カテゴリー
DEEP DEEP114 LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC エド・ソアレス ガブリエル・シウバ ジョゼ・デラーノ パンクラス ブラック 佐伯繁 修斗 剛毅會 北岡悟 松嶋こよみ

【DEEP114】元UFC&現LFA=ガブリエル・シウバ戦決定。松嶋こよみ「力を試すうえでは丁度良い相手」

【写真】 剛毅會を離れ、MMAで空手を戦うのではなく空手も生かしたMMAを戦う道を往く松嶋(C)MMAPLANET

7日(水)、7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTに出場が発表されていた松嶋こよみの対戦相手が、ブラジルのガブリエル・シウバになることがDEEPより発表されている。

佐伯繁DEEP代表曰く日本人選手が対戦を避けるなか、「外国人、強い相手」という佐伯代表と松嶋陣営の想いが合致したファイターが来日を果たすことになった。


(C)LFA

シウバは1994年8月生まれの28歳。

2011年のMMAデビューから8連勝でUFCと契約も2連敗でリリースとなり、その後はコロナ・パンデミックの発生で2年3カ月のブランクを経験している。昨年LFAブラジル大会で実践復帰を果たし、そこからは1勝1敗だ。

スタイル的にはオーソ基調のスイッチヒッターで、乱打戦上等のウェルラウンダーといえる。シウバはLFAで戦い、LFA社長エド・ソアレス率いるブラックハウスのマネージメント配下にある。DEEP陣営から打診を受けたソアレスが挙げたファイターは実はシウバだけでなく、修斗ブラジル・フェザー級王者からLFAに転じたジョゼ・デラーノも候補に挙げられていた。

松嶋自身は「どちらでも良い」というスタンスであったが、所属するパンクラスイズムの北岡悟はシウバの元UFCファイターという肩書に重きをおきシウバをピックしたという話も伝わってくる。そのシウバ、本来5月27日にLFAブラジル大会でラリアン・ドゥグラスと対戦予定で、勝利&ケガがないならDEEP参戦が決まるという状況だった。それがドゥグラスの欠場により、日本へ行き&松嶋と戦うことが5月の最終週には決まっており──松嶋もシウバ対策を進めている。発表まで時間を要したのは、佐伯代表が危惧していたビザ取得のデッドライン問題がクリアになる必要があったという見方ができる。

ともあれコロナ以降のJ-MMAにおいて元UFCファイターの招聘はクリーンヒットに他ならない。また、あくまでもUFCを目指す松嶋は、8月27日の準決勝大会のワンマッチ出場、あるいは来年のRoad to UFC参戦を目指し、このタイミングで試合を戦うことが絶対であった。加えてUFC関係者の目に留まるであろうUFCベテランとの対戦に向け、松嶋こよみは以下のような意気込みを話している。

松嶋こよみ
「勝てない相手とは思えないし、自分の力を試すうえでは丁度良い相手。Road to UFCでは負けられない──やられないという意識で試合に臨んでいたので、今回はもうそういうことは関係なく、本当にKOする。倒すための試合だと思って準備しています」

The post 【DEEP114】元UFC&現LFA=ガブリエル・シウバ戦決定。松嶋こよみ「力を試すうえでは丁度良い相手」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ボクシング 五明宏人 修斗 力也 北岡悟 大原樹理 小金翔 川名TENCHO雄生 平松翔 日比野エビ中純也 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 雑賀ヤン坊達也 鹿志村仁之助

【DEEP114】先輩・五明と揃い踏み、野村駿太。勝てばタイトル戦?? 難攻不落の堅実派=江藤公洋戦、決定

【写真】江藤の出る瞬間を、野村が捉えることができるか。それが至難の技 (C)MMAPLANET

22日(月)、7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの追加対戦カードが発表されている。

松嶋こよみの初参戦、DEEPメガトン級選手権試合=チャンピオン酒井リョウ✖チャレンジャー水野竜也、五明宏人✖海飛日比野エビ中純也✖鹿志村仁之助らが組まれている同大会。

今回の発表では3回戦で江藤公洋✖野村駿太、2回戦で小金翔✖泉武志というライト級マッチ、さらにバンタム級では2回戦が2試合=力也✖窪田泰斗、平松翔✖雅駿介という4試合が明らかとなっている。


帝京大空手部の先輩・後輩である五明と野村が初の揃い踏み。暫定ながら王座決定戦にいち早く到達した五明を追い、野村は小金、川名Tencho雄生とZSTと修斗の元王者を下しタイトル挑戦に向け着実に歩を進めてきた。

それでもキャリア6勝1敗の野村に対し、江藤はDEEPからONE WS、そしてONE本戦、修斗、RIZIN TRIGGERと場数を踏み、今回の試合が30戦目となる。

伝統派空手の踏み込み、近い距離でのボクシング、そしてテイクダウンディフェンスを磨き、MMAファイターとして完成度を高めてきた野村にとって、江藤は過去のどの対戦相手よりも難敵といえる。

グンター・カルンダ、雑賀ヤン坊達也、北岡悟、そして川名を下し現在4連勝中の江藤は、良くいえば強固な堅実さを持ったファイターといえる。

出れば、強い。それは昨年4月のヤン坊戦で立証できている。ここがキャリアの分岐点といえるTKO勝ちを収めたが、その後はまたもリスクを避けて、自分の庭でのファイトを続けている。それが江藤の強さで、その強さを捨てる必要はない。それ故に、打撃を見る目を持っているテイクダウン&コントロールファイターは、野村にとって厳しい相手になる。

野村はとにかく打撃を効かすこと。効かせば、テイクダウンとコントロールの圧が落ちる。そんな効かせる打撃を江藤のテイクダウン&スクランブルで削るファイトのなかで見せることができるのか。それができれば、野村は大原樹理との対戦がグンと近づくことになるだろう。

The post 【DEEP114】先輩・五明と揃い踏み、野村駿太。勝てばタイトル戦?? 難攻不落の堅実派=江藤公洋戦、決定 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP F1 MMA o ONE RYO パンクラス 北岡悟 堀口恭司 宮田和幸 川名TENCHO雄生 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 酒井リョウ 野村駿太

【DEEP】7.2後楽園ホール大会 江藤公洋×野村駿太決定!

Fwuqmq3akAEvicd
7月2日に後楽園ホールで開催される DEEP 114 IMPACT。ONEを主戦場にしていた松嶋こよみ(パンクラスイズム横浜)の参戦や酒井リョウ(レンジャージム)×水野竜也(フリー)のメガトン級タイトルマッチなどが発表されていますが、今回新たに江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)×野村駿太(BRAVE)のライト級ワンマッチが決定しました。

レスリングをベースにして堅実な試合運びをする江藤。直近3試合は雑賀“ヤン坊”達也、北岡悟、川名TENCHO雄生と各大会のトップ選手を連破して波に乗っています。派手さはないものの、堅実なテイクダウンとポジショニングは安定感抜群。どの団体でもタイトル戦線に絡んでも不思議ではない位置につけていると言っていいでしょう。

対するは伝統派空手をベースにした野村。堀口恭司を彷彿とさせる低いガードと軽快なステップから小気味いい打撃をヒットさせるファイトスタイルはマニアならきっと目に留まるはず。川名TENCHO雄生にもパンチを的確に当てて判定勝ちを収めており、2023年特筆すべき選手の一人と言っても過言ではありません。

そんな両者の潰し合い。テイクダウンを狙う江藤とスタンドで勝負したい野村のマッチアップ。野村はレスリングのオリンピアン宮田和幸率いるBRAVE所属だけあって重たい腰が持ち味。簡単にテイクダウンは許さないはず。テイクダウンを巡って緊張感のある展開が楽しめそうです。次回のDEEPも会場観戦マストだわ。
カテゴリー
DEEP o ONE RIZIN YouTube 北岡悟 堀口恭司 太田忍 平本蓮 平田樹 萩原京平 金原正徳

〇平本蓮「朝倉海 凄い」「俺が裏でペコペコしてるのは本当」〇安保ルキヤ「俺に必要なのは競輪」〇DEEPに大物フェザー級選手参戦決定〇萩原京平 次戦ここから出場〇白川陸斗「心置き無く平本煽れる」

2023/05/09

この後アップした動画2本

武尊記者会見【ONE代表「天心がロッタンに負けていた事は世界中知ってる」】→https://youtu.be/B-YDZDkvx2s

【堀口恭司 記者会見「ブレイキングダウンは格闘技のイメージを悪くしている」】→https://youtu.be/GKnJWFkjmzY

本日ご紹介させて頂いた動画はこちら!

安保ルキヤ選手

0:00平本蓮 スペース 安保は友達 ペコペコしていた理由
5:29安保ルキヤ「ブアカーオ衰えてない」
9:41平本蓮VS太田忍
12:31平本蓮VS白川陸斗
14:08RIZIN42 出場選手のその後 金原正徳 アーセン等
15:21平田樹 宣言
16:40萩原京平 次戦決定 ここから出場
17:37ホロウェイ 東京で発見される
17:55北岡悟 マイクしない理由
19:12DEEPに大物選手参戦 誰?
20:31ノッコンVS竹原慎二
23:09ジョビン RIZIN42振り返り

#平本蓮 #安保ルキヤ #RIZIN

カテゴリー
Black Combat DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC   佐伯繁 北岡悟 海外

【DEEP113】佐伯繁代表イベント総括から「北岡マイクなし」&「7月大会に大物日本人初参戦選手」問題

【写真】2月大会に続き、今大会も北岡はマイクはなし。ただし「早く次の試合がしたい」というメッセージはあった (C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP113 IMPACT。実際──専門メディアの記者の間では日本の格闘技イベントにおいて、DEEP佐伯繁代表の大会総括が一番面白いというのは定説となっている。

ただし、記事化や映像化しづらい裏話&危ない話がふんだんに散りばめられており、お蔵入りすることがほとんどだ。今大会の総括シメコメでも、「9月にBlack Combatとの対抗戦第2弾を日本で」という話や「ポスト・フライ級GP」、「暫定王座決定戦になった背景」など興味深いが話が聞かれたが、やはり記事化しづらい固有名詞が数多く含まれていた。

そのなかで北岡悟のマイク無し関連、さらに佐伯代表は「7月大会、初参戦の大物日本人選手の相手を今探していますが、皆に断られています。それで困っています」と話した。この2点に関して、MMAPLANETと佐伯代表との質疑応答の部分をここに切り取ってお伝えしたい。


──北岡選手、今日もマイクがありませんでした。

「断るね。断るかなって思って、聞いていますけどね。何年振りですが、フロントチョークで勝ったの」

──でも、ファンは北岡選手のマイクを聞きたいかと思います。

「じゃあ、それ記事にしてよ──実際」

──トップ戦線の選手に勝ってからという拘りという気もするのですが。

「どうなの? どうなの?(と映像の吉田了至ディレクターに尋ねる)」

吉田 ……。……。(汗)

「実際。連勝したんだから」

吉田 ……。……。(涙)

「まぁ。そんな感じです(笑)」

──ここは真面目な話。7月の大物の初参戦の件ですが、対戦相手が決まらないと流れることもあり得るのでしょうか。

「いやいやいや、もう海外から呼ぶしかない」

──そこまでして、試合を組む選手が出場すると?

「ただ今は本当にビザの取得に時間が掛かるので。2カ月前、1カ月半前だったらアウトなんです。特に韓国系は無理ですね。今日のビョン・ジェウン選手も、2カ月前から動いていて。それぐらい外国人選手は難しいですよ。6月末の大会なら、もうビザは間に合わない。それで入って来るのは……(※以下自粛)。

まぁ、それぐらい当たっているけど、皆がその選手の名前を挙げると嫌がる。う~ん、なかなか大変です」

──逆にその言葉で、7月大会を煽ることができます。

「いやぁ、面白くなると思いますよ。フェザー級戦線」

──階級は言ってしまって良いのですね(笑)。

「まぁ実際には神田(コウヤ)選手のフェザー級のRoad to UFCもどうなるのかというのがあるし。ちょっとね、色々な選手に……まぁ大変ですけど」

※周辺取材を進めると、佐伯代表の外国人選手オファーの条件は「強い選手」ということで進んでいることが分かった。

The post 【DEEP113】佐伯繁代表イベント総括から「北岡マイクなし」&「7月大会に大物日本人初参戦選手」問題 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o 北岡悟 大山釼呑助

【DEEP113】テイクダウンから一切のチャンスを与えず、北岡が大山をギロチンで仕留める

【写真】北岡の一本勝ちは2018年4月のタラス・サパ戦以来(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
Def.3R2分26秒 by ギロチン
大山釼呑助(日本)

サウスポーの北岡に対し、大山が左手を伸ばす。すぐに組んだ北岡がテイクダウンを奪い、大山に背中を着かせた。ハーフガードの大山の首に左腕を巻き付けていく北岡。大山は体をずらしていくが、北岡が右腕を差し上げて抑え込む。右のパンチで削りながらパスを狙う北岡は、左腕で大山の首を抱える。首にプレッシャーをかけられる大山は、一度ガードに戻すもすぐにハーフガードへ。大山が下からヒジを突き刺すが、状況を変えることはできない。北岡は大山の頭をケージに押し込み、右のパンチを連打する。大山が下から暴れるも、北岡が左腕を枕にして抑え込み続けた。

2R、北岡は左ロー、左ミドルから組みついていく。両差しから大山をケージに押し込み、ダブルレッグへ切り替えて尻もちを着かせた。立ち上がる大山、北岡はダブルレッグでしっかり背中を着かせる。北岡が左腕を差し上げ、右ヒジを押し付けていく。大山の頭を押し込み、パンチとヒジで削りながら、北岡が大山の右腕をキムラで抱えた。極めることはできなかったが、そのまま大山の右腕をコントロールしながら左ヒジを叩き込んだ。

最終回、右アッパーを突き上げた北岡がダブルレッグで組みつく。シングルレッグ、ボディロックに切り替えてケージ際でテイクダウンを奪った。左腕で大山の首にプレッシャーをかけつつ、パスしてサイドへ。ボディに右のパンチを、顔面で左ヒジを叩きこむ北岡は、スクランブルから左腕で大山の首を捕らえ、ギロチンでタップを奪った。試合後、前戦と同じく北岡はマイクを握ることなくケージを後にした。


The post 【DEEP113】テイクダウンから一切のチャンスを与えず、北岡が大山をギロチンで仕留める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
CORO DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o YouTube   チャンネル 上迫博仁 中村大介 力也 北岡悟 大原樹理 大山釼呑助 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 福田龍彌 誠悟 青井人 高野優樹

【DEEP113】計量終了 明日、戦う――フライ級GP出場者たちの優勝者予想。「福田」、「福田」、「福田」

【写真】結果、福田龍彌が本命、本田はアンダードッグのままで決勝前日まで来た(C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 113 Impactの計量が中野区中野サンプラザ11階で行われた。

メインでフライ級GP決勝=福田龍彌×本田良介、コメインでDEEPライト級選手権試合=チャンピオン大原樹理×チャレンジャー上迫博仁が組まれた今大会。

ここでは計量結果とGP決勝に向け、GP出場3選手の勝利者予想&その理由をお届けしたい。


<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ


安谷屋智弘
勝者:福田
「自分といい勝負をしたからです」

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ


村元友太郎
勝者:福田
「本田選手も頑張るんですけど、福田選手をテイクダウンしきれずに削られる。徐々にダメージを与える福田選手もフィニッシュできないけど、判定で勝かちます。でも、こんなことを尋ねられるのは侮辱なので、明日しっかりと勝ちます」

ビョン・ジェウン
勝者:福田
「本田選手に勝ってほしいけど、福田選手が上手くするかなと思います」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP113計量結果

<フライ級GP決勝/5分3R>
福田龍彌:56.65キロ
本田良介:56.06キロ

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理:70.25キロ
[挑戦者] 上迫博仁:70.2キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.7キロ
力也:61.45キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.8キロ
大山釼呑助:70.6キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:65.75キロ
青井人:66.15キロ

<58キロ契約/5分3R>
安谷屋智弘:58.0キロ
ヒロヤ:57.85キロ

<フライ級/5分2R>
村元友太郎:57.2キロ
ビョン・ジェウン:57.1キロ

<フェザー級/5分3R>
高野優樹:66.3キロ→
西谷大成:66.3キロ→

<メガトン級/5分2R>
誠悟:117.55キロ
江畑秀範:―キロ

The post 【DEEP113】計量終了 明日、戦う――フライ級GP出場者たちの優勝者予想。「福田」、「福田」、「福田」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o YouTube   チャンネル 上迫博仁 北岡悟 大山釼呑助

【DEEP113】大山釼呑助戦へ、北岡悟─02─「殴り合い…それも強さでもあると思います。いざとなったら」

【写真】いざとなる時があってはならない試合前も、いざとなった時の強さも養う (C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTで、大山釼呑助と対戦する北岡悟インタビュー後編。

4年2カ月振りの勝利から、3カ月のインターバルで大山と戦う北岡の心身の状態の良さが伺えるなかで、技術&試合の組み立て方に続き──その根底にあるファイターとしての矜持を語った。

<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>


──そのマモルさんがコーナーに就くことは?

「八隅さんがいないときに、一度お願いしたことがあります。でも、指導を受けるのとセコンドに就いてもらって指示をしてもらうこともまた違って……。究極的には流派が違うから」

──なるほど、そうなると根本が八隅さんは同じですか。

「そうですね。そういうことなんです。究極的な流派的な問題で。ただ、マモルさんから貰ったもの、自分に入ったモノは絶対的にあります。そこには自信があります。だからドリル練習の時も当然なのかですが、誰よりも理解している自負があるし、それを皆に伝える役割もできる。僕はちゃんとしたマモルさんの生徒です」

──では、3週間を切った大山戦に向けてですが、このところは現状のような心持ちで準備できていたと。

「僕の中では上迫(博仁)戦がデカいです。上迫君は正直、鈴木琢仁は当然として大原樹理よりも強いと思っていましたし、あの試合は大きかったです」

──大原樹理戦、鈴木琢仁戦を経ての上迫博仁戦、江藤公洋戦の2試合はどこかで「誰か介錯してやって」という想いがあったのですが、結果的に介錯を求める場でなく、そこから戻って来る試合になりました。

「ありがとうございます。思い切り負けておいてなんですけど、上迫君にも江藤君にも僕を介錯する力なんてないですからね。うん。僕はまだ途上ですからね」

──では途上における大山戦、自身の目標に向かって何を見せないといけないと考えていますか。

「何を見せないといけないか? 見せるということじゃないな。こうしたいということはあるんですけど、大事なことは勝つことで。勝てば良かろうと思っています。見せたいというのは……見る人の勝手です。試合を見てくれた人が、何をどのように想ってくれても僕はそれで良いです」

──見せたいではなくて、やらないといけないことがあるという感覚ですか。

「そうですね。やりたいことがあるから、そのために──ですね」

──前回の試合はやりたいことをやり通した。それでも不満があったわけですか。

「う~ん……。そうですね……う~ん、あんまり何か、こないだの試合の感想は表立って言いたくないということはあります」

──勝負は何が起こるか分からないですが、勝利という結果を得られるのであれば次の試合こそ北岡選手の満足度に関わらず、ファンにマイクで何かを話して欲しいとは思っています。自らマイクを握るぐらいの試合が北岡選手にとってもベストかと。

「う~ん……。ノーコメントでお願いします(笑)」

──了解です。

「ただ良い練習をさせてもらって、ここまで来ているのは絶対です」

──ベテラン勢が元気な印象が強かった日本のMMA界ですが、若い力も育ってきました。

「ハイ、皆が頑張っています。ただ平田(直樹)君なんて、なんでプレリミなんだよって(笑)。平田君は強いです。最近は中田(大貴)君は来ていないけど、前に来ていて。高木(凌)選手とか亀井(晨佑)選手もグラップリングに来ていて、もちろんMMAとグラップリングは違うけど……まぁ、まぁ、そういうことですよ(笑)」

──とはいえ練習ではグラップリングは100の力を出すことは可能だと思いますが、打撃は違います。打撃があるとグラップリングが50になる可能性があります。それをやってほしいという風に思わないですが、北岡選手は『最後は殴り合えるよ』という戦いをしてきました。

「あぁ、殴り合い……それも強さでもあると思います。いざとなったら、向き合う気でいます」

──いざとなった時ですよね。そのいざという時にやり合える気持ちは、ファイターとしての矜持に通じていますか。あるいは強さの根拠に。

「それもあるし、苦しくなった時になぜか前に出ることができる。あとは『行ったれ』ってなれるところがある」

──ただし、北岡選手がしようとしているファイトより、苦しくなった時のファイトの方が評価されるのはまた違うと思います。

「安易ですからね。一つ間違えれば、安易な選択だから。それも理解できています。一か八かになることですから。同時にそっちの方が評価されるのは、それはそれでありがたいことで誉でもあります。内心、いざとなったら俺は行けるよっていうのは。僕より強い人はいるけど、心を打つ戦いをして評価される部分が僕にはある。

ただ、『違う』と言われていることは分かります。そのなかでも、そこまで極端に振り切ることがなくても、そういうことができるとも思っています。勝手にそういうところが出てくるので」

──過程にあるならば、「いざ」という場面が来ないことが好ましい次戦かと。

「そういう試合じゃない。そう思っています。うん」

■視聴方法(予定)
5月7日(日)
午後5時20分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

The post 【DEEP113】大山釼呑助戦へ、北岡悟─02─「殴り合い…それも強さでもあると思います。いざとなったら」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP DEEP113 MMA MMAPLANET o アキラ パンクラス ライカ 北岡悟 大山釼呑助 高野優樹

【DEEP113】大山釼呑助戦、17日前の北岡悟─01─「整理し、組み合わせることで新しいモノが生まれる」

【写真】肉体も精神も心地よい疲労の仕方をしているように見えた (C)MMAPLANET

7日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTで、北岡悟が大山釼呑助と対戦する。

2月の高野優樹戦で4年2カ月振りの勝利を挙げた北岡が、3カ月のインターバルで今年2戦目に挑む。ロータス世田谷で精力的なスパーリングを終えた北岡の『今』を尋ねた。


──MMAPLANETの北岡選手の試合前インタビュー、計量後以外のモノは実にiSMOS.1前以来、2年9カ月振りになります。

「あぁぁぁ、ハイ。そうかもしれないですね」

──試合前1週間や2週間と比較して、計量後はピリピリ感が一段落している。それが一番の理由でした。

「あぁ、でもあと今はもう3週間切っていますよね。それを考えると、イライラしていないと思いませんか」

──そうなんです。前回、ゴン格でインタビューをさせてもらった時に、次の試合前はできるかもと感じて。

「うん。なるほど」

──正直、イライラしていないことが北岡選手に良いことなのか、良くないことなのかも正直、分からないのですが。

「そうですね。ハイ。そういう空気感でないことは、前回の試合に勝った影響はあるかもしれないけど、去年の試合前から変わって来ていたと思います。この3年間ぐらいで徐々に変わってきました」

──ロータスの練習も久しぶり取材をさせてもらい、ここも良いのか悪いのか分からないですが、以前と比較してスパーリングを楽しめている感じもしました。

「あぁぁぁ、なるほど。やっぱり自分のジムで練習している時と比較するとイライラしていないですよね。パンクラスイズムでは他のことがどうしても目に入ってしまうので。責任者だから……ここでも一番の年長者としての立ち振る舞いには気を付けようとは思っていますけど。やっぱり、自分のジムだけでなくここがあるのは大きいです。ロータス世田谷がないと、続けていられないと思います」

──金原(正徳)選手、八隅(孝平)さんの声掛けも良い空気を醸し出しているというか。

「あの声があるのは、パンクラスイズムとは違います。それは違います(笑)」

──そして、やはり以前と比べると動きが良く見えます。

「あぁ、ありがとうございます。動けていますね」

──動けていますが、しっかりとやられている。ここも大切かと。

「まぁ、松本(光史)さん──強いですから。いまだにアキラさんに負けたこと、『なんでやねん』って思っています。ずっと、想っています」

──他の選手とのスパーリングもそうですが、テイクダウンされ下になっている。そこに抗い、同時に受け入れているという風にも見えました。

「別にただやられているだけじゃないですし、良い練習になっています。やられた場合も超ダメダメではない。それを分かってやっている。良い練習ですよね」

──シングルで動きを止めている時、下になった時なども状況を打開するために考えて、スパーリングをしていますか。

「ハイ。動かせることを考え、変化できることを試みてやっています」

──とはいえキャリアを積んでくると、やることは大きく変わらないかと思います。

「ハイ。それは変わらないです。なかなか変わらないものです。整理したりして、組み合わせによって新しいモノが生まれたりするけど。そのなかでも色々とアドバイスを貰って、ここから派生できる動きを考えてはいます」

──劇的なストライカー転身などあり得ないし、華麗なステップを踏むようになることもない。そして対戦相手も北岡選手が何をしてくるのかは、百も承知です。

「練習相手になるとなおさらですし、試合ですらそうです」

──そのなかで、何か変化を加えることで相手も戸惑う。そういう何かを投入していくことが、北岡選手の成長になるのでしょうか。

「入り方は色々と考えています。ボディムーブとか、打撃に関しても動きに変化を加えて。距離とか、リズムですね。あるいは、そこを破壊した動きだとか。勝手に変化を加えない動きが出ることもあります。もう本能で動く部分もあるし、そこはそこで全てを含めて戦いです。そのなかで、自分がやってはいけない動きをあぶりだすのも練習で。イメージトレーニングと実際に体を動かしてすり合わせるような感じです」

──そこのすり合わせは誰とすることが多いのですか。

「練習している人とちょっと軽く答え合わせする程度で、基本は自分ですよね。八隅さんと話をしても、そこには八隅さんには八隅さんの見解、受け取り方があるので全部が僕にフィットするわけじゃない。川村(亮)も理解しているし、松嶋(こよみ)君も理解しているから、そういうことを軽く話すことはあっても全てを答え合わせするわけじゃない。

MMAはちょっと情報量が多いので。それこそスパーリング相手に、自分の動きのフィードバックを求めたりしても、自分の考えている全てのことを種明かしするわけじゃないですからね。そこは皆に対して、ですね」

──皆が良いと思って話してくれるなかでも、取捨選択がある?

「そもそも皆が僕には対して、気軽にそういう話を振って来ない(笑)。だからこそ、言ってくれる人の言葉は大切にします。違うなって思うことも聞きますし。そうなると確実に話してくれるマモルさんという存在があって。試合前にはマモル塾をプライベートでやってもらっていますし、月に2回パンクラスイズムでドリル練習の指導をしてもらっているので、そこにも参加しています。

それでもマモルさんが言ってくれることを、全てそのまま取り入れるのではなくて、どのように僕に落とし込むのかという話ですし。マモルさんとの付き合いも、もうまる6年だから結構その辺も互いに分かっている。マモルさんの求めていることの理解は、最低限はしていると思うので」

<この項、続く>

The post 【DEEP113】大山釼呑助戦、17日前の北岡悟─01─「整理し、組み合わせることで新しいモノが生まれる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
CORO DEEP DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o RIZIN 上迫博仁 五明宏人 佐伯繁 力也 北岡悟 大原樹里 安谷屋智弘 本田良介 村元友太郎 石塚雄馬 神田コウヤ 福田龍彌 青井人

【DEEP113】ライト級選手権試合&有情と無情の狭間=北岡✖大山、青井✖五明、村元✖ビョン&etc

【写真】今回の頭抜けた充実のラインナップだ(C)MMAPLANET

20日(月)、DEEPより5月7日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP113 IMPACTの追加カードが発表されている。

既にDEEPフライ級GP決勝戦=福田龍彌✖本田良介戦が組まれている同大会だが、ライト級選手権試合=チャンピオン大原樹里✖チャレンジャー上迫博仁を筆頭に7つの3回戦と2回戦1試合=計8試合が加わった。


昨年9月のRIZINでの敗北から、今年2月にBLACKCOMBATで復活の大原は、10カ月ぶりのDEEPで2度目の王座防衛戦を戦う。挑戦者の上迫は北岡悟、石塚雄馬という元ライト級チャンピンとタイトルコンテンダーに連勝中で、フェザー級に続き2階級制覇を目指す。

2月に4年振りの勝利を挙げながら、「だから何だ」とマイクも拒否し、ケージを下りた北岡悟が大山釼呑助と対戦する。自ら目指す位置にあるファイターとの対戦に向け、北岡は7年振りとなる連勝なるか──。

前バンタム級暫定王者のCOROは、キャリア3勝6敗から4連勝で白星先行となった力也と再起戦。レスリングベースながらKOパワーを持つようになった力也が、上位勢との戦いに割って入るステップボードとするか。あるいはCOROがその上位に踏み止まるために意地を見せるか。

タイトルに絡んだ選手としては、2月大会でキャリア4戦目にして暫定フェザー級王座決定戦に挑むも、神田コウヤに判定負けを喫した五明宏人が青井人と相対する。これは、使い古された表現でいえば──裏メインといっても良い注目の顔合わせだ。

ベルトを賭けた一戦で敗れたとはいえ、組みへの対応力が予想以上だった五明が、ワンステップ上の活躍をするために──組みで守勢になった場合でも、倒せる打撃を打ち込むことが必要となってくる。青井は組み&打撃でアグレッシブに攻めてくることが予想されるだけに、MMAとしての戦いでより制圧力の高さ、強度の高い攻撃が勝敗を分ける。そんな青井✖五明戦になりそうだ。

さらにフライ級ではGP敗者組のもう落とせない崖っぷち決戦、村元友太郎✖ビョン・ジェウン戦。同じくGP組から安谷屋智弘はあの激闘の終え、決してご褒美とは決していえないHIROYAとの非情のマッチアップとなったとなった。

選手のキャリアアップとともに、圧倒的に3回戦の数が増えてきたDEEPの後楽園ホール大会では、有情と無情の狭間。絶妙の佐伯繁プレゼンツ──生き残り合戦が繰り広げられる。

The post 【DEEP113】ライト級選手権試合&有情と無情の狭間=北岡✖大山、青井✖五明、村元✖ビョン&etc first appeared on MMAPLANET.