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【GLORY×RISE】12.21幕張で65kgの世界トーナメントを開催!両団体のトップ選手たちが集結

12月21日(土)千葉県千葉市の幕張メッセイベントホールにて行われるRISE WORLD SERIES 2024 FINAL。この大会ではGLORY協力のもと、RISE・GLORY両団体から選手が出場する65kg以下・8名参加のワンデートーナメント=GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXが開催される。
text by Takumi Nakamura

2022年1月にRISEはGLORYとの提携を正式発表。同年8月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオがRISEの世界王座を獲得し、12月にはRISEのイベント内でGLORYのRIVALSシリーズとしてRISE×GLORYの対抗戦も行われた。今年に入ってからは7月に原口健飛がオランダに乗り込んでペットパノムルンが保持するGLORY王座に挑戦するなど交流が続いていた。


RISEとGLORYによる取り組みによる一大イベントがGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXだ。これはGLORYフェザー級=65kgを対象とした8選手参加のワンデートーナメントで、GLORY・RISEからそれぞれ4選手が出場し、優勝賞金10万ドルと65kg世界最強の座を争う。2024年はRISE・GLORYの両イベント内で出場選手の選考試合が組まれ、9月9日のRISE横浜BUNTAI大会翌日の記者会見にて出場選手8名が正式に発表された。

ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/GLORY)
ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル/GLORY)
エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/GLORY)
ベルジャン・ぺポシ(アルバニア/GLORY)
チャド・コリンズ(オーストラリア/RISE)
原口健飛(日本/RISE)
イ・ソンヒョン(韓国/RISE)
白鳥大珠(日本/RISE)

GLORYからは世界王者のペットパノムルンを筆頭に、1位・ミゲール、2位・ヴィダレス、4位・ぺポシと上位ランカーがずらり。RISEからも世界王者のコリンズ、日本の2大エース=原口・白鳥、そして査定試合を2連勝したソンヒョンとトップ選手が並んだ。出場選手の出身国を見てもタイ、ポルトガル、メキシコ、アルバニア、オーストラリア、日本、韓国と世界各国・各地域から選手が集まり、まさに世界規模のトーナメント開催となる。

しかもこのトーナメントが面白いのは各選手の過去の対戦成績が複雑に絡み合っていることが興味深い。

〇ペットパノムルン‐原口×(24.7.20)
〇トリンダーデ‐ヴィダレス×(24.7.20)
〇トリンダーデ‐コリンズ×(24.3.17)
〇ソンヒョン‐白鳥(24.3.17)
〇コリンズ‐ペットパノムルン×(23.12.16)
〇ぺポシ‐トリンダーデ×(23.12.23)
〇原口‐ヴィダレス×(23.12.16)
〇ペットパノムルン‐ヴィダレス×(22.10.8)
〇ペットパノムルン‐原口×(22.8.21)
〇ペットパノムルン‐原口×(21.11.14)

会見ではペットパノムルンが「一回戦でミゲール、準決勝でぺポシ、決勝でチャドと戦いたい」、コリンズが「一回戦はヴィダレス、準決勝は原口か白鳥、決勝はペッチ(ペットパノムルン)」、原口が「一回戦でミゲール、決勝はペッチ(ペットパノムルン)」、白鳥が「1回戦はチャドかペッチ、決勝は日本人対決」、ソンヒョンが「ヨーロッパの選手とやりたい」と、それぞれ希望する対戦相手の名前を挙げていた。

トーナメントの組み合わせはこれから発表する予定だが、どの組み合わせになっても見所が多いものになるだろう。RISEとGLORY、日本とヨーロッパの立ち技格闘技イベントが協力して開催する世界トーナメントに注目したい。

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【GLORY93】宿敵ペットパノムルンと3度目の対戦、原口健飛「GLORY王者になって歴史に名を残す」

【写真】部屋に飾られてる「獲」は、原口が今年の書初めで書いたものだ(C)MMAPLANET

7月20日(土・現地時間)、オランダはロッテルダムのトップスポーツセントラムで開催されるGLORY93にて、原口健飛がペットパノムルン・キャットムーカオが保持するGLORYフェザー級(65kg)タイトルに挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

原口とペットパノムルンは2021年11月と2022年8月にRISEのリングで対戦し、いずれもペットパノムルンが勝利している。2度目の対戦以降、原口はRISEのリングでGLORYのファイターたちを次々と撃破し、2023年12月のRISE両国大会ではGLORYフェザー級1位(当時)のエイブラハム・ヴィダレスにKO勝ちし、ペットパノムルンとの3度目の対戦=GLORY王座への挑戦につなげた。

ペットパノムルン超え、そして日本人初のGLORY王座獲得に向けて、オランダ入りする直前の原口に話を訊いた。(取材日は7月9日)


――ペットパノムルンとの3度目の対戦、GLORYフェザー級タイトルマッチが決まりました。試合としては昨年12月のエイブラハム・ヴィダレス戦以来となりましたが、次はペットパノムルンと戦いたいと想いが強かったのですか。

「そうですね。ヴィダレスのときも、これに勝ったらペッチ(ペットパノムルン)とやれると言われてヴィダレスに決まったので、そこ(ペットパノムルンとの対戦)しか見てなかったですね。だからオファーが来た時も、ようやく来たかという感じでした」

――ではヴィダレス戦以降はペットパノムルン戦に集中していたわけですね。

「はじめは4月にやるかもということやったんで、ずっとペッチ対策をやっていたし、それを変えるという考えはなかったです。どれだけ試合間隔が空いても次はペッチとやりたいとRISEサイドにも伝えていたし、自分自身もそのつもりで2年間やってきたんで」

――ヴィダレス戦以降はペットパノムルンに勝つためだけに時間を過ごしていた、と。

「はい。ペッチと再戦(2022年8月)に負けてからジェレミー(・モンテーリョ)、アンバー(・ボイナザロフ)、(セルゲイ・)アダムチャックに勝って、ランキング1位のヴィダレスがラスボスやと思っていたんで。ヴィダレスに勝てば、みんな僕が挑戦することに納得するだろうと思ったし、しかもペッチが判定までいったヴィダレスにKO勝ちできたので、これ以上(ペットパノムルン以外に)やる相手はいないやろうっていう気持ちもありました」

――ペットパノムルンは過去に2度対戦して2度敗れている相手ですが、原口選手にとってはどんな存在ですか。

「2回負けているというのももちろんあるんですけど、1戦目(2021年11月)は選手生命が終わるぐらいにコテンパンにされたんですよ。それがすごい悔しかったし、情けないという感じで。2戦目は1戦目に比べて上手く戦えたんですけど、勝つことを意識しすぎて、本来の自分を出せなかったんですよね」

――ペットパノムルンを倒すというよりも判定でもいいから勝つという考えだったのですか。

「そうですね。(2戦目は)ルールをしっかり利用して、ペッチに勝つためだけに動いたんですよ、本能を捨てて。それが結果的に勝ちに行きすぎたというか、倒す気もないし、とにかく攻撃を当てるだけみたいな。そこまで自分を殺してやったのに結果を出せなくて、1戦目・2戦目どちらも後悔しか残らなかったです。だから諦めるにも諦めなきれない気持ちがあって。今回はオランダまで乗り込むことになって、全身全霊をかけて戦って、勝つか負けるか分からへんけど、絶対に後悔は残したくないという気持ちがあります。勝ちたいも気持ちももちろんあるけど、自分自身へのリベンジもあるし、ペッチに対してはそういう感情もありますね」

――例えば最初の対戦のときは「どうやったらこの相手に勝てるんだろう?」という気持ちになっていたのですか。

「ほんまそうでしね。あの時は正直やる前から負けていたんですよね。なんか戦う前からちょっと勝たれへんわと思っちゃって。ペッチはほんまに強い選手やし、GLORYの現役チャンピオンやしっていう。画面越し映像の強さに負けてしまって、とにかく倒されないようにしようという頭で戦ったんですよ。極端な話、勝つのは無理やから、倒されんように戦おうみたいな」

――あの時はそこまで追い込まれていたんですね。それだけペッチにはインパクトがあったのですか。

「僕も外国人とやったことはあるけど、日本在住の外国人というレベルやったんです。それがいきなりGLORYの現役チャンピオンと戦うことになって、自分自身、世界最強と戦いたかったところもあるけど、いざそういう相手が目の前にいるとめちゃくちゃオーラがあるし、なんかもう……なんなんやろ、こいつみたいな。これホンマ戦われへんわっていう思いになっていました」

――そういった試合だったからこそ、2022年8月のリマッチでは、悪い意味で勝ちに徹してしまったのでしょうか。

「まさにそれですね。どうせ倒されへんし、効かされへんから、とにかく自分が攻撃を当てるところだけをレフェリーに見せて、うまいこと(ポイントを)取ってくれんかなっていう感じで戦ったんですよね。それで延長まで行ってよかったんですけど、延長も本戦と同じ気持ちで戦ったから、やっぱり最後は押し切れなかったですね」

――試合後にはレフェリングやジャッジに対して批判的コメントを残していましたが、あの時は感情的に言葉が出てしまったのでしょうか。

「あの時はあの試合にかけて必死でやってたし、6月に『THE MATCH 2022』でヒデさん(山崎秀晃)と戦って、ヒデさんの思いも背負ったつもりで戦ったんですよ。僕はヒデさんに勝てたおかげで自信がついたし、ヒデさんに勝ったからこそ、RISEから『ペッチと再戦いけるか?』と言われて『今ならペッチいけます』と答えて、再戦を組んでもらったんですね。自分としてはゴールデンフィストを宿して、RISEを背負って戦ったつもりだったんですけど、レフェリーに判定を委ねる試合をしてしまって、そのレフェリーに裏切られたという気持ちにもなって。

だからあの時は思っていたことも言ったし、ホンマは思ってないようなことも言ってしまって……すごく失礼な言い方してしまったと思うし、今となっては申し訳ないことをしたという気持ちもあります。でも今はそれが自分の弱かった部分だということも認めているし、そんな自分へのリベンジを込めてもう一度ペッチとやりたいという想いがあります」

――2度目のペットパノムルン戦以降、原口選手の相手を一撃で仕留めるスタイル・戦い方が、より洗練されて磨かれた印象があります。あの試合を経て自分の技術レベルが上がったと感じていますか。

「僕は気持ちで戦い方が変わると思っていて、もともと自分は倒せる威力もスピードもテクニックもあって、倒しに行くかどうかは自分で決めて動けるタイプなんですね。それで2度目のペッチ戦ははじめから『倒すのは無理』『倒せないから倒しに行かない』と思って、ああいう試合をしちゃいました。だからあれ以降、そういう気持ちを捨てて、勝てるかどうかは分からへんけど、とりあえず自分が思ってることを全部やろうと思って戦うようになって、それがペッチ戦以降のファイトスタイルになっていて、結果的にKO勝ちが続いています。だから戦い方を変えたというよりも、気持ちの面を変えた感じですね」

――今回のペットパノムルン戦は対戦相手の対策と自分のパフォーマンスを見せること、どんなバランスで練習してきたのですか。

「対策は4割ぐらいで、6割ぐらいは自分自身を出す、持ってる技術を全部出すという練習ですね。それができたら絶対に勝てると思っているし、倒せたら倒せたでいいですし、あらゆることを想定して練習をしてきました」

――試合時間も3分5Rで、対策が試される部分もあるでしょうし、素の強さが求められる部分もあると思います。

「しかもラウンドマストで延長がないので、楽と言えば楽やし、やばいと言えばやばい。1・2・3Rを取ったら、4・5Rはダウンを取られなければ勝ちやし、逆に1・2・3Rを取られたら、ダウンを取ってもドローになりかねない。そういうこともイメージして練習は続けてきました。試合をコントロールする力も求められれば、一発逆転や一瞬の隙をつく技も求められる。ラウンドマストのことを考えると、最後に自分が攻めて攻勢を印象付けることも必要やし、あらゆることを利用して勝ちたいと思っています」

――まさに総力戦ですね。

「ペッチってリズムが最初から最後まで変わらなくて、それがペッチの強いところなんですよ。何が起きてもずっと一緒、自分のリズムでやる。だから落ち着いて見えるし、そこを上手いこと利用したいなと思ってますね」

――そういう意味では昨年12月にチャド・コリンズがペットパノムルンに勝った試合は参考になりましたか。

「そうですね。元々ペッチがチャドとやる前から、次戦うときはチャドっぽい動きで行こうと思ってたんですよ。それで実際にペッチに勝ったチャドを見て、自分の考えは間違っていないんだなという気持ちになりました」

――チャドの戦い方を参考にしつつ、原口選手ならではのテイストも入れていく、と。

「はい。ペッチができないような攻撃も使って、フルに痛めつけられるところは痛めつけたいと思います」

――3度目の対戦はペットパノムルンが持つGLORYのベルトに挑む形です。RISEは原口選手とペットパノムルンの3度目の対戦が実現できるように、原口選手とGLORYのランカーの試合を組んで、原口選手がそれに勝ち続けたことで今回の対戦が決まったという経緯もあります。そういった周りの想いを背負って戦うという心境もありますか。

「今回はオランダで試合ということで、試合の約1週間前にオランダに入って、現地で調整することになったんですね。本来ならあり得ないスケジュールなんですけど、RISEがこちらのリクエストを形にしてくれて。(RISEが)全面的に全身全霊でサポートしてくれるおかげで、最高の形で試合当日を迎えられると思います。それだけRISEも懸けてくれていると思うし、一緒に戦ってくれていると思います。自分自身のためにはもちろん、自分がGLORYでベルトを獲れば、格闘技の歴史に名を残すことになると思っているんですよ。

日本のキックボクサーが誰も成し遂げたことがないことやし(※2013年に久保優太がGLORYの世界トーナメントで優勝したことはあるが、ワンマッチ形式でGLORYのタイトルを獲った日本人はいない)、日本人初の偉業をRISEファイターが達成したとなれば、RISEとしても誇りになると思っています。そういう意味も込めて、RISEには恩返しいたいです。本来なら3度目の対戦を組むのもなかなか難しいと思うし、きっと色々な意見もあると思うんですよ。僕も実力でここまで勝ち上がってきましたけど『何回やらすねん!』とか『もう見たくないよ』と思う人もいると思います。それでも僕を信じてくれている人がいるし、RISEも僕に期待をしてくれている。自分を信じてくれている人のために勝つこと。それが団体のエースとしての仕事だと思っているので、何が何でも勝って、RISEをホンマに世界一の団体にしたいと思っています」

――2024年は立ち技格闘技が変わる1年になると思っていて、武尊選手や野杁正明選手がONE Championshipに参戦し、海人選手はGLORYのベルトを目指している。日本のトップ選手が海外のタイトルを狙う・挑戦する流れが出来つつあります。そのなかで原口選手がGLORYのベルトに挑むことになって、原口選手・RISEファン以外の日本の格闘技ファンが原口選手のことを応援していると思います。

「ONEでは武尊選手と野杁君が負けて、過去にGLORYのタイトルマッチで海人君や小林愛三さんも負けている。僕もペッチには2回負けているんですけど、初めてペッチと戦ったのが2021年で、他の選手よりも早くVS世界の戦いを始めたと思っているんですよ。誰よりも早く世界の壁にぶち当たっているからこそ、一番早くそこで勝てると思ってるし、勝たなあかんと思ってるし、誰よりも責任感は強いです。失礼な言い方になるかもしれませんが、誰よりも自分が世界で勝ちたいという気持ちはあるし、みんなの応援を力に変えて、ぶちかましてこようと思います」

――今日は出発直前のインタビューありがとうございます。後ろの壁に飾っている「獲る」という文字はいつ書いたものなですか。

「これは今年の書初めで書いたものです」

――まさに2024年はペッチに勝ってGLORYのベルトを獲るという想いを込めたものですね。

「そうですね。しかも(年末に)RISEとGLORYで65kgのトーナメントがあるということを聞いていたので、そのトーナメントも獲るという意味もあります。だから今年は自分が獲れるものをすべて獲りたい。強さ、地位、名誉、お金……全部含めて獲ったろうって感じです」

■視聴方法(予定)
7月20日(土)
深夜25時15分~U-NEXT

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【GLORY93】原口健飛がオランダ大会でペットパノムルンの持つフェザー級王座に挑戦!

【写真】原口とペットパノムルンの3度目の対戦はGLORYオランダ大会、GLORY王座をかけて実現した(C)RISE

7月20日(土・現地時間)、オランダはロッテルダムのトップスポーツセントラムで開催されるGLORY93にて、原口健飛がペットパノムルン・キャットムーカオが保持するGLORYフェザー級(65kg)タイトルに挑戦する。
Text by Takumi Nakamura


原口は2020年1月にRISEライト級(63kg)を獲得し、同年10月のRISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメントで優勝。2021年からはスーパー・ライト級(65kg)に階級を上げて、2022年6月の「THE MATCH 2022」ではK-1の山崎秀晃にKO勝利すると、2022年12月以降はGLORY王座を見据えて、セルゲイ・アダムチャック、アンバー・ボイナザロフ、アブラハム・ヴィダレスとGLORYフェザー級の選手たちから勝利を収めた。

王者のペットパノムルンはムエタイでの活躍を経て、2016年からGLORYに参戦。2018年7月にケビン・ヴァン・ノーストランドを下してGLORYフェザー級王座に就くと、これまで8度の王座防衛に成功して、長期政権を築いている。

ペットパノムルンはGLORYで戦う一方、RISEにも定期参戦。2021年11月と2022年8月に原口を下し、2度目の対戦ではRISE世界スーパーライト級王座にも就いた。2023年12月にチャド・コリンズに敗れてRISE王座は明け渡したものの、一時はGLORYとRISEの2冠王に君臨していた。原口にとってはGLORY王座奪取はもちろん、2度苦杯を舐めさせられているペットパノムルンへのリベンジという意味も持つ一戦だ。

今年、GLORYではヘビー級(無差別)、ライトヘビー級(95kg)、ミドル級(85kg)、ウェルター級(77kg)の4階級でワンデートーナメント形式のグランプリが行われている。フェザー級に関しては、GLORYとRISEが協力関係にあり、年末に日本国内、RISEの興行内でのトーナメント開催が計画され、GLORY・RISEの両大会でトーナメントに向けた査定試合が組まれている。

3月のRISE東京体育館大会ではミゲール・トリンダーデがコリンズをKOするアップセットを起こし、70kgから階級を下げたイ・ソンヒョンが白鳥大珠から勝利を収めた。GLORYでは4月大会で初参戦のボボ・サッコがダビド・メヒアをKOし、5月大会ではデニス・ウォーシックがヤン・カッファ、ベルジャン・ぺポシがアマド・チック・ムサとのランカー対決に勝利している。ペットパノムルンと原口のタイトルマッチの行方はもちろん、年末のトーナメントに向けて、どんな選手が台頭してくるかも見逃せない。

またライト級(70kg)王者テイジャニ・ベスタティのウェルター級挑戦により、一部では階級そのものが休止になると報道されたライト級だが、ベスタティはタイトルを返上せず、ライト級王者としてウェルター級に挑戦する流れ。現時点でライト級のトーナメントが予定されていないだけで、階級そのものは存続し、ワンマッチでの実施も計画されている。

昨年8月にベスタティの持つ王座に挑戦して敗れているシュートボクシングの海人がベスタティへの再挑戦を見据えて試合をしていくことがアナウンスされた。これはシュートボクシングがRISE・GLORYサイドとコンタクトをとったうえでの発表で、今後は海人がGLORY王座挑戦につながる試合が組まれていく方向だ。こちらの動向も引き続き注目していきたい。

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