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【DEEP115】パク・シユン戦前の大島沙緒里─02─「試合を長引かせるつもりはありません。最初から極めに」

【写真】母は強し。DEEPが雪辱するためにも、そんな姿の再現に絶対(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」でパク・シユンと対戦する大島沙緒里のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

対戦相手のパク・シユンにとって日本での試合は、これが2度目となる。前回は2019年12月にDEEPジュエルス大阪大会で赤林檎に判定負けを喫した。そこから3連勝を収めているパク・シヨンがアトム級王座を獲得した際の試合映像について大島に訊いたところ――YouTubeを中心に展開されるBLACK COMBATの撮影エピソードを明かしてくれた。

<大島沙緒里インタビューPart.01はコチラから>


――先ほど「上を目指す」と仰っていましたが、上に行けば行くほど大島選手が組んでも切られたり、テイクダウンしても立たれてしまう状況は増えるでしょう。

「ケージ際で組み合っている時にヒジを打ったり、離れ際のヒジやヒザは考えています。練習では本気でヒジを振ると、当たった時に危ないので難しいですが……。でも常に『ここでヒジを打ったら、こうなるかな』ということは意識しながら練習しています」

――一方、国内では大島選手を相手に自分から組んでくる選手は少ないと思います。しかし上には上がいる。では組みが強い選手が組んできた時に、どう対処するのか。その経験も重要になってきますね。

「まさに次の相手は組むにしろ打撃にしろ、どんどん前に出て来る相手ですよね」

――パク・シヨンは今年7月にキム・ナンヒをRNCで下し、BLACK COMBATのアトム級王座を獲得しています。その試合映像はご覧になりましたか。

「視ました。まず試合内容より、外で試合をしていたのは驚きました(苦笑)。私が2月に韓国へ行った時も、まあまあYouTube用の撮影時間が長かったんですよ。もちろん試合の日は選手ファーストです。でも韓国に入ってから試合に至るまでの撮影は、時間が結構長くて。だからパク・シヨン選手がベルトを獲得した日は外で長い時間、撮影部隊の人も大変だっただろうなぁって。自分が2月に行った時のことを思い出してしまいました」

――大島選手が2月に韓国で試合をした時は、試合当日までの撮影で演出や撮り直しなどの注文も入ったりしたのですか。

「いくつか要望は言われました。でも基本的に選手に対して敬意を持ってくれていますし、撮影中に選手が気分を害するようなことはなかったと思います」

――なるほど……、試合の話に戻ります。では試合映像を視たうえで、相手の印象を教えてください。

「前回だけでなく、過去の試合も視ました。昔は上の階級でも試合していて、打撃戦をすることも多かったですよね。でも最新の試合では、すぐにテイクダウンを狙いに行っていて。実は日本に住んでいる韓国人の知り合いに訊くと、もともとレスラータイプだったと。だから私との試合も、まずテイクダウンを狙いに来るんじゃないかと思っています。それでもフィジカル勝ちしようとしているというか、かなりパワーで来る選手だとは感じますよね」

――戦績はプロデビュー戦で勝利し、その後は3連敗。3敗目はDEEPジュエルス大阪大会で赤林檎選手に判定負けしたものです。しかし以降は3連勝しています。

「しかも3連勝は全て1R決着ですよね。もともと私は対戦相手の映像を視ないので、連敗している頃と連勝してからの違いについては、よく考えていないんですけど……。ただ、一度大きな怪我をしたらしくて。肩を負傷したか何かで、オーソドックスからサウスポーに変えたのかなって思います」

――そういえば赤林檎戦はオーソドックスに構えていたのに対し、前回のキム・ナンヒ戦はサウスポースタンスから組みついていました。

「過去の映像では、オーソドックスで戦っている試合とサウスポーで戦っている試合があったんです。試合の日付を調べると、サウスポーで戦っているのが、大きな怪我をしたと言われる時期の後だったんですよね。どちらでも戦えるのでしょうし、私との試合でもオーソドックスで来るかサウスポーで来るか……。

もともと私は対戦相手の映像を視るほうではないので、そこは気にせず試合が始まってからどうするか、と考えています」

――それと韓国人選手は戦績だけでは測り切れないところがあります。大島選手にとっては、前回の対抗戦で下したホン・イェリンと比較した場合、パク・シヨンのレベルはどのように見ていますか。

「ホン・イェリン選手もパク・シヨン選手も気持ちが強いところは同じだけど、スタイルは全然違っていて。ホン・イェリン選手は細かく打撃を当ててきました。パク・シヨン選手はフィジカルを生かして、パワフルに攻めてくるタイプですよね」

――となると、試合はノンストップで動き続けたホン・イェリン戦以上にタフで、削り合う展開となるでしょうか。

「私も5分3R動き続けることができる練習はしているので、たとえフルラウンドになっても大丈夫です。これまで判定決着で勝つこともありましたし。反対に相手のほうが最近は早い決着が続いているので――試合が長引いたらパク・シヨン選手のほうがどうなるのかというところですよね。

ただ、私も試合を長引かせるつもりはありません。最初から極めに行きます。相手がテイクダウンしに来たら私も寝技で勝負しますけど、もしかしたら次は打撃も見せられるかもしれないので、楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】Black Combatとの対抗戦へ、鈴木槙吾―01―「それが格闘技であり、それが勝負だ」

【写真】本能で戦う――DEEPウェルター級チャンピオン鈴木。今回はミドル級での出場だ(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115では、今年2月に続きDEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦が行われる。そのなかでDEEPウェルター級王者の鈴木槙吾はチェ・ジュンソを迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

鈴木は2016年から5連敗を喫し、2018年3月を最後に一度MMAから離れていた。その後はプロレスラーとして活動しながら、昨年8月の住村竜市朗戦で復帰してKO勝ちを収める。さらに今年2月には阿部大治もサッカーボールキックからのギロチンで沈め、DEEPウェルター級王座を獲得した。なぜ一度MMAを離れ、そして復帰したのか。鈴木が4年間の想いとMMA観を語ってくれた。


――今年2月にDEEPウェルター級のベルトを獲得して以来、7カ月ぶりの試合を迎えます。少し間は空いていますが、まずはDEEP王者となった感想から教えてください。

「前日計量の時にも言ったことなのですが、2月の試合は『DEEPのベルトを獲りたいのではなく、阿部選手という強い相手と対戦するチャンス』と捉えていました。こう言ってしまうと、DEEPのベルトの価値を貶めるようで申し訳ないのですが……。阿部選手との試合にベルトが賭けられた。そういう降って湧いた、副産物的なものだったといいますか」

――強い阿部選手がDEEPのベルトを巻いている。それがDEEPウェルター級王座の価値であったと思います。一方、今『降って湧いた』と言われましたが、鈴木選手の場合は2018年3月のキャプテン☆アフリカ戦から昨年8月の住村竜市朗戦まで、4年以上のブランクがありました。

「実は結果如何に関わらず、キャプテン☆アフリカ選手との試合を終えたら一旦、格闘技から離れようと考えていたんです。それまで4連敗していましたし、自分の年齢的なことも考えて。結果、キャプテン☆アフリカ戦も一本負けして、当時所属していたアライアンスからも離れました。その時期に同郷(鈴木は静岡県出身)の先輩にプロレスラーのSUGIさんから『プロレスをやってみないか』と誘われたんですよ」

――その誘いがプロレスデビューに繋がるのですか。阿部選手をKOしたあと「ウェルター級で一番強いのは、プロレスラーのこの俺だ!」と仰ってましたね。

「僕はもともとプロレスが好きで、プロレスから格闘技に入った人間です。SUGIさんのお誘いを受けて、『今はプロレスをやってみたい。またやりたくなったら格闘技に出よう』と思いました。そこからは主にプロレスラーとして活動していたんです」

――先ほどお話に出た5連敗の相手は、順に村山暁洋選手、岡見勇信選手、川名雄生選手、岡野裕城選手、そしてキャプテン☆アフリカ選手です。強豪との対戦が続いたとはいえ、当時は鈴木選手が5連敗を喫したことに驚きました。

「なぜ5連敗を喫したのか、その明確な要因は分からないです。でも今にして思えば――よく『格闘技には心技体が必要だ』と言うじゃないですか。何があったわけでもないですけど、『心技体のバランスが良くなかったのだろうな』と考えています」

――正直なところ、鈴木選手のファイトスタイルを考えると「ダメージが溜まっていたのかな」とも思っていました。

「ダメージですか。それは無かったですね。ただ、4連敗目の時に『何か歯車がかみ合っていないな』という感覚がありました」

――ではプロレスラーとして活動していながら、2022年にもう一度MMAを戦おうと考えたキッカケは何だったのでしょうか。

「それが――特に理由もないんです(笑)。やっぱり僕はMMAが好きなんですよ。ただただ『もう一度MMAをやりたい』と思って、同じアライアンスにいた先輩の宮川博孝さんに相談したらDEEPで試合を組んでもらえることになりました。

あとMMAを離れている間、プロレスのほかにラウェイの試合もしているんですよね。2021年7月にシュートボクシング王者の坂本優起選手と、グローブを着けたラウェイルールの試合で対戦しています。その時に『今なら心技体が揃って、もう一度MMAを戦えるんじゃないか』と感じました。それもMMAに復帰した理由の一つです」

――なるほど。キャプテン☆アフリカ戦から住村戦までの4年間で、国内のMMA事情も変わっていたと思います。そこで鈴木選手としては復帰にあたり、MMAを戦ううえで目標にしていることはありますか。

「目標ですか……。『ただMMAをやりたくなった』と、それだけなんです(笑)。今からUFCに行きたいとか、この大会に出たいという気持ちはなくて」

――それはもう心の底からMMAが好きなのですよね。しかし4年ぶりのMMAの相手が住村選手というのは、なかなかハードな復帰戦ではなかったですか。

「いえ、僕にとっては逆にありがたかったです。強い相手のほうが気持ちも乗るじゃないですか。変な言い方かもしれませんが、試合に勝ちたいから試合に出るということではなくて。もちろん試合をするからには勝ちたいです。そこで相手を選べば、それだけ勝つ可能性は高くなりますよ。でも、そういう試合はしたくない。僕は強い相手と戦うために、MMAに復帰したんです」

――強い相手に勝つために、もう一度MMAへ! 鈴木選手といえば、殺るか殺されるかのファイトスタイルが特徴的です。プロデビュー当時から「強い相手と殴り合って勝つ」ことが目標だったのでしょうか。

「それが……自分でも分からないんですよ」

――えっ!? どういうことですか。

「練習では寝技のほうが得意なのに、試合になると殴り合いに行っています(苦笑)。ケージに入ったところでスイッチが入ってしまうのか――今でも分からないです。それでも試合中の記憶はあるんですよ。自分が何をやったかは、全て記憶していて。だから自分の根っこには『それが格闘技であり、それが勝負だ』という気持ちがあるのかもしれないですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】Black Combat勢最強=ユ・スヨンとWタイトル戦、石司晃一「これからのキャリアを考えると」

【写真】石司にとっても真価が問われる一戦となる(C)TAKUMI NAKAMURA

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦にDEEPバンタム級王者の石司晃一が参戦。DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合でユ・スヨンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

元Black Combatフェザー級&ライト級王者のユ・スヨンはBLACK COMBAT勢の中で実力ナンバーワンの呼び声もあるファイターだ。


――今回はDEEP×Black Combatの対抗戦への出場が決まりました。最初にオファーを受けた時の心境を聞かせてもらえますか。

「もともと今年2月に韓国で対抗戦が行われて、結果的にDEEPが負け越してしまい、次に対抗戦がある時は自分も出てみたいという興味がありました」

――韓国人選手との対戦でいうと、2017年12月にソン・ナクジュンに一本勝ちしています。

「前回戦った韓国人選手はキャリアが浅い選手だったのですが、今回の相手は実績を残している選手なのですが、その部分ではあまり参考にはならないと思っています」

――対抗戦という図式についてはいかがでしょうか。

「韓国に乗り込んでの試合だったら心境も変わるかもしれませんが、DEEPの中での試合なので普段通りに戦えると思います」

――対戦相手のユ・スヨン選手にはどのような印象を持っていますか。

「バランスが良くて何でもできる選手かなと思います。特徴としては柔術ベースで寝技がしっかりできて、テイクダウンが鋭いところが強みかなと思います」

――韓国人MMAファイターといえば、打たれ強さとスタミナ、そして思い切りのよい打撃で試合を組み立てるイメージですが、スヨン選手はそういった韓国人ファイターとは違うスタイルだと思います。

「はい。打撃中心で殴り合う選手ではないですが、そこまでやりにくい感じはしないです。ただテイクダウン能力や高さや鋭さ、そこからのトップキープの力がどのくらいあるのかは実際にやってみないと分からないですね」

――組み技ベースですが、パンチもシャープで打撃でも戦える選手です。

「格闘技歴的には組み技の選手というイメージですが、パンチもシャープだし、パンクラスの試合に出た時はパンチでKOしているので、打撃も意外と侮れないと思います」

――穴の少ないスタイルですが、勝つイメージは出来ていますか。

「自分のファイトプランや戦うイメージは大きな部分で出ていきます。それが試合中にどうなるのか。しっかりハマるのか。それとも予想以上にやりにくいところがあるのか。そこを試合中に見極めながら戦っていきたいです」

――石司選手のX(Twitter)で「韓国の関係者の人によると、韓国の格闘技ファンの間では今回の対抗戦の中で一番確実にバンタム級は韓国側が勝つとみんな言ってます、と聞かされました」という投稿がありましたが、どういったシチュエーションだったのですか。

「Black Combat用の煽り映像の撮影があって、韓国から主催者・撮影クルーが来日していたんですね。そのときに『韓国のファンは絶対この試合は韓国人が勝つと言っている』と聞きました。きっと韓国のファンは自分のことを知らないと思うんで『スヨン選手が僕に勝つだろう』ではなくて『スヨン選手だったら絶対に勝ってくれる』という安心感があると思うんですよ。韓国の方たちと話して、そのくらい現地で評価されている選手なんだなと感じました」

――そうした評価を受けている相手と試合が組まれたことをどう捉えていますか。

「弱い選手に勝っても状況は変わらないし、実力・実績がある選手に勝たないと上にはいけないので。リスクはあると思うけど、そういう相手に挑戦しないと意味がないので、ありがたいです」

――石司選手は2021年6月以降、6戦6勝と無敗です。好調の要因はなんですか。

「僕としては調子が良くなったというよりも、一時期調子を落としていたという方が近いですね。デビューして4年くらいは連勝が続いたんですけど、2017年に初めてのタイトルマッチで負けて。そこから病気や怪我があって、身体の不調と重なって成績が悪くなっていったんです。それでこのまま続けていても意味がないと感じて、身体を治そうと思って1年半ほど休みました。だから今が好調というよりも、不調だった部分がなくなって、通常の自分に戻ったという感覚です」

――ブランクだと思っていた期間も必要だったわけですね。

「そうですね。一度休むことで怪我も回復して、内臓的な疲れもとれて、リフレッシュしてやり直すことができたので、必要な時間だったと思います」

――昨年は三村亘戦、山本聖悟戦とKO勝ちが続き、CORO戦に勝利してDEEPバンタム級暫定王座を獲得(※のちにビクター・ヘンリーの王座返上により、正規王者に昇格)。今年4月のRIZINは金太郎選手にも勝利して、確実にキャリアアップしていると思います。石司選手自身は手応えを感じていますか。

「僕も成長していきたいと思って取り組んでいるので、もちろん良くなった部分はあります。ただ昔の方が怖いものなしでイケイケだった部分もあると思うんです。だからすべて良くなっている……とは言えないかもしれませんが、自分のなかで試行錯誤してどうすれば良くなるかを考えながら練習しているので、ただ復活しただけではなく、進化した部分も間違いなくあると思います」

――RIZINでの金太郎戦は石司選手にとってどのような経験になりましたか。

「内容的にはいい試合ではなかったんですけど、初めての経験が多かったんですよ。例えばMMAで遠征したのが初で、計量前日にホテルに入って水抜きするのも初めてでした。あとは試合会場も今までより大きかったですし、相手の金太郎選手が地元大阪出身だったので、日本にも関わらず完全アウェーだったんです。日本人同士でああいう雰囲気になることは珍しいので、そういった面は大きな経験になりました」

――そして今回韓国で評価の高いスヨン選手に勝てば、今までよりワンステップの相手やチャンスが来ると思います。石司選手はスヨン戦を自分のキャリアにおいてどんな位置づけをしていますか。

「この試合は結果がものすごく大きなものになると思います。Black Combat勢のなかで一番強い相手と戦うことになって、そこで勝つことで韓国での試合につながるかもしれないですし、今まで以上に実績がある選手と戦うチャンスがくるかもしれない。逆にここで負けたら失うものが大きい、一からの出直しになると思うので、これからのキャリアを考えるとスヨン戦の勝敗は大きなものになると思います」

――石司選手には混戦のRIZINバンタム級戦線に入って欲しいというファンも多いと思います。石司選手にもそうした想いはありますか。

「自分もトップになることを目指していて、日本で一番レベルが高くて規模が大きい大会はRIZINだと思うので、RIZINでトップを取らなければ、その先には進めないと思います。だから今はRIZINのトップを目指していますし、そのためにも次を落とすと大きく後退するし、クリアすれば先が見えてくると思います。ここからRIZINのトップファイターたちを倒して、一番を目指して戦っていきたいです」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
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【DEEP115】石司晃一とダブルタイトル戦――ユ・スヨン「石司選手の体でキャンバスの拭き掃除をする」

【写真】昨年の大みそかでフェザー級王座を獲得したときのユ・スヨン。下のリモート取材時の彼とは輪郭も違う(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」同大会において、マニア垂涎の対戦がDEEP & Black Combatバンタム級選手権試合=石司晃一×ユ・スヨンだ。
Text by Manabu Takashima

誰もが認める実力者、石司と対するユ・スヨンは韓国とカザフスタンでバンタム級からライト級までベルトを巻いている。何より2019年11月の初来日で、その実力の片鱗を見せている。対抗戦、随一の実力者と目されるユ・スヨンをインタビューした。


――まず伺いたいのですが、ユ・スヨン選手のタイトル歴です。Black Combatでは3つの階級でタイトル戦を戦っています。

「去年の6月にキム・ジョンギュン選手を破り、ライト級王座を獲得しました。そして返上して、大晦日にイ・ジンセ選手に勝ってフェザー級王者になりました。そのベルトも返上して、7月にキム・ドンギュ選手とバンタム級王座決定戦を戦ったのですが、その時は試合では肩固めで勝利したのですが、計量に失敗しノーコンテストになっています。

あの試合で取り逃したベルトの王座決定戦として今回は石司選手と戦うと同時に、彼の持つDEEPのベルトに挑戦します。カザフスタンのNAIZA FCバンタム級王者でもあるので、次の試合で4つ目と5つ目のベルトを巻きます」

――説明ありがとうございます。前回、バンタム級王座決定戦で計量失敗。今回は大丈夫ですか。

「全然問題ないです。体重に関しては、しっかり自信があるので今回は問題なくパスします。NAIZAの王座もバンタム級ですし、問題ありません」

――それにしても、もともとバンタム級のユ・スヨン選手がライト級王者だったことが異例中の異例だと思います。

「3階級の王者になることは目標でした。何よりもライト級で戦っても、自分の技術が通じるのかを確かめたくてチャレンジしました。そこでチャンピオンになることができたので、フェザー級王座決定戦は自信をもって戦うことができました」

――ユ選手ご自身では、何級が適正階級だと考えていますか。

「バンタム級が自分にとってベストの階級だと思っています」

――そのバンタム級では2019年11月に韓国柔術界の強豪という触れ込みでパンクラスに来日し、大橋悠一選手を13秒でKOしました。そして翌2020年2月には福島秀和戦が発表されました。

「あの時はずっとパンクラスで戦ってチャンピオンになるつもりでしたが、コロナになって2月の大会が延期になり、そのまま日本に入国するのがハードになってしまいました。あの時期は物凄くコンディションも良くて、自分の強さにも自信を持っていました。ただし、コロナになって試合が遠ざかった期間の練習にさらに力をつけることができたと思っています」

――そんなユ選手ですが、さきほどもパンクラス参戦時の時に柔術界の強豪という触れ込みがあったと触れさせてもらいましたが、もともとなぜMMAを始めたのでしょうか。

「中学の時にブラジリアン柔術を始め、そこから打撃も含めた格闘技に趣味以上に力を入れて取り組んできました。単純に強くなりたくてMMAを始めて、実際に強くなれていると感じていました。アマチュアで戦うようになり、全ての試合で腕十字を極めて勝つこともできたので。

でも自信過剰になり、プロ転向初戦で判定負けをしてしまったんです。あの時はMMAを舐めていました。同時に、あの負けで落ち込んでしまって一度MMAのキャリアを打ち切ったんです」

――悔しくて、より真剣に向き合ったのではなくて……。

「違いました。そこから徴兵で軍に行き、その期間も自分のこれからについて悩みました。その時にMMAに未練が残っていることに気づき、兵役を終えると本格的にMMAをやろうと決心しました」

――だから2014年11月のプロデビューから、2017年6月の2戦目まで2年7カ月ものブランクがあったのですね。

「ハイ。プロ2戦目は初戦と違い、必死で練習をして臨みました。結果、RNCで勝つことができてプロで戦うことに対し、真摯な姿勢を持ちつつ自信を持つこともできるようになり、今まで楽しくMMAファイター人生を歩むことができています」

――兵役に就く前と兵役後も同じジムで練習しているのですか。

「ハイ。今も所属するボン柔術で、ずっと練習しています」

――柔術道場に所属し続けているのですね。

「以前のように毎日というわけにはいかなくなりましたが、それでも週に3度、道着を着た練習も続けています」

――ちなみに帯の色は?

「黒帯の一段です。柔術のトーナメントは今も時々出場しています」

――そうなのですね。昨年の大みそかのフェザー級タイトル戦を取材させた頂いた際も、いわゆるK-MMAの主流ともいえる殴り合いでなく、打撃も駆使しつつしっかりとケージレスリングで勝利した印象でした。

「自分のベースは柔術です。柔術を生かしたMMAを戦いたいという気持ちもあります。MMAのトレンドについていくことも大切ですが、UFCを例にするまでもなく打撃戦は予期しない展開が多く訪れます。レスリングとグラップリングにはラッキーやアンラッキーはないです。試合も実力の通りの結果しかでないです。

そういう組み技に関しては、打撃を始める前から自信があった部分ですし、MMA界を見渡すとチャンピオンはグラップラーが多いです。グラップリングのベースがあって、打撃を使う選手が上に立てる。そこを考えると、自分のスタイルでやっていけると思います」

――押忍。そして今回の石司選手の試合ですが、通好み。MMA好きが注目する一番だと思います。

「ありがとうございます。ただ石司選手の試合映像を見ると、グラップリングがあまり得意でない選手にもギリギリの勝負で勝つことがあります。何より自分のような本物のグラップラーと戦ったことがないはずです。この試合、自分は石司選手の体でキャンバスの拭き掃除するつもりで、トップコントロールし続けます。同時に最近は打撃にも自信がついてきたので、立っても寝ても問題ないです」

――パンクラス継続参戦ならず中東に目がいった時期もありましたし、中央アジアでも戦っています。そのタイミングでBlack Combatが誕生しました。ユ選手のキャリアにとって、Black Combatが誕生したことはどのように役立っていますか。

「海外で戦っていると、どうしても国内での認知度が少なかったです。Black Combatで戦うようになり、自分のことを知ってくれる人が増えました。ファイトマネーにも満足していて、選手として得ることが多い大会です。

Black Combatで戦う以前は、他に仕事を持っていました。それが今ではファイトに専念できています。そこに凄く感謝しています。なので今回のDEEPとの対抗戦でも、自分がしっかりと戦ってBlack Combatをもっと大きくしていきたいです」

――では現状に満足し、海外進出などは考えていないということでしょうか。

「まず国内で一番にならないといけないです。その気持ちがあって、Black Combatで戦ってきました。韓国人選手に負けていては、韓国代表として海外で戦えないです。そうですね……海外のメジャーリーグで戦うためにも、今回の試合は想うところがあります。

アジアのMMAでは日本が一番です。そのなかでDEEPの代表と戦う。この試合に勝てば韓国、アジアを越えて大きな舞台に進むことができます。選手にとって大切でない試合はないですが、今回の試合は、練習中も常に勝利への欲求を感じていました。絶対に勝たないといけないという気持ちが、試合だけでなく練習中も常に持っています。そこが今回の試合と、他の試合の違いかと思います。

お互いの団体を背負ってタイトルを賭けて戦います。日本、韓国、カザフスタンの団体のベルトを巻けば、アジアのバンタム級では自分がナンバーワンです。石司選手は強い相手です。でも、より強いのが自分です。そこを石司選手に教えてあげます」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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カテゴリー
Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP115 DEEPフライ級GP KOMA MMA MMAPLANET NEXUS o RYO RYOGA YouTube   イ・ソンハ キム・ソンウン シン・スンミン チャンネル デメトリウス・ジョンソン パク・シユン マサト・ナカムラ ユ・スヨン 伊藤裕樹 佐藤将光 力也 大原樹理 大島沙緒里 木下尚祐 本田良介 杉山廣平 松場貴志 石司晃一 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 風我 駒杵嵩大

【DEEP115】Black Combatとの対抗戦、フライ級DEEP代表=駒杵嵩大─01─「まず自分から組んでいく」

【写真】柔道だけで勝てなくなった時、柔道が生きる(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPとBLACK COMBATの対抗戦で、駒杵嵩大がフライ級代表としてキム・ソンウンと対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

2019年にNEXUSフライ級王座を獲得した駒杵は、ZSTで1試合行ったあと2021年よりDEEPに参戦する。新天地で2連敗を喫してから、3連勝と盛り返し今回の対抗戦を迎えた。ただ、その間に開催されたDEEPフライ級GPにエントリーしたものの、減量失敗で1回戦は欠場となってしまう。厳しい体験の中で駒杵が見つけ、さらに克服してきた課題とは。


――現在DEEPで3連勝を収めて、今回の対抗戦にフライ級代表として臨みます。ただ、次の試合に関する話の前に訊いておきたいのが……DEEPフライ級トーナメントに関して。トーナメント1回戦は松場貴志選手との対戦が予定されていましたが、駒杵選手は減量失敗で病院に搬送され、欠場となりました。それ以降、盛り上がるトーナメント戦をどのように見ていましたか。

「あのトーナメントで優勝できれば、MMAファイターとして何かしら形にできたと思います。だからこそ欠場になってしまったのは悔しくて。何より、いろんな方にご迷惑をおかけしてしまいました」

――1回戦から決勝までトーナメントの勝敗は予想していたものでしたか。

「正直、本田良介選手が伊藤裕樹選手に勝って、決勝に進んだのは意外でした。本田選手とは僕も一度対戦していて、負けましたけど――跳びヒザ蹴りで逆転KO負けという内容でした。僕は伊藤裕樹選手に注目してGPを視ていたんですよ。伊藤選手と本田選手の試合は『伊藤選手が捌いて勝つのかな』と予想していて。伊藤選手はグラップリングも強いじゃないですか。その伊藤選手に本田選手がグラップリングで勝ちましたよね。

とにかくMMAは柔道と違って、相手との相性という部分も大きいんだなと感じています。分かりやすく言えば、パンチを食らったら負ける。食らわなければ勝てる――という想いが強くなりました」

――本田選手のファイトスタイルは、相手が打撃を出してくる前に潰していくというものでした。柔道ベースの駒杵選手にとっても参考になったわけですね。

「そうなんです。相手のパンチを食らわないように、食らわないようにしながら組むよりも、まず自分から組んで行ったほうが良い。自分の中でもそういう意識が高まっていたなかで、本田選手の試合を視て改めて意識するようになっています」

――DEEPフライ級GP欠場からの復帰戦であった、昨年5月のRYOGA戦は速攻で腕十字を極めました。あの試合は『相手が何かしてくる前に自分から潰していこう』という気持ちが強かったのでしょうか。

「あの試合は少し違いますね。もともと風我選手と対戦する予定で、いろいろ対策を立てていたんです。でも風我選手が怪我で欠場になり、急きょRYOGA選手と試合することが決まったので対策は関係なくなりました。試合ではRYOGA選手から距離を詰めてきて。僕としては組んだら倒せる自信はありましたし、結果的にすぐ極めることができました」

――対して今年3月に風我選手とフルラウンド戦った試合内容はいかがでしたか。

「フィニッシュしたかったけど、まず完封することができました。GPの時から風我選手の評価も上がってきていて、その相手に何もさせずに勝てたので良かったと思います」

――その風我戦から6カ月、試合間隔が空いたのは何か理由があったのでしょうか。

「特に何もないです。体で不調なところもありましたし、技術的にも伸ばしたいところがあって、試合間隔が空いたのも調整期間になって良かったですね。僕は特に打撃に関して課題がありました。距離感や、しっかりと相手の動きを見ることとか――もっともっと丁寧に戦わないといけない。以前からずっと、そう思っていました。でも試合が続くと対策練習をすることが多くなるし、かといって新しいことをいきなり試合で試すことも難しいじゃないですか。

僕としても試合では勝つことを重視しているので、どうしてもグラップリングに重点を置きがちになります。そこで今回は試合間隔を空けさせてもらって、打撃面も含めて伸ばしてきました。そんな時に今回のBLACK COMBATとの対抗戦が、タイミング良く入ってきたような感じですね。僕としては、いつもと同じように日本人選手との試合でも良かったですが、対抗戦という良い話を頂けたなぁと思います」

――打撃面も含めた課題に取り組み始めたのは最近のことですか。

「ずっと課題ではありました。一番やらないといけないと思ったのは、DEEPに参戦して2連敗した時ですね。それまでは柔道時代の貯金で勝っていたような気がします。連敗してから課題に取り組みつつ、試合の準備もしながら――という状態でした。今回は試合間隔を空けて、しっかりと課題に取り組むことができて良かったです」

――駒杵選手は柔道の国際大会で優勝し、全日本強化指定選手になっています。それだけのベースがあれば、MMAという他競技でも柔道時代の貯金で、ある一定のレベルまでは勝ち進むことができますよね。しかし、必ずどこかで壁がやってくる。そういう柔道やレスリング出身のMMA選手が多いのも事実です。

「はい、勝てちゃうんです(苦笑)。MMAを始めた頃にアマチュアの試合を見ていても、レスリングや柔道出身の選手が勝つことのほうが多かったんですよ。打撃の経験が少なくても、ヘッドギアをしているのでパンチを食らっても耐えることができる。プロでも序盤は、相手の打撃がそれほど強くないから勝てる。

そこからワンランク上がると、打撃の壁に阻まれてしまいます。それに気づかせてもらったのは、佐藤将光さんと練習し始めてからです。将光さんと練習していたら、自分のボロしか出てこなくて(笑)。もちろん打撃以外も……全部できないといけない。今の僕の理想は、デメトリウス・ジョンソンです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP115 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC イ・ソンハ キム・ソンウン シン・スンミン ソルト パク・シウ パク・シユン パンクラス ホン・イェリン マサト・ナカムラ ユ・スヨン 力也 大原樹理 大島沙緒里 木下尚祐 杉山廣平 海外 石司晃一 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP115】Black Combatとの対抗戦02へ、大島沙緒里─01─「王者として指名された相手と戦います」

【写真】DEEP、BLACK COMBAT、RIZIN──昨年は4試合、今年も3試合目。J-MMAでこれだけコンスタントに試合数が多いチャンピオンは少ない(C)SHOJIRO KAMEIKE

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。今年2月に続き実現するDEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦のなかで、DEEPミクロ級&DEEP JEWELSアトム級王者の大島沙緒里が、BLACK COMBATアトム級王者のパク・シユンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

対抗戦第一弾では、大島はホン・イェリンに一本勝ち。その後、6月にはRIZINでストロー級QOPであるソルトとの王者対決を制し、今回のパク・シユン戦に至っている。そんな大島に、まずMMAでは初となった海外遠征――ホン・イェリン戦とBLACK COMBATについて振り返ってもらった。


――DEEP×BLACK COMBATの対抗戦第2弾として、女子アトム級王者対決を控えています。大島選手は今年2月に開催された対抗戦第一弾にも出場していますが、これまでのDEEPやDEEPJEWELSの試合と対抗戦では何か意識の違いはありますか。

「特に意識は変わらないですね。もちろんDEEPとJEWELSのチャンピオンだという気持ちは持っています。ただ、今はアトム級でも良い選手が多くて、私がDEEPとJEWELSの女子アトム級を背負うという気持ちは薄くなってきています」

――なるほど。国内でも女子アトム級の選手層は濃くなりつつありますね。

「私としては、ただ目の前の試合で勝つこと。その気持ちはDEEPでもJEWELSでも、RIZINに出ても変わらないんですよ」

――確かに大島選手にとっては、DEEPやJEWELSではアトム級やミクロ級には対戦経験のある選手が多いです。さらにRIZINでもパンクラスのストロー級QOPであるソルト選手にも完勝しているだけに、国内ではマッチメイクに困るかもしれません。

「チャンピオンとして、指名された相手と戦います。防衛期限もありますし。と同時に私もファイターとして、これからも上を目指していきたい。じゃあ女子のアトム級で上となったら、何を目指すのか……。モチベーションを失ったとか、そういうことではないです。ただ、いろいろと考えるようにはなりましたね」

――その状況でBLACK COMBATとの対抗戦があり、海外で試合を行うことができたのは、気持ちを切り替えるキッカケにもなったのではないですか。

「そうなんです。MMAでは初めて海外で試合をすることができて、すごく勉強になりました。試合スタイルも日本人と韓国の選手では違いますから。その部分で学ばせてもらったことは大きいです」

――韓国の試合で学んだものとは何だったのでしょうか。

「対戦相手のホン・イェリン選手が引退を賭けて臨んだ試合だったと、試合後に聞いて納得したんですよ。試合はずっと私が攻め続けていても、相手の気持ちが折れなくて。『最後まで諦めたくない』と食らいついてくる感じで――とにかく気持ちの強い選手でした。

あと韓国人選手といえばパク・シウ選手もそうですけど、フィジカルが強いイメージもあります。私はまだ海外勢だと韓国人選手としか試合をしたことがないけど、他の国の選手はどうなんだろうって考えさせられました。あと当日は私もコンディションが悪くて……」

――えっ!? どのような状態だったのでしょうか。

「熱とかはなかったんですけど、とにかく体の動きが悪かったです。もともと私は特に減量も厳しくないので、試合直前まで体を動かしているタイプなんですよ。だから2月も試合の1週間前ぐらいに韓国に入ってから、ずっと体を動かしていて――でも海外で調整する難しさも感じました。試合中も立っているのが辛くて、とにかく打撃を出すことなく組みに行ったんですよ(苦笑)」

――試合前のインタビューで、あれだけ打撃の話をしていたのに(笑)。

「アハハハ。もうコンディションが悪すぎて、自分の中で余裕がなくなっていました。試合前からセコンドにも『スタミナがもたないだろうから、すぐ自分の得意な展開にもっていきます』と言っていて。だから試合が始まってすぐに極めに行ったんですけど、思った以上に相手がタフだし、気持ちも強くて粘られてしまいましたね」

――しかも2Rに相手がリバーサルに成功し、ヒジを連打してきたシーンは驚きました。大島選手のコンディションの問題もあったとは思いますが、ホン・イェリンも気持ちの強さを見せつけたと思います。

「そういう試合展開だったので、3Rに極めたあとマイクを持った時は、フラフラで立っていられないぐらいの状態でした。敵地だと判定になったら、どうなるか分からないじゃないですか。もともと自分としても極めるしか勝つ道はないと思っていて。でもグラウンドに持ち込んだら、すぐに立たされたりしていたので、私の中でも焦りはありましたね。『寝技の時間を全然くれない!』って(笑)」

――現在行われているROAD FCのグローバルトーナメントもそうですが、BLACK COMBATも同じようにブレイクが早い傾向にありましたね。打撃の話でいえば全く出していなかったわけではなく、離れ際にムエタイ式のヒザを打とうとした瞬間は『これのことか!』と思いました。

「えっ! それは全然覚えていないです。本当にフラフラで……。でもその状態で出るというところまで体に染みついているのは嬉しいです。やっぱり私が組みに行く以上、テイクダウンできずに立たれることは想定しないといけないし、離れ際の打撃も重要になってきますよね」

<この項、続く>

■ DEEP115対戦カード

<ライト級/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<女子級アトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o 力也 泰斗 窪田泰斗

【DEEP114】力也が開始早々に仕掛けるも、窪田がパンチで形勢をひっくり返しキムラで仕留める

【写真】力也の速攻に慌てず仕留めた窪田(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
窪田泰斗(日本)
Def.1R3分27秒 by キムラ
力也(日本)


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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ チャンネル 五明宏人 劉獅 力也 小金翔 平松翔 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之助

【DEEP114】スクランブル発進=劉獅と対戦、松嶋こよみ「73キロ契約ぐらいまでなら戦おうと」

【写真】非常に静か。これです(C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTでガブリエル・シウバが来日せず、松嶋こよみは劉獅と戦うこととなった。

試合の2日前の対戦相手の変更は、試合に出るという視点で捉えると急遽代役出場を飲んだ劉獅に救われたことになる。

そんな状況下で、熱い想いをぶつけてくる劉志に対して松嶋は「あの熱さがムカつく」と無慈悲とも取れる表情で冷たく言い放った。


──明日の試合、ガブリエル・シウバが来日せずに劉志選手と戦うことになりました。8月27日のRoad to UFC準決勝大会のワンマッチ出場を狙うなら、とにかく、このタイミングで試合をすることが必要だった。そういうなかで対戦相手の変更は大きな問題ではないでしょうか。

「いや、そんなことはないです。なんせ試合の2日前になって、色々と起きたわけですし。相手が来なくなって、北岡さんからはNARIAGRI、2週間後の呼ぶこともできるかもしれないということを聞かされました。それでも構わないですと返答した一方で……Road to UFCの準決勝大会に出られるのか、出られないのかモヤモヤしていたので2週間遅れるよりも、ここで代役を探せないですかという風にも伝えました」

──シウバが前日に来日し、当日計量の71キロで戦うという案もあったようですが。

「僕のところには、その話が届く前に向うが来ないという状況になっていたようです。でも、それで来日していたら当日計量の71キロでも全然やっていました。それに北岡さんには代役の選手を探してもらえるなら、ライト級でも軽い選手ならやりますと言っていて……73キロ契約ぐらいまでなら戦うつもりでいました」

──そのような状況でフェザー級の劉獅選手と、68キロ契約で戦うことできるようになりました。こういう状況では、対戦相手に感謝の気持ちを抱いてしまうようなことは?

「今は全くないです。むしろ、あの熱さがムカつく感じすらしています。だって、こんなことがなければ僕と戦うことはできない選手ですよ。それだけの差があると思っています。言い方は悪いですけど、あれだけの熱量をこの状況で決った試合でぶつけられると……気持ち悪いなって思ってしまいます(笑)」

──ろくでなしですね(苦笑)。ただしケージのなかではそのような精神性が、欠かせないのだと思います。

「受けてくれたことには感謝しています。ただ、あの熱は要らない。ただの試合でしかない。それ以上、何もない試合なのにあの熱さは勘弁してほしいです。繰り返しますけど、試合をしてくれることは感謝しています」

──そう、その言葉です。冷静にボロクソにいう。北岡選手にはツイッターで否定されましたが、荒ぶって欲しいというのはそういうことだったんです。

「ああ……。僕は荒ぶるということが、何を指しているのかは理解しているつもりでいました。Road to UFCの時、そういう気持ちが見えなかったということだと」

──冷静でいるのは当然ですが、あの時は強い気持ちが見えなかった。

「分かります。もちろん、喧嘩をしちゃいけないので北岡さんが言っていることも分かります。結局は自己責任、自分がやりたいように試合をやりたいと思っています。それこそ簡単にKO勝ちはしないです。自分の練習でもあるという意識で戦おうと思っています。色々と試したいこともあるので、そのなかで強さを見せられれば良いですね」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o YouTube チャンネル 五明宏人 劉獅 力也 小金翔 平松翔 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之助

【DEEP114】松嶋こよみとの対戦を望み続けてきた──劉獅「格闘技って、一番強くなるためにやるもの」

【写真】覚悟の決った表情をしていた (C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで急遽、松嶋こよみと戦うことが決まった劉獅。

「一番強くなるために格闘技をやっている」と言い切った劉獅は、この試合後にフェザー級の図式を一新するために松嶋こよみに挑む。


──急遽、松嶋こよみ選手と戦うことが決まり計量をクリアしました。

「私の状況ではあまりチャンスが回ってくることはないので、いつでも試合ができる状態にしていました。それが松島選手と戦えるということで、メチャクチャ怖いですけど、メチャクチャわくわくしています」

──スタンバっていた甲斐があったと。

「松嶋選手がDEEPに出る。でも対戦相手は見つからないという話を聞いて、すぐに佐伯さんに連絡させてもらったんです。『戦わせて欲しい』と。僕は断っていないということを公にしたかったです。でも余計なことを言ってDEEPの運営に迷惑を掛けられないので、ずっと黙ってはいたのですが……。

出して欲しいというアピールは、直接していました。結局、松嶋選手が外国人選手と戦いたがっているということで……諦めかけていたのですが……。ただ大会が近づいてきて『ビザの問題で来日できないときは用意してほしい』と言われたと思ったら、結局ビザが取れそうだと今週の初めに聞いて……テンションが凄く落ちました(笑)」

──一度は30日の大阪大会で試合が組まれる方向で話が進んでいたのが、急転直下の決定。精神的に上下があったのではないですか。

「全く問題ないです。それだけ松嶋選手と戦うことへの想いが強かったので。大阪大会に出場する話が進むなかで、どのタイミングで、どんな条件でも松嶋選手とはやる気でした」

──そこまで戦いたい気持ちを持っていた劉獅選手ですが、他の選手が断ったと聞いた時はどのような気分だったのでしょうか。

「そもそもなんのために格闘技をやっているのかと思いました。アマチュアじゃないんだから。僕のなかでは格闘技って、一番強くなるためにやるもんなので。強い選手との試合を断るっていうのは、何を想って格闘技をやっているのかって。明日、皆が恐れるぐらい強い選手と戦うことができる。正直、メチャクチャ怖いです。怖いですけど、メチャクチャわくわくしています。僕が松島選手を倒すようなことがあれば、フェザー級の図式が一気に変わってくるので、このチャンスを絶対に掴みたいです」

──この試合を受けたことで、これからも劉獅選手への注目度は変わってくるかと思います。

「松嶋選手と戦うことだけで認められるのではなくて、明日は絶対に見ている人が面白いと思う試合をします。テイクダウンされて漬けられるという試合にはならないです。自分から絶対に仕掛けます」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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【DEEP114】計量終了 ウルトラマンポーズの後輩・海飛のエールに──先輩・江藤公洋は……

【写真】ウルトラマンのポーズを取った海飛(C)MMAPLANET

明日2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの計量が、1日(土)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われている。

松嶋こよみ注目のDEEP初陣は対戦がガブリエル・シウバから、劉獅に変更され68キロ契約となり、ともにパスしている。


今大会は2回戦も充実のラインナップが揃っており、第2試合で日比野“エビ中”純也と対戦する鹿志村仁之助は「試合順とか気にしていないです。前回の試合で負けているし、ここから巻き返します」とのこと。

その鹿志村、宇佐美正パトリックと計量会場に訪れえいたが、「パトリックとの練習で苦手分野がバッチシ、克服できています。あとは極めに行くので、スタミナの配分をしっかりします」といつも通り、自信満々で明日を迎える。

打撃に関して、どれだけ伸びているのかパトリックに尋ねると、「良くなっていますよ。僕も寝技をガンガン練習していますし、レスリングも習いに行っているん」と鹿志村のことはそっちのけで、自身の充実振りを語っていた。

同じく2回戦で五明宏人と戦う海飛は計量台の上でウルトラマンのポーズを取り、「勝って江藤さんに繋げる」とコメントしたが、当の江藤公洋は計量を終えて一息、松嶋と談笑しており──このエールは残念ながら届いていなかった……。その海飛、とにかく「反則だけはしない」と実弟・天弥の前回の敗北をちゃかす余裕を見せるなど、リラックスできている様子だった。

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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