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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 山上幹臣 当真佳直

【Shooto2025#01】山上が1Rのピンチを乗り越えてTD&トップキープで挽回。判定2-1で当真に競り勝つ

<ストロー級/5分3R>
山上幹臣(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
当真佳直(日本)

サウスポーの山上に対し、当真が左右のフックで前進。ニータップで組みつこうとする。山上はバックステップでかわす。一旦距離を取った山上はインロー、右ジャブをつく。当真が右フックから組みついてテイクダウンすると、山上が体を起こしたところでギロチンへ。これがかなり深く入るが、山上は腰を上げてディフェンスする。当真の腕が外れると、山上は立ち上がる当真をにケージに押し込む。

ここでもギロチンを狙う当真だったがブレイクとなる。再開後、山上がワンツー。当真も右フックを返す。さらに当真が右から左フック、続く右フックを当てて、山上からダウンを奪う。山上もすぐに組みつき、当真がケージを背にした状態でギロチンを狙ってブレイクとなる。再開後、山上がインローとジャブ、当真はシングルレッグのフェイントを入れて左フックを打つ。山上は当真の蹴り足をキャッチしながら左ストレートで前に出て、当真をテイクダウンする。山上が当真をケージに押し込む形で1R終了となった。

2R、山上が蹴りのフェイントからインロー、左ストレートを打ち込む。当真も左フックを打ち返すが、山上が左ストレートを当ててテイクダウンを奪う。ここでも当真がギロチンを狙い、山上がサイドポジションでトップキープする。当真は足を一本戻してギロチンを狙って、クローズドガードまで戻す。山上は細かく鉄槌とヒジを落とすが、当真も下からパンチを返す。このラウンドも山上がトップキープし、終了間際に体を起こしてパンチを落とした。

3R、先に組みつく当真だったが、山上が当真をケージに押し込む。一度は距離が離れるが、すぐに山上が当真をケージに押し込んでシングルレッグへ。当真は組まれたままヒジを連打するが、山上が当真に尻餅をつかせる。当真は左手でギロチンを狙いつつ、ケージに背中を預ける。山上は左腕で当真の上体を寝かせてサイドポジションで抑え込む。

山上はこのままトップキープして細かくボディにパンチを入れる。当真は半身になりつつガードに戻し、ブレイクとなる。再開後、山上が右フックと左のヒザ蹴り、左の前蹴りからダブルレッグに入る。当真はここにギロチンを合わせるが、山上が頭を抜いてパンチを落とす。ここで試合終了となり、山上がスプリット判定で当真に競り勝った。


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45 AB ABEMA Interview J-CAGE Shooto2025#01 ブログ 山上幹臣 当真佳直

【Shooto2025#01】ベルトに向けて山上幹臣と激突、当真佳直「誰が相手でも自分の展開に持ち込める」

【写真】ミッキー・マウスの耳に意味はなし。夢の国にも行ったことはないそうです(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01にて、当真佳直が山上幹臣と対戦する。
Text Shojiro Kameike

昨年末に大阪で世界ストロー級王者決定戦では、田上こゆるが旭那拳との再戦を制してベルトを巻いた。ランカー同士による激しい潰し合いが繰り広げられていた修斗ストロー級だが、これで一区切り――ではない。一つの終わりは、新たな戦いの始まりでもある。そんななか新王者である田上への挑戦者決定戦ともいえるのが、今回の当真×山上の一戦だ。元王者を下してベルトに挑みたい当真が沖縄ストロー級、田上×旭那、そして山上戦に向けた自身の現在を語り尽くす。


田上選手に勝っていることはメチャクチャ自信になっています

――次の山上戦はこれまで修斗沖縄大会とTORAOで試合をしてきた当真選手にとっては、初めて東京での試合になるのですね。

「それが……実は一度だけ東京で試合をしたことがあるんですよ。アウトサイダーに出たことがあります」

――アウトサイダーに出場経験があるのですか。それは知りませんでした。

「アウトサイダー第41戦(2016年7月31日)に出ました。まだクロスラインに入る前、格闘技サークルみたいなところで練習していました頃ですね。当時まだ19歳か20歳ぐらいで、今RIZINに出ている伊藤裕樹選手が優勝した50-55トーナメントの1回戦で負けています。今回の試合が決まって、皆から『東京で初めての試合だね』と言われるので、『一度アウトサイダーに出たことがある』と言ったら驚かれました。確かに、今まで言ったことはなかったので」

――こちらも少し驚きました。というのも当真選手は修斗沖縄大会の第1回から第10回大会まで皆勤賞で、出ていないのは昨年11月の第11回大会のみ。とにかく沖縄で戦っているというイメージが強かったです。

「あぁ、なるほど。修斗沖縄大会が始まった頃は、沖縄にプロ選手も少なかったですからね。僕以外は皆勤賞の選手はいないので、その点は誇りです」

――連続出場記録は第10回までで途絶えました。当真選手としては、第11回大会も出場したかったのでしょうか。

「そう思ってはいましたけど、たぶん年末の大阪大会か年始の後楽園ホール大会のオファーが来ると予想していたんですよ。特に大阪ではストロー級の新王者が決まりますし、『その前座で自分も試合をすることもあるかな』って。結局、大阪大会は試合がなかったけど、すぐ後楽園大会のオファーが来ました」

――2024年11月度の修斗世界ランキングで、当真選手はストロー級3位でした。1位の田上こゆる選手と2位の旭那拳選手で王者決定戦を行うのであれば、当然のことながら勝者に挑戦するという先も見越していたのですね。

「はい、そうです。もっと言えば、自分が大阪で田上選手と王者決定戦をやることも考えていました。その前に健輔さん(桑原健輔=旭那拳の本名)は田上選手に負けていたので。でも規約で『王者決定戦はランキング1位と2位の選手が行う』と知ってから、自分は大阪か年始の後楽園で誰かランカーと試合とするのかなって思いました」

――一方、11月の沖縄大会で当時ランキング4位の畠山隆弥選手が5位のマッチョ・ザ・バタフライ選手をKOし、王者決定戦の前にストロー級3位に。当真選手は4位となりました(※取材後に修斗のランキングが更新され、王者=田上、1位=畠山、2位=当真となった)。いずれにしても上位は沖縄勢ばかりで、やりにくくはないですか。

「いやぁ、やりにくいです(苦笑)。さらに同じ大会で知名昴海が新人王決勝に出るじゃないですか。昴海も強いし、新人王と獲ったら次はランカーと組まれるでしょうね」

――当真選手にとっては皆、練習仲間です。それこそ修斗沖縄大会が始まった頃は全員が力を合わせて上を目指していた。しかし現在は、ストロー級トップを沖縄勢が争っている。以前と比べて意識が変わってきた面はありますか。

「え、う~ん……あれですね。今回、田上選手がベルトを巻いたじゃないですか。あの時、『旭那拳がベルトを巻いたら、もうやるしかない』と思っていました。だから隆弥や昴海との試合は、視野には入っていないです。自分がチャンピオンになったら――という感じですね」

――これは正直、田上選手が勝った時に『旭那拳と試合しなくていい』と、ホッとした部分なかったですか。

「……はい。もちろん練習仲間だから勝ってほしい。だけど練習仲間だから……その気持ちは少しありました」

――なるほど。では田上×旭那戦の感想を教えてください。

「確かに田上選手はスピードがあるけど、旭那拳が寝かせることができれば勝つ。ただ寝かせるまでが難しい――そう考えていました。結果、そういう試合になりましたね。旭那拳にとっては4Rには良いシーンもありましたけど、あの展開をもっと早く出していければ良かったのにな、と思います」

2022年4月の沖縄大会で当真は現王者の田上を判定で下している(C)SHOJIRO KAMEIKE

――前戦から期間も短いリマッチであったことが、影響しているとは思います。田上選手は前戦で旭那選手をKOしていて、どういう相手かも分かっていました。

「そうかもしれないですね。その点では、自分が田上選手に勝っていることはメチャクチャ自信になっています」

THE BLACKBELT JAPANに仮想・山上選手がいるんです

――そうして沖縄勢による田上こゆる包囲網が敷かれるなか、ここに山上選手が復帰してくることは予想していなかったです。

「山上選手が復帰してくるとは考えてもみなかったけど、黒部和沙選手に勝った時『どこかで自分と山上選手が組まれるだろうな』とは思っていました」

――この山上戦で勝てば、次はタイトル挑戦になると思いますか。

「それは自分の中で確定だと考えていますね。さっき言ったとおり、規定がなければ田上選手とベルトを争っていたのは自分だと思っています。さすがに6連勝しているので、次は間違いないでしょう。ランカー同士の試合で勝てば、次は僕が1位になるでしょうし」

――ベルト挑戦に向けて、次は本当に重要な一戦となります。対戦する山上選手の印象を聞かせてください。

「山上選手は身長が高くて、リーチが長い。テイクダウンを狙ったらギロチンを合わせてくる。サウスポーだし、人によっては嫌な相手でしょうね。自分は全く気にならないですけど。今の僕は、誰が相手でも自分の得意な展開に持ち込めると思っています。

根井戦の前あたりから、いろんなことができるようになってきました。もともとは寝技中心でしたけど、打撃でもやれるし、寝技でもやれる。相手が来たところに合わせることもできて、テイクダウンされても下から攻めることもできます。試合中に危ない展開になっても、リセットして立て直すことができるようになりました」

――まさにウェルラウンダーですね。

「寝技中心のままだと組みたい気持ちが強すぎて、組めないと後手に回るようになります。じゃあ組めない時にどうするのか。寝技だけでなく全局面で、何か一つできない時に他の手段を実行できるようになってきました」

――根井戦については試合前、もっと競った内容になると思っていました。根井選手には、それだけの勢いがありましたから。しかし実際の試合では、当真選手が根井選手の勢いを大きく上回る安定感を見せたと思います。真正面から相手の嫌なところを突き続けて。

根井戦は上下の散らしから、ダメ押しのテイクダウンまで安定した試合運びを見せていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

「ありがとうございます。今は根井戦の時より、もっともっとパワーアップしているんですよ。そのおかげで怖いものはない、というか――相手が打ち合いたいなら打ち合います。相手がやってくることに対して、自分が逃げることはないですね」

――山上選手の長いリーチとコンパスをかいくぐり、組みに行くこともできると。

「はい。今は出稽古先のTHE BLACKBELT JAPANに仮想・山上選手がいるんですよ。金城友大っていいます。まだアマチュアなんですけど、山上選手と同じ体型で、体重はもっと重い。打撃のスピードは山上選手より速いと思います。腰も重いですし、山上戦に向けて良い練習ができていますよ」

――沖縄には、まだまだ新しい選手が控えているのですね。

「そうなんです。あと平良達郎がいるおかげで県内だけじゃなく、いろんな選手が沖縄へ練習に来てくれているじゃないですか。福田龍彌選手もそうですし。同じ練習相手だとお互いの手の内も分かってくるなかで、そうやって違うタイプの選手と練習できるのが大事だと思っています。

僕も横浜グランドスラムで練習させてもらったり、沖縄県内でも北谷のカルペディエム沖縄に行ったりしていて。他の道場で練習させてもらうのは、内容はもちろん緊張感が実際の試合にも通じるものがありますよね。試合のような空気感を味わえるというか。

根井戦の時は沖縄大会のメインだし、ちょっとプレッシャーがありました。でも今回は東京――アウェイで如何に自分のパフォーマンスを発揮できるか。それが楽しみです」

■Shooto2025#01 視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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45 AB ABEMA K-1 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN Shooto Shooto2025#01   エフェヴィガ雄志 シモン・スズキ チャンネル パンクラス マックス・ザ・ボディ ムクロック ライダーHIRO 亮我 人見礼王 修斗 内藤頌貴 大竹陽 安芸柊斗 山上幹臣 当真佳直 泰斗 清水俊一 田口恵大 知名昴海 空手 西尾真輔 西條英成 野瀬翔平 関口祐冬

【Shooto2025#01】修斗でまさかの揃い踏み。清水俊一&西尾真輔「宇留野道場祭りにします!」(西尾)

【写真】J-MMAの変化が感じられる清水と西尾の修斗同時出場(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01にて、西尾真輔がエフェヴィガ雄志の持つ環太平洋ライト級王座に挑戦。清水俊一が修斗初参戦で人見礼王と対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年9月にパンクラスから修斗に初参戦し、マックス・ザ・ボディをわずか36秒でKOするというインパクトを残した西尾。試合前からの怪我もあり、11月の環太平洋王座決定戦をキャンセルせざるをえなかったが、今大会で王者エフェヴィガに挑戦する運びとなった。

そして西尾と同門、デビュー20年目&キャリア80戦を越えようという清水は意外にも今回が修斗初参戦。昨年の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントではデビュー3戦目にして野瀬翔平をあと一歩まで追い込んだ人見との対戦に臨む。

2025年のプロ修斗開幕戦で揃い踏みとなった宇留野道場の清水&西尾コンビに話を訊いた。


「このタイミングを逃すと修斗には出られない」(清水)

――国内外で様々な大会で戦ってきた清水選手とパンクラスを主戦場にしている西尾選手が修斗のリングで揃い踏みという形になりました。

西尾 同じ日に試合するのも初めてですよね?

清水 そうだと思う。そもそも僕がこだわりなくあちこちの大会に出ているので。

――まず清水選手は修斗初参戦ですがオファーを受けた時は驚きましたか。

清水 もともとは弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって、それで僕に「どうですか?」と話が来たんです。ちょうど僕自身、どこからもオファーがなくてスケジュールが空いている状況で、このタイミングを逃すと修斗には出られないなと思って(オファーを)受けさせていただきました。

――清水選手は本当に多くの大会に出ていますが、修斗とは縁がなかったですよね。

清水 実はアマチュア時代にうちの宇留野(修一)とは「アマ修からやって修斗でプロになろう」という話をしていたんです。ちょうどその頃にZSTのアマチュア大会の第1回が行われて、たまたま腕試しで出ることになったら、その試合で勝って、プロの前座=ジェネシスバウトに呼ばれて。で、その大会のメインイベントで所(英男)さんの試合を見て「自分もZSTに出たい!」と思って、ZSTを目指すことになったんです。だからあの時にZSTのアマチュア大会に出ていなかったら修斗に出ていたと思います。

――そういうエピソードがあったのですね。ではこのタイミングで修斗に出ることは不思議な感じもしますか。

清水 本当にありがたいですよね。僕自身3~4年はまともに日本で試合していなくて、半分引退しているようなポジションの選手だと思うので。

――西尾選手もパンクラスを主戦場に戦っていて、昨年9月に初めて修斗に参戦しました。

西尾 あのときはマックス選手の相手が怪我をして代役を探しているなかで、パンクラス経由で僕にオファーが来たんです。そこでマックス選手に勝って、今回こうしてタイトルマッチの話をもらって、みんながみんなベルトに挑戦できるものではないので、すごくありがたい話をもらったなと思います。特に自分はパンクラスで筋肉キャラでやっていて、それを面白がってもらえたのかなと(笑)。

しかも今回は本当に強いエフェヴィガ選手が相手で、交わることはないと思っていたのですが、なんか気になる選手だったので試合はチェックしていたんですよ。そうしたらこうして試合が組まれて、なんか運命的なものを感じます。また前回に続いて快く修斗に送り出してくれたパンクラスにも感謝しています。

――もともとエフェヴィガ選手との対戦は昨年11月に一度計画されていたんですよね。

西尾 実はマックス選手とやる前から怪我があって体調も悪かったんです。試合そのものはすぐ終わったのですが、自分のコンディション的に連戦出来る状況じゃなかったし、タイトルマッチを組んでもらえるならパーフェクトな状態じゃないと失礼だと思い、その時は試合を見送らせてもらいました。

――そういった事情があったのですね。仕切り直しでエフィヴィガ選手との試合が決まって、どんなことを意識して準備しているのですか。

西尾 しっかりチームの皆さんが協力してくれて対策…というか、いつも通り自分の長所を出せるように色々と考えてもらっています。ただ結局最後は気持ちの勝負になると思うし、相手が強いことは分かっています。まだ見せていない武器も隠し持っていると思いますが、自分は深く考えすぎず、自分のいいパフォーマンスを出せるように心がけていますね。

――清水選手は24歳の人見選手との対戦になりました。

清水 とにかく人見選手の印象は“若い”ですね。自分は今年40歳で、20歳でプロデビューしているので、その時の人見選手は4~5歳くらいじゃないですか。そういう選手が大きくなって自分とやるというのは面白いですよね。自分も仲間たちと色々と対策は考えますが、最終的に自分のスタイルをどこまで出せるか。それはデビューしたときから同じなので、今回も変わらずそれで行こうかなと思います。

「マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…、自分にとってはあれが格闘技」(西尾)

――西尾選手は”ぶん殴りマッスル”と呼ばれていますが、もともと格闘技は何をやっていたのですか。

西尾 自分は地元が岡山の田舎で、小さい頃から旧K-1やPRIDEをよく見ていて、小学2年生くらいの頃にK-1でマーク・ハント×フランシスコ・フィリオを見て、ハント推しになって格闘技をやってみたくなったんです。でも近くに空手道場しかなかったので、そこに入門しました。

――では空手がバックボーンになるんですね。

西尾 はい。試合には出ていたんですけど、特に強かったわけでもなくて、空手は高校まで続けて、勉強して東京の大学に進学しました。ただ普通の大学生活が物足りなくなってきて、また格闘技をやろうと思って、都内でジムを探したんです。それで幾つかジムを見学したり、体験入会したのですが、格闘技経験どころか運動もやったことがないような人たちばかりで、俺がやりたいのはこれじゃないと思っていて(苦笑)。そうしたら人伝に新宿スポーツセンターでMMAの練習をしている人たちがいると言われて、紹介してもらったのが清水さんたちだったんです。

清水 とりあえず身体ができていたし、格闘技がものすごく好きなのは伝わってきました。当時だったらRIZINを見ている人が多かったのに、話を聞いてみると昔のK-1や初期のPRIDEが好きと言っていて、世代的には少しずれてるじゃないですか。さっきも言っていましたが小学校の頃から格闘技にハマっていたってこと?

西尾 はい。だから周りの友達とは全く話が合わなくて、近所のおじさんたちと格闘技の話をしていました(笑)。

清水 それがファイトスタイルにも影響しているよね。

西尾 そうだと思います。マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…ヘビー級でバチバチにいく選手が好きで、自分にとってはあれが格闘技なんですよ。対策を立てて緻密に戦うのもいいことだと思いますが、僕の場合は自分のストロングポイントを出す選手に魅力的を感じるし、それに憧れて格闘技をやっていたら、自然とこうなっていました(笑)。

清水 僕たちとは階級が違うので相手を見て練習してくれますが、それでも体の強さやパンチ力が伝わってくるんです。試合になったら思いっきり全力でいくので、いつも相手が大丈夫かなと思って見ています。

「修斗に出るなら宇野さんとやりたい」(清水)

――今回色々な流れがあって2人で修斗に出ることになりましたが、今年はどのようなことをやっていきたいと考えていますか。

清水 生意気かもしれないですけど、僕はある程度やりたいことをやらせてもらえたので、自分からこういう大会に出たい、誰々と戦いたいというのはあまりないんですね。魅力的な話をいただいたら「ありがとうございます!」という感じでやっています。そのなかでまさか修斗から話が来ると思っていなかったので、本当に嬉しいです。で、せっかく修斗に出るんだったら、修斗でしか出来ないことをやりたいと思っていて。

やっぱり僕の世代で言ったら修斗と言ったら宇野(薫)さんで、修斗に出るなら宇野さんとやりたいんですよね。もともと宇野さんもうちの宇留野が教えていたと聞いていて、僕は体重も宇野さんに合わせるので、宇野さんとやりたいです。もちろん簡単じゃないことは分かっていますが、少しでも夢を持てるんだったら、それだけでもありがたいです。

――西尾選手はいかがでしょうか。

西尾 今は環太平洋のベルトを獲ることに集中しています。僕も決して若くはないので、こうして勢いに乗っている時期にどこまで上にいけるか挑戦していきたいです。

――パンクラス経由で修斗に参戦した形で、またパンクラスのベルトも狙いたいという気持ちもありますか。

西尾 もちろんあります。自分はパンクラスのネオブラッドトーナメントに出て、そこでプロとしての意識が変わりました。パンクラスには感謝しているし、僕はパンクラシストとして誇りもあるので、その誇りを大事にしたまま、偉大な修斗という場に乗り込んでいるという気持ちです。

――それでは最後にファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか。

清水 人見選手は若くてイケイケで、僕のことを倒す気満々だと思いますが、人見選手にやりたいことやらせず、気づいたら僕が手のひらで人見選手を転がしているような試合ができたらなと思っています。あとはやっぱり後輩の西尾がベルトをかけて戦うことになって、タイトルマッチは人生で何回もできるものじゃないと思うんですね。だから全力でやってほしいし、僕は西尾の試合の前にケージを温めておきます。

西尾 いつも世話をしていただいている清水さんと同じ日に試合ができること嬉しいですし、試合に関して自分は思いっきりいくだけなので、今回も思いっきりいきます。僕の清水さんで修斗の後楽園ホールを盛り上げて、その日は宇留野道場祭りにします!

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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45 AB ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 キック シモン・スズキ チャンネル ボクシング ムクロック ライカ 亮我 人見礼王 修斗 内藤頌貴 大竹陽 安芸柊斗 宮城友一 山上幹臣 当真佳直 泰斗 清水俊一 田口恵大 知名昴海 空手 西尾真輔 西條英成 関口祐冬

【Shooto2025#01】新人王トーナメント決勝で田口恵大と対戦、知名昴海「範馬勇次郎の強さに憧れました」

【写真】昴海と書いて「すかい」と読む(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01で、知名昴海がストロー級新人王を賭けて田口恵大と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

知名は2022年の全日本アマチュア修斗選手権にて、ストロー級で3位になり翌年プロデビュー。ここまで3戦全勝、全試合でフィニッシュして新人王トーナメント決勝に進んでいる。現在18歳の知名が、如何にしてMMAの道に進んだのか。新人王獲得を目指す知名に、これまでのキャリアを訊いた。


――知名選手は2006年7月生まれ。ということは現在、高校3年生なのでしょうか。

「はい。今は通信制の高校に通っています」

――通信制の高校を選んだのは、プロを目指してMMAに専念するためですか。

「そうです。中学を卒業する時にはプロになることを目指していたので、たくさん格闘技の練習ができる環境を探していました。そこで格闘技コースがある八洲学園という通信制の高校を見つけて。八洲学園には格闘技だけでなく、スポーツ関係の人たちが入学しています」

八洲学園大学国際高等学校:
八洲学園では高校卒業の資格取得と、他の資格取得や各種専門分野を学習することができる。なかでもトップアスリートの育成を目指したコースでは、格闘技(ボクシング・キックボクシング・MMA・空手)の練習をしながら高校卒業の資格を取得することができ、日本全国の道場・ジムと提携している。

――なるほど。格闘技を始めた時期やキッカケなどを教えてください。

「もともとは4歳の時に空手を始めて、小学生の時に柔術、そのあとキックボクシングを始めて最後にMMAです。空手は白蓮会館で――『実戦カラテ』という言葉に惹かれました。小さい時から強くなりたくて、それを親に伝えて空手の道場に通わせてもらうようになりました」

――4歳の時、何かに憧れて強さを求めたのですか。

「アニメで『グラップラー刃牙』を視て、範馬勇次郎の強さに憧れました。そこで空手を始めたんですけど、全部ある格闘技はMMAだと思って、最終的にはMMAをやりたいと思いました」

――主人公の刃牙ではなく、地上最強の生物=範馬勇次郎に憧れる4歳児とは!

「アハハハ、そうなんです。空手は4歳から小5までやっていました。MMAをやるためには寝技も必要だなと思って、小3から柔術の道場にも入っています。最初は那覇にあったアクシス系のククロス柔術アカデミーに入って、ククロスが閉館してからは北谷にあるカルペディエム沖縄に行きました。今MMAでやっている寝技の形は、ククロス時代に覚えたものですね」

(上写真)昨年4月に高橋佑太をRNCで下してプロデビューを果たした知名。(下写真)1年後の2戦目は、ふじい☆ペリーにツイスターを極めている(C)SHOJIRO KAMEIKE

――キックボクシングは現在所属しているDROPで?

「はい。小6の時に空手を辞めて、MMAのためにキックボクシングを習いたいと思って――代表の宮城友一先生がMMAのファイターだったので、中1からDROPに入りました」

――格闘技以外のスポーツ経験はありますか。

「いえ、格闘技だけで他には何もやっていなかったです。小さい頃からMMAのチャンピオンになりたいと思っていました」

――……一番驚くのは、試合の時はあれだけイケイケな感じなのに、インタビューでは圧倒的にトーンが低いですね。

「あぁ、すみません! インタビューに慣れていなくて(苦笑)」

――いえいえ。ケージの中ではあれだけ打ち合い、マイクでもアピールできるのに(笑)。

「アハハハ」

――プロデビューから1戦目と2戦目は落ち着いてグラウンドで攻め込んで勝利しています。しかし3戦目の友利瑠偉戦はフィニッシュこそRNCであったものの、開始早々は激しく打ち合っていました。正直なところ、もっとリスクを下げる戦い方もあったかとは思いますが……。

昨年11月の友利琉偉戦はRNCで仕留めたものの、序盤はド派手な打撃戦に(C)THE BLACKBELT JAPAN

「なんだか流れで熱くなってしまいました(苦笑)。3戦目の相手は、どちらかといえば寝技が得意な選手だと聞いていて。だから自分は打撃で行くと決めていました。でも相手が打ち合ってきた流れで――最後は組んで、相手も疲れていたので一本取れましたけど……」

――相手は寝技が強いと聞いていたのに、相手のほうから打ち合ってきたから自分も熱くなってしまったと。

「そうです(苦笑)。打ち合いがあったからか当日はベストファイト賞を頂きましたけど、試合後は『危ない戦い方だ』と父から怒られました。次の試合は冷静に、作戦通り進めたいです。……MVPも欲しいですけど、今後も負けずに無敗で進んでいきたいですね」

――お父さんも何か格闘技をやっているのですか。

「父は柔術の茶帯です。今はDROPで宮城先生とMMA&キックボクシングの練習をしているほかは、THE BLACKBELT JAPANとクロスラインで練習させてもらっています。あと空いている時間は、家で父と一緒に練習しているんです。柔術やグラップリングの練習ができるように家のベランダを潰して、マットを敷いてくれました(笑)。あと妹もMMAをやっていて――」

――もしかしてDEEPジュエルスで戦っている、同じDROP所属の知名眞陽菜選手は妹さんなのですか。

「そうです! 自分が格闘技を始めたあとに、妹も僕の真似をして同じ流れでMMAを始めました。今16歳で、DEEPジュエルスでは2戦2勝です」

――そうだったのですか。ともに無敗、いずれ兄妹同時チャンピオンが実現するかもしれません。

「そうなると良いですね。妹に先を越されないように頑張ります(笑)」

――妹さんも含めて、今は沖縄から多くのプロ選手が誕生しています。修斗でもストロー級ランカーは沖縄在住選手が多いです。

「そうですね。ストロー級の選手が多いから、良い練習になります」

――次の試合で新人王を獲得すれば、次は上位ランカーとの対戦が待っているでしょう。現在の練習仲間と対戦することは意識しますか。

「……そうですね。THE BLACKBELT JAPANの選手練習に参加させてもらうようになったのが中3の時でした。当時は練習していても、先輩たちには全然敵わなかったです。でも今は――去年ぐらいから、少しは追いつくことができているかなって思います。昔はスパーで毎回極められていたけど、今は僕が極めることもできていたりとか」

――昨年、ですか。昨年4月にプロデビューして以降、何か気持ちの面で変化があったのでしょうか。

「それはあります。選手練に参加し始めた頃、僕はまだアマチュアでした。だからプロの選手に負けるのは当たり前だと思っていて。だけど自分もプロになり、『しっかり対等に戦えるようにならないといけない』と考えるようになったんです」

――結果、新人王トーナメント決勝に進出しました。決勝で対戦する田口選手の印象を聞かせてください。

「相手はストライカーで、次は作戦どおり戦いたいです。熱くならないように」

――先ほど言われたとおり、ストライカーに対しては寝技で挑む、と。

「アハハハ、作戦は秘密です。寝技だけじゃなく、ストライカーと打ち合える自信もあります。でもまずは勝って新人王を獲ることが一番なので、勝つための試合をします。

新人王決勝は2Rプラス延長1Rがあります。3R戦うことも想定して、スタミナをつけてきました。きっちりフィニッシュして勝ちたいけど、まずは確実に新人王を獲ります!」

■Shooto2025#01 視聴方法(予定)
1月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード
<世界フライ級暫定王者決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
RISING SUN
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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【Gladiator029】オトゴンバートルと王座決定戦、今井健斗「今まで戦ってきた日本人選手とは一味違うぞ」

【写真】念願のタイトルマッチ、相手はオトゴンバートル……ここで気持ちも熱くなるのが今井健斗というファイターだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、今井健斗がオトゴンバートル・ホルドバートルとのGladiatorフライ級王座決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月のプロデビューから13戦目で、今井がベルトに挑むチャンスを得た。昨年5月、グラジ初参戦で元修斗王者の山上幹臣にTKO勝ち。柔道ベースの組技を生かし、山上戦を含めて現在3連勝中だ。ベルトを賭けて戦う相手は、猛威をふるうモンゴル勢の中でも将来が期待されるファイターの一人、オトゴンバートルだ。この強敵との対戦を前に、今井は自身のことを「ビビりです」と語った。その意味とは。


――タイトルマッチを控えるなか、SNSに「なかなか体重が落ちない」と投稿されてしましたね。

「あぁ、それですね(苦笑)。いつもより落ち方が良くないかな、というぐらいで。最終的には水抜きで落とせる範囲なので大丈夫です」

――今までも、それほど減量で水抜きはやっていないのですか。

「できるだけ水抜きで落とす量は減らしたくて――××キロ未満に抑えたいです」

――水抜きで××キロ以上落とすと、試合当日のコンディションが変わるのでしょうか。

「試合での動きが変わるわけではないですね。ただ、今まで水抜きで××キロ以上落とすと負けている、という変なジンクスがあって。だから、願掛けみたいなものです(笑)」

――なるほど。今回はオトゴンバートルとのフライ級王者決定戦が決まりました。まずオファーが来た時の気持ちを教えてください。

「もともと1月は別の海外選手と対戦する予定だったんですよ。それが選手の負傷とか、いろいろあったと聞いています。それで仕事中に代表(高瀬一平、マーシャルアーツクラブ中津川代表)から『オトゴンバートルとのタイトルマッチ』という連絡が来て、ビックリしました。

僕の中では、オトゴンバートルとベルトを賭けて戦うには、あと1~2試合は勝たないといけないと思っていました。グラジで1月、4月と外国人選手に勝ったら、6月あたりにタイトルマッチがあるかな――と。それがこの1月にオトゴンバートルとのタイトルマッチが組まれて、僕としてはラッキーです」

――それだけグラジのベルトに絡むのは先だと考えていたのですか。

「まだグラジでは2戦しかしていないですからね。でもフライ級戦線を見てみると、まずNavEさんが試合できない。それとクボケン(久保健太)さんと和田教良選手はオトゴンバートルに負けているし、僕しかいないだろうとは考えていました。ただ、さすがに1月はないと思っていましたね」

――逆に「あと1~2試合経験を積んでから……」と、今回のオファーを断ることは考えなかったでしょうか。

「その考えは100パーセントなかったです。もともと僕は今まで一度も試合を断ったことがないんですよ。オファーが来たら戦う。そこに偶然ベルトが付いてきたという感じで。偶然、対戦相手がオトゴンバートルだっただけですね。

それに自分が1~2試合やっている間にオトゴンバートルも試合を経験するだろうし、僕も強くなるけど相手も強くなる。だったら、いつ戦っても同じじゃないですか。それなら今やれる時にやりたいと思いました」

――心強い言葉です。改めてオトゴンバートルの印象を教えてください。

「前回の風我戦は「判定決着でしたけど、僕の中でオトゴンバートルの評価がさらに上がりました。和田選手やクボケンさんとの試合は、鋭いテイクダウンに入られることもなく、早期決着だったので何も分からなかったんですよ。でも風我戦は、良いタイミングのテイクダウンを切る、足を持たれた後の対処、長期戦になっても最後までスタミナが切れずに、しかも攻め切ることができる――思っている以上に強かったです(笑)」

――確かにそうですね。そして、まだどれぐらい強いのかが分からない状態でもあります。

「アハハハ、そうですね。風我の後に『怪我があって練習ができていなかった』というコメントがあったと思うんですよ。今回はベルトが懸かっているから、さらに良い状態で仕上げてくる。試合経験も積み、3Rも経験して、さらに強いオトゴンバートルになっている。だから僕は、オトゴンと戦いたいです」

――オトゴンバートル戦に向け、何か新しく取り組んでいることはありますか。

「もともと岐阜県多治見市にあるGSB多治見に出稽古で行かせてもらっていて、今は打撃のパーソナルトレーニングも受けています。もともと相手が打撃の選手なので、打撃をやろうと思いました。代表の梶田高裕さんから『こういうコンビネーションがあるよ』『こういう考え方もあるよ』と教わっていて。正直、今まで自分は打撃に関して感覚的にやっているところがあったんですよ。でも梶田先生の指導で、いろんな考えを頂いています」

――打撃は感覚的にやっていた……これまで打撃と組みでは、考える割合はどれくらい違いましたか。

「組み8、打撃2――ではないですね。組み9、打撃1ぐらいの割合でした」

――良かったです。「組み8」と言った瞬間に「えっ!?」と思いました。「いやいや、組み9でしょ」と(笑)。

「アハハハ! そうですよね。まだパーソナルトレーニングを受け始めて日は浅いので、まだまだ効果を実感するには時間が掛かると思います。でも今はとにかく新しいことが頭と体に入ってきています」

――それとSNSでは「フライ級の強い選手と練習したい」と投稿していました。

「そうなんです。今の環境で一緒に練習しているフライ級といえば、クボケンさんと前回一緒に取材してもらった廣瀬ぐらいで。二人ともストライカーだから、鋭いテイクダウンを仕掛けてくるタイプとかとも練習したいという気持ちがあります。

でも移動時間を考えたら、他県に行ってもその練習だけで1日が終わっちゃいますよね。それでは時間が勿体ない、と考えてしまうんです。だから、いつもどおり朝レスリングに行って、昼は所属しているマーシャルアーツクラブ中津川、夜がGSB多治見という練習スケジュールになっています」

――朝のレスリングというのは?

「中津商業高校のレスリング部が強くて、そこへ練習に行かせてもらっています。僕は中津商業高校の卒業生ではないんですけど、ジムの代表は顔が広くて」

中津商業高校レスリング部:
岐阜県の名門レスリング部。これまで高瀬代表も含め中部のMMAファイターがレスリングの練習に通っている。現在の成瀬一彦監督は中津商業から日体大に進み、元Grachanフライ級王者の鈴木隼人と同期。レスリング部ではキャプテンを務めた。

――純粋なレスリングのルールで、純粋なレスリングの練習をすることで、何か変わってきた面はありますか。

写真は2022年の岐阜県民スポーツ大会のもの。この時は中津川市チームが団体戦5位に。翌2023年は3位となっている(C)Kento Imai

「結構変わってきましたね。打撃が有る無いで距離も違うじゃないですか。僕もMMAレスリングは結構自信があったんですよ。でもレスリングをやってみると――打撃なしで、どうやってテイクダウンに入るんだろうか、って(苦笑)。でも、そこから崩しとか、いろんなことを教えてもらって。大学のレスリング部で練習させてもらっても、通用するようになってきて。レスリングの試合にも出させてもらったことがあります。岐阜県内のスポーツ大会で、団体戦ですけど3位になりました。最近はMMAでも、ようやくレスリングの成果が出てきているかもしれないです」

――打撃とレスリングの強化、それがMMAに繋がる試合に期待しています。次の大一番に向けて、意気込みをお願いします。

「オトゴンバートルはストライカー寄りのオールラウンダーみたいな感じで来るかなと思います。でも自分は今までアマからプロまで17戦やってきて、一度もKO負けしたことがないし、ダウンしたこともないし、クリーンヒットをもらったことがないんですよ」

――そうなのですね。体が強い、ということなのでしょうか。

「いや、ビビりだからですよ。相手のほうが打撃は強いなと思ったら、僕はすぐに切り替えちゃうので。打撃が強い相手を打撃で倒そうとは、絶対に考えないです。

そんな自分にとってオトゴンバートルは相性が悪い相手だとは思っていません。1月12日は『今まで戦ってきた日本人選手とは一味違うぞ』というところを見せて、岐阜にベルトを持ち帰ります」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
コウ(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
内田勇作(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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【Shooto2024 Final】計量終了 メインは田上「倒す練習しかしていない」×旭那「格闘技人生の集大成」

【写真】前日計量の模様はYouTubeでもライブ配信された(C)MMAPLANET

29日(日)、大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで、今年最後の修斗公式戦興行「Shooto2024 Final」が開催される。メインは田上こゆる×旭那拳の世界ストロー級王者決定戦、コメインは環太平洋バンタム級王者決定トーメント決勝戦=野瀬翔平×ダイキ・ライトイヤーだ。
Text by Shojiro Kameike

世界ストロー級&フライ級の2冠王であった新井丈が、ストロー級のベルトを返上したことを受けて決まった王者決定戦。田上と旭那は今年5月にノンタイトル戦で対戦し、田上がKO勝ちを収めている。ベルトを賭けた再戦、ともに念願の王座奪取となるか。


現在、修斗の中で最もランカー同士のサバイバルマッチが活発となっているストロー級――そのストーリーに一つの幕が下りようとしている。まずは毎回恒例、ランカーたちの2024年の戦いを振り返ってみよう。

■2024年 修斗ストロー級 主な試合

1月28日@東京・後楽園ホール
黒部和沙 def. 大田ノヒロ by RNC
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日@東京・後楽園ホール
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日@東京・新宿FACE
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

4月14日@沖縄・ミュージックタウン音市場
当真佳直 def. 根井博登 by 3-0
畠山隆称 def. 牧ケ谷篤 by 3-0

5月19日@東京・後楽園ホール
田上こゆる def. 旭那拳 by KO

5月26日@福岡・アクロス福岡
泰斗 draw 石原愼之介 by 1-1

9月22日@東京・後楽園ホール
山上幹臣 def. 黒部和沙 by ギロチン
内藤頌貴 def. 大城正也 by KO

10月20日@東京・新宿FACE
根井博登 def. 石原愼之介 by トーホールド

11月10日@沖縄・ミュージックタウン音市場
黒部和沙 def. 大城匡史 by RNC
畠山隆弥 def. マッチョ・ザ・バタフライ by KO

12月29日@大阪・GORILLA HALL
田上こゆる × 旭那拳

■2025年 修斗ストロー級 主な試合予定

1月19日@東京・後楽園ホール
当真佳直 × 山上幹臣
泰斗 × 内藤頌貴
田口恵大 × 知名昴海 ※新人王T決勝戦

新しい王者が決まるといえども、2025年も第1弾大会からランカー同士の潰し合いが行われる修斗ストロー級。そんななかで空位のベルトを争うのは、今年5月に対戦していた田上と旭那だ。初戦では田上が旭奈をKOしてランク1位に。直後後、当時の世界王者であった新井丈との対戦をアピールするも実現せず。旭那は2位に下がったものの、リマッチが王座決定戦となった。

プロデビュー以来4連勝、からの3連敗――田上はまさに絶頂からどん底を味わってきた。しかし、試合数こそ少ないものの昨年6月のタイガー石井戦と、旭那との初戦では、確実に新しいスタイルを見せている。それがケージ際に誘い込んでの打撃だ。それまでケージレスリング&テイクダウンで苦杯を舐めていた田上だけに、ケージ際の攻防対策は必須となる。そんななか石井戦は左オーバーフックからの右ヒジ連打、そして旭那戦は誘い込んでの右カウンターと、自身の強みを伸ばす形で2連続KO勝利を収めてきた。

それだけの成長を見せてきた田上に対し、復帰&リベンジ戦が即タイトルマッチとなった旭那が、前戦からどれだけ成長しているかは測り切れない。計量後に旭那は「前回の試合から色々見つめ直して、ベルトを獲るために全身全霊をかけて練習してきました。明日は格闘技人生の集大成となる試合です。注目してください」とコメント。対する田上も「立っても寝ても倒す練習しかしていないし、倒し切ります。5分5Rで泥臭い試合になっても勝つ自信がある。BLOWSの青井人君にも『負けたら五厘刈りやぞ』と言われているので、絶対に勝ち」と答えた。

コメインは9月の後楽園ホール大会からスタートした環太平洋バンタム級王者決定トーナメントの決勝戦だ。ダイキ・ライトイヤーは初戦の対戦相手、川北晏生が試合直前にカポジ水痘様発疹症を発症してドクターストップに。無傷で決勝に進出している。対する野瀬は初戦で人見礼王のパンチを食らい、右目が大きく腫れるもキムラで一本勝ち。

野瀬にとっては3年連続Road to UFC出場を経て、初のベルト獲得を目指すトーナメントでも、開始早々からコントロール&極めにかかるスタイルは変わらず。しかしアグレッシブすぎると、ダイキがカウンターの三角絞めを極めてしまう可能性もある。計量をクリアした両者は「終わってみれば『野瀬のためのトーナメントだったな』という内容で決勝戦を締めくくります」(野瀬)、「明日は自分と応援団のハッピーな1日にします」(ダイキ)と意気込みを語っている。

また、大会直前に出場が決まった夜叉坊はパンツを脱いで、フェザー級のリミットをジャストでクリアし、笑顔を見せた。計量後は「10年振りですかね。ここに帰ってくるまで長い旅でした。旅はこれからも続くので、明日はレフェリーが試合を止めるまで戦いを楽しみたいと思います」と挨拶した。修斗で2連勝プラスTTFCでは狩野優を下し、勢いに乗る轟は「今回は強い相手とマッチメイクしていただきました。しっかり倒して上に行きたいと思います」とアピールした。

■Shooto2024 Final 視聴方法(予定)
12月29日(日)
午後13時~ ツイキャスLIVE

■Shooto2024 Final 計量結果

<世界ストロー級王者決定戦/5分3R>
田上こゆる:51.8キロ
旭那拳:52.0キロ

<環太平洋バンタム級王者決定T決勝戦/5分3R>
野瀬翔平:61.1キロ
ダイキ・ライトイヤー:61.2キロ

<フェザー級/5分3R>
石原夜叉坊:65.8キロ
轟轟:65.8キロ

<キックボクシング 57.5キロ契約/3分3R>
白鳥光希:57.4キロ
タカヤ・ハーデスワークアウト:57.3キロ

<キックボクシング 70キロ契約/3分3R>
シンパヤック・ハマジム:69.6キロ
荒尾祐太:69.5キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:65.7キロ
青井太一:65.7キロ

<フライ級/5分2R>
高岡宏気:56.6キロ
渡辺健太郎:56.1キロ

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志:
西村大地:

<バンタム級/5分2R>
青井心二:61.2キロ
中島陸:61.0キロ

<女子50キロ契約/5分2R>
Fukky:49.8キロ
嶋屋澪:49.7キロ

<キックボクシング 51.5キロT 1回戦/3分3R₊ExR>
伊藤琉之助:51.5キロ
山口悠真:51.4キロ

<キックボクシング 51.5キロT 1回戦/3分3R₊ExR>
酒井柚樹:51.2キロ
木下悦志:51.4キロ

<フェザー級/5分2R>
垂水稔朗:65.7キロ
稲葉祥真:65.7キロ

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【Gladiator029】ついにオトゴンバートルが抜擢=今井健斗とフライ級王座決定戦。ヅッキーニョスはライト級へ

【写真】もちろん、結果は当然として勢いとやる気を買う。そんなタイトル戦こそ、今のJ-MMAに必要なのかもしれない (C)MMAPLANET

3日(火)、GLADIATORより年が明けて1月12日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR029でフライ級王座決定戦が組まれることが発表された。
Text Manabu Takashima

既にフェザー級王座決定戦=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジと、バンタム級暫定王座決定戦=南友之輔×吉田開威戦に続き、3階級の王座決定戦が組まれることになる。


グラジのフライ級王座はニャムジャルガル・トゥメンデムベレルが昨年3月にNavEを下して新王者になった直後にRoad to UFCと契約して王座を返上。その後、今年の2月からフライ級王座決定トーナメントを開き、準々決勝が消化した時点で2人の生き残り組=チェ・ドンフンとイ・スンチョルという韓国勢がトーナメントを離れた。

前者はRoad to UFCへステップアップ、後者は負傷欠場からストロー級に階級を下げてONE FFと契約を果たした。この間、グラジでは残りの準決勝進出を決めていたNavEとオトゴンバートルの間で王座決定戦を5月大会と7月大会で組もうと動いていたが、ヒザを負傷したNavEが応じることはできなかった。

オトゴンバートルは10月のBreakthrough Combatで風我を倒した際も、グラジのフライ級王座決定戦で戦うことを強く要望していた。しかしながら、NavEがヒザの手術に踏み切ったことで1月出場はなくなり、オトゴンバートルは将来の目標であるRoad to UFC出場に向け、今月12月25日に行われるBreakthrough Combatで某Road to UFCベテランとの対戦を一度は合意していた。

その後、グラジの櫻井雄一郎代表より今井との王座決定戦という打診があり、Breakthrough Combatがオトゴンバートルの意思を尊重しフライ級王座決定戦に挑むことを了承した。

今井はDEEP名古屋大会でキャリアをスタートさせ、パンクラスを経て今年5月にグラジに初参戦。アンダードッグとして見られていた元修斗世界ストロー級王者の山上幹臣戦でTKO勝ちで番狂わせを起こし、7月にはパンクラス大阪大会で松原聖也、10月のグラジで宮川日向を判定で下し、国際戦をアピールしていた。

櫻井代表は「試合結果は当然として、選手達の勢い、やる気を評価し、その想いをぶつけるに相応しい場に抜擢していく」と明言し、今井とオトゴンバートルの王座決定戦が決まった。

テイクダウンからコントール&スクランブル戦を得意とする今井。オトゴンバートルはグラジの2試合では豪快なフィニッシュ勝利を挙げてきたが、風我戦で初めてベースとなるレスリング力の高さを見せていた。風我戦は今井陣営が戦略を練るうえで相当に参考になることは違いない。

MMAイベントにストーリーの展開は欠かせない。同時にMMAは強さが物語を紡ぐ原点にある。そういう意味でも、注目の王座決定戦といえる。

また今回の発表では3回戦でライト級転向のチハヤフル・ヅッキーニョスがTTFC、HEATと韓国勢を連破した岩倉優輝と。ウェルター級で井上敬太が2年4カ月振りのMMA復帰し、森井翼と。そして水野翔が桑本征希と相対するフェザー級戦が組まれることも明らかとなっている。眠れる大器=井上、フェザー級トーナメント出場組が、新たな戦いに歩み出す試合も注目だ。

なお王座決定戦に出場する両者がプレスリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

オトゴンバートル・ボルドバートル
「タイトル戦が決まり、とても嬉しいです。トレーニングはいつも通り行っていて、コンディションも良いです。試合の準備は万端です。対戦相手が誰であっても、私は試合を受ける準備ができています。素晴らしい試合をさせていただけて、GLADIATORに感謝しています」

今井健斗
「GLADIATOR 3戦目にして早速タイトル戦のオファーを頂きありがとうございます。オトゴンバートルとはいつか当たると意識していましたが、思ったより早く機会を頂けて嬉しいです。過去最強の相手ですが、試合当日ベストの自分をぶつけて必ず勝ちます。下馬評をひっくり返してベルトを岐阜に持ち帰るので楽しみにしていて下さい」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 MMA MMAPLANET o ONE Shooto YouTube マッチョ・ザ・バタフライ 修斗 内藤頌貴 大城正也 大田ノヒロ 宮城友一 山上幹臣 当真佳直 新井丈 旭那拳 根井博登 泰斗 澤田龍人 牧ケ谷篤 田上こゆる 畠山隆弥 畠山隆称 石原愼之介 蒔田伸吾 金内サイダー雄哉 黒部和沙

【The Shooto Okinawa11】計量終了。メインは畠山×バタフライのストロー級ランカー対決に

【写真】バタフライ、畠山ともに計量をパス。修斗ストロー級は沖縄から動く(C)THE BLACKBELT JAPAN

10日(日)、沖縄県沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto Okinawa11が開催される。9日(土)には那覇市のEVERGROUNDで計量が行われ、全選手がクリアした。
Text by Shojiro Kameike

今大会ではメインイベントの畠山隆弥×マッチョ・ザ・バタフライをはじめ、プロ修斗公式戦全10試合のうち、7試合がストロー級戦となっている。修斗ストロー級戦線の中心地となっている沖縄大会から、次の王座挑戦者は生まれるか。


新井丈がフライ級とともにベルトを保持するストロー級は、現在の修斗の中で最もランカー同士の対戦が活発となっている。まずは修斗ストロー級について触れる記事で恒例となった、ランカー(2024年10月度付け)たちの戦いを振り返ってみよう。

■2024年 修斗ストロー級 主な試合

1月28日@東京・後楽園ホール
黒部和沙 def. 大田ノヒロ by RNC
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日@東京・後楽園ホール
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日@東京・新宿FACE
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

4月14日@沖縄・ミュージックタウン音市場
当真佳直 def. 根井博登 by 3-0
畠山隆称 def. 牧ケ谷篤 by 3-0

5月19日@東京・後楽園ホール
田上こゆる def. 旭那拳 by KO

5月26日@福岡・アクロス福岡
泰斗 draw 石原愼之介 by 1-1

9月22日@東京・後楽園ホール
山上幹臣 def. 黒部和沙 by ギロチン
内藤頌貴 def. 大城正也 by KO

10月20日@東京・新宿FACE
根井博登 def. 石原愼之介 by トーホールド

2024年の修斗ストロー級戦線で最大のトピックは、田上×旭那だった。1R KO勝ちした田上がランキング1位に上昇。旭那は2位に。前年度新人王の根井を下した当真が3位につけており、続く4位・畠山と5位・バタフライが今大会のメインで激突する。この試合結果によって、さらにランキングが大きく変動するだろう。

畠山は2020年のプロデビュー以来、8戦6勝2分と無敗を貫いている。もともとは寝技のイメージが強かった畠山だが、2023年11月の蒔田伸吾戦からは右カーフを軸に打撃で試合を展開させてきた。カーフを効かせ、さらに左ジャブと右ストレートで削ってからダウンを奪い、パウンドアウト。続く今年4月の牧ケ谷戦も、相手の足関節狙いに付き合うことなく、右カーフと右ストレートで優位に立ち判定勝ちを収めている。計量をクリアした畠山は「今はストロー級が荒れている。その中で自分が上がっていく。今後は世界の選手とも戦っていきたい」と語ったあと、恒例の持ち物ネタを披露した。

MMAファイターとして成長する畠山に対し、2009年プロデビューのベテラン=マッチョ・ザ・バタフライもまた右カーフからテイクダウンを狙うスタイルだ。2022年には沖縄で当真と対戦し、優勢に試合を進めたが計量オーバーによるペナルティもあり判定負け。1年後の再戦では、明白な差をつけられ判定で敗れている。またも11月の沖縄大会で地元の新鋭と対戦することになったバタフライだが、最大の敵は減量プラス移動か。ベストコンディションをつくることができればフルラウンドに渡って組みで削り続けるなど、活路を見出すことができるはず。計量をクリアしたバタフライは「今回はしっかり体重をつくれた。明日は実力差を見せたい」と語っている。

9月の後楽園大会で山上に敗れたものの、黒部もストロー級戦線で欠かせないポジションにいる(C)THE BLACKBELT JAPAN

ランキング上位を沖縄勢が占めるなか、当真と旭那&畠山は所属ジムこそ違えど練習仲間だ。しかし当真は前回のインタビューで「互いに一番を目指しているなら、いつか戦わないといけない日が来る」と語っている。ここにバタフライが食い込んでいくか。あるいは畠山が勝利して田上あるいは当真との対戦はあるのか。さらに今大会は現同級7位の黒部も参戦して、沖縄の大城と対戦する。毎大会、修斗ストロー級戦線を考えるうえでは見逃せない沖縄大会のメインイベントだ。

■視聴方法(予定)
11月10日(日)
午後2時25分~ Twit Casting LIVE

■The Shooto Okinawa11 対戦カード&計量結果

<ストロー級/5分3R>
畠山隆称:52.20キロ
マッチョ・ザ・バタフライ:52.15キロ

連敗中の宮城も地元・沖縄で再起に懸ける(C)THE BLACKBELT JAPAN

<フライ級/5分2R>
宮城友一:56.55キロ
梅筋毒一郎:56.65キロ

<ストロー級/5分2R>
黒部和沙:51.95キロ
大城匡史:52.10キロ

<2024年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
山本壮馬:56.45キロ
小生隆弘:56.65キロ

<2024年度新人王Tストロー級準決勝/5分2R>
知名昴海:51.95キロ
友利琉偉:52.10キロ

<ストロー級/5分2R>
高橋佑太:52.05キロ
平良龍一:52.20キロ

<ストロー級/5分2R>
大田ノヒロ:52.20キロ
友利幸汰:51.80キロ

<バンタム級/5分2R>
山本敦章:61.20キロ
水嶋敬志:60.85キロ

<ストロー級/5分2R>
ふじい☆ペリー:52.10キロ
金内サイダー雄哉:52.15キロ

<ストロー級/5分2R>
PINKY:51.75キロ
濱口浩大:51.70キロ

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【Gladiator028 / HEAT55 X AFC34】今井健斗×廣瀬裕斗、ニューエイジのターニングポイント in 中津川

【写真】今井と廣瀬——名古屋~中津川間は興味深いジムが並んでいる(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(水)、大阪府豊中市の176boxで行われたGladiator028で、今井健斗が宮川日向を判定で下した。そして26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34で、今井と同門の廣瀬裕斗が韓国のチュ・ドンジョと空位のAFCフライ級王座を賭けて戦うこととなった。
Text by Shojiro Kameike

今井と廣瀬が所属する「マーシャルアーツクラブ中津川」は、名古屋市からJR特急「しなの」で48分——岐阜県中津川市のJR中津川駅から徒歩10分という立地にある。長野県飯田市に隣接し、多くの山々に囲まれた中津川市に、新世代ファイターの2人を訪ねた。


――お二人とも中津川市出身とのことですが、中津川とはどのような場所なのでしょうか。

今井 どちらかというと観光地ですね。古い町並みがあって。そこに海外からも観光客が来ています。僕としては、観光地という自覚もないですけど(笑)。

廣瀬 この間も飲みに行ったら、隣のおじさんが奢ってくれたり(笑)。

今井 よく居酒屋で知らない人が奢ってくれるんですよ。フレンドリーな町です。

廣瀬 僕は出身が中津川で、今は下呂市に住んでいます。

今井 下呂って中津川の隣にある市ですけど、ココから車で1時間は掛かります。

――先に格闘技を始めたのは今井選手なのですか。

今井 このジムに入ったのは僕が先ですね。僕が格闘技を始めたのも、もともと裕斗が地下格闘技に出とったんですよ。悠斗は高校が同じで、バイトも一緒で仲が良かったんです。それで裕斗の試合を観に行ったら『おもしろそうやなぁ』と思って。僕が先にジムに入ったあと、別のジムで練習していた裕斗がココにも練習に来るようになりました。

廣瀬 最初は選手として試合に出るというよりは、とにかく格闘技をやってみたかったんです。まずはキックの試合とか、名古屋のストチャレ(ストライキングチャレンジ)にも出させてもらって。試合があれば出させてもらうという感じで、地下格闘技とか何かはこだわっていなかったですね。試合があれば、どんどん出ていきたい。そう思っていました。

今井 僕は格闘技を始める前、RIZINとK-1ぐらいしか見たことがなくて。最初に地下格闘技を見に行った時は、アマチュアだけど華やかな大会でした。だから最初は僕も地下格闘技に出るつもりだったんです。でも一度も地下格に出ることはなく、アマチュアパンクラスやアマチュアDEEPに出て――地下格には一度も出ていないですね。

――それも時代、あるいは地域性ですよね。格闘技をやるには地下格闘技しかなかった地域もある。同時に名古屋まで行けば、パンクラスやDEEPのアマチュア大会が行われているという。

今井 そうですね。僕の場合は、このジムに入る前から代表の一平(高瀬一平マーシャルアーツクラブ中津川代表)さんが、実家の近くで格闘技を教えていたんです。そこに体験に行ったのが始まりですね。僕が入って1カ月後ぐらいには、このジムに移転しましたけど。家から近いから入ったのに、1カ月後には遠い場所に……。といっても車で15分くらいしか違わないですけど(笑)。

もともとは家具屋だった建物を改装したというマーシャツアーツクラブ中津川。2階は広いマットスペース、1階はトレーニングマシンのフロアとなっている(C)SHOJIRO KAMEIKE

それで自分のほうから裕斗を誘ったのかなぁ。僕がもうプロの試合に出始めた頃、裕斗もココに練習に来るようになって。当時のことを覚えていないんですけど。

悠斗 「来いよ」って言われましたから。

今井 あぁ、それは自分が誘っているわ(笑)。

廣瀬 もともと下呂のジム(Hida Traiing Lab)に毎日通っていて、さらに新しい技術を知りたいと思ってコッチにも来るようになりました。そうして練習しとるうちに、高瀬さんから「試合の話が来たぞ」と言われたんですよ。それがプロデビュー戦(2022年3月、DEEP Nagoyaでオサモ・リチャードソンに判定勝ち)でした。

――なるほど。お二人とも白星~黒星というキャリアを経て、今は連勝中です。何か大きく変化するキッカケがあったのでしょうか。

廣瀬 僕の場合は岡本秀義戦(2022年7月、1RにハイキックでTKO負け)ですね。それまで練習でパンチを受けても、バコーンと効いたことはなかったんですよ。試合前にも「打撃は効かないですよ。KOされることは絶対にないです」とか言っとったら、思いっきりKOされて……。そこでディフェンスの重要性を理解しました。僕、寝技が全然できないんです。

今井 アハハハ!

廣瀬 本当に今でも全然できないんです(苦笑)。だから打撃の練習を……。

――「やらない」のと「できない」のは、また違う話かと思います。廣瀬選手はどちらなのでしょうか。

廣瀬 やらないわけじゃないし、寝技が好きじゃないわけでもないんです。でも、なかなか練習でもテイクダウンできなかったり……。そういう苦手意識はありますね。

今井 このジムには柔道やレスリング経験者が多いんですよ。裕斗は自分で思っているほど組技ができないわけじゃないんです。ただ、僕たちは子供の頃から組技をやっていますからね。まぁ数年やったぐらいでテイクダウンは取られません(笑)。

廣瀬 僕も「絶対にテイクダウンしてやろう」と思って行くけど、なかなか……。

――それだけ組技が強い練習相手ばかりであれば、廣瀬選手にとってはテイクダウンディフェンスやエスケープして立ち上がるのは上達するでしょう。

廣瀬 あぁ、そうですね。

今井 それは抜群に上手いです。メチャクチャ極めづらいんですよ。

廣瀬 周りは組技が強い人ばかりだったから、毎日毎日「どうやったらテイクダウンされないか。どうやったら極められないか」と考え続けてきて。

今井 裕斗は一緒に練習し始めた頃、本当に組技に関しては素人みたいな感じでした。「何だ、コイツ」と思うぐらいの弱さだったんですよ。でも今は体も強くなってきているし、技術も上がって、どんどん極めづらくなっています。成長しているとは思いますね。だけど成長するのは、みんな一緒なので。

廣瀬 だから今でも皆に追いつけないんですけど(苦笑)。でも昔はできなかったけど、今はできるようになったというものは増えています。

――今井選手にとっては、山上幹臣戦が大きなターニングポイントになったのではないでしょうか。

廣瀬 あの試合は凄かったですね。

今井 周囲からは「勝てるでしょ」と言われていたんですよ。さすがに山上選手も10年振りの復帰戦では無理でしょ――と。僕自身は最初に山上選手の経歴を見た時、「自分がこんな選手と対戦して良いのか」とは思いました。でも練習していくなかで「これは勝てる」という雰囲気になってきて。

――それ以降、「山上幹臣に勝った男」としてプレッシャーを感じるようにはならなかったですか。

今井 それが――プレッシャーがメチャクチャ強くて。

廣瀬 アハハハ!

今井 それまでは「ブッ倒してやる!」「絶対にフィニッシュする」という気持ちで戦っていました。だけど、ここ2戦は僕が勝つと予想されるようなマッチメイクだったと思うんですよ。自分の中で「ここは絶対に落とせない」という気持ちが強くなり、アグレッシブに行けずに判定が続いてしまいました(苦笑)。

――確かに松原聖也戦宮川日向戦は、山上戦よりも手堅い攻めではありました。それが決して悪いことだとは思いませんが……。

今井 特に宮川戦は、思っていたより相手は体が強かったことも大きいです。試合前は――相手の打撃が強いことは分かっている。だから絶対に打撃では勝負しない。組めば絶対に極められると思っていました。でも実際に対戦してみると、手足が長いし体も強いので、やりづらかったです。テイクダウンしても、すぐにガードに入れられてしまいますし。自分も動きが堅くなってしまいましたね。

――試合後、SNSでは11月のパンクラス出場を希望していました。

今井 グラジは次の大会が年明けの1月12日じゃないですか。ちょっと年末年始はゆっくりしたくて……。それなら年内にもう1試合、頑張って出たいなと思ったんです。もちろんオファーを頂けるのは嬉しいし、言われたら出るとは思いますけど。

パンクラスの本戦でランカーと試合したい気持ちもあるし、グラジであれば僕がベルトを目指してもおかしくない位置にいると思っています。最後は実力なので、とにかく強いヤツに勝って行けば、もっと大きな舞台に出ていけると考えています。

――一方、廣瀬選手はHEATとAngel’s Fcの対抗戦で、AFCフライ級王座を賭けて戦います。

廣瀬 タイトルマッチの話を頂いた時はビックリしました。

今井 羨ましいです。僕にはそういうタイトルマッチの話が来たことがないので。なんか――持っていますよね(笑)。

廣瀬 相手は結構、打撃を振ってくる選手です。それを食らわないようにテイクダウンも混ぜて、MMAでしっかり勝つ。寝技もあまり好きではないですけど、健斗先輩とか強い人たちと練習しているので、それを自信にしてベルトを獲りに行きたいです。

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

■HEAT55 x AFC34 対戦カード

<ISKAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王座決定戦/3分3R+ExR>
アブラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
アントニー・マルコニ(フランス)

<キック・ライト級/3分3R>
安川侑己(日本)
チュ・ギフン(韓国)

<キック63キロ契約/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
パク·ジョンジュン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
熊崎夏暉(日本)
ふくやーまん(日本)

<Angel’s FCフライ級王座決定戦/5分3R+ExR>
廣瀬裕斗(日本)
チュ·ドンジョ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
キム·パンス(韓国)

<ライト級/5分3R>
岩倉優輝(日本)
シン·ジェヨン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
阿部光太(日本)
マ·チャンウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
堀越拓実(日本)
ヨ·ドンジュ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
福井達郎(日本)
パク・チウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
フェルナンド・マツキ(日本)
チャン·ドンミン(韓国)

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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o パンクラス 今井健斗 宮川日向 山上幹臣

【Gladiator028】初回を微差で落とした今井が、2RにしっかりとTD&コントロールで宮川を下す

【写真】勝負所のテイクダウンはやはり重要(C)SHOJIRO KAMEIKE

<フライ級/5分2R>
今井健斗(日本)
Def.3-0:19-18.19-19(must)、19-19(must)
宮川日向(日本)

長身&リーチの長い宮川が左ジャブを伸ばす。さらにローを繰り出し、ワンツーを放つ。

シングルを切られた今井だが、すぐに仕掛けなおして足払いとミックしてテイクダウンを奪う。ウィザー&ヒザ立ちの宮川は立ち上がるもののボディロックで、倒されサイドで抑えられる。マウント狙いに、シングルの宮川。

今井が反応して、バックに回ると落とされずにRNCを仕掛けていく。

リストを取って耐える宮川は、外されると同時に胸を合わせていく。ここは今井がすぐにスクランブルで離れると、宮川はヒザ蹴りを入れる。ボディロックを小手で投げた宮川が逆にバックを制す。逆にリストが命綱の今井が耐えていると、宮川が殴ってボディトライアングルに。再度RNCをセットしようとした宮川に対し、今度は胸を合わせにいった今井がワキを潜ってバックへ。宮川が背中をつけると、今井は上四方からワキをすくいつつエルボーを落とした。

2R、左を見せて組んだ今井が早々にリフトして、スラムダウン。今井はサイドで抑えると、枕で抑えパンチを落とす。首を抱えてギロチンをセットした今井、自ら背中をつけてスクイーズする。さらにマウントに移行した今井がギロチンが解くと、宮川は足を一本戻す。しっかりとトップから殴る宮川は反時計に回ると、逆の時計回りでパスをマウントへ。自らハーフに戻るようにガードのなかに入った今井は、盤石の抑えでパンチやエルボーを振り落とす。

マウント狙いに腰を押してブリッジの宮川だが、返すことができない。頭をつけた状態で今井がパウンドの数を増やす。手がなくなり、諦めの表情も見える宮川が、懸命に足を戻す。今井は構わず殴って、タイムアップを迎えた。

結果はマスト判定が2人ながら、今井が3-0で勝利。パンクラスを含め、山上幹臣撃破から3連勝となった今井、上位勢や✖アジア勢との対戦が楽しみだ。


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