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【DEEP JEWELS45】大島沙緒里とミクロ級W王座戦。村上彩「誰に勝ったか――自分がどれくらい強いのか」

【写真】強さを求め続ける村上にとってwタイトルマッチ、そして大島沙緒里とは(C)TAKUMI NAKAMURA

26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS45にて、同ミクロ級王者の村上彩が、DEEP女子ミクロ級王者の大島沙緒里とのダブルタイトルマッチに臨む。
Text by Shojiro Kameike

アトム級を主戦場としていた村上は昨年9月、アム・ザ・ロケットを下してDEEPミクロ級のベルトを巻いた。「ミクロ級がベスト」と語る村上にとって、同王座の初防衛戦がDEEP女子ミクロ級王座との統一戦に。女子ミクロ級の頂点を決める戦いに向けた意気込みを訊いた。


――5月19日の修斗ニューピアホール大会で、勝利した関口祐冬選手と一緒に写真に納まっていました(※取材は5月22日に行われた)。練習仲間が勝ったことで盛り上がっていますか。

「はい、盛り上がっています! 良い勝ち方でしたよね」

――続いて村上選手が試合を迎えるわけですが、ミクロ級への減量は慣れましたか。

「慣れたといえば慣れたし、慣れていないといえば慣れていなくて――何とも言えないですね(※前日計量は43.95キロでクリアしている)」

――前回、アム・ザ・ロケットとのタイトルマッチ前は「ミクロ級のほうが動きは良い」と仰っていました。それは実際の試合でも同じでしたか。

「そうですね。そこは変わらないです。やっぱり速く動けるというのはありましたね」

――そのアム戦から今回の王座統一戦まで、9カ月の期間が空いています。

「ミクロ級だと相手もいないですからね。これがプロデビュー当時なら誰でも当てられると思うんですよ。でも、もう対戦した選手も多いですしね。そこで新しい相手となると、もう試合が組めないし仕方ないと思います」

――一方、今年に入って1月から3月まで柔術の大会に出場しているのですね。柔術の試合も久々かと思いますが、その感想を教えていただけますか。

「MMAとの違いという面では――MMAと違って柔術は、勢いで行って勝てる競技ではないんですよね。MMAは結構、勢いも大事だったりするじゃないですか。でも柔術はちゃんと技術をやらないなぁという感じです」

――この期間は練習も柔術中心にシフトするのでしょうか。

「アジア選手権やワールドマスターとか大きな大会に出る時は、柔術に集中するかもしれないです。でも、そこまでの規模の大会でなければMMAと柔術、両方やっていますね」

――そんななか、この統一戦のいつ頃決まったのでしょうか。

「もともと去年から『次の試合は来年だったら5月ぐらいかな』とは言われていました。正式にお話があったのは今年の1月か2月ぐらいですね」

――今回はDEEP王座とDEEPジュエルス王座の統一戦となります。これまでDEEPジュエルスで戦っていて、DEEPで同階級のベルトを意識したことはありますか。

「いや、あまり気にしたことはなかったですね。去年ぐらいから大島さんとは試合したいなぁとは思っていましたけど」

――なるほど。これまで大島選手との対戦がないのが不思議でした。

「これまでオファーもあったと思いますけど、タイミングが合わなかったか何かで。でもいつか対戦するだろうと考えていましたし、ずっと試合したいと思っていました」

――大島選手は、どのような印象を持っていますか。

(C)TAKUMI NAKAMURA

「体格は同じぐらいなのに、試合では極めていて強い選手ですよね」

――その大島選手に対して、ご自身が上回っているポイントは何だと思いますか。

「動きとか柔らかさ、かなと思っています」

――では今回の統一戦という形式については、どのように考えていますか。

「形式的にはベルトがあったほうが良いんでしょうけど、特に意識していないんですよね。私がDEEPジュエルスのチャンピオンになったから、この形になったというか。ベルトよりも誰に勝ったか――自分がどれくらい強いのか、というほうが大事だと思っています。今回の試合を楽しみにしてくれていた方、どうぞお楽しみに!」

■DEEP JEWELS45視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後5時~U-NEXT
午後5時20分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP JEWELS45計量結果

<DEEP女子ミクロ級& DEEP JEWELSミクロ級王座統一戦/5分3R>
[DEEP王者] 大島沙緒里:43.95キロ
[DEEP JEWELS王者] 村上彩:43.95キロ

<DEEP JEWELS 暫定ストロー級王座決定戦/5分3R>
パク・シウ:51.90キロ
万智:51.90キロ

<58キロ契約/5分3R>
中井りん:57.85キロ
HIME:55.45キロ

<59キロ契約/5分2R>
Te-a:58.80キロ
斎藤百湖:58.10キロ

<グラップリング59キロ契約/5分1R>
鈴木”BOSS”遥:58.85キロ
青野ひかる:当日計量

<アマ49キロ契約/3分2R>
須田美咲:48.95キロ
セアリ:48.45キロ

<アマ58キロ契約/3分2R>
北岡心愛:57.05キロ
明美:57.90キロ

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【DEEP JEWELS45】パク・シウと暫定王座&再起戦、万智「過去最強!! 勝って星花ちゃんと統一戦!!!!」

【写真】相変わらず、ド天然な元気っぷりを見せていた万智。悪霊に憑りつかれると思うほど、前回の敗戦は精神的にダメージがあったという(C)MMAPLANET

26日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS45でDEEP JEWELS暫定ストロー級王座決定戦=パク・シウ✖万智が行われる。
Text by Manabu Takashima

コロナ期より日本をターゲットにトップファイターを目指してきたパク・シウに対し、昨年11月にキャリア1年で同王座決定戦に出場し松田亜莉紗に敗れた万智。

あれから半年を経て万智はさらに天然振りを発揮し、天賦の才を磨いてきたのか。その言葉では、想像もつかない今の万智──だが、とにかくインタビューでは絶好調さとハードな練習振りが伝わってきた。


――日曜日にパク・シウ選手と暫定ストロー王座決定戦です。その前に昨年11月の松田亜莉紗選手とのタイトル戦、スプリット負けという結果に関してですが……コールを受けた時、どのように思いましたか。

「勝ったと思いましけど……もう、ねぇ……」

──口が曲がっていますよ。

「アレは勝っていました、万智が。だから、ポカーンと夢みたいですよね。ドミさん(弥益ドミネーター聡志)も試合後、コーナーで凄く喜んでくれていて。梅田(恒介)さんは微妙な顔をしていました。でも、試合後に映像をチェックして『勝っていた』と……。『角度の問題だ』って。万智のヒジが当たったのと、相手のストレートが当たったのと。相手のセコンドも万智が勝ったと思っていたように見えました」

──万智選手が勝っていたという意見は少なくないですが、勝った松田選手には何も非はなく。松田選手陣営は、勝ったことを否定する必要はないですし。

「そうですね。まぁ向うはラッキーで、こっちはラッキーじゃなかったということですよね(笑)」

──その敗北をすぐに消化できたのでしょうか。

「あのう……皆には『落ち込んでいない』って言っていましたけど、結構引きずっていました……。練習にいっても、やる気を失って続けていた感じで。あの試合に集中して、その後のことも何も考えないぐらいだったので。でも、皆だって万智が勝ったと言っていましたよ……」

──勝ったと思った試合を落としたことで、何か学んだことはありましたか。

「もっと攻めないといけないな、と。あれだけコントロールしていたけど、判定負けするってことは。フィニッシュを目指さないといけないと思うようになりました」

──まだ不満そうですね(苦笑)。

「でも、今回タイトルを掛けてまた戦うことができるので」

──この試合が決まったのはいつぐらいだったのでしょうか。

「実は3月大会にもオファーがあったんです。あの時は古傷の具合が良くなくて、パクちゃんと戦うには……。なので5月にしてもらったんです。ただ3月の時は、タイトルは掛かっていなくて日韓戦のような感じで組まれていたんだと思います。結果、ラッキーだなって(笑)」

──その辺りで吹っ切れたようですね。

「もう、やる気満々になりました。タイトル戦の前から、次にやるのはパクちゃんだっていう空気だったので。でも、試合が正式に決まった時から、気持ちが入りました。なんか、呪われているなって思っていたんです。練習は好きだから続けていても、やる気がでない。身が入らないから、悪霊に憑かれている。絶対に何かがいるって」

──そろそろホラー系になってきましたね(笑)。

「真剣にそう思って、お祓いにも行きました!!」

──えっ……。絶句です。

「でも、何も変わらないから(笑)。呪いじゃなかったです。アハハハハ、試合が決まったらめっちゃやる気が出て」

──いや……。

「そうなんです。試合がないから、目標を見つけることができなくてやる気が起こらなかっただけで(笑)。もう、決まってからはやる気満々です」

──パク・シウ選手とは練習仲間でもあったので、練習環境を変えないといけなかったのではないですか。

「そこはパクちゃんが、52キロ級に上げたことで練習をしなくなっていました。マスタージャパンの金曜日の練習に行くのも止めて。JTTに行くようにしたのですが、(伊澤)星花ちゃんが所属になったので、JTTにも気まずくて行けなくなって。金曜日の朝は急いで宇都宮に帰って、正午からZEROでムエタイの練習をするようになりました」

──急いで、というのは?

「木曜日は東中野のトイカツ道場で練習をしてから、中野の友達の所に泊まっていたんです。次の日はマスタージャパンの練習があったので。でも、パクちゃんが韓国に戻ったので、またマスタージャパンでの練習を再開しました」

──とはいえ、マスタージャパンの女子練習で一緒の藤野恵実選手も同じストロー級ですよね。

「ハイ。試合をするとなったら……。藤野さんが修斗のチャンピオンになったことはめっちゃ嬉しいです。ヤバいぐらい嬉しかったです。でも、戦うとなったら調整が必要になるかと思います」

──現状の練習のルーチンは、どのようになっているのですか。

火曜日のアライアンスの練習メンバーと。野田遼介は、1週間後のONE FFで本田良介とリョースケ対決がある──とか、ないかと……という話も

「月曜日は佐野のグロリアMMAでグラップリングとムエタイ。

火曜日はここ(アライアンス)。水曜日が手塚(裕之)さんのところと、那須のクロウフォレスト。もうクロウフォレストの練習大っ嫌いです。みなにボコボコにされて……」

──そこも、つまりは……。

「ハイッ!! それだけ良い練習をさせてもらっていることなんですけどね(笑)」

──押忍。そして木曜日は?

「八丁堀で津田(勝憲)さんのパーソナルでミットを持ってもらっています。それから東中野ですね。金曜日が今はマスタージャパンと、土曜日がパラエストラ松戸、IGLOOからゼロです。そして日曜日がマスタージャパンの女子練習です」

──休息日は無しですか!!

「若いんで(笑)。ヤングですから」

──ヤング……。

「アハハハハ。でも一部練習の日もあるので、休めてはいます」

──なるほど……なのか……。これだけ色々なところで練習をしていて、対策などを立ててくれるのは梅田さんなのですか。

「ハイ、そうです。あとドミさんもセコンドに就いてくれるので。手塚さんも……手塚さんは声出し係ですけど(笑)」

──アハハハハ。ともあれパク・シウ選手は大変な相手です。

「私も大変だと思っています」

──?

「私もパクちゃんからすれば、大変だと思います。差はないです。過去一番強いです。でも、皆が『パクちゃんは大変な相手』と思っていることは分かります。昔、練習でボコボコにされていたし。

でも、パクちゃんも警戒していると思います。女だから、差はそんなにない。同じ性別だし、男の人と試合をするわけじゃないので」

──女子練習以外は男の選手との練習が、今も主なのですね。

「ハイ。多いです。あとはマスタージャパンでチィちゃん(澤田千優)と。チィちゃんがジヒン・ラズワンとやるまでは水曜日はパンクラスイズムで一緒にやっていて。移籍したので、マスタージャパンでやるようになって……今、一番の練習パートナーです。チィちゃんとは打撃有りで、マ~ジでガチスパーをやっていて。マジでヤバいです。力は凄くあるし、凄く良い練習になっています」

──とはいえパク・シウ対策という面では、ストライカーとの練習も大切になってくるかと思うのですが……。

「対策練習はやっていないです。自分のやることをやっているので。それをいくつかのパターン持っていて、得意なことを伸ばしているのですが、打撃の練習も頑張っているので。コンビネーションも皆に褒めてもらっています。

MMAの打撃が上手くなっているっていわれます。ゼロでムエタイをしたこともいきて、津田さんのミットでMMAの打撃が伸びている。だから組みばっかりパクちゃんが警戒してきたら、打撃だけで戦っちゃうかもしれないですよ(笑)。テイクダウン前もテイクダウン後も、めっちゃくちゃ考えるようになっているので。組みのパターンも増えて、際を頑張れるように。

その部分ではIGLOOでの練習も凄くタメになっています。(山田)海南江さんには、メチャクチャにやられて。自分が何も考えられないぐらい、やられているんですけどね(笑)。クルクル回されて──その技を、教えてくれるんです。寝技では一番の練習をしてくれています」

──今日の練習では足関節もかなりトライしていました。

「足関節は得意です。MMAでは使ってこなかっただけで(笑)。足関はメッチャ得意ですっ!!」

──すごいドヤ顔ですね。過去最強バージョン、期待が高まってきます。

「そうなると思います。練習でやっていることを、試合で出すことができれば」

──そのために必要なことは何になると思っていますか。

「気合い」

──体言止めですか(笑)。

「気合いです。根性、気持ちです。そこがあればデキる。パクちゃんは10年振りのタイトルマッチらしくて……あんなに強いのにチャンスがなかったから、ここに掛けてくる想いが強いと思います。

でも私はタイトルマッチを前の試合で経験して、しかも負けているから失うモノがないチャレンジャーの気持ちで戦えます。思い切りいくだけ。だから気合いと気持ちで頑張ります」

──勢いがそのまま言葉になっているように感じます。

「実は『稲妻メンタル』を読んで、メンタルを鍛えてきました!!」

──鈴木千裕選手の?

「ハイ。書いていることは当然のように参考になります。同時に元気過ぎて、一気に読めない(笑)。元気過ぎて、こっちがやられてくるので、精神面のスタミナ強化になっています(笑)。でも、練習で疲れて元気がない時に読むと鈴木選手の『気合いッス』っていう言葉で元気になれるんです。で、気合いが入って来る。鈴木選手はもうこれだけ実績を残した。私は何もない。こんなままじゃヤバい。だから気合いッス!!」

──浜口京子さんに見えてきました。

「似ているって言われています(笑)」

──元気な万智選手であることは間違いないようです。では、最後に改めてパク・シウ戦について意気込みの方をお願いします。

「色々な場所で、色々な人達にサポートをしてもらっているので、皆に感謝している気持ちを持ってパクちゃんと戦います!!

SARAMIさんがパンクラスを獲った。藤野さんが修斗を獲った。次は万智がDEEPを獲ります。パクちゃんが勝っても、もう星花ちゃんが戦いたいってならないから、タイトルを返上しちゃうと思うんです。だから万智が暫定チャンピオンになって、星花ちゃんと統一戦をします」

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後5時20分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

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【DEEP Tokyo Impact2024#03】川原波輝と王座統一戦、越智晴雄「4度目はない。これが決着戦です」

【写真】ストロー級への想いは同じ--(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#03で、DEEPストロー級暫定王者の越智晴雄が、同級正規王者・川原波輝との王座統一戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

これまで2度ベルトを賭けて対戦している両者だが、2戦目で敗れてベルトを失っている越智にとってはリベンジマッチでもある。昨年12月に暫定のベルトを巻いた越智に、川原との決着戦と、ストロー級への想いを訊いた。


――川原選手との3度目の対決が、ストロー級王座統一戦として行われます。越智選手にとっては「遂に来た」という想いですか。

「そうですね。いつか3度目の試合はやりたいとは思っていました。2戦目で自分が負けているので、ずっとモヤモヤした気持ちはあって。別にそこから引きずっていたわけじゃないけど、今回の試合が決まって過去2戦の映像を視たんですよ。そうしたら2戦めで負けた時の記憶が蘇ってきて(笑)。『やられた分やり返そう』という気持ちは強くなりました」

――状況によっては川原選手がベルトを返上し、越智選手が正規王者に昇格する可能性もあったかもしれません。

「統一戦をやるのかどうか僕は待っている状態で。ベルトを返上するのか、あるいは統一戦をやるのかハッキリしてほしいとは思っていました。もともと僕も去年12月に暫定王者になって、統一戦をやるなら3月かなと考えていて。でも川原選手が米国で試合をするから3月はない。そのあと5月に統一戦ができそうだという話もあったので、この5月に照準を合わせて準備してきました」

――なるほど。その暫定王座決定戦のお話ですが、衝撃的なKO勝ちを収めています。三角を狙ってきた相手の足から腰を押さえてマットに叩きつけるという、スラムというより完全にパワーボムの形でした。

「そんなにガッツリと持ち上がったわけでもなく、どちらかといえばスッポ抜けるような感じもあったんですけどね。自分の手応えとしても、相手も意識が飛ぶほどだと思っていませんでした」

――あの形でKOしようとは考えていなかったのですか。

「そこまでは考えていなかったです。相手が三角で組んできたらリフトしようとは考えていて、リフトするところまでは打ち込み練習をやっていました」

――それはあくまで三角を外すためですよね。

「三角を外してからパウンドを打っていくというプランでした。以前からあのパターンはやっているんですよ。カン・サトー選手との再戦(2017年6月、越智がギロチンを極めてDEEPストロー級王座を獲得)は、もっと強く叩きつけていたけど相手は意識が飛ばずに試合を続行していましたね」

――スクランブルに持ち込むとギロチンに持ち込み、それを避けるためにボトムから仕掛けてきてもパワーボムがある。このパターンは大きな強みだと思います。

「このキャリアになって、まだ新しいフィニッシュのパターンが増えていくのは――やっぱりMMAは面白いし、難しい。いまだにMMAがよく分からないです(苦笑)」

――越智選手の中では今でもMMAを始めた頃と同じように、何かを追い求め続けているのですか。

「自分の中でいくつかパターンは固まってきたとは思うんですよ。『こうなったらこう、この場合はこうする』と。だから試合の中で自分がやることはハッキリしてきました。あとは自分がやることに対する反応も相手によって違うので、その反応に対するパターンを増やしていくというか」

――前回のインタビューでは、地元の愛媛にジムを開設して以降も月1回、東京で石渡伸太郎さんの指導を受けているとのことでした。

「今年も2月、3月、4月と行っています。次は5月、試合前に行きますね。試合が決まっていると一緒に作戦を立てて、対策練習をしたあと愛媛に戻って反復します」

――ジムの若い選手を相手に、何度もパワーボムを反復すると。

「いやいや、そんなことはしませんから(笑)」

――川原選手の場合、ギロチンかパワーボムという必殺パターンには当てはまらない印象もあります。

「川原選手は打撃が強いし、前回の試合もケージ際の攻防で、しっかりギロチン対策をしていましたね。今回の試合もそこが肝になると思うので、自分の中でも違う形を考えながら練習しています」

――前回の試合ではケージレスリングからバックに回ることで、川原選手はギロチンの体勢に持ち込ませませんでした。

「あの試合からずっと『どこを修正すれば勝てるのか』と考えていました。ただ、先ほど言ったとおりギロチンに対する反応って、人によって違うんですよ。特に川原選手のような逃げ方をする選手は他にいなくて。だから今回の試合が決まってから、改めて川原選手の対策を考えてきました。あの川原選手の対応に対して、自分がやるべきことはもう決めています」

――前戦から約4年が経ち、川原選手も変化していると思いますか。

「全部できるようになっていますよね。どちらかというと組技、寝技が強くなっているのかなって思いますね。それが米国で練習していた成果かもしれないですね。根本的な強い部分は同じだと思いますが、全然違うタイプの選手になっていることも想定はしています」

――越智選手がベルトを防衛した2019年3月の初戦と、ベルトを奪われた1年半後の再戦では、川原選手に対して何か違いは感じましたか。

「2戦目のほうが力強さを感じました。僕はストロー級で相手に力強さを感じた経験がなくて。今までそう感じたのはジャレッド・ブルックスぐらいで――国内の選手を相手に力強さを感じたのは、川原選手との再戦が初めてでしたね」

――修斗でプロデビューした頃から越智選手は体が強く、いわゆる「ゴム毬のような動き」も見せていました。確かにストロー級の中では身体能力が飛び抜けていた印象があります。

「その点でキツかったのは、ランボー(宏輔)さんとの初戦ぐらいですね。あの時は結構やられていて、ギリギリで逆転勝ちしました」

――あのガゼルパンチで逆転KO勝ちした試合ですね。そう聞くと越智選手がストロー級に戻ってきた理由も分かります。絶対的なアドバンテージがあるわけですから。

「それは間違いないですね」

――川原選手は「UFCにストロー級をつくりたい」と発言しています。同じストロー級で戦うファイターとして、この発言について思うところはありますか。

「僕はUFCでなくRIZINでストロー級を――と思っています。その部分で川原選手と気持ちは同じかもしれないです。自分の場合は、もう海外で戦うことは考えていなくて。だけど日本で一番大きなMMAの団体にストロー級が出来たら、若い子にとっても目標になると思うんですよね。

たとえばボクシングには40キロ台、50キロ台の階級があるじゃないですか。もしかしたら男子にもアトム級があれば、その階級が適正の子たちも入ってくるかもしれなくて」

――そのストロー級でベルトを巻いた越智選手にとって、ストロー級の扱いが低いと感じることはあるのですか。

「扱いが低いというか、そもそもUFCや北米、RIZINにも男子のストロー級が無いですからね。自分もフライ級に上げるしかないと思っていました。だけど、やっぱり選手には適正階級があって」

――ストロー級については選手層の問題もあるとは思います。フライ級の試合を視ていて「この選手はストロー級が適正だよなぁ」と思うことはありますか。

「新井丈選手は、まさにそうじゃないですか。適正はストロー級だけどフライ級に上げていて。僕自身は経験上、無理やり階級を上げても結果はついてこなかった。だから適正階級のストロー級に戻ってきました」

――扱いでいえば「ストロー級タイトルマッチを後楽園ホールのメインでやってくれよ」とは思いませんか。川原選手との再戦、そして前回の暫定王座決定戦もニューピアホールで行われました。

「アハハハ、それは無いです。前回ニューピアホールでベルトを獲られているので、同じ会場で僕がベルトを獲り返す。それが自分のやるべきことだと思っています」

――越智選手の中では対戦相手が川原選手だからこそ、ストロー級を盛り上げるための試合をしたいという気持ちはありますか。

「試合って結局は自分がやってきたことしか出ないんですよ。普段からずっとストロー級に対する想いを持っている二人だから、すごい試合になるはずです。過去2試合とも違う内容になるでしょうし。でも4度目はありません。この試合が僕と川原選手の決着戦です」

■DEEP Tokyo Impact2024#03視聴方法(予定)
5月26日(日)
午後0時~U-NEXT
午後0時20分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 アーイージアコ・アーケンビエコア エフェヴィガ雄志 修斗

【Shooto2024#04】ケージ際の差し合いを制したエフェヴィガ、左ボディでアーケンビエコアを沈める

<ライト級/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.2R2分31秒 by KO
アーイージアコ・アーケンビエコア(中国)

エフェヴィガが回りながら距離を詰め、左ジャブを突く。アーケンビエコアの左ローに対し、エフェヴィガが右カーフを効かせる。さらに右カーフを連打すると、アーケンビエコアがバランスを崩した。アーケンビエコアがシングルレッグからドライブし、エフェヴィガをケージに押し込む。左腕を差し入れているエフェヴィガは、さらに右腕を差し上げてボディロックで切り返した。頭をおっつけてケージに押し込むエフェヴィガは、アーケンビエコアの足にヒザを入れつつ、左右に揺さぶる。エフェヴィガが右腕を背中に回したまま左アッパーを連打すると、アーケンビエコアが明らかに嫌がる。

レフェリーのブレイク直後、エフェヴィガが右カーフを連打していく。アーケンビエコアのシングルレッグをスプロールしたエフェヴィガは、相手の右をかわして右カーフと左ジャブで寄せ付けない。アーケンビエコアの右ミドルをブロックしたエフェヴィガが、ケージを背負わせて右ストレートを決める。アーケンビエコアの左ローがローブローとなり試合は中断。再開後、アーケンビエコアが左の蹴りを散らす。エフェヴィガの打ち下ろしの右がアーケンビエコアの顔面を捉える。距離を詰めたエフェヴィガを抱えたアーケンビエコアだったが、ケージに押し込まれて初回を終えた。

2R開始早々、タイムストップが掛かる。アーケンビエコアの右スネから大量の出血が見られ、ドクターチェックが入った。再開されると、アーケンビエコアが左の蹴りを散らす。エフェヴィガは左ジャブを突きながら追い込んでいく。アーケンビエコアが組みつくと振り払い、パンチを浴びせる。なおもシングルレッグで組んだアーケンビエコア。エフェヴィガは片足でケージ際まで移動し、背中を着けて腕を差し返す。ボディロックで組んだエフェヴィガは、頭をおっつけて左アッパーを連打する。顔面だけでなくボディにも打ち込んだエフェヴィガが、離れて左ジャブから左ボディをぶち込んだ。この一撃でダウンし、亀になったアーケンビエコアにパウンドを浴びせてレフェリーストップを呼び込んだ。

KO勝ちしたエフェヴィガは「試合内容には納得いかない。勝ちは勝ちだけど、良い勉強をさせてもらいました。修斗の上位ランカーは逃げてばかりですが、いつかやると思うので、よろしくお願いします」と挨拶した。


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Colors KAREN MMA o PANCRASE Pancrase324 Torao TORAO COLORS Wardog プロレス 修斗 原田よき

修斗240519:第2部第1試合・新谷琴美 vs. リー・グワーンジェン

女子ストロー級

新谷は2021年に7月に『WARDOG.31』でプロデビュー。同年10月に『PANCRASE324』に参戦し、後にストロー級王者となるKARENにヒジでカットされTKO負けで初黒星を喫するも、WARDOGに戻るとプロレスからの復帰戦となるマドレーヌに1Rアームバーで一本勝ちするなど連勝。昨年8月には広島で行われた『TORAO COLORS』で修斗に初参戦。原田よきを判定で下した。現在3連勝中。

グワーンジェンも新谷と同じく2021年にプロデビュー。デビューからWFL MMAで2連敗したが、その後2連勝。前戦は『JCK Fight Night 70』に出場したが、一本負けで戦績を2勝3敗としている。

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【修斗】速報中!修斗×YFU 7対7 日中対抗戦

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修斗のニューピアホール大会。第2部は修斗×YFU 7対7 日中対抗戦が行われます。今だ謎のベールに包まれているYFU。その実力はいかなるものか。日本からはSASUKEを筆頭に迎撃態勢を整えていますが、UFCでも台頭著しい中国勢を迎撃する事が出来るのか。第1部に引き続き電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 日中対抗戦7×7 女子ストロー級】
×新谷琴美(日本/TEAM AGENT)
(判定0-3)
○リー・グワーンジェン(中国/Team YFU)
1R、試合はスタンドの展開で推移。互いに近い距離でジャブ、フックを突き刺す。それぞれクリーンヒットはないが
手数はグワーンジェンが上手。終盤になると新谷が片足タックル。しかしグワーンジェンは簡単に潰すとパウンドでコツコツと削ってラウンドを終えた。
2R、前に出るのはグワーンジェン。新谷は後退しつつチャンスを窺う。新谷は胴タックルを狙う場面はあったが不発。スタンドの状態が続く。中盤にパンチの打ち合いから新谷のパンチがヒットしたのか一瞬グワーンジェンの腰が落ちる。しかしすぐに回復して打ち合ってラウンド終了。手数、有効打ともにグワーンジェンが上手か。
3R、やはりスタンドの攻防。ビッグヒットこそないが積極的にパンチを出すのはグワーンジェン。新谷は打撃戦に応じつつ中盤に入ると胴タックル。しかしグワーンジェンは投げ捨てるように逆にテイクダウン。新谷はケージを背にして尻餅をつくような体勢。しばらくしてグワーンジェンが新谷の身体を伸ばして完全に背中をつける。このままグラウンドを制圧して試合終了。判定はグワーンジェン。


【第2試合 日中対抗戦7×7 フライ級】
○中池武寛(日本/パラエストラ小岩)
(2R TKO)
×ロ・ジュンヨン(中国/Team YFU)
1R、出入りの激しいスタンドの展開。打撃の交差から組み付くとスクランブル。ジュンヨンはスタンドでバックに周る。腿に膝を入れつつポジションをキープ。しかし中池は正対して脱出。だが打ち合いを経てジュンヨンが胴タックルでテイクダウン。中池は下から首を狙うが不発。ジュンヨンは上をキープしてポジショニングで優位に立つ。残り1分半で中池は脱出。スタンドの攻防から終了間際に中池は飛び膝。しかし不発に終わってラウンド終了。
2R、スタンドのお見合いから組み付いたジュンヨンがテイクダウンに成功。しばらく上をキープしていたが中池は下から足関節をフックにしてリバース。バックに周って側頭部にパウンド。身体を完全に伸ばして乱射。レフェリーが試合を止めた!17歳の中池が試合を決めた!


【第3試合 日中対抗戦7×7 ウェルター級】
○西條英成(日本/THE BLACKBELT JAPAN)
(1R TKO)
×ジャン・シイジェン(中国/Team YFU)
ジャンは計量0.2kgオーバーのため各ラウンド減点1でスタート。
1R、西條のミドルを掴んで組み付くジャン。ケージ際で激しい差し合い。お互い腰が重い。その流れから西條が胴タックルで組み付いてケージに押し込む。しかしジャンはケージを背にしてディフェンス。だが時間をかけて西條はテイクダウンに成功。バックに周るとジャンの身体を完全に伸ばしてパウンドを乱射。動けないジャンを見てレフェリーが試合を止めた!


【第4試合 日中対抗戦7×7 バンタム級】
○川北晏生(日本/TRIBE TOKYO MMA)
(判定2-1)
×ドウ・ガーシュエ(中国/Team YFU)
1R、スタンドの攻防から川北がタックル。しかしドウはこれを切って身体が離れる。するとドウはパンチでプレッシャーを掛ける。川北は被弾してヒヤッとする場面。しかし川北は間合いを潰して組み付く。だがドウの腰はとにかく重い。川北は投げを打ってもドウはすぐに立ち上がる。身体が離れて打撃の交差。劣勢の川北だが組み付くとギロチンチョーク!完全に極まったかに見えたがドウは耐え抜いてラウンドを終えた。
2R、開始直後から組み付く川北。ケージに押し込むがやはりドウの腰は重い。長い差し合いが続く。動きなくブレイク。再開すると川北はまたも組み付いて差し合い。ここも動きなくブレイク。スタンドでも大きな展開なく試合終了。
3R、スタンドの攻防から川北は片足タックル。ケージに押し込んで差し合いが続く。川北はテイクダウンできないもののドウはスタミナをロスしたのか完全に動きが落ちる。川北はしつこくしつこく組んでいく。終了間際に川北がついにテイクダウンして試合終了。判定は愚直に組み付いた川北がスプリットで制した。
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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 修斗 杉本恵 藤野恵実

【Shooto2024#04】藤野恵実がマウントパンチでTKO勝利。デビュー20年目・30勝目の修斗王座戴冠

<修斗女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
藤野恵実(日本)
Def.3R3分43秒 by TKO
杉本恵(日本)

杉本がジャブと左右のロー、藤野も右を振って前に出る。杉本は細かくフェイントを入れてジャブを伸ばし、右ストレートのカウンターを狙う。組みつく藤野だが、ここは両者が離れる。杉本はジャブで距離を測ってワンツー、藤野が前進するところを上手く崩して組む。

ここも両者はすぐに離れた。距離を詰めたい藤野に対し、杉本はジャブとワンツー。藤野も顔とボディに振って左フックを狙う。藤野が左フックを打つと、杉本がシングルレッグに入り、藤野がギロチンチョークへ。杉本が頭を抜いたところでラウンド終了となった。

2R、杉本がジャブとインロー。藤野は前に出て左右のパンチを当てる。杉本はしっかり距離を取ってジャブを当て、藤野は思い切り左で飛び込む。杉本がジャブを突き、藤野が右をかぶせて前に出ていくと、杉本は右ストレートを狙う。藤野は細かい打撃をもらっても前に出て右ストレート。これで杉本をケージまで下がらせ、組みついてボディにヒザ蹴りを入れる。

離れた杉本は距離をとってジャブを打つが、藤野はジャブに合わせて組みついてケージへ押し込む。杉本の顔を突き放してパンチを打ち込んだ。離れた杉本はスピニングバックフィストを立て続けに放つ。藤野はこれに合わせて組みついてバックへ。ハーフガードでトップキープしてヒジを落とし、杉本が体を起こすとがぶってパンチを入れる。

3R、杉本がジャブ。藤野がワンツーを当てると、杉本が右目を気にする素振りを見せる。杉本はダブルレッグに入るがテイクダウンできない。距離が離れると再び杉本がシングルレッグに入ると、藤野がそれを潰してマウントポジションを取る。

ここから藤野がパンチを落とし、足を一本戻されても鉄槌とヒジを連打する。杉本も亀になって立ち上がろうとするが、藤野はポジションをキープして殴り続ける。最後は藤野がマウントパンチの連打でレフェリーが試合をストップした。

試合後、藤野は「プロ20年目、30勝目で修斗のベルトを獲りました。私は運動神経がなくて、センスもなくて。でもずっとみんなが支えてくれるし、応援に来てくれて、練習もしてくれて。いつも諦めずに続けてよかったと思わせてもらっています。格闘技が大好きで、仲間たちが大好きで、いい格闘技人生を送っています。まだ続けます。もっと強くなりたいんで」と語った。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 修斗 新井丈 旭那拳 田上こゆる

【Shooto2024#04】ストロー級1位・旭那を右の一撃で沈めた田上も新井丈に対戦をアピール

【写真】ケージを背負った田上の一撃--狙っていたのか(C)MMAPLANET

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
Def.1分50秒 by KO
旭那拳(日本)

低く構える田上が、スイッチしながらオーソドックから右カーフを当てる。旭那もスイッチから距離を詰める。オーソドックスから左ジャブを突く旭那に対し、田上が右を振るった。旭那がプレスをかけて田上にケージを背負わせる。互いにインローで探り合うなか、サウスポーから一気に距離を詰めた旭那の顔面に、田上が右カウンター一閃! この一撃で旭那のアゴを打ち抜いた田上が、前のめりに倒れた相手にパウンドの連打を浴びせるとレフェリーがストップした。

ランキング1位の旭奈を「大阪から新井チャンピオンに喧嘩を売りに来た田上こゆるです。修斗ストロー級で打ち合える選手とやりたいです。僕と打ち合える男気のある選手、お願いします」と語り、新井丈に向かって「チャンプ、良かったら次やりましょう」とアピールした。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#04 修斗 新井丈 石井逸人 関口祐冬

【Shooto2024#04】関口が石井のダブルレッグにヒジ連打。2RKO勝利でフライ級王者・新井に挑戦アピール

<フライ級/5分3R>
関口祐冬(日本)
Def.2R3分10秒 by KO
石井逸人(日本)

サウスポーの関口に対し、石井がジャブと伸ばしてインローを蹴る。関口も左ストレートを返すが、石井が関口にケージを背負わせてワンツーで飛び込む。そのまま組んだ石井だが、ここは離れる。関口は構えをスイッチしつつ左ハイを蹴ると、石井はそのまま前に出てテイクダウンする。石井はバックについて足を四の字クラッチし、RNCを狙いながらパンチとヒジを入れる。関口の動きに合わせて腕十字も狙いつつ、バックキープしてラウンドを終えた。

2R、関口が右手を伸ばして左ストレート、ガードを降ろした構えから左ストレート・フックを打つ。石井はしっかり構えた状態から右ストレートを放つ。関口はスイッチも交えてパンチにつなげてニータップ、右カーフを蹴る。じりじりと前に出る石井は関口の右アッパーに合わせてダブルレッグに入ってケージまで押し込む。

ここで関口はケージを背にしてダブルレッグで組まれた状態のまま、石井の側頭部にヒジを連打。これをもらい続けた石井が脱力して崩れ落ち、関口がKO勝利を収めた。試合後、関口は「前回は向こうが挑戦者。次は僕が挑戦者でやりたい」と過去に敗れている修斗世界フライ級王者の新井丈への挑戦をアピールした。


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o Shooto SHOOTO GIG TOKYO タイガー石井 修斗 安芸柊斗 泰斗

修斗240519:第1部セミファイナル・旭那拳 vs. 田上こゆる

ストロー級5分3R。

当初は3月の後楽園大会で組まれていたカードだが、旭那が調整中に左手の指を負傷(左中指骨性マレット指)したため中止に。2ヶ月を経て再度組まれた。

沖縄の旭那はキャリアの大半の試合を西日本で行い、ここ4試合は地元沖縄で、所属するTheパラエストラ沖縄(現THE BLACKBELT JAPAN)主催のイベントに出場している。東京での試合は2018年の『SHOOTO GIG TOKYO Vol.25』以来。ストロー級より重い54kgキャッチウェイトで行われたタイガー石井戦こそ判定負けで不覚を取ったが、本来のストロー級では現在5連勝でランキング1位。2023年11月の『THE SHOOTO OKINAWA vol.9』のメインで泰斗に判定勝ちした後、田上との試合をケージ上からアピールし、試合が決まった経緯がある。

大阪・BLOWS所属の田上は2019年に16歳でプロデビューしてから5連勝していたものの、2021年から2022年にかけて安芸柊斗、マッチョ ザ バタフライ、当真 佳直に3連敗。しかし泰斗に勝利して連敗を止めると、2023年6月には旭那に勝利した直後のタイガー石井を2RでKOしている。現在のランキングは5位。

両者オーソドックスでスタートするが、両者スイッチを繰り返す。パンチで詰めた旭那だが、ケージを背負った田上が右フックのカウンターでアゴを撃ち抜くと旭那ダウン!すかさずバックからパウンド連打を打ち込む。レフェリーストップ!

1R1分52秒、田上KO勝ち。

田上「大阪から新井チャンプに喧嘩売りに来ました。修斗ストロー級で僕と打ち合える男気のある選手とやりたいと思っています」

ケージサイドの新井に「近いうち、次にでも戦いましょう」と呼びかける田上。2試合続けて対戦を要求された新井は親指を立てて応える。