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45 o ソルト パンクラス 修斗

PANCRASE347:セミファイナル・ソルト vs. 藤野恵実

女子ストロー級タイトルマッチ5分5R。

両者オーソドックス。中央で待ち構えるソルトの回りをサークリングする藤野。蹴りで牽制するソルトだが、まだ間合いの外。藤野もまだ間合いに入れない。左右のパンチで飛び込んだがヒットせず。前蹴りを腹にヒットさせたソルト。パンチで飛び込む藤野だがソルトバックステップでかわした。ソルトのパンチが顔面を捕らえる。蹴りを入れるソルト。藤野も詰めてパンチを打ち込んだ。残り1分。ステップで角度を変えながら蹴りをヒットさせていくソルト。間合いが詰まったところで藤野もパンチを放つが、ソルトも打ち返し交錯する。ホーン。

1R三者ソルト。藤野の左目が腫れており、ドクターチェックが入る。続行。

2R。圧を強めてきたソルト。左右の前蹴り、ロー。藤野が蹴りをキャッチしてタックルにつなげる。ケージに押し込んだが、ソルトは腕を差させない。押し込みながらパンチを入れる藤野。テイクダウンを狙うが、ソルトは首相撲からヒザを入れると離れた。左右の前蹴りを入れるソルト。四つに組んだ藤野だが、ソルトはケージを背負ってテイクダウンディフェンス。藤野放して左右のパンチを打ち込んだ。残り1分。ソルトがバックブローを放つが、打ち終わりにパンチ連打を返す藤野。ホーン。

2R一者藤野、二者ソルト。藤野は判定勝ちするにはこの後1Rも落とせない。

3R。藤野がパンチで出るが、ケージ際で入れ替えて押し込むソルト。藤野ギロチンで引き込もうとするが、胸を張って引き込ませないソルト。解除して離れた藤野。ステップしながら蹴りを入れるソルト。詰めた藤野。ケージに押し込むと右を打ち込んだ。入れ替えて押し込むソルトだが、さらに入れ替える藤野。残り1分。押し込みながらヒザ・パンチを入れるが、ソルトもヒザを返す。残りわずかで離れた。ホーン。

3R一者ソルト、二者藤野。

4R。距離を取りジャブを入れていくソルト。藤野の飛び込みはバックステップでかわす。前蹴りを出したが、藤野はキャッチするとケージに押し込んだ。ヒザを返すソルト。離れた。組んでケージに押し込む藤野だが、引き剥がすソルト。ステップインしてジャブを当てていく。ジャブ・前蹴り。藤野出られない。ソルトバックブローをヒットさせる。藤野飛び込んでケージに押し込む。四つから離れ際にパンチを打ち込む藤野だが、ソルトは距離を取って前蹴り。ホーン。

4R三者ソルト。最低でも二者が4R中3Rをソルトにつけており、藤野が勝つにはフィニッシュが必要に。

5R。距離を取りパンチを入れるソルトだが、藤野がパンチで飛び込むとケージに押し込む。藤野は押し込まれた体勢からソルトの首をネルソンでホールドする。背中を向けたソルトだが、さらに向き直ると離れた。ソルトの蹴りをキャッチした藤野。しかしソルトがケージに押し込むとボディにヒザを入れて離れた。残り1分。距離を取りながらジャブを入れるソルト。追っていく藤野だがステップするソルトを捕まえられない。タイムアップ。

49-46、48-47、50-45の3-0でソルトが王座初防衛に成功。藤野は修斗パンクラスの同時戴冠ならず。

王座を防衛したソルトは「ベルトを手にしてからプレッシャーがすごくて、必死に練習してきました。まだまだ手放したくないので、これからも練習します」と感極まりながらマイク。

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【Pancrase347】葛西和希と挑戦者決定戦へ、天弥「アイツは持ってるみたいに言われるの、すっげぇ嫌」

【写真】 どれだけ女性の前で下ネタをしようが、これだけ格闘技について熱く語ってくれるのはMMAPLANETでは◎です(C)MMAPLANET

29日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で、天弥がライト級次期挑戦者決定戦で葛西和希と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

3月のパンクラス立川大会で天弥は松本光史と対戦し、2Rに松本をストップ寸前まで追い込み、文句なしの判定勝利を収めた。わずかキャリア4戦目で、元修斗王者にして30戦以上のキャリアを誇る実力者を下したことはアップセットと言っていい勝利だったが、天弥自身は「1㎜も負けるとは思わなかった。立ちでもスクランブルでも組みでも負ける気はしなかった」と言ってのける。

葛西戦は同じ日に決まるライト級王者(雑賀ヤン坊達也×久米鷹介の勝者)への挑戦権をかけた一戦。天弥はさらにその先を見据えたうえで、葛西戦での勝利、そして王座奪取を目論んでいる。


どっちが世界でやっていけるか

――今大会では葛西選手とライト級次期挑戦者決定戦として試合が決まりました。試合が決まった時はどんな心境でしたか。

「自分が松本(光史)選手とやったあとに葛西選手と丸山(数馬)選手の試合が決まっていて、次はその試合で勝った方になるんじゃないかなってパンクラスさんから伝えられていたんですよ。もし丸山選手が勝っていたら次期挑戦者決定戦じゃなかったと思うんですけど、自分的には試合経験を積みたかったんで(葛西✖丸山の)勝った方とやることはOKしていました。それで葛西選手になったって感じですね」

――葛西選手との対戦は想定していたわけですね。ファイターとしてはどんな形で印象を持っていますか。

「結構(試合を)長い間やっていて、11勝3敗って、そうそう簡単な数字じゃないと思うんですよ。そういうレコードを残して、これだけ長い間ずっとトップ戦線にいるんで、油断できないですよね。でも自分としては倒さなきゃって感じです」

――油断できない相手ではありつつ、倒して勝つことは今回のテーマのようですね。

「ですね。葛西選手が丸山戦後のマイクで『俺もトップ戦線でやっていける。世界と戦うんだ』と言って、僕と久米(鷹介)さんの名前を出したと思うんですけど、自分の方が歳も若いし、世界でやるのは俺の方が先だよって思ったので、だから実際に試合をやって、どっちが世界でやっていけるか(を見せたい)って気持ちもありますね」

――天弥選手としては受けて立つくらいのつもりだ、と。前回の松本戦は天弥選手の評価を変える試合だったと思うのですが、ご自身では勝つ自信を持って戦った試合だったのですか。

「世間はそういう予想だったと思うんですけど、自分の実力は自分が一番分かっているんで、1㎜も負けるとは思わなかったです。立ちでもスクランブルでも組みでも負ける気はしなかったです」

――その自信は日々の練習で身につくものでしょうか。

「練習のメンツがメンツですからね。基本はHEARTSとNEVER QUITで、たまに(中村)K太郎さんのところに行って、ですね。よくMMAスパーリングするのは安藤晃司さん、菊入正行さん、ISAOさん、江藤公洋さん。海外でも戦ってきた日本のトップ選手たちと毎週練習しているんで(対戦相手が)この人たちより強いのかよ?って思っちゃいます。例えば安藤さんと5分間殴り合ったりしたら、他の選手はこんなことやれないだろうと思うんで、やっぱり自信になりますよね」

――それだけ自信があったからこそ作戦や対策を立てるのではなく、全局面で勝つという意識だったんですね。

「はい。作戦は特になくて、全力でぶつかってやろうって感じです」

――その一方で元修斗世界王者で、40戦近いキャリアがある松本選手に勝てたことは自信になったのではないですか。

「それはありますね。やっぱ元(修斗)チャンピオンに勝ったんで。『これいけちゃうんだ、俺』って思いました」

――試合内容もフィニッシュではなかったですが、松本選手にしっかり勝つという内容だったと思います。

「KO勝ちって見た目も派手だし、完全決着がつくものですけど、見る人によっては『一発当てただけじゃん』とか『マグレじゃん』みたいに言う人もいるわけですよ。あと『アイツは持ってる』みたいに言われるのも、すっげぇ嫌で」

――勢いで勝っていると思われるのは心外だ、と。

「全部それで片付けられちゃうのはどうなの?って。それだったら3Rフルに使って、しっかりボコボコにしてやろうと。松本戦は、自分から行き過ぎて後半はバテちゃったんですけど、最後まで圧倒して勝とうと思っていました。自分は勝った試合が1RKOだったから、僕の評価って『キレる打撃を持っている』ぐらいだったと思うんで、それを変える試合だったと思います」

キツイ際の攻防は自信があるんで

――では3Rフルでやれたことも意味がありますよね。バテたことも経験と言えば経験ですし。

「そうですね。KO勝ちしちゃうと、逆に3Rやる機会がないんで。ある意味試合でバテたっていうのも経験と言えば経験なんで。あとは3Rのゲームメイクというか、そこも実戦で学びましたね。ああいう展開になって3Rをどうゲームメイクするか」

――松本選手はキャリアもあるので戦い方や試合運びも上手いですよね。

「そうなんですよ。やっぱり後半の方が戦い方が上手かったですよね。でも僕も2RにKO寸前まで追い込んで、3Rはポイントアウトしながら寝かせて、バック取ってパウンドみたいな戦い方をしたじゃないですか。あれも大沢さんの指示だったんですよ」

――どういう指示が出ていたのですか。

「2Rが終わったあとのインターバルで、大沢さんから『疲れただろ?』と言われて。やっぱり2Rの最後にフィニッシュしようと思ってダッシュしたから(スタミナを)使っちゃったんです。そしたら『3Rは戦い方を切り替えよう』と言われて、自分もそれが出来る自信があったから『分かりました』って答えて、3Rはああいう戦い方をしました」

――なるほど。でもああいう切り替え方ができことも驚きでした。

「そこは大丈夫です。キツイ際の攻防は自信があるんで」

――松本選手に勝ったことでライト級の国内トップにいるという意識も出てきましたか。

「今の自分はそのくらいにいるんだなって思います。次も組みでいくなら組みでもいいし、特に作戦も練っているわけじゃないんで、僕は練習してきたものを出そうかなぐらい、です」

――天弥選手は将来的に海外で戦うこと、UFCを目標にしていると思います。そこを目指す以上、国内では全局面で勝つつもりでやるという考えもあるのですか。

「そういうのはあるんですけど……まだ自分自身にそこまで自信を持ってないというか。松本選手に勝ったとはいえ、 やっぱり普段の練習では公洋さんたちとか、あのレベルの選手になるとやっぱりやられるんですよ。で、みんな世界でやっているわけじゃないですか。そういうメンツとラウンドをこなすと、みんなラウンドごとに違うんです──味が」

――まだ練習では差を感じる部分はある、と。

「でもそういう相手に対して、ようやく色々できるようになってきているんですよ」

――何か分かり始めた部分もあるんですね。

「はい。なんかUFCにはUFCなりの打撃の流れというか、ラウンドごとのポイントの取り方や作りがあるじゃないですか。それはBellatorにもONEにもあると思っていて、戦う舞台によって試合の組み立ても違うんだなって」

――それは戦況によっても変わりますよね。

「それを体で味わえているんですよ。だから試合で出していけたらな──ぐらいには思っているんですけど、葛西選手が出させてくる相手なのかなって思ったら、そうは思わないんで、全力でやりきります」

――試合で強さを見せる一方、普段の練習で自分の未熟さを感じることが出来る。いい意味で天狗になれない環境は選手にとっては最高だと思います。

「鼻を伸ばそうと思っても壁があって伸びません(笑)。あの先輩たちと練習していたら、天狗になれないし(格闘技の)厳しさを教えてくれる人たちなんで、ありがたいです」

個人的には久米選手とやりたい

――この試合に勝てば、次は雑賀ヤン坊達也×久米鷹介の勝者に挑戦する形になります。

「僕的にはヤン坊選手の方が楽で、久米選手の方がしんどい試合になるだろうなぐらいの想定なんですけど、個人的には久米選手とやりたいですね」

――それは久米選手のこれまでのレコードや実績を考えてですか。

「久米選手はアキラ選手に負けるまで7年ぐらいベルトを持っていたし、あれだけキャリアが長いのに(実力が)落ちないじゃないですか。前回も粕谷(優介)選手を3R圧倒していましたよね」

――久米選手は息の長い選手ですし、年齢・キャリアを重ねてもパワフルなファイトスタイルが変わらないところも特徴的です。

「なんか久米選手を倒して日本から出たいんですよ。久米選手はライト級で日本最強なんじゃないかと言われた時期もあったじゃないですか。そう言われる選手ってやっぱり何か特別なものを持っていると思うんで、そういう相手を倒したいです」

――フィニッシュするだけじゃなくタフな展開になっても競り勝つ強さも持っていますよね。

「日本でああいうタフなMMAができる選手って久米選手くらいじゃないですか。あの辺もちょっと経験したいですね」

――マッチメイク的な部分でいえば、ヤン坊選手と戦った方がKO決着必至のエキサイティングな試合になりそうです。

「打撃戦になると思うんで、どっちが立っていられるか試合になるでしょうね」

――例えばどちらの選手とも戦いたかったりしますか。

「やりたいっす。自分は日本のトップ選手とバンバンやりたいし、そうやって経験を積んで、海外にいきたいです」

――そういう意味でもベルトを巻くことでマッチメイク的な可能性が広がっていくと思いますし、やはりベルトは必ず巻きたいですか。

「ベルト……そうっすね。まあ獲っておきたいっす。やっぱりベルトを巻けば、僕の名前がパンクラスとか格闘技の歴史に刻まれるわけじゃないですか。僕がネオブラを獲ったのも、アマチュア修斗・アマチュアパンクラスの全日本を獲ったのもそうで、自分の名前を検索した時に出てくる獲得タイトルとかレコードって、自分を知ってもらうのに1番分かりやすいじゃないですか。『ベルト巻いてんだ』、『あの大会で優勝しているんだ』みたいな」

――天弥選手は必ずターニングポイントになるところで獲るべきものを獲ってきたわけですね。今日本から色んな選手たちが海外の団体に出ていて、今年のRoad to UFCでは日本人選手が全員ベスト4敗退という厳しい現実もあります。天弥選手も海外での活躍を目指す選手として、この結果をどう受け止めましたか。

「RTUに出ていた日本人選手はみんなレスリングが強かったじゃないですか。で、日本国内だとやりたい試合が出来ていたと思うんですけど、RTUでは出来ていなかった。そこら辺のゲームメイクが最近は大事だなと思っていて、打撃をポンポン当ててテイクダウンを取るのと、テイクダウンを見せて打撃を当てるって簡単なリズムではあるんですけど、それを試合で出すのが難しいんですよ」

――それが出来たとしても、どちらか一方になってしまいますよね。

「そうなんですよ。だから河名(マスト)選手も原口(伸)選手も、結局組んで抱きついて止まっちゃうじゃないですか。だったらもうちょい打撃の時間を割いてやった方がいいと思いました。だから僕自身は全グラフを均等に大きくしていって世界に出て、打ち合いが強い・打撃が強い選手なら組みを見せて削って、打撃で倒すみたいな。そういう全局面できる選手になって世界に出たいです」

――今は判定でもダメージが重視される傾向にありますが、天弥選手はもともとそういったダメージ重視の考えなのですか。

「やっぱり相手からしたらダメージを食らうのが1番嫌じゃないですか。よくRNCでも口塞いだりする選手とかいますけど、ああいうのを淡々とできる選手って強いと思います。頭の回転も速いだろうし。テイクダウンを狙ってしがみついて何とかとする、上を取ったままキープして終わる選手が多いけど、そういう選手は何を目的にやっているんだろうと思っちゃうんです。

あれはただ時間が過ぎていくだけじゃないですか。試合はパフォーマンスを見せる場なのに。自分はそういう考えが…ちょっと分からないです」

――なんにせよ格闘技は強さを示す競技。ジャッジする側がこのところコントールよりも加打に重きを置いていますね。

「最初から判定を狙って戦うことが評価されなくなってきて、自分はそれが本来のMMAなんじゃないかなと思います。組み技・寝技になったらサブミッションを狙う、パウンド出来るポジションを探す…そういう練習が必要だと思います」

――逆に組み技出身の選手が殴る意識を持てばスクランブルや寝技の動きも変わるでしょうね。

「絶対それがあるはずなんですよ。それこそレスリングとか柔道とか組み技のバックボーンがある選手は“殴る”ことを頭に置いていれば、それができる場面ってたくさん出てくると思いますよ。僕が打撃出身だからそう思うのかどうかは分からないですけど」

――天弥選手からすると「なぜ、ここで殴らないの?」と思うことも多いですか。

「逆に組み技出身の選手からすると、同じ場面を見ていても『ここで殴るの?』と思うことがあるだろうし、もしかしたらそこは打撃系と組み技系で分かり合えないのかもしれないですね」

――それは天弥選手が打撃格闘技出身で、そこからMMAに入って組み技を覚えたからこその感覚かもしれないですし、天弥選手にしか見えないMMAの世界もありそうです。

「自分はあると思っています。例えば相手を寝かして、相手が立ち上がろうとする瞬間、絶対に顔(のガード)が空くんです」

――顔をガードしたまま立ち上がるのは無理ですよね。

「絶対マットに手をついて立つんだから。だったらそこで寝かせにいくより、殴ってダメージ与えた方がいいじゃんって思うんです。がぶってコンロールするより、殴っておいて上体が浮いたところでまた下にテイクダウンに入れば削れていきますよね。自分はそういう見方をしているから、発想そのものが違うんだと思います」

――それがさきほどの「打撃系と組み技系で分かり合えないのかもしれない」ですね。今は組み技出身選手が海外の団体に挑戦するパターンが多いですが、天弥選手のような打撃出身選手が世界に出ていく姿も見たいですし、今のMMAにおいては天弥選手のように、組みを踏まえて“殴る”意識を持つことが必要だと思います。

「僕はそこが大事だと思うし、その意識が日本人には必要だと思います。この前のオリンピックを見ても、日本ってあんなにレスリングが強い国じゃないですか。絶対にダメージを与える意識を持つ選手が増えれば、その先(コントロールの先)にいけるはずなんで。自分も今後はレスリングもやっていくだろうし、練習環境ももっともっと整えて日本人が世界で勝っていきたいですよね。で、自分はそこにいく確信を持っているんで、みなさんも楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後12時40分~U-NEXT

■Pancrase347 対戦カード

<ライト級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 雑賀ヤン坊達也(日本)
[挑戦者] 久米鷹介(日本)

<ストロー級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] ソルト(日本)
[挑戦者] 藤野恵実(日本)

<ウェルター級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 押忍マン洸太(日本)
[挑戦者] 佐藤生虎(日本)

<ライト級次期挑戦者決定/5分3ラウンド
葛西和希(日本)
天弥(日本)

<女子アトム級/5分3R>
SARAMI(日本)
ホン・イェリン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
カリベク・アルジクル ウルル(キルギス)

<ライト級/5分3R>
粕谷優介(日本)
ホン・ソンチャン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
端貴代(日本)
渡邉史佳(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
KAREN(日本)
エジナ・トラキナス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
栁川唯人(日本)

<ストロー級/5分3R>
野田遼介(日本)
船田侃志(日本)

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊(日本)
ギレルメ・ナカガワ(ブラジル)

<2024年ネオブラッドTフライ級決勝/5分3R>
岸田宙大(日本)
山﨑蒼空(日本)

<フライ級/5分3R>
時田隆成(日本)
齋藤楼貴(日本)
 
<バンタム級/5分3R>
友寄龍太(日本)
渡邉泰斗(日本)

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【Pancrase347】修斗&パンクラス二冠へ、「UFC史上最年長契約目指す」藤野恵実&盟友・杉山しずか対談

【写真】J-MMA界、最強の女子タッグチーム (C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で、藤野恵実がソルトの持つストロー級QOPに挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

2023年から国内女子MMAが急展開を見せている。そんな状況を象徴するのが藤野と杉山しずかの存在だろう。プロデビュー当時からジュエルス~DEEPを主戦場としていた杉山が、今年からパンクラスに参戦し、7月には重田ホノカをニンジャチョークで下して初めてベルトを巻いている。

藤野はパンクラスのベルトを失ったあと、昨年まさかの修斗参戦を果たす。インフィニティリーグから修斗世界女子ストロー級のベルトを獲得し、戴冠後の初戦がパンクラス王座挑戦に――。練習を共にし、互いにセコンドにもつく藤野と杉山に激動の展開を語ってもらった。


「ベルトを獲って当たり前というふうに見ていました」(杉山)

――本日はJTTでの練習前に、リモートでインタビューとなりました。まずはお二人とも戴冠おめでとうございます。

杉山 ありがとうございます!

藤野 私はだいぶ前ですけどね、アハハハ。

――これまでのキャリアを考えると藤野選手が修斗で、杉山選手がパンクラスのベルトを獲りに行くというのは意外でした。

杉山 そういえばそうですね。

藤野 確かに。まず修斗からオファーを頂いたのが意外でした。私としては、たくさん試合がしたかったんですよ。コロナ禍が明けてからも試合数が制限されたり、海外選手と試合を組んでもらってもキャンセルが続いたりしていて。そんな状態の時に、修斗インフィニティリーグ出場のオファーが来ました。

私もずっと『強い選手と試合がしたい』とは言っていたけど、津田(勝憲氏)とも『いっぱい試合がしたいよね』という話もしていて。インフィニティは2カ月に1回絶対に試合できるし、さらに勝てばベルトに到達できる。こんなチャンスないかな、と思ってインフィニティ出場を決めたんです。

――杉山選手は藤野選手が修斗のベルトを巻いた時は、どのように見ていましたか。

杉山 私はずっと藤野さんのセコンドについていて、ベルトを獲って当たり前というふうに見ていました。もちろん嬉しいですけど、驚くとか、凄く感情が動くというよりは、流れの中の通過点というか。「達成した!」という感覚はなかったですよね。

藤野 うん。

杉山 藤野さんが初めてパンクラスでチャンピオンになった時は、一緒に練習させてもらい始めてから時期も近い試合だったんですよ。だから凄く緊張感はありました。『絶対に獲ってほしい!』という気持ちは強かったし、みんなで獲りたいという想いがありました。

でも今回は、藤野さんも凄く緊張していたでしょうけど、自分でも『勝って当たり前』と言い聞かせていたはずで。あくまで通過点だから、達成した感じはないと思いますよ。

藤野 そんなことはないよ(苦笑)。

杉山 アハハハ。次はもう一度パンクラスのベルトを獲りに行きますけど……、もともとパンクラスに戻ることは決まっていたんですか。

藤野 いや、決まっていなかったのよ。だから修斗のベルトを獲ったあとにパンクラスからオファーが来たのが意外で。だって私はエジナ・トラキナスにもKAREN選手にも負けているから、王座挑戦の資格はなくなっていると思っていて。

――それでも藤野選手の中では、パンクラスのベルトを獲り返したいという気持ちは強かったのですか。

藤野 強かったですね。でもエジナに負けて『ベルトが遠ざかっちゃったなぁ』と思って。そこでチャンスを頂いたから修斗で試合をしたあとに、まさかパンクラスでタイトルマッチをやらせてくれるとは……面白い展開ですね。

――急展開すぎて、こちらも驚いています。最初はどのような経緯で、お二人が一緒に練習するようになったのでしょうか。

藤野 練習を始めてから、だいぶ経ちますね。最初はJTTの前にあったマーシャルアーツジムで、しぃやんが働き始めた頃です。『じゃあ一緒に練習しようよ』という話になって。たぶん最初は私の顔を立てて、練習でも受けに回ってくれていたと思うんですよ。だけど、どんどん強くなっていきましたね。

杉山 いやいや、そんな……。

藤野 しぃやんは成長スピードが凄い。だからここ数年は「杉山はメチャクチャ強い」という評価もされているのに、試合中にポカしちゃったり、なぜか攻め切れないところがあって。

パンクラスでも重田選手には勝って当たり前だと思っていたんですよ。ただ、試合だから何が起きるか分からない。でもメンタルとかで攻め切れないとかがなければ、普通にやれば絶対に勝つ。試合ではいつもどおりの強さを見せて勝ってくれたから嬉しかったですね。「これが杉山しずかだよ!」って。パンクラスに出始めてからは安定していて、「この強さが当たり前だよね」って見ています。

杉山 ……藤野さんの、その言葉を信じてやってきたような気がします。

藤野 普段から「強い、強い、もっとできるよ」と言っていますもん。

杉山 そうやってマインドコントロールしてもらっています(笑)。

藤野 私は思ったことを言っているだけよ。

杉山 そう、藤野さんは嘘をつかないから。自分が「こうだよ」と思ったことは絶対に言ってくれるし、「こうじゃないよ」と言ってくれることは絶対に嘘じゃないから。

――藤野選手が嘘をつけるタイプなら、インタビュー中に「下はパンツ一丁ですから」とは言わないでしょうね。

杉山 それはセクハラですよ。

藤野 アハハハ!! リモートだから下半身は見えないし。「カメラを下に向けないでくださいよ」という意味でね。

杉山 リモートならカメラを下に向けるのは自分でしょ(笑)。

――アハハハ! 杉山選手の試合は、フィニッシュはスイープからニンジャチョークを極めています。試合後、藤野選手がSNSで「いつもやられている技」と投稿していました。以前から練習では極めていた技だったのですか。

杉山 結構やっていました!

藤野 何回も打ち込みとか練習台になっていたので、昔から知っていました。食らったことがないと、完全にセットされるまで警戒しないかもしれないです。「あぁ首の下に手を回されているな。まさかコレは極まらないよな」ぐらいで。最初は上を取っているし、「ヤバッ」という感じがしないから。

――最後のニンジャは起き上がった瞬間に腕が入っていました。重要なのは、その前のリバーサルですよね。

藤野 そう、リバーサルがメッチャ巧かった。

杉山 練習では1千万回ぐらいやっているんですよ(笑)。でも試合では、ああいう展開になったことがなくて。今までは一方的にやることも多かったし、一方的にやられることも多かったですからね。

私がやったのはファンクロールという、レスリングの技で。自分でもスクランブルは強いと思うんですよ。最後まで取り取れるかどうかは分からないけど、スクランブルの面はやっている人と、やっていない人の差が凄く出ると思います。

――練習では藤野選手もコロコロと転がされていたわけですか。

藤野 私は下になるので、スイープの態勢にならないですね。

――ということは組むと、藤野さんが下になることが多いのですね。

藤野 多いどころか、全部テイクダウン取られますよ。

杉山 藤野さんはテイクダウンには来ないから。

藤野 行っても取れないんだもん(苦笑)。押し込むとニンジャを仕掛けて来るし。

「修斗もパンクラスも、よくやらせてくれるなぁと思って。本当に感謝しています」(藤野)

――なるほど。その杉山選手が巻いたベルトを見て、ご自身も改めてパンクラスのベルトを獲り返したいと思いましたか。

藤野 しぃやんのベルトもそうだし、やっぱり最初にベルトを巻いたのがパンクラスだったので、思い入れがあります。ずっと獲り返したいと思っていましたね。

――勝てば修斗とパンクラスの同時2冠王で、これは史上初ではないでしょうか。

藤野 そうですよね。修斗もパンクラスも、よくやらせてくれるなぁと思って。本当に感謝しています。

――では杉山選手から藤野選手への応援メッセージをお願いします。

杉山 今回のベルト挑戦って、本当に得るものしかないと思うんですよね。藤野さんの試合内容で修斗のベルトの価値も上がるし、パンクラスのベルトの価値も上がる。藤野さんとしても、女子のベルトの価値を上げたいと思っているでしょうし。そのために力になれることがあれば、どんな形でも私を使ってほしいです。

藤野 すでに試合もないのに毎週5Rのスパーリングをやってくれていますからね。

杉山 だって、それは私がやってもらっていたから。

――ということは、お互いに何カ月も5Rのタイトルマッチに向けたスパーをし続けているのですか。

藤野 私は重田選手とタイプが違いすぎるから、他の選手にも入ってもらっていました。しぃやんは器用で何でもできるので、付き合ってくれるんです。

――同時2冠王者となれば、交互に防衛戦を行うことになるかもしれません。

藤野 それは凄いなぁ。ただ、私は海外で戦いたい気持ちもあります。今でもUFCとの史上最年長契約を目指していますから。そのためにも、まず次の試合で勝ちます。

■視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後12時40分~U-NEXT

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【Bloom FC03】日韓戦に続き、✖フィリピン戦決定。漢・上田将年「誰もいかんなら、俺にいかせんかい!」

【写真】さすがの漢・上田。こうあってほしいファイター像を貫いてくれている (C)MMAPLANET

25日(火)にBloom FCより、10月27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03の追加カードが発表され上田将年と永留惇平が、それぞれアリエル・オリバース、マルヴィン・マルネスの両者とフライ級&59キロ契約で戦うことが発表されている。
Text by Manabu Takashima

昨年11月に旗揚げされた福岡をベースとするBloom FCの第3回大会では結城大樹×ソ・ジェファン、水永将太×チョン・ウジェ、荒木雄登×ハ・テグンという日韓対抗戦が発表されていたが、さらに日本×フィリピンという国際戦2試合が加わった。


(C)BLOOM FC

今回、国際戦を戦うチャンスを手にした永留はMMA Rangers Gym所属でキャリア3勝1敗。まだ22歳と九州MMA界における若い力の代表格だ。

これまでの3試合は全て闘裸男で戦ってきており、修斗公式戦以外のファイトは初めてで、初の国際戦を戦うこととなった。

対するマルネスは5勝2敗で、4つの一本勝ちと1つのKO勝ちを残している。

MMA以外でもベアナックルファイトやボクシングの経験もあり、一本勝ちは全てRNC。とはいえ対戦相手はキャリアが少なく、この試合は日本とフィリピンの若手の力試しという見方ができる。

(C)BLOOM FC

一方、上田と戦うオリバースは戦績8勝8敗。

それもUAEWやBRAVE CFという中東MMA(BRAVE CFはフィリピンとパキスタン大会に出場)ベテランならではレコードといえよう。一方、上田は旗揚げ大会のメインでモンゴルのツェルマー・オトゴンバヤルに判定勝ちをしたのに続き、2年連続で国際戦を地元福岡で戦うことが決まった。

その上田、下記のコメントにあるように7月のパンクラスで眞藤源太戦の敗北で引退に気持ちが傾き、今大会が最後という話も聞かれた。その後、現役続行を決め裏方でイベントをサポートする予定だったが、一転フィリピン人ファイターと戦うことが決まった。その理由もコメントに譲るが、まさに漢・上田の面目躍如といったところだ。

首都圏を経由せず、国際的な舞台へ──そんな目標を掲げるBloom FCらしくアジアの生き残り合戦が5試合組まれることとなった。以下、今大会参戦及びオリバース戦を受けた上田の出場理由だ。

上田将年
「前回の敗戦で、その瞬間は若い選手に出し切った感が強くて周囲に次が最後だと言ってました(笑)。ただ試合後、わりかしすぐに練習を再開し、時間が経って振り返るとリカバリーから試合内容含め、色々な反省点が見つかりました。結果、本当に格闘技が好きで……全然辞められる気配がない。どうしようもないな俺──と思っていました(笑)。 

ただ連戦で身体も休めてやる為に、1年ぐらい試合からは距離を置くつもりでした。そんな中で今回のBloom FCはハントさんと大会サポートに回るつもりで動いてましたが……そのなかで招聘が決まった外国人選手の相手探しが困難しているという事で、自分も一緒に探していました。

そうしたら、俺が段々とやりたくなってきて……胸の鼓動が早まるような感じがしてきました(笑)。ハントさんに『誰もいかんなら、俺いきましょうか?』と尋ねると、『是非、頼む』と。こういう流れで急遽出場が決まった次第です(笑)。

『誰もいかんなら、俺にいかせんかい!』というのが本当に素直な思いです(笑)。強い相手が目の前にいるのに戦わないという選択は、自分にはできなかったです。それに鬼木さんが作ってくれたこの舞台の助けになりたかったというのもあります。

いつか年齢的にできなくなる日が来るし、負けたモヤモヤした気持ちは結果はどうあれ戦うことでしか払拭できないですから(笑)。

地元でまた海外の選手と試合ができることは、凄く嬉しいです。自分のこのドキドキする直感を信じて、勝利に貪欲な姿勢を見せたいです。何より、応援してくれる皆さんに執念じみた自分の生き様を見てほしいです。

負けるたびにイジけて引退発言する歳になりましたが、福岡の大仁田厚目指して頑張ります」

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45 AB ABEMA AJ・マッキー BELLATOR LFA Luiz MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN RIZIN48 UFC   キック パトリッキー・フレイレ ホベルト・サトシ・ソウザ ライカ ルイス・グスタボ ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 中村K太郎 修斗 栄養 食事

【RIZIN48】サトシに挑戦、日本♡=ルイス・グスタボ「チャンピオンになり、防衛戦でパトリッキーを倒す」

【写真】通訳をしてくれたロイベ・デ・オリベイラ・ネイトと。ロイベは2023年に修斗で2度来日をしている (C)MMAPLANET

29日(日)、さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48でルイス・グスタボがホベルト・サトシ・ソウザの持つRIZINライト級のベルトに挑む。
Text by Takashima Manabu

古くはVale Tudo Japan時代からブラジルは日本のMMA界が戦いを挑んできた先駆者であり、PRIDEの時代は多くのスーパースターを生み出した。日本との親交が深く、ある意味歴史を共に紡いできたMMA王国だが、現状──UFCとの契約下にある選手が110名を超えるのに対し、RIZINでレギュラーとして活躍しているファイターはグスタボただ一人だ。

2018年の初参戦からRIZIN一筋で戦ってきたグスタボ。日本へのリスペクトは頭抜けているといっても過言でない彼が、タイトル挑戦への想いを──日本への想いの強さと共に熱く語った。


──サトシ選手への挑戦が、3週間後に迫ってきました(※取材は6日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「ずっと1年間、この時を待っていたのでタイトルに挑戦できることが嬉しくてたまらない。早く日本に行って、試合の日を迎えたくてウズウズしているよ」

──正式にタイトル戦のオファーがあったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「最初に話があったのは2月のホリエ戦のあとで、それから正式決定まではしばらく時間があったけど……きっとサトシがナカムラとの試合があったからだろう。コロナパンデミックが起こり、僕のMMAファイター人生も大きな影響を受けた。RIZINが活動を再開して4試合を戦い、ようやくタイトル挑戦権を得ることができたんだ。オファーを貰った時には『絶対にこの機会を逃すわけにはいかない』って思ったよ。RIZINライト級王座は、僕のモノになる」

──ブラジルはバーリトゥード時代から、常にMMA大国でした。そして日本のMMA界とも深い繋がりがあります。その一方で現状、ブラジルの若い選手はLFAブラジル大会に代表されるフィーダーショーからUFCを目指すのが本流で、日本で戦う選手は少なくなっています。そのなかでルイスがRIZINに拘り続けてきたのは、なぜでしょうか。

「まず僕にとって日本は第二の故郷だ。僕は日本でキャリアを続け、日本で引退したい。日本で戦った最初の試合から、ファンは僕を受け入れてくれて凄く歓迎してくれた。日本で戦うことは凄くエモーショナルなことで……これは僕に限った話じゃないはずだ」

(通訳をしてくれた)ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 本当にそうだ。例えRIZINでなくても、僕自身は修斗で戦った時も日本で戦えることに凄く感激して、感情的にすらなっていた。あのファンのファイターへの接し方、尊敬をしてくれる姿って、他では本当にないことなんだ。

「だから、僕は日本だけで戦っていきたい。日本でキャリアを終えたいんだ。そして、そのまま日本に住みたいぐらいだ。その一方で今のブラジルの若いファイターはUFCで戦いたいというのが一番で、僕らの上のジェネレーションのように日本で戦いたいという風ではないのが実情なんだ。上の世代の選手は日本でヴァンダレイ・シウバたちが活躍していたのをテレビで見ていたから、日本への想いが強い。

でも、僕が今回RIZINのチャンピオンになることでブラジルの若い世代のファイターも、もっと日本に行って戦いたいと思うようになるはずだ。しっかりと僕の名前をRIZINのリングに刻むことで、この状況も変わり日本で戦いたい選手が増えるようになる」

──UFCや北米で戦うのに比べて、RIZINのイベント数は限りがありますが、ルイスはそこでレギュラーの座を手にできました。

「凄くラッキーなことだと自覚しているよ。RIZINはだいたい年に8イベントが開かれ、2度は僕も試合も組まれている。それは日本のファンが僕の試合を見たいと思ってくれているからで。本当にファンの皆には感謝しているよ。

しかも去年の12月から今年の2月までの3カ月間、カルペディエムで柔術の指導とプロフェッショナル・トレーニングを積むことできた。本当に素晴らしい日々だったよ」

──言葉だけでなく、文化の違いもブラジルと日本は大きいです。日々の生活で戸惑うことはなかったでしょうか。

「日本の人達はとても親切だし、日本食が好きだから何も問題はなかったよ。イソマルスイサン(磯丸水産)は、本当に美味しいフードばかりだった(笑)。

それに僕はアスリートだ。普段から規律正しく……いうとブラジルでは堅苦しいと感じられるほど健康的な生活をしている。夜は早く寝て、朝は早く起きる。しっかりと栄養を考えた食事を摂り、思い切りハードな練習を繰り返す。何も派手な生活をしているわけじゃないし、それは日本でも同じだった。日本にいてブラジルが恋しかったのは、家族や友人と会えなかったことだけだよ」

──なるほどです。ファイターがファイターらしく生きていると、派手に出歩くこともないと。これほど日本好きなルイスですが、試合前に日本に少し長く滞在して時差の調整などを行おうと思うことないですか。ロングフライトがあるだけでも、ディスアドバンテージかと思うのですが。

「ブラジルから日本に向かうことが、ディスアドバンテージだとは思っていないよ。そりゃあ2週間前から日本に滞在できると最高だろう。でも、そんなこと言ってもしょうがない。だから考えもしない。ただ伝えられたスケジュールに従い、計量をパスして戦う。それだけだよ。40時間のフライトがあっても、しっかりと体重を落とす。そしてファイトを楽しむんだ。

それにチーム全員で日本に早く行って準備できれば良いけど、そうでないならブラジルでギリギリまでトレーニングした方が良いと思っている。それはいつの試合もそうだし、タイトル戦だからといって何か違うことをしようとは考えなかったよ」

──サトシはMMAというスポーツにおいて、最高のグラップリング技術を持っています。とはいえ寝技は、MMAでは一つの局面でしかないという考え方もできます。改めてMMAファイターとしてのサトシの印象を教えてもらえますか。

「今回の試合はクラシカルなグラップラー×ストライカーの戦いだ。確かにサトシは優れたグラップラーだけど、MMAファイターとして他の局面は特にコレといって特筆すべきモノではない。それに僕自身、テイクダウンされても柔術を駆使して防げば良いだけだよ。この試合のためじゃなくて、ずっと柔術をやってきたから。

僕はただのストライカーじゃない。でも、さっきも言ったように今回の試合はグラップラー×ストライカーという図式が成り立っている。サトシが僕をテイクダウンしたくて組みついてくるなら、殴ってKOするだけさ」

──サトシは3月の中村K太郎戦のハイキックからのKO勝ちだけでなく、パンチでKO勝ちも過去にしています。それでも彼の打撃は、特に気になるモノではないですか。

「重ねて、サトシの打撃は印象深いモノではないと断言する。僕はコンプリートファイターだから、どの局面でも戦えるけどサトシの打撃に対して特別な準備をする必要はないよ。まぁ打撃戦を挑んでくるというなら、好きにすれば良い。僕はマイク・タイソンと向き合って、殴り合うことだって平気だから(笑)」

──では日本好き、そしてRIZINラブのルイスにとってRIZINライト級王者がBellatorのパトリッキー・フレイレ、AJ・マッキーに敗れていることをどのように思っていましたか。

「だからこそ僕は9月29日にチャンピオンになり、防衛戦でパトリッキー・フレイレを倒すつもりだよ」

──ルイス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「常に言って来たことだけど、本当に心の底から日本のファンに感謝している。皆の存在があるから、日本で戦うことがモチベーションになっている。チケット代に値するような試合をするから、期待してほしい。

この試合を見てくれるファンの皆に初回から、KO勝ちを狙うことを約束する。今回の試合は、1R……5分間あれば十分だ。2Rは訪れない。初回KO勝ち、サトシをボコボコにするよ。会場では僕の名前を叫んで応援してほしい。アリガトゴザイマス」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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45 AB ABEMA K-1 MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN48 UFC   ボクシング ライカ 修斗 扇久保博正 新井丈

【RIZIN48】新井丈と対戦、ズールー=TUF24で競演「オウギクボと一緒に練習をして技術交流をしたい」

【写真】くっきり二重のズールー。ストライカーという触れ込みだが、インタビューではレスリングに精通していることが伺えた (C)RIZIN FF

29日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で、南アフリカからエンガジムーロ・ズールーが初来日を果たし新井丈と対戦する。
Text by Manabu Takashima

南アフリカ、いやアフリカ大陸#01ショーといえるEFC Worldwideでフライ級とバンタム級を制したズールーと修斗でストロー級とフライ級を制した新井の対戦。そのズールーは2016年に世界中のローカルプロモーションからフライ級王座が一同に会したTUFシーズン24に参加し、扇久保博正と対戦している。

戦ってなお友情を育み、扇久保を尊敬し──あの日の敗北を払拭したいという想いを持つズールーは初めてのリングでのMMA、そしてRIZINルールでの戦いに興奮を隠せずにいた。


ケージレスリングより、ピュアレスリングが大切になってくる

──約2週間後に日本で新井丈選手と対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は17日に行われた)。

「日本を初めて訪れることに凄くワクワクしているし、最高の気分だよ。加えて、初めてリングでMMAの試合をすることが楽しみでならない」

──MMAの試合が初めてということは、他のルールではリングの経験があるということでしょうか。

「そうだよ。MMAでは初めてだけどムエタイとK-1はリングで戦ってきたからね」

──リングとケージは別モノという見方もできます。今回の試合に向けてどのような調整を行ってきましたか。

「ずっとボクシングはリングで練習をしてきているから、その辺りの知識は持っているつもりだ。もちろん、金網がないことで押し込んでからの逃げ方などは違ってくるから、ケージとリングでは違う技術や作戦が必要になっている。それでも、どうすればリングで対戦相手をコントロールできるかは分かっているよ」

──90度のコーナーがあるリングと、ケージでは距離の取り方なども違ってくるかと思います。

「そこに関しては、問題ないよ。僕の方がプレッシャーをかける方だから、下がる相手はコーナーに詰めることができる。だからリングでの試合は僕にアドバンテージが与えられるわけで、相手にはディスアドバンテージでしかない」

──では組みの展開になると、ロープが使われているリングでの戦いはどうなると予想していますか。

「レスリングはレスリングだ。ケージでないなら、壁が使えない。そのつもりで戦えば良い。つまり、普通にレスリングをすれば良いんだ。金網があればレスラーはプレッシャーを掛けやすい。リングだと、レスリングではなくK-1のプレッシャーの掛け方で構わなくなる。

ボディロックが取りやすくなる? そうだね、組む方はケージと比べると腕を自由に動かすことができる。ただ、組まれた方も腰の使い方がケージの時よりも楽になる。つまりロープはあっても、ピュアレスリングと同じ技術になるんだ。ケージレスリングより、ピュアレスリングが大切になってくる」

──ではRIZINルールも初めてだと思います。このルールセットにはどのような印象を持っていますか。

「エルボーとニーが好きなので、ヒザをグラウンドで使う機会がやってくることを願っている(笑)。グラウンドでのヒザが認められていることは、リングと同様に僕にとってアドバンテージになる。これまでテイクダウンを奪っても、ヒザはボディにしか打てなかった。それが頭部、顔面に入れることができるんだから。

これまで戦って来たルールでは、それが可能なポジションでも使うことが許されていなかった。でも、次の試合は違う。凄く楽しみだ」

──ところで2016年のTUF以降、ずっと南アフリカで戦ってきました。南アフリカの選手はズールーと同じEFC World Wideでキャリアを積みUFCやONE、そして中東に旅立っていくケースが多いですが、母国に留まっていたのは何か理由があったのでしょうか。

「まあ南アフリアで戦い続けてきたことは、不運だったかもしれない。でも、英国、ブラジル、ジンバブエという国外の選手との試合も経験してきた。それ以前にカンボジアでMMAを2試合戦い、タイで1度ムエタイの試合を戦ったこともある。僕への応援がない環境でも戦ってきているからね。

確かに母国で戦うのと、そうでない試合は違う。でも、それが問題になることはない。試合場に上がり、やるべきことを遂行する。それだけだよ。結果、ファンが僕の試合を気に入ってくれると最高だ。何より世界でも有数の団体の1つであるRIZINで戦えるんだ。この力を見せつけるよ。そして、ずっとRIZINで戦い続けてチャンクーラを手にし続けたい」

──チャンク―ラ?

「マネーのことだよ(笑)。RIZINで戦うことでチャンクーラを稼ぎ、日本の文化に触れることもできる。この機会を手にすることができて、とても嬉しい」

──その日本のMMAに関して、どのような印象を持っていたのでしょうか。

「日本のMMAもそうだけど、日本の文化に興味があった。日本の人々を尊敬しているし、日本でどんな経験ができるのか凄く期待しているんだ。僕自身、極真空手を習って成長してきたからね」

──そうなのですかっ!!

「そうなんだよ。茶帯を巻いていた。極真時代は1度のトーナメントで、26試合も勝ち抜かいといけないなんてことも経験したよ」

──!!!

「極真空手から学んだことは本当に多い。その極真は日本生まれだから、日本の文化に興味を持ち続けてきたんだよ。マスター・マス・オーヤマの教えが僕の根底にはあるから」

──ところで南アフリカの治安の悪さは、日本にも伝わっています。そういうなかで生まれ育っていると、試合でも危機管理能力が発達するということはありますか。

「残念なことに南アフリカはどこが安全で、どこが危険か分かっていないと本当に危ない。でも素晴らしいところもあるんだけどね……。そのような国の状況とファイトを比較することはできない。僕自身が荒れた地域の出身であるからこそ、リングの上と一緒にはできないんだ。

それこそ日本のような治安の良い国からでも、RIZINのビッグスターの1人でThe Ultimate Fighterで活躍したヒロマサ・オウギクボのような選手が生まれているじゃないか。本当に心穏やかで、礼儀正しい人物だった。凄くフレンドリーで、僕は彼と戦ったけど心の底から尊敬している。

オウギクボとは言葉がちゃんと通じ合ったことはない。彼はTUFに出ていた全員とコミュニケーションを取るのに苦労をしていた。でも、言葉じゃない。彼の佇まいで、どういう人間なのかは伝わる。僕らは戦い、オウギクボは2Rに僕をRNCで仕留めた。でも、戦ったあとでも僕らはカタコトの言葉で意思を伝えあい、友情を育んだ」

最高の勝者に自分がなれると思っている

──実は扇久保選手のことは、後ほどお伺いしようと思っていたのですが、ズールーから話してくれましたね。それだけの関係にあったことが伝わってきます。と同時にRIZINのフライ級で戦うということは、どこかで扇久保選手にリベンジをしたいという気持ちが残っているのではないでしょうか。

「もちろん、僕はファイターだから敗北は払拭したい。リベンジの機会があれば、そうしたいよ。でもそれは何も僕らの間にパーソナルな問題があったからではないことだけは言っておきたい。実際に試合後も、彼は僕にアドバイスをしてくれた。僕も同じようにオウギクボの役に立てるならと助言もした。僕らは心が通じ合っていた。戦っても敵対関係になるようなことは一切なかったよ。

今でも日本に行った時に、オウギクボと一緒に練習をして技術交流をしたいと思っている。それができれば、本当に光栄だ」

──その扇久保選手はRIIZNフライ級を世界最高のクラスにしたいという目標を持っています。そうなると実際に戦うライバルであっても、夢を叶える同志になるわけですね。

「それは今、知ったことだから……何て言えば良いのか。ただ、その目標を達成して欲しい。人間として、彼と同じ目標を持ちたい。同時にファイターとして、ウォリアーとして僕にも夢がある。今もチャットで会話するオウギクボが目標を達成するために、僕らが戦う必要があるなら問題なく応じるよ。それは彼が本当に素晴らしいヤツだからだよ」

──そのような未来が来るためにも、今回のRIZINデビュー戦は非常に大切になってきます。

「動画でジョー・アライのファイトは視た。運動神経が良くて、強いパンチの持ち主だ。カウンターも上手い。なにより、気持ちがタフだ。激しい戦いになって、最高の勝者に自分がなれると思っている。

いつだって観客の皆に喜んでもらうために、ベストを尽くしてきた。日本のファンは騒ぐこともなく、じっと戦いを見てくれる。そんな日本の皆も、僕も試合を気に入ってくれるはずだ。そして、最高の時を過ごして欲しい。フィニッシュして勝つ。その準備はできているよ」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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45 DEEP F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 パンクラス 住村竜市朗 修斗 西條英成

【Shooto2024#07】住村が組みヒザで削り続けて3Rにトップキープ。西條を判定で下して世界戦をアピール

【写真】各ラウンド、要所要所でポイントを取る。いぶし銀の試合運びで住村が勝利した(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
西條英成(日本)

お互いにジャブを見せ、住村はスイッチも見せる。住村がインロー、西條が右フックから距離を詰めて組みの攻防になる。ケージ際で四つの展開となりヒザを蹴り合うと、西條のヒザがローブローとなり試合が一時中断となる。スタンドでの再開後、西條が右カーフ。住村が右腕を差して組みつくと、西條が離れ際に右フックを振る。距離が離れると住村が左の前蹴りを見せて組みつき、左腕を差してケージに押し込む。ここは互いにテイクダウンを奪えずにブレイクとなる。

再開後、西條が飛び込むような右ストレートと右カーフ。住村が右ストレートを当て、左腕を差してケージに押し込む。ここで住村のヒザがローブローとなる。ブレイク後、西條が左フック・右ストレートで前進。住村の左の蹴りをキャッチするように組みつくと、住村が左腕を差してケージに押し込む。住村が顔とボディにヒザを入れる。

2R、西條がジャブから右ストレート、住村も左の前蹴りを返して組みつく。左腕を差した住村は西條のボディに足に左のヒザ蹴りを入れる。ブレイク後、西條が左のインカーフ、右ストレートで飛び込む。住村が左ミドルを蹴ると、西條は左フックから右ストレート。住村は西條のパンチをくぐるように組みついてスタンドでバックへ。西條も正対して距離を取る。

試合がスタンドに戻ると、住村が左の前蹴り。ジャブを突いて前に出ていく。さらに住村は左ミドルを当て、飛び込む西條に右を狙う。ここで組みの攻防になると、西條が左腕を差して住村をケージに押し込む。住村は態勢を入れ替えてヒザ蹴り、最後は西條が住村を押し込む形で終了となった。

3R、西條が右カーフ、住村は左フックから距離を詰めて組みつく。ここも住村は西條をケージに押し込んでヒザ蹴りを入れる。離れた西條は右ストレートで飛び込み、住村も左の蹴りから組みつく。住村は左腕を差してケージに押し込んで左のヒザを入れる。住村が足をかけてテイクダウンを狙うと、西條にすぐに立ち上がって右を強振。住村も右ストレートを返す。再び組みの攻防になると住村がスタンドでバックを取って、西條の左ももに左ヒザを蹴る。

ここでブレイクとなり、左目尻をカットして西條にドクターチェックが入る。再開後、ジャブの差し合いから西條がインロー、住村も左ミドルを蹴る。このまま組みの攻防になると、西條がケージ背負う住村にダブルレッグに入り盛り上げるようにテイクダウン。立ち上がろうとする住村のバックに回るが、住村が西條を前に落としてトップキープする。このまま住村がインサイドガードで細かいパンチを落とし、トップキープして試合終了。ジャッジ2名が30-27、1名が29-28とし、住村が判定勝利を収めた。

試合後、住村は「いつも通りしょっぱい試合をしてすいません。西條選手、キャリア5戦目で格上を当てられて、試合を受けてくれて感謝しています。自分には夢があって、国内のメジャー団体、修斗、DEEP、パンクラスの3団体でチャンピオンになることです。ぜひ世界タイトルに挑戦させてください」と世界王座挑戦をアピールした。


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45 F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 修斗 山上幹臣 黒部和沙

【Shooto2024#07】山上幹臣、復帰2戦目は黒部和沙にギロチンで一本勝ち「強くなって戻ってきたぞ!」

<ストロー級/5分3R>
山上幹臣(日本)
Def.1R2分16秒by ギロチンチョーク
黒部和沙(日本)

サウスポーの山上がプレッシャーをかけて前に出て、黒部は左のアウトローと右ミドルを蹴る。

変わらず前に出る山上は右ジャブを見せると、黒部も前に出て右ミドルを蹴る。山上がインローを蹴ると、黒部がダブルレッグに入ってテイクダウンを狙う。

山上はそれをスプロールしてケージを背にしながらギロチンを狙う。黒部もこれに対処してシングルレッグに切り替えてテイクダウンを仕掛けるが、ここで山上が再びギロチンへ。

これががっちりと極まり、山上が黒部からギブアップを奪った。約12年ぶりの修斗凱旋、そして復帰2戦目で一本勝ちを収めた山上は「強くなって戻ってきたぞ!」と絶叫。

「5月に復帰して(試合が)できるのかなと思ったんですけど、自分は負けず嫌いなんで、勝つまでやめられねえと思って、今日勝てて良かったです。

約10年このステージに上がることができなくて、上がると決めたときに家族や仲間のサポートが力になりました。また次も戦いたいと思っているので、今日の山上軍団の応援は声が小さかったんで、次は会場が壊れるくらい声を出してください」と語った。


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MMA o パンクラス 修斗

修斗20240922:第7試合・マックス・ザ・ボディ vs. 西尾真輔

ライト級。

西尾のローにマックスがワンツーを打ち込む。西尾飛び込んで左フック!ビッグヒットしマックス仰向けにダウン!パウンド!KO!

代役で修斗に初出場した西尾、秒殺KO勝ち。

ワンツーをもらって言いたいことが飛んでしまったとのことだが、最後は「パンクラス最高、修斗最高、MMA最高!」でマイクを〆た。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship Shooto Shooto2024#08   キム・ジェヨン 修斗 岡見勇信

【Shooto2024#08】11.30後楽園、岡見勇信が世界ミドル級王座をかけてキム・ジェヨンと再戦

【写真】約2カ月後に世界王座をかけて戦うケージで、岡見は自らを鼓舞した(C)MMAPLANET

11月30日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#08にて、修斗世界ミドル級王座決定戦=岡見勇信×キム・ジェヨンが決定した。
Text by Takumi Nakamura

修斗世界ミドル級王座はシアー・バハドゥルザダが保持しているが、2020年4月のONE Championship公式サイトに掲載されたインタビューでバハドゥルザダが現役引退とコーチ業に専念することを表明していた。


岡見とジェヨンは昨年12月「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」で対戦し、判定2-1で岡見が勝利。約1年のぶりの再戦は世界タイトルをかけたダイレクトリマッチとなった。このカードは9.22S修斗後楽園大会内で発表され、修斗での世界戦が決まった岡見がケージでの挨拶に立ち、ジェヨンのコメントも代読された。詳細は以下の通り。

岡見勇信
「もう今も緊張しています。修斗からこのオファーをいただいて熟考しました。、今の自分に歴史ある修斗のベルトをかけて戦うことができるのか。もう一度、キム・ジェヨンという強いハードなファイターと5分5R戦うことができるのか。何度も問いかけました。怖かったですけど、自分の奥底に残っている炎がベルトをかけて戦えるなら、やらないわけにはいかないだろうと(怖さを)押し切りました。

先輩たちが修斗でたくさん戦って ベルトを巻く姿、そして激闘する姿を見てきました。修斗後楽園で戦えることがうれしく思います。そして今自分は43歳、これが最後のチャンスだと思っています。ここまで来たらやるしかないと思っています。今自分は若い子たちを指導していますけど、彼らと一緒に戦うことが恥ずかしいという想いもあります。でもそれもどうでもいいです。ベルトが欲しい、ベルトを獲るんだ、その姿を見せるので応戦よろしくお願いします」

キム・ジェヨン
「最も歴史が伝統がある修斗でチャンピオンになるということは誰もが一度は夢見ることです。そして日本の極真空手からスタートした自分にとって光栄極まりないことです。そしてこうして再戦するチャンスをもらえたことに感謝しています。前回を超える素晴らしい試合をしましょう」

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