カテゴリー
45 GLORY K-1 KANA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF92 ONE167 ONE169 ONE172 YouTube アドリアーノ・モライシュ アニッサ・メクセン キック シッティチャイ・シッソンピーノン ジャッキー・ブンタン スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン スーパーボン・シンハ・マウイン タワンチャイ・PK・センチャイ チャトリ・シットヨートン ボクシング マラット・グレゴリアン リウ・メンヤン リッティデット・ソー・ソンマイ ルンピニー 吉成士門 小笠原瑛作 武尊 若松佑弥 野杁正明

【ONE FF92】2025年の立ち技を占うフェザー級3連戦。野杁、グレゴリアン、シッティチャイが揃い踏み

【写真】ONEデビュー戦はシッティチャイに敗れた野杁。ONE初勝利をかけて中国のメンヤンと対戦する(C)ONE

20日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 92。今大会は通常よりも豪華なマッチメイクが並ぶ通称テントポール大会で日本からも野杁正明、KANA、吉成士門が参戦する。
text by Takumi Nakamura

16日に日本で記者会見が行われ、チャトリ・シットヨートンCEO出席のもと、2025年3月23日(日)さいたまスーパーアリーナでのONE172開催が発表された。第1弾カードとして武尊×ロッタン・ジットムアンノンのフライ級キックボクシングスーパーファイト、アドリアーノ・モライシュ×若松佑弥のフライ級MMA世界王座決定戦の2試合が決定し、チャトリCEOは出場候補選手として野杁・KANAの名前も挙げている。


今年3月にK-1との契約にピリオドを打ち、ONEに戦いの舞台を移した野杁。その初陣となった6.8ONE167ではシッティチャイ・シッソンピーノンの牙城を崩すことが出来ず、判定負けという結果に終わっていた。今回は中国のリウ・メンヤンを相手にONE2戦目を迎える。

メンヤンはONEの公式プロフィールでは32勝6敗の戦績を持ち、過去にスッドサコーン・クリーンミーに勝利した実績が光る。とはいえONEでのタイトル獲得を狙う野杁からすれば、ここで取りこぼしは許されない相手。確実に勝利を収め、再び上位ランカーとの対戦につなげなければいけない一戦だ。

しかも今大会では野杁に勝利したシッティチャイがメインイベントのムエタイルールでシャドウ・シンハ・マウインと対戦し、元K-1&GLORY王者のマラット・グレゴリアンとアブデラリ・ザヒディのキックボクシングルールの一戦も組まれている。

年をまたいだ1月24日(金・現地時間)にタイのインパクト・アリーナで開催されるONE170ではムエタイルールのフェザー級王者タワンチャイ・PK・センチャイにスーパーボン・シンハ・マウインが挑む王座戦も行われる。

キックルールのタイトルを保持するチンギス・アラゾフの動向が不透明ではあるが、この一カ月の間にキック・ムエタイの両ランキングに名を連ねるトップ選手たちの試合が続くことになる。3月の日本大会で野杁がどんな相手と対戦するのかも含めて、2025年のONEキック・ムエタイのフェザー級戦線を占う年末年始だ。

またKANAは野杁に続いてK-1からONEに参戦。その初陣でK-1時代から対戦を熱望していたアニッサ・メクセンと対戦する。KANAはK-1でのキャリア後期=2023年にK-1でのアニッサ戦が具体的に進行していたものの、最終的にアニッサがONEとの契約を更新したため、K-1でのアニッサ戦は実現せず。KANA自身がアニッサと戦うためにK-1からONEへの移籍を決断し、そのアニッサ戦がONEの初陣で実現した形となる。

11.8ONE169のジャッキー・ブンタン戦では敗れたアニッサだが、卓越したアウトボクシングで3分5Rフルラウンドに渡ってブンタンを翻弄し続けた。KANAとしてはワンマッチの短期決戦=3R以内にアニッサを捕まえきれるか。そこがアニッサ超えの鍵を握るだろう。

またKANAと同じく今回がONE初参戦となる吉成士門は、直近の試合で小笠原瑛作から勝利しているリッティデット・ソー・ソンマイとムエタイルールで対戦する。これまで通常のグローブによるムエタイルールで戦ってきた士門にとって、MMAグローブ&3分3RのONEのムエタイルールは初挑戦。これまでと変わらぬパフォーマンスをONEでも発揮できるかに注目したい。

■ONE Friday Fights 92視聴方法(予定)
12月20日(金・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

■ONE Friday Fights 92 対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)

<ムエタイ・140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン (タイ)
パンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)
ヨッドナムチャイ・フェアテックス(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
イゴール・ベクレフ(ロシア)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
シブムン・シッチェブンタン(タイ)
アブドゥラ・ダヤカエフ(ロシア)

<ムエタイ・アトム級/3分3R>
ラック・エラワン(タイ)
コーコー・ソー.ソンマイ(タイ)

<キック・159ポンド契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
アブデラリ・ザヒディ(モロッコ)

<ムエタイ・121ポンド契約/3分3R>
マイサンカン・ソー・インジョルンガンチャン(タイ)
ワッチャラフォン・PK・センチャイ(タイ)

<キック・フェザー級/3分3R>
リウ・メンヤン(中国)
野杁正明(日本)

<キック・女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
KANA(日本)

<ムエタイ・134ポンド契約/3分3R>
リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)
吉成士門(日本)

<キック・バンタム級/3分3R>
エルブルース・オスマノフ(ロシア)
ネイサン・ベンドン(英国)

The post 【ONE FF92】2025年の立ち技を占うフェザー級3連戦。野杁、グレゴリアン、シッティチャイが揃い踏み first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB K-1 MMA o ONE   アクラム・ハミディ イリアス・エナッシ カムラン・ナバティ キック クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ サムエー・ガイヤーンハーダオ ジョー・ナタウット スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン スリヤンレック・ポー・イェンイン スーブラック・トー・プラン49 ソー・リン・ウー タン・ジン ブラック ボクシング モハメド・シアサラニ リッティデット・ソー・ソンマイ ルンピニー 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴 陽勇

『ONE Friday Fights 81』試合結果

【10%OFFクーポン配布中】スポーツネックレス ZAAP ザップ 磁気ネックレス アスリート ネックレス 武尊 GOLDシグネチャーモデル 電磁波防止 シリコンネックレス ZAAP NECKLACE


▼メインイベント(第12試合)フェザー級(-70kg)ムエタイ 3分3R
〇スーパーボン(タイ/暫定フェザー級キックボクシング世界王者)
[1R 1分43秒 KO]※右縦ヒジ
דスモーキン”ジョー・ナタウット(タイ)

▼コー・メイン(第11試合)バンタム級 ムエタイ 3分3R
×ノンオ―・ハマ(タイ)
[判定0-3]
〇カムラン・ナバティ(ロシア)

▼第10試合 バンタム級ムエタイ 3分3R
〇ナビル・アナン(アルジェリア/タイ)
[判定3-0]
×ソー・リン・ウー(ミャンマー)

▼第9試合 バンタム級ムエタイ 3分3R
×スーブラック・トー・プラン49(タイ)
[3R 0分55秒 KO]※左フック
〇クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)

▼第8試合 ストロー級ムエタイ 3分3R
〇サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[1R 1分22秒 KO]
×アクラム・ハミディ(アルジェリア)

▼第7試合 フェザー級ムエタイ 3分3R
〇シャドウ・シンハ・マウイン(タイ)
[判定3-0]
×モハメド・シアサラニ(イラン)

▼第6試合 キャッチウェイト(-63.5kg契約)ムエタイ 3分3R
〇スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)
[判定2-1]
×オーティス・ワグホーン(英国)

▼第5試合 キャッチウェイト(-60.32kg)ムエタイ 3分3R
〇ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー(タイ)
[判定3-0]
×スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)

▼第4試合 フライ級(-61.2kg)キックボクシング 3分3R
〇武尊(team VASILEUS/K-1三階級制覇)
[2R 2分47秒 KO]※左フック
×タン・ジン(ミャンマー)

▼第3試合 バンタム級(-65.8kg)キックボクシング 3分3R
×秋元皓貴(EVOLVE MMA/元ONEバンタム級世界王者)
[判定0-3]
〇イリアス・エナッシ(モロッコ/オランダ/元ONEフライ級世界王者)

▼第2試合 キャッチウェイト(59.87kg)ムエタイ 3分3R
×小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者)
[判定0-3]
〇リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)

▼第1試合 フライ級キックボクシング 3分3R
〇陽勇(=ひゅう/TEAM3K/VENUM TRAINING CAMP)
[判定3-0]
×ユセフ・エサード(アルジェリア)

 9月27日にタイ・ルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 81』の試合結果。武尊がタン・ジンにダウンを奪われながらも2R逆転のKO勝ち。秋元皓貴と小笠原瑛作は判定負け。陽勇は判定勝ちしています。続きを読む・・・
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 Report World kicks ブログ リッティデット・ソー・ソンマイ 小笠原瑛作

【ONE FF81】右ミドルにも前に出た小笠原は、ハイをスウェイしきれずダウン。0-3でリティデットに敗れる

【写真】ダウンを挽回しようとした小笠原だが、最終回はリティデットがしっかりと守り切った(C)ONE

<ムエタイ・132ポンド契約/3分3R>
リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)
Def.3-0
小笠原瑛作(日本)

オーソドックスながら左が強いという評判のリッティデットに対し、サウスポーの小笠原は左ローを蹴る。前蹴りを見せたリッティデットが距離を詰めて腹を攻める。ハイをかわした小笠原はローをチェックして、左ローを蹴る。詰めてハイを狙い、右エルボーを放ったリッティデットは右目尻をカットした小笠原の前蹴りで尻もちをつく。右ミドルを入れたリッティデットにワンツーの小笠原、リッティデットが右ハイからミドルを返す。残り20秒で鋭い右ミドルを入れたリッティデットが初回をリードした。

2R、小笠原が左ミドル、リッティデットが右ミドル。小笠原は左インローを入れる。ハイをガードした小笠原は、近い距離で右を受けて姿勢を乱すリッティデットの右ミドルにもワンツーからパンチを纏める。さらに左ローを決めた小笠原は前に出ると蹴りからパンチに繋げ、ローを蹴る。左ミドルをキャッチしたリッティデットのハイをかわした小笠原。続いてミドルを受けるがパンチで前に出る。ハイをかわして右フックを入れた小笠原だったが、リッティデットが右ハイをスウェイしきれず顔面を蹴られる。そのまま顔を払うような動きで崩れた小笠原はダウンを宣言せれた。立ち上がった小笠原が左エルボーからワンツーも、この回も明白に落とした。

最終回、後の無い小笠原がコンビで前に出て、スピニングバックエルボーを繰り出す。ミドルを蹴ったリッティデットが首相撲でエルボー、左エルボーから足払いで倒す。小笠原も右を受けても、右を返すが中盤に前蹴りで突き放される。さらに腹を蹴ら汰小笠原は、跳ねるようなリッティデットの蹴りにスピニングバックフィストと、詰められないところで回転系の攻撃を繰り出す。リッティデットはロープを背負って回り、クリンチと時間を使う。スピニングバックフィストを空振りした小笠原は、姿勢を乱しレフェリーに立たされるも、すぐに時間となった。

結果、小笠原は0-3で敗れた


The post 【ONE FF81】右ミドルにも前に出た小笠原は、ハイをスウェイしきれずダウン。0-3でリティデットに敗れる first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 イリアス・エナッシ キック ブログ 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴 陽勇

【ONE FF81】全選手が計量&ハイドレーションをクリア。日本人4選手は前半戦=第1~第4試合に登場

【写真】武尊と対戦するタン・ジンが顔に塗っているのは“タナカ”と呼ばれるミャンマーの伝統的な化粧だ(C)ONE

明日27日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムにて開催されるONE Friday Fights 81の公式計量が行われた。
Text by Takumi Nakamura

通常よりも豪華なマッチメイクが並ぶ、通称テントポール大会となる今大会。日本からはONE2戦目となる武尊を筆頭に、元ONEキックボクシング世界バンタム級王者の秋元皓貴、ONEムエタイのベルトを目指す小笠原瑛作、ONE初参戦となる陽勇の日本人4選手が登場する。


4選手は無事に計量とハイドレーションテストをクリアし、対戦相手とのフェイスオフに参加。対戦相手がブランク・パンサーからミャンマーラウェイ出身のタン・ジンに変更となった武尊はタン・ジンと互いの前腕をかけ、睨み合った。ONEの公式リリースを通して、日本人4選手は以下の意気込みコメントを発表している。

武尊
「(対戦相手のタン・ジンは)すごく良い雰囲気を持っている選手だなと思ったし、強い男のオーラを感じたので明日は最高の試合になると思います。必ずKOで倒して勝つので応援よろしくお願いします」

秋元皓貴
「フェイスオフも終わって、相手のエナッシもすごく気合いが入っていた顔をしていたので、明日がすごい楽しみです」

小笠原瑛作
「相手も気持ちが入っていると思うので、良い試合になると思います。しっかりと来年までにONEのベルトにつなげるところ、その試合を明日見て欲しいなと思います」

陽勇
「(フェイスオフで)結構上から睨みつけられて、闘争心が湧きました。自分の攻撃をしっかり出して、相手を出させない、自分の攻撃だけ、やりたい試合をやります。明日、ONE1試合目、しっかり勝ってきます」

なお明日の大会では日本・タイでの中継スケジュールに合わせ、前半戦=第1試合~第4試合で日本人選手が戦い、後半戦=第5試合~第12試合にはタイ人選手の試合が並んでいる。

この後半戦もジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー×スリヤンレック・ポー・イェンインのONE FF激闘派対決に始まり、第6試合には元ルンピニー3階級王者のスアキム・ソー・ジョー・トンプラジンが登場。元ONEキックボクシング&ムエタイ世界ストロー級王者サムエー・ガイヤーンハーダオと欧州軽量級トップのアクラム・ハミディの第8試合に続き、第11試合には元ONEムエタイ世界バンタム級王者ノンオー・ハマがリングに立ち、大トリにはONEキックボクシング暫定世界フェザー級王者スーパーボン・シンハ・マウインとジョー・ナタウットの意外にも初対決、ムエタイルールの一戦が組まれた。日本人の試合でONE FFに興味を持ったファンの方には、是非継続して後半戦を見てもらい、ONEムエタイの現在を知っていただきたいラインナップだ。

■放送予定
9月27日(金・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
スーパーボン・シンハ・マウイン:69.67キロ
ジョー・ナタウット:69.49キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ノンオー・ハマ:65.59キロ
カムラン・ナバティ:65.77キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ナビル・アナン:65.68キロ
ソー・リン・ウー:65.22キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49:65.68キロ
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ:65.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ:56.25キロ
アクラム・ハミディ:56.06キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シャドウ・シンハ・マウイン:70.13キロ
モハメド・シアサラニ:69.49キロ

<ムエタイ・140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン:63.41キロ
オーティス・ワグホーン:63.50キロ

<ムエタイ・133ポンド契約/3分3R>
ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー:60.24キロ
スリヤンレック・ポー・イェンイン:60.15キロ

<キック・フライ級/3分3R>
武尊:60.96キロ
タン・ジン:61.05キロ

<キック・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴:65.14キロ
イリアス・エナッシ:65.32キロ

<ムエタイ・132ポンド契約/3分3R>
小笠原瑛作:59.24キロ
リッティデット・ソー・ソンマイ:59.60キロ

<キック・フライ級/3分3R>
陽勇:60.69キロ
ユセフ・サード:60.87キロ

The post 【ONE FF81】全選手が計量&ハイドレーションをクリア。日本人4選手は前半戦=第1~第4試合に登場 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF46 ONE FF60 ONE FF81 キック ソーンスックノーイ・FAグループ ボクシング リッティデット・ソー・ソンマイ ルンピニー 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴

【ONE FF81】ムエタイルール4戦目へ、小笠原瑛作「ベルトを目指せる選手だというところを見せたい」

27日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81」にて小笠原瑛作がリッティデット・ソー・ソンマイと対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年8月のONE初参戦から約1年、小笠原はONE Friday Fights(ONE FF)で3試合を戦い、2勝(1KO)1敗と勝ち越している。また日本で主戦場になっているKNOCKOUTでもMMAグローブでのムエタイルールで2戦1勝1敗の成績を残しており、MMAグローブで戦うムエタイルール=ONEムエタイの先駆者と言ってもいいキャリアを積んでいる。

今回は武尊、秋元皓貴、陽勇の日本人3選手がキックルールで参戦する中、小笠原はムエタイルールで結果を残し、ONE王座への道を切り拓こうとしている。


――試合まで6日となりましたが、タイに入るのはいつですか。(取材日は9月22日)

「24日、火曜日の夜に入る予定です。ONE FF(ONE Friday Fights)は自分の試合で3回、仲間のセコンドで1回、合計4回行っているので、どういう流れで試合を迎えるかは分かっているし、試合までの調整にも慣れてきました」

――小笠原選手は昨年8月からONEに参戦していますが、大会の盛り上がりは感じていますか。

「そうですね。試合では負けてしまったんですけど、昨年末の大会(12.22ONE FF46)はテントポールと呼ばれるビッグマッチで、かなり盛り上がっているなと思いました」

――今回も昨年12月と同じテントポール大会ですが、こういった大会で試合できることはうれしいですか。

「他の時期・大会のオファーもあったんですけど、自分としては注目度の高い大会で目立って、最短距離でベルトに近づくことがベストだと思っていたので、この大会で試合が決まってうれしいですね」

――小笠原選手は昨年11月・12月と連敗していて、そこから今年4月・6月と連勝しています。連敗脱出となった4月ONE FF60でのソーンスックノーイ・FAグループ戦はプレッシャーもありましたか。

「正直、去年後半に連敗した時は、もう格闘技をやめようかなぐらい落ち込んでいました。そこから今年一発目の試合、4月のソーンスックノーイ戦は本当にプレッシャーもありました。でもそこをまた乗り越えられることが出来て、自分の中ではすごく大きな経験になったし、今は自分のために格闘技をやれているというか、今までキックボクシングやムエタイをやってきて、今が1番『この競技が楽しい!』と思ってできている時期かもしれないです」

――経験を積むという意味では3分3Rフルラウンド戦って勝ち切ったこともよかったのではないですか。

「やっぱりトップファイター同士の試合になると、倒しきるということが難しくなるんですけど、そのなかでもしっかり勝つことは大事で、倒すだけじゃなくて勝つために頭を切り替えることも必要です。そういう部分は今までの自分になかった部分で、成長できたかなと思います」

――6月のKNOCKOUT代々木大会ではONEの常連ファイターでもあるデーングリアングライ・シンマーウィンとの対戦でした。(小笠原の判定勝利)

「あの試合は4月からの継続という意味ではないですけど、 4月・6月と繋がって出来たところはすごい良かったですね。過去に自分が勝ったり負けたりしているムエタイ選手たちがONEでいい試合をしてボーナスをもらったり、チャンピオンレベルの選手と絡んでいる姿を見ると、自分の実力がどういうレベルなのかも分かりますし、6月に対戦したデーングリアングライはONEで名前がある選手でしたけど、そこと比べて自分のレベルが劣っているとは思わなかったし、そこで勝ち切れたことも自信になりました」

――また小笠原選手はONE参戦以降、MMAグローブでしか試合をしていないんですよね。

「そうなんですよね。最初は何がなんだか分からない感じMMAグローブで試合をやっていた部分もあったんですけど、試合と練習を繰り返すうちに、小さいグローブの特徴、戦い方の変化、気を付けなければいけないポイント……自分の中でしっくり来るようになりましたね」

――普段の練習でもMMAグローブがメインなのですか。

「その時々で使い分けていますね。MMAグローブは拳の負担が大きいので、例えば試合で拳を痛めてしまったら、拳を守るために通常のボクシンググローブでミット打ちをやって、対人練習で軽くMMAグローブを使って試合をイメージして…ですね」

――今回対戦するリッティデットにはどんな印象を持っていますか。

「身長は僕よりちょっと大きくて、パンチも伸びてくるし、蹴りも伸びてくる。上手い選手だけど気持ちが強いファイターなんで、打ち合って倒すこともあれば倒されることもあるみたいな。そういう強引さもあるファイターだなと思います。決して楽な相手ではないし、思っている以上に強い選手だと思っています」

――試合映像を見ても勝っても負けても面白い試合をする、いわゆるONEらしい選手だなと思いました。

「そうですよね。盛り上がるファイトをするなという感じがあります」

――ONE FFにはリッティデットクラスの選手がゴロゴロいるわけで、ここを勝ち抜いていかなければいけません。どんな試合で勝ちたいと思っていますか。

「相手の長い距離の攻撃をしっかりディフェンスして、自分がもらわないことを第一に考えて、その中で攻撃を合わせて、どこかのタイミングでいい攻撃を当てて倒せればいいなと思っています」

――例えば一か八かの打ち合いではなく、ちゃんと攻防して勝ちたいですか。

「言い方は難しいですけど、パンチをブンブン振り回して当たったらラッキーみたいな試合をしていたら、自分が目指すところにはいけないと思います。僕はもっと高いレベルの試合をして、ONEのベルトを巻くことが目標なので、そこに繋げる道筋を作るのであれば一発狙いみたいな戦い方は考えてないです」

――6月のデーングリアングライ戦の際にはKNOCKOUTの山口元気代表が「(小笠原)本人がONE王者になりたいと希望している。KNOCKOUTとしてもONEに快く送り出したい」と小笠原選手のONE王座への挑戦をバックアップする姿勢を見せていました。そこは小笠原選手にとっても大きかったのではないですか。

「そこは本当に大きいですね。僕はずっとKNOCKOUTを主戦場にしていて、KNOCKOUTを大きくしたいという気持ちを持って戦ってきました。その一方で心の片隅のどこかには、世界最強の選手たちがゴロゴロいる場所でベルトを獲りたい気持ちもあったと思います。そういう気持ちもあったなかで山口さんから『ONEのベルトを獲りに行ってこい』と背中を押していただいて、そこで自分の目標や目指すものがはっきりして、自分がやりたいことをやらせてもらっている感じがあります」

――小笠原選手も50戦以上やってきて、どこに目標を置くかを悩んでいた部分もあったかと思います。

「KNOCKOUTを大きくするという目標を作って、実際にKNOCKOUTは大きくなっているし、盛り上がってはいるんだけど、じゃあどこがゴールなのかと言われると、明確に見えない部分があるわけじゃないですか。もしかしたら武尊選手もそうだったのかなと思うことがあって、武尊選手もK-1を大きくしようと思って試合をしていて、その目標は徐々に叶っていったと思うんですけど、一格闘家としてのゴールというか、目的地が定まっていないと、どうしてもモヤモヤしてしまう部分はあると思うんです。そこで武尊選手はONEのベルトという目標があって、僕自身も今そこを目指して戦っている。やっぱりそこがはっきりしたことは本当に大きいです」

――昨年8月にONEに初参戦&MMAグローブの試合に初挑戦した時はここまで広がるとは思っていなかったですよね。

「本当にそうですね。去年連敗した時に辞めなくて良かったなと思います」

――ONEに参戦する選手も増えていますが、ムエタイルールでは小笠原選手が第一人者と言ってもいい位置にいると思います。

「ONE FFは毎週大会があって、日本人選手が出るチャンスも増えていますけど、ONEのスタッフはすごく格闘技のことを知っていて、僕のことも評価してくれているんだなと思います。僕はずっとタイ人と試合が組まれていて、タイ以外の外国人選手を当てられるのとは意味合いが違うと思っているし、求められているものも違うと思っています。これからもしっかりベルトに向かって、確実に勝ち続けていくことが大事かなと思います。自分がONEでベルトを目指せる選手だというところを見せていきたいです」

The post 【ONE FF81】ムエタイルール4戦目へ、小笠原瑛作「ベルトを目指せる選手だというところを見せたい」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DREAM K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 イリアス・エナッシ ウェイ・ルイ キック ボクシング ルンピニー 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴

【ONE FF81】約2年半ぶりの勝利へ。秋元皓貴「今回は泥臭く、エナッシにいい動きをさせない」

【写真】元キックボクシング王者対決を制して、連敗脱出を目指す秋元(C)TAKUMI NAKAMURA

9月27日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81」にて秋元皓貴がイリアス・エナッシと対戦する。
text by Takumi Nakamura

Evolve MMAプロ部門の事実上の解散により、日本に活動拠点を移し、POWER OF DREAMで練習を続けている秋元。その初陣となった5.4ONE Fight Night22でのウェイ・ルイ戦はウェイ・ルイのアウトボクシングにポイントが入る形で敗北を喫したが、自身のパフォーマンスには手応えを感じた。

練習環境を変えて挑む2戦目の元ONEキックボクシング世界王者エナッシで、豪華対戦カードが並ぶ今大会のなかでも注目のマッチアップとなった。この一戦に向けて秋元は「エナッシが嫌なことをやって、エナッシの良さを消す」と2022年3月以来となる勝利への執念を口にした。


――前回5月のウェイ・ルイ戦は判定負けという結果でしたが、秋元選手が勝ったという声も多かった試合です。秋元選手も試合後に色んな想いがあったと思いますが、あの試合を振り返ってもらえますか。

「やっぱり自分の中では、もっともっとできたという気持ちはあるんですけど、しっかり仕事はできたのかなというか。自分がやることはできたと思っていたので、結果として判定で向こうに上がってしまったっていうのはすごく残念でした」

――試合後に判定や再戦についてSNSでも発言されていましたが、実際にONEのスタッフと話をする機会はあったのですか。

「ONEのスタッフを通じて、ONEに対して判定に対する抗議だったり、どうにかなりませんかという話はしました。どちらかと言うとリマッチに関してですね。正直、判定結果が変わるのは難しいと思っていたので、リマッチできないかということだったり、そうした動きをした方がいいのかなと思って、普段はやらないことなのですが、少しだけやりました」

――ご自身のパフォーマンスという部分ではどんな手応えがありましたか。

「POWER OF DREAM(POD)にきて最初の試合ということもあって、本当に一から作り直した部分もありました。それが一発目にしてはできたのかなとは思うし、出来としてはそんなに悪くはなかったと思います。ただもっともっと改善点だったり、やれることがあったかなと感じています」

――PODで練習→試合をやってみて、ご自身の中でのファイトスタイルの変化やどういった部分でレベルアップしたと感じていますか。

「本当に色々あるんですけど、また今回は前回とは違うスタイルで今はトレーニングしていますし、練習する相手によって色々と変えながら。PODに行ったから、PODのスタイルのなかで僕のスタイルを確立するというよりは、色んなことをやりながら、目の前の相手に対して何が一番いいのか?をやっていければなと思っています。そのうえでPODはパンチが強いジムなので、パンチ力は純粋にかなり上がったと思います」

――色んな選択肢があった中でPODを拠点にしようと決めたのは、学ぶものが多かったり、ここで強くなれるという実感があったからですか。

「そうですね。ここでならもう1回やれるんじゃないかと思ったのが、PODを選んだ理由です」

――秋元選手から見てPODの古川誠一会長の指導にはどんな特徴的があると思いますか。

「古川会長は格闘技だけでなく、色んな競技・スポーツのコーチやトレーナーの経験があって、格闘技でも相撲を教えられていたり、すごく頭が柔軟だなと思います。キックボクサーだからこうじゃなきゃいけないとか、そういう固定観念みたいなものが全然ないというか。そういう姿勢に学ぶことも多いですし、いろんな競技・スポーツのいいところを総取りするというか、そういったところが魅力だと思います」

――練習中に古川会長と話すことも多いのですか。

「もちろん自分から聞くこともしますが、どちらかというと僕の練習だったりマスだったり、スパーリングだったりを見て、こういう動きをしていこうよとか、そういうアドバイスをいただくことが多いです」

――今大会では元ONEキックボクシング世界フライ級王者のエナッシと対戦することになりました。エナッシにはどんな印象を持っていますか。

「印象はシンプルに”強い”というのがありますね。あとはスピードが速くて、手足の使い方が上手い。そういった小さな技術ももちろんありますし、階級上げてきてパワーがかなりついているだろうなと思います」

――お互いに穴が少ないタイプだと思うので、どう攻略するかを双方練っていると思います。秋元選手はかなり戦略やプランを作っていますか。

「かなりそこは作っています。自分の中では倒せる技や、タイミングが合えば倒せるだろうなっていうところが何カ所かあるので、そういったところをしっかりと狙って。あとは逆に自分がもらわないように意識してやりたいなと思います」

――以前インタビューさせてもらったときに、秋元選手はOFGのムエタイではなく、グローブでのキックボクシングルールにこだわりやプライドを持っていると感じました。エナッシとはハイレベルなキックボクシングの試合を見せられそうですか。

「そうですね。ただ自分がいい動きをすれば、相手も絶対いい動きをしてくるので、いかにそうさせないかというところを意識しています。今回は泥臭くというか、エナッシの嫌なこと嫌なことをどんどんやっていきたいです」

――今回はそれだけ勝つこと、結果を出すことにこだわっていますか。

「はい。エナッシにとって嫌なことをしていくことで、エナッシにフラストレーションが溜まって、動きが大雑把になると思うので、そういったところを狙っていきたいと思っています。今回はエナッシのいいところを消せるように頑張りたいです」

――いい意味でかみ合わせない、と。

「そうですね」

――そして今大会はONE Friday Fightsシリーズの中でもテントポール大会と呼ばれる通常よりも豪華なマッチメイクが並ぶ大会です。この日は日本はもちろん、タイでも大きく盛り上がりそうな興行ですよね。

「チケットもすぐ完売したみたいですし、かなり会場も盛り上がると思います」

――日本人からも秋元選手以外に武尊選手、小笠原瑛作選手と合計3選手が出場します。(※取材後に陽勇の参戦が決定)そういった形でONEでも日本人選手が増えています。秋元選手の中では仲間でもあり、いい意味で切磋琢磨するライバルという気持ちもありますか。

「そうですね。最終的には個人競技なんで、言い方は難しいですが、完全な仲間ではないと思うんですよ。おそらくないとは思いますが、もし武尊選手が階級を上げることになれば試合をする可能性もあるわけで、そういうことになれば、もちろん僕は戦いますし、僕が階級を上げる・下げることになったら、その階級の選手とは誰とでも戦う可能性があると思います。もちろん同じイベントに出るという意味で応援はしていますけど、もしかしたらいつか戦わなきゃいけないかもしれないというのは常に頭に入れています」

――日本でも多くの人がこの大会を見ると思うのですが、そういった中で秋元選手は自分のどんな姿を見せたいと思ってますか。

「ずっとONEを見てきた日本のファンの方ももちろんいると思いますし、もともと武尊選手やK-1を見ていてONEはあまり見ていないという方、小笠原選手やKNOCKOUTは見ていたけどONEは見てないという方もいると思います。今回のONEはどの試合もレベルが高いですし、エナッシも相当強いんで、かなりレベルの高い試合を見せられると思っています。その中で自分がいかに目立てるかが重要だと思っています」

The post 【ONE FF81】約2年半ぶりの勝利へ。秋元皓貴「今回は泥臭く、エナッシにいい動きをさせない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o YouTube   バズーカ巧樹 中村優作 小笠原瑛作 悠太 朝倉未来 栗秋祥梧 鈴木千裕

五味隆典、朝倉未来とのボクシングマッチに意欲「全然いけるな」超RIZIN.3への参戦も示唆!? 『KNOCK OUT CARNIVAL 2024』試合後インタビュー

23日に開催された『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』(国立代々木競技場第二体育館)の試合後インタビューの選手たちが応じた。

●『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT “BLAZE”』
6月23日/国立代々木競技場第二体育館
(U-NEXTで見放題独占ライブ配信)
【対戦カード】すべて3分3R・延長1R
・第15試合 KNOCK OUT特別ルール(※パンチのみ)-73.0kg契約
鈴木千裕 vs. 五味隆典
・第14試合 KNOCK OUT-BLACK スーパーフェザー級王座決定戦
龍聖 vs. 久井大夢
・第13試合 KNOCK OUT OFG-RED -58.5kg契約
小笠原瑛作 vs. デーングリアングライ・シンマーウィン
・第12試合 KNOCK OUT-RED -61.0kg契約
重森陽太 vs. レンタ・ウォーワンチャイ
・第11試合 KNOCK OUT-UNLIMITED -58.5kg契約
栗秋祥梧 vs. 中村優作
・第10試合 KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級
壱・センチャイジム vs. チョークディー・PKセンチャイジム
・第9試合 KNOCK OUT-BLACK -56.0kg契約
古木誠也 vs. 福田拓海
・第8試合 KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級
バズーカ巧樹 vs. 中島玲
・第7試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -53.0kg契約
ルシア・アプデルガリム vs. NA☆NA
・第6試合 KNOCK OUT-BLACK女子 -48.0kg契約
ぱんちゃん璃奈 vs. アイリン・ゴンザレス
・第5試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級
漁鬼 vs. エミール・アラゾフ
・第4試合 KNOCK OUT-BLACK ウェルター級
渡部太基 vs. 小川悠太
・第3試合 KNOCK OUT-BLACK -63kg級
大谷翔司 vs. セーンダオレック・Y’ZDジム
・第2試合 KNOCK OUT-RED ウェルター級
MASATO BRAVELY vs. 杉原新也
・第1試合 KNOCK OUT-BLACK -61.5kg契約
般若HASHIMOTO vs. 小森玲哉

#五味隆典 #朝倉未来 #KNOCKOUT

カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF60 ソーンスックノーイ・FAグループ 小笠原瑛作

【ONE FF60】小笠原瑛作がONE2勝目!3連勝中のソーンスックノーイから判定勝利

<ムエタイ・132ポンド契約/3分3R>
小笠原瑛作(日本)
Def.2-0
ソーンスックノーイ・FAグループ(タイ)

サウスポーに構える両者。小笠原はサークリングして左右のロー。ソーンスックノーイも左ローを蹴り返す。小笠原は足払いを決めると左ロー。ソーンスックノーイが前に出て左ストレートを打つと、小笠原も細かいパンチを返して、右ボディと左ローまでつなげる。ソーンスックノーイは小笠原の蹴り足をとって右ボディ、左ローと左ストレートで前進を止めない。

小笠原も左ストレートから右アッパー、そして左ストレート。ソーンスックノーイはジャブと左ローで前に出て、小笠原もジャブを返して左ストレートを狙う。足を使う小笠原は左ストレートから右ボディ、ジャブから左ボディ、左ストレート。前に出るソーンスックノーイが左ストレートを突き刺す。

2R、ソーンスックノーイが突っ込むところに小笠原が右フックを合わせる。これでソーンスックノーイがバランスを崩すが、すぐ立ち上がってダウンにはならず。ソーンスックノーイも左ストレート、小笠原はジャブを当て、左ミドルをキャッチしての左ストレートを当てる。小笠原は下がりながら左ストレートを顔面とボディを打ち分ける。

再び小笠原はソーンスックノーイの左ミドルをとって左ストレート、ジャブでソーンスックノーイの前進を止めて左ボディにつなげる。ソーンスックノーイは前に出続けるが、小笠原がジャブと左ロー、そして首相撲で追撃を遮断。右の前蹴りと右ミドルで距離を取る。

3R、ソーンスックノーイが圧力をかけて前進。小笠原はインローと左ストレート、足を使いながらジャブを当てる。ソーンスックノーイも左ローと左ストレート。小笠原はソーンスックノーイの圧力を受けても攻撃を返す。小笠原は飛びヒザ蹴り。ソーンスックノーイは左ボディストレートと左ミドルを蹴る。

小笠原も左ストレートを返すが、ここでソーンスックノーイが指が目に入り、インターバルが与えられる。再開後、ソーンスックノーイが左ミドル。小笠原はそれをキャッチして左ストレートを打つ。ソーンスックノーイは前に出て左ミドル。小笠原は足を使って距離を取る。ここで試合終了となり、小笠原が3連勝中のソーンスックノーイに判定2-0で勝利し、ONE2勝目を挙げた。

The post 【ONE FF60】小笠原瑛作がONE2勝目!3連勝中のソーンスックノーイから判定勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB ABEMA GLORY K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF46 アニッサ・メクセン キック シッティチャイ・シッソンピーノン ジョセフ・ラシリ スリヤンレック・ポー・イェンイン スーパーボン・シンハ・マウイン スーブラック・トー・プラン49 セクサン・オー・クワンムアン タワンチャイ・PK・センチャイ チャンネル ブラック プラジャンチャイ・PK・センチャイ ペッディージャー・ルクジャオポーロントン ボクシング ムアンタイ・ PK・センチャイ ルンピニー 小笠原瑛作

【ONE FF46】2023年最終興行は3大王座戦を含む過去最高レベルの豪華ラインナップ!小笠原瑛作も参戦

【写真】ONE Friday Fightsが大きな盛り上がりを見せた2023年。それを締めくくるにふさわしいビッグイベントだ (C)ONE

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 46が開催される。
text by Takumi Nakamura

日本の小笠原瑛作が出場する2023年最後のONEの公式戦=ONE Friday Fights は過去最高、Fight Nightシリーズやナンバーシリーズで行われてもおかしくない豪華ラインナップとなった。

大会の後半3試合には3大王座戦=タワンチャイ・PK・センチャイ×スーパーボン・シンハ・マウイン(ムエタイ世界フェザー級)、ジョセフ・ラシリ×プラジャンチャイ・PK・センチャイ(ムエタイ世界ストロー級)、ペッディージャー・ルクジャオポーロントン×アニッサ・メクセン(キックボクシング女子世界アトム級)が並ぶ。


(C)ONE

タワンチャイ×スーパーボンは10月のONE Fight Night 15で予定されていたが、スーパーボンがふくらはぎの負傷により欠場。今大会にスライドして行われることになった。

スーパーボンはチンギス・アラゾフにこそ敗れているものの、シッティチャイ・シッソンピーノン、ジョルジオ・ペトロシアン、マラット・グレゴリアンには勝利している。タワンチャイもONEではシッティチャイに敗れたのみだが、戦ってきた相手のレベルで言えばスーパーボンの方が上という見方も出来る。

またフィジカルやスピード&アジリティのトレーニングも練習メニューに取り入れる新世代のムエタイ戦士=タワンチャイと「立ち技で倒すべき相手はあと2人。タワンチャイとアラゾフ」というスーパーボンによる、ムエタイの世代を超えた戦いでもある。ONEムエタイではパンチとヒジで打ち合う試合が増えているが、タワンチャイとスーパーボンはどちらも蹴りを得意にしており、激しいだけではない、ハイレベルな技術戦、特に蹴りの攻防に注目してもらいたい一戦だ。

(C)ONE

ラシリ×プラジャンチャイは昨年5月以来のリマッチだ。この時は王者プラジャンチャイにラシリが挑む形で、ラシリが3R終了時にプラジャンチャイを戦意喪失に追い込むTKO勝利で番狂わせを起こし、王座戴冠を成し遂げた。

ラシリは昨年11月に一階級上の王者ロッタン・ジットムアンノンに挑むも判定で敗れて、二階級制覇はならず。怪我による長期欠場のため、今年6月にプラジャンチャイとサムエー・ガイヤンハーダオによる暫定王座決定戦が組まれて、プラジャンチャイが勝利。ラシリの復帰戦に合わせて両者のタイトル戦が組まれた経緯がある。

前回の対戦ではラシリがリーチを活かしたジャブ&インローとステップワークを駆使してプラジャンチャイを翻弄。最終的にはラシリがパンチとヒザ蹴りでプラジャンチャイの眉間を切り裂き、左ボディを的確に打ち込んで戦意喪失に追い込んでいる。プラジャンチャイとしてはラシリとの距離をどう詰められるかがリベンジのポイントになるだろう。

(C)ONE

そしてペッディージャーとメクセンはキックボクシング女子世界アトム級暫定王座決定戦をかけて対戦する。

メクセンはGLORYをはじめキック・ムエタイで数々の実績を残して、2021年9月からONEに参戦。なかなかタイトル戦の機会を得ることができなかったが、ようやく今回のチャンスが巡ってきた。

一方のペッティージャーは今年3月からONEに参戦し、7カ月間で4試合を戦って全勝=すべてKO・TKOという驚異的なレコードを残している。

ペッティージャーは自分から距離を詰めて近距離の打ち合いで勝つ、まさにここ最近のONEムエタイを象徴するような戦い方を好む。このスタイルが百戦錬磨のメクセンにどこまで通用するかに注目したい。

王座戦以外にもノンオー・ハマ、セクサン・オー・クワンムアン、ムアンタイ・PK・センチャイとトップ選手が続々と登場。さらに第1試合ではK-1参戦歴のあるスリヤンレック・ポー・イェンインとヨーキッサダー・ソー・ソンマイが対戦し、ジャオスイヤイソー・ソー.デッチャパンも出場するなど、日本に馴染みのファイターも多い大会となっている。

■放送予定
12月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル(前半6試合)
午後9時30分~ PPV ONE official site (Englsih Page)

<ONEムエタイ世界フェザー級タイトルマッチ/3分5R>
タワンチャイ・PK・センチャイ(タイ)
スーパーボン・シンハ・マウイン(タイ)

<ONEムエタイ世界ストロー級タイトルマッチ/3分5R>
ジョセフ・ラシリ(イタリア)
プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)

<ONEキックボクシング女子世界アトム級暫定王座決定戦/3分5R>
ペッディージャー・ルクジャオポーロントン(タイ)
アニッサ・メクセン(フランス)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ノンオー・ハマ(タイ)
ニコ・カリロ(スコットランド)

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
セクサン・オー・クワンムアン(タイ)
リバー・ダス(英国)

<ムエタイ136ポンド契約/3分3R>
ムアンタイ・ PK・センチャイ(タイ)
ナビル・アナン(タイ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
ファリヤ・アミニプール(イタリア)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジャオスイヤイソー・ソー・デチャパン(タイ)
ペットスクンビット・ボイ・バンナー(タイ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49(タイ)
クレイグ・コークレイ(アイルランド)

<ムエタイ132ポンド契約/3分3R>
小笠原 瑛作(日本)
チョーファー・トー・センティアンノーイ(タイ)

<ムエタイ132ポンド契約/3分3R>
スリヤンレック・ポー・イェンイン(タイ)
ヨーキッサダー・ソー・ソンマイ(タイ)

The post 【ONE FF46】2023年最終興行は3大王座戦を含む過去最高レベルの豪華ラインナップ!小笠原瑛作も参戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE FF46 キック ヨッドウィッタヤ・ペッチョンプー ルンピニー 小笠原瑛作 海外

【ONE FF46】タイのビッグマッチ参戦、小笠原瑛作「“EISAKU”という名前が世界に広がるチャンス」

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 46にて、小笠原瑛作がチョーファー・トー・センティアンノーイと対戦する。
text by Takumi Nakamura

8月のONE Friday Fights 30ではヨッドウィッタヤ・ペッチョンプーを1R0分31秒でKOし、見事なONEデビューを飾った小笠原。ONE2戦目は3大王座戦が並ぶビッグイベントで組まれ、対戦相手もONE参戦前にロッタン・ジットムアンノンと激闘を繰り広げているチョーファーに決まった。ONE日本大大会への出場ではないが、小笠原は「自分の名前を海外のファンに知ってもらえるチャンス」と燃えている。


──8月のONEデビュー戦ではヨッドウィッタヤ・ペッチョンプーから見事なKO勝利を収めました。まずあの試合を振り返っていただけますか。

「初めてのMMAグローブということもあって、自分でもどういう展開になるか分からない状況だったのですが、タイミング良く右フックが入って、全てを分かる前に終わっちゃったところはありますね。ただ久しぶりの海外の試合でも冷静にできていたのかなと思いますし、MMAグローブの威力やONEの盛り上がりを肌で感じることができました」

──初めてMMAグローブのムエタイをやってみて、どんなことを感じましたか。

「練習ではパンチを当てない程度の対人練習をやっていたのですが、いつもとは距離感が違いましたね。通常のグローブだったらもう一歩踏み込まなきゃいけないところでも、MMAグローブだったらガードの間を抜けてきたり。そういった部分で練習での意識は変わりました。あと試合中はグローブが軽いなと思いましたし、KOした時のパンチも拳にガチン!と来る感じはありました」

──このキャリアでONEに参戦すること、海外で戦うことだったり、MMAグローブにチャレンジすることなど、ご自身ではどう捉えていますか。

「僕もキャリアが長くなって、失敗も挫折も経験している中で、積み重ねてきたことが自信になっています。そのうえでONEに挑戦しているので、このタイミングでONEに挑戦できて良かったのかなと思います」

――イベントとしてのONE Friday Fightsの盛り上がりも感じましたか。

「会場もデカいし、お客さんの盛り上がりもすごかったです。日本と海外のオーディエンスの声はちょっと違うし、前回の試合はKOで終わらせられたので、反応や反響の凄さを感じました」

──イベントの盛り上がりやファイトボーナスも含めて、選手たちの試合が激しくなるのも分かりますか。

「それはあるんじゃないですかね。特にタイの選手たちのギラつきは感じます。僕が以前出ていた頃のルンピニーやラジャの控室とONEルンピニーの控室は完全に雰囲気が違うんですよ。ギャンブルの対象として戦うムエタイ選手というよりも、有名人や人気者になりたいじゃないですけど、エンターテイナーとしての選手像みたいなものがタイの選手たちにも見えた感じです」

──ONEのムエタイはプロイベント化していますよね。

「日本のキック・ムエタイはギャンブルじゃないし、僕もプロの仕事としてやっていて、エンターテインメントとして見ているお客さんを意識した試合をする選手が多いと思うんですけど、タイの選手もそうなっているイメージですね。タイ人も勝つだけじゃダメ、ギャンブラーに好かれるだけじゃダメ、一般層に届く試合をやろうとしていると思います」

──そういった意味ではムエタイに挑戦するというよりも、ONEのムエタイに挑んでいる感覚なのでしょうか。

「そうですね。逆に言ったら、ルンピニー・ラジャのベルトはギャンブルも絡んでいる中でのムエタイで、だからこそ日本人がなかなか獲ることができなかったものです。それがある意味崩れているというのはおかしいですけど、日本人も勝てる可能性のある形に変わったんじゃないかなと思います」

──その一方で、MMAグローブ着用の3分3R&KOを狙う試合を求められても、それに対応できるタイ人選手の技術の高さを改めて感じます。

「あれだけ長い歴史のあるムエタイが強いというのは確かな事実だし、そこは間違いないと思います」

──では次戦についても聞かせてください。対戦相手のチョーファー選手はONEでの活躍もそうですが、ONE参戦前にロッタン・ジットムアンノンと2度対戦している激闘派です。

「本当にチョーファー選手は気持ちがある選手で、ONEに出る前から闘争心のある試合をする選手だったので、ある意味ONE向きの選手だと思っていましたね。ロッタンとも競い合うようにバチバチ打ち合って、蹴りあって、組んでもヒジを振ってきて…というようなタイプなので、かなり闘争心は強いと思います」

──倒されるリスクもある反面、倒すチャンスもある選手だと思いますが、今回はどんな試合をイメージしていますか。

「そうやってバチバチに来る選手なんで、もらったらヤバいですけど、守りの選手や逃げの選手じゃないので、僕が倒す可能性は高いと思います。確実に穴はあるので、そこをどう突いていくかという感じですね。倒すイメージは何パターンかできていますし、それプラス、自分がどこに気をつけるのかっていう部分も想定しています」

──今大会は3大タイトルマッチが組まれていて、ONE Friday Fightsでも史上最高レベルのビッグイベントです。その大会に出られることをどう感じていますか。

「元々、15日のONE Friday Fights 45でオファーが来ていて、そこで調整していたんですけど、ONEの方から『翌週にビッグマッチがあるんで、ぜひそっちの方に出てくれませんか?』という話になったので、前回の試合が評価されてONEに買われているのかなと思うし、そういった部分でも気持ちが盛り上がりますね」

──僕も最初にラインナップを見て「これで『ONE Friday Fights』なの!?」と思うくらい超豪華ですよね。

「チケットがなくなるかもしれないと言われていたので、日本から応援に来てくれる人にも早めにチケットを取ってもらったんです。飛行機を取ってもチケットがなくて会場に入れないのはヤバいですからね。実際にチケットがソールドアウトになったみたいで危なかったです(笑)」

──タワンチャイ×スーパーボンは日本でも話題になっていますが、タイではスーパースター同士の対戦として注目されていると思います。

「実はタワンチャイとはPK・センチャイで一緒に練習をしたことがあって、当時のタワンチャイは僕よりも身長が低いぐらいの年齢だったんですよ。その印象が残っているんですけど、今はタイのスーパースターですからね」

──そんなONEの舞台で小笠原選手はどんな目標を持って戦っていきたいですか。

「前回は30秒ちょっとで試合が終わっちゃって、ONEも僕の実力が分からない部分もあったと思うんですけど、今回はしっかりと自分の実力を見せて勝って、やっぱりベルトを獲りたいですよね。これだけ世界的に盛り上がっていて、勢いがある団体=ONEのベルトを獲るということは、自分が背負っているKNOCK OUTを大きくすることにもつながるだろうし、今自分はKNOCK OUTのフェザー級チャンピオンですけど、それに続いてONEのベルトも獲る。それが来年以降の目標です」

──立ち技格闘技は自分の目標をどこに置くか。それが選手によって違うと思いますが、小笠原選手はONEという舞台を選んで、実際にONEで戦って、今の自分が目指すべきものはONEのベルトだと感じましたか。

「そうですね。僕はずっと小さい頃からムエタイをやっているし、先生もタイ人の先生です。だからムエタイ・タイ人を倒さなかったら本物じゃないと思うし、客観的に見ても一番強いヤツらが集まっている舞台がONEじゃないですか。だからムエタイのトップが集まっているONEのベルトを獲る=最強だと思うんですよね。選手でやっている以上は強いヤツとやって、そこで勝って、ベルトを獲ることが本物だと思うし、僕は本物になりたいので、ONEのベルト獲りたいです」

──スケジュール的に日本大会への出場は難しいと思いますが、タイのビッグイベントに呼ばれることも大きな意味があると思います。

「もちろん日本大会もビッグイベントですが、これから海外で試合をしていくという部分では、ある意味、この大会に出て勝つことで、自分の名前合がより世界に広がるなというのはありますね。タイで大会を見にくる海外のオーディエンスも多いですし、海外のファンにも知ってもらえるビッグチャンスだと思っています」

──まさに“EISAKU”という名前を世界に発信するチャンスですね。

「日本だけで戦っていたら“EISAKU”という名前がタイや世界に広がるチャンスが少ないと思うんですけど、僕はONEで戦うことを選んだので、よりグローバルに世界に出ていきたいです」

The post 【ONE FF46】タイのビッグマッチ参戦、小笠原瑛作「“EISAKU”という名前が世界に広がるチャンス」 first appeared on MMAPLANET.