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【ZFN01】修斗新人王グ・ジユン、Road to UFC出場のパク・ジェヒョンにコントロールされ肩固めに敗れる

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
Def.3R2分49秒 by 肩固め
グ・ジユン(日本)

修斗新人王のグ・ジユンが、昨年のRoad to UFC準決勝に代役出場し原口伸に敗れたパク・ジェヒョンと対戦。ローを蹴ったグ、パクは左の前蹴りを繰り出す。ワンツーのパク、続いて右ボディストレートを当てる。ジャブに右オーバーハンドを合わされそうになったグは、ジャブを届かされる。パクは再度ボディを決め、序盤をリードする。さらに腹から顔面顔へとコンビを繰り出したパクがダブルレッグでテイクダウン、スクランブルでバックに回る。

グは正対しようとするが、ボディロックで再び寝技に持ち込まれ両足をフックされる。ワンフックになり、グは背中を預けたまま立ち上がるが前方に崩される。背中を取られ、苦しい状態が続くグはが絞めは取らせないようにし、最後の20秒でスクランブルから胸を合わせ──初回が終わった。

2R、グのワンツーをバックステップでかわし、続くパンチにはカウンターを合わせたパク。さらに右ストレートをヒットし、右ローを蹴っていく。さらにカーフを効かされたグは、左フックを打たれダブルレッグでテイクダウンを奪われる。一気にパスをしたパクは、スクランブルでバック、一瞬マウントを取るがここはグがケージ際に移動して逃れる。

足をフックしない状態でRNCをセットされたグは、自ら背中をマットにつけて防御するが、直ぐに背中を取られる。残り2分、パクはワンフックでRNCをセットへ。ケージキックでグが逃れるが、立ち上がることはできない。グはパクにサイドバックで左足を束ねれれ、自由がきかない。仰向けになり両足をフックしたパクが背中を伸ばしにかかり、パンチから絞め狙いと一方的なラウンドとした。

最終回、グは左ローに右を合わされ下がる。パクは組んで、グの小手投げを防いで正対すると、小外掛けテイクダウンを奪う。背中を取られないよう引き込んだグは、肩固めに捕えられるが、体をねじって逃れる。結果、腹ばいになるバックマウントからパンチを連打される。上を向いても、下を向いても殴られるグがヒジを落とされる。ストップがあっても良いような一方的なパクのペースのなかで、グは最後に肩固めでタップを強いられた。


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【ZFN01】コリアン・ゾンビ=ジョン・チャンソンがUFCへの登竜門イベント開催。注目はユ・ジュサン

【写真】メインに出場のユ・ジュサン。ゾンビ・ネイションからUFCへステップアップできるか(C)MMAPLANET

本日29日(土・現地時間)、韓国はソウル・ソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)でZFN(Zombie-Fight Nation)01が開催される。
Text by Manabu Takashima

コメインで佐々木信治がキム・サンウクと対戦する大会は、その大会名が示す通りコリアンゾンビことジョン・チャンソンがプロモートしている。昨年8月の現役引退前から、キム・ドンヒョンに続けとTV界に進出していたコリアンゾンビが、UFCへの登竜門として旗揚げするZENはプロファイト6試合の前に、自らは行ったリアリティTVショー「ゾンビ・トリップ」から選抜された選手が戦うアマMMA大会=Z-ROYALも第1部として実施される。


ZEN01は全6試合で、韓国勢同士の対戦は1試合のみ。その他は韓日対決が3試合(うち1試合は韓国から高校生の時に来日し、ラグビー選手として活躍。今では日本国籍を取得し、修斗で3連勝中のグ・ジユンの試合も含まれる)、韓国×ブラジルが2試合となっている。

メインでヘイナウド・エクソンを迎え撃つユ・ジュサンは昨年8月に日本でHEATフェザー級王者となった6勝0敗の新鋭だ。佐々木と戦うキム・サンウクは去年のRoad to UFCに出場しベスト4だった。

ファブシリオ・アゼベドと戦うキム・ハンスルはDouble GFCとAFCのウェルター級王座を統一し、3年連続でRoad to UFCワンマッチ出場も、昨年と去年は結果を残せなかった。

UFCの登竜門は、UFCを狙うファイターの再生とステップアップの場であり、国際戦の経験を積ませる場としてK-MMA界の中枢になりうるのか。注目の旗揚げ戦だ。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午後7時~UFC Fight Pass

■ メイン対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン(韓国)
ヘイナウド・エクソン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
キム・サンウク(韓国)
佐々木信治(日本)

<ウェルター級/5分3R>
キム・ハンスル(韓国)
ファブリシオ・アゼベド(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
グ・ジユン(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジャン・ユンソン(韓国)
倉岡寿美津(日本)

<フェザー級/5分3R>
パク・ジン(韓国)
チェ・ソンヒョク(韓国)

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【Shooto2024#05】後楽園でW王座決定戦、世界バンタム級=藤井×齋藤、環太平洋フェザー級=竹原×上原

【写真】1月に環太平洋王座を防衛した藤井と約1年2カ月ぶりの復帰戦・齋藤が世界王座を争う(C)MMAPLANET

7月21日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05では世界バンタム級王座決定戦=藤井伸樹×齋藤奨司、環太平洋フェザー級王座決定戦=竹原魁晟×上原平を含む全11試合が決定している。
Text by Takumi Nakamura

7.21後楽園、7.28阿部野、8.3新宿=COLORSと2週間で3大会が続く“サステイン真夏の3連戦”。3連戦の口火を切る後楽園大会ではダブルタイトルマッチが組まれた。安藤達也の王座返上により、空位になった世界バンタム級王座を争うのは同級1位・環太平洋同級王者の藤井と同級3位の齋藤だ。


ランキング的に受けて立つ側の藤井は、2022年11月に石井逸人を下して環太平洋王座を獲得すると、2023年7月に竹中大地とノンタイトル戦で対戦。3Rに猛反撃を見せるも、1・2Rで失ったポイントを挽回できずに判定負けを喫した。2024年は1月に須藤拓真の挑戦を退け、今回の世界戦に駒を進めた。

一方の齋藤はRISEで立ち技の試合も経験しているストライカーで、2021年6月から修斗に参戦。初戦こそ落としたものの、その後はPound Stormでの試合を含め7戦6勝1分と無敗の快進撃を続け、昨年は野尻定由と須藤からも勝利を収めた。怪我の影響で長期欠場を余儀なくされ、約1年2カ月ぶりの復帰戦が世界戦という形になった。

王座戴冠後もコンスタントに試合を続けてきた藤井に対し、コンディションを上げるために試合間隔を空けた齋藤。この試合に臨む状況が対照的な両者だが、ファイトスタイルとしてもスクランブル主体のスタミナ勝負で最終的に競り勝つ藤井×スタンドの時間を長くして打撃で倒す齋藤と対照的だ。藤井がスクランブルの強さを発揮する前に斎藤が打撃を効かせてペースを掴むか。組みの攻防ではなく、どう組みの攻防がスタートするかに注目したい世界戦だ。

そして空位の環太平洋フェザー級王座は竹原と上原によって争われる。この試合は昨年のインフィニティリーグの1位(竹原)×2位(上原)として3月の後楽園大会で行われる予定だったが、竹原の負傷欠場により中止。今大会にスライドしての実施となる。

両者のリーグ戦での対戦結果は5分2Rフル戦ってのドロー。1Rに上原がサウスポーの竹原に対して右ミドルからの右ストレートでフラッシュダウンを奪うも、2Rは竹原がテイクダウンのアプローチからバックコントロールの時間を長くし、各ラウンドを取り合う形で勝ち点を分け合った。

遠い距離にいてスタンドの打撃で戦い上原と近距離でのパンチ&テイクダウンで攻めたい竹原。上原が3R通じて明確に打撃でダメージを与えるか、竹原がコントロールで終わらずにクリーンテイクダウンとトップキープまでつなげられるか。前回と近い試合展開が予想される中、両者ともにどこで試合の山場を作るかが求められる一戦だ。

そのほか3回戦では世界フェザー級王者SASUKEのベルトを狙う椿飛鳥と飯田健夫改めたておによる一戦が決定。2回戦では5月の日中対抗戦で勝利した中池武寛が新人王決定トーナメント2回戦で蓮池勇太と対戦する。

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<修斗環太平洋フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹原魁晟(日本)
上原平(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024 フライ級/5分2R>
大竹陽(日本/勝ち点3)
須藤晃大(日本/勝ち点7)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村 裕(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント2回戦 フライ級/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント2回戦 フェザー級/5分2R>
松岡 拓(日本)
井上翔太(日本)

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【Pancrase344】1年半振りのパンクラス=上田将年「若いファイターと対戦したくないと考えるのは違う」

【写真】筋が通っているというか、軸がぶれないというか。さすがの上田将年です(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー昼の部=Pancrase344で、上田将年が眞藤源太と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

上田にとっては2022年12月以来、1年半振りのパンクラス参戦となる。昨年11月のBloom FC、そして今年2月のRIZIN佐賀大会と地元・九州での2試合を経て、上田は何を掴んだのか。さらに幾度もタイトルに挑み、ランキング上位の常連でもあった上田がノーランカーとの復帰戦を受けた理由に、上田らしさが溢れていた。


――2022年12月の伊藤盛一郎戦以来、1年半振りのパンクラス参戦となります。パンクラス以外で戦っていた1年半は、上田選手にとってどのような期間でしたか。

「地元で2連戦できたのは大きかったです。自分のMMAキャリアが終盤に向かいつつあるなかで、ずっと『地元で試合をしたい』という気持ちがありました。まず鶴屋怜選手、伊藤盛一郎選手と2連敗して、1回期間を空けようかと考えていたんですよ」

――上田選手の場合は、コロナ前からフライ級上位陣と戦い続けてきました。そのぶん疲れが溜まっているのでは……とも思っていました。

「体の疲れよりも、2連敗して心が疲弊していましたね。だから『1回休もう』と。ちょうどその頃に、所英男選手のセミナーが福岡で開催されたんです。僕にとっては所選手って、高校時代にテレビで見ていた憧れのファイターで。その所選手からアドバイスが欲しいと思って、自分の今の気持ちを話してみたんですよ。すると『そういう時は1回ガッツリ休んでみても良いと思う』と言われました。所選手もDREAMやRIZINに出ている中で、ガッツリと休んだ時期があったそうで……」

――伊藤盛一郎戦からBloom FCのオトコンバヤル戦まで約1年の期間がありました。その間はどう過ごしていたのでしょうか。

「いつもどおり練習して、育ってきている福岡の後輩選手たちのサポートに回ったりとか。でもサポートに回っていても、見ていると自分も試合がしたくなってきて(笑)。サポートしながら刺激をもらって、またサポートしながら刺激を――という繰り返しでした」

――Bloom FCではオトコンバヤルに判定勝ちを収めたものの、続くRIZINでは伊藤裕樹選手に敗れています。あの試合については?

「伊藤裕樹戦は、自分が守りに入りすぎてしまいました。自分は組みたい、伊藤選手は殴りたいと互いの作戦が違うなかで、僕は伊藤選手の打撃をブロッキングして組みに行きたかった。そのために伊藤選手としては、打撃の防御についてはイージーになったと思います。自分が殴って触って、次に僕が組みに来るのは分かっていたはずですから」

――伊藤裕樹戦前のインタビューでも、ご自身が守りに入ってしまう点について触れていました。一方でオトコンバヤル戦では、自分からアクションを起こすことができていた、と。しかし伊藤戦で守りに入ってしまったのは、何か理由があるのでしょうか。

「伊藤戦は当て勘が良くて、カウンターを当てるのも巧いですよね。こちらが変に打撃を出したところにカウンターを合わせられたくなかった。序盤に伊藤選手のパンチをブロックした時、このまましっかりブロックしていればKOされることもないし、ダメージを受けることはないと思ったんです。それで逆にブロッキングに頼ってしまい、相手に触られる機会をつくってしまったと考えていて。自分もジャブを打ちながら前に出て、相手に反応させてから組みに行けば――と試合後、原田惟紘さん(G-face代表)とも話をしました」

――では伊藤裕樹戦の内容と結果を受けて、ここまでに取り組んできたことはありますか。

「まず思ったのは……経験値がない時代は、良い形で組めなくてもガムシャラに攻めていたんですよね。スタミナのことも考えずに(笑)。でもその結果、動きが出来てスクランブルになって自分が上を取る。それが僕の強みだったと思います。

でも経験を重ねるなかで、『今ここで行くべきか……』と変に落ち着いて考えてしまうことも増えました。伊藤裕樹戦の映像を視返すと、『ここは練習なら行っとうよな』と思う場面は結構あって。でも試合中は『ここで行ったらスタミナがどうなるか』と考えてしまう。

最近は丁寧につくっていこうという気持ちが強くなっていたかもしれないです。だけど、ちょっと雑でも良い。ドリルとかスパーリングの中でも、自分が完全に良いところを取れていなくても動きをつくることを意識してきました。もちろん、動きをつくる分疲れます。でもその部分をクリアできないと、前回と同じことになってしまうので」

――きっとMMAはその繰り返しなのだろうと思う時はあります。上田選手ほどのベテランでなくても……たとえば若い選手でも、できることが増えたら試合中に考えてしまう場面が増えてしまったと。そこで一瞬、動きが止まったところを相手も見逃さないわけで。

「なるほど。最初のガムシャラな気持ちがあって、技術的にできることも増やし、さらに経験を積んでいった時に、それらをうまく融合させられたら動きに繋がるのでしょうね」

――パンクラスでは現在ランキングから外れています。そんななかでノーランカーの眞藤選手と対戦することになりました。

「実はこの試合の前に、ランカーとの試合のオファーが来ていたんですよ。自分もパンクラスさんには『前戦で負けているので、相手を選べる立場ではないです。パンクラスさんが選んでください』と伝えていて。でもタイミングが合わずに何度か話が流れて、今回の進藤選手との試合が決まりました」

――そうだったのですね。パンクラスに復帰するうえで、目指すはパンクラスのベルトなのでしょうか。

「そうです。伊藤裕樹戦が終わって『これからどうしようかなぁ』とは考えたんですよ。『違う団体で試合をするのも一つだな』とか。でもMMAを戦ううえで何か一つ目標は欲しい。じゃあ今は何が欲しいのか、と考えた時に思い浮かんだのは――やっぱりパンクラスのベルトでした。鶴屋戦、伊藤盛一郎戦と2連敗していても、諦めることができないです」

――他の団体に出場することも考えたのですか。

「はい。でも『次どこで試合しようか……』と考えているうちに、試合もせず1年が経ち――ベテラン勢の名前だけが残っていくことって多いじゃないですか。それだとMMA業界全体の新陳代謝には繋がりにくいですよね。僕はそれが嫌で。

若いファイターたちは上の選手を喰いたい。かつて自分もそうであったように。なのにベテランが若いファイターと対戦したくないと考えるのは違う。上の選手も勝てば良い話で、負けたら『自分もここまでか』と思って引退していく。それが格闘技だと思うんですよ。

自分自身もベテランというだけで、名前だけ残しているようなファイター人生を送りたくない。特にパンクラスで試合をしている若い選手からすれば、『1年半もパンクラスで試合をしていないのに、いきなり復帰戦が上位ランカーって……このオッサンは何だ!?』と思うでしょう(笑)」

――アハハハ。逆に若い選手には、それぐらいの意気込みを持ってほしいですね。

「そうなんですよ。それは他の団体に出ても同じだと思います。たとえば僕がDEEPや修斗に出て、いきなり上位陣と組まれるとするじゃないですか。ずっとDEEP、修斗で戦っている選手は『パンクラスでランキングに入っていたからって何だよ』と思うでしょうし。何より僕が同じ立場だったら、絶対にそう思っているはずなので」

――眞藤選手は現在23歳で、次の試合が8戦目です。まさに上田選手を喰いたくて仕方ない立場でしょう。

「そういう相手と対戦することに、少しプレッシャーは感じています。でもパンクラスらしいマッチメイクですよね。オファーが来て、すぐに受けました」

――オファーが来た時点で眞藤選手のことは知っていましたか。

「いえ、名前を見ただけでは分かりませんでした。でも映像を視ると『あぁ、この選手か! 良いファイターだよなぁ』と思って。真っ直ぐ伸びのあるパンチを打つし、寝技も自分からどんどん動いてくる選手です。映像を視ることで改めて、自分もスイッチが入りました」

――とにかく動き続けるスタイルが眞藤選手の特徴です。先ほどの「自分から動きをつくっていく」という話でいえば、上田選手の今が試される相手で正直、一番嫌なタイプの相手ではないですか。

「絶妙なマッチメイクですよね。これは坂本靖さんマジックで毎回『ここで、この相手が来るか!』と感じています(笑)。でもここで自分がオファーを断る理由もなくて。それこそ『上田、お前は前回負けているから、次はこの相手だ』と言われても当然なのが格闘技だと思っていますから」

――上田選手がパンクラスへ、そのように伝えているからではないですか。「確実に自分が勝てる相手と試合を組んでください」と言えば、実現するかもしれません。

「アハハハ! たとえそうであっても、僕は自分を貫きます」

――それこそが上田選手だと思います。

「眞藤選手は運動量が多く、身体能力が高いファイターだと思います。その中にある穴も見つけています。相手もその穴を埋める練習はしているでしょうけど、さらにその穴の奥を突いて、ベテランのズル賢さを見せたいと思います。と同時に、自分としては久々のパンクラス参戦で、上田将年としては初出場です。フレッシュな気持ちで戦い抜きます!」

■視聴方法(予定)
5月30日(日)
午後12時00分~U-NEXT

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【Fighting NEXUS】河村泰博× 小倉卓也 バンタム級タイトル戦決定!

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8月25日にニューピアホールで開催されるFighting NEXUS vol.36。初代ミドル級王座決定トーナメント準決勝として行われる佐藤龍汰朗(坂口道場一族)×瓜田幸造(掣圏会瓜田道場)、将斗(AACC)×マシン(BLUE DOG GYM)の2試合に日韓対抗戦の2試合など初のニューピアホール開催に相応しい好カードが並びました。

その中でも注目なのは河村泰博(和術慧舟會AKZA)×小倉卓也(スカーフィスト)のバンタム級タイトルマッチでしょう。河村はRIZINにも参戦して、歯に衣着せぬポストが話題になる事も多い寝技師。レッグハンター須藤拓真、森永ユキトから一本勝ちしてNEXUSのバンタム級王座を戴冠。その後、パンクラスに参戦すると強豪の井村塁からダースチョークで一本を取っており、その極めの強さは際立っています。

対する小倉は修斗やPFCを主戦場にしてきたベテランファイター。最近では渡部修斗に敗れたものの、大石真丈、小林博幸に腕十字で一本勝ち。昨年12月の次期挑戦者決定戦で唐沢タツヤをギロチンチョークで下して河村戦に辿り着きました。最近になってメキメキと極めが強くなってきた印象。河村を相手にどこまで抵抗出来るのか興味津々です。

展開は河村は自ら下になってでもグラウンドで勝負してくるはず。小倉は上をキープしてチャンスを見て一本を狙うのか。もしかするとスタンド勝負を挑むのか。見る側の想像力が掻き立てられます。そうこうしているうちにFighting NEXUS vol.36でましてもビッグカードが。。。こちらは別途まとめます。今大会は会場観戦必須だな。
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【UFC ESPN57】メインでアレックス・ペレスと対戦、平良達郎「本当にどう転んでも気持ちで勝てると思う」

【写真】取材を助けてくれてなお、スクショでは主人公は平良達郎とばかりにコントラストをつけて自身は目立たない。岡田さん、神です (C)TAKUMI NAKAMURA

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN58「Perez vs Taira」のメインイベントで平良達郎がアレックス・ペレスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

当初、平良は5月18日のUFN241でティム・エリオットと対戦を予定していたが、1日のUFC302でのジョシュア・ヴァン戦に変更&スライド。さらにそれが変更となり、今週末のイベントでフライ級ランキング5位のペレスと対戦することになった。

MMAPLANETではジョシュア戦が決まったあとの5月5日、そしてペレス戦に向けて米国入りした今月5日にインタンビューを実施。対戦相手変更を受けて平良が何を思っていたのか。そして久々に日本人がタイトル戦に絡んでいくかもしれない――そんな期待と注目を集めるペレス戦に向けた想いを訊いた。

対戦相手がエリオットからジョシュアに変更になったあとのインタビューに続いて、今回はペレス戦に向けたインタビューを公開。UFCキャリア最大のチャレンジを控える平良は「今回は試合に対してワクワクしている」と笑顔も見せ、その上で「どう転んでも勝つ」と力強く言い切った。


攻略するイメージは割とすぐ作れました

――5月上旬にジョシュア・ヴァン戦に向けたインタビューを収録したあと、2度目のカード変更でアレックス・ペレスと対戦することになりました。話を聞いたときの率直な心境を聞かせてください。

「(相手変更の)連絡が来たのが沖縄を出発する日だったんですよ。最初はみんな『またかよ!』って感じで慌ただしかったんですけど、相手がペレスになったと聞いて、それはオイシイなと。僕はチャンスが来たと思いました」

――これまでのカード変更と違い、ランキング5位の選手に変更ということで、ポジティブに捉えることもできましたか。

「そうですね。ランキングが上の選手を喰ってやろうという気持ちでポジティブになりました」

――とはいえ準備・対策を変える必要もあったと思うのですが、そこはどう対応しましたか。

「ペレスはジョシュア・ヴァンと全然違いますが、試合まで1カ月あったので、それも含めて松根(良太)さんと話し合ったり、岡田(遼)さんにも相談したり、しっかりと良いイメージを持って集中して準備できている感じはあります」

――ギリギリ1カ月前だったので、まだ軌道修正できた、と。ペレスにはどのような印象を持っていますか。

「一言で言うとウェルラウンダー、ガードを固めてパンチの選手かなというイメージです」

――僕はボクシング&レスリングで前に出てプレッシャーをかけるアメリカ人らしいスタイルという印象です。そこはいかがでしょうか。

「今まで僕が戦ってきた選手と比べると、レスリング力やテイクダウンディフェンス力は高いと思うので、そういう意味では打撃とレスリングの北米スタイルかなと思います」

――ここまで典型的な北米スタイルの選手と戦うのは初めてだと思いますが、勝つイメージは作りやすかったですか。

「攻略するイメージは割とすぐ作れましたね。ただ向こうの得意な攻撃、気持ちよく前に出させると3つくらい攻撃が飛んでくるので、相手のリズムに乗らせないリズムというか。

カーフキックも強いのでカーフを蹴られっぱなしにしないいとか、そういう意識も持っています。北米スタイル、打撃・レスリングにプラス、警戒するポイントも抑えてっていう感じですね」

――個々のテクニックを警戒するのもそうですが、ペレスを前に出させてしまい、後手に回るのが最も危ないパターンだと思います。平良選手もそこは警戒していますか。

「警戒はしていますね。最近あんまりペレスの試合を見ていなかったので、どんな選手だろう?という感じだったんですけど、今年すでに2試合やっていて、そこを見ても(調子が)上がってきているイメージがありますし、今までの相手よりはちょっと気が引き締まっている感じがあります」

――5分5R制という部分はいかがでしょうか。

「修斗で5R制のタイトルマッチをやったことがあって、5Rの作り方をしていたつもりなんですけど、本番では5Rまでいかなかったです。こればっかりは試合をやってみないと分からないし、僕自身は5Rに関しては楽しみです」

――今回の試合は今後のキャリアにおいて重要な一戦だと思います。平良選手にもそういった意識はありますか。

「ここで勝ってタイトルマッチをリクエストするのは難しいと思いますが、一気にベルトも見えてくると思うし、それぐらい重要な一戦だということは理解していますし、どう転んでも当日は僕が勝つだろうなと思っていますね」

――どう転んでも自分が勝つ。それだけ自信を持てている、と。

「本当にいろいろと(勝ちパターンは)想像できています。普通に考えたら僕の寝技を警戒して打撃で来るのかなと思いますけど、そこで組んでドミネイトするイメージ、ペレスはヒットアンドアウェイするスタイルでもないので総力戦になるイメージ、一瞬でチャンスを作って、そのまま流れで決めるイメージ……どれもありますね。本当にどう転んでも気持ちで勝てると思うので、最終的には強い気持ちで勝つだけです」

――試合まで10日ということもあって非常にリラックスしているというか、試合を楽しそうにしているのが印象的です。ペレスと戦うことにワクワクしていますか。

「そうですね。今回は試合に対してすごくワクワクしていまして(笑)。今は練習がすごく楽しくて、もっと練習したいって感じなんです。試合の日は決まっているので、そうもいかないんですけど、練習をやればやるほど自分が上がっているのが分かります。

いつも試合の1週間~2週間前は、なんか『しんどいな…』と感じて、いい動きが出来ないことが多いんですけど、今は対戦相手のイメージもしつつ、そこと自分の動きのピントが合ってきてるというか。そういった意味で試合が楽しみです」

手塚選手からは似たような田舎感を感じました(笑)

――例えば米国で調整していることも影響していますか。

「今までは試合の1週間前に米国入りしてたんですけど、今回は3週間前に入って調整していて、それもすごく新鮮なんですよ。そうやって楽しいなって思うことがいっぱいありますね」

岡田さんのフェザー級での再起戦の報、お待ちしています(C)RYO OKADA

――米国では岡田選手、手塚裕之選手と3人で行動しているのですか。

「はい。手塚さんとは初めて会ったんですけど、めっちゃ優しいですし、一緒にいると不安が解消されるし、なんか………心強いんですよ(笑)」

――今回が初めてだったのですね。そうは思えないほど3人の仲の良さがSNSからも伝わってきます。

「僕も沖縄出身じゃないですか。なんか似たような田舎感を感じましたね(笑)」

――おおらかな平良選手と豪快な手塚選手の間に岡田選手がいるのはすごくバランスがいいなと思いました。

「ハハハハ、そんな感じですね」

――UFCで日本人選手がランキング上位と対戦する、勝てばタイトル挑戦も見えてくる試合は本当に久々だと思います。日本の格闘技ファンはこの試合をすごく楽しみにしています。そういったファンの皆さんにどんな試合を見せたいですか。

「僕がタイトルマッチをやって、UFCのベルトを巻く姿を見せたいというのが一番です。そのために、常にではあるんですけど、毎試合毎試合が落とせない一戦だと思っています。そのなかで一番感じているのは、試合でオールアウトして、スプリット判定になった時、全力を出し切っても勝利が叶わなかったか…という気持ちになりたくないんですよ。仮にそうなっても、しっかり勝ちは取れるように。今回の試合は勝ち以外はありえない、そう思っています」

――平良選手の強い意思を感じる言葉でした。平良選手がどう転んでも勝つ姿を楽しみにしています。

■放送予定
6月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC Fight Pass
午前4 時45分~U-NEXT

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【Gladiator027】竹竹決戦of MMA。竹本啓哉に竹中大地が挑戦。漢気=和田教良は、オトゴンバートルと

【写真】これは──燃えているのは、竹本だろう(C)MMAPLANET

11日(火)、GLADIATORより7月7日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator027で、竹中大地が竹本啓哉の持つGladiatorバンタム級王座に挑戦する選手権試合とオトゴンバートル・ボルドバートル×和田教良のフライ級戦が組まれることを発表した。

竹中大地は2018年に修斗からONEに戦いの舞台を移し、アジアを舞台に戦ってきたが、昨年よりRIZINを目指し日本で戦うようになっていた。7月に修斗で藤井伸樹に勝利し、12月にグラジに初参戦し前バンタム級王者テムーレン・アルギルマーと対戦すると、左ミドルを効かせてから組みついて──1R4分27秒にRNCで一本勝ちしている。


試合後にケージのなかで宣言していたようにRIZINとの交渉を続けていたが、3月のLandmark=神戸大会で正式発表こそなかったが、ジャパン・メジャーでの試合が決まっていたものの対戦相手の負傷で幻のRIZIN参戦となっていた。その後、RIZINが東京でビッグショーが続き、試合機会は巡ってこないという判断をした竹中陣営はグラジ再出場を決め、バンタム級王座に挑むこととなった。

チャンピオン竹本は昨年9月にテムーレンとの接戦を制し、自らの減量失敗で手放したベルトを2年振りに奪回。今年の2月にはGladiator Challenger Series01で竹内稔との竹竹対決でProgressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦を戦うもアナコンダチョークで一本負けを喫していた。

前回の5月大会でタイのデッチプールを横三角絞めで仕留めた竹本は、「RIZINや海外大会へのステップアップ」を宣言していた。この言葉こそ、竹本が強い選手との対戦を求めている表れとリリースに記されていたが、関係者に確認を取るとまさに二つ返事で、MMAのベルトを賭けた竹竹決戦を了承したという。

10年以上前のデビューから間もないころにパンクラス出場があったが、その後はGrandslam~HEAT~TTF Challenge~GLADIATOR~NEXUS~GRACHANで戦ってきた竹本にとって、修斗・パンクラス・DEEPでベルトを巻いた選手との対戦こそ、自らの存在を証明するために求めてきた一戦に違いない。また竹中としても、ポスト超RIZINというべき秋からのRIZIN参戦に向け、ベルトを巻く以上に勝ち方でインパクトを残す必要性がある──勝負論と強者論が掛ったタイトル戦となる。

また5月大会から今大会に延期されていたGLADIATORフライ級王座決定トーナメント決勝=フライ級王座決定戦はNavEのヒザの負傷の経過が予定通りでなく、さらに延期されることが決まった。

グラジではオトコンバートルが2大会連続で試合機会を失うことを阻止すべき、ノンタイル戦での対戦相手を探し各方面に打診をしていたところ、和田が参戦を決めたという。和田はオトコンバートルやNavEと共に同トーナメントにエントリーしていたが、2月にチェ・ドンフンに三日月蹴りからパウンドアウトされ初戦敗退していた。その後チェ・ドンフンはRoad to UFCと契約し、1回戦で前回大会の準優勝であるチーニョーシーユエに勝利。オトゴンバートルは3月の準々決勝で久保健太を破った一戦で、そのチェ・ドンフンと共に同トーナメントで本命視されるようになっていた。

和田はチェ・ドンフンに続き、アジアを代表する若き実力者との対戦に向け、一度は「気持ちを創れない」と対戦を断ったという話も実は伝わっている。しかし、翌日には「断ったことを後悔しています。オトコンバートル選手の相手が確定していないようでしたら、対戦させて頂きたいです」と申し入れしたという。

和田の気持ちが揺らぐのは十分に理解できる。そんな自分を恥じるかのような決意こそ、下馬評を覆す要因になるだけでなく、その結果に如何なく彼の人生を構築していく決断となるだろう。そんな「負ける覚悟を持って勝ちに行く」和田の覚悟の言葉を含め、上記2試合に出場する選手がプレスリリースの寄せた言葉は、以下の通りだ。

竹本啓哉
「いつも応援・協力してくださる皆様、試合を組んでくださるGLADIATOR関係者の皆様、そして、竹中選手ありがとうございます。誇張抜きで今までで最高の対戦相手です。自分史上最高の状態で臨めるよう備えていきます」

竹中大地
「今凄く格闘技が楽しくてしょうがないです。心も体も調子が良いので、試合当日は最高のパフォーマンスができると思います。7月7日楽しみにしていてください」

オトゴンバートル・ボルドバートル
「3月大会が終わった直後から次の試合に向けて練習を重ねてきていますが、決勝戦が10月大会まで延期されたことは残念に思っています。しかし、GLADIATORが7月大会でワンマッチを組んでくれたのでとても感謝しています。また和田選手も試合を受けてくれてありがとうございます。7月7日は良い試合になるよう頑張ります」

和田教良
「かなり強い相手。下馬評を覆せるよう負ける覚悟を持って勝ちに行きます!! 応援よろしくお願いします!」

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45 MMA o オク・レユン キック パンクラス 修斗 天弥

Eternal MMA85:ジャック・ベッカー vs. 松本光史

ライト級。

ベッカーはEternal MMA元王者。しかし2022年からの4戦では1勝3敗。2018年にはHEATでオク・レユンとライト級タイトルマッチで対戦している。31歳。

修斗王者松本は3月のパンクラスでキャリア4戦目・19歳の新星・天弥に敗れて以来の試合。40歳。

お互いオーソドックス。カーフを蹴る松本。スリップダウンしたベッカー。またカーフ。ベッカーの前蹴りをキャッチしようとする。ジャブ。ボディ。ベッカーのジャブをかわして右を打ち込んだ。右の今日だで出てきたベッカー。松本下がる。ベッカー左ハイ。ブロックした松本。しかしベッカーのカーフをもらってスリップダウン。すぐ立つが、蹴られた左足が効いた素振りを見せる松本。飛び込んで右を入れた松本。カーフにつなげる。詰めて右を打ち込み、返しのパンチをダッキングでかわしてさらに右を入れた松本。残り1分。ジャブの差し合いからベッカーのカーフキックがヒット。ホーン。

1Rは大きな差はない。

2R。ベッカージャブで出る。左ミドル。プレッシャーを掛けられケージ際まで下がった松本。ジャブを打ち込むベッカー。松本もジャブを入れて出る。ジャブから踏み込んで右ストレート。ベッカーはクリンチアッパーを打ち込む。左フック。タックルを見せたベッカーだが松本切った。またジャブの差し合い。松本右ボディをヒット。残り1分。カーフを蹴ったベッカー。松本が詰めていく。ジャブ・カーフの打ち合い。松本の右ボディの打ち終わりに右を返したベッカー。残りわずかで出た松本に、ベッカーは左右のフックを振るが空を切る。ホーン。

2Rも明確な差はない。

3R。ベッカーの左ハイをかいくぐってかわした松本。またボディ。前に出る松本をジャブで止めるベッカー。ベッカーのカーフで足が流れた松本。ちょっとダメージがあるか。詰めてパンチをrんだした松本だが、ベッカーまたカーフキックをヒット。詰めた松本が四つに組んだが、すぐに放して離れる。ベッカーが右をヒットさせると前に出る。ワンツーで出ていく。クリンチしようとする松本に飛び膝。ベッカーパンチで猛攻。徐々に防戦一方になる松本。ケージを背負う。また飛び膝。ベッカーのパンチのラッシュをなんとかしのいだ松本だが、残り45秒でベッカーがケージに詰めてダブルレッグでテイクダウン。パウンド。マウントに。背中を向けた松本にチョークを狙ったが正対して防ぐ。しかしなおもマウントのベッカー。パウンド連打。タイムアップ。

3Rはベッカー。10-8あってもおかしくない。

30-26×2、30-27の3-0でベッカー勝利。

最初の2Rも手数でやや押されていた。

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45 DEEP Double G FC17 MMA MMAPLANET o UFC YUKI コナー・マクレガー パク・チャンス ボクシング 上迫博仁 修斗 倉本大悟 岩倉優輝 野村駿太

【Double G FC17】フェザー級王者パク・チャンスに挑戦、岩倉優輝「リスクが少なく相手を崩せる足技を」

【写真】岩倉は寡黙な選手との情報もあったが、明るく楽しく喋ってくれるファイターだ(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(木)、韓国はソウル江南区のソウル繊維イベントセンターで開催されるDouble G FC17で、岩倉優輝がパク・チャンスの持つ同ライト級王座に挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

DEEPフューチャーキングトーナメント2021でライト級を制した岩倉は、2022年9月にプロデビュー。ここまでの戦績は3勝2敗——前戦は野村駿太にKO負けを喫し、再起戦が敵地でのタイトルマッチとなった。「それでも大きなチャンスだと考えている」という岩倉に、その格闘技キャリアとタイトルマッチへの意気込みを訊いた。


――Double Gのポスターを見ると丸坊主姿で、「昔の写真を使っているのかなぁ……」と思っていたら、リモート画面が繋がって丸坊主だったので驚きました。

「今の写真です(笑)。今年に入って髪が伸びてきて、一度坊主にしてみよう思っただけで。そうしたら毎日の練習も坊主のほうが楽でした」

――なるほど(笑)。岩倉選手はもともと柔道出身とのことですが、何歳から柔道をやっていたのでしょうか。

「小学1年から大学4年まで柔道をやっていました。中高は個人、大学は団体で全国大会に出場しています」

――それだけ柔道に打ち込んでいた岩倉選手がMMAを志した理由は何だったのですか。

「高3の時に、コナー・マクレガーがグァーっと上がってきていたんですよ。もともと格闘技は好きで、SNSで格闘技の動画をよく視ていました。そこにUFCの動画が出てきて、マクレガーの影響でMMAにハマりましたね。

でもその時はまだ『柔道を辞めてMMAに!』という気持ちにはなっていませんでした。柔道の推薦で大学に行くことは決まっていたし、キッチリと大学まで柔道をやらなければいけないと思って」

――ではMMAを始めたのは大学卒業後で……。

「大学を卒業して、一度就職した後ですね。当時はコロナ禍でMMAの大会も行われなくなっていたので、『世の中が不安定になったから、とりあえず就職しておこうか……』と思ったんです。安易な気持ちかもしれませんけど」

――決して安易ではないと思います。それだけ先が見えない大変な時期でしたし、無職のままMMAを始めるのも不安でしょう。

「実は大学4年生の時、アマチュア修斗関東選手権で優勝したことがあるんです。コロナ禍で柔道の引退試合もなくなっていたので、自分のスポーツのケジメとして出場しました」

――えっ!? まだMMAを始めていない頃ですよね。

「柔道しか経験はなかったです(苦笑)。同じ大学の寮にボクシング部員がいたので、小手先のボクシング技術だけ教えてもらって出場しました。セコンドは柔道部の同期に付いてもらって。3試合を勝ち抜いて優勝したけど、その年は全日本選手権が開催されなくて、僕も就職したんですよ」

注)2020年は当初、7月5日に関東選手権、10月18日に全日本選手権の開催が予定されていた。しかしコロナ禍のため関東選手権が同年12月6日に延期。翌2021年3月14日に全日本選手権もスライドされたが、緊急事態宣言の発令により中止となっている。

「そこで就職した会社の先輩に、格闘技をやっている方がいらっしゃいまして。『休みの日にジムで体を動かしている』という、たわいもない会話から僕もNICE BAD GYMに行くようになりました。その就職先も11カ月で辞めて、脱サラ2週間後にDEEPフューチャーキングトーナメントに出場したんです」

――フューチャーキングに出場するために退職したのですか。

「こういうことを言うのも何ですけど、自信があったんですよ。フューチャーキングを制してプロになって生活していこうと思っていました」

――しかしプロデビュー戦は、フューチャーキング決勝で下していた倉本大悟選手とのリマッチで敗れました。

「メチャクチャ落ち込みましたけど、それ以上に『うまく行きすぎて調子に乗っていた自分』がいたんだと思います。そこから『もっと打撃を磨かなきゃいけない』とか――ポジティブに考えれば、勉強になったデビュー戦でした。でもキャリアを考えると、一番大事なプロデビュー戦を落としてしまっているので、先のことは心配になりましたね」

――打撃を重点的に磨いたのは、プロデビュー後なのですね。

「最初は自分も打撃ができるっていう手応えはあったんです。でもディフェンスを特に考え始めたのはデビュー戦後ですね。NICE BAD GYMで上迫博仁さんに教わったことはもちろん、出稽古でGENに行かせていただいて。GENで田牧一寿さんにボクシングを教わったことも大きかったです」

――田牧トレーナーですか! GENで練習しているファイターからは、常にそのお名前を聞きます。田牧トレーナーの指導で、どういった点がレベルアップしましたか。

「田牧さんの指導は、基本的なことを細かく教えてくれます。たとえばコンビネーションはスピード重視ではなく、まず一つひとつの動きの正確さを大切にしていて。田牧さんに教わったことで、パンチの仕組みを理解できるようになりました。

おかげでパンチを当てた時の感覚は変わってきたと思います。スタンドのパンチだけじゃなく、パウンドでも自分の拳をしっかり当てる感覚も掴めているような気がして。力いっぱい殴るのでなく、的確に当てることを意識するようになってきていますね」

――しかも柔道のベースがあるため、試合では相手をしっかり抑え込んでから殴ることで威力も増しているように感じます。

「それは最近、ようやくMMAで抑え込むという感覚が分かってきたように思います。どちらかというと柔道時代は寝技を毛嫌いしていたんですよ。MMAを始めて『人と抑え込むことって、こんなに難しいのか』と実感させられました。柔道の抑え込みとも違うし、レスリングというよりもグラップリングをちゃんと意識するようになって」

――そういえば、これまで岩倉選手の試合で柔道の大きな投げ技を見たことがないですね。

「やっぱり柔道の癖で、大きく投げようとするとバックに回られることがありました。その中で、柔道の技で一番役に立っているのは足技なんです。蹴りと足払いを混ぜたり、足払いで崩してから足を取ってテイクダウンに行ったりとか。崩してから殴るっていう戦い方もありますよね。リスクが少なく、相手を崩せるのが足技だと思います」

――プロデビュー戦こそ敗れたものの、その後は3連勝で野村駿太戦を迎えました。若手同士の一戦で、あの試合で勝ったほうが上位陣へ……というサバイバルマッチであったと思います。その野村選手の左ストレートを食らい、KO負けを喫してしまいました。

「あの時はパンチとパウンドに手応えを感じて、ちょっとずつMMAを理解し始めていた時期でもありました。そこで賢く戦おうと思ってしまったというか……。『テイクダウンできたけど、今は思いっきり攻める時ではない』とか考えてしまって」

――そう聞いて理解できました。フィニッシュシーン直前、ブレイクが掛かった後に岩倉選手の動きが止まっています。

「そうですね。ブレイク後に『この後はどうしようかな』と考えてしまっていました……。あの時は試合前にプランを考えすぎず、相手の動きに合わせて、その場で考えて動こうと思っていたんです。でも今はシチュエーションごとに、どう対処するかを考えるようになりました。やっぱり自分のベースは柔道なので、組みの部分を生かして自分のアクションを増やせるように練習してきたつもりです。打撃も伸びてきたので、打撃が強い相手でもスタンドで圧力をかけてから組んだり」

――再起戦がいきなりDouble G FCのタイトルマッチで、王者パク・チャンスに挑戦することとなりました。

「相手は何でもできるタイプで、身長も高いし遠い距離からの打撃もあります。まず相手にペースをつくらせないように、自分が先手を取って攻めていきたいと思います。前の敗戦のことを考えていても仕方ないし、MMAを始めた頃のように『ヨッシャ、やってやる!』という気持ちが強いです。

自分も緊張はしていますけど、その代わり大きなチャンスだと思っています。派手に打ち勝つ試合よりも、しっかり練習してきた自分の強みを生かす試合を――僕ができること全てを出して、ベルトを巻きたいです」

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45 AB DEEP Gladiator MMA MMAPLANET o ONE ONE FF65 イ・スンチョル サンザール・ザキロフ ツェルマー・オトゴンバヤル デヴィッド・バンギギ パンクラス ルンピニー 修斗 八田亮 山北渓人 本田良介 植松洋貴 野田遼介

【ONE FF65】ルンピニーで、リョースケ対決=本田良介×野田遼介が実現

【写真】実績では本田が上。野田が挑むという形の試合だ。その野田、勝利者インタビューでの声、話し方、マイクの持ち方が印象深い(C)MMAPLANET

30日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 65で本田良介×野田遼介という日本人ストロー級対戦が組まれている。
Text by Manabu Takashima

ムエタイ、MMA、そしてグラップリングと毎週のように日本人選手の試合が組まれているONE FFのMMAで、ついに同朋対決が組まれることとなった。


タイガームエタイ所属の本田は昨年12月にONE FFデビューを果たしデヴィッド・バンギギに判定勝ちも、3月に本戦級の力を十分持つサンザール・ザキロフにTKO負け。以来の再起戦となる。

パンクラス一筋、パンクラス代表としてONE Japan Seriesで修斗との対抗戦に出場経験のある野田は山北渓人、八田亮に敗れたのち昨年7月に植松洋貴を初回パウンドアウトして以降、初の実戦となる。

当初、野田は昨年12月と今年の3月にGladiatorに参戦したイ・スンチョルと対戦という話も伝わってきていた。イ・スンチョルはGladiatorフライ級トーナメント1回戦でツェルマー・オトゴンバヤルにマウントパンチでTKO勝ちも肩を負傷し、トーナメントから離脱していた。

聞くところによると、この試合でフライ級とのフィジカル差を痛感し、当初の予定通りONEストロー級を目指すことをイ・スンチョル陣営は決めたという。それでも負傷の回復待ちで、野田との試合は流れた。その結果、本田×野田のリョースケ対決in ルンピニーが組まれることに。

修斗ストロー級からDEEPフライ級でキャリアを積んできた本田と、パンクラス・ストロー級戦線を粘りの極め系ファイトでわかしてきた野田の顔合わせ。心情的にバンコクでの人材発掘&育成大会で日本人対決の必要性はあるのかと考えてしまうが、戦う当人とっては場所や国籍など関係ない。本戦契約に突き進むために、ただ星を落とすことができない従来通りの試合となる。


■放送予定
5月31日(金・日本時間)
午後9時15分~U-NEXT

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