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【Grachan54】原口伸が植田豊と暫定ライト級王座決定戦へ。超ルーキーは足し算を間違えないMMAが必要

【写真】2021年デビュー組、初の王座戴冠となるか。それとも植田が意地を見せるか(C)MMAPLANET

1日(金)、GRACHANより5月15日(日)に東京都港区の品川インターシティホールでGRACHAN54が開催され、メインで植田豊✖原口伸の暫定ライト級王座決定戦が組まれることが発表された。

この日は昼夜2興行制となり、Grachan54が昼の部、Grachan55が夜の部として実施され本日のプレスリリースでは昼の部のカードが明らかとなった。


2019年フリースタイルレスリング70キロ級全日本王者、昨年9月のMMAデビューから2勝1NC、原口が4戦目で王座挑戦の機会を得た。

J-MMA界の未来──2021年デビュー組は、中村倫也&宇佐美正パトリック、鶴屋怜、河名マスト、岩本健汰、原口の同門である野村瞬太とレスリング、ボクシング、空手、グラップリングの全日本クラスがズラリと揃っており、デビューイヤーからキャリアで上回る相手を引きずり下ろし、急激に存在感を増している。

そんななか早くも、原口がタイトル挑戦の機会を得ることになった。対する植田は過去にグラチャンだけでなくGladiatorでもライト級王座挑戦経験があるベテランだ。

前回の大宮優戦を見る限り、原口はがぶってのパンチや首相撲からのヒザ蹴り、勝負を決めた最後の接近戦でのフックの連打とMMAへの対応力はつきつつある。

その一方で打撃を使おうとするあまり、パンチを被弾する数も決して少なくない。特にまだコンビネーションは見えておらず、右でステップインしてきた大宮の左フックを浴びてダウンを経験している。

ここから大宮がマウントに移行し、スクランブルに持ち込んだことで、レスリング力でピンチから脱したものの、老獪な植田とその頭脳=山崎剛Me,We代表であれば優勢のままスタンド戦に戻るという選択をしていたかもしれない。

世界レベルのレスリングがベースだけにテイクダウン&スクランブルの強さはある原口だが、パンチを被弾して組まれることも少なくなかった。気になったのは組みの攻防のなかで、フィジカルに任せた強引な小手投げを見せていた点だ。金網の位置を考慮しないあの手の荒い攻撃を植田相手に繰り出すと、バックを許し致命傷となる可能性もある。

サウスポー、リーチのある植田は抑え、極めの強さは10勝8敗という戦績以上のモノがある。今回の対戦の肝は、組む前の間──だ。3月のままの原口だとサウスポーの植田のジャブをより多く被弾する可能性も十分にある。

と同時に、組んでからの打撃の強さを前段階で原口が使えるようになっていれば、一方的な展開になる可能性すらある。それは最後に打ち勝ったパンチではなく、対戦相手の大宮が見せていた組むためのパンチが使えるかどうかに掛かって来る。

同様に削り合いになった時に、原口が5分✖3Rの戦い方ができるか否か。この暫定王座決定戦、原口がMMAをやり過ぎれば勝機は植田に。レスリング時々パンチという打撃を駆使できるようになっていれば原口……という見方もできる。

そのポテンシャルの高さを十分に理解した上で、足し算を間違えることがないMMAが原口には必要となってくるだろう。

また今大会のセミではEXFIGHTで地に落ちた自信をグラチャンで取り戻しつつある長野将大が、加マーク納に挑む。柔道ベースの組み力の強さを持つ加マーク納に対し、長野はスピードと手数の多さで切り崩すことがデキるのか。

王者がRIZINに戦場を求めているライト級とフライ級にあって、暫定王座の制定はもちろん、波風を起こす興味深い2つのマッチアップだ。

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Brave Fight26 Grachan53 MMA MMAPLANET o 原口伸 大宮優

【GRACHAN53 X BRAVE FIGHT26】ヒヤリとするシーンも、ヒヤリとせず。原口伸が大宮に「打」で勝利

【写真】強さと課題が見られた原口のプロ3戦目だった(C)NOBU YASUMURA

12日(土)、東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGRACHAN53×BRAVE FIGHT26が行われた。
Text by Nobu Yasumura

ここではメインで行われた原口伸×大宮優のライト級の模様をお伝えしたい。


<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
Def.1R4分39秒by TKO
大宮優(日本)

1R、ニータップを狙う大宮に対し、原口はがぶってテイクダウンを阻止。それでも大宮は打撃を組み合わせながらしつこくテイクダウンを仕掛けるが、原口は突き放して倒されない。ならばと大宮は荒々しいパンチを出しながら前進し、その1発を被弾した原口は後方にダウン。追撃する大宮はマウントポジションからパウンド連打で一気に出る。

ダメージを感じさせることなく原口は、反転しながら起き上がるものの大宮は原口の首に腕をすり込ませてRNCの体勢へ。耐えて脱出した原口は大宮のトップを取るとパウンド連打。

ここかから試合がスタンドに戻り、荒々しいパンチで出る大宮に対し、原口はダブルレッグへ。すぐさま試合がスタンドに戻ると、原口は大宮に対して首相撲からのヒザ蹴りを連発する。ここからテイクダウンを奪った原口が優位なポジションからパウンドを落とし続けるも、大宮は立ち上がって脱出する。

追撃する原口が、金網を背にする大宮にパンチ連打。被弾した大宮がヒザをつくと、原口はなおもパンチを落とし続けたところでレフェリーがストップし、原口が逆転TKO勝ちを手にし――会場を沸かせた。

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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC キック ボクシング ラデック 原口伸 大宮優 杉本静弥 海外 藤村健悟 野村駿太 高須将大 黒井海成

【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】BRAVEの秘密兵器=黒井海成―02―「これから毎試合KOしていきます」

【写真】プロデビュー前から、しっかりと自分の意見を口にできる。それだけ考えた末のMMA挑戦なのだろう (C)GRACHAN

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催される「GRACHAN53×BRAVE FIGHT26」で、プロデビュー戦を迎える黒井海成のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

空手、そしてキックボクシングを経て、たどり着いたMMAとBRAVEジム。レスリング出身の強豪選手たちと練習することで、黒井は経験のない組み技の実力も向上してきたという。そんな黒井が語る目標とは――今年、成人式を迎えた若武者らしさが爆発だ。

<黒井海成インタビューPart.01はコチラから>


――2020年12月に初めてBRAVEで練習してすぐ正式に入門したのでしょうか。

「3カ月後に空手の大会に出ることになっていたので、一度地元に戻りました。そのあと東京に来て、4月6日に内弟子としてBRAVEに入っています」

――硬式空手で3度も世界大会で優勝し、K-1甲子園でも東日本トーナメントで優勝している黒井選手です。地元を離れて東京でMMAに取り組むとなって、周囲の人に引き留められはしなかったですか。

「それは……自分がMMAをやりたかったので。まずは何でもチャレンジしたかったんです。ずっと空手やキックボクシングをやってきたんですけど、MMAはやらないといけないことが多いじゃないですか。だからMMAをやるなら、早いほうが良いと思って」

――新しいことを吸収するのであれば、若い段階のほうが良いのかもしれません。

「はい。今までやっていたキックボクシングは、MMAを終えた後でもやれる。MMAは今しかできない。周囲にもそう伝えて、BRAVEでお世話になることに決めました」

――BRAVEに入門したのが2021年4月6日で、同年9月26日のBreakingDownに出場しています。

「そうですね。BreakingDownのルールは正式なMMAではなく、1分間で戦わないといけないというものでしたけど……どちらかというと、いきなり殴り合う試合が多かったですよね。ただ、今の僕はどれくらいのMMAの力があるか確かめてみたかったんです」

――なるほど。

「1分間というなかでもMMAはできるのかな、っていう自分の挑戦でした。相手はキックボクシング団体のチャンピオンで、他の選手と同じように打ち合ったらKO負けするリスクもありますよね。その中で自分がどれだけMMAができるのか――実際にやってみたら違和感があったんです」

――違和感とは?

「組んでみたら、相手の力があまりにも軽かったんです。逆に軽すぎて力んでしまい、呼吸も乱れちゃっていましたけど……。普段はBRAVEで、本当にレスリングが強い方たちと練習しているので、それぐらい力の違いを感じることができました」

――ということは、一般的なMMAルールは前回のBRAVE FIGHT25(昨年10月31日、山﨑ソラに1R KO勝ち)が初戦となるのですね。

「あの時は試合前からリラックスできて、自信しかなかったです。相手も強い選手だと思うんですけど、僕は毎日BRAVEで強い先輩たちにボコボコにされているので、これ以上強い選手はいないだろうという想いがありました。この試合でも組んだ時に軽く感じて、レスリング力も負けないなと思いました」

――その結果、KO勝ちを収めました。

「相手を倒してグラウンドに行こうとした時、どれくらい寝技ができるんだろうと思ったんですけど、相手が仕掛けてこなかったんです。だから寝技も差があるのかな、と。最後は右でKOしたいと思っていたので、そのとおり右ストレートでKOできて良かったです。この試合でMMAのうち3つ――レスリング力、寝技、打撃を確かめることができました」

――MMAを始めてから一番苦労しているのは、どんなところでしょうか。

「テイクダウンディフェンスですね。そこは、まだまだだなって思いました。それで今は週4~5でテイクダウンディフェンスの練習をしています」

――週4~5! それは試合当日が楽しみですが、MMAでは自分からテイクダウンをするという選択肢もあります。とはいえ打撃がベースにある黒い選手です。どのようなMMAを表現したいでしょうか。

「やっぱり打撃を中心に戦うというのは崩したくはないです。もちろんテイクダウンのフェイントを見せたり、実際にテイクダウンに行くこともあります。でも打撃でKOしたいと思っています」

――打撃ベースの選手が、日本国内で勝てても海外では苦戦するケースはあると思いますが、いかがでしょうか。

「そうですよね。海外の選手は打撃でもテンポをずらしたりして、日本人選手とは違うテンポで戦っているように感じます。海外で戦うなら、そのテンポに騙されないようにしていかないといけないですね」

――黒井選手がMMAを戦ううえで、目指すのは海外のプロモーションなのですか。

「まずは国内で一番大きな大会……RIZINに出たいですし、RIZINに出るために国内大会のチャンピオンになりたいです。そして、世界一の大会であるUFCで戦うのが夢です」

――分かりました。今回のプロデビュー戦は、その夢への第一歩となります。対戦相手の印象を教えてください。

「相手の選手もMMAは初めてで、もともと柔道をやっているサウスポーの選手だと聞いています。ここで油断していたら足元をすくわれてしまうので、全局面で圧倒しながら、自分の持ち味である打撃で倒したいです。その後に出るBRAVEの先輩たちに、しっかり繋げていきたいですね」

――では最後に、プロデビューに向けての意気込みをお願いします。

「まずは国内のベルトを巻きたいですね。そして、お母さんにベルトを巻いてあげたいです。タイトルマッチにたどり着くためには、面白い試合も必要だと思っています。これから毎試合KOしていきますので、応援よろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
3月12日(土)
午後1時00分~ GRACHAN放送局

■ GRACHAN53×BRAVE FIGHT26対戦カード

<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
大宮優(日本)

<73キロ契約/5分2R>
岸本篤史(日本)
モリシマン(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
藤村健悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
フミ・グローブTV(日本)

<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
杉本静弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
和田健太郎(日本)
誠人(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
高桑格(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
高須将大(日本)

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Brave Fight26 DEEP Grachan53 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC VTJ VTJ2021   ラデック 修斗 原口伸 大宮優 宇佐美正パトリック 宮田和幸 岡澤弘太 岩﨑ヒロユキ 木下憂朔 藤村健悟 野村駿太 高須将大 黒井海成

【GRACHAN53×BRAVE FIGHT26】岩﨑ヒロユキ「本当に強い選手」x宮田和幸「対戦相手も成長する大会」

【写真】 原口伸に対する、大宮優。野村駿太に、藤村健悟。3年後のJ-MMAのためのサバイバル戦(C)MMAPLANET

12日(土)、東京都の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN53×BRAVE FIGHT26の見どころを、GRACHANプロモーター岩﨑ヒロユキ氏と、宮田和幸BRAVE代表が語るインタビュー後編。

メインの原口伸×大宮優を筆頭に、BRAVE所属選手と他ジムの若手選手が対戦するマッチメイクが並んだ今大会。両者が注目する選手と試合は……。きっと、この2人が最も今大会を楽しみにしているに違いない、そう思わせてくれる内容となった。

<宮田和幸×岩﨑ヒロユキ対談Part.01はコチラから>


――今回のGRACHAN×BRAVE FIGHTはアマチュアの試合から始まり、後半はBRAVE所属の5選手が出場します。そんな今大会のマッチメイクのテーマを教えてください。

岩﨑 今回は原口伸×大宮優、ともにプロデビューしてから間もない選手の試合をメインに持ってきました。僕としては今後の日本MMAの明るい未来を信じつつ、2人にとって2022年のスタートとして大事な試合になります。

――日本MMAの明るい未来、ですか。

岩﨑 去年から、宮田君のジムから原口伸君たちのような、実力のある選手がどんどん出てきていて。まだキャリアはなくても強いという選手が増えています。そして、これからさらに若手選手が、どんどん出て来る予兆がある。その点を考えたマッチメイクになっています。

――宮田さんが主宰するBRAVEジムからは、他競技で実績のあるポテンシャルの高い選手がデビューしていますね。

岩﨑 そう、宮田君のジムが最近すごいよね。

宮田 そうですね。でもウチのジムから選手が出てきているのも、決して突然ではないんですよ。GRACHANもそうですけど、やっぱり積み重ねることが大事で。ウチでいえば芦田崇宏や、GRACHANに出ていた選手でいうと鈴木隼人(初代GRACHANフライ級王者)たちの活躍があったからこそ、今の原口とか才能のある選手が入ってきてくれたんです。芦田も鈴木も下積みが長かったし、今の選手もここ最近出てきただけで、ずっと下積みを経験きましたから。

――なるほど。次に、今大会で岩﨑さんと宮田さんが注目する試合を教えていただけますでしょうか。

宮田 僕は原口、そして野村駿太の試合ですね。同じライト級で、2人とも良いものを持っています。原口はレスリングがベース(2019年全日本フリー70キロ級優勝)で、UFCを狙わせたいと思っています。……いや、野村にはUFCを狙わせたくない、っていうわけじゃないですよ(笑)。

――アハハハ、分かります。野村選手は昨年11月のVTJ2021で宇佐美正パトリック選手に判定負けを喫しているので、今回は仕切り直しの一戦になりますね。一方の原口選手は、同じくVTJ2021では岡澤弘太戦で試合を優勢に進めながら、バッティングによるノーコンテストに終わりました。この2選手について、VTJ2021から現在までの成長具合はいかがでしょうか。

宮田 それが……彼らはMMAを始めてまだ1年なんですよ。原口は去年まだ大学生だったし、野村がジムに入ってきたのも去年の3月です。2人とも1年の間に、ものすごいスピードで強くなってきました。だから今回は、ぬるいマッチメイクにはしていません。2人とも相手が強いですからね。まず原口と対戦する大宮選手は試合映像を見たら、勝った対戦相手が凄かったので。

岩﨑 大宮選手は昨年のDEEP大阪大会でデビューしたばかりで(11月21日、安達健一郎にキムラで一本勝ち)、今回がプロ2戦目です。でも2年前にアマチュアの試合で、今パンクラスやRIZINに出ている木下憂朔選手に勝っているんですよ。

大宮選手はライト級なのに、1階級上の木下選手にキムラを極めていて。大宮選手も絶対に上へ来る実力の持ち主ですから。反対に今回の試合を乗り越えたら、原口君も自信を持っていいと思います。

宮田 野村と対戦する藤村選手も最初に見た時、めちゃくちゃ良い動きをするなと思いました。野村にとっては全然楽な相手じゃなくて、むしろチャレンジマッチですよね。

岩﨑 野村君についてはストライカーのイメージを持っていたんですけど、練習を見るとテイクダウンのディフェンスが、すごく速くなっています。見ていて「あぁ、こんなに成長したんだ」と思いました。だからこそ、苦手なグラップラーである藤村選手を当てました。両者に期待を込めて。

宮田 僕も最近、考えを改めたんです。昔はウチの選手に対して、じっくり経験を積ませようと思っていました。でも最近は、それよりもどんどん強い選手と試合させるほうが良いかな、と。岩崎君とそういう話をして、原口も野村もMMAを始めて1年で対戦するレベルではない相手との試合を組んだんですよね。

岩﨑 プロモーターとしても以前なら、もっとゆるく段階を上げていったかもしれません。でも、僕も宮田君と同じことを感じていて……時代が変わってきたんです。もし試合で負けるとしたら、若いうちに敗戦を経験したほうが、選手にとって財産になると思っています。

今回もこの2試合だけではなく、若手も戦績が近く、かつ本当に強い選手をピックアップした試合ばかりです。これは対戦する両者が成長できるマッチメイクだと思います。

宮田 岩﨑君はGRACHANの代表だから、相手に対しても同じことを思っているはずだけど、この大会から対戦相手も含めて成長していくんじゃないですか。ウチの選手もそうだし、他の選手も長く続けてくれれば、数年後にはトップ戦線に行くと思いますよ。

――お話を聞いていると、かつての修斗下北大会を思い出します。その後の日本MMAを支えていく選手たちが、北沢タウンホールのクラスB戦で鎬を削っていました。

宮田 あぁ、分かります。今回の大会も同じようになりますよ。何年後かに見たら、「この選手とこの選手、こんな段階で対戦していたの?」とか思ってもらえるような。

岩﨑 絶対にMMAPLANETを読んでいるMMAファン好みのマッチメイクだと思いますので、ぜひ期待してください。

■視聴方法(予定)
3月12日(土)
午後1時00分~ GRACHAN放送局

■ 対戦カード

<ライト級/5分2R>
原口伸(日本)
大宮優(日本)

<73キロ契約/5分2R>
岸本篤史(日本)
モリシマン(日本)

<ライト級/5分2R>
野村駿太(日本)
藤村健悟(日本)

<バンタム級/5分2R>
高橋謙斗(日本)
フミ・グローブTV(日本)

<フェザー級/5分2R>
黒井海成(日本)
杉本静弥(日本)

<フェザー級/5分2R>
和田健太郎(日本)
誠人(日本)

<無差別級/5分2R>
ラデック(チェコ)
高桑格(日本)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
高須将大(日本)

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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET 原口伸 岩﨑ヒロユキ 藤村健悟

【Grachan53 & Brave Fight26】グラチャン&ブレイブファイトが2月13日から3月12日に延期

【写真】第6波は──現状の自治体の対策を鑑みると、イベント毎は第5波以上に影響が出る可能性がある……なかなか真の意味で共生時代を迎えることは難しいのか (C)MMAPLANET

28日(金)、2月13日(土・同)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催予定だったGrachan53 & Brave Fight26が3月12日(土・同)に延期されることがグラチャンから発表があった。

原口伸×大宮優、野村瞬太×藤村健悟、またK-1甲子園東日本トーナメント60キロ級優勝の黒井海成のプロMMAデビュー戦と他競技からMMAに転向してきた若い選手たちの試合が組まれている同大会だが、残念ながら延期が決まった。

「東京のコロナピーク時が、2月上旬になるとの予測もあり、選手の健康安全を考えた上での判断であります」とグラチャンの岩﨑ヒロユキ代表が言うように、新型コロナ感染状況の悪化が延期理由だ。オミクロン株は重症化のリスクは減ったとはいえ、選手間の感染も爆発的に広まっており、濃厚接触者も含めイベント関係は先が読めなく──非常にリスキーな状態にある。2月、3月、数々のMMAイベントの開催が既に発表されているJ-MMA界だが、発表通りのイベントを完遂させるには非常に困難な状況下であることは確かだ。他イベントの開催状況に変化があれば随時お伝えしていきたい。


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Brave Fight26 Grachan53 K-1 MMA MMAPLANET ONE RIZIN UFC 佐藤将光 修斗 原口伸 小野島恒太 岩﨑ヒロユキ 手塚基伸 松場貴志 竹本啓哉 藤村健悟

【Grachan53&Brave Fight26】J-MMA界の梁山泊から原口伸&野村瞬太揃い踏み。小野島の対戦要求に対して

【写真】 オリジナルの競技をどのように進化させ、MMAを創っていくのか──非常に楽しみな原口と野村(C)Zuffa /UFC

17日(月)、2月13日(土・同)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOでGrachan53 とBrave Fight26の開催及び対戦カードの発表があった。

昨年6月以来のホームで開催は恒例のBrave Fightとの共催となり、全12試合の後半6試合にBrave勢が出場する。


メインイベントでは2019年フリースタイル70キロ級全日本王者の原口伸が出場。MMA3戦目でALIVE所属で柔術ベース──松場貴志と竹本啓哉臭のする大宮優と対戦する。

セミでは岸本篤史がモリシマン。セミ前に全日本空手道選手権5位の野村瞬太もプロMMA3戦目で──藤村健悟と戦うというマッチアップも見られる。伝統派空手の距離とタイミングにレスリングを融合させるスタイルの野村が、回転体MMAの申し子を相手にどのような戦いを見せるか、興味深い。

さらに高橋謙斗はフミ・グローブTVと、また硬式空手出身で2019年K-1甲子園東日本トーナメント60キロ級優勝の黒井海成が杉本静弥とプロMMA初陣を戦うことも決まった。

9月にBreakingDown、11月にBrave FightのアマMMAで試し切りを終えている黒井のプロデビュー戦、今やJ-MMA界の梁山泊と化しているBraveジムの勢いを示すことができるか──注目だ。

また昨日のプロ修斗公式戦で環太平洋バンタム級王座に就いた小野島恒太が現グラチャン・バンタム級王者の手塚基伸への対戦を表明したことに関して、グラチャンの岩﨑代表に尋ねると以下のような反応だった。

岩﨑ヒロユキ
「小野島選手は漢気のある選手ですね。ただ手塚君からすると、一度勝っている選手なのでモチベーションが上がるのかというのはあります。修斗さんやONEの選手に関して本人は以前『佐藤将光選手と戦いたい』と言ってはいました。タイミング……小野島選手と手塚君が戦うルートがあれば、多分受けると思います。RIZINなど複数と交渉中ですので、やはりタイミングですね。私もサステインの坂本代表を先輩として慕っているので、不可能ではないと思います」

なお今回のリリースではグラチャン・フライ級王者の松場貴志のGRANDフライ級王座の返上も伝えられている。

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Grachan51 Grachan52 MMA RIZIN VTJ ルクク・ダリ 伊藤空也 修斗 原口伸 大搗汰晟 小島勝志 岩﨑ヒロユキ 崎山勲 手塚基伸 植田豊 藤村健悟 長野将大 高須将大

【GRACHAN51&52】岩﨑ヒロユキ代表に訊く─02─「選手派遣は第三者機関のみ。団体間は辞めます」

【写真】51大会のメインで小島と対戦する──人見知り──崎山勲に注目!!(C)MMAPLANET

19日(日)に千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナでGRACHAN51&52が開催される。2021年のグラチャン最終興行=2部制大会を前にGRACHAN放送局が立ち上げた岩﨑ヒロユキ代表インタビュアー後編。

51&52大会、伊藤空也✖手塚基伸のバンタム級選手権試合を始め、注目カードと2022年の動向を代表自らが話してくれた。

<岩﨑ヒロユキ・インタビューPart.01はコチラから>


──伊藤選手に手塚選手が挑戦するというのも、グラチャンの歴史が繋がる形で良いタイトルマッチですね。

「修斗の坂本さんもグラチャンとなら、タイミングが合った時に修斗もオファーを出したいと言ってくれています。だから、色々な意味で一度修正をするということもあって8月の大阪大会からグラチャンで試合をすることになりました。

手塚を送り出すための試合でもありますし、伊藤空也ともどもRIZINに出たいなら勝負です。大阪大会ならワンチャンあるかもしれないし、それでも肩書がないと厳しいというのもあります。手塚も自分のジムを創って、格闘技に対する取り組み方も変わりましたしね。楽しみです」

──ファン目線の岩﨑さんに尋ねます。どちらが有利と見ていますか。

「持っているのは伊藤空也だと思っています。勢い、運、流れが。ただし、細かい技術や経験値で手塚は伊藤空也を遥かに上回っています。手塚の組みを伊藤空也が如何に突き放すか。逆に手塚はそこに持ち込めないとキツイです。無暗に色気を出して打撃に行くと、伊藤空也にやられる可能性も十分にあります」

──なるほど。では、2大会からタイトル戦以外に注目のカードを挙げて頂けますか。

「51のメインで小島勝志と戦う崎山勲という子がいます。2019年に芦田崇宏、鍵山雄介に連敗した後ケガをして、復帰戦になります。センスは凄くあります。夜中の零時や1時にジムで1人で練習しているようで」

──なぜ、そんな時間に?

「人見知りなんじゃないですか」

──アハハハ。

「いや、本当なんです。崎ちゃんとは、ずっと連絡を取ってようやく心を少し開いてくれた感じで。小島君もグラップラー相手に勝利したり、課題を克服してきたので良い試合になるのかと」

──藤村健悟✖林 RICE 陽太戦はライト級タイトルに絡んでくるファイトかと。

「ライト級はチャンピオンの山本琢也がどうするのか。フェザー級なのかライト級なのかも関係してきますが、藤村君に関しては焦らず、育てる。1年、2年後を見ています。本当の強さを身につけるために、じっくりと……と考えつつ、来年の1発目にはルクク・ダリとか強い選手を当てようかと勝手に思っています。小谷(直之)君も面白いかなって。そこもオファーのタイミングだと思います。ただ宮田(和幸)君は、藤村君に原口伸を当ててもらって良いと言ってくれています」

──おお、どれも楽しみですね。

「やはりタイトル戦線がクリアだと、分かりやすいですね。ライト級とフェザー級、山本琢也がどちらかを返上することになるかと思います。いずれにせよ、フェザー級は小島と崎山の勝った方がタイトルに近づくことは確かです。

ライトはさっきも言ったように若手の藤村、原口、植田豊君は小谷君に負けてしまったので……それとダリが正式にライト級に落としてきますし、混戦模様ですね。実力派の小谷君もいますしね」

──9月大会では原口選手以外にも野村瞬太選手もデビューし、揃って2戦目でVTJを経験しました。

「2人ともデビュー2戦目で大したものです。その一方で原口、野村に関しては宮田君とも、トータルファイターになるために時間は用意しようと話しています」

──再びVTJに出場することも?

「VJTさんは第三者機関な感じがしますし、RIZINさんも団体色が消えます。なので、この2つの大会には選手を出していきたいとは考えていますが、団体間での派遣は辞めようと思っています。それはグラチャンを強化していきたいからです。

RIZINでチャンスを頂いても、結果を残せなかった。これはグラチャンに勢いをつけられなかった俺の責任だと思っています。俺に許さがあった。グラチャンで切磋琢磨させて、力をつけて出せば結果を残せる。なら、俺のやれることもあるなって思ったんですよ」

──では2022年のグラチャンの方向性は?

「イベント開催に関しては2月13日が決まっています。5月か6月、8月は大阪、9月、12月ですかね。そこに北海道大会が1月か2月に入りそうです。今までGLADIATORさんとも色々とやってきましたが、自力でやっていく環境をどうするかが今後のグラチャンの選手のレベルアップにつながると思っています。そこは惜しみなくやっていきたいと思います。

19日の2大会、新しい顔が凄く増えました。2021年最終興行ですが、今回から新生グラチャンの色合いがついてくる大切な大会です。この選手たちが、どう勝っていくか。選手たちの人生ストーリーも映像で伝えていき、より一層グラチャンを楽しんでもらいたいです」

■Grachan52視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後4時30分~GRACHAN放送局

■Grachan51視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後1時00分~GRACHAN放送局

■ GRACHAN 52対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊藤空也(日本)
[挑戦者] 手塚基伸(日本)

<無差別級/5分3R>
荒東”怪獣キラー”英貴(日本)
ラデック(チェコ)

<フェザー級/5分2R>
拓MAX(日本)
和田健太郎(日本)

<バンタム級/5分2R>
善司郎(日本)
松本尚大(日本)

<バンタム級/5分2R>
フミ・グローブTV(日本)
平田純一(日本)

<フェザー級/5分2R>
高須将大(日本)
大搗汰晟(日本)

<フライ級/5分2R>
児玉勇也(日本)
御代川敏志(日本)

<フライ級/5分2R>
吉田哲之(日本)
小林大介(日本)

■GRACHAN 51 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
小島勝志(日本)
崎山勲(日本)

<ライト級/5分3R>
藤村健悟(日本)
林 RICE 陽太(日本)

<無差別級/5分2R>
ヨコヤ・マクレガー(日本)
田馬場貴裕(日本)

<ライト級/5分2R>
宮内拓海(日本)
水谷健人(日本)

<60キロ契約/5分2R>
長野将大(日本)
佐々木歩夢(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
舘野コング(日本)
石川廉(日本)

<バンタム級/5分2R>
松井斗輝(日本)
池田貴一(日本)

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MMA ONE VTJ VTJ2021 原口伸 岡澤弘太

【VTJ2021】ダウンはバッティング? 右フック? 元レスリング全日本王者の原口伸が岡澤弘太にKO勝利

【写真】元レスリング全日本王者の原口がKO勝ちを収めたが……(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
1R by KO
岡澤弘太(日本)

サウスポーの原口は距離を詰めて右ロー。岡澤もローを返す。プレッシャーをかけて岡澤にケージを背負わせた原口は、岡澤のテイクダウンを潰して背中を着かせる。原口は岡澤の足を捌きながら、横に回ってパンチを落とす。この展開が続き、レフェリーがブレイクをかけた。再開後、原口がプレッシャーをかけながらローで測る。岡澤の右ハイをブロックした原口、岡澤がローとジャブを繰り出してくると、原口がショートの連打を繰り出す。

打ち合いのなか、原口のダッキングから頭が岡澤のアゴに直撃し、その直後に右フックが当たって岡澤は前のめりにダウン。原口がパンチを追撃するレフェリーが試合をストップした。


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【VTJ2021】平良達郎と対戦、アルフレド・ムアイアドが計量で見せた執念「ここには勝つために来たんだ」

【写真】計量ならびに会見もリモートで参加したムアイアド。こうしたコロナ対策のもと大会が開催される(C)MMAPLANET

6日(土)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催される1VJT2021のメインで平良達郎と対戦するアルフレド・ムアイアド。

地球の反対側から、大会前日までホテルで隔離という厳しい状態で来日した。そしてリモート計量で、動画の数字がよく見えないとナァナァにすることなく、平良の滞在するホテルに呼び、眼前に計量をさせることで納得した。

この勝利への強い執念が、拳に宿ると平良は簡単な試合にならないかもしれない。リモート会見後にムアイアドの話を聞いた。


──ホテルで隔離中ですが、計量と記者会見を終えました。今の気持ちを教えてください。

「調子は良いよ。ホテルで隔離というのは、ストレスにはなったけど試合に向けて最も対戦だったといえる計量を終えることができてよかった。こんな状態だから、せっかく日本に来ることができたのに、ホテルの外に出ることができず、日本を知ることができないのは残念だけど、また来日する機会を得られるよう頑張って、次はこの国を堪能したいと思う」

──隔離中に体を動かすことはできたのですか。

「スペース的には少し狭いというのあるけど、この状況だしできることはやってきた。計画通り、ここまで来ているよ。1日に2度、3度と練習してきたから体は十分に動く。そこは全く問題ないよ」

──長旅、時差、そして隔離いろいろとあったと思います。

「飛行機での移動は確かに疲れたけど、それはもう回復している。1週間近くいるわけだし、ホテルの人たちも本当に親切だ。さっきも言ったように練習もできたし、フィジカル、メンタルともに問題ないよ」

──明日、日本のファンにどのような試合を見せたいと思っていますか。

「タイラの戦い方、戦術は十分に研究してきた。柔術、グラップリングが強いことも分かっている。対して、僕はストライカーだ。でも、ここ数戦はそういうスタイルの相手と戦ってきたからディフェンス面は強化できている。組みを防いで、打撃で勝負する」

──計量もリモートで行ったわけですが、携帯でそのまま平選手の計量の様子を映像で送っても、スケールの数字が見えづらかったのか、納得せずホテルまで呼びつける感じで、目の前に平選手の体重を見て納得をしていました。勝利への執念がヒシヒシと感じられました。

「透明性を徹底したかったので、ああしてもらったんだ。僕らはプロだからね、計量台の数字が見えづらいままでは戦えない。それと最初にオファーが来たときはフライ級のリミットだったんだ。それが58.5キロに変更されたこともあって。僕はそれでも戦うよ。構わない。でも、計量器の数字が見えないのは違うからね。

そこをうやむやにして戦うことはできない。ここには勝つために来ているんだから。そういうことで、ホテルに来てもらったんだ。その方がクリアーだからね」

──同じ日本人として、そこでオーガナイザーが不正を働くことはないとは思いますが、そのこだわりこそ本気度が伝わってきます。

「もし、僕がタイラをホテルに呼んだことで気を悪くしたら申し訳ない。契約体重が変わったことで、これまでに他の大会ではちゃんと計量も行われなかったこともあったので、念のためなんだ。今大会のオーガナイザーには、本当に良くしてもらっているから、悪い印象は本当に持っていない。ただクリアにしたかったんだ。この試合で勝つためにね」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

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【VTJ2021】川村泰博戦前の佐藤将光「選手は試合をしたいもの」&「やりたいよう、やり切りたい」

【写真】ZOOM取材でスクショに失敗すると、佐藤が自撮り写真を丁寧に同じ構図で送って来てくれた (C)SHOKO SATO

6日(土)、東京都江東区のスタジオ・コーストで行われるVTJ2021で佐藤将光が出場し、河村泰博と対戦する。

2019年5月、佐藤はONEでのキャリアをスタートさせると3連続フィニッシュ勝利を果たす。ビビアーノ・フェルナンデスの持つONEバンタム級王座挑戦の機運が高まっていたが、コロナパンデミックが起こり、その機会は巡って来ず今年の1月にファブリシオ・アンドラジとの激闘で惜敗を喫した。

以来、試合が組まれてなかった佐藤は今回のVTJへの出場を凱旋マッチでも、消化マッチでもないと言い切る。歯に衣着せぬ言動も、人間の権利=自由の行使の一環だ。試合機会を求めるのは、実戦に向かう日々で自身が成長に繋がっていたから。

ONE日本大会以来、2年振りの国内での試合前に佐藤の心境を尋ねた。


──ファブリシオ・アンドラジとの試合から、10カ月近く経ちVTJで河村泰博選手との試合が決まりました。ようやく試合ができることに対し、どのような気持ちですか。

「率直に嬉しいです。ずっと試合がしたかったので。僕は試合を重ねている方がコンディションが創りやすいですし、試合に向けて対策練習をして技術力を上げるタイプで。そうすることで成長できるから、試合が決まって嬉しいです」

──ONEが5月から8月までシンガポールのロックダウンもあり大会がキャンセルになっていましたが、9月の再開からも声が掛からなかったということですね。

「契約満了期間がこの間にあって、その後の更新に向けての話は続けている状態です。まぁONEも致し方ない状況ですし、僕が文句を言ってもしょうがないことです。ただし、選手は試合がしたい。この状況を何とかしたいということは、知ってもらう必要があります。ダメならダメで、日本で戦わせて欲しいという僕の要望を今回はONEが飲んでくれて試合ができます。

このインタビューを読んでくれる人たちは、簡単に試合を組んでもらえるモノだと思うかもしれないけど、色々と難しいことがあります。

一番はONEでベルトを目指したいです。中途半端で終わりたくないですから。ただコロナってすぐには収束しないと思いますし、そうなったら今回のようにただただ試合期間が空いてしまうことは……勝手な意見かもしれないですが、僕は辛いので。どのような理由があっても一定の期間、試合が組まれないなら日本で試合ができるというような条項を契約に盛り込んでもらえるなら、これからも当然ONEで戦い続けたいです」

──ONEの契約も当然のようにコロナ禍を想定していないモノだったでしょうし、コロナ禍においてはフレキシブルに対応してほしいというのが正直なところですね。

「まぁ、そういう障害というモノがあったのですが、色々な人に動いてもらって今回VTJで試合ができることになり、そこは感謝していますし試合ができて良かったです。ONEで試合が組まれないで、このタイミングでVTJに出られる。そこの許可は貰えたのでオファーがあれば修斗の公式戦でも試合をしたい。僕としてはどこでも試合ができるなら、やりたいということです。

色々な煽り方があるので、ファンの人に向けて分かりやすいストーリーラインがあるのは構わないです。ただし、心情としては凱旋マッチでもないし、消化試合でもない。ただただ僕のパフォーマンスを見せる機会ということです」

──佐藤将光が佐藤将光であるための試合。そういう風に捉えています。

「もう勝手なんで、自分がやりたいように生きています」

──将光選手はパンクラスから修斗、修斗からONEとずっと成長しています。敗れたとはいえアンドラジ戦の内容も良かった。それだけに、本当にやっと試合を見ることができます。そして対戦相手がNEXUSのバンタム級王者である河村選手になりました。どのような印象を持っていますか。

「相手の選手に対しては、特に……。テーマとしては、如何に自分のパフォーマンスを見せるのかということなので。いつもと同じで決まった相手の映像を見て、研究する。そこに自分の技術をはめて戦う。特別なことがないのは、他の試合とも同じです。リマッチだったり、昔視ていた選手との試合では特別な想いを持つこともありますが、そうでない試合は『あぁ、こういうタイプね』という感じだけです」

──VTJとONEではルールが違います。その辺りは気になりますか。

「ルールは緩い方が好きなので、ONEルールの方が戦いやすいと思います。けど、グラウンドでのヒザがないだけですからね」

──戦いは危険になりますが、規制が緩くなるという風に捉えているのですね。興味深いです。

「まぁ自分が使いたいので。使いたい方からすると緩いという捉え方になりますね。グラウンドのヒザにしても、攻撃を受けることでなく攻撃することしか考えていないです。練習中でも、今回はここでヒザを蹴ることができないんだなとか考えることはありましたしね」

──なるほどぉ。この試合が、どのように今後のキャリアに関係してくるのか。

「今は今後のことについては、言えないですね……」

──ビビアーノ・フェルナンデスが戻ってきて、ジョン・リネケルと戦うことが一度は決まりました。その10周年記念大会は延期が決定しましたが、ONEバンタム級選手権試合についてはどのようになると予想していましたか。

「リネケルが普通に勝つと思っています。そういう選手と戦っていきたい気持ちは勿論持っています。試合ができるのであれば、最初に言ったように中途半端に戻って来るんじゃなくて、ONEでやって行きたいという気持ちでいました。ただし海外で外国の強豪と戦いたいという想いよりも、試合ができないことが嫌だという気持ちの方が大きいです」

──将光選手の要望とONEの望みが合致し、WIN WINになれることを望みます。そして今回の河村戦、将光選手のどのようなパフォーマンスをファンに見せたいと考えていますか。

「前の試合で負けているので、期待を持ってもらえる試合を──佐藤将光って強いなと思ってもらえる試合がしたいです。ちゃんと倒しにいくスタイルを見せたいですね。あとは思うように自由にやりたい。もちろん試合は見てもらうモノで、見てほしいのですが、一番は自分のやりたいことを見てもらうという感覚です。やりたいように、思い切りやりたいです」

──アンドラジ戦で佐藤将光の力を疑うような人は、まずいないと思います。同時にアンドラジもあそこから試合が組まれていないので、もっと見たい。その強さを他の選手相手にも見せてほしい選手です。

「僕はバンタム級だから、バンタム級の選手の試合がもっと見たいです。DJ✖ロッタンとか、僕は絶対に乗れなくて。だったらDJはMMAのトップ選手と、ロッタンはムエタイの強い選手とやって欲しい。ああいう試合があると、ONEが何を目指しているのか見えなくなるので、どう乗れば良いのか分からないというのはあります。

まぁ期待してもらえるような試合をしたいです。されなくても、続けちゃうんですけど(笑)。皆に見たいと思ってもらう試合を熱気を帯びた会場でやることが一番気持ち良いので、色々背負っている方が辛いけど楽しいです。辛いことの方が楽しいような気がします」

■VTJ2021視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■VTJ2021対戦カード

<58.5キロ契約/5分3R>
平良達郎(日本)
アルフレド・ムアイアド(チリ)

<フェザー級/5分3R>
宇野薫(日本)
原口央(日本)

<ライト級/5分3R>
西川大和(日本)
菅原和政(日本)

<63キロ契約/5分3R>
佐藤将光(日本)
河村泰博(日本)

<ライト級/5分3R>
原口伸(日本)
岡澤弘太(日本)

<ライト級/5分3R>
宇佐美正パトリック(日本)
野村駿太(日本)

■Shooto2021#07視聴方法(予定)
11月6日(土)
午後1時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2021#07対戦カード
             
<修斗世界女子スーパーアトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 黒部三奈(日本)
[挑戦者] SARAMI(日本)

<修斗暫定世界ストロー級王座決定戦/5分5R>
猿丸ジュンジ(日本)
黒澤亮平(日本)

<フェザー級/5分2R>
結城大樹(日本)
岩本健汰(日本)

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
中村未来(日本)
澤田千優(日本

<フライ級/5分2R>
高橋SUBMISSION雄己(日本)
山内渉(日本)

<ミドル級/5分2R>
岩崎大河(日本)
清水洸志(日本)

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