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【Banana Oil 2025─04─】”UFCを絶対の価値”とした場合、日本のベルトは「意味がない」を受け入れる

【写真】ベルトに意味がない──UFCで戦うために、武器にならないということ。武器になるのは、強さのみ(C)MMAPLANET

日本の現状をMMA界の名伯楽であり、頑強なリーダーシップを誇る──プロフェッショナルMMAファイター集団=キルクリフFCのヘンリー・フーフト総帥が取材中に発した2つのショッキングな言葉を紹介した。UFCを絶対の価値とした場合に、その強さを追求できる状況にない。それが日本のMMA界の現状であり、現実だ。
Text by Manabu Takashima

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」

「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」

前者に関しては、レスリング無き打撃戦の奨励という形が進む日本のMMAに危惧を覚えるものの、技術的に北米及び世界との差は存在しているのだから、厳しい現実でも受け入れやすい。対して、この後者に関しては……反論材料はいかようにも用意できる人が、J-MMA界には揃っているだろう。


UFCに絶対に価値を置きたくても、できない。それでは食えない。それが日本のMMA界だからだ。だからこそ、ここではヘンリーの言葉を受け入れて、日本のプロモーションのタイトル戦線の様子を眺めてみたい。

ヘンリーがいうように修斗、パンクラス、DEEPだけでなくRIZIN以外、日本のMMA王座はさらなる上の舞台を目指すための材料でしかない。強い選手が揃っている。待遇面が良い。そういう場に進むためのチケットだ。現状では上記の老舗プロモーションだけでなくGrachan、HEAT、Gladiator、NEXUSらのベルトは全て、次に進むための通行手形として存在している。

それらのベルトを巻いたファイターはRoad to UFCか、RIZINというネクストターゲットとなる名を挙げる。とはいえ、そのベルトがどれだけ「行きたい先」の評価の対象となっているのだろうか。地方大会のワンオフ、あるいはエクスクルーシブでないRIZINはともかく(だからこそ、待ち状態のファイターの心理は辛いのだが……)UFCは、Road to UFCにしても基本は他の選択肢はない。

2022年のRoad to UFCに出場した日本勢は堀内佑馬、野瀬翔平、風間敏臣、中村倫也、SASUKE、松嶋こよみ、宇佐美正パトリック(計量失敗で欠場)、鹿志村仁之介(ライト級で代替出場)、内田タケル(ワンマッチ出場)の9選手でタイトルホルダーは修斗フェザー級王者のSASUKEだけだった。

2023年の第2回は鶴屋怜、野瀬翔平、上久保周哉、SASUKE、神田コウヤ、丸山数馬、原口伸の8選手で鶴屋がパンクラス、SAUKEが修斗、神田がDEEPのチャンピオン、原口がGrachan王者としてトーナメントに挑んだ。

前回は松井斗輝(計量失敗で欠場)、透暉鷹、野瀬翔平、小崎連、河名マスト、原口伸、本野美樹、雑賀ヤン坊達也(ワンマッチ出場)の8選手中、透暉鷹とヤン坊がパンクラス、河名がGladiator、原口がGrachanと4選手がベルトを巻いていた。

Road to UFCはその出場基準自体があやふやで、他のタイトルホルダーが出場を撥ねられるケースはいくらでも見られる。それでも出場を狙ううえで、選手たちがタイトルを保持したくなるのは十分に理解できる。いうと……絶対ではないkが、Road to UFCへの出場権獲得には効用があるやもしれない。ただし、出場してしまえばあとは実力勝負だ。

3度のトーナメントでUFCと契約した日本人3選手中、ベルトを持っていたのは鶴屋怜1人だけだった。日本の各プロモーションのベルトを持つことで、8人トーナメントを勝ち抜く力を有しているという保証になるのか。それは否、だ。

ベルトとは強さの象徴だが、今や国内の各プロモーションの陣容と国際戦の減少を見ればチャンピオンになったからといってRoad to UFCを勝ち抜ける力がついたことにはならない。”UFCを絶対の価値とする”と、RIZIN以外のベルトは世界に挑戦できるだけ力を持ったことの証明とはならない。

前戦で負けた選手が、タイトル戦に出てくる。前回はノンタイトル戦で白黒がついているのに、ダイレクトリマッチでタイトルが賭けられる。タイトル戦出場選手が欠場となり、下の階級で連敗している選手にいきなりタイトル挑戦権が与えられる。ランキングはタイトル挑戦の優先権で、上がいなくなると必然的に挑戦権は回って来る。特にJ-MMAのフィーダーショー化が明確になった以降、王者がステップアップした場合、王者越えを果たしてベルトを巻く選手は相当に少なくなってきた。王座決定戦と暫定タイトル戦が、スパイラルを描くように組まれ続ける。

そのようなタイトルマッチを実施するために、組まれたタイトル戦に掛けられたベルトが強さの象徴となりうるわけがない。ヘンリーの「ベルトは無意味」という言葉の通りだ。

ヘンリーは実際、日本のMMA界に向けてのみこのように口にしたわけでない。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない。それは米国のローカルショーでも同じことだ。〇〇〇だけ、その価値がある。それは〇〇〇でベルトを巻けるなら、UFCでも戦えるだけの力があると認められるからだ」と、ベルトでなくUFCで戦えるだけの力を有する経験が必要だと訴えていた。

くどいように書き記している”UFCを絶対の価値とする”ことがない選手にとって、ベルトは違う価値を持つ。経済的に生活が一変することがなく、未来を切り開くことにならなくても手にしたい。ベルトとは、日頃の努力が実を結んだことが目にできる結晶だ。ベルトを巻いて、応援してくれる人たちと喜びを分かち合いたい。最高に素敵なMMAを戦う理由になる。

プロモーションとしてもリスクのあるビジネスを成立させるうえで、タイトル戦が欠かせない要素なら組んで然りだ。

ただし、UFCとの契約を勝ち取るため、UFCで世界の頂点を目指すためにMMAを戦っているのであれば、必要なのは力かベルトか。何が必要なのか。

そこはもう自明の理なのだから、目的達成のために明確なビジョンを持ち、目的と手段を混同しないキャリアアップの青写真を描くのみ。この青写真がないと、限られた時間を無駄に使うことになる。同時にMMAPLANETは、メディアとして──UFCで戦う下準備になる戦い模様を届けていきたいと思っている次第です。

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45 DEEP DEEP123 MMA MMAPLANET o 小崎連 魚井フルスイング

【DEEP123】小崎連が右の蹴りで魚井のフルスイングを封じて判定勝ち。RTUからの復帰戦を飾る

【写真】オーソドックス×サウスポー、パンチャー封じの右の蹴りが冴えた(C)MATSUNAO KOKUBO

<バンタム級/5分3R>
小崎連(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
魚井フルスイング(日本)

サウスポーの魚井に対し、小﨑が前後左右に大きくステップする。魚井は左のロングフック、左ミドルと左フック、右フックと強打を見せる。小崎はじりじりと前に出て右ストレート、魚井は左フックをかぶせる。小崎は足を止めずに細かく打撃を繰り出して右ミドル、魚井もインローを蹴り返す。魚井はワンツーと左フック、小崎はコンパクトな右ストレートを打って右の三日月蹴り。魚井は左を強振するが空振りする。

右から左を振って前に出る魚井。バックステップでかわした小崎は前に出て右ミドル、右ストレートをボディに打ち分ける。小崎のインローがローブローになるが、魚井はインターバルを拒否する。魚井は小崎のステップインに左を振り、小崎はスイッチしながらの右フック。魚井は左ミドル、小崎は右ミドルと右ストレートを返す。魚井は左を見せつつ、テイクダウンのフェイントも見せた。

2R、小崎は細かいフェイントをかけて前に出る。魚井は左右のフックを狙いつつインロー、小崎もインローを蹴るが再びローブローになる。1Rとよりも深く当たり、魚井にはインターバルが与えられる。再開後、魚井は左ストレートから右・左、右フックから飛び込んで左を返す。小崎はバックステップでかわし、右ストレートをボディと顔に打ち分ける。前に出る小崎は右の前蹴りと右ストレート、魚井は左ミドルを蹴って右フックから飛び込む。魚井は左フック、ワンツーと変わらず強打を繰り返す。

小崎は右ストレート、魚井の蹴り足を取って右ストレートから左フック、下がる魚井に右の三日月蹴りを突き差して右ストレート。これで魚井が尻餅をつくが、すぐにシングルレッグで組みついて追撃を阻止するここは両者距離が離れると、小崎がすぐに打撃でプレッシャーをかける。ここで魚井がインローを蹴るが、これがローブローとなる。再開後、小崎は右のテンカオ。魚井の左を警戒しながら右の三日月蹴りとミドル、ボディへの攻撃を繰り返す。

3R、魚井が左のパンチを振って前に出る。小崎が前蹴りを合わせると、これがローブローとなってしまう。小崎に警告が与えられて試合再開となる。再開後に魚井は左ミドル、小崎も右ミドルを蹴る。魚井はインローを見せ、小崎は右ミドルと右ストレート、魚井は左を打ち返す。小崎は右の蹴りでプレッシャーをかけ、魚井は小崎の右ストレートに左をかぶせる。

小崎はプレッシャーを強めて右ストレート2発と左フック、右の前蹴りを当てる。圧力勝ちして前に出ていく小崎は魚井の左をブロックして左フック、右ミドルと右ストレート、左フックをコンパクトに当てる。さらに小崎は魚井をケージに下がらせて右ミドル、右ストレート、右の三日月蹴り、右のボディストレーを突き差す。

魚井もインローから左フックで飛び込むが、小崎は左フックを合わせに行く。終盤、小崎はジャブと前蹴り、インロー、右の前蹴り、右ストレートと手数を増やし、右の飛びヒザ蹴りを見せる。最後は小崎が右ミドルを蹴ったところで試合終了となり、ジャッジ3名とも29-28で小崎が判定勝利を収めた。


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45 AB CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP123 GINJI MMA MMAPLANET o ONE RIZIN UFC YouTube   イ・ユンジュン クォン・ウォンイル ソン・ジンス ピョートル・ヤン マリオ・バウティスタ 多湖力翔 宇佐美正パトリック 小崎連 山田聖真 本田良介 牧野滉風 神田コウヤ 芦田崇宏 西川大和 越智晴雄 関原翔 青井人 高橋遼伍 魚井フルスイング

【DEEP123】65カ月振りの復帰。6年8カ月振りのDEEP参戦、ソン・ジンス「4万8000人の前で戦いたい」

【写真】 本当に強かった。あの時の強さがあれば、RIZINバンタム級を引っ掻き回す可能性は十分にある(C)DEEP

明日8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP123。同大会に元DEEPバンタム級王者でUFCベテランのソン・ジンスが5年5カ月振りの復帰戦で、COROと戦う。
Text by Manabu Takashima

2018年にDEEPバンタム級チャンピオンからUFCにステップアップ。9月にピョートル・ヤンと激闘を繰り広げ、敗れてなお名を挙げたソン・ジンスだが、翌2022年7月のマリオ・バウティスタ戦を最後にUFCはおろか、MMA界から姿を消した。

そのソン・ジンスが6年8カ月振りにDEEP参戦。一度はキャリアが途絶えた理由と、復帰後の目標を尋ねようとインタビューを試みると、韓国でまさかの戒厳令が発令されてしまう。一夜で緊迫の夜を終えたソウルの自宅から、リモート取材で効いたソン・ジンスの声をお届けしたい。


──ソン・ジンス選手、今もまだ韓国ですか(取材は5日に行われた)。

「ハイ。明日、東京に向かいます。計量の前日ですね。日本に行ってから水抜きをする予定です」

──すぐに解除されたのですが、まるで1980年代を思い出すような戒厳令が敷かれ本当に驚きました。長引けば日韓の行き来が止まってしまうという恐れもありました。精神的に影響はなかったですか。

「自分もチームメイト達も、もの凄く驚きました。日本に行くことができなくなるんじゃないかと、戒厳令が取り下げられるまで眠ることもできなかったです(苦笑)」

──あり得ないファイトウィークを迎えてしまいましたね。

「本当にその通りです。こんなことは最初で最後であってほしいです」

──しかも5年5カ月振りの復帰戦で、このようなことが起こるとは……。戒厳令は関係なく、復帰に向けてどのような気持ちですか。

「自分がまたプロファイターとして戦う場に立つことに関して、まだ実感でわかないです。だからといって緊張をしているわけではないのですが、ケージのなかに入ってみるまで実感できないのかもしれないです」

──2018年にDEEPで圧倒的な強さを見せ、バンタム級王者からUFCへ。2連敗だったとはいえ、ピョートル・ヤン戦とマリオ・バウティスタ戦で強豪相手にファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得。強さを見せていたなかで、半ば引退状態になったのはなぜだったのでしょうか。

「実は2019年に首のヘルニアで、体が思うように動かすことができなくなりました。マグカップすら持ち上げることが困難で……」

──!! そんなに重症だったのですか。

「ハイ。あの時は試合を続けることはできなかったです。もちろん現役を続けたい気持ちはありました。でも、余りにも首の状態が悪くて引退をしようかという気持ちと半々でした。とりえず試合や練習から離れ、大学での勉強を優先することしたんです。

実はUFCと契約した年に、薬科大学に合格していました。そのまま、そっちの道で生きる人生もあったかと思います。でも妻やチームメイトが、本人以上に自分のことを信じてくれて。彼女や彼らがいてくれたから、復帰が可能になったと思います」

──いつ頃から、本格的に復帰を考えるようになっていたのでしょうか。

「2023年には、体は戻っていました。スパーリングをしても問題なかったですし。ただ今年の1月に薬剤師の国家試験があったので、試験を優先して試合に出るのは控えてしました」

──そして現役復帰ということは、国家試験の方は……。

「無事、合格でした」

──アッ、それは良かったです。おめでとうござます。

「ありがとうございます」

──国家資格は取ったうえで、MMAへの復帰を決めたのですね。

「ハイ。今は資格を生かして働くのではなく、MMAでもう一度上を目指そうと思って格闘技漬けの日々を送っています」

──ソン・ジンス選手が休養していていた5年間で、MMAシーンは変わり世界中から強い選手が生まれています。

「ハイ、世界は変わりました。UFCのレベルが、もの凄く上がっています。ただ本音を言えば、韓国はあまり変わっていないです。世界の進化のスピードに、置いて行かれているように感じています」

──そのように思われているのですね。そのような状況で復帰を決めたソン・ジンス選手は、目標をどこに定めているのでしょうか。

「まだ復帰を決めただけで何の結果も残せていない身分ですが、UFCで自分の力を発揮できなかったので今度こそという気持ちがないわけではないです。ただ、7月のRIZINで4万8000人ものファンが集まっている光景を見て、驚かされました。実はDEEPでベルトを巻いた時に、RIZINで戦わないかという話がありました。限られたファイター人生で、自分も4万8000人の前で戦いたい。その戦う機会があれば……と想像してしまいましたね。もちろん今回の試合で結果を残すことが大前提ですが、RIZINを視野にいれています」

──単刀直入に伺いますが、現状のソン・ジンス選手の力はUFCで戦っていた時代と比較して、どれぐらいだと認識していますか。

「UFCで戦っていた時より、成熟したと思います。体力的にはあの頃の方が上かもしれないですが、ファイトIQがついたことで練習仲間も『今の方が良い』と言ってくれています。その言葉で、自分も自信をつけることができています」

──先日インチョンで行われたRING Championshipのアマチュア大会で、チームメイトのコーナーに就いていました。今はどのような選手たちと練習をしているのでしょうか。

「コリアンゾンビMMAのコーチだったペク・スミンさんが創ったコーナーマン・ジムに所属し、イ・ユンジュンさんのチームAOMで出稽古をさせてもらっています。あとはONEバンタム級のクォン・ウォンイル選手とも練習しています」

──RIZINのレーダーに掛かるためにも、CORO戦ではどのような試合をしないといけないと思っていますか。

「以前、DEEPの試合に出ていた時は自分の強味も理解せずにガムシャラに戦っていました。今は、自分の長所が分かって戦えるはずです。ファンの皆が喜んでくれる試合をして、RIZIN関係者に評価される自信はあります。楽しく、激しい試合ができると思うので応援よろしくお願いします」

■DEEP123 視聴方法(予定)
12月8日(日)
午後5時05分~ YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP123対戦カード

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
芦田崇宏(日本)

<バンタム級/5分3R>
ソン・ジンス(韓国)
CORO(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
関原翔(日本)

<ストロー級/5分3R>
越智晴雄(日本)
多湖力翔(日本)

<ライト級/5分3R>
神田コウヤ(日本)
山田聖真(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
GINJI(日本)

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
小崎連(日本)

<フェザー級/5分2R>
安井飛馬(日本)
牧野滉風(日本)

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【DEEP123】RTUからの復帰戦、魚井と対戦する小崎連の自己分析「僕って一番オイシイ相手じゃないですか」

8日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP123で、小崎連が魚井フルスイングと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

小崎にとっては今年5月、Road to UFC初戦でダールミス・チャウパスゥイに敗れて以来、7カ月ぶりの復帰戦となる。チャウパスゥイ戦では初回に3度のダウンを奪いながらも、2R以降に盛り返されて判定負け。初黒星を喫した小崎にとっては、再度UFCを目指すための重要なリスタートとなる試合だ。そんな小崎にRTUを感想を訊くと、魚井戦に向けた冷静で客観的な自己分析が返ってきた。


――RTU初戦敗退から約半年を経て、DEEPで復帰戦に臨みます。RTU後の展開については、どのように考えていたのでしょうか。

「いくつか選択肢はありました。DEEPさんで復帰戦をやらせてもらうか、KROSS X OVERでもう1回試合をやらせてもらうか。主な選択肢は、その2つでした」

――結果、DEEPで復帰戦を行うことになった要因は何だったのですか。

「良いオファーを頂いたからですね。魚井フルスイング選手という名前があるファイターで、ここで勝てば僕にとっては凄くオイシイ話ですし。これはチャンスだな、と思ってオファーを受けさせていただきました」

――DEEPの1週間後となる15日にはKROSS X OVERのプロ大会が行われます。しかも通常の大会より規模が大きいですよね。

「そうですね。毎回プロの試合は行われていますが、14日がアマチュアで15日がプロと、2日間に分けて開催されるのは初めてだと思います。規模としては大がかりな大会です」

――リバーサル久喜&KROSS X OVERの島村直希代表からすれば、その15日のKROSS X OVERで小崎選手の復帰戦を組みたいと考えるかもしれません。

「そうだと思います。そんななかで僕のためにDEEPの試合を選ばせてくれて、本当にありがたいです」

――同時にジムの中も大変ですよね。2週続いて、これだけ試合があると……。

「はい(笑)。僕も自分の試合が終わったら、すぐ大会やチームメイトのお手伝いをさせていただきます」

――チームメイトと練習のピークの時期が少し違うだけでも、小崎選手の調整には影響を及ぼしませんか。

「そこは良い感じでやってもらっていて、僕だけじゃなく皆が良いように練習できています。僕自身もバッチリですね。このインタビュー直前まで練習していたんですけど、すごく良い動きができているので問題ないです」

――確かにリモートの画面越しでも、まず肌の状態を見るかぎりコンディションが良いことは分かります。減量も順調ということですね。

「そうなんですよ。今回は結構前から体重調整も準備していて、あとは計量前日に水抜きで落とすだけ――というぐらいの状態になっています。だからコンディションも凄く良いですね」

――試合前のインタビューでも仰っていたとおり、RTUは小崎選手のキャリアにとって初の大舞台です。そのなかで小崎選手が落ち着いた表情で試合を迎えていることが印象的でした。

「あまり覚えていないんですけど――特に変な緊張感もなくて。環境が変わったからといって浮足立ってしまう、ということもなかったですね。普通に、いつもどおりの感じで試合に臨むことはできました」

――試合では右ストレートを当て、ダウンを奪い続けました。あの展開はイメージどおりだったのか、あるいはイメージ以上ではなかったですか。

「右を当てるのはイメージどおりでした。でも、もっとうまく左を使って最終的に右を当てるというプランだったんです」

――3度ダウンを奪いながらも倒し切れなかった。それは左をうまく使えておらず、右が当たっても完全にKOするような手応えは感じていなかったのでしょうか。

「それもあるとは思いますけど、失神させるような当たりではなく、すべてフラッシュダウンのような感じだったじゃないですか。自分の中でも『これでは倒れないな。でも効かせることはできたのかな』と思っていて。あの時に『これは効いている。もっと行けば倒せる』という感覚があれば、そこで倒しに行っていました。だけど全てが中途半端な当たり具合で、結果的にも中途半端になってしまいましたね」

――2R以降はセコンドから「一発を狙いすぎるな!」という指示が飛んでいました。

「1Rに右が当たっても倒せていない。だから2Rからは『もっと頑張らないと!』と考えて狙いすぎになり、大振りになったところで組まれて、そのまま僕が下になって漬けられてしまいました。1Rが想定以上にうまく行っちゃったんですよ(苦笑)。

だから相手は打撃戦じゃなく組みに来ることも分かっていたのに、自分が大振りになってしまって。より相手に戦いやすい状況を与えることになりました。試合を振り返ると、それがダメだったポイントですね」

――一方で、倒されてから立ち上がる能力の高さは見せつけていたと思います。

「ありがとうございます。でも僕としては『そんなに……』なんですよ」

――というと?

「まずは倒されず、離してから打撃を当てないといけない場面が多かったからですね。なのに、ただ寝かされて立ち上がる、寝かされて立ち上がるということを繰り返しただけでは、勝ちには繋がらないじゃないですか。僕としてはまずテイクダウンされずに、相手にとって嫌なことをやり続けたかったです」

――なるほど。ディフェンスからオフェンスに繋げることができていなければ意味はないわけで。

「2R以降は僕がディフェンス一辺倒になってしまいましたからね。それはあの試合を経て、課題として見えてきた部分です。RTUが終わってからは、まずフィジカルトレーニングに取り組み始めました。それと、ただ倒されない、ただ立ち上がるというだけではなく、その次に繋げるための練習を強化しています」

――試合前のインタビューでは「Road to UFCに出ることで自分のことを知ってくれる人は多い」と仰っていました。ではRTUで自分のことを知ってもらうチャンスをチャンスを生かすことができたのか。あるいはUFCと契約する大きなチャンスを逃してしまったのか。どちらの気持ちのほうが大きいですか。

「正直言うと、両方です。やり方次第では勝てる試合でした。でも勝てる試合を落としてしまったことで、後悔もあります。でも試合を視た人からは『負けたけど良かった』という声も多くて、僕のことを知ってもらうことはできたんじゃないかと思います。だから、両方ですね」

――もちろん勝てば、どちらのチャンスもモノにできていたでしょう。これは「たられば」ですが、RTU初戦で惨敗していれば、復帰戦の扱われ方も……。

「アハハハ、それはそうだと思います。逆にあの試合内容だったからこそ――もう僕が絶対に勝つと思われるようなマッチメイクはないだろうと考えています。他の選手からすれば、僕って一番オイシイ相手じゃないですか。逆の立場だったら自分はそう思いますよ(笑)。

だからしっかり練習していないと、僕は越えられる壁が越えられない。反対に僕が越えられてしまう。だからRTUで負けたあと、『より一層頑張らないといけない』って気が引き締まりました」

――負けたけれども、あの試合内容を見せた小崎連を倒せば自分の名前が上がる。魚井選手こそ今、最もそんな試合を欲しているファイターの一人でしょう。

「魚井選手はMMAで4連敗していて、9月にようやく連敗を脱している。そこで次の試合を落としたら、今後のキャリアが危うくなる立ち位置ですよね。でも勝てば、もう一度上に行くことができる。だから相手も死に物狂いで立ち向かってくることは自覚しています。

僕も同じです。この試合で負けたら――もう後がない、というわけではないと思います。だけど負けたら、UFCへの道にもう一度最初から並び直さないといけないですよね。レコード的には2連敗になると、国内のプロモーターも使いづらくなるでしょうし」

――えっ!? 使いづらくなるでしょうか。

「だって、プロモーターからすれば『RTUであの試合をしておいて、ここで負けるのか』と思うじゃないですか」

――あぁ、なるほど。確かに『負けたけど良い試合』の直後はキツイだろうと思います。内容や結果によっては「あの試合はまぐれだったのか」と思われるかもしれませんし。

「そうなんですよ! それが一番嫌です(笑)。やっぱりRTUに対しても、初戦敗退のままでは終われないと思っています。もう一度RTUに出るためにも次の試合は落とせないし、それこそ『この選手に勝てば来年のRTUにエントリーできる』という相手と対戦する必要もあると思っています。

RTUに出るためにはレコードが重要になるじゃないですか。ただ勝っているだけではダメで。今年初戦敗退の選手が来年も出るためには、それだけの相手に勝たないといけない。来年だけじゃなく再来年に開催されるとしても……」

――はい。

「UFCと契約するためにはレコードもそうですけど、年齢も大切ですよね。契約するだけでなく、その後も勝ち続けていくことも考えると。もし結果が良くなくても、つくり直すこともできる。だから早く挑戦できることは、どんどん挑戦したいです。もちろんそのためには毎試合、とんでもない相手と組まれるかもしれないけど、それはファイターなら仕方のないことだと思いますし。

次の魚井選手も、僕にとっては越えなくてはならない高い壁です。RTUが終わって半年――そろそろ自分のことも忘れられている頃だと思うので、ここで魚井選手に勝って僕の存在を証明します」

■DEEP123 視聴方法(予定)
12月8日(日)
午後5時05分~ YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP123 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
芦田崇宏(日本)

<バンタム級/5分3R>
ソン・ジンス(韓国)
CORO(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
宇佐美正パトリック(日本)

<フライ級/5分3R>
本田良介(日本)
関原翔(日本)

<ストロー級/5分3R>
越智晴雄(日本)
多湖力翔(日本)

<ライト級/5分3R>
神田コウヤ(日本)
山田聖真(日本)

<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
GINJI(日本)

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
小崎連(日本)

<フェザー級/5分2R>
安井飛馬(日本)
牧野滉風(日本)

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【DEEP123】ソン・ジンスが65カ月振りの復帰。西川✖パト+本田×関原+小崎連&青井等→3回戦が8試合!!! 

【写真】あの強さが健在なら、即タイトル戦線=ソン・ジンス (C)DEEP

25日(金)、DEEPより12月8日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP123 IMPACTの対戦カードが発表され──これがニューピア大会かと思うほど、面子が揃いDEEPの好調さが堅持されていることが伺えるラインナップとなっている。
Text by Manabu Takashima

まずフェザー級チャンピオン青井人が、Combate Global帰りの芦田崇宏をノンタイトルで迎え撃つ。3月の王座奪取以来、青井の9カ月ぶりのファイトは現在MMAで3連敗中のベテランとの対戦に。芦田としては2年と40日ぶりの勝利を挙げて、2024年の最後に大まくりを狙うファイトとなった。

そしてバンタム級では元王者でUFCにステップアップ、リリース後は学業に集中していたソン・ジンスが実に5年5カ月ぶりに実戦復帰を果たしCOROと戦う。UFCでは2敗という結果に終わったもののピョートル・ヤン、マリオ・バウティスタとの激闘はいずれもファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得しているソン・ジンス。

20日のRING Championshipが実施したアマ大会で、チームメイトのセコンドに就く姿が確認されており、相当に体が大きかった。減量も含め実戦の勘という部分をどれだけ取り戻せることができるのかが、大きくパフォーマンスに影響するだろう。


さらにライト級で西川大和と宇佐美正パトリックが、DEEP初参戦同士ながらタイトルに大きく関係してくること間違いない一騎打ちを行うことに。パトとしては真っ向勝負、西川はそれを受け止めて打撃でいくのか、引き込み上等の西川ワールドを2年3カ月振りの国内でのファイトで披露するのか。非常に興味深いマッチアップだ。

フライ級にはタイガームエタイ所属の本田良介が、昨年のフライ級GP決勝以来の国内復帰戦へ。ONE FFで中央アジアやロシアの圧を知った経験を──MMA復帰後、スタイルチェンジを果たした関原翔を相手に見せつけることができるか。一発の極めを身に着けた関原もベルトを狙うためにも、最高の相手に挑むことになる。

さらには9月大会でDEEP初陣を飾った中務修良が、チャンピオン越智晴雄とノンタイトルで戦うストロー級の一戦。バンタム級でRoad to UFC帰りの小崎連が、魚井フルスイングと。高橋遼伍もGINJIを相手にDEEPでデビューを飾り、神田コウヤはライト級で山田聖真と仕切り直しへ。

実に3回戦が8試合「1、2、3、DEEP!!」という佐伯さんの掛け声が聞こえてきそうな──特別仕様のDEEP123@ニューピアホール大会だ。

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep03 UFC ダールミス・チャウパスゥイ 小崎連 海外

【Road to UFC2024Ep03】初回に3度チャウパスゥイを右で倒す。敗れてもなお、小崎連の名前を刻む――

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
小崎連(日本)

小崎が右ボディストレートを伸ばす。さらに右を顔面に入れて、チャウパスゥイをフラつかせた。チャウパスゥイが距離を詰めると、前後左右の動きで翻弄する小崎。またも右でチャウパスゥイに、マットに手を着かせた。スタンドに戻ったチャウパスゥイが距離を詰めるとパンチを浴びせるが、小崎の右をかわしたチャウパスゥイがシングルレッグからドライブした。右オーバーフックで耐える小崎は、ケージに背中を着けて立ち上がる。

チャウパスゥイはリフトするも、クリーンテイクダウンは奪えず。再びリフトしたところで小崎が離れ、チャウパスゥイの顔面に左を叩き込む。ケージ中央に戻ると小崎が右を当てた。さらに右でダウンを奪うなどパンチで優勢に進める小崎。左右に回り、遠い距離から左を振るう。チャウパスゥイの右ハイをブロックし、なおも中に入ってくるチャウパスゥイに打ち下ろしの右をヒットさせた。

2R、左に大きく回る小崎が、ガードを広げて様子をうかがいつつ右ストレートを突き刺す。チャウパスゥイが組みつくも小崎が立ち上がった。食らいつくチャウパスゥイはダブルレッグで押し込み、ケージ中央で倒してバックマウントを奪った。しかし小崎が立ち上がって離れる。小崎が距離を詰めたところにチャウパスゥイが左フックを合わせた。小崎の右もチャウパスゥイの顔面をかすめる。チャウパスゥイはシングルレッグでドライブした。一度腰を落としてから立ち上がった小崎を、チャウパスゥイがリフトしてグラウンドに引きずりこむ。

バックマウントに移行したチャウパスゥイが、右腕でRNCを狙う。さらに左腕に切り替えてパームトゥパ-ムで絞り上げるも、凌いだ小崎がスタンドに戻った。やはり右ストレートを当てる小崎。チャウパスゥイはダブルレッグで小崎に尻もちを着かせたが、ここも小崎は右オーバーフックから立ち上がろうと試みる。チャウパスゥイは小崎の左手首を押さえ、トップをキープした。

最終回、小崎が右を見せるとチャウパスゥイが下がる。右アッパーのフェイントから詰めていく小崎。チャウパスゥイはニータップでグラウンドに持ち込んだ。ケージに背中を着け、左オーバーフックから立ち上がる小崎のバックに回ったチャウパスゥイ。押し込まれながら右オーバーフックを取る小崎に対し、チャウパスゥイはボディロックから背中を着かせた。小崎はケージ際でフックガードから上半身を起こした。チャウパスゥイのアンクルピックを切った小崎だが、前転についてきたチャウパスゥイにバックを奪われてしまう。立ち上がる小崎をローアンクルショットで倒していくチャウパスゥイ。小崎は離れようとするが、チャウパスゥイがバックコントロールで食らいつき続ける。最後は左足を差し入れたチャウパスゥイが小崎にパンチを浴びせていった。

ユナニマスで勝利したチャウパスゥイは「初回は3度倒されてカムバックできなかったけど、2Rからアジャストできた。前の試合は初回で勝って来たけど、この試合は接近戦でかなり殴り合った。勇気をくれたガールフレンドに感謝している」と語った。その一方で、小崎連が敗れながらも見せつけた右ストレートと立ち上がる技術は、しっかりと日本そして海外のファンにも刻まれたに違いない。


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【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹と対戦、キム・キュソン「UFCで勝つことを目指すので、華のある試合を」

【写真】キム・キュソンは184センチの長身ファイターだ(C)Zuffa/UFC

3時間後に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024 EP04で、キム・キュソンが透暉鷹と対戦する。HEATで加マーク納と春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と対戦経験があり、EVOLVE MMAでは澤田龍人とチームメイドだったこともあるキム・キュソン。
Text by Manabu Takashima

ある意味、波乱万丈なMMAファイター人生を送ってきたキム・キュソンは透暉鷹戦を前に、ONEで戦ってきた時は別人だと断言した。


――キム・キュソン選手といえば過去にHEATに来日経験があり、EVOLVE MMAのトライアウトに合格してシンガポールを拠点にしていた。この2点が印象深いです。

「そうですね、EVOLVE MMAのグローバル・トライアウトに合格して、しばらくしてからシンガポールに渡り2年ほど生活をしていました」

──コロナ政策が非常に厳しいシンガポールでは練習もままならない時期を経験したということですね。

「ハイ、薬局とスーパーに買い物に行く以外は外出禁止でした。ジムも閉鎖されチームの仲間とも会えない。外を走ったり、1人でトレーニングをする日々でしたね」

──トライアウト合格者は年間48000ドルが支給され、住む場所も用意されるという待遇でしたが、MMAファイターにとって練習環境としてはベストとは言い難かったかと思います。

「ムエタイやブラジリアン柔術の選手はいましたが、MMAとなるとトライアウトに受かった選手同士で、知っている技術を交換するような状態でした。サラリーを手にして練習ができる利点は確かにありましたが……。

ただし、あくまでもMMAファイターとして生きていくために集まったのに、その環境が整っていないのだから契約の更新は望まなかったです。あの時、トライアウトに受かった仲間も同じ考えだったはずです。なので、次々とチームを離れていきました。自分は2021年の6月に韓国に戻りました。ジムでは指導もしないといけないので、自分の練習に集中できないのと、練習環境も自分には合っていなかったです」

──EVLOVE MMAを離れてから、活動拠点は?

「韓国に戻ってからは一つのチームに所属することはなかったのですが、シンガポールに行く前に一緒に練習をしていた選手のジムでトレーニングをしたり、ニュージーランドのシティボクシングやタイのバンタオMMA、米国でも練習してきました」

──ONEのあともフェアテックス・ファイトやNAIZAと韓国以外で試合をしてきました。海外志向が強かったということですか。

「韓国で試合をしていないのは、単にオファーがなかったからです(笑)。なので、その時のマネージャーが用意してくれた海外での試合に出ました。チャンスがあるところで戦おうと」

──その時の目標は、UFCに?

「MMAを始める頃からMMAを見ていました。ONEは独占契約なのでUFCで戦うことは諦めていましたが、フェアテックスやNAIZAで試合をしたのはUFCにステップアップを果たすためでした。もうUFCで戦うことしか考えていなかったです」

──ONEでは1勝3敗でしたが、どのような経験になったでしょうか。

「アジアで一番大きな大会ですし、色々な国から強い選手が出ていたので、そういう選手と戦えたことはプラスになっています。大きな経験になったと思います。それと大会の規模や、ファイトウィークの過ごし方など、ONEは自分が韓国や日本で戦ったイベントとは明確に違っていました。戦う気持ちを創り方だとか……今、Road to UFCのファイトウィークを過ごしていますが、そこも勉強になったと思います」

(C)Zuffa/UFC

──では透暉鷹選手の印象を教えてください。

「経験豊富なグラップラーで、RNCで勝つことも多く……アグレッシブなグラップラーですね」

──日本のファンはキム・キュソン選手は、若松佑弥選手に敗れた印象が残っています。「あの選手に透暉鷹は負けないぞ」というファンも多いと思います。

「あの試合はもう3年も前です。自分は何かに偏った練習をすることはなくて、トータルファイターを目指しています。基本はストライカーですが、グラップリングやレスリングで後れを取らいように練習を積んできました。なので3年前にの若松選手と戦った時とは別人だと、思ってもらえると嬉しいです」

──透暉鷹選手との試合で、日本のファンを驚かせる自信は?

「そうですね、自分は……いや、やはりその質問は日本の記者さんの前では……日本人選手に勝つという話はしづらいです(苦笑)」

──勝てば契約、唯一保障があるのがRoad to UFCです。その辺りで、普段と戦い方が変わることはありますか。

「決勝で勝てば契約が保障されていたとしても、自分はUFCで勝つことを目指しているファイターなので、華のある試合をして勝ち続けます」

■視聴方法(予定)
5月20日(日)
Ep03午後7時~ UFC Fight Pass
Ep04午後9時~UFC Fight Pass
Ep03&04午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キ

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UFCへの登竜門!ROAD TO UFC シーズン3 日本人出場選手 大解剖! 鶴屋怜 UFC初陣への意気込みも!

ROAD TO UFC シーズン3
5月18日(土)&19日(日) U-NEXTで全試合完全生配信!

5月18日(土)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード1,2】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005408?=FS00001

5月19日(日)【ROAD TO UFC シーズン3 エピソード3,4】
詳細はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/genre/martial?lc=LIV0000005409?=FS00001

======================
エピソード1,2 対戦カード
======================
【エピソード1:日本時間19時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
ズー・カンジエ vs 安藤達也

男子フェザー級(65.8kg以下)
原口伸 vs ホン・ジュニョン

女子ストロー級(52.2kg以下)
フォン・シャオツァン vs キラン・シン

女子ストロー級(52.2kg以下)
ホアン・フェイル vs 本野美樹

ウェルター級(非トーナメント)
バテボラティ・バハテボラ vs キム・ハンスル

【エピソード2:日本時間21時開始】
男子フェザー級(65.8kg以下)
シエ・ビン vs イーブーゲラ

女子ストロー級(52.2kg以下)
シー・ミン vs ソ・イェダム

男子フェザー級(65.8kg以下)
河名真寿斗 vs ソン・ヨンジェ

女子ストロー級(52.2kg以下)
プリヤ・シャルマ vs ドン・フアシャン

女子フライ級(非トーナメント)
ワン・ツォン vs パウラ・ルナ

======================
エピソード3,4 対戦カード
======================
【エピソード3:日本時間19時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
ダーエミィスウ・ザウパースー vs 小崎連

男子フライ級(56.7kg以下)
ジョン・アルマンサ vs アンガド・ビシュト

男子バンタム級(61.2kg以下)
ユ・スヨン vs 野瀬翔平

男子フライ級(56.7kg以下)
ジー・ニウシュイエ vs チェ・ドンフン

ライト級(非トーナメント)
キ・ウォンビン vs. 雑賀達也

【エピソード4:日本時間21時開始】
男子バンタム級(61.2kg以下)
バーエゴン・ジェライスー vs カンタラージ・アガーサ

男子フライ級(56.7kg以下)
キルー・シング・サホタ vs イン・シュアイ

男子バンタム級(61.2kg以下)
キム・キュサン vs 中西透暉鷹

男子フライ級(56.7kg以下)
松井斗輝 vs ルエル・パニャレス
※松井斗輝選手の体重超過により試合中止

女子フライ級(非トーナメント)
ヤン・チーフイ vs リサ・キリアコウ

※対戦カード・対戦順は直前まで変更する場合があります。
※直前の変更により当日の内容が異なる場合があります。

【目次】
0:00 オープニング
1:42 鶴屋怜 UFC初陣への意気込み
5:11 日本人出場選手 大解剖
10:07 フライ級トーナメント 出場選手
12:08 バンタム級トーナメント 出場選手
18:56 フェザー級トーナメント 出場選手
25:47 ライト級 出場選手
27:22 ROAD TO UFC “ここを見ろ!”
28:54 鶴屋怜 デビュー戦への意気込み

格闘技観るならU-NEXT!
#UFC #ROADTOUFC #MMA #鶴屋怜 #岡田遼 #高阪剛

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45 AB DEEP DREAM MMA Road to UFC2024Ep03 UFC ダールミス・チャウパスゥイ ブログ 小崎連

【Road to UFC2024Ep03】Asian Dreamか、Asia’s Got Talentか。小崎連「一撃で倒せる打撃」

【写真】2001年12月15日、埼玉県秩父市出身の小崎。リバーサル久喜&KROSS X OVERの島村代表と(C)REN OZAKI

19日(日・現地時間)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024 EP03。そのメインで小崎連がダールミス・チャウパスゥイと戦う。
Text by Manabu Takashima

小崎連、その名を聞いて顔が思い浮かんだMMAファンがどれだけいただろうか。3月のDEEPで力也に初回KO勝ちを収めている小崎はKROSS X OVERでキャリアを積み、6勝0敗2分&5KOというレコードを持つ。

全くのノーマークから、MMA版シンデレラストーリーを現実のモノとするか。小崎を初インタビューした。


(C)Zuffa/UFC

――小崎選手、初めまして。MMAPLANETでは初インタビューどころか試合レポートも掲載されたことがなかったです。正直、その小崎選手がRoad to UFCの出場権を得たことは驚きでした。

「Road to UFCに出ることで自分のことを知ってくれる人は多いです。他の日本人選手と比較して、知られていないという気はしていました」

──3月の終わりごろに小崎選手が出場するという情報が入り、レコードをチェックして3月のDEEPで力也選手に勝っていることを再確認させてもらいました。Road to UFCに出場を申し込んだ時、参戦できる自信はどれほどありましたか。

「正直な話、出られるとは思っていなかったです。3月の終わりに決まったのですが、『マジか。えっ、本当に』というのが最初に湧き上がってきた感情です(笑)」

──ちなみに、それ以前のキャリアップ計画はどのようなモノだったのでしょうか。

「Road to UFC出場が一番、最良で。そうでないとKROSS X OVERに戻ってバンタム級のベルトを狙おうと思っていました」

──ではDEEPでもなかったと。

「DEEPでも試合をしたいと思っていましたけど、まずはお世話になってきたKROSS X OVERに一度戻ってチャンピオンになる。それからDEEP、RIZINとか徐々にステップアップできればと考えていました」

──ところで小崎選手がMMAを始めたのは、いつ頃でどういうきっかけだったのでしょうか。

「小学2年生から高校までずっと野球をやっていました。小さい頃に父が格闘技か野球を見ているという感じで、元々興味があって。高校は寮生活をしていたのですが、時間のあるときにYouTubeでHERO’SとかPRIDEを漁って視るようになっていました。所(英男)選手のことが動画で好きになったのですが、高校3年生の時にRIZINで堀口(恭司)選手が所選手に勝って……堀口選手が恰好良いと思うようになりました(笑)。

自分でもやってみたくなり、調べるとリバーサル久喜が高校の近くにあったんです。一回行ってみようかっていうのがきっかけで、続けることになりました」

──寮生活ということは、野球で高校に進学したのですか。

「一応、その形です」

──ちなみに高校の方は?

「花咲徳栄高校です。中村倫也さんの出身校ですね」

──えっ、名門中の名門ではないですか。

「僕はベンチにも入れなかったですが、3年連続で甲子園には出場していまし、1年の時に優勝しました」

──例えベンチ入りできなくても、進学した時点で中学の時などは相当の活躍をしていたのでは?

「中学の時にはそれなりには頑張っていました(笑)」

──野球、サッカー。多くの子供達がそれらを目指し、脱落して他のスポーツを始める。我々の時代はそうだったので、野球で結果を残せる人の運動神経は抜けていると思っています。MMAを始めて、そういうことを感じたことはなかったですか。

「バッティングやピッチングの体の使い方が、似ていると思うところはありました。野球をやっていた人はパンチや打撃が上手いという印象があります。パラエストラ八王子の高木凌選手やEXFIGHTの中村京一郎選手のように」

──小崎選手も6勝中、5試合がKO勝ちですね。ストライカーだと思ったきっかけなどありましたか。

「そんなに大したものじゃないですが、試合をしていて倒せるなと思ったのがきっかけです。感覚ですね」

──4 勝と3KOがKROSS X OVERで挙げた記録ですが、KROSS X OVERでキャリアを始め、積んできたのは?

「ジムの島村(直希)代表がKROSS X OVERを主宰していたからです。アマチュアから試合を出させてもらって、そのままKROSS X OVERでキャリアを積んできた形です」

──3月にDEEPに出たのは、どのような考えがあってのものだったのですか。

「FKTで優勝していて、去年の7月にDEEPの名古屋大会に出させてもらっています。Road to UFCの選考結果待ちの状況で、最後の試合が去年の11月だったので、間に1試合挟んだ方が良い、そこで勝てば有利になるという想いもありました」

──力也戦を見ていた人のほぼ全員が、Road to UFC行きへの小崎選手の強い想いを知らずに観戦していたと。

「ハイ(笑)。皆が思っているより、あの試合は大切でした」

──勝つだけでなくフィニッシュのインパクトがあった方が良く状況でしたが、狙い通りの1RKO勝ちだったのでしょうか。

「いえ、フィニッシュを狙うということはないです。絶対に必要なのは勝ち星で。判定勝ちを狙うなかで、自分の良さが出るとフィニッシュできれば最高だという考えでした。結果として、良い形になりました。

普段からフィニッシュを狙うということはなく、結果的にそうなれば良い……判定で勝てるよう頑張る。そういう気持ちで戦い、KOできそうなら創っていく。最初からKOを狙うと、固くなってしまって思うように戦えないと思います」

(C)Zuffa/UFC

──しっかりとした軸があって、MMAを戦っているのですね。

そのようななかRoad to UFC初戦はダールミス・チャウパスゥイが相手です。去年のベスト4、過去最強の相手であることは間違いないかと思います。

「相当、強いと思います(苦笑)。やはりダールミス選手は組みに自信があると思います。特に壁レスとか、グラウンドでのポジションキープが上手い。自分が動きを止めると、完全に相手のペースに吞み込まれます。僕と相手選手の間に力の差があるなら、そこを埋めるために何かをやらないといけない。相手が嫌なことをやり続けるのが作戦です」

──どれだけフィジカルが強くても、アゴを打ち抜けば倒せる自信が?

「あります。もちろん(笑)。そこを信じてやっています。自分が支配される展開になっても、諦めないでいれば一発で逆転できるチャンスはある。自分が戦える場所に持っていく。そこがキーポイントになります」

──同じ階級に野瀬翔平選手、透暉鷹選手という日本人選手も出場しています。勝ち上がれば日本人対決もあります。

「今はダールミス選手に勝つことだけを考えているので、その先のことは頭にないです」

──MMA界におけるネームバリューは、現時点で他の日本勢と比較して最下位です。それだけに試合で、全てをひっくり返すことができる。考えるだけでもワクワクしませんか。

「それは……知名度の低いので、逆に戦いやすいです。透暉鷹選手や野瀬選手は皆に期待されている分、プレッシャーもあると思います。自分は負けて当たり前と思われている認知度なので、挑む他ない。なのでマインド的には戦いやすいです」

──今、着ているTシャツにもKROSS X OVERの文字が見えますか。思い入れが強そうですね。

「KROSS X OVER愛はあります。ありますし、経験がないところからしっかりと育ててもらったので恩返しじゃないですけど、KROSS X OVERからでも大きな舞台に行けるんだよという道標に僕がなることができれば、KROSS X OVERももっと盛り上がっていくんじゃないかという想いもあります。

同時にKROSS X OVERだけで戦っていたら、このチャンスはなかったとも思っています。3月にDEEPで勝てたからこそ、この場にいることができる。DEEPの佐伯繁代表への感謝の気持ちは僕も島村代表も持っているので。しっかりと戦います」

──では小崎選手に注目をし始めたばかりのMMAPLANETの読者の皆さんに一言お願いします。

「そうですね、一撃で倒せる打撃。どの状態でも、例え不利でも一発で形勢逆転できるところを見て欲しいです。最後まで」

■視聴方法(予定)
5月20日(日)
Ep03午後7時~ UFC Fight Pass
Ep04午後9時~UFC Fight Pass
Ep03&04午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):57.15キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キロ

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【Road to UFC2024Ep03&Ep04】計量終了。フライ級は松井斗輝が体重超過で試合中止に……

【写真】フライ級、バンタム級、フェザー級、非トーナメント戦のライト級まで勢ぞろい(C)Zuffa/UFC

19 日(日・現地時間)に中華人民共和国は上海のUFC PI上海で開催されるRoad to UFC2024 Ep03&Ep04の計量が18日(土・同)に行われた。トーナメント参加の小崎連、野瀬翔平、透暉鷹ならびに非トーナメント戦出場の雑賀ヤン坊達也は計量をクリアしている。しかしフライ級出場の松井斗輝は計量オーバーで試合が中止となった。
Text by Shojiro Kameike

海外勢も全員計量をパスし、フェイスオフではバンタム級トーナメントで戦う中国のダールミス・チャウパスゥイが、小崎連に顔面を近づけ挑発する場面も見られた。


非トーナメント戦も含めてEp03&Ep04に出場する全選手が計量をパスするなか、松井は132ポンド=59.87キロ――フライ級リミットから7ポンド(3.17キロ)となった。1ポンドオーバーまでは認められているなか、この結果は如何ともし難い。

今年2月にパンクラス大阪大会で秋葉太樹と対戦予定であった松井は、計量に向けた水抜き中に倒れ、病院に救急搬送されている。点滴や食事を受けて計量会場に戻ると6.8キロオーバーで、公式ルール(5ポンド以上は試合不成立)に則り試合は中止となってしまった。

起こってしまったことは仕方ない。そんな松井にとって秋葉戦の計量オーバーを乗り越えてのRoad to UFC出場であったが、今回のパナレス戦も中止に(パナレスがトーナメント準決勝に進出)。どのような事情があるかは分からないが、やはり2試合連続で計量オーバーは残念でならない。世界最高峰の舞台で戦うチャンスを逃してしまった松井と陣営には、バンタム級転向も含めて今後を検討してほしい。

一方、バンタム級トーナメントの透暉鷹は、キム・キュソンと並ぶと体格差は一目瞭然だが、その差をアドバンテージに変えることはできるか。野瀬×ユ・スヨン、雑賀×キ・ウォンビンと日本勢が日本でも馴染みのあるファイターと対戦するマッチアップも含めて要注目だ。

■視聴方法(予定)
5月19日(土)
Ep01午後7時~ UFC Fight Pass
Ep02午後9時~UFC Fight Pass
Ep01&02午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キロ

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