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【RIZIN48】太田忍、井上直樹、そして牛久絢太郎戦。佐藤将光「強い相手ばかりで、ありがとうございます」

【写真】知性と殺気の融合体。それが佐藤将光。写真は3月のLADNMARK出場時の公開計量から(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で、佐藤将光が牛久絢太郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

佐藤にとってRIZIN3戦目の相手は、元フェザー級王者の牛久に決まった。今年3月に井上直樹に敗れたあとに発した「殺しの部分」の意味とは――。さらに取材前日に行われたあの記者会見についても意見を聞かせてくれた。


——牛久戦を控えている佐藤選手ですが、SNSで昨日の会見(※取材は6日、アンチ・ドーピング会見の翌日に行われた)について触れ、多くの反響があったようですね。

「アハハハ。最初は会見について触れていたわけではないんですよ。全く別のことで投稿したら、そういう受け取り方をされて。まぁ、ちょうど会見があった時でしたからね。

僕としては『今さら感』というか――この問題って、ずっと格闘技界の陰で存在しているものじゃないですか。そこまで細かいドーピング検査はUFC意外では行っていない。試合前だけドーピング検査を行っても、その時点で抜いていれば陰性で通ってしまう。これが一般の方には伝わっていない状態だったものが、今回明るみに出て皆が知ったことで大きな騒ぎになってしまったというか。そもそも他のスポーツ、野球でもサッカーでも『ドーピング検査で陽性』云々は聞かないですし」

——はい。これはRIZINだけでなく、それこそ世界中の全スポーツに関わる問題であり、簡単な話でないことだけは事実です。そんななかでRIZINに出場しているファイターとして、RIZINが改めてアンチ・ドーピングに取り組むことを発表したことについては、どのように感じますか。

「メチャクチャ良いことだと思います。でも『どうやって実現するんだろうか?』とは考えちゃいますよね。すごく費用が掛かることだし、試合前だけ検査しても意味がないとすれば、抜き打ち検査をすることになる。そうすると選手が試合前に、いつどこにいるのかを把握しないといけない。そこに派遣される人の人件費も必要で――どこからその費用を捻出するのかとなると、選手のファイトマネーが下がるか、スタッフさんの給料が下がるか、あるいはチケット代が上がるのか。

そこまでしても実施すべきと、皆が思うことができたら良いです。でも僕は今までずっとドーピング検査なしで試合をしてきましたから。もしかしたら、ドーピングをしていた対戦相手もいたかもしれない。実際にドーピング検査をしていても、なかなか結果が公表されなかったりする。だから僕は、半ば諦めてしまっていました」

——ある意味、MMAを戦っていく部分で使わない派は諦めと割り切りが必要で、使う派は開き直るという……。

「これは凄く難しい問題で、本当に専門家の意見を聞かないと分からないことです。どのような検査が必要で、その検査にいくらぐらい費用が掛かるのか。日本国内だと、これぐらいの規模の検査はできる――とか。そういうことが分からないと判断できないし、簡単に発言できるような問題じゃないんですよ。

もちろん理想論でいえば、ドーピング検査は行われたほうが良いに決まっています。今回のことを機に、どれだけ変わることができるのか。もっと良い方向に進んでくれたら最高ですけどね」

——ありがとうございます。実際に戦っているファイターの貴重な意見を聞くことができて良かったです。もう一つ、今回に限らず試合直前のファイターにとって、このような騒ぎが起こることについて、正直なところ試合に注目してほしいとは思いませんか。

「あぁ、確かに選手としては大会のプロモーションに専念してほしいとは思います。でも今回は大切な問題だから、取り上げて議論してほしいですね。僕としては試合に向けてやることは変わらないので」

——なるほど。では改めて試合に関して……まず牛久選手との対戦が決まった時は、正直なところ意外な印象でした。

「僕も牛久選手と組まれるとは思ってもみなかったです。彼はフェザー級に戻すと思っていたので。あと牛久選手は太田選手に負けていて、僕はその太田選手に勝っていますからね」

——そこで佐藤選手と牛久選手の試合が組まれるなど、現在のRIZINバンタム級戦線が混沌とした状況にあります。

「ただ、今はそんなに序列を気にしなくなりましたね。『俺はこの選手に勝っていて、なぜアイツと対戦しなきゃいけないんだ』とかは、もう考えないです。単純に1試合1試合、自分のパフォーマンスを出せるかどうかのほうが大事で。若い時よりも『ベルトが欲しい!』という気持ちは薄まってきました」

——ということは、以前は序列なりライバル意識のようなあったわけですね。

「はい。ONEに出ていた頃は、そういう気持ちも強かったです。RIZINに出るようになってからは、強い相手に対して自分のパフォーマンスを出すことだけに集中しています。もちろん『このレベルと戦わないといけないの?』という相手だったら違和感を抱くかもしれないけど、そもそも牛久選手は強いですから。これまで太田選手、井上直樹選手、そして次は牛久選手と強い相手ばかりで、『ありがとうございます』という感じです」

——いかに自分のパフォーマンスを出すか。そのためには前回のインタビューで仰っていた「殺しの部分」が必要になりますか。

「太田戦も、もっと行きたかったんですよ。削って削って——その先も見せたかったです。でも削りきる前に試合が終わってしまって。もっと自分から速い展開をつくっていくとか、しっかりと明暗が見えるような試合をしないといけないですね」

——今のRIZINの判定基準を考えると、それこそRIZINで求められている試合内容なのかもしれません。

「RIZINの判定基準は、試合全体を見てダメージで差がつかなかった場合、フィニッシュに近いダメージがないとイーブンになる。次に評価されるのはアグレッシブで――選手にとっても、お客さんにとっても分かりづらい部分があると思います。観ている人たちもモヤッとする判定もあったり。RIZINはRIZINの特色を推し進めたいでしょうし、選手も選手が分かりやすい試合をすれば良いのでしょうけど……」

——佐藤選手としては「殺しの部分」を見せることで、より明暗が見える試合になると思いますか。

「もちろんそういう部分が出てくれば、ちゃんとダメージを与えることができると思います。でも、そこに至るまでにやらないといけないことがある。たとえば、試合っていきなり右ストレートをぶん回すわけではなく、ジャブや崩しのような動きがあって初めて右ストレートを打つことができる。

RIZINの試合では、それまでのプロセスの部分で終わってしまうことが多かった。でもプロセスの先を見せることができれば自然とポイントも取れるとは思います。どうしても僕って技術先行というか、テクニカルな選手という印象を持たれていますよね。それはそれで嬉しいけど、ちゃんとフィニッシャーとしての一面もあることを知ってもらいです」

——牛久選手もまた、あれだけのポテンシャルを持ちながら、それだけの「殺しの部分」を見せることができていないファイターかと思います。

「そうですね。激闘になっている試合はないかもしれないです。お互いがやり尽くした――という試合は。それだけ、やりづらい相手だとは思っています」

——「牛久選手はフェザー級に戻すと思っていた」というのは、フェザー級時のほうが強かったと感じているのでしょうか。

「前回の1試合だけでは分からないですよね。タイプ的に太田選手とのマッチアップでは、彼の強い部分が出ないというのも理解できるんですよ。彼がフェザー級のコンディションのままバンタム級で、太田選手と対戦しても同じ結果だったのかどうか……相性の問題もありますからね。だからあの1試合だけでは『まだ分からない』としか言えないです」

——確かに太田戦だけでバンタム級の牛久選手を推し測るのは難しいです。では今回、牛久選手がフェザー級のコンディションで、バンタム級に適応させてくると思いますか。

「2回目のバンタム級ですし、より順応してくると思いますよ。またバンタム級でやるということは、順応できると踏んでいるはずなので」

——対して佐藤選手は、どのような試合を見せたいですか。

「相手が一つひとつ、どういう技を出してくるかは分かりません。でも試合の流れ、基本的な組み立て方は見えているので、しっかりハメて戦いたいです。

僕の中では牛久選手は強いし1階級上のチャンピオンになっているのに、あまり評価されていないところが引っかかっています。今回は彼の強い部分を引き出し、全て受けて僕が倒したいです。彼のミスではなく、僕の実力で勝ったという試合を見せたいですね」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN47】仮想スーチョル=水垣偉弥が語る井上直樹「酷い目にあったので勝ってもらわないと困る」

18日(水)都内にて、29日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われるRIZIN48に出場する選手たちの合同公開練習が行われた。
Text by Takumi Nakamura


ファン公開形式で行われた今回の公開練習は全14選手が参加。新井丈のミット打ち&木下カラテによる空手の型からスタートし、RIZIN初参戦の秋元強真がJTTのエリーコーチとのミット打ちを披露する。

3組目から6組目までは対戦相手が見ている前での公開練習となり、宇佐美正パトリックのシャドー→矢地祐介ミット打ち、佐藤将光と高橋遼伍によるMMA形式のマススパーリング→牛久絢太郎のミット打ち、太田忍の気配斬り→元谷友貴のミット&打ち込み、浅倉カンナと重田ほのかのMM形式のマススパーリング→伊澤星花とCOROのグラップリングスパーリングと続いた。

そして練習仲間でもある高木凌と井上直樹は揃ってミット打ちを見せた。キム・スーチョルとのバンタム級王座決定戦を控える井上のミットを持ったのはMMAPLANET「今月の一番」シリーズでもおなじみの水垣偉弥。井上曰く、水垣が仮想スーチョルとしてトレーニングパートナーを務めているそうだが、公開練習のミット打ちはあくまで軽めのもの。

公開練習後に水垣にコメントを求めると「今回、仮想スーチョルとして頑張りました。最後の方は色々な攻撃を当てられまくって酷い目にあったので、仕上がりはいいと思います。これで仮想の相手を出来るのはもう最後かもしれないくらい出し切ったので、勝ってもらわないと困ります」と井上の仕上がりの良さを教えてくれた。

そして締めに登場したのはルイス・グスタボとの防衛戦を控えるライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ。柔術衣を着てマットに表れたサトシは原点回帰ともいえる柔術形式のスパーリングで「久しぶりの試合、タイトルマッチです。絶対にベルトを守ります。日本の名前とRIZINの名前を守ります」と意気込みを語った。

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【DEEP121】バンタム級王座を賭けた福田龍彌戦へ、瀧澤謙太「理想のスタイルは固まってきました」

【写真】幼少期の学んだことは残る。そして生かされる(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP121で、瀧澤謙太が福田龍彌と空位の同バンタム級王座を争う。
Text by Shojiro Kameike

DEEP初参戦となった今年7月のCORO戦で判定勝ちを収めた瀧澤は、2戦めでベルトに挑むこととなった。連敗を脱したものの、本人としてはCOROとのタフファイトは「苦戦だった」と振り返る。しかし、そんな苦戦の中で見せた自身が理想とするスタイルとは。


フィジカルとスタミナの2つが伴ったことで、メンタルも良くなった

——前戦から2カ月後の試合となります。これだけ早いペースで試合をすることは瀧澤選手からの希望だったのですか。

「たくさん試合したいと思っていたので、良いペースです。今回勝てば年内にもう1試合やりたいという気持ちではいます」

——そしてDEEP2戦目がタイトルマッチとなりました。

「ベルトを巻くのは早いに越したことはないですが、2戦目というのはラッキーな巡り合わせですね」

——結果的にタイトル前哨戦となったCORO戦の感想を教えてください。

「1戦目よりも苦戦してしまった——倒し切れなかったです。1戦目は1~2Rと完全に支配して最後に倒すという、自分のやりたいことしかしていなかった試合で。今回は1Rにダウンを取り、2Rに相手が盛り返してきて、最終回に僕が手数で勝ったという感じでした。もうちょっと綺麗に勝ちたかったですね」

——なるほど。同時に、タフな試合で削り勝つことができた。それは今までの瀧澤選手の試合にはなかった、良い面だったのではないかと思います。

「ありがとうございます。実は試合の1週間前に、綺麗に風邪や喘息が治ったんですよ。もともと小児喘息があり、今も風邪をひいたら症状が出てしまう時があって。一度出ると、咳が治まるまで1カ月ほど掛かってしまうこともありました。そうなると練習にも支障が出たり、インターバル中にも咳が出てしまうこともあって」

——それはキツい……。

「今回もスタミナがヤバいかなと思っていたら、1週間前に風邪と喘息が止まったので、メチャクチャ自信ができました。ずっとフィジカルトレーニングとスタミナのトレーニングはやっていて、数値的には自分の最高記録を更新することができていたんです。そのフィジカルとスタミナの2つが伴ったことで、メンタルも良くなって。

CORO戦では最初のインターバルが終わって2Rが始まる時、次のインターバルから最終回に臨む時に『これは動ける!』と思いました。セコンドからも『ガンガン前に出て、確実に最終ラウンドを取れ!』とも言われていましたし、しっかり動くことができましたね」

——それは直近の試合で味わったことのない感覚でしたか。

「そうですね。まず井上直樹戦(2022年大晦日に一本負け)はあまり体調が良くなくて、さらに削られてスタミナもキツかったです。太田忍戦(2023年7月にTKO負け)は1Rで終わってしまいましたし、野瀬翔平戦もスタミナはキツかったですね。そこから集中してスタミナとフィジカルに取り組んで、CORO戦ではその2つが挙がったことを実感できました。

でもCORO戦より今回のほうが、スタミナもパワーも自信があります。試合まで残り1週間——今すごく体の調子が良くて、このまま自信を持って臨むことができます」

——今挙げた試合と比較して、CORO戦は自身が先手をとって試合をつくることができていました。

「やはりスタミナとフィジカルが伴うと、試合も自信を持って臨めますよね」

——もう一つ、試合中はずっとスイッチし続けていましたね。あれはテイクダウンディフェンスであり、CORO選手対策だったのでしょうか。

「あれは僕がずっとやりたかったことなんです。やっと試合で出すことができました。今までも練習仲間の対戦相手がサウスポーなら、僕もサウスポーで構えたりとか、対策練習でサウスポーになることはあって。だけど、いずれ試合でも実際に出したいとは考えていたんですよ。でもサウスポーになるとオフェンスはできても、オフェンスが甘くなったりすることもあって。オフェンスもディフェンスもできるようになったら試合で出そう、とはずっと考えていました。今後はオーソドックス、サウスポー両方出していきたいです」

福田選手が持っている戦いのメカニズムが分かってきました

——すり足でスタンスを変えるのは、スイッチというよりも空手の足捌きですよね。

「そうなんです! 僕はフルコンタクト空手をやっていて、相手との距離が近いフルコン空手では、オーソドックスかサウスポーかという概念が無いというか――流れの構えが入れ替わる、足が交差する場面は多くて。だから昔からオーソドックスでもサウスポーでも、攻めることはできていました。でもMMAだと顔面打撃とテイクダウンがあるので、そのディフェンスが試合でも出せるようになったということなんです」

——高校時代はレスリング部に所属していたとのことですが、空手のあとにレスリングを経験してスタンスに影響を及ぼしたのでしょうか。

「そういうわけではないですね。MMAを見越してレスリングを始めたので、打撃でいえばオーソドックス——左足前でレスリングもやっていました。オーソドックスのままテイクダウンに入れたほうが良いかなと思っていて」

——今回タイトルを賭けて戦う福田選手はサウスポーです。サウスポーに対しても、同じような足捌きで戦うことはできるのですか。

「もちろんです。自分の中で理想のスタイルは固まってきました。福田選手の場合は、どの展開で何が理に適っているか、理解して戦っている。試合映像を視ていると、福田選手が持っている戦いのメカニズムが分かってきました。分かっている技は掛からないとは思っていますね。福田選手のメカニズムにハマらないよう、自分から早く仕掛けていきたいです」

——瀧澤選手の視点が、まるで武術家のようです。

「あぁ、どうなんですかね。あまり人の試合は視ないんですよ。どちらかといえば練習で自分の攻撃が良い感じで当たった時、なぜそうなったのかを見直したりするほうが多いです。当たるパンチ、倒せるパンチって何かしら理由がある。そのパンチを分析して自分のモノにしたりするのが好きなんですよ。それこそが自分にとっての格闘技の楽しさであって。あとは試合が決まったら対戦相手の映像を視て、自分の技術を適応させていきます」

——その点では福田選手も同じタイプのファイターだと思います。今回の対戦が楽しみですね。

「そうですね。福田選手との試合は、いろんな展開を考えています。エキサイティングな試合をする選手だと分かっていますけど、漬けてくる場面もあるかもしれない。特に打撃勝負をして、分が悪いと感じたら——そういう展開も想定していますね。僕はKOを狙いますが、実は今までプロの試合で一度も自分からテイクダウンに行ったことがないんですよ」

——えぇっ!? そうだったのですね。

「アハハハ。自分からテイクダウンに行くことなく、ベルトを獲得できるのかどうか検証したいです」

——次の福田戦で初めてテイクダウンを狙おうとは思っていないのですか。

「いずれテイクダウンを混ぜていきたいとは思っていますが、いつにするのかは分からないです。自分の場合は寝技と打撃であれば、打撃のほうが勝つ確率は高い。でもテイクダウンに行くのはリスクも生まれるじゃないですか。もしかしたら今回テイクダウンを狙うかもしれないし、テイクダウン無しでベルトを獲るかもしれません。まだ見せていない部分は、メチャクチャあります。僕の試合を楽しみにしていてください。全て見せた時は、みんな驚くと思いますよ」

■DEEP121 視聴方法(予定)
9月16日(月・祝)
午後5時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP121 対戦カード

<DEEPバンタム級王座決定戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
瀧澤謙太(日本)

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 江藤公洋(日本)
[挑戦者] 野村駿太(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
大成(日本)

<フライ級/5分2R>
KENTA(日本)
渡部修斗(日本)

<フライ級/5分2R>
関原翔(日本)
杉山廣平(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
相本宗輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
谷岡祐樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
鹿志村仁之介(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
中務修良(日本)

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o RIZIN RIZIN48 YouTube 倉本一真 元谷友貴 太田忍 瀧澤謙太 牛久絢太郎

【RIZIN.48】太田忍、元谷友貴にリベンジし王座挑戦へ意欲 井上直樹VSキム・スーチョルの勝敗予想&セルジオ・ペティスに対戦要求も 『RIZIN.48』単独インタビュー

9月29日の『Yogibo presents RIZIN.48』(さいたまスーパーアリーナ)で、元谷友貴との2年ぶりのリベンジ戦に挑むことが決定した、太田忍。2022年7月の初戦では、プロ4戦目で勢いに乗る太田に対して、元谷がベテランらしい試合運びで実力差を見せつけ、フルマークの判定で勝利した。

しかしそこからハイペースで試合を重ね、倉本一真、瀧澤謙太、牛久絢太郎と実力者に勝利し、いまやRIZINバンタム級のタイトル戦線では太田のほうがベルトに近いと評されるほどに、快進撃を続けている。リベンジ戦で雪辱を果たし、一気にベルトを狙う“ニンジャレスラー”に、忖度なしで本音をたっぷり語ってもらった。

#太田忍 #RIZIN #RIZIN48

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フロイド・メイウェザーが安保瑠輝也戦に興味を示す

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9.29『RIZIN.48』で元谷友貴 vs. 太田忍2、牛久絢太郎 vs. 佐藤将光、矢地祐介 vs. 宇佐美正パトリック等6試合が追加発表(2024年08月21日)

 こちらの続報。


 『RIZIN.48』追加対戦カード発表記者会見後の囲み取材で榊原信行CEOが以下のコメント。

 会見終了後、囲み取材を受けた榊原信行RIZIN CEOは「この前の試合を受けて、メイウェザーも安保とやらせろと電話した来た。俺とやらせろ、俺が倒せる、と。安保大人気です」と、プロボクシング5階級制覇のフロイド・メイウェザー・ジュニア(米国)が安保瑠輝也(MFL team CLUB es)との対戦に興味を示していることを明かした。

 また、同じくボクシングの世界4階級制覇王者サウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)が、12月に日本で試合をすると報道されている件について、榊原CEOは「僕は知らないです。カネロもやってみたいと思っているのかもしれませんが、あの話は分からないですね。カネロと接点があって話をしているわけではない。メイウェザーやパッキャオがRIZINで試合をしたことでボクシング界での中の認知度や注目度は上がっていると思うので、ひょっとしたらそういうことを意味しているのか分かりませんが」と、現時点では何の接点もないと話した。

 カネロ・アルバレスの件は否定しています。


 安保は、その言葉を受けて、2023年2月1日の自身の投稿「メイウェザー、パッキャオに現役ボクサー以外で倒せる可能性あるの俺だけやろ。全く負ける気しないぜ」を引用して、「この時かなり批判されたけどこの通りになりかけてる。本気で想えば叶う。人生まじで何があるかわからんね。let's fight Now」と、ビッグネームとの連戦を熱望した。

 安保瑠輝也もやる気を示しています。続きを読む・・・
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【RIZIN48】新井×ズールー、元谷×太田、牛久×将光、金太郎×秋元、ダウトベック×木下、矢地×宇佐美が決定

21日(水)都内にて、9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

超RIZIN3で発表されていたライト級選手権試合=ホベルト・サトシ・ソウザ×ルイス・グスタボ、バンタム級王座決定戦=井上直樹×キム・スーチョル、伊澤星花×浅倉カンナ、萩原京平×高木凌に続いて、以下の6カードが追加された。

フライ級:新井丈×エンカジムーロ・ズールー
バンタム級:元谷友貴×太田忍
バンタム級:牛久絢太郎×佐藤将光
バンタム級:金太郎×秋元強真
フェザー級:カルシャガ・ダウトベック×木下カラテ
ライト級:矢地祐介×宇佐美正パトリック


今大会でRIZINに初参戦するのがエンカジムーロ・ズールーと秋元強真だ。南アフリカ出身のズールーは地元EFCでフライ級王座に就いたあと、2016年に同国出身選手として初めてTUF(シーズン24)に出場し、ここではトーナメント一回戦で扇久保博正に一本負けを喫している。現在はEFCでフライ級・バンタム級の2階級でタイトルを保持し、RIZIN初参戦を果たすことになる。

また先日のUFC305でイスラエス・アデサニャに一本勝ちして、王座防衛を果たしたUFCミドル級王者ドリキュス・デュプレッシーとは同門で、今回の試合にもデュプレッシーが帯同するという情報もあり、現役のUFC王者がコーナーマンとしてRIZINのリングに立つというのも興味深い。

もう一つのRIZIN初参戦ファイター=秋元はパラエストラ柏(現THE BLACKBELT JAPAN)所属として2022年6月にGladiatorでプロデビューし、その後はDEEPに参戦。今年3月にJAPAN TOP TEAMに移籍し、その初戦となったABEMA「格闘代理戦争 THEMAX」でアラン“ヒロ”ヤマニハにTKO勝利し、プロ戦績を5戦5勝(3KO・1S)とした注目の18歳だ。各選手のコメントは以下の通り。

エンカジムーロ・ズールー(コメント代読)
「世界中の格闘技ファンのみんな、俺は日本のRIZINで試合をする事になった。対戦相手はとてもタフな相手だが、俺はいつも通りベストを尽くし、観客が喜ぶような試合をするだけさ。遊びに行くわけではない。アライをフィニッシュしに行く。会場で会おうぜ。チャオ」

新井丈
「昨年大晦日のRIZINでたくさんのものを失って9カ月。自分の穴を埋めるべくたくさん準備してきました。テーマはジョー・イズ・バック。また強い新井丈を見せて、観客のみなさんの心を振るわせる試合をするつもりです。チャオ」

カルシャガ・ダウトベック(コメント代読)
「9月29日に再びRIZINに戻る事になった。ボスには超RIZIN3に出場してもらいたいと言われたが良い対戦相手がいないという事で9月になった。RIZINは世界中の中でもビッグな団体だと思う。試合内容も良いし演出も最高だ。スタッフは皆プロフェッショナルだしファンも世界一だ。次の対戦相手は打撃レベルの高い選手だ。空手ベースでKOできる質の高い日本人選手だ。9月29日にはみんなに素晴らしいショーをお見せしたい。RIZIN48で私の試合を見逃さないで欲しい。間違いなく素晴らしい大会になるのでぜひ会場まで見に来てもらいたい。さいたまスーパーアリーナで会おう」

木下カラテ
「押忍。ダウトベック選手、すごく強い選手ですけど、しっかり空手をして倒せるようにやっていきたいです。よろしくお願いします。押忍」

宇佐美正パトリック(コメント代読)
「矢地選手との対戦が決まり、とても興奮しています。自分の力を証明する時が来たと感じています。全力を尽くして、最高のパフォーマンスをお見せします」

矢地祐介
「宇佐美選手とは過去に試合が決まりかえたことがあったんですけど、色々と事情があって流れてしまいました。それがこうやって決まるということは、彼とは縁があるのかなと思います。前回(宇佐美は)徳留一樹選手にいい勝ち方をしていますし、若くて強い、これからの選手だと思います。そういう選手と戦えるのはうれしいことなので、しっかりMMAで上回って決着をつけたいと思います」

牛久絢太郎(コメント代読)
「発表でもありました通り、9月29日に試合が決まりました。佐藤選手は強い選手ですが、僕の全てをぶつけて勝ちます」

佐藤将光
「初めてのナンバーシリーズで、初めてのさいたまで試合をするので、気合い入れてやっていきます。判定が続いているので、しっかり殺しがあるところを試合で見せたいと思います」

元谷友貴(コメント代読)
「太田選手とリマッチということですが、今の太田選手は僕が以前対戦したときよりも強くなっているだろうし、勢いもすごいと思います。僕はこの試合に対して、しっかり仕上げて、前回は判定勝ちだったのですが今回ははっきり決着させたいなと思います。少しでも成長した元谷を見せたいと思います。いい試合しましょう」

太田忍
「まず元谷選手、再戦・リベンジマッチを受けてくれてありがとうございます。リベンジマッチは簡単にできるわけじゃないと思っていましたし、ここまで辿り着いた自信もあります。この試合をクリアすることでタイトルマッチ、ずっと公言してきた2024年内のタイトルが現実的になってくると思うので、しっかりフィニッシュしてタイトルにつなげたいと思います」

秋元強真
「自分は金太郎選手とやりたくて、そういう声も多かったので試合が決まって気合いが入っています。ただ実力的には相手にならないと思っているので期待していてください」

金太郎
「前回の試合が終わってアメリカに戻ってATT所属になって、アメリカでしっかり準備してきました。むちゃくちゃ強くなっているので期待してください。(秋元の)試合したいというのを聞いて、しっかり後悔させてやろうと思います」

また会見には試合が発表されている8選手も出席し、試合に向けた意気込みを語った。

高木凌
「いい感じで練習できています。1分くらいで終わらせます」

萩原京平
「試合前から変な絡み方をされて、リスペクトがないやつだと思って、ムカついています。格の違いを見せて倒そうと思います」

浅倉カンナ
「改めて引退試合を組んでもらえたことをうれしく思います。自分の集大成として、今の自分が持っているすべての力をぶつけたいと思います。記念試合とは思っていないです。後悔ない試合をしたいと思います。

伊澤星花
「カンナちゃんの引退試合なので、カンナちゃんの試合のなかで最高の試合をして、しっかり自分が極めて勝ちたいと思います」

キム・スーチョル
「お久しぶりです。地獄から来たキム・スーチョルです。命を懸けて準備しているので、井上選手も覚悟して準備してきてください」

井上直樹
「タイトルマッチを組んでいただき、ありがとうございます。タイトルマッチなので誇りを持って、気合いでも勝ちに行きます」

ルイス・グスタボ
「今までやってきた練習がどれだけ辛かったかは自分だけが知っている。前回の試合も2Rに激しく戦って骨折もした。素晴らしい試合をしてブラジルにベルトを持って帰りたい」

ホベルト・サトシ・ソウザ
「グスタボがどれだけ相応しいかを知っている。すごくいい試合になると思います。このベルトを絶対に守ります」

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【RIZIN】RIZIN.48追加対戦カード発表!


9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN.48の追加対戦カードが発表されました。


【MMA バンタム級(61kg)】
元谷友貴(アメリカン・トップチーム)
太田忍(THE BLACKBELT JAPAN)

【MMA バンタム級(61kg)】
牛久絢太郎(アメリカン・トップチーム/K-Clann)
佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)

【MMA ライト級(71kg)】
矢地祐介(フリー)
宇佐美正パトリック(Battle-Box)

【MMA フェザー級(66kg)】
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン/タイガームエタイ/LEGION)
木下カラテ(和術慧舟會HEARTS)

【MMA フライ級(57kg)】
新井丈(和術慧舟會HEARTS)
エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ/CITパフォーマンス・インスティチュート)

【MMA バンタム級(61kg)】
金太郎(アメリカン・トップチーム)
秋元強真(JAPAN TOP TEAM)

まじりっ気のない好カード連発。これはテンション上がります。さらにドーピング使用問題に揺れる平本蓮について、榊原信行CEOはドラッグテストを行っている事を明らかにしました。詳細は追ってまとめます。
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【RIZIN】平本蓮の“ドーピング疑惑”に太田忍が謝罪「リスペクトに欠ける軽率な行動だったと深く反省してます」

789: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/07/31(水) 13:25:03.74 ID:Fl2GcKuI0
太田RIZIN追放ギリギリ回避…?


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【SUPER RIZIN03】斎藤裕戦へ、久保優太「向き合った人にしか分からない恐怖を与えることができる」

【写真】ファイトIQが高い。技術論が、ずば抜けて楽しかったです (C)MMAPLANET

明後日28日(日)に、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、久保優太が斎藤裕に挑む。日本人で唯一旧K-1、GLORY、新K-1でベルトを巻いた天才は、MMAに転じて色物と思われかねない言動で注目を集めていたが、3月の高橋遼伍戦で全てをひっくり返す勝利を手にした。
Text by Manabu Takashima

その結果、早くも斎藤裕という長くRIZINフェザー級のトップで戦う元修斗世界王者と相まみえることとなった。ムエタイ、K-1、オフェンシブ&ディフェンシブと自らの戦いを使い分けることができる久保は、防御力の高さも一流のなかの一流だ。とはいえ組み技歴はまだまだ短い。足を狙ったテイクダウンに対して、防御力と一体化したカウンターを射抜くことができるのか。

卓越した打撃力を支えるファイトIQの高さは、MMAでも絶対に活かされるであろう久保。秒殺一本負け、コントールされ続けての判定負けとなる可能性がいくらでもある斎藤戦とはいえ、久保の話に耳を傾けると一か八かでないKO勝ちの可能性も同様にあるように思えてきた(※取材は5月24日の超RIZIN03の会見終了後に行われた)。


打撃に関しても、伸びしろがある。そこがMMAの面白いところ

──MMAPLANETでは中村拓己氏のインタビューを受けて頂いたことがあるのですが、個人的には初めて話を聞かせていただくことになります。宜しくお願いします。

「アッ、ハイ。宜しくお願いします」

──正直に申し上げて、久保選手が真剣にMMAに取り組んでいることを高橋遼伍選手との試合まで理解していなかったです。色物かと勝手に思っており、申し訳ありませんでした。

「いえ、それはもう皆さんが思っていたことだと思います。K-1の時から、RIZINになっても色々と炎上騒ぎも起こしてきましたので。エンタメ寄りだったのも事実ですし、そのように思われて然りだと思っています」

──とはいえ中村氏もそうですが、MMAPLANETで執筆している亀池聖二朗氏からも「誤解していますよ。格闘技に対して、あれだけ真剣に向き合う選手はあまりいない。リング外のやり取りで、久保優太をそのように思っているなら、まさに乗らせているということです」と以前から忠告を受けていました。

「アッ、ハイ。ありがとうございます。人って誰しもが二面性を持っていて、そっちの方がフォーカスされるのは自分としても、格闘技は話題にして貰わないといけないので……。格闘技って色々な種類や団体があるじゃないですか。自分のパフォーマンスや実力をどこで証明するのかと言ったら、やっぱり横並びに一線にあるよりも、注目される試合だったり、団体で戦うことだと思っています」

──そういう風に注目をされ、MMAでも実力を示す時が来るという想いだったのでしょうか。

「いえ、そういうことよりも、僕はとにかく格闘技が大好きなんです。格闘技をやるのも勿論ですけど、見るのも大好きで。K-1を引退した時には30歳ぐらいですかね。13年ぐらいプロで立ち技をやっていたので、やっぱり飽きてしまっていたんです。こういう言い方もアレなんですけど、立ち技は究めたと思っているので」

──究めたからこそ、MMAは立ち技より大変という言葉を発しているのでしょうか。

「旧K-1、GLORY、新K-1の全てでチャンピオンになったのは僕だけなんです。その実績を客観的に、俯瞰して見た時に『この競技は究めた』と思えました。だから新しい競技を求め、MMAでまた学ぶことがたくさんありました。きっかけは朝倉未来選手や矢地祐介選手とYouTubeをやらせてもらったことなんですけど、寝技になると同じ格闘技でもこんなに自分は何もできないんだと思い知らされて。

MMAっていうと何でも有りに凄く近いじゃないですか。ということはMMAファイターは、キックボクサーは寝たら雑魚なんだろうって思いますよね。リスペクトはしていても、腹の中ではそういう気持ちでいるんじゃいかと。そのコンプレックスが根底にありました。だからボクシングに行こうとも考えたのですが、MMAをやろうと思ったんです」

──ボクシングにいけば持っているモノをより深く、先鋭化していく作業が必要だったかと思います。対して、MMAだと一旦は持っているモノを忘れて、組みの技術を万遍なく学び直す必要があったのではないかと。それでもMMAに転向することに躊躇することはなかったですか。

「躊躇というか、太田忍選手に負けてから甘くないなと気づきました。アハハハハ。正直、当てれば勝てるだろうと思っていたんです」

──あぁ、キックの人はそういう風に思うのは当然かと。ただし、その当てるのがキックとは違いますし。

「開始直後に自分の前蹴りが顔面に入って、太田選手が倒れました。でも、投げられて足が折れました。全くテイクダウン狙いも切れなかったですし、寝技ではスイープもできずに太田選手の攻撃を凌ぐこと、それを体に叩き込むことしか準備できず、それがあの時点での限界でした。でも、あの敗北があったからMMAにより興味を持つようになったんです。僕はこう見えて、メチャクチャ練習するんですよ」

──こう見えても……(笑)。

「僕世間では投資家だとか、ビジネス面だったり、今では戸籍が外れているので元妻なのですが、2人のやり取りとか見て本当に格闘技をやっているのかと思われることがあると思います。でも、格闘技が好きなんです。応援してくれる人の期待にも応えたいですけど、何よりも自分は本当に格闘技が好きなんです。

練習をすることが、凄く好きで。学ぶことがメチャクチャ楽しくて。MMAがどんどん好きになってきたし、成長過程のなかでRIZINのチャンピオンになるという目標があります。その目標を達成するために日々努力をする形です」

──組み技はゼロから学ぶ。対して、打撃は究めているのにアジャストが必要になったかと。そして、打撃の強さを見事に生かせるようになったのが、高橋戦だったと思います。

「自分の打撃に修正が必要なことに対しては、もう日々戦っています。K-1時代の打撃が10だとすると、MMAで出せる打撃は半分ぐらいです。なおかつ、その半分のなかで今の僕では10パーセントや20パーセントしか出せていないです。

それを日々のトレーニングで、どんどんアップデートしていってなるべく5割に近づける。その知識だけは、僕の頭の中にあります」

『打撃で何が得意ですか』と尋ねられると、苦手なモノがないんです。全部が得意

──究めているから、5割を捨てることができるのですね。

「そうですね。残りの5割を練習だけでなく、試合で出すことが重要になってきます。正直、前回の試合でも練習の半分ぐらいしか出せていません。やはり、想像と違うところが多かったです。

だからこそ『もっと出せる』、『もっとできる』という気持ちがあります。そう思えるということは打撃に関しても、伸びしろがある。そこがMMAの面白いところですよね」

──高橋戦後に初めてキック時代の動画をチェックさせてもらったのですが、左ミドルと左ストレートが印象に残りました。その左からの攻撃を高橋戦ではほぼ見せていないです。

「左ミドルと左ストレート……距離を取って戦うようになったのはK-1時代の後半からなんです。初期はムエタイスタイルで、左ミドルと首相撲&ヒザ蹴りでパンチは一切できなかった。20代になってボクシングを学んで、日本ランカーの人達ともスパーリングができるレベルになると、パンチでガンガンいくように変わりました。

ただガンガンいくと初回にダウンを奪っても、3Rに逆転KO負けをすることがありました。そういうことが3度あったので、そこから判定でも勝てるスタイルになりました。K-1時代の最後の3年間は、ディフェンシブなスタイルでした。

その3つのスタイルで、どれを使うかという選択はある程度できます。旧K-1とGloryではワンキャッチが許されていました。新生K-1になるとキャッチが禁止になったことで、低いミドルが有効になりました。ただ、その蹴りはMMAでは使えません。簡単にキャッチされて、テイクダウンを取られてしまいます。だから、そうなると高いミドルになります。

そういう風に使える技、使えない技というのは自分自身で取捨選択しています。ただ、自分は『打撃で何が得意ですか』と尋ねられると、苦手なモノがないんです。全部が得意、8歳の時から立ち技格闘技をやっているので、苦手なモノがない。攻撃もそうだし、ディフェンスもそうなんです。ディフェンスが得意なんです」

──トップレベルで安定した成績を残すために高度な防御力は欠かせない要素ですね。

「ハイ。ただし、ディフェンスが得意な選手はあまりいなくて。だから僕の防御力は、評価されているんだと思います」

根っから格闘技が好きなので、何かに常に挑戦したい夢追い人なんです

──高橋戦でも2R以降は、ほぼ貰っていなかったです。とはいえ組みが加わったMMAにおいて──特に次の斎藤裕選手との試合でも、その防衛システムは機能するのでしょうか。

「確かに高橋遼伍選手と試合をした時も、1Rには貰っています。そこから修正をしたので、2Rと3Rは貰わなかったです。ただ斎藤選手との試合では、プランを変えて修正をしないと自分の防衛システムは働かないと思います。

斎藤選手は高橋選手より、テイクダウンを狙ってくるでしょうし。ニュー防衛システムが必要になってきます。立ち技の場合はテイクダウンがないじゃないですが、MMAは攻撃側の選択肢が増えて、ディフェンスをする方にも当てはまります。だから気を付けないといけないことが、増えます。

同時にそうなると、複雑なフェイントは必要なくなります。K-1の時はもっと騙し合いが多かったです。3、4、5段階で罠を仕掛けないといけないのが、MMAだと1と2。それだけ省略した攻撃を駆使し、ディフェンスの準備をするだけです。MMAは攻撃手段が多いので、何段階も網を張っていては先にやられてしまいます」

──いやぁ、凄く興味深いです。例えば昨年4月の斎藤×平本蓮戦ですが、平本選手はテイクダウン防御に成長の跡が感じられる一方で、TD防御が念頭にあって打撃の威力は本来持つモノと比較すると落ちていたと思います。

「テイクダウンを警戒することで、斎藤選手のパンチを被弾もしました。それは自分にも有り得ます。ただ、その解決策はもうあって練習ではできています。でも本番と練習はやはり別モノで。高橋戦で初回に効かされて、そこから修正したように、あとは本番で使えるようになるまで、練習で落としこむことができるかです」

──試合まで2カ月、打撃を斎藤選手に当てる自信はどれほどありますか。

「自信ですか? 今は正直、ないです。ないですけど、これだけ応援してくださる人達がいるので。僕をサポートしてくれるファンの皆さんやスポンサーの方たちって、僕と一緒に夢を追ってくれているんです。

僕は言ったら、夢追い人なんですよ。正直、K-1で3年間防衛戦を戦っている間に、いくらでも引退を選ぶことはできました。でも自分は根っから格闘技が好きなので、何かに常に挑戦したい夢追い人なんです。だから、この夢に一緒に乗っかって応援してくださる人の期待に応えたい。この2カ月で、自信をどんどん積み上げていくという作業に入ります。

高橋選手が2Rと3Rに組みを見せなかったことを疑問視する声もありました。僕としても、低く足をとりにくるテイクダウンを待っていました。ヒザを合わせようと思っていたので。でも高橋選手は仕掛けてこなかった。ストレートやヒザという僕のカウンターは、向き合った人にしか分からない恐怖を与えることができると思っています。

それだけ僕のカウンターは殺傷能力がありますし、『これを貰ったらヤバい』というプレッシャーを与えることができると思っています。その打撃には自信があります。会見で扇久保(博正)選手や斎藤選手も仰っていましたよね──『MMAをずっと続けてきたから負けられない』と」

──ハイ。

「僕はこの打撃を──8歳から立ち技格闘技でずっとやってきました。そういう身としては、打撃力で絶対に負けちゃいけないんです。負けないという自信もあります。それを生かして、そこを見せて当日はノックアウトしたいなと思っています」

■視聴方法(予定)
7月28日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN】RIZINウエハース’24発売決定!

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昨年末、RIZINファンの間で話題沸騰したRIZINウエハース。「どこを探しても売っていない」「どこに売ってるの?」という悲痛な声がSNSで飛び交っていた頃が懐かしい。私もカードコーナーや食玩コーナーを覗くクセがつきましたもん。

そんな、はぐれメタルばりに希少価値の高かったRIZINウエハースの第二弾「RIZINウエハース’24」の発売が発表されました。ウエハースに同封されるRIZINカードのラインナップは次の通りです。

朝倉未来(SR)
芦澤竜誠
安保瑠輝也
伊澤星花(R)
伊藤裕樹
井上直樹
上田幹雄
宇佐美正パトリック
扇久保博正
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SRの2種、Rの7種は選手のサインをデザインにあしらった光り輝くホロカードだそうです。今回もRIZINのレギュラーメンバーに加えて、くるみに榊原CEOという遊びの要素を残してちょうどいい塩梅。いぶし銀好きな私としては金原正徳、佐藤将光辺りがほしかったのですが、これは次回に期待しますか。
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そしてUFC参戦が確定している朝倉海の名前がないのはもちろん、現役のRIZINフライ級チャンピオン堀口恭司の名前がないのもちょっと寂しい。これも旅立ちの前触れか。。。何はともあれ発売は12月。もうあの無い無い尽くしを味わいたくない方は予約マストでお願いします。