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【DEEP109】越智晴雄とのフライ級GP1回戦に臨む本田良介ー01ー「なりふり構っていられない」

【写真】口ベタな一面はあるものの、そのぶん自分の意志がしっかりと伝わってくる本田だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP109で、DEEPフライ級GP1回戦として本田良介が越智晴雄と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

7月10日の杉山廣平戦で判定負けを喫した直後、佐伯繁DEEP代表から、敗れた本田もGP出場が確定というコメントがあった。それを受けて6日後の抽選会に参加した本田は最後に残った形で、かつてチームメイトであった越智との対戦が決定している。そんな本田に、杉山戦とGP抽選会について聞いた。


――本田選手は7月16日のDEEPフライ級GP1回戦抽選会の直前、10日に杉山選手と対戦しています。その段階でフライ級GPの話は聞いていたのでしょうか。

「はい、試合の前に聞いていました。GPに出そうかなぁ、ぐらいのレベルで。16日に抽選会があると言われたのは、試合直後だと思います。だから試合が終わって一度、福岡に帰ってから、その週にもう一度東京に行きました」

――なるほど。それ以前からDEEPフライ級GPに関しては、開催のお話が出ていました。杉山戦の前から、GPには出場したいと思っていましたか。

「オファーがあれば、なりふり構っていられない、というのが正直な気持ちですね。GPに限らず、呼ばれるのであれば出るという意識でいます」

――抽選会に呼ばれた時点では、他のGP出場メンバーについて知らされていなかったのでしょうか。

「そうですね。というか、僕自身があまり考えていなかったんですけど(苦笑)。DEEPに出ている選手はGPに出る、それ以外のプロモーションからも出るよ、っていうぐらいは聞いていました。RIZINやDEEPに出ているフライ級ファイター、あとチャンピオンやタイトルマッチ経験者が出るだろう、とか」

――では出場が確定したメンバーを知ったのは、抽選会の時だったのですね。他の選手も同じようですが。

「みんな予想はしていたと思うんですけど、抽選会場に着いてから出場メンバーを見て、『おぉ~』と思いました(笑)。反対に、僕が出るのを知って『なぜ?』と思った人もいるかもしれないですけど」

――その気持ちは、直前の試合で杉山選手に敗れていることも関係していますか。

「それもありますし、僕はタイトルマッチも経験していなくて、トップ選手に勝っているわけでもないので……」

――杉山戦が組まれた時点で、この試合がGP出場者決定戦のような意識はありましたか。

「そういう意識はなかったですね。前の試合で負けたあとにGPのオファーが来ても、GPというより試合のオファーが来たのか、と。自分の中では、そんなに深く考えていなかったです。すみません(苦笑)」

――いえいえ、我々としては試合が組まれた意味を一つひとつ考える職業なので、その深読みがファイターの意識と異なっているのも面白いです。

「一戦一戦に集中する、もともと僕がそういうタイプなんだろうなと思います。どんな試合であれ、勝たないと次はない。だから勝つしかない。そういう気持ちで杉山戦に挑んでいました」

――すると敗戦直後は……。

「まず悔しかったです。次のこととか考えずに、とにかく悔しい。次がどうなるか分からないけど、練習するしかない。真っ先に浮かんだ感情は、それでした」

――……。

「杉山戦に関してポイントほどの差はなかった、ってよく言われるんですよ。でもそれはポイントが出た結果論であって、100パーセント僕の勝ちはなかったです。どれだけ競った試合をしても、どれだけ良い試合をしても、勝敗が全てですから。ポイントほど……って言われるのは嬉しいですけど、試合をした本人からすれば勝たないと意味はないので」

――では、敗因はどこにあると思っていますか。

「ちょっと見すぎましたね。相手に付き合いすぎました。もともとガンガン行くタイプだと自分では思っているんですけど、あの試合では少し離れて淡々と、巧くやろうかなと思ってしまったというか。

杉山選手はバランスが良い、オールラウンダーです。自分がミスをしたら、そこで押し込まれるだろうなと思っていました。一番大きいのは、一発もらってしまって、僕がその印象を上回ることができなかったことですね」

――一発もらったというのは、1Rに右ショートでダウンを喫したことですね。

「はい。ダウンしてからバックを奪われた流れは、大きかったです」

――その杉山戦直後、抽選会場に着いて出場メンバーを見た時の印象を教えてください。

「……こんにちは、っていう(笑)」

――えぇっ!?

「いやいや、まだ誰と対戦するかも決まっていなかったじゃないですか(苦笑)。国内のトップ選手が集まると聞いていたので、緊張していました。やっぱり小川選手を見た時は、パンクラスの元チャンピオンも出るのかぁ、って驚きましたね」

――そこで誰と戦いたいか、抽選で誰を選ぶかということは考えたのでしょうか。

「そこは……前回の試合のことを引きづっているわけじゃないけど、負けている自分が相手を選ぶことは考えていなかったです。そこで誰とやりたいとか考えて『こうなれ、こうなれ』と思って見ているほうが疲れるじゃないですか。しかも、自分が思ったとおりにはならないし(笑)」

――アハハハ、確かにそうですね。

「だったら、誰とでも戦うっていう気持ちでいたほうが良いです。格闘技をやっていても思うのは、みんな強い。誰と対戦したいというよりも、目の前にいる相手を倒す。そういうイメージで格闘技をやらせてもらっています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月21日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送PPV

■ DEEP109対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
芦田崇宏(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
鈴木槙吾(日本)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一 (日本)
山本聖悟(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
トーマス(米国)

<フェザー級/5分2R>
高野優樹(日本)
山本歩夢(日本)

<ストロー級/5分2R>
林豊(日本)
中村真人(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
ゲオ・レバナ(コンゴ)

<バンタム級/5分2R>
KENTA(日本)
岩見凌(日本)

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DEEP DEEP109 DEEPフライ級GP Interview MMA MMAPLANET o RIZIN YUKI コナー・マクレガー ボクシング 五明宏人 今成正和 伊藤裕樹 住村竜市朗 原虎徹 安谷屋智弘 宮城友一 小川徹 山本歩夢 山本聖悟 本田良介 渋谷カズキ 石司晃一 福田龍彌 藤田大和 誠悟 越智晴雄 関原翔

【DEEP109】フライ級GP1回戦で原虎徹と激突、伊藤裕樹「体のポテンシャルを極限まで使いこなす」

【写真】7月16日のGP1回戦抽選会にサングラス着用で臨んだ伊藤。インタビューでは意外な一面も発覚した。(C)MMAPLANET

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP109から、DEEPフライ級GPがスタートする。そのGP1回戦で、伊藤裕樹と原虎徹の対戦が決定した。
Text by Shojiro Kameike

昨年9月、藤田大和に敗れて暫定フライ級王座を獲得できなかった伊藤。その後、RIZINではKO勝ちを収めるも、DEEPでは福田龍彌に敗れている。以降は2連勝を収めている伊藤の中で起こった大きな変化とは? さらにGPとDEEPへの想いを語ってくれた。


――2022年に入り、ハードスケジュールで試合に出場していますね。次の原虎徹戦が今年4戦目となります。

「今年は2月(福田龍彌にTKO負け)、5月(関原翔に判定勝ち)、7月(宮城友一にTKO勝ち)に試合しています。それと去年も4試合やっていますね」

――2年連続で年4試合というのは、MMAだと珍しい試合ペースかと思います。怪我など体に負担はないですか。

「ところどころ痛い箇所はありますけど、それは試合に向けた調整の中で何とかして、試合に出ていますね。今まで大きな怪我の経験はないです。拳を骨折したこともなくて」

――それは骨が丈夫なのか、あるいは打ち方や動きに気をつけているのか……。

「両方だと思いますよ(笑)。丈夫だし、練習でも気をつけています。よく試合に向けてガチスパーをやったりするじゃないですか。僕はなるべくガチスパーをやらないようにしているんですよ。怪我が怖いので」

――すると打撃は、基本的なフォームの練習やミットなどのほうが多いのでしょうか。

「そうですね。僕の場合は、ガチスパーをやって良いことってないんです。ダメージが溜まるし、次の日に頭が痛くなるのも嫌で。試合の時にガチになればいいかなって、アハハハ」

――試合の中でも緩急、オンとオフの使い分けが巧いですよね。試合運び自体もそうですし、打撃も長いストレートと短いパンチの緩急が印象深いです。

「常に冷静に試合をしようと意識しています。すると、試合の中で無意識に体が動いてくれることもあって。ガンガン行くばかりじゃなく、その緩急があるから相手もやりにくくなるじゃないですか。そこは自分の強みでもあると思いますね。

僕は昔からボクシングをやっているんですけど、中学校からはBOXMANの福澤朗さんというトレーナーに教わっていて。そのトレーナーさんから、僕は近い距離で打ち合うよりも遠い距離で当てて、また動いて――っていうアウトボクシングスタイルが合うと言われたんですよ。それ以来、ずっとボクシングは福澤さんに教わっています」

――パンチはインパクトの瞬間だけ強く当てる形ですか。

「そうです、そうです。タイミングがすごく大事なので。コナー・マクレガーのように、タイミングで当てて、インパクトの時だけ強く。だから拳にも負担はかからず、怪我もしにくいんだと思いますね」

――7月の宮城戦はRIZINでしたが、この試合はDEEPフライ級GPに出場することが決まっているうえでの出場だったのでしょうか。

「RIZINに出る時には、もうDEEPフライ級GPの話は聞いていました。もともとフライ級GPはRIZINでやるっていう話もありましたからね。それが7月のRIZINが近くなった頃に、DEEPでやることが確定して。佐伯さんからもRIZINで勝ったらDEEPフライ級GPに出てほしいと言われました」

――正直なところ、7月にRIZINで試合をして、8月か9月にGP1回戦に出るのはキツくないですか。

「もちろん簡単なことじゃないですよ。国内でいえば、やっぱりRIZINが一番大きなプロモーションじゃないですか。だからRIZINに出たいっていう気持ちが強かったです。でも僕はDEEPに育ててもらったので、育ててもらったところに恩を仇で返すようなことはしたくなくて。もうRIZINにしか出ない、DEEPのフライ級GPに出たくないっていうのは、筋が違うと思いました。

それに、せっかく自分の階級で大きなトーナメントが開催されるなら、そこで優勝したほうが自分に箔が付きますし。あとは……たくさん試合をすれば、それだけ稼げるので(笑)。僕は試合が決まれば、ドンドン出たいです」

――それがRIZINであれDEEPであれ、フライ級GPの話を最初に訊いたのは、いつ頃のことでしょうか。

「5月の試合前ですかね。関原翔選手との試合で、勝ったほうがトーナメントに出られますよ、みたいなことを言われて。おっ、マジすか!? みたいな感じでしたね(笑)。自分としては、出ます出ます、って」

――同じフライ級GPでも、RIZINで開催されるのとDEEPで行われるのでは、何か変わってきますか。

「リングとケージで大きく変わってきますよね。全く別モノじゃないですか。僕はケージのほうが好きです。壁際の攻防ができるので。ただ……RIZINのほうが勝率は良いんですよ(苦笑)」

――確かに過去の敗戦は全てDEEPで、しかもケージの試合でした。

「その理由は自分でも分からないんですよ。たぶん打撃主体の選手は、リングのほうがやりやすいと思います。テイクダウンに来てもスプロールするのに、リングから外へ足を出しちゃえば、相手もそこから押し続けることができないし。でもケージは、壁に押し込まれたところから、また別の展開が始まるので。僕は、どちらかといえばケージ際の攻防のほうが好きなんです。だから――なぜでしょうね(苦笑)」

――直近の2敗……昨年9月の藤田大和戦、そして今年2月の福田戦については、どのように捉えていますか。

「やっぱり負けたのは悔しいけど、3年前に初めて負けた試合があるんですよね」

――2019年12月、鮎田誠戦で判定負けを喫しています。

「昔は格闘家として、負けることが本当に嫌でした。あの頃は、もう負けたから格闘技はやりたくない、そんな気持ちもあったんですよ。

でも――確かに勝敗は大事だけど、一度負けたからって格闘家としての人生が終わるわけじゃなくて。負けたとしても自分の中で心の整理ができていれば、プラスになっていくんじゃないかと思っています。

負けたからこそ自分の弱点も分かるし、直さなイカンところも出てきたので。それも全て経験ですよね。それに、もうこれ以上は負けないと思うので。あれは貴重な2敗ですよ」

――その2敗を経て、何か新しく取り組んでいることはありますか。

「福田戦のあとから、体の使い方を見直そうと思って新しいトレーニングを取り入れました。そのおかげで、しなやかさは上がってきたなと思います。技術というよりも、自分の体のポテンシャルを極限まで使いこなすことができるトレーニングをやって、自分でも成果は実感していますね」

――そうでしたか。先ほど壁際の攻防が好きだと言われていましたが、それは組んで押し込まれてからの攻防かと思います。一方、関原戦では足運びなどによって、組まれる前に対処できていたように見えました。

「あぁ~、そうですね。ありがとうございます(笑)。このトレーニングを取り入れてから、試合をするのも楽になってきましたね。もちろん試合自体はエライけど、体の可動域が増えることによって、試合運びもやりやすくなったんですよ」

――その分、さらに怪我をするケースも減るでしょう。

「そう思います。やっぱり練習でも試合でも怪我をしないことが、連戦できる秘訣なので」

――なるほど。DEEPフライ級GPの話に戻りますが、まず出場メンバーを見た時の印象から教えていただけますか。

「凡そのメンバーは聞いていましたけど、抽選会場に行くまでは誰が出るか、確かなことは分からなくて。誰がおるんだろう、ってワクワクしながら会場に行きました。実際、国内のフライ級では本当に良い選手が集まりましたよね。ただ、僕って結構ビビりなので、みんな強く見えるんですよ(苦笑)」

――えっ、それは意外です。

「アハハハ。よく他の選手の試合を見るんですけど、みんな強いなぁってビビッちゃいます。なかには対戦したくない選手もいますよ(笑)。とりあえず今回のGPは、福田選手が出てくれたので良かったです。もう他の選手のことは一旦置いて、トーナメント決勝で福田選手を倒してやろうと思いました」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
8月21日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送PPV

■ DEEP109対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
芦田崇宏(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
鈴木槙吾(日本)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一 (日本)
山本聖悟(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
トーマス(米国)

<フェザー級/5分2R>
高野優樹(日本)
山本歩夢(日本)

<ストロー級/5分2R>
林豊(日本)
中村真人(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
ゲオ・レバナ(コンゴ)

<バンタム級/5分2R>
KENTA(日本)
岩見凌(日本)

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DEEP DEEP109 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o ONE RIZIN 五明宏人 今成正和 伊藤裕樹 住村竜市朗 原虎徹 安谷屋智弘 小川徹 山本歩夢 山本聖悟 本田良介 渋谷カズキ 石司晃一 誠悟 越智晴雄 関原翔

【DEEP109】フライ級GP1回戦は本田良介との盟友対決、越智晴雄ー01ー「誰とやっても勝つ」

【写真】越智のプロデビューは2008年、GP出場者の中で安谷屋智弘と並び最もキャリアは長い(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP109で、DEEPフライ級GPがスタート。越智晴雄と本田良介が1回戦で対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

7月16日に行われた抽選会で、かつてCAVEで練習を共にしていた2人の対戦が決まった時、会場には重い空気が流れている。そんな盟友対決を前に越智は、意外な事実を明かしてくれた。今年2月、関原翔に判定負けを喫してから考えていたこと。そしてDEEPフライ級GPへの想いを訊く。


――DEEPフライ級GPの具体的なお話を、最初に聞いたのはいつ頃でしょうか。

「6月ぐらいだったと思います。その頃にDEEPでフライ級のトーナメントをやるということを聞きましたけど、まだ具体的な話や正式なオファーはなかったですね。実は、僕はストロー級に戻すことも考えていたんですよ」

――いきなり意外なお話ですね。

「自分としてはストロー級でもいいし、フライ級GPのオファーがあれば出る、という感じだったんです。そこにフライ級GPのオファーが来たので、受けることにしました」

――なぜ一旦はストロー級に戻そうと考えたのですか。

「ベルトが欲しいからです。もともと、いずれ地元の愛媛県に戻ろうと考えていて。チャンピオンになって地元でジムを開きたい。そう思った場合に、ストロー級のほうがチャンスはあるのかなと」

――現役選手として地元でジムを開くということでしょうか。それとも……。

「あぁ、引退とかではないです。最初は引退してから愛媛に帰るつもりでした。それは上京した時から。ただ、いろんな方からアドバイスを頂きまして。現役のチャンピオンとしてジムを開くほうが宣伝しやすいし、みんなも応援してくれるんじゃないかということで、そういう計画を立てることにしました」

――現役チャンピオンが指導するジム、というキャッチコピーは大きいですよね。ただ、東京……特に現在所属しているCAVEと比べた場合、練習環境として不安はないですか。

「環境に関しては全然違いますけど、そこは仕方ないですね。地元でお世話になっていたパラエストラ愛媛の若い選手たちと練習しながら、自分も指導しつつ現役として続けていきたいと思います」

――今年2月、関原翔選手に判定で敗れています。この内容と結果で、DEEPやRIZINのフライ級王座は遠のいたと感じますか。

「そうですね。フライ級でベルトを獲るためには、また何試合も勝ち上がらないといけないと思いました」

――もともと越智選手はストロー級で戦っていました。それが2020年にDEEPストロー級のベルトを失ってから、2021年からフライ級に転向しています。

「やっぱり自分のナチュラルな体重を考えたら、適正階級は間違いなくストロー級ですよね。でも、もちろん組み力もストロー級の選手とフライ級の選手では違いますし。それは練習でも試合でも分かっていました。

ただ、RIZINでもDEEPでもフライ級が盛んでしたから。特にRIZINでストロー級は難しいようだったので、自分もフライ級で試合をしていたという経緯はあります」

――現在はストロー級の主要選手がONEに出ているため、国内プロモーションの動きが活発ではありませんでした。

「はい。そのストロー級よりはフライ級のほうが選手も多いですし。でも何戦か経験してフライ級の選手は、ストロー級の時と比べてテイクダウンするのが難しい場合もありましたね」

――関原戦では2Rに得意のギロチンを仕掛けたものの、極めることはできませんでした。あのギロチンも、いつものような攻めではなく守りであったように見えました。

「ギロチンは階級が上の選手でも極まるんですけど、まぁ……そうですよね。どちらかといえば、ギロチンに行っちゃったという感じでした」

――その関原戦を経て、フライ級GP参戦が決まりました。GPの出場メンバーを聞いたのは、いつ頃のことでしょうか。

「メンバーを聞いたのは、最後の最後ですね。抽選会の時に、誰が出るかを知りました。メンバー全員が、そうだったと思いますよ。それまでは予想ぐらいしかしていなかったです。

抽選会に行ったら、予想とは違う選手もいました。もっとDEEPの若手が出て来ると思っていたんですけど、松場さんや小川さんとか、他のプロモーションに出ていた選手もいて」

――そういった出場メンバーを見て、もう一度ベルトを獲るために……と考えた場合、ご自身はどれぐらいのポジションにいると思いましたか。

「うーん……、どうなんでしょうね。ただ、試合に出るかぎりは勝つ気しかないし、トーナメントに出場するうえでは優勝することしか考えていないです。

強いメンバーばかりが集まったと思います。弱い選手は一人も出ていない。誰と当たっても厳しい試合になることは間違いないですよ。でも、誰とやっても勝つつもりでいないと、最初からトーナメントに出ていないので」

――なるほど。今回のフライ級GPの面白さの一つに、これまで対戦経験のない選手が多いという点が挙げられます。

「そうなんですよね。今まで対戦したことがあるのは、渋谷さんと島袋さん、あと村元さんぐらいです。初対戦になる選手も多いことに対しては特に何も思っていなくて。でも、どちらかといえば再戦はやりたくないので、良かったです。まさか本田さんと対戦することになるとは思っていなかったですけど(苦笑)」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月21日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送PPV

■ DEEP109対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
芦田崇宏(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
鈴木槙吾(日本)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一 (日本)
山本聖悟(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
トーマス(米国)

<フェザー級/5分2R>
高野優樹(日本)
山本歩夢(日本)

<ストロー級/5分2R>
林豊(日本)
中村真人(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
ゲオ・レバナ(コンゴ)

<バンタム級/5分2R>
KENTA(日本)
岩見凌(日本)

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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN 伊藤裕樹 修斗 原虎徹 宇田悠斗 安谷屋智弘 小川徹 島袋チカラ 平良達郎 本田良介 杉山廣平 村元友太郎 松場貴志 渋谷カズキ 福田龍彌 竿本樹生 越智晴雄 風我 駒杵嵩大

【DEEP】フライ級GP、最後の1人=Xが決定!! 修斗フライ級王座を目指していた宇田悠斗が、DEEPを直撃!!

【写真】ある意味、退路を断った選択をした宇田。注目せざるを得ない (C)MMAPLANET

1日(月)、DEEPより21日(日)に開幕するDEEP東京都中野区のフライ級GP最後の出場選手が、宇田悠斗になったことが発表された。

7月16日に中野サンプラザ15階スカイルームで1回戦対戦カード決定抽選会が行われ、島袋チカラと9月11日のニューピア・ホール大会で対戦する選手のみXとされていたが、本日のプレスリリースで宇田に決まった。


竿本樹生、伊藤盛一郎らとともにGP出場が期待された宇田が最後の枠に収まり、しかも修斗期待のファイターということで今回のGPがさらにグレードアップされたといっても過言でない。

愛媛県宇和島市出身、修斗ライト級戦線では平良達郎に続くホープとして注目される宇田は3月にRIZINで竿本に判定負けし、プロ6戦目で初黒星を喫し、再起戦が初出場のDEEPとなった。

元KOP小川徹の参戦とは別に、修斗王座を目指す過程にある宇田の参戦により、これからの8カ月間――DEEPフライ級戦線がJ-MMA界56キロの戦いの中心になることがより明白になった。

■DEEPフライ級GP1回戦対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠人(日本)

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【DEEP】フライ級GPに小川徹参戦!1回戦対戦カード決定!


RIZINでやらなきゃDEEPがやる。そんな佐伯繁代表の心意気で動き出したDEEPフライ級GP。その出場選手及び1回戦の組み合わせが抽選の末に決定しました。

8月21日の後楽園ホール大会、9月11日のニューピアホール大会で1回戦各4試合を実施。11月の後楽園大会、12月のニューピア大会で2回戦。来年2月に準決勝、4月に決勝という長丁場。冠スポンサーの宗明建設から優勝者には賞金300万円が贈呈されるとの事。

神龍誠、藤田大和という現在進行形の王者経験者の欠場。残念ではありますが、8ヶ月も拘束されるとUFCやRIZINへの出場にも影響するわけで致し方なしでしょう。

そんな中、サプライズだったのはパンクラスを主戦場にしている小川徹(TRIBE TOKYO MMA)の参戦。王者経験者にしてフライ級ランキング2位につけている正真正銘の実力者です。おまけに佐伯代表と和解した長南亮が代表を務めるTRIBE TOKYO MMA所属というのも因縁めいていて面白いじゃありませんか。そんな小川も含めた1回戦の対戦カードは次の通りです。


【8月21日 後楽園ホール】
渋谷カズキ(高本道場)

ビョン・ジェウン(フリー)

安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)

小川徹(TRIBE TOKYO MMA)

本田良介(CAVE)

越智晴雄(パラエストラ愛媛)

伊藤裕樹(ネックスイチムエ)

原虎徹(CAVE)


【9月11日 ニューピアホール】
福田龍彌(MIBURO)

杉山廣平(SPLASH)

駒杵嵩大(FIGHT BASE都立大)

松場貴志(パラエストラ加古川)

村元友太郎(ALIVE)

風我(フリー)

島袋チカラ(CORE)

調整中


福田、伊藤、松場、村元らRIZIN参戦経験者とパンクラスからの刺客・小川がトーナメントの軸になりそう。ここからキラリと光るニューフェイスの台頭なるか。そういう点で見ると非常に興味深いトーナメント。誰が抜け出してくるのか注目です。
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【DEEP】フライ級GP出場者、初戦への意気込み。「ヒジ有り、サッカーボール有り、本番無し」(松場貴志)

【写真】 トーナメント勝ち残りだけでなく、個々の試合が非常に楽しみなスタートとなるフライ級GP(C)MMAPLANET

16日(土)、東京都中野区の中野サンプラザ15階スカイルームにてDEEPフライ級GPの1回戦対戦カード決定抽選会が行われ、本日18日(月)よりDEEP公式YouTubeチャンネルで公開されている。

ここでは会見に出席した全15選手の初戦に対する意気込みをお伝えしたい。


ビョン・ジェウン
「こんにちは。ビョン・ジェウンです。こんなに大きなトーナメントに参加できるから、本当に嬉しいです。韓国と日本のフライ級で私が一番強い選手だと思います。今回のトーナメントに勝利したいです。楽しみにしてください。ありがとうございました」(※全て日本語で)

渋谷カズキ
「最初にDEEPの佐伯代表にこのような機会を設けて頂き感謝申し上げます。ビョン選手は去年の2月に社会情勢により来日できずに、私が藤田選手と暫定王座決定戦の代役を引き受けたんですけど、運命的なモノもあるのかなと思っております。ビョン選手が先ほど『韓国と日本で一番強いフライ級は自分じゃないか』ということを仰っておられたので、そんな選手と……一番強い選手と戦える8月21日をとても楽しみにしております。ビョン選手、宜しくお願いしま~す」

小川徹
「今までずっとパンクラスに出ていて、今回DEEP初参戦なのでとても楽しみにしています。

フライ級トーナメントということも楽しみに、DEEPで試合をしたいと思います」

安谷屋智弘
「このトーナメントに全てを賭けて挑みたいと思います」

越智晴雄
「ちょっと選択肢がなかったので選べなかったんですけど、皆さん凄く強い選手ばかりが出ているので。まぁ、伊藤選手とやりたいと思っているので、そこまでも自分も勝って。でも伊藤さんの相手、強いので上がって来るか分からないですけど、まぁやりたいと思います」

本田良介
「僕も選択肢がなかったんですけど、出た以上は皆とうやるという気持ちで。今日も誰とやりたいとかっていう気持ちはなく来たので。とにかく決まった越智選手にしっかりと勝って生き残っていきたいと思います」

原虎徹
「僕は連敗中なので、失うモノは何もないので伊藤選手のような強い選手とやれて嬉しく思います。

勝って行って優勝できるよう頑張るので応援よろしくお願いします」

伊藤裕樹
「原虎徹選手は多分、越智晴雄選手に僕の倒し方を習っていると思うので当日はバチバチに盛り上げたいと思います」

杉山廣平
「9月にやりたいと思って、ちょうど空いていたというのもあるんですけど、福田選手とはずっとやりたかったので凄くラッキーでした」

福田龍彌
「DEEPに来てからというモノ、本当に楽しい格闘技ライフを送れていて。ホンマにこのトーナメントにも感謝しています。もうホンマに15人、皆とやりたいぐらいに思っています」

松場貴志
「今回フライ級トーナメントに呼んでいただき光栄に思います。駒杵選手に当たりましたが、しっかり必殺技考えてきています。ちょっと使えるかどうか、ルール的に微妙なんですが──フライ級トーナメントって5分3R、本番──あっ、スミマセン。間違いました。ヒジ有りでしたっけ? (ヒジは全部有ります──佐伯代表) ヒジ有り、サッカーボール有り、本番なし。ヒジ有りなら必殺技、使えそうです。楽しみにしていてください」

駒杵嵩大
「フライ級トーナメント、参加させていただいてありがとうございます。凄い癖のある選手なんですけど、気を抜かずに勝ちに行こうと思っているので。応援、宜しくお願いします」

村元友太郎
「RIZINではなく、このDEEPに日本最強のフライ級が集まるということでこっちを選びました。見たメンバーも本当に日本のトップの集まりだなって思って。ここを制して、日本で一番になり勝負を終えたいと思います。楽しみです。風我選手も昨日、試合映像をたまたま見ていて、あぁ良い選手だなと思って。ちょうど相手いたんで、とりあえずお願いすることにしました。ホント、噛み合うと思うんで5分3R激しい試合になると思います」

風我
「凄い格上の相手とやることに、凄いワクワクしているんですけど、ここを倒してしっかり有名になれるように頑張りたいんで応援よろしくお願いします」

島袋チカラ
「佐伯さん、チャンス頂きありがとうござます。自分は今対戦相手が決まっていない状況なんですけど、楽しみにしようと思っています。見たところ、僕だけ40代で若くて強い選手が集まって良いなぁと、凄くワクワクしています。ただ年齢はただの数字で、僕は全盛期を迎えていないので──強くなっっているので。1戦、1戦しっかりと戦って最後に頂に立てるようにしますのでよろしくお願いします」

■DEEPフライ級GP1回戦対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
X(──)

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【DEEP】フライ級GP抽選会。隠し玉は前KOP小川徹。福田✖杉山が潰し合い、越智✖本田の盟友対決も

【写真】8カ月の長丁場、日本のフライ級はDEEPが中心の回るようになる──のか (C)MMAPLANET

16日(土)、東京都中野区の中野サンプラザ15階スカイルームにてDEEPフライ級GPの1回戦対戦カード決定抽選会が行われ、本日18日(月)よりDEEP公式YouTubeチャンネルで公開されている。

まず出場16人中、15人が決定し残りの1人はXとされるGP出場選手=抽選会参加者は以下の通りだ。

安谷屋智弘
伊藤裕樹
小川徹
越智晴雄
駒杵嵩大
渋谷カズキ
島袋チカラ
杉山廣平
原虎徹
風我
福田龍彌
本田良介
ビョン・ジェウン
松場貴志
村元友太郎

そう今回のGPの隠し玉=他団体のタイトル戦経験者とは元フライ級KOP小川徹だった。かつてJ-MMA界の親子関係と称されたながら、近年は人間関係がこじれてしまっていた佐伯繁代表と長南亮氏の雪解け──愛弟子のGP出場は嬉しい限り。そして「ウチは出たいという選手の意志を尊重する」という長南氏の言葉が実証されたことになる。

RIZINとの兼ね合いで出場を控える可能性もあると見られていた伊藤と村元が揃ってトーナメントに参加するのは朗報だ。その一方で5月の王座統一戦で敗れた藤田大和と柴田モンキー有哉は負傷を理由に参加しないことが佐伯代表から説明された。


何れにせよ実力者が揃ったGPは既報の通り、全試合が5分✖3R制となり、8月21日の後楽園ホール大会で4試合、9月11日のニューピア・ホール大会で4試合が組まれる。

再度抽選で顔合わせが決まる準々決勝は11月の後楽園(場合によっては12月のニューピアと振り分け)、準決勝は来年2月、4月に予定される決勝戦は「神龍誠選手がUFCにステップアップし、タイトル返上となればタイトル戦の可能性もある」(佐伯代表)とのこと。またGPウィナーには賞金300万円が宗明建設より贈られる。

今回の抽選は安谷屋、松場、ビョンがリモート参加で、まずは佐伯代表と全選手がDEEP抽選会名物のじゃんけんを行い、勝った選手、あいこの選手、負けた選手同士が改めてジャンケン。

勝った順からトーメント枠を選択する権利を持つ番号の書かれた封筒を選ぶ──という手法が取られた。

結果、1番を当てた島袋は9月枠、しかもXの相手を選択する。続いて福田龍彌から駒杵、風我と9月大会を選んだ。ここで5番目の村元が風我を選び、対戦が成立する。

6番目の伊藤は8月枠を選んだが、7番=リモート参加の松場がまた面倒くさいことを言いだし、動画の枠を稼ぐという手段に出る。「駒杵選手とやりたいのですが、オーソですか、サウスポーですか?」とZOOMで尋ねる松場に対し、駒杵は素直に「オーソです」と答え、駒杵✖松場田決定した。

抽選会場に緊張感が走ったのが、8番手・杉山が福田の隣を選んだ瞬間だった。

ここに1回戦の目玉カードが生まれた。9番の渋谷は8月枠、直後のビョンはその渋谷との戦いを望み、11番の原は伊藤の対戦相手を自らの意志で買って出た。

残るは8月大会の2試合のみ──抽選会場にいたCAVEの遠藤マネージャーの顔がこわばる。というのも残る4選手のうち、越智と本田は所属こそパラエストラ愛媛と元CAVEで現フリーであっても、チームCAVEといえる練習仲間だ。

そして12番の安谷屋が残るC対D、E対Fの枠でCをチョイする。続いて13番を引いた小川が、その横のDに収まった。

結果、14番の本田と15番の越智には選択権はなく──両者の1回戦が決まり、非常に重い空気に。

この両者、待ち合わせをするわけでもなく抽選開始前に中野でばったり顔を合わせ、そのまま会場にやってきたそうで「あの時から、そんなこともあるかもという気がした」と越智と本田は抽選会を振り返った。

一方、小川は練習仲間対決に関して全く意識しておらず、永遠のTRIBE TOKYO MMAのチームメイトである故・秋葉尉頼さんの最後の相手が安谷屋だったため、対戦を望んだとのことだった。

気になるXは、交渉中で2~3週間で決まるとのこと。

トーナメントの盛り上がりを考えると同時に、ファイターとして強さを追求する姿勢を求めるという側面からも、団体間の関係もあるだろうが──Xには竿本樹生、宇田悠斗、伊藤盛一郎の何れかに名乗りを挙げてほしいところだ。が、果たして……正式発表を待ちたい。

■DEEPフライ級GP1回戦対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
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【DEEP108】上迫博仁と対戦、北岡悟「世の中はどうなっても良いから僕の試合はやってほしい」

【写真】計量後にはちょっとしたフラットな時間が北岡にも訪れる──という印象を勝手ながら持っておりインタビューを敢行(C)MMAPLANET

明日10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108 IMPACTで北岡悟が上迫博仁と戦う。

昨年はDEEP2連敗。3年以上勝ち星から遠ざかっている北岡から、試合前の取材で心境を聞きだすことは非常に難しい。それも彼の格闘家としての矜持ということは十分に理解しつつ、一瞬のエアポケットともいえる瞬間──計量直後に北岡の話を訊いた。


──北岡選手、計量を終えたタイミングでインタビューをお願いします。

「……。答えられる限りのことは、答えましょう(笑)」

──計量を終えて、今の気持ちを教えてください。

「いや、特にないですよね。グフフ」

──ホッとしないですか。

「いや、当たり前のことだから。まぁ、去年の2回よりも上手くやっていると思います」

──それは減量がということですか。それとも仕上がり事態が、ですか。

「両方かな」

──つまり去年の2試合では問題があったと。

「あの時はどうだったかとか、あの時は失敗したとかいうのは嫌なんですけど。昨年の2回より、今回は良いです」

──肌の感じが良いように見えます。

「本当かよ!!(笑)」

──いや、本当に。こけていてもカサカサの場合と、艶がある場合とあって。

「おお、そういうことですか。まぁ、それなりに反省とか学習はしているので。ハイ」

──では、試合を明日に控えて。改めてどのような心境でこの試合に臨んでいますか。

「特に言いたくないですよね、それは」

──じゃあ、いつのタイミングで聞いたらエェねんってなるわけですよ。このところ、試合後に話を聞けないではないですか。

「試合後は話せないですよね。勝っていないから。まぁ敗者は語る資格がないので。僕はずぅっと負け続けているから、語る資格がないと思っている。だから、今回はそういうフェーズでやっている感じですよね」

──北岡選手がどういう考えであることは重々理解しているつもりなので……。だから、試合後に話を聞ける機会を与えてくれよってなるわけですよ。本当は記者として、こんな中立でない意見は言ってはいけないのですが。

「あぁ、ありがとうございます」

──そんななか、昨日、安倍元総理が凶弾に倒れるという事件がありました。これは東日本大震災の時も同じだったのですが、「俺はずっとこれをやって生きてきたけど、こんな時にMMAの原稿なんて書いて良いのか」って思ってしまうんですよ。

「あぁ……元首相が亡くりましたよね。逆ですね、僕の場合は。世の中はどうなっても良いから僕の試合はやってほしいと思っちゃいます。それこそ、震災の時もそうでした。DEEPの試合が決まっていて、僕は世の中がどうなっても良いから試合があってくれって思っていました。

昨日に関しては、試合が無くなることはないと思っていました。ただ、世の中がどうなろうが僕は試合がしたいなと思っています」

──こういう状況だから、格闘技で明るくなって欲しいという選手側の意見もあります。

「言っている人いましたね。そういうこと。身の程を知れよって。グフフフフ」

──そう言った選手も本心でしょうし。でも、北岡選手からそういう言葉が出てくると違うなってなりますよね。自分なんかは、世の中がどうなるのかって考えてしまう気質なんです。

「いや、家族がある人は心配になって当然ですよ。でも、僕は家族がいないから。グフフフフ。だから、僕が試合をすることと、そこは関係ないですよね。ご存知だと思うけど、コロナの時も練習していましたし。結膜炎になっても練習して、奥さん、彼女、その時のオンナが皆、結膜炎になるっていうパンデミックを練習仲間で起こしたこともありますしね」

──それは威張って言うことではないです。でも、何が起ころうが関係ないと。

「ただ、僕って地元が奈良じゃないですか。そして実家が比較的、〇〇的なんです。僕は東京に来た20年間、ニュートラルであり続けたいんですけど。だから事件が奈良で起こったので、そこでちょっと思うことはありました。今回の選挙は珍しく実家から期日前選挙で〇〇に投票してって連絡があって。親には『時間があれば』って言う風に答えたとかあったから。そこだけですね」

──北岡選手が実家の選挙ネタを話してくれたので、私もイーブンにしないと申し訳ないですね……。実はもう30年以上昔に、ちょっと故意の暴力で友人にケガをさせてしまったことがあって。その相手の家が〇〇で。以来、自分でなく実家に長い間選挙前になると連絡があって、『あんたは本当に厄介なことをしてくれた』と母に言われたことがありますよ。

「おお、おおおお。それも伏字で書いていください(笑)。でも、試合の前日に世の中に何が起ころうが気にしていられないですよ。それより自分のことで精いっぱいだから。それじゃダメだって、自分ことだけ考えていては──とも思っていますよ。

ジムのヤツらが、自分のことで精いっぱいなので。全体を俯瞰できたほうが自分のためになるとも思ったりしますし」

──それというと松嶋こよみ選手のセコンドでシンガポールに来ている時に、今回の試合について話を聞こうかと思ったのですが、『ここにはセコンドで来ているので、自分の試合の話はしません』という反応がありそうで、尋ねられなくて。

「アハハハハハ。スイマセン。気を遣ってもらって。でも、時間があったら話していましたよ。それにタケ大宮司を使って、自分の練習をしていたので」

──その松嶋選手の勝利で、何か影響はありましたか。

「あまり関係ないです。でも嬉しいですよ、力にはなるけど──それはそれ、これはこれなんで。ただケガがなかったから、僕のスパーリング相手を毎週してくれたので。そうでなくても、彼の試合前も相手はオーソドックスなのに、サウスポーの僕の相手をしてくれていて。その辺も思うところはあるんですけど……うん、試合後に言いましょう。試合後に言えるようにしましょう。ハイ」

──宜しくお願いします。では北岡選手は世の中がどうであろうが──と思っていますが、そんな北岡選手を応援し続けてくれている人たちに最後に一言、お願いします。

「世の中のことは気にせず。僕の試合のことを気にしてくれている変態の皆さん、いつもありがとうございます──ですかね(笑)」

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■DEEP108計量結果
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.3キロ
[挑戦者] 石塚雄馬:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.6キロ
上迫博仁:70.25キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.3キロ
ユータ&ロック:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗:61.6キロ
内山拓真:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
本田良介:57.1キロ
杉山廣平:56.95キロ

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス:52.3キロ
ARAMI:52.25キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:119.9キロ
アンディコング:96.4キロ

<バンタム級/5分2R>
雅駿介:61.7キロ
海飛:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
原虎徹:57.0キロ
風我:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.55キロ
濱口奏琉:60.95キロ

<ライト級/5分2R>
泉武志:70.8キロ
野村駿太:70.75キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.1キロ
鷹辰:66.0キロ

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【DEEP108】計量終了 上迫博仁「明日の自分にワクワクします」✖北岡悟「言いたいことはありません」

【写真】上迫のマイクをご覧の表情で聞いていた北岡。真意は不明(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールで開催されるDEEP108 IMPACTの計量が中野区中野サンプラザ15階で行われた。

全12試合、24選手が1度目の計量でクリアし明日に臨むこととなった。

それぞれが明日への抱負を語る中で、上迫博仁と対戦する北岡は「この場で話すことない」とピシャリと言い切った。また、あまり触れたくないおかしな空気だったのがアンディコングは覆面を被り、ブラジル国旗のショーツを着用して……ロシアン・スタイルと口にしたり、対戦相手の赤沢幸典も思わず吹き出して中指を立てた。

以下、出場全選手の明日への意気込みをお届けしたい。


石塚雄馬
「連勝をしてこういったタイトルマッチという大きなチャンスを頂きましたけど、自分はもう新人ではないので。負けたら後がないという覚悟でやっています。明日、勝つか負けるかで今後が大きく変わって来ると思っていますので、ぜひ頑張りたいと思います」
大原樹理
「やることはいつも通りですので、普通に蹴散らしてしっかりとベルトを防衛します」

上迫博仁
「久しぶりの試合になるんですけど、明日の自分にワクワクします。楽しみたいと思っているので、皆さん、応援よろしくお願いします」
北岡悟
「この場に特に言いたいことはありません」

ユータ&ロック
「明日は自分へも、中村さんへも厳しく攻めていこうと思います。宜しくお願いします」
中村大介
「色々なことが起こっているんですけど、明日こうして大会があって42歳にもなって、まだ現役でフェザー級で強いユータ選手と試合ができて本当に幸せを感じています。明日はいつも通り、自分のプロレスリングを思い切りぶつけて一番DEEPを楽しみたいと思います」

内山拓真
「明日はボンサイの強さを見せつけて、僕が勝ちます」
渡部修斗
「3年振りにDEEPで試合ができて嬉しく思います。あとは自分がやってきたことを信じて、自分らしく全力を尽くして戦います」

杉山廣平
「DEEPフライ級、僕に注目してください。明日の試合、見てください」
本田良介
「フライ級盛り上がっているんですけど、しっかりと差をつけて本田良介が要るんだぞっていうところをしっかり見せつけます」

ARAMI
「水抜きし過ぎて声が返れているので手短に。戻ってこられて嬉しく思います。ちょっとケガをしていて1年ぐらい出られなかったのですが、こんな大舞台を用意してくださったDEEPの方々に感謝しています。応援して下さる皆さん、明日は楽しい試合をするので、皆さんも楽しんでください」
ケイト・ロータス
「前回負けてしまったにもかかわらず、大きな舞台を用意してくださったDEEP関係者の皆さま本当にありがとうございます。ここ数日、少し暗いニュースが続いていると思うんですけど、明日は少しでも見てくれている方が明るくなれるような試合ができたらなって思っております」

アンディコング
「明日は俺の日ですぅ。殺すか。ロシア・スタイルでいますよぉ。564、83」
赤沢幸典
「なんか明日はアンディ選手の日なんで、みんな楽しみにアンディ選手がケージでぶっ倒れているところを見てください。多分、大の字に倒れると思うんで。1Rで終わらせます」

海飛
「明日もしっかり丁寧に勝つので。応援よろしくお願いします。押忍」
雅駿介
「盛り上げて勝ちます。最高の日にします」

風我
「ちょっとお姉ちゃんが有名になっていて。自分、負けたくないんで。今、2連勝中……まだたった2連勝なんで、お姉ちゃんの6連勝、とりあえずそこを目指して頑張っているんで、明日も勝ちたいと思います」
原虎徹
「前回、情けない試合をしたので今回、階級も変えてしっかりと自分の実力を見せて勝ちたいと思います。以上です」

濱口奏琉
「デビュー戦なんですけど、圧倒して勝ちたいと思います」
山本有人
「明日は濱口選手のデビュー戦、しっかりと躓いてもらおうと思っているんで、よく見てください」

野村駿太
「明日、しっかりと勝って上まで駆け上がっていくので応援よろしくお願いします」
泉武志
「ここまでやってきたことを明日はしっかりと出して、勝ちたいと思うのでよろしくお願いします」

鷹辰
「今回、急な代打っていう形で出させてもらうんですけど、本来自分はこんな大きな大会に出させてもらうようなレベルでないと思います。けどしっかりと劉獅の相手になって、しっかりと盛り上げて、第1試合からバチバチの試合を見せたいと思います。劉獅選手、元警察官と聞いているんですけど、自分は昔、凄くお世話になりました(笑)。今は三児の父として頑張っています。長くなりましたが、しっかり第1試合から盛り上げますんで、皆さん宜しくお願いします」
劉獅
「1週間前ぐらいに相手がケガをしてしまって。急なオファーを受けてくださった鷹辰選手、ありがとうございます。今回、劉獅という名前でやらせてもらうんですけど、高塩竜司では勝ったり負けたりで。良い試合もたくさんしてきたと思うんですけど、勝ったり負けたりで波があるということで。劉獅になった俺は強いんだよというところをまず、しっかりと証明したいと思います。倒すというようり、しっかりと制圧します」

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■DEEP108計量結果
<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.3キロ
[挑戦者] 石塚雄馬:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.6キロ
上迫博仁:70.25キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.3キロ
ユータ&ロック:65.6キロ

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗:61.6キロ
内山拓真:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
本田良介:57.1キロ
杉山廣平:56.95キロ

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス:52.3キロ
ARAMI:52.25キロ

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典:119.9キロ
アンディコング:96.4キロ

<バンタム級/5分2R>
雅駿介:61.7キロ
海飛:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
原虎徹:57.0キロ
風我:57.1キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.55キロ
濱口奏琉:60.95キロ

<ライト級/5分2R>
泉武志:70.8キロ
野村駿太:70.75キロ

<フェザー級/5分2R>
劉獅:66.1キロ
鷹辰:66.0キロ

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【DEEP108】佐伯繁代表インタビュー最終回「北岡悟✖上迫博仁は、人間味のある試合になる」

【写真】1分けを挟み6試合、勝ち星のない北岡の現状を鑑みた上でのセミファイナル出場。これも佐伯イズム(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108を主宰する佐伯繁代表インタビュー最終回。

勝負論だらけのラインナップにあって、密かな話題を呼ぶ中村大介✖ユータ&ロック戦。それでも大会のヘッドラインはDEEPライト級選手権試合であり、セミファイナルは北岡悟✖上迫博仁のライト級戦が組まれた。

この2つのカードへの想いが、佐伯イズムの表れだ。

<佐伯繁インタビューPart.02はコチラから>


──ユータ&ロック✖中村大介戦、佐伯さんの話を伺っているとさらに期待度が上がります。

「いや、でもね……この試合、発表すると意外と反応が良かったです(笑)」

──意外と(笑)。

「だから時代背景とタイミングが合致したんだと思うんですよね。ユータ&ロックがバズっています(笑)」

──一時期のフェザー級の盛り上がりがあり、やや出尽くした感があるなかで最強幻想が現れたと。

「本当にそうですね。ただ、今大会はその上に2つありますからね」

──北岡悟選手と上迫博仁選手の後がない対決がセミです。

「ここは正直、悩みました。この位置で戦う理由は、2人とも元チャンピオンだからです。結局、現役のチャンピオンもそうだしベルトを巻いたことがある選手の試合は上位にきます。そこでいえば大原樹理選手と石塚雄馬選手のタイトル戦がメインでは、弱いという指摘も受けました。注目されやすいのはユータ&ロック✖中村大介かも知れない。

ホントにメインが終わったあとの会場の雰囲気が、大会の評価になりますし。そういうなかで北岡選手と上迫選手の試合は、ここかなと。厳しい状態に2人ともあります。だからこそ、あえてセミで組んだというのもあります。この試合はどちらが勝っても、最後は人間味が出るような試合になるんじゃないかと思って」

──そして、注目はより北岡選手に集まると思います。今の北岡選手が、どこまで戦えるのかと。

「そこ関しては、北岡選手の方からかなり早い段階で7月に試合がしたいという風に言っていたのですが、対戦相手はタイミング的に上迫選手が浮上したということですね。正直に言って、上迫選手は手強いです。今の北岡選手と上迫選手が戦うという試合については、僕も色々と考えました。

そういう空気に反応するのが、何よりも北岡選手ですよね。だから、他に候補もいたなかで一番手強い選手と戦いたいという気持ちを持っているのが北岡悟なんだなって。一番危険な相手と戦いたいと……」

──北岡選手らしいですが、やはり名前のある選手がキャリアの終盤でどういう風な相手とどうのように戦うのか。ファンも色々な感情があって、とにかく見るんだ──という風になるのでしょうね。

「実際、そういうことだから他の選手だって提案しましたよ。で、結果としてこうなりました。今日ぐらいに煽りVが挙がってくるはずですが、ほとんど何も話さないです」

──それは自分たちも経験上分かります。だからもう、試合を見るしかない。そういう報じ方もあるかと……逃げかもしれないですが。

「分かります。うん、それは分かります。だからこそ、分かりやすいVになったと思います。ただ上迫選手も結構、切羽詰まっていますよ。それがVTRで口にしている『ギリギリでも、判定でも何でも良いから勝ちたい』という言葉に表れています。お互いそうだと思いますが、北岡選手にとって欠点の無いタイプの上迫選手との試合は厳しいモノになるでしょうね」

──押忍。そしてメインです。大原選手は今も試合をどんどんしたいということなのでしょうか。

「ハイ。でもRIZINで負けていなくて、これもタイミングが合わないという部分はどうしても出てきてしまっていました。でも、大原選手は常に試合をやりたいんですよ。減量がそれほどないから、いくらでも戦いたいタイプで。

今、DEEPで試合をするとなると川名TENCHO雄生選手にも勝って連勝中の石塚選手の挑戦を正規王者として迎え撃つ……変わり種で相手を持って来ることもできたのですが、しっかりと勝って上がってきた石塚選手とタイトルマッチで戦うのが一番良い形と思って、話をさせてもらいました」

──RIZINで活躍しても、大原選手はそのスタンスを持ち続けているのですね。

「いやぁ、余りにもその気持ちが強いから、『少しは休んで』って言っちゃいますよ(笑)。チャンピオンだし、どの相手とも戦えるわけじゃないです。だから、なかなか簡単じゃないんですよ(苦笑)。どんどん試合をしたいと言ってくれても。

それに前回のアキラ戦があったように、やっぱり大原選手は勝ち方が問われる。石塚選手はようやく手に入れたチャンス。きっと最後のチャンスだと思っているはずです。修斗の前世界王者の川名選手を初めてスタンドでKOしたわけですし、挑戦者に相応しい。しっかりとしたメインイベントになるのかな──と僕は思っています」

──最終的に結果を残してきた人が、収まるところに収まっている佐伯イズムです。

「好みで試合は組めないですから。正直、なかなか大変な選手もいますよ。だからって試合を組まないという選択はないです。それはない。必要な選手には試合をしてもらいたいですからね。そこは間違いなく、向き合ってくれる選手とは僕はやっていきます。

そうでないと、嫌いじゃないけど変わり者のDJ.taikiと向き合っていないでしょ(笑)。

好き嫌いだけでマッチメイクはできない。これまでの実績や貢献も考慮しますし、同時にここから上がっていこうという選手たちには、戦う必要がある相手との試合は避けられないとは伝えたいです。

だから前の試合で負けている選手がタイトルマッチとか、そういう風にはいかないですよ。正直、RIZINに出たことで勘違いしちゃう選手もいます。でも、ちゃんと地に足をつけて……RIZINから望まれる選手になってほしい。そういうことを、凄く感じる近頃です」

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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