カテゴリー
DEEP Grachan Grachan65 MMA MMAPLANET o RIZIN TSUNE UFC VTJ パンクラス ルクク・ダリ 中村京一郎 伊藤空也 修斗 国内MMA 堀友彦 大搗汰晟 天野哲宏 宮内拓海 小谷 小谷直之 山本琢也 手塚基伸 林RICE陽太 桜井隆多 藤田大 藤田大和 鈴木崇矢 阪本洋平 高須将大 黒井海成

【Grachan65】TSUNEと対戦――手塚基伸―01―「極めるのが浪漫」&「なんちゃって格闘技ではない試合」

【写真】前列左から2番目が若き日のTSUNE。後列中央が手塚、左端は藤田大和 in ドリーマージム時代(C)SHOJIRO KAMEIKE

15日(日)、東京都江東区のTFTホール100で開催されるGRACHAN65 「15th Anniv」で、TSUNEと対戦する手塚基伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

手塚が初めてグラチャンに出場したのは、2014年4月の中村謙作戦であった。あれから約9年が経った今の手塚にとってのグラチャンとは――。さらに今回対戦するTSUNEとの意外な関係についても語る。

<手塚基伸インタビューPart.01はコチラから>


――ここで手塚選手とグラチャンの歴史についてお聞きしきます。手塚選手のグラチャン初出場が2014年4月の中村謙作戦でした。当時、どのような経緯でグラチャンに参戦することになったのでしょうか。

「2012年からパンクラスを経てUFCに出たあと、VTJやROAD FGCを含めて4敗していました。その時にグラチャン代表の岩﨑(ヒロユキ)さんからオファーを頂いたんです。なぜあの時の自分に声が掛かったのか分からないんですけど(笑)。

グラチャンからのオファーを受けた理由は、一番はベルトが欲しかったからです。昔から沖縄の天下一ファイトや、パンクラスでもランキング上位には入るけどタイトルマッチが組まれなくて。だからベルトへの執着心もあったし、年齢的にも――当時は25歳ぐらいで、『ここらへんでベルトを獲っておきたい』と思っていました。その時期に来たグラチャンからのオファーはタイトルマッチやったんで、飛びつきました」

――当時のグラチャンの印象はいかがでしたか。

「今でこそグラチャンも大きくなったけど、当時は大会中ずっと音楽がガンガン鳴っていたり、他のMMA大会とは雰囲気が違っていたじゃないですか。そんなグラチャンに出ることが決まって、周りからはボロクソ言われましたよ。『手塚は堕ちた』って」

――国内MMAといえば修斗、DEEP、パンクラスなど「老舗」と呼ばれるプロモーションがあります。手塚選手がグラチャンに参戦した当時は、インディー系と呼ばれた他のプロモーションと老舗3プロモーションの序列が今とは違い明白でした。

「正直、自分もグラチャンを見たことがなくて。あと自分もまだUFCを捨てきれていなかったというか、またUFCに出られるんじゃないかという雰囲気もあったんです。まず国内でベルトを巻いて、もう一度UFCへ――という想いだったので、まさか自分のホームになるとは考えていなかったですね」

――ではグラチャンをホームだと考えるようになったのは、いつ頃でしょうか。

「俺がグラチャンを背負うと思ったのは、グラチャンンのベルトを巻いたあとにグラジエーターで大道翔貴選手に負けて(2016年7月に判定負け)、次にZSTで柏崎剛選手と対戦した頃(同年11月に判定勝ち)ですね。大道選手に負けて、現グラチャンン王者として申し訳ないという気持ちでベルトを返上しましたから。その頃からグラチャンへの愛が芽生えてきたのかな、と思います」

――2019年からは修斗に参戦しています。その時も、グラチャンの選手として修斗に出ているという気持ちは強かったのですか。

「グラチャンの10周年記念大会(2018年9月、GRACHAN36)で堀友彦選手に負けてベルトを獲れず、自分は一度引退したんです。当時は試合に出ながらアルバイト生活みたいな感じで。だけど子供が生まれたから……堀戦で負けたら引退して、ちゃんと仕事を始めようと思っていました。結果は負けて、とある会社の正社員になってMMAからは離れたんです。でも8~9カ月後ぐらいに復帰することになった際に、『自分はもうグラチャンには必要ない選手やな』と思って」

――というと?

「もうグラチャンのバンタム級では全員と対戦していましたから。それやったら新しい場所で、気持ちも新たにして戦おうと考えました」

――様々なベルトを獲得した手塚選手にとって、もう一度グラチャンのベルトを獲りに行ったことは、どういった意味を持っていたのでしょうか。

「子供にベルトを見せたかった――それが一番ですね。先ほども言ったとおり子供が生まれたばかりの時の試合で。そう考えると、僕のキャリアの節目には、常にグラチャンがあったような気がします。まずベルトが欲しいと思った時に最初のオファーがあって、子供が生まれた時にベルトを見せたい、負けたら引退しようというのが堀戦で」

――堀戦以降はグラチャンの試合を含めて7勝1敗の戦績で、グラチャンのベルトも取り戻しています。何再び上昇気流に乗っているような感覚はありますか。

「実は、ありますね(笑)。RIZINのヤマニハ戦は負けてしまいましたけど、その前には6連勝していますから。それも『格闘技と共存しよう』と思ってからですよね。格闘技も大事やし、家族もジムも大事。特に子供は――今5歳なんですけど、今この時間は戻らないものじゃないですか。だから、できるだけ子供と一緒にいる時間を増やしたいです。でも死ぬ時に後悔したくないから、MMAもしっかりやりたい。どれかが突出することなく、全てがうまく回り始めているのかなと思います。

昔は時間があったから、いろんなことをやろうとしすぎてパンクしかけていましたよね。でも今は『できないことは止めて、できることを伸ばそう』とかも考えることができる。たとえば以前は壁を使って立ち上がるとか……苦手なことを身につけようとして(苦笑)」

――苦手なことって、自分で言ってしまいましたね(笑)。

「アハハハ。それを練習しても、試合では使わなかったですしね。今は逆転の発想といいますか、引き込んで極めるという」

――特にグラチャンのベルトを取り戻した伊藤空也戦では、ケージを使ってテイクダウンするのではなくケージを使って極めるという、ある意味新しいスタイルを見せました。

「やっぱり僕にとっては極めることがMMAの浪漫で、僕に対してその需要があるかぎりMMAを続けていきたいです。最近は手の置き方、体の動かし方や重心移動とか、ようやく『力を使わずに極める』ということが分かってきました」

――そして迎える15周年記念大会でTSUNE選手と対戦します。TSUNE選手について、今まで対戦を意識したことはありましたか。

「対戦を意識したことはないけど、TSUNE選手が本名で戦っていた頃から試合は視ていました。年齢はTSUNE選手のほうが2歳上ですけど、やっぱり同じ時代を生きて来たファイターですからね。とにかくトップキープが強い選手で、お互いに『やることは決まっている』というタイプですよね」

――TSUNE選手の試合を視ていたのは、過去に繋がりがあったからですか。

「あぁ、岡山県のドリーマージムですよね」

――2008年ごろにTSUNE選手が格闘技を始めたのが岡山県倉敷市のドリーマージムで、手塚選手も当時ドリーマージムのMMAクラスで指導されていました。

「そのドリーマージムの食事会とかで、TSUNE選手と話をした記憶はあるんですよ(笑)。確かもともと野球をやっていて、ドリーマージムには一般会員さんとして入会していたと思います。それが食事会だったと思いますけど、いずれ東京でMMAをやりたいという話を聞きました。不思議なもんですよね。ここでその2人が試合をするとは……」

――本当に不思議な縁です。そのTSUNE選手との試合は、どのような内容になると思いますか。

「相手が何をしてこようと、何かしてきた時にパッと対処していきます。特に試合のプランがあるわけではなく、そこに足があれば足を極めるし、腕があれば腕を極めたい。僕って、直感型やと思うんです。何か考えながら動くよりも、パッパッと流れで動くことで、決められなくても次の流れに繋がっていくじゃないですか。自分も長いことMMAをやってきたので、その流れは身体に染みついています。

グラチャンの15周年記念大会で、パンクラスのベルトにも挑戦したことがあるTSUNE選手と対戦できるのは嬉しいです。お互い30代後半で、SNSで盛り上げるような『なんちゃって格闘技』ではない試合を見せることができると思います。ぜひ期待してください」

■視聴方法(予定)
10月15日(日)
午後2時00分~ GRACHAN放送局

■ Grachan65対戦カード

<バンタム級/5分2R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<ライト級/5分2R>
ルクク・ダリ(コンゴ)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R>
小谷直之(日本)
林RICE陽太(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+Ex1R>
渡辺良知(日本)
青木忠秀(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+Ex1R>
桜井隆多(日本)
上田拳翔(日本)

<J-MMA Rookies CUPフライ級決勝戦/5分3R>
金井一将(日本)
鈴木崇矢(日本)

<J-MMA Rookies CUPフェザー級決勝戦/5分3R>
黒井海成(日本)
人見礼王(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
高須将大(日本)

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
中村京一郎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
能登崇(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
YO-HEI(日本)

<ストロー級/5分2R>
朝日向大貴(日本)
牧ケ谷篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
松田征也(日本)
ディオゴ・ロボ・トクナガ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
天野哲宏(日本)

<引退エキシビジョンマッチ/5分1R>
阪本洋平(日本)
山本琢也(日本)

The post 【Grachan65】TSUNEと対戦――手塚基伸―01―「極めるのが浪漫」&「なんちゃって格闘技ではない試合」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan Grachan52 MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC TSUNE UFC パンクラス 中村京一郎 伊藤空也 原口伸 大搗汰晟 天野哲宏 宮内拓海 小谷 小谷直之 山本琢也 弘田颯志 手塚基伸 林RICE陽太 桜井隆多 田中智也 鈴木崇矢 阪本洋平 高須将大 黒井海成

【Grachan65】15周年大会にバンタム級王者の手塚が出場。パンクラスランカーTSUNEを迎え撃つ

【写真】グラウンド勝負の前に、どう組むかがカギとなる両者の一戦だ(C)MMAPLANET

10月15日(日)、東京都江東区のTFTホール1000で開催されるGrachan65の全対戦カードが決定した。旗揚げ15周年記念大会として行われる今回の興行では、現バンタム級王者の手塚基伸が、パンクラスの王座挑戦経験を持つTSUNEと対戦する。

Text by Shojiro Kameike

GRACHANは2008年12月にディファ有明で旗揚げ。以降は15年間で70を超える大会を開催してきた。そのGRACHANについて「自分にとってホームやと思っている」と語る手塚は、2021年12月のGrachan52以来、1年9カ月ぶりのホーム参戦だ。前回は伊藤空也を秒殺し、かつて自身が返上したバンタム級王座を奪還。昨年はRIZINで2試合を経験している。

テイクダウンとトップコントロールが必要とされる現代MMAにおいて、手塚のスタイルは異色なものとなった。自ら下になり、相手の腕を殺しながら腕十字や三角絞めを狙う。昨年10月にはRIZINで、アゼルバイジャンのメイマン・マメドフを三角で捕えてからパンチ連打を浴びせ、TKO勝ちを収めた。

手塚に挑むのは、昨年12月のパンクラス暫定バンタム級王座決定戦で田嶋涼に敗れて以来の復帰戦となるTSUNEだ。田嶋戦はTSUNE有利という声も多かったなか、結果はTKO負け。来はテイクダウン&トップコントロールの選手であるTSUNEは、「序盤にパンチが当たったので、そのままパンチで攻めてしまった」と敗因を語っていた。

TSUNEとすれば、手塚の伸びるパンチを警戒して中途半端な距離から飛び込むことは避けたい。それこそ手塚にとって最も良い形--引き込んでからサブミッションに移行する展開の強さは健在で、それは伊藤戦とマメドフ戦でも証明済だ。互いにグラウンド勝負よりも、いかにしてスタンドで削り、自分の得意な形で組めるかどうかが鍵となる。

さらに今回は同じバンタム級で、伊藤空也×高須将大がマッチアップされた。主催者側からは、7月にフライ級で弘田颯志を下した田中智也を加え、バンタム級を活性化させたいという狙いも伝わってくる。

すでに発表されているライト級の2試合も同様だ。ライト級王者の原口伸はRoad to UFCに出場中で、UFCと契約に至れば王座は返上となるだろう。今回出場するダリ、岸本、小谷、そして林RICEがそのベルトを争うことになるのは間違いない。今後のライト級戦線を占うマッチメイクとなった。

なお今大会は、元GRACHANライト&フェザー級王者の阪本洋平が引退エキシビジョンマッチを行う。その相手を、同じく元2階級王者の山本琢也が務めることも発表された。

■Grachan65対戦カード

<引退エキシビジョンマッチ/5分1R>
阪本洋平(日本)
山本琢也(日本)

<バンタム級/5分2R>
手塚基伸(日本)
TSUNE(日本)

<バンタム級/5分2R>
伊藤空也(日本)
高須将大(日本)

<フェザー級/5分2R>
大搗汰晟(日本)
中村京一郎(日本)

<ライト級/5分2R>
ロクク・ダリ(コンゴ共和国)
岸本篤史(日本)

<ライト級/5分2R>
小谷直之(日本)
林RICE陽太(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+延長1R>
渡辺良知(日本)
青木忠秀(日本)

<ウェルター級トーナメント1回戦/5分2R+延長1R>
桜井隆多(日本)
上田拳翔(日本)

<J-MMA Rookies CUPフライ級決勝戦/5分3R>
金井一将(日本)
鈴木崇矢(日本)

<J-MMA Rookies CUPフェザー級決勝戦/5分3R>
黒井海成(日本)
人見礼王8日本)

<ウェルター級/5分2R>
能登崇(日本)
芳賀ビラル海(日本)

<バンタム級/5分2R>
YO-HEI(日本)
今村豊(日本)

<ストロー級/5分2R>
朝日向大貴(日本)
牧ケ谷篤(日本)

<フェザー級/5分2R>
松田征也(日本)
ディオゴ・ロボ・トクナガ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
萩原一貴(日本)
佐々木歩夢(日本)

<フライ級/5分2R>
宮内拓海(日本)
天野哲宏(日本)

The post 【Grachan65】15周年大会にバンタム級王者の手塚が出場。パンクラスランカーTSUNEを迎え撃つ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan Grachan61 MMA MMAPLANET o 宮内拓海 御代川敏志

【Grachan61】組みを潰された御代川が打撃で逆転、宮内をスプリットで下して決勝進出

【写真】御代川が組み→打撃、そして組みで勝利(C)MMAPLANET

<フライ級トーナメント準決勝/5分2R延長1R>
御代川敏志(日本)
Def.2-1
宮内拓海(日本)

※詳細は後ほど・・・


The post 【Grachan61】組みを潰された御代川が打撃で逆転、宮内をスプリットで下して決勝進出 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Column Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO

【写真】打ちつける時のインパクトが凄まじかった(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホール500でGRACHAN59 X Brave Fight27が開催された。

メインのGrachanライト級選手権試合はチャンピオン原口伸が、小谷直之をテイクダウンからパウンドを圧倒。TKO勝ちで王座防衛に成功し、改めてフェザー級でRoad to UFC出場をアピールした。

またコメインでは山田哲也がブレンゾリグ・バットムンクを組み倒せず、パウンドアウトされ、仕切り直しのフェザー級T準決勝は高橋孝徳が崎山勲を判定で破っている。

GRACHAN59 X Brave Fight27
<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
○原口伸(日本)1R3分57秒
TKO
詳細はコチラ
×小谷直之(日本)
<ウェルター級/5分2R>
○ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)1R4分59秒
TKO
詳細はコチラ
×山田哲也(日本)
<フェザー級T準決勝/5分2R>
○高橋孝徳(日本)2R
判定
×崎山勲(日本)
<ライト級/5分2R>
○藤村健悟(日本)1R3分46秒
腕十字
×松田マン(日本)
<バンタム級/5分2R>
△高須将大(日本)2R
Draw
△ガルちゃん(日本)
<無差別級/5分2R>
○鈴木マシマシ(日本)2R
判定
×ダンカン(米国)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○御代川敏志(日本)2 R2分49秒
TKO
×薩摩竜仁(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○天野哲宏(日本)1R1分47秒
KO
×原拓郎(日本)
<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
○宮内拓海(日本)1R0分59秒
KO
×新垣健司(日本
<フェザー級/5分2R>
○櫻庭泰裕(日本)2R
判定
阿仁鬼(日本)
<バンタム級/5分2R>
○髙橋謙斗(日本)2R
判定
×松本大輔(日本)
<74キロ契約/5分2R>
○神谷大地(日本)1R1分27秒
判定
×今市凌太(日本)
<ライト級/5分2R>
○望月貴史(日本)1R1分27秒
判定
×古谷宗太郎(日本)
<フライ級/5分2R>
○山﨑聖哉(日本)1R1分27秒
判定
×二之宮徳昭(日本)


The post 【RACHAN59 X Brave Fight27】試合結果 予想を遥かに上回る強さを見せ原口伸が小谷直之を撲殺TKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Grachan Grachan59 MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC UFC UFN218 キム・サンウォン ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」

【写真】ケージの中の躍動感、無慈悲なパウンドとは対照的に普段はホンワカな感じの原口伸(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、小谷直之を相手にGrachanライト級王座の初防衛戦を行う原口伸のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

フレームの問題でフェザー級転向を考える原口にとって、ライト級での試合は今回が最後になるだろう。もちろん契約の問題はあるかもしれないが、それでもプロモーターとの話し合いで今回からフェザー級で戦うことも可能だったはず。しかし原口は、国内ライト級の中でも大きな小谷と対戦する。その先に見据えるのは――UFCに出ることではない。オクタゴンで勝利を手にすることだ。

<原口伸インタビューPart.01はコチラから>


――今後はフェザー級で戦っていくと考えた時に、小谷選手はライト級の中でもフレームが違いすぎませんか。

「はい、メチャクチャ大きいです(苦笑)。僕としてもフレームの違いがネックになるとは思いますが、オファーがあった時点で覚悟は決まっています。もともとグアムの試合の前からオファーは頂いていて。その時は僕も通常体重が落ちていたので、『試合が終わってから身体をつくり直してから防衛戦をやりたい』と返答していました」

――小谷戦を4日後に控えた今、ライト級用の身体に戻ってきているのでしょうか。

「なんとか……。それでもまだ小谷選手とはフレームが違うでしょうけど、計量の時点では同じ70.3キロになるので、あまり深く考えないようにしようと思っています」

――小谷選手とはフレームだけでなく、キャリアの違いもありますね。原口選手にとっては過去最大のキャリアを持つ相手となります。

「PRIDEやUFCにも出たことのある相手ですからね。オファーを頂く前は名前を知っているぐらいでしたが、対戦が決まってからは試合映像をしっかり見ました。見たら『おぉ~っ!!』と思って」

――「おぉ~っ!!」とは(笑)。

「寝技が強くて、一発で試合展開をひっくり返すことができる選手だと思います。どれだけ僕が優勢に進めていても、どこかで取られたら一発で終わる。緊張感のある相手ですよね。ケージレスリングも強いじゃないですか。ケージ際での小外掛けも上手いので、そういったケージでの攻防も頭には入れています」

――特に四つで組んだ時は強いですよね。それでも――フレームの大きさに関わらず、組みでは負けない自信がありますか。

「そうですね。僕はレスリング時代から、力×力で勝負するタイプではないんですよ。相手が力で来たら、こちらはスピードで勝負するような。グラチャンのベルトを獲った植田戦でも、相手が組んできたところを切り返す場面もありました。むやみに力で勝負することはなく、そういった攻防も全て含めて、組みでは負けないと思っています」

――では他の要素についてもお聞きします。小谷選手の打撃については、どのように見ていますか。

「左ストレートは強いですよね。形が良いわけではないと思いますが、実際当たるし、当たったら危ないです。僕も小谷選手もサウスポースタンスなので、左をもらわないように動きたいです。自分もまだ打撃については未完成なので、荒々しい打ち合いになるのかなと思っています。そのなかでも自分はキム・サンウォン戦のように、スピードを生かしながらコンパクトに打っていきたいです」

――なるほど。先ほども少し触れられていましたが、サブミッションを比べるといかがですか。

「まず相手に取らせないことが一番です。一度掴まれたら、こちらが技術で対抗しようとしてもガッと持っていかれる力があると思うので」

――対して、ご自身のグラウンド技術は?

「今回はグラップリングに重点を置いて練習してきました。僕にとってグラウンドでの武器は、パウンドです。さらにパウンドを打ちながら、その流れでサブミッションを極められるような練習を積んでいます。最初から極めることを狙うよりも、一つひとつを積み重ねていって、その先にフィニッシュがあると思っています」

――ということは、やはり試合は削り合いが多くなりそうですか。

「そう思います。小谷選手を相手に、シンプルなグラップリングで一本を取れるような技量は、今の僕にはないかもしれないです」

――正直な意見ですね。原口選手に限らず国内で、シンプルなグラップリングで小谷選手を極められる選手も少ないとは思いますが……。

「アハハハ、それぐらい強い相手だと思います。でもライト級でフレームの大きい小谷選手に勝てなければ、フェザー級に落としても海外では勝てないですよね。僕が目指しているのはUFCです。UFCだけでなく海外の試合を見ていると、ここで負けているようでは中央アジア勢には勝てないと考えています」

――一方で、キム・サンウォン戦を削り合いで制しただけに、原口選手と中央アジア勢の試合もぜひ見てみたいです。

「ありがとうございます。先日のUFC(UFN218)を見ても、『日本人はUFCで勝てない』というのは先入観に過ぎなかったんだなと思いました。どの競技でもそうですけど日本人選手が勝つと、その勢いに続くことってあるじゃないですか。今はMMAでも、その現象が起きつつあるというか――少なくとも、僕の中の先入観がなくなった大会でした。『自分もUFCで戦える』そう思わせてくれました」

――小谷選手との防衛戦を控えた今の時点で、先のことを言うと鬼が笑うかもしれませんが、あとどれくらいでオクタゴンに到達したいと考えていますか。

「宮田先生からは『MMAが分かるようになるには3年かかる』と言われています。僕はMMAを始めて2年経っていないので、まだ分からずに考え込んでしまう部分もあります。だから今年が勝負の1年になると思います。もし今年もRoad to UFCアジアが開催されるなら、ぜひ出たいですね。

UFCに出るためには、小谷選手は絶対に超えないといけない壁です。結果はもちろん、試合内容も問われると思います。試合当日は準備してきたものを、出し惜しみせず全部出して、しっかり勝ちます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
原拓郎(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

The post 【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】原口伸─02─「小谷選手に勝てなければ、フェザーでも海外で勝てない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 Grachan Grachan58 Grachan59 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ブレンゾリグ・バットムンク 今市凌太 児玉勇也 原口伸 古谷宗太郎 宮内拓海 小谷直之 山田哲也 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 植田豊 海外 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 長野将大 阿仁鬼 高橋孝徳 高須将大

【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」

【写真】ONE時代に国内では経験しがたい圧は幾度となく経験してきた山田。その経験がブレンゾリグを相手に生きるか (C)ONE

12日(日)、東京都江東区のTFTホールで開催されるGRACHAN59×BRAVE FIGHT27で、ブレンゾリグ・バットムンクと対戦する山田哲也のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元ZSTウェルター級王者の山田にとって、日本での試合は2016年12月にグラチャンで行われた石原裕基戦以来、6年2カ月ぶりとなる。長きにわたる海外での試合経験は、山田に何をもたらしたのだろうか。そして打撃系ファイターのバットムンクと、いかに戦うのか――そんな山田が、試合前にも関わらずフィニッシュ方法を宣言した。

<山田哲也インタビューPart.01はコチラから>


――グラチャンに参戦するうえで、目指すはGRANDウェルター級王者の川中選手への挑戦ということは、完全にウェルター級に移行するということですね。山田選手の階級変更で、国内ウェルター級が活性化しそうです。

「ありがとうございます。今後はウェルター級でやっていきたいです」

――山田選手にとって国内での試合は、2016年12月の石原戦以来、6年2カ月ぶりとなります。

「試合は試合なので、国内でも海外でも変わらないです。ケージに入ってしまえば、どこでも同じかと思っています。国内で試合をすると、いつも一緒に練習している仲間が応援に来てくれるので心強いですね」

――では6年以上もの間、ずっと海外で戦ってきたことで学んだものはありますか。

「直前のオファーを受けて試合をしたりとか、当日に試合順が変わったりする環境で試合をしてきました。そういう面では、メンタルが強くなったかなと思っています。いきなり試合順が変わったために、アップできずに試合をすることもありましたから(笑)」

――試合順が後になるならまだしも、いきなり繰り上がって予定より早く試合をするのはキツいですね。

「クンルン・ファイトに出た時(2017年7月、中国でウ・ハオチアンに判定勝ち)なんですけど、チャールズ・クレイジーホース・ベネットの都合で僕の試合順が繰り上がりました(笑)。それに限らず、海外の試合はトラブルも多いですよね。日本での試合のほうが安心感はあります」

――石原戦はグラチャンで行われた試合で、今回そのグラチャンで国内復帰という形になりました。そこに何か縁などは感じますか。

「そうですね。グラチャンについては――いつかまたグラチャンで試合したいと思っていました。国内で試合するにあたって、最初に声をかけていただいたのがグラチャンで嬉しかったです。12月4日(GRACHAN58)で出場の挨拶をさせてもらった時に、久しぶりに見ると大会も変化しているなと思いました。もう名前が分からない、新しい選手がたくさん出ていて。新鮮だったことに加えて、メインで川中選手の試合(ノンタイトル戦ながら渡辺良をヒザ十字で下している)も見ることができたので良かったです」

――ずっと海外で試合をしている間、他のプロモーションも含めて日本国内の動向はチェックしていたのでしょうか。

「細かくチェックしていたわけではないですが、今の国内で自分がどれだけやれるのか――その点はずっと頭の中にありました」

――どれだけやれるか……その結論は出ていますか。

「それは今回の試合次第だと思います」

――なるほど。次の対戦相手は韓国在住のモンゴル人ファイター、ブレンゾリグ・バットムンクです。山田選手のほうから「誰と対戦したい」「海外選手と試合したい」といった希望はあったのですか。

「いえ、特に希望はなかったです。もともと『もし日本人選手で相手がいなかったら、海外の選手でも良いですか?』というお話を頂いていたので、相手が外国人選手になっても驚きはなかったですね」

――では、そのバットムンクについて印象を教えてください。

「体の力が強くて、腰が重い選手ですね。復帰戦としては、なかなかの相手だと思います」

――腰が強いからこその打撃力が目立っていますね。

「はい。立っている時の安定感が優れています。勢いに乗ると、どんどんパンチを振ってきますよね。自分としては近い距離になったら組んで、倒してから大人しくさせたいです」

――やはりポイントはテイクダウンですね。近い距離になっても、打ち合う気はないですか。

「打ち合いは……(苦笑)。ただ、組むためには近い距離に入らないといけないので、少しは打撃戦に付き合わないといけないと思います。相手の打撃をかいくぐって、どう組みついてテイクダウンするかですね。それでも珍しいタイプというわけではないです。これまでも雑な打撃を振ってくる相手とは対戦してきているので」

――バットムンクのテイクダウンディフェンスに関してはいかがですか。

「過去の試合では、何度もテイクダウンされていますよね。でも、ああいうギリギリまで粘るタイプは、テイクダウンしたい側としては一番疲れる相手なんです(笑)。以前グラチャンに出た時(2019年1月、植田豊に判定負け)、テイクダウンの際にケージを掴んでいて。あれをやられるとキツいですよ。今回は2Rなので、最初からテイクダウンしてフィニッシュを狙っていきたいです。今回はパウンドでのフィニッシュを狙っています」

――えっ、試合前にフィニッシュ方法を宣言して大丈夫ですか。

「アハハハ、大丈夫です。パウンドでフィニッシュしますよ。相手は今までの試合で、サブミッションを返している場面もありました。ただ、そんなにブリッジが強い選手ではないので、まずはしっかりポジションを取ること。ポジションを取るためにパウンドを落としながら、そのまま殴り続けて仕留めたいです」

――これまで山田選手の試合ではパウンドアウトによるフィニッシュはなかったので、ニュー山田哲也を楽しみにしています。

「いずれはRIZINなどにも出たいと思っていますが、今は山中選手のことしか頭にないです。次はグラチャンとブレイブファイトの合同興行なので、きっとブレイブ所属の山中選手も会場に来ますよね? バットムンクを仕留めて、その場で山中選手に対戦を要求させていただきます」

■視聴方法(予定)
2月12日(日)
午後1時30分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN59×BRAVE FIGHT27対戦カード

<Grachanライト級選手権試合/5分3R>
[王者]原口伸(日本)
[挑戦者]小谷直之(日本)

<ウェルター級/5分2R>
山田哲也(日本)
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)

<フェザー級T準決勝/5分2R>
高橋孝徳(コンゴ)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分2R>
藤村健悟(日本)
松田マン(日本)

<バンタム級/5分2R>
高須将大(日本)
ガルちゃん(日本)

<無差別級/5分2R>
ダンカン(日本)
鈴木マシマシ(韓国)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
御代川敏志(日本)
薩摩竜仁(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
長野将大(日本)
天野哲宏(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
宮内拓海(日本)
新垣健司(日本)

<フライ級次期挑戦者決定T1回戦/5分2R>
児玉勇也(日本)
田中智也(日本)

<フェザー級/5分2R>
阿仁鬼(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
髙橋謙斗(日本)
松本大輔(日本)

<74キロ契約/5分2R>
神谷大地(日本)
今市凌太(日本)

<ライト級/5分2R>
望月貴史(日本)
古谷宗太郎(日本)

<フライ級/5分2R>
山﨑聖哉(日本)
二之宮徳昭(日本)

The post 【GRACHAN59×BRAVE FIGHT27】岩の拳ブレンゾリグと対戦、山田哲也─02─「パウンドでフィニッシュ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave Fight27 DEEP Grachan58 Grachan59 MMA MMAPLANET o RIZIN キック 児玉勇也 原口伸 宮内拓海 小谷直之 崎山勲 御代川敏志 新垣健司 松場貴志 田中智也 薩摩竜仁 藤村健悟 長野将太 高橋孝徳

【GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27】原口伸×小谷直之大会でフライ級次期挑戦者決定Tスタート

【写真】注目カードを含め、全22試合の対戦カードが発表されたグラチャン2023年第一弾(C)MMAPLANET

28日(水)、Grachanより2023年最初のイベント=GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27の追加カードが発表された。

2月12日に東京都江東区のTFTホール500で開催される同大会は、Grachan58でGrachanライト級選手権試合=チャンピオン原口伸×チャレンジャー小谷直之戦と、ウェルター級マッチに山田哲也が出場することが明らかとなっていた。追加カードはプロ&アマMMAに加え、プロ&アマキックと計20試合にのぼる。


なかでも注目はフライ級次期挑戦者決定Tの開幕戦だ。チャンピオン松場貴志はDEEPとRIZINで活躍中だが、2018年9月に獲得したベルトの防衛戦を3年間留守にしていたホームで2023年は行うことになるのか。

そんな松場への挑戦権を賭けたトーナメントの初戦は御代川敏志×薩摩竜仁、長野将太×天野哲宏、宮内拓海×新垣健司、児玉勇也×田中智也という顔合わせとなる。

また幕張メッセ大会で偶発性のバッティングによりNCとなったフェザー級T準決勝=高橋孝徳×崎山勲戦の再試合が組まれることも決まった。

さらに藤村健悟×松田マンのライト級戦、バンタム級では髙橋謙斗×松本大輔戦が組まれ、原口と高橋以外のBRAVE勢のプロMMAマッチ出場は望月貴史、山﨑聖哉、神谷大地の3選手となっている。

The post 【GRACHAN59 X BRAVE FIGHT27】原口伸×小谷直之大会でフライ級次期挑戦者決定Tスタート first appeared on MMAPLANET.