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【Gladiator029】2025年第一弾でフェザー級王座決定戦&南友之輔×吉田開威=バンタム級暫定王座戦!!

【写真】これは面白い。グラジで負け知らず、世界を狙えると期待される若い選手がタイトルを戦う。時代は変わる (C)MMAPLANET

26日(火)、GLADIATORより1月12日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催される2025年度イベント第一弾=GLADIATOR029でGladiatorフェザー級王座決定戦とGladiator暫定バンタム級王座決定戦の2試合が組まれることが発表されている。
Text Manabu Takashima

フェザー級王座を争うのは韓国のパン・ジェヒョクとモンゴルのダギースレン・チャグナードルジ。バンタム級暫定王座のベルトを賭けて戦うのは南友之輔と吉田開威だ。

グラジでは7月から次期挑戦者決定トーナメントが実施されており、同大会の決勝戦で相対することが決まっていたパン・ジェヒョクとダギースレンが河名マストの王座返上を経て挑戦権でなく、ベルトを賭けて戦うこととなった。

リリースに寄せられた河名マストの返上に関するコメントをまず掲載したい。

河名マスト
「この度、私河名マストはGLADIATORフェザー級王者を返上します。GLADIATOR王者になったことで、格闘技の世界で何者かになることができました。自分の目標であるUFCへの挑戦、RTUで戦うことができたのもGLADIATOR王者になったおかげです。これからも自分の信じる相手に向き合い、格闘技界をサバイブしていきます。GLADIATORで戦えたこと、櫻井代表、長谷川さんをはじめ運営の皆様、ファンの皆様に感謝します。ありがとうございます」

河名は今年の2月にパン・ジェヒョクへのリベンジを果たし同王座獲得後、Road to UFCへの出場が決まった。しかし、8月の準決勝でシェ・ビンに敗れ残念ながらUFCとのサインはならなかった。

その後、河名は即グラジのベルト返上を決意。グラジで再生でなく別ルートから世界最高峰を目指すこととなった。その河名は既に12月14日(土・現地時間)に韓国はコヤンのキンテックス7Aホールで開催されるZFN02でユ・ジュサンと再起戦を行うことが決まっている。


河名なきあとのグラジ・フェザー級の頂点を争うにことになったパン・ジェヒョクとダギースレンは昨年9月に一度対戦し、前者が判定勝ちを収めている。

この時、両者はフェザー級王座決定トーナメントの決勝戦で戦う予定だったが、ダギースレンが規定体重まで落とせずに王座決定T決勝としてはパン・ジェヒョクの不戦勝となり、第5代王者に輝いた。そのうえでノンタイトル戦のキャッチ戦で両者は戦い、集中力が切れていたダギースレンの前進をあしらう様なスコアリングゲームを展開したパン・ジェヒョクが判定勝ちを収めている。

その後、河名にベルトを奪われたパンジェヒョクは挑戦者決定トーナメント準々決勝で石田拓穂を1RTKOで下し、準決勝では水野翔に3-0の完勝を収めている。

一方、ダギースレンは初戦でチームラカイのアドニス・セビジェーノに競り勝ち、準決勝では王座決定Tで対戦した際には、大激闘の末2-1で競り勝ったチハヤフル・ヅッキーニョスを2RにRNCで仕留めている。

前回の試合は距離のコントロールのみで勝利した感のあるパン・ジェヒョクは凌ぎ合いの強さに定評があるが、力の差があっても様子見を続けた水野戦に関して師匠ハ・ドンシンが大激怒したという話も伝わってくる。対して、今も荒さは残るものの距離を詰めるステップワークを修得しつつあるダギースレンは、せめぎ合いの強さに加え極め力がついてきたことをヅッキーニョス戦で示した。

昨年のパン・ジェヒョク戦の敗北から、師匠ナラントンガラグが時間を置いて再起させた判断が功を奏したようにも感じられた挑戦者決定Tでのダギースレンのパフォーマンスだった。そんなダギースレンの強さが、パン・ジェヒョクの巧さと如何にやり合えるのか興味深いフェザー級王座決定戦──両選手のタイトル戦に向けた抱負は以下の通り。

パン・ジェヒョク
「河名選手とタイトルをかける試合が出来なく、すごく残念です。お互いもっと上の舞台で、いつか戦えることを期待したいですね。今回の相手は以前、勝っているので今回こそKO勝ちし前回取り逃したボーナスも手に入れたいと思います。殺すか殺されるかの命かけて試合するので、応援宜しくお願い致します」

ダギースレン・チャグナードルジ
「1月12日の試合、凄く楽しみです! 去年は自分のミスで体重を落とせず、ベルトを獲る機会を逸して悔しい思いをしました。チャンピオンベルトを賭けて戦えること、本当に嬉しいです。あの時とは違う、成長した自分を見せたいと思っています。トレーニングに励みます。対戦相手のパン選手には、1年前の自分とは違うことを知っていてほしいです。最高の試合をして、必ずベルトを持ち帰ります」

フェザー級王座決定戦と同様、いやそれ以上に興味深いのがバンタム級暫定王座決定戦だ。グラジでは8月のGladiator Challenger Seriesで元王者テムーレン・アルギルマーを下した南友之輔はタイトル挑戦の資格有りとし、今大会で竹中大地への挑戦という形で選手権試合を組む意向であった。

しかしながら海外のマネージメントを受けることになった竹中陣営は、来年春ごろのRIZIN出場とRoad to UFC出場を視野に、1月の防衛戦をスキップする方向を固めた。結果、南は吉田と暫定王座を争うことに。

南は昨年9月にグラジでプロデビュー後、Grachanでの計量失敗──パウンドアウト勝利もNC──を挟み、キャリア1年で4連勝&3試合でフィニッシュしている。一方の吉田も昨年6月にグラジでデビューすると、現在6勝0敗。今年6月には中国のWKG&M-1でウー・シャオロンから僅か10秒でKO勝ちを収め、9月のグラジではグラップラーの上田祐起のオタツロックを耐えてスピニングバックフィストでKO勝ちし急激に頭角を表してきた。

両者ともに剛柔流空手を幼少期から習ってきたが、そのスキルを養かった空手競技は別だ。南は全空連、WKFルールのノンコン&ポイント空手という五輪競技にもなったフィールドで中学、高校、大学と各世代の日本代表に選ばれている。その後、空手がパリ五輪から外れたことでMMA転向を決意したエリート空手家だった。

硬式空手を主戦場に戦い全日本、アジア、世界王者となり、直接打撃のポイント制空手のトップに君臨していた吉田。とはいえ、今の両者は空手とMMAへの向き合い方も違う。

吉田は「硬式空手を知らしめる」ことを意識し、培ってきた距離感を武器に空手家としてMMAを戦う。南といえば空手の良さをMMAに取り入れているが、あくまでもMMAストライカーという位置づけを取っている。

ムチミを生かしたジャブなど空手家然とし、間合いが絶対の吉田と、ポイント空手とボクシングを融合させたパワフル&スピードの南。世界を見据えた24歳の南と25歳の吉田の一戦、ベルトを巻くのはどちらか注目が集まる。

そんな暫定王座決定戦に挑む両者、プレスリリースに寄せられたコメントは多分に相手を意識しておりさらに興味がそそられる。

南友之輔
「チャンピオンが逃げたので暫定になりましたが、ベルトはしっかりもらいます! 打撃も組みもパワーアップした姿をお見せします。応援宜しくお願いします」

吉田海威
「いつかやる事になると意識していたので、このチャンスが貰えて嬉しいです。違うルールの空手の打撃家同士ですが、硬式空手がより強いことを証明します。自分の打撃を出し切ってKOします。必ず面白い試合になると思いますので注目して下さい!

PS 南選手へ。体重には気をつけてください」

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【RING C05】韓国でソン・ミンソォと対戦、和田教良「吉田君に教えてもらった距離感でーー」

【写真】チェ・ドンフン戦とオドゴンバートル戦を経て、リラックスかつ落ち着いているようにも見える(C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(日・現地時間)、韓国はインチョンのサンサンプラットフォーム・ウェーブホールで開催されるRing Championship05で、和田教良がソン・ミンソォと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

「あの時、逃げなければよかったと後悔しながら生きるのは嫌で」――和田は今年7月、一度は断ったオトゴンバートル・ボルドバードル戦に挑み、KO負けを喫している。2月のチェ・ドンフン戦に続き2連敗となった和田が、再起戦の場所に選んだのは韓国のケージだった。漢・和田は言う。「やるしかない。結構、自信があるんです」。


――和田選手が韓国で試合に臨むと聞いて驚きました。今回のRING C出場は、どのような経緯で決まったのでしょうか。

「寒天(たけし)さんに『韓国でフライ級の試合に出る選手を探している』という話が来て、『僕がやりたい』と思いました。これで外国人選手との試合は4戦連続になりますが、とにかく楽しみです」

――今回は和田選手にとって初の海外試合で、しかも敵地で戦います。オトゴンバートル戦を一度断った時は「前回(チェ・ドンフン戦)は負けていて、今回は落としたくないと思った」とのことでした。その後、改めてオトゴンバートル戦のオファーを受けたわけですが、状況は同じというよりも現在2連敗中です。

「確かに今回の相手は2戦しかしていなくても、強いかもしれないですからね。そこは、やってみないと分からないです。ただ、やるしかない。今回は結構、自信があるんです」

――というと?

「オトゴン戦の前から、吉田開威君に距離の取り方を教えてもらい、だんだん分かりつつあるんですよ。でもオトゴン戦では、それを出すことができなくて。負けて少し休憩してから練習を再開し、距離の取り方が良くなってきています」

――そうだったのですね。試合前のインタビューではオトゴンバートル対策があると仰っていました。オトゴンバートルが距離を詰めて来ると右クロスやスピニングバックフィストを合わせていましたが、対策とはその距離の取り方だったのですか。

「そうなんです。負けちゃいましたけど。スピニングバックフィストは当たって、相手も耳から出血していましたね。僕も致命傷を与えた感覚はありました。でも吉田君みたいに上手くはいかんかったです」

――一昨日(※取材は10月8日に行われた)、吉田選手が右スピニングバックエルボーでKO勝ちしました。和田選手があのスピニングバックエルボーやスピニングバックキックの練習相手になっていたとか。

「アハハハ、そうなんですよ。吉田君、素晴らしかったですね。本当に良かったです。自分もその吉田君に教えてもらっている距離の取り方が身についてきて、自信になっています。2度も負けておいて言うのも何ですけど(苦笑)。オトゴン戦の試合映像を視返すと、通じていた部分もありました」

――なるほど。

「今までの試合は距離が設定できていなかったので、練習してきた技が生きないことが多すぎました。結局、組んだ時しか練習したことを生かせないという……。でもやっと練習してきた距離の合わせ方ができてきて。この間、福田龍彌の試合(瀧澤謙太戦)を視ながら『龍彌、足の使い方が巧いな』って理解できるようになったんです。だから、今は凄く格闘技が楽しいですね。細かいことは表に出せないけど、吉田君に試合と同じ距離感を教えてもらっています。彼は教え方も上手で」

――試合と同じ距離感、というのは……。

「以前の自分は、もっと距離が近かったんですよ。やっぱり練習と試合では、殴られる強度が違うじゃないですか。練習だと相手は100パーセントの力で殴ってこない。だから自分も打撃を出せていたし、組むことができていて。でも試合になると違う。その乖離を理解できてきたので、今は練習でもより楽に組めるようになりました」

――次の対戦相手、ソン・ミンソォはその距離をつくりやすいファイターでしょうか。

「相手どうこうより、今回は自分次第ですね。これは自分が勝たないといけない試合やと思っています。相手はレスリングも強いけど、組んできてくれたら僕が持っていける。いつもは、僕のほうが不用意な距離で突っ込んで行っていました。それがなくなり、しっかりと練習してきた動きができたら――あとは自分との戦いです。この試合で勝って、次は空手の試合に臨みたいです」

――……空手の試合!?

「実は硬式空手の試合に出る予定です。寝技のために柔術の試合に出るような感覚で、打撃を磨くために空手の試合に出てようと。硬式空手はMMAに近い距離ですし。今教わっている空手の距離感を掴めているかどうか確認したいので出場します。その前に次の試合は、しっかりフィニッシュしてきます。これからは塩漬けファイターを卒業して、フィニッシュを増やします!」

■RING C05 視聴方法(予定)
10月20日(日)
午後7時00分~ RING Championship YouTubeチャンネル

■RING C05対戦カード

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
キム・ウンソン(韓国)
國頭武(日本)

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
シン・ユミン(韓国)
ボォレット・ザマンベコフ(カザフスタン)

<ミドル級/5分3R>
ユン・ジェウン(韓国)
マクシム・ミクティプ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ソン・ミンソォ(韓国)
和田教良(日本)

<ライト級/5分3R>
ムン・ジュンヒ(韓国)
パク・ジフワン(韓国)

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【Gladiator028】蹴り、突き、寝技——吉田開威が語る右回転ヒジKOへの道「技は打ち込みと度胸」

6日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されたGladiator028で、吉田開威が上田祐起を右スピニングバックエルボーでKOした。
Text by Shojiro Kameike

1Rから組みの展開で押されながらも、凌ぎ続けた吉田が2R残り6秒で逆転勝利。6月の中国WKG&M-1、ウー・シャオロン戦に続くKO勝ちの裏にあった自身の成長と課題とは――。試合翌日、吉田が道場主を務める空手道剛柔流朋武館高岳支部を訪ねた。


MMAでも思いっきり軸足を廻すことができるようになっています

――昨日は見事なKO勝ち、おめでとうございます。全試合終了後、上田選手のために救急車が呼ばれていました。試合終了後からしばらく経ってからダメージが表面化したようですが……。

「はい、それは聞きました。でもフィニッシュのスピニングバックエルボーではなく、足先蹴り(そくせんげり)がボディに入った時のダメージだったようですね。自分でも『温かい生肉を神経の通っているナイフで貫き通した』というような感触がありました」

――凄い表現ですが、感触のイメージは伝わってきます。ボディ、内臓のダメージであれば、時間が経って表れてくるのも理解できますね。

足先蹴りは1Rと2Rに一度ずつ確認できる。2Rの蹴りで感触があったという(C)SHOJIRO KAMEIKE

「ズボッと刺さってはいなかったけど、『これは効いたな』という感覚はありましたね。あれがズボッと刺さっていたら、その場で倒れていたと思います。外れていても、それだけ威力があることは分かったので、この蹴りを完成させていきたいです」

――6月は中国で一撃KO勝ちを収めています。あの時も左ハイをブロックされたものの、そのまま相手が倒れました。

「僕もあの左ハイで倒れるとは思っていませんでした。まず作戦として、距離を測るために出した左ハイだったんです。前日の公開計量で、相手がメチャクチャ度の強い眼鏡をかけているのを父が見て『これは遠いところは見えていない』と思ったそうなんです。

それを聞いて――試合前日から、ひたすら遠い間合いからの蹴りの打ち込みをやっていました。ただ、さっきも言ったとおり最初の左ハイで倒れるとは思っていなかったです。相手はブロックしていたし『蹴りを受けられてしまった』という感触で。と思っていたら、そのまま後ろに倒れていったので、『えっ!?』と思いました。

今まで空手で、面を付けている相手をKOする感覚は持っていたんです。面があるからメチャクチャ深く、ガッツリ当てて、ようやく倒れるという感覚で。でも面を付けていない相手を倒すことができた――自分の蹴りが思ったよりも威力があるんだな、って初めて知りました」

――シャオロン戦前のインタビューでは、「空手ではKOできているけど、MMAでは判定続きだから倒したい」と言っていました。これまでMMAの試合で出していた蹴りと、シャオロン戦の左ハイでは何か違いがあったのでしょうか。

「あの左ハイは、軸足を廻す空手の蹴りなんですよ。遠い間合いから軸足を180度廻して、ヒザをグイッと前に出して、真正面に蹴っていくいような感じです。

上田戦では左ミドル、右ハイと軸足を廻して打ち込んだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

以前はMMAで蹴りを出すと掴まれそうだと思って、アマチュアの頃から全く蹴りを出せませんでした。寝技を全くやっていなかったので『蹴りを掴まれて倒されたら終わりだ』と。寝技の練習をすることで、その気持ちはどんどん減ってきて、MMAでも思いっきり軸足を廻すことができるようになっています。腰を入れて軸足を廻すことによって軸が残っているから、すぐ体勢を戻すことができて組みにも対応できるように練習しています。そこは進化した部分ですね」

――ということは昨日の試合でも、組まれた時に凌げる自信はあったのですね。

まだまだグラウンドに課題は残るが、徐々に成長は見せている(C)SHOJIRO KAMEIKE

「自信はありました。たとえば1Rにバックを奪われた時も、まずは落ち着いてワンハンドを外すことができました。練習では元谷(友貴)さんのワンハンドを受けているんですよ」

――元谷選手が太田忍戦で極めたようなワンハンドのRNCを……。

「そうです。元谷さんや寒天(たけし)さんのワンハンドは本当に強くて。それを受けていたおかげで、バックを奪われて四の字フックの体勢は辛いけど『両手で取られなければ耐えられる』と思いました。だから落ち着いて片手を外していったんです」

――上田選手の四の字フックに対しては?

「1Rは割とフックが硬かったです。でもカーフが効いて、2Rは動きが落ちていましたよね。試合中はずっと我慢していたのかもしれないけど、試合後に話をしたら『カーフがメチャクチャ痛かった』と言っていました。自分も2Rにトップを取り返した時は結構、無理やりな形ではあって。だけど『カーフが効いているから四の字フックはズレる。これは無理やりでも脱出できる』と感じていたんですよ」

――1Rにスタンドでオタツロックを組まれた時も、吉田選手は落ち着いているように見えました。

この形に入る練習ではなく、逃れる方法を練習していたのか(C)SHOJIRO KAMEIKE

「実は寒天さんをはじめ巧い人に、練習であの形をやってもらったことがあるんです。平良達郎選手のようにガッチリと形に入れば、完全にヒザが壊れてしまうことは分かりました。本来、スタンドの状態でガッチリと入ってしまったら、座って解除しないといけないんですよね。でも完全な形にはなっていなかったので、スタンドで正対しました。NTT(Nagoya Top Team=寒天練習)で受けていたおかげです」

――練習でやられて分かることは多いと思います。吉田選手の場合、NTT後のSNSは「またやられた」「まだまだ弱すぎる」という内容しか投稿していません。

「もう本当にやられまくっていますよ。寝技の練習では、ひたすら技を掛けられ続けて、ひたすら負けています」

――しかし凌ぐ自信はついてきたことで、寝技で勝負しようとは思いませんか。

「それは考えていないですね。僕のゴールはスタンドだと決まっています。そのために寝技も凌げるようになってきました。グラップラーを相手に寝技で勝負しても意味がないですからね。相手が打撃主体の選手であれば、そこは考えますけど。

というのも、MMAにおいて寝技で実績を出している選手のレベルに僕が追いつくことはあっても、そのレベルを超えることはないんですよ。でも超えないと極めるまでにはいかない。組みでグチャグチャになった状態では、今は採点に影響を及ぼさないですし。だから最後も、回ってトップを取った時は絶対に立とうと思いました」

Ares王者ユヌソフの試合からインスピレーションを受けました

――なるほど。スタンドの打撃でいえば、今回はいつもよりストレート系のパンチを、踏み込んで打っていました。

「今回は前に出て、パンチを当てに行こうとしました。同じ大会に出ていた木村柊也選手とか、南友之輔選手もそうですけど……ああいう一撃KOをやってみたいんですよね」

――おぉっ、その2選手を意識しますか。

パンチも間合いも課題のひとつ(C)SHOJIRO KAMEIKE

「僕自身、今までは下がりながらパンチを合わせることが多かったんです。そのほうが得意なので。だけど、今までパンチでは倒し切れていない。自分のパンチに威力があったとしても、それを当てることができていない。だから今回は当てに行く、倒しに行くことをイメージして打ち込みをやっていました」

――ただ、そのパンチにカウンターを合わされる場面も多かったです。

「効いてはいなくても印象が悪いですよね。今までは完全に間合いを取り切ってかた動いていたのが、今回はだいぶ距離を近くしました。特に1Rは積極的にKOを狙いましたけど、ラウンドを取られてしまって。これは無理だと思い、2Rは間合いを取り切ってからスタートしたんです。1Rめは大きく振りすぎてしまったことが反省点でした。でも試してみたかったので。

たとえば相手がチャンピオンや海外の強豪だと、その試合で試しはできないじゃないですか。今回は試す場であり、今は積み上げる時期だと思っていました。とにかく今回は、フィニッシュに繋がる手の技を試したいと思っていて。最後のスピニングバックエルボーも練習していたんですよ」

――1Rと2Rは組みで取られた。これは「たられば」ですが、もしそのスピニングバックエルボーが当たらず最終ラウンドに持ち込まれた場合は、どのような展開になっていたでしょうか。

「その場合、最終ラウンドは完全に空手をやるつもりでした。用意してきた技は、たくさんあったんです。寝技にならないことを前提に、用意してきた技の中からどれを使うか。そのまま行っても負けるので、一撃で倒すことを考えていたと思います。

そこで変にワーッと前に出ていくと、また組まれるリスクがありますよね。とにかく間合い感覚だけでいえば負けることはない。倒しに行かず、ポイントゲームに徹すれば負けることはない。そこに徹しながらKOできる筋を探そうという感じでした」

――それは組みの展開で凌ぐことができる手応えを得たと同時に、中国で倒す感触を得たからこそできる戦いですよね。では、いくつも技を用意してきたなかで、最後にバックエルボーを選択した理由は?

「あれは選択したのではなく、自然に出ました。上田選手の左は、序盤はジャブを突いてくるけど、疲れて来るとフックが多くなるんです。今回はそのフックを振ってくるところに合わせる練習をしていました。

フランス支部を持つ朋武館。今年8月、現地修行の際にソラヌフとMMAの練習も行っていた(C)GOJUーRYU HO-BUKAN

今回の試合の前にフランスへ練習に行ったんですよ。そこでAresバンタム級王者のアブバカル・ユヌソフと練習して。彼がベルトを獲得した時の試合映像を視たら、フィニッシュが右スピニングバックエルボーだったんです。『これをやりたい!』とインスピレーションを受け、自分の形に落とし込んで、ひたすら打ち込みをしました。

練習では和田教良さんや寒天さんに、大きく振ってもらって、その中に入ってバックエルボーかバックスピンキックを打つ。いろんな相手、いろんなシチュエーションでやってもらっていて、自宅でもミットで打ち込みをやりました。僕の中で技というのは、どれだけ打ち込むか――それと、度胸なんですよ」

――打ち込みと度胸!

「まず技は無意識で出るまで打ち込みをやります。あとはそれを出す度胸ですね」

――そこまでプランが固まっていたのであれば、上田選手にバックを取られた時も「とにかく疲れてくれ」と……。

「アハハハ。それはないけど――スタンドバックを取られたのは、半分わざとです。あまり良くないけど、『立った状態であれば負けない』とは思っています。でも考えていたより上田選手のテイクダウン能力が高くて、倒されてしまいました。『まだまだ全然ダメだ』と思って、今日は朝から柔術の練習に行ってきたんですよ」

――えっ、試合の翌日に!?

試合翌日から練習~空手の指導。昇段審査が近いため指導にも熱が入る(C)SHOJIRO KAMEIKE

「はい。朝は柔術、昼はMMAの練習をして、夜の指導に来ました(笑)」

――もう次に向けて進んでいるわけですね。上田戦後にはマイクを渡され、タイトルマッチについて発言しました。

「どうなんでしょうね? チャンピオンの竹中大地選手はRIZIN出場を希望していて、すぐグラジの防衛戦をやろうという雰囲気ではないですよね」

――順番でいえば7月にテムーレンをKOした南選手のベルト挑戦もありますし。11月にはRIZIN名古屋大会が行われますが、たとえばRIZINに興味はないのですか。

「そういえば今日、カードが発表されていましたよね(※取材開始直前、RIZIN公式YouTubeチャンネルでRIZIN LANDMARK10の対戦カードが発表されていた)」

――はい。

「一緒に練習している人の試合は聞いていましたけど……自分はRIZINより、開催されるならRoad to UFCを目指したいですね。海外で戦うならフライ級まで体重を落とせるかどうかもテストしています」

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【Gladiator028】バック&RNCの厳しい展開を凌いだ吉田が、回転バックエルボーで逆転KO勝ち

【写真】吉田は寝技を凌ぎ、餌を蒔き続けて逆転KO勝ちした(C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
Def.2R4分54秒 by KO
上田祐起(日本)

いきなり右ミドルを入れた吉田。さらに左右の蹴りを散らして、ジャブを伸ばす。上田のローに左フックを合わせた吉田だが、右を見せられた組まれると一気にバックを取られる。後方に倒れ込みながら、ボディトライアングルに取った上田が、パンチを入れながらNRCをセットする。上田は左腕を深く組み込む。何とか耐える吉田だが、まだ3分残っている。腰をずらそうとする吉田が立ち上がると、上田はオタツロックに。振り落とすのは怖い態勢だが、足のフックが緩んだ上田が着地する。

打撃の間合いに戻ると、吉田が左ローを蹴る。さらに右ハイを蹴った吉田に組みついた上田が、ワキを潜ってバックへ。再び後方に自ら倒れようとした上田。直ぐに起き上った吉田が胸を合わせて、ワンツーを振るう。さらに蹴り、スピニングバックフィストを見せた吉田の飛び込みに上田が左をヒットさせる。残り30秒、組んでバックに入った上田はワンフックからマウントに移行しようとする。上から殴られまいと背中を見せた吉田は、攻め込まれ続けた初回を道筋を立てて守り切った。

2R、吉田が左ロー、右三日月を蹴る。やや攻め疲れが見える上田は左を被弾する。さらに右を入れた吉田は左カーフを続け、スピニングバックフィストから蹴りに繋げる。左に右をクロスで合わせた吉田は、回転系の蹴りのフェイクから回転系のパンチへ。組まないのか、組めないのか──上田はジャブ、フックで殴られる。吉田はワンツーを入れ、左カーフ、スリップした吉田は立ち上がるところで組まれてケージに押し込まれる。

ここもワキを潜られた吉田は、ヒジを後方に入れる。正対しつつ、足をかけてバックに回った上田のオタツに胸を合わせることができない吉田だが、足が抜けると正対してパウンド。立ち上がった吉田は、続いた上田の右ストレートに右スピニングバックエルボーを当てる。この一発で吉田が、逆転勝利を手にし「今回は危ない試合でしたけど、KOを狙っていて倒せて良かったです。もっと強い相手とやりたいです。タイトルマッチへのチャンスをくれると嬉しいです」と話した。


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【Gladiator028】成長の証=ダギースレンとの再戦へ。チハヤフル・ヅッキーニョス「全く違ったMMAを」

【写真】国際戦2試合を含む、ハードな5試合でヅッキーニョスが手にした武器とは── (C)SHOJIRO KAMEIKE

もう既にオープニングファイトが開始しているGLADIATOR028。フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でチハヤフル・ヅッキーニョスが、リベンジに挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝でダギースレンに敗れたヅッキーニョスは、15カ月で5試合を戦う打撃で戦える気持ちを創ってきた。一足飛びなど考えす、一歩一歩確かな成長を遂げたヅッキーニョスがこの間に経験と成長を訊いた。


――挑戦者決定トーナメント準決勝に臨むヅッキーニョス選手ですが、チャンピオン河名マスト選手のRoad to UFC準決勝敗退をどのように捉えていますか。

「残念な気持ちではありますが、最初にダウンを取ったの河名選手で。何もできなくて負けたわけでないです。現実は厳しいと思うのと、もう戦えないと思っていたので再戦のチャンスがあるかもということはポジティブにも捉えることができるという感じですね。

本音は勝ち続けてUFCに行ってくれていたら、ニャムジャルガルに続いてGladiatorのチャンピオンがUFCに行くことになっていればGladiatorの存在も明確になったのかとは思います。同時にここでチャンピオンになるとRoad to UFCに出られるという認識を僕は持っています。Gladiatorで色々な外国人選手と戦って、上を目指す。そこに他の日本人選手が来てくれたら、もっと盛り上がるでしょうし」

──押忍。そのように国際戦を繰り返すことで、力をつけていたヅッキーニョス選手。そういう戦いの序章だった時にダギースレンに判定負け、そして再び肌を合わすこととなりました。

「前回のダギースレン戦は大きかったです。実際にあの試合に負けて……通用した部分もあったけど、全体的に押し切られた試合でした。あの負けで、会社を辞めようと決めて。翌日に上司に伝えたんですよ」

──えっ!!

「実際に退社したのは、今年の2月なんですけど。あそこから気持ちも切り替わりいつか再戦したいと思っていたので、それが1年と3カ月……短いといえば短いですが、ブランクを空けずに試合をしてきて確実に成長しているという気持ちがあります。なのでリベンジのチャンスが来たというのは、凄く嬉しいです。

前職と同じでも、フリーになって自分でスケジュールを管理し今は格闘技に集中した生活ができているので。正直、サラリーマン時代は連日の残業と出張が多くて、今からすると『よう、やっていたな』って思うほどで。あの時と比べると、今は格闘技としっかり向き合えています」

──ダギースレンに負けて仕事を辞める決意をした。その時は、どのようにファイターとして強化していきたいと考えていたのでしょうか。

「一番はスタンド、打撃です。もともと打撃が苦手で、試合でも自分から打撃で前に出るってほとんどなくて。サークリングから隙を見て組みつくスタイルでしたが、それでは厳しくなってきたので。打撃が普通にできて、レスリングを強化する。柔術タイプだったので、テイクダウンをしないと自分の強味を発揮できないと考えました。それとフィジカルですね。ダギースレンと戦って、彼を体感して『なるほど』って思いました(笑)。何となく勝っていたことから、打撃だろうが組みだろうが自分から試合を創って勝つという風に変わりました」

──ダギースレン戦後、まず9月にハンセン怜雄選手との再起戦が組まれました。

「ハイ。打撃で倒してやろうと思っていました。ハンセン選手は打撃の選手で、戦績だけ見ると苦戦をしている。なので通用しないことはない。この試合で、自分の殻を破らないと成長できないという気持ちで臨んだ試合でした。実際に殴り合って、削られましたけどパンチでKOできたので良い経験になりました。技術云々でなく、気持ちでいけたのが大きかったです」

──続く12月大会では河名マスト選手に逆に打撃で敗れました。

「あの試合はやはり河名選手のレスリング力ですね。並大抵でないことは覚悟していました。MIBUROで大きな外国人がきてやられちゃうこともありますが、通用しないということはなかったです。だから河名選手と戦っても、打撃で上回って組んでも勝負できると思っていました。そうしたら……圧倒的なレスリング力の差がありました。

飛ばしすぎないで戦おうと思ったら、組みで圧倒されて。勝つには打撃しかないと打ち合ったらKOされました。感覚的な話になりますが、それでもトップレスラーのフィジカルを体験できたのは大きかったです。打撃が中途半端、未完成な打撃で勝負をしたことも敗因の一つだと思っています。組みだけでなく、打撃も反省できた試合でした」

──では今年3月の石田拓穂戦、ある意味絶対に負けられない状況だったかと思います。

「実力的には絶対に勝てるとは言わないですが、少なくとも普通に勝負ができると踏んでいました。リーチ差を生かして、打撃が勝負しようと。でも、その打撃が未完成でした」

──打撃で押し込まれて、逆転の一発という試合でした。

「KOしたパンチは正直、狙っていたものではないです。でも練習をし続けていたパンチでした。近距離でのパンチ、一発で意識を飛ばせたのも初めてで……結果的に打撃の練習の成果が出た試合で。自分のなかでは自信にはなりました」

──5月のパク・サンウォン戦はアドニス・セビジェーノが来日できず、急遽の対戦となりました。そしてストライカーを相手に、一つのテイクダウンからコントロールして腕十字で一本勝ちでした。

「打撃が得意なのは分かっていました。なのでKOをしようとかはなかったですが、打撃戦でどれだけできるのか試そうと思っていました。打撃を出させていなす。見切ったうえでテイクダウン。組んでからはいつも通り戦えばいける。そういう作戦通りの試合でしたね。打撃の向上と、作戦通りに動けることが確認できました」

──打撃を向上させても、打撃戦を一部と考えている。まさにMMAとして打撃と捉えることができていますね。その打撃、どこかで特別に練習をすることはあるのですか。

「ムエタイのプライベートを受けたり、ムエタイの選手と練習する機会を設けました。あとは福田龍彌さんから、アドバイスを良く貰います。そこを実践する。昔から教えてもらってはいたのですが、なんせ打撃が分からなくて。レベルが違い過ぎるから仰っていることが分からなかったのが、ようやく少し分かって来て。龍彌さんのいうことを信じて戦う。それが最近になって、できるようになりつつあると思います。そこは大きいです」

──そして迎えた7月のトーナメント準々決勝、中川晧貴選手に総力戦で競り勝ちました。

「中川選手はグラップラーで、リーチ差があるので打撃で行こうと思っていました。テイクダウンをさせずに、戦う。スタンドでプレッシャーをかけて相手を下がらせる。そこはデキてしっくりとは来ています。ただ僕も被弾してしまいました。前に行く気持ちが強くて。

打撃に拘るより組みの方が強みですし、打撃を混ぜて戦うことが身についてきたというのはあります。ただ、その組みの部分でポジションを返されたり、逆に得意なところで課題が残った形です」

──そして、いよいよダギースレンとの再戦です。以前との違い、改めてお願いします。

「打撃を使って戦えるようになったこと。もちろん、狙い過ぎると自分が貰ってしまうこともあるのですが『できるぞ』というところが違います。前回はスタンドでも、ほぼほぼ僕が逃げ回ってグラップリング勝負をしてたのが、そこも打撃を使って……。綺麗に入るとまではいえないけど、グチャグチャにはならないで戦えるかと思います。少し洗練されたMMAになる。そういうところを見て欲しいです」

──結果オーライかもしれないですが、石田戦で打撃で下がった時に組まずに打撃で勝った。それがあることで、絶対的に組むだけじゃない。その気持ちがあると相手に分かることは、大きいのかと思います。

「人一番ビビりだったんです。スパーリングでもパンチが飛んで来たら背中を向けてうずくまるぐらいの感じで避けていました。今の後輩、一般会員さんは凄いなって思うぐらい僕よりできていました。本当に僕は顔に来るものへの恐怖心が凄くあって。結局、勝ちたいってよりは単純にそういう自分が嫌だった。

恐怖心に打ち克ことは、戦ううえで必要な能力で。逃げ回る自分は嫌だし、逃げ回るスタイルじゃ通用しない。だから、やるしかないと思って取り組んで来たら段々、少しずつですけど向き合えるようになって。目を開けたままでパンチを貰えるようにはなりました」

──その気持ちが創ることができてのダギースレン戦です。

「去年のトーナメントはGladiatorで戦ってきた選手の出場は、僕しかいないような状況だったから出ることができたと思います。それで負けました。今回は、この1年で強さと成長する能力を見せたことで、トーナメント出場が認められたと思っています。あれからの5試合、間を空けずに戦ってきたことで得られた自信があります。ダギースレンも凄く成長しているので、全く違ったMMAを見せることができると思います」

──ところで、今もMMAは東京中心です。グラジでキャリアを重ね、力もつけてきた。首都圏で戦いたいという気持ちは?

「そういう気持ちは、強くは持っていないです。どこでも一緒です。今は配信があるので。昔は東京、後楽園ホールで戦いたいということはありましたが、今は場所に拘りはないです」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


■Gladitator028対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

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【Gladiator028】1年4カ月振りの再戦、ヅッキーニョス戦へ。ダギースレン「打撃をたくさん使いたいです」

【写真】王座決定T決勝の体重オーバー以来、相当に減量には注意が払われているようなダギースレンだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

本日6日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR028が開催され、フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でダギースレン・チャグナードルジが、チハヤフル・ヅッキーニョスと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝で対戦した両者。前回の対戦ではダギースレンがスプリットの大激戦を制した。あれから1年4カ月、この間の成長度合のぶつけ合いを前に寡黙なチンギス・ハンの末裔が、その自信のほどを静かに語った。

――トーナメント準決勝まで2週間を切っていますが、今の体調は如何でしょうか(※取材は9月25日に行われた)。

「体調は良いです。トレーニングも順調に続けることができて、これからは減量に集中していこうとかと思っています。7月に試合があって、それから練習を続けてきました。ここからは体重を落とします」

──もう体重調整の時期に入っているのですね。

「今は動いて体重を落としている状態で、来週になると計量を見据えて体重を創っていきます」

──ヅッキーニョス選手と1年2カ月振りの再戦となります。彼からは前回の対戦後、試経験がダギースレンより多くて、成長の度合いが違うという旨の発言が聞かれます。

「中川選手との試合を見て、ヅッキーニョス選手は去年に自分と戦った時よりもスタミナがついたように感じました。ただ、スピードがないです。前回は私が勝ちました。今回もしっかりと研究したので、勝つのは自分です」

──前戦と比較すると、打撃を使ったMMAができるようになったとも言っていました。

「自分との試合後、ヅッキーニョス選手は多くの試合をしてきたことは確かです。その試合映像は全てチェックしました。試合のたびに成長をしています。打撃でもKOしているので、その辺りは自分も承知しています。でも自分も彼の成長に負けないほど練習をしてきたので、打撃でやりあうことを全然平気です。

逆に自分は前回の試合でグラップリングやレスリングという面で、しっかりと力を発揮することができなかったです。7月のアドニス・セビジェーノ選手との試合でも、そこは上手くいかなったです。なので、今回はしっかりと組みでも強さを見せられるようにスタミナの強化を図ってきました」

──大阪では、どのような試合がしたいと思っていますか。

「前回は組みが多かったので、打撃をたくさん使いたいです。ヅッキーニョス選手と再戦することが凄く楽しみで、ファンの皆さんが喜んでもらえる試合ができると思います」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

■Gladitator028対戦カード
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

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【Gladiator028】計量終了 中国で16秒KO勝ち&8月に硬式空手世界2冠王の吉田開威が上田祐起と対戦

【写真】メインカード第1試合はスタイルが対極の両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日6日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiator028の計量が、5日(土)に同市のSMOKER GYMで行われ、出場選手全員がパスした。
Text by Shojiro Kameike


メインカードの中でチハヤフル・ヅッキーニョスとバン・ジェヒョクは、最初に体重計に乗った時はわずかにオーバーしていたものの、ともにショーツを脱いでクリアしている。ギリギリの状態で計量に臨んだと思われるが、コンディションに問題はなさそうだ。結果、メインカード4試合+プレリミ10試合+オープニングファイト5試合=全19試合の計量がわずか1時間強で終了した。

今大会のメインカードは全4試合中、3試合が国際戦に。もう1試合は吉田開威が上田祐起と対戦する。吉田はプロデビューから5戦無敗で、今年6月には中国でウー・シャオロンをわずか16秒、左ハイでKOした。8月2日から4日にかけて東京で行われた世界硬式空手道選手権大会では、個人-65キロ級と団体戦の2冠を達成している。対する上田祐起は7月大会で福井達郎をRNCで下し、連敗から脱出。互いに打撃と組み、得意なところはハッキリとしているが、3Rの中でMMAとしての進化が求められる。

プレリミには5月大会で山上幹臣をKOした今井健斗が出場し、現在3連勝中の宮川日向と激突する。前回のインタビューで、沖縄遠征の際に松根良太THE BLACKBELT JAPAN沖縄代表からUFCジャージを貰ったことを明かした今井。計量会場にもそのUFCジャージ着用で登場した。計量後のルール説明で「頭部への塗布物禁止」を聞いたあと、レフェリーにしっかりパーマをかけた頭を触って確認してもらっていた。

■Gladitator028 視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Gladiator028 計量結果

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:66.2キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.0キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔:66.1キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
木村柊也:66.1キロ
キム・ウィジョン:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
吉田開威:61.3キロ
上田祐起:61.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:77.3キロ
チョモランマ1/2:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向:57.1キロ
今井健斗:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
福田泰暉:66.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.9キロ
しゅんすけ:61.5キロ

<フライ級/5分2R>
澤田政輝:56.7キロ
荒木凌:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:65.9キロ
藤井丈虎:65.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.3キロ
趙大貴:77.2キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.3キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.9キロ
藤原浩太:56.3キロ

<フライ級/5分2R>
田中義基:57.0キロ
村田和生:56.0キロ

<ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.3キロ
健椰:69.5キロ

<フライ級/5分1R>
岩崎圭吾:55.7キロ
古賀琉斗:57.0キロ

<バンタム級/5分1R>
原田康平:60.8キロ
菱田景太:61.2キロ

<55キロ契約 5分1R>
伊藤瑛大郎:53.3キロ
枦山祐気:54.8キロ

<バンタム級/5分1R>
川口彪弥:61.5キロ
高橋風我:61.2キロ

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【Gladiator028】KOタイム平均61秒の木村柊也、初の国際戦でAngel’s FC王者と。吉田開威✖上田佑起も!!

【写真】チームメイト南友之輔がテムーレン・アルギルマーを破った時の試合解説を聞けば、木村が打撃を知り抜いていることが理解できる (C)MMAPLANET

20日(金)、10月6日(日)に大阪府豊中市の176BOXで行われるGLADIATOR028の追加カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

フェザー級挑戦者決定トーナメント準決勝=ダギースレン・チャグナードルジ×チハヤフル・ヅッキーニョス、パン・ジェヒョク×水野翔が組まれたメインカードに、木村柊也✖キム・ウィジョン、吉田開威✖上田祐起というフェザー級とバンタム級の3回戦が加わった。


木村は日本拳法史上唯一、大学在学中にその頂点である日本拳法総合選手権を2度制した不世出の拳法家だ。しかも、コロナで2年大会が開かれなかったため、通常通り開催されていれば4連覇の可能性もあった。

その木村は昨年12月のGLADIATOR024におけるデビュー戦で66秒KO勝ちを収めると、3月のGrachanでは42秒、そして5月のグラジで76秒と、まだ2分以上戦ったことがないゴールデンルーキーだ。1試合平均61秒という信じられないKOタイムを記録している裏にはグラジとグラチャンというプロモーションにおいては、木村との対戦を受ける同じような経験のファイターが表れなかったことも考えられる。

それもそうだ、不世出の日本拳法家──彼の選択が違っていれば、大舞台でもっと脚光を浴び、いきなり戦績の違うファイターと相対していたこともあったはず。そこを師・宮田和幸氏は「打撃はできても、組みはまだまだ」という慎重な姿勢で教え子の成長を待った。

そして迎える今回の一番、対戦相手のキム・ウィジョンは韓国のAngel’s FC暫定ライト級と中国のICKF(International Kung Fu Federation)フェザー級の2本ベルトを所有しているファイターだ。

柔道準国家代表チームのメンバーだったキム・ウィジョンの戦績は5勝3敗、アマでは3勝2敗と決して綺麗ではない。以前の韓国MMA界風という表現になるが、デビュー直後から経験値の違うファイターとの戦いに挑んでおり、一時代前のキャリアの積み方をしてきた選手ともいえる。

昨年3月にグラジに来日した際にはバンタム級で戦い、ゆうとに判定負けを喫しているが、その3カ月後にはベトナムでフィリピン人ファイターを下し、Angel’s FCで暫定ライト級王座を獲得している。とはいえ、対戦相手のレベルが分からないタイトル奪取よりも、この1年半に渡り所属するJB MMAジムだけでなく、あのイ・ユンジュン率いるRoad GYMアックジョン内のチームAOMでプロ練習に参加している点に注目したい。

現役を全うできていればK-MMA最高のウェルラウンダーとして、その歴史に名を刻んでいたであろうイ・ユンジュンのみならず、出稽古を行うキム・スーチョル、柔術黒帯で元MMAファイター=チョ・ヒョンスン さらには柔術韓国国家代表チームのコーチを務めるアン・ヒョンジンらとの実戦スパーリングで鍛え抜かれてきた。

この間の組み技の完成度のアップは、少なく見積もっても木村が実戦で経験したことがないレベルであることは間違いない。とはいえ、MMAは打撃から始まる戦いだ。当たる時と当たらない時が瞬時に理解でき、体の使い方と力の入れ方を修正できるという天才打撃家が組ませない打撃で初の国際戦をクリアできるのか。あるいは組まれて、初めて苦い水を飲むことになるのか。徳島出身、来年3月のRIZIN高松大会出場が、今から期待されている木村のパフォーマンスは要注目だ。

また木村と同様にストライカーでも、こちらは剛柔流空手を学び、硬式空手の世界で今も活躍する吉田が国内で初めて、3回戦に挑む試合も興味深い。というのも吉田は6月に中国のWKG&M-1に出場しており、見事なハイキックを決めて10秒KO勝ちを収めた試合は3回戦として実施されていた。

この勝利で、MMAでも倒す感覚を身に着けたことが期待される吉田の相手=上田祐起は5月のグラジで柔術黒帯の江木伸成を破り、7月大会ではRNCでMMAでは約2年振りの勝利を手にしている。

2度に渡るBloom FC出場──九州遠征で連敗を喫した状況から、地元・関西で上昇気流のきっかけを掴んだ上田の組みに対し、春日井たけしの下の行われる中京最大のプロ練習の成果を吉田が出すことができるのか。勝敗、勝ち方次第で今後のタイトル戦線に強く影響を与える一戦となるだろう。

同大会に出場する4選手がプレスリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

木村柊也
「今回、初の国際戦ということでいつも以上に気合が入っています。ただ、自分がやることはいつもと変わらないので豪快なKOで会場を爆発させます!」

キム・ウィジョン
「GLADIATORという日本を代表する団体で再び試合する事が出来で光栄です。昨年の試合では初めてのバンタム級戦であまり動く事が出来なかったですが、今回は適正階級のフェザー級なので、良い試合が出来ると期待しております。木村選手は全勝でKOが出来るタイプなので、私と相性がいい試合が出来ると思います。自分にとっても久々の復帰戦なので、激しい楽しい試合しますので、是非楽しんで下さい」

吉田開威
「僕は毎試合勝利にこだわっています。勝利し続けることが、自分の最高の評価に繋がっていると感じています。今回の戦いにはかなり自信があります。私たち二人の戦いを楽しみにしてくださいそして吉田開威に注目してください」

上田祐起
「暗く長いトンネルに入ったように負けが込んでいたのですが、やっと光が見え自分の戦い方を思い出すことができました。このまま連勝街道に乗ってどんどんステップアップしたいと思います。ゆくゆくはGLADIATORを代表する選手として強い外国人と戦いたいと思っているので、この試合も完全決着で終わらせて競技レベルの違いを見せようと思います。その為にも最後まで油断せず僕の目指すMMAを応援してくれる人、対戦相手、この先対戦する事になる選手、全ての人に見せられるように試合まで残り数週間作り上げていきます」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 DEEP MMA MMAPLANET o PFC33 YouTube   カタナマン 中西テツオ 亀松寛都 修斗 吉田開威 山本喧一 新井丈 松岡疾人 森崇純 渡部修斗 飛田拓人 黒石大資

【PFC33】北の大地で黒石大資のベルトに挑戦、中西テツオ「自分の得意なものが明確になりました」

【写真】Tシャツの下には、以前よりも筋量が増えた肉体が……(C)SHOJIRO KAMEIKE

7日(日)、北海道札幌市北区のPODアリーナで開催されるPFC33で、中西テツオが黒石大資の持つ同フライ級王座に挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

中西は昨年11月、PFCに初参戦して澤口悠之介を下した。続く2戦目でベルトに挑戦する中西に起きた昨年からの変化とは。


怪我もなく練習も試合もできるのは幸せなこと

――2021年からDEEP名古屋大会と大阪グラジエイターを主戦場としていた中西選手が、ここで北海道のPFCに参戦することになったのは、どのような経緯があったのでしょうか。

「本当にタイミングですね。去年は3月と8月に試合をして、その後すぐにでもまた試合をしたかったんです。調子も良かったですし。でも他の団体ではなかなか試合が決まらない状態で。そんな時に、たまたま山本喧一代表が『PFCに出場する選手を募集しています』とXに投稿していて、僕から連絡しました」

――山本代表に直接連絡を! 「調子が良かった」というのは、何か湧き上がるものがあったのですね。

「何て言ったらいいのか……。周りには格闘技が好きなのに怪我で練習も試合もできない人がいるんで。そういう人たちを見ていると、自分は怪我もなく練習も試合もできていて――それって幸せなことだなって思うんです。だからDEEPが終わったあとに『試合したいな』って気持ちが沸き上がりました」

――結果、2023年は3連勝を収めました。2連敗のあとの3連勝というのは、何か変わったところなどはあるのですか。

「自分の中で特に『変わったなぁ』と思うところはないです。試合の中で『自分がやるべきことを決めた』という感じですね。特に去年は3試合とも、相手が若手だったんですよ。相手の対策などではなく、自分の得意なところを出せば勝てるという3試合でした」

――確かに最近の試合では、思い切りの良さは感じました。2022年は何か考えながら試合をしていたのに対し、2023年以降は自然と体が動いているというイメージです。

「そうですね。その点は凄く大きいです。相手云々ではなく自分次第、という3試合を経験しました。調子の良い時は必ず自分の得意なポジションを取ることができる。そういう自分の得意なものが明確になりました」

――自分の得意なポジションとは?

「バックポジションですね。バックを奪うことは、僕にとっては明確な一つの武器なので。同じバックでも細かい部分が違っていて。それが自然と、僕にとって良いポジションを取れるようになってきました。

自分の中では去年8月のDEEP名古屋の試合(カネタケマンに判定勝ち)が一番大きかったんですよ。練習感覚で試合ができたので。今までは切羽詰まった感じで試合をしていたというか。でも8月の試合は余裕を持って、練習の延長で試合できたことが大きかったです」

――一方、今年4月にはDEEP名古屋大会で松岡疾人選手に敗れています。中西選手がコントロールしていたようにも見えましたが……。

「僕としても『負けはないだろう』とは感じていました。何か相手の攻撃でダメージを与えられたとか、そういうのは感じなかったので。

判定となると難しいところですね。人が決めることですし。最近は判定基準も流れが変わってきて、まず明確な差を見せないといけない。僅差だと、どちらにポイントがつくか分からない状態だと思います」

――ちなみに、凄く体が大きくなっていませんか。

「あぁ、今回は凄く追い込んできたので(笑)」

――今だけでなく、最近の試合を視ていると以前よりも筋量が増えているように感じます。

「ありがとうございます。特別なトレーニングをやっているわけではなく、練習量が増えた結果だと思います。やっぱりジムを立ち上げた頃は、自分の中でも練習をセーブしていたところがあって。その状態で試合をするのは良くないですよね。ジムと選手の両立は簡単ではないけれど、現役のうちは選手として頑張っていきたいですからね」

――ジムと選手を両立できる方法が見つかったのですか。

「いえ。自分が何かしたというよりは、運が良かったんですよ」

――運が良かった?

「自分の試合がある時に、たまたまジムで指導を替わってくれる人がいたりとか。あとはNAGOYA TOP TEAMのように、みんなが集まって練習できる環境も増えて」

――そういえば中国でKO勝ちを収めた吉田開威選手は、NTTやガイオジムで一緒に練習しているそうですね。

「彼は本当に凄いですよ。一緒に練習しているので分かります。自分と一緒に練習している時も、優しくしてくれているなぁって(笑)。打撃に関しては太刀打ちできません。彼のような新しいファイターも出てきて、名古屋のMMAも盛り上がってきていると思います」

『これはベルトを獲るでしょ』と自分でも思っています

――そんななか、中西選手は名古屋から札幌に行って試合をするわけですね。

「僕はどこでも戦います!」

――昨年の初参戦時はPODの選手でしたが、敵地ということも意識していなさそうです。

「アハハハ、全く気にしていません。前回試合した時、イベントとして凄い熱量を感じたんです。おもしろい団体だなって思いました。お客さんとの距離も近いですし」

――そしてPFCのベルトに挑戦することになり、相手が黒石選手というのも何か運命的なものを感じます。

2017年8月、中西と黒石は共に中国WLFで試合に臨む予定だったが、大地震の発生で大会が中止に(C)TETSUO NAKANISHI

「あぁ、2017年のWLFですね。去年11月に大会で『お久しぶりです!』と挨拶しました(笑)。でもお互いPFCの同じ階級で試合をしていて、いつか対戦するかもしれないなと思ったんですよ。だから、その時は挨拶程度で」

【参考】「2017年のWLF」について、詳しくはこちら
中西テツオ・インタビュー 
新井丈インタビュー
黒石大資インタビュー

――ファイターとしては黒石選手について、どのような印象を持っていますか。

「ベテランらしさがあって、自分のやることを決めているファイターですよね。お互いにやることが決まっている。黒石選手も僕がやることを分かっていて、しっかり対策はしていると思います。もちろんMMAだから、いつもとは違うこともやってくるでしょうし」

――それは中西選手も同じですよね。

「もちろんです。僕としては、相手は自分の対策をしてきてくれたほうが戦いやすいですよね。僕のリズムに合わせてくれたほうが、逆にやりやすくなるので。結局、何があるか分からないっていうのがMMAの面白さだと思います。

今回はタイトルマッチなので、僕も気合いが入っています。この2カ月強、メチャクチャ追い込んできました。『これはベルトを獲るでしょ』と自分でも思っていますので、応援よろしくお願いします!」

■PFC33対戦カード

<バンタム級選手権試合/5分5R>
亀松寛都(日本)
森永ユキト(日本)

<フライ級選手権試合/5分5R>
黒石大資(日本)
中西テツオ(日本)

<ミドル級選手権試合/5分5R>
新名正啓(日本)
カタナマン(日本)

<ウェルター級/5分2R+Ex>
成田佑希(日本)
飛田拓人(日本)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分2R+Ex>
森崇純(日本)
ハント高島(日本)

<グラップリング戦 フェザー級/5分2R>
渡部修斗(日本)
伊藤光(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex>
中場ガッツマン大地(日本)
綾哉(日本)

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45 MMA MMAPLANET o ウー・シャオロン 吉田開威

【WKG&M-1】わずか10秒で会心の一撃! 吉田がガード越しに左ハイを効かせてウーにKO勝ち

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
Def.1R0分10秒 by KO
ウー・シャオロン(中国)

八角形のリングで行われる試合、サウスポーの吉田に対し、ウーが距離を詰める。吉田は下がりながら左ハイ! ウーはブロックしたものの、ガード越しに効いたのか背中からダウンする。動けないウーに吉田がパウンドを連打すると、レフェリーが試合を止めた。わずか10秒、吉田が衝撃のKO勝ちを飾った――のだが、まるで放送事故でも起こったかのように撤収し、次の試合のアナウンスが始められたのは如何ともしがたい。これもアウェイというべきか。とにかく吉田自身が最も欲していたKO勝利だった。


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