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【LFA104】不可解な一発減点から、ダウンを喫した堀内佑馬。腕十字でフリローを倒し日本人初LFA勝者に

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
Def.2R1分31秒by Verbal Tap Out
ドノヴァン・フリロー(米国)

ローを続ける堀内は、パンチを纏めてきたフリローにダブルレッグを決める。すぐにフリローが立ち上がると、ケージに詰めた堀内だが体を入れ替えられダブルレッグでテイクダウンと取られる。クローズガードでニンジャチョークを仕掛けた堀内が立ち上がる。フリローはそのままケージに詰めるヒザを放つ。回って離れた堀内はローから左ジャブ、左ハイを狙う。

ローを続ける堀内はフリローの粗いフックから前進に真っすぐ下がってしまう。フリローの投げを潰した堀内は、ケージ際でポジションを変えながら押し込み返して肩パンチを入れる。パンチの応酬から離れた堀内は、左ローから右を伸ばす。さらに前足でハイを見せる堀内が左インサイドローで前足を削っていく。テイクダウンでポイントを失ったかもしれないが、ローを効かせた堀内は悪くない初回だった。

2R、小刻みに動くフリローがスイッチを織り交ぜるが、堀内は前足にローを入れる。ステップイン&大振りのフックには、やはり真っすぐ上がってしまうが、逆にケージに押し込む。ここで堀内はグリップが金網を掴んでしまっており、即1Pを失ってしまう。唖然とした表情で試合再開に応じた堀内は、左フックを被弾してダウン!!

フリローは一気呵成にパウンドで追撃をかける。ここで堀内は腰を切って腕十字へ。右腕が伸びたフリローは堀内を跨いでいくが、腹ばいにされたところでレフェリーが試合をストップ。

フリローは声を挙げたようで、バーバルタップと見なされた。「I need Belt」と絶叫した堀内は、日の丸を高く掲げた。


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【LFA104】計量終了 堀内佑馬、必勝のFO。ラバトJr愛弟子マッケンジー&女子BOX王者オデッサも注目

【写真】凄まじく必勝感が漂ってくる堀内 (C)LFA

15日(木・現地時間)、16日(金・同)にオクラホマ州ショーニーのグランドカジノ・ホテル&リゾートで開催されるLFA104「Mckenzie vs Phillips」の計量が行われた。

フライ級に戻しLFA日本人初勝利を目指す堀内佑馬、対戦相手のドノヴァン・フリローともに計量をパス。堀内は日の丸の闘魂鉢巻、同じく寄せ書きされた日の丸を羽織って計量の臨み、フリローと向かい合った。


今大会のメインはライト級3回戦で、9勝2敗1分のアーロン・マッケンジーと、8勝3敗のブランドン・フィリップスが相対する。

気になるのはマッケンジーだ。

元Bellator世界ミドル級と黒帯ムンジアル覇者=ラファエル・ロバトJrの愛弟子のマッケンジーは師匠譲りのオールドスクール柔術とMMAを合致させた総合柔術家。

絞め、腕関節、そしてパウンドアウト──下になれば三角と、MMAを退いたロバトJrを思い起こさせるファイトで。ニック・ブラウンの持つライト級王座挑戦権を獲得したい。

明日の試合でキャリア4戦目となるトーマス・ピーターソンも興味深いルーキーといえる。

ヘビー級としては183センチと上背はなく、どっしりした体形ながらKO勝ちができる。ピーターソンはNCJAA(全米短期大学体育協会)レスリングを制しており、オーソの構えから、前手で組みを意識させて、当てる左ストレートは威力十分。ここまで3試合連続TKO勝ち中だ。

またプレリミではWBCの下部組織NABF(北米ボクシング連盟)女子バンタム級チャンピン=メリッサ・オデッサ・パーカーが、MMAデビュー戦を迎える。

右でも倒せるサウスポーのオデッサに対するは、アマ3勝1敗のシドニー・トリーヨという美形のファイター。共にデビュー戦のプレリミながら要注目の1戦──というよりも、要注目のオデッサだ。

■視聴方法(予定)
4月17 日(土・日本時間)、
午前10時00分~UFC Fight Pass

■ LFA104計量結果

<ライト級/5分3R>
アーロン・マッケンジー: 156ポンド(70.76キロ)
ブランドン・フィリップス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<フライ級/5分3R>
ドノヴァン・フリロー: 126ポンド(57.15キロ)
堀内佑馬: 124.4ポンド(56.42キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・ルブロン: 184.4ポンド(83.64キロ)
ジョエル・バウマン: 185ポンド(83.91キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・レイフォード: 170.2ポンド(77.2キロ)
クリス・ブラウン: 171ポンド(77.56キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ティモシー・ティーブス: 149.8ポンド(67.94キロ)
ハビエル・ガルシア: 150ポンド(68.03 キロ)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン: 253.2ポンド(114.84キロ)
オデル・パンティン: 249ポンド(112.95キロ)

<ミドル級/5分3R>
オビンワ・イケブンナ: 185ポンド(83.91キロ)
ローランド・ダンラップ: 184ポンド(83.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
シドニー・トリーヨ: 115.4ポンド(52.34キロ)
メリッサ・オデッサ・パーカー: 114.8ポンド(52.07キロ)

<フェザー級/5分3R>
トリスティ・カマカ: 146ポンド(66.22キロ)
ガナー・コロナド: 145.2ポンド(65.86キロ)

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Interview LFA104 other MMA ドノヴァン・フリロー ブログ 堀内佑馬

【LFA104】「この試合に勝って、田中路教選手が出る大会でフライ級王座に挑戦する!」堀内佑馬─02─

【写真】1年3カ月振りの実戦。フライ級に戻し、LFA3連戦の第1弾のコ・メインで堀内佑馬が戦う (C)LFA

16日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドカジノ・ホテル&リゾートで開催されるLFA104「Mckenzie vs Phillips」で、ドノヴァン・フリローと対戦する堀内佑馬インタビュー後編。

急遽カーロス・キャンデラリオから対戦相手が代わった堀内だが、その一報を知る以前に今回の試合についてどのように捉えていたか。

対戦相手が代わろうが、彼がここですべきことは何も変わらない。日本人初のLFA勝者となり、UFCへの道を切り開こうとするYoung Gun in CAの声をお伝えしよう。

<堀内佑馬インタビューPart.01はコチラから>


──田中路教選手がLFA参戦に向け、サクラメント入りをしました。田中選手の選択は日本にいると、異質感が際立っています。

「僕も日本に戻っている時には『朝倉兄弟に勝てる?』とか聞かれていました。やっぱりUFCを見ていないんだなって。僕はLFAの方が日本より少しレベルが高いと思っているし、ここで勝ってこれから強い選手と戦っていくつもりです。そうですね、俺の方がレベルは高いぞっていうのを見せたいです。

RIZINはRIZINで出ている日本人選手の面子は凄いですし、好きで見ています。でも、あの人達に勝てないのかって言われると『俺はやれるぞ』と思っています。それを堂々と言えるようになるためにも、LFAで勝っていく必要があります。

僕は海外でMMAができる環境に誇りを持っています。それは田中選手も同じだと思うんです」

──2人目の日本人に対して、負けるかという気持ちは?

「正直な話、ここ2試合はバンタム級で戦っていたので、田中さんが契約した時は、試合ができればオイシイなって思っていました。でもフライ級に戻したので、今は田中さんが勝つ前に俺がLFAで初めて勝つ日本人になろうという気持ちです。

田中さんはバンタム級で堀口さんと並ぶ日本のトップだと思っています。だから、田中さんが来る前にLFA初勝利を挙げた日本人という記録に残ることをしたいです(笑)。

あと田中さんが試合をするときはABEMAが中継すると聞いたので、その大会で僕がフライ級王座に挑戦して、チャンピオンになって話題を持っていっちゃいたいとか考えます(笑)」

──アハハハ。良い考え方です。

「ABEMAで中継があるということは、LFAからすれば日本人が必要になるだろうし。だからこそ、この試合で勝って僕がアピールすることで、それが現実になるかもしれない。色々な意味で、今回の試合は大切になってきます。

UFCファイトパスだと、本当に身近な人間は視てくれますけど、契約していない人は視られない。でもABEMAなら日本の誰もが視ることができる。田中さん目当てでABEMAを視聴した人にも『誰だ? このタイトルマッチに出ている日本人は?』って知ってもらえます」

──そこは冗談でなく、エド・ソアレス代表やマッチメイカーのマーク・ビエリと交渉すべきだと思います。ともあれ、この試合ですが大切になってくるのは。

「ハイ。水曜日の朝に出て、デンバーかタルサ経由で開催地のショーニーというオクラホマ州の街に行くのですが、飛行機を使って試合に出るって初めてなんです!!

今はLFAもセコンドは1人なんです。オーヤマ・コーチと一緒に行って、着いたらすぐにPCR検査をして翌朝には結果が出るという感じです」

──オーヤマ・コーチはセコンドで出ずっぱりで、ジムで指導できていないのではないですか(笑)。

「そうですね(笑)。先週末もCombate Globalに出た選手のセコンドのためにマイアミに行って、その大会は毎日PCR検査があったと言っていました。

こういう状況で試合ができることに感謝です。試合に向かえることにワクワクしていますし、ここを乗り越えることで自分に自信を持てるようになる。

やっとUFCが、少しですけど見えてきたというのもありますし、LFAのベルトを狙う位置にもいける。僕がもっとデカくなるために必要な試合だと思います。

今回の試合結果、内容によってはコンテンダーシリーズから声が掛かるかもしれないし。だからこそ、良い勝ち方をしないといけない。勝っても負けても良い試合ではなくて、米国では勝つのは当然で、勝ち方が問われてくるので。評価は勝ち負け以上に、フィニッシュ力でされます」

──日本人選手が米国、ブラジル勢を相手にフィニッシュを念頭に置いて戦う。それは大変なことですが、堀内選手が選んだ道ということですね。

「この試合は、ここまでやってきたことの集大成だと思っています。日本での僕しか知らない人は、僕のことはストライカーだと思っているはずです。でも去年の1月でも、少しレスリングを見せることができた。

あれから1年経った僕……UFCに行くために練習してきたことを試合に出せると『アイツ、オールラウンダーになっているな』という風に見られるんじゃないかと。堀内佑馬はUFCに行けるんじゃないか、そう思ってもらえる試合をします。

それとLFAが日本でもっと注目してもらえるよう頑張りますっ!!」

■視聴方法(予定)
4月17 日(土・日本時間)、
午前10時00分~UFC Fight Pass

■LFA104対戦カード

<ライト級/5分3R>
アーロン・マッケンジー(米国)
ブランドン・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
ドノヴァン・フリロー(米国)
堀内佑馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・ルブロン(カナダ)
ジョエル・バウマン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・レイフォード(米国)
クリス・ブラウン(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
ティモシー・ティーブス(米国)
ハビエル・ガルシア(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
オデル・パンティン(米国)

<ミドル級/5分3R>
オビンワ・イケブンナ(米国)
ローランド・ダンラップ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
シドニー・トリーヨ(米国)
メリッサ・パーカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
トリスティ・カマカ(米国)
ガナー・コロナド(米国)

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Interview LFA104 other MMA カーロス・キャンデラリオ ドノヴァン・フリロー ブログ 堀内佑馬

【LFA104】ドノヴァン・フリローと対戦、堀内佑馬─01─「少しずつ上手くできるようになっている」

【写真】今週末、LFAで戦う堀内佑馬。フライ級に下げ、飛躍を誓う (C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)にオクラホマ州ショーニーのグランドカジノ・ホテル&リゾートで開催されるLFA104「Mckenzie vs Phillips」に堀内佑馬が出場する。

12日(月・現地時間)の時点ではコンテンダーシリーズでホナウド・カンジド戦を含めキャリア7勝0敗のカーロス・キャンデラリオと対戦予定だったが、その数時間後にドノヴァン・フリローに相手が代わってしまった。

コンテンダーシリーズで現UFCファイターのリッキー・シモン、WSOFでは現ACAバンタム級王者マゴメド・ビブラトフらとの対戦経験もあるフリローもまた堀内にとってキャリア最強の相手といっても良いだろう。

急な対戦相手の変更にも、「キャンデラリオと同じようにコンテンダーシリーズに出ている選手ですし、モチベーションが下がることは一切ないです。しっかりと勝って、上にいきたいです」と言い切った堀内。

キャンデラリオと戦うつもりだった時点で行ったインタビューであるが──今回の試合、そして米国での現状と、LFAからUFCを目指す気持ちに一片の揺るぎもない──堀内、単身渡米から5年目を迎える23歳の言葉を紹介したい。


──いよいよLFAでの2戦目が今週末に迫ってきました。一度はコロナ・パンデミックにより帰国を余儀なくされた堀内選手ですが、再び渡米し米国の様子は変化していますか。

「そうですね、10月にアーバインに戻ってきて……今は特にワクチン接種も始まっているので、普通の生活に戻ってきている雰囲気はあります。一応、マスクはしているのですが、ソーシャルディスタンスを保つとかはなくなってきていますし。

ジムも一般の人も練習に戻ってきています。陽性になったチームメイトもいて、でも無症状だったり軽症だったから去年の今頃のような恐怖感は持っていないという感じです。結果、僕もしっかりと練習はできています。練習前に熱を測って、消毒は絶対なのはコロナ前とは違いますけど」

──日常が戻っているということですね。

「そうですね、色々なクラスも再開されていますし。僕自身もチーム・オーヤマ以外の出稽古もできています」

──おお、そうなのですか。出稽古はどこで?

「ジヴァ・サンタナのワン柔術ですね。ワン柔術に来ている選手は、組み技が本当に強いです」

(C)DAVE MANDEL

──コンバット柔術バンタム級世界王リチャード・アラルコンもワン柔術所属ですね。

「レッドですね。レッドは以前、チーム・オーヤマで練習していたようでISAOさんや(佐藤)将光さんがオーヤマに来た時に一緒にやっていたみたいです。将光さんも日本でお会いした時とか『レットとやっている?』って尋ねられました。それぐらい印象に残る強い選手で、今もちょっとスバ抜けています」

──ジヴァはアーム・コレクターの異名をとって腕十字をMMAでも取りまくっていたのですが、チーム・オーヤマで指導している時に来日した際、オーヤマ・コーチと一緒にファイト&ライフでパウンドの打ち方という技術モノをしてもらったことがあります。

「そうなんですか!! ジヴァさんのテクニックとか、間近で見ることができて本当に良い経験になっています。ドリルとかで技をかけてもらうと、指に道着ダコみたいなモノができていて……只者じゃないですね」

──競技柔術も当然長けているのですが、彼ら世代らしいというかヴァーリトゥードを想定した柔術を身につけている。ジヴァにはそんな印象があります。

「猪木✖アリ状態で、ガードを越えてパスして抑える。そこからパウンドというドリルもあります!! ジヴァさんはMMAの動きを柔術に落とし込んだモノを教えてくれます」

──オールドスクール柔術の良さですね。

「僕は逆に新しいと思いました」

──おお、なるほど。完全に一周回っていますね。素晴らしいです。

「アレックス・ペレスもずっとワン柔術でジヴァさんの指導を受け続けていて。試合が決まってから、紹介してもらって通わさせてもらうようになったんです」

──アレックスはUFCフライ級王座挑戦こそ残念な結果に終わりましたが、彼と一緒に練習することは本当に良い環境ですね。

「そうですねぇ、良い練習ができています。今回の試合前もアレックス、ルイス・スモルカ、UFCウェルター級のクリスチャン・アギラーなんかとやってきました。

マルロン・ヴェラもオーヤマやワン柔術でたまに一緒にやります。試合前になるとリッキー・シモンもオレゴンからやってきますしね。リッキーとも3週間ぐらい、しっかりと練習してきました」

──いやぁ、本当に素晴らしいUFCファイターに囲まれています。

「彼ら以外にもレスリングが強い選手とかいて。レスリングも打撃も、寝技もついていけるようになっているので、少しずつ上手くできるようになっている──と思うようにしています!!」

──今回の相手カーロス・キャンデラリオはコンテンダーズ・シリーズでノヴァウニオン所属の修斗南米王者に勝っています。キャリア最強の相手かと(※インタビューの翌日にキャンデラリオの欠場が決まり、ドノヴァン・フリローと対戦が決まった)。

「強いと思います。でもコンテンダーシリーズやUFCを経験している選手と戦えるのが、初めてなので凄く楽しみです。僕はUFCで戦いたくてMMAを続けているので、UFCにアピールできる相手と戦うことはオイシイです。絶対に落とせないですけど。

キャンデラリオは打撃は強いですけど、テイクダウンや寝技には穴があるかと思います。サウスポーだし、一応の対策はしましたけど、ケージのなかに入って自分のフィーリングで戦おうと思います」

──昨年1月のLFA初戦、レアンドロ・ゴミス戦は勝っていてもおかしくない僅差の判定負けでした。

「前の試合に関しては、ホントに悔しかったです。ここで頑張らないといけないっていう時に行けなかった。コーチやチームメイトからも『相手も疲れているし、最後に行けば倒せたのに行かなかったんだ』と注意されました。

今回は攻め時に何があろうが攻める。アグレッシブに戦いたいと思います」

──コ・メインです。

「それを聞いた時は、凄く嬉しかったです(笑)。ここで勝って、ベルトに挑戦するか──大きなチャンスをモノにしたいです」

──LFAはコロナの影響から活動を再開した直後に集結した強烈なメンバーがUFC、Bellatorへとステップアップを果たし、少し落ち着いた感もあります。

「そうですね。僕もフライ級に階級を下げたのですが、前王者のジミー・フリックスに比べると、現王者のヴィクター・アルタミラノは一枚落ちるかと思います。

正直、『アレがチャンピオンか』って回りも言っています。あのチャンピオンより、次の対戦相手の方が強いと思います。だから、めっちゃ良い勝ち方をしてアピールしたいですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月17 日(土・日本時間)、
午前10時00分~UFC Fight Pass

■LFA104対戦カード

<ライト級/5分3R>
アーロン・マッケンジー(米国)
ブランドン・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
ドノヴァン・フリロー(米国)
堀内佑馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・ルブロン(カナダ)
ジョエル・バウマン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・レイフォード(米国)
クリス・ブラウン(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
ティモシー・ティーブス(米国)
ハビエル・ガルシア(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
オデル・パンティン(米国)

<ミドル級/5分3R>
オビンワ・イケブンナ(米国)
ローランド・ダンラップ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
シドニー・トリーヨ(米国)
メリッサ・パーカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
トリスティ・カマカ(米国)
ガナー・コロナド(米国)

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Interview LFA84 other MMA エド・ソアレス ブログ 堀内佑馬 田中路教

【LFA84】LFAエド・ソアレス代表に訊く─02─「田中路教をバンタム級王座決定4人制トーナメントに」

【写真】左からタイラー・レイ、ナタン・レヴィ、カイル・エストラーダ、マイケル・スタック、エド・ソアレスが推す4選手(C)LFA

10日(金・現地時間)から4週連続でサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンでイベントを開き、毎大会でタイトル戦を組むLFAのエド・ソアレス代表インタビュー後編。

北米MMA界のNCAAを自負するLFAは、UFCに数多くのファイターをステップアップさせてきた。そんなLFAの活動再開=4大会でエドが注目しているファイターは?

さらに3月にサインしたものの米国への渡航の道が、現在閉ざされている田中路教に関して話を訊いた。

<エド・ソアレス インタビューPart.01はコチラから>


──MMAは急激に進化し、ステラトジーを用いスコアリングメークで勝つ必要もありますが、LFAは両者がフィニッシュを狙うのでフィニッシュが多くなりますね。

「LFAが世界で最もエキサイティングなMMAショーの1つたる所以だね。LFAで戦っているファイター達は自分の試合がUFCやBellatorの人間が注意して視ていることを知っている。

それにUFCファイトパスで配信されるようになってから、LFAで戦っていた選手はさらにUFCで戦う機会が増えた。7月の4連戦では特にファイターたちは、そこを意識して戦うはずだ」

──7月の4連戦、サウスダコタ州のスーフォールズで開催されます。

「RFA時代からスーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで大会を開いてきた。サウスダコタ州で初めてプロモーターライセンスを得たのが我々なんだ。RFAのプロモーターライセンスのナンバーは0001なんだよ(笑)。

以来サンフォード・ヘルスは我々のメディカル面をサポートしてくれている。今回も会場、ホテル、関係各所で彼らが州のレギュレーションに則した医療体制を整えてくれるから、ファイター、セコンド、スタッフのテストが実施できるんだ。サンフォード・ヘルスのおかげでLFAは可能な限り安全にイベントを開くことが可能になる」

──素晴らしいですね。心の底から思います。ところでエドはこの4連戦の間は、スーフォールズに滞在するのですか。

「スーフォールズは素晴らしい街だけど、それは無理だ(笑)。大会が終わるとLAに戻り、またすぐにスーフォールズに出かけるという慌ただしい日々を送ることになるよ」

──なるほど……どちらにしても大変ですね。エド、この4連戦でタイトル戦に出場する選手以外で日本のファンが誰に注目すべきかを教えてもらえないでしょうか。

「まずLFA84ではタイラー・レイだね。6勝1敗でヘンリー・フーフトの教え子だ。ベースはレスリングで良い試合をするよ。対戦相手のマイコン・メンドーサもタフで、これまでバチバチの試合をLFAでしてきた。2人は必ず激しいモノになるだろう。それとイスラエルのナタン・リヴィにも注目してほしい。

2週目はカイル・エストラーダだね。打撃主体で常にエキサイティングな試合をするけど、コンプリートなMMAファイターだよ。

LFA96ではアルトゥル・エストズラスかな。PFLやBellator、ACBを経験しているブラジル人選手だ。それにファビオ・チェラントの試合も楽しみにして欲しい。ファビオは東部のCESからコンテンダーシリーズに出場し負けてしまって、LFAで再起を図るんだ。

ニック・ブラウン(C)LFA

最後の大会ではマイケル・スタックだね。フェザー級で4勝0敗、彼の試合は絶対に見逃せないよ。それとニック・ブラウン──戦績は9勝1敗のライト級の注目株だよ。

それと7月の大会には出場しなくて、8月にLFAデビューが予定されているタバタ・ヒッチには絶対に注目して欲しい。日本ではモディファイドMMAのSEIZAに出ていたブラジルのムエタイ王者で、柔術は紫帯時代にノーギワールドで優勝し、アジア選手権でも3位になっている。今は柔術は茶帯で柔道が黒帯、マッケンジー・ダーンの練習仲間なんだ」

──必ず試合を見るようにします。それだけ期待の選手が毎大会出場しているのですね。彼らのLFAの活動再開に燃えているでしょうね。LFAに先駆け、パンデミックから2カ月でUFCが活動を再開したことは、どれだけMMAワールドにとって大切だったと考えていますか。

「極めて重要なことだよ。パンデミックが始まった時から、私はダナと話し合いを続けてきて、UFCの計画を説明してもらっていた。そして、ダナにはUFCが活動を始めればLFAもすぐに後に続くと伝えていたんだ」

──日本にいて1つ分からないことがあります。UFCは早々に活動を再開した。そしてFOXの重要なライブスポーツのコンテンツになっていると思います。なぜViacom CBSのパラマウントネットワークで、Bellatorは活動を再開させないのでしょうか。

「その通りだね。ベラトールの戦略は私にも理解できない。ただしスコット・コーカーというリーダーは、これまでに素晴らしい仕事をMMAで果たしてきた。彼はしっかりとこのビジネスに取り組んできた人間だ。彼の真意がどこにあるのか、ベラトールがまだ動かない理由は分からないけど、何か計画があるのだろう。。

きっとダメージを受けることなく、パンデミック前の状態で戻ろうとしているのだろうね。ただし私の立場としては、少しでも早くベラトールも活動を再開してほしいと思っている」

──UFCはリスクを冒していますよね。

「UFCはそういう組織だ。リスクを恐れることなく、これまでもやってきた。今やUFCは資金が4億ドルあるとか皆が簡単に言うけど、ロレンゾとダナが2001年からUFCの舵を取るようになった時に、ロレンゾは4500万ドルも使ってUFCを大きくしてきたんだ。リスクを承知でね」

──そのUFCへ復帰に執念を燃やす田中路教選手がエドと契約を交わし、あとはビザの取得へ……という時に新型コロナウィルスの問題が起こってしまいました。

「もうあとはタナカがアメリカ大使館に行って、ビザを取れればってところだったのに……。LFAには優れたバンタム級のファイターが多いから、タナカがLFAデビューを飾るとワンナイト4人トーナメントでバンタム級王座決定戦を組もうというプランもあったんだ。

でも、ビザ申請ができない状態になってしまっている。それにユーマ・ホリウチも日本に戻っているようだし……。幸い、タナカに必要なビザは今年中の発給が禁じられた5種類のビザに含まれていない。

とにかくCOVID19が終息に向かい、日本からタナカやホリウチの米国にやって来る日が来るのを楽しみにしているよ。

ミチノリ・タナカとユーマ・ホリウチをきっかけにして、LFAの試合をもっと日本のファンに視てもらいたいと思っているんだ。私はタナカとサインできた時は、本当にエキサイトしたんだ。これで彼は米国に滞在し、練習も試合もできるようになるって」

──少しでもその日が来ることを私も願っています。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「我々LFAはイベントを再開するためにハードワークをこなしてきた。これからもハードワークを続ける。LFAはMMA界にあって最高の人材育成大会に成長した。今後も未来のスーパースターを発掘し、成長をする場にしていくから日本のファンも是非ともLFAに注目してほしい」

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Interview LFA other MMA コリン・オーヤマ ブログ 堀内佑馬 石川英司

【LFA】カリフォルニア州アーバイン、チーム・オーヤマの日々。堀内佑馬─02─「本当にやるしかない」

Yuma【写真】写真はファイターズ・ハウスの同居人であるメキシコ人ファイター達と (C)YUMA HORIUCHI

カリフォルニア州アーバイン、チーム・オーヤマに所属する堀内佑馬インタビュー後編。

夢の一歩を踏み出し、LFAと契約しながら初陣で惜敗。太平洋を挟んだ土地の人々から叱咤激励され、さらに堀内はMMAにのめり込んだ。

そんな矢先のコロナウィルス感染拡大。経済活動の部分的再開、そしてUFCのリスタートの今、堀内が何を思うのかと引き続き尋ねた。

<堀内佑馬インタビューPart.01はコチラから>


──アーバインは富裕層が多くて、街が綺麗な印象もありますし、何と言っても車移動が主ですし、接触の機会は東京よりよほど少ないかと感じました。

「僕らはファイターズ・ハウスですけど、カーラとかプールのついている一軒家に住んでいますしね。こんなことになる以前は、『パーティーするから、おいで』とか言ってもらっていて。凄く良い感じ人なんです」

──それにしても、そのエルパルザにしてもこのような時に戦うのかという声はあるかと思うのですが。

「僕に関して言えば、日本の人達から『帰国した方が良い』と言ってもらえましたね。こっちで練習ができないなら、帰国しようと思っていたはずです。米国に居てコロナウィルスに感染すると、医療費は凄いことになるとかも考えましたし」

──米国は社会保険がなくて、無保険者だと医療費が500万円とか800万円になるとかで。雇用保険もない低所得の人が治療できず感染者数も多くなったという記事を読んだことがあります。それでも佑馬選手はアーバインに残りました。

「日本に戻っていると、自粛で練習できなかったと思います。僕はこっちが主戦場なので、無観客でも試合があったら戦いたいですし。僕自身はロックダウンされる前も、今も余り生活は変わっていないです。午後にジムで練習できなくなったぐらいで。でも、ジムと家の往復という生活は変わっていないので。

自粛することは本当に大切です。それでも練習がちゃんとできているのは……自分のなかでは張りのある生活になっているとは思います」

──UFC以外ではMMA大会はどうなるのか、スケジュールは出ていないプロモーションばかりですね。

「UFC以外の選手は、何もプロモーションからは連絡はきていないと思います。LFAはUFCファイトパスのために6月とか7月に試合がないかなぁって思っているのですが、そこに関しては僕らが何かできるってことではないですしね」

──LFAの活動が再開された際に、この間の経験を活かして勝利に近づいてほしいです。

「あの時は本当に舞い上がってしまっていました。今、祖父が入院していて、元気になって欲しくて。UFC Fight Passだから視てもらえるから、祖父のためにも絶対に勝ちたかったのですが……。

それにLFAはこれまでと経験したことがないぐらい、しっかりとしたプロモーションでした。UFCみたいにライティング設備も整っていて、気合が入りまくったのでこれまで試合で決めたことがないテイクダウンを2度も取れたんです。最後もテイクダウンからパウンドを打って試合終了にできました」

──どちらに転んでもおかしくない判定というか、私は佑馬選手の勝ちも十分にあるかと思いました。

「僕も試合が終わった時は正直、勝ったと思いました。チームメイトも手を挙げろって言ってきたし。でも勝てなくて、『世界は甘くないなぁ』って思い知らされました」

──周囲の反応はいかがでしたか。

「オーヤマ・コーチとアレックス・ペレスには『もっと自分から攻めろ』ときつく言われました。『もっとパンチを出せ』、『相手も疲れていたんだ。いけば倒せていたんだ』と。

前の試合でもリュドヴィク・ショリニアンっていうウクライナ人で今ではカリフォルニアのバンタム級で1位にランクされている選手にも負けていたので……、これで連敗になってしまって。コーチは『勝てるのに負けた。勝てたんだ』と言ってくれました」

──それだけ佑馬選手の力が分かっているので、歯がゆかったのでしょうね。

「ハイ。LFAはやはりUFC Fight Passで中継をしているだけあって、試合を視た人からも僕が勝っていたという連絡が2、30人からあったんです。こんなことは初めてで、ちょっと『俺は勝っていたのか』とか、自分でも思ってしまって。

でも石川英司さんに連絡をすると、『負けていない』と言われている状況を知っていたのか『お前は自分もテイクダウンしたと思っているかもしれないけど、お前もされている。スクランブルだって、劣性のときがあった。ちゃんと戦わないとダメだ』という風に説教してもらえました。

僕には格闘技で3人の師匠がいて、1人が亡くなった宮下トモヤさんで、キックボクシングでは阿佐美(ザウルス)さん、3人目が石川さんなんです。宮下さんが亡くなってから、石川さんにずっとお世話になってきて。その石川さんが言ってくれたことで、僕はもっとMMAがやりたいっていう気持ちになれました」

──石川選手、やりますねぇ。

「LFAもヒジの怪我の医療費とか、全て払ってくれて。『ユーマ、大丈夫か?』ってメールもあり、スケジュールをコーチに送っておくからとか気にかけてくれて。もう本当にやるしかないと思っています。心の底からLFAで勝ちたいと、さらに強く思うようになりました」

──その想い、LFAが活動を再開した折に爆発させてください。

「ハイ、ありがとうございます!」

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【LFA】カリフォルニア州アーバイン、チーム・オーヤマの日々。堀内佑馬─01─「コーチが先生のようで」

Yuma【写真】早々のロックダウンと多くのPCR検査の実施で封じ込めの成功例とされるカリフォルニア。オレンジカウンティの堀内は、どのような日々を送って来たのか(C)YUMA HORIUCHI

カリフォルニア州アーバイン、チーム・オーヤマに所属する堀内佑馬。太平洋を渡り、世界の頂点を目指す彼は1月にLFAデビューも果たした。

しかし、米国は今や新型コロナウィルス感染者が世界最多で100万にを超えるなか、堀内はアーバインに留まりUFCファイターやジムの仲間との生活を続けている。

回復傾向にあるとして、経済活動が限定で再開されつつある米国で、MMAを通して堀内は何を見てきたのか。

NYの嶋田裕太、フロリダの佐藤天、南北・東海岸のファイターに続き、西海岸から堀内の今を尋ねた。


──これまでMMAPLANETではNYの嶋田裕太選手(※現在は帰国)、フロリダの佐藤天選手に現地の様子と練習環境について尋ねてきました。やや間を置き、好転の兆しがあるなかサウス・カリフォルニア、アーバインの方で佑馬選手は過ごしてきましたか。

「最初はアジアから拡散していて、3月の始めは全く深刻ではなかったです。で、1週間後ぐらいに米国でも感染が始まり一気に怖くなりましたね。そうしたら一挙に感染者の数が増えて、すぐにロックダウンまでいきました」

──米国は3月だと6日に佑馬選手が契約しているLFA、そしてInvicta FC、7日にはUFCも開催されていたのが、13日にBellatorが中止になり、LFAも20日大会の延期を発表しました。

「LFAにはチームメイトも出ていますし、延期になった20日のLFAや13日のCombat Americaに出場予定だった選手もいました。僕も出ていたLight Out Xtreme Fightingという大会がイーストLAのコマースという街で20日に開かれる予定だったのですが、計量の日に中止が決まりました。

プロモーターもギリギリまで大会をやろうとしていたみたいです。試合が組まれていたチームメイトは減量でゲッソリしていて……あの頃はみんな、追い込みも終えていた状態で試合がなくなってガッカリしていました。10人以上集まったらダメになったので、大会は無理ですよね」

──練習の方はどうなったのでしょうか。実際、チーム・オーヤマにはUFC所属選手がいて、一連の大会延期&シャッフルと5月9日開催で右往左往した選手もいるかと思います。

「僕はファイターズ・ハウスに寝泊まりしているのですが、ロックダウンになって地元に戻る選手も少なくなかったです。ただ今言われたようにチーム・オーヤマでは、19日にやるって言われていた大会にマルロン・ベラが出場予定でした。彼以外にアレックス・ペレスとカーラ・エスパルザは試合が決まっていて、他にルイス・スモルカがいて、ロックダウン前にはリッキー・シモンやタイソン・ナムもいました。

都市封鎖が行われることになり、シモンやナムはキャンプを切り上げて地元に戻り、その時にオオヤマ・コーチは『UFCは試合があるかもしれないから』ということで、ジムは当然閉めることになりましたが、朝だけプロが10人以下で練習することになったんです」

──佑馬選手は試合の予定は?

「僕は前の試合でヒジにヒビが入って、ちょうど練習に出るようになったぐらいでロックダウンが始まりました。でも、カーラは試合が決まっていて、相手のミッシェレ・ウォーターソンが僕のような動きをするから、仮想ウォーターソンで練習パートナーを務めてきました。

フランクやチート(ベラ)とか、試合が決まっている選手も家族がいて、誰かが感染していたら大変なことになるし。チートは奥さんと話して、練習に来なくなったんですけど、家のガレージで練習していたようです」

──そこは個人の判断だと。

「試合のない選手は自由にして良いとコーチが皆に伝えて、そして上手く人数コントロールができているのか、ジムに10人以上が集まることも1度もないです。それでもUFCファイターは試合が延期されても減量しながら、オーヤマ・コーチがしっかりと追い込んでいる。この状況であれだけやるUFCファイターの選手を見て、改めて凄いなって感じました。

カーラなんて皆を集めて、『絶対に不用心な行動はとらないで。誰かが感染すると、全員に影響を及ぼすことになるから』って話したぐらいで。だから午後はホントに家から出ないです。練習も家でやって。それもあってか、現時点までに僕の周囲には感染した人間は1人もいないです。

逆に日本では友達の知り合いが感染したりしていて、練習ができないなら帰国も考えたのですが、こっちで練習が今はデキている状態で良かった……といって良いのか分からないですが、残って正解だったかという気がします。オーヤマ・コーチが本当に先生のようで」

──厳しく、思い遣りがあり、そしてスマートなオーヤマ・コーチらしい統率力ですね。

「本当にコーチは凄いです。いつものように三部練習ではないから、みな時間はあるんです。だから毎日、練習前に色々な試合映像を見てコーチが解説してくれるんです」

──MMA座学ですね。素晴らしい。

「PRIDEとか昔のムエタイとかジャンルを問わず、格闘技の映像を見ていますね。最初にコーチから『今日はこのコンボを視て、勉強しよう』という説明もあり、本当に学校の授業みたいです。

で、映像のチェックが終わると関係していたドリル練習を思い切りやる。コーチは本当に凄い人だと尊敬しています」

──日常生活は何か変わりましたか。

「僕自身はジムとファイターズ・ハウスの往復であまり変わっていないです。あとは食べ物とか医療品を買うぐらいで。スーパーも最初だけでした、品不足になっていたのは。でも1週間後には普通に買い物できるようになりました。ただ、外は本当に誰も歩いていないです」

<この項、続く>