェザー級でも戦う」と語った。一方、山本は「敗者にマイクはいらない。話すことはありません」と言い、ケージをあとにした。


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【Black Combat13】駒杵嵩大とフライ級王座決定戦、消防士戦士ユン・ホヨン「毎日練習よりメリハリ」

【写真】MMAファイター、Black Combatファイター・バージョンのユン・ホヨン。下のリモート取材時とは、相当に感じが違う(C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、駒杵嵩大とフライ級王座決定戦を戦うユン・ホヨン。
Text by Manabu Takashima

かつてZSTに来日経験のあるユン・ホユンは「日本のMMAを尊敬している」と言いつつ、駒杵はその日本のトップ中のトップではないと言い切った。普段は消防士として生きるファイアーファイターMMAファイターに話を訊いた。


――5日後に駒杵選手とフライ級王座決定戦で戦うユン・ホヨン選手です(※インタビューは23日に行われた)。日本人選手とは他の韓国人選手との対戦のようにBlack Combat特有のYouTube等でのストーリー創りは難しい面があるかと思いますが、どのような背景があって駒杵選手とのタイトル戦が決まったのでしょうか。

「自分がランク1位なのですが、ランキング2位は以前に勝っている選手で、3位はチームメイト。なので4位の駒杵選手と戦うことになりました。やはり日本人選手なので言葉の壁はあります。それでもBlack Combatは映像などで盛り上げることに長けているので、それほど難しくなく盛り上げることはできていると思います。

日本でも撮影をしたのですが、駒杵選手は仕事があると撮影に来ませんでした。その時に『Black Combatに愛がないのか』と挑発しました」

――ハハハ。ところでユン・ホヨン選手は7,8年前にZSTで試合をしていますね。

「日本のMMAのことは、すっと尊敬しています。特にフライ級はワールドクラスの選手が多いですし。ZSTでは伊藤盛一郎選手に負けました。伊藤選手と比べると、駒杵選手はそこまで強くはないと思っています。今は駒杵選手に勝ってBlack Combatのチャンピオンになることに集中していますが、その先には強い日本人選手と戦ってみたいという気持ちもあります」

――そのような中で駒杵選手の実力をどのように考えていますか。

「テイクダウンが特に強くて、寝技も巧いです。日本の頂点ではないですけど、経験値の高い選手だと思います。ただ組み技のディフェンス面には自信があるので、しっかりとテイクダウンを防いで打撃で勝負したいと思っています」

――入場の際、消防士の恰好をしていますが、本職が消防士ということですか。K-MMA界の消防士ファイターといえば。Road FCのシン・ドングク選手の印象が強いです。

「MMAのプロデビューが2015年で、4年後に消防士の試験に受かりました。そしてRoad FCの最後の試合の時は消防士になっていたので、シン・ドングク選手とプロモーション活動をしたこともあります」

――日本では消防士は交代制勤務で24時働いて、48時間非番という形態らしいですが、韓国も同じように交代制なのでしょうか。

「日本と同じですね。24時間働いて、非番は48時間です。その48時間を使って練習をしています。勤務の日も現場への出動がない日は、体を鍛えることができています」

――試合前でもまる1日練習ができない時もあるということですか。

「ハイ。でも今の自分は、この生活サイクルが馴染んでいます。毎日練習できるよりも、この方がメリハリがあり集中して練習できるんです」

――消防の仕事は、それこそ命がけで身の危険に直面することもあるかと思いますが、そういう部分でMMAに役立つことはありますか。

「現場ではケージに入っている時と同じように緊張します。そういう部分ではどちらの経験も、互いに生きる。マインドコントロールができるようになったように感じます。ただ、命を落とすかもしれないという現場は何年も消防士をやっていて、滅多にあるものではないです」

――その時のための日頃の訓練が必要という部分では、MMAも良く似たモノかもしれないですね。そんな日々を送るユン・ホヨン選手ですが、土曜日のタイトル戦ではどのような試合をしたいと思っていますか。

「駒杵選手はアグレッシブな選手だと思います。打撃なら打撃、グラップリングならグラップリング。駒杵選手の出方に合わせて、積極的に対応して動きのある試合にしたいと思います」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵嵩大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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【Black Combat13】ムン・ギボムとライト級王座初防衛戦、大原樹理「生きていれば必ずチャンスが来る」

【写真】大原は前日計量を70.3キロでクリアした(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、同ライト級王者の大原樹理がムン・ギボムを挑戦者に迎えて初防衛戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

今年9月、イ・ソンハにリベンジを果たすとともにBCライト級王座を獲得した大原。韓国で人気も高まるなか、早くも初防衛戦が決まった。そんな大原が語る、イ・スンハ戦の大逆転勝利とBCの今後について――。


――試合から3カ月が過ぎましたが、改めてBlack CombatCライト級王座獲得おめでとうございます。

インタビューは韓国入り前の23日に(C)SHOJIRO KAMEIKE

「ありがとうございます! いやぁ、あのフィニッシュを誰が予想していましたか? 僕自身が予想していなかったです(笑)」

――アハハハ。フィニッシュの瞬間、大原選手が一番驚いている表情を浮かべていました。ただ、もう一人……イ・ソンハ全く予想していなかったでしょう。

「そうでしょうね。僕としてはケージに押し込まれた時、ニンジャチョークを狙うのは練習でよくやる形なんですよ。ピエロ(イ・ソンハのニックネーム)との試合でも、あの体勢になった時『あれ、ニンジャが入るんじゃない?』と思って試してみたら――練習でやっているとおりの形になったので、しつこく狙い続けました。
その前にカウンターのヒザを3発ぐらい入れていたのも大きかったですね。あのヒザは効いていたと思います。ピエロもヒザを受けたあとは組み方が雑になり、力も入りきっていなくて。だから押し込まれた時に、ニンジャが入りそうだなと感じたんですよ」

――なるほど。イ・ソンハのパンチに対して、大原選手のテンカオがグサリとボディに突き刺さっていました。そのテンカオが効いていたために、イ・ソンハもボディを隠すように頭を下げていたかもしれないですね。

「そういうことだと思います。ケージに押し込んでも雑にシングルレッグで組んで、それに固執していましたし。そのあと僕が捻った時、ピエロは仰向けになって逃げようとしたじゃないですか。初戦は僕がピエロのリーチにビックリしましたけど、今回はピエロが別の立場になったと思うんですよね。ピエロにとっては今までの相手はリーチ差も大きくて、ああやって回転すれば逃げられたでしょう。でも僕はリーチが長いほうだし、彼が仰向けになった時に回転して逃げられなかったのは想定外だったんじゃないですか」

――そうですね。イ・ソンハが仰向けになった時点で、大原選手の腕はほぼ首に回りきっていました。

「あの状態になれば僕も離さないし、絶対に外れない。ただ、タップを取れるという感じではなかったので、このまま首をヘシ折って殺そうと思っていました」

――しかし大原選手が下になってイ・ソンハをガードの中に入れたら、タップしました。

「僕が上になった状態でも、首がバキバキと鳴っていたんです。やっぱり苦しいのか『クフッ、クフッ』という声も聞こえて。このまま足をかけたいけど、相手に逃げられるかもしれない。だけどピエロのほうからスクランブルで僕を下にしてきたので、やっと足をかけることができて極め切りました」

――試合展開としてはフィニッシュまでは相手のペースでした。顔も綺麗で、致命傷を食らっているわけではない。ただ、開始早々はピンチに陥りました。あの場面はピンチだったのか、あるいはBCの試合はピンチになることも多いので、安心していたのか。

「アハハハ、前にもありましたね。だから両方です(笑)。もちろんゴリゴリのピンチでしたよ。最初はピエロも打撃を出してきて『今回は打ち合ってくれるのかな?』と思っていたら、あっさりとテイクダウンされちゃいましたからね。予想外すぎて、相手の戦略に引っかかってしまいました(苦笑)。ただ、とりあえずどんな体勢になろうと極められないようにする。生きていれば必ずチャンスが来ると思っていたので」

――なるほど。その気持ちが最も表れていたのが、1R後のインターバルだったと思います。イ・ソンハとの初戦は気持ちで押されていたということでしたが、今回はしっかりと表情が生きていました。

「確実に1Rは取られた。2R、3Rはどうしようかと考えながら――そうですね。そう言われると確かに今回のほうが、気持ちが楽な面はありました。相手が強いことは分かっている。自分も勝ちたいし、リベンジしたいという気持ちが強くて。そういう挑戦する立場のほうが性に合っているのでしょうね」

――その気持ちが表れたのが、試合のポイントにもなったテンカオだと思います。相手のパンチに対して下がらず、逃げずに、もらう覚悟でヒザを合わせていく。

「ピエロってイメージ的に、勝つ戦い方ではなく負けない戦い方なんですよ。打ち合う気はなく、ある程度は手を伸ばしていて、その中に入ってきたらテイクダウンに行く。そうなると僕のほうがリーチは短いので、中に入らないと当たらない。でも入りすぎると倒されてしまうじゃないですか。

ただ、1Rでピエロのパンチを食らっても、一発で飛ばされることはないと感じました。それなら自分が入るフリをして、相手が来た瞬間だけヒザを合わせようと思ったんです」

――結果、BCのベルトを獲得し、イ・ソンハへのリベンジも果たしました。BCで戦う目標を果たした後はどのように考えていましたか。

「ソレが――ですね。ブラック・コンバットは3回防衛したら、そのベルトをくれるらしいんですよ。『じゃあ、とりあえず3回防衛しよう!』と思いました(笑)」

――初防衛戦の相手はライト級3位のムン・ギボムです。現在ランキング1位がイ・ソンハで、2位がハンターことパク・ジョンホンです。大原選手は1位と2位に勝っているので……。

対戦相手は元AFCフェザー級王者のムン・ギボム。計量は70.1キロでクリアしている

「ジグソー(ムン・ギボム)は皆に認められた挑戦者、というよりはタイミングで選ばれたというか。そもそも僕がランキング上位を焼け野原にしちゃったから仕方ないですよね。まぁ、誰と対戦するにしても相手は死に物狂いで向かってくる。僕も、僕も死に物狂いで戦わないと勝てない。それは変わらないので。ベルトを獲ったことで自信にはなりましたけど、今でも試合前になったら『相手をブチ殺してやる』という気持ちになるのは変わらないし」

――とはいえ、大原選手のほうが完全にBCのレギュラー選手となっています。

「次が7回目の出場ですからね。しかも今年ブラック・コンバットに4回出て、3回がナンバー・シリーズで――韓国人ファイターでも、ナンバー・シリーズに3回出ている選手はいないんですよ(笑)。今年は試合前の撮影も含めて、もう8回も韓国に行っています」

――ムン・ギボムは前回、サッカーボールキックで勝利しています。これはサッカーボールキック対決となるのでしょうか。

「どうなんですかね? 組んで来るんじゃないですか。でも相手にそこまでの組み力があるわけではないし。だからといって僕を相手に打ち合いを挑んでくるとも思えないんですよ」

――なるほど。しかし咄嗟にサッカーボールキックで仕留めることができるというのは、思いきりが良いのでしょうね。

「思いきりは良いです。パンチで倒す時も、思いっきり右のオーバーを振って倒している。一発はありますし、そこは気をつけないといけないですね。結局のところは僕が勝つと思っていますけど、しっかりと足元を見直して、ベルトを日本に持って帰ります!」

■Black Combat13 視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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Black Combat13 Interview K-MMA キム・ジェウン ブログ 山本聖悟

【Black Combat13】山本聖悟とバンタム級王座決定戦、キム・ジェウン「それほど深刻に考える相手では」

【写真】力のがることは確か。それだけにアフターONEが楽しみ(C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、キム・ジェウンがバンタム級王座決定戦で山本聖悟と戦う。
Text by Manabu Takashima

松嶋こよみ、マーチン・ウェン、タン・カイ、シャミール・ガサノフ、ケビン・ベリンゴン、佐藤将光、ジョン・リネケルという猛者と対戦してきた。

5年振りに国内に戻り、厚待遇で迎えてくれたBlack Combatで戦うことを決めたキム・ジェウン。そのBlack Combatに一度は反旗を翻した山本との王座決定戦を前に話を訊いた。そして見えてきた――Black Combatバージョンのキム・ジェウンとは。


――キム・ジェウン選手、お久しぶりです。ONEで戦っていた時以来のインタビューとなります。

「こちらこそ、お久しぶりです。よろしくお願いします」

――今回、キム・デファン選手とバンタム級王座決定戦を戦う予定でしたが、山本聖悟選手と対戦することになりました。

「ハイ。3週間ほど前に(※取材は22日に行われた)、キム・デファン選手がケガをして試合ができなくなり、山本聖悟選手と戦うことになりました。全然、問題ないです」

――Black Combatで2戦目となりますが、昨年8月のジョン・リネケル戦を最後に4年ほど活躍していたONEを離れました。

「あの試合が契約最後の試合で、更新をしませんでした。条件面は良かったです。ただ、ONEではキックと比較してMMAの試合数が減ってしまって、なかなか試合が組まれないと思いました。そういうなかでONEほどではないですが、それに近い条件を提示してくれたBlack Combatで戦うことに決めたんです。日本でもRIZINぐらいの待遇ではないでしょうか」

――なるほど。プロとして凄く大切なことですね。一方でBlack Combatはケージの外の活動も重視されるかと思うのですが、キム・ジェウン選手はそういうことを得意としているというイメージはなかったです。

「確かに自分はSNSでトラッシュトークを展開することを全面的に肯定するようなことはなかったです。と同時に、世界中のMMAで見られることですし、自分もアピールする必要があるとは思っています。そういう時代なので、自己アピールが上手い選手にならないといけないです」

――9月にはパク・ソンジュン選手に勝利し、ケージの中から客席にいたキム・デファン選手とマイクでやりあっていましたね。

「ハイ。マイクのためにありもしない話をすることはできないですが、全て思っていることなので難しくなかったです」

――そのBlack Combat初陣は、5年振りの韓国での試合でした。これまでアジア各国で戦い続けてきたわけですが、母国での試合はいかがでしたか。

「やはりホテルで対戦相手と顔を合わすことが度々ある海外の試合と比べると、心が平穏でした。それに普段から口にしている食事を摂り、周囲に仲間がいるのは違いましたね。しっかりと休むことができました」

――ところでONEとは違う北米階級のバンタム級の体を創ることに、苦労は伴わなかったですか。

「前回の試合は64キロ契約で、バンタム級とフェザー級の間のキャッチウェイトでした。体重はONEの時より落とさないといけないのですが、ハイドレーション検査がないのは楽です。ONEではハイドレーションのために水をたくさん飲むのが、なかなか楽ではなかったです」

――ところでキム・デファン戦が、相手の都合で2度連続で流れました。何か想うところはないですか。

「もちろんキム・デファン選手と戦うつもりで準備をしていたので、試合が流れたのは残念です。ただ、キム・デファン選手と戦うためにMMAをやっているわけではないですし、自分が好きでMMAを戦っています。だから、それほど気にすることはないです」

――では今回、タイトルを争う相手が山本聖悟選手に代わると知った時にはどのような気持ちになりましたか。

「正直、山本聖悟選手のことは余り知らなかったです。Black Combatで試合をしているということぐらいしか。戦うことが決まってから、試合をチェックしました。キム・デファン戦が流れた時は、試合がなくなるならフェザー級でノンタイルの試合でも良いと思ったぐらいでした。なのでベルトのことはそれほど考えていなくて、試合ができることに感謝しています」

――山本選手はランク2位で、今大会で1位の選手との試合が王座決定戦にならない。それはキム・ジェウン選手とキム・デファン選手がONEからBlack Combatに移ってくることが要因という説明に不信感を覚え、1度はBlack Combatを離れました。

「その話は自分も最近になって知りました。まぁ2位になったのもBlack Combatにチャンスを貰って、試合ができた結果だと思います。それなのにタイトル戦が組まれないとか、自分たちに対して不平を口にするような立場にはないと思います」

――誤解をしないでほしいのは、キム・ジェウン選手に文句を言っているわけでなくランキング制の意味がない、筋が通っていないというのが山本選手の言い分でした。

「あぁ、そういうことですか。う~ん、ランキング下位の選手に2回勝っただけでランク2位になり、1位の選手と試合はあったわけじゃないですか? 選手は主催者の要望に応じるべきだと思います」

――キム・ジェウン選手の口ぶりから、山本選手のことをそれほど評価していないようにも感じられます。

「それほど深刻に考える相手ではないです。でも、どの選手と戦うにしても最善を尽くします。油断して負けた経験があるので、全力で倒しに行きます」

――ところで今回のタイトル戦を経て、どのようなキャリアの再構築をしようと考えているのでしょうか。

「今はバンタム級のベルトを取ることだけを考えています。チャンピオンになり、バンタム級にあまり相手がいないようでしたらフェザー級王座を狙い二階級制覇したいですね。ただチャンスがあれば海外、日本の大会でも試合をしたいと思います。

日本は格闘技の本質が分かっているファンがいる国。そんな風に大会を見ていても思います。今回は日本人選手とたたかいますが、自分も頑張るので応援してもらえると嬉しいです」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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【Black Combat13】ダウトベックの次は、キム・ミンウ。木下カラテ「流れを掴むためにガンガン攻める」

【写真】常にだが、覚悟が決まっていて──どこか温和なカラテ(C)TAKUMI NAKAMURA

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で木下カラテがキム・ミンウと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

9月のRIZIN48でカルシャガ・ダウトベックに挑むも、その強打に沈んだ木下。あの敗戦を機に己の打撃を一から見直す中、韓国のBlack Combatからミンウ戦のオファーが届いた。木下にとってはダウトベック戦に続く試練の2連戦となったが「ダウトベック選手やミンウ選手レベルの相手とやれる選手は少ない。そういう相手と試合を組んでもらえて本当にありがたい」と語っている。大沢ケンジの和術慧舟會HEARTSでの教えに加え、五味隆典から気合い・レスリング・戦いの思考を注入された木下がミンウとの大一番に臨む。


――2024年最後の試合でBlack Combat参戦が決まりました。オファーを受けた時は率直にどんな心境でしたか。

「自分がBlack Combatに出ることは想像していなかったですが、キム・ミンウという強い選手とやれるのでチャンスだなと思いました」

――9月のRIZIN48ではカルシャガ・ダウトベックに左ストレートでKO負けしていますが、あの試合を振り返ってもらえますか。

「ダウトベックが強いことは分かっていたし、勝つつもりでやったのですが、それでも勝てませんでした。そこに悔しさも感じると同時に、ここが自分の壁だなということも感じた試合でした」

――実際にダウトベックと肌を合わせて、どこに強さを感じましたか。

「スピードやパワーが想像以上だったというのは特にないんですけど、一瞬の、本当に一瞬の許しちゃいけない隙みたいなところを一発で持っていかれたなと思います。そういうところを突いてくる厳しさが自分の想像以上で、ダウトベックレベルの相手にはそういう厳しさがあるんだなと感じました」

――空手時代から色んなタイプの選手と戦ってきたと思いますが、そのなかでも特別でしたか。

「空手とMMAは顔面パンチの有無が大きいし、そこでの集中力という部分で勝手が違うので、単純な比較はできないですが、一瞬の隙を突く強さだったり、その隙をダウトベックに作られてしまったなと思います」

――木下選手がミスしたわけではなく、そうなるようにダウトベックに試合を組み立てられていたのですか。

「そうですね。上手く(試合を)作られたなと思います」

――そこを踏まえてどんなことを意識して練習をしてきましたか。

「1カ月間はダメージを抜くために休んで、基本的なところのスピードやパワー、顔面の技術も見直してきました。改めてですが空手とMMAでは勝手が違うところがあって、僕はボクシングもMMAもすべて空手だと言っているんですけど、僕の空手の中のボクシングという部分、顔面の攻防の技術が足りていなかったんだと思います。だからそこを一から見直してきましたね」

――例えば木下選手はボクシングジムに行ったり、打撃の専門家に教わることもあるのですか。

「そういう発想はなかったですね。ある程度の上達の仕方というか、気をつけなきゃいけないところは自分の中にあるし、HEARTSは優れた打撃の知識を持っている選手たちがいるので、HEARTSで練習していて自分が出来ていないと思うものがある以上、そこ(ボクシングジム)に行く必要はないのかなと思います。

自分の何がダメで何が悪いのか分からなくなったり、そこを修正できなくなったらボクシングジムに行く必要もあるんでしょうけど、今の段階では直さなきゃいけないところが幾つもあるので、HEARTSで自分の必要なことを学んでいます」

――今回対戦するキム・ミンウは元Road FCバンタム級王者で、2022年にはRoad to UFCにエントリー(初戦はシャオ・ロンがシンガポールに入国できず、不戦勝。準決勝は計量失敗で失格)。フェザー級に階級を上げて、今年1月のBlack Comabt10ではユ・スヨンとも対戦している韓国トップ選手です。対戦相手としてミンウの名前を聞いた時はどう思いましたか。

「おお、来たなと。楽じゃない相手というのはもちろんですし、言っちゃえばダウトベック選手もUFCには行っていないけど世界と戦える選手じゃないですか。キム・ミンウ選手もそのくらいの選手だと思いますし、対戦相手として名前を聞いた時は嬉しかったです」

――試合展開としてはどのような試合をイメージしていますか。

「技術的なもので言ったらミンウ選手はすごい上手なんですけど、自分の手が届く範囲というか。ダウトベック戦と比べると、より手が届きやすいところにいるのかなと思います。ただフィジカルがすごく強いですし、技術もある。あとは結構組んでくるんじゃないかなと思っていて、すごくキツイ試合をしにいく覚悟です。アウェーどうこうを気にしていられるような相手じゃないと思っています」

――前回のダウトベック戦に続いて試練の2連戦ですね。

「そうですね。でもそれが巡ってくる自分はすごくツキがあるなとい思います。ダウトベック選手やミンウ選手レベルの相手とやれる選手は少ないと思いますし、そういう相手と試合を組んでもらえて本当にありがたいです」

――またダウトベックに負けて反省点を修正している今だからこそ、チャレンジする相手として相応しいという考えもありますか。

「それもありますね。ばっちりいい相手が来たと思っています」

――日本からも木下選手が勝つ姿を楽しみにしているファンがたくさんいると思います。日本のファンに対してどんな試合を見せたいですか。

「最近のHEARTSの信条でもある仕掛けること。みんな仕掛けてキツイことをやっているので、僕もそれに負けずにやってやるぞと思っています。あとは前回の試合で自分の周りの人たちをがっかりさせちゃったので、みんなが期待できる自分を見せたいですし、何よりも自分自身に対して期待できる試合の内容を残したいです」

――先日大沢ケンジさんと一緒に仕事させてもらったのですが、現代MMAでは仕掛け・リズムの速さが必要だと話していました。木下選手もそこを感じていますか。

「めちゃくちゃ感じますね。楽なことをしていたら絶対に勝てない。流れを掴むためにも自分からガンガン攻めることが重要だし、それは自分のなかで覚悟が決まっていないと出来ないことなんです。で、そういう試合をすると見ている人たちも楽しい気持ちになると思います。

1~2カ月前から五味(隆典)さんのところで練習させてもらっているのですが、五味さんと大沢さんのおっしゃることが全く一緒なんですよ。MMAはしんどいものだから、とにかく攻めろ。そうすればそれが防御にもなると。五味さんのように強い人がそう言っているんだから、本当にそうなんだろうなと思います」

――勝負事における先手必勝の大切さというか、いい意味で相手へのリアクションを考えない=相手ではなくて自分に軸を置いて戦うことは必要だと思います。

「本当におっしゃる通りです。自分がやることを先に出して出して出して…相手も出して出して。そのなかで何かが起こる試合が一番お客さんも『うわー!』ってなりますからね」

――そういった戦いにおける思考や考え方を五味選手から学んでいるのですね。

「そうですね。五味さんと大沢さんはおっしゃっていることが一緒なんですけど、五味さんはより細かいところというか、そういう仕掛けや勝負どころの感性がものすごく鋭敏な方なので、HEARTSの教えを通して五味さんの話を聞くと、余計に納得できる部分がありますね」

――もともと五味選手のところに行くきっかけは何だったのですか。

「気合いを入れたいな、と。あとは立ちレスと組みを強化したくて(練習を)お願いしています」

――木下選手と五味選手では細かい打撃のスタイルは違うと思いますが、 打撃で圧倒的な圧力があってレスリングで負けないと意味では、五味選手はMMAのストライキングにおける重要なものを昔から持っていた選手ですよね。

「そうだとい思います。実は最先端のことをやってらっしゃいましたよね。きっと五味さんと大沢さんが交わることない人間同士なんだろうなと思いますが(笑)、僕はお2人の考えはすごく近いところがあると思いますし、お2人とも真剣に格闘技をやってきたすごい人たちじゃないですか。その2人のエキスをいい具合に僕のところで混ぜることが出来たらなと思っています」

――それでは最後に日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「今、日本のMMAが海外に少し遅れを取ることが多いので、見ている人たちや応援してくえる人たちがスカっとするような空手を見せて頑張ってきます」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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MMA o TATSUMI   アラン“ヒロ”ヤマニハ アリベク・ガジャマトフ イ・ジョンヒョン キック キム・ギョンピョ シン・ユリ スダリオ剛 トニー・ララミー パンクラス ヒロヤ マゲラム・ガサンザデ ライカ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ヴガール・ケラモフ 久保優太 伊藤裕樹 佐々木克義 倉本大悟 加藤久輝 北方大地 山本聖悟 平松翔 摩嶋一整 昇侍 村元友太郎 榊原信行 泰斗 浜崎朱加 白川ダーク陸斗 秋元強真 窪田泰斗 芦澤竜誠 貴賢神 鈴木博昭

【RIZIN】速報中!RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA

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【第1試合 キック 55kg契約】
×としぞう(フリー)
(判定0-3)
○JIN(楠誠会館/MA日本&ジャパンカップキック・バンタム級王者)
試合が動いたのは2R。JINがカーフキック、インローを蓄積させてとしぞうをグラつかさせる。それでも前に出るとしぞう。大きめのフックを振り回す。鼻先を捕らえるがクリーンヒットがないままラウンドを終えた。手数ならJIN、一発ならとしぞうか。
2R、やはりパンチの精度はとしぞうが上手。フックでJINをグラつかせる。それでもJINは止まらない。組み付くと首相撲からの膝蹴りで対抗。身体が離れるとお互いの左右のフックを振り回す。クリーンヒットがないまま試合終了。判定は手数で上回ったJINに軍配。


【第2試合 MMA フェザー級(66kg)】
×TATSUMI(NEX)
(2R TKO)
○平松翔(THE BLACKBELT JAPAN)
1R、開始直後から間合いを詰めるTATSUMI。組み付く勢いでフックを打ち込むと平松は後方にダウン。グラウンドで上を取るTATSUMI。しかし平松もすぐにスタンドに脱出。するとTATSUMIはすぐさま組み付く。ここは平松が突き放してスタンドの展開。お互い低いガードで打ち合う。平松は鼻から出血。TATSUMIもパンチを被弾してグラつくがラウンド終了まで打ち合ってラウンドを終えた。
2R、立ち上がりから至近距離での削り合い。平松はボディ、フックでグラつかせるがTATSUMIは打たれ強い。打ち返すとそのまま組み付いてテイクダウンに成功。しかし倒したTATSUMIから激しく出血。ここでドクターチェック。スローで見るとテイクダウンの間際に平松の肘がクリーンヒットしている。ここでレフェリーが試合を止めた。平松の肘が一発で切り裂いた。


【第3試合 MMA ヘビー級(120kg)】
○稲田将(ISHITSUNA MMA)
(1R アームバー)
×佐々木克義(GLORIA MMA GYM)
1R、開始直後から至近距離での打ち合い。稲田は組み付いてテイクダウンに成功。側頭部にパウンド。佐々木は何んとか堪えるが稲田が上を取る。ハーフガードからアームバー。佐々木は苦悶の表情を浮かべてタップ!稲田が一本勝ちです。


【第4試合 MMA バンタム級(61kg)】
○窪田泰斗(FourRhombus)
(2R TKO)
×日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA)
1R、開始と同時にパンチを振るって前に出る窪田。組み付いた日比野は足を掛けてテイクダウンに成功。窪田がすぐに立ち上がるが窪田はしつこく組み付いてまたもテイクダウン。上から腕を狙うが窪田は冷静に対処。日比野のタックルを潰して側頭部に肘を入れてラウンドを終えた。
2R、開始直後から日比野がイケイケ。積極的にパンチを出していくが、蹴りに合わせてカウンターで窪田のフックがクリーンヒット。ダウンした日比野に窪田がパウンドを浴びせるとレフェリーが試合を止めた!


【第1試合 MMA フライ級(57kg)】
×北方大地(パンクラス大阪稲垣組)
(1R TKO)
○アリベク・ガジャマトフ(ダゲスタン/KHKダゲスタン)
1R、散打出身のガジャマトフ。いかにも雰囲気のある佇まい。北方も負けじとコンパクトなパンチを打ち込む。しかし徐々にガジャマトフのペース。後ろ回し蹴りで北方の動きを止めると左右のフックにハイキックと畳みかける。ケージ際で組み付くと離れ際にフック。グラつく北方。さらに組みついて膝蹴りの連打。さらにフックを打ち込みケージの押し付けて左右の連打。そのまま寝かせてパウンドを打つとレフェリーが試合を止めた!フライ級にも外圧。衝撃の決着です。勝ったガジャマトフはマイクを握ってジョン・ドットソンに対戦アピール?


【第2試合 MMA バンタム級(61kg)】
○アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル/ボンサイ柔術)
(2R チョーク)
×山本聖悟(フリー)
1R、序盤から山本がスタンドで攻勢。カーフキックを的確にヒット。さらにボディを効かせてフックを打ち込むとヤマニハは千鳥足。山本は間合いを詰めて左右の連打。しかしヤマニハは組み付くとテイクダウンに成功。すかさずバックに周るとチョークを狙うが山本は最後まで堪えてラウンドを終えた。
2R、開始直後のスタンドの攻防。山本は裏拳。しかしヤマニハはバックに張り付いてテイクダウン。さらに上になって肩固め。しかし山本はスイープして脱出。だがヤマニハはしつこく組み付くとまたもテイクダウン。バックに周るとチョークで絞め上げると山本はタップ。ヤマニハが一本勝ちです。


【第3試合 MMA バンタム級(61kg)】
×白川ダーク陸斗(JAPAN TOP TEAM)
(判定0-3)
○マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)
1R、ガサンザデは距離を取りつつインロー、カーフを蓄積。白川が前に出てきたところを狙い澄ましたようなタックルでテイクダウンに成功。抑え込みつつ強烈なパウンド入れるが膠着してブレイク。スタンドで再開すると打撃の交差からまたもガサンザデがタックルでテイクダウン。立ち上がる白川の背中に張り付いて中腰の状態でコントロール。バックから膝を入れてラウンドを終えた。
2R、開始直後にガサンザデが片足タックルで組み付く。ケージに押し込むが白川はケージを背にして立ち上がって差し合いが続く。身体が離れると徐々に白川ペース。スタンドの圧力を掛けるとガサンザデは後退する場面が目立ち始める。逆に白川のパンチが当たり始める。それでもガサンザデは終了間際にタックルでテイクダウンしてラウンド終了。
3R、開始直後からガサンザデのタックルを切りまくる白川。一度はテイクダウンを許すがすぐに立ち上がってスタンドの展開が続く。それでもしつこいガサンザデは片足タックルでテイクダウンに成功。バックに周って白川を中腰の状態でコントロール。さらにバックチョーク。白川は脱出するがガサンザデは足にしがみついて動きを封じる。さらに背中に張り付いてコントロール。側頭部のパウンドを蓄積。最後まで白川の動きを封じて試合終了。判定はガサンザデに軍配。


【第4試合 MMA フライ級(57kg)】
×村元友太郎(ALIVE)
(判定0-3)
○トニー・ララミー(カナダ/マキシマム・トレーニングセンター)
1R、開始直後からララミーのカーフキックで白川は何度も腰砕け。さらにミドルもボディをえぐる。村元は組み付いて回避を図るがすぐに突き放してスタンドに戻る苦しい展開。さらにララミーはパンチも打ち込むと村元は防戦一方。背中に張り付かれ側頭部にパウンドを浴びるなどあわやの場面があったがどうにかラウンドを耐え抜いた。
2R、やはり前に出てくるララミー。左右のパンチを振る回してくると村元は後退。押されっぱなしだったが村元はタックルにいるがララミーの腰は重い。身体が離れるとララミーのミドル、カーフが連続でヒット。村元は防戦一方のままラウンド終了。
3R、開始直後に村元がタックルでテイクダウン。しかしララミーがすぐにスイープして脱出。スタンドに戻るとやはりララミーは左右のフックを振り回す。さらにタックルでテイクダウン。村元は下から腕十字を狙うがララミーは冷静に対処。結局最後まで主導権を渡さずに試合終了。判定はララミーに軍配。


【第5試合 MMA フライ級(57kg)】
×柴田“MONKEY”有哉(Team KIZUNA)
(判定0-3)
○ヒロヤ(JAPAN TOP TEAM)
1R、序盤からプレッシャーを掛けるのはヒロヤ。カーフキックを軸に前に出てパンチを振るう。柴田はいかにもやりにくそう。タイミングを掴めないまま時間が経過。終了間際にヒロヤがパンチをヒットさせて差し合い。すると柴田が腰からの投げでテイクダウンの成功。すかさず足関節を狙うがタイムアップ。
2R、やはりスタンドでプレスを掛けるのはヒロヤ。大きな展開こそないがじわじわと前に出る。柴田は後退しつつ、中盤に片足タックル。組み付いて倒しにかかるがヒロヤは立ち上がってスタンドの展開が続く。終了間際に柴田が再び片足タックル。自ら下になって寝技に引き込む。ヒロヤは上からパウンドで削ってラウンド終了。
3R、開始直後のスタンドの攻防。ヒロヤのフックがヒットしたか柴田はダウン。しかしヒロヤは深追いをしない。スタンドに戻って再開。ヒロヤが前で出て打撃を蓄積させていたが柴田はタックルでテイクダウンに成功。残り30秒でパスガード。さらにマウントを奪取するがヒロヤは堪えて試合終了。判定はヒロヤに軍配。


【第6試合 MMA フライ級(57kg)】
○伊藤裕樹(NEX)
(3R TKO)
×イ・ジョンヒョン(韓国/チームAOM)
1R、緊張感溢れるスタンドの攻防。お互い積極的に手数を出す。伊藤は右のジャブ、カーフキックを的確にヒット。逆にジョンヒョンは組み付いて離れ際にフックを当てるなど五分の展開のままラウンドを終えた。
2R、やはり近い距離での打撃戦。序盤に伊藤の右ストレートがヒットしてジョンヒョンは砕け。しかしすぐに持ち直してスタンドの攻防。すると伊藤のローがローブローに入って試合は中断。再開すると前に出るのは伊藤。ケージに追い詰めると首相撲から肘の連打で手数を稼いでラウンド終了。
3R、伊藤は打ち合えというジャスチャーを見せて前進。無慈悲にパンチを出していく。距離が詰まると組み付いてテイクダウンに成功。上からパウンド連打。さらに膝蹴りで削ってバックに周る。腕十字のような体勢から肘を連打すると見かねたレフェリーが試合を止めた!伊藤が完勝です!


【第7試合 MMA ライト級(71kg)】
○キム・ギョンピョ(韓国/レッドホースMMA)
(1R TKO)
×倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)
1R、開始直後にパンチを当てたギョンピョ。さらにタックルでテイクダウンに成功。すぐさまバックに周るが倉本は脱出に成功。スタンドに戻ると打撃の交差からまたもギョンピョがタックルで豪快にテイクダウン。またもバックに張り付く。チョークを狙いつつ、決まらないと見るやパウンドの連打。これが的確にヒット。動かない倉本を見れレフェリーが試合を止めた!ギョンピョ強い。。。


ここで榊原信行CEOが登場。大晦日の対戦カードを発表!久保優太×ラジャブアリ・シェイドゥラエフ、さらに貴賢神×エドポロキングが決定しました。大晦日にしては対戦カード弱くない?


【第8試合 MMA フェザー級(66kg)】
×鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)
(判定0-3)
○秋元強真(JAPAN TOP TEAM)
1R、左右の連打から組み付いてきた秋元。スタンドでバックに張り付いてグラウンドに持ち込む。秋元は躊躇なく上からパウンド。鈴木は下から蹴り上げで対抗。だが秋元は冷静に捌いてパウンド。だが鈴木もガードを固めて立ち上がる。スタンドに戻ると秋元が左右のパンチを強振。しかしここも鈴木はガードを固めてラウンドを終えた。完全に秋元のラウンド。
2R、前に出る秋元。リーチ差を活かして的確にパンチを入れていく。本職のストライカーの鈴木に対して手数で圧倒。対する鈴木はパンチを被弾するが応戦。後ろ回し蹴りをヒットさせる場面も。しかし終了間際に秋元はタックルでテイクダウン。パウンドを当ててラウンド終了。
3R、開始直後からタックルでテイクダウンした秋元。決めに行くかと思いきや鈴木は立ち上がって脱出。スタンドに戻ると秋元がプレッシャーを掛ける。クリーンヒットこそないが手数で圧倒。後がない鈴木は事態を打開する事ができないまま試合終了。判定は秋元に軍配。ストライカーの鈴木を相手に真っ向勝負したのは強さの証。将来が楽しみ。


【第9試合 MMA ヘビー級(120kg)】
○スダリオ剛(HI ROLLERS ENTERTAINMENT/PUREBRED)
(3R TKO)
×加藤久輝(ALIVE/元HEAT MMAミドル級王者)
1R、プレッシャーを掛けるのはスダリオ。クリーンヒットはないが前に出て手数を出す。逆に加藤は飛び膝のような奇襲は見せたが防戦の場面が続く。やはりスダリオに前出られる圧力がハンパないのか。大きな手数がないままラウンド終了。
2R、やはり圧力を掛けるのはスダリオ。距離が詰まると組み付いてテイクダウンを狙うが加藤の腰は重い。スタンドの展開が続くと加藤のパンチでスダリオの目の周りが腫れていく。それでもスダリオは前進。終了間際の差し合いからスダリオがテイクダウン。上から肘を入れると加藤は額をカットして出血。ここでラウンドを終えた。
3R、後がない加藤が前に出てパンチを振るう。スダリオは圧力に押されて後退。しかし打撃戦の中で加藤の出血が酷くなり試合が止まる。ここでドクターストップ。スダリオのTKO勝ちです。


【第10試合 MMA バンタム級(61kg)】
×昇侍(KIBAマーシャルアーツクラブ)
(2R TKO)
○芦澤竜誠(フリー)
1R、開始直後からストライカーの芦澤に対して打撃戦を挑む昇侍。プレッシャーを掛けて前に出ると芦澤はサークリングして距離を作る展開。お互いになかなか攻撃を仕掛けられない。終了間際に昇侍がタックルでテイクダウン。ここは芦澤がすぐに立ち上がってラウンドを終えた。
2R、芦澤が圧力を強める。昇侍も臆せずに応戦。すると芦澤のパンチがヒットし始めて昇侍は後退。芦澤は間合いを詰めるとボディに膝を入れると昇侍はダウン。レフェリーが試合を止めた!


【第11試合 MMA 女子スーパーアトム級(49kg)】
○浜崎朱加(AACC)
(2R アームロック)
×シン・ユリ(韓国/チーム・ジーニアス)
1R、スタンドの攻防から間合いを詰める浜崎。足を掛けてテイクダウンに成功。浜崎は時間をかけてパスを狙うとマウントを奪取。しかしユリはすかさず脱出。スタンドに戻る。すると単発ながらユリの右ストレートがヒット。浜崎もパンチで応戦する素振りを見せる。最後はユリが右ストレートを連打で追いかける。浜崎はサークリングして回避しラウンドを終えた。
2R、開始直後からユリの前蹴り、右ストレートがヒット。嫌な展開だったが組み付いた浜崎が投げを放つ。ユリはバックに周りかけるが浜崎が腕を取ってアームロック。上になって絞め上げるとユリはタップ!浜崎が鮮やかに極めた!


【第12試合 メインイベント MMA フェザー級(66kg)】
○ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
(1R TKO)
×摩嶋一整(毛利道場)
1R、開始直後のスタンドの攻防。ケラモフの右フックが鈍くヒット。摩嶋は後方にダウン。ケラモフはすぐにパウンドと肘を放つと動かない摩嶋を見てレフェリーが試合を止めた!28秒の結末。。。
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MMA o RIZIN TATSUMI YouTube   アラン“ヒロ”ヤマニハ アリベク・ガジャマトフ イゴール・タナベ イ・ジョンヒョン キム・ギョンピョ シン・ユリ スダリオ剛 チャンネル トニー・ララミー ヒロヤ ビクター・コレスニック マゲラム・ガサンザデ マルコス・ヨシオ・ソウザ ヴガール・ケラモフ 伊藤裕樹 倉本大悟 加藤久輝 北方大地 山本聖悟 平松翔 摩嶋一整 昇侍 村元友太郎 武田光司 泰斗 浜崎朱加 白川ダーク陸斗 窪田泰斗 芦澤竜誠

【RIZIN LANDMARK 10 in NAGOYA】  実況解説&結果速報!!【ライジンランドマーク】【UFC309】ジョン・ジョーンVSミオシッチ オリベイラVSチャンドラー

この配信は、RIZINを応援する、総合格闘技実況配信です。
ラジオ感覚でお楽しみください。
※試合映像は流れません。

ヴガール・ケラモフ vs. 摩嶋一整
昇侍 vs. 芦澤竜誠
浜崎朱加 vs. シン・ユリ
イゴール・タナベ vs. マルコス・ヨシオ・ソウザ
伊藤裕樹 vs. イ・ジョンヒョン
柴田“MONKEY”有哉 vs. ヒロヤ
村元友太郎 vs. トニー・ララミー
北方大地 vs. アリベク・ガジャマトフ
アラン“ヒロ”ヤマニハ vs. 山本聖悟
スダリオ剛 vs. 加藤久輝
ビクター・コレスニック vs. 武田光司
白川ダーク陸斗 vs. マゲラム・ガサンザデ
キム・ギョンピョ vs. 倉本大悟
OPENING FIGHT / 窪田泰斗 vs. 日比野“エビ中”純也
OPENING FIGHT / 稲田将 vs. ステファン“スマッシュ”
OPENING FIGHT / TATSUMI vs. 平松翔

※チャンネル登録・高評価されると嬉しいです。
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#ブレイキングダウン #ライジン

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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK10 アラン“ヒロ”ヤマニハ 太田忍 山本聖悟

【RIZIN LANDMARK10】ヤマニハ、山本の打撃で追い込まれるも粘り強い組み技→RNCで一本勝ち

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
Def.2R3分7秒 by RNC
山本聖悟(日本)

山本が右の前蹴りと右カーフ、ヤマニハの右カーフに右ストレートを狙う。リーチで勝る山本はジャブと右前蹴りで距離を取り、右カーフでヤマニハの前足を削る。ヤマニハも右カーフを蹴り返すが、山本もしっかり構えて右カーフを蹴る。

山本は細かいパンチのフェイントから顔面前蹴り、右カーフを当てて右ストレートにつなげる。さらに山本がヤマニハのローに右フックを合わせ、ヤマニハのダブルレッグを切ると、ヤマニハの立ち際にパンチをまとめる。

山本は左の三日月蹴りを突き差し、右ストレートからヒザ蹴り、右カーフを蹴ると、ヤマニハをケージに詰めてボディブローを打ち込む。ここから山本は左を当てて右カーフを蹴る。ヤマニハも左フックで山本を追いかけ、山本に組みついてケージに押し込む。

山本もケージに体を預けて粘るが、ヤマニハが足をかけて山本を寝かせてバックへ。ここからRNCを狙うと、山本はヤマニハの腕を外して立ち上がる。ヤマニハは山本の打撃で左目尻をざっくりとカットしている。

2R、山本がスピニングバックエルボー。ヤマニハがダブルレッグで組みつき、山本のバックにつく。山本はスイッチで逃げようとするが、ヤマニハはバックコントロールして肩固めへ。

マウントポジションから絞めるヤマニハに対し、山本はケージを蹴ってブリッジし、インサイドガードで上になる。山本が立ち上がると、レフェリーはブレイクを命じる。

試合がスタンドに戻ると山本は右の前蹴り、左のヒザ蹴り、右アッパー。ダブルレッグから組みついたヤマニハがボディロックからテイクダウンすると、背中を見せて立とうとする山本のバックについてRNCへ。これでがっちりと極まり、ヤマニハが一本勝ちを収めた。

試合後、ヤマニハは大晦日出場、太田忍戦をアピールした。


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45 AB ABEMA K-MMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK10 ROAD FC Road to UFC TATSUMI UFC アラン“ヒロ”ヤマニハ アリベク・ガジャマトフ イゴール・タナベ イ・ジョンヒョン イ・ユンジュン キック キム・ギョンピョ キム・スーチョル シン・ジョンミン シン・ユリ スダリオ剛 トニー・ララミー ヒロヤ ボクシング マゲラム・ガサンザデ マルコス・ヨシオ・ソウザ マーク・クリマコ ライカ ヴガール・ケラモフ 伊藤裕樹 佐々木克義 倉本大悟 加藤久輝 北方大地 山本聖悟 平松翔 摩嶋一整 昇侍 村元友太郎 泰斗 浜崎朱加 海外 白川ダーク陸斗 神龍誠 秋元強真 窪田泰斗 芦澤竜誠 那須川龍心 鈴木博昭

【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 伊藤裕樹戦へ、イ・ジョンヒョン「自分にとって丁度良い獲物」

【写真】伊藤の情報を入手しまくり。パチンコネタで計量を盛り上げた(C)SHOJIRO KAMEIKE

RIZINフライ級戦線が熱い。豊富な日本勢に加え、海外勢の来日が増えている。明日17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10にイ・ジョンヒョン、アリベク・ガジャマトフ、そしてトニー・ララミーが来日する。
Text by Manabu Takashima

ダゲスタンのガジャマトフ、カナダのララミーに続き、今回は韓国のイ・ジョンヒョンのインタビューを掲載したい。コロナ禍のK-MMAが生んだ新鋭は、3分✖3Rで寝技限定という速攻型&打撃重視のMMA=ARCで4連勝を飾り、ROAD FCにステップアップを果たす。ここでも3連勝、2試合がKO勝ちというレコードを築き、19歳の若者は自らを「天才」と呼ぶようになっていた。

しかし、Road to UFCでは初戦でマーク・クリマコに敗れ、母国での再起後は今年4月にRIZINに初来日をしたものの神龍誠にキャリア初の一本負けを喫した。この2つの敗戦で自らの力不足を実感したイ・ジョンヒョンだが、今回の伊藤祐樹戦には絶対の自信を見せ、ビッグマウスも復活している。

その自信の裏には、チームAOMのイ・ユンジュン監督の気持ちを削り続ける猛トレーニングが存在した。


──RIZIN LANDMARK10で伊藤祐樹選手と対戦するイ・ジョンヒョン選手です。MMAPLANETには今から2年半前に初めてインタビューをさせて以来の登場となります。当時は戦績7勝0敗でまさに怖いモノ無し状態でしたが、昨年のRoad to UFCで初めて挫折を味わいました。Road to UFCの経験は如何に生きていますか。

「あの負けは、しばらくはトラウマになっていましたね……。デビューから無敗で……ずっと勝っていたので、心が折れて。格闘技を辞めようかと思い詰めるような状況に陥っていました。

でも、せっかく始めた格闘技です。初心に返るということではないですが、やっぱり自分は格闘技が好きですし、自然とやりなおそうと思えるようになりました。同時にあの敗北から、自分はまだまだ十分でないことを学びました。誰にも負けない自信を持っていたのですが、経験、スタミナ、パワーと足らないところだらけでした。だからこそ、もっと頑張ろうと思えるようになれました」

──その後Road FCで一度戦って、今年の4月にRIZINに初来日を果たしましたね。それこそ前回のインタビュー時に那須川天心選手と戦いという発言も聞かれました。

「Road to UFCを選んだということではなくて、オファーがRIZINより早かったから出場しました。日本のMMAには強い選手が多いですし、RIZINで自分の力を見せたいと思ってRIZINで戦うことを決めました」

──そして強い日本人、神龍誠選手に敗れました。

「十分に勝てると思っていました。結果的にRoad to UFCの時と同じですが、自分はまだまだ不足しているところが多いと勉強させてもらいました。RIZINという大舞台、そしてリングで戦うことも初めてだったので、経験不足を感じましたね」

──テイクダウンのある相手に、自分の打撃ができない。マーク・クリマコ戦、神龍誠戦はそのように見えました。これらの敗北を経て、レスリングに力を入れるなどトレーニングに変化はありましたか。

「正直、Road to UFCの時に相手選手の戦い方が怖いと感じていました。チームも移ったばかりで慣れないことが多く対処しきれていなかったですし、レスリングが強いことを意識過ぎて、持ち味である打撃の威力が半減してしまっていました。それ以前に、自分のファイトスタイルは完成度が低かったです。ただ、神龍戦以降の練習で打撃の感覚も取り戻し、レスリングは攻めも防御も成長したので今回の試合は大丈夫です」

──以前はフリーで活動していましたが、Road to UFCの時は特定のジムに所属していたのですね。

「2年前は確かにフリーでした。今はイ・ユンジュン監督のチームAOM(Art of MMA)で練習しています。金曜日のプロ練習にはキム・スーチョル選手のような王者クラスの選手や、外国人選手も来ているので良い練習ができています。

フリーで出稽古をしていた時も、自分では頑張っているつもりでした。でも、結果的に追い込めていなかったことは多々あると思います。今はイ・ユンジュン監督から、しっかりとプロの一流選手と同じだけの練習を課されています。力を抜くことなど一切できない。もの凄く追い込まれています。その結果、ようやくMMAが少しだけ分かってきたような気がします」

──イ・ユンジュン監督はキム・スーチョル選手によると「メチャクチャ、追い込まれる」という話ですが、相当に厳しい指導者なのでしょうか。

「いや、スーチョルさんより自分の方がもっと鍛えられていますよ(笑)。スーチョルさんは体力面、自分は精神面で鍛えられてきました。試合は5分✖3Rです。でも、イ・ユンジュン監督は僕らに5分✖3Rのスパーリングを3本やらせてから、6分✖3Rのスパーをするように命じています。その間、相手は5人も入れ替わるんです。

そんなスパーを週に2度……続けていると、本当に気が狂いそうになります。結果、スタミナもメンタルもメチャクチャ強くなりました。なのでイ・ユンジュン監督には感謝しています。

試合まで3週間残っていますが(※取材は10月24日に行われた)、試合の心配だけでなく……明日も6分✖3Rのスパーリングの日なので……もう、そっちの方に気持ちがいってしまって憂鬱でしょうがないです(苦笑)」

──それだけ厳しい練習を繰り返していると、2年前のインタビュー時とは違う自信を手にできているのではないでしょうか。

「自分はRoad to UFCでも、神龍戦でも結果を残せなかったです。もうRIZINで戦う機会は与えられないかもしれないと思っていました。だから、伊藤選手との試合は自分のMMAファイター人生で本当に大切な試合になります。緊張感を持って、戦うことができるはずです。

伊藤選手はストライカーです。でも自分の打撃は以前より、ずっと成長しているので必ずKOします。それに次の試合はケージなので、伊藤選手に本当のMMAを教えてやります」

──その打撃ですが、イ・ジョンヒョン選手はスイッチヒッターで伊藤選手はサウスポーです。

「サウスポーは苦ではないです。打撃で、伊藤選手を圧倒できると思います。伊藤選手はRIZINの中ではストライカーで通っていますが、自分にとっては丁度良い獲物になりますね」

──サウスポーと対戦する時に、相手の前足の外に立って中心軸をキープしたいかと思います。つまりスイッチをすると、その中心軸が変わって来るので、逆に中心を取られることもあるかと思います。そうならないように構えだけでなく、スイッチすると位置取りも変えていますが、そこは自然に動けているのか、意識して動いているのでしょうか。

「無意識ですね。自分は背も低いですし、リーチも短いです。なので距離を詰めて、自分も相手のパンチを被弾する距離で戦います。なので、それだけ動かないといけない。動くから、あの距離で戦うことが可能になるんです」

──押忍。ではインタビュー時間が無くなってきました。最後に日本のファンにどのような試合が見せたいか。教えてください。

「神龍戦の後、組み技の克服に努めてきました。ただ、伊藤選手との試合はその必要がなかったと思うほど、伊藤選手は寝技が下手です。今回はケージですし、ベストバウトを戦うつもりでいます。2025年にRIZINでフライ級GPがあるならぜひとも参戦したいですし、キックでもシン・ジョンミン選手を破った那須川龍心選手と戦いたいと思っています。驚くほど沢山、応援してくれる日本のファンの皆さんに感謝しています」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

The post 【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 伊藤裕樹戦へ、イ・ジョンヒョン「自分にとって丁度良い獲物」 first appeared on MMAPLANET.
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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK10 TATSUMI アラン“ヒロ”ヤマニハ アリベク・ガジャマトフ イ・ジョンヒョン キック キム・ギョンピョ シン・ユリ スダリオ剛 トニー・ララミー ヒロヤ ボクシング マゲラム・ガサンザデ ヴガール・ケラモフ 伊藤裕樹 佐々木克義 倉本大悟 加藤久輝 北方大地 山本聖悟 平松翔 摩嶋一整 昇侍 村元友太郎 泰斗 浜崎朱加 白川ダーク陸斗 秋元強真 窪田泰斗 芦澤竜誠 鈴木博昭

【RIZIN LANDMARK10】計量終了。「今回は熱い試合になることは分かっている」(摩嶋)

【写真】会場に詰め掛けたファンからは、ロシア&中央アジア勢の肉体にどよめきが起こった(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日17日(日)に、愛知県名古屋市のポートメッセなごや第1展示館で開催されるRIZIN LANDMARK10の公開計量が、16日(土)に会場非公開で実施された。
Text by Shojiro Kameike

今回もメディアとファンクラブ当選者のみの限定公開で実施された公開計量では、全員がクリアしている。ケラモフ×摩嶋、浜崎×シン・ユリ、昇侍×芦澤は計量後に挨拶を行っており、そのコメントをお伝えしたい。


摩嶋一整
「自分がこうしてメインイベントに立てるのも、ずっと地方でやってきた僕がここに立てているのも、たくさん人の力あってのことです。本当に感謝しています。今回は熱い試合になることは分かっているので、皆さん応援よろしくお願いします」

ヴガール・ケラモフ
「久しぶりのRIZINで、私は日本に来ること、そしてこの試合をとても楽しみにしていました。なかなかRIZINに出ることができず寂しかったです。明日は非常に優秀な対戦相手、摩嶋選手と内容の深い、満足していただける試合をお見せしたいと思います」

シン・ユリ
「(日本語で)RIZINの皆さん、こんにちは。私はシン・ユリです。(韓国語で)まずは試合に勝つことが、とても大切だと思います。私も勝ちたいと思っています。でもそれ以上に大切なのは、面白い試合をすることだと思っています。私と浜崎選手で、本当にスッキリした試合をしたいと思います」

浜崎朱加
「2年振りにRIZINの舞台に上がれて、とても幸せに思っています。明日がすごく楽しみです。シン・ユリ選手と良い試合ができればと思っています」

芦澤竜誠
「まず昇侍選手。減量キツイのに落としてくれて、おめでとうございます。リスペクトしているんですけど、練習すればするほど必ずブチ殺せるので、明日はKO勝ちします」

昇侍
「皆さん今日までありがとうございました。もう俺に失うものはありません。明日は思いきりぶつかって――僕も宣言します。明日はKOで勝利したいと思います」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10 計量結果

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ:65.85キロ
摩嶋一整:65.90キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加:48.95キロ
シン・ユリ:49.00キロ

<バンタム級/5分3R>
昇侍:61.00キロ
芦澤竜誠:60.90キロ

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛:118.40キロ
加藤久輝:97.65キロ

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭:65.95キロ
秋元強真:66.00キロ

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ:70.85キロ
倉本大悟:70.90キロ

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹:56.85キロ
イ・ジョンヒョン:56.95キロ

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉:56.70キロ
ヒロヤ:56.90キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:57.00キロ
トニー・ララミー:56.85キロ

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗:60.90キロ
マゲラム・ガサンザデ:61.00キロ

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ:61.00キロ
山本聖悟:60.95キロ

<フライ級/5分3R>
北方大地:56.85キロ
アリベク・ガジャマトフ:56.90キロ

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗:60.90キロ
日比野“エビ中”純也:60.70キロ

<ヘビー級/5分2R>
稲田将:106.05キロ
佐々木克義:92.95キロ

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI:65.85キロ
平松翔:65.90キロ

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう:54.95キロ
JIN:54.70キロ

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