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【GFG04】本州最北=青森県五所川原市のMMA大会=GFGを主催、藤田成保「今は種をまいている状態」

【写真】厭らしい話だが、胸に光るバッジはMMA大会開催の大きな武器になる(C)GFG

3日(日)、青森県五所川原市のプラザマリュウ五所川原で、Global Fightingsports Gameの第4回大会が開かれる。
Text by Manabu Takashima

五所川原市の市議でもある藤田成保氏が主催するGFGも、コロナの休止期間こそあったが、今回は昨年に続き2年連続での開催となり、試合数はほぼ倍増の15試合が組まれることとなった。

この試合数の増加に関して、藤田氏は出場基準のハードルを少し下げたと本音を話す。どうしても首都圏での試合機会が限られるなか、青森県下でGFGが定期的&継続開催されることが東北の地にMMAが根付くことに通じる。そんな熱い想いが、藤田氏から伝わってきた。


──4度目のGFGを控えた藤田成保さんです。改めてどのような気持ちでしょうか。

「無事に開催され、無事に終了することを望んでいるだけです(笑)」

──昨年の8試合から、オープニングファイトの2試合を加えると15試合のラインナップが揃っています。

「出場する選手がいないと大会は成り立たないです。今回、東北のジムの代表に、セミプロ級の選手にも試合をしてもらおうとお声がけをしました。そうしたら、予想以上に集まりました(笑)。正直、9試合か10試合と考えていたのですが、この試合数は地方都市の選手が試合に飢えている表れだと思います。修斗もパンクラスも、ライセンスが交付されてもなかなか首都圏では試合ができないので。

そういう東北の選手たちが、こぞって出てくることになった形です。正直、プロといってもハードルを下げた部分はあります。でも、そういう選手たちに試合機会を与えたい。目的は人材育成です。選手を育てないことには、継続開催はできない。自分が好きなったMMAを地元に根付かせることは無理になります。

今回のように実力的な部分で基準を少し下げることで、今後に繋がると考えています。今は種をまいている状態なので。いずれは自分がいなくても、開催していければと……」

──もう、それは当然というかむしろそうあるべきだと思います。何も全国一律でなくて良い。地下格は賛成の立場を取れないですが、アマMMAがない土壌でファイトの機会を求める人がいる。その受け皿になる部分もあると思うようにもなりました。

「現状プロの経験がある選手で出られる選手は、皆に出て欲しいという考えです。デビュー戦の選手も、ジムの代表が試合をさせて恥ずかしくないと判断した選手たちです。そして今大会にも地下格出身の選手が2人ほどいます。でも、真面目に練習して、修斗のプロライセンスを取った選手も含まれているんです。

普段は自分のところもそうですし、しっかりと練習をしている選手です。そこは地下格と関係しているジムの代表とも連携を取っています。彼らも弱くない。強いです。一緒に練習していて、どれだけ一生懸命にやっているかも知っています。何より、本当に東北の選手は試合機会を求めているんです。そういう選手には、試合の機会を与えたいです」

──押忍。藤田さんの熱い気持ちが伝わってくる言葉です。

「と同時に実は水面下で私の地元である五所川原だけでなく、八戸でも開催しようと動いています。来年の春、4月か5月に八戸でやりたいと思っています。八戸は人口30万人以上で、五所川原の5倍ほどの人が住んでいます。またパラエストラ八戸のスポンサーで、ホテル経営をされている方がいまして、そのホテルの結婚式場を使わせてもらえそうなんです」

──おお、そこまで現実的な話なのですね。

「ハイ、協賛金の関係などもありまして、五所川原で年に2度というのはどうしても難しいモノがあります。でも、五所川原と八戸と青森県下で2大会が開催できれば、東北の選手に試合機会を少しでも確保できることになるので頑張ります。

五所川原は小さな街ですが、ずっと会場を貸して下さるプラザマリュウ五所川原の御理解などを考えると、徐々に根付いてきたのかとなという想いはしています」

──押忍。本州最北のMMA、期待しています。

■GFG04対戦カード

<フェザー級/5分2R>
佐々木郁矢(日本)
石塚将也(日本)

<フェザー級/5分2R>
櫻庭泰裕(日本)
松藤冬馬(日本)

<バンタム級/5分2R>
大石真丈(日本)
平野唯翔(日本)

<バンタム級/5分2R>
吹田琢(日本)
加藤慎一(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐東伸哉(日本)
石塚一(日本)

<フライ級/5分2R>
西塚丈人(日本)
萩原和飛(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田良(日本)
細川勇哉(日本)

<バンタム級/5分2R>
寺田隆(日本)
峰田悠生(日本)

<フライ級/5分2R>
名久井悠成(日本)
苫侑我(日本)

<フェザー級/5分2R>
エスカル御殿(日本)
武田光信(日本)

<ライト級/5分2R>
中村友哉(日本)
新岡理貴(日本)

<フェザー級/5分2R>
塩谷亮(日本)
中川涼(日本)

<フライ級/5分2R>
ベアー誠(日本)
吉田龍馬(日本)

<OPライト級/5分3R>
三浦康平(日本)
村田在音(日本)

<OPフライ級/5分2R>
長谷川暢哉(日本)
上井友斗(日本)

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【Giant Killing02】MAGISA主催、岡山県笠岡市の格闘技イベント「子供たちが格闘技に触れる機会を」

【写真】様々な世代が格闘技に触れる機会、特に子供たちが格闘技を始めるためのイベントを目指して(C)MAGISA

3日(日)、岡山県笠岡市の笠岡市民体育センターで、格闘技イベント『Giant Killing』が行われる。前Wardogフライ級王者MAGISAが、お隣の広島県福山市の格闘技団体KINGSと共同で開催する、アマチュア格闘技の大会だ。
Text by Shojiro Kameike

これまで日本全国で、地元密着のイベントは多数行われてきた。そんななかでGiant KillingはMAGISAの地元・笠岡市で開催される、大人から子供までMMA、キックボクシング、そして福山市に専門チームを持つ腕相撲大会まで実施される「町おこし格闘技イベント」だという。今年1月28日に第1回大会が行われたGiant Killingと、大都市圏以外での格闘技普及について、主催者のMAGISAに訊いた。


――MAGISA選手主催の大会「ジャイアント・キリング」について知ったキッカケは、昨年10月のワードッグでした。試合後に、地元の岡山県笠岡市で自主興行を開催する、と。自主興行については、いつ頃から考えていたのですか。

昨年10月、MAGISAはベルトを防衛後に返上。現役選手としての活動を続けつつ、自主大会をスタートさせた(C)SHOJIRO KAMEIE

「ちょっと具体的な日付は定かではないですけど、3~4年ぐらい前ですね。僕も選手としては、そろそろ――と考えていました。『自分も後輩を育てていかんといけんなぁ』と思って、ジム(MMAジムblooM)を出したのが2年前で。その頃から、今後ジムに選手が増えてきたら、試合ができる環境をつくってあげたいとは考えていたんです」

――MAGISA選手がそう考える立場になったのも感慨深いです。2012年に本名の津村尚幸で岡山からプロデビューして……。

「そうなんですよ。アマチュア修斗に出ていた時期を入れたら、もう13年以上やっていて」

――MMAのスタートは、ゼロ戦クラブ水島支部ですよね。

「はい。ゼロ戦クラブのあとBURSTを経て、岡山で上似大夢とTEAM AGENTをやっていたんですよ。そこから僕はTEAM AGENTを離れてblooMを立ち上げました」

――最近は古巣であるTEAM AGENTと協力して「OKAYAMA TOP TEAM」という合同練習会を行っていると聞きました。

「一番大きなキッカケは――TEAM AGENTはキッズが強くて、その保護者さんたちの熱も高いんです。そんななかで、そんななかで保護者さんから『もっとレスリングや寝技を向上させたいけど、MAGISAさんに教わることはできないか』という声が挙がったらしくて。ファイトスタイル的には、どちらかというと僕はレスリングと寝技、大夢が打撃という感じですから。それなら出稽古とかではなく合同練習をやろうよ、という話になりました」

―OKAYAMA TOP TEAMのスタートもそうであるように、岡山県内の格闘技事情も大きく変わってきました。MAGISA選手としては、どのように変わってきたと思いますか。

「僕が試合に出始めた頃って、岡山~笠岡~福山でMMAの興行がなかったですよね」

――TORAO岡山大会が2010年4月、福山市では2013年6月に中村和裕さんの自主興行KING KAZ FIGHTが開催されて以降、大きなイベントはなかったかと思います。

「大会があっても広島市か高松市ですよね。一番近い場所でも。だから僕も笠岡で大会をやりたいとは考えました。でも選手と大会運営の両立は難しい……と思っていた頃にジムを出して、今はアマチュア含めて選手も増えてきたんですよ。その子たちが、どうやって試合に出るのかを考えた時に、自分で大会をやるのが一番早いかと思いました」

――その場合、大都市圏以外の地域では大きく2つのパターンに分かれると思います。アマチュア修斗か、地下格闘技か。

「そうなると思います。どちらにしても試合出場の機会を求めている選手は多いんですよ。僕としては自分のジムで、プロを目指すならアマチュア修斗やDEEPフューチャーキングトーナメントを勧めています。一方で『趣味として試合に出たいのであれば、どこで試合をしても良い』と、ジムの子に伝えているんですよね」

――確かにアマチュアMMAの大会は増えました。しかしどうしても選手向けの試合になります。趣味でMMAをやりたい人たちは、どこで試合をすれば良いのかという問題は常にあります。

「難しいですよね。だけど競技人口は増やしていきたい。そのためには自分で大会をやるのが良いと思ったんですよ。実際、1月28日に笠岡市で第1回大会を開催したあと、ジムの会員さんが大人から子供までメチャクチャ増えました。

こういうなかから、たとえば地下格闘技しか出る場所がなかった子も熱が入って、アマチュア修斗からプロへ――となるかもしれないし。すでに1月大会で試合をしてみて『本気でやりたい』という子が2人います。こういう中から修斗だけでなくDEEP、パンクラス、RIZINと目指す熱が入るキッカケになれば良いと思って」

――首都圏あるいは都市圏以外だと、MMAを始めるキッカケが地下格闘技以外だったというケースは多いです。ただ、どうしても安全性の問題はある。そんななかで安全に格闘技に触れ、選手であれ趣味であれMMAを続ける入口は必要だと思っています。その入口としてジム内試合を実施しているケースも多いわけで。

「分かります。だから僕はジャイアント・キリングを『格闘技イベント』と呼んでいます。地下格闘技ではない、かといって当然プロ興行でもないし、アマ修のようなアマチュア大会でもなくて。大人から子供まで、いろんなルールの格闘技に触れてもらいたい。そこで出ている人のレベルを見て『あれは地下格闘技だよね』と言われたら、それはそれで仕方ないです。レベルとして考えたら……。でも、じゃあ『地下格闘技って何?』ってなると思うんですよ」

――そうですね。地下格闘技かそうでないかの区別は、誰も明確に定義できていない。主催者がそう名乗らないかぎり、印象論に近いです。そこで大切になるのは、主催者側が何のために、何を目指して大会を開催しているかであって。

「Giant Killingを開催するうえで一番大きかったのは、笠岡市長さんへの表敬訪問なんです。ワードッグのチャンピオンになったあと、当時の笠岡市長さんのところへ表敬訪問に生かせていただいて。その時、ダメ元で話をしてみたら、『ぜひ笠岡で大会をやってください!』と言われたんですよ」

DEEPジュエルスに出場するMANAとともに、小林嘉文笠岡市長(※当時)を表敬訪問したことが大会開催につながった(C)MAGISA

――その言葉は大きいですね。まさに町おこしといいますか。

「当時の市長さんは柔道をやっていて、格闘技が好きだったそうなんです。おかげで笠岡市の後援も付き、笠岡市の体育館を使わせてもらえるなど、とんとん拍子に決まっていきました。笠岡市の後援があるので、それこそ大会運営に関してグレーなことはできないです。ちゃんと運営者としてインボイスも登録し、税金の面もちゃんとしていますから。もちろん会場の使い方に関しても、ご迷惑をおかけすることがないように」

――なるほど。大会の観戦は有料ですが、子供たちは入場無料となっているのですか。

「この大会はこの大会はblooMと、KINGSという格闘技団体と共同で開催しています。KINGSさんとは『イベントを1回だけで終わらせたくないよね』という話をしていて――1回やっただけで終わったら、『金儲けしただけなんか』と言われちゃうじゃないですか。そうではなく定期的に、年2回は開催していきたいと考えていきます。何より子供は観戦無料で、子供たちが格闘技に触れる機会を増やしていきたいんですよ。格闘技の未来のために」

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【DEEP122】毛利昭彦が語る近藤有己戦、TORAO、RIZIN「全部やる。全て僕のやってきた格闘技だから」

【写真】山口県のMMAを支え続ける存在、毛利昭彦(C)SHOJIRO KAMEIKE

11月4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、毛利昭彦が近藤有己と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中国地方のMMAを語るうえで、毛利の存在を欠かすことはできない。2000年ごろから山口県でMMAの練習を始め、選手としてだけでなく自主興行やclub DEEP山口大会にも携わってきた。さらに現在は修斗興行TORAOの山口大会をサポートする立場にもある。
その毛利にとって2024年11月は、自身のキャリアにとって一つのピークを迎える。4日にDEEPで近藤有己と対戦し、2週間後の17日にはTORAO山口大会を控えるなか、さらに毛利道場から摩嶋一整がRIZIN LANDMARK名古屋大会に参戦することとなった。
指導者として、大会運営サイドとして、そして選手として――毛利は言う。「全部やる。それが全て、僕のやってきた格闘技だから」。


――まずTORAO山口大会の開催が発表されたあと、毛利選手がその2週間前にDEEPで近藤選手と対戦すると聞き、驚きました。TORAO山口大会はプロモーターが山本陽一TNS代表で、毛利選手は大会をサポートする側です。毛利選手がTORAO山口大会をサポートするようになったのは、いつ頃のことなのでしょうか。

「初めてTORAO山口大会が開催されたのが2018年ですよね。もともと山口県で僕は『一心』という自主興行を開催していて、山本さんも一心のことを知っていたし、僕も山本さんが修斗の大会を行っているのも知っていました。僕も選手としてはもちろん、興行としてはDEEP山口大会を行ったこともあるし、一心の前には『RockUp』という大会もやっていて」

――RockUpと一心! 当時の中国地方の格闘技事情を知る者としては、興味深い名前ばかりです。

「アハハハ、そうですよね。そんななかで山口県では村井さん(村井貴史。毛利道場所属の元プロシューター。山口県内のアマチュア修斗普及に尽力した)がアマチュア修斗を開催するようになって。県内の格闘技をアマチュアから育てていく。そのベースが修斗にはありますよね。全国でアマチュア修斗を開催しているのは凄く良いことだし、僕も広めていきたいと思いました。

プロ興行を開催するにしても――今でもDEEPをやりたいという気持ちはあります。ただ、西日本の状況は山本さんのほうが分かっているし、その面で話も合うから、やりやすいんですよね。アマ修斗は歴史もあるから、選手のモチベーションも高まると思うし」

――もう20年以上、選手としてだけでなく興行にも携わってきた毛利選手から見て、中国地方のMMAはどのように変わってきたでしょうか。

「今はインターネットがあって、感覚的には東京も近くなったし、実際に山口県から東京の大会にも出やすくなったじゃないですか。僕がMMAを始めたのは2000年頃かな。あの頃は何もなかった。それこそ周りに格闘技のジムはなかったです。格闘技の情報についても、雑誌で『こういう選手が東京にいるのか』と知るぐらいで。それこそ今回対戦する近藤有己選手も、そういうメディアで見ていた大きな存在ですよ。

そんななかで、いかに自分たちをレベルアップさせていくか――試行錯誤しながら大会を行ってきたからこそ、東京の大会にも出られるようになった。だから今後も続けていかなきゃいけないと思っています」

――ジムの話でいえば、最初に毛利道場の存在を知った時は、まだ常設のジムはなかったと思います。そこから現在の広くて綺麗なジムを立ち上げた。2000年ごろに毛利選手が抱いていた夢を、一つひとつ実現している手応えはありますか。

「う~ん、夢かぁ……。あの頃って、庭に木の杭を4本立てて、ビニールシートを敷き、ホースを巻いてリングをつくったんですよ。そこ空手や柔道の経験者を呼んで、自分がやりたいMMA——東京から伝わってくる総合格闘技のルールで練習していたんですよね」

――ホースがロープ代わりのリング! しかも床がマットではなくビニールシートというのも凄いです。

「怪我も多いし、最悪な環境で(苦笑)。でも、そんななかで仲間も増えて、格闘技をやりたい人も集まってきました。そういう人たちのために、指導と設備に関しては東京に負けないものをつくりたいと思ったんです。自分も東京へ練習に行ったり、いろんなものを探し、勉強させてもらいました。

田舎なので、今でもMMAを知らない人は多いです。でも大会とか、摩嶋一整の試合を通じてMMAというものも認知されつつある。今、そういう良い状態でもあるんですよ」

――――一方、ジムを運営して興行もサポートするなかで、現役選手としての活動は難しくなりませんか。2011年から2018年まで、MMAに関してはブランクがありました。

「その頃は巌流島とかプロレスに出ていたんですよ。ただ、もともとプロレスが好きでMMAを始めたけど、やってきたのはMMAですからね。ずっとMMAの練習もしていたし、僕の中ではそんなに変わっていません。

何かって言うと……昔から『山口県で格闘技をやり、山口県で格闘技を広めていく』という気持ちは変わっていないんです。だからプロレスをやっている間も、自分としてはMMAを休んでいたつもりもなくて」

――なるほど。そうしてMMAを続けてきたことで、今回は近藤選手と対戦することになりました。

「凄く楽しみですよ。田舎で格闘技をやってきた僕にとっては、ずっと視てきた凄く有名な選手で。最近、年齢が近いと知ったんですけど(笑)」

――毛利選手も近藤選手も1975年生まれの同い年なのですね。

「そうです。学年は僕のほうが一つ上になるのかな(毛利は3月生まれ、近藤は7月生まれ)。同じ年齢ではありますけど、上の世代の選手というイメージですね。階級も違うし、対戦することはないと思っていました。

それがHIMEのセコンドでDEEPジュエルスに行った時、佐伯(繁DEEP代表)さんから『TORAO山口大会の試合は決まったの?』と訊かれて。前から山口大会で試合をすることは伝えていたんですよ。でも対戦相手が決まらなくて……。僕としても年に1回、地元で試合をするうえで誰が相手でも良いわけじゃない。意味のある試合をしたい。

で、佐伯さんに『決まっていないんですよ』と言ったら、『近藤選手とどう?』と訊かれたんです。僕としてはすぐ『試合したい』と思いました。だけど『少し待ってほしい』と答えたんですよね」

――11月17日にTORAO山口大会とRIZIN LANDMARK名古屋大会がある。その2週間前は運営者としても、指導者としても忙しい時期だと思います。

「そうなんですよ。だけど佐伯さんが近藤選手サイドにも話をしたあと、『近藤選手も毛利さんと試合したいみたい』と言ってきて。その瞬間『もうやるしかない』と思いましたよね。そこから試合することしか考えられなくなりました。

山本さんには、そのことは言いにくかったですけどね(苦笑)。でも大会運営のことは弟(毛利将文氏。毛利道場マネージャー)が昔からやってくれているので、不安はなかったです。弟がいれば心強いし、任せても大丈夫だと思いました」

――その近藤選手とは、どのような試合をしたいですか。

「山口県で格闘技と向き合ってきた僕が、東京の選手とどこまで立ち向かえるのか。そこで勝ちたい。これはずっと僕が思っていたことです。そういう意味では凄く楽しみだし、もう楽しみしかないですよ。自分がやってきたことを、近藤選手に真っ向からぶつけます」

――運営サイドとしてTORAO山口大会についても教えてください。

「TORAOって完成度の高い興行なんです。東京の大会にも負けないレベルにあると思います。選手もTORAOのような完成度の高い大会に出ることで、技術もモチベーションも高めてくれているのでしょうし。

自分も一心を開催していた頃から『格闘技って、こんなに凄いんだよ』ということを見せる大会を開いてきたつもりです。TORAO山口大会もそうです。試合一つひとつはもちろん、最初から最後まで全体を――大会の完成度を見てもらいたいですね」

――さらに17日には摩嶋選手の試合もあります。

「17日、僕は摩嶋のセコンドに行きます。大会は山本さんとウチの弟がいれば大丈夫ですから。同時に僕は、今の摩嶋のストーリーを潰したくないので。もちろんウチの道場からTORAO山口大会にも出場しますけど、そこは道場の仲間がバックアップしてくれますし。

なかなかね、僕もいっぱいいっぱいです。全く余裕はありません(苦笑)。だけどRIZINもDEEPも、そしてTORAOも全て僕がやってきた格闘技だから。選手もスタッフも育ってきた。17日も山口県にはいないけど、全部やりきります」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
マンド・グディエレス(メキシコ)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

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【Bloom FC03】地元とライト級、そして国際戦。結城大樹「後悔したくない。悔しい想いをしない試合に」

【写真】瞬き率の高い、結城選手でした (C)MMAPLANET

本日27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03で、結城大樹が韓国のソ・ジェファンとライト級で戦う。
Text by Manabu Takashima

「東京では勝てない」。そんな風に振り返るようになったキャリは13年目を迎える。そして、地元の福岡の独立団体で迎えた再起戦。気合満々、戦意があふれ出ていると思いきや――結城はライト級で戦うことに不安を感じ、練習でもキレキレということはなかった。

とはいえ地元、減量幅の小さなファイトはストレスも少ない。33歳のベテランになっても、やるべきことは「後悔しない」こと。本人は否定するが、福岡だけで年に4試合を戦うことができる状況になったからこそ、プロモーションの縛りがない状況で戦うことができる若い選手たちは、結城の試合から何かを感じ取ることができるはずだ。


――3月に椿飛鳥選手に敗れ、今回が地元でライト級の国際戦で再起戦となります。椿選手に敗れる。それはキャリアのターニングポイントになる敗戦になったのではないかと。

「正直、椿選手との試合は自信満々で臨んでいました。東京でなかなか勝てていなかったのですが、椿選手は仕事とファイトを両立している選手だし、絶対に勝てると踏んで。SASUKE君なんかも色々と助言してくれていたのですが……ターニングポイントというか、ショックでしたね。応援してくれた皆の期待に応えることができなくて。『また負けたか。東京で勝てないな』と……かなり凹みました」

――ライト級に転向を決めたのは、フェザー級の体重を創ることが厳しくなったからでしょうか。

「まぁ落とせないことはないです。ただ年々きつくなっていたのも事実で。今回はチームメイトの試合が決まっていて、自分だけ試合がないなかで弘中さんから『Bloom FCで戦うか』と言って頂きました。

正直、フェザー級の体を創る状態になっていなかったのも事実で。そうしたら弘中さんが『思い切って、ライト級でやってみるか』と。65キロ級に戦うことを考えると、ライト級では減量がないに等しいです。これまで試合になると、練習の時と比べると動きが悪くて。そういう部分でもライト級で戦うということに関して、『勝ち負け以上に思い切って戦えるのか』ということも言ってもらいました」

――師匠の言葉で、ライト級で戦うことを決意したと。

「ハイ、かなり悩みましたが……。今も試合まで3週間あっても最後の水抜き分ぐらいまで体重も落ちていますし、凄く練習できています。今回の試合の動きで、今後のことも考えていきたいと思っています」

――絶対的な強さでいえばパフォーマンスは上がると思います。ただしMMAは対戦相手いるので、相対的な部分でパフォーマンスは上がるのか。しかも対戦相手はフィジカルが強いとされる韓国人ファイターです。

「ホント、そこまで深く考えていなかったのですが、対戦相手がめちゃくちゃマッチョで。凄く怖くなって、『これはヤバくないですか』と弘中さんに話しました(苦笑)」

――弘中さんの返答は……。

「『でかいから強いなら、ボディビルダーが一番強いってことになるだろ』と(苦笑)」

――アハハハ。なるほど。器の大きさが伝わってきます(笑)。「そういうことか」と納得できましたか。

「正直、いまだに不安です(笑)」

――今夜(※取材は3日に行われた)の練習でもフライ級の小田魁斗選手にテイクダウンされる場面がありましたが……。

「それは……いつも、あんな感じなんです(笑)。もう分からないです(笑)」

――……。今回の試合、修斗公式戦の闘裸男ではなくBloom FCといういわば地元密着の独立プロモーションでの試合になりますが、その辺りを意識することはありますか。

「僕がデビューした頃は福岡に、プロ選手はほとんどいなかったです。でも、今回の大会にはこれだけの数の福岡の選手が出場します。最近、練習をしていても気づけば僕が一番年上になっています。今日もたくさんの選手が出稽古に来てくれていて、凄く刺激になります」

――そんな若い選手に、ファイトを通して伝えたいことはありますか。

「派手な試合はできないですし、全然強くもないです。僕が何かを伝えることがあるのかと思いますが、何かを感じてくれる選手がいれば嬉しいです。でも今日も一緒に練習していた野瀬(翔平)君や小田君のように強くて若い選手がいます。あの子たちに負けないように、もうチョイ頑張ろうと思っています。

それにメインは上田(将年)さんで、修斗でなくパンクラスで戦ってきた選手と一緒の大会に出られることはチョット不思議な感じします。僕自身、修斗で戦ってきて今年は試合があるなら山口の闘裸男だろうと思っていたのですが、声が掛からなくて。弘中さんも『今年は修斗では試合は組まれないだろう』と。そんなときにBloom FCで戦えるのは、本当にタイミングが良かったです。

一番は調整しやすい。それと普段から応援してくださる人の前で試合ができる。それが出場を決めた要因です」

――ならフェザー級で良かったのではないですか(笑)。

「アハハハ。僕も段々とそれを思ってきているところです。だから大丈夫かなって思って(笑)。でも、本当にそこは思っているところです。試合が近づくにつれて、減量が楽過ぎて。それに減量しながら東京まで行くということがないのが、凄く気持ちが楽になっています。なんなら原付バイクで、パァっと計量会場に行ける近さなので。で、終わったらすぐに家に戻ることもできます。

やっぱり東京の試合の時は、水抜きをして飛行機に乗って計量会場に行く。そこからホテルまで行く移動や……ご飯も、僕は家でゆっくり食べたいので、東京だと外食になってしまいますよね。そういうストレスは、今回の試合ではないです。計量後ものんびり、ゆっくりできるだろうなと思います」

――ここから再び、キャリアの再構築になります。

「自分もプロになって12年、そろそろ引退も考える年齢になっています。自分でも練習と試合の動きが違うと、毎試合思って。一致すると、サクっといけて調子が良いです。そうならないと、『もっとできたはず』と13年目になっても思い続けています。それが一番悔しくて」

――結城選手の試合の時、弘中さんが「後悔するぞ」という声を出すことがあります。

「SASUKE君も、そうやって叫んでくれます……。いやぁ……そうなんですよね。だからこそ後悔したくない。悔しい想いをしない試合に今回はしたいです」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

■ Bloom FC03主な対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
アリエル・オリバース(フィリピン)

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
ソ・ジェファン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
永留惇平(日本)
マルヴィン・マルネス(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
荒木雄登(日本
ハ・テグン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
水永将太(日本)
チョン・ウジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
平賀二郎(日本)
下田洋介(日本)

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【Bloom FC03】3戦目で国際戦=ハ・テグン戦。荒木雄登「オールランダ―も格好良いけど僕はストライカー」

【写真】ウィッキー夫妻と荒木夫妻。平日の午前中に撮影のためにジムにきて、汗を流す仲間がいる。ウィッキージム、良い空気でした (C)MMAPLANET

明日27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03。福岡をベースとした大会で、福岡✖韓国&フィリピンという国際戦が5試合組まれている。
Text by Manabu Takashima

そのなかでキャリア3戦目の荒木雄登が、ハ・テグンと対戦する。20歳の時に上京、KRAZY BEEに所属するも首の負傷で実戦経験のないままUターンした。首の手術に成功し、昨年11月のBloom FC旗揚げ戦でTKO勝ちデビューを飾ったころ、西浦ウィッキー聡生が福岡でジムを開く準備をし始めた。

KIDに憧れ、アーセンと過ごし、ウィッキーの指導を受ける。そんな荒木のKRAZY BEEなMMAファイター人生を振り返ってもらい、今回の試合から今後に関して話を訊いた。


──Bloom FCでデビューし、3戦目で再びBloomで戦います。

「もともと20歳の時に上京してKRAZY BEEでMMAを始めたのですが、東京だとたくさん試合もありました。試合を戦う機会が多いことが上京した理由の一つでした。ただ、福岡に戻って来た時に試合数が圧倒的に少なくて、しっかりと考えてキャリアを積まないと大きな舞台で戦うことはできないなと考えていました。

そんな時にBloom FCの旗揚げ戦で戦わないかと声を掛けて頂き、これは本当に良い機会だと思いました。ここで良い試合をして、Bloom FCを盛り上げることができれば上の舞台に進めると。まずは地元の福岡で良い機会を与えてもらえたので、ここで花を咲かせようと思いました。

ただ福岡では知名度は上がってきたのですが、DEEPや修斗と比較すると格闘技界では名前は低いです。そこは悔しいので福岡から修斗やDEEP、パンクラスに負けない選手になって飛び立っていきたい。自分が先陣を切るんだという気持ちが以前より強くなっています」

──東京時代は山本アーセン選手と親しかったと伺いましたが、KRAZY BEEに入門したのは?

「やっぱり山本KID徳郁さんの影響です。亡くなられたKIDさんが大好きで。KIDさんのジムで強くなりたかった。KIDさんの魂を受け継いだKRAZY BEEで育ちたかったんです。実際KIDさんが格好良かったから、KRAZY BEEでは皆が格好良かったです。

東京では誰も知り合いがいなかった時に、アーセン君が一番最初に声を掛けてくれました。そこから、ごはんを連れていってくれたり力不足の僕を練習パートナーに選んでくれたり、本当によくしてもらって。僕はすぐに首を痛めて引退まで考えたこともありましたが、アーセン君も腰を痛めていて、色々と悩んでいたみたいで。アーセン君は『一緒に乗り越えようね』って僕の背中を押してくれて、本当にかわいがってもらいました。

KRAZY BEEではスタッフとして働かせてもらっていたので、ジムの近くに住んで朝9時30分から夜の10時までずっとKRAZYBEEにいました。結果として2年ほどの東京生活でしたが、ちゃんと格闘技に向き合いと思って手術に踏み切って。でも良い先生と出会うことができて、今があります」

──手術をするために福岡に戻ってきたのですか。

「いえ、手術は東京でやりました。でも首にコルセットをつけている状態で、家事もなかなかままならない状態でした。あの時、家族とも相談して一度福岡に戻って、これからを考えようと。2022年の年末に、こっちに帰ってきました」

──今、首の状態は?

「全く問題ないです。ただ、いつ再発するかは分からないので1試合、1試合が最後のつもりで戦っています。今は東京だとか、福岡だっていうことではなくて。どこで、どう自分が頑張れるのかが大切だと思っています。

しかも戻って来て1年もしないうちにウィッキーさんが、ジムを福岡に開かれて。東京でやってきたウィッキーさんが指導をしてくれるんで、東京と変わりなく練習ができています。こんな練習環境が整うことになるとは、福岡に戻ってきた時は思ってもいなかったです」

──プロデビュー戦は所属ジムが違っていました。

「ハイ。ウィッキーさんがジムを開く時に、物件やロケーションの相談をしてもらって。内見にも一緒に来ました。ウィッキーさんがジムを開くことを、その段階で教えてもらっていたので、もうワクワクしていましたね。

今では福岡でも練習環境は整ってきてはいるのですが、やはりKRAZY BEE繋がりということは大きかったです。KIDさんと一緒にやっていたウィッキーさんと一緒にやれて、今は本当に幸せです」

──そして、荒木選手が目指すのもKO勝ちできるMMAファイターなのでしょうか。

「そうですね。MMAは立ち技、打撃から始まりますし。それほどMMAのことが分かっていない人も見ていて面白いでしょうし。やっぱり打撃で一発KOをかまして、会場を盛り上げたい。オールラウンダーって呼ばれるのも格好良いのですが、僕はストライカーでいたいです」

──今回は初の国際戦。対戦相手のことは余り分かっていないのですが、極めが強いと聞いています。

「ハイ、極めに来ると思います。でも、打撃をバチバチ当てて初回でしっかりと倒します」

──今後のキャリアアップはどのように考えていますか。

「目指すのは日本の最高峰RIZINです。2戦目でLANDMARKで出させてもらって負けて……応援してくれる人たちの期待に応えることができなかった。あの悔しさは忘れていないですし、あの負けがあるからこそ練習にもより厳しく向き合うことができています。そうですね、Bloom FCでしっかりと結果を残し将来的にはRIZINの顔になりたいです」

──ところで新婚さんだと伺いました。

「ハイ。2カ月前に結婚しました」

──おめでとうございます。

「ありがとうございます」

──一緒に生きていく人ができて、より充実した格闘家人生を送ることができますか。

「そうですね。格闘技でなくても、何かに対して真剣に向き合っていると応援してくれる人なので。恩返しをしたいです。ただ、さっきも言いましたが……格闘技ですし、一発で終わることがあるかもしれない。そこで悔いを残したくないんで、やっぱり打撃で倒して1試合、1試合結果を残したいです。それが応援してくれる人達に対して、嫁さんに対しての恩返しになると思っています。

しっかりとKOで良い姿を見せたいという気持ちが、なおさら強くなりました。そんな僕の試合を見て、日々の活力にしてくれる人が増えてくれると嬉しいです」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

■ Bloom FC03主な対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(G-face TEAM/緒⽅道場)
アリエル・オリバース(フィリピン)

<ライト級/5分2R>
結城大樹(日本)
ソ・ジェファン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
永留惇平(日本)
マルヴィン・マルネス(フィリピン)

<バンタム級/5分2R>
荒木雄登(日本)
ハ・テグン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
水永将太(日本)
チョン・ウジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
平賀二郎(日本)
下田洋介(日本)

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【DEEP】西川大和電撃参戦!宇佐美正パトリックと激突!

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気がつけば2024年も10月後半。そろそろRIZINの大晦日大会が気になる頃ですが、それよりも前に格闘技ファンにとってのビッグニュースが飛び込んできました。12月8日にニューピアホールで開催されるDEEP 123 IMPACTに西川大和が参戦する事が発表されました。

西川はPFCなどを中心に経験を積んで修斗参戦後は連勝街道を爆進。ライト級王座を戴冠すると、トラブルで試合は行われなかったもののUFCと契約した日本MMA期待のZ世代の1人。最近ではPFLに参戦したものの2連敗を喫し、その後はムエタイの試合に出場するなどちょっと変わった動きを見せており、今後の進路に注目が集まっていました。

それがなんとDEEPに参戦。この流れはめちゃくちゃ熱い。どういう契約かはわかりませんが、結果次第ではその道は自ずとRIZINに続いているのは間違いないでしょう。30試合以上こなしているのにまだ21歳という若さは最大の魅力。しかもグラウンドで下から肘を乱射するなどセオリーを無視した破天荒なファイトスタイルも妙味。まだまだ成長するポテンシャルを秘めています。再ブレイクの期待大。

それに待ったをかける相手がまたすごい。いきなり宇佐美正パトリック(クレイス)をぶつけてきました。しかもDEEPで。。。これはもう贅沢な話です。ボクシング高校6冠を引っ提げたバキバキのストライカー。グラウンドに難があり、勝ち切れない試合が散見されますが、RISEで活躍するストライカー“ブラックパンサー”ベイノアをKOした打撃は魅力が詰まっています。

宇佐美は当然スタンド勝負を挑むはずですが、西川は打撃で応戦するのか、グラウンドに持ち込むかが勝負の分かれ目。打撃戦だと宇佐美、寝たら西川と見ていますが、果たしてどう出るのか興味は尽きません。もし西川が圧倒するよだと、RIZINライト級戦線が騒がしくなる事必至。面白くなってきました。
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【Bloom FC03】引退撤回→休養返上。オリバース戦に挑む漢・上田将年「ドキドキ、モヤモヤからワクワク」

【写真】男に二言、三言があっても構わない。そこれこそ前言撤回が、漢らしい──なら (C)MMAPLANET

27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03で上田将年がフィリピンのアリエル・オリバースと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年11月にBloom FC旗揚げ大会のメインでツェルマー・オトゴンバヤルに勝利した上田だが、2月のRIZIN LANDMARK佐賀大会、そして6月のパンクラスと伊藤祐樹&眞藤源太に連敗を喫した。その眞藤戦後に上田の口から「次のBloom FCを最後にしたいと思います」という引退宣言がなされた。

しかし、Bloom FC03の当初の出場選手に彼の名はなかった。と思いきや、突然の国際戦の発表に。この間、上田は如何に進退と向き合って来たのか。随所の判断に男らしさが感じられる上田の今に至った経緯を尋ねた。


──アリエル・オリバースと、地元・福岡。そしてBloom FCの第3回大会に出場が決まった漢・上田将年選手です(※取材は4日に行われた)。しかし、男に二言はないだけはできていません(笑)。

「アハハハハ。そうですね……もう……前回の試合が終わって、周囲にも記者の方にも色々と語らせていただいたのですが……(苦笑)。やはり強い相手、ドキドキする相手を目の前にして戦わないという選択肢はなかったです……」

──前回の試合後から、この試合出場にかけて既に1度前言撤回がありました(笑)。

「ハイ。6月の眞藤源太選手との試合で負けて、このBloom FCという地元の大会で最後にしようという風に伝えさせてもらっていました」

──しかし、Bloom FCのマッチメイク案を内々に頂いた時に、上田選手の名前がありませんでした。

「……。試合が終わり、ケガがあるなか練習に行ってしまう自分がいました。もう、その時点で原田(惟紘)さんとか周りの人達は『上田君、辞めれんて』という風に言っていたのですが、『いえ、次が最後です』と断言していたんです。ただ、ケガをかばいながらも若い子たちと練習をしていると、『あの時、こうしておけば』とか『あの時はリカバリーがちゃんとできていなかったな』という反省点が色々と見つかりました。

すると『こう、すればできる』という改善点がたくさんある。成長できるところが、まだいっぱいあると感じるようになりました。そのときに所(英男)さんとヒロヤ選手の試合見まして。あのドカンとかました所さんの勝利がものすごく刺激になりました。あのKOを見て、次の1試合だけでなくまだまだ戦いたいという気持ちになったんです。

これまで大きなケガがないからというのも関係していますが、やはり自分の想いは戦いたいということだったんです。本当に我儘だななぁという気持ちと、行けるところまで行ってやろうという両極端の気持ちがありましたけど」

──結果、最後の舞台と一度は決めたBloom FCのラインナップから名前がなくなっていたのは?

「もう一度、戦うためにしばらく体を休め、ケガを直してダメージを抜く期間を設けようと思いました。なので今回は(屋宮)ハントさんにも、裏方として大会を手伝いますって話をさせていただきまました。

そんななかハントさんから、オリバースの相手が見つからないという話を聞きました。自分も彼と戦える選手がいないか、探すという形でハントさんをサポートしていて……で、そのためにもオリバースという選手を知らないといけないので映像をチェックしたりして調べていくうちに、段々と『結構、良い選手じゃないか』と思うようになって……(苦笑)。

ドキドキしつつ、モヤモヤする自分がいました。その気持ちが大きくなって、『ハントさん、誰も行かないなら俺が行きましょうか』って自分から言ってしまいました(苦笑)」

──アハハハハ。まさに漢・上田の「男には二言・三言ある」という流れに(笑)。

「ドキドキ、モヤモヤからワクワクするようになった自分の直感に従いました」

──ハントさんからすれば「待っていました」という一言だったでしょうね。

「もう『宜しくお願いします』という言葉だけでした(笑)。あの一言を発して、現時点で試合まで3週間なんですけど、凄くコンディションも良いです。試合が楽しみでならないです」

──引退撤回から休息を取る。しかし急転直下の国際戦。奥様の反応は如何でしたか。

「まぁ、もととも辞めないとは思っていたようで。現役続行に関しては何を言うことはなかったのですが、この時はさすがに『早くない?』とは言われました(笑)。『試合が決まるかも』と伝えると」

──いや上田選手。自分でやると決めているのに、「決まるかもしれない」というのは(笑)。

「アハハハハ。そこはちょっと言葉を濁しました。『フィリピン人で、相手がなかなかおらんらしくて。ハントさんから頼まれて』って(笑)。その時は『決まったら教えて』という感じで言っていたのですが、もう僕のなかでは決めていたので。2、3日後に『決まったばい』って(笑)」

──ハハハハハ。

「嫁さんの機嫌を伺いつつ、タイミングを見て伝えたような感じです。家庭内にも勝負があります」

──いやぁ、もう話を聞く方としては面白い限りですが……。その一方で、九州で試合ができない。その苦労をずっとしてきた上田選手にとって、オリバースと戦う選手が他にいなかったことに関しては、どのように思っていますか。

「う~ん、自分が若い時にこの質問を貰うと『ふざけるな』という返答をしていたと思います。ただ今はUFCという世界の頂点があって、他の海外の大会もあります。そして国内にはRIZINという大舞台もあります。そういうなかでレコードが大切になってきます。

昔は外国人選手や格上の相手との試合を受けない選手には、『どういうつもだりだ』という風に絶対になっていたはずです。でも、今は勝ち星を稼ぎたいという気持ちも分からないでもないです。分からないでもないのですが……それでも自分のなかでは戦って欲しいというのが正直な気持ちです。

リスクはあります。でも、格闘技界のなかでそこで勝てば評価につながる凄いチャンスです。守りに入らず、攻めの姿勢で格闘技に向き合って欲しいというのが本音です」

──勝手ながらファンの人達もそうだろうし、メディアもそう。市井に生きる自分たちができないことをやってくれる選手たちに尊敬の念を抱きます。なので前言撤回で、この場で戦う選手が魅力的なんですよ(笑)。

「……(苦笑)」

──では、対戦相手オリバースの印象を教えてください。

「試合が決まってから、映像を見返しました。荒い部分もあるけど、寝技や組み技もできる。改めて本当に戦いたいと思った相手です。(苦笑)。8勝8敗ですけど、負けているのはUAEWでの試合とかで。大きな舞台も経験しています。

未知の相手ですが、せっかく手にした国際戦なので相手に合わせず、自分の我儘なファイトする。そこを目的にしたいと思います。

ここ数年、技術的は向上しても若い時のようなガムシャラなファイトができていないです。経験値があがると、できることとできないことが分かる。だから慎重になってしまう。と同時に、昔はできていたことができない自分が許せない。

進化した自分を出したいから、今も試合に拘っています。我儘に……そうですね、自分は相手に合わせてしまうところがあるので、自分の持っているモノを出すことに専念したいです」

──そういう点で考えると、この試合の決定の流れが思い切ったファイトに繋がるのではないかと。

「そうですね。相手の情報も少ないですし、それが良い方向になっていくかなと。日本人選手が相手だと、やはり色々な情報を手にできます。すると『こういう技を持っている』と、警戒心が強くなって躊躇してしまう。それが最近の試合では顕著でした。だから、この情報量の少なさがあって行けるのかなっていう気持ちはありますね」

──上田選手の場合、試合で受けるダメージ以上にあの減量が体にダメージを与えているように感じます。それでもフライ級なのですか。

「そこは正直なところ、バンタム級にあげることは考えていました。落とすのはしんどくなってきて、戻り幅も少なってきています。ただ、今回の相手はストロー級で戦うことを予定していた選手で、重くてもフライ級ということで選手を探している時から知っていました。なら、そこは折角フィリピンから来てくれるのだから合わせようと」

──もう任侠の世界かと思うほどの、生き様ですね。

「ただ、そのなかでも減量に関しては慎重にしないといけないとも思っています。今回の試合で、この次からの階級も自ずと決まって来るのかと」

──水抜きをして東京への移動を考えると、福岡の試合はコンディションが良くなると単純に考えてしまいます。計量後に新宿のコンビニで座り込んで、栄養補給をするのとは違うと。

「長い間、ずっとやってきたことなので……。そこは仕方ないという風に捉えている部分ではあります。でも去年と今年、福岡と佐賀で試合をして東京の試合とはコンディションは全然違いました。それをいうと海外からくる選手は、自分が東京に行くよりもハードな環境で戦っているはずです。

だから、そこは言い訳にはできない。自分がちゃんと向き合って東京でも、海外でも、福岡でもベストの状態に持って行かないといけないことです」

──押忍。そんななかでBloom FCの特徴は福岡のイベントということでパンクラスもDEEPも、修斗も関係なく選手が戦える場所になっています。今回は結城大樹選手という修斗でやってきたベテランと、上田選手が揃い踏みを果たします。そして若い選手と一緒に国際戦を戦う。

「関東だとパンクラス、修斗、DEEPとどうしても交われない関係性があると思います。それが地方の年に2回の興行では、そこに関係なく同じケージで戦うことができる。凄く良いことです。それがBloom FCの魅力で、福岡のMMAの活性化につながると思います。

昔は闘裸男もなくて、福岡では修斗の新人王を勝ち上がることが絶対で。そこで負けると年に1回、もしくは2年に1回と中国地方の大会で試合ができるかどうか。それが今では闘裸男とBloom FCが年に2度ずつ福岡であり、加えて中国地方でも多くの大会が開かれています。昔とは環境も変わってきました。

そのなかで昔からやっている古株の自分ができることは、しっかりと外国人選手に地元で勝つこと。その姿を見せて、ここで戦い続けても中央に行けるし、外国人選手も戦える。もっと俺たちも頑張ろうと思う若い選手を増やしていきたいです。福岡の選手達の底上げにつなげていきたいと思っています」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

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【Breakthrough Combat01】5日間でイベント&ファイト。長谷川賢「強くなりたい選手が活躍できる場を」

【写真】会見後に練習に向かった長谷川──少し、顔のラインがスッキリしてきたか (C)MMAPLANET

昨日23日(水)に東京都港区のBarbizon10で30日(水)に会場非公開の配信大会として開催されるBreakthrough Combat 01の会見が行われた。同大会はProgress実行委員会が主催する形となり、その中心にいるのが長谷川賢だ。
text by Manabu Takashima

会見は二部形式で実施され、一部はその長谷川がイベント開催に踏み切った理由等を話し、二部では同大会に出場する吉野光、泉武志、風我が登壇し今大会出場への意気込みを語った。

ここでは長谷川の挨拶、質疑応答の中から気になった点を列記してみたい。Breakthrough Combat──現状突破という意味が込められたイベント名がつけられた真意とは。


「世界との差が埋まらないぐらいついてしまった。その現状を打破するために韓国、モンゴル、フィリピン、タイとアジアで一丸となって北米と戦っていける、倒せるというところまで向かっていけるように大会を開く」

「Progressというグラップリング・ルールを採用しているのはMMAファイターがグラップラーの交流をはかり、海外勢のような組み力をつけていってほしいから。柔術家、グラップラーの選手たちもMMAファイターと絡むことを新しい挑戦の場にしてほしい」

「DEEPの佐伯代表、修斗の坂本代表、Gladiatorの櫻井代表の協力があって、この大会を開くことができた」

「LFAからUFCに進めるルートを確立させる。それ以外にモンゴルのMGL-1FC、韓国の大会に選手を派遣する。そういう意味での交流を深めていきたい」

「現状、プロモーターとファイターの兼務になっていて本当に大変。自分の大会があって、その後に自分の戦いがある。かなり厳しいけど、やりきります。選手の気持ちが理解できるので、変なところは見せられない。

今は仮の体制でProgress実行委員会が主催し、僕が仮の代表としてBreakthrough Combatをやっているけど、米国ではモハメド・アリ法というものがあってプロモーターがマネージメントをしてはいけない。選手を縛ることになるのでやってはいけない。UFCを目指すということで、そのルールに則らないのはおかしい。選手を支配するようなことはやりたくないので、そこは区別してやっていこうと思います」

「年に4大会を目指してやっていく」

「強さが一番大切。ストーリーラインも大切ですが、強くなって上を目指すのが一番。そこ以外はない。強くなって上を目指す選手の道が開けるようにサポートしていきたい。有名になりたいとか二の次。強さを求める選手を助けて、活躍できる場にしていきたいです」

なお同会見終了後、長谷川よりMMAPLANETに仮の体制という部分で言葉が足らなかったので、記事に以下の言葉を加えて欲しいという連絡があった。

「まず会見でしっかりと話さなかったのですが、昨年からProgress実行委員会で主催をしてきたGladiator Challenger Seriesも今年と同じように来年2大会を開こうと思っています。

またBreakthrough CombatをProgress実行委員会が主催というのはあくまで仮の体制で。会見で話したように、僕は強さを追求して海外を目指す選手達……UFCでなくても、海外での試合を経験したいという選手たちをサポートすることを一番の仕事にしたいので、モハメド・アリ法を考えるとプロモーションのトップにいることは話が違ってきます。

近い将来Breakthrough Combatを独立した組織として、自分でない方に引っ張って行っていってもらいたいと考えています。

また会見で韓国との交流先について団体名を話していませんでしたが、先日視察を行いミーティングも持ったRING Championshipや過去2年の付き合いがあるKTTがTOP FCのようにイベントを再開させるなら彼らと交流していきたいと考えています。そして内定している第2回大会にはマレーシアからも選手が来日する予定ですので、ダイヤの原石がいるのではないかと期待しています。

またDEEPさん、修斗さん、GLADIATORさんの協力があってBreakthrough Combatは実現したと話しましたが、今後はDEEP、修斗、GLADIATORに続き、BLOOM FCの屋宮ハントさんやHEATの志村民雄さんという地方都市で大会を継続している方たちとも、互いに手を取り合って──強くなりたい選手が活躍できる場を創っていきたいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【Breakthrough Combat01】現状突破へ。新イベント発進。メインに吉野光。DEEPやGladiator勢も

【写真】吉野の日本での試合は2022年2月以来、2年8カ月ぶりとなる (C)MMAPLANET

23(水)、来週30日(水)にProgress実行委員会が主催する新しい格闘技イベント=Breakthrough Combatの第1回大会が会場非公開の配信型イベントとして開かれることが明らかとなり、東京都港区のBarbizon10で設立会見が開かれた。
text by Manabu Takashima

これに先立ってメディアには同大会に関するプレスリリースが配信され、同大会の旗揚げ目的が同委員会の長谷川賢の名前で以下の様に寄せられている。

長谷川賢
「UFCを頂点としたMMAワールドで、最強を目指す選手。国内ビッグショー出場を願う選手、老舗団体プロモーションでタイトルを狙う選手。新興プロモーションで練習の成果を見せて、成長を感じ取りたい選手。組み技世界一を争う異様に進歩したグラップリング最前線に挑む選手たちが、日本の格闘技界には存在しています。

同時にそんな目標はあっても、どのようにステップアップを果たすのかが分からない。行き着くまでの筋道が見えない。目の前を断崖絶壁に阻まれ、その先に進むことができない選手たちがいます。

彼らが現状を突き抜け、閉塞感を打ち破るための戦いの機会を提供したい。最強を目指すためのルートを進むのに欠かせないビーコンサインの役割を果たしたい。北米、アジアの舞台に進むために国内で下準備となる相手と戦い、強さを追求するためのステージに立つサポートをする格闘技イベントBreakthrough Combat(ブレイクスルー・コンバットは、10月30日に活動を開始します。

<中略>

Breakthrough Combat旗揚げに則しましてDEEP佐伯繁代表、Sustain坂本一弘代表、Gladiator櫻井雄一郎代表を始めてとする方々から多大なご協力がありましたこと、深謝の意を表します」


Progress実行委員会は2年前にProgressルールというポイント制及びスクランブルを評価した──まるで打撃のないMMAルールセットを用いて、MMAファイターの技術力強化とグラップリング界との交流を目的に設立された。そして2022年よりGladiatorやHEAT、NEXUSで試合が実施されてきた(現在はGladiatorのみ)。

その後、長谷川はGladiatorのタレントリレーションの職に就き、アジアのフィーダーショーを目指す同大会にフィリピン、モンゴル、韓国勢らを招聘。さらにBloom FCにもそれらの国の選手達の来日を実現させてきた。

また自主興行としては今年の2月と8月にGladiator Challenger Seriesを開き、海外ではLFAと協力関係を築き上久保周哉&松嶋こよみの契約が実現。Breakthrough CombatはGCSと違い、Gladiatorを筆頭にDEEPや修斗(Sustain)からの協力を得ている点が特徴だ。

下記の対戦カードにあるようにDEEPを主戦場とする風我、泉武志が出場。前者はモンゴルMMA界の未来=オトゴンバートル・ボルドバートルと相対し、後者は森戸新士の持つProgress暫定ウェルター級王座に挑戦する。

同様にGladiatorから久保健太、中川晧貴の両選手がラインナップに名を連ねている。久保はK-MMA界ティーンファイターでONE FF出場経験のあるチョ・ジュンゴンとのマッチアップ
決まっている。

中川とProgressルールで戦う相手は当初、椿飛鳥が予定されていた。しかし、修斗11月大会でSASUKEの持つ修斗世界フェザー級王座挑戦することが決まり、椿はケガのリスクを避けるという当然の選択をし、彼の代役として試合勘を失いたくないとPROGRESSルール出場の意向を以前から伝えていた──格上いっても過言ない──中原由貴の参戦が実現した。

また世界を目指す道筋を創るという大会開催主旨に則して、メインイベントは日本での試合から遠ざかりUAEWで戦ってきた吉野光が抜擢された。

モンゴルのシンバートル・バットエルデネとの対戦が決まった吉野のBreakthrough Combat出場に関しては河名マスト、上久保、松嶋がグラジに参戦してきた経緯と共にゴールを持つということが非常に似通っていると捉えて何ら問題ないだろう。

なおBreakthrough Combat設立記者会見の詳細は後ほど──お伝えします。

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【RING C05】バンタム級T準決勝へ、國頭武「練習で楽はしない。シンドイところで頑張らんと勝てない」

【写真】パブリック計量にて。しっかりと仕上がっている(C)MMAPLANET

20日(日・現地時間)、韓国はインチョンのサンサンプラットフォーム・ウェーブホールでRing Championship05で開催され、同バンタム級王座決定トーナメント準決勝で國頭武がキム・ウンソンと戦う。
Text by Shojiro Kameike

昨年12月に野尻定由を下し、修斗でランキング入りしたなか、なぜ國頭は韓国で戦うことを選択したのか。そこには師であり7月に現役を引退した佐々木信治が見せてきた戦いがあった。さらに「昨日の敵は今日の友」――自身の課題をクリアすべく、昨年8月に敗れている神田T800周一との練習についても語った(※取材は10月15日に行われた)。


――今年4月、トーナメント初戦のパク・サンヒョン戦は相手の体調不良で中止となりました。そもそもRING Cへの参戦は、いつ頃決まったのでしょうか。

「試合の1カ月ぐらい前ですね。その時は他の試合の話もなかったですし、断る理由もなかったのでオファーを受けました」

――昨年、野尻選手に判定勝ちして修斗のランキングに入りました。そうなると次も修斗で試合をしてランキングを上げ、いずれベルトに……という気持ちはなかったですか。

「もちろん、その気持ちはありました。野尻選手に勝った時も『これでランキングに入る。修斗で上がっていく』というイメージは持っていました。そこにRING Cのオファーが来て――仕事の都合で試合に出るのが難しい時はあります。でも、出られる試合を断るのは逃げたような感じがして。今後もずっと自分の中に『逃げた』という気持ちが残ってしまうと思うので、基本的にオファーは断りたくないです」

――それでこそファイターです! 國頭選手にとっては初めて海外で戦うということも大きかったですか。

「はい。佐々木さんがRoad FCで戦っている時に、現地へ応援に行ったり、セコンドにつかせてもらっていました。現地で会場の盛り上がりを感じて、韓国で試合をすることに憧れがあったんです」

――しかし、その初戦は相手が「減量時に倒れた」とのことで直前に中止に……。

「ビックリした、というのが一番大きかったです。急きょ代わりの対戦相手を探してくれたようですけど、やっぱり急すぎて見つからずに。

試合ができなかったのは残念でした。でもトーナメントだから次の試合があるのも確定していたし、『今回は次の対戦相手の動きをしっかり見よう』と気持ちを切り替えることができました」

――結果、試合期間が空くこととなりました。

「もともと4月、7月、12月というスケジュールでトーナメントが行われると聞いていました。でも会場の関係で予定がズレてしまったそうで。もし最初から準決勝が10月だと分かれば――その間に他の大会に出ることはOKを貰っていたんです。でも、なかなか開催が決まらず、結果的に期間が空いてしまいましたね」

――4月は試合をしていないので、実質的に野尻戦以降10カ月のブランクです。

「これだけ試合間隔が空いたのは初めてです。でも『もしかしたら試合があるかもしれない』と考えながら調整し続けていました。体重も以前は一気に落とすことが多かったんですよ。でも今回は少しずつ絞ることができて、今までで一番コンディションが良いです。逆に良かったというか(笑)」

――4月から10月までの間に見直した面はありますか。

「僕ってメチャクチャ運動神経が悪くて……。これまで道場の練習のほかに、自宅でウェイトトレーニングをやっていたんです。でもそれは単に体を大きくしていただけで。今回は重量だけを追い求めるのではなく、『どう体を使えば効率的に動かせるか』と勉強しました。おかげで、今まで穴だった打撃が伸びていることは実感しています。

あと際の部分ですね。今回も組んで寝技になったら勝てると思っています。でも相手は力が強そうだし、壁の攻防で細かい打撃とかを練習しています」

――神田戦、野尻戦どちらもタフファイトでした。ノンストップで面白い試合ではあったものの、毎試合これを続けられるかどうか。

「理想はスクランブル合戦ではなく、抑えて殴って極めることです。寝技のコントロールは練習していて、それも見直してきました。バックを取られても逃げられることが多かったですし。ノンストップの攻防になるのは、相手を抑えきれていないわけなので」

――そんななかで、最近は神田選手と一緒に練習しているのですか。

神田T800周一との広島ネットワーク(C)TAKESHI KUNITO

「試合で負けた瞬間に『神田さんと練習したい』と思いました。神田さんをしっかりコントロールできるようになれば、メチャクチャ強くなるんじゃないか――と。でも神田さんは巧すぎて、なかなか押さえ込みきれないです」

――いつから神田選手と練習し始めたのでしょうか。

「最初は去年の12月、レオスに行ったんですけど、いらっしゃらなくて。自分も連絡していなかったんですけど(苦笑)」

――神田選手と練習するために行ったのに、本人に連絡していないとは(笑)。

「しかも2回も(笑)。神田さんが今年ジムをオープンしたじゃないですか。その時に『一緒に練習させてもらいたい』と連絡して、そこから月1~2回行かせてもらっています。それ以上のペースで行くと、お互いに慣れてしまうと思うので。

今は道場だと、佐々木(信治)さん以外はコントロールできることが多いんですよ。でも神田さんは自分が押さえ込もうとしても、常にギリギリのところで逃げる。その練習動画を視返しながら、『ここはいけんかったな』と自分の雑だった部分が見えてきます。

自分がシンドイ時に神田さんはシンドイことをしてくるんです。自分もそこで『もう一つやってたろう』という気持ちになりますね。練習で楽はしない。そのシンドイところで頑張らんと自分は勝てないと思うので」

――なるほど。4月は試合が中止になりましたが、RING Cというイベントの印象はいかがですか。

「まだキャリアの浅いけど、その分若くて勢いのある『ここから強くなるだろう』という選手が多かったですね。トーナメントに出ているなかで一人、カザフスタンの選手だけ何か違いましたけど」

――ボォレット・ザマンベコフですね。

「あの選手だけ違いますよね。とはいえ他の選手も韓国MMAらしいアグレッシブで」

――では準決勝で対戦するキム・ウンソンの印象を教えてください。

國頭は61.5キロ、キム・ウンソンは61.3キロで毛量をパスしている(C)MMAPLANET

「まだ粗さはありますけど、体つきを観ても分かるとおり、打撃の破壊力は凄いです。あれは一発もらったら倒されてしまうと思いますね」

――レスリングベースで、まさに「腕っぷしが強い」タイプではありますね。

「そうですね。あのパンチはガードしていても効かされてしまうので、そこは気をつけたいです。あと組んでも四つが強そうで、その組みにどう対処するかを考えています」

――なるほど。2024年は師である佐々木信治さんの現役引退もありました。

「結構前から『次が最後なのかな……』と思いながら、佐々木さんの応援に行っていて。だから覚悟はしていました。14年ぐらい一緒にいて、ずっと近くで見させてもらいました。佐々木さんの試合に向かう姿とか、戦っている姿、試合に対する覚悟とかを勉強させてもらい――寂しい気持ちはありますけど、佐々木さんには感謝しかないです。

韓国でラストファイトを行った師・佐々木信治と。次は自身が韓国でチャンスを掴むか(C)MMAPLANET

今、RINGのトーナメントにも出場しています。今まで僕が佐々木さんの背中を見てきたように、これから佐々木さんの戦っている姿を見られない子たちに、僕が背中を見せていくのが佐々木さんへの恩返しだと思っています」

■RING C05 視聴方法(予定)
10月20日(日)
午後7時00分~ RING Championship YouTubeチャンネル

■RING C05対戦カード

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
キム・ウンソン(韓国)
國頭武(日本)

<Rringバンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
シン・ユミン(韓国)
ボォレット・ザマンベコフ(カザフスタン)

<ミドル級/5分3R>
ユン・ジェウン(韓国)
マクシム・ミクティプ(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ソン・ミンソォ(韓国)
和田教良(日本)

<ライト級/5分3R>
ムン・ジュンヒ(韓国)
パク・ジフワン(韓国)

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