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【DEEP102】暫定ライト級王座決定戦へ、大原樹里─02─「第2のミスターDEEPと思っていただけたら」

【写真】ミスターDEEP、DEEPEST愛な大原樹里 (C)MMAPLANET

4日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP102で、ライト級暫定王者決定戦に出場する大原樹里インタビューの後編。

MMAキャリアは50戦、そのほとんどをDEEPで戦ってきた大原にとって、DEEPのベルトにはこだわりがある。現王者・武田光司への過去2回の王座挑戦は、いずれも敗退。その武田の負傷によりめぐってきた暫定王座獲得のチャンスを、ここでモノにできるか。

ここでは対戦相手の大木について、そしてDEEPへの深すぎる想いについて聞いた。

<大原樹里インタビューPart.01はコチラから>


――次戦、DEEPライト級暫定王者決定戦では大木良太選手と対戦します。大木選手は矢地選手と同じKRAZY BEE所属ですが、印象はいかがですか。

「サウスポーからローとパンチで来る、ストライカータイプですよね。スタイルは違っても打撃中心なのは僕と同じなので、試合も打撃がメインになると思っています」

――その一方で、大木選手はスプロールやケージやロープ際での四つの展開など、組みでも強さを見せています。

「スタンドレスリングは強いと思います。でも、レスリングが主体というわけでもないし、どうなんですかね……組んでくるのかなぁ? 寝技でやろうとするかどうか」

――大原選手の打撃に対して、グラウンドに持ち込もうとする可能性はあると思います。

「そうですよね。僕はこれまでどおり打撃で行きます。キッチリKOを狙っていきますよ」

――大原選手はMMAのキャリアが50戦、対する大木選手は次の試合がプロ7戦目です。

「キャリアや経験の差はあると思いますけど、DEEPでは5試合目でベルト挑戦というほうが……僕は今まで50戦やってきました。そのほとんどをDEEPで戦ってきたんですよ」

――過去50戦のうちDEEP以外の試合は6戦のみですね。

「勝ったり負けたり、苦しい時もありました。でも、そんななかでも歯を食いしばってやってきたんです。それでDEEPライト級のベルトに挑戦できたけど、2回とも武田選手に負けて」

――フューチャーキングトーナメントも含めると、最初のタイトルマッチがDEEP41戦目でした。

「僕には、それだけDEEPでやってきた自負があります。やってきた相手も違う。今回は暫定王座ではありますけど、僕は絶対にDEEPのベルトを巻きたいんですよ」

――大原選手の言葉からは、とても深いDEEP愛を感じます。もともとDEEPには、どのような経緯で出場することになったのでしょうか。

「2009年にDEEPのフューチャーキングトーナメントで準優勝して、その後どうするかっていう話になったんです。それで、すぐに試合をしたかったので、声が掛かったところに出ようと」

――そこで、最初に声が掛かったのがDEEPだったのですね。

「フューチャーキングで準優勝したこともありましたし、クラブDEEPに出ませんか? というお話をいただきました」

――クラブDEEP!! かつてDEEPの育成大会的なポジションとして開催されていましたが、もう現役でクラブDEEP経験者も少なくなっていると思います。

「そうですよね。だから、DEEPに対して、こだわりは強いです。ウチの会長(KIBAマーシャルアーツクラブ、ランボー松風会長)の教えもあって」

――会長の教えとは?

「会長はキックボクシング出身で、出る団体を決めたら他には出ない、という教えです。だから『DEEPを選ぶなら、今後DEEP以外はないよ』と最初に言われて。これまでVTJやGrachanにも出ていますけど、それも全てDEEPの佐伯代表から頂いたお話でした」

――ではRIZINの矢地祐介戦も、DEEP代表という気持ちが強かったのですか。

「もちろんです。DEEP以外で試合をする時も、佐伯代表からお話を頂いているので、僕の中では全部DEEPの試合です。自分で勝手に、僕はDEEPの選手なんだと思っていますから。最近は僕のことを扱いづらいかもしれないけど」

――扱いづらい、というのは……。

「試合させてくれ、とばかり言うので(笑)」

――ハハハ。北岡戦の直後も、5月のDEEP大阪大会への出場をアピールしていましたね。

「出られるなら出たかったです。今まで、DEEPで負けたから他の大会に出たいとか、そういう気持ちは一切なかったですね。DEEPで負けた直後に、佐伯代表に『すぐ試合したいから次、組んでほしい』とお願いしたり(笑)」

――今回DEEPのベルトを獲得したら、その先……というのは考えていないですか。

「ベルトを獲ったとしても、何も変わらないと思いますよ。もちろんDEEP王座の防衛戦をやっていきますし、たとえばDEEPから言われたらRIZINに出ます。あまり海外には興味がないんですけど、それもDEEPから出ろと言われたら出ます」

――以前、元DEEPミドル級王者の桜井隆多選手が「ミスターDEEP」と呼ばれましたが、気持ちでは大原選手も負けていないですね。

「はい。『第2のミスターDEEP』、そう思っていただけたら嬉しいです。そのためにも、大木選手をKOして、必ずDEEPのベルトを巻きます」

■視聴方法(予定)
7月4日(日・日本時間)
午後5時30分~PPV SPWN

■DEEP102対戦カード

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎(日本)
[挑戦者]中村大介(日本)

<DEEPミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]水野達也(日本)
[挑戦者]ジョアォン・バティスタ・ヨシムラ(ブラジル)

<DEEP暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
大原樹里(日本)
大木良太(日本)

<フライ級/5分2R>
藤田大和(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
RYUKI(日本)

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
泰斗(日本)

<バンタム級/5分2R>
原虎徹(日本)
吉野光(日本)

<67キロ契約/5分2R>
海飛(日本)
佐藤勇駿(日本)

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜(日本)
荒木凌(日本)

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【DEEP102】大木良太戦控える大原樹里─01─「北岡さんとの試合が暫定王者決定戦で良かった」

【写真】北岡に勝利し、挨拶を済ませてから改めて勝利の雄叫びを挙げた大原。あの勝利がどれだけ内面に影響を与えているのか楽しみだ (C)MMAPLANET

7月4日(日)、DEEP102が東京都文京区の後楽園ホールで開催されフェザー級、ミドル級のタイトルマッチとともに、ライト級暫定王者決定戦がラインナップに並んでいる。
Text by Shojiro Kameike

現ライト級王者・武田光司の負傷により組まれた暫定タイトルマッチに挑むのは、12年間DEEPで戦い続けてきた大原樹里と、プロデビューから6連勝中の大木良太だ。大原は過去、武田に3敗を喫し、ベルトをその腰に巻くことはできなかった。しかし昨年からRIZINで矢地祐介、DEPPで北岡悟というビッグネームを連破して、今回のチャンスをつかんでいる

そんな大原が、いかにして再び王座戦線に戻り、矢地と北岡に勝利することができたのか。暫定王者決定戦を控える大原に、現在のファイトスタイルと練習方法について尋ねた。


――大木良太選手とのDEEPライト級暫定王者決定戦が決まりました。試合1週間前のインタビューとなりますが、現在の調子はいかがですか。

「はい、しっかりと調整できています」

――大原選手は2009年にプロデビュー、MMAのキャリアは50戦を超えるなか、そのほとんどをDEEPで戦ってきています。

「そうですね。12年間ずっとDEEPでやってきて、これまで勝つことも負けることもあったけど、歯を食いしばって戦い続けてきました。今回は絶対にベルトを獲ります」

――今ご自身からもあったとおり、DEEPで戦ってきて、連勝後にトップファイターに跳ね返され……というキャリアを過ごしてきました。特に、現ライト級王者の武田光司選手とは、3戦して3敗。ベルトにも手が届いていません。

「初戦(2018年8月、判定負け)は、僕がずっとDEEPでやってきているのに、武田選手はあの時7戦目で。その相手に負けた時は悔しかったです。それからまた2敗していますし。武田選手のレスリング力が強かったですね」

――2戦目は2019年10月に、テクニカル判定負け。3戦目は2カ月後、3Rにキムラを極められて、DEEPライト級王座獲得は成りませんでした。しかし昨年9月、RIZINで矢地祐介選手に勝利したことで、再び評価を高めたように思います。

「あの試合は、思い切り行けました」

――RIZINという舞台で勝ったことにより、周囲の見る目は変わりませんでしたか。

「ジムの人たちも、応援してくれている人も喜んでくれましたけど、RIZINに出たから……というのは、特になかったです。僕にとっては、北岡さんとの試合のほうが大きかったですね」

――今年2月、DEEP100回記念大会で、北岡悟選手と対戦しています。まず北岡戦のオファーが来た時は、どのように感じたのでしょうか。

「自分で良いのか?って思いました。北岡さんは元DEEPのチャンピオンで、日本のMMAを代表する選手。すごく尊敬しているファイターで、そんな選手と戦えるなんて」

――結果は1R KO勝ち。テイクダウンされる場面があったものの極められることなく、強烈なパウンドを当てていました。

「北岡さんに勝ったことは、すごく自信になりました。試合後にも、武田選手とやりたいって言えて」

――北岡戦の勝利によって、暫定王者決定戦出場のチャンスを得たと言えます。

「それは嬉しいんですけど、これで正規王者が防衛戦を行えないなら、北岡さんとの試合が暫定王者決定戦で良かったんじゃないかとも思いますよね(苦笑)。

北岡戦は僕にとってはそれだけ価値のある試合でした」

――その矢地戦と北岡戦では、以前と比べると大原選手のファイトスタイルが少し変わったように思います。組んだ時の安定感と、打撃の思い切りの良さが増したのではないかと。

「打撃については、所属しているKIBAマーシャルアーツでやっています。もともとキックボクシングがベースのジムで、首相撲とかもやっていました」

――打撃はスパーが中心ですか。それともミット打ちでしょうか。

「ミットですね。練習ではミットを打って、フォームやタイミングとか、ダメなところがあったら指摘してもらうという感じです」

――キックボクシングらしい打撃の練習ですね。では、組みについては?

「組みは、カタナ・ジムで佐藤(洋一郎)さんと練習させてもらい始めて、変わってきたと思います」

――元修斗環太平洋王者の佐藤洋一郎選手ですね。佐藤選手との練習で、どのような点が変わってきたのでしょうか。

「佐藤さんは組みが強いし、体格も大きいし、練習ではやられてばかりです。でも、そのおかげで、試合で同じ体勢になったらどうすればいいのか、見えるようになりました」

――というと?

「たとえば練習で佐藤さんに組まれて倒されたとしますよね。試合で同じ体勢で組まれた時、佐藤さんの時はこうしたら倒されたから、こっちに動いてみたら良いんじゃないか。前にこう極められているから、ここを抑えれば逃げられるんじゃないか──という感じです」

――得意な打撃ばかりだけではなく、足りない部分を練習するからこそ身に付く『逃げ方』があって、打撃を生かせているのですね。

「そうですね。やっぱり僕は、グラウンドを凌いで打撃で戦って、KOしたいので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日・日本時間)
午後5時30分~PPV SPWN

■DEEP102対戦カード

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎(日本)
[挑戦者]中村大介(日本)

<DEEPミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]水野達也(日本)
[挑戦者]ジョアォン・バティスタ・ヨシムラ(ブラジル)

<DEEP暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
大原樹里(日本)
大木良太(日本)

<フライ級/5分2R>
藤田大和(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
RYUKI(日本)

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
泰斗(日本)

<バンタム級/5分2R>
原虎徹(日本)
吉野光(日本)

<67キロ契約/5分2R>
海飛(日本)
佐藤勇駿(日本)

<フライ級/5分2R>
鶴屋怜(日本)
荒木凌(日本)

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