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【Nexus36】小倉を術中にはめたか。テイクダウンさせて三角を極めた河村がバンタム級王座を防衛

【写真】小倉がテイクダウンした瞬間、河村は手首を抑えてカウンターで極める準備をしていた(C)MMAPLANET

<NEXUSバンタム級選手権試合/5分3R>
河村泰博(日本)
Def.1R1分29秒 by 三角絞め
小倉卓也(日本)

ガードを固めた小倉が右ローを見せる。河村は右ストレートから左ジャブを突く。ケージを背負わせた小倉が左ミドルから組んだ。ボディロックからグラウンドに持ち込んだ小倉に対し、左手首を抑えている河村。小倉がパスを仕掛けると、三角絞めをセットアップし、タップを奪った。

3度目の王座防衛に成功した河村は「俺一人だけレベルが違わないですか? もう1回RIZINに喧嘩を売りに行くので、よろしくお願いします」と語った。


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【NEXUS36】小倉卓也を相手にバンタム級王座防衛戦、河村康博「自分が戦うところを盛り上げていけば」

【写真】戦い続けているとリベンジする場所も、相手も多くなる。どのリベンジを選択していくのかも注目 (C)TAKUMI NAKAMURA

25日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われるFighting NEXUS36にて、バンタム級王者の河村康博が小倉卓也と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

NEXUS王者としてRIZINに参戦し、昨年はパンクラスで透暉鷹の持つフェザー級キング・オブ・パンクラスにも挑戦した河村。NEXUSを主戦場に様々な団体で戦う王者が、約1年半ぶりにNEXUSに帰還して3度目の防衛戦に臨む。透暉鷹戦の前には「NEXUSとパンクラスの懸け橋になりたい」と語っていた河村が、NEXUSとして初進出となるニューピアホール大会で戦うことの意味、そして自由度の高いNEXUS王者としての展望を語った。


──昨年12月の透暉鷹戦以来、今年初ファイトがNEXUSの防衛戦となりました。試合間隔が空いたのは何か理由があったのですか。

「特に理由はないんですけど、NEXUSで防衛戦をやることが、だいぶ前から決まっていたんですね。だから次の試合はNEXUSでやるつもりでいて、その大会が8月になったという感じですね。だから怪我していたとか、そういう理由ではないです」

──前回の透暉鷹戦を振り返っていただいて、ご自身ではどんな試合だったと思っていますか。

「変に5分5Rを意識しすぎたのと、なんか試合中にいろいろ考えすぎてしまったところがありました。もちろん透暉鷹選手もめちゃくちゃ強かったですし、一瞬で極められて完全に負けだなとは思っているんですけど、ちょっと1R終盤に(体力を)温存しようとか、そういうことを考えちゃったりして、その隙を突かれたなと思っています」

──頭のどこかでフルラウンドまで戦うことがよぎってしまったと。

「はい。5分5Rはやったことがなかったですし、練習でも5分3Rとか4Rぐらいはやっていたんですけど、5分5Rフルに同じ選手と練習するというのは、あまりやってなかったことも敗因の1つだったなと思います。そういう部分でも不安があって、そこで5分5Rを意識しすぎちゃったなと思っています」

──1Rにはシザーズチョークや足関節のチャンスもあったと思うんですけど、あれは先のことを考えてフルパワーで行けなかったのか。それとも透暉鷹選手の対処が上手かったのか。ご自身の手応えとしてはどうでしたか。

「まず自分の選択ミスがあったと思います。あとは向こうの対処が良かったというのもあって、フルで極めに行きすぎちゃうと凌がれた時にダメだなと思って、それで行けなかったところもあります。今思えばフルで行っておけば良かったなとかっていうのもありますし、そういう部分で5分5Rというのが効いていたのかなと思っています」

──5分5Rは序盤にチャンスが来ると、そこでどのくらい出力していいかどうかの判断が難しいですよね。透暉鷹戦の経験も踏まえて、この期間はどういうことを意識して練習されてきましたか。

「結果は一本負けでしたけど、自分の中ではものすごく差があるとは感じなかったので、自分がやってきたことが間違っているとは思わなかったです。なので練習そのものは今までと変わらず、だいぶ前からなんですけど重点的に打撃をやっていて、それを今も引き続きやっている状況ですね」

──透暉鷹戦の前のインタビューでも話されていましたが、自分の戦い方の幅を広げるための練習ですか。

「そうですね。幅を広げたいというのと、あと自分には倒せる打撃がなくて、そうなるとスタンドで相手に恐怖心を与えられないんですよね。なので、そこを克服したいと思っています。判定で勝つ、寝技を活かすためにはレスリングをやるべきだと思うんですけど、僕にはフィニッシュして勝ちたいという気持ちがあるので、そうなると打撃を磨く方がいいのかなと思っています」

──今回は小倉選手との試合が決まりましたが、改めて小倉選手の印象はいかがですか。

「何でもできる選手だなというのと、みんなが思っている以上にグラップラーという認識を持っていますね」

――自分と噛み合う・噛み合わないはどう予想していますか。

「試合を見ていると、打撃に関しては結構待ちのスタイルだと思うんですよ。で、相手が攻めてきたところでミスを誘って、バックを取ってバックチョークを極めるのが上手いんで、自分から行き過ぎるのもダメなのかなとか。そうなってくると自分の良さで勝負できないし、いろんな駆け引きをしないといけないし……正直、噛み合わないんじゃないかなと思います(苦笑)」

──小倉選手もキャリアがあるので、そういった意味では勝つための戦術を選択する選手かもしれません。

「やっぱりキャリアがあるので、経験値を活かして行くところで一気に行くみたいな力があるんじゃないかなと思っていますね。ただ今回はしっかり寝技で一本獲りたいと思います」

──今大会はNEXUSとして初のニューピアホール大会ですが、そういった大会に出ることをどう捉えていますか。

「NEXUSでこういうでかい大会があるなら、僕が出ないとダメでしょうという気持ちもあるし、タイトルマッチ&ダブルメインという形でやるのは、ある意味当然だと思っています。それと同時にこういう大会を自分の力で盛り上げないといけないという気持もが強いですね。試合内容もそうですけど、他の選手とは差をつけたいです」

──河村選手はRIZINにも出て、パンクラスでもタイトルマッチを戦っていて、どんなことが経験になりましたか。

「ああいう大舞台を経験して、緊張しなくなったとかはありますね。あとは気持ちの持ちようですけど、戦ってきた相手も他の人たちとレベルが違うと思っているんで、そういった意味では自信にもなっています。とはいえ、RIZINでもパンクラスのタイトルマッチでも負けていて、そこにリベンジしたい気持ちもあるので、NEXUSでの戦いは絶対に落とせないし、ベルトは防衛し続けないといけないと思っています」

──今回は同じRIZIN経験者の横山武司選手も出ます。大舞台を経験した選手がNEXUSに戻ってくるという形で、NEXUSそのものを盛り上げたいという気持ちはありますか。

「もちろんありますね。やっぱり横山選手は注目度が高いと思いますし、その次ぐらいに僕かなと思っているんですけど、それで僕ら目的でNEXUSを見に来てくれて、他の試合を見た時に『意外とNEXUS面白いじゃん!』と思ってもらえたら嬉しいです。今回のNEXUSはすごくいいカードが揃っているし、選手にとっていいアピールの場にもなると思っていて、僕らがそのきっかけになるべきなんじゃないかなと思っています。そういう意味では凄くいい大会だと思いますし、僕らが出る意味もあるのかなと思っています」

──まさに今NEXUSに出ている選手たちからすると河村選手や横山選手の活躍は目標であり、刺激になりますよね。そういう中で河村選手は一ファイターとして、今後どういったキャリアを積んでいきたいですか。

「いろんなところで言ってますけど、最終的にはRIZINにはリベンジしたいという気持ちが一番強いです。それが1つと、あとは僕がNEXUSから急にパンクラスに再登場してタイトルマッチまでいって、いい感じのアクセントになったと思っているんですね。結果は出せなかったですが、自分ではその団体を盛り上げるという仕事ができたと思っています。NEXUSはチャンピオンでも色んな団体に出てもいいというスタンスなので、パンクラスはもちろん、パンクラス以外の団体にも出て、その団体の強い選手とやるのも面白いんじゃないかなと思いますね」

──いい意味でNEXUSでチャンピオンでいることは自由度が高い、と。

「そうなんですよ。好き勝手にという言い方は変ですけど、僕は自由にやらせてもらっていて、そこは凄く非常にやりやすいなと思っています。なので、あまりバンタム級が盛り上がってないと思っている団体さんからオファーをいただけたら、そこを盛り上げる自信は結構あります。そうやって自分が戦うところを盛り上げていけば、僕もまたもう一回RIZINに出るチャンスに繋がると思うんで、いい感じで行けるんじゃないかなと思います」

■視聴方法(予定)
8月25日(日)
午後12時30分~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル

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【Fighting NEXUS】横山武司復活!岸野”JUSTICE”紘樹と対戦!

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8月25日にニューピアホールで開催されるFighting NEXUS vol.36。河村泰博(和術慧舟會AKZA)×小倉卓也(スカーフィスト)のバンタム級タイトルマッチをプッシュしたばかりですが、さらなる豪華カードが追加発表されました。フェザー級チャンピオン横山武司(Swells柔術ジム)が岸野"JUSTICE"紘樹(トイカツ道場)とのタイトルマッチに臨みます。

横山は全日本柔術選手権アダルト黒帯フェザー級で優勝したグラップラー。Fighting NEXUSでプロデビューすると寝技を武器に3連勝。わずか3試合目でRIZIN常連だった山本空良を判定で下してフェザー級チャンピオンを戴冠しました。

その後はRIZINに参戦すると契約体重オーバーの山本琢也から腕十字で一本勝ち。次戦の摩嶋一整との重厚なグラップリング対決には敗れ、その後に網膜剥離の手術を受けたものの、プロ戦績は5勝1敗(4試合が一本勝ち)で27歳と伸びしろ充分。強気な性格と引き出しの多い寝技を武器に改めてブレイクしても不思議ではありません。

対する岸本はFighting NEXUSライト級チャンピオン。ジェイク・ウィルキンスを下して王座を戴冠すると、今年になって1階級下のフェザー級に挑戦。2月には4連勝中だった村井和道に判定で競り勝ってタイトル挑戦権を獲得しました。

派手さはありませんが、立っても寝ても安定感があって、グラウンドで上をキープも出来る選手。横山の仕掛けを封じ込めてドロドロの競り合いに持ち込めば、フィジカルにモノを言わせて競り勝つ可能性も充分。河村×小倉とのダブルメインだけでも観戦する価値アリ。見逃せません。
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【Fighting NEXUS】河村泰博× 小倉卓也 バンタム級タイトル戦決定!

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8月25日にニューピアホールで開催されるFighting NEXUS vol.36。初代ミドル級王座決定トーナメント準決勝として行われる佐藤龍汰朗(坂口道場一族)×瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)、将斗(AACC)×マシン(BLUE DOG GYM)の2試合に日韓対抗戦の2試合など初のニューピアホール開催に相応しい好カードが並びました。

その中でも注目なのは河村泰博(和術慧舟會AKZA)×小倉卓也(スカーフィスト)のバンタム級タイトルマッチでしょう。河村はRIZINにも参戦して、歯に衣着せぬポストが話題になる事も多い寝技師。レッグハンター須藤拓真、森永ユキトから一本勝ちしてNEXUSのバンタム級王座を戴冠。その後、パンクラスに参戦すると強豪の井村塁からダースチョークで一本を取っており、その極めの強さは際立っています。

対する小倉は修斗やPFCを主戦場にしてきたベテランファイター。最近では渡部修斗に敗れたものの、大石真丈、小林博幸に腕十字で一本勝ち。昨年12月の次期挑戦者決定戦で唐沢タツヤをギロチンチョークで下して河村戦に辿り着きました。最近になってメキメキと極めが強くなってきた印象。河村を相手にどこまで抵抗出来るのか興味津々です。

展開は河村は自ら下になってでもグラウンドで勝負してくるはず。小倉は上をキープしてチャンスを見て一本を狙うのか。もしかするとスタンド勝負を挑むのか。見る側の想像力が掻き立てられます。そうこうしているうちにFighting NEXUS vol.36でましてもビッグカードが。。。こちらは別途まとめます。今大会は会場観戦必須だな。
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【PFC31】平井総一朗とベルトを賭けたリマッチへ、黒石大資─02─「まずは自分が行きすぎないこと」

【写真】写真は2019年11月のNEXUSフライ級トーナメント準決勝。橋本薫汰に判定で敗れてベルトを逃した。黒石はネクサス再挑戦も視野に入れている(C)MMAPLANET

19日(日)、北海道は札幌市北区のPODアリーナで行われるPFC31で、平井総一朗とのPFCフライ級王座決定戦に臨む黒石大資のインタビュー後編。
text by Shojiro Kameike

PFCフライ級は、第3代王者の亀松寛都が王座を返上。空位となったベルトを同級1位の黒石と同級3位の平井が争うこととなった。両者は今年7月のPFC30で対戦し、黒石が3R判定勝ちを収めている。ベルトを賭けたリマッチを控える黒石に、スカーフィストのファイトスタイルと札幌での試合について訊いた。

<黒石大資インタビューPart.1はコチラ


――青森県といえば以前は常設ジムも少なく、地元で試合ができる機会も少なかったと思います。MMAをするために他の地域へ行くことは考えませんでしたか。

「それは考えなかったですね。青森で続けていきたいと思っていました」

――青森の良さって、どんなところでしょうか。

「何だろうなぁ……食べ物が美味しいところですかね(笑)」

――アハハハ、ありがとうございます。話を戻すと、黒石選手は2015年12月にパンクラス札幌大会でプロデビューし、その後は修斗の試合を経て中国WLFの試合を迎えます。プロ5試合目で中国遠征というのは、当時いかがでしたか。

「当時はいろんなことを経験したかったんです。だから『海外での試合って、どういうものなんだろう?』と興味が湧いて、オファーが来た時にすぐ『行きます!』って返答しました」

――なるほど。黒石選手の戦績は勝っても負けてもKOか一本決着で、もともとスカーフィストの選手にはレスリング+パンチ、そこにサブミッションが加わるという印象があります。それはスカーフィスト所属選手に共通することなのでしょうか。

「皆そういうタイプかもしれないですね。特にアマチュア修斗から出ていると、前に出て寝かせてナンボ――という雰囲気はありました。今はルールも変わってきていますけど、当時のアマ修斗はテイクダウンしてトップを取るとポイントが入っていて。そのルールであれば、みんなトップを取りに行きますよね」

――まだアマチュア修斗でグラウンドのポイント制が採用されていた頃ですね。確かに、当時のアマ修斗から育ったファイトスタイルかもしれません。

「前に出ること自体は、リスクもあります。でも自分はリスクを背負ってでも、前に出て倒しに行きたいです」

――そんななか現在は北海道のPFCが主戦場となっています。青森県から北海道で戦うのはアウェイ感が強いのでしょうか。それとも、もう地元のような意識になっていますか。

「他の選手は分からないけど、自分にとっては地元感が大きいです。アマチュア修斗の頃から札幌で試合をしているんですよね。アマ修斗の北海道予選とか。もうPFCでも4試合やらせてもらっていますし、いつも試合が終わったあと『また札幌に帰ってくるね!』と地元のお客さんに挨拶してきますから(笑)。その札幌でタイトルマッチができるというのは嬉しいですね」

――では次のタイトルマッチについてお聞きします。空位のPFCフライ級王座を賭けて戦う平井選手とは、4カ月前に対戦して判定勝ちを収めています。ダイレクトリマッチとなるわけですが、前戦の印象を教えてください。

「平井選手はとにかくフィジカルが強かったです。もともと柔道がベースだと思いますが、スコーンと投げられてしまう感じで」

――前回の試合は5分2R+Ex 1Rで、1Rは平井選手、2Rには黒石選手がテイクダウンを奪ってドローとなりEXラウンドに突入しました。

「2Rが終わって、自分が勝っているのかなっていう思いは少しありました。テイクダウンを奪われたあと、前に出ていたのは自分だったので。ただ、それだけに削られていた部分はあって――延長戦に入ることになって、疲れはありましたが『もおうやるしかないな』と気持ちを固めましたね。延長戦は気合いで戦いました。そこだけは絶対に負けないと思って」

――気持ちで負けていると代表の小倉卓也選手が……。

「いつもセコンドについている代表から怒られています。『行け! サボるんじゃねぇ!!』とか(笑)。でも自分にとっては、それぐらい言われるほうが良いんですよ」

――なるほど。ただ、次のタイトルマッチは5分5Rです。

「しかも5Rを戦いきる試合が多いですよね(苦笑)。ちゃんとフルラウンド戦うことも想定して、まずは自分が行きすぎないことを意識しています。いつものように前に出すぎると、前半戦で消耗してしまうでしょうから。最初はしっかりと圧力をかけながら、自分のペースで進めていきたいです」

――対する平井選手も前回の試合内容を踏まえて、序盤はペースを抑えてくるかもしれません。そうなると黒石選手自身も抑えて進めていくのか、あるいは前に出るのか。

「その場合は、自分がもっと圧力を強めていくかもしれません。できることなら――やっぱりフルラウンド戦うことなく、序盤に仕留めたいですね。アハハハ」

――今回のタイトルマッチも含めて、MMAにおける黒石選手の目標を教えてください。

「今回PFCのベルトを獲ることができたら、その次はネクサスのベルトも視野に入れていきたいですね。自分は一度ネクサスのフライ級王者決定トーナメントに出て、準決勝で負けています(2019年11月、橋本薫汰に一本負け)。あの時は悔しい想いをしたので、もう一度ネクサスのベルトに挑むことができたら――と思っています。

その前に、まずは今回勝つこと。ベルトが懸かった試合なので、ここは死ぬ気で獲りにいきます。今後も期待してください」

■PFC31対戦カード

<PFCフライ級王座決定戦/5分5R>
黑石大資(日本)
平井総一朗(日本)

<PFCストロー級王座決定戦/5分5R>
早坂優瑠(日本)
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)

<バンタム級/5分2R+1ex>
亀松寛都(日本)
ジミー西将希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
中島光陽(日本)
河永重春(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<フライ級/5分2R+1ex>
澤口悠之介(日本)
中西テツオ(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
ハント高島(日本)

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【PFC31】平井総一朗とフライ級王座決定戦、黒石大資─01─「組み技は相当頑張りました」

【写真】平井は首都圏から。黒石は青森から札幌へ(C)MMAPLANET

19日(日)、北海道は札幌市北区のPODアリーナで行われるPFC31のメイン=PFCフライ級王座決定戦で、黒石大資が平井総一朗と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

青森県のスカーフィストでMMAを始めた黒石は2015年12月にパンクラス札幌大会でプロデビュー。その後は修斗から地元の青森県で開催されるGFC、ネクサスでも戦い、そして現在はPFCが主戦場となっている。そのPFCのベルトに挑戦する黒石に、ここまでの歩みを訊いた。


――本日はよろしくお願いします。次の試合に関するお話の前にお聞きしたいことが一つあります。黒石選手は2017年10月、WLF(武林風)に出場されていますよね。

「はい。あの時は8月に試合をする予定だったんですけど、大地震(シルツァデグ地震)で大会自体がなくなって……。本来は8月にやるはずだった試合が10月にスライドされるはずだったのですが、仕方ないですけど『8月なら出られるけど10月は出られない』という選手もいました。ウチの小倉卓也代表もそのパターンでしたね」

――そうだったのですね! これまで当時のことについては中西テツオ選手、新井丈選手から当時の話を聞いていました。その大会の話こそしていないものの木内SKINNY ZOMBIE崇雅選手にもインタビューしており、ここで黒石選手の取材になるとは何か不思議な縁だと思いました。

【参考】シルツァデグ地震とWLFについて
中西テツオ・インタビュー 
新井丈インタビュー 

「あぁ、なるほど! しかも中西選手と木内選手も今回、同じ大会で試合をするんですよね(※木内は早坂優留とストロー級王座戦、中西は澤口悠之介と対戦する)。すごく懐かしいいです。いろいろありすぎて、今となっては『楽しかったなぁ』と思います。

他の選手とは住んでいる場所も違うし、あの大会以降は会っていないのですが、今回の大会で懐かしい話になるかもしれません(笑)。久しぶりにお会いするので、自分も楽しみにしています」

――黒石選手にとっては、あの中国遠征がプロ4試合目になります。まずはMMAを始めた経緯から教えていただけますか。

「もともと僕はボクシングが好きで。ボクシングの経験がある友人がサークルのような形でボクシングを教えていて、僕もその練習に参加していたんです」

――最初はプロボクサーを目指していたのですか。

「いえ、プロになろうという意識はなかったです。ただ体を動かしたいっていう気持ちのほうが強かったです」

――そこからスカーフィストに入ったのも、運動目的だったのでしょうか。

「そうですね。ボクシングサークルの友人がスカーフィストの先輩たちと知り合いだったんですよ。僕も『総合格闘技をやってみないか?』と誘われて、行ってみてハマッたのがMMAを始めたキッカケです。あれは22歳ぐらいの頃で」

――それはまだスカーフィストが常設道場になる前ですか。

「今の常設道場に移る前――青森市スポーツ会館のレスリング場で練習していた頃ですね。スカーフィストの常設道場が出来たのが6年ぐらい前だったと思います」

――スカーフィストに入る以前は、MMAは観ていなかったのでしょうか。

「ほとんど観たことはなかったです。ボクシングやK-1のほうが好きでした。MMAが好きになったのは、小倉代表と会ってからですね」

――22歳の時ということは2015年ごろかと思いますが、2015年12月にはパンクラス札幌大会でプロデビューし、翌年7月には修斗でも戦っています。プロで試合をするまでのスピードは速かったのですね。

「先ほども言ったとおり、もともとプロを目指していたわけではないんですよ。でも練習しているうちに、アマチュア修斗の試合に出たくなって。出ていたら全日本アマ修斗で優勝したくなり――でも、その時もまだプロで試合をすることは視野に入っていなかったです。

段階を踏んでいった結果、2度目の全日本アマ修斗に出た時(2015年9月、バンタム級3位)、『やっぱりプロでやりたい』と思うようになりました(笑)。プロのライセンスも貰えたし、年齢も年齢だったので『ここはプロで試合をしてみよう』と」

――ボクシングから始めたということは、組みの練習を始めたのはスカーフィストに入ってからですか。

「はい。スカーフィストに入った頃は全く組み技の経験がなくて、アマ修斗に出始めた当初も打撃主体で戦っていました」

――当時のスカーフィストの選手といえば、「組み技を前提とした打撃」でガンガン行くというイメージが強かったです。しかも当時は組み技といえば柔術をベースにする選手が多いなか、スカーフィストの選手はレスリングベースだったと思います。ただ、黒石選手の場合は組み技の前提がなく……。

「そうなんですよ。すごく難しかったです。だから組み技は相当頑張りました。ジムでも『とにかくやれ!』という感じで(笑)。仰るとおり、僕が入った頃は組み技の練習といえばレスリングが中心でした。でも常設道場が出来てからは柔術クラスも始まって、今は柔術もしっかり練習できています」

■PFC31対戦カード

<PFCフライ級王座決定戦/5分5R>
黑石大資(日本)
平井総一朗(日本)

<PFCストロー級王座決定戦/5分5R>
早坂優瑠(日本)
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)

<バンタム級/5分2R+1ex>
亀松寛都(日本)
ジミー西将希(日本)

<ライト級/5分2R+1ex>
渡辺トシキ(日本)
天草ストロンガー四郎(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
中島光陽(日本)
河永重春(日本)

<ミドル級/5分2R+1ex>
森崇純(日本)
カタナマン(日本)

<フライ級/5分2R+1ex>
澤口悠之介(日本)
中西テツオ(日本)

<フェザー級/5分2R+1ex>
伊藤光(日本)
ハント高島(日本)

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『Fighting NEXUS vol.32』試合結果

Fight&Life(ファイト&ライフ) vol.98


第11試合 トリプルメインイベント3 Fighting NEXUS初代ライト級王者決定戦 5分3R
×ジェイク・ウィルキンス[Jake Wilkins](LIBERTAS学芸大ジム)※フリーから所属変更
○岸野“JUSTICE”紘樹(トイカツ道場)
判定0-3 (大藪28-29/小池28-29/梅田28-29)
※岸野が王者に

第10試合 トリプルメインイベント2 Fighting NEXUS初代ストロー級王者決定戦 5分3R
×木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(トイカツ道場/修斗世界同級8位)
○宮澤雄大(K-PLACE/パンクラス同級4位)
判定0-3 (梅田27-30/小池27-30/大藪28-29)
※宮澤が王者に

第9試合 トリプルメインイベント1 PFCバンタム級チャンピオンシップ 5分3R
×小倉卓也(スカーフィスト/王者)
○渡部修斗(FIGHT LINX/挑戦者、元Fighting NEXUSバンタム級王者)
判定0-2 (梅木28-28/梅田28-29/出口28-29)
※渡部が王者に

第8試合 MMA フライ級(ノンタイトル戦) 5分2R(延長1R)
×浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/Fighting NEXUS同級王者、元WPMF日本スーパーバンタム級(55.33kg)王者)
○荻窪祐輔(K-PLACE)
判定0-3 (大藪18-20/梅木18-20/山崎18-20)

第7試合 MMA 88kg契約 5分2R(延長1R)
×廣野雄大(パンクラスイズム横浜)
○ましん(BULE DOG GYM)
1R 0’58” KO (右フック)

第6試合 MMA バンタム級 5分2R(延長1R)
―森永ユキト(ストライプル新百合ヶ丘)
―中桐涼輔(トイカツ道場)
1R 0’22” 無効試合

第5試合 MMA フェザー級 5分2R(延長1R)
○岩松哲也(リベルダージ)
×千春(FREEDOM@OZ)
1R 0’49” 反則

第4試合 キック 60kg契約 3分3R
○渡邉奎介(HIDE’S KICK)
×瀬川 琉(稲城キックボクシング道場/元新日本キックフェザー級1位)※伊原道場稲城支部から所属先名称変更
判定3-0 (小池30-25/山崎30-25/梅木30-25)

第3試合 MMA フライ級 5分2R(延長1R)
×倉岡幸平(蒼天塾あざみ野道場)
○豪瑠[ごうる](Evermove)
3R 判定1-2 (梅田9-10/大藪9-10/出口10-9)
2R 判定0-1 (梅田18-20/大藪19-19/出口19-19)

第2試合 MMA フェザー級 5分2R(延長1R)
○村井和道(FIGHT BASE都立大)
×亀松寛都(POD/PFC/元PFCフライ級王者)
3R 判定3-0 (出口10-9大藪10-9/小池10-9)
2R 判定0-0 (出口19-19/大藪19-19/小池19-19)

第1試合 キック 57.5kg契約 3分3R
○大島広也(TANG TANG FIGHT CLUB)
×紺野煌人(神龍ワールドジム)
判定3-0 (山崎28-26/小池28-26/梅木28-26)

 遅ればせながら8月20日に後楽園ホールで開催された『Fighting NEXUS vol.32』の試合結果。トリプルメインイベント3の初代ライト級王者決定戦は岸野“JUSTICE”紘樹がジェイク・ウィルキンスに判定勝ち。トリプルメインイベント2の初代ストロー級王者決定戦は宮澤雄大が木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅に判定勝ち。トリプルメインイベント1のPFCバンタム級チャンピオンシップは渡部修斗が小倉卓也に王座戴冠と共に引退し有終の美を飾っています。続きを読む・・・
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【NEXUS32】木内をパンチで下がらせる宮澤がテイクダウンでダメ押し。判定勝ちで王座戴冠

【写真】パンチを振りながら前に出て、終盤にテイクダウン、宮澤が作戦を貫いたか(C)MMAPLANET

<NEXUSストロー級王座決定戦/5分3R>
宮澤雄大(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)

サウスポーの木内が左ストレートを伸ばすが、宮澤が右を当てつつダブルレッグで飛び込む。しかし宮澤は立ち上がり、レフェリーがブレイクをかけた。スタンドでは宮澤が右カーフを当て、さらにダブルレッグでクリーンテイクダウンを奪う。木内はフルガードから足を上げていく。体重をかけて潰す宮澤は、ケージ際まで木内を運ぶ。木内はラバーガードの体勢に入るも逃げられてしまう。ここで宮澤が離れてブレイクに。

スタンドに戻ると、木内の左ミドルが頭を下げた宮澤の顔面にヒット。距離を詰めてパンチを振るう宮澤だが、頭を下げた時に木内の左ミドルが当たる。宮澤の右ストレートもヒット。さらに左フックを当てて木内を下がらせる。木内の左ミドル×宮澤の右ストレート→左フックという展開が続くなか、宮澤がテイクダウンを奪った。宮澤は抱えられながらコツコツとパウンドを落としていった。

2R、宮澤の左右フックが木内の顔面を襲う。バランスを崩した木内は距離を取って左ハイを放った。フックを強振する宮澤と、左の蹴りに加えて左ストレートの打ち下ろしを使う木内。宮澤は左フックが当たるも、後続打がない。宮澤の左フックと木内の左ストレートが交錯する。宮澤の右ボディストレートがクリーンヒットした。木内のテンカオも宮澤のボディに突き刺さる。ラウンド終了間際に宮澤がダブルレッグで背中を着かせた。

最終回、木内が左ストレートを伸ばすと、宮澤がインサイドから右フックを打ち込む。ここで木内がテイクダウンを奪うも、すぐに宮澤が立ち上がった。どうしてもパンチが単発で終わってしまう両者。動きが落ちた木内に対して、宮澤が左右フックを強振するもクリーンヒットはない。後半になると宮澤の右ストレートが木内の顔面を捕らえるように。しかし宮澤が大きく右フックを振る。これまでのラウンドと同様、終盤に宮澤が木内に背中を着かせた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークで宮澤の勝利。宮澤がストロー級のベルトを巻いた。


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【NEXUS32】渡部修斗が小倉の猛攻を振り切ってBFC王者に。引退後はネクサス運営入りを表明

【写真】最後は父・渡部優一氏が息子を担ぎあげた(C)MMAPLANET

<PFCバンタム級選手権試合/5分3R>
渡部修斗(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.28-28.
小倉卓也(日本)

開始早々、渡部がシングルレッグで組みついた。小倉はスプロールしきれずケージに押し込まれてしまう。しかし小倉が渡部の左腕をキムラの形で捕えてディフェンス。渡部はボディロックからグラウンドに持ち込もうとしたが、小倉は立ち上がった。すかさずバックに回った渡部が、左足を差し入れてグラウンドへ。四の字フックで固め、左腕を小倉の首に回す。小倉も渡部のクラッチを外して耐える。渡部はバックからパンチで削り続けて初回を終えた。

2R、小倉がパンチで渡部を下がらせる。ケージ際まで詰まった渡部がダブルレッグで飛び込んだものの、小倉がギロチンで捕えつつスイープから立ち上がった。渡部はグラウンドに持ち込むものの、小倉にバックを奪われてしまう。立ち上がる渡部がRNCを狙う小倉を振り落とした。

バックを狙いつつボディロックで組んだ渡部は、小倉の投げを受けるもバックマウントへ。四の字フックからパンチで削る。小倉は腕をたぐって凌ぐが、四の字フックを解除するまでには至らない。渡部が左腕を首に回して絞め上げる。苦悶の表情を浮かべた小倉だったが、ここを耐えてラウンド終了を待った。

最終回、いきなり渡部がダブルレッグで飛び込むも、小倉がスプロールしてバックに回る。バックマウントを取られた渡部が立ち上がるも、小倉がスタンドのまま右腕を首に回してRNCへ。渾身の表情で絞め上げる小倉だが、渡部が耐える。ヒザを着いて止まる渡部に小倉がパンチを打ち込む。バックマウントから振り落とされそうになる小倉だが、耐えて四の字フックで固定する。展開がないとみるや四の字フックを解いた小倉だが、亀になった渡部を崩せなかった。

裁定はジャッジ1人がドローをつけたが、他2人が渡部の勝利を支持。新王者の渡部が疲労でマットに倒れ込むと、小倉が腕を引いて起こした。記念撮影でも座り込む渡部--マイクを握って、引退後はネクサスの運営側に入ることを明らかにしたあと、引退の10カウントゴングを聞いた。そのあと、父である渡部優一氏がケージインし、渡部を担ぎ上げてケージを回った。


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【Fighting NEXUS】速報中!Fighting NEXUS vol.32

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午前中はUFCで大いに盛り上がりましたが、夜は後楽園ホールでFighting NEXUS vol.32が開催されます。注目はトリプルメインイベント。初代のライト級とストロー級の王者決定戦に小倉卓也(スカーフィスト)×渡部修斗(FIGHT LINX)のPFCバンタム級タイトルマッチ。渡部はMMA引退試合にしてタイトル挑戦という異例の試合に臨みます。果たしてどんな結末が待っているのか。今宵は後楽園ホールから電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。