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Full Fight | 福田龍彌 vs. 山本アーセン / Ryuya Fukuda vs. Erson Yamamoto – RIZIN.44

*2024年12月31日開催RIZIN DECADE 芦澤竜誠と対戦する福田龍彌の過去の試合を公開!!*

2023年9月24日 RIZIN.44 「福田龍彌 vs. 山本アーセン」

▼NEXT EVENT
「RIZIN DECADE」
in さいたまスーパーアリーナ
2024年12月31日(日)11:30開場 / 13:00開始
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【RIZIN LANDMARK10】ケージ大会でイ・ジョンヒョンと対戦、伊藤裕樹「僕は壁レスが好きなんですよ」

【写真】取材当日はネックスイチムエのチームメイトたちと壁レス~MMAスパーリングに臨んだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10で、伊藤裕樹が韓国のイ・ジョンヒョンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

伊藤は現在、RIZINで3連勝中。得意の打撃をベースとし、安定した試合運びを身につけた。それはMMAファイターとして着実に成長している証でもある。今回の国際戦をステップにして、堀口恭司を頂点としたRIZINフライ級の中で駆け上がっていくのか。そんな伊藤を所属のネックスイチムエに尋ねた。


MMAファイターとしてのグラフを考えると綺麗な形になってきた

――本日はネックスイチムエに伺っています。現在、MMAの練習もこちらが中心になっているのですか。

「基本はこのネックスイチムエと、小牧のネックス本部が中心になりますね。イチムエでは夜のキックボクシングのクラスで練習したあと、DEEPに出ている選手たちと一緒にMMAの練習をします。小牧は週2回——午前中の柔術と夜のレスリング、あとはMMAの選手練に参加しています」

――伊藤選手といえば打撃のイメージが強いですが、柔術の練習も見てみたいですね。

「道衣を着たら、ずっと動かされっぱなしです(苦笑)。ノーギ、グラップリングなら素早く動くことができるけど、道衣があったら自分の動きを止められちゃいます。

だけど柔術もMMAのためには、絶対に必要不可欠なもので。下からの攻めにこだわるわけじゃないけど、トップを取られた時の対処ができないと、試合では何もできないですからね。できないことを、なるべく少なくしていきたいです」

――テイクダウンディフェンスに長けているストライカーは多いです。しかし絶対にテイクダウンされないとは限りません。

「昔は――自分はストライカーだから、パンチやキックを極めれば良いやと思っていた時期はありました。でも、それだけではある程度のところまでしか行けない。自分も対戦相手が一定のラインを越えた時に、そう感じて。レスリングや柔術を鍛えるからこそ、自分の打撃が生きてくると思いますし」

――正直、気持ちと集中力で寝技を凌いでいる印象が強い時期もありました。それはそれで、余程の修羅場をくぐっていないと難しいことだとは思いますが……。

「アハハハ、そうですね。まだまだMMAとして完成はしていないですけど、『うまく回り始めたかな』と思ったのは、RIZIN佐賀大会の上田将年戦でした」

――というと?

「自分の組み技ってクセがあるんですよ。テイクダウンを切っても、切っただけになってしまう。組まれてもバックにつかせて逃げるのが得意だから、どうしてもすぐバックを見せてしまう。でも巧い人には完全にバックマウントを取られてしまうじゃないですか。そこでバックを見せずに、しっかり倒しに行くプランがハマッたのが上田戦だと思います」

――たとえフィニッシュにつながらなくても、一度バックにつかせてしまうと印象は悪いですからね。

壁レスでテイクダウンを切るだけでは終わらない練習——これこそ目指すTD防御(C)SHOJIRO KAMEIKE

「そうなんですよ。ずっとレスリングの練習も続けていたけど、なかなか練習していることを試合で出すのが難しくて。それが去年の山本アーセン戦の後ぐらいから、やっと試合で出すことができるようにはなりました」

――DEEPフライ級GPを経て、主戦場がRIZINへと移るなか、2連敗を経て現在は3連勝中です。その期間に何か大きな変化があったのでしょうか。

「先ほど言ったような……練習していることを試合でも出せるようになったんですけど、世間の評価は厳しいですね(苦笑)。やっぱりフィニッシュしないと『華がない』とか『塩試合しとる』とか言われて」

――MMAがスポーツである以上、まずはしっかりと勝つことが重要だと思います。特にここ3試合は伊藤選手も安定感が増してきました。ただ、フライ級GPで見せていたようなKO劇はなく、3連勝も全て判定勝ちではあります。その点について本人としては、何か思うところがあるわけですか。

「MMAファイターとしてのグラフを考えると、打撃、組技とか綺麗な形になってきたと思うんですよ。だから試合も安定はする。けど――何か突出している部分があったほうが、観ている人も面白いだろうとは感じますよね。でも自分が練習していることを試合でうまく出せるようになればなるほど、選手としては地味になっちゃうというか」

――とはいえ、何か一つの要素だけ突出していても、欠けている部分を突かれたら負けてしまいます。グラフで1点だけ突き抜けるとしても、他の要素が充実していないと意味はないでしょう。

「そうですね。やっぱり『地味だ』『塩試合』とか言われるのも悔しいし、そう言っている人たちを黙らせるには、勝ち方も重要だと思うんです。だけどMMAをやっていたら、どうしても一つの負けが大きくなってしまいますよね。そこを乗り越えて、どうやったらKO勝ちできるようになるかは考えています」

壁レスを練習し始めてから、逆に好きになって

――そんななかで次は韓国のイ・ジョンヒョンと対戦することになりました。正直なところ、RIZINで3連勝している伊藤選手は、フライ級の上位陣と当たるかと思っていました。

「う~ん、確かに海外のチャンピオンクラスと試合したいという気持ちはありました。そんななかでトップノイもイ・ジョンヒョンも去年のRoad to UFCに出ていて――弱い相手に勝ち続けることって、誰にでもできると思うんですよ。強い相手を呼んでもらって、注目を集めたところで勝ちたい。またRIZINも海外から選手を呼ぶことが増えているので、こういう相手に勝って世界にアピールしていきたいです」

――ただ、海外の強豪とギリギリの試合を展開すると……。

「また何か言われるでしょうね(苦笑)。そういう強い相手をバチッと倒せると、もう一段階上に行けると思っています。今の僕のイメージは、普段パチンコばかりして試合は……とか」

――そういえばMMA以外にパチンコ関連の活動もしていますね。SNSはパチンコの話題ばかりですが(笑)。

「あれが僕の素なんですよ。『パチンコ好きを演じているんじゃないか』って言われることもありますけど」

――試合でもパチンコでも、いろいろ言われているのですか。

「はい。僕はパチンコをしながらでもMMAで強い、というパイオニアになりたいです」

――ギャンブルに溺れることなく、MMAでも成功すると(笑)。

「僕は試合直前までパチンコをやっていたりしますね。追い込みの練習期間で、減量もあるなか家にいると、やっぱり邪念が入ってくる。そこでパチンコに行くと邪念もなく、戦っている気持ちのままでいられるんですよ。そういう意味ではパチンコに助けられています」

――なるほど。MMAの話に戻すと、前回の上田戦に続き今回もケージで戦います。伊藤選手の場合、足捌きからしてもケージのほうが得意なのだろうと思っています。

壁レスからパンチを生かした距離感、防御からの攻撃——伊藤の良さは次の試合でも発揮されるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

「やっぱりケージのほうが、やりやすいですね。今日の練習でも見ていただいたとおり、僕は壁レスが好きなんですよ。ボクシングからMMAに転向した時、壁レスで倒されてばかりでした。それで壁レスを練習し始めてから、逆に好きになって。相手がグラップラーであれば、ケージのほうがやりやすいです。

次のイ・ジョンヒョンも最初はストライカーかと思っていました。でも韓国ではグラップリングの大会にも出ているみたいで。前回RIZINで戦った神龍誠が強すぎて何も分からなかったけど、何でもできる選手だと思って練習しています。次こそキッチリと倒したいですね」

――ここでイ・ジョンヒョンを倒したあと、先にはどのような展開を見据えていますか。パチンコはともかくとして。

「アハハハ。フライ級のチャンピオンは堀口恭司さんで、今回はフライ級の試合が多くて『堀口恭司包囲網』と謳われているじゃないですか。そのなかで自分はKO勝ちして、大晦日も出てから来年は堀口さんのベルトを目指したいです」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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【Bloom FC03】3戦目で国際戦=ハ・テグン戦。荒木雄登「オールランダ―も格好良いけど僕はストライカー」

【写真】ウィッキー夫妻と荒木夫妻。平日の午前中に撮影のためにジムにきて、汗を流す仲間がいる。ウィッキージム、良い空気でした (C)MMAPLANET

明日27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03。福岡をベースとした大会で、福岡✖韓国&フィリピンという国際戦が5試合組まれている。
Text by Manabu Takashima

そのなかでキャリア3戦目の荒木雄登が、ハ・テグンと対戦する。20歳の時に上京、KRAZY BEEに所属するも首の負傷で実戦経験のないままUターンした。首の手術に成功し、昨年11月のBloom FC旗揚げ戦でTKO勝ちデビューを飾ったころ、西浦ウィッキー聡生が福岡でジムを開く準備をし始めた。

KIDに憧れ、アーセンと過ごし、ウィッキーの指導を受ける。そんな荒木のKRAZY BEEなMMAファイター人生を振り返ってもらい、今回の試合から今後に関して話を訊いた。


──Bloom FCでデビューし、3戦目で再びBloomで戦います。

「もともと20歳の時に上京してKRAZY BEEでMMAを始めたのですが、東京だとたくさん試合もありました。試合を戦う機会が多いことが上京した理由の一つでした。ただ、福岡に戻って来た時に試合数が圧倒的に少なくて、しっかりと考えてキャリアを積まないと大きな舞台で戦うことはできないなと考えていました。

そんな時にBloom FCの旗揚げ戦で戦わないかと声を掛けて頂き、これは本当に良い機会だと思いました。ここで良い試合をして、Bloom FCを盛り上げることができれば上の舞台に進めると。まずは地元の福岡で良い機会を与えてもらえたので、ここで花を咲かせようと思いました。

ただ福岡では知名度は上がってきたのですが、DEEPや修斗と比較すると格闘技界では名前は低いです。そこは悔しいので福岡から修斗やDEEP、パンクラスに負けない選手になって飛び立っていきたい。自分が先陣を切るんだという気持ちが以前より強くなっています」

──東京時代は山本アーセン選手と親しかったと伺いましたが、KRAZY BEEに入門したのは?

「やっぱり山本KID徳郁さんの影響です。亡くなられたKIDさんが大好きで。KIDさんのジムで強くなりたかった。KIDさんの魂を受け継いだKRAZY BEEで育ちたかったんです。実際KIDさんが格好良かったから、KRAZY BEEでは皆が格好良かったです。

東京では誰も知り合いがいなかった時に、アーセン君が一番最初に声を掛けてくれました。そこから、ごはんを連れていってくれたり力不足の僕を練習パートナーに選んでくれたり、本当によくしてもらって。僕はすぐに首を痛めて引退まで考えたこともありましたが、アーセン君も腰を痛めていて、色々と悩んでいたみたいで。アーセン君は『一緒に乗り越えようね』って僕の背中を押してくれて、本当にかわいがってもらいました。

KRAZY BEEではスタッフとして働かせてもらっていたので、ジムの近くに住んで朝9時30分から夜の10時までずっとKRAZYBEEにいました。結果として2年ほどの東京生活でしたが、ちゃんと格闘技に向き合いと思って手術に踏み切って。でも良い先生と出会うことができて、今があります」

──手術をするために福岡に戻ってきたのですか。

「いえ、手術は東京でやりました。でも首にコルセットをつけている状態で、家事もなかなかままならない状態でした。あの時、家族とも相談して一度福岡に戻って、これからを考えようと。2022年の年末に、こっちに帰ってきました」

──今、首の状態は?

「全く問題ないです。ただ、いつ再発するかは分からないので1試合、1試合が最後のつもりで戦っています。今は東京だとか、福岡だっていうことではなくて。どこで、どう自分が頑張れるのかが大切だと思っています。

しかも戻って来て1年もしないうちにウィッキーさんが、ジムを福岡に開かれて。東京でやってきたウィッキーさんが指導をしてくれるんで、東京と変わりなく練習ができています。こんな練習環境が整うことになるとは、福岡に戻ってきた時は思ってもいなかったです」

──プロデビュー戦は所属ジムが違っていました。

「ハイ。ウィッキーさんがジムを開く時に、物件やロケーションの相談をしてもらって。内見にも一緒に来ました。ウィッキーさんがジムを開くことを、その段階で教えてもらっていたので、もうワクワクしていましたね。

今では福岡でも練習環境は整ってきてはいるのですが、やはりKRAZY BEE繋がりということは大きかったです。KIDさんと一緒にやっていたウィッキーさんと一緒にやれて、今は本当に幸せです」

──そして、荒木選手が目指すのもKO勝ちできるMMAファイターなのでしょうか。

「そうですね。MMAは立ち技、打撃から始まりますし。それほどMMAのことが分かっていない人も見ていて面白いでしょうし。やっぱり打撃で一発KOをかまして、会場を盛り上げたい。オールラウンダーって呼ばれるのも格好良いのですが、僕はストライカーでいたいです」

──今回は初の国際戦。対戦相手のことは余り分かっていないのですが、極めが強いと聞いています。

「ハイ、極めに来ると思います。でも、打撃をバチバチ当てて初回でしっかりと倒します」

──今後のキャリアアップはどのように考えていますか。

「目指すのは日本の最高峰RIZINです。2戦目でLANDMARKで出させてもらって負けて……応援してくれる人たちの期待に応えることができなかった。あの悔しさは忘れていないですし、あの負けがあるからこそ練習にもより厳しく向き合うことができています。そうですね、Bloom FCでしっかりと結果を残し将来的にはRIZINの顔になりたいです」

──ところで新婚さんだと伺いました。

「ハイ。2カ月前に結婚しました」

──おめでとうございます。

「ありがとうございます」

──一緒に生きていく人ができて、より充実した格闘家人生を送ることができますか。

「そうですね。格闘技でなくても、何かに対して真剣に向き合っていると応援してくれる人なので。恩返しをしたいです。ただ、さっきも言いましたが……格闘技ですし、一発で終わることがあるかもしれない。そこで悔いを残したくないんで、やっぱり打撃で倒して1試合、1試合結果を残したいです。それが応援してくれる人達に対して、嫁さんに対しての恩返しになると思っています。

しっかりとKOで良い姿を見せたいという気持ちが、なおさら強くなりました。そんな僕の試合を見て、日々の活力にしてくれる人が増えてくれると嬉しいです」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

■ Bloom FC03主な対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(G-face TEAM/緒⽅道場)
アリエル・オリバース(フィリピン)

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
ソ・ジェファン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
永留惇平(日本)
マルヴィン・マルネス(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
荒木雄登(日本)
ハ・テグン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
水永将太(日本)
チョン・ウジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
平賀二郎(日本)
下田洋介(日本)

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【Brawl14】石井逸人がフェザー級!!!!!!!王座決定戦に。「色んなものを思い出して、新しいことを吸収して」

【写真】どのような体のラインになっているのか、当日が楽しみ (C)TAKUMI NAKAMURA

11日(金・現地時間)にグアムはタモンのデュシ・タニ・グアムで開催されるBrawl4にて、石井逸人がBrawlフェザー級王座決定戦でスコット・エクラヴェアと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

5月の修斗で関口祐冬にKO負けを喫した石井が再起の舞台に選んだのはグアム、山本アーセン経由で届いたBrawlフェザー級王座決定戦のチャンスだった。普段のフライ級から2階級上で戦うことだけでなく、細かい試合に関する交渉事もアーセンと2人でやりとりするなど、この一戦はあらゆる面で石井にとってチャレンジとなる。

グアムからの再出発は石井逸人というファイターを変えようとしている。


――10月11日(金・現地時間)にグアムで開催されるBrawlへの出場が決まりました。今回の試合はどういった経緯で決まったのですか。

「今回の試合は(山本)アーセンから『グアムで試合できるけどどう?』って話を振ってもらって、それがきっかけだったんですよ」

――アーセン選手経由でつながった形なんですね。今回フェザー級契約の試合で、修斗ではフライ級で試合をしている石井選手からすると2階級上の契約体重となります。なぜ2階級上の試合を受けようと思ったのですか。

「アーセンからもらった話が、フェザー級のベルトが空位になっていて、王座決定戦ができる相手を探しているということだったんです」

――石井選手のありきではなく。先に階級と試合の枠あり気でのオファーだったんですね。

「はい。それで『俺、行けるよ』と手を上げた感じです」

――これまでフェザー級で試合をしたことはあるのですか。

「コロナの時期にやったテレビマッチ(2020年5月)で齋藤翼選手とフェザー級で試やったんですけど、イレギュラーな大会だったし、ちゃんとフェザー級として試合をやるのは初めてです」

――フェザー級の試合オファーを受けることに躊躇しなかったですか。

「ないですね。行ける気しかしなかったです。正直フライ級は減量がキツすぎて、強さを求めて練習しているのに、少しでも相手より有利になるために体重を減らすのは違うよなと思っていたんです」

――減量することで自分を弱体化させているような感覚もあったのですか。

「そうですね。今回の試合が決まってからはだいぶ筋肉をつけるトレーニングをして、栄養もしっかり摂って、体を作って……という感じですね」

――具体的にはどういうトレーニングで体を大きくしているのですか。

「TRIBEでフィジカルトレーニングを見てもらっている堀江(登志幸)さんに体を大きくするためのメニューを組んでもらって、たくさんご飯を食べて、プロテインを飲んで……ですね」

――体重を増やしたことで感じている手応えはありますか。

「減量がないとストレスもなくて、メンタルがすこぶるいいですね。試合前にイライラすることもないし、試合に対する恐怖心もないです。今の段階ではあまり減量しない方が自分にはいいのかなと思っています」

――例えばフライ級だったら、この時期にインタビューするともっとピリピリしていましたか。

「相当ピリピリしていましたね。フライ級でやる時は、相手どうこうの前に計量をクリアしないと試合ができないから、試合前は体重と減量のことばっかり考えているんですよ。それで試合とか相手のことに意識がいかないのはどうなんだろうって。今回そういうストレスがないのデカいっす」

――スケジュール的にはギリギリまでジムワーク、練習できるようなコンディションですか。

「そうですね。今でも全然動いたり飯食ったりは出来ていて、9日──水曜日に出発なんですけど、ギリギリまで動くつもりで調整しています」

――試合直前でもエネルギーが充満しているような状態ですね。

「いつも通りって感じですね。減量がない分、試合の特別感がないというか、研ぎ澄まされてない感はありますけど、その分いつも通り感があります」

――ちなみに今の通常体重はどのぐらいですか。

「フライ級の時は63~4キロぐらいで、今回は頑張って70キロ弱くらいにはなりました。なのでグアムに入ってから多少体重調整して計量って感じですね」

――さて今回の対戦相手についてですが、石井選手のSNSを見ると二転三転したようですね。

「はい。相手に関しては結構色々あって、2回ぐらい代わっています。最初にオファーがあったリッキー・キャンプがいい相手で、自分のステップアップになると思って受けたんですけど、そこから二転三転して、今の相手(スコット・エクラヴェア)に落ち着いた感じです。ただ変な話、まだ相手が代わる可能性もあると思っていて、そうなる覚悟もあります」

――そういった勝手の違いも海外遠征ならではかもしれません。

「いつも試合のことは長南(亮)さんにマネジメントしてもらっているんですけど、今回はアーセンから僕に話があった試合で、長南さんを挟まずに自分とアーセンとやりとりして試合のことを進めているんです」

――今回は試合詳細の交渉ややりとりも石井選手自身が携わっているんですね。

「はい。最初にオファーをもらった時に『アーセンからこういう話があるんですけど』と長南さんに相談して、今回は自分でやってみろとという感じで任せてもらっています。そうやって長南さんに話を通したうえで進めているんですけど、自分で試合のマネジメントをやってみて、長南さんに甘えていたところがたくさんあったなと感じていますね。試合をやる以外で大変なこと、今まで自分が知らなかった難しさも知って、これも経験だなと思ってやっています。だから相手が代わるとか、そういうトラブルや上手くいかないと楽しんでいます」

――対戦相手のエクラヴェアにはどんな印象を持っていますか。

「あまり情報がない選手で、よく分からないです。あとこの選手とやるかどうかは最後まで分からないです(笑)」

――今回は対戦相手どうこうではなく、石井選手自身がどう仕上げていいパフォーマンスを出すか。そこにフォーカスすべき試合ですね。

「そこが全てだと思います」

――今回の試合は海外遠征も含めて、どんなテーマを持って臨みたいと思っていますか。

「ずっと海外で試合したいという気持ちはあって、そうやって思い続けていたことが叶ったので、そこを楽しみたいというのが一番大きいかもしれないです。勝負に徹するというよりは、自分のやりたいことを全部出し切って勝つことが今回のテーマですね。

中国で何回か試合をやっているんですけど、こういう気持ちは久々だし、試合を楽しみたい気持ち、自分がやっていることを出したい気持ち……そういう部分でワクワクしています。過去の海外遠征とはちょっと違いますね」

――5月修斗での関口祐冬戦ではダブルレッグに入ったところで側頭部にヒジ打ちの連打を受けてKO負けという結果でしたが、あの試合のことはどう捉えていますか。

「気づいたら終わっていたみたいな感じで、あんまり覚えてないです。それもあって負けたけど、負けた気がしてないというか。やっぱり階級のことがあったのかなと思うし、もう前回の試合のことはあんまり考えてないっす(苦笑)」

――今後は階級も含めて、色々と変えていくというか、自分の100パーセントを出せる形でやっていきたいという考えですか。

「今はそうですね。今回みたいに海外含めてオファーがあったところに出ようと思うし、階級も含めて自分に合うことを探している感じですね」

――ぜひグアムという場所でベルトや色々なモノを勝ち獲ってきてください。

「今回は自分が忘れかけていたものというか、色んなものを思い出して、新しいことを吸収して、チャンピオンなってきちゃいます。今回最初に試合の話が来たとき、グアムで試合するっていうのもワクワクしていて、そういうワクワクも持って試合をしてきます」

※2015年5月のエクラヴェアの試合レポート

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ANIMAL☆KOJI Black Combat CORO DEEP DEEPフライ級GP o RIZIN パンクラス ホジェリオ・ボントリン ボクシング ユ・スヨン ライカ 修斗 倉本一真 元谷友貴 北岡悟 太田忍 山本アーセン 朝倉海 村元友太郎 水野竜也 福田龍彌 金太郎 雅駿介

【DEEP】元谷友貴×福田龍彌 バンタム級王者決定戦!

ゴールデンウィーク真っ只中の5月3日に後楽園ホールで開催されるDEEP 119 IMPACT。これまでに北岡悟(パンクラスイズム横浜)×倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)、水野竜也(フリー)×ANIMAL☆KOJI(HIGH ROLLER ENTERTAINMENT)、村元友太郎(ALIVE)×KENTA(K-Clann)など対戦カードが発表されていました。

決して悪くはなんだけど、RIZIN参戦経験者を上手く絡めて波に乗る最近のDEEPのマッチメイクを考えたら、もうひと盛り上がりほしいと欲張っていたら、極上カードがやってきました。
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【DEEPバンタム級王者決定戦】
元谷友貴(アメリカン・トップチーム)
福田龍彌(MIBURO)

RIZINで結果を出している者同士の贅沢な一戦。RIZINで組まれていて何ら不思議ではない好カードがDEEPで実現するとは。。。RIZIN隆盛の中でのDEEPの存在感を改めて思い知らされました。BLACK COMBATからの刺客ユ・スヨンがDEEPバンタム級王座を返上した事により、王者決定戦として行われます。

元谷は言わずと知れたバンタム級国内トップクラスのファイター。RIZINでは朝倉海の膝蹴りに屈したものの、金太郎、ヒロ・ヤマニハ、太田忍、倉本一真、CORO、ホジェリオ・ボントリンといったうるさ型の選手を連破。一見すると地味にも見えますが、決して簡単に出来る芸当ではないでしょう。

対する福田は現在絶賛売り出し中。元修斗フライ級王者にしてDEEPフライ級GP王者という肩書きもすごいですが、ファイトスタイルも凄味がハンパない。的確に蓄積させる左ジャブで相手の顔面を削り、時折織り交ぜるボディやアッパーの威力も精度の高さも卓越したスキルを感じます。

フライ級からバンタム級に階級を上げた雅駿介戦ではムエタイ出身の雅のお株を奪う打撃の猛攻で雅を圧倒。パンチでダウンを奪ってからのパウンドアウトでバンタム級転での試運転もは滑り出し上々。しかもストライカーを相手に打撃でKOする姿は衝撃的でした。バンタム級王座奪取に向けて調整は順調と見て間違いなさそうです。

ボクシングテクニックはDEEPフライ級最上位の福田を相手に元谷はどう出るか。ある程度スタンドの打撃に向き合いつつ、テイクダウンの糸口を探るのが常套手段か。

レスリングをバックボーンに持つ山本アーセンも福田をテイクダウンするのには手を焼いていただけに、予定通りにはいかないでしょうが、ヒントになりそうなのは昨年12月に行われたNaiza FCでのディアス・エレンガイポフ戦。

エレンガイポフは福田の打撃に臆せずに応戦しつつ、要所要所で組み付くとテイクダウンに成功。立ち上がられてもしつこく捕獲して福田の動きを封じて判定勝ちを収めました。

同じようにはいかないでしょうが、悔しいかな福田の打撃を封じるお手本のような試合。立っても寝てもそつなく試合を運ぶ元谷なら再現しても不思議ではありません。

逆に福田が元谷を駆逐するような事があれば、いよいよ地殻変動。DEEPどころかRIZINの地図にも影響を及ぼすのは間違いないでしょう。日本のバンタム級戦線を占う意味でも重要な一戦。ゴールデンウィークも後楽園ホールだな。
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45 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN RIZIN LANDMARK09 山本アーセン

【RIZIN LANDMARK09】柴田がRIZIN初陣でアーセンにヒザ十字で一本勝ち「諦めずにやってきてよかった」

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
Def.1R1分45秒by ヒザ十字
山本アーセン(日本)

サウスポーの山本がインロー、左ストレートを伸ばす。柴田も右フック・右ミドルを返すが、山本は左ストレートで飛び込む。さらに柴田が右フックで組みつこうとしたタイミングで、山本が左のヒザ蹴りをボディに突き刺す。そのまま山本が柴田をケージに押し込むと、柴田が自ら前転してアンクル、ヒザ十字へ。これで山本からギブアップを奪った。

試合後、柴田は「僕、もともとPRIDEを目指していて。連敗したときに道路に飛び込もうとしてことがありました。でも諦めずにやってきてよかったです。みなさん、こういう勝ち方をしたのは僕が生きている理由、価値なんで、また僕をRIZINに連れてきてください」と語った。


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【RIZIN LANDMARK09】計量終了 イゴール計量失敗に怒りのストラッサー「舐めるな!!」&中村優作は笑顔

【写真】イゴール×ストラッサーは実現するのか…… (C)MMAPLANET

明日23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09のパブリック計量が大阪市阿倍野区のあべのキューズモール内スカイコートで行われた。
Text by Manabu Takashima

2年4カ月振りの神戸大会のパブリック計量は会場から約40キロ離れた大阪第三のターミナル=天王寺(=阿倍野)の屋外ステージで実施され、寒さに負けない熱を持つ関西のファンに出場選手達が応えて、肉体美を披露した。

メインで戦うホベルト・サトシ・ソウザと中村K太郎は、それぞれ70.85キロと70.8キロでパス。記念撮影時にKポーズを取ったK太郎は、一切体の軸がブレることがなかった。1月31日の会見の時には途中で、サトシが支える瞬間があったが、さすがにしっかりと仕上がっているK太郎だった。


このアシモフの何も感じていない感が――怖い

なお本戦&オープニング全15試合で計量失敗の選手が2名。

1人は本戦第一試合で中村優作と対戦するアルマン・アシモフが2.4 キロ・オーバーに。パブリック計量時に、アシモフは何を想ってか中村に握手を求め、中村はその手を握り返す。さらにフェイスオフの際には、RIZINガールの正面に立つギャグが滑りまくった――根が良いヤツ過ぎる――中村は、自らアシモフに握手を求めていた。

もう1人、計量失敗となったイゴール・タナベは3.25キロの超過で体調を鑑みて公開計量の場に姿を見せることはなかった。1人でメディアの撮影を応じた対戦相手のストラッサー起一は非常に険しい表情から、「舐めるな」と叫び、ステージを後にした。

現時点でこの2試合が明日、行われるかどうかは発表がないが、実現させるためには一定の試合時間前に体重を測り、リカバリーの上限を決めたうえでのキャッチウェイトというのが妥当な線か。いずれにせよ、当日の体重差と健康面を考慮されての決定となろう。

アシモフは最終的に2.4キロ・オーバーだったが、残り1キロの時点まで体重を落としていたという話も伝わってくるが……計量後に記者席の後ろに陣取った中村優作は、周囲に「俺は戦います」という言葉を漏らしていた。

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■RIZIN LANDMARK09計量結果

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ:70.85キロ
中村K太郎:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
武田光司:65.95キロ
萩原京平:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
井上直樹:60.9キロ
佐藤将光:61.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA:48.85キロ
シン・ユリ:48.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ:80.25キロ
ストラッサー起一:76.8キロ

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉:56.7キロ
山本アーセン:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
金太郎:61.0キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.95キロ

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神:118.05キロ
コーディー・ジェラベック:99.4キロ

<フェザー級/5分3R>
久保優太:65.9キロ
高橋遼伍:65.85キロ

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク:73.85キロ
木村“フィリップ”ミノル:73.7キロ

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也:69.95キロ
蛇鬼将矢:69.95キロ

<フライ級/3分3R>
中村優作:56.95キロ
アルマン・アシモフ:59.40キロ

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【RIZIN LANDMARK09】サトシ戦へ。RIZINライト級の逆・黒船=中村K太郎「キャンって言わせてやります」

【写真】この後、DEEPライト級王者となる江藤公洋と国内ライト級トップ・ガチスパー(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザと戦う中村K太郎。
Text by Manabu Takashima

国内ウェルター級最強の男が、実に10年振りにライト級に階級を落としてくる。UFC参戦2度、修斗、DEEP、戦極とJ-MMAのトップに君臨したK太郎は、RIZINライト級勢にとって逆・黒船といえる。

いきなりのチャンピオンとのノンタイトル戦が、今後のRIZINライト級戦線にどのような影響を与えるのか。江藤公洋との激しすぎるMMAスパーの後で、K太郎に話を訊いた。


──ここにきてライト級に転向。会見では「自然と痩せてきた」ということを言われていましたが、真相の方は?

「本当に加齢なのか、そんなに食欲もなくて。普段通りに練習をしていたら、70キロ代に落ちることも普通にあって。そうなるとウェルター級でやることは難しい。それにライト級の方が層が厚いですし、RIZINで戦っていく上でも戦いたい相手、盛り上がる相手が多いので落としました」

──最後のライト級がいつだったのか、サッと思い出せないレベルです。

「いつだろう……アドリアン・マルチンス戦ですかね(2008年9月23日)。元々ウェルター級で最初にUFCと契約した時の3戦目でライト級に初めて落として(ロブ・エマーソン戦、2008年2月2日)。あぁ、でもマルチンス戦の後もライト級でやっていますね。それからもウェルター級の試合が多かったですけど、(携帯で戦績をチェックしながら)PXCでフランク・カマチョに判定負けした時(2014年2月28日)が、ライト級で戦った最後の試合です」

──いずれにせよ10年ぶり以上のライト級マッチということになります。カマチョ戦後にウェルター級一本になったのは?

「減量がきつ過ぎました。『これは、何試合も戦うのは難しい』という感じになりました」

──それが10年を経て、ライト級に。加齢が原因だと体重を落とすのは難しいかと思うのですが、代謝が落ちて。

「さっきも言いましたけど、食が細くなってきたので。そもそもウェルター級の最初の頃はナチュラルで戦っていました。減量がないぐらいだったので、頑張って増やして。それで最大92、93キロぐらいまで行って。でも試合が定期的だったわけでもなくて、食事もウェルター級の体格を維持しようという意識もなくて。そうなると段々と細くなってきました。食べるモノが変わったというのもあるかと思います。以前はカロリーの高いモノを摂っていて、それでも周囲のウェルター級の選手ほどは食べていなかったですけど」

──そこから年を重ね、食事の内容も変わったと。

「そうですね、単純に量が減り、脂っこいモノもたくさんは食べないです」

──細くなってストレングス、パワー、瞬発力系の動きは?

「多少落ちたと思います(笑)。まぁ、質力が落ちていることが心配されますけど、適正階級になりスピードが上がったり、柔軟性が増しました。動きやすくなっている面もあるので、そんなに心配はしていないです」

──何よりライト級転向初戦がホベルト・サトシ戦。ウェルター級とはチャンスの数が明白に違います。

「いきなり……評価されているのか、有難いです。ビックリしました」

──K太郎選手自身は、一発目は誰と考えていましたか。

「矢地(祐介)です(笑)」

──アハハハ、後輩だけに呼び捨てで。

「ハイ。武田(光司)選手とかもあるかと思っていたのですが、フェザー級に落としたので。でもサトシになって嬉しいです」

──チャンピオンとノンタイトル戦とはいえ、いきなりの大チャンス。今日は江藤公洋選手とのMMAスパーを拝見させていただいたのですが、打撃をしっかりと入れて際も遠慮がない。テイクダウンと組みの強い2人のガチスパーは、柔術家のサトシ選手と戦ううえでも生きる練習に感じました。

「その通りです。組みは全力で、打撃はそうじゃないというのが普通の練習なので。そのなかで週に一度、この練習があるのは大きいですね」

──ではグラップリングの練習は誰と?

「アキラ選手、村山(暁洋)さん、それと泉武司選手とやっています」

──サトシ戦が決まっても、柔術系とは練習をしていないのですか。

「そっちの人とはそんなに……。そもそも寝技の展開を創らせなければ怖くないので。MMAの選手とグラップリングをやっていると、上の取り合いになって。そこが強化されれば、良いので。際の打撃、その前とか自分からタイミングを創ることがキーポイントになると思います。

タイロン・ウッドリーとデミアン・マイア戦ですね。UFC史上、一番多くのテイクダウンをアタックしたマイアが全て返された。ただし、ああいう風に突き放すだけでなく打撃を入れます」

──引き込んで来られたら。

「そこは付き合わないで、立てば良い」

──う~ん、上手くハマれば万人受けするファイトにはならない(笑)。

「残念ながら(笑)」

──ADCC世界大会4位、グラップリングでも生けるのではないかと期待しているのですが。

「まぁ、そうですね(微笑)。サトシもグラップリングでは、道着ほど大きなタイトルを取っていないですしね。だから、そこも自信がないわけじゃないので。スタイル的にもクラシカルで。最近のレッグロックを混ぜたモノを使ってくるわけじゃないですし、対処はしやすいところでもあります。

でも深入りをしても、相手が安心できる時間が増えてしまうので。そういう時間は増やさない方が良いです」

──選手間ではK太郎選手だろうという声が、まま聞かれました。技術的な比較と同時に「やってくれ」という期待感も伝わってきました。

「それはもう色々なところで金原×クレベルに近い構図だと言われていますし(笑)。そういう古参のファンの期待に応えて、やっつけたいです。今年で40歳、ここでサトシと戦えることは光栄ですし、嬉しいです」

──リングでなく、ケージです。

「僕にとってアドバンテージになると思います」

──では最後に意気込みを一言お願いします。

「ハイ。なんかライト層なのか、下馬評ではサトシ有利という意見が目立っていたので──キャンって言わせてやります(笑)」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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【RIZIN LANDMARK09】中村K太郎戦、ホベルト・サトシ「MMAでも下になることは厭わない」

【写真】対戦が発表された直後、表情は穏やかなサトシだった(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザが中村K太郎と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年7月にスクランブル発進でパトリッキー・フレイレに敗れて以来、8カ月ぶりの復帰戦となるサトシは、そのパトリッキー戦で拳を負傷したもののメンタルが落ちることが無かったという。

勝っても負けても、人として中身が変わらないことを信条としているが、それでもAJ・マッキー~パトリッキーに喫した敗北の連鎖を絶対に止めなければいけない。選手間、コア層の評価&指示を受けるK太郎との再起戦に向かうサトシが、1月31日の会見で話していたこととは――。


――中村K太郎選手との試合が発表された会見が、ほんの少し前に終わりました。今の気落ちは?

「最初はナーバスだったよ。皆が注目して、試合について尋ねるからね。フェイスオフや計量の時と比べると、記者会見は神経質になりがちで」

──えっ、そうなのですか。

「まだ試合まで2カ月もあって──それまで契約書……紙の上で見たり、話して耳で聞いていた相手が目の前に現れるのが記者会見だから。こうなると、『あぁ、本当に試合があるんだ』っていう気持ちになって。なんだか、面白いね。同時に試合に向けて集中力が増す。ファイトがある、それはホームに帰ってきたようなものだから。やる気が増すよね」

──会見でK太郎選手は、いつもユーモアたっぷりな返答が多いです。そのことについて、どう思いましたか。

「シリアスになったり、面白くなったり、変わっているよ(笑)。でも何も私に影響を与えることはない。彼の態度で私が変わることはないから。ただ試合に集中する。試合で勝つことに集中しているよ。彼が何をしようが、何もしないでいようが……何を話そうが一切関係ない」

──ではもう去年の7月の話になりますが、パトリッキー・フレイレとの試合にショートノーティスで応じた。あのハイリスク&ハイリターンの試合に敗れたことをどのように考えていますか。成功例が鈴木千裕選手で、サトシ選手の場合は黒星が一つつきました。

「あのショートノーティスの試合に関しては、プレッシャーを感じないようにしていた。ただ楽しむということは、試合前にも言っていたしね。もちろん、勝つために戦ったよ。確かに試合まで1週間しか時間はなかった。でも、普段からずっと練習はしているわけだし。それはいつだって試合があるようなもので。勿論、試合が決まると、より明確に自分のやるべきことが分かって、そこに従って練習をするようになるけどね。あの試合に関しては負けたよ。色んな人もそこを指摘するけど、私自身はそれほど気持ちが落ちたりはしなかった。今もネガティブな感情は持っていない。

そりゃあ、AJ(マッキー)に負けたことは関してはガッカリしたよ。あの時は2カ月間、AJに勝つことだけに集中していたから。100パーセント掛けていた。パトリッキーと戦った時は、あの時の100パーセントで戦った。でも、それは私の100パーセントではないし。

体力的なことよりも、ここまで上位の試合をするときに一番問題はなのは、気持ちだ。精神面が万全でないと自分がどう戦うのか、自分自身を掌握できない。そこが一番ハードなところなんだよ、ショートノーティスで試合を受けるということは」

──つまりパトリッキーと戦った時は、精神的に万全だったわけじゃないということですね。しかし、敗北は敗北で戦績に傷がついてしまいました。プロフェッショナル・ファイターとして、その辺りはどのように考えていますか。

「そこは本当に気にしていないよ。勝負には勝ち負けはつきものだから。ジョニー・ケースと戦って初めて敗北を経験した時に、その辺りの感情の持っていきかたは学んだよ。勝っても、負けても中身が変わらないことが大切だって。それはクレベルにも言えることで。クレベルが金原に負けた時、私もショックだし彼もショックを受けていた。パトリッキーに負けた時も、同じだよ。ただ試合には負けても、私は私でいること。何も変わらない。勝っても負けても、そして誰に何を言われようとも私という人間は何も変わらない。

逆にRIZINに大切な大会で、AJが来日できなくなって代役をお願いされた。それで戦いを受けないようなことをした方が、漢として何かを失っていたはずだと思っている」

──押忍。そしてあれから半年、試合の時は約8カ月後になりますが、この時期に再起戦を行うのはプラン通りだったのでしょうか。

「大晦日には試合をしたかった。でも、拳の状態が100パーセントではなかったから見送ることにしたんだ」

──その負傷とは……。

「そう、パトリッキーとの試合の初回で折れた。試合後、1カ月全く練習をしなかった。ジムにも行かなかった。1カ月もジムに行かないなんて、私の人生で初めてのことだったよ。でも、そのおかげでリフレッシュできた。より熱心に練習するようになった。ただ12月になってクレベルとスパーをした時、拳に痛みを感じた。私が殴った時だけでなく、ヒザやヒジをブロックした時にも。

大晦日に試合をしていたら、万全の状態で戦えなかったはずだよ。それは拳が痛いからではなくて、私の精神状態がそこを気にしてしまうから。正直、年が明けてもまだ100パーセントじゃない。でも、3月には何も問題ではなくなっているよ」

──ところでK太郎選手との試合は、MMAとはいえ両者のグラップラーという側面も注目されています。K太郎選手はプロのグラップリングの試合は長い間出てしませんが、2009年にはADCC世界大会77キロ級で4位になっています。彼のピュア・グラップリングにおける実力をどのように捉えていますか。

「グラップリング・ファイトで、彼は間違いなく強い。優れたグラップラーだ。素早いバック奪取と、精度の高いRNCを持っている。以前から言って来たことだけど、彼はウェルター級では日本一のグラップラーだと思っている」

──もしグラップリングでK太郎選手と戦うとしたら?

「楽しいだろうね。将来、彼がグラップリングに集中し、私が柔術にフォーカスするようになった時、RIZINがグラップリングマッチを組んでくれると凄く面白い試合になるだろうね(笑)」

──技術的にサトシ選手と比較して、どのように評価していますか。

「私と彼のスタイルは、少し違う。彼はトップゲームを得意として、バックチョークが最大の武器だ。私は三角絞め、腕十字と下からの攻撃を得意としている。グラップリングはグラップリングだけど、ストロングポイントが違うよね。私の方が動きが多くて、爆発力もある。彼はコントロール重視のドミネイト型だ」

──だからこそ、興味深いです。削ってミスをさせるK太郎と選手と、動いてミスを誘うサトシ選手。この構図はMMAにも当てはまるでしょうか。

「そこに関しては、教え子にもよく話している事なんだ。グラップリングとMMAグラップリングは違う。まずグローブの存在がある。良いポジションを奪われた時、グローブがあるとエスケープが難しくなる。グラップリングなら容易い。グラップリングはもっと動くことができるからね。

そして下になってハーフガードを取ったとしよう。グラップリングだと、リラックスしていられるポジションだ。でもMMAでは、全く気を緩めることなんてできない。エルボーとパンチを打たれる。グラップリングと、MMAグラップリングは全く違う。ただ、どうなんだろうね。私と彼がMMAで戦うと……。

私はMMAでも、下になることは厭わない。トップでも、ボトムでも。トップで居心地が良ければトップで戦う。引き込んだ方が良いなら、引き込む。私はどっちの局面になっても平気だから」

──ではK太郎選手のサイズに関しては?

「少し、私より大きいね。でも、それが問題になることもない。体格差は心配材料にならない」

──今サトシ選手は2連敗中ですが、3連敗はさすがにまずいと捉える選手が多いです。

「そうだね。と同時に、RIZINで戦う試合はいつだってプレッシャーを感じている。私はチャンピオンで、ベルトが家にある。ただ勝つために集中して、試合当日を迎えたい。そして、この試合は日本語でいえば、ゼッタイニ・マケハユルサレナイ(笑)。そういう試合だと心得ているよ」

──サトシ選手、会見後の慌ただしいなかインタビューを受けていただきありがとうございました。ところで全くこの試合に関係ないのですが、ルオトロ兄弟など新しい世代のグラップラーについて、サトシ選手はどのような印象を持っていますか。

「凄いよ。信じられない動きをしている。全く止まらない。足関節、腕十字、RNCと常にフィニッシュを狙っている。それを可能にしているのが、防御力の高さだね」

──いの日か……。

「アハハハハハ。そうだね」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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RIZIN LANDMARK9:オッズ/予想と展望

中村優作 2.75
アルマン・アシモフ 1.40

関西大会名物中村。昨年は4月にマメドフにKOされ、10月にヒロヤに判定勝ち。もうRIZINレギュラーからは外れていると思うが、関西大会があれば今後もエンドレスで出られそう。

カザフスタンアシモフは軽量級だがKO勝ちが多いハードパンチャーで、このところ負けた試合は3連続1RKO負けでダメージの蓄積が大きい中村にとっては相性が悪い相手。

アシモフKO勝ち。

久保優太 1.67
高橋遼伍 2.10

海外のオッズなので久保がフェイバリットだが、冷静に見れば高橋がはるか格上。久保は3連勝中だが、まともな試合としてはノーカンの奥田・安保戦の2勝を除くと、判定が微妙だった木下戦のみ。

4連敗中の高橋は手数の乏しさが気になるところだが、普通にトータルMMAで戦えば、組みの実力には差があるはず。

高橋判定勝ち。

貴賢神 2.00
コーディー・ジェラベック 1.80

MMA転向後3連敗中の貴賢神だが、前回の荒東戦は、1Rにパンチでダウンを奪うなど、成長は見えた。

相手のジェラベックはMMAではミドル級で1戦しただけ。昨年は打撃系格闘技のカラテコンバットでライトヘビー級契約で2RKO負け。32歳なので、経験を積んでいるというよりは、格闘技を本業としていない感じ。体格差を覆すほどの技術力はないだろう。

海外のオッズでは戦績の比較でジェラベックがフェイバリットになっているが、貴賢神が体格差でKO勝ち。

金太郎 1.50
ダイキ・ライトイヤー 2.50

金太郎も4連敗中だが、関西大会なら出場できる。相手のダイキは2021年のTRIGGERですでに引退を決めていた釜谷真に2RKO勝ちしたものの、修斗では3連敗中。

金太郎KO勝ち予想だが、今更この相手に勝ったところでRIZINレギュラーには戻れないだろう。

山本アーセン 1.57
柴田“MONKEY”有哉 2.30

柴田はローカル戦績では過去10年で10勝5敗、負けた試合は10年前の清水清隆戦と8年前の井上直樹戦を除くと、和田・越智・神龍とのタイトルマッチでの敗戦。ただ地方が主戦場のため、相手もDEEPトップクラスからは落ちるレベルの選手が多い。

アーセンがタックルからコントロールしきって判定勝ち。

イゴール・タナベ 1.10
ストラッサー起一 6.00

今大会一番大差のオッズ。しかしタナベにとっては実質体重ハンデマッチだった阿部戦を除くと、過去もっともトータルで戦える技術を持った相手との対戦となるため、楽な試合ではない。簡単にグラウンドで上を取れることもないはず。当然警戒されているガードからの極めで勝つことができるなら、日本ではもう相手がいないだろう。

タナベ一本勝ち。

RENA 1.29
シン・ユリ 3.40

ROAD FC女子アトム級王者のシン・ユリだが、今のROAD FCのレベルがどれくらいかは疑問。打撃が武器とのことだが、RENA相手では分が悪い。

RENAのKO勝ち。

井上直樹 1.57
佐藤将2.30

ベテランの将光が井上の攻めを凌ぐ展開で接戦になりそうだが、井上が先手を取り手数で上回っての判定勝ちと予想。

武田光司 1.29
萩原京平 3.40

初フェザーの武田が終盤まで失速せずに攻められるかどうか。フィニッシュはなさそうなので、試合中一発でも打撃をもらって効いた素振りを見せると、RIZINの判定システムでは負けにされかねない。

武田判定勝ち。

ホベルト・サトシ・ソウザ 1.44
中村K太郎 2.63

K太郎はサトシに引き込まれても、フィニッシュさせないだけのディフェンス力はあるはず。打撃の上手さでは確実にK太郎が上。しかしフィジカルでは体が萎んでの階級転向となるK太郎おりサトシが上だろう。先に効かせた方が一本を取る試合になると思うが、技術ではリードしても一発入って効かせるのはサトシでは。

サトシ一本勝ち。

第1試合開始は14時から。オープニングセレモニーはないとのこと。MMAのみ速報します(オープニングファイトはすべてキックのためスルー)。