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【RIZIN48】新井×ズールー、元谷×太田、牛久×将光、金太郎×秋元、ダウトベック×木下、矢地×宇佐美が決定

21日(水)都内にて、9月29日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48の追加対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

超RIZIN3で発表されていたライト級選手権試合=ホベルト・サトシ・ソウザ×ルイス・グスタボ、バンタム級王座決定戦=井上直樹×キム・スーチョル、伊澤星花×浅倉カンナ、萩原京平×高木凌に続いて、以下の6カードが追加された。

フライ級:新井丈×エンカジムーロ・ズールー
バンタム級:元谷友貴×太田忍
バンタム級:牛久絢太郎×佐藤将光
バンタム級:金太郎×秋元強真
フェザー級:カルシャガ・ダウトベック×木下カラテ
ライト級:矢地祐介×宇佐美正パトリック


今大会でRIZINに初参戦するのがエンカジムーロ・ズールーと秋元強真だ。南アフリカ出身のズールーは地元EFCでフライ級王座に就いたあと、2016年に同国出身選手として初めてTUF(シーズン24)に出場し、ここではトーナメント一回戦で扇久保博正に一本負けを喫している。現在はEFCでフライ級・バンタム級の2階級でタイトルを保持し、RIZIN初参戦を果たすことになる。

また先日のUFC305でイスラエス・アデサニャに一本勝ちして、王座防衛を果たしたUFCミドル級王者ドリキュス・デュプレッシーとは同門で、今回の試合にもデュプレッシーが帯同するという情報もあり、現役のUFC王者がコーナーマンとしてRIZINのリングに立つというのも興味深い。

もう一つのRIZIN初参戦ファイター=秋元はパラエストラ柏(現THE BLACKBELT JAPAN)所属として2022年6月にGladiatorでプロデビューし、その後はDEEPに参戦。今年3月にJAPAN TOP TEAMに移籍し、その初戦となったABEMA「格闘代理戦争 THEMAX」でアラン“ヒロ”ヤマニハにTKO勝利し、プロ戦績を5戦5勝(3KO・1S)とした注目の18歳だ。各選手のコメントは以下の通り。

エンカジムーロ・ズールー(コメント代読)
「世界中の格闘技ファンのみんな、俺は日本のRIZINで試合をする事になった。対戦相手はとてもタフな相手だが、俺はいつも通りベストを尽くし、観客が喜ぶような試合をするだけさ。遊びに行くわけではない。アライをフィニッシュしに行く。会場で会おうぜ。チャオ」

新井丈
「昨年大晦日のRIZINでたくさんのものを失って9カ月。自分の穴を埋めるべくたくさん準備してきました。テーマはジョー・イズ・バック。また強い新井丈を見せて、観客のみなさんの心を振るわせる試合をするつもりです。チャオ」

カルシャガ・ダウトベック(コメント代読)
「9月29日に再びRIZINに戻る事になった。ボスには超RIZIN3に出場してもらいたいと言われたが良い対戦相手がいないという事で9月になった。RIZINは世界中の中でもビッグな団体だと思う。試合内容も良いし演出も最高だ。スタッフは皆プロフェッショナルだしファンも世界一だ。次の対戦相手は打撃レベルの高い選手だ。空手ベースでKOできる質の高い日本人選手だ。9月29日にはみんなに素晴らしいショーをお見せしたい。RIZIN48で私の試合を見逃さないで欲しい。間違いなく素晴らしい大会になるのでぜひ会場まで見に来てもらいたい。さいたまスーパーアリーナで会おう」

木下カラテ
「押忍。ダウトベック選手、すごく強い選手ですけど、しっかり空手をして倒せるようにやっていきたいです。よろしくお願いします。押忍」

宇佐美正パトリック(コメント代読)
「矢地選手との対戦が決まり、とても興奮しています。自分の力を証明する時が来たと感じています。全力を尽くして、最高のパフォーマンスをお見せします」

矢地祐介
「宇佐美選手とは過去に試合が決まりかえたことがあったんですけど、色々と事情があって流れてしまいました。それがこうやって決まるということは、彼とは縁があるのかなと思います。前回(宇佐美は)徳留一樹選手にいい勝ち方をしていますし、若くて強い、これからの選手だと思います。そういう選手と戦えるのはうれしいことなので、しっかりMMAで上回って決着をつけたいと思います」

牛久絢太郎(コメント代読)
「発表でもありました通り、9月29日に試合が決まりました。佐藤選手は強い選手ですが、僕の全てをぶつけて勝ちます」

佐藤将光
「初めてのナンバーシリーズで、初めてのさいたまで試合をするので、気合い入れてやっていきます。判定が続いているので、しっかり殺しがあるところを試合で見せたいと思います」

元谷友貴(コメント代読)
「太田選手とリマッチということですが、今の太田選手は僕が以前対戦したときよりも強くなっているだろうし、勢いもすごいと思います。僕はこの試合に対して、しっかり仕上げて、前回は判定勝ちだったのですが今回ははっきり決着させたいなと思います。少しでも成長した元谷を見せたいと思います。いい試合しましょう」

太田忍
「まず元谷選手、再戦・リベンジマッチを受けてくれてありがとうございます。リベンジマッチは簡単にできるわけじゃないと思っていましたし、ここまで辿り着いた自信もあります。この試合をクリアすることでタイトルマッチ、ずっと公言してきた2024年内のタイトルが現実的になってくると思うので、しっかりフィニッシュしてタイトルにつなげたいと思います」

秋元強真
「自分は金太郎選手とやりたくて、そういう声も多かったので試合が決まって気合いが入っています。ただ実力的には相手にならないと思っているので期待していてください」

金太郎
「前回の試合が終わってアメリカに戻ってATT所属になって、アメリカでしっかり準備してきました。むちゃくちゃ強くなっているので期待してください。(秋元の)試合したいというのを聞いて、しっかり後悔させてやろうと思います」

また会見には試合が発表されている8選手も出席し、試合に向けた意気込みを語った。

高木凌
「いい感じで練習できています。1分くらいで終わらせます」

萩原京平
「試合前から変な絡み方をされて、リスペクトがないやつだと思って、ムカついています。格の違いを見せて倒そうと思います」

浅倉カンナ
「改めて引退試合を組んでもらえたことをうれしく思います。自分の集大成として、今の自分が持っているすべての力をぶつけたいと思います。記念試合とは思っていないです。後悔ない試合をしたいと思います。

伊澤星花
「カンナちゃんの引退試合なので、カンナちゃんの試合のなかで最高の試合をして、しっかり自分が極めて勝ちたいと思います」

キム・スーチョル
「お久しぶりです。地獄から来たキム・スーチョルです。命を懸けて準備しているので、井上選手も覚悟して準備してきてください」

井上直樹
「タイトルマッチを組んでいただき、ありがとうございます。タイトルマッチなので誇りを持って、気合いでも勝ちに行きます」

ルイス・グスタボ
「今までやってきた練習がどれだけ辛かったかは自分だけが知っている。前回の試合も2Rに激しく戦って骨折もした。素晴らしい試合をしてブラジルにベルトを持って帰りたい」

ホベルト・サトシ・ソウザ
「グスタボがどれだけ相応しいかを知っている。すごくいい試合になると思います。このベルトを絶対に守ります」

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【SUEPR RIZIN03】怪物くん=鈴木博昭戦へ、YA-MAN「白帯だし一般の会員さんに絞められています(笑)」

【写真】MMAPLANETでインタビューは初めて。一つひとつ、恐らくはもう何度も尋ねられたことも非常に丁寧に返答してくれた (C)MMAPLANET

28日(日)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03でMMA転向3戦目=鈴木博昭と戦うYA-MAN。「MMAファイターに勝てねぇ」とMMAで戦うことを決めたYA-MANは昨年の大晦日での平本蓮戦に続き、立ち技からの転向組のファイターと戦う。
Text by Manabu Takashima

客受けする打撃の交換が期待されたマッチアップながら、鈴木は既にMMA戦績も7戦を数え芦田崇宏や西谷大成、昇侍というMMAファイターに勝利している。ボンサイ柔術で組みを消化してきた鈴木に対し、芦田もグラップリングは初心者クラスから学び、今年に入って白帯を巻いて柔術の稽古も始めていた。

高校生に極められながら、基礎から学ぶことで確実にMMAファイターとしての完成度は上がっている──はず。打撃の強さは当然だが、MMAファイターとしての総合力争いに向けて、一歩ずつ進むYA-MANは、確かな手応えを感じていた(※取材は5月24日の超RIZIN03の会見終了後に行われた)。


高校生にやられているんだから。メチャクチャ嫌でした。でも、いつの間にかそれでも楽しくなってきた

──MMAPLANET初インタビューとなります、YA-MAN選手です。もう何度もメディアで語っていることになると思いますが、YA-MAN選手がキックからMMAに転じた理由を話していただけますか。

「2021年の大晦日に皇治さんとのキックの試合で、初めてRIZINで試合をさせてもらいました。そこでMMAやMMAファイターを身近に感じて『こいつらと喧嘩をしたら勝てねぇ』と思ったんです。そこらへんで喧嘩になったら絶対に勝てないと。テイクダウンとか対処できないし、抑え込まれたら逃げられない。絞められても抜け出せない」

──一発、自分のパンチが入れば勝てるという想いはなかったですか。

「全部ができた方が強いですからね。まぁ、強くなりたかったからMMAを始めることにしたんです」

──キックでプロデビューした時は既にRIZINも存在していますし、世界の最高峰にUFCは君臨していましたが、当時はMMAのことはどのように思っていたのでしょうか。

「TVでも視ていなかったです。RIZINも自分の試合しかチェックしなかったですし、MMAを始めてから他の選手の試合を視るようになりました。僕のバックボーンは野球なので。組み技のスポーツを一切やったことがなくて、柔道の経験もなかったです。だからMMAがどういう世界なのかも知らず、ただコイツらに勝てねぇだろうっていう自分がいたので──強い漢になりたかった。MMAをやるのが、一番強い人間だろうなって」

──なるほどです。ちなみに野球でのポジションは?

「自分はキャッチャーです」

──MMA界では野球経験者はパンチのインパクトが強い説が、存在しています。

「あぁ、それは野球と関係していると思います。体の使い方とか、野球も一瞬でパッと力を入れるので。そのインパクトという部分では、野球は凄く関係あるはずです。キックボクシングでもめっちゃ生きていましたし」

──ではMMAに関してですが、デビュー前から長南亮さんのTRIBE TOKYO MMAで練習をしているのを雑誌で拝見したことがありました。

「ハイ、TRIBEで初心者クラスから始めました」

──えっ、一般の会員さんに混ざってですか。

「ホント、何もやったことが無かったので。初心者クラスで高校生の子に極められながら練習を続けて、ある程度できるようになって今年からカルペディエム広尾で柔術を始めました。それと最近、カルペディエムBAMFの安楽流馬(早大卒※2019年全日本学生フリースタイル65キロ優勝、2020年~2022年全日本選手権同2位、2022年U23世界選手権同3位)選手にパーソナルでレスリングの指導を受けています」

──昨年の大晦日に平本蓮選手と戦った時の練習環境とも違っているということでしょうか。

「あの時の組み技の練習は、TRIBEでグラップリングをやるぐらいでした。あとはJTTですね」

──平本戦を見てピュアグラップリング云々ではなく、MMAをしっかりと積んでいる。そういう風に感じました。組まれると差し返して、体を入れ替える。倒されても立ち上がる時の、立ち上がり方を見ても。その動作が凄く自然に感じました。基礎からやっているな、キックボクサーのバリューをぶら下げてMMAをやっていないと。

「それは基礎からやらないと、いけないですよ。キックである程度上までいくと初心者クラスで、高校生や一般の人と練習をするって嫌な選手もいると思います。プライドが邪魔をして。でも、それじゃダメです。一からグラップリングのクラスに出て一般の人たちと基礎からやっていかないといけないと、僕は思っていました。だから、そういう風に見てもらえるなら、基礎ができてきているんだと思います。逆にいきなりMMAのプロ練習に参加していたら、成長の速度は遅くなっていたと思います」

──回りが強いだけに。

「ハイ。基礎が無くて、プロ練習に参加しても何も分からない状態じゃないですか」

──極められていた高校生と、対等に練習ができるようになるまでどれぐらいの期間が必要でしたか。

「1年半ぐらい掛かりました」

──おお、それだけ掛ったのですね。嫌になることはなかったですか。

「最初はなりましたよ。だって高校生にやられているんだから。メチャクチャ嫌でした。でも、いつの間にかそれでも楽しくなってきたんです。キックだとある程度のレベルにあるから、練習でボコボコにやられることなんて余りなくて。

でもグラップリングになると、高校生にやられて。それは悔しいです。その時に『クソ、コイツ。絶対、いつかやり返してやる』という気持ちになれて、だから頑張ることができました。

そうしたら、1年ぐらい過ぎた頃に長南さんから『プロ練も参加して良いよ』って言ってもらえるようになって。三浦孝太戦の1カ月半か2カ月前ぐらいですね」

──長南さんはYA-MAN選手を特別扱いしなかったということですね。

「ハイ。基本的には皆と同じ感じで、接してくれます」

──昭和の親父のようにケツを叩かれますか(笑)。

「ハハハハ。でも、自分は結構真面目なので怒られることは余りないです」

──TRIBEの中では、誰と練習をすることが多いのでしょうか。

「石井(逸人)さんに教えてもらうことが多いですね。石井さんがTRIBEの初心者クラスの指導をしていたので、ずっと教えてもらっています。自分が質問をするのも石井さんが一番多いですし、セコンドにも就いてもらっています」

──先ほど少し触れていただいたことですが、柔術の練習までするようになったのは?

「道着はまた全然別モノなので。TRIBEのグラップリングに出て、基礎の基礎を知りたくなったんです。それこそ白帯だし、また一般の会員さんに絞められています(笑)」

──それも喧嘩をしていたころなら、相手にもしなかったであろう普通の人達にやられてしまう感じではないですか(笑)。

「悔しいですね(笑)。そんななかでも5分間で5回極められていたのが、1カ月、2カ月と練習をしていると2回ぐらい減っている。それがまた1回になり、極められないことも出てきた。それはやっぱり楽しいです。自分の成長も感じられて。

エビとかもそうですが、柔術を始めてから寝技の動きへの理解が深まりました。結果、MMAでもスクランブルに持ち込みやすくなって。立てるようになってきたというのは、実感しています」

──寝技、スクランブルの防御力が高まったことで、打撃にも変化はありますか。

「倒されるのが、あまり怖くなくなってきたので、そこはありますね」

──では負傷もありましたが、昨年の大晦日から今回の鈴木博昭戦はどこが一番変わっているでしょうか。

「やっぱりグラップリングの能力ですかね。そこはメチャクチャ上がっていると思います。紫帯の人を極められるようになっているので」

──おお!!

「ノーギですけどね。道着ではまだ全然、白帯のままで(笑)。そうやってノーギの方が伸びているのは、道着をやっているからだと思います。倒されることが怖くなくなったのと同時に、安楽選手に習うことで倒れないという感覚も掴んできました。平本戦の時は、実はワキを差し返してからどうすれば良いのか分かっていなかったです。でも、今ではそこから先がデキるようになってきています」

──ストライカーは、練習で本気のレスリング、グラップリングを経験できる。本気の打撃は試合でしか経験できないグラップラーと比較すると、苦手な部分を克服するには有利でないかと。

「そうですね、来られても対処できるようになりつつあります。だからこそ、自分の打撃に活きるようになってきたと思います」

全然、怖くないです

──鈴木選手もSB出身で、YA-MAN選手よりも寝技歴は長いです。MMAファイターとしての鈴木選手に対して、どのような印象を持っていますか。

「いち早くボンサイ柔術で寝技をやっていたことは、大きいと思います。でも言うてやっぱり、グラップリングって量だと思うんです。自分もメチャクチャやってきましたし、年数は違っても極められない技術は自分にもあると思います。

そうなるとスタンドの展開になるので、立ち技になると俺の方が強いです。なんで全然、怖くないですね」

──立ち技と組み技の合計点で、鈴木選手を上回れると。

「そうですね。上や下の対処ができても、俺を極めることはできねぇだろうって」

──では今後に関してですが、組み技や寝技の対処を進めてきたことで、生粋のMMAファイターと戦いたいという気持ちは?

「それはあります。いち早く、戦いたいと思っています。もちろん鈴木選手もMMAファイターですが、グラップラーとやりたいです。MMAの選手と、自分のMMAを試したい。全然、通用すると思っています」

──どのような選手たちと手合わせをしたいと思っていますか。こういうと山本空良選手は嫌な気持ちになるかもしれないですが、山本選手とYA-MAN選手が戦えば色々なことが見えてくるのではないかと楽しみです。

「あっ、山本選手──面白いですね。鈴木千裕とあそこまでやっているので」

──同じキックからの転向組では、久保優太選手は高橋遼伍選手に勝ち、7月28日には斎藤裕選手と戦います。超RIZIN後、2024年中にYA-MAN選手はどこまで行きたいと考えていますか。

「今年中かぁ、上にいくには久保優太選手ですね。ここで彼が勝てば上がって行くので、自分が追いつくしかないですけど。グラップラーと試合もしたいですが、自分では対戦相手を選べないので。組まれた相手と戦っていきます」

──では最後に、今回の鈴木博昭戦ではどのようなところを見て欲しいかを教えていただけますか。

「MMA全般、寝技の対処だったり、ロープ際の対処だったり。そういうところを見てもらいたいです」

■視聴方法(予定)
7月28日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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45 AB CORO DEEP DEEP120 DEEP121 Gladiator MMA MMAPLANET o RIZIN Wardog YouTube イ・ソンハ キック 中務修良 五明宏人 修斗 元谷友貴 力也 南友之輔 多湖力翔 大成 杉山廣平 水野竜也 江藤公洋 泉武志 海外 渡部修斗 瀧澤謙太 相本宗輝 福田龍彌 谷岡祐樹 野村駿太 関原翔 雅駿介 鹿志村仁之介

【DEEP121】福田龍彌✖瀧澤謙太、江藤公洋✖野村駿太。2階級のタイトル戦と、粒ぞろいすぎる2回戦!!

【写真】RIZIN枠を考慮し、旬を逃さないカードが組まれているDEEPだ(C)MMAPLANET

23日(火)、DEEPより9月16日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP121 Impactの対戦カードが、タイトルマッチ2試合を含み、11試合が発表されている。
Text by Manabu Takashima

ベルトが懸かった試合は、バンタム級王座決定戦=福田龍彌×瀧澤謙太、そしてライト級チャンピオン江藤公洋に野村駿太が挑戦する2試合だ。


フライ級王者でもある福田は、5月に元谷友貴とバンタム王座決定戦に出場予定だったが、タイでの練習中に肩鎖関節脱臼で欠場となっていた。

対する瀧澤は14日の後楽園ホール大会でDEEP初出場を果たし、COROに判定勝ちを収めている。試合後のマイクでは「DEEPのベルトを獲ってRIZINにリベンジしにいく」と宣言していた。超RIZIN後、9月以降のRIZIN参戦を目指し、ベルトを切符代わりとしたい瀧澤だが、CORO戦はテイクダウンを警戒して慎重なファイトに終始していた。

福田はいわば、命のやり取りをする覚悟で日々の練習をし、ケージに上がっている。そんな福田を凌駕するには、同じ戦意を持ち福田のフィールドに足を踏み入れる必要がある。それができれば、瀧澤の天賦の才といえる当て勘が活きてくるはずだ。

対して、福田としてはやはり負傷の復調具合が気になるところ。筋や腱に傷が及んでいれば、完治までそれ相応の期間は必要となる。それでも福田の性分からして、五体満足になることを欲して、試合機会を減らす選択はしないはず。つまりは完治しなくとも、瀧澤と斬り合い──セッションを求めるのであれば、このタイトル戦は福田にとってリスクが高いファイトとなる。

ライト級戦タイトル挑戦者の野村はDEEP120で泉武志から逆転TKO勝ちを収め、江藤へのリベンジと挑戦をアピールしていた。昨年7月に江藤のテイクダウン&コントロールに屈した野村は、泉のテイクダウン&コントロールを跳ね返したことで、自信を確信に変えてベルト獲りに挑む。

チャンピオン江藤は3月にイ・ソンハをRNCで下して以来、半年ぶりの実戦となる。RIZIN、海外再進出を模索する江藤はとにかく強さを見せての防衛が必要となってくる。

そんな江藤への挑戦に向け、泉を下した直後の取材で野村は以下のように話していた。

「来てくれる方が、ぶっ飛ばせます」(野村駿太)

──2日前のGladiator Challenger Seriesに出場したジムの後輩、南友之輔選手が右ストレートから左フックで強烈なKO勝ちを収めました。あのKOを見て、先輩としてやらないといけないという気持ちになったのでは?

「バリバリなっていました。『コイツ、やってくれるなぁ』みたいな(笑)。『野村さん、繋ぎました』とか言ってくれて。試合の流れも逆転勝ちで、変なところまで同じでしたね。友之輔がBRAVEに加わってくれたところで、自分がやって行くべきことのなかで、空手の良さも再発見することができました。

友之輔がやろうとしていることも、僕のなかで刺激になっています。木村(柊也)や南を見て、自分も『コイツらに負けていらない』という風になりますし。あの2人が、自分を手本にしたくなるような選手に、自分はなっていかないといけないです」

──泉選手を返り討ちしたことで、江藤選手への挑戦権を手にしたかと思います。同じテイクダウン&コントロールにしても、江藤選手のソレはより柔軟に包み込んでくるようなイメージがあります。

「そこは1度、触れているので。自分のなかで江藤選手と戦うなら、どうすべきが分かっている部分はあります。今日みたいにやられないように戦ってしまうと、また去年と同じになってしまうので、自分から仕掛けていっても良いと思っています。そこをタイトル戦で見て欲しいです」

──一発、右アッパーを被弾して下がらされました。

「攻め気でいた時に、自分の流れに持ちこみ過ぎようとして……余りない形のアッパーを貰いました。打撃が上手な人と練習をしていると、あのパンチはなくて。でも、喧嘩のような動きのパンチを貰ったのは反省材料です。変に自分のなかで貰わないという自信があって、それが慢心になってしまっていたかと思います」

──以前よりも、そして泉選手と比較しても、江藤選手は貰っても怯まないようになってきたようにも感じます。

「そっちの方が戦いやすいです。気持ちを強く持ってくれているほうが、向かい合ってくれるでしょうし。ビビッて距離を取られる方が面倒くさくなるので。変に自信を持ってくれている方が、術中にハメやすいです。来てくれる方が、ぶっ飛ばせます」

──打撃でなく、テイクダウンでも出てくる方が戦いやすいですか。

「逆にソレしかしてこないと思っています。泉選手には失礼な言い方になってしまいますが、あのスタイルでさらに強化されているのが江藤選手です。なので、今日は攻め込まれる場面があって良かったです。今日の経験を生かして、煮詰めていけばさらに成長できると思っています」

なお今回の発表ではメガトン級の水野竜也×大成が3回戦で組まれることが明らかとなっている。また関原翔×杉山廣平のフライ級戦、涙の引退から約1年で復帰の渡部修斗もフライ級でKENATと知りなおしの一戦。五明宏人✖相本宗輝のフェザー級戦。バンタム級ではルーツは立ち技同士、ムエタイ=雅駿介×キック=谷岡祐樹、同じくバンタム級で力也×禊の鹿志村仁之介。WardogからRIZIN、GRALDIATOR、HEX FSを経てDEEPストロー級戦線に辿り着いた中務修良✖Blackcombatでの勝利で6連勝中の多湖力翔のマッチアップ──と、粒が揃い過ぎている2回戦6試合も決定している。

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