カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ エンフオルギル・バートルフー オトゴンバートル・ボルドバートル ジャダンバ・ナラントンガラグ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】捲土重来、ダギースレン・チャグナードルジ「今回こそは――という気持ちで」

【写真】この体躯。リカバリーはどれほどなのだろうか (C)MMAPLANET

明日7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で、戦いの火蓋が切って落とされるフェザー級次期挑戦者決定トーナメント。その準々決勝でダギースレン・チャグナードルジがアドニス・セビジェーノと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年の王座決定トーナメントに出場したMGL-1FCフェザー級王者のダギースレンは、準決勝でチハヤフル・ズッキーニョスとの激闘を制し、決勝進出も計量失敗で不戦敗に。試合はノンタイトルで行われ、判定負けを喫した。

もう日本で戦えないかもしれないという想いだったダギースレンに届いたセカンドチャンスは、上にあるように挑戦者決定トーナメントの準決勝――そしてチーム・ラカイ・ファイターとの対戦だった。10カ月振りのMMAに向けて、ダギースレンはどのような想いでいるのかを尋ねた。


──昨年9月以来の来日が決まりました。そしてMMAを戦うのもその時以来で約10カ月ぶりとなります(※取材は6月6日に行われた)。

「王座決定戦で減量に失敗して、もう日本で試合はできないのではないかと心配していたので、このオファーを貰った時は本当に嬉しかったです。ホッとしました。GLADIATORでフェザー級トーナメントに出るのは2度目ですし、前回の反省を生かして戦いたいと思います。去年の10月からも仕事をしながらトレーニングという日々を送り、体重が増えないように注意をしてきました。

もう絶対に計量失敗を繰り返したくないですし、ナラントンガラグ先生からも強く言われました。今は今回こそはという気持ちで、練習に励んでいます」

――ダギースレンの師匠であるジャダンバ・ナラントンガラグがあの試合以降、実戦から離れても一旦底上げをしていくという方針を取っていたようですね。

「全体的に強くなっていると思います。以前は空振りが多かったので、特にストレートの精度を上げたいと思ってトレーニングを積んできました。この間、MMAの試合はしていなかたったのですがシュートボクシングの試合で出て、グラップリングのトーナメントにも参加しました。

打撃、組み技の実戦に挑戦したことで経験を積めました。特にSBで戦う時にヒジやヒザ蹴り、そして打撃から組んで投げるという練習を積んだことは、凄くMMAに生きると思います。パンチの精度を上げて、そこから組んでいくというMMAに必要な流れが成長しているはずなので。そこから先という部分で、トーナメントでは入賞できなかったですが、グラップリングの試合に出たことも役立っています」

――今回こそという気持ちが大きいということですが、去年の王座決定トーナメントに出場していた河名マスト選手がRoad to UFCで戦っていることをどのように思っていますか。

「ニャムジャルガル(トゥメンデムベレル)もそうですし、河名マスト選手もそう。GLADIATORのチャンピオンになってRoad to UFCに出場した選手を間近で見てきました。そういう風なことが身近で起きたことは、凄く刺激になっています。今回こそは絶対に優勝して、チャンピオンになって自分もRoad to UFCに行きます」

――準々決勝の相手はフィリピンのアドニス・セビジェーノです。

「ONEで戦っていた選手なので、素直に嬉しいです。セビジェーノ選手と戦って勝てば、自分の評価が上がります。なのでしっかりと研究し、対策を立てて練習をしています」

――チームメートのエンフオルギル・バートルフーが1年前に勝っていますが、何かアドバイスはありましたか。

「ハイ。四つ組の防御は強いけど、足へのテイクダウンには脆かった。そう聞いているので、しっかりと練習しています。立ち技で優勢に立って、組んでテイクダウンをしたいと思っています」

――昨年のトーナメントで勝利したチハヤフル・ズッキーニョス選手が「去年の自分とは違う。ダギースレンと戦いたい」と言っています。彼も同じ日に準々決勝で中川晧貴選手と戦います。

「そういう風に自分を意識してくれるのは、嬉しいです。ズッキーニョス選手と戦った時には、下がる場面がありました。これからは前に出て戦いたいと思っているので、あの時の自分よりも今の自分の方が遥かに強いです。そこはズッキーニョス選手とトーナメント準決勝で拳を交えることになれば、しっかりと証明したいです」

――押忍。では最後に今回のトーナメントに掛ける気持ちをお願いします。

「大会当日、一番評価されるベストバウトをしたいです。打撃、レスリング、寝技、全ての局面で圧倒します」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027 計量結果

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉:61.1キロ
[挑戦者] 竹中大地:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.9キロ
アドニス・セビジェーノ:65.8キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.0キロ
中川晧貴:66.1キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄:66.1キロ
パク・サンヒョン:67.4キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔:66.0キロ
田口翔太:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.9キロ
和田教良:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.8キロ
土本暉弘:61.2キロ

<81キロ契約/5分2R>
森井翼:80.6キロ
織田ジュラシック:80.8キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
澤田政輝:56.8キロ

<バンタム級/5分2R>
上田祐起:61.3キロ
福井竜郎:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ:57.1キロ
カーヴィ:56.6キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
鶴屋健人:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.5キロ
上野滉太:60.7キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.3キロ
友實竜也:70.5キロ

<フライ級/5分1R>
藤原浩太:55.9キロ
小早川大地:56.1キロ

The post 【Gladiator027】捲土重来、ダギースレン・チャグナードルジ「今回こそは――という気持ちで」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE YouTube   しゅんすけ アドニス・セビジェーノ エンフオルギル・バートルフー オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】ダギースレンと対戦、アドニス・セビジェーノ「チーム・ラカイの誇りを持って勝つ」

【写真】ガッツリしたタイプのセビジェーノ。今ではディープハーフからスクランブルなどグラップリングもお手のものだ(C)MMAPLANET

明日7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027でアドニス・セビジェーノが、ダギースレン・チャグナードルジとフェザー級次期挑戦者決定トーナメント準決勝で対戦する。
Text by Manabu Takashima

Road to ONEフィリピンからONEと契約も、結果を残せずキャリアの仕切り直しに。来日も5月の前回大会でビザ取得が間に合わず、ここも仕切り直しとなった。対戦相手のダギースレンは、ONEで敗れたエンフオルギル・バートルフーの同門。フィリピン#01MMAジムを代表して、シャンダスMMAへのリベンジと果たし、日本での成功を望むチーム・ラカイの新鋭をインタビューした。


モンゴル人選手と戦うのは、僕の運命だよ(笑)

──5月5日に来日する予定でしたが、ビザの問題で来日できず。7月7日に約2カ月遅れでGLADIATOR初参戦が決まりました(※取材は6月12日に行われた)。

「次の試合に向けて、とてもエキサイティングしているよ」

──その次戦はワンマッチと違ってトーナメントの一戦、準々決勝です。このオファーがあった時、どのように思いましたか。

「凄くエキサイトしたよ。僕は自分がトップに立てると信じているから。このトーナメントで優勝するよ」

──日本で初めての試合です。日本のMMAの印象を教えてください。

「日本のアスリートが、凄くタフなことは分かっている。MMAのレベルもとても高いから、絶対に軽く考えることはない。そのためにずっと練習を続けてきたんだ」

──今大会の対戦相手はモンゴル人選手です。日本でモンゴルの選手と戦うことをどう考えていますか。

「簡単な試合にはならない。でも、日本で強い姿を見せたい。勝利を手にするのは僕だよ」

──エンフオルギル・バートルフーに敗れているアドニスにとっては、チームメイトのダギースレンと戦うことは一種のリベンジマッチになります。

「モンゴル人選手と戦うのは、僕の運命だよ(笑)。だから勝利を手にするために毎日ハードトレ―ニングを続けてきたんだ」

──エンフオルギルに敗れてから、おおよそ1年。この間、どれだけ成長したと思っていますか。

「この間、強くなるために毎日のようにハードな練習を繰り返してきた。トップファイターになるためにね。今のアドニスと去年のアドニスは別人だよ」

──MMAファイターとして長所はどこだと、自身で思っていますか。

「きっとボクシングだね。そしてレスリング。今は凄く強くなっている」

──セブ島出身のアドニスですが、バギオやトリニダートのあるベンゲット州は高地です。スタミナの強化にもなったのではないでしょうか。

「今、ここにいて僕のスタミナが強化されたことは100パーセント間違いない。毎日、心肺機能を鍛えている。チームの皆と週に4度、ここより高度の高い山に行って心肺機能のトレーニングをしているんだ。絶対にスタミナ切れをすることはないよ」

──ONEで戦ってきた時のフェザー級は70キロで、水抜き減量が禁止されていました。今回は北米MMAルールのフェザー級でドライアウトがOKの66キロ。この計量方法の違いに戸惑うことはないですか。

「今回の試合はハイドレーション・テストがないから、減量にも凄く自信を持っている。このやり方だと、66キロへの減量はとても簡単だからね。ハイドレーションありで70キロで戦うよりも、ハイドレーション・テストがなくて66キロに落とす方が、試合当日もよく動けるはずだ。ハイドレーション・テストは本当にストレスだったからね(笑)」

──ではダギースレンの印象を教えてください。

「きっと、僕のことをKOしようと思っているだろうね。同じだ。僕も彼をKOしたいと思っている(笑)」

──この試合はトーナメントの準々決勝です。ダギースレン以外にも6人の参加選手がいます。一番、警戒している選手は誰になっていますか。

「あぁ、誰だっけ? 5月に戦う予定だった日本人選手って?」

──チハヤフル・ズッキーニョス選手ですね。

「そうそう、彼と戦いたいね」

──アドニスがダギースレンに勝ち、ズッキーニョス選手が初戦に勝てば準決勝で戦うことになりますね。

「レッツゴー、やろうぜ(笑)」

──では今回のトーナメントで勝つ自信のほどは?

「100パーセント、自信があるよ。絶対に勝つ」

──では、どのような試合を日本のファンに見せたいと思っていますか。

「見ていて楽しい試合をするから、注目してほしい。最高のパフォーマンスをこの試合で見せたい。僕はチーム・ラカイを誇りに思っているから、その誇りを持って今回の試合に勝つ」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027 計量結果

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉:61.1キロ
[挑戦者] 竹中大地:61.1キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ:65.9キロ
アドニス・セビジェーノ:65.8キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス:66.0キロ
中川晧貴:66.1キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄:66.1キロ
パク・サンヒョン:67.4キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔:66.0キロ
田口翔太:65.7キロ

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル:56.9キロ
和田教良:56.9キロ

<バンタム級/5分2R>
藤原克也:60.8キロ
土本暉弘:61.2キロ

<81キロ契約/5分2R>
森井翼:80.6キロ
織田ジュラシック:80.8キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:57.0キロ
澤田政輝:56.8キロ

<バンタム級/5分2R>
上田祐起:61.3キロ
福井竜郎:61.0キロ

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ:57.1キロ
カーヴィ:56.6キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
鶴屋健人:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.5キロ
上野滉太:60.7キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.3キロ
友實竜也:70.5キロ

<フライ級/5分1R>
藤原浩太:55.9キロ
小早川大地:56.1キロ

The post 【Gladiator027】ダギースレンと対戦、アドニス・セビジェーノ「チーム・ラカイの誇りを持って勝つ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 K-MMA MMA MMAPLANET NavE o Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル キック ダギースレン・チャグナードルジ チェ・ドンフン チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ライカ 上田祐起 中川晧貴 中村倫也 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】和田教良と対戦、オトゴンバートル「今年のRoad to UFCのメンバーなら優勝できる」

【写真】その可能性はいかほどのモノなのか、必見のオトコンバートル (C)MMAPLANET

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で草原のモカエフことオトゴンバートル・ボルドバートルが、和田教良と対戦する。
Text by Manabu Takashima

5月、そして今大会と連続でNavEとのフライ級王座決定戦が流れた。3戦目でタイトル戦と、北米フィーダーショーやK-MMA界のフィーダーショーばかりの早々の出世試合が失したモンゴルMMA界の将来を担うオトコンバートル。とにかく試合ができたことに安堵しつつ──その先にGladiatorフライ級のベルトばかりか、来年のRoad to UFC出場を彼は見据えている。


プロとして戦いを見せたかった

──7月7日に組まれていたNavE選手とのフライ級王座決定戦が5月に続き流れてしまいましたが、和田選手と戦います。今の心境を教えてください。

「NavEとのタイトル戦が延期され、ずっとその試合に向けて練習をしていたので……。彼の負傷が治らないということで『また試合がないのか』と落ち込んでいたんだ。でも、ワダが戦ってくれるので、気持ちを創り直して練習をしてきた状態で」

──キャリア2戦のオトゴンバートル選手だけに延期や対戦相手が変更という状況はメンタル面で影響がありましたか。

「5月の試合が延期になった時は、それほどでもなかったけど……7月もNavEが無理だと伝えられた時はさすがに厳しかった。代わりの選手を見つけるということだったけど、それはどうなるかも分からないし。あの時は不安だったよ。

凄く良い練習ができていたので、もうタイトル戦でなくても、誰が相手でも試合がしかった。でも試合ができることになったので、今はもう何も問題はないよ」

──3月のオトコンバートル選手の試合を見て、とんでもないファイターが来たなという評判でした。ただ試合前に「どういう選手?」と尋ねられると、「中村倫也選手とのレスリングスパーを見る限り、レスリングは強い」と返答をしていました。それが久保選手との試合では打撃だけで試合を進め、ハイキックでダウンを奪ってのギロチンで一本勝ちという内容で、驚かされました。

「作戦としては組みで勝負することも考えていた。でも1Rと2Rは可能なだけ打撃で戦ってみようと思ったんだ。そうしたら、凄く戦いやすくて。なら、このまま打撃でいこうと。その結果だよ。

実はナラントンガラグ先生からは打撃から組むように指示を貰っていたけど、打撃でイケそうだと自分の判断で打撃勝負に出たんだ(笑)」

──作戦よりも、直感。それもありかもしれないですね。

「ナラントンガラグ先生は試合中もずっと『組め』、『組め』と叫んでいて(笑)。でも打撃を見せたいという気持ちが強くて、ああいう試合になってしまった」

──ストライカーとレスラー、定石通りに戦えば組んでテイクダウンだったかと。

「事前に相手選手の組み、特に防御はそれほど上手くないことは分かっていた。だから組んで倒せば、もっと試合を早く終わらせることもできたかと思う。ただプロとして戦いを見せたかったんだ」

──フィニッシュの前、右ミドル、右ロー。そして右の蹴りを見せるように動き、スイッチして左ハイという素晴らしい蹴りが決まりました。

「スパーリングで試したことはあったけど、特に磨いていてきた蹴りではなかった。試合をしていて、『やってみようかな』というぐらいで蹴ったんだ」

──その後、シングルを仕掛けてきた久保選手をギロチンに捕えました。あの首を取る動きは、レスラーとして体に沁みついているものなのでしょうか。

「相手の組み方は、防ぎながら首が取れる状態だった。その時にナラントンガラグ先生から『金網に押し付けろ』という指示があって、その声に従ったんだ。そうすると、凄くギロチンを極めやすい形になった」

──そこはトンガーの言うことに従うと(笑)。

「ハハハハハハ。まぁ、そういうことかな(笑)」

──まだ2戦目、打撃にも自信がつきましたか。

「やっぱり僕の課題は打撃の強化なので、凄く自信になったよ。あの試合があって、今はより強くなっているしね」

彼の覚悟とか、別に何も想うところはない

──次の対戦相手の和田選手ですが、1度は対戦を固辞した。しかし一晩経って「強い相手と戦わないなら、何のためにMMAをやっているのか。ここで戦わないと後悔する」と覚悟を決めてオトゴンバートル選手との試合を受けたそうです。

「まぁ彼の覚悟とか、別に何も想うところはないよ。彼が断わって試合がなくなるかもしれないという状況で、翌日に戦うということを聞かされたから、とにかく試合がなくならなくて良かったと。本当にそこにつきる」

──なるほどです(苦笑)。では和田選手の印象を教えてください。

「良い選手だよ。クリンチになると強さを発揮する。なので、次は僕の組みを見せたいと思う(笑)」

──和田選手と戦うことで、同じグラップラーのNavE選手対策なるという考えはありますか。

「試合経験を積むのだから、役には立つよ(笑)。実は前の試合で組まなかったことで『本当は組みが強くないんじゃないか』とか言われたから、今回の試合はとにかく組み勝ちたい。それはNavEとの試合でも同じ、グラップリングが強いなら、それより強いことを組んで照明したいと思う」

──では和田選手と2月に対戦して、勝利したチェ・ドンフンがRoad to UFCにステップアップ。初戦で前回の準優勝者に勝ちました。その事実を意識することはありますか。

「彼がチェ・ドンフンと戦ったことは、意識している。僕の方がチェ・ドンフンより上だと見せつけたい。そして、次のRoad to UFCには出たい。今年のRoad to UFCもフライ級の試合には注目してチェックしている。ただ、あのメンバーなら僕は優勝できると素直に思った。

GLADIATORからRoad to UFCにステップアップしている選手もいるし。そこを意識して、次の試合もインパクトのあるファイトをして、10月にNavEとのタイトル戦に繋げたい」

──Road to UFCを見据えてインパクトを残すなら、また打撃ではないですか。

「あぁ、なら相手に合わせるよ。組んで来たら組む、打撃で来たら打撃で勝負しようと思う(笑)」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】和田教良と対戦、オトゴンバートル「今年のRoad to UFCのメンバーなら優勝できる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN Road to UFC TOP BRIGHTS UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ライカ 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 富田翔市 小島勝志 松嶋こよみ 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 石田拓穂 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】T準々決勝で中川晧貴と対戦、チハヤフル・ズッキーニョス「忖度なしのマッチメイク」

【写真】 過去1年で5戦し、3勝2敗。敗れた相手が河名マスト、ダギースレン。国際戦は2試合と充実の時を過ごし成長してきたズッキーニョス(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027では、8人制の次期挑戦者決定トーナメントが開幕。準々決勝でチハヤフル・ズッキーニョスが中川晧貴と対戦する。
Texy by Shojiro Kameike

これまでハンセン怜雄、石田拓穂とリライアブル勢を相手に、2連続KO勝ちしているチハヤフル。遂にリライアブル・フェザー級を代表する中川との対戦を迎えるが、同時にこの一戦はグラジ生え抜きファイター同士の激突でもある。国内外から強豪選手が集まるトーナメントで、チハヤフルが見せたいものとは――「プロのファイターとしての本懐」だ。


リライアブルが続くのは少しやりづらさはあります

――本題の前に、お聞きしたいことがあります。Road to UFC準々決勝で河名マスト選手が戦っている時、Xで応援投稿を連投していましたね。

「あぁ、あれは……計量も試合も『何をやっているんだよ!』というのが本音だったんです(苦笑)。僕も準々決勝の相手をチラッと調べて、『問題なく勝ってくれるだろう』と思っていました。でも予想に反して苦戦していたので、『ぶっちぎりで優勝してもらわないと困る』という気持ちで投稿しました」

――それは「自分に勝ったファイターなのだから」という気持ちもありますか。

「もちろんです」

――一方で、一人のファイターとしてRTUを視た感想を教えてください。

「僕は今まで『UFCに出たい』とか、現実的に考えたことはなかったんです。でもRTUを視ていると、興味は出て来ますよね。UFCに限らず、自分ももっと上を目指したい――と」

――そんななかで今回は、対リライアブル3連戦の最終章となります。

「関西でフェザー級となれば、選手は限られてきますからね。もっと上を目指すのであれば、いつか中川選手とも対戦すると思っていました。同じ関西で負けていられない、という気持ちはあります。ここで中川選手との試合が決まったことに関しては、特に驚きもないです。ただ、リライアブルが続くのは少しやりづらさはありますね(苦笑)。中川選手が大将というか、遂に対リライアブルとしては最後になるのか……」

――同じトーナメントに石田拓穂選手と、リザーブではありますがハンセン玲雄選手も出場するので2巡目に入る可能性はあります。もう勝つまでやるかもしれませんね。ただ、――田中淳リライアブル代表は中川選手に「お前が負けたら終わりだぞ」と言い、気合いが入っている状況とのことです。

「アハハハ、リライアブルの応援団にも嫌われているでしょうね……。僕はリライアブルの選手のことは好きなのに」

――えっ、「好き」という気持ちは意外です。

「あの戦いぶりというか、僕の中では『恐れ知らずのファイターたち』というイメージで。ファイティングスピリットを持っている人たちだと思います」

――ここ最近はチハヤフル選手も打撃を鍛え上げているなかで、ファイティングスピリットを持つリライアブル勢と対戦するのはタイミング的にも噛み合ったのかもしれません。

「そうですね。ここまでの2試合は自分が押される場面もあり、試合内容としてはギリギリの勝負でした。それは正直な気持ちです。

まずハンセン戦は『今までの自分を捨てて打撃で勝つことにこだわりたい』と、僕自身が選んだ戦い方でした。一方で石田戦は、自分が全く考えていなかった勝ち方で。そういう意味では、自分のほうが完全に上回っていたとは思っていません」

――ただ、苦しい展開だったからこそ、最後に打撃で仕留めたことは自信になったのではないでしょうか。

「はい。ずっと打撃は練習していたのですが、これまで試合になると出せませんでした。出して当たったとしても、倒すことはできない。そういう試合が続いていましたが、この2試合で『当たれば倒せるんだな』ということが確認できたし、自信にもなりました。どれだけ練習しても、やはり打ち合いのマインドって実戦の中でしか培えないですよね。そのマインドを得ることができて、本当に良い経験になったと思っています」

――さらに7月大会では、対戦相手が直前に変更されるも、パク・サンヒョンを腕十字で下しました。

「パク・サンヒョン選手はストライカーでしたが、しっかり攻略できました。もともと対戦予定だったアドニス・セビジェーノ選手もグラップラーでありながら、打ち合いもやるタイプですよね。そのアドニス選手と戦うために準備していたので、打撃の対応力は上がっているという実感もあります」

――パク・サンヒョン戦は久々の寝技によるフィニッシュでした。打撃力が向上したことで、グラウンド勝負に対しても良い影響をもたらしていますか。

「意識は変わってきましたね。僕も昔は完全なグラップラーでした。それも打撃ができないから組みに行く、というタイプで。一回グラウンドに持ち込むと、絶対に離したくなかったです(笑)。でもそれは、『逃げの気持ち』なんですよ。最近は、そういう逃げの気持ちもなくなってきています。打撃も何もかも全部混ぜたなかでフィニッシュできる。そういったスタイルに変わってきていると思います」

――これまでチハヤフル選手と中川選手の対戦は、何度か耳にしていました。その意味では対リライアブル3連戦とは違う感情もあるのではないか、と思います。チハヤフル選手は中川選手との対戦は、いつ頃から意識していましたか。

「僕がグラジに戻ってきたのが去年の9月です。その少し前に中川選手がタイトルマッチに出ていました。僕が中川選手との対戦を意識し始めたのは、それよりも前です。RIZIN Triggerの試合(2022年2月、小島勝志に判定勝ち)や、富田戦(同年1月、富田翔市に判定負け)を視ていて――当時は中川選手のほうが、かなり格上でしたよね。僕もまだ、それほど試合をしていなかったので。その状況のなかで、中川選手に対しては『ああいう選手と競っていかないといけないな』と思っていました」

――ということは、当時は中川選手のほうが格上で、今は自分のほうが上だと認識しているわけですね。

「……、……、あくまで現時点の話ですよ」

――中川選手も昨年の王座決定トーナメントに出られなかったことは悔しく、チハヤフル選手のほうが先に進んでいると言っています。

「僕もこの1年でファイターとしての意識は変わりました。グラジでは毎大会、試合を組んでくれていますし……試合をした翌日には次のオファーを頂くような感じで」

――ただ、ここで再度トーナメントが開催されるとは考えていなかったでしょう。

「最初に中川選手との試合のオファーを頂いて、後でこの試合がトーナメント準々決勝になると聞きました。これは意外というか、ビックリしました。でも全然、嫌だとは思わないです。僕も途切れることなく試合をし続けたいですし、トーナメントであれば勝ち続ければ絶対に強い相手と対戦することになる。そして勝ち抜くことができれば、もう一度ベルトが見えてきますよね。つまり、間違いなく上に行けるという点は嬉しいです」

――では松嶋こよみ選手がグラジ参戦を発表し、トーナメントに出場することになったことについては、いかがですか。

「あれも発表ギリギリか、映像が流れた時に知りました。本当にサプライズでしたよね(笑)。ネームバリューは格段に上の選手です。ONEに参戦していたり、最近ではTOP BRIGHTSで負けてはいますけど、今から考えると相手がダウトベック選手で。そういう選手がグラジに出て来るというのは、驚きと同時に嬉しく思います。松嶋選手が出ることをキッカケに、グラジを視てくれる人も増えるでしょうし。それは楽しみです」

プロのファイターであれば、強い相手と対戦することが本懐であるはず

――それだけグラジに、国内外から強豪選手が集まってきています。グラジ生え抜きファイターを自認しているチハヤフル選手としては……。

「グラジ生え抜きの僕と中川選手が、初戦で潰し合うんですね(苦笑)」

―アハハハ。確かに厳しいマッチメイクです。

「強い選手が集まっていることで、以前よりも厳しい舞台になっていることは事実です。でもプロのファイターであれば、強い相手と対戦することが本懐であるはず。それでこそ戦いがいがあり、グラジのベルトを目指す価値があると考えています。グラジのレベルが上がっていくおかげで、自分のレベルも上がっていきますから。今回、生え抜き同士を潰し合わせるのも、忖度なしのマッチメイクですね」

――忖度なし、生え抜き同士の潰し合いで、どのような試合を見せたいですか。

「中川選手はレスラータイプで、積極的に極めにいこうとするわけではないけど、コントロールは上手いですよね。あと打撃も綺麗ですし、器用で何でもできるファイターだと思います。その反面、何か飛び抜けているものがあるわけではない。

彼とは環境が似ているというか、生え抜き同士で頑張っていきたい気持ちはあります。でも勝負は勝負なので、キッチリ勝たせてもらいます」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】T準々決勝で中川晧貴と対戦、チハヤフル・ズッキーニョス「忖度なしのマッチメイク」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル チョ・ソンビン ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン ボクシング 上田祐起 中川晧貴 和田教良 土本暉弘 松嶋こよみ 森井翼 水野翔 河名マスト 海外 澤田政輝 田口翔太 石田拓穂 磯嶋祥蔵 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】ズッキーニョス×reliable最終決戦。中川晧貴「自分より2段階、3段階前を行っている」

【写真】王座を賭けた戦いには先んじていた中川だが、今はズッキーニョスが上にいるという認識がある (C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027では、8人制の次期挑戦者決定トーナメントが開幕。その初戦——準々決勝で中川晧貴とチハヤフル・ズッキーニョスが対戦する。
Text by Shojiro Kameike

海外から多くのファイターが参戦する今回のトーナメントで、なぜ日本人対決が行われるのか。日本×海外のマッチメイクでないのは、日本人選手を勝ち残らせたい――というわけではない。チハヤフルは中川と同じリライアブルに所属するハンセン玲雄と石田拓穂をKOしており、中川にとってはチームとしてリベンジを果たす大きなチャンスなのだ。リライアブル×チハヤフルの決着戦について、中川が語る!


――リライアブル×チハヤフル、遂に大将の登場です。

「アハハハ。いやぁ、僕はまだまだ大将というわけでは……」

――とはいえハンセン玲雄選手、石田拓穂選手とチームメイトがチハヤフル選手にKO負けを喫していることは気になりますよね。

「もちろん、それは気になりますよ。ここで自分が負けて、3連敗になったらヤバいと思っています。ジムの代表(田中淳リライアブル代表)からも『お前が負けたら終わりやと思えよ』って、ボソッと言われました」

――ボソッと、というのが怖いです。

「アハハハ! 怒りというよりも、そう激を飛ばしてくれます」

――中川選手としてはチームメイトがチハヤフル選手に連敗を喫し、怒りや焦りのようなものはないですか。

「僕自身は何も焦ってはいないですね。試合の勝ち負けに関しては『しゃあないな』という感じで。確かに会場で観ている時は、チームメイトが負けて『ウワッ!』とは思いました。でも全て狙われた打撃ではなくて、ラッキーパンチもあったじゃないですか。自分は今でも、先輩たちのほうが強いと思っています」

――ハンセン選手と石田選手は、中川選手にとって「先輩」になるのですか。

「MMAに関しては僕のほうが先に始めているんですけど、柔道ではハンセンさんや石田君のほうが先輩になるんですよ」

――なるほど。一方で中川選手は連敗を経て、5月大会で水野選手に勝利しました。

「勝ったことは勝ったけど、ギリギリ勝ったという感じですよね。自分の中では『勝っとんかなぁ……』というモヤモヤした気持ちもあって。だけど、あの勝利でチハヤフル選手と対戦できる機会を設けてもらえたことは嬉しいです」

――昨年1月のチョ・ソンビン戦以降、何か新しく取り組み始めたことや、修正してきた部分などはありますか。

「何せ僕は打撃が得意ではないんですよ。その克服と、自分から攻めていくこと。そして自分が得意なポジションに持って行くことですね。僕は自分の型にハメることができたら強いと思っているので」

――自分の型にハメるために必要なのが打撃の向上だった、ということですか。

「やっぱり打撃ができなければ、相手の打撃にビビッてしまって……テイクダウンに行くにしても、遠い間合いから入ってしまうようことがないよう、もっと打撃を覚えたいと思いました。そのためにジムでミットの時間を増やしたり、あとはボクシングをやっている人に来てもらったりとか。

水野戦は自分から圧をかけることはできたけど、そこからのアクションがなかったです。どうしても打ったら止まってしまう。そこは自分でも甘いよなって思いました。打った後に見てしまうのは、自分の一番アカンところです」

――「自分の型」という面でいえば、組みについては圧倒的な自信があるわけですよね。だからこそ待ってしまうのかな、と。

「あぁ、そうですね。自信があるから、どんな展開になっても組めばいいと思ってしまう。結果、自分からのアクションが少なくなっているかもしれないですね。アクションが少ない、自分から攻めていかないというのは、代表からも一番怒られる展開で(苦笑)」

――水野戦の内容についても代表から怒られましたか。

「勝ちは勝ちやからエェけど、直さなアカンところはいっぱいある――そう言われました。今回だけは許したる、みたいな(笑)」

――アハハハ。水野戦で勝ったらチハヤフル選手との対戦をアピールすることは、試合前から決めていたのでしょうか。

「そうですね。前から櫻井(雄一郎グラジエイター代表)さんに挨拶しに行く時は『チハヤフル選手と試合させてほしい』とお願いしていました」

――中川選手とチハヤフル選手は、いわばグラジ生え抜きのファイターです。一方、河名マスト選手や松嶋こよみ選手たちが、新たにグラジのフェザー級に参戦してくる展開に対しては、どのように考えていましたか。

「どんどん強い相手が出てきたなぁと思う反面、2連敗した自分は追い抜かれているなって思います。新しく出てきた選手だけじゃなく、チハヤフル選手は前回のトーナメントに出場していて。自分よりも2段階、3段階前を行っていると感じていますね。

やっぱり前回の王座決定トーナメントは、見ていて悔しかったです。怪我や仕事のこともあって……だけど、自分もやりたかったという気持ちはありました」

――ようやくチハヤフル選手との対戦を迎えます。中川選手の中では「追いついた」と考えていますか。

「いや、まだ追いついてはいないですね。でも挑むことができるようになって嬉しいです」

――中川選手としては、組みに行きたいですか。

「組みに行きたいです。それが僕の強みなので」

――チハヤフル選手も最近はKO勝ちも増えていますが、もともとは組みが強い選手です。その寝技については、どのようなイメージを持っていますか。

「イメージ、う~ん……パッとしないというか。動きはあるけど『重さ』がない。何か軽い、という感じはあります。だから自分が漬け込むことができるとは思っています」

――チームメイトがKO負けしているので、次は自分が殴ってKOしてやろうとは思わないですか。

「それは思いました(笑)。ケージの真ん中で殴り合ってやろうか――そうボソッと言ったら、代表から『アホか』って言われました。アハハハ。やっぱり自分らしい戦いをするのがベストやと思います」

――今回のトーナメントは8人制で行われます。他のトーナメント出場者については?

「石田君が同じトーナメントに出るとは思っていなかったです(苦笑)。というより、トーナメント開催が発表されて、自分の名前も並んでいたじゃないですか。まずそこに自分が入るとも思っていなかったんですよ。松嶋こよみ選手とか凄いメンバーがいっぱいいて。でもその中に石田君も入っているのは心強いです」

――心強い、という意見は意外でした。「やりづらい」と言うのかと……。

「石田君と対戦したいかどうかと訊かれたら、やりたくないですよ。でも石田君が強い選手を倒してくれると思うので(笑)」

――アハハハ!

「とにかく先のことを考えても仕方ないので、自分は一戦一戦を大事にしていきたいです。そうやって勝ちを掴んでいきたいですね。まずはチハヤフル選手——待っとけよ!」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】ズッキーニョス×reliable最終決戦。中川晧貴「自分より2段階、3段階前を行っている」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 Gladiator Gladiator027 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ オトゴンバートル・ボルドバートル ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ズッキーニョス チャンネル ハンセン玲 ハンセン玲雄 パク・サンヒョン 上久保周哉 上田祐起 中川晧貴 修斗 和田教良 土本暉弘 森井翼 水野翔 澤田政輝 田口翔太 竹中大地 竹本啓哉

【Gladiator027】目標はRIZIN──も、竹中大地「今は竹本選手に勝つことだけに意識を集中させています」

【写真】理路整然としている。そこが竹中のMMAにも通じている (C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で、竹中大地が同バンタム級王者の竹本啓哉に挑む。
Text by Shojiro Kameike

ONEとの契約を終え、2023年に国内復帰を果たした竹中。7月に古巣の修斗で藤井伸樹を下すと、続いて12月にはグラジエイターでテムーレン・アギルマーに勝利した。その後RIZIN出場の噂もあった竹中が、ここで再びグラジのケージに足を踏み入れる理由とは?


――昨年12月にテムーレンを下して以来、7カ月振りの試合を迎えます。もともとRIZIN出場を掲げていましたが、この期間はRIZINと交渉していたのでしょうか。

「まず3月のRIZIN神戸大会の出場を目指して、オファーを待っている状態でした。実際、間に人を介して、RIZINに対してアクションを起こしていました。2人ぐらい対戦相手も上がったのですが、結局は決まらなかったです」

――現在、竹中選手が最も希望するのはRIZIN出場なのですね。

「今の自分が一番見ている先はRIZINです。それは決して思いつきではなく――今、国内のバンタム級はRIZINに選手が集まっていますし、自分がパフォーマンスを出せる間にRIZINで勝負させてほしいと思っています」

――そこで今回、どのような経緯でグラジに出場することになったのですか。

「まずRIZINも3月の神戸大会は試合が決まりませんでした。そのあと6月と7月も難しく、もし組まれるとしても秋ごろじゃないか、と……。自分としては、そこまで試合間隔を空けたくないので、7月には試合をしたいと思っていたんです。ちょうどその時にグラジエイターから『7月大会に出てほしい』というオファーがあり、こちらもお願いしました。

正直言って、本当にRIZINで試合が組まれるのであれば、それまで待ってもいいという気持ちでした。でも『秋ごろじゃないか』というのも、確実な話ではなくて。待った結果、もし秋にも試合が組まれなかったら、どんどん試合間隔が空いてしまいますからね。やっぱり僕もファイターなので、とにかく試合をしないと。いろいろ考えた結果、『7月に試合せななぁ』と思ったんです。それでグラジから『出てほしい』と言われたのは嬉しかったですね」

――昨年9月、グラジのケージに入り参戦発表を行いました。あの時点でグラジに継続参戦することは考えていましたか。

「半々、ですね。12月にグラジで戦い、RIZINに出られたら――と。2024年の動きは、12月の試合次第やと思っていました」

――今回対戦する竹本選手は竹中選手の参戦が決まり、続いて上久保周哉選手もグラジに出る話を耳にした時、仕事を辞めたことをご存じですか。

「えっ!? どういうことですか」

――「この2人がグラジに来るなら、もっと格闘技に集中しないといけない」と思ったそうです。

「僕のテムーレン戦を観て、そう思ったということですか?」

――いえ、参戦発表で竹中選手が入場してきた瞬間に、そう思ったとインタビューで話していました。

「すみません、そのインタビューを読んでいなくて……。でもそれは本当に嬉しいです。竹本選手が僕のことを、そんなに評価してくれているなんて」

――「2024年の動きは、12月の試合次第やと思っていた」ということですが、では12月のテムーレン戦の内容については、どう考えていますか。

「結果はフィニッシュでしたけど、テムーレンのポテンシャルをケージの中で感じた試合でした。テムーレンは攻撃の一つひとつに力があると感じましたね。僕としては内容的にもっと圧倒したかったです。見ている人も一瞬『竹中、大丈夫か?』と思ったでしょうし。自分としては、本当はもっと圧倒できたなと思います」

――昨年7月の藤井戦も、予想以上に竹中選手が苦戦しているような場面もありました。藤井戦とテムーレン戦は、何かまだギアが上がっていないような……。

「あぁ、それはあります。特に藤井戦は試合自体が、だいぶ久々で。しかも藤井選手が相手というのも急に決まったので、仕上がりという面では不安定な部分もありました。この2戦を経て、今はだいぶ良い感じになってきていますね。試合感覚はバッチリ取り戻せています」

――藤井戦とテムーレン戦を経て、何か新しく取り組んでいることはありますか。

「新しいことというか、竹本戦が決まってからはチアゴ・ハタダさんとマンツーマンで柔術の練習をさせてもらっています。チアゴさんは堺市でアルティメット柔術というジムを開いている方で、メチャクチャ強いんですよ」

――それはギの練習をしているということですか。

「グラップリングですね。チアゴさんもMMAをやりたいということで、MMAグローブを着けたスパーリングもやっています」

――改めて柔術家とグラップリングの練習をして気づいたことはありますか。

「気づいたこと……、難しいですね。でもMMAでしっかりやってきたおかげで、寝技専門の人と寝技の練習をしていても対応できる部分がある。もちろん自分がやられることもあるけど、自信になることも多くて。

細かいことは言えないけど、練習の中ではできることも増えています。それと精度が高まっていますね。足の位置、クラッチの位置とか自分の中で技術が整理されていて、今が一番良い状態なんですよ。ずっとMMAグラップリングの練習をしてきて、竹本選手との試合が決まってから寝技の部分を改めて確認しているような感じです」

――それだけ竹本選手の印象=グラップリングということになりますか。

「グラップリングも強いけど、打撃の距離のコントロールも巧いですよね。それとテムーレン戦を見ると、ガッツある試合ができる選手で。あの試合は僕も会場で観ていて『あの展開で最後まで諦めず、攻め切った!』と思いました」

――竹本選手はテムーレンとギリギリの勝負を展開して判定勝ち。対して竹中選手はテムーレンをフィニッシュしているという点は、次の試合に向けて自信になりますか。

「どうですかね? 僕と竹本選手ではタイプも違うので――MMAを長くやっていたら、そこは関係ないって分かると思いますよ」

――やはりそうなのですね。竹本選手も今回の試合に向けたインタビューで、「格闘技で三段論法は通用しない」と言っていました。

「まさに、僕もそう思います」

――今回は竹本選手が持つベルトに竹中選手が挑む形となります。グラジのベルトを巻くことに対する意識はいかがですか。

「グラジに限らず、今は特にベルトは意識していないです。最初に今回のオファーを頂いた時も、ベルトが賭かっているかどうかも気にしていなくて。タイトルマッチであろうと、そうでなかろうと、竹本選手とは戦う。強い選手に勝てば、ベルトは後から付いてくるものだと考えています。

今は自分の中に『ベルトのために試合をする』という気持ちはないです。やっぱりファイターであるかぎり、強い相手や条件のほうが重要で。RIZINを目指す中で、グラジを軸に戦いたいと思っています。テムーレン戦も良い条件のオファーを貰いましたし、これからはRIZINとグラジで良いキャリアを積んでいけるんちゃうかな、と思っています」

――竹中選手としてはここで竹本選手に勝ち、年内にはRIZINに出場するのがベストなスケジュールでしょうか。

「いえ、竹本選手との試合が決まってからは、今後のことは考えていないようにしています。自分の中で『今後のことは喋りたくない』と言い聞かせているんですよ。今はただ7月7日、竹本選手に勝つことだけに意識を集中させています」

■視聴方法(予定)
7月7日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■GLADIATOR027対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 竹中大地(日本)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
中川晧貴(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準々決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
アドニス・セビジェーノ(フィリピン)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
ハンセン玲雄(日本)
パク・サンヒョン(韓国)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定Tリザーブ戦/5分3R>
水野翔(日本)
田口翔太(日本)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
和田教良(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
土本暉弘(日本)

<81キロ契約/5分2R>
森井翼(日本)
織田ジュラシック(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
澤田政輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
福井竜郎(日本)

<フライ級/5分2R>
しゅんすけ(日本)
カーヴィ(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
鶴屋健人(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
上野滉太(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
友實竜也(日本)

<フライ級/5分1R>
藤原浩太(日本)
小早川大地(日本)

The post 【Gladiator027】目標はRIZIN──も、竹中大地「今は竹本選手に勝つことだけに意識を集中させています」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP MMA MMAPLANET o RYO UFC YouTube   チャンネル パク・シウ 中西哲生 切嶋龍輝 古林礼名 土本暉弘 富松恵美 小林ゆたか 岡田充広 悠太 田口翔太 須田萌里

【DEEP Nagoya Impact2024#02】MMAデビュー戦で富松恵美と対決、マユミGSB「完全に制圧して勝つ」

【写真】マユミ・グラップリングシュートボクサーズジムとヌルマゴスタイルMMA(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、愛知県春日井市のホテルプラザ勝川で開催されるDEEP Nagoya Impact 2024#02で、マユミ・グラップリングシュートボクサーズジムが富松恵美と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年8月、マユミGSBは須田萌里とのグラップリングマッチで勝利したことで、一気にその名が知られるようになった。そのマユミGSBが今回、MMAデビュー戦に挑む。試合直前の4月1日、所属するGSB公武堂MACSに尋ねると、そこには通常運転というべき緊張したマユミGSBの姿があった。ネガティブな言葉が並ぶ点は変わらない。しかし憧れのMMAに対して決意は固まった――と思われるが、如何に。


――昨年8月の初インタビューはリモートで、マユミ選手の緊張も伝わってきました。今回はジムに伺い対面でお話をお聞きするためか、若干は緊張も和らいでいるように感じます。

「アハハハ。すみません(苦笑)」

――須田戦以降はプロ、アマ含めて試合には出場していなかったのですか。

「出ていないです。基本的には試合に出たくないし、近くで大きな大会があっても興味がなくて……(苦笑)」

――では今回、どのような経緯でMMAデビューに至ったのでしょうか。

「(坪井淳浩GSB代表をチラッと見て)……断れませんでした」

坪井 え!? 僕の目が怖くて断れなかったんですか(笑)。

――アハハハ。

坪井淳浩GSB代表と。緊張しながらも信頼感がうかがえる(C)SHOJIRO KAMEIKE

「実は、最初は去年12月にDEEPでパク・シウ戦のオファーがあったんです。でも仕事の都合がつかず、そのオファーはお断りさせていただきました」

坪井 実際、DEEP以外からもオファーはあります。でも試合に出るか出ないかは本人の気持ち次第ですし、まず『MMAをやるなら打撃のスキルを上げたい』という希望もありました。僕としても本人の意思を無視して試合をやらせるつもりはなくて。

ただ、何をするにしても1回やってみないと分からないことは多いですよね。だから、まずはMMAの試合をやってみる。そこで今回は富松選手がオファーを受けてくれました。

――現在の打撃スキルはいかがですか。

「今回の試合が決まってからは多くて週4回、打撃の練習をしています。でも、自分では自信がないです。何年か前から打撃のクラスには出ていましたが、ずっと参加したり参加しなかったりで。特にグラップリングの試合が決まると、打撃の練習には参加しなくなりますし。クラスに参加するのは、気が向いたらという感じでした。今は試合用の打撃も練習していますが、とにかく恐ろしいですね……」

――何が一番恐ろしいのでしょうか。

「痛いし、人に殴られるのって怖いじゃないですか」

――反対にマユミ選手が殴ることができますし、相手も痛いです。

「……あまり人を痛めつけたいという気持ちがないです。打撃も相手をKOするためではなく、自分が優位な状態でグラップリングに持ち込めるようにと意識しています。何て言うんでしょうか――相手に殺されたくないから、打撃のスキルを上げておかないといけないと思っています」

――「相手に殺されたくないから、打撃のスキルを上げておかなくてはいけない」というのは、重要な意識だと思います。特にディフェンス面においては。

坪井 打撃については、特にこれまで打撃ありの試合をしたことがないと難しいですよね。僕としても、まずマユミさんは何が得意かと考え、そこにアジャストしていくように教えないといけない。打撃の基本をイチから10まで教えるということではなく、マユミさんが得意なことに繋げる打撃を教えています。オフェンスをさせることではなく、ディフェンスをさせることでもなく、マユミさんが得意なグラップリングに入るための打撃なので。

――前回のインタビューでは、元UFC王者カビブ・ヌルマゴメドフのファンだと仰っていました。打撃もスタンドだけでなく、グラウンドで削って仕留めるパンチも楽しみです。

「やっぱりトップから攻めるほうが好きです。もちろん次も『こういう試合ができたらなぁ……』とは考えていますが、そうなる自信はないです」

――ネガティブな感じは変わらないですが、試合となれば別人のようにアタックしていくので驚きです。対戦相手の富松選手はベテランMMAファイターです。

「私はデビュー戦なので経験の差はあると思いますし、それが心配で……。でも富松さんほどのキャリアがある方と試合ができるのは光栄です」

――試合前に対戦相手の研究はするほうですか。

「……カッコ悪いんですけど、試合映像を視るのが怖くて(苦笑)。『私もこうなってしまうのかなぁ』『これを食らってしまうのか……』と考えたりして。そんなにたくさんは視ていないです。さすがに全く視ないと怒られるかなと思って、何試合かは視ました」

――今もまだ試合への恐怖は拭えないのですか。それが緊張だったり、ドキドキワクワクだったり、というのは……。

練習仲間の朱里GSBと古林礼名。彼女たちが傍にいるとマユミGSBの表情も明るくなった(C)SHOJIRO KAMEIKE

「怖さと緊張だけで、ドキドキワクワクはないです。試合が決まると、練習も憂鬱になります。ずっと私は格闘技が好きで、ただ練習していただけなので……。でも今までプロの舞台で2試合させていただいて、試合することへの恐怖も少なくなっています」

――しかし本当に怖かったら、試合には出ないでしょう。オファーも断り続けるはずです。やはり試合に出ること、そしてMMAに憧れはあったのではないですか。

「やっぱりMMAに対して、憧れはメチャクチャありました。格闘技が好きで、UFCが好きでジムに入ったので。でもずっとUFCファンとして格闘技をやっていただけで、いざ試合となると今は怖さのほうが勝ってはいます。ジムに入った頃は、自分が選手になるとは想像していませんでしたし、まだファンの気持ちが強いです」

――ただ、前回のインタビューの時と比べて顔つきは変わっているように思います。ファイターの顔になりつつあるといいますか。

前日計量では全選手がクリア(C)DEEP

「え、そうですか」

坪井 おぉ、試合に向けて腹を括ったかな。マユミさんのように、たまに試合に出てバシッと勝つような職人タイプもいて良いと思うんですよ。

――しかも、試合スタイルはヌルマゴで。

「ヌルマゴみたいになれたら良いなぁ、とは思います。でも私にはバックボーンも何もないので。もともとレスリングや柔道をやっていたわけではなく、あんなフィジカルもありません。ただ、相手に何もさせずに制圧する試合はカッコ良くて憧れです。何もさせずに一本勝ちしたいし、判定勝ちでも相手を完全に制圧して勝ちたいです」

■視聴方法(予定)
4月7日(日)
【NAGOYA FIGHT FES】ナゴヤファイトフェス YouTubeチャンネル
1st ROUND 12時30分開始
2nd ROUND 17時30分開始

■DEEP Nagoya Impact 2024 1st ROUND対戦カード

<フライ級/5分2R>
中西哲生(日本)
松岡疾人(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖力翔(日本)
鶴斗(日本)

<75キロ以下契約/5分2R>
小林ゆたか(日本)
岡田充広(日本)

<フェザー級/5分2R>
宜野座ケビン(ペルー)
田口翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
野木崇政(日本)
岩翔哉(日本)

<アマチュアルール ライト級/3分2R>
真野亜三瑠(日本)
松川翔音(日本)

<アマチュアルール フライ級/3分2R>
谷口仁歩(日本)
山田悠太(日本)

<アマチュアルール バンタム級/3分2R>
時任流架(日本)
倉冨立聖(日本)

■DEEP Nagoya Impact 2024 2nd ROUND対戦カード

<バンタム級/5分2R>
吉田陸(日本)
切嶋龍輝(日本)

<女子51キロ契約/5分2R>
富松恵美(日本)
マユミ・グラップリングシュートボクサーズジム(日本)

<ライト級/5分2R>
今村滉(日本)
河添幹斗(日本)

<フライ級/5分2R>
廣瀬裕斗(日本)
加藤聡志(日本)

<バンタム級/5分2R>
Ryoma(日本)
脇田仁(日本)

<バンタム級/5分2R>
Akiyoshi(日本)
土本暉弘(日本)

<アマチュアルール バンタム級/3分2R>
熊澤愛希也(日本)
平山稔和(日本)

The post 【DEEP Nagoya Impact2024#02】MMAデビュー戦で富松恵美と対決、マユミGSB「完全に制圧して勝つ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Gladiator Gladiator025 MMA MMAPLANET o キック 吉田開威 土本暉弘

【Gladiator025】吉田開威、土本の前進に手を焼くも多彩な蹴りと左ストレートで判定勝利

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
Def.3-0:20-18.19-19.20-18.
土本暉弘(日本)

サウスポーの吉田が左の前蹴り、打撃のプレッシャーをかけて左のストレートを当てる。組みつく土本だったが、吉田はケージに背中をあずけて離れる。

試合がスタンドに戻ると吉田が左の前蹴りと右カーフ、ジャブから左ストレート、スピニングバックフィストを見せる。

前に出る吉田がインローと左ストレート、左ミドル。土本もインローを返すが、これがローブローとなる。再開後、吉田はジャブと右カーフ、土本も右ストレートで飛び込む。距離が離れると吉田が左ミドルと右カーフ、その右に土本が右ストレートを合わせる。

これを被弾した吉田だが左ストレートから右ミドル、顔面へのスピニングバックキック、回転系の蹴り技と右カーフを見せ、土本は右ストレートを振って前に出ていく。

2R、吉田が左ミドル、右手を伸ばして右カーフを蹴る。土本も右ストレートを当て、この右から左フックを返す。吉田は距離を取って左ミドルを蹴るが、土本が左フックから飛び込んで右ストレートを当てる。吉田はジャブと右カーフとインロー、体を沈めての左ハイキックを蹴る。

打撃の攻防が続く中、吉田が左ストレートを2連発。土本がその左に合わせて組みつき、ケージへ押し込む。吉田は背中を見せてスタンドをキープし、土本は足をかけて崩しつつ、立ち際にパンチを入れる。ここで吉田が正対して離れる。

試合がスタンドに戻ると吉田が右のサイドキック。土本は右ストレート、吉田はスピニングバックフィスト。土本が右で飛び込むと、吉田は左ストレートを合わせる。

変わらず右ストレートで突進する土本。吉田が左ストレートから右フック。突っ込む土本に吉田が左ストレートを当てる。終了間際、土本が強引に距離をつぶして組んでヒザ蹴り、顎を引いて右フックを振り回し、吉田も左を返す。ここで試合終了となり、判定はジャッジ2名が20-18で吉田。1名が19-19のマスト判定で吉田という形で吉田が勝利した。


The post 【Gladiator025】吉田開威、土本の前進に手を焼くも多彩な蹴りと左ストレートで判定勝利 first appeared on MMAPLANET.