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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#01 内藤頌貴 泰斗 田上こゆる

【Shooto2025#01】ストロー級に切り込むベテラン内藤。左ミドル&ローを駆使して泰斗をフルマークで下す

【写真】沖縄勢の田上こゆる包囲網が形成されたストロー級に、ベテラン内藤が切り込む(C)MMAPLANET

<ストロー級/5分3R>
内藤頌貴(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
泰斗(日本)

サウスポーの内藤が右ジャブを放つと、泰斗が左ローを合わせた。内藤も右ローを返す。ガードを固め、フェイントからプレスをかける泰斗。内藤がケージ中央に戻す。ローを打ち合う両者、内藤がワンツーを伸ばした。泰斗がダブルレッグで飛び込むも、これは距離が遠くスプロールされる。内藤の右ジャブに合わせて泰斗がシングルレッグで組み、内藤に尻もちを着かせてケージに押し込んだ。内藤はケージに背中を着ける。右足を挟んだ泰斗が内藤の左足首を掴むが、ここは内藤が立ち上がった。体勢を入れ替えた内藤が、泰斗をケージに押し込み肩パンチを連打した。

2R、内藤が左右ロー&カーフを散らす。右ジャブを突くと、泰斗が足を滑らせた。そのまま泰斗がニータップで入るも内藤がかわす。ケージ中央で内藤が右スピニングバックフィストを見せた。右ジャブで泰斗にケージを背負わせる内藤が、左ミドルで追撃する。泰斗も内藤の左ミドルに左フックを合わせていく。左ストレートをボディに伸ばす内藤。頭を下げる泰斗に右フックから左ミドルへ繋げる。しかし泰斗が左フックを返すと、内藤もバランスを崩した。

内藤が右カーフを繰り出すと、泰斗の左フックが内藤の顔面を捉える。左ミドルを効かせた内藤が、さらに左跳びヒザへ。耐えた泰斗が組みつき、ボディロックで内藤をケージに押し込みながらバックに回った。しかしバックマウントまでは奪えず、内藤がトップを奪取する。内藤がパスを狙うと、泰斗がフックガードから跳ね上げ、前に落ちた内藤からトップを奪ってラウンドを終えた。

最終回、両者が飛び出した。内藤が右ジャブを突き、泰斗の動きに合わせて左ミドルを打ち込む。泰斗のダブルレッグに左ヒザを合わせる内藤。しかし泰斗がそのままドライブした。内藤は両ヒザを着いてケージに背中を着けて耐える。両腕を差し返した内藤は、ボディにヒザを突き刺しながら押し倒す。そのまま背中を着かせた内藤がパスを狙う。

ハーフで凌ぐ泰斗に対し、内藤はパウンドと肩パンチで削る。上半身を起こした泰斗に再び背中を着かせた内藤は、両腕を差し上げて左側へパスする。サイドから左肩パンチで削る内藤に対し、泰斗がガードに戻したが、そのままボトムを強いられて試合を終えた。

試合終了と同時に、両手を広げて勝利をアピールする内藤。裁定はジャッジ3者がフルマークをつける判定で内藤が勝利した。


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【Shooto2025#01】修斗でまさかの揃い踏み。清水俊一&西尾真輔「宇留野道場祭りにします!」(西尾)

【写真】J-MMAの変化が感じられる清水と西尾の修斗同時出場(C)TAKUMI NAKAMURA

19日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01にて、西尾真輔がエフェヴィガ雄志の持つ環太平洋ライト級王座に挑戦。清水俊一が修斗初参戦で人見礼王と対戦する。
Text Takumi Nakamura

昨年9月にパンクラスから修斗に初参戦し、マックス・ザ・ボディをわずか36秒でKOするというインパクトを残した西尾。試合前からの怪我もあり、11月の環太平洋王座決定戦をキャンセルせざるをえなかったが、今大会で王者エフェヴィガに挑戦する運びとなった。

そして西尾と同門、デビュー20年目&キャリア80戦を越えようという清水は意外にも今回が修斗初参戦。昨年の環太平洋バンタム級王座決定トーナメントではデビュー3戦目にして野瀬翔平をあと一歩まで追い込んだ人見との対戦に臨む。

2025年のプロ修斗開幕戦で揃い踏みとなった宇留野道場の清水&西尾コンビに話を訊いた。


「このタイミングを逃すと修斗には出られない」(清水)

――国内外で様々な大会で戦ってきた清水選手とパンクラスを主戦場にしている西尾選手が修斗のリングで揃い踏みという形になりました。

西尾 同じ日に試合するのも初めてですよね?

清水 そうだと思う。そもそも僕がこだわりなくあちこちの大会に出ているので。

――まず清水選手は修斗初参戦ですがオファーを受けた時は驚きましたか。

清水 もともとは弟(ライダーHIRO)に話があったんですけど、仕事の都合で1月は試合が出来ないということになって、それで僕に「どうですか?」と話が来たんです。ちょうど僕自身、どこからもオファーがなくてスケジュールが空いている状況で、このタイミングを逃すと修斗には出られないなと思って(オファーを)受けさせていただきました。

――清水選手は本当に多くの大会に出ていますが、修斗とは縁がなかったですよね。

清水 実はアマチュア時代にうちの宇留野(修一)とは「アマ修からやって修斗でプロになろう」という話をしていたんです。ちょうどその頃にZSTのアマチュア大会の第1回が行われて、たまたま腕試しで出ることになったら、その試合で勝って、プロの前座=ジェネシスバウトに呼ばれて。で、その大会のメインイベントで所(英男)さんの試合を見て「自分もZSTに出たい!」と思って、ZSTを目指すことになったんです。だからあの時にZSTのアマチュア大会に出ていなかったら修斗に出ていたと思います。

――そういうエピソードがあったのですね。ではこのタイミングで修斗に出ることは不思議な感じもしますか。

清水 本当にありがたいですよね。僕自身3~4年はまともに日本で試合していなくて、半分引退しているようなポジションの選手だと思うので。

――西尾選手もパンクラスを主戦場に戦っていて、昨年9月に初めて修斗に参戦しました。

西尾 あのときはマックス選手の相手が怪我をして代役を探しているなかで、パンクラス経由で僕にオファーが来たんです。そこでマックス選手に勝って、今回こうしてタイトルマッチの話をもらって、みんながみんなベルトに挑戦できるものではないので、すごくありがたい話をもらったなと思います。特に自分はパンクラスで筋肉キャラでやっていて、それを面白がってもらえたのかなと(笑)。

しかも今回は本当に強いエフェヴィガ選手が相手で、交わることはないと思っていたのですが、なんか気になる選手だったので試合はチェックしていたんですよ。そうしたらこうして試合が組まれて、なんか運命的なものを感じます。また前回に続いて快く修斗に送り出してくれたパンクラスにも感謝しています。

――もともとエフェヴィガ選手との対戦は昨年11月に一度計画されていたんですよね。

西尾 実はマックス選手とやる前から怪我があって体調も悪かったんです。試合そのものはすぐ終わったのですが、自分のコンディション的に連戦出来る状況じゃなかったし、タイトルマッチを組んでもらえるならパーフェクトな状態じゃないと失礼だと思い、その時は試合を見送らせてもらいました。

――そういった事情があったのですね。仕切り直しでエフィヴィガ選手との試合が決まって、どんなことを意識して準備しているのですか。

西尾 しっかりチームの皆さんが協力してくれて対策…というか、いつも通り自分の長所を出せるように色々と考えてもらっています。ただ結局最後は気持ちの勝負になると思うし、相手が強いことは分かっています。まだ見せていない武器も隠し持っていると思いますが、自分は深く考えすぎず、自分のいいパフォーマンスを出せるように心がけていますね。

――清水選手は24歳の人見選手との対戦になりました。

清水 とにかく人見選手の印象は“若い”ですね。自分は今年40歳で、20歳でプロデビューしているので、その時の人見選手は4~5歳くらいじゃないですか。そういう選手が大きくなって自分とやるというのは面白いですよね。自分も仲間たちと色々と対策は考えますが、最終的に自分のスタイルをどこまで出せるか。それはデビューしたときから同じなので、今回も変わらずそれで行こうかなと思います。

「マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…、自分にとってはあれが格闘技」(西尾)

――西尾選手は”ぶん殴りマッスル”と呼ばれていますが、もともと格闘技は何をやっていたのですか。

西尾 自分は地元が岡山の田舎で、小さい頃から旧K-1やPRIDEをよく見ていて、小学2年生くらいの頃にK-1でマーク・ハント×フランシスコ・フィリオを見て、ハント推しになって格闘技をやってみたくなったんです。でも近くに空手道場しかなかったので、そこに入門しました。

――では空手がバックボーンになるんですね。

西尾 はい。試合には出ていたんですけど、特に強かったわけでもなくて、空手は高校まで続けて、勉強して東京の大学に進学しました。ただ普通の大学生活が物足りなくなってきて、また格闘技をやろうと思って、都内でジムを探したんです。それで幾つかジムを見学したり、体験入会したのですが、格闘技経験どころか運動もやったことがないような人たちばかりで、俺がやりたいのはこれじゃないと思っていて(苦笑)。そうしたら人伝に新宿スポーツセンターでMMAの練習をしている人たちがいると言われて、紹介してもらったのが清水さんたちだったんです。

清水 とりあえず身体ができていたし、格闘技がものすごく好きなのは伝わってきました。当時だったらRIZINを見ている人が多かったのに、話を聞いてみると昔のK-1や初期のPRIDEが好きと言っていて、世代的には少しずれてるじゃないですか。さっきも言っていましたが小学校の頃から格闘技にハマっていたってこと?

西尾 はい。だから周りの友達とは全く話が合わなくて、近所のおじさんたちと格闘技の話をしていました(笑)。

清水 それがファイトスタイルにも影響しているよね。

西尾 そうだと思います。マーク・ハント、ヴァンダレイ・シウバ、ミルコ・クロコップ…ヘビー級でバチバチにいく選手が好きで、自分にとってはあれが格闘技なんですよ。対策を立てて緻密に戦うのもいいことだと思いますが、僕の場合は自分のストロングポイントを出す選手に魅力的を感じるし、それに憧れて格闘技をやっていたら、自然とこうなっていました(笑)。

清水 僕たちとは階級が違うので相手を見て練習してくれますが、それでも体の強さやパンチ力が伝わってくるんです。試合になったら思いっきり全力でいくので、いつも相手が大丈夫かなと思って見ています。

「修斗に出るなら宇野さんとやりたい」(清水)

――今回色々な流れがあって2人で修斗に出ることになりましたが、今年はどのようなことをやっていきたいと考えていますか。

清水 生意気かもしれないですけど、僕はある程度やりたいことをやらせてもらえたので、自分からこういう大会に出たい、誰々と戦いたいというのはあまりないんですね。魅力的な話をいただいたら「ありがとうございます!」という感じでやっています。そのなかでまさか修斗から話が来ると思っていなかったので、本当に嬉しいです。で、せっかく修斗に出るんだったら、修斗でしか出来ないことをやりたいと思っていて。

やっぱり僕の世代で言ったら修斗と言ったら宇野(薫)さんで、修斗に出るなら宇野さんとやりたいんですよね。もともと宇野さんもうちの宇留野が教えていたと聞いていて、僕は体重も宇野さんに合わせるので、宇野さんとやりたいです。もちろん簡単じゃないことは分かっていますが、少しでも夢を持てるんだったら、それだけでもありがたいです。

――西尾選手はいかがでしょうか。

西尾 今は環太平洋のベルトを獲ることに集中しています。僕も決して若くはないので、こうして勢いに乗っている時期にどこまで上にいけるか挑戦していきたいです。

――パンクラス経由で修斗に参戦した形で、またパンクラスのベルトも狙いたいという気持ちもありますか。

西尾 もちろんあります。自分はパンクラスのネオブラッドトーナメントに出て、そこでプロとしての意識が変わりました。パンクラスには感謝しているし、僕はパンクラシストとして誇りもあるので、その誇りを大事にしたまま、偉大な修斗という場に乗り込んでいるという気持ちです。

――それでは最後にファンの皆さんに向けてメッセージをいただけますか。

清水 人見選手は若くてイケイケで、僕のことを倒す気満々だと思いますが、人見選手にやりたいことやらせず、気づいたら僕が手のひらで人見選手を転がしているような試合ができたらなと思っています。あとはやっぱり後輩の西尾がベルトをかけて戦うことになって、タイトルマッチは人生で何回もできるものじゃないと思うんですね。だから全力でやってほしいし、僕は西尾の試合の前にケージを温めておきます。

西尾 いつも世話をしていただいている清水さんと同じ日に試合ができること嬉しいですし、試合に関して自分は思いっきりいくだけなので、今回も思いっきりいきます。僕の清水さんで修斗の後楽園ホールを盛り上げて、その日は宇留野道場祭りにします!

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード

<修斗世界フライ級暫定王座決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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【Shooto2025#01】新人王トーナメント決勝で田口恵大と対戦、知名昴海「範馬勇次郎の強さに憧れました」

【写真】昴海と書いて「すかい」と読む(C)SHOJIRO KAMEIKE

19日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#01で、知名昴海がストロー級新人王を賭けて田口恵大と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

知名は2022年の全日本アマチュア修斗選手権にて、ストロー級で3位になり翌年プロデビュー。ここまで3戦全勝、全試合でフィニッシュして新人王トーナメント決勝に進んでいる。現在18歳の知名が、如何にしてMMAの道に進んだのか。新人王獲得を目指す知名に、これまでのキャリアを訊いた。


――知名選手は2006年7月生まれ。ということは現在、高校3年生なのでしょうか。

「はい。今は通信制の高校に通っています」

――通信制の高校を選んだのは、プロを目指してMMAに専念するためですか。

「そうです。中学を卒業する時にはプロになることを目指していたので、たくさん格闘技の練習ができる環境を探していました。そこで格闘技コースがある八洲学園という通信制の高校を見つけて。八洲学園には格闘技だけでなく、スポーツ関係の人たちが入学しています」

八洲学園大学国際高等学校:
八洲学園では高校卒業の資格取得と、他の資格取得や各種専門分野を学習することができる。なかでもトップアスリートの育成を目指したコースでは、格闘技(ボクシング・キックボクシング・MMA・空手)の練習をしながら高校卒業の資格を取得することができ、日本全国の道場・ジムと提携している。

――なるほど。格闘技を始めた時期やキッカケなどを教えてください。

「もともとは4歳の時に空手を始めて、小学生の時に柔術、そのあとキックボクシングを始めて最後にMMAです。空手は白蓮会館で――『実戦カラテ』という言葉に惹かれました。小さい時から強くなりたくて、それを親に伝えて空手の道場に通わせてもらうようになりました」

――4歳の時、何かに憧れて強さを求めたのですか。

「アニメで『グラップラー刃牙』を視て、範馬勇次郎の強さに憧れました。そこで空手を始めたんですけど、全部ある格闘技はMMAだと思って、最終的にはMMAをやりたいと思いました」

――主人公の刃牙ではなく、地上最強の生物=範馬勇次郎に憧れる4歳児とは!

「アハハハ、そうなんです。空手は4歳から小5までやっていました。MMAをやるためには寝技も必要だなと思って、小3から柔術の道場にも入っています。最初は那覇にあったアクシス系のククロス柔術アカデミーに入って、ククロスが閉館してからは北谷にあるカルペディエム沖縄に行きました。今MMAでやっている寝技の形は、ククロス時代に覚えたものですね」

(上写真)昨年4月に高橋佑太をRNCで下してプロデビューを果たした知名。(下写真)1年後の2戦目は、ふじい☆ペリーにツイスターを極めている(C)SHOJIRO KAMEIKE

――キックボクシングは現在所属しているDROPで?

「はい。小6の時に空手を辞めて、MMAのためにキックボクシングを習いたいと思って――代表の宮城友一先生がMMAのファイターだったので、中1からDROPに入りました」

――格闘技以外のスポーツ経験はありますか。

「いえ、格闘技だけで他には何もやっていなかったです。小さい頃からMMAのチャンピオンになりたいと思っていました」

――……一番驚くのは、試合の時はあれだけイケイケな感じなのに、インタビューでは圧倒的にトーンが低いですね。

「あぁ、すみません! インタビューに慣れていなくて(苦笑)」

――いえいえ。ケージの中ではあれだけ打ち合い、マイクでもアピールできるのに(笑)。

「アハハハ」

――プロデビューから1戦目と2戦目は落ち着いてグラウンドで攻め込んで勝利しています。しかし3戦目の友利瑠偉戦はフィニッシュこそRNCであったものの、開始早々は激しく打ち合っていました。正直なところ、もっとリスクを下げる戦い方もあったかとは思いますが……。

昨年11月の友利琉偉戦はRNCで仕留めたものの、序盤はド派手な打撃戦に(C)THE BLACKBELT JAPAN

「なんだか流れで熱くなってしまいました(苦笑)。3戦目の相手は、どちらかといえば寝技が得意な選手だと聞いていて。だから自分は打撃で行くと決めていました。でも相手が打ち合ってきた流れで――最後は組んで、相手も疲れていたので一本取れましたけど……」

――相手は寝技が強いと聞いていたのに、相手のほうから打ち合ってきたから自分も熱くなってしまったと。

「そうです(苦笑)。打ち合いがあったからか当日はベストファイト賞を頂きましたけど、試合後は『危ない戦い方だ』と父から怒られました。次の試合は冷静に、作戦通り進めたいです。……MVPも欲しいですけど、今後も負けずに無敗で進んでいきたいですね」

――お父さんも何か格闘技をやっているのですか。

「父は柔術の茶帯です。今はDROPで宮城先生とMMA&キックボクシングの練習をしているほかは、THE BLACKBELT JAPANとクロスラインで練習させてもらっています。あと空いている時間は、家で父と一緒に練習しているんです。柔術やグラップリングの練習ができるように家のベランダを潰して、マットを敷いてくれました(笑)。あと妹もMMAをやっていて――」

――もしかしてDEEPジュエルスで戦っている、同じDROP所属の知名眞陽菜選手は妹さんなのですか。

「そうです! 自分が格闘技を始めたあとに、妹も僕の真似をして同じ流れでMMAを始めました。今16歳で、DEEPジュエルスでは2戦2勝です」

――そうだったのですか。ともに無敗、いずれ兄妹同時チャンピオンが実現するかもしれません。

「そうなると良いですね。妹に先を越されないように頑張ります(笑)」

――妹さんも含めて、今は沖縄から多くのプロ選手が誕生しています。修斗でもストロー級ランカーは沖縄在住選手が多いです。

「そうですね。ストロー級の選手が多いから、良い練習になります」

――次の試合で新人王を獲得すれば、次は上位ランカーとの対戦が待っているでしょう。現在の練習仲間と対戦することは意識しますか。

「……そうですね。THE BLACKBELT JAPANの選手練習に参加させてもらうようになったのが中3の時でした。当時は練習していても、先輩たちには全然敵わなかったです。でも今は――去年ぐらいから、少しは追いつくことができているかなって思います。昔はスパーで毎回極められていたけど、今は僕が極めることもできていたりとか」

――昨年、ですか。昨年4月にプロデビューして以降、何か気持ちの面で変化があったのでしょうか。

「それはあります。選手練に参加し始めた頃、僕はまだアマチュアでした。だからプロの選手に負けるのは当たり前だと思っていて。だけど自分もプロになり、『しっかり対等に戦えるようにならないといけない』と考えるようになったんです」

――結果、新人王トーナメント決勝に進出しました。決勝で対戦する田口選手の印象を聞かせてください。

「相手はストライカーで、次は作戦どおり戦いたいです。熱くならないように」

――先ほど言われたとおり、ストライカーに対しては寝技で挑む、と。

「アハハハ、作戦は秘密です。寝技だけじゃなく、ストライカーと打ち合える自信もあります。でもまずは勝って新人王を獲ることが一番なので、勝つための試合をします。

新人王決勝は2Rプラス延長1Rがあります。3R戦うことも想定して、スタミナをつけてきました。きっちりフィニッシュして勝ちたいけど、まずは確実に新人王を獲ります!」

■Shooto2025#01 視聴方法(予定)
1月19日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2025#01 対戦カード
<世界フライ級暫定王者決定戦/5分5R>
関口祐冬(日本)
安芸柊斗(日本)

<環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] エフェヴィガ 雄志(日本)
[挑戦者] 西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
当真佳直(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分3R>
泰斗(日本)
内藤頌貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
人見礼王(日本)
清水俊一(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
亮我(日本)

<2024年度新人王Tライト級決勝/5分2R>
シヴァエフ(日本)
手島響(日本)

<2024年度新人王Tストロー級決勝/5分2R>
田口恵大(日本)
RISING SUN
知名昴海(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
ヒカル(日本)
歩生(日本)

<2024年度新人王Tフェザー級決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
山本壮馬(日本)

<2024年度新人王Tバンタム級決勝/5分2R>
宮口龍鳳(日本)
恵真(日本)

<ウェルター級/5分2R>
西條英成(日本)
ムクロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
御前昂史(日本)
菊西拓馬(日本)

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto UFC YouTube キック タイガー石井 ダイキ・ライトイヤー ボクシング マッチョ・ザ・バタフライ 人見礼王 修斗 内藤頌貴 垂水稔朗 大城匡史 大城正也 大成 大田ノヒロ 山上幹臣 山本健斗デリカット 川北晏生 当真佳直 新井丈 旭那拳 根井博登 泰斗 渡辺健太郎 澤田龍人 牧ケ谷篤 狩野優 田上こゆる 畠山隆弥 畠山隆称 石原夜叉坊 石原愼之介 西村大地 轟轟 野瀬翔平 青井人 青井太一 青柳洸志 高岡宏気 黒部和沙

【Shooto2024 Final】計量終了 メインは田上「倒す練習しかしていない」×旭那「格闘技人生の集大成」

【写真】前日計量の模様はYouTubeでもライブ配信された(C)MMAPLANET

29日(日)、大阪市住之江区のGORILLA HALL OSAKAで、今年最後の修斗公式戦興行「Shooto2024 Final」が開催される。メインは田上こゆる×旭那拳の世界ストロー級王者決定戦、コメインは環太平洋バンタム級王者決定トーメント決勝戦=野瀬翔平×ダイキ・ライトイヤーだ。
Text by Shojiro Kameike

世界ストロー級&フライ級の2冠王であった新井丈が、ストロー級のベルトを返上したことを受けて決まった王者決定戦。田上と旭那は今年5月にノンタイトル戦で対戦し、田上がKO勝ちを収めている。ベルトを賭けた再戦、ともに念願の王座奪取となるか。


現在、修斗の中で最もランカー同士のサバイバルマッチが活発となっているストロー級――そのストーリーに一つの幕が下りようとしている。まずは毎回恒例、ランカーたちの2024年の戦いを振り返ってみよう。

■2024年 修斗ストロー級 主な試合

1月28日@東京・後楽園ホール
黒部和沙 def. 大田ノヒロ by RNC
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日@東京・後楽園ホール
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日@東京・新宿FACE
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

4月14日@沖縄・ミュージックタウン音市場
当真佳直 def. 根井博登 by 3-0
畠山隆称 def. 牧ケ谷篤 by 3-0

5月19日@東京・後楽園ホール
田上こゆる def. 旭那拳 by KO

5月26日@福岡・アクロス福岡
泰斗 draw 石原愼之介 by 1-1

9月22日@東京・後楽園ホール
山上幹臣 def. 黒部和沙 by ギロチン
内藤頌貴 def. 大城正也 by KO

10月20日@東京・新宿FACE
根井博登 def. 石原愼之介 by トーホールド

11月10日@沖縄・ミュージックタウン音市場
黒部和沙 def. 大城匡史 by RNC
畠山隆弥 def. マッチョ・ザ・バタフライ by KO

12月29日@大阪・GORILLA HALL
田上こゆる × 旭那拳

■2025年 修斗ストロー級 主な試合予定

1月19日@東京・後楽園ホール
当真佳直 × 山上幹臣
泰斗 × 内藤頌貴
田口恵大 × 知名昴海 ※新人王T決勝戦

新しい王者が決まるといえども、2025年も第1弾大会からランカー同士の潰し合いが行われる修斗ストロー級。そんななかで空位のベルトを争うのは、今年5月に対戦していた田上と旭那だ。初戦では田上が旭奈をKOしてランク1位に。直後後、当時の世界王者であった新井丈との対戦をアピールするも実現せず。旭那は2位に下がったものの、リマッチが王座決定戦となった。

プロデビュー以来4連勝、からの3連敗――田上はまさに絶頂からどん底を味わってきた。しかし、試合数こそ少ないものの昨年6月のタイガー石井戦と、旭那との初戦では、確実に新しいスタイルを見せている。それがケージ際に誘い込んでの打撃だ。それまでケージレスリング&テイクダウンで苦杯を舐めていた田上だけに、ケージ際の攻防対策は必須となる。そんななか石井戦は左オーバーフックからの右ヒジ連打、そして旭那戦は誘い込んでの右カウンターと、自身の強みを伸ばす形で2連続KO勝利を収めてきた。

それだけの成長を見せてきた田上に対し、復帰&リベンジ戦が即タイトルマッチとなった旭那が、前戦からどれだけ成長しているかは測り切れない。計量後に旭那は「前回の試合から色々見つめ直して、ベルトを獲るために全身全霊をかけて練習してきました。明日は格闘技人生の集大成となる試合です。注目してください」とコメント。対する田上も「立っても寝ても倒す練習しかしていないし、倒し切ります。5分5Rで泥臭い試合になっても勝つ自信がある。BLOWSの青井人君にも『負けたら五厘刈りやぞ』と言われているので、絶対に勝ち」と答えた。

コメインは9月の後楽園ホール大会からスタートした環太平洋バンタム級王者決定トーナメントの決勝戦だ。ダイキ・ライトイヤーは初戦の対戦相手、川北晏生が試合直前にカポジ水痘様発疹症を発症してドクターストップに。無傷で決勝に進出している。対する野瀬は初戦で人見礼王のパンチを食らい、右目が大きく腫れるもキムラで一本勝ち。

野瀬にとっては3年連続Road to UFC出場を経て、初のベルト獲得を目指すトーナメントでも、開始早々からコントロール&極めにかかるスタイルは変わらず。しかしアグレッシブすぎると、ダイキがカウンターの三角絞めを極めてしまう可能性もある。計量をクリアした両者は「終わってみれば『野瀬のためのトーナメントだったな』という内容で決勝戦を締めくくります」(野瀬)、「明日は自分と応援団のハッピーな1日にします」(ダイキ)と意気込みを語っている。

また、大会直前に出場が決まった夜叉坊はパンツを脱いで、フェザー級のリミットをジャストでクリアし、笑顔を見せた。計量後は「10年振りですかね。ここに帰ってくるまで長い旅でした。旅はこれからも続くので、明日はレフェリーが試合を止めるまで戦いを楽しみたいと思います」と挨拶した。修斗で2連勝プラスTTFCでは狩野優を下し、勢いに乗る轟は「今回は強い相手とマッチメイクしていただきました。しっかり倒して上に行きたいと思います」とアピールした。

■Shooto2024 Final 視聴方法(予定)
12月29日(日)
午後13時~ ツイキャスLIVE

■Shooto2024 Final 計量結果

<世界ストロー級王者決定戦/5分3R>
田上こゆる:51.8キロ
旭那拳:52.0キロ

<環太平洋バンタム級王者決定T決勝戦/5分3R>
野瀬翔平:61.1キロ
ダイキ・ライトイヤー:61.2キロ

<フェザー級/5分3R>
石原夜叉坊:65.8キロ
轟轟:65.8キロ

<キックボクシング 57.5キロ契約/3分3R>
白鳥光希:57.4キロ
タカヤ・ハーデスワークアウト:57.3キロ

<キックボクシング 70キロ契約/3分3R>
シンパヤック・ハマジム:69.6キロ
荒尾祐太:69.5キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:65.7キロ
青井太一:65.7キロ

<フライ級/5分2R>
高岡宏気:56.6キロ
渡辺健太郎:56.1キロ

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志:
西村大地:

<バンタム級/5分2R>
青井心二:61.2キロ
中島陸:61.0キロ

<女子50キロ契約/5分2R>
Fukky:49.8キロ
嶋屋澪:49.7キロ

<キックボクシング 51.5キロT 1回戦/3分3R₊ExR>
伊藤琉之助:51.5キロ
山口悠真:51.4キロ

<キックボクシング 51.5キロT 1回戦/3分3R₊ExR>
酒井柚樹:51.2キロ
木下悦志:51.4キロ

<フェザー級/5分2R>
垂水稔朗:65.7キロ
稲葉祥真:65.7キロ

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【The Shooto Okinawa11】計量終了。メインは畠山×バタフライのストロー級ランカー対決に

【写真】バタフライ、畠山ともに計量をパス。修斗ストロー級は沖縄から動く(C)THE BLACKBELT JAPAN

10日(日)、沖縄県沖縄市のミュージックタウン音市場で開催されるThe Shooto Okinawa11が開催される。9日(土)には那覇市のEVERGROUNDで計量が行われ、全選手がクリアした。
Text by Shojiro Kameike

今大会ではメインイベントの畠山隆弥×マッチョ・ザ・バタフライをはじめ、プロ修斗公式戦全10試合のうち、7試合がストロー級戦となっている。修斗ストロー級戦線の中心地となっている沖縄大会から、次の王座挑戦者は生まれるか。


新井丈がフライ級とともにベルトを保持するストロー級は、現在の修斗の中で最もランカー同士の対戦が活発となっている。まずは修斗ストロー級について触れる記事で恒例となった、ランカー(2024年10月度付け)たちの戦いを振り返ってみよう。

■2024年 修斗ストロー級 主な試合

1月28日@東京・後楽園ホール
黒部和沙 def. 大田ノヒロ by RNC
根井博登 def. 麻生Leg Lock祐弘 by TKO
※根井が2023年度ストロー級新人王に

3月23日@東京・後楽園ホール
旭那拳 ― 田上こゆる
※旭那の負傷により中止に

4月7日@東京・新宿FACE
黒部和沙 def. 澤田龍人 by 変形ツイスター

4月14日@沖縄・ミュージックタウン音市場
当真佳直 def. 根井博登 by 3-0
畠山隆称 def. 牧ケ谷篤 by 3-0

5月19日@東京・後楽園ホール
田上こゆる def. 旭那拳 by KO

5月26日@福岡・アクロス福岡
泰斗 draw 石原愼之介 by 1-1

9月22日@東京・後楽園ホール
山上幹臣 def. 黒部和沙 by ギロチン
内藤頌貴 def. 大城正也 by KO

10月20日@東京・新宿FACE
根井博登 def. 石原愼之介 by トーホールド

2024年の修斗ストロー級戦線で最大のトピックは、田上×旭那だった。1R KO勝ちした田上がランキング1位に上昇。旭那は2位に。前年度新人王の根井を下した当真が3位につけており、続く4位・畠山と5位・バタフライが今大会のメインで激突する。この試合結果によって、さらにランキングが大きく変動するだろう。

畠山は2020年のプロデビュー以来、8戦6勝2分と無敗を貫いている。もともとは寝技のイメージが強かった畠山だが、2023年11月の蒔田伸吾戦からは右カーフを軸に打撃で試合を展開させてきた。カーフを効かせ、さらに左ジャブと右ストレートで削ってからダウンを奪い、パウンドアウト。続く今年4月の牧ケ谷戦も、相手の足関節狙いに付き合うことなく、右カーフと右ストレートで優位に立ち判定勝ちを収めている。計量をクリアした畠山は「今はストロー級が荒れている。その中で自分が上がっていく。今後は世界の選手とも戦っていきたい」と語ったあと、恒例の持ち物ネタを披露した。

MMAファイターとして成長する畠山に対し、2009年プロデビューのベテラン=マッチョ・ザ・バタフライもまた右カーフからテイクダウンを狙うスタイルだ。2022年には沖縄で当真と対戦し、優勢に試合を進めたが計量オーバーによるペナルティもあり判定負け。1年後の再戦では、明白な差をつけられ判定で敗れている。またも11月の沖縄大会で地元の新鋭と対戦することになったバタフライだが、最大の敵は減量プラス移動か。ベストコンディションをつくることができればフルラウンドに渡って組みで削り続けるなど、活路を見出すことができるはず。計量をクリアしたバタフライは「今回はしっかり体重をつくれた。明日は実力差を見せたい」と語っている。

9月の後楽園大会で山上に敗れたものの、黒部もストロー級戦線で欠かせないポジションにいる(C)THE BLACKBELT JAPAN

ランキング上位を沖縄勢が占めるなか、当真と旭那&畠山は所属ジムこそ違えど練習仲間だ。しかし当真は前回のインタビューで「互いに一番を目指しているなら、いつか戦わないといけない日が来る」と語っている。ここにバタフライが食い込んでいくか。あるいは畠山が勝利して田上あるいは当真との対戦はあるのか。さらに今大会は現同級7位の黒部も参戦して、沖縄の大城と対戦する。毎大会、修斗ストロー級戦線を考えるうえでは見逃せない沖縄大会のメインイベントだ。

■視聴方法(予定)
11月10日(日)
午後2時25分~ Twit Casting LIVE

■The Shooto Okinawa11 対戦カード&計量結果

<ストロー級/5分3R>
畠山隆称:52.20キロ
マッチョ・ザ・バタフライ:52.15キロ

連敗中の宮城も地元・沖縄で再起に懸ける(C)THE BLACKBELT JAPAN

<フライ級/5分2R>
宮城友一:56.55キロ
梅筋毒一郎:56.65キロ

<ストロー級/5分2R>
黒部和沙:51.95キロ
大城匡史:52.10キロ

<2024年度新人王Tフライ級準決勝/5分2R>
山本壮馬:56.45キロ
小生隆弘:56.65キロ

<2024年度新人王Tストロー級準決勝/5分2R>
知名昴海:51.95キロ
友利琉偉:52.10キロ

<ストロー級/5分2R>
高橋佑太:52.05キロ
平良龍一:52.20キロ

<ストロー級/5分2R>
大田ノヒロ:52.20キロ
友利幸汰:51.80キロ

<バンタム級/5分2R>
山本敦章:61.20キロ
水嶋敬志:60.85キロ

<ストロー級/5分2R>
ふじい☆ペリー:52.10キロ
金内サイダー雄哉:52.15キロ

<ストロー級/5分2R>
PINKY:51.75キロ
濱口浩大:51.70キロ

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【Shooto2024#07】環太平洋王座決定Tで再起、野瀬翔平「今まで以上に組みを強化しています」

【写真】3度目のRTU敗戦から4カ月、プロデビューした修斗で出直す野瀬(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールでShooto2024#07が開催される。今大会では空位となっている環太平洋バンタム級王座を争う4人制トーナメントが開幕し、野瀬翔平が人見礼王と決勝進出を書けて戦う。
Text by Shojiro Kameike

今年5月に三度目のRoad to UFCに挑んだ野瀬だが、初戦で韓国のユ・スヨンに判定負けを喫した。その野瀬が国内復帰に選んだ場所は修斗、しかも環太平洋王座決定トーナメントだ。RIZIN出場経験もあり、一方でUFCを目指し続けるのであれば海外のフィーダーショーという選択肢もあるなか、野瀬が修斗のベルトを目指すことになった理由とは。RTUのユ・スヨン戦を振り返るとともに、ベルト獲得に向けた現在の練習についても訊いた。


――今回、修斗の環太平洋王座決定トーナメントに出場します。5月に3度目のRTUで敗れたあと、国内のベルトを目指すというのは少し意外でした。

「弘中先生(弘中邦佳マスタージャパン代表)と話をして――RTUへのアタックが3回ダメだったので、もう一度国内で実績を積もうという結論になったんです。『国内のベルトを目指して、そこで負けていてはUFCに行くこともできない。だから国内で立て直そう』と。

じゃあ国内で、どこで試合をしてベルトを目指すのか。僕はアマチュア修斗からプロまでずっと修斗でやってきました。今回、その修斗のベルトを目指すトーナメントを組んでもらえて良かったです」

――「意外」と感じた一つの理由は、これまで野瀬選手が一度もベルトに挑んだことがなかった点です。さらに言えば、ランキングも上位ではなく。

「そうなんですよね(笑)。修斗で戦ってきて『上位ランカーと試合させてほしい』と言っている時に、ちょうどRTUの話が来たんですよ。そこでRTUを選ぶというのが2年続いて。ようやく神田(T800周一)選手に勝ってランキング入りした直後に、また3回目のRTUが決まり……それが修斗でランキングが上がらなかった理由です。

RIZIN、RTUで試合をしてきて、いきなり修斗のベルトというのも虫が良すぎるかもしれないですね(苦笑)。結局、僕は今までMMAをやっていて形になったモノが何もないんです。それもあって、まずは国内で修斗の環太平洋王座、さらに上のベルトを獲りに行こうという話になりました。今回は2回勝てば環太平洋のベルトを巻ける。だからモチベーションは高いです。さらに上のベルトも、その先も見据えた戦いになります」

――ある意味異例ともいえる3回連続RTU出場で、今年は初戦でユ・スヨンに敗れました。あの試合について振り返っていただけますか。

「もう3回目の挑戦だし、絶対に優勝してUFCと契約する。それだけ気持ちが入りすぎて、練習でも早く仕上がりすぎてしまいました。体も早く出来上がって、自分でギアも上げまくり、アドレナリンが出まくって練習でも動きまくってしまい……逆に良くなかったですね。そのために怪我もしてしまいましたし。

早い段階でピークが来るほど、気合いが入りすぎてしまいました。試合当日のパフォーマンスは悪くなかったと思います。もちろんユ・スヨンは凄く強い選手でした。ただ、今思えば自分も気持ちが入りすぎていました」

――確かにユ・スヨン戦もスタートダッシュは悪くないというか、むしろ良かったですよね。

「はい、最初にバックを取りかけたところまでは良かったです。でもそこから落とされて、逆にバックを奪われ、削られてから相手のペースになってしまいました。最初に良い形でバックを取ることができて、こちらが面喰った部分もありましたね。『おぉ、バックを取れちゃったよ!』みたいな(苦笑)」

――野瀬選手に苦手な部分があるとして、そこを突かれて負けたのであれば、また考えることは違ったかもしれません。しかしユ・スヨン戦は、野瀬選手の得意な部分で負けてしまった。試合直後、その点が一番気になりました。

「自分が組み負けてしまいましたからね。最後のラウンドは打撃で行っていれば、もしかしたら――という考えもあったかもしれないです。でも、それは『たら・れば』であって。

自分は組みを練習してきたので、最終ラウンドも組みに行ったことに後悔はないです。だから……帰国してから今まで、打撃を強化しようとは考えませんでした。もちろん普段から打撃は練習していますけど、それ以上に『ユ・スヨンに組み勝てるぐらいになりたい』と思って、今まで以上に組みにフォーカスして強化しています」

――それがファイターとしてのプライドですよね。では組み技の面で新しいことを取り入れるのか、あるいは今まで培ってきたものの精度を上げていくのか。

「一つ一つの技術の精度を上げることですよね。ユ・スヨン戦でも僕がバックを奪った時、前に落とされずに自分がポジションをキープして削っていたら、2Rめでも僕のほうが良いポジションを取れたかもしれません。今までの対戦相手なら、そこで極めることができた。でもユ・スヨンのような体格も技術もある選手なら、ここで攻めるより一度キープしたほうが良い。今はそういうことも意識しながら練習しています」

――いまやUFC本戦だけでなくRTUやDWCSでも、自分がやるべきことは分かっていても、それを判断しなければいけないスピードがどんどん速くなっている。とにかくMMAとしての進化が加速し続けています。

「そうなんです。ユ・スヨン戦も一瞬の判断ミスで、そのまま最後まで持っていかれて……まず練習から、もっともっと集中しないといけないと思っています」

――そのユ・スヨンも準決勝で得意の展開に持ち込み切れず、苦戦の末に決勝へ進みました。UFCを目指す戦いの厳しさを物語っています。

「あの準決勝を見て、『RTUの参加者は全員強いんだな』って思いました。でもあの展開で競り勝てるユ・スヨンは強いですね。戦った人間として、このまま優勝してUFCと契約してほしいです」

――なるほど。そして今回、修斗の試合が決まりSNSでは「役者が違う」と投稿していました。

「アハハハ。正直ここで苦戦しているようでは、今後について考えなきゃいけないと思っています。この2試合では圧倒的な差を見せつけて、ベルトを獲らないといけないですね。『これは野瀬がベルトを巻いて当然だ』と思われるような試合にしたいです。

これも正直に言うと、お互いのキャリアを考えたらベルトが賭けられたトーナメントでなければ、試合を受けていないぐらいの相手です。舐めているわけじゃないんですけど……」

――キャリアの差を考えたら、そう感じるのも仕方ないと思います。とはいえ、伝統派空手をベースとした鋭い打撃を持っているファイターです。

「未知な部分はありますけど、やはり打撃の踏み込みが速いですね。相手は一発効かせたい、僕は組んで極めたいという分かりやすい構図かなと思います。瀧澤戦と同じで、空手×柔術で先にどちらが自分の良さを出せるか。

国内のベルトを足掛かりにして、一番高いところに行きたいです。油断することなく、しっかりと格の違いを見せます」

■Shooto2024#07 対戦カード

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條英成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
黒部和沙(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分2R>
内藤頌貴(日本)
大城正也(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<2024新人王決定T フライ級1回戦/5分2R>
手島響(日本)
直島弘昌(日本)

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【Shooto2024#07】山上幹臣が約12年ぶりに修斗凱旋、キャリア4戦目・黒部和沙と対戦

9月22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07の追加カードが発表された。
text by Takumi Nakamura

第1弾対戦カードとして、現ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの住村竜市朗×西條英成、環太平洋バンタム級王座決定トーナメントを含む9試合が決定している今大会で、新たにストロー級の2試合=山上幹臣×黒部和沙、内藤頌貴×大城正也が発表された。

山上は2011年11月に第3代世界ストロー級(当時の表記はフライ級)王者となり、同年9月に猿丸ジュンジを下して初防衛に成功。2014年から韓国ROAD FCに主戦場を移すと、2014年12月にユ・ジェナムに敗れた試合を最後に選手生活から身を引いていた。

そんな山上が2024年5月のGladiatorで実に9年5カ月ぶりに現役復帰。フライ級で今井健斗TKO負けを喫したが、実に12年ぶりに修斗に凱旋し、ストロー級で復帰2戦目を迎える。

対戦相手はTRIBE TOKYO MMA所属の黒部。2023年10月に修斗でプロデビューすると、わずか3戦目でONE Championshipでも活躍した澤田龍人と対戦し、おたつロックからの変形ツイスターで大金星といえる一本勝ちを収めた。山上にとっては15歳下の黒部を迎え撃つ試合であり、黒部は2試合連続で年齢・キャリアで勝る相手に挑む形となった。

またフライ級戦線で活躍してきた内藤がストロー級に階級変更し、2024年は修斗で2戦2勝の大城と対戦する。

■ Shooto2024#07対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條英成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
田村ヒビキ(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<ストロー級/5分3R>
黒部和沙(日本)
山上幹臣(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<ストロー級/5分2R>
内藤頌貴(日本)
大城正也(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント一回戦ライト級/5分2R>
手島 響(日本)
直島弘昌(日本)

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o PANCRASE UFC キック ヤックル真吾 修斗 内藤頌貴 堀内佑馬 平良達郎 新井丈 旭那拳 田上こゆる 藤井伸樹

修斗240519:第1部第5試合・関口祐冬 vs. 石井逸人

フライ級。

関口は現フライ級1位。2019年に現UFCファイターの平良達郎に判定負けしてから5連勝でトップをキープし続けたものの、2023年3月にストロー級との2階級同時制覇を目指していた新井丈のフライ級2戦目で対戦。タックルを切られて打撃を効かされる展開で、テイクダウンを奪えても新井に立たれ判定負け。同年7月の内藤頌貴戦、今年1月のヤックル真吾と、下位ランカー相手のサバイバルマッチを判定で凌ぎ切り、再びランキング1位の座を奪還している。

元環太平洋バンタム級王者の石井は2022年11月に藤井伸樹相手の防衛戦で、激闘となったが僅差のスプリット判定負けでタイトルから陥落。昨年4月には3年半ぶりにPANCRASEに参戦し、ランキング1位の井村 塁と対戦。1Rは石井がテイクダウンを奪い、スタンドでもバックを取る展開で攻勢だったものの、2R・3Rにはバックテイクを許し、決まらなかったもののリアネイキドチョークで攻められる場面を作られ判定負けで連敗。それを機に5年ぶりにフライ級へのカムバックを決意。8月には対戦相手の堀内佑馬の計量失格で試合中止となったが、12月の『プロ修斗公式戦 MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH』では当時6位の内藤頌貴を2R三角絞めで絞め落として一本勝ち。試合後にはストロー級・フライ級の二階級同時制覇王者・新井丈への挑戦をアピールしている。

サウスポーの関口に石井はオーソドックス。左ストレートを振って牽制した関口。関口がオーソドックスにスイッチしたところでパンチで出る石井。ケージに押し込んだが、関口に脇を差されて離れる。再びサウスポーに構えた関口が左ハイ。キャッチしてテイクダウンした石井。すぐにバックに回り四の字ロックに。バックからパンチを打ち込んでいく石井。足の四の字ロックを解除した石井がハーフバックに。バックについたままヒジを入れると、関口の左腕に腕十字を仕掛ける。関口にディフェンスされると、再び四の字ロックに移行しバックをキープ。足を使ってロックを解除しようとする関口だが、1R残りわずかとなり、石井がバックから鉄槌を打ち込む。1R終了。

2R。再びサウスポーで構える関口がバックスピンキックで牽制。距離を詰めてきた。ガードを下げて誘う関口。石井のジャブはスウェーでかわす。オーソにスイッチして右オーバーハンドを入れた関口。スイッチを繰り返す。石井が詰めるとステップしてかわした。関口がニータップで飛び込んだが切った石井。オーソの関口がカーフキック。アッパーを出した関口に石井がタックル。そのままダブルレッグでケージに押し込むが、ケージでこらえた関口が石井のテンプルにヒジの連打!石井が前のめりに崩れるとパウンドを打ち込む。レフェリーストップ!

2R3分10秒、関口KO勝ち。

関口「新井くんみたいに連続KOしていたわけじゃないんですけど、タイトル戦の前に1位でちゃんとKOできたんで、いい喧嘩を売れるんじゃないかなって。次の試合(ストロー級の旭那拳 vs. 田上こゆる)でも喧嘩売られると思うんですけど、俺からも喧嘩売らせてください」と、王者の新井に対戦要求。

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【修斗】プロフェッショナル修斗2023 Vol.8“FIGHT&MOSH”

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お昼のCOLORS Produce by SHOOTO Vol.2 “FIGHT&MOSH”に続いて豊洲PITで開催されたプロフェッショナル修斗2023 Vol.8“FIGHT&MOSH”。こちらもメインでは世界フェザー級チャンピオンシップが配置され、さらにはレジェンド岡見勇信の修斗初参戦。そして修斗で初めて2階級制覇を達成したマモルの引退エキシビションマッチなどバリエーション豊かな大会になりました。


【第2試合 フライ級】
×内藤頌貴(パラエストラ松戸)
(2R 三角絞め)
○石井逸人(TRIBE TOKYO MMA)
前進してパンチをでプレスを掛けていた内藤。しかし逆に石井のパンチを被弾するとテイクダウンを許して形勢逆転。2Rに内藤の飛び膝をかわした石井がまたもテイクダウン。バックに周ってチョーク、下になりながら腕十字と仕掛けて最後は三角絞め。これで内藤は失神して石井が鮮やかな一本勝ち。まさかここまで差が出るとは。。。フライ級に戻して石井は凄味を増している。試合後にはフライ級王者の新井丈に宣戦布告。落ち着いたかに見えた修斗フライ級がまた荒れてきた。


【第3試合 フライ級】
〇猿丸ジュンジ(修斗ジム東京)
(1R TKO)
×安芸柊斗(MMAZジム)
予想外の短時間決着。勢いと若さで安芸が圧倒するかと思いきや、開始直後に猿丸のパンチがヒット。安芸がバランスを崩したところを上になってあっと言う間にパウンドアウト。現在進行形で現役バリバリの安芸に勝って引退なんてもったいないけど、かっこよすぎる。試合後の「修斗がずっと続きますように」というマイクも痺れました。


【第4試合 68kg契約】
〇リオン武(RISING SUN)
(2R TKO)
×内藤太尊(ROOTS)
4年半ぶりに復帰したリオンですが見えない右ストレートは今だ錆び付かず。じわじわと前に出てくる内藤に対して距離を取ってカウンターの右ストレート一閃。パンチが効いて背中を向けた内藤に右のパンチで追撃してTKO勝利。継続して試合をするかは別にして定期的に試合をするとなれば、バンタム級、フェザー級の台風の目になる可能性も。。。


【第5試合 マモル引退エキシビションマッチ】
マモル
(勝敗なし)
漆谷康宏&清水清隆& 佐藤ルミナ
Xとなっていた対戦相手の最後の1枠はまさかのルミナ。何とも心憎い演出。令和のRIZIN世代にはピンと来ないかもしれませんが、マモルはMMA冬の時代の軽量級戦線を支えてきた立役者。修斗で2階級を制覇したばかりか、パンクラスでも王座を戴冠した戦績はレジェンドと言うに相応しいでしょう。引退セレモニーもシンプルかつアットホームで非常によい雰囲気。マモルが指導した選手が修斗で活躍してくれる事に期待。お疲れ様でした!


【セミファイナル 第6試合 ミドル級】
〇岡見勇信(EXFIGHT)
(判定2-1)
×キム・ジェヨン(NOVA MMA)
岡見の試合をまた日本で、しかも修斗で見る事になるとは。。。どこか非現実感のある対戦カード。UFCで活躍していた全盛期の圧倒的な攻撃力はありませんでしたが、最後まで泥臭く組み付いてパンチ打っていく姿もまたMMA。アスリートとしてピークを越えてもなお現役に拘る岡見に最敬礼。


【メインイベント 第7試合 修斗世界フェザー級チャンピオンシップ】
〇SASUKE(マスタージャパン東京)
(3R TKO)
×田中半蔵(FUN'S)
2年連続でROAD TO UFCに出場してUFC参戦を目指したものの成就しなかったSASUKE。心機一転しての修斗参戦。絶対に負けられない試合でしたが、やっぱり修斗での安定感は抜群。3Rには膝蹴りを効かせてダウン気味にタックルにきたのを潰してパウンドアウト。王座防衛に成功しました。修斗では抜きん出た存在だけにやはりUFC参戦に拘りを見せるかのか。個人的には群雄割拠のRIZINフェザー級に打って出ると俄然面白くなると思いますが。。。2024年のSASUKEに注目が集まります。
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【FIGHT&MOSH】フライ級転向の石井が内藤を腕十字→三角で絞め落とし「新井丈をギブアップさせてやる」

【写真】しっかり勝って、キッチリとアピール!(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
Def.2R3分16秒 by 三角絞め
内藤頌貴(日本)

サウスポーの内藤がプレスをかける。石井は右ローを見せながら距離を保つ。内藤の左ミドルにパンチを合わせた石井が距離を詰めていく。左ジャブを突く石井に左ミドル、左ローを散らす内藤。石井は内藤の右スピニングバックフィストをブロックした。シングルレッグをかわされた石井は、内藤の左テンカオを食らいながらもパンチを繰り出す。ここから石井のカウンターの右ストレートが連続で当たる。

続いてテイクダウンを奪った石井がバックに回る。ケージ際から内藤を引きはがした石井が、グラウンドに持ち込み四の字で組む。バックから内藤の右腕を抱え、パンチで削りながら左腕でRNCへ。パームトゥパームのフェイスロック、さらにRNCに戻しながらバックをキープして初回を終えた。

2R、内藤が前に出る。左ジャブを突きながらサークリングする石井が、右ストレートから左ジャブへ繋げる。内藤の右スピニングバックフィスト、石井のワンツーが交錯したあと、内藤の跳びヒザに合わせて石井がダブルレッグで飛び込んだ。石井はグラウンドに持ち込むとすぐにバックへと回る。

内藤が起き上がり前方に落とそうとしたが、石井は落とされながら三角に近い形で内藤の体を固め、さらに右腕へ腕十字を仕掛けた。体を起こす内藤だが、今度は左腕を抱えられている。石井は三角絞めをセットアップし、内藤の頭を引き寄せて絞め落とした。

試合後、石井は「俺がフライ級に落としたら、こんなもんすわ。一人やりたいヤツがいる。新井丈、視ているだろ? ネバーギブアップ、ネバーギブアップってウルセェから、俺がギブアップさせてやるわ」とストロー級&フライ級の二冠王者、新井丈に挑戦状を叩きつけた。


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