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【TORAO30&TORAO COLORS】メイン出場、國頭武&古賀愛蘭─02─「道場で喜び合いましょう!」(古賀)

【写真】5月の後楽園ホール大会では明暗を分けた両者、明日はメインの勝者揃い踏みとなるか (C)MATSUNAO KOKUBO

20日(日)、広島市南区のブルーライブ広島で開催されるTORAO COLORSとTORAO30の各メインに出場する古賀愛蘭と國頭武のBURSTコンビインタビューの後編。
Text by Shojiro Kameike

國頭はランキング入りを賭けて神田T-800周一と対戦する。パク・ソヨンを迎え撃つ古賀は、国際戦で三度目の正直となるか。互いに正念場となる広島大会を前に、ほのぼのとしながらも熱い決意を語る。

<國頭武&古賀愛蘭対談Part.01はコチラから>

なお、TORAO30のコメインでニシダ☆ショーと対戦予定だった打威致が左側頭骨骨折により欠場、江木伸成がバンタム級グラップリング=寝試合でイシダと対戦することとなっている。


――國頭選手と古賀選手にとって、BURSTというジムの良さは何でしょうか。

國頭 ジム全体の雰囲気が良いですね。先日は柔術で、JBJJFの中国選手兼にBURSTから20数人も出場したんですよ。一般会員さんも向上心が高くて、僕も寝技でやられてしまうぐらい強い人が多いですし。何より佐々木さんとメグさんは面倒見が良くて、僕も10年間家族のように面倒を見てもらっています。もう親代わりのような感じですね。

――親代わり!

古賀 ジム全体の雰囲気の良さはありますよね。あと練習の面でいえば、自分の中にあるモヤモヤが解決されるというか……。練習で何か分からないことがあっても、聞いたらちゃんとした答えを貰えるんです。それは打撃でも寝技でも。明確な内容を教えてくださるのがBURSTの良さなんじゃないかと思います。

國頭 何か聞いても、ちゃんと自分が欲しかった答えが返ってくる。それは皆が感じていることだと思うんですよ。

古賀 BURSTで練習していたら、どこか別の道場へ出稽古に行こうという気持ちはないですね。

國頭 僕も今回の試合に向けて、どこか他のところに行こうとは考えていなかったです。いろんなタイプの選手がいますし、わざわざ他に行く必要がなくて。

――國頭選手は今年3月にBORDERで江田塾長選手にTKO勝ちを収めています。試合後の試合後の雄たけびシーンを見て、失礼ながら「ここまで感情を露わにする選手だったのか」と思いました。古賀選手は同日、檜山美紀子選手をKOで下したあと佐々木選手に抱き着く姿が子供のようでした(笑)。

古賀 アハハハ!

國頭 ありがとうございます。あの試合は残り1分でそれぐらい自分にはBURSTが染みついています。

――続く5月の後楽園ホール大会も昼夜別興行でしたが同日に試合をしています。まず古賀選手がジェニー・ファンにクラークプラッタで敗れました。

古賀 もう本当に、『やってしまったな……』という気持ちが強いですね。試合前から『相手の手の長さには気をつけておかないといけない』と思っていました。まず自分が中途半端な体勢でテイクダウンに行った時、首を持たれて焦ってしまって。さらに足を絡ませてきていた腕は抜けるなと思って、私が間違った方向に体を動かしてしまいました。

國頭 愛ちゃんの試合はバックステージで視ていました。試合は愛ちゃんがメチャクチャ押していましたよね。『このまま行けるかな』と思っていたところで、あの形に入られてしまい……。

――チームメイトの敗北でショックは受けませんでしたか。

國頭 ショックでした。やっぱり愛ちゃんは練習でも強いですから。周りのチームメイトも皆ショックを受けていて……。ただ、僕は自分の試合を控えていたので、深く考えないように努めていました。とにかく割り切って考える。自分は自分——いろいろ考え込みすぎると、試合で自分のスタイルが崩れていくタイプなんですよ(苦笑)。

――なるほど。結果、國頭選手は青井太一選手を肩固めで下して今大会を迎えます。

國頭 めっちゃBURSTの応援団が来てくれます。メインイベントであることに加えて、今回は世界ランカーとの試合なので、絶対に勝ちたいです。

――対戦相手である神田選手の印象を教えてください。

國頭 前回の試合(今年6月のテムーレン戦)はタフな試合でしたよね。初戦は衝撃的なKO負けをしていたのに、それを乗り越えて再戦では最後までどちらが勝つか分からない試合展開で。あの試合を映像で視て、自分も気合いが入りました。あの試合の神田選手とテムーレンを上回ることができるように戦いたいです。

――ここで神田選手に勝てば、修斗のランキングに入ってベルト挑戦へと近づきます。

國頭 自分の性格的に、そういうことは考えないようにします。あまり先のほうばかり見ていると、いつも良くない方向に行ってしまうので(苦笑)。まず次のことは考えずに、神田選手を倒してランキングに入ることを目指します。

――古賀選手もCOLORSのメインで国際戦に挑みます。國頭選手と同様、一つの正念場ですね。

古賀 相手は何が特別強い、というわけではないと思うんです。打撃も寝技も同じようにできるバランスが良い選手ですよね。私はメインに出るのが初めて、気合いは入ります。それよりも前回の試合で負けていることと、今まで国際戦で一度も勝てていないこともあって——今回の試合で勝たないと、自分自身がステップアップしていかない。『この国際戦を乗り越える』という気持ちが強いです。

國頭 当日は他にもBURSTから選手が出るので、全勝を目指したいですね。

――なるほど。通常であれば最後は読者やファンの方々へのメッセージを頂くのですが、今回はお互いへのメッセージをお願いします。

古賀 えっ!?

國頭 アハハハ。まずは愛ちゃんが勝ってCOLORSを締めてくれると思うので、BURST全勝を保って僕がTORAO30で1日を締めます。昼の部、よろしくお願いします!

古賀 ありがとうございます。國頭さんも凄く強い相手との試合になりますが、お互いにメインとして大会を締めて、また道場で一緒に喜び合いましょう!

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
TORAO COLORS 午後12時10分~ Twit Casting LIVE
TORAO30 午後5時20分~ Twit Casting LIVE

■TORAO COLORS対戦カード

<48キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
川西茉夕(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<アトム級/5分2R>
新谷琴美(日本)
原田よき(日本)

<アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<闘裸男寝試合56キロ契約/5分2R>
新谷朋美(日本)
神田麻梨乃(日本)

<闘裸男寝試合ストロー級/5分2R>
高田暖妃(日本)
幸田來弥(日本)

■TORAO30対戦カード

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
國頭武(日本)

<闘裸男・寝試合バンタム級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
江木伸也(日本)

<フライ級/5分2R>
わっしょい内田(日本)
蒔田伸吾(日本)

<2023年度新人王決定T2回戦フライ級/5分2R>
若宮龍斗(日本)
高宮諒(日本)

<ライト級/5分2R>
貞永大輔(日本)
嵯峨ゴーレム健史(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦フェザー級/5分2R>
ネイン・デイネッシュ(インド)
健太エスペランサ(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦ストロー級/5分2R>
高橋佑太(日本)
麻生Leg Lock祐弘(日本)

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【TORAO30&TORAO COLORS】メインに出場、國頭武&古賀愛蘭─01─「BURSTにいると強くなれる」(國頭)

【写真】闘裸男と闘裸女。2部制興行にBURSTからヘッドライナーとして出場 (C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(日)、広島市南区のブルーライブ広島でTORAO昼夜興行が開催される。昼の部は女子修斗興行「TORAO COLORS」、夜の部はナンバーシリーズ「TORAO30」となり、それぞれ福山BURSTから古賀愛蘭と國頭武がメインイベントに出場する。
Text by Shojiro Kameike

古賀は韓国のパク・ソヨンとの国際戦に挑み、國頭は修斗ランカーで前Gladiator王者の神田T-800周一と対戦する今大会。福山市から広島市まで100キロほど離れているとはいえ、同じ広島県内の修斗興行でBURSTの存在は欠かせなくなっている。そこでベテラン國頭と新鋭の古賀に、選手目線からBURSTの過去・現在・未来を語ってもらった。


――國頭選手が1992年9月生まれで、古賀選手は2001年10月生まれ。國頭選手は2011年のプロデビューですがMMAを始めた頃、古賀選手のように20歳の女性がBURSTに入ってくることは想像できましたか。

國頭 メグさん(藤井惠)が来る前と来た後では、環境が全く違いますね(笑)。以前は本当に殺伐としていて。まさに『虎の穴』のような感じでした。

――佐々木信治代表曰く『修羅の国』だった頃ですね。

國頭 アハハハ。その時代を経験できたことは、今となっては良い経験です(笑)。今は一般会員さんも楽しく練習して、試合に出て——「真剣に楽しく」というジムになっています。

――『虎の穴』あるいは『修羅の国』だった時代を知らない古賀選手が、BURSTに入った時の印象を教えてください。

古賀 BURSTに入る前は、MMAの練習ができても2時間ぐらいでした。それがBURSTではもっと長い時間練習ができるし、何よりジムの人たちが仲良いですよね。今までのジムは仲が悪かったわけじゃないけど、BURSTは特に仲が良いなぁって思います。

國頭 愛ちゃんは見た目のとおり元気な子で、誰からも好かれるタイプですよね。僕とは真反対の感じで、羨ましいです。

古賀 真反対なんですか?

國頭 僕は完全に内向的なタイプなので(苦笑)。愛ちゃんは凄いですよ。大阪から福山に一人で来て、格闘技中心の生活を送っているじゃないですか。どこに行っても溶け込めるタイプなんだろうと思います。

古賀 アハハハ、ありがとうございます。確かに國頭さんは、初めて会った時は『普段はあまり喋らない人なのかなぁ』という印象でした。ただ、無口な感じですけど笑顔の印象が強かったですね。ファイターとしては、試合でも練習どおりの動きをしてフィニッシュしているのが凄いと思います。

國頭 ありがとう。笑顔の印象があって嬉しいです(笑)。昔はあまり印象が良くなかったらしくて……。いろいろと佐々木さんから教わりました。

――印象が良くなるために佐々木代表から何か教わったのですか。

國頭 はい。昔は写真を撮影する時でも、笑顔でいることができなかったんです。人前で笑うのが苦手で。すると写真を撮る時にカメラの向こうで、佐々木さんが笑わせてくれたりとか。そういう感じで、笑顔が身についてきたと思います(笑)。

――今もしっかりと笑顔で話をしてくれていますよ(笑)。BURSTではプロ選手の場合、男女一緒に練習するのでしょうか。

古賀 一緒ですね。

國頭 プロだけでなく、一般会員さんでも選手志向の人は男女一緒に練習したりします。愛ちゃんぐらいになると、男子と一緒にガンガン練習していますし。

古賀 ガンガン相手をしてもらっています。もともと大阪時代から男子選手と一緒に練習していたんですよ。道場で女子選手が私一人だったので。どちらかといえば、BURSTに来てから女子選手と一緒に練習していることのほうが大きいです。

――なるほど。では古賀選手にとって、女子選手と一緒に練習するメリットとは何でしょうか。

古賀 男子選手との練習、女子選手との練習には、どちらも良いところがあります。たとえば女子選手には特有の体の柔らかさがあるじゃないですか。MMAだと際の部分でその柔らかさを生かす場面が出て来るんですよね。男子との練習だけだと体格が違うから、その女子選手特有の動きに対する練習ができていなくて。BURSTに来て、そういう練習ができるようになったのは大きいです。あと男子選手と練習したら、何より力がつきますよね。

國頭 まずは女子選手の動きは参考になります。こちらが体格や体重を武器に抑え込んだりすると、男女どちらにとっても良い練習にはならないですね。女子選手の速い動きに対して、男子が先回りして要所要所の動きを確認する。そういった練習を繰り返すことで、自分の動きに関しても大切なポイントが分かるようになってきました。

――國頭選手は2011年にプロデビューし、2016年までは敗戦も多く苦しいキャリアを過ごしてきたと思います。それが2017年ごろから勝ち星が増え、ここ5試合は負けなしです。練習や試合など、何か大きな変化があったのでしょうか。

國頭 MMAを始めた時から『自分が勝てるようになるのは、もっと先だろうな』と思っていました。もともと運動神経も悪いし、頭も良くなくて。愛ちゃんのように昔から格闘技をやっていて、自分の強みがある選手はカッコいいと思います。

古賀 どうなんですかね(苦笑)。私からするとMMAを始めて、寝技のバックボーンがあるほうが強いと思っちゃうんですけど……。

國頭 自分は地元の鳥取で2年間ほどキックボクシングジムに通ったあと、就職で福山に来たんです。BURSTでMMAを始めて10年――何かにつけ覚えるのも時間が掛かるタイプで。最初から自分に対して期待はしていませんでした。でも、BURSTで続けていけば強くなれると信じていました。

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
TORAO COLORS 午後12時10分~ Twit Casting LIVE
TORAO30 午後5時20分~ Twit Casting LIVE

■TORAO COLORS対戦カード

<48キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
川西茉夕(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<アトム級/5分2R>
新谷琴美(日本)
原田よき(日本)

<アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<闘裸男寝試合56キロ契約/5分2R>
新谷朋美(日本)
神田麻梨乃(日本)

<闘裸男寝試合ストロー級/5分2R>
高田暖妃(日本)
幸田來弥(日本)

■TORAO30対戦カード

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
國頭武(日本)

<フライ級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
打威致(日本)

<フライ級/5分2R>
わっしょい内田(日本)
蒔田伸吾(日本)

<2023年度新人王決定T2回戦フライ級/5分2R>
若宮龍斗(日本)
高宮諒(日本)

<ライト級/5分2R>
貞永大輔(日本)
嵯峨ゴーレム健史(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦フェザー級/5分2R>
ネイン・デイネッシュ(インド)
健太エスペランサ(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦ストロー級/5分2R>
高橋佑太(日本)
麻生Leg Lock祐弘(日本)

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Colors Gladiator Gladiator022 MMA MMAPLANET o Torao TORAO30   キム・ユジョン テムーレン・アルギルマー ニシダ☆ショー パク・ソヨン 佐々木信治 修斗 冨樫健一郎 原田よき 古賀愛蘭 國頭武 川西茉夕 海外 神田T800周一 竹本啓哉 貞永大輔

【TORAO30】國頭武と西日本バンタム級最強決定戦、神田T800周一「冨樫健一郎と佐々木信治の代理戦争」

【写真】WIZARD MMAは勝たれるMMAファイターを輩出してくれています!!(C)TAKUMI NAKAMURA

20日(日)、広島市南区のBLUELIVE HIROSHIMAで開催されるTORAO30で、神田T800周一が國頭武とメインイベントで対戦する。
Text by Takumi Nakamura

グラジエイターでのテムーレン・アルギルマーとの2連戦を経て、地元・広島でのTORAOに参戦する神田。今回のインタビューではテムーレン戦を振り返りつつ、グラジエイターでのGP消滅とタイトル戦線、そしてTORAOで戦うことへの特別な想いを語ってくれた。


――試合直前のインタビューありがとうございます。現在の仕上がりはいかがですか。

「こちらこそありがとうございます。ここまで順調に来ることができました」

――まず前回6月のGLADIATOR022におけるバンタム級タイトルマッチ=テムーレン・アルギルマーとの一戦について聞かせてください。スプリット判定でタイトルを失う形となりましたが、今振り返ってどんな試合だったと感じていますか。

「組み力やベースの力は向こうに分があったと思いますが、細かいところで攻めたり、キツイところでも集中を切らさずに戦えたことで成長を感じたところはあります」

――テムーレン選手とは3月大会の時にワンマッチで対戦してスラムからの鉄槌でTKO負けを喫し、ダイレクトリマッチでの対戦でした。3月の初対決ではテムーレン選手に未知数の部分もあったと思いますが、一度肌を合わせたことで攻略ポイントがあったなかでの再戦でしたか。

「攻略できそうなポイントということよりも、逆にここは敵わないなというところが最初の対戦で分かって。先ほど話した投げのところや組みの純粋なテイクダウンのところで勝負するのはキツいだろうと。それで寝たところからのひっくり返しなど、そういう展開を考えていました。また初戦が短い時間で終わって、最初から力を使ってくるだろうと思ったんです。長いラウンドを使えばチャンスがあると思って、そういうゲームプランを立てていました。ある程度は実行できたと思うんですけど、あと一歩届かなったですね」

――テムーレン選手はもう少し雑な選手だと思っていたのですが、再戦を見て組み技・グラウンドの細かい部分の技術を持っている選手だと感じました。

「1Rのの後ろ三角(絞め)のセットも早かったし、柔術が穴かなと思っていたら、そうでもなかったですね。ちゃんと柔術的な技術を持っている選手だと思います」

――ダイレクトリマッチはあまり経験することがないと思いますが、それを経験してプラスになったことはありますか。

「今回2戦連続同じ相手とやって、リベンジできなかったですが、一度戦ったことを踏まえての戦略や分析についてはいい経験になったと思います」

――テムーレン戦はタイトルマッチであると同時にバンタム級GPの一回戦という試合形式でした。神田選手からは試合前に「GPはベルトの価値を下げる」というコメントもありましたが、最終的にGPは消滅という形になりました。この状況を率直にどう思いますか。

「正直、グラジエイターが急速な拡張路線でイベントを大きくしてくれた部分があると思うんです。そのなかでGPが思うような形にはならなかっただけで、僕はそれについては特別残念だと思う気持ちはないですね。そもそも僕はGP準々決勝で負けている身なので、何か言う立場ではないと思っています」

――そしてテムーレン選手と神田選手が「腐れ縁」と表現する竹本啓哉選手がタイトルマッチとして行われます。ここも神田選手としては思うところがある一戦だと思います。

「いやぁ~これは悔しいですよ(苦笑)。そして気になります。もし竹本が柔術でテムーレンを攻略したら、僕と竹本の柔術の技術に差があるのかなと思うし。逆にテムーレンが竹本に勝ったら、日本国内のバンタム級ではかなり上位に食い込んでくると思います」

――これから神田選手がグラジエイターで戦う以上、この2人とはまた戦う機会もあるでしょうね。

「2人とも2回ずつ戦っているし、今までやったことがない選手とやりたい気持ちもある反面、この試合がどうなるのか非常に気になります」

――そして今回はTORAOの30回大会に出場することになりました。やはりこの大会には出たいという思いがあったのですか。

「僕はグラジエイターの元チャンピオンではありますけど、TORAOファミリーだと思っていますし、地元・広島でやる大会なので、地元の格闘技人気の力になりたいとも思うんです。これから修斗でやるならどうこう…という部分は置いておいても、TORAOには出なければいけないと思っていますね」

――ここ数年の戦績を見てもグラジエイターとTORAOで戦っていて、イベントとしてTORAOに対する思い入れはありますか。

「はい。地元で試合することでしか得られないものがあると思うし、僕はTORAOで戦うことにやりがいを感じています。特に広島大会には出たかったし、僕がいなかったら興行的に形にならないでしょと思っている部分もあります」

――SNSを拝見すると大会全体の宣伝やラジオ出演など、積極的に広報活動もされていますよね。

「そういうことも含めて自分の大会だと思って取り組んだ方が楽しいんですよ。もちろん東京の大会に呼んでもらうことも光栄なのですが、宣伝活動も含めてローカル大会を大きくしていくことにやりがいを感じています。だから今回はすごく楽しいです」

――対戦相手の國頭選手にはどんな印象を持っていますか。

「同じ地域で活動しているので、何度か練習をしたこともあるんですけど、ホントに強いですよ。試合も連勝していて、格闘技業界での評価以上の強敵で実力者だと思います。広島でやるなら國頭くんだと思っていたので納得の相手です」

――最近の國頭選手は組む・極めるという自分の強みをはっきり出して戦うスタイルが確立しているように見えます。

「やっぱりバックキープと極めの強さですよね。体力があって気持ちが強くてグラウンドの基本的な技術がしっかりしている選手ですよね」

――細かい技術に違いはあれど、BURSTの先生=佐々木信治選手に似ていますよね。

「はい。BURSTは部活みたいな本当にキツイ練習をするジムで、毎日すごくハードにやっているんだろうなというのが試合からも練習からも伝わってきます」

――話せる範囲でどんなゲームプランをイメージしていますか。

「先ほど言った通り、彼はグラップリングがものすごく強いので、僕が打撃でどれだけできるかなというところですね。彼にグラップリングの攻防で勝てば、それはすごいことだと思うんですけど、それが難しいことは分かっているので。距離をきちんと作ることを徹底して、組みつく展開になったらそこでも勝ちにいきますが、そこ(距離)をベースにした戦いを考えています」

――國頭選手は強みがはっきりしている分、神田選手がどんなアプローチをするかで試合展開が変わってくると思います。

「相手の形を作らせず、自分が主導権をとれるように戦います」

――これもぜひ聞きたかったのですが、今回は試合前の冨樫健一郎さんの口数が多いそうですね。

「多いですね(笑)。やっぱり冨樫さんと佐々木さんは同級生で、佐々木さんは修斗のベルトを巻いたけど、富樫さんは巻いてなくて。色々と意識する関係だと思うんですよ。一緒に練習もして仲はいいけど、ライバルというか。お互いどちらかが辞めるまで辞められねえぞと思っているだろうし。パラエストラの選手会長とBURSTの選手会長の一番弟子同士の対決、代理戦争ですからね。気合いが入ります」

――しかもそれがTORAOの30回という節目の興行、しかも広島大会のメインイベントということにストーリーがありますよね。

「そりゃ冨樫さんも口数が多くなります(笑)」

――首都圏以外でも興行を重ねて、そこでテーマがあるカードを組む。本当に意味のある大会だと思います。

「しっかり意味が出てきましたよね。悪く言うと小さくまとまっているのかもしれないけど、逆にいうと同じ場所でイベントが根付いて、そこで煮詰めてきたものを収穫するわけなので、その大会を任された仕事をきっちり果たしたいと思います」

――神田選手一個人としてはこれからどのような目標を持って戦っていきたいですか。

「グラジエイターでもう一回ベルトを取りに行くこともそうですが、モンゴル人と戦ったのが楽しかったので、キャリアも後半になってきたなかで、✖外国人や海外で試合することをやっておきたいなという気持ちがあります。それがどの団体になるのかは分かりませんが、外国人選手とワクワクする試合をしたいです」

――今後の格闘技人生の目標という意味でもテムーレン選手との2連戦は大きかったのですね。

「はい。勝つことはできなかったですけど、すごくやりがいがあったんです。MMAを通じてモンゴルの文化の一部を見ることが出来た気がして。僕は格闘技を通じて人間のリアルさや世界というものを知りたいので、これからはそういった試合をやっていきたいですね。そのためにもインパクトがあるポジションにいないといけないし、國頭くんに勝てば西日本ではトップだと思うし、国内全体でもそれなりの位置にいけると思うので、この試合は絶対に落とせないです」

■視聴方法(予定)
8月20日(日)
TORAO COLORS 午後12時10分~ Twit Casting LIVE
TORAO30 午後5時20分~ Twit Casting LIVE

■TORAO COLORS対戦カード

<48キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<49キロ契約/5分2R>
川西茉夕(日本)
キム・ユジョン(韓国)

<アトム級/5分2R>
新谷琴美(日本)
原田よき(日本)

<アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<闘裸男寝試合56キロ契約/5分2R>
新谷朋美(日本)
神田麻梨乃(日本)

<闘裸男寝試合ストロー級/5分2R>
高田暖妃(日本)
幸田來弥(日本)

■TORAO30対戦カード

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
國頭武(日本)

<フライ級/5分2R>
ニシダ☆ショー(日本)
打威致(日本)

<フライ級/5分2R>
わっしょい内田(日本)
蒔田伸吾(日本)

<2023年度新人王決定T2回戦フライ級/5分2R>
若宮龍斗(日本)
高宮諒(日本)

<ライト級/5分2R>
貞永大輔(日本)
嵯峨ゴーレム健史(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦フェザー級/5分2R>
ネイン・デイネッシュ(インド)
健太エスペランサ(日本)

<2023年度新人王決定T1回戦ストロー級/5分2R>
高橋佑太(日本)
麻生Leg Lock祐弘(日本)

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Colors J-CAGE Report ジェニー・ファン ブログ 古賀愛蘭

【Colors】古賀のTDに苦しんだファン、最終回にオモプラッタからRNC&両足でキムラを極める

【写真】公式記録はRNCによる決着だが、この状態から腕を極めるとは……(C)MATSUNAO KOKUBO

<女子アトム級/5分3R>
ジェニー・ファン(台湾)
Def.3R2分35秒 by RNC
古賀愛蘭(日本)

古賀が左ジャブで先制。ファンも左ハイ、右スピニングバックキックで攻め込む。ファンのカウンターの右がヒットし、腰を落とした組みついた。一度離れた古賀がニータップで組みつき、クリーンテイクダウンを奪う。ケージ際でパスしてサイドに回った古賀に対し、ファンはケージキックから反転してスクランブルへ。古賀はファンのダブルレッグをスプロールし、立ち上がった相手をケージに押し込む。

再びグラウンドに持ち込んだ古賀、ファンはハーフガードで守る。右腕を差し上げた古賀が左のパウンドを打ち込む。またもスクランブルからファンがダブルレッグで組むも、古賀がスプロールしてファンの首を抱えてケージに押し込んだ。ガブる古賀がファンを揺さぶり、起き上がった相手にヒザを浴びせる。打撃戦では古賀のパンチがクリーンヒット。ファンがテイクダウンに来ると、それを切った古賀が距離を取る。終了間際、古賀がダブルレッグで背中を着かせて初回を終えた。

2R、体を振る古賀。ファンもパンチの交錯から左フックを当てる。しかし古賀もファンのパンチの追撃をかわし、ローを受けたあとにダブルレッグで組みついた。ファンが首投げからグラウンドに持ち込むも、古賀が背中を着かせずに立ち上がる。左腕を差し上げてファンをケージに押し込んだ古賀が、シングルレッグに切り替えてファンをテイクダウンする。足を上げてくるファンの頭をケージから離した古賀は、ハーフガードのファンに対してパスを仕掛ける。

ハーフガードとエビで耐えるファンに対し、古賀はファンの足を捌いてトップをキープしている。ファンのガードの中に入った古賀、ファンがラバーガードで足を上げてくると相手をケージ中央からケージ際まで運んだ。古賀は右ヒジを浴びせてから立ち上がり、背中を着けているファンの足を捌きながらパウンドを放つ。立ち上がっている古賀に対し、ファンは背中を着けたままローを繰り出すも展開を変えることはできず。

最終回、前に出てくるファンにカウンターでパンチを効かせた古賀。しかし自身もファンのパンチをもらってしまう。テイクダウンに切り替えた古賀は、一度背中を着かせるもスタンドに戻る。ファンの右を食らった古賀はダブルレッグへ。ケージまでドライブすると、ファンが右腕で古賀の首を抱えて引き込んだ。ギロチンから頭を抜いた古賀がトップをキープ。ファンは下から体を左右に振って足を上げ、古賀の左腕に対してオモプラッタを仕掛けるも返すことができず。しかし右腕を古賀の首に巻き付けて引き寄せ、両足で古賀の左腕をキムラの形で絞り上げてタップを奪った。


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【Colors】修斗女子タイトルマッチSARAMI戦へ、渡辺彩華─02─「巧い選手は強い選手に勝てない」

【写真】黒部が頭を下げるところを狙っていたという前戦。強い打撃を生かすための冷静な判断力と当てきる技術がある(C)SUSUMU NAGAO/SUSTAIN

21日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催される女子修斗興行COLORSにて、修斗世界女子スーパーアトム級王者SARAMIに挑む渡辺彩華のインタビュー後編。

Text by Shojiro Kameike

プロ4戦目で修斗王座に挑むこととなった渡辺。対戦相手は過去2試合の相手、藤野恵実と黒部三奈の練習仲間でもあるSARAMIだ。日本女子トップファイターとの連戦で、自身でも成長を感じているという渡辺が語るSARAMI戦への自信と、その先に見据えているものとは――。

<渡辺彩華インタビューPart.01はコチラから>


――柔道出身の渡辺選手が打撃中心のファイトスタイルになったのは、いつ頃からなのでしょうか。

「なぜか最初からそうでしたね。柔道の投げを生かしたテイクダウンを練習していたのに、気づいたら打撃戦になっていて……」

――気づいたら(笑)。その理由は分からないのですか。

「分からないです……。打撃に触れたのはMMAを始めてからなのに、自分が一番驚いています(苦笑)」

――前回の黒部三奈戦を見て驚いたのは、渡辺選手の足さばきです。確かにリーチはあるし、パンチも伸びる。それ以上にプロデビュー3戦目にも関わらず、しっかりとパンチを効かせるための位置へ移動するための足さばきが目立ちました。

「そうなんですか! ありがとうございます。自分でも気づいていませんでした。ボクシングジムに通い始めたのも最近というか黒部戦のあとで。もともと打撃は我流でしたし、基本的にはAACCの打撃練習に参加していただけだったんです。

ただ、浜崎さんやRENAさんと練習しているのは大きいと思いますね。RENAさんの打撃は言うまでもなく、浜崎さんもパンチが当たるとメチャクチャ痛いんですよ。拳が固くて、石で殴られているような感じで。そう考えると、自分より強い人たちと練習することが重要なんだなって思いますね。今もAACCで、打撃もテイクダウンも寝技も自分より強い人しかいなくて(苦笑)。だから普段の練習はキツいです。でも藤野さんとの試合や黒部さんとの試合で――実際の試合で自分の成長を感じさせてもらっているというか。最近は自分より強い選手と対戦した時に、どこまでやれるのか楽しみで仕方ないです」

――戦うために生まれてきた、ナチュラルボーン・ファイターのようですね。敗れたとはいえ、プロデビュー2戦目でトップファイターである藤野選手と対戦できたことは大きかったですか。

「すごく嬉しかったです。私がMMAを始める前から、藤野選手も黒部選手も、そしてSARAMI選手のことも知っていたわけですよ。こんなにキャリアが浅い自分が、そういう選手と対戦できるのはラッキーだなって思います。やっぱり強い選手に勝つと、それだけパーンって上がっていくじゃないですか」

――黒部戦の内容と結果は、まさに選手が上がっていく様を体現したと思います。

「そうですよね。MMAを始める前から、とにかく強い相手と対戦したかったし、藤野戦のオファーが来た時も嬉しくて。強い選手と試合するのも恐怖はなくて、楽しみでしかないです。やっぱり格闘技って他のスポーツと比べて、選手寿命も短いじゃないですか。短い期間の中で、どれだけ濃い格闘技人生を送ることができるか。それは練習でも、試合でも。勝てる相手とだけ試合をして、戦績だけ良くする――私がやりたいのは、そういうことじゃないんですよ。強い相手に勝っていくのは格闘技だと思っているので」

――では敗れた藤野戦とKO勝ちした黒部戦の間に、何か成長したり身につけたものはありますか。

「藤野さんとの試合は52キロ契約で、やっぱり相手が大きかったです。パンチの威力も違うし、体づくりって大事だなって痛感しました。黒部さんの時は階級を下げたうえで、自分の通常体重を上げたんですよ。だから減量の幅も試合当日の体重も、藤野戦よりも黒部戦のほうが上で。おかげで私のパンチが効いているのは分かりました。藤野さん、黒部さんと対戦させてもらって一番良かったのは、そういう体づくりの重要性が分かったことですね」

――なるほど。その藤野戦、黒部戦を経て次はSARAMI戦を迎えます。
「皆さん、練習仲間なんですよね。もうその練習会が敵になっていますよ(苦笑)」

――アハハハ。

「私の中では、やっぱり藤野さんに負けたのが悔しくて仕方ないです。同じ体重で打ち負けて――もうボッコボコにされましたから。黒部さんとの試合でも、SARAMIさんと試合をすることになっても、どうしてもその先に藤野さんのことを考えてしまいます。いずれ藤野さんにリベンジしたいんですよ。絶対に、たとえ52キロ契約でも。藤野さんはパンクラスに出ていて、私は修斗に出ているからお互いの試合があるし、タイミングが合わないかもしれません。だから今は修斗で、私がチームメイトに勝つ姿を藤野さんに見せつけたい。間接的に藤野さんと戦っている、という気持ちで自分の気持ちを盛り上げています。私、ずっと根に持つタイプなので(笑)」

――根に持つというよりも、戦うということに対して正直なのではないでしょうか。渡辺選手のチームメイトでいえば、浜崎選手と初めて話した時と同じような感覚を持っています。

「そうなんですね。自分では『今、負けただけ。最後に私が勝てば良い』と思っています。MMAって考え方はシンプルじゃないですか。勝てば良い。勝つことで発言権が得られる。黒部さんにKO勝ちして、次はベルトを目指したいと発言したら、実際にSARAMIさんとの試合が実現しましたよね。だから今後も、勝ち続けて藤野さんを引きずりだしたいです」

――とはいえ、その先に藤野選手が見えるかどうか分からないほど、SARAMI選手の壁は高いと思います。

「もちろんです。本当に何でもできる選手ですよね。何かに偏っているわけではなく、巧くて引き出しが多いと思います。でも私が柔道時代に先生から言われたことがあって――『巧い選手は強い選手に勝てない』と。巧さよりも強さを身につけろ、と教わりました。SARAMI選手はすごく巧くて、私からすればもうキャリアの差は埋められないんですよ。でも、黒部さんの試合でもそうでしたけど、私は思い切りが良いと自分でも思っています。フルスイングしてSARAMIさんの意識を飛ばしてやります!」

■視聴方法(予定)
5月21日(日)
午後1時~ABEMA格闘チャンネル

■COLORS 対戦カード

<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
SARAMI(日本)
渡辺彩華(日本)

<女子アトム級/5分3R>
古賀愛蘭(日本)
ジェニー・ファン(台湾)

<女子アトム級/5分3R>
中村未来(日本)
川西茉夕(日本)

<グラップリングルール53キロ契約/8分1R>
前澤智(日本)
杉内由紀(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
吉成はるか(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<女子アトム級/5分2R>
渡辺久遠(日本)
玉田育子(日本)

<グラップリングルール49キロ契約/5分1R>
井上愛羅(日本)
NOEL(日本)

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MMA MMAPLANET o Torao Torao28 古賀愛蘭 宝珠山桃花

【TORAO28】宝珠山の右ストレートでダウンするも、TD力アップの古賀が左右フックを叩き込み痛み分け

<49キロ契約/5分2R>
古賀愛蘭(日本)
Draw.1-0:20-18.19-19.19-19.
宝珠山桃花(日本)

サウスポーの古賀が左インロー。宝珠山の右ストレートをかわして左インローを当てる。古賀の左フックをもらった宝珠山が右ストレートを返すと、顔面にもらった古賀がダウン。すぐに宝珠山が抑え込みにいくも、古賀がスクランブルから左腕を差し上げて宝珠山をケージに押し込む。左腕を差し入れて耐える宝珠山に対し、頭を着けて四つで組みに行く古賀が、足をかけていく。

しかし宝珠山もひねって体勢を入れ替える。左腕を差し上げる宝珠山。レフェリーがブレイクをかけた。離れると、古賀が下がりながら左右フックを当て、さらに宝珠山をケージに押し込みシングルレッグでテイクダウンを狙う。それでも倒れない相手を、右腕を差してケージに押し込む古賀。宝珠山は左ヒザを腿に打ち込んで削るも、古賀がシングルレッグで尻もちを着かせた。

立ち上がる宝珠山をケージに押し込み続ける古賀。左ヒザを立てる宝珠山を後ろに引き倒した古賀が、パスしてマウントを奪いにいくも、宝珠山がブリッジで返した。両者スタンドに戻り、宝珠山がパンチを連打していくも古賀の右フックがヒットした。

最終回、古賀の左インローからスタート。距離が近くなると、古賀の右ストレートと左フックが当たる。それでも前に出て来る宝珠山に組みついた古賀がケージに押し込んでいく。左腕を差し上げる古賀に対し、宝珠山はオーバーフックとヒザ蹴りで堪えるもケージ際から脱することができない。

またもレフェリーがブレイクをかけ、さらに試合を中断。古賀に掌底、宝珠山にローブローの口頭注意を与えられる。再開後、古賀がステップを使いながら相手の顔面にパンチを叩き込み続ける。さらに組みついてケージに押し込むという、同じ展開となってしまう。しかし古賀が右足へのシングルレッグに切り替えた。

これを押し離した宝珠山。再び組んできた古賀の頭を押さえてヒザ蹴りを突き上げる。古賀は左足へのシングルレッグに切り替えるも、グラウンドに持ち込むことはできない。またもレフェリーがブレイクをかけた。

スタンドでは古賀がパンチの嵐。左フックをアゴに受けてグラつく宝珠山。体格差を生かして前に出るが、またも古賀にケージへ押し込まれ、さらにシングルレッグからヒザを着いてしまう。立ち上がった宝珠山を、古賀がケージに押し込み続けて試合終了となった。

古賀がパンチのクリーンヒットとテイクダウンで上回ったかに思われたが、1Rに宝珠山がダウンを奪ったことは重視されたか。ジャッジ2名が19-19をつけて試合はドローとなった。


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【TORAO28】フジメグ門下。宝珠山桃花と対戦、古賀愛蘭─02─「まずは国内のチャンピオンに」

【写真】組み技を伸ばすには最適の環境に身を置く古賀が、どのような成長の跡を見せることができるか(C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、宝珠山桃花と対戦する古賀愛蘭のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

敗れたとはいえ、今年4月のパク・シウ戦でポテンシャルの高さを見せ、会場にいた関係者からも高評価を受けていた古賀。しかし、そのパク・シウ戦で組みと寝技の課題が明確になったのも事実だ。活動の拠点をBURSTに移して、彼女はどのように成長しているのだろうか。試合の1週間前、次の試合がMMA5戦目のルーキーが今後について語る。

<インタビューPart.01はコチラから>



――大阪でMMAを始めて以降は、どのような練習環境にあったのでしょうか。

「中村優作さんとの練習以外では、TEAM KIZUNA(柴田MONKEY有哉代表)や日本拳法の道場に行っていました」

――TEAM KIZUNAでは柔術の練習をしていたのですか。

「いえ、そこまではやっていないです……」

――そうだったのですね。古賀選手の寝技といえば、パク・シウ戦でマウントを取られてもブリッジで返していた印象が強いです。

「アハハハ、はい(苦笑)。レスリングやグラップリングは、ちょこちょこやっていたぐらいで。デビュー2試合目も、相手が組みついてきたところを自分が倒すことができただけで、組んだ時のレパートリーがないなぁと、自分でも思っていました。そのあとの2試合は自分の弱いところ――四つで組まれた時の対応や寝技で負けてしまって」

――一方、パク・シウ戦では3Rに左ボディを効かせていました。あのパク・シウの体が一瞬くの字になり、ケージに背中を預けるほどのパンチを見せています。

「試合中、セコンドの人たちもそう言ってくれていたんですけど、全然分かっていなくて。自分の中では、やられたなっていう印象しかなかったです」

――そのパク・シウ戦までは大阪で活動していた古賀選手ですが、現在は広島県福山市のBURST所属です。いつ、どのような経緯で福山市に移ったのでしょうか。

「パク・シウ選手とは今年3月に試合をするはずだったんですが、相手がコロナウイルスに感染して試合が4月の大阪大会へ延期になりました。その頃にBURSTへ出稽古に行ったんです。池本(誠知)さんや他の方から、『BURSTは女子も多いし寝技も強いから練習に行ってみるといいよ』と言われて。池本さんからBURSTへ練習していただき、出稽古に行ったのが最初です」

――その時、今お隣にいる藤井惠さんのことはご存じだったのですか。

「RIZINの映像で、いろんな女子選手がBURSTの練習で追い込まれているところが紹介されるじゃないですか。あぁ藤井惠さんの練習ってヤバいんだな、って(苦笑)。寝技でもメチャクチャ強いのが映像で写っていますし、初めて出稽古に行った時はドキドキでした」

――アハハハ、出稽古に行ってみて実際はどうでしたか。

「ボッコボコにされました(笑)。スパーリングで極められまくって。走り込みとか他の練習もキツかったです。こんなに追い込まれたのは、プロになってからは初めてでした。日本拳法部の合宿では追い込まれることもあるんですけど、今はそれが毎日で。でも楽しかったですね。これが私の好きなことなんだなと思って」

――その出稽古を経て、正式にBURSTへ入ったのはいつ頃なのでしょうか。

「今年の6月です。佐々木(信治)さんとメグさんには出稽古ですごくお世話になって、短期間ですごく成長させてもらいました。自分の中でも、ここに来れば強くなれるなと思ってBURSTに来ました。当時と比べたら、際の部分と寝技は成長していると思います。それとパワーもついてきたし、技術のレパートリーも増えています」

――そうした成長を経て、今回の宝珠山戦を迎えます。対戦相手の印象を教えてください。

「そこまで試合映像を見ることができていないんですが、打撃が強い印象です。今回は山口県で試合をするということもあって、地元(福岡県飯塚市)から友達や皆さんが応援に来てくださるので嬉しいです」

――今回は『藤井惠Produce』として行われる試合です。

「あ、そうだ! ウフフフ(と、隣にいる藤井惠さんを見る)」

――師匠の名前を冠した試合に対して、プレッシャーはないですか。

「プレッシャーはないです。試合でプレッシャーを感じることはないですね。常に楽しもうと思っています。でも、いつも最初はカチカチなんですけど」

――確かに、これまでの試合も後半にいくにしたがってエンジンが掛かっている印象が強いです。

「毎試合、みんなにそう言われます(苦笑)。そこは直したいですね。最初からガンガン行けたら、その後の展開も違うと思うので」

――古賀選手は現在21歳、プロMMAキャリアはまだ4戦です。MMAを戦っていくうえで、現在の目標は何ですか。

「まずは国内のチャンピオンになりたいです。今回は49キロ契約ですけど、これからは47.6キロ――アトム級で戦っていく予定です」

――現在、修斗では女子アトム級インフィニティリーグが行われ、優勝者は女子世界アトム級のベルトを獲得します(取材は後楽園ホール大会の前日、11月22日に行われた)。現時点で、その輪に加わって勝つ自信はありますか。

「え、それは……うーん」

佐々木信治 勝ちますよ。

「ちょっと、そういうことを言わないでください! リーグ戦は誰が勝つんだろうなとは思います。でも私はまだ、そこまでの実績がないので――もし試合できるなら、リーグ戦に参加した選手と戦って、準優勝者、優勝者と順番に試合していきたいです。まずは今回の試合に勝って、そういうことを言えるように頑張ります!!」

■視聴方法(予定)
12月4日(日)
午前11時30分~ Twit Casting LIVE

■Torao28対戦カード

<67キロ契約/5分2R>
毛利 昭彦(日本)
宮崎“師範代”清孝(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻 定由(日本)
神田T800周一(日本)

<49キロ契約/5分2R>
宝珠山 桃花(日本)
古賀 愛蘭(日本)

<闘裸男寝試合73キロ契約/5分2R>
森戸 新士(日本)
白木アマゾン大輔(日本)

<フライ級/5分2R>
植木“令和”新(日本)
若宮 龍斗(日本)

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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Torao Torao28 パク・シウ ボクシング 中村優作 佐々木信治 修斗 古賀愛蘭 宝珠山桃花

【TORAO28】日本拳法→MMA。宝珠山桃花と対戦、古賀愛蘭─01─「ずっと顔はキレイなままに」

【写真】21歳、MMA戦績は2勝2敗の古賀。4月のパク・シウ戦の敗北は致し方ない。しかし、ポテンシャルが高いのは明らかだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

12月4日(日)、山口県周南市の新南陽ふれあいセンターで開催されるTORAO28で、古賀愛蘭が宝珠山桃花と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

これまでDEEP JEWELSやRIZINにも参戦経験のある古賀は、大阪で中村優作らと練習を共にしていた。その古賀は今年6月に広島県福山市のBURSTへ移籍し、佐々木信治&藤井惠夫妻の指導を受けている。一方、TORAOは今大会から藤井惠をプロデューサーに迎え、「藤井惠Produce」として女子公式戦をスタート。古賀にとっては宝珠山戦が、BURST移籍第1戦、そして藤井惠Produceのプロ修斗公式戦初出場と、初モノづくしの試合に。そんな古賀に、幼少期から培ってきた日本拳法の経歴とMMAを始めた経緯を訊いた。


――古賀選手は福岡県飯塚市出身で、MMAを始める前は5歳から日本拳法をやっていたそうですね。

「最初は長谷川穂積さん(ボクシング元世界3階級制覇王者)の試合を見て、ボクシングをしたかったんです。でもボクシングジムは遠くて、近くにあった日本拳法の町道場に入りました。小学校、中学校の頃は町道場で練習していて、高校からは部活になっています」

――ボクシングと日本拳法……入門した当時は日本拳法について、どのようなものかご存じでしたか。

「知り合いの人がやっていて名前を知っているぐらいで、日本拳法については知りませんでした(苦笑)」

――まずボクシングを始めたいと思った時は、プロになることを目指していたのでしょうか。

「いえ、その時は考えていなくて。日本拳法をやっていくうちに、プロのMMAファイターになりたいなと思うようになりました」

――日本拳法といえば直接打撃制で、投げも寝技も認められている競技です。小学生の頃はルール上、それがどこまで行えるのですか。

「子供は、胴は当てて良いんですけど、顔面は寸止めです。顔面は突きも蹴りも寸止めで、綺麗に寸止めができたらポイントが入ります。投げ技は高校生からですね。初めて日本拳法の試合に出たのは、小学1年生か2年生の頃でした。何の大会かは覚えていないんですけど、その時に準優勝していて。中2と中3の時に全国3位。高2で全国2位、高3の時に全国で優勝しました」

――日本拳法の女子の競技人口というのは……。

「子供の頃は、周りに日本拳法をやっている女の子はいなかったです。学校では珍しがられていて。でも高校は部活だったので、女子は全学年合わせて十何人いました。全国では、かなり多いですし」

――それほどの競技人口であれば、日本の女子MMA関係者は日本拳法をチェックしておかないといけないですね。そのようななかで、プロのMMAファイターになりたいと思った理由は何だったのですか。

「日本拳法って階級がないんです。だから体重別の大会とかもなく、体が大きな人も小さな人も一緒に試合をするんですよね。誰とでも試合をするというか……。だから、自分に適性の階級で戦ってみたいと思いました。適正の階級で、どこまで行けるのかなって」

――まず階級制の格闘競技に興味を抱いたわけですね。

「はい。日本拳法には投げも関節技もあるじゃないですか。それで日本拳法に近いのはMMAだと思いました」

――では誰か憧れのMMAファイターがいたり、何かの試合を見てMMAを志したというわけではないのですか。

「それは特になかったです。初めてMMAを見たのも覚えていなくて――」

――……驚きです。今の若い選手にとっては――特に女子でも、それだけMMAが浸透してきているということなのですね。グレイシーに憧れた、というわけでもなく。

「そうですね(苦笑)。誰かに憧れたというのはなくて、格闘技のプロになりたかったんです。そこで日本拳法をやっていたMMAファイターさんのところへ行ったほうが良いのかな、と思って。それで中村優作さんのことを教えてもらいました」

――結果、高校を卒業して単身大阪へ。プロのファイターになることに、周囲の方は反対しませんでしたか。

「お母さんは反対していました(笑)」

――日本拳法がOKでMMAは反対というのは……。

「日本拳法は顔に防具を着けていますけど、プロのMMAはヘッドギア無しじゃないですか。やっぱり女の子だから顔に傷をつけてほしくなかったみたいで。でも日本拳法で実績を残したら認めてくれるかなと思って、まず日本拳法を頑張ろうと思いました。そうしたらお母さんも、MMAやってOKかなっていう感じになって」

――そこから中村優作選手と一緒に練習するようになるまでは、特にMMAで必要なグラップリングをやったことはなかったのですか。

「やったことがなくて、最初は難しくて仕方なかったです。日本拳法の投げや寝技の動きとも違いますし。日本拳法ではシングルレッグやダブルレッグもOKなんですけど、やる人がいなくて。だから最初にテイクダウンの練習をした時は、何これ、っていう感じでした。ステーンって転がされまくって(笑)」

――一方で、古賀選手の打撃に対する反応は目を見張るものがあります。今年4月のパク・シウ戦でも、敗れたとはいえ相手のパンチはほぼ全て見切っていませんでしたか。

「えぇ、そうですか。自分では分からないです(苦笑)。でも、そう見えていたとしたら、やっぱり日本拳法をやっていたおかげだと思います。子供の頃から、顔面は寸止めでも綺麗な形で入ったらポイントになってしまうので、ずっと正面から突きをもらわないように意識していました。おかげで、プロになってからも今まで試合でクリーンヒットは食らったことがないと思います。お母さんの希望どおり、ずっと顔はキレイなままにしています(笑)」

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DEEP MMA MMAPLANET o パク・シウ 古賀愛蘭

【DEEP CAGE IMPACT OSAKA2022】打撃でやり合い、マウントを返した古賀愛蘭だがパク・シウに完敗

【写真】打撃でやり合えた古賀。しかし、パク・シウは主導権を譲ることはなかった(C)SHOJIRO KAMEIKE

<49キロ契約/5分3R>
パク・シウ(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
古賀愛蘭(日本)

構えからして、右の威力が伺える古賀が右を蹴る。パク・シウは中央を取り、ダブルレッグを仕掛ける。ケージに古賀を押し込んだパク・シウは、自ら離れてローを蹴る。右を見せて左フックを入れた古賀だが、右を当てられて組まれると後方にテイクダウンを取られる。閂で固める古賀に対し、パク・シウは足を抜きつつ、腕を自由にするとマウントへ移行する。

右のパンチをブリッジで返した古賀が上を取って、スタンドへ戻る。左の蹴りが右を伸ばしたパク・シウ、古賀は右ボディを突き刺すが指が入ったとアピールし合いが中断される。再開後、二段蹴りを見せたパク・シウは、左ミドルから右を伸ばす。古賀の右に反応するパク・シウがワンツーを入れ、右を当てる。古賀のステップインにダブルレッグを決めたパク・シウがスクランブルでバックに回る。前方に崩しつつパンチを打ち込むパク・シウだが、古賀も胸を合わせる。それでもボディロックで倒し、崩れまいとした古賀のバックに回ると両足をフックしたパク・シウが、殴って初回を取った。

2R、左を伸ばす古賀だが、右カーフから左を受けて姿勢を乱す。続く左ミドルをキャッチした古賀だが、首を抱えられてヒザを顔面に打たれる。右を差し、続いて左腕も差したパク・シウがテイクダウから、ニアマウントでパンチを落とす。古賀の抵抗力も弱まり、パク・シウはブリッジされるのを警戒したかすぐにマウントに移行しない。

足を抜くと同時にブジッリの古賀だが、すかしたパク・シウがバッククラブで殴る。ハーフに戻しした古賀を再びマウントに捕えたパク・シウが強烈な勢いでパンチを落とし、古賀は背中を向けて殴られ背中が伸びる。それでもロールから腰を押して、離れた古賀がスタンドに戻る。パク・シウは攻め急ぐことなく、ワンツーで左を入れる。古賀も打撃だけならやり合うものの、パク・シウがテコンドーのような二段蹴りを見せてラウンドを締めた。

最終回、ジャブを互いに見せ、パク・シウが右。斜めに動いた古賀が右を当てる。蹴りを見せたパク・シウが組んでボディロック、反対側のケージまで移動して何とか耐えた古賀だが、ケージに押し込まれた時間が続く。一度は体を入れ替えた古賀は、すぐにポジションを失い大内刈りでテイクダウンを許す。そのままマウントのパク・シウをブリッジで返した古賀は、トップを取る立ち上がって打撃戦へ。

パク・シウは左ミドルを蹴り、圧を掛けて左フックを被せていく。殴るために踏み込む古賀だが、そこに組まれてボディロロックに捕まる。ウィザーの古賀が胸を合わせるも、パク・シウがワキを潜ってバックへ。後方から殴り、ボディロックを続けるパク・シウが後方からヒザを見せ残り30秒に。このままバックコントロールを続けたパク・シウが、最後の10秒でリリースして蹴りを放ってタイムに。

しっかりと組みを生かして、総合力の違いを見せたパク・シウがフルマークの判定勝ちを手にした。


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