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【Gladiator029】新ライト級王者 小森真誉「『ロータスは強い』と八隅さんに言ってあげたかった」

【写真】日々指導してくれる八隅への想い、日々練習しているロータス世田谷への信頼感が小森にベルトを巻かせた(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されたGLADIATOR029のメインで田中有をパウンドアウトし、ライト級のベルトを巻いた小森真誉。
Text Manabu Takashima

八隅孝平に師事し、大道塾吉祥寺支部の飯村健一に手ほどきを受けたムエタイを消化したことで飛躍が期待されながら勝ち切れない。そのポテンシャルが試合で発揮できずに周囲をやきもきさせてきた小森が、ベルトを巻いた。しかしながら、スクランブルでの代役出場は普段戦う階級より1クラス重いモノ。

そのうえ前回の試合で敗れており、この挑戦は興行有りきのタイトル戦に必要なピースという見方をされていた。そして絶対的なアンダードッグと見られていた現実を跳ね返し、チャンピオンとなった小森にイベント終了直後に話を訊いた。


『なんでやねん』と普通に思いますよね

――タイトル奪取、おめでとうございます。

「ありがとうございます」

──MMAPLANETでは代役でタイトルマッチが決定した際、前回の試合はフェザー級で敗れている選手がベルトを掛けて戦うことに疑問を抱き、小森選手に事前取材をすることをせず申し訳ありませんでした。

「いや、分かります(笑)。というか、もう選手も含め格闘技関係者全員がそうだったと思います。田中選手のための試合で、相手を探しているということだとも理解していました。田中選手も本当にベルトが欲しいんだなって」

──私が個人的に耳にした話では、田中選手はデマルケス・ジャクソン戦がなくなり、相当に落胆しタイトルマッチでなくても……という気持ちだったと。いずれにせよ、このオファーがあり、勝算があるなら小森選手陣営は受けて当然だと思います。ただ、この試合をタイトルマッチとしたプロモーションサイドの決定に我々は首を傾げていました。

「そうなのですか……」

──これは個人的な話ですが、ロータス世田谷に取材にいくといつも練習をしている小森選手の姿を見させてもらっていました。そしてある基準を設けているMMAPLANETの取材対象になるところまで上がってきて欲しいと、勝手ながら思っていました。ですので、この形でないタイトル戦。あるいはノンタイトルなら、小森選手を試合前にインタビューしたかったです。

「そうですね……それはそうです。不本意という言い方は違うかもしれないですが、『なんでやねん』と普通に思いますよね。僕が他の選手がそういう風に挑戦しているなら、『意味が分からない』と感じただろうし。タイトルマッチに行くまでが難しいのに、この挑戦はそういう経緯が無かったことは確かです。ここで勝てば良いだけっていう……」

──そういう状況だったからこそ勝たないと本当に何でもない、ただ使われた選手になってしまっていました。この状況だからこそ、負けられないというプレッシャーはなかったですか。

「それはありました。負けて失うモノはないとは思ってはいましたけど、負けて良いと思って戦っているとは思われたくなくなかったです。『ライト級でなんで挑戦できるねん』とバカにされることもあったので、絶対に見返してやろうと。ライト級だからとか、言い訳が残る試合には絶対にしたくなかったです。

もちろん練習でやってきたことは自信があります。結果は出せていなかったですが、自分はもっと上の選手と練習をしているので……。一緒に練習をしている人は、自分のことを評価してくれて、『勝てる』と言ってくれていました。八隅(孝平ロータス世田谷代表)さんも、そう信じていつも送り出してくれていたのですが……。その期待に応えられず、結果を出せてこなかったです。なので、このチャンスが巡ってきたのだから、絶対に結果を残してやるという気持ちでした」

──ロータス世田谷勢、八隅さんの指導を受けている選手が12月に河名マスト選手、平田直樹選手、矢地祐介選手と魔の3連敗を喫しました。

「八隅さん、コーチ業を引退するとか考えていたみたいで……。今日の試合に勝って、『ロータスは強い』と八隅さんに言ってあげたかったです。それぐらいチームも落ちていて……。矢地さんはメチャクチャ強いです。それは練習をしている人は知っています。金原(正徳)さんも強さを認めています。平田君も練習通りにできていれば……」

──練習で強い人同士が、戦うのが試合だと思います。

「ハイ。そういう選手はたくさんいると思います。試合で結果を出さないと意味がないです。そうでないなら、練習をして楽しんで生活すれば良くて。結果を出さないと、興行にも呼ばれない。自分もいつの間にか練習の方が強いという風になってしまっていて……。

負けが続くと『八隅はダメだ』とか『ロータスって組み技は上手いかもしれないけど、MMAは実際どうなんだ。あの戦い方はどうなんだ』とか聞いたりしてて」

──本来は、『何言っているんだ?』って思いますよね。ただ結果がついてこないと……。

「別に八隅さんが悪いんじゃない。負けた選手の責任なんです」

──ずっと八隅さんの話になってしまっていますね。

「八隅さんの技術、やられているようでやられていない。その部分で時間を使ってダメだったこともありましたが、今回は……いや、もうちょっと早く切り返せればよかったです」

組手は通じると、最初に組んだ時に思いました

──初回は下になってポイント的には劣勢だったかと思います。それを2Rから挽回し、3Rはバックを制してパウンドアウトしました。

「1Rもテイクダウンされましたが、自分のなかでは『抑え込まれていない。もっと来い』という気持ちでした。逆にいうと田中選手は攻めている気持ちがしていなかったかもしれないです」

──バックに回らせなかった。そして、バックに回ろうという動きを使って逆にリバーサルができていました。

「組手は通じると、最初に組んだ時に思いました。フィニッシュしに来てくれれば、切り返す自信はありました。

八隅さんや岩本(健汰)君の技なんですけど。今回は自分よりデカい相手からトップを取るには、バックエスケープ。バックを攻めさせて落とすとか、そういう際の攻防が大切だと思っていました。それに首相撲で削ることができる。倒されても、動けば良い。実際に自分のなかで攻められたから、休むという場面はなかったです」

──半身から真後ろへ。その動きが完成する前に田中選手が、首を取りに来た時などは狙い目だったと?

「そうですね。八隅さんが『肩を入れろ』という指示をくれたのですが、あそこからハイクロッチで上を取り返すのは定番というか……。それにライト級でもこの組手は通じる。むしろ大きな相手の方が通じるのかと感じました」

──十分にライト級の大きさに見えました。

「そうですか? 実はこれまで3度、緊急オファーでライト級で戦っているのですが、一応全部勝てています。練習の方が強いから、減量しないでライト級で戦った方が良いと言ってくれる人も確かにいました。けど、けっこうビビっていました(笑)」

もうチョイ強いというのを見せていきたいです

──ライト級王者として、今後に関してはどのように考えていますか。団体潰しという声もありますが(笑)。

「アハハハハ。団体潰し……(笑)。せっかくベルトを取れたので、もう1回ライト級でやろうと思っています。もう1回というか……返上したら、意味不明になってしまうので。Gladiatorがどのような選手を指名してくれるのか、ですね」

──フェザー級王者パン・ジェヒョクから「過去にNEXUSで戦っている選手のベルトを狙いたい」という対戦表明がありました。

「なるほどスね。それはもう……パン・ジェヒョクが僕のライト級王座に挑戦したいということですね。そうしたら、僕もフェザー級王座が欲しいって言います(笑)。本当に強いことは分かっています。でも、強い選手が来ても戦えるように準備を続けたいと思います。もうチョイ強いというのを見せていきたいです」

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45 Gladiator Gladiator029 MMA MMAPLANET o Report ブログ 小森真誉 田中有

【Gladiator029】またも田中はベルトに届かず――組み勝った小森がパウンドアウトで新ライト級王者に

【写真】体格、圧力、組みの強さ。小森が新ライト級王者に(C)MMAPLANET

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
小森真誉(日本)
Def.3R2分31秒 by TKO
田中有(日本)

身長で上回る小森がプレスをかける。ケージづたいに右へ回った田中が、右ストレートから組んでドライブした。右腕を差し上げ、足技で崩していく田中に対し、小森もボディロックで揺さぶる。ケージレスリングからボディロックで崩した田中は、グラウンドに持ち込みサイドへ。

バックを見せて立ち上がる小森に対し、左足を差し入れた田中。小森はケージづたいに回るも、田中がダブルレッグですくい上げ、尻もちを着かせた。ここも小森は立ち上がる。右足を取った田中がテイクダウンからバックコントロールへ。崩していくも、小森もスクランブルで粘って上に。立ち上がった田中が小森をケージに押し込み、初回を終えた。

2R、田中が上下に蹴りを散らす。小森がプレスをかけて左フックを当てた。左ミドルからワンツーで攻め立てる小森。田中が右を当てて組みつくも、小森が左腕を差し上げてケージに押し込んでいく。左腕を差し上げた田中が体勢を入れ替えた。小森がボディロックから小外刈りを狙うも、田中が切り返してテイクダウンに成功した。

ボディロックでトップをキープする田中は、バックに回るもスクランブルに持ち込まれてしまう。小森は田中の足を畳ながらパスを狙う。田中がフックガードから、小森の頭に右足をかけていった。足を外してパスを狙う小森の右腕をキムラで抱える田中。そのままラウンドが終了した。

最終回、田中がワンツーを伸ばす。前に出てきた小森にシングルレッグで組みついてドライブするも、切り返されてしまう。小森はボディロックからテイクダウンし、バックコントロールへ。田中が小森の右腕をキムラに取る。しかし小森は前に倒してバックマウントに移行する。田中の体を伸ばした小森がパウンドを連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。

小森はグラジ初参戦でベルトを獲得。またも田中は腰にベルトを巻くことができなかった。新王者の小森は「ロータス世田谷は強いことを、もっともっと証明していきます」と語った。


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【Gladiator029】シンバートル戦を飲んだ吉田開威が話していたこと。「ドンピシャで当ててKO」

【写真】計量会場ではシンバートルを顔を合わせることはなかった(C)MMAPLANET

本日12日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR029でシンバートル・バットエルデネと変則暫定バンタム級王座決定戦を戦う吉田開威。
Text Manabu Takashima

昨日行われた計量で、シンバートルは1.9キロオーバーで今回のタイトル戦は、吉田が勝った場合のみチャンピオンが誕生するという形に落ち着いた。

とはいえ、シンバートルには減点スタートや、勝ってもNCという日本風のフォーマットではなく、吉田は負けると黒星が付く戦いとなる。体重オーバーを了承して戦う。負ければ、負け。北米流のルールを守っているのに厳しい状況になるという――タフさが要求される変則タイトル戦。

もちろん、吉田はこの試合を受けないという選択もできた。それでも、リスキーなタイトルマッチを吉田が受けいれたのはタイトルに賭ける気持ち――ではなく、ここから彼が歩んでいるMMAライフを第一に考えてのことだった。

幼少期から伝統派の型と基本稽古で体の操作法を身に着け、硬式空手で直接倒す打撃を落とし込んだ。そしてMMAで世界に挑むために越えないといけない相手がシンバートルで、そのチケットとして必要なのがベルトだ。

唯一無二の空手家、そしてMMAファイターといえる吉田開威。今回の試合に賭ける気持ちを昨年末に収録したインタビューからお届けしたい。なぜ、彼が体重オーバーの猛者との戦いに挑むのか。それが分かってもらえるはずだ。


ここで勝たないと海外で勝てない

――シンバートルと暫定バンタム級王座決定戦を戦うことになったのですが、当初は南友之輔選手とタイトルを争うことが決まっていました。このタイミングで暫定王座決定戦出場のオファーがあった時はどのような気持ちでしたか。

「まぁ、そのうちやるだろうなっていう気持ちでした。このタイミングになったのは、時期がずれなかったので良かったという感覚です。竹中(大地)さんが防衛戦を行うなら、僕にチャンスは回ってこなかったので。チャンスが回ってきてラッキーだな、と」

――将来性のある若い選手が、このタイミングで潰し合うのは勿体ないという声もありました。

「そこに関しては、相手云々でなく自分が上に行けるなら……まぁ倒せますし。空手同士だから、面白くなれば良いぐらいで。僕に負けて、相手のキャリアアップに影響が出ようが関係ないことですし。自分が先に進むことだけを考えていました」

――自信があったと。

「打撃で倒せると思っていました。間合いに関しては、僕の方が上です。南選手が相手でも、そこは不安はなかったです。確かに一発は強いけど、当たらない。ただ自分がミスをすると貰う可能性はあったので、そのミスを限りなくなくすこと、打撃家に対して一撃で倒すための打撃を当てる技を研究して打ち込んでいました。打ち込みがしっかりしていれば、やりきれる。倒せると思っていました」

――そんななか、全くタイプの違うシンバートルに対戦相手が代わりました。

「打ち込みの内容を決めて2、3週間やりこんでいたのですが、まぁタイプが変わってしまいましたね。でも僕はどっちでも良かったです。シンバートルはもともと竹本(啓哉)さんが戦う予定で、一緒に対策とかもやっていたので意外な相手ではありましたけど。

苦手なタイプですよ、正直。ただ、ここから勝って海外へ行くとそういう選手ばかりじゃないですか。だから、ここで勝たないと海外で勝てないと思っているので。シンバートルにしっかりと当てて勝てたら、かなり自信をもって海外に行けると思うので。海外が見えているからこそ、シンバートルのようなタイプの選手と戦えてラッキー、良かったです」

――ここで苦手なタイプに負けてRoad to UFCが難しくなるという考えではなく、ここを越えて海外へ行くという思考なのですね。

「このぐらいは勝たないといけないです。これまでメチャクチャ強い相手に勝ってきたわけじゃなくて、もっと強い相手と戦いたいと思っていました。それでも前の試合ですら、力を使って組んでくる選手にテイクダウンを取られていますし、そこはまだまだ力不足だと感じています。

テイクダウン防御もそうだし、自分が極めるプレッシャーをかけて戦うことはできていない。それでも徐々に、その面でもレベルは上がっています。最初の頃と比較すると、成長しているスピードは速い。自分ではそう思っています。試合ごとに大きく変わることができていると思っています」

打撃って止めることができて、やっと完成してくるので

――とはいえシンバートルは、吉野光選手に組み勝った。そのインパクトは絶大でした。

「ライト級ぐらいの力があると想定して練習しています。掴まれたら、投げられる。だから投げられないための組み方、手を取り方なんかを詰めてやってきています」

――近い体格が多いNTTでのスパーリング以外に、何かパワー対策をしているということはありますか。

「そうですね、ISHITSUNA MMAの瀬戸のジムに外国人の大きな人でレスリングができる人がいて。そういう人たちと組ませてもらって、凄く良い練習ができています。そういう部分でも練習相手を代えて、色々な人とやっています」

――組みが強いシンバートルですが、ひょっとして倒すための打撃戦を仕掛けてくる可能性もあります。

「そこは分からないですよね(笑)。モンゴル人は……(笑)。和田(教良)さんと戦ったオトゴンバートルもレスラーなのに打撃一辺倒で。あと南選手と戦った時のテムーレンもうまいこと行っていると打撃に付き合う風潮があります。なんで、案外打撃で来るかもしれない。でも、あの感じで付き合ってくれるとラッキーです。組んでこずに、振ってくると僕は当てやすいので」

――逆をいえば、やはり組まれる方が嫌だということになります。組みは100パーセント、打撃は半分も出せるのか。そういうスパーをするしかない状況で、当て感はどのように養っているのですか。

「対人では当てる感覚ですね、タイミング。ミットで、しっかりと打って。スパーだと止めています。打撃って止めることができて、やっと完成してくるので。止められないっていうことは、コントロールができていない。その技は完成していないです。止める、それも練習です。そこまでコントロールできれば、下がっても打てる。止めることができると、そのあと動かなくて出すこともできる。どのタイミングでも最大出力で出せます。

リスキーな技を仕掛けて、組まれても練習ですから。そういうことも試して、タイミングを磨いています。強い打撃を当てるのではなくて、止めることを意識する。それも必要な練習です」

――それは打ち終わりの姿勢を大切にしていることに通じているでしょうか。

「そうですね、打ち終わりに打たれないこと。それでも組まれてしまうことはあるので、そうなった場合の対処という練習の方がスパーリングではやることが多いです。当てるのは感覚が分かれば良いので。それは僕もそうだし、練習仲間も『当てられた』と分かれば……。それができれば、倒す打撃は試合になって打つことができます。

それとスパーリングでなく、シチュエーションで動いてもらって当てる感覚を養っています。対人での打ち込みですね。あとはミットで思い切り打っています。ミット打ちは思い切り打ち込む感覚を自分に覚えさせるのが目的です。出し切る、当て切ることをやっています。対人の打ち込みとミット打ちの感覚をもってスパーに挑むと、より鮮明になります」

――そんななか、吉田選手の特異性は硬式空手という直接打撃の試合に出て、同時に剛柔流の型、基本稽古を幼少期からやり込んでコンペティションに生かしている点にあるかと思います。

「硬式をやってきた間合い。入らせないことはMMAに必要で。あとは面をつけているので、深く当てないと相手が倒れない。ポイントを取るような蹴りでも、引きながら当てれば強く蹴ることができます。そういう硬式空手ならではの打撃というのはMMAに生きています。

あと近い距離で剛柔流のムチミだとか。そこは寝技で下になったときに、腰を切ってヒジを打つ時とか。体の使い方はMMAでも有効です。そういうところは他の選手には、できない部分だと思います。そうですね……寝かされた時の打撃は、骨盤の操作だとか剛柔流の基本と型をやってきたことで、使える体の動きというのがあって。下からでも、僕の場合は強い打撃を入れることができます。

それは四つの時のヒジ、ヒザも同じですね。ヒザはただ足を上げるだけでなく、ムチミをつかって力を伝えています。近い間合いの時は剛柔流、遠い時は硬式空手の技術が使えています」

――MMAファンには、ムチミまでいくと理解の範疇を超えてしまうかと……。

「ムチミは簡単にいえば腰を切る技術ですよね。腰の切りと体を鞭のようにしならせることで、近い間合いで強い打撃を当てることができるという技術。実際、そこはやって説明しても普通の人には分からないものなんで。ただ腰を捻るということでもなくて」

――そこが日本固有の武術の妙技かと。

「そうですね。あとは体重が乗ったりするとバレるので、ガマクを使って気づかれないように力を出す。その辺は、やはり分からないことだと思います。それを養うのが空手の基本形と型。これは組手では養えないです」

ジャブは遠くや下がりながら、ムチミを使いながら打っているのでストレートと同じぐらいの威力で打てます

――MMAのタイトルマッチがあっても、その基本稽古を続けているのでしょうか。

「週に一度は必ずやります。ただ試合前にそれをしなくても、忘れることはないです。でも、やり続けるもの。空手家を名乗っているなら、基本と型をやらないと空手ではないです」

――信じていないと続けられないものですよね。MMAで次の試合に結果を残したいから、基本や型を真剣にやるということは本当にないと思います。

「そうですね。僕の場合は子供の頃からやってきたので。今、空手の基本稽古を辞めてもメチャクチャ弱体化することはないです。MMAで空手を出しているというより、もともと空手の練習をしている人間なので。空手をやらないと、違う……。答えにならないんですけど(笑)。

だから硬式空手の試合にも出続けていますし。それをやらないと、どこかで技術が違うモノに置き換わってしまうような気がします」

――空手は生涯をかけて、追及できるものですよね。

「ハイ。だから今、勝ちたいMMAファイターが基本や型をすることに関しては――やらないよりは、良いです。でも時間は掛かるものだと思いますね。僕は2歳か3歳からやってきているので、そこは僕の武器です。硬式をやり続けて、勝ってきたことも。それは他にはないかと思います。硬式空手をやって日本王者になるまでやっているMMAファイターはいないですし。

ムチミやガマク、空手を意識してやっている人はいるかもしれないですが、そこを技術として生かしている人はいないと思います。ジャブも刻み突きみたいだってSNSで書かれたこともありますけど……僕、ジャブは他の人より重たいという自覚があります。ジャブは遠くや下がりながら、ムチミを使いながら打っているのでストレートと同じぐらいの威力で打てます。受けた人は結構、痛いと思います。そういうところでも空手は生きていますが、MMAを戦うなら絶対的にMMAの技術は必要です」

――押忍。今回の暫定タイトル、次へのステップに必要ということで取りに行くものかと思います。その次に目指すモノとは何でしょうか。

「そもそも、タイトルがかかっていなかったら今回のオファーは受けていないです。ここを取ってRoad to UFCに出たい。UFCを目指してやってきたので、Road to UFCに出て勝つ。2026年にUFCと契約する。そのためにやってきました。今回、タイトル戦でなかったら海外で1試合挟んでRoad to UFCを狙おうと思っていました。次のグラジは4月なので、それではRoad to UFCに間に合わない。だから1月か2月にタイトル戦か海外と考えていて。それが最初に言ったラッキーにつながります。1月のこのタイミングでタイトル戦のチャンスがあるということは」

――Road to UFCは明確な出場基準がないですが、25歳で打撃で倒せる。そこはセールスポイントかと思います。

「だからこそシンバートルという過去最強に組み技が強い相手と戦って、触らせない。そこをいかにやり切れるか。組まれた後、テイクダウン後の対処をしっかりとできるところは、その局面になったら見せたいです。もともと竹本さんが戦う予定だったので、竹本さんから寝技での攻撃という部分でアドバイスももらっていますし。極めのプレッシャーを一つ装備しているというのはあります。

あとは四つ組みですかね。そこの対処と打撃もありますし。そういう組みでの成長を見せて、倒しきる。ああいう突っ込んでくる相手にカウンターを当てることができる。ドンピシャで当てることができるといところを見せたいです。多分。ドンピシャで当ててKOできると思うので、期待してください」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029計量結果

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有:69.9キロ
小森真誉:70.2キロ

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗:56.6キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.7キロ

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威:61.2キロ
シンバートル・バットエルデネ:63.2キロ→63.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.7キロ
パン・ジェヒョク:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:70.5キロ
岩倉優輝:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
水野翔:66.7キロ→66.2キロ
桑本征希:66.7キロ→66.3キロ→66.2キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:57.0キロ
井口翔太:57.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
森井翼:77.4キロ
井上啓太:77.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.3キロ
藤原克也:60.9キロ

<バンタム級/5分2R>
宮川日向:61.5キロ
三浦颯太:60.6キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:66.0キロ
花園大輝:66.1キロ

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ:61.5キロ
コウ:61.4キロ

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗:52.3キロ
高橋佑太:52.4キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
八木祐輔:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太:60.9キロ
萩原和飛:60.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.2キロ
松生知樹:76.6キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.4キロ
熊崎夏暉:61.5キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.2キロ

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎:70.4キロ
健椰:70.0キロ

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾:56.4キロ
福島祐貴:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
堀秀徳※原田康平の体調不良で、当日計量で代替出場
内田勇作:60.0キロ

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助:60.9キロ
小林龍輝:61.4キロ

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.4キロ
内山裕太郎:68.0キロ

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【Gladiator029】計量会場にモンゴル勢の姿なし?! シンバートル計量失敗、吉田開威変則王座戦 

【写真】モンゴル勢は減量の仕方が下手なのか…… (C)MMAPLANET

明日12日(日)に豊中市の176 BOXで開催されるGladiator029の計量が同市のSmoker Gymで行われ、吉田開威と暫定バンタム級王座決定戦を戦う予定だったシンバートル・バットエルデネで体重を落とせず、両者の対戦は変則王座決定戦として実施されることとなった。
Text Manabu Takashima

オープニングファイト2試合を合わせると、23試合のロングラン興行。出場選手は40名以上で計量会場の人口密度は相当に高いなか、計量はメインのライト級王座決定戦に出場する田中有と小森真誉から始まった。

同王座決定戦を含め4階級組まれたタイトル戦だが、コメインのフライ級王座決定戦以下に出場するモンゴル勢の姿が会場に見られない。

フライ級王座決定戦を戦う今井健斗、暫定バンタム級王座決定戦を戦う吉田開威、そしてフェザー級王座決定戦を戦うパン・ジェヒョクが計量をパスし、フェイスオフ写真の撮影がないままチハヤフル・ヅッキーニョスのライト級転向&初参戦の岩倉優輝戦、井上啓太の2年4カ月振りのMMA出場=森井翼戦などメインカード、そしてプレリミ戦の計量が進む。


その途中でオトゴンバートル・ホルドバートルだけが計量会場に到着し、オープニングバウト出場選手のフェイスオフ終了を待ってスケールへ。56.7キロでパスし、余裕の笑みを浮かべていた。

なんでもオトゴンバートルは問題なく体重が落ちていたが、チームメイトのシンバートル・バットエルデネとダギースレン・チャグナードルジの両者が体重を落とせておらず、セコンド陣も減量のサポートをしており、会場に移動ができていなかったという。

コーナーマン1人を帯同して計量を終えたオトゴンバートルに遅れること13分、ルールミーティングを終え出場選手がグループ撮影をする段階になりダギースレンが姿を見せる。

一昨年9月の王座決定戦では計量失敗したダギースレンは、今朝は対戦相手のパン・ジェヒョクとサウナで時間を共有していたという。最後の500グラムがなかなか落ちなかったダギースレンのパスに、本人だけでなくパン・ジェヒョクも安堵の表情を浮かべていた。

計量終了は午後3時。フェザー級3回戦で戦う水野翔と桑本征希は揃って再計量となっていたが、時間以内にパスをしてみせた。

残るはただ1人、シンバートルだ。一度、ホテルに戻った師トンガーと一緒に計量会場にやってきたシンバートルは、すっかりと頬は削げ落ち、胸板のペラペラの状態に。ダギースレンと違い上半身にタトゥーが見られるシンバートルは、サウナが使用できず、慣れない半身浴で体重を落としていたそうだ。

残り2キロで発汗が止まり、関係者がエプソムソルトを買いに薬局を3軒回っても入手できなかったという。完全に汗が止まり、歩行も困難になったシンバートルは、計量終了のギリギリ=午後3時に現れ、体重を測る。結果1.9キロオーバーだったシンバートルと吉田のタイトル戦は、2.5キロ以内の体重差ということで、規定通り吉田が50パーセントのファイトマネーを譲りうけ、勝った場合のみ新チャンピオンが誕生するという変則王座決定戦に。

とはいえシンバートルが勝った際、王座は空位でも勝敗はレコードに残る。吉田は体重オーバーの相手と、リスクの高いが故に勝負論が存在する変則王座決定戦に挑むこととなった。

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029計量結果

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有:69.9キロ
小森真誉:70.2キロ

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗:56.6キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.7キロ

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威:61.2キロ
シンバートル・バットエルデネ:63.2キロ→63.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.7キロ
パン・ジェヒョク:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:70.5キロ
岩倉優輝:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
水野翔:66.7キロ→66.2キロ
桑本征希:66.7キロ→66.3キロ→66.2キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:57.0キロ
井口翔太:57.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
森井翼:77.4キロ
井上啓太:77.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.3キロ
藤原克也:60.9キロ

<バンタム級/5分2R>
宮川日向:61.5キロ
三浦颯太:60.6キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:66.0キロ
花園大輝:66.1キロ

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ:61.5キロ
コウ:61.4キロ

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗:52.3キロ
高橋佑太:52.4キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
八木祐輔:57.0キロ

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太:60.9キロ
萩原和飛:60.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.2キロ
松生知樹:76.6キロ

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆:61.4キロ
熊崎夏暉:61.5キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志:69.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.2キロ

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎:70.4キロ
健椰:70.0キロ

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾:56.4キロ
福島祐貴:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
原田康平:61.1キロ
内田勇作:60.0キロ

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助:60.9キロ
小林龍輝:61.4キロ

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.4キロ
内山裕太郎:68.0キロ

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【Gladiator029】オトゴンバートルと王座決定戦、今井健斗「今まで戦ってきた日本人選手とは一味違うぞ」

【写真】念願のタイトルマッチ、相手はオトゴンバートル……ここで気持ちも熱くなるのが今井健斗というファイターだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、今井健斗がオトゴンバートル・ホルドバートルとのGladiatorフライ級王座決定戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

2021年7月のプロデビューから13戦目で、今井がベルトに挑むチャンスを得た。昨年5月、グラジ初参戦で元修斗王者の山上幹臣にTKO勝ち。柔道ベースの組技を生かし、山上戦を含めて現在3連勝中だ。ベルトを賭けて戦う相手は、猛威をふるうモンゴル勢の中でも将来が期待されるファイターの一人、オトゴンバートルだ。この強敵との対戦を前に、今井は自身のことを「ビビりです」と語った。その意味とは。


――タイトルマッチを控えるなか、SNSに「なかなか体重が落ちない」と投稿されてしましたね。

「あぁ、それですね(苦笑)。いつもより落ち方が良くないかな、というぐらいで。最終的には水抜きで落とせる範囲なので大丈夫です」

――今までも、それほど減量で水抜きはやっていないのですか。

「できるだけ水抜きで落とす量は減らしたくて――××キロ未満に抑えたいです」

――水抜きで××キロ以上落とすと、試合当日のコンディションが変わるのでしょうか。

「試合での動きが変わるわけではないですね。ただ、今まで水抜きで××キロ以上落とすと負けている、という変なジンクスがあって。だから、願掛けみたいなものです(笑)」

――なるほど。今回はオトゴンバートルとのフライ級王者決定戦が決まりました。まずオファーが来た時の気持ちを教えてください。

「もともと1月は別の海外選手と対戦する予定だったんですよ。それが選手の負傷とか、いろいろあったと聞いています。それで仕事中に代表(高瀬一平、マーシャルアーツクラブ中津川代表)から『オトゴンバートルとのタイトルマッチ』という連絡が来て、ビックリしました。

僕の中では、オトゴンバートルとベルトを賭けて戦うには、あと1~2試合は勝たないといけないと思っていました。グラジで1月、4月と外国人選手に勝ったら、6月あたりにタイトルマッチがあるかな――と。それがこの1月にオトゴンバートルとのタイトルマッチが組まれて、僕としてはラッキーです」

――それだけグラジのベルトに絡むのは先だと考えていたのですか。

「まだグラジでは2戦しかしていないですからね。でもフライ級戦線を見てみると、まずNavEさんが試合できない。それとクボケン(久保健太)さんと和田教良選手はオトゴンバートルに負けているし、僕しかいないだろうとは考えていました。ただ、さすがに1月はないと思っていましたね」

――逆に「あと1~2試合経験を積んでから……」と、今回のオファーを断ることは考えなかったでしょうか。

「その考えは100パーセントなかったです。もともと僕は今まで一度も試合を断ったことがないんですよ。オファーが来たら戦う。そこに偶然ベルトが付いてきたという感じで。偶然、対戦相手がオトゴンバートルだっただけですね。

それに自分が1~2試合やっている間にオトゴンバートルも試合を経験するだろうし、僕も強くなるけど相手も強くなる。だったら、いつ戦っても同じじゃないですか。それなら今やれる時にやりたいと思いました」

――心強い言葉です。改めてオトゴンバートルの印象を教えてください。

「前回の風我戦は「判定決着でしたけど、僕の中でオトゴンバートルの評価がさらに上がりました。和田選手やクボケンさんとの試合は、鋭いテイクダウンに入られることもなく、早期決着だったので何も分からなかったんですよ。でも風我戦は、良いタイミングのテイクダウンを切る、足を持たれた後の対処、長期戦になっても最後までスタミナが切れずに、しかも攻め切ることができる――思っている以上に強かったです(笑)」

――確かにそうですね。そして、まだどれぐらい強いのかが分からない状態でもあります。

「アハハハ、そうですね。風我の後に『怪我があって練習ができていなかった』というコメントがあったと思うんですよ。今回はベルトが懸かっているから、さらに良い状態で仕上げてくる。試合経験も積み、3Rも経験して、さらに強いオトゴンバートルになっている。だから僕は、オトゴンと戦いたいです」

――オトゴンバートル戦に向け、何か新しく取り組んでいることはありますか。

「もともと岐阜県多治見市にあるGSB多治見に出稽古で行かせてもらっていて、今は打撃のパーソナルトレーニングも受けています。もともと相手が打撃の選手なので、打撃をやろうと思いました。代表の梶田高裕さんから『こういうコンビネーションがあるよ』『こういう考え方もあるよ』と教わっていて。正直、今まで自分は打撃に関して感覚的にやっているところがあったんですよ。でも梶田先生の指導で、いろんな考えを頂いています」

――打撃は感覚的にやっていた……これまで打撃と組みでは、考える割合はどれくらい違いましたか。

「組み8、打撃2――ではないですね。組み9、打撃1ぐらいの割合でした」

――良かったです。「組み8」と言った瞬間に「えっ!?」と思いました。「いやいや、組み9でしょ」と(笑)。

「アハハハ! そうですよね。まだパーソナルトレーニングを受け始めて日は浅いので、まだまだ効果を実感するには時間が掛かると思います。でも今はとにかく新しいことが頭と体に入ってきています」

――それとSNSでは「フライ級の強い選手と練習したい」と投稿していました。

「そうなんです。今の環境で一緒に練習しているフライ級といえば、クボケンさんと前回一緒に取材してもらった廣瀬ぐらいで。二人ともストライカーだから、鋭いテイクダウンを仕掛けてくるタイプとかとも練習したいという気持ちがあります。

でも移動時間を考えたら、他県に行ってもその練習だけで1日が終わっちゃいますよね。それでは時間が勿体ない、と考えてしまうんです。だから、いつもどおり朝レスリングに行って、昼は所属しているマーシャルアーツクラブ中津川、夜がGSB多治見という練習スケジュールになっています」

――朝のレスリングというのは?

「中津商業高校のレスリング部が強くて、そこへ練習に行かせてもらっています。僕は中津商業高校の卒業生ではないんですけど、ジムの代表は顔が広くて」

中津商業高校レスリング部:
岐阜県の名門レスリング部。これまで高瀬代表も含め中部のMMAファイターがレスリングの練習に通っている。現在の成瀬一彦監督は中津商業から日体大に進み、元Grachanフライ級王者の鈴木隼人と同期。レスリング部ではキャプテンを務めた。

――純粋なレスリングのルールで、純粋なレスリングの練習をすることで、何か変わってきた面はありますか。

写真は2022年の岐阜県民スポーツ大会のもの。この時は中津川市チームが団体戦5位に。翌2023年は3位となっている(C)Kento Imai

「結構変わってきましたね。打撃が有る無いで距離も違うじゃないですか。僕もMMAレスリングは結構自信があったんですよ。でもレスリングをやってみると――打撃なしで、どうやってテイクダウンに入るんだろうか、って(苦笑)。でも、そこから崩しとか、いろんなことを教えてもらって。大学のレスリング部で練習させてもらっても、通用するようになってきて。レスリングの試合にも出させてもらったことがあります。岐阜県内のスポーツ大会で、団体戦ですけど3位になりました。最近はMMAでも、ようやくレスリングの成果が出てきているかもしれないです」

――打撃とレスリングの強化、それがMMAに繋がる試合に期待しています。次の大一番に向けて、意気込みをお願いします。

「オトゴンバートルはストライカー寄りのオールラウンダーみたいな感じで来るかなと思います。でも自分は今までアマからプロまで17戦やってきて、一度もKO負けしたことがないし、ダウンしたこともないし、クリーンヒットをもらったことがないんですよ」

――そうなのですね。体が強い、ということなのでしょうか。

「いや、ビビりだからですよ。相手のほうが打撃は強いなと思ったら、僕はすぐに切り替えちゃうので。打撃が強い相手を打撃で倒そうとは、絶対に考えないです。

そんな自分にとってオトゴンバートルは相性が悪い相手だとは思っていません。1月12日は『今まで戦ってきた日本人選手とは一味違うぞ』というところを見せて、岐阜にベルトを持ち帰ります」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
コウ(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
内田勇作(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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【Gladiator029】令和の元寇、吉田開威と暫定バンタム級王座決定戦。シンバートル「羊肉と乳製品」

【写真】ムービーもスチールも関係ないと思われるほど、インタビュー中に動きがない。ある意味、モンゴルの不動心シンバートル(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR029でシンバートル・バットエルデネが吉田開威とGladiator暫定バンタム級王座決定戦を戦う。
Text Manabu Takashima

昨年10月にBreakthrough Combat旗揚げ戦では、キャリア3戦目ながら下馬評をひっくり返し吉野光に快勝したシンバートル。プロMMAデビューは2022年10月で、去年の5月には母国で元Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーを下している。

モンゴル相撲、レスリングをベースにMMAを戦うシンバートルはMMAの試合経験は少ない一方で、2023年と2024年の2年間でモンゴル国内ではキックボクシング、コンバットサンボでナショナルトーナメントで優勝し、散打とシュートボクシングで準優勝という結果を残している。

テイクダウン&グラウンドコントロールの強さで定評のある吉野の抑え込みを返したブリッジ、テイクダウンもしっかりと奪ったことで──僅か1試合で、国内での評価を絶対とした。

令和の元寇、盟友オトゴンバートル・ホルドバートル、ダギースレン・チャグナードルジと共にグラジのベルトをモンゴルに持って帰るべき戦うシンバートル。その強さの源はモンゴル相撲、羊肉、乳製品、そして乗馬だった。


モンゴルで漢として生まれたからには、モンゴル相撲と乗馬をするのが基本

――10月30日にBreakthrough Combat旗揚げ戦で吉野光選手に勝利し、一度は今大会で竹本啓哉選手戦のオファーがあったと伺っています。

「すぐにまた日本でデキることが決まって、信じられないほど嬉しかったです」

──吉野戦の勝利で、シンバートル選手の評価は爆上がりました。

「ヨシノ選手は、本当に強くて勉強になりました。そんな彼と良い試合ができて、良かったです。とにかく日本の人達に自分のことを知ってもらえて嬉しいです」

──あの試合、下になった時に右に左と逆方向にブリッジをして上を取っていた動きを中村倫也選手が絶賛していました。

「そうですか(微笑)」

──……(笑)。あのように相手を動かせて、上を取るということは練習でも意識しているのですか。

「抑えられた時に返す練習は、常にやっています。あの動きも練習通りの動きでした」

──凄まじい体力、そして体幹の強さを感じました。「羊肉を食らい、馬に乗った幼少期を過ごした選手は強い」。そんな柏木信吾氏の主張があるのですが、シンバートル選手も子供の頃に乗馬をされていたのでしょうか。

「乗馬はモンゴルの文化です。モンゴルで漢として生まれたからには、モンゴル相撲と乗馬をするのが基本です。自分はオブスゴル県という田舎で生まれ育ったので、馬に乗るのは生活の一部でした。今も田舎に戻ると、馬に乗っています。ナーダムのような特別な日には人間も馬も着飾っていますが、自分たちは子供の頃から暴れ馬を抑えることが役割だったので手綱も鞍もなく、裸の馬に乗っていました」

──それは……木登りどころでない、強靭な体を創り上げることができますね。

「(照れ笑いを浮かべるのみ)」

オトコンバートル こいつは質問しないと、返事をしないから(笑)。

──ハハハハ。なるほど、です。栄養価の高い羊の肉を食べて、裸の馬に乗る。よって強い肉体と絶妙なバランス感覚を養うことができたと思っていますか。

「その影響は大きいと思います。自分は勉強も好きでなかったですし、毎日のように草原で馬に乗っていたいという子供だったので。そして暇さえあれば、友達とモンゴル相撲をしていました。モンゴル相撲をして、羊の肉を食べて。お菓子も乳製品という生活をしてきたので、今の体が出来上がりました」

──そのモンゴル相撲の経験なのか、あれだけレスリングができても絶対的にアンダーフックという思考でもなく、クリンチの攻防でオーバーフックに取るところが、師匠のジャダンバ・ナラントンガラグに非常に似ていると思いました。

「それこそナラントンガラグ先生の指導の賜物です。アンダーフックを狙って来た相手の腕をオーバーフックで固定して、殴るんです。このオーバーフックはモンゴル相撲の一つの形ですね。相手の腕の自由をきかなくして、柔道でいう外無双や内無双を仕掛けるのがモンゴル相撲の特徴的な動きなので。そこはMMAでも使いやすいです」

自分はグラップリングでも打撃でも戦えるので

──そこにレスリングが融合し、かつ柔術的な動きが非常にスムーズだというのが──これも中村倫也選手のシンバートル評でした。

「自分のベースはレスリングですが、MMAはそれだけでは戦えないです。なのでグラップリング、柔術も凄く練習しています」

──それは道着を着ての柔術ですか。

「いえ、ノーギです。MMAのための練習なので、道着は着ません」

──では、次の試合に向けての話を聞かせてください。竹本選手との試合から、暫定王座決定戦で吉田選手と戦うというオファーを貰った時はどのような気持ちでしたか。

「自分はどのような試合でも受ける腹積もりでいます。なので対戦相手が代わっても、それほど影響はないです。それでもタケモト選手と戦う予定だったので、タケモト選手の映像をチェックして練習をしていました。タケモト選手に勝つために努力をしてきたのですが、やはり暫定王座を賭けて戦える方が嬉しいです」

──竹本選手と吉田選手、まるでタイプが違うファイターと戦うことになりましたが。

「確かにグラップリングが強い選手から、ストライカーに代わりました。ただ、特に問題ないです。自分はグラップリングでも打撃でも戦えるので。

(ここでインタビュー中に傍らにいたオトゴンバートルが、何やらモンゴル語でシンバートルに話しかけ)練習もいつも通りやっていますが、ヨシダ選手になったことで打撃戦の比重を増やしています」

──打撃で勝負をするつもりですか。

「今はまだヨシダ選手のことを研究中ですが(※取材は12月20日に行われた)、しっかりと対策を練って作戦を立てて戦います。ただ狙いはサブミッションです。レスリングやグラップリングを駆使して、一本勝ちをしたいです」

──吉田選手はKO宣言しています。

「KOですか(笑)。素晴しい意気込みですね。ただ、私も練習をしているので。試合でどちらが強いのか、。素晴しい戦いをファンの皆に見てもらいたいと思っています」

──今日はありがとうございました。ところでシンバートル選手はいつも、そんな風に無口なのですか。

「いやぁ……」

オトコンバートル 緊張しているだけよ。いつもは、こんなんじゃないので(笑)。

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ


■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
原田康平(日本)
内田勇作(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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【Gladiator029】デマルケス欠場→小森真誉とライト級王座決定戦。田中有「ここで勝たな海外で勝てない」

【写真】対戦相手の変更による複雑な想いも明かした田中だが、海外進出のために勝たなければいけない試合であることは変わらない(C)TAKUMI NAKAMURA

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、田中有がGladiatorライト級王座決定戦に出場し小森真誉と対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年12月の挑戦者決定戦でグスタボ・ウーリッツァーをフルマークの判定で破った田中。3月に組まれたジョン・ハングクとの暫定王座決定戦はハングクが計量失敗し、田中が勝った場合のみ暫定王座獲得という変則タイトルマッチだったが、結果は田中が体重オーバーのハングクにカーフスライサーで敗れて暫定王座は空位のままに。その3カ月後に正規王者の佐々木信治が韓国・ZFNでのキム・サンウク戦を最後に現役引退を表明し、ライト級王座は宙に浮く形となっていた。

そのなかで今大会では田中とLFA・Bellatorに参戦経験のあるデマルケス・ジャクソンとの王座決定戦が組まれていたが、デマルケスがビザのトラブルで来日できず。王座決定戦という形を残し、田中と小森の一戦が組まれた。海外進出を目標に掲げる田中にとってデマルケス戦消滅と対戦相手変更は「試合を受けるかどうか悩んだ」というものだったが、2025年の海外進出に向けて自分の強さを見せるための試合という新たなテーマを設けて小森戦に臨む。


――今大会では当初LFA・Bellatorに参戦経験のあるデマルケス・ジャクソンとの対戦を予定していました。そのデマルケスがビザの問題で来日不可となり、小森真誉選手と王座決定戦で対戦する形に収まりました。デマルケスの欠場を聞いたときは率直にどんな心境でしたか。

「デマルケスとはめっちゃ戦いたかったんで、なんて言ったらいいんだろう……正直、納得はできなかったですし、それは伝えました」

――田中選手は海外志向も強い選手なので、デマルケス戦が決まった時はかなり気持ちも上がったのではないですか。

「めちゃくちゃ上がりました。過去一ぐらい上がりましたね。だからこそデマルケスが欠場すると聞いた時は本当に落ち込みましたし、色々と悩んで考えました。ただ僕はファイターやし、ぜいたくは言っていられないので、やると決めたからには気持ちを作り直して、小森選手のことだけを考えて練習を続けています」

――試合をキャンセルすることも考えましたか。

「デマルケス戦に向けてモチベーションを上げて練習を頑張っていたんで、それで相手が変わると分かった瞬間、正直試合を受けるかどうかめちゃくちゃ悩んだ自分がいました。ビザの問題だったら、4月にスライドして出来ないのかなと思いましたし。ただ周りの人たちから『ファイターだったら試合はした方がええんちゃう?』と言われて、 僕自身もデマルケス戦のためにタイまで練習に行ったり、かなり練習を頑張ってたんで、 相手が変わってもやることは変わらんなと思って。自分が今どこまでパワーアップしたかを試す意味でも最終的に試合をするという決断をしました」

――田中選手は昨年12月に挑戦者決定戦に勝利したあと、なかなかタイトルマッチが組まれないという状況が続いていました。対戦相手がデマルケスから小森選手に変わって、その試合が王座決定戦として組まれたことをどう感じていますか。

「自分はもう何とも思わないですけど、相手からしたらラッキーやと思うし、他の選手がどう思うかですよね。正直、年始のこのタイミングで試合をやってくれるんやみたいな感じでリスペクトはありますね」

――デマルケス戦に向けてはどういった準備をしていたのですか。

「デマルケスは一撃がある選手で、打撃も組みの両方できるので、打撃を多めに練習しつつ、組み・グラップリングの能力を上げようと思って練習していました。今回もタイのバンタオ・ムエタイ&MMAで合宿して、向こうでは色んな外国人選手と打撃メインのMMAみたいなスパーリングをたくさんやっていました」

――昨年のグスタボ・ウーリッツァー戦の前にもバンタオで合宿されていますが、やはりそれはVS外国人を見据えてのものですか。

「そうですね。自分はずっと海外でやりたくて、そのためには外国人の選手とたくさん肌を合わせて、 どんな感じなのかを経験する必要があると思っていました」

――バンタオの合宿を重ねてより磨かれている部分はどこですか。

「どうですかね……自分的にレスリングは結構強いと思っているんで、そこでやられることはあまりなかったんですよ。逆に打撃は危ない部分が何回もあったんで、やっぱり打撃を強化していかないとダメだなと思いながら今に至りますね。だから通用する部分、伸ばさないといけない部分、その両方がある感じです」

――対戦相手の変更はどのタイミングで知ったのですか。

「バンタオの合宿が終わって日本で練習している時ですね。なんか噂が回ってきたんですよ、デマルケスのビザがなんやって。自分としては嘘やろ!?と思いつつ、それを信じないでデマルケスとやるつもりで練習していたんです。そしたらビザのトラブルがホンマやったという(苦笑)」

――相手が変わったとはいえ、デマルケス戦に向けて準備してきたことはプラスになっていますか。

「かなりプラスになっていますね」

――対戦相手として小森選手にはどんな印象を持っていますか。

「結構壁レス(リング)で押し込んで、テイクダウンして、最後までしっかり戦いきる。丁寧なファイターというか、僕のなかでは結構グラップラーなのかなって感じですね」

――最後まで戦いきる小森選手だからこそ仕留めたい・フィニッシュしたいですか。

「そうですね。デマルケス戦に向けてやってきたことを試合で出せれば、絶対にフィニッシュできるという自信もあります」

――今後の目標についても聞かせてください。デマルケスと仕切り直して戦いたいという気持ちはありますか。

「ありますね。逆に僕があっち(アメリカ)に行ってやるのもいいなっていう考えもあります。『俺がそっちに行ったるわ!』という意気込みです」

――2025年は本格的に海外に打って出る年にしたいですか。

「はい。今年は海外で試合をしたい気持ちがあるんで、ここは絶対に勝たなあかんなっていう、自分にプレッシャーをかけてます。ここで勝たな海外で勝てんぞ、海外に行かれんぞって。今回はタイトルマッチというより、自分の強さをしっかり見せてやらなあかん試合だと思っています」

――具体的にこういう団体に出たいという希望はありますか。

「もちろんファイターなのでUFCには行きたいですが、そんなに簡単な世界じゃないことは分かっています。今グラジエイターがLFAと絡んでいるので、その流れでLFAに出たいという気持ちがありますし、名前がある海外の試合だったら、どこでもいいから出たいなというのがありますね」

――今回の小森戦はそのスタートになる一戦です。どんな試合を見せたいですか。

「今まで僕の試合で派手なKOとかはないんですけど、 僕が試合をしたら周りが盛り上がってくれるので、泥臭くても勝ちにいく僕の姿を1人でも多くの人が見てくれたらなと思います」

■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ

■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
熊崎夏暉(日本)

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
藤井丈虎(日本)
健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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【Gladiator029】令和の元寇、今井健斗とフライ級王座決定戦。オトコンバートル「いつも通り打撃で戦う」

【写真】昨年のクリスマスに22歳になったばかり。可能性は無限大だ(C)MMAPLANET

12日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR029が開催され、オトゴンバートル・ホルドバートルがGladiatorフライ級王座決定戦に出場し今井健斗と対戦する。
Text Manabu Takashima

この日はフライ級だけでなくライト級、フェザー級、そして暫定バンタム級と4試合のタイトル戦が組まれ、3階級でモンゴル人ファイターが王座を狙う。まさに令和の元寇というべき、J-MMA侵略に挑む全員が20代、なかでもオトゴンバートルは22歳になったばかりでプロMMAキャリアも2年目を迎えたルーキーといってよい選手だ。

プロデビューは昨年1月、3月にグラジのフライ級王座決定戦トーナメント準々決勝で初来日を果たすと久保健太をスイッチのハイキックからギロチンで切って落とした。

この時点で韓国から出場したチェ・ドンフンとともに優勝候補に挙げられるようになったが、そのドンフンがRoad to UFCに転身。準決進出を決めていたイ・スンチョルも負傷でトーナメントを離脱し、その後にONE転出を決めた。

消去法ながらNavEと早々にタイトルを掛けて戦うことが決まったオトゴンバートルだが、NavEの負傷からの回復待ち状態が続き5月、7月、10月大会とタイトル戦を戦う機会を失していた。この間7月に漢気・和田教良をパウンドアウト、10月にはBreakthrough Combat旗揚げ戦で風我から判定勝ちを収めている。

ベースはレスリングながら、卓越した打撃のセンスを持ちながら経験値は圧倒的に少ない草原のMMAの未来=オトゴンバートルにキャリア5戦目にして、待望のタイトル戦に挑む心境を尋ねた。


――対戦相手はNavE選手でなくなりましたが、ようやくグラジのフライ級王座決定戦を戦うことになりました。

「本当に嬉しいです。5月からずっとベルトが懸かった試合を待っていたので。毎回、オファーのたびにベルトは賭けられないのですかと尋ね続けてきました。なのでNavEが戦えなくても、イマイとタイトル戦を組んでもらえたことは凄く嬉しいです」

──12月25日のBreakthrough Combat02でチェ・スングクとのオファーがあり、受けました。その後グラジの王座決定戦の話が来て、BTC側からタイトル戦を優先させてもらっても構わないという話があってまとまった話だと伺っています。

「チェ・スングクはRoad to UFCで準優勝をしていたり、本当に素晴らしい選手で良い相手だと思っていました。ただグラジのフライ級タイトル戦は、ずっと待っていた試合だったので、チェ・スングク戦よりタイトル戦を選ばせてもらった形です。ハセガワ(長谷川賢)さんからは『どちらでも、戦いたい試合を戦って欲しい』と言って貰えて、凄く感謝しています」

──Road to UFCに出場したいという考えがあるなら、Gladiatorのベルトなのか。準優勝者に勝つこと、どちらが評価されるのかなど悩むことはなかったですか。

「どちらも良い機会だと思えました。ひょっとすればチェ・スングクに勝つ方が評価されるかもしれないです。ただ、グラジのチャンピオンはニャムジャルガルもそうですが、Road to UFCに毎回のように出ているので、グラジのベルトを待つことも可能性を広げるモノだと信じています。

なにより今井選手は米国のサイト(tapologyの日本フライ級で今井が34位で、オトゴンバートルが37位)のランクが、自分よりも上で試合経験も3倍あります。そういう選手に勝ってベルトを巻くことに意味があると思いました」

──その今井選手の印象を教えてもらえますか。

「オールラウンドで、全ての局面で自分の強さを出すことができる選手だと思います」

──前回勝利した風我選手の方が知名度は高いという見方も成り立ちますが、今井選手は地道に戦績を積み重ねてきた強味があるかと。

「自分は誰と戦っても、楽観視することはないです。イマイとフウガを比較することもないですし、相手のことが弱いと思って試合をしたことは1度もないので。それに試合というものは強い選手が勝つということでなく、運も影響するので読めるモノでないです。ただ自分は頑張るだけです」

──なるほど、です。風我戦で3Rを戦ったことをどのように捉えていますか。

「3Rを戦ったことがなかったのでフウガとの戦いは、凄く良い経験になりました。色々な攻撃を仕掛けてきたので、自分の課題も見つかりましたし。あの試合以降は、その課題の克服に努め練習してきました」

──その課題というのは?

「スタミナですね。この試合に向けて、心肺能力を高めるトレーニングを徹底しています」

──あの動きで、スタミナ不足を感じていたのですか!! 何度かリズムを崩すことがありましたが、すぐに自分の間合いを取り戻していました。

「蹴りを使った後、打撃のなかでバランスを崩すこともありました。そこは常に気をつけて、そのまま流れが悪くならないように立て直すことを習慣づけ、練習をしてきました」

──アジャスト振りは本当に見事でした。

「ありがとうございます(笑)」

──それについにテイクダウンの強さも見せてくれました。あの試合を解析してくれた中村倫也選手から、テイクダウンからグラップリングのつなぎが上達すると世界でも敵は少なくなるという言葉が聞かれました。

「自分は打撃戦が好きで、打撃を試合で見せたいと思っています。フウガ戦でも本来はレスリングを見せるつもりはなかったです。試合の流れで、レスリングの技術までは見せたのですが、グラップリングに関しては出す必要がある選手と戦った時に見せます。そんな試合が将来的にやってくることを期待してください(笑)」

──では次のタイトル戦、やはり打撃勝負ですか。

「いつも通り、打撃で戦うつもりです。ただイマイは組んでくると思うので、それを跳ね返して打撃をいれます。組まれても自分のベースはレスリングなので問題ないです。切って殴ります。

とにかく互いに悔いのないように頑張りたいです。12日のGladiatorはモンゴル人3選手がタイトル戦を戦う特別な日になります。皆、本当に頑張っているので会場に来て自分たちの試合を見て欲しいです。絶対に良い試合をします。アリガトウゴザイマス」


■視聴方法(予定)
1月12日(日)
午後3時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
※メインカードのみ

■Gladiator029対戦カード

<Gladiatorライト級王座決定戦/5分3R> 
田中有(日本)
小森真誉(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定戦/5分3R>
今井健斗(日本)
オトゴンバートル・ホルドバートル(モンゴル)

<Gladiator暫定バンタム級王座決定戦/5分3R>
吉田開威(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R> 
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
岩倉優輝(日本)

<フェザー級/5分3R>
水野翔(日本)
桑本征希(日本)

<フライ級/5分3R>
久保健太(日本)
井口翔太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
森井翼(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
藤原克也(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
花園大輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
こう(日本)

<ストロー級/5分2R>
塩川玲斗(日本)
高橋佑太(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
八木祐輔(日本)

<バンタム級/5分2R>
野口蒼太(日本)
萩原和飛(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
松生知樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
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<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<ライト級/5分2R>
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健椰(日本)

<フライ級/5分2R>
岩崎圭吾(日本)
福島祐貴(日本)

<OPバンタム級/5分1R>
岩田虎之助(日本)
小林龍輝(日本)

<OPライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
内山裕太郎(日本)

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45 MMA MMAPLANET o TTFC10 大越崇宏 小森真誉

【TTFC10】ラストファイトの大越が2Rにヒールで攻め込むも、延長戦は小森に押し込まれ判定で敗れる

<フェザー級/5分2R+Ex>
小森真誉(日本)
Def.Ex3-0:10-9.10-9.10-9
大越崇宏(日本)

※詳細は後ほどアップします


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【TTFC10】メインでエフェヴィガ雄志と対戦、闘牛エマニュエル・サンチェス「戦うこと、それが全てだ」

【写真】この暑さを歓迎できる。それだけで、タフさが伝わってくる…… (C)MMAPLANET

16日(金)に東京都練馬区のココネリ・ホールで開催されるTribe Tokyo Fight Challenge 10のメインで、エマニュエル・サンチェスがエフェヴィガ雄志と対戦する。
Text by Manabu Takashima

Bellatorフェザー級タイトルコンテンダー、フェザー級ワールドGPベスト4とサークルケージで9年間に渡り活動してきた34歳のベテランファイター=サンチェス。エルトロの異名を持つ彼にインタビューを試みると、初めての日本での試合を心底楽しみ、暑さも含めて日本で経験できることを全てエンジョイしている様子が伝わってきた。

そんなサンチェス、Bellator以降のキャリアの目標をUFCと断言した。


――飛行機の問題で来日が1日遅れ、東京に着いたのは昨日だったそうですね。疲れはないですか。

「全くないよ。米国で戦う時もトレーニングのスケジュールによっては、夜にしっかりと眠れないこともある。大したことじゃない。それでもすぐに起きて、トレーニングに向かう。時差はあるんだけど、たいして影響はないみたいだ」

――初めての日本ですか。

「そうだよ。街を歩いている人が、きちんとしているね(笑)。渋滞もあるけど、それほどじゃない。暑いね。最高だ。湿度も高いけど、それほど気にならない」

――この猛暑がお気に入りですか……。

「ホテルにいればエアコンがあるし、水をたくさん飲めば良いだけだよ(笑)。体調は凄く良い。ビタミンを摂って、ホットバスにエプソムソルトを入れて浸かれば、どんどん汗をかける。

そういえば昨日、イーブスがエプソムソルトを探しにいって言葉が通じずに困ったそうだよ(笑)。ちょっと日本語を勉強しないといけないね。ファイトで旅行でも、日本が話せると助かることもあるだろう(笑)。でも、凄く気に入っているよ。フライトは長い。でも、それだけの価値がある」

――そういえば、今回はイーブス・エドワースを伴っての来日と聞きました。エマニュエルは長年、ミルウォーキーのルーファスポートでトレーニングをしていた印象が強いですが、イーブスとはどのような関係なのでしょうか。

「1年前にテキサスのヒューストンに移ったんだ。イーブスやUFCやBellatorで戦うファイター、そして若くて活きの良い選手が揃っている。凄く良い練習ができているよ。皆で、一緒にハードなトレーニングに向き合うことができるからね。

ミルウォーキーと同じでテキサスには同胞(※メキシコ人)も多いし、何と言ってもバカ暑いのが良いよ(笑)。日本と同じぐらい暑い。寒いのは嫌いだ。バイオセラピーでコールドバスには浸かっているけど、屋外だと冬も雪も嫌なんだ。暑くて、汗ばんでいるのが好きで。水やジュースをたくさん飲んで、しっかりとハイドレーションができる。暑さはファイターにとって、都合が良いよ」

――キャリア13年、30戦以上の経験を持つエマニュエルが日本でアップカミング・ファイターのエフェヴィガ雄志選手と対戦する。今回の試合には、どのような気持ちで臨んでいるのでしょうか。

「戦うこと、それが全てだ。誕生日の5日後に戦うのも最高だしね。コールがあったとき、『レッツゴー』と即答したよ。でも、日本だと聞いて『何だって?』、『マジか』と(笑)。8月に日本で期待されている選手と戦う。もう神様からの贈り物かと思ったよ。神に感謝している。本当にハッピーだ」

――昨年6月を最後にBellatorを離れ、MMAファイターとして新たなチャプターを歩んでいるかと思いますが、今はどこに目標を置いて現役生活を続けているのですか。

「UFCだ」

――えっ……。

「UFCとは長い間、話をしてきた。Bellatorで戦っている時もね。Bellatorは全てにおいて素晴らしいプロモーションだった。でもPFLに売却した時にマネージャーやチームメイトと話して、『思ったように試合機会を得ることができないかもしれない』という結論に至った。本当に大きな変化が起こったわけだし。今後が不透明過ぎたんだ。僕は試合数を確保したかった。体が言うことを聞かなくなる前に……戦うことができている間は、少しでも多く試合をしたい」

――とはいえ34歳になったファイターがUFCと契約するのは、本当に難しくないですか。

「ハードだよ。だから戦う。1試合、1試合を正しい相手、正しいプロモーションで戦う。自分が強くなり、成長する試合を続けるんだ。もちろん、勝ち続けないといけない。マネージャーとチームからOKが出た相手と戦い、勝って正しい道を進む。前進あるのみだ」

――そこで戦うエフェヴィガ雄志選手の印象を教えてください。

「とても強いファイターだ。いや、とても強くなる可能性を持っているファイターだ。これまでもそうだけど、対戦相手のことを意識過ぎて戦ったことはない。しっかりと技術面はチェックするけどね。フィジカルが強いと言われているようだけど、俺もそっちは強いからね。

ユージはサムライ・スピリットを持つ尊敬すべきファイターだ。そんなユージが相手だから、MMAとして良い試合を皆に見てもらいたいと思っている。全ての力を駆使して戦いたい。ユージもそうあってほしい。そして、僕が勝つ。凄くワクワクしているよ。ユージとの試合を楽しみたい」

■視聴方法(予定)
8月16日(金)
午後6時25分~ツイキャスLIVE

■TTFC10対戦カード

<ライト級/5分3R>
エマニュエル・サンチェス(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<64キロ契約/5分3R>
上田直毅(日本)
ティオール・タン(ミャンマー)

<フェザー級/5分2R+Ex>
大越崇宏(日本)
小森真誉(韓国)

<ライト級/5分2R+Ex>
岩倉優輝(日本)
チェ・ジョンミン(韓国)

<グラップリング78キロ契約/10分1R>
伊集龍皇(日本)
室谷勇汰(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
渡辺謙明(日本)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
狩野優(日本)
轟轟(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex>
永井奏多(日本)
唐沢タツヤ(日本)

<ライト級/5分2R+Ex>
後藤亮(日本)
グラップラー脇(日本)

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